Duran Duran (詳細)
Duran Duran(アーティスト)
「夜明け前」
「三者三様の持ち味」「今聴いても古びてないアルバム」「 リマスター/リマスタリング→購入する価値あり」「Samplingに凝った3人」「20年たった今でも月に一度は聞きます」
BANG! (詳細)
BLANKEY JET CITY(アーティスト), 浅井健一(その他), 土屋昌巳(その他)
「純粋さゆえの狂気」「最高傑作」「素晴らしすぎるアルバムです。」「最高」「日本のロックの底力。」
「気分が沈んでいる時に」「「トム・ヨークの虚無」というくだりについて」「覚醒」「レボリューションNo.9のバック・ドア」「当時はさっぱりわからなかった。」
Lust (詳細)
Rei Harakami(アーティスト)
「脳に優しい音楽」「変わらないけれど」「”新しいもの”が良いものであるとは限らない」「世界で最も美しい電子音響」「人肌デジタル。」
Minimum-Maximum (詳細)
Kraftwerk(アーティスト)
「テクノの神様」「ダンサブル!」「ライブが観たくなりました。YMOよりも、クラフトワークが好きだった…。」「待ってました!高音質!」「あの感動を再び......」
バードランドの子守唄 (詳細)
クリス・コナー(アーティスト)
「クリスの魅力ぎっしり」「心和む愛聴盤,癒しと色気とさわやかさ」「クリスコーナーの名盤中の名盤」「白人ジャズヴォーカルの歴史的な名盤」「白人女性ヴォーカルの歴史的名盤」
タンゴ:ゼロ・アワー (詳細)
ピアソラ(アストル)(アーティスト), ニュー・タンゴ・クインテット(演奏), アストル・ピアソラ(演奏)
「骨の髄まで........」「美しい毒」「圧倒的なパワー! ピアソラ入魂の一枚」「デカダンス」「タンゴ魂あってこその至高」
Motion (詳細)
Lee Konitz(アーティスト)
「ジャケットの色どおりの輝き!」「コニッツ最高傑作はこれだ」「Cool Jazz」
Explorations (詳細)
Bill Evans Trio(アーティスト), Scott LaFaro(アーティスト)
「「ワルツ・フォー・デビー」に劣らない最高の名盤」「ため息がでるような美しいピアノを聴くことができるアルバムです」「夜が明けたら。」「孤高のジャケ損盤。」「傑作」
My Favorite Things (詳細)
John Coltrane(アーティスト)
「「Ballads」の後の、実は優れたコルトレーン入門盤」「60年代コルトレーンの出発点」「私の音楽体験の原点」「My favourite album」「読んで字のごとく・・・お気に入りの」
三月の水 (詳細)
ジョアン・ジルベルト(アーティスト), ミウーシャ(アーティスト)
「ボサノヴァのエッセンス」「ジョアン放浪中の渾身の傑作。」「ボサノヴァの創始者による歌ものアルバム」「ポストボサノバの動きの中で」「叙庵にようこそ」
・「夜明け前」
次作(RIO),次々作(Seven&the Ragged Tiger)のヒットで忘れられがちな1作目(1981)。アナログシンセの音でNEWWAVEな香り,リズム隊のコンビネーションでDISCOな色気,70年代後半の美味しい所をそろえている。POPなんだけど毒のあるボーカルも一度聴いてはまったら,止められない。
しかし,忘れちゃならないのはギター。ソロ=ギターが命の傾向があるけれど,リズム・リフがかっこ良いと曲の印象は随分変わる!ピリッとスパイスが効いていて音色もジャズっぽさがあって良い。1曲目を聴いた瞬間から,何か新しい扉が開く感じを受けたなー。明るくなる前のこの独特の雰囲気は今でも魅力的。他のBANDと違う何かが一杯詰まったアルバムかな。
・「三者三様の持ち味」
無機質に思えて緻密で、開放感さえ感じさせるサウンドは、『BGM』制作では自閉ぎみになっていた教授が真価を発揮した賜物。「STAIRS」間奏のバロック風のピアノソロ、「PROLOGUE」「EPILOGUE」の美しい旋律、「SEOUL MUSIC」の暗いけれど不思議と高揚感もある構成などは見事と言うほかない。
一方で、幸宏氏は「PUREJAM」「STAIRS」などYMO中期の「暗鬱かつポップ」なサウンドを印象付ける楽曲で非凡な才能を発揮。『BGM』で対立した細野-坂本の間で上手にバランスを取ってきた幸宏氏だが(事実、2人との共作の数では群を抜く)、同時に、自身も磨かれた感性でもって大きな存在感を示した。「細野さんは天才、教授は奇才。僕は凡人で、2人の太鼓持ち。ま、ドラマーだし(笑)」と平然と言ってのけるあたり、やはり懐が深いぞv
個人的に言うと、細野サンの「DRADETED GRAY」は数あるYMOの曲の中で最も味わい深い1曲。楽曲においては坂本、高橋の間を埋める作業に頭を悩ませていたというが、この曲や『BGM』の「MASS」「RAP PHENOMENA」などを聴けば、YMOサウンドの奥深さを担ったのは、やはりこの人だったというのが分かる。SEでも類まれな職人ぶりをいかんなく発揮。
・「今聴いても古びてないアルバム」
発売当初は「いわゆるテクノデリック」というタイトルで原点回帰かと思い期待をこめてレコードに針を落として飛び出してきたサウンドは予想外の前衛的なサウンド。しかしハマリ出すのに1ヶ月とかからなかった。学生時代を象徴するアルバムとなってしまった。
しかしとても人の事考えて作ってるとは思えない。やりたい放題である。なんでもありだ。前作「BGM」の手法を発展させて、テクノ・ポップを極めている。もちろんレコードセールスなど度外視してる。
実際メンバーもこのアルバムで「やりたいことは全てやってしまった」と発言しており、ある意味YMOのラスト・アルバムといえるかもしれない。
次作「浮気なぼくら」で、どうゆうわけかYMOは歌謡ポップ路線に走ってしまう。始めから売れることを見込んで作られており彼らの真骨頂とはいえない。
この「テクノデリック」は今でもよく聴いてるが、まったく古びてない。時代を越えても十分聴ける音楽だ。日本音楽史上最強のトライアングルYMOは21世紀を迎えても別格な影響力を与え続ける。
・「 リマスター/リマスタリング→購入する価値あり」
薄暗く、ぼぉっと光る闇の中、重厚な音楽が聞こえてきます。A面のM1からM5まで続く緊張感。CUEに通じるM7の細野ワールド、そして教授の名曲M9、M10。何故か狂おしいほどの懐かしさをかき立てる極上の音楽。明るくポップな曲は一曲も入っていませんが、教授のアレンジ、ユキヒロの攻撃的とも思えるドラムが散りばめられた、最高の一枚です。
さて、リマスタリングされた本盤ですが、手持ちの32XA-142と比較するまでもなく、明らかに音質が違います。音がクリアになり、厚みが増した印象です。YMOのリマスタ盤は、まだBGMと本作しか聴いていませんが、音の変化は劇的です。迷わず買いましょう。
そうそう、教授のM9,M10ですが、何故彼のソロ作品で演奏されないのか疑問です。"/07"で聴きたいなぁ...
・「Samplingに凝った3人」
YMOのデビューアルバムから聴いている私はこのテクノデリックを発売当時(レコード)に聴いたときかなりの衝撃を受けた。当時シンセが作り出す音にすら驚いたのに、YMOの3人はその音作りでは物足りなかったのか、サンプリングまでやりだした。そのサンプリングを駆使して出来たのが本アルバムである。凝りに凝ったサンプリングには驚く。例えば、リズムマシンからのSnare Drumの音をギターアンプで再生し、それを敢えて直接マイクで拾ってSamplingし、またそれを加工してリズムにしたエピソードがある。今聞いてもSeoul Musicは超カッコイイ。このアルバムは全く鮮度が落ちてないといっても過言ではないと思う。Samplingの機械的な音が、「音楽」に仕上がっているのは、この3人の才能だろう。Solid State Survivorと並ぶ名作だと思う。
・「20年たった今でも月に一度は聞きます」
他に比べようのない名盤。高校生の時から聞き続けているが、アレンジ、音使いなど、未だに新しい発見がある。最近出た新しいバンド、と紹介されても、全く違和感がない。良く作りこまれている建築は20年くらい経っても「かっこいい」が、それと同じ。(逆にバブルの時代に粗製濫造された派手なビルは、今見るといかに恥ずかしいか)
テクノ、というカテゴリーでくくると誤解を呼ぶ。ジャンル分けの出来ない音楽である。
・「純粋さゆえの狂気」
限りなく純粋な少年の心、純粋であるが故の狂気。「BANG!」の魅力はこの言葉だけでは言い尽くすことはできない。 大人になってもどれだけの人が少年の心を持ち続けて、どれだけの人が純粋であり続けているだろう?少年の心を持ち続けることは決してネガティブなことではない。堂々と肯定できる。それならなぜ人は少年の心や純粋さを失ったりするのだろうか?理想を追い続けることや純粋であり続けることに関して人は自由である。しかしどこまでも追い詰める社会という名の暴力に人は飲み込まれてしまう。大人になるために時に純粋さは邪魔になり社会に適応するため、誰かに好かれたいがために人は純粋さを失ってしまうことがあるのかもしれない。だが自分自身を愛し続けようとする人はいつまでも純粋でいられるのだろう。 きっとほとんどの人が浅井健一の詞を理解できないだろうが感情を叩きつけたような彼の詩は決して作為的ではない。それゆえ彼の詩から聴こえるのは感情である。しかしその言葉を感情として感じる人は少ないのかもしれない。 僕は高校生の頃このアルバムを狂ったように聴きまくった。その頃の僕にとっては依存性の高いドラックのようなアルバムで毎日聴いていたし、聴かずにはいられなかった。詞からも音からも感情が聴こえたのだ。僕にとっては得体の知れない気持ちよさだった。 以前、ふと新宿の歌舞伎町を歩いていたときにどこかの店の入り口でこのアルバムのタイトル曲である「BANG!」が大音量で流れていた時、その周りの欲望や喧騒に満ち満ちたような場所にあってそれに対峙するように狂気や純粋さを感じさせるこの曲がその中で孤独に鳴り響いているのを聴いて言い知れない感情がこみ上げてきたのを今でも憶えている。 ブランキージェットシティに出会う前までの僕は言葉というものをそれほど意識したことがなかったのだが、このアルバムを聴いて初めて「歌」というものは言葉が表現の中心にある事に気付いたのである。 このアルバムから聴こえるものは音というよりもむしろ感情である。
・「最高傑作」
ブランキーの最高傑作。あまりに真剣な音は、日本製のロックバンドとして誇らしいほど。浅井の詩も、表現力と感性。このふたつが最も両立した最高の時期だった。その詩と、独特の雰囲気を持った緊張感溢れる音。人間の心を怖いくらい映し出した独特の物語には、感動せずにはいられない。
・「素晴らしすぎるアルバムです。」
この作品を聴いて、私もブランキーにはまりました。(もう10年以上前になると思いますが)このアルバムは全曲が素晴らしく、特に後半の楽曲はもう反則気味です。この作品は、ブランキーの中でも最高の一品ですが、私の中でも最高の一品です。
小気味よくまた激し刻むリズム、ベンジーの声、また歌の内容どれをとっても良く、またその調和が素晴らしくよい。とにかく聴いてみると良い。
この作品を聴いて直後、ライブ行ったが、通路にも人を入れ、立ち見(みんな結局立っていたが)もたくさんいてものすごい熱気だったのを覚えている。
またメンバーはでてくるなり、いきなり演奏を怒涛のように始め、アンコールを含め70分ほどの演奏をした。その間MCは、ベンジーの「アンコールどうもありがとう」の一言だけだった。それ以来ライブに言葉はいらないと思うようになった。
・「最高」
やはりブランキーの最高傑作である。1曲1曲をとっても素晴らしいが、アルバム1枚としての流れもいい。音とは関係ないが、歌詞カードの裏の、入れ墨を入れた赤ちゃんの写真が好き。
・「日本のロックの底力。」
土屋昌已の「俺にやらせろ」プロデュースを得て製作されたブランキーと日本ロック史上の最高傑作。ツェッペリンに迫るようなリズムとフィンガーピッキングから繰り出されるソリッドな印象のギターリフ、そしてあくまで文学的で不良な歌詞。時折聴こえる土屋のオルガンも決っている。そして何よりそれはどれをとってもロックの条件を満たしている。スゴイと言わざるを得ない。誰かこれを上回るJ-ROCK作品を作ってくれ!
・「気分が沈んでいる時に」
このアルバムの雰囲気は非常に暗いが、私はむしろ気分が沈んでいる時に聴くことを薦めたい。私は実際沈んだ時に決まってこのアルバムを聴いている。「Everything In Its Right Place」、「Kid A」で脳内が浮遊し、「How To Disappear Completely」の陰鬱なギターに泣きそうになり、 そして「Motion Picture Soundtrack」で全てが終わり、現実に戻る。その瞬間、よりリアルに現実を感じることができる。別世界から帰ってきたような、浅い夢から覚醒するような感覚に近い。その時に何故だか少し気持ちが楽になっているはずだ。部屋を暗くして、じっと耳を傾け、是非とも聴き終わったあとの静寂も楽しんで欲しい。
・「「トム・ヨークの虚無」というくだりについて」
2ndのThe Bendsを中心とする、Radioheadのギターサウンドに惚れている自分としては、当初このKID Aというアルバムが非常に不快でした。How To Disappear Completely、Optimistic のような、トムの声やギターによる比較的なじみ易い曲もありますが、「メランコリック」という領域を逸脱したアルバム全体のその無機質さに拒否反応が出たのです。また、常々いわれる「トム・ヨークの虚無感が云々」ということについても、納得出来るような出来ないようなという感じでした。
ところがしばらくして、ある状況で聴いたことで一気に疑問が解消すると共に、アルバムの評価が180度変わってしまいました。皆さんも是非同様に試してください。夜の一人ドライブの時に聴くのです。これは効きます。
音が出始めた途端、車窓の外の風景は現実感を失い、妙な孤立感を感じました。自分は確かに(運転して)現実の社会を動き回っているはずが、まるでこの世界に重なって存在する虚像のような世界に自分ひとりだけ生きているような、狭間にあるような、そんな感覚を呼び起こしたのです。そして思いました。アルバム制作時のトムは、こんな心境だったのかもしれない、と。孤立感、虚像、などと書くとひどく陰鬱なイメージが湧きそうですが、実際のところ、そこでの音は極めてニュートラルに感じられ、ちっとも苦ではありませんでした。
何のベクトルも持たず、聴く者に訴えかけもせず、ただ虚空に浮かんでは勝手に消えてゆく音たち。決して複数の人間で聴けるようなものではないですが、しかし一度「聴き方」を発見してしまうと、これをひとつの「至上のアルバム」と評価しないわけにはいかないのではないでしょうか。
・「覚醒」
へたな薬物より効きます。リリース当時は衝撃的な音でしたが、今でも十分効きます。こんな音が全米No.1になってしまう世の中はどうなんでしょう? SACDもしくはDVD-Audioで5.1chサラウンド化を切に希望します。
・「レボリューションNo.9のバック・ドア」
2000年発売、Radioheadの第4作。より拡散し、ノイズと混ざり合い渾沌とする本作は前作『OKコンピューター』の中の『Fitter Happier』から入り込んだビートルズの『レボリューションNo.9』な世界の奥また奥へと入り込んで行くような感覚を覚える。このアルバムが始まった瞬間から、周辺の景色は消え自分は単なるデータとなってバック・ドアからこのプログラムへと入り込んで行くような感覚を覚える。そうこのアルバムはリスナーに感覚を喚起する作品だ。
80年代のプログレシブ・ロックを聴き尽くした僕もこのアルバム以上にアートなアルバムを思いつかない。
・「当時はさっぱりわからなかった。」
~今でこそ星5つなんて言えるが、当時はあまりの暗さに怖じ気付いてしまった。このアルバムを聴くのが苦痛で仕方なかった。好きになるきっかけとなったのは、最近BSで放送された、レディオヘッドのライヴ映像だった。そこで、”イディオティック”を聴いて、やっと目覚めた。それで買い直して聴いてみて、なぜあの時わからなかったのかと後悔した。ああ、横浜ア~~リーナ、観たかった。幕張メッセも、行っておけばよかった。”ザ・ナショナル・アンセム”ライヴで聴きたいよ・・・。(未だに生レディオヘッド経験なし)。~
●Lust
・「脳に優しい音楽」
レイハラカミさんの曲は良い。聴いていると落ち着くのだけど、それ以外にも聴きたくなる理由があるような気がした。暗い部屋、寝る前の裸電球一つ点けた部屋でかけているととても心地よく眠れる。ヘッドホンでじっくり聴きたくなる事もある。
このアルバムはいい曲が目白押しだ。私が気にいった曲は次の4曲。
「4.grief & loss」「5.owari no kisetsu」(ハラカミさんご自身が歌っています)「7.come here go there」「9.approach」
全てにコメントしていると長くなっちゃうので、その中でも私が特にいいなぁ、、と思った曲にだけコメントを寄せさせて頂くと…
「7.come here go there」今までのハラカミさんの曲に無い雰囲気、とても綺麗な曲。寝る前によくかけているかも…夢心地になれる曲です。同じフレーズが繰り返されながらも、微妙に変化があり、飽きさせない。変調する部分は本当に綺麗だと思った。ハラカミさんの得意とするパンディレイがとことん聴けるのも大きな魅力。
「4.grief & loss」7分半と長い曲だけど、何故だか聴いていても7分に感じない曲。出だしからの奇妙なフレーズに始まって、でも実は全然奇妙じゃない、不思議でとってもスリリングな曲だと思う。曲中盤から終盤にかけての展開が本当に好きで、いつも一番初めにかけてしまう。アルバム「レッド・カーブ」の「wrest」や「2 creams」に近い雰囲気。
この4曲が聴けただけでもこのアルバムは買ってよかったなー、と思えます。特に「4.grief & loss」これは聴けば聴くほど味が出てくるスルメのような曲。一番好きです。
音楽で落ち着いた気分に浸りたい時にもピッタリなアルバムなので、是非聴いてみてください。
・「変わらないけれど」
これまでの彼の独自と言ってもいい歌心あるエレクトロニカを基本的には踏襲した本作も、相変わらず素晴らしいです。ほんと、4年ぶりとは思えないほど、根っこの部分は全く変わらないです、夜空に描いたオーロラの連なりがゆらゆらと揺らめきながら次第に変化を遂げていく様な美しさは、他のエレクトロニカではちょっと味わえないです。
・「”新しいもの”が良いものであるとは限らない」
テクノと呼ばれるカテゴリに属する制作者は、本人の意向に関係なく常に革新的である事を求められてきた(いる)気がします。革新的であることが”テクノ”であり、そういうスタイルが当たり前のものとされていた”時代”にレイハラカミは現れたわけですが、彼の音はデビュー時から本質的には…いや、表面的にでさえ、ほとんど何も変わっていないと思います。しかし評価が下がっているわけでもなく、むしろ着実に定評を得ている感があります。
このアルバムもやはり、ヴォーカルものが入っていたりと枝葉の部分で微妙に今までと違うとは言え、「ああ、やはりレイハラカミだ」と、一聴して誰でもわかるいつもの音です。変わっているようで変わっていない、変革を無理に追い求めるわけでもない、いつものハラカミのごくごく自然体の世界が今回も繰り広げられていると感じます。際立った新しさも感じませんが、かといって特に古臭さも感じられない、相も変わらない独特で不思議な音が今回もたくさん詰まっています。
「新し物」というものは確かに刺激的でうれしいものですが、変わらない良さというものも常にあるのだという事をこのアルバムは改めて教えてくれた気がします。
・「世界で最も美しい電子音響」
という表題には何の掛け値も無い。この作品の内に顕現する音の色や響き、またその音達が戯れるが如き様を聴いていると、ハラカミという音楽家の耳の良さ、センスに改めて感服せざるを得ない。 解説子はエイフェックス・ツインを引き合いに出して居られるが、これはこれで充分納得するものの、個人的には初期のハーバートを想い出す。共に自宅スタディオでチープな録音機材を用いて音楽製作する点は勿論、この二人がとても音楽的に感じられるからなんだが、こんな抽象的な表現しか出来ないのは我ながら情けない。 例えばここに流れる音楽を聴いて、虹色に輝く無数のシャボン玉が天空いっぱいにはじけ飛ぶ、といった無垢なイメージを想起するのは容易なことだし、天真爛漫、ピュア等々の評言も同じ事を言っているのだろう。そんな儚げで浮遊感に満ちたイメージとは裏腹に、コアに確固としたものが感じられるのがハラカミの音楽の素晴らしさであり、私がとても音楽的だと思う由縁である。 名作の誉れ高かった『Red Curb』から4年、ひたすら音を研磨し彫琢し続けたその時間は、前作を凌駕する傑作を生んだ事により充分報われている。
・「人肌デジタル。」
鉄腕アトムをテーマにしたコンピレーション盤に収録されていた「Theme」を聴いて、そのアグレッシヴなキラキラポップ感に「お、ちょっと新機軸か?」と思い、で、新作はどうなるんだろ、と心待ちにしていて出ました4年振りアルバム。これが、あのマスターピース『Red Curb』と、見事なまでに全く変わってない感じで。いや、ホントに。あ、ヴォーカルが入ったナンバーがあるのが変化といえば変化。いやあ、気持ちいい。ミニマム&オリエンタルで浮遊するグルーヴの四畳半キラキラが…。変拍子を今回あんまり使ってないので、ちょっとしっとり落ち着いてるかも、です。また愛聴盤になってくれるでしょう。というか決定。是非。
・「テクノの神様」
考えてみたらKRAFTWERKのLIVEって、あまり聞いたことがなかったです。確か私が中学生の頃に「Computer World」を引っさげて、来日公演を行った時のFM放送位しか聞き覚えがないです。もちろんそれ以降も海賊版などが出回っていたことでしょうが...。KRAFTWERKは、車に乗って、電波にも、列車や人工衛星、電卓、自転車と様々なものに乗り込んでは、素晴らしいテクノを聞かせ続けてくれていたんだな、と再認識。LIVEテイクが、DISC版とあまりアレンジが変わらないので、このCDがベスト版としても機能してしまう素晴らしさ。「DENTAKU」は渋谷でのLIVEテイクで、観客が一緒になって歌ってるのが、何とも面白いし、「Autobahn」は相変わらず素敵で、「Neon Light」の旋律は素晴らしいし、21stの彼らの曲も素晴らしいし...、書ききれません。とにかく聞いてみて下さい。「ボクハ オンガックカ デンタク カタテニ!....」
・「ダンサブル!」
日本を含む各地のライヴ・ソースを集めた2枚組である。
クラフトワークの場合、ライヴ盤というものが成立し得るのか難しいところではある(●^o^●)。このアルバムでも観客の拍手や声が確かに入っているのだが、まるで効果音のように聴こえてしまう。遙か昔に僕も彼らのコンサートに行った一人だが、『Dentaku』を叩きながら演奏した可愛らしさ(謎)がステキではあったが、ライヴはあってもライヴ盤はあり得ない気がする不可思議なバンドである。
ともあれ昔のクラフトワークと比べて一番感じるのは、ダンサブルになった、ということだ。このライヴはとても踊れるアルバムである。(●^o^●)
音色・スタイルすべてが時代に先駆けていたクラフトワークの『音』は今やすべてに偏在する。携帯電話などクラフトワークの『音』の集合体・変形合体のように僕には感じられる。僕らはそれを今感じながら踊っているのだ。
・「ライブが観たくなりました。YMOよりも、クラフトワークが好きだった…。」
~クラフトワークのライブ、聴いていて「懐かしさ」はほとんど感じられず、むしろ「1977年頃に戻されて、最新の音楽を聴かされたような」ショックと喜びを得る事が出来ました。そうですよねえ、YMOよりも、当時最先端だった人たちはみんな「クラフトワーク」を聴いていたんですものね。BOWIEも、ENOも、IGGY~~ POPPだって、皆。YMOも影響は「受けていた」旨、何かのインタビューで読んだ事があります。このライブ、ドイツ語版、英語版等々、全部聴いてみました。存在感が全然違いますね、今の洋楽シーン、J-POPシーンの輩とは。もっと、こうした「独自の音楽スタイルを築いて、常に最新に聞こえるように、切磋琢磨しなさい!」と一喝したくなりました。流行を創り上げた~~伝説のグループの演奏が、古くなく、新しい斬新な「進化した流行」に聞こえた人は多いはずです。是非、一聴をお薦めします!~
・「待ってました!高音質!」
98年のブリッツ、その後幕張でのライブを経てZeppでのステージを観ていて、その合間に3枚の海賊版に手を出し、音質の悪さを我慢して聞いていましたが、★一挙にスッキリ!★2枚というボリュムも嬉しいですし、「DENTAKU」で日本のオーディエンスが合唱している辺り、感動してしまいます。~一曲毎に録音場所が違うのに、同じ会場でのように繋がっていくのがテクノロジーの妙なのです~♪なにしろ、音が綺麗!♪ライブ版にしてベスト版的存在にもなり、全てのクラフトワークマニア必携のアイテムと云えるでしょう!!!
・「あの感動を再び......」
ついに,待望のKraftwerk live CDが出ました!私は,2004年のツアーを見に行った(名古屋)ので,このCDを聞くと当時の様子が脳裏に浮かび上がってきます.改めてじっくり聞いてみると,アルバムThe Mixからもさらに進化しており(→The Mixのレビューに,このアルバムはLiveの音源に近い,と以前書きこみしました...),アルバムTour de Franceに近い音作りになっていることが分かります.また,各々の曲のアレンジも随分進んでおり,彼らKraftwerkのメンバー以外に取り巻きの人たちが(スタッフが)優秀なんだなということも実感させられます.Kraftwerkの初心者にもベストアルバム的な選曲になっているので良いでしょう.唯一無二な存在Kraftwerkに万歳!そしてKraftwerkは永遠に不滅です!このLive CDのみならず,全ての彼らのアルバムを聞くことをお勧めします.次はLive DVDがさらに待望されます.
・「クリスの魅力ぎっしり」
まずはアルバムジャケットを見て下さい。クリスが大きな口をあけて歌ってます。体をそらせて歌ってます。なぜか「もみあげ」のようなものが写ってます。え、男性?と思わせておいて、真っ赤な口紅を塗ってるので女性だと分かります(^^ゞ
ジャケットの彼女を見ただけで、おっ、なにやら凄そうだぞ!と予感させるアルバムです。そして予想にたがわず、一曲目の『バードランドの子守唄』は聴く者すべてを魅了することでしょう。ジャラランッと鳴り響くピアノ、そしてしょっぱなからボリュームのある声をぶつけているクリス。このアルバムのタイトルになっているのも十分うなずけます。
わたしは切ない歌が好きですが、クリスの歌い方は思い切りツボに入ります。『A Cottage For Sale』と『He's Coming Home』は大好きな曲です。ぜひ聴いてみて下さいね。
・「心和む愛聴盤,癒しと色気とさわやかさ」
クリス・コナーのポジションは、アニタ・オデイほどさばけすぎた大姐御でなく、ジューン・クリスティーほど繊細で危なげでなく、ヘレン・メリルほどコケティッシュでもない、ほどよい色気とさわやかさとさりげなさを兼ね備えている。おそらく、この4人の中では最も安心して聴いていられる人気と親しみやすさを持っていると思われる。とりわけ本アルバムは彼女の絶頂期にあたり、しかもバードランドの子守唄、スプリング・イズ・ヒア、星影のステラ、グッドバイといった名曲で構成されており、名唱の誉れが高い。アルバムジャケットの大口写真は、やややりすぎだが、これもご愛嬌でそれなりにさまになっている(好みはそれぞれだが・・・)。彼女ら白人女性ボーカルを、フォー・ブラザースなのどの白人テナー・サックス奏者に置き換えてみると面白いかもしれない。スタン・ゲッツ、ズート・シムズ、アル・コーンさらにウォーン・マーシュなどの音色、フレーズ、リズム感などで微妙な好みやフィーリングのセンスの共通点、相違点を比較することもできる。個人的には、コナーはシムズかと思うのだが、いかがなものか。それにしてもいつ聴いても癒される心和むボーカルだ。別テイクで星影のス寺のボーナストラックがあるのがうれしい。
・「クリスコーナーの名盤中の名盤」
バードランドの子守唄、、、サラボーンのwith Clifordも悪くはないが、クリス独特の個性もよく現れてる!全曲割とまとまって1つ持っておくのにはヴォーカル好きの人には最高! また別テイクなど付いていてもっと価値がある!お勧め!
・「白人ジャズヴォーカルの歴史的な名盤」
それまでは、ジャズは黒人の音楽。白人ジャズ・ヴォーカルなんて・・・。と言われていた時代の1954年、もう半世紀前に発売され、話題を呼んだ。端正で美しい声のクリスのヴォーカルは一世を風靡した。白人ジャズヴォーカルを世の中に知らしめた。表題曲「バードランドの子守歌」、「星影のステラ」などの名曲は今聴いても、感動する。白人ジャズヴォーカルの嚆矢となった一枚がわずか千円で再発。音質も当時の録音にしてはとてもいい。白人ジャスヴォーカルの名盤である。(松本敏之)
・「白人女性ヴォーカルの歴史的名盤」
それまでは、ジャズは黒人の音楽。白人ジャズ・ヴォーカルなんて・・・。と言われていた時代の1954年、もう半世紀前に発売され、話題を呼んだ。端正で美しい声のクリスのヴォーカルは一世を風靡した。白人ジャズヴォーカルを世の中に知らしめた。表題曲「バードランドの子守歌」、「星影のステラ」などの名曲は今聴いても、感動する。白人ジャズヴォーカルの嚆矢となった一枚。音質も当時の録音にしてはとてもいい。白人ジャスヴォーカルの名盤である。(松本敏之)
・「骨の髄まで........」
世間から受ける日々の戸惑いを、じっくりと、ひとつ、ひとつ、解きほぐしてくれ、最後には自己肯定感でいっぱいになるような、そんなアルバム。難しいことやってんのに、いつも庶民の味方でいてくれるようなピアソラのスピリットに触れ、満ち足りた気分になれます。。。
・「美しい毒」
ピアソラ最高の一枚!!曲の進行にあわせて、いくつもに変貌していく圧倒的な音の魅力。まさに、毒です。それもあまりにも美しい毒。フェルナンド・スアレス・パスの弾くヴァイオリンが低くときに高く縦横無尽に滑らかに響いて体中を音という毒でいっぱいにします。一回聴いたら絶対に忘れられません。ピアソラを聴くならこれ、これを聴いたらもう聴かなくていいとまでいいたい究極の一枚!!
・「圧倒的なパワー! ピアソラ入魂の一枚」
1978年~1988年まで不動のメンバーであった、ピアソラ最高の5重奏団による数年ぶりの1886年スタジオ録音。長期にわたるツアーを経て、十分にまとまった5重奏団の演奏を、更に納得がいくまで1ヶ月間かけて録音した、ピアソラ入魂のアルバムです。後にピアソラは、このアルバムの2年後に録音した「ラ・カモーラ」を最高傑作と語っていますが、私は「タンゴ・ゼロ・アワー」のほうが上だと思っています。オープニングのSEによるざわめきに続く衝撃に始まり、緩急交互に迫ってくる圧倒的は迫力は、一度聴いたら耳の奥に刷り込まれてしまいます。「タンゴという音楽に、こんなにもパワーがあったのか」と、目から鱗が落ちるアルバムです。
ストラビンスキーの強烈なリズムと、ジャズのウォーキング・ベータをタンゴに持ち込み、圧倒的なパワーと緩急自在の嘆美を見せつける、ピアソラ入魂の1枚。
・「デカダンス」
タンゴというジャンルを極めた男がその先に見たものそれは希望でも喜びでもなく加速度的に破滅へと導かれる運命を受け入れる快楽であったもともとタンゴの曲調には、情熱的・官能的な要素に加え、退廃的な印象も多分に含んでいるのだから、ピアソラがそこにたどり着いたのも必然と言えば必然である。
しかしながらタンゴそのものを歪曲し、スピード感溢れる「破滅のテーマ」を作り上げたピアソラが母国で非難されているのも事実。それにしても、ピアソラのバンドネオンが奏でる「破滅のテーマ」の旋律のなんと美しい事よ!特に「キンテートのためのコンチェルト」の絶対美は何者もその美しさを否定できない程のカリスマ性を持ち合わせている。
死を自覚した男が、何も恐れる事がない!悟りの境地で作り上げたこの作品こそが僕にとってのベストアルバム
・「タンゴ魂あってこその至高」
これは自他共に認めるピアソラの最高傑作です。「ラ・カモーラ(三楽章)」も素晴らしいですが、アルバム全体で見ると、出来・完成度どちらも本作の方が上を行っています。初めて耳にした当時、夢中になって数え切れないほど何度も繰り返し聴きました。ピアソラの音楽をひと言で表現すると「言葉はクラシック的、形式はジャズ的、でも魂は純タンゴ」。単に「情熱的に聴こえる音楽」ではありません。どの曲を取ってみても、ピアソラのタンゴにかける激しい情熱・愛情が脈々と根底に流れていて、またそこに厳しくこだわっている事がひしひしと実感できるからこそ、かくも多くのリスナーを惹きつけているのです。だから、ピアソラの曲の表面だけなぞった様な似非クラシック風の演奏には意味がないのです。おどろおどろしい混声から一転、徐々に盛り上がって行くオープニングの「タンゲディアⅢ」、爽快にドライブする「ミケランジェロ70」など聴きどころ満載。ほとんど完璧な1枚ですが、私のお気に入りは終曲の「ムムキ」。切ないほど悲しく、特にラスト近くのピアソラとスアレス・パスのユニゾン部分は非常に美しいです。ちょっと地味ですが通好みの曲ですね。
・「ジャケットの色どおりの輝き!」
Lee Konitz(as) 、Sonny Dallas(b)、Elvin Jones(ds) による、1961年8月のスタンダード曲集。しかし Konitz のアルトがテーマらしい旋律を奏でることは殆どなく、どのトラックもいきなり即興に突入。さらに異様なのは Konitz の落ち着きぶりで、レガートを効かせて延々とアドリブを繰り出していながら、その音色は決して熱くならずに、もう徹底的に柔らか。腹に響く骨太のウォーキング・ベースと、耳にも軽やかな絶妙のドラム・ワークに下支えされ、Konitz の冷ややかな熱血ぶりが怪しく輝く。 ちなみに、ジャケットで手前に大きく写っているのは、このセッションの1ヶ月まえに John Coltraneインパルス第1作「Africa / Brass」を終えたばかりの Elvin Jones (ds) の手。 なお、本CDはLP時と同じく5曲のみの収録だけれど、国内盤CDの「モーション+3」は未発表3曲を加えた8曲入りなので、同じ買うならそちらがお薦め。
・「コニッツ最高傑作はこれだ」
サックスでピアノレスというとロリンズを思い出すが、コニッツのピアノレストリオはロリンズとは違った魅力を持っている。簡単に言えば疾走感とクール感(リハーモナイズによる)ということになるだろう。
はじめて聴いたのはLP時代で、テーマを奏さずいきなりアドリブが始まるのに面食らった覚えがある。かっこいいのだけは分かったが、ソロを聴いていて原曲のコード進行がはっきり見えてこないので、正直いって何をやっているのか分からなかった。よく知っているはずの曲ばかりなのに…。
しかし何度も聴いているうちに謎が解け、いつしか愛聴盤になっていた。コニッツこそ白人アルト奏者の最高峰だと思うようにもなった。この評価は今でも変わらない。何度聴いても新鮮な感動を味わうことができる。
・「Cool Jazz」
まあなんだな、いいジャズってのは自然と体が動くことが多い。そして録音状態=楽器の定位もいい。アルトの演奏は非常にクリエイティブでかつクール。このへんがジャズのいいところだな。だってかっこいいもの。エルビンジョーンズのドラムもすばらしい。うううむっやっぱジャズっていいですね。コードをある程度固定してその中でクリエイティブにブローするという方法論であるとは思うが、絶妙なスィング感で駆け抜けているさ。 10点中8点
・「「ワルツ・フォー・デビー」に劣らない最高の名盤」
星を10個与えても惜しくない最高の名盤である。ラファロ、モチアンとの4部作の中で、比較的軽く見られているのは、冴えないジャケットや取っ付きにくいアルバムタイトルのためではないかと思うが、残念なことだ。「ポートレイト・イン・ジャズ」にまだ見られたやや堅い感じが失せ、より完成度の高いアルバムに仕上がっている。
印象的なテーマの「イスラエル」、バラード美の極みというべき「ホーンティッド・ハート」、哀愁の「ビューティフル・ラヴ」、そして「ナルディス」と、これでもかとばかり名曲名演が続く。アドリブのメロディが素晴らしくよく歌い、いつ聴いてもうっとりと聴き惚れてしまう。名盤「ワルツ・フォー・デビー」のように、心地よい甘味と高い芸術性を兼ね備え、初心者にも薦められるエバンスの最高傑作だ。
・「ため息がでるような美しいピアノを聴くことができるアルバムです」
ビル・エヴァンスの残した音楽が大好きでよく聴いています。アルバムごとに奏でられる魅力が違っていますので、どれを聴いても慈しみたいような美しい演奏が沢山あります。
「イスラエル」「魅せられし心」「ビューティフル・ラヴ」「エルザ」「ナーディス」という曲の配列がいいですね。緩急の組み合わせと3人の持ち味を生かした演奏がこのアルバムの良さでもあり、高い完成度を誇っています。オリジナルには収録されなかった最後の「ボーイ・ネクスト・ドア」もオススメです。
ビル・エヴァンスの全篇を通じて奏でられる抒情溢れるピアノは、他のアルバムにもましてデリケートですし、研ぎ澄まされた感性が繊細で美しすぎるほどです。ビル・エヴァンスのリリカルなピアノに、雄弁にからむ対位法的なメロディ・ラインを構築していくスコット・ラファロのインタープレイが秀逸です。
音楽的には、一定のコード進行の展開を決めながらも各人がそれぞれの呼吸を読むが如く絡んでいく様は、即興芸術とも言えるアド・リヴの極致とも言えるプレイを随所で聴くことができます。ポール・モチアンもソロ部分になると完成度が落ちますが、トリオでの役割をとても理解しながら巧みなブラッシュワークをいれ、音楽を引き締めています。
スタンダードな曲を、まるでビル・エヴァンス・トリオのオリジナル曲のように自家薬籠中のものとして奏でられたこれらの曲を聴くことができる喜びに浸ってください。ステキなジャズとの幸せな出会いを感じて・・・・。
・「夜が明けたら。」
このアルバムを初めて聴いたのは1973年、18才の夏だった。夜が明ける少し前の時間、ターンテーブルに昨日買ったばかりのレコードを載せると、流れてきたのは「イスラエル」だった。まるで、この静けさの時間の為に用意されたかのような演奏・・・。ビル・エバンスの研ぎ澄まされた静謐感漂うピアノの響きと、スコットラファロの躍動する流麗なピチカート、そして、ポール・モチアンの控えめで上品なブラッシュワーク。エバンスとラファロ、モチアンの醸し出す音はこの時代の誰にも似ていない。わずか4枚のアルバムを発表しただけで、ラファロの突然の死によって中断されてしまう奇蹟のピアノ・トリオの名作。マイルスとの共作「ナーディス」が流れる頃には、ようやく辺りが明るくなり始める。濃い蒼に染まる都市の夜明けとその表面を包む鈍い光沢。海に浮かぶ小島のような建物や工場やオレンジの照明に照らされたハイウェイが、ふいに影絵のように立ち上がる。部屋の開け放たれた窓から、夜明けの街へ朝霧のように静かに流れ出していく音群。まるでこのひとときの時間の為に作られたかのようなアルバム・・・。私はかつて、これほどまでに完璧なアンサンプルで統一されたピアノ・トリオを聴いたことがなかった。静謐感に充たされた宝石箱のような怜悧な抒情。甘さとも感傷とも無縁の演奏は、あらゆる音楽の系譜の中でも色褪せることがなく、これからも永遠に語り継がれていくだろう。天才的なコラボレーションを誇る20世紀最高のアルバムだ。
・「孤高のジャケ損盤。」
選曲も曲順も考えられてる。序曲「Israel」は只タダ美しく、目を閉じ聴き入ってしまう『何も考えたくない』って感じ。Milesの[Birth of the Cool]では気にも留めなかった曲なのに。
2002年【○○○三世】作曲者である某氏のLiveで初生演奏「Beautiful Love」に感激、翌年も演奏したし氏も好きみたい。続く「Elsa」もイイっ、愛奏曲になるのワカル。
そして必殺「Nardis」。初聴きの時は特に何も感じなかったのに、聴く程好きになる。Miles先生が『Evansの為に』書いたらしく、確かに自作で演ってナイ。
日本人が最も好きな[〜Debby]の様な甘〜い感じとは違う孤高な世界、コレこそBill Evans。4部作の中で地味な位置なのは、ジャケ損してるとしか思えナイ。
・「傑作」
ビル・エバンス・トリオのCDで一番好きなCDです.最初の「Israel」,「Beautiful Love」の2つのテイク,「Elsa」と,これだけでも十分お腹一杯になれる.何度聴いても全然飽きがきません.こんな風にインタープレイできたらさぞ気持ちいいだろうにと思わずにはいられない傑作.
・「「Ballads」の後の、実は優れたコルトレーン入門盤」
コルトレーンをどこから聞き始めるか?
進化するコルトレーンに対して初心者にとっては悩ましいところ。いきなりブロウしまくるコルトレーンでは少しつらいか。
事実友人に、ジャズは大好きだけれどコルトレーンは苦手という者がいる。彼に言わせると初めて聞かされたジャズが、延々とブロウしまくるコルトレーンだったというのだ。その後コルトレーンを聴く度にその時の煙だらけのジャズ喫茶を思い出し、どうしても好きになれないと言う。
「Ballads」がよく売れている。これは初めて聞くコルトレーンとして悪くはない。けれどその後のコルトレーンの進化の方向性というか、彼の音楽の全体像へ視野を広げようと思えば、この「My Favorite Things」ははずせまい。曲として親しみのあるアルバム同名曲から始まり、「But Not Fof Me」で終わる。その後のコルトレーンの進化を予測させてくれる。コルトレーン入門者が「Ballads」の後に聴くべき一枚と言っていい。
・「60年代コルトレーンの出発点」
ジョン・コルトレーンが際立ったジャズマンであるポイントはいくつかある。彼ほどの巨人は単純に演奏がすごいといったレベルを超えた思想や理念を持ったスケールのプレイヤーだ。しかし、60年代に入って数多いサックス・プレイヤーの中でも際立った演奏者としてのコルトレーンを称えても、なお余りある功績として挙げられるのが、ソプラノ・サックスへのチャレンジであり、My favorite Thingsというポップチューンを誰よりも早く、しかも個性的に演奏した着眼点の秀逸さであろう。親しみやすいメロディでありながら、ソプラノの飄々としたサウンドには多くのジャズファンが度肝を抜かした。このアルバムはそうしたコルトレーンの60年代の門出を祝う新境地であるし、この後延々とこの曲を演奏し続けた彼の原点でもある。My favorite Things最高の演奏はというとニューポートジャズフェスティバルのロイ・ヘインズを擁したライブ盤かもしれないが、記念碑的な意味でのこの演奏は決して色あせることが無く、コルトレーン・ジャズの一つの金字塔として、聳え立っている。
・「私の音楽体験の原点」
若かりし頃、この演奏でソプラノサックスのすばらしさに魅せられ、コルトレーンを聴くきっかけともなりました。以来、シドニー・ベシェのソプラノサックスを聴いたり、海賊盤?で出ていたこの曲の別テイクで共演していたエリック・ドルフィーとも出会うことができました。ということは、この演奏が私の音楽体験の原点というわけです。今もってコルトレーンでは一番好きな曲です。なお、この曲には別テイクが結構たくさんあり、聴き比べるのも一興です。さきのドルフィーとの共演もいいし、ファラオ・サンダースやジミー・ギャリソンなどとやった日本でのライヴ演奏も長大ですごいです。
・「My favourite album」
コルトレーンほど聴き手の思い入れを許すジャズも無いのではないだろうか?皆がコルトレーンに高いテクや音楽理論的なものを求めているとは思えないが、何か不器用ながらも自己の音楽的解釈とスタイルを追求する求道的なスタイルに共感を呼ぶのだろう。My favourite thingsを初めて聴いたときもそう感じた。
原曲の明るさはそこにはなく、呪術的で執拗なフレーズを吹くコルトレーンのリズムもトーンもお構いなしのブロウが吹き荒れる。マッコイの力強くも堅実なピアノが、嵐の中の船の舵を必死に取る。Ev'ry Time We Say Goodbyeでは、消えてしまいそうな蝋燭なようにナイーブなトーン、Summertimeのアレンジは大胆かつアグレッシブの目から鱗で、最後にスタンダード風のBut Not for Meで締めくくる。4曲がそれぞれ違う持ち味を持っていて、最後まで飽きさせない。
・「読んで字のごとく・・・お気に入りの」
良いか悪いか、判断を下すと言うより、これを知らないとコルトレーンを語れないかも?誰もが知っている名曲(My Favorite Things)をコルトレーンが演奏した。ほかのアーティストも同じことをしているのに、この一枚は不動もしない名盤になっていた。なぜコルトレーンはこの曲にどんな良さを見つけたんでしょうねぇ
この曲に魅了し、晩年までこの曲を使用してフリージャズにはなったけど、この時点ではしなやかさと淡々と演奏される素晴らしい。でも妙に彼が演奏するソプラノのボヘーと聞こえるけど、なんか朴訥だけど明晰。もちろんほかの曲の演奏も彼のテクニックの素晴らしさがよく聞こえますよ。
●三月の水
・「ボサノヴァのエッセンス」
「ボサノヴァはジョアン・ジルベルトだ」などという言葉が決してオーバーに聞こえないほどのビッグネームであるジョアン・ジルベルトの魅力をより深く感じる事の出来るアルバムだと思います。 ジョアンが長年愛誦してきた古いサンバの曲なども数曲フューチャーされており、ヴォーカル・ギター・パーカッションという極めてシンプルな構成により、彼の音楽的エッセンスがクリアーに表現されています。 とっかかりとして聴くのにはおススメしづらいほどの通好みのするアルバムですが、ジョアンの最高傑作とも言われており、音楽ファンには是非一度は聴いて欲しい作品です。
・「ジョアン放浪中の渾身の傑作。」
「想いあふれて」によってボサノバをこの世に生み出し、「Getz/Gilberto」においてボサノバ絶頂期の中心人物となったジョアン。
本作はその後アストラッド・ジルベルトとの破局を始めとした紆余曲折後の不遇期に残した73年の作品。
ブラジルからも離れ中米を放浪していた時期で、今までの潤いのあるヴォイスとは違い極めてドライです。心情を反映するかのような荒涼とした音はジプシーテイストです。
正確に言うとこのアルバムはボサノバのリズムではありませんが、そんなことどうでもいいと思わせる素晴らしい完成度を誇ります。
ギター及びボーカルとパーカッションのみで作られる音は、最後の「Izaura」における当時の妻ミウシャとの牧歌的なデュエットで締めくくられます。
・「ボサノヴァの創始者による歌ものアルバム」
なんて素晴らしい音楽なんでしょう。歌とギター、わずかなパーカッションだけの素朴な作風なのにこれほど豊かな命の呼吸が感じられる作品を僕は知りません。まるできれいな水が流れるように繊細に爪弾かれるギター、ジョアンの思慮深く優しい歌が硬くなった心をゆっくりとほぐしてくれるようです。
個人的にロバート・ワイアットを初めて聴いたときのような言葉にならない感動がこみ上げてきました。聴いているだけで本当に涙が出そうになります。これ以上の言葉は蛇足でしょう。音楽を愛するすべての人に聴いて欲しい作品です。
・「ポストボサノバの動きの中で」
「三月の雨」という邦題がついているアルバムです。ジョアン・ジルベルトがブラジルを離れて放浪の旅の途中作成したといわれるアルバムで、ジョアンのギターとボーカルにパーカッションだけというシンプルな構成になっています。最後の曲では、当時の妻のミウシャとの牧歌的なデュエットが堪能できます。
・「叙庵にようこそ」
ギターと声、パーカッションというシンプルな構成。ジョアンジルベルトのギターは決して弾きすぎないのにやわらかく雄弁に物語を奏でる。何もないように思えるのにとても豊かな世界がある、ある種東洋的な哲学を感じてしまう奇跡的な名作です。落ち着きます。
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