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▼思春期シンドロオム(内向性):セレクト商品

コナコナチョウチョウ (花とゆめCOMICS)コナコナチョウチョウ (花とゆめCOMICS) (詳細)
望月 花梨(著)

「日常の中に、ありそうでない非日常」「おお~」「望月 らヴッ。」「望月花梨はすごい・・!!」「岩井俊二と山田詠美」


少年は荒野をめざす (1) (集英社文庫―コミック版)少年は荒野をめざす (1) (集英社文庫―コミック版) (詳細)
吉野 朔実(著)

「永遠の荒野」「10年ぶりの再会」「世界がこんなに美しかったら。」「かつて男の子になりたかった少女たちへ」「時間をおいて読み返すと新たな発見がありました。」


T.V.eye (マーガレットコミックス)T.V.eye (マーガレットコミックス) (詳細)
楠本 まき(著)

「形而上学的な作品」「マーキーワァルド」


100Mのスナップ100Mのスナップ (詳細)
くらもち ふさこ(著)


チェロキー・バット―ウィーツィ・バットブックス〈3〉 (創元コンテンポラリ)チェロキー・バット―ウィーツィ・バットブックス〈3〉 (創元コンテンポラリ) (詳細)
フランチェスカ・リア ブロック(著), Francesca Lia Block(原著), 金原 瑞人(翻訳), 小川 美紀(翻訳)

「NANAみたいな小説」


野ばら (河出文庫―BUNGEI Collection)野ばら (河出文庫―BUNGEI Collection) (詳細)
長野 まゆみ(著)

「夜行性の王子達へ」「世界観」「夜行性の王子たち」「妖しくも美しい長野まゆみの幻想奇譚」「幻想的でした。」


鍋の中鍋の中 (詳細)
村田 喜代子(著)

「素晴らしい本です」「読んでよかったと思った本」「大鍋の中を覗いてみてください」「だまされて読むべし」


こわれた腕環―ゲド戦記 2こわれた腕環―ゲド戦記 2 (詳細)
アーシュラ・K. ル・グウィン(著), 清水 真砂子(著), Ursula K. Le Guin(著)

「大人まで楽しめる面白く深い物語です」「創造された世界の描写がすばらしい」「女性の冒険物語」「見えない敵。」「女たちの闇」


鏡の中の少女鏡の中の少女 (詳細)
菊池 幸子(著), 森川 那智子(著), スティーブン レベンクロン(著)

「摂食障害の私にとって、ベスト3の本です」「全ての問題は親の【無関心】から・・」「女の子なら誰でもしそうなことから。」「全ての女性達へ...」「ダイエットについて考えさせられる」


チョコレート・ウォー (扶桑社ミステリー)チョコレート・ウォー (扶桑社ミステリー) (詳細)
ロバート コーミア(著), Robert Cormier(著), 北沢 和彦(著)

「自分対その他すべて」「誰にも宇宙はかき乱せない」「ただなんとなくね。」「奇麗事で飾り立てないアンハッピーエンド」


Slash with a Knife 改訂版Slash with a Knife 改訂版 (詳細)
奈良 美智(著)

「絵に宿る魂がこちらをみつめる。」


1999年の夏休み [DVD]1999年の夏休み [DVD] (詳細)
金子修介(監督), 宮島依里(俳優), 大寶智子(俳優), 中野みゆき(俳優), 水原里絵(俳優)

「三年前の未来」「切ない想い さすらう魂」「いつか戻れる場所」「プラス★★★★★でしょう」「いつまでも忘れられない」


櫻の園櫻の園 (詳細)
中原俊(監督), 中島ひろ子(俳優), つみきみほ(俳優)

「戻れないからこそ大切な日々」「光の射しかた。」「邦画の最高傑作の一つ」「"心の動き”の描写がすばらしい」「ちょっと原作を読まなくてはと思っている」


六番目の小夜子 第一集六番目の小夜子 第一集 (詳細)
鈴木杏(俳優), 栗山千明(俳優), 村田雄浩(俳優), 恩田睦(原著)

「まさに冒険ですね(^^)」「大人が見ても結構面白い」「鈴木杏!!!☆☆☆☆☆山田孝之!!栗山千明!!」「あなたはドラマ派?原作派?」「ホラーというより爽やかな学園ドラマ」


ガンモガンモ (詳細)
ハーモニー・コリン(監督), ジェイコブ・レイノルズ(俳優), ニック・サットン(俳優)

「全部見た気がする。」「映画じゃない」


In the Realms of the Unreal (Ws Dol)In the Realms of the Unreal (Ws Dol) (詳細)
Jessica Yu(監督), Larry Pine(俳優), Dakota Fanning(俳優), Frier McCollister(俳優), Wally Wingert(俳優), Janice Hong (II)(俳優), Ruby McCollister(俳優), Paul Robert Langdon(俳優), Mary O'Donnell(俳優), Kiyoko Lerner(俳優), Mary Rooney (II)(俳優), David Berglund(俳優), Regina Waters (II)(俳優), Mark Waters (IX)(俳優), Henry Darger(俳優)


雨に撃たえば...!disc 2雨に撃たえば...!disc 2 (詳細)
七尾旅人(アーティスト)

「たましいにとどろく」「ちっぽけで壮大なサイケデリア」「果てしないサイケデリア」「良い意味で、青臭い。」「振れ幅がすごい前半が肝」


魅少女シャルロット魅少女シャルロット (詳細)
シャルロット・ゲーンスブール(アーティスト), セルジュ・ゲーンスブール(アーティスト)

「羨ましい声」「プチロリータ炸裂」


Junior SweetJunior Sweet (詳細)
Chara(アーティスト), 土屋公平(その他), David Motion(その他), Ashley Ingram(その他), 渡辺善太郎(その他), Towa Tei(その他), 大沢伸一(その他), 名越由貴夫(その他), Hoppy神山(その他)

「才能爆発」「Chara初挑戦の方へ」「やっぱりチャラだな」「愛と生」「テーマは愛」


ヴェスパタインヴェスパタイン (詳細)
ビョーク(アーティスト)

「歌姫ビョーク」「初冬の音。」


ブーゲンビリアブーゲンビリア (詳細)
Cocco(アーティスト), こっこ(その他), 根岸孝旨(その他), 石田小吉(その他)

「初めて聴いたとき、」「スゴイ」「愛のかたち。」「一番好き」「棺桶に入れるなら。。たぶんこれ。」


▼クチコミ情報

コナコナチョウチョウ (花とゆめCOMICS)

・「日常の中に、ありそうでない非日常
チョークの粉は、蝶々の鱗粉を連想させて、とても気持ち悪い。

他人と交わることを極端に避ける緑子は、同級生のいじめを受けている。そんな緑子を救ったのは、人のいい男の子、チロだった。でも、「あんたなんか大嫌い!」緑子はチロを拒絶する。

ところが、ひょんなことから緑子はチロを女子トイレに連れ込んで・・・。

思春期の揺れる少女の心を描く表題作の「コナコナチョウチョウ」のほか、新任物理教師と心中未遂し、ひとり生き残ったクラスメイトの花森さんに心引かれる主人公を描いた「サクラチル」など、日常の中の非日常にあなたをいざなう、珠玉の短編7本を収録!!

・「おお~
私は、この漫画の作者、望月さんは素晴らしいと思う。そこら辺にありふれた恋愛漫画とは違い、独特の世界観を持っている。それは単に少女マンガらしい恋愛をモチーフにした作品でも、少なからず精神的な描写が入っていること。思春期の子供達や大人と子供、日常を、手を加えない素の状態で描いていること。

人間の外見ではなく、内面を特に上手に表現されていて、見ていて共感できるということ。私はそんな望月さんの漫画がダイスキです。これはちっと古いですが、初心者にはオススメできます。

・「望月 らヴッ。
チョコレート・ダイアリー と いい 裸足めぐり といいすばらしく かわいく 切ない ラブストーリー多し♪どれも素敵です。

・「望月花梨はすごい・・!!
デビュー作含む六編の短編集。最初に読んだとき、はっきりいってむかついた。どれを読んでも最後までもやもやしたものが残った。 人間を嫌う思春期の女の子 小学生ですでに関係を持つ男の子と女の子 先生と心中未遂した女の子 双子の兄弟愛・・・こうやって書き出すと簡単だが、現物はもっと言い表せない。

はじめは、初期も初期だからこんな奇をてらった物ばかりになったんだろうぐらいにしか感じなかった。しかし何回か読み返すうちになんとなく分かってきた。私は作中の登場人物と同じ気持ちになり、同じようにむかついたりわけがわからない気持ちになったり切なくなったり・・。私は、素直に共感していたのだった。

端から言えばあたりまえじゃん、てことになるがこういう風に思えるものがそこにはある。それは、どれもがハッピーエンドで終わっていないからというだけでなく、どれもが自分と当てはまる・・今まで感じてきた「気持ち」を確かめるような。それは「自分を見てるようでむかついた」きっとこれだと思う。

登場する人物、設定・・ありえないと言ったらそれまでだが、私はとてもリアルだと思った。全て現在の望月花梨作品につながるやはり綺麗な短編集。初期の絵はまだ未熟ではあるが目に情熱的なものが感じられて私は好きだ。

・「岩井俊二と山田詠美
この二人がお好きな方におすすめです。岩井俊二の思春期と、山田詠美の思春期を取り扱ったものの雰囲気がそのままでています。

強烈な学校を否定する気持ちも、そこで出会う人間との関わりも

真昼の退屈、静寂、永遠の中にある気がします。昼のすすけたげた箱の中の砂埃や、先生の足音以外すべての世界から切り離されたような永遠や。

その中にうずもれることができない強烈な自我が思春期なのかもしれません。

象徴するのは「蝶々」

まあとりあえず読んでみそ。

コナコナチョウチョウ (花とゆめCOMICS) (詳細)

少年は荒野をめざす (1) (集英社文庫―コミック版)

・「永遠の荒野
大人になんかなりたく無い自分と、進んでゆく時間。どうしようもないアンバランスさが生み出す不安。伝えたかった言葉にならぬ気持ち。恋愛に近いような友情。思慕に近いような恋愛。

もう戻れぬ瞬間的な美しく切ない時。

作者である吉野朔実という人は、どうしてそんな表現し難く、失ってしまいそうな少女時代の想いを、丁寧に明らかに描き出すことが出来るのだろう。

メアリーポピンズに出て来る赤ちゃんのように、多くの人が失ってしまう、忘れてしまう瞬間の記憶を、彼女は持ち続けているのだろうか。

大人となってしまった私達が戻る事のできない、少年少女と呼ばれていた時へ思いを馳せる。読む度に望郷のような想いにさせられる。

私にとって吉野朔実の最高の作。

・「10年ぶりの再会
10年ぶりにこの作品を読んで思ったのは、「ガラスの十代」ってなんて適切な表現なんだ!!っていうこと。主人公たちと同い年だった15,6歳の頃は気づかなかった、繊細さ、ひたむきさ、不器用さ・・・そしてまぶしさ。きらきらとかがやきすぎて、痛々しいぐらいです。失ってみてはじめてわかるって、本当。

きらきらを持ち続けている若い人もどうぞ!主人公狩野にかなり共感できるんじゃないかと思います。ぜひぜひ!

・「世界がこんなに美しかったら。
吉野朔実的世界の最高傑作。

私は今でも、陸(=りく)のいる高校時代、というのを想像してしまう。自分にはかなえられなかった世界。そして、いつも狩野(=かりの)(クラスに一人はいる、ちょっと変わった、そして自分はそれにまったく気がついていない不思議な女の子。)にあこがれる、海棠ちゃんだった自分を思い出す。永遠に実現することのなかった、ある理想的青春時代。

ロマンチックすぎて、でも哲学的で、あますところなく吉野美学が透徹された美しすぎる風景、登場人物達。この作品は漫画という表現方法が到達した最高の贅沢品の一つといえるだろう。

・「かつて男の子になりたかった少女たちへ
小さい頃、男の子になりたいと思ってた。そういう女の子って結構多いと思います。今でこそ、女でよかったなぁって本気で思っていますが、私もそんな一人でした。大人になること、女性になること、生きていくこと、出会い、別れ、親子、友情、色々あって壁はいっぱいあって、時には立ち止まったり、ぶつかったり、転んだり、でも、少年が目指した荒野の先にはいったい何があるのでしょう?私は、その先に「私自身」のかけらを少しだけ見つけたような気がします。 

・「時間をおいて読み返すと新たな発見がありました。
昔読んだとき、狩野にばかり感情移入していたので、最後のほうがつまらないなぁとか思っていました。ごめんなさい。今は、陸の気持ちもわかって、だんだん辛くなってゆく陸がかわいそうで、最後の淡々とした表現、海外に行く、と言うこと―で、却って救われるような気分になります。年をともに重ねてゆける作品なんだなぁと思います。是非、昔読んだ人もまた読んでみて下さい、と言ってしまおう。

少年は荒野をめざす (1) (集英社文庫―コミック版) (詳細)

T.V.eye (マーガレットコミックス)

・「形而上学的な作品
前衛文学が好きな方にオススメです。あるいはゴダールの映画が好きな方。三部の作品が収録されているのですが、閉鎖感、無機質、日常のやるせなさ、惰性、そんなものがどことなく非日常的な生活感なく描かれる登場人物(殺人を夢見る空箱のような部屋に住む少年や、同じ名の同じ顔の双子など・・・)たちから伝わってきます。しかし、その先に行こうとする前向きな意思のようなものも感じられる。比喩的に言えば(特に後の二編は)何らかの(TVに象徴されるような)「ハコ」に閉じ込められた人々(人生飲む意味性という箱、他者と自分の境界の曖昧さという箱…)の脱出までを独特の乾いた視点で描いているという感じです。最後になりましたが、言うまでもなく絵が素晴らしい。本当に素敵な一冊です。

・「マーキーワァルド
この単行本のなかにある作品は全部良いと思う。ハっとする終わりかたをしている。続きを描いて欲しいような描いて欲しくないような。

T.V.eye (マーガレットコミックス) (詳細)

チェロキー・バット―ウィーツィ・バットブックス〈3〉 (創元コンテンポラリ)

・「NANAみたいな小説
この本を読んだことのない人にこの本の魅力を説明するとしたら、少女漫画でNANAってありますよね。あれに似てると思う。全部のページがきれい。登場人物の住む街、部屋、部屋に置いてあるもの、着ているもの、ひとつひとつが、すごくきれいにこまやかに描いてあって、本をひらくなりうっとりする。だけど、きれいでも、きれいごとではない。登場人物は一人一人弱かったり欠点があったりして、苦しんでいて、するべきじゃないことも、時々してしまう。読者はそれでますます引きこまれて感情移入してしまう。

ウィーツィー・バットシリーズはどの本もそうだ(私はかなり涙もろいですが、それにしてもシリーズ中のどの本でも、読み返すたび泣きます)。なかでも、このチェロキー・バットは、主人公たちは高校生になっていて、大人が少ししかでてこなくて、バンドや酒やタバコやドラッグやセックスやライブハウスや悪魔のようなグルーピーがでてきて、なんというか、シリーズ中でいちばん熱気を帯びてるかんじ。若くて肉体的なかんじ。いいです。

チェロキー・バット―ウィーツィ・バットブックス〈3〉 (創元コンテンポラリ) (詳細)

野ばら (河出文庫―BUNGEI Collection)

・「夜行性の王子達へ
濃紺の闇。途切れることなく空気を震わせるミシンの音。野ばらのかをり漂う寝台、軋む木製椅子。螺子やボルトでできた温室のばら、無機質な理科教師。主人公の少年・月彦と、彼らに執拗に絡むふたりの少年達。そして、敏捷な動きで庭を駆ける二匹の猫。夢と日常の境界線が曖昧になってゆく…。

読む者を眠りの淵へ誘うような、

穏やかかつ淡々とした文章で綴られるこの物語は、夏の、夕暮れから夜へと空の色が変わっていく時間帯に読みたい一冊。

・「世界観
長野さんの作品は、なんと言っても世界観が素晴らしい。個人的に例えるなら、宮沢賢治さんのような繊細さ。「野ばら」は、その世界観をなんとも上手に一冊にまとめた本だと思います。雰囲気は「少年アリス」に似ているでしょうか。登場人物たちの謎めいた会話も、読み手を飽きさせません。読み終わった後も不思議な感覚が心に残るお話です。

素敵な夢の世界へ迷い込んでみたい方はぜひ。

・「夜行性の王子たち
何処からが夢で何処までが現実なのか・・・。

仄暗い夜に微かな野ばらのにおいが漂い、猫が敏捷に駆け抜ける。主人公・月彦は、その夢幻に手足を絡めとられた人形のようにさえ見えてしまう。そして、読んでいる自分自身も、夢幻に閉じ込められてしまう・・・。そんな不思議な感覚に囚われてしまう一冊でした。

・「妖しくも美しい長野まゆみの幻想奇譚
長野作品の中では課題図書として選ばれたこともある一冊。白い野ばらの園に眠る少年月彦の柘榴の夢、その庭に棲む2匹の美しい猫、そしてその猫と同じ名前を持つ少年たち。永遠に越えることの出来ない壁、途絶えることの無いミシンの静寂。全ての長野作品に共通する妖しいほどの美しさの原点とも呼べる名作である。

・「幻想的でした。
 言葉の遣い方、表現の仕方が、素敵です。とても幻想的でした。 場面の情景を想像するのが、とても楽しかったです。 夢と現実の境目が入り交じっていて、不思議な感じです…。 この本が私の初めて読んだ長野作品です。

野ばら (河出文庫―BUNGEI Collection) (詳細)

鍋の中

・「素晴らしい本です
数年前、ある日、全くの予備知識なしに、このぐらいのページ数なら

楽に読めるかな?と思って、手に取ったのが「鍋の中」です。芥川賞受賞作家であったとか、話のあらすじさえ知らず、買いました。ゆっくりゆっくりかみしめる様に読み、読後、とても心が豊かになりました。半年に一度、読んだ本は処分するのですが、この本だけは、毎回「やっぱり手元に置いておこう」と思い、処分することができません。決して派手さはありませんが、素晴らしい本です。

・「読んでよかったと思った本
 夏休みに四人の孫を預かることになったおばあさんと、その孫の話である。

『鍋の中』という本のことは、知っていたけれど、読んでいなかった。それが、ふっと出会ってしまった。引きずり込まれるように読んでしまった。たみちゃんという主人公の女の子の観察眼というか感性というか、それが、ごく普通っぽくていい。でも、それをこんな風に書く人はすごいと思う。

 おばあさんは、記憶がとぎれとぎれで、自分でもそのことを気にしたりしているけれど、そこには、ごく普通の人が、ごく普通の人生を送って、ごく普通に老いていく姿が感じられる。 ごく普通のおばあさんと、ごく普通の子どもが、ごく普通に生きている一夏。それが、心にしみる。けなげさっていうのかな。

人って、いろんなことにいろんなふうに反応して生きているんだなあと思った。

・「大鍋の中を覗いてみてください
第97回芥川賞受賞作「鍋の中」を含む4篇。

「鍋の中」は、十代の男女4人のいとこが田舎の祖母の家で過ごす夏休みを描いている。主人公は17歳の少女。祖母は80歳。いとこたちが集ったのは、60年前ハワイに渡った祖母の弟の息子から手紙が届いたのが発端。パイナップル農園で大金持ちになったらしい弟の家から連絡があったことで祖母の子どもたち(いとこたちの親だ)は勇んでハワイへ向かい、残された4人の孫が祖母の家に預けられることとなった次第。

祖母には13人のきょうだいがいた。孫たちは祖母の記憶をひもとこうとあれこれ尋ねる。命の連鎖を思うときに抱く茫漠たる気持ち、自分はいったいどこからきた誰なのかと考えたときに覚える足場がぐらつくような頼りない感覚。それらが繊細なタッチというよりむしろ骨太な感じに描かれていておもしろい。

生と死、悲しみ、憂い、あわい性、少女特有の自己愛―そこから派生する矜持や引け目、自己憐憫―、ナイーブさと図太さ、それら諸々をすべて包括する大鍋・・・・・そこには大勢の血縁者たちが浮き沈みしている・・・・・何度読んでも好きだなあと思う作品だ。

「少女のひと夏」を書こうとする人がいたらこの作品は必ず読まなければならないと思う(これを手本にということではなく、こういうアプローチがあるのだと)。それ以前に文筆業を志すすべての人に読んでいただきたい。「何と何と炊いた」と書いているだけで味がある文章を生み出せる作家はそうはいない。もちろん何を志すかに関係なく、広くたくさんの人におすすめする。決して埋もれさせてはいけない名作だ。

・「だまされて読むべし
芥川賞受賞作なんだけど、大概そんなもんは当てになんない。けど今回ばかりはいいっす。

著者の写真なんか見ちゃうと、なんとなく年配の方向けかななんて、私たち若年層は敬遠してしまいそうなものだけど、そこんとこだまされてやってください。むしろこれは若年層向けです。中学生くらいで読むのが丁度いいんじゃなかな。。。なんて思いました。

ちなみに読み終わった本は妹にあげました。彼女はまだ小学生。

読んだのはもう随分前なのだけど、強く映像として記憶に残っているシーンがいくつもあるってやっぱりいい本の証拠だと思う。

解説にあるようなおもったいもんじゃないですよ。もっと軽く読めるように作られてる。でも、考えさせられることはいっぱいです。

このすっとぼけたバーちゃがいい味出してる。まあだまされたとおもって途中で止めずに最後まで読んでよ、後半からよくなるから。

鍋の中 (詳細)

こわれた腕環―ゲド戦記 2

・「大人まで楽しめる面白く深い物語です
発行元の岩波書店の本の紹介には「小学6年、中学以上」と書いてあります。でも、ちょっとこれだけでは不親切です。「大人まで」と付け加えましょう。元々小学生の娘に読んでやろうと思って買い始めたのですが、40過ぎのオジサンである私の方がすっかり夢中になってしまい、結局4巻全部買ってしまいました。

本書では、1巻の主人公であったゲドは重要な脇役となり、アチュアンの墓所という全く生気のない世界で「名なきもの」に仕える大巫女となった少女を中心に物語が展開します。盲目的に名なきものに従っていたがゆえに闇への恐れすら知らなかった少女が自律へ向けて味わう苦悩と不安。人間の成長過程が象徴的に示されているように思います。

テーマは重いのですが、アースシーという仮想世界が細かく一貫性を持って記述されるため、難しい事を考えなくても物語の中に引き込まれてしまいます。1巻では魔法や魔法使いの生活、竜の生態といった叙述を面白く読みましたが、この巻では、墓所での生活や地下の大迷宮の探検の叙述を楽しみました。この緻密な世界造形が本シリーズを大人まで楽しめる一級の作品に高めている要因だと思います。独立して読める物語ですが、やはり第1巻から順を追って読まれることをお勧めします。

・「創造された世界の描写がすばらしい
多島海アースシーを舞台にしたファンタジ小説、「ゲド戦記」の第二巻。魔法使いゲドの、若さ故の驕りから黄泉の世界から呼び出してしまった「影」との壮絶な戦いを描いた前作から一転、古代から伝わる神殿とその地下迷宮を舞台にした静謐で冷たい闇の世界の物語となる。人が住む場所から隔絶した砂漠の中に存する神殿。神殿の巫女となるべく、幼女の頃に親元から離され育った少女テナー。神殿とそれに仕える人々や儀式、神殿の地下に広がる広大な迷宮・・・。厳格な戒律に守られた静謐な世界、地下迷宮の闇、ひんやりとした石の感触まで伝わりそうな緻密でリアリスティックな描写は見事。そして、物語が中腹を越えたあたりに、地下迷宮への侵入者としてゲドがようやく登場する・・・。出版形態はジュヴナイルの装丁を施されているが、大人の鑑賞に十二分に耐ええる作品。もちろん児童文学として特A級に秀逸なのは言うまでもない。できれば「影との戦い」に続き、文庫版も出してもらえるといいのだが・・・。

・「女性の冒険物語
1巻を読了した人は、まず例外なく2巻を一気に読破するはずです。

1巻はゲドという少年が挫折しながらそれを克服して成長する物語とすれば、2巻はアルハ(テナー)という少女が自立し、自分を確立する物語です。

ル=グィンは女性作家で、心理描写においてはおよそSF作家離れした深みを持っています。1巻に比べると2巻の舞台はスタティックで、アルハの内面描写(心理的葛藤)に多くの時間が割かれますが、これは、実は多くの少女が成長において共通して体験する、「自立への葛藤」を語ったものであると思われます。

アルハの場合、ゲドとの出会いという事件において、「闇」に支配された幼女時代から思春期を通り過ぎて一個の女性までの「羽化」が一気に進行し、巻頭では「客体」であった女の子が一気に「主体」となり、ゲドも含めた2人の命をかけて、自我の確立と自立のための戦いが爆発し、一気呵成に進行していきます。

しかし、テナーの自立への葛藤は、2巻のラスト手前で、もう1ひねり、複雑な展開をします。これはもうそれだから女の子なんだなあ(男は単純だ(^^;))ということで、必見です。

女の子が読めば、物語の暗喩の数々が、親や周囲の束縛から巣立っていく時の自らの不安や葛藤に重なり、思わず同化してしまうだろうと思います。

・「見えない敵。
 ファンタジーとは世の中に病気のように広がっているハウツー的な文章とは違い、それぞれが違った印象を受け、意味のある教訓を受け取れるものだと私は思っています。だから私にとってここに掲載されているレビューも読んでいて参考になるものばかりです。

 一作目でゲドの敵は「影」、そして本作では名がない者、姿が見えない者という事になります。この著作に対する私の意見を述べさせてもらえば、今回のこの敵は主人公のアルハが継承した「伝統」を象徴しているのだと思います(もちろんその中にも現代に対する風刺が含まれているとは思いますが)。伝統を受け継ぐとは前の人の良い事、悪い事すべてを継承する事と同義であり、知らぬ間に背負い込んでいるものと考えたからです。世の中の伝統や、風潮に逆らうことは、アルハがテナーへと変わる時に味わったような苦しみを体験することのように思えます。そのような時、私たちの心の中にゲドのような存在がいてくれる事はとても励みになるのではないでしょうか。

 「水をくれたのは人の手の力」「彼らはこの場所そのもの」・・・これらの台詞には色々考えさせられる事があります。前半部分ではいつゲドが登場するのか待ちくたびれましたが、後半部分で、時間をかけたその意味がわかるような気がしました。伝統や風潮は時として、人から、人としてあるべき考えや感情を奪ってしまうことがあるように思え、それらが不動なものであるならば、自分から動き出せとこの物語は言っているのではないでしょうか。簡単な事ではないですが、単純な事です。良い事は受け入れ、悪い事は変えてゆけばよいのです。  やはり、ル・グィン只者ではありません・・・

・「女たちの闇
「影との戦い」に比べると、こちらはやや大人向けかもしれない。魔法学校に亡霊の召還、大洋の冒険といったわかりやすい部分がないため、小学生の頃にはそれほど強い印象は持たなかった。しかし、大人の女性になって、初めてその緻密さに魅了された。

前作が「自己」に完結しているのに対し、こちらは人々、女たちの社会を鋭く描写している。ヒロインのテナーは第一作のゲド同様、傲慢な少女として登場するが、閉ざされた空間に住まう女性の物語として、その生活感は濃厚だ。彼女を巡る人々や、母親の思い出など、細部にまで行き渡った描写に、神殿の冷たくよどんだ空気が感じとれるほど。

作品としての完成度は初期三部作中最高。また、少女テナーの弾力性とみずみずしさが、テーマの重さをそれと感!じさせない。

こわれた腕環―ゲド戦記 2 (詳細)

鏡の中の少女

・「摂食障害の私にとって、ベスト3の本です
私は拒食症から過食嘔吐になり、13年。治療を始めてから、大分良くなりました。治すために様々な本を読んだけれど、大概は見当違いな内容ばかりでした。医者が書くものは病気の原因が偏見的だし、患者が書くものは気持ちに共感はすれど治るきっかけについてはピンボケ。

ところがこの本は違いました。患者である少女の視点という主観的な描き方にも関わらず、取り巻く家族の問題、治療の現状、病状の克明ななど客観的に理解できるように仕上がっています。この著者である心理療法士はよほど洞察力が高いのか、この病気の心理状態を大変よく理解してます。

大体の医者は、私たちの抱える「自己否定感」に気づいてくれません。

自分の意思で、痩せることを断固として辞めない、自己中心的な病気だと言います。でもこの作者は違います。拒食症がどれほど自分を突き放して、生きていて申し訳ないと考えているか、そしてそれがナゼ起こるのかを、見逃しませんでした。

当然、生育環境は人それぞれで、拒食症すべてが同じ原因から発症するわけではなく、患者個々に合わせた心理療法をしなければいけません。それは著書が常にどれほど多くの精力を使い、ぎりぎりの駆け引きを続けているかを想像させます。こんな人に治療の手助けをして欲しいと心から思った一冊です。

読み終わった頃には自分が少女と同じ一年間のカウンセリングを受けたかのような内省的な気分になります。ベスト3のもう一冊は同じ著書の「鏡の中の孤独」です。同じ少女がついに「私は太っていない」と考えられるように回復するところを描いています。この二冊は、患者、家族、治療者など、この病気を関わる人には是非読んで欲しいです。

ちなみに、もうベスト3の最後の一冊は「あなたの愛する人が拒食症になったら」です。これも同じように「自己否定感」に焦点を当てています。

・「全ての問題は親の【無関心】から・・
現在、小学校教員を目指して勉強しています。図書館の教育心理学コーナーにあった「心理カウンセラーが勧める本」の中で、紹介されていたのがこの『鏡の中の少女』です。

少女は、ちょうど女性として芽生える思春期、究極の人間美を求めるバレエを習っているところから始まり、すぐに彼女の危うさ、不安定さを察します。でも、それがどれ程、深いのか、何に起因するのか、始めは全くわかりません。親になった父、母がしっかり自分と向き合ってこなかった、ある種の幼稚さ、或いはわかっていて先延ばしにしてきた身勝手さが、一番、末っ子で、ずっと家族を客観的に見てきた、そうゆう立場にならざるおえなかった、少女の長く深い深い苦しみとなって表面化していきます。

このお話しは、一人の少女を通して、拒食症という病気の深さ、家族がよくも悪くも子どもに与える影響の大きさ、人の親となることの重さ、を切に訴えてきます。同時に、少女を中心に、父・母・姉・兄、彼女の治療を橋渡しする医師、職業慣れしたカウンセラー、そして彼女を癒す切り口を見出す人間味溢れるカウンセラーなど、ひとりひとりが物語の中で、彼女を通して自分を見つめ、苦悩していきます。そして、医師やカウンセラーを始めとして、病院にいる様々な職業の人が出てきますが、どの専門職に就いても、大切なのは時として知識よりも、人間性なんだなぁ、と思わされます。

結末は、大変、重く考えさせられます。少女が完全回復するという結末ではありません。読んだ限りでは、彼女の容姿が元に戻ったり、完全回復した、ということでもなかったように思います。でも、重く深く大変な現実はそのままに、夢でも童話でも無い、現実の『希望』がみえてくる結末です。ひさしぶりに読み応えのある本でした。心理学に興味がある方、教員・カウンセラーを目指す方、お子様をもつ方、どうぞ一度は手にとって読んでみてください。人は皆、幸せになるためのバランスをとるために悩み、葛藤していることがわかる本です。

・「女の子なら誰でもしそうなことから。
やせた女の子が両親の興味を引くために、そうとは気づかずに拒食症になっていくお話です。体をぼろぼろにしながらもかたくなに自分の意志の力が強くなっていると信じる様子が痛々しい。ケサは急激なダイエットを始める前に自分に新しい名前を付けます。そうやって、新しい名前を付けて何かを始める、ということは10代ではよくあることではないでしょうか。国や時代が違っても、ありそうな設定にドキッとしました。

・「全ての女性達へ...
『ダイエット』それは女性の永遠のテーマなのかもしれない。だがこの本の主人公フランチェスカのように、例え痩せたとしても(もっと美しくなれるはず!)と自分に呪文をかけてしまう事があるはず。そんな時一体誰がその事に気付くというのか...。

ここまで脅迫的になっていないにしても(今ダイエット中だから甘い物は食べない等)小さな約束事がある。そしてその思いは自分の知らないところで増殖していくのだ。そんな心の闇をこの本は上手く捉えていると思う。

・「ダイエットについて考えさせられる
大学生の頃に読んだのですが、行き過ぎたダイエットの結末を知ることが出来、何が大事なのかわかった気がします。細い人がエライみたいな世の中で、日本でもこういった若い人はどんどん増えてると思うし、特に流行に流されやすい中高生には行過ぎたダイエットの恐ろしさを痛感して欲しいと思いました。快方に向かう結末に、こんなにうまい話は・・と考える気持ちもわかりますが、それよりも体を痛めつけてまでのダイエットの危険を知るにはいい本だなと思います。

鏡の中の少女 (詳細)

チョコレート・ウォー (扶桑社ミステリー)

・「自分対その他すべて
 表面上は、私立高校でのいじめを描いた本です。でもそれは、若い読者にも分かりやすい舞台として選ばれているだけで、年齢にも国にも時代にもとらわれない普遍的な真実、個人対集団、自分対世間の戦いの姿を描いた作品だと思います。

 少年の集団による、閉ざされた場所での、目的も矛先も不確かな暴力が描かれている点では、『蝿の王』に似ています。違うのは、自分のために意図的に、閉ざされた場所を作り、暴力を先導する少年がいること、それを、すぐ側にいる教師すら止められないでいること、主人公が自分の意思で自由を求めて戦うこと、です。『蝿の王』も怖い本ですが、この本も怖いです。

 さらにこの本がすごいのは、集団に立ち向かう主人公の苦しみだけでなく、集団の中の一人一人の気持ち、それぞれの怒りや弱さをも、感傷を排しながらしっかりと描いているところです。特に、事件の首謀者である少年が、いつ自分に矛先が向けられるか分からない危険におびえながらも、だからこそ自分の力を確認せずにいられず、たえず周りを操り誰かをいじめている様子には、ひきこまれます。物語に厚みがあり、真実味があります。 読み終わってすかっとする本じゃないけど、重い手ごたえのある本です。おすすめです。

・「誰にも宇宙はかき乱せない
 私にとってコーミアは、ロバート・ウェストールと比肩するヤング・アダルト小説家である。世代の似通う二人だが、生まれが英国とアメリカであり、方やファンタジーのような突飛な設定でハッピーエンドに終わることが得意なウェストールに対し、コーミアは残酷な現実というものを読者に見せつけ終わるパターンが多い。本書はコーミアをコーミアたらしめた最初の1冊だが、その名にふさわしく、主人公に終始過酷な運命を背負わせる。敵役も非常に手強い。学校を牛耳る先生と秘密組織(不良集団とは違う)のリーダーの二人を相手にしなくてはならないかなり絶望的な戦いだ。しかし彼の心はエリオットの「思いきっておれに宇宙をかき乱せるか」という詩の言葉が支配していた。その結末は決して気に入らないだろう。けれど、間違いなく作者コーミアに共感するに違いない。そしてその後が書いてある「続編」をすぐさま手に取ることになるだろう。

・「ただなんとなくね。
友が学校内のよからぬ組織【ヴィジルズ】の命令で教室の椅子や机のネジをぬるめることを命令される。

この学校・トリニティ学院のチョコレート販売に際し本書主人公・ジェリーに【ヴィジルズ】から10日間この販売を拒否するよう命令が下される。

ジェリーはなぜか命令の10日を過ぎても販売を拒否する。それは深い考えがあることでも、勇気でもなかった。トリニティ学院やヴィジルズへの反抗。ひとりのか弱い生徒の選択。

そして本書最後のボクシングの試合へ。

学院内のいような雰囲気をとおし作者は現実を知らしめる結末をぶつける。よくも悪くもそれが社会の現実なのかも知れない。

・「奇麗事で飾り立てないアンハッピーエンド
なんてったって、ブラザー・リオンのいやらしさの描写が秀逸。でも、口では正論を言い、自分が正しいように振舞いながら、誰よりも卑怯で自分の思い通りにならないことが赦せない自己中心的なこの手の教師は少ないながらも実際に存在する。それと少年達の弱さと残酷さと主体性の無さ。書かれている事件は我々の日常生活からはかけ離れているが、そこに書かれている人物像は何処の学校にもありがちなもので、それが、この小説に現実性をもたせていると思う。

チョコレート・ウォー (扶桑社ミステリー) (詳細)

Slash with a Knife 改訂版

・「絵に宿る魂がこちらをみつめる。
この本はドイツで描かれたドローイングの絵を中心に、奈良美智自身による言葉が添えられるという構成。(ちなみに編集は後藤繁雄)ノートの切れ端の上に描かれた犬、紙のうえに幾重にも塗り込められた背景にたたずむ子供。そんなドローイングがスクラップされた本である。

ほとんどの余計なものを排除したシンプルな画風。そんな奈良美智の描く絵には魂が宿っている。おおきな目で何かをじっとみつめている子供は、大人になってしまった者に強く何かを訴えているようでもある。ちょっとおどけたかっこの子供達もそれぞれに意志をしっかり持っている。奈良美智の絵は、絵がシンプルなだけに見れば見るほどに深い印象を得ることができるのだ。絵に言葉が添えられている画集というのはあまりみかけないが、この本の中の言葉はごく自然に、絵の中の子供がつぶやいたり考えたりしている「思い」のようなものだ。私はそんな言葉達を読んでいると、自分の心の深いところで素直に絵の発する輝きを受けとめることが出来る。

表紙のキャンディーをくわえた子供のように単純にかわいい面と、その裏の傷つきやすく残酷でもある面が一体になった奈良美智の絵。そんな絵に宿ったスピリットは私達の心を強く揺さぶる。

Slash with a Knife 改訂版 (詳細)

1999年の夏休み [DVD]

・「三年前の未来
1988年リリースの不思議な映画。当時の近未来が今は過去になってしまったが、それでも、ピュアな映像は色褪せない。登場人物はたった4人。それも少女達が少年を演じる極めて実験的な作品。そのため、愛憎劇でありながら、どこか純粋な中性的と言うよりも無性的な印象があります。舞台演劇のようで、しかもロケが自然にあふれて美しい。

音楽も中村由利子のピアノ曲による思春期の揺れ動く心を表現した素晴らしいものです。サントラ盤がわりに是非「風の鏡」も買っておくといいでしょう。

・「切ない想い さすらう魂
 違和感を覚えずにはいられない。なのに目もそらせずに惹かれてしまう。そんな物語だ。柔らかな闇、緑そして青い空。その空間にのみ生息する事のできる少年達。男でもなく女でもない存在が築く幻想的な世界。以前映画館で見た感動そのままに再現された。脚本・岸田理生の台詞。中村由利子のピアノ曲。いつまでも忘れる事のできない作品だ。

・「いつか戻れる場所
10年程前、この映画を見た。それ以来、この映画は私の宝物である。彼らの透明性、純粋性、そして、「めざめ」の前の、狂おしいほど誰かを(自分を)愛したいという息遣い。そんな切ない主題が全編を通して流れ込んでくる。それは、誰もが経験したおもい。この「場所」は、誰の心の中にもある「ピュアな世界」である。子宮の中とでも言おうか。彼らはそれには気づいていないが。

全寮制の寄宿舎の夏休み。家庭の事情で寮で夏休みを過ごさなくてはならない3人の少年の生活の中に、一人の転校生がやってくる。その少年は、先だって自殺した生徒に生き写しで、しかも、「なにか」を知っているようだった・・・。

萩尾望都の「トーマの心臓」を原作に近いかたちで使っているが、実はまったく別の主題であったといわざるを得ない。

わたしは、この、繊細で壊れることがわかっている濃密な「時」を描いたこの作品を作ってくれた人たちに感謝する。私たちの「めざめ」まえの、あのあやうくも甘い、、もう二度と帰ってはこない純粋なときを封じ込めた作品であるからだ。全編に流れる中村由利子の音楽もすばらしい。出会えてよかった作品である。

・「プラス★★★★★でしょう
今年もまた、舞台になった湖に行ってきた。当時の面影といったら、あの桟橋くらいだろうか…。湖の畔で中村由利子の「風の鏡」を聴くのが好き。人を愛する苦しみ、人に愛される苦しみ、誰かを想う切なさ…死んだら墓まで持って行きたいと思う映画です。

・「いつまでも忘れられない
この映画を観たのはもう20年近く前です。その間に何本の映画を観たか判りませんが今でもマイベスト5に入っちゃうのです。少年(少女?)達の思春期特有の危うさ、幻想的な風景、中村由利子さんのピアノ、そして未来だったはずの1999年。全てが漂うように感じられる怖いくらいの静けさ、何故また観たくなるのか自分でも不思議な映画。深津さんや大寳さんが大人の女性になっている姿を拝見すると、あぁ現実だなぁとつい微笑んでしまいます。

1999年の夏休み [DVD] (詳細)

櫻の園

・「戻れないからこそ大切な日々
ものすごく惹きつけられる映画です。自分も女子校出身なので、どうでもいいような仕草やおしゃべりが非常にリアルで懐しく、共感させられっぱなしでした。特にあの空気!ほんとはもっと適当だったりするんですが、あの空気はそのものだと思います。一つひとつのエピソードや人物、画面構成、そして感情が作り上げたあの空気。

女子校特有の匂いがあふれていて、健全さと色気が混じったなんとも言えない別世界。閉鎖的で他愛もなくて、淡く儚い愛すべき場所。感傷的かもしれませんが、そんな幸せな思春期を綴った傑作です。

・「光の射しかた。
この映画を見て何よりもまず思ったことは、光の射しかたが女子校そのものだということです。(もっと正確に言えば、光を透過させる空気に醸しだされる女子校という時空間の反射)女子校に通った経験のある人ならきっとわかってもらえると思います。

storyとしては思春期特有の同性への憧れが、毎年恒例の櫻の園を上演する朝から開演までの限られた時間の中に、不祥事から上演の危機に陥るという事件を軸として淡々と描かれています。

瑞々しい少女たちの楽園に降る静かで柔らかくて透明な光、この光に包まれて暮すほんの一瞬の少女たちの心の揺れ。それが静かに丁寧に描かれた傑作だと思います。

・「邦画の最高傑作の一つ
今後どれだけ名作映画が作られようと、必ず自分の中のベスト3に止めておきたい作品。青春映画の金字塔だ。4話構成だった吉田秋生の原作を、うまく一つにまとめ上げ、原作を越える深さを作り出している。

この映画の中で重要なのは、起きている事件の顛末ではなく、演劇部を構成する少女達の動き。高校生の頃、誰もが感じただろう将来への期待や不安、現在の自分との葛藤、それぞれの少女達の姿を通して、誰もが持つ「記憶の匂い」を呼び覚ましてくれる。

ただ一つ惜しいのは、冒頭部において、2年生部員城丸と、その彼氏らしきしょぼい男の演技が最低なこと。その直後に登場する、部長役の中島ひろ子の神業的な演技と、その他の少女達の自然な演技により映画は復活するので、冒頭だけを見て見切りをつけるようなことが無いようにしていただきたい。(仕切屋っぽい生意気な女子高生役の役作りも少しクドいが、まあ許せる範囲)

・「"心の動き”の描写がすばらしい
とある女子高の学園祭における演劇部の”櫻の園”上演までに少女たちに起こる出来事をやさしいタッチで描いた中原俊監督の傑作。原作はいわずと知れた吉田”河のようにゆるやかに”秋生。

学園祭当日の朝から上演までの2時間と時間を限定することで、その中での少女たちの心の動きが実にうまく描かれており、見た後で青春映画特有の甘酸っぱさが心地よく残ります。女優陣もこの年代特有の感情をそれぞれ非常にうまく表現されており、特につみきみほの演技は秀逸です。(amazon.co.jpのレビューの中島朋子というのは間違い。中島ひろ子さんです。)

派手さはありませんが、監督・脚本・出演者のすべてがそれぞれ持ち味を生かした”いい映画”だと思います。

ところで狂言回し役の2年生を演じた宮澤美保ちゃんはその後どうしたのでしょうか?(かなりかわいかったのですが。。)

・「ちょっと原作を読まなくてはと思っている
「桜の園」とは言うまでもなくアントン・チェーホフの有名な戯曲の題名だが、これは女学園での出来事を桜の花のように儚く散る青春の一こまとして描いた作品だ。だから、この場合「桜の園」は舞台となる女学園そのものと考えてよい。そして、演劇部が学校創立記念の恒例行事として「桜の園」を上演するという設定で、「桜の園」のモチーフが二重、三重に重なり合う構成になっている。これは現代の話だと思うが、しぐさやら言葉遣いやらが妙に古風だ。中島ひろ子が、自分の殻を飛び出そうとする主役のいじらしさを繊細に表現している。これはちょっと宝塚にも似た雰囲気のつくりで、絶妙にエロティックである。

櫻の園 (詳細)

六番目の小夜子 第一集

・「まさに冒険ですね(^^)
中学校時代には誰でもが憧れる冒険がそこにはぎっしりと詰まっています。スリル、サスペンス、SF‥そしてそれらを仲間と乗り越え育まれる友情。今の中学生の親たちが中学生だった頃に彼らを魅了した少年ドラマシリーズ。その再来と云われているだけはある、"銘"に恥じない作品といえましょう。

少年たちが親と一緒になって胸ときめかせて見る事のできる珠玉の作品です。

・「大人が見ても結構面白い
多くの人たちが感じているように、このドラマでふと思い出すのが、かつての「少年ドラマシリーズ」だろう。特にこのドラマとは何の関連性もないのだが、ジュニア向けのSF的な雰囲気や学校での出来事等が大人たちにはどことなく懐かしく感じられるドラマなのである。

今思えばこのドラマの出演者はすごい。主演は当時12歳だった鈴木杏を始め、ブレイク前の栗山千明と山田孝之。他にも声が魅力的な松本まりか、教師役の村田雄浩など、ジュニアドラマといえども豪華な面々が顔を並べているのだ。そしてこれら少年少女たちが実に生き生きとした演技をしているのがわかる。

ここでの主題は‘サヨコ伝説’と言われる一種の都市伝説。「3年に一度サヨコと名乗る生徒が選ばれて3つの約束が果たす。それが成功すれば大いなる扉が開かれて、3年後にまた 新しいサヨコが現われる・・・」というもの。

その「伝説」を巡り物語は二転三転していく。途中、科学ではどうしても説明しきれないような‘自然現象’がしばしば「偶然」起きたりするのはご愛嬌だが、サヨコという謎解きを軸としながらも、友情や信頼、優しさとは何かをこのドラマは教えてくれる。そしてこのドラマは大人が見ても結構面白い。

このDVDは第4話までを収めたもの。ぜひ第2、3集も観てほしいと思う。あちこちでどんでん返しが待っているのだ。

・「鈴木杏!!!☆☆☆☆☆山田孝之!!栗山千明!!
最終回まで確実にハラハラドキドキワクワクが持続する極上のジュブナイル。特にこのときの鈴木杏の可愛さ、美形っぷりにはほとんど敵はない!!って感じ。(長い髪を後ろで束ねているので前髪の形が絶品☆)うら若き山田孝之の落ち着いた物言いと、幼なじみ-兄妹-男女差のない親友関係という感じのふたりの絡みが見てて心地よい。栗山千明も初々しく、謎めいて、サヨコをめぐって友情が深まってゆく過程がおもしろい。とにかく3巻まとめて買って損なし!最終回までいっきに見て、また第一話に戻って、最終回までいっきに見て・・・・・・伝説は終わらない。

・「あなたはドラマ派?原作派?
 きっとかつてのNHK少年ドラマシリーズを知っている人には、懐かしい作りのドラマだろうし、ジュブナイル小説に耽溺した人には、原作とは異なるものの、一つの青春の在り方を見出すべき作品なのだろう。ドラマは原作とは舞台も登場人物の設定も異なるから、兄弟の葛藤や小夜子の家族背景、教師と生徒関係も、ことごとく換骨奪胎されている別作品と見るべきである。 その点を原作派として割り引いて見ても、仕上がりそのものは頑張っていると褒めるべき出来だ。子役というには花開いている!?美少女美少年の絡みが花を添えていると言えるかもしれない。(こんな豪華な顔ぶれの揃い踏み出演は、今では無理ではないかと思える) 結局、青春モノ兼ミステリー兼サスペンス兼・・・欲張りたい人のためのドラマであり、背伸びをしたい小学生、友人を見出したい中学生、実践したい高校生、振り返りたい大学生、若さを思い出したい大人にもどうぞ!という作品である。

・「ホラーというより爽やかな学園ドラマ
NHKでこのドラマを観て夢中になり、原作も読みましたが、結果ドラマの方がおもしろかったと思います。設定を中学生にしたところから、その年頃の少年少女達の友情、家族とのつながり、自分探しといったテーマーが明確になり、それぞれにきちんと答えをだしているところが、見終わってすっきりしました。ところどころぐっとくる言葉がちりばめられている何度観ても飽きない永久保存版です。

六番目の小夜子 第一集 (詳細)

ガンモ

・「全部見た気がする。
町を襲った竜巻は人々の社会、人格、人生、愛や精神といった歯車を狂わせた。といった感じかな…。ガンモは映画をみているという感じはしない。人間の中にある陰の部分をフィルターをかけずに直接見ている。そんな感覚。世界がこんなに不安定で崩れやすいということをガンモを通じて全部見た気がする。

・「映画じゃない
確か「キッズ」の監督が撮った作品とかいうことで、見てみました。「キッズ」が面白かったので。ところが・・・、これは映画ではありません。ストーリーというものが無いのです・・・。若者達の日常をドキュメンタリータッチで撮った、というコンセプトらしいのですが、「映画」を見たかった私にはちょっと・・・。見終えた後は感動も何もなく、ただ意味が分からなかった・・・。外国の子供はカッコイーなあとか思っただけ・・・。全体に漂う雰囲気は好きだと思ったけどね。これを見たのが、まだ高校生の時だったので、今見たら感想も違うだろうけど、別に見たいとも思わないなあ・・・。

ガンモ (詳細)

雨に撃たえば...!disc 2

・「たましいにとどろく
胸を打つ、心をふるわせる。七尾旅人の歌を聴くと、動揺してしまう。なんでそんな歌が作れるんだろう?と、彼の才能にびびる。心を病む一歩手前の人なんじゃなかろうか・・?と思ってしまうほど、彼は天才的なのだ。

上記の、CDジャーナルのレビューには呆れてしまう。

たぶん、「こんな二番煎じのアブノーマル気味なアーティストは排除すべきだ」っていう思いがあるんじゃなかろうか。だけど、こんな風に言うとずいぶん陳腐な感じがするけれど、例えば七尾君のように、人の心を無意識に揺さぶる音楽って、実はそんなに多くないぜ?

・「ちっぽけで壮大なサイケデリア
素晴らしすぎるメロディセンスと類稀なる言語感覚が光る1stアルバム。ほぼ作った順に曲が並べられているらしいが、とにかく後半の素晴らしさが目立つ。6曲目以降は全曲決定的名曲。

様々な音楽的要素が未消化のまま詰め込まれ、また、生と死の境界線の上で綱渡りでもしているかのような登場人物たちが混在し、ひたすらカオティックでそして本質的に危うい印象を受ける本作はグランジとテクノに塗れた日本版ブリジット・フォンテーヌ「ラジオのように」

・「果てしないサイケデリア
ぶっ飛んだ言語感覚と狂いまくった歌唱法。一度聞いたら耳を離れないねばっこいアメーバボイス。ポップで切なくて愛しいメロディ。そしてそれらがざらついた独特のアレンジで纏め上げられた、唯一無二の音響世界。オリジナリティというものがもし「どこにもないもの」を指し示すのならば、この七尾旅人のファーストアルバムは決定的にオリジナルだと言えます。本人も自らのホームページで語ってるようにジャズの影響を強く受けたらしく、このアルバムでも特にゆらぎを意識したリズム、ビート感覚においてそのフリーキーな魅力の萌芽を嗅ぎ取れます(それは3枚目「ハミングバード」で決定的なものになるのだが)。徹底的に未知なる調べとしてつむがれるその音世界に存分に浸ってください。まさしくここには歓喜と絶望が激しく同居しています。本人によると思われる歌詞カードのデザインも最高。

・「良い意味で、青臭い。
七尾旅人ほど青臭く、日常の泥と幸福の中を歩くような、すごく単純に言うなら、青春を体現するアーティストはいない。ひとりで夜中に考えた、くだらなくて深刻なこと。好きな人と一緒にいる幸福感や、それと同時に味わってしまう疎外感。冷静、拘泥、前向き、夢見、怖い、好き。

そんな、誰もが過去、とくに10代のころ味わったことの在るはずの感情が「雨に撃たえば...!disc 2」を聞くと押し寄せてくる。ちょっと不快、でもいとおしい。

ごたくはともかく。七尾旅人はメロディが良いです。口ずさむと、癒されます。ストレス・イライラの解消にはもってこいだと思う。ぜひ購入を。

・「振れ幅がすごい前半が肝
ヨーロピアンな一曲目に続き仏教的な二曲目、続いてジャジーな三曲目が来たかと思えばゴスペルな四曲目。ビートルズのグラスオニオンを彷彿とさせる不思議な五曲目。後半は耳馴染みの良いポップスが並んでいるように見えて、実は一筋縄でいかないクセのある曲たち。多種多様な音を繰り広げているが、それでいてどの曲でも声、歌が大きな存在感を持っている。特にルイノンでの歌は至高の芸術。ハイライトは中盤のガリバー2か。長尺で歌詞も一見カオスなこの曲だが、実はタイトルの意味をひもとくと表れる言葉に全てが統合される世界なのだ。しかし今の若いバンドマンたちならこの曲をこんなにスローなテンポでは絶対にやらないはず。表現したいものが体の内からあふれ出てくるような、そんな切迫したものを感じずにはいられない絶対的名曲。セピアカラーに統一されたジャケットや手書きの歌詞など、アートワークもアルバムの世界観を上手くサポートしている。これはぜひCDとして手元に置いておこう。絶対損しない。

雨に撃たえば...!disc 2 (詳細)

魅少女シャルロット

・「羨ましい声
シャルロットの声質を上手く活かしている。なぜなら作詞・作曲がセルジュ。プロデュースも。羨ましい声。曲はちょっとジョイ・ディヴィジョンぽい。

・「プチロリータ炸裂
シャルロットの初のアルバムです☆まだ10代と幼かったせいか未熟で、お世辞にも歌はうまいとはいえませんが、パパセルジュとのデュエットなど独特な雰囲気はかなりあります!ママジェーンほどエロくもなく、ムードもありませんが、安心感のあるウィスパーボイス、微笑みながら歌ってる事がわかる様な曲ありでなごみます!今やママとなり30代となったシャルロットですが、子育てが落ち着いたらぜひ、ジェーンの様にコンサートに挑戦してほしいです

魅少女シャルロット (詳細)

Junior Sweet

・「才能爆発
結婚→出産→Yen Town Band→

というようにキャリア中,公私ともに最も話題が多かった頃に、最終兵器的に発表されたソロ。キッチュでポップでエキセントリックで、、という一連の「女の子」的パブリックイメージが全方位に向けて爆発されたような会心作。

文句なしに最高傑作であると断言できる。

音楽的にはあくまでソウルがベースで、圧倒的な歌唱力がその他の似たような路線のアーティストと一線を画す武器になっている。

実際、パッと見似たような事をしてた人たちはみんな消えたが,この人は残った。スタイルはR&Rだったりエレポップだったりしても、あくまでソウルシンガーとしての中心線から一歩もブレないあたりが本物のプロの証か。

逆に言えば、この根本的なブレのなさが,他の分野も取り込む事が出来る柔軟さを許している。CharaはなにをやってもCharaなのです。

もう10年近く前の作品だが,今の若い人たちこそが聞くべきだろう。純然たるソウルやR&Bではないが、しかしこはソウルミュージック意外の何者でもない。しかも本物の。

・「Chara初挑戦の方へ
Junior SweetはCharaにチャレンジしてみようかなって方に、じゃあ最初はこれ聞きなよっておすすめできるアルバムだと思います。まああの名曲「やさしい気持ち」「タイムマシーン」が収録されていますし、全体的にCharaの中では比較的聞きやすい・わかりやすいってイメージなんじゃないかな。これは別にけなしてるわけじゃなくって。聞きやすい・わかりやすいけど、奥が深くってじーんとくる楽曲ばかりですよ。「私はかわいい人といわれたい」「愛の絆」「勝手にきた」が特におすすめです。「私の名前はおバカさん」なんて聞きながら歌いながら泣いてしまいそうになります。ゴスペルっぽい「せつないもの」は聞いているとCharaの声に包まれてふんわりと空にのぼっていっちゃいそう。

・「やっぱりチャラだな
「やさしい気持ち」「タイムマシーン」などヒット曲が入ったこのアルバムは、今までのチャラ要素を残しつつも、更にキュート&プリティーな作品に仕上がっている。最初から最後まで、何度も何度も繰り返し聞いて欲しい。聞くごとに味わい深く、可愛らしく、何度聞いても飽きない良さがある。

・「愛と生
日本で唯一の華やかな個性を持つ女性アーティストchara。

愛を込めて作られたこのアルバムには心の強さと弱さを、隠すことも偽ることもなく素直に受け止め表現している。可愛らしい色、愛くるしい声、優しさの溢れるメロディー、何で人はこんなに愛を求めるのか、聴いていると安らいでその意味が少し解る気がする。

・「テーマは愛
ジャケットからもわかる通り浅野忠信さんと手をつないでの愛にあふれるチャラさんのアルバム。全曲愛に満ちた幸福が聞く人たちに伝わってくる暖かい「LOVE ALBUM」。

Junior Sweet (詳細)

ヴェスパタイン

・「歌姫ビョーク
メダラも抗ドロのサントラも好きですが、この人のピークはやっぱこの作品だったのではないかと思います。 立体的で神々しいサウンドの中をビョークのいろんな感情を聞き手に抱かせる魂からの歌声が舞い踊る。 この作品でのビョーク以上に歌姫という言葉が似合うミュージシャンにはまだお目にかかってません。 後半の流れは明らかにケイトブッシュのHOUND OF LOVEからの影響だと思いますが、最高です。 ベストトラックはオーロラ。 涙がでます。

・「初冬の音。
ビョークの音楽は、ある種の緊張を強いるというか聞き流すことができないので(その点、グレン・グールドに似ている)、日頃あまりCDプレーヤーに乗せることがない。

ヴェスパタイン (詳細)

ブーゲンビリア

・「初めて聴いたとき、
本当に、大げさでなく、心臓を打ち抜かれました。同時に目が醒めた気がしました。それは今までに聴いたこともない音楽でした。冗談みたいですが、それでもとにかく「これだ!」と思ったんです。私は、この声がこの曲がこの詩が欲しかったんだ、とすぐにわかったんです。私はずっと、こういう音が聴きたかった。

七年前のその日から、coccoは私にとって特別な存在になりました。ただ好きだとかファンだとか、そういう表現では追いつかない。全然追いつかない。大切すぎて、上手い言葉が見つかりません。

この一枚は、coccoのアルバムの中で一番好きな作品です。人によっては、刺激が強すぎて受け付けないのかもしれませんが。

ひとつひとつの曲を、coccoは本気で歌い上げています。狂気さえ感じさせる激しさで、どこまでも深い優しさで。私はこれを聴くたびに、音楽の力、人の声の凄さを実感します。

・「スゴイ
 最近、活動中止状態から復帰すると言うニュースを聞きました、Coccoのメジャーデビューアルバムです。ホントに凄いアルバムだと思います。彼女のうねるような感情というか衝動というかをたたきつけたような、聞くものを呆然とさせるような迫力に満ちています。 アルバム後半にいくにしたがい、おとなしめな曲調になっていきます。それはそれで、強烈な印象を残ります。(個人的には前半の方がすきですが・・・)

 「クムイウタ」「ラプンツェル」「サングローズ」と、基本は全てこの「ブーゲンビリア」の血をひいているようなアルバムで、どれも素晴らしいのですが、やっぱり1stのこれが一番好きです。

・「愛のかたち。
これまで、一枚のアルバムで此処まで感じさせられる作品は無かったです。激しさも、優しさも全てこの一枚に入ってるように思います。彼女の愛の形が物凄い伝わってきて、圧倒されてしまいました。

全部通して聴いて、「星の生まれる日。」で涙が溢れて止まりませんでした。其れまでの全ての想いが、昇華されました。

其れからも色々聴いてきましたが、此れ以上の作品には未だ出会ってません。

・「一番好き
COCCOのアルバムの中で一番好きなのがコレです。COCCOの曲をどうレビューで他の人に伝えればいいのか…いつもそこで止まってしまって書くのを止めてしまいます。ただただ聴いて欲しい!それだけです。(素晴らしいレビューを書けてる方々が羨ましいっす、、トホホ。)

・「棺桶に入れるなら。。たぶんこれ。
発売から約5年が経過していますが、未だに聴いてます。最初にして最高傑作だと思います。聴く度に胸の中を鷲掴みにし、あらゆる感情を浴びせかけられ、そして最後に「私を忘れてしまえばいい」と唄われてしまっては、もう泣く以外、聴き手には道は残されていないのである。(特に活動を辞めてしまった今となっては。)

彼女は某雑誌のインタビューでアルバム完成の感想を「でっかいうんこを出した感じ」っと言っていた。初期衝動を全て叩きつけた作品なんだろうと思う。

ブーゲンビリア (詳細)
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