Horowitz Plays Chopin: Sonata No. 2; Polonaises (詳細)
Frederic Chopin(作曲), Vladimir Horowitz(Piano)
ショパン・アルバム (詳細)
ホロヴィッツ(ウラディミール)(アーティスト), ショパン(作曲)
「すさまじいピアニスト。鬼の様な迫力。」「高揚感」「素晴らしいの一語につきる一枚」「新鮮・衝撃的」
Horowitz Plays Chopin, Vol. 1 (詳細)
Frederic Chopin(作曲), Vladimir Horowitz(Piano)
Horowitz Plays Rachmaninov & Liszt (詳細)
Franz Liszt(作曲), Sergey Rachmaninov(作曲), Vladimir Horowitz(Piano)
「ホロヴィッツのラフマニノフ・リスト」
Horowitz Plays Liszt (詳細)
Franz Liszt(作曲), Vladimir Horowitz(Piano)
「これがホロヴィッツ!!」「リストこそがホロヴィッツの定番」「ホロヴィッツの絶対世界」
シューマン:子供の情景 (詳細)
ホロヴィッツ(ウラディミール)(アーティスト), シューマン(作曲)
「大人の世界」「ホロヴィッツの「子供の情景」」「音楽の魔術」「聴きやすいシューマン」「夢幻の森へと誘うホロヴィッツのシューマン」
Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3; Piano Sonata No. 2 (詳細)
Sergey Rachmaninov(作曲), Eugene Ormandy(指揮), New York Philharmonic(オーケストラ), Vladimir Horowitz(Piano)
「デモーニッシュ・ホロヴィッツ」
Horowitz (Box) [Germany] (詳細)
Vladimir Horowitz(アーティスト)
ベートーヴェン:3大ピアノ・ソ (詳細)
グルダ(フリードリヒ)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」 (詳細)
グルダ(フリードリヒ)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲), シュタイン(ホルスト)(指揮), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
「軽やかな皇帝」「生き生きしてます。」「名録音といってイイのではないでしょうか?」「奇才グルダの堂々とした「皇帝」」「グルダのピアノが素晴らしい」
モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付」 (詳細)
グルダ(フリードリヒ)(アーティスト), モーツァルト(作曲)
「理知的なモーツァルト」「自然体の天才ピアニスト」「本当にハマる。」「グルダの指が踊る」「何度聴いても引き込まれます」
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第21番 (詳細)
グルダ(フリードリヒ)(アーティスト), モーツァルト(作曲), アバド(クラウディオ)(指揮), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
「人生が愛しくなる音の響き」「なんと美しい響き」「瑞々しい演奏」「グルダのモーツァルト」「理想的モーツァルト」
Bach: The Goldberg Variations /Zenph Re-Performance (詳細)
Johann Sebastian Bach(作曲), Glenn Gould(Piano)
「55年版が完全ステレオでよみがえる!!」「もっていて損はないですが・・・」「音質はよい。でも・・・」「グールドの魂を召還!」
バッハ:イタリア協奏曲 (詳細)
グールド(グレン)(アーティスト), バッハ(作曲)
「グールドがピアノで弾くわけ」「躍動感にあふれたバッハの世界」「『ドロップアウト』以前」「なんと言っても素晴らしいのは、「イギリス組曲」だ。」「『ドロップアウト』以前」
Liszt: Piano Transcriptions of Beethoven's Symphonies Nos. 5 & 6 (First Movement) (詳細)
Franz Liszt(作曲), Glenn Gould(Piano)
「キワモノじゃあないですよ。名盤です。」「グールドの最高の演奏」
シューマン:謝肉祭 (詳細)
ミケランジェリ(アルトゥーロ・ベネデッティ)(アーティスト), シューマン(作曲)
「一つの極北的頂点 啓示的シューマン」「テーマごとに何を表現すべきか明確な“謝肉祭”」「愛聴盤です」
Chopin: Piano Works: Martha Argerich The LEGENDARY 1965 RECORDING (詳細)
Frederic Chopin(作曲), Martha Argerich(Piano)
「若き日のアルゲリッチを記す貴重な一枚。」「歴史的名作!」「ファンにとってはうれしい限り」「鮮烈な演奏!」「若き日のアルゲリッチ」
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 (詳細)
リヒテル(スヴャトスラフ)(アーティスト), ラフマニノフ(作曲), チャイコフスキー(作曲), ヴィスロツキ(スタニスラフ)(指揮), カラヤン(ヘルベルト・フォン)(指揮), ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団(演奏), ウィーン交響楽団(演奏)
「永遠の名演」「スケールの大きなリヒテルのピアノが素晴らしい」「リヒテルのラフマニノフ第二番は、永遠の恋人です!」「巨匠の凄みを見事に刻印した名演奏」「リヒテルの超絶技巧」
ショパン:バラード.幻想曲 (詳細)
ツィマーマン(クリスティアン)(アーティスト), ショパン(作曲)
「絶対的にお勧めです!」「ショパンバラード集の「究極の名演奏」」「感動を与えてくれた一枚」「美と技の競演」「精緻の極みともいうべき演奏。」
ショパン/ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11 (詳細)
ツィマーマン(クリスティアン)(アーティスト), ショパン(作曲), ポーランド祝祭管弦楽団(演奏)
「「協奏曲」の真価を問う」「オーケストラ奏者も満足」「なんとゆうショパンに対する思い入れの強さ!」「実に美しい演奏!-A fabulous disc!-」「凄絶なオケ、美音のピアノ」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1番&第2番 (詳細)
ツィマーマン(クリスティアン)(アーティスト), ラフマニノフ(作曲), 小澤征爾(指揮), ボストン交響楽団(演奏)
「まるでガラス細工のように精細だが、芯の強い演奏」「ツィマーマンのピアノ」「ツィメルマンの音楽の魅力が一杯。」「新鮮で、かつ緻密な名演」「手元に置いて何度も聴きたい名盤」
ベートーヴェン:月光ソナタ&ブラームス:パガニーニ変奏曲 (詳細)
キーシン(エフゲニー)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲), フランク(作曲), ブラームス(作曲)
「パガニーニ最高!!」「速さ、叙情性、低音の唸り」
ベートーヴェン:P協奏曲4&5 (詳細)
ツィマーマン(クリスティアン)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲), バーンスタイン(レナード)(指揮), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>作曲家別>サ行の作曲家>ショパン
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>演奏者別>ナ・ハ行の演奏者>ホロヴィッツ
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Custom Stores>By Artists>クラシック>演奏者別>ナ・ハ行>ホロヴィッツ
クラシック>器楽>協奏曲>作曲家別>サ・タ行の作曲家>ショパン
クラシック>器楽>協奏曲>演奏者別>ナ・ハ行の演奏者>ホロヴィッツ
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・「すさまじいピアニスト。鬼の様な迫力。」
このレコ-ドは70年代が主流だ。録音も60年代に比べてレンジが発達している為、余計に楽しめる。特にエチュ-ド4番の7トラックを聞いてみて欲しい。この度迫力はほとんどショパンを通り越してしまっているが、命をかけた演奏。男性ピアニストの凄みを見せ付ける演奏になっている。鋭いタッチ、雷型の左手のスフォルツァンドなど、70年代の英雄ポロネ-ズなども80年代と違ってもっと鋭く針の先端の様。きいていて上手なピアニストがどんな物かがわかる超一級品の音盤とわかるだろう。
・「高揚感」
それぞれの曲にそれぞれの気持ちがこもっています。ホロヴィッツとルービンシュタインを聞くと、どうも他のピアニストの演奏が聴けなくなります。技巧派とも言われますが、技巧を通り越してピアノであることを忘れさせるような、何かその曲が表現しようとした世界に連れて行かれて、その世界に漂ってしまいそうになる演奏です。ピアノという道具がもう演奏者の体の一部になっています。 たとえば「別れの曲」は後半の盛り上がりがすさまじく、こんな解釈もあるのだなあと感心しながらも引き込まれてしまいます。うまく言えないのですが、別れに際してあれこれ思い悲しむ心の変化が、わずか数分の凝縮されているような名演です。
・「素晴らしいの一語につきる一枚」
すばらしい。なんともため息のでるような演奏だ。力強い打鍵と粒立ちの良い輪郭のはっきりした音色。それでいて繊細で時折微妙な表情をものぞかせる。
これがホロヴィッツだ。長い指とその鋼鉄のような音色故にショパンは合わないとも言われているがなかなかどうして、素晴らしい。「ピアニストにとって最も大切なことはピアノを打楽器から歌う楽器にするである」と語ったホロヴィッツ。この1枚を聞けばその言葉を実感できる。
・「新鮮・衝撃的」
ただブッ叩くだけがホロヴィッツではない。それにしてもこのマズルカは素晴らしい。ショパンの芸術・只管な想いをホロヴィッツが完成された音世界として具現する。生まれたばかりの新鮮な、そして衝撃的な閃きに満ちた演奏には、ただただ感嘆するばかりだ。革命のエチュードにしても、これこそが「革命」だと言いたい。そこで「革命」が起きなければ「革命」ではないのだから。
●Horowitz Plays Rachmaninov & Liszt
・「ホロヴィッツのラフマニノフ・リスト」
ホロヴィッツのラフマニノフ・リストのCD。僕が買ったときは紙ジャケットっぽいのが来ました。ラフマニノフのピアノソナタ2番を目当てに買ったのですが、68年のライヴにしては比較的良い音質でした。(1・4楽章で一部ノイズが入りますが…。)演奏の方も素晴らしく、難曲であるソナタの強い部分も濁ることなく弾き切っています。14曲目にScherzo&March (S.177)が収録されています。
・「これがホロヴィッツ!!」
このCDは葬送曲以外は、すべてホロヴィッツが70代の録音です。このディスクで最も素晴らしいのは、ソナタとメフィストワルツです。ソナタは、いかにもホロヴィッツらしいです。強烈な打鍵、硬質で透き通った美しい音色、そして、色々なところでフレーズに編曲をいれる、これらが最高の形でマッチして、そこには、ホロヴィッツという人物がくっきり浮かび上がっているように思います。メフィストワルツは、爆演というにふさわしい演奏です。特に最後の音の凄まじさと言ったら半端ではありません。 後の曲もすばらしいです。聞いて損はないと思います。このディスクでいかにホロヴィッツが偉大なピアニストであったかがわかります。
・「リストこそがホロヴィッツの定番」
驚異的にレパートリーが広かったホロヴィッツに最も似合う作曲家の一人がリストです。高度なテクニックに弱音の美しさと、時に渾身の強打鍵が必要になる部分も含む曲の数々…。中でも曲の構築が複雑なピアノソナタは、その解釈に高い品格と知性が不可欠です。この盤に聴かれるホロヴィッツの演奏は、そんなリストの作品を彼の愛弟子であるかのようにサラリと弾いてのけています。最晩年までリストを愛したホロヴィッツの紅玉の数々がここに聴かれます。
・「ホロヴィッツの絶対世界」
リストのロ短調ソナタは世紀の大ピアニスト、ホロヴィッツの名人技(ヴィルトゥオージティ)と偉大さを語るうえで欠かすことはできない。何人をも寄せつけないかのような厳しさのなかに高貴でしかも美しすぎるほどの瞬間を何度も見せる、この巨大な難曲を、ホロヴィッツは無類の美音と超人的なテクニックを駆使して、いとも軽々と弾ききる。万人の誰とも異なる、また誰も真似することのできないホロヴィッツ独特の硬質で粒立ちのよく透明で輝かしいピアノの響き。たった一音だけでホロヴィッツを実感させる。解釈がどうのこうのではない、ロ短調=ホロヴィッツという図式は絶対であり、もはや伝説たりえているのだ。
・「大人の世界」
シューマンは難しい。シューマンを愛するということは、自分のうちに様々な矛盾を抱えながらも、結局それが人間というものなのだと受け入れること。シューマンは大人向けの作曲家だと思います。
特にクライスレリアーナは、ただ激しいとか情感を込めるとかでは説得力を持たせられません。ともするとお互い全くの別人の様に見える8つの性格が、実はただ一人の人物に由来する事を把握した上で、聴き手にそれを納得させなければならないからです。それが出来ないと、ただの支離滅裂な小品集になってしまいます。
ホロヴィッツはシューマンの複雑な性格を完璧に理解し、身震いするほど深く静かに掘り下げて見せてくれます。ホロヴィッツのクライスレリアーナが素晴らしいのは、決して単に技術的にうまいからではありません。彼自身が非常にシューマン的な性格をもった人間で、シューマンに心底シンクロ(共感)しているのが実感できるからです。
最高のシューマンだと思います。
・「ホロヴィッツの「子供の情景」」
ホロヴィッツは20世紀を代表するピアニストである。レパートリーは広くバロックから現代物まで及ぶが、とりわけ得意としていたのはロマン派のピアノ曲である。ショパンやシューマン、リストなどの演奏ではその超人的技巧、魔術的な音色の変化、怒涛のオクターブ、爆発的なフォルテ、巨大なスケールなど、ホロヴィッツの個性を存分に発揮している。これらのホロヴィッツの特徴は一方で、「偉大なピアニストであるが、偉大な芸術家ではない。」というような評価をされたこともあったという。また、ホロヴィッツのベートーヴェンの演奏はそれほど良くないという評価もされていた。これらによってホロヴィッツは単なるヴィルトゥオーゾにしか過ぎないという誤った先入観にとらわれてしまっている事が多いのではないだろうか。しかし、ここに収められている「子供の情景」を聞いて欲しい。「子供の情景」は技巧的には比較的平易だが、芸術的に表現することは大変難しいといわれ、ピアニストの試金石ともいわれる作品である。ホロヴィッツはこの曲を持ち前の音色を存分に用いて、柔らかく、大変魅力的に表現している。特に「トロイメライ」はまさに夢見るような美しい演奏である。決して子供らしい演奏ではないが、大人がもう戻ることのできない子供時代を夢見るような愛らしさと幻想性が全体の雰囲気として満ちている。ブレンデルもホロヴィッツの「子供の情景」を絶賛していた。この演奏だけでもぜひ聴いて欲しい。特に現代の大人たちに。
・「音楽の魔術」
わたしは最晩年のホロヴィッツを実際に見たことがある。東京での演奏会はチケットが高価だったことはよく覚えているが、まず、80歳を超えた人間があんなにピアノという楽器を優雅に弾きこなすことに驚いたし、あの日の演奏会は、おそらくゼルキンのリサイタルや神奈川県民ホールで聴いたテンシュテットのヴァーグナーと並んでわたしの音楽体験に大きな影響を与えている。 こんど、このホロヴィッツのシューマンを聴いていて、シューマンの音楽、とりわけ、鍵盤音楽には、シューマンの精神世界の脆弱な姿や、柔らかい音楽にたたずむ闇の濃さが描かれた音楽があり、こうした音楽をリヒテルは見事にこなしているし、ハスキルはシューマンの音楽を弾くとそこにシューマンの脆弱さへの共感を音楽に醸しだしていた。で、ホロヴィッツはというと、これはわたしの想像だけれども、もし、シューマンがホロヴィッツのこの演奏を聴いたとすれば、狂喜しただろうし、なにより、この男はおれの音楽を完全に理解しただろう、そんなふうに思うのではないか。そうわたしに納得させるほどにこのシューマンは素晴らしい。ここには名人の圧倒的なフォルテがあり、悲しみと情愛が横溢したようなテンポがあり、とりわけ、「アラベスク」の夢幻な世界は今後ピアノの世界でこの極点に達する奏者がでてくるのかわからないほどに、感情が、シューマンの恐ろしいまでの静寂が溢れている。わたしはホロヴィッツが20世紀最良のピアニストであると考えるし、それに、彼の弾くショパンなどあまり好きでないものもあるが、こんなシューマンを聴くことができるのは耳福であるというほかにはないだろう。
・「聴きやすいシューマン」
シューマンの曲は難解なものが多いが、ホロヴィッツの解釈、演奏が素晴らしいせいか、とても聴きやすく感じました。技術ではない、訴えかけてくる何かがこのCDにはあります。シューマンの想い?
・「夢幻の森へと誘うホロヴィッツのシューマン」
キラリと光るものがあるシューマンのピアノ曲のなかでも、殊に美しい輝きを放つ名曲「トロイメライ」。この曲のたゆたい、夢のかなたへと運ばれてゆくような風情を、ホロヴィッツほど情感豊かに表現できるピアニストもいないのではないか。と、そんな気にさせてくれる演奏がいいですね。ホロヴィッツの「トロイメライ」、絶品と言うしかありません。
ショパンやリストを演奏する時のデモーニッシュな、力強い打鍵とはがらりと趣を異(こと)にするホロヴィッツの演奏。なでるようなタッチで、シューマンの曲をやわらかく織り上げてゆくのだなあ。そのやわらかなタッチと夢幻的な表情が、とりわけ見事に表現されていた演奏として、私は『クライスレリアーナ』を挙げます。要(かなめ)となる「第2曲」を筆頭に、生き生きとして、変化を付けたピアノの表現のチャーミングだったこと。目の前で、素敵な魔法を見せられたみたいな感じ。この曲で、こんなにわくわくと楽しませてくれるピアニストもいないでしょう。
1962年〜1969年にかけて、ホロヴィッツ58歳〜64歳の録音。
●Rachmaninoff: Piano Concerto No. 3; Piano Sonata No. 2
・「デモーニッシュ・ホロヴィッツ」
私自身はそのように感じたことはありませんが,ラフマニノフは,ピアノ協奏曲第2番の印象から「甘い(甘ったるい)」と捉えられがちなようです。
しかし,このCDには,まるで悪魔の憑いたかのようなホロヴィッツ(他の演奏でも悪魔的ですが)の協奏曲第3番およびソナタ第2番が収録されています。
協奏曲は,第1楽章の主題に入るところで一気に引き込まれます。第3楽章は圧巻。チャイコフスキー・協奏曲第1番との「最強のカップリング」で有名なアルゲリッチも確かに見事な勢いですが,私は本演奏を取ります。オーマンディのバックも,ホロヴィッツを見事にサポート。
ソナタは,初めから唸りの衝撃波を放っているかのよう。居住まいを正さないととても聴けないほど,こころ揺さぶられる,というより乱されていきます。
以前より再発を重ねている本作ですが,今回は24ビットリマスタリング。先ほど挙げたアルゲリッチも廉価なので,聴き比べにもいいかもしれませんね。
●ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」/ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」
・「軽やかな皇帝」
グルダらしい弾むようなタッチ。バックハウスやギレリスとは全くタイプの違うベートーヴェンではあるものの、これはこれで十分に楽しい演奏です。ホルスト=シュタインのサポートも重々しいものではなく、爽やかなもので、皇帝らしくないと感じる人はいるかもしれませんが、他の皇帝と聞き比べても予算的に大丈夫でしょう。軽やかな皇帝を素直に楽しんでみてください。
・「生き生きしてます。」
ベートーヴェンの「皇帝」というと、ベートーヴェンがカデンツァを許さず、ピアニストにとっては自由度が低い作品と言われています。よって「皇帝」の名に相応しいピアノ演奏が多いのですが、グルダはそんな曲でも瑞々しさを失わせず、また、かといってこの曲に必要な威厳は存分に保たれた素晴らしい演奏をしてくれます。
・「名録音といってイイのではないでしょうか?」
ティンパニーの音が利いてて格好イイです。1000円でこんな好音源が聴けるなんて素晴らしいです。
グルダのピアノはこういった勇壮な曲に合っているように思う、ピアノソナタならワルトシュタインとか。
・「奇才グルダの堂々とした「皇帝」」
グルダはクラシック音楽だけではなくジャズにも造詣が深く、演奏会などでの風変わりな服装や態度などからクラシック界の異端児だとかよく聞く事がある。しかし、彼は元々生粋のウィーン子でウィーン3羽烏などとも呼ばれていた。それが彼の弾くモーツァルトやこのベートーヴェンで特徴として現れている。決して奇を衒ったものでなく正統的な演奏で、それに彼の個性である明るく輝かしい音色と絶妙なリズム感覚が加わって彼のモーツァルトは実に生き生きとして素晴らしい。そしてこの「皇帝」もモーツァルトほど感銘を受けなかったが彼の個性がよく出ており、かつ堂々としたスケールで演奏されている。バックのシュタイン指揮ウィーンフィルも若干精緻さに欠けるが、剛毅朴訥したサポートである。彼はこれ以外にベートーヴェンの協奏曲を全て録音しておりそちらも聴いて欲しい。特に第4番をおすすめする。また余白に収められた「テンペスト」も覇気に満ちた嵐のごとき演奏である。
・「グルダのピアノが素晴らしい」
自由奔放に聴こえるが、非常に素晴らしい解釈のベートーヴェンです。ホルストシュタイン指揮ウィーンフィルは裏役に徹していますが、グルダのピアノを見事にサポートしています。当時名盤と言われていましたが、今聴いてみてほんと改めて素晴らしい演奏だと感じました。これがたった1000円で買えるなんて!「皇帝」を始めて聴く人はぜひこの演奏です。
●モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付」
・「理知的なモーツァルト」
これはグルダの理性が光るモーツァルトです。聞きなれたきらびやかなモーツァルトとは違い、「いぶし銀のモーツァルト」といってもいいでしょう。これはやはりグルダのモーツァルトに対するアプローチなのでしょう。聞きなれたトルコ行進曲も表面的なロココ調の雰囲気とは違った趣で
耳朶に響きます。とはいえ時折グルダ独特のしゃれっ気も姿を見せ、あきさせません。聞き終わったあともしばらくの間、余韻にひたってしまうモーツァルトです。
・「自然体の天才ピアニスト」
グルダは、ちょっと不思議なピアニストです。16歳でジュネーブ国際コンクールに優勝し、翌年から国際舞台で活動を始め、スコダやデムスとともに「ウィーンの三羽ガラス」と呼ばれるようになり、やがては天才ピアニストの仲間入りをしました。しかし、これ見よがしの超絶技巧の演奏を好むわけでもなく、モーツァルトでもベートーヴェンでも、さらっと弾くだけだそうですし、あげくにはジャズに凝ったりして、なかなか一筋縄では捕らえられないピアニストです。
こういう時は、一切の雑音を排して、靜かに演奏を聴いてみるのがいちばんです。グルダの演奏で、素人でもわかる特徴は、面白くて退屈しないということです。他の演奏家で聴いて退屈する場合でも、グルダで聴き直すと退屈せずに聴けます。リズムの取り方に特徴がありそうですが、なにか、内発的なリズムにまかせて演奏しているようにしか思えません。あと、音の出し方についても、ホロヴィッツやミケランジェリのようなこだわりは感じられません。と言っても、グルダの音がきたないというのではありません。むしろ、きれいな音を出しているんですが、もともと、使用ピアノがベーゼンドルファーなので、高音がきらびやかなのはピアノの属性によるものだと思います。
ともあれ、あれこれ考えても、素人には分からないことだらけなんですが、耳に心地よい魅力満点の演奏だということだけは疑いありません。このアルバムにしても、本当に楽しそうに弾いていますし、名演奏だと思います。どんな人にもお勧めできる演奏ですが、特に、クラシック音楽を長時間聴き続けるのが苦手な人に聴いてもらいたい演奏です。
・「本当にハマる。」
このディスクでグルダマニアになりました。グルダを全て買い漁りましたが本作がベスト。マジックです。パフォーマンスの有様が目に浮かぶような表情のある演奏。紡がれるシークエンスに耽溺したい、そんな一枚です。
・「グルダの指が踊る」
とにかく面白くて何度も聞いてしまう演奏です。特にトルコ行進曲・第一楽章のバリエーションでの遊びが最高です。遊んでいてもモーツァルトの美しさ・繊細さ・悲しさ・楽しさをより鮮明に表現してしまうところに天才の凄さを感じますね。グルダという超一流の料理人が素材をぎりぎりまで見切って調理したというところでしょうか。内田光子のようにきっちりと精緻に弾きこなしたものと聞き比べると一層楽しいです。この名演でこの値段はお買い得です。
・「何度聴いても引き込まれます」
ゆっくりとさりげなく始まるテーマ。だがそれは変奏の度に変貌を遂げてゆく。全体にはテンポは次第に早くもなり、時に激しくもなるのだが、その間「ピアノにこんな音色があったのか」と思わせるような和音の響きがあったり、当然緩急の変化があったりする。何度聴いてもつい引き込まれてゆく演奏。最終変奏では例のトルコの軍楽隊のリズムをはっきりと提示して二楽章、三楽章につなぐ。これはもちろん11番のイ長調についてだが、他の曲も同じ。15番ハ長調は練習曲としても誰にでも知られている曲だが、これこそグルダの真骨頂。ジャズをも手がけた彼の面目躍如。即興的な飾りを効果的に多用していながら、この曲から逸脱するどころか最後になれば見事にこれを決めている。あまりに自在なピアニズムに参りました、とでも言うしかない。硬質の音色とも相俟って宝物のような一枚になっている。
・「人生が愛しくなる音の響き」
グルダという人の事は何も知らずに、Amazonのレビューを見てこのCDを買いました。今ではお気に入りのCDの一つです。生きてゆく事はしばしば決して楽ではないけれど、それでもモーツァルトの言葉どおり、「生きてゆく事は何とすばらしい事だろう」と心の奥底から沸いてくるような演奏です。お薦めします。
・「なんと美しい響き」
素晴らしく心に響くモーツァルトです。メロディーも和音もにごりがなく緻密に計算されつくされた構成で、それでいてそう感じさせないグルダのうまさがあります。かつてウィーンの三羽烏の一人として活躍したグルダですが、今では誰よりも光を放っています。20番はニ短調ですがモーツァルトのニ短調はみなそれぞれに奥深い曲ばかりです。
第二楽章はため息が出るほど美しい響きです。まさに天使の音楽ともいえるモーツァルトを表現したグルダの名盤です。
・「瑞々しい演奏」
グルダは「クラシックだから」と肩を張らず、ジャズ等にも大いに関心を示した、少し異色のピアニストです。きっと我々からは想像もできないほどの逆風の中、彼はウィーンで自らの音を鳴らしていったことでしょう。 彼の一音一音の余韻を感じさせるような演奏は聴く者の耳に常にやさしく、特にこのピアノ協奏曲20番と21番は私にとって、彼のもっとも代表的な録音です。 どちらかと言うと暗めの曲の20番は、主に第二楽章が人気あるようですが、私はアバド率いるオケとの美しい協奏が感じられる第一、第三の方を特に好みます。クラシックに関しては素人なので、あくまでも個人の感想として記しておきます。 21番の舞踏のようなリズムも、彼の軽快な音さばきの見事についつい聴き入ってしまいます。そのせいか、私にとってモーツァルトのピアノ協奏曲でもっとも好きなのはこのCD収録の二曲です。後悔はきっとしないと思うので、「クラシックだから」と敬遠せず、一度聴いてみてください。
・「グルダのモーツァルト」
クラシックからジャズ、そして自作曲まで幅広くピアノを弾きこなすグルダのモーツァルトは、ためいきのでるほど美しく、あらゆるニュアンスに富んでいる。こCDは録音のせいもあってか、きらきらとしたクリスタルのような音でモーツァルトの心を歌っていく。アバトとウィーンフィルの伴奏もグルダの音楽とぴたりと合っていて、清潔で、しかし暖かい音色で、文字通り豊かな「協奏曲」の世界を作り上げていく。
・「理想的モーツァルト」
今日、最も人気のあるピアノ協奏曲であるニ短調のK466。数ある名盤の中でも最右翼は、やはりアッバード&グルダの当盤でしょう。アッバードには、ゼルキン&当時の手兵ロンドン響によるデジタル録音が、やはりグラモフォンにあり、そちらが先にCD化されていますが、LP時代の名盤の誉れ高いこのディスクの方がやはり数段聴き応えがあります。アッバードは往々にして優等生過ぎる、そつのない演奏をすることが多い指揮者ですが、このK466では緊張感の張り詰める演奏を繰り広げます。冒頭から、地獄の亡者の行進を思わせるシンコペーションのリズムにグイグイと引き込まれます。自作自演やジャズとのコラボレートなど、当時としてはかなり異端のイメージが強かったグルダも、フィナーレのアインガングのアルペッジオ等があるものの、全体としてドイツ系ピアニズムのオーソドックスなモーツァルトを聴かせます。録音も良好で、グルダのピアノと小編成のウィーンフィルの音色のひとつひとつが粒立ち、あらゆるコンチェルトの録音の中でも理想的な一枚です。
●Bach: The Goldberg Variations /Zenph Re-Performance
・「55年版が完全ステレオでよみがえる!!」
グールドの55年版ゴールドベルク変奏曲のモノラル音源を、アメリカのコンピュータ・ソフト「Zenph(ゼンフ)」を使って徹底的に解析し、自動演奏したもの。これまで疑似ステレオ版等がありましたが、完全ステレオ版です。55年版のファンは必聴です。CDステレオ音声の他に、バイノーラル・ステレオ音声、SACDのステレオ音声、SACDのマルチチャンネル音声と全部で4つの音声が収録されています。
・「もっていて損はないですが・・・」
55年盤を愛聴しているものとして、この再創造というものには興味がありました。モノラルがステレオ・SACDになっているので、魅力的ではあります。しかし、ピアノがスタンウェインからヤマハになっている事をあげへつらうつもりはありませんが、どうしても人工的な音にしか感じられませんでした。 技術が進めば、もっとこのような「再創造」も進んでいくのでしょうが・・・ ライナーが英語ということを除けば、輸入盤の方が、日本版より若干安く入手できます。
・「音質はよい。でも・・・」
興味津々で購入。おそらく、音質は最高に近い、と思う。
SACDのは聴けてないけど、ふつうの層を聴いても音は良いのがわかる。
でも・・・・ピアノのタッチが柔らかすぎる。「弾いている」じゃなく、「鳴っている」感じ。確かに鳴っている音は1955年のものと同じ。
この人のピアノの鳴り方、ジャズのBud Powellに近いと個人的には思っているのだけど、そういう鮮烈さは、ない。ピアノの打楽器的な「ズガーン」と鳴る要素が薄い。オーディオ的には満点に限りなく近いはず。
でも、インパクトはオリジナル版の圧勝。
・「グールドの魂を召還!」
半世紀以上前のモノラル録音を新技術により再現してあります。SACDで聴きました。音質は文句のつけようがありません。演奏のタイミングは忠実に本人の演奏を再現できていると感じました。ただし強弱の表現に不満があります。1955年の録音に比べ、フォルテが小さすぎます、鍵盤を叩く力が弱い感じです。これは演奏する機械の問題なのか、または録音後のデジタル処理によるものなのかは素人の私にはわかりません。しかし、古い録音を蘇らせる技術には感動しました。更なる技術の発展を期待します。ディスクの後半はバイノーラル録音になっています。ヘッドホンで聴くと自分が椅子に座って演奏している時のように、高音は右から低音は左から聴こえてきます。個人的には1981年のおちついた演奏が好きなので、第二弾で作ってくれたりしないかな〜。
・「グールドがピアノで弾くわけ」
グールドといえば、なによりもデビュー盤の『ゴルトベルク変奏曲』が思い出されるだろうが、私にとってはこの『イタリア協奏曲』(たしか第3枚目のアルバム)こそがグールドを聴くきっかけになった重要なアルバムだ。はじめは「協奏曲なのになんでオーケストラはいないんだろう?」などとバカなことを考えながらも、このピアニストに次第にそして完全に傾倒していった。他のピアニストによる『イタリア協奏曲』もけっこう聞いたが、それらはあまりにも感傷的で、テンポが決して乱れることのないグールドの完璧な演奏に慣れてしまっていた私の耳には甚だ物足りないものに聞こえた。
この曲の第3楽章は流麗無比だ。グールドの神髄がこの楽章には表れている。それは左手のパッセージが非常にクリアであるということ。私見だが、対位法がふんだんに使われているこの楽章において、左利きでもあったグールドは右手と左手の平等化を図っていると思わせる部分がある。それは、冒頭部のパッセージが再現される最終部で、右手の高音を抑え、左手の旋律により強いアクセントをおいてグールドが演奏している場面だ。従来の解釈をくつがえす衝撃的な瞬間。
強弱をつけられないハープシコードが一般的だったバッハの時代とちがって、より現代的な楽器であるピアノはその名前のごとくダイナミックな音の強弱が特徴だ。ロマン主義の音楽では多くの場合、右手に美しい高音の旋律を歌わせ、左手の重厚な低音部によって曲の雰囲気を作り出すといった、ある意味運命づけられた役割が与えられている。私には、グールドはこの従来の二項対立的な形式を平等化し、そしてさらには逆転させようとしているかのようにみえる。考えてみれば、グールドは南より北を、華美より質素を、喧噪より平穏を、長調より短調を指向したひとだった。この延長線上に、メジャーな右よりもマイナーな左の存在に光をあてる閃きが生まれたのではないだろうか。このような解釈にたどり着いたピアニストはあとにもさきにもグールドだけだったように思える。
・「躍動感にあふれたバッハの世界」
なんと魅力的で躍動感にあふれたバッハでしょうか。冒頭のイタリア協奏曲から完全にグールドの世界に引きずり込まれました。ダイナミックな強弱と緩急を自在に操り、ピアノによるバッハをこれほどまでに魅力的に表出したグールドはまさに不世出の演奏家と言って良いでしょう。
・「『ドロップアウト』以前」
1959年6月23-29日他録音。グールドが演奏会から『ドロップアウト』したのは1964年3月28日、シカゴでのリサイタルからである。かくて1982年10月4日の死の時までの18年間、彼はスタジオにとじこもり、自らの閉じた世界を構築していく。このアルバムは言ってみれば『ドロップアウト』前の貴重なレコーディングと言うことができる。特にイタリヤ協奏曲ヘ長調BWV971は、その明るさもあってグールドにピッタリな曲である。動いて動いてしかたがない十指がとめどなく突っ走り、聴く者のシナプスをざわざわと動かしてくれる。
閑話休題。グールドはグリーグの遠縁にもあたるそうである。(●^o^●)僕にとって、何処までも何処までも興味が尽きない数少ないミュージシャンの一人だ。
・「なんと言っても素晴らしいのは、「イギリス組曲」だ。」
グレングールドのピアノを聴くと、まるでマッサージされているかのように、一音一音に心がほぐされていく。その効果がもっとも期待できるのが「イギリス組曲」なんじゃないかと思う。本作トラック30におさめられている「イギリス組曲」は兎に角、良い。和音もメロディーもバッハもグールドも最高だ、としか言いようがない。
・「『ドロップアウト』以前」
1959年6月23-29日他録音。グールドが演奏会から『ドロップアウト』したのは1964年3月28日、シカゴでのリサイタルからである。かくて1982年10月4日の死の時までの18年間、彼はスタジオにとじこもり、自らの閉じた世界を構築していく。このアルバムは言ってみれば『ドロップアウト』前の貴重なレコーディングと言うことができる。特にイタリヤ協奏曲ヘ長調BWV971は、その明るさもあってグールドにピッタリな曲である。動いて動いてしかたがない十指がとめどなく突っ走り、聴く者のシナプスをざわざわと動かしてくれる。
閑話休題。グールドはグリーグの遠縁にもあたるそうである。(●^o^●)僕にとって、何処までも何処までも興味が尽きない数少ないミュージシャンの一人だ。
●Liszt: Piano Transcriptions of Beethoven's Symphonies Nos. 5 & 6 (First Movement)
・「キワモノじゃあないですよ。名盤です。」
当時のプロデューサーがNYのスタジオに防毒マスクを持ち込んだ(鼻歌を止めるかマスクを被るか!)という逸話があるくらい、グールド絶好調の頃の録音です。リストが嫌いでリストの編曲ならなおの事嫌いだ(「どうしても低音のトレモランドに落ち込んでしまう」)と言って憚らなかったグールドが「ある日この(誰も録音したことがない)スコアを持ってきて真面目な顔をして録音すると言い出したのは彼らしい皮肉なのだろうけれど、なにより皮肉なのは出来上がったレコードが希代の名盤になったことだ」とプロデューサーは言っています。 第一楽章から快調に飛ばします。第二楽章は確かに遅いのですが、静謐さと高揚感を併せ持つのには適切なテンポでしょう。 第四楽章では多重録音で足りないパートを補っています。よく聴くとこれは確かに一人では弾けません。「いざ弾くとなると、さて今日はどのパートを省略しようか、ってことになる。それはつまらないからレコードでは少々トリックを使った。」と言っていますから、実はこういう編曲は結構好きで弾いていたのでしょう。 ピアノによる演奏という点ではライバルはいません。解釈についての議論をするときにはオーケストラ演奏との比較となるでしょう。総ての音が一つの箱から出てくるという点で、曲の構成を提示する(しかもこれはグールドの十八番)にはピアノにアドバンテージがあるようです。
・「グールドの最高の演奏」
この演奏はスケールが違います.ブラボー・万歳・拍手喝采です.ベートーベンが好きな方・グールドが好きな方でしたらまずは聴いてみてください.グールドの演奏の中でもおそらく一番良いと思います.5番も良いですが,6番が最高に良いんです.ただ6番は第一楽章のみしか入っていません.しかし久しぶりに涙が流れてくるそんな演奏でした.ベートーベン・リスト・グールド,そのすべてが結集したピアノ編曲・演奏だと思います.
・「一つの極北的頂点 啓示的シューマン」
LP時代は私のカートリッジが安物だったせいか、この演奏の真価が今ひとつ分からなかったのです。「立派だけどどこか冷たい演奏だなあ。シューマンにはもっと情熱的なフロレスタンと幸福な瞑想に佇むオイゼビウスが必要ではないかしら?」。ところCDになって聞いてビックリ仰天。「ミケランジェリ神様の音」の重層性が初めて聴取され、重層的音響に込められた(立派なリズム処理とあいまっての)構造的意味が明らかになってきたのです。表面的に聴くと貴族的で冷たく窮屈に聞こえるかもしれない。しかし彼の構造的ピアニズムの謎にとっ捉まるとシューマンの音楽に内蔵されている凄い意味が啓示されます。必聴盤です。
・「テーマごとに何を表現すべきか明確な“謝肉祭”」
確かなテクニックと透明感ある美しい音色により、比較的ゆったりとしたスピードで、一音一音かみしめながら丁寧に弾き込められている。目まぐるしく変わるテーマごとに何を表現すべきかが明確であり、各テンポがまったく乱れず、とてもわかりやすい解釈がなされているため、聴き終えた後は爽快です。ミケランジェリ亡き後、教え子の一人でもあった同郷イタリアのピアニスト、ポリーニが弾いたらどのような“謝肉祭”になるのでしょう?というのが次なる興味です。
・「愛聴盤です」
透明感の高さが細かい表現を浮き立たせ、まるでそこで演奏しているように生々しく感じられます。決して冷たい演奏ではありません。曲の良さ、演奏の良さが、音楽の楽しさ、素晴らしさを伝えてくれる名盤だと思います。
●Chopin: Piano Works: Martha Argerich The LEGENDARY 1965 RECORDING
・「若き日のアルゲリッチを記す貴重な一枚。」
一度アルゲリッチを聞いたことがある人なら分かるであろう、あの力強さと疾走感、そこに融合される切なさ。その3者が"若さ"というエッセンスによってしっかりと融合された一枚。アルゲリッチを聞いたことがある人も、聞いたことが無い人も、必ず聞いて欲しい。せめて試聴だけでも。若さとは偉大だ・・・。
・「歴史的名作!」
これほどの完成度を誇った作品が契約上の問題で、今まで世に出なかったのが非常に残念に思う。
当時のファンはとても残念に思ったのではないだろうか?一番無念だったのは、レコーディングに携わったスタッフではなかろうか?演奏はすさまじくダイナミック。コンクール時よりもさらに彼女の持ち味が強く光る。
情熱な演奏が、ピアノを伝わって伝染してしまう。なぜか体を動かさずにはいられなくなってしまう。
特に英雄ポロネーズは彼女の演奏の中でも一番好きな演奏だ。
若さの中に隠された才能を強く感じる。
・「ファンにとってはうれしい限り」
~曲目は1967年録音DG盤の≪幻想ポロネーズ≫がなくて、その代わりに≪ノクターン4番≫≪スケルツオ3番≫が加わっている。演奏は67年盤よりワイルドでエキサイティング。このCDと67年盤と比して、どちらがいいかは好みの問題だろうが、ワイルドな演奏が聴きたいなら、この65年盤をおすすめする。
~~それにしても、当時この録音が発売されてたら、さぞかしセンセーショナルだっただろう。現在、その封印が解かれ本CDの発売に至ったのは納得がいく。アルゲリッチのファンにとってはうれしい限り。録音は、まあまあ。~
・「鮮烈な演奏!」
彼女のピアノを聴くと、ラテン的なパーカッシブな響きとアルゼンチン出身者らしく情熱的であり都会的な夜の響きを感じる。そこが通常のクラッシックのピアニストと決定的に違うところだと思う。彼女が24歳だった時のこの演奏を聴いても、ラテンの血が彼女の演奏に強く流れているのを感じる。衝動的であり、情熱的、そしてこの演奏には若くフレッシュな響きも感じ、それがこの作品に少なからず意味を与えている。激しい生命力が脈打つ決定的な名演!
・「若き日のアルゲリッチ」
若き日のアルゲリッチの演奏は、完成された技術は言うまでもなく、若き日のアルゲリッチの情熱が聴いている者を熱くさせる…。ファンならずとも、この名盤を聴き逃しては損、と思えるほどお勧めの一枚。
●チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調
・「永遠の名演」
数あるピアノ協奏曲の中でチャイコフスキーの第一番が好きな理由は、やはりこのカラヤン-リヒテルの情熱ほとばしる名演を初めに聞いてしまった「幼児体験」(中学生でしたが)によるものでしょう。当時3,600円もするグラモフォンのレコードを買っても、「損しなかった」と心から思えたものでした。「協奏曲」とはオケとソロの「"競争"曲」だ、とどこかの解説者が言ってましたが、まさにこの演奏のためにある表現だと思います。その後もいろいろな演奏家の組み合わせでこの曲を聴きましたが、やはりこれが一番ではないかと思っています。
それにラフマニノフ、これはアシュケナージが自分で指揮・演奏したのも捨てがたいですが、叙情に流されすぎないリヒテルは聞き飽きません。
この2曲がペアで2,000円切るなんて…いい世の中です。
・「スケールの大きなリヒテルのピアノが素晴らしい」
人気の両協奏曲の、これは実に魅力的で、パンチの利いた演奏。この演奏をまだ聴いたことがないすべての音楽ファンに、ともかく聴いてみて!と、強くおすすめしたくなりました。 ラフマニノフの「2番」では、中間楽章でのリヒテルの旋律の歌いっぷりが素敵だったな。美しい音のせいもあって、降るように輝く満天の星空をイメージしました。ピアノの音が、本当に美しくきらめいているんです。たっぷりとした満足感に浸ることのできるラフマニノフ。 1959年4月の録音。リヒテル、当時44歳。 チャイコフスキーの「ピアノ・コンチェルト」は、さらに凄かった。リヒテルとカラヤン、両名人の真剣勝負を見るかのよう。一発勝負のライヴを思わせる、予断を全く許さないスリリングな演奏。とりわけ、リヒテルのスケールの大きな、覇気がみなぎるピアノが素晴らしい。わくわくしました。終楽章の突き進み、ほとばしる演奏の、熱かったこと! 手のひらがしびれるくらいの拍手を送りたいです。 1962年9月の録音。
・「リヒテルのラフマニノフ第二番は、永遠の恋人です!」
私と、リヒテルのラフマニノフ・ピアノ協奏曲第二番との出会いは、今から40年程前に遡ります。当時高校生のためのステレオコンサートというのが開かれていて、始めてこのリヒテルのLPレコードを聴きました。それまで全くクラシック音楽に関心が無かったのですが、この曲を聴いた時に初めて全身が痺れる様な感動を覚えました。この事がきっかけでクラシックファンとなり、今日に至っています。 このリヒテル盤を聴く度に、初恋の人と巡り合ったような、やるせない思いに耽らされます。その後他の演奏家のディスクも聴きましたが、曲全体としてのスケールの大きさと、第二楽章に見られるよう切なくなるほどのメロディーの美しさは、やはりリヒテルしか表現できないのではないでしょうか。
このディスクでは、チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第一番(私は、この曲もリヒテル盤が最高だと思っています。)がカップリングされており、クラシックファンには願っても無い一枚であると思います。
・「巨匠の凄みを見事に刻印した名演奏」
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・「リヒテルの超絶技巧」
このCDは言わずと知れた超名盤です。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番では指揮者はヴィスロツキですが、指揮者がホントにいるのかな?と思うくらいリヒテルは素晴らしいテクニックで突っ走っています。さらにチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はさらに聴きモノです。突っ走るリヒテルと、ダイナミックにオーケストラを指揮する、2人の巨匠のせめぎあいです。
・「絶対的にお勧めです!」
これほど素晴らしいショパンバラードに出会うことができて私は幸せです。バラードという作品の持つ美しさ、素晴らしさ、激しさ、…よさのすべてを、精巧で、宝石のような美しさで弾き切るツィメルマンの名演です。ショパンが好きではないという方も、だまされたと思って聞いてみてください。本当に美しいのです。
また、舟歌、それから6トラックに入っている幻想曲も、最高に美しく素晴らしいです。とにかく美しい、の一言に限ります。ぜひ一度聞いてみてください。
・「ショパンバラード集の「究極の名演奏」」
ショパンと同じポーランド生まれのクリスティアン・ツィマーマンは、1975年、弱冠18歳にして第9回ショパンコンクールをほぼ満場一致(異論はあったようだが)で完全制覇した、類稀な才能を持ったピアニストです。このショパンの最高傑作のひとつと言って良いバラード集で、ツィマーマンの紡ぎ出すピアノの音はやや冷たい肌触りの究極の美音で、並外れた正確無比にして精巧な演奏技術から醸し出される、豊かなロマンをたたえた幻想的なその響きは、この世に生きている人間の奏でる音とは思えないような天国的な美しさです。また、ショパンがバラードで表現したかった「ドラマティックな側面」も完全に描き切って、なおゆとりを持て余している感があります。(バラード集は普通のピアニストなら弾くだけで精一杯の難曲と言われているのに・・・)ポリーニ、アシュケナージをも超えた「究極の名演奏」と言ってもさしつかえないと思います。
・「感動を与えてくれた一枚」
ツィマーマンさんが完璧、理知的でかつ詩情豊かな演奏で聴かせてくれますフォルティシモは力強くピアニシモでは弱いながら、美しい音色が澄みきっていて、一音もおろそかにしていない真摯な姿勢が聴いていて伝わってきます。バラードでは、どれもこれも名演奏ですが4番が圧巻かな。5番舟歌は以前誰かが弾いているのを聴いた時は、退屈な印象を受けたのですがツィマーマンさんの演奏を聴いてこんなにも美しい旋律の魅力ある曲だったのか!と思いましたし、6番も良いですね。最初レンタルで聴き、感動して購入した聴き応えのある一枚です。
・「美と技の競演」
古今東西さまざまな演奏家のバラードを聴いてきたが、これほど美しい演奏は聴いたことがない。特に「1番」は美しさの極みだ。ツィマーマン独特の繊細かつ彩りのある美音が、バラードの美しい曲想にマッチしている。むしろ「4番」は、激情的な要素やダイナミズムをもう少し主張してほしい程だ。
圧巻は「幻想曲」。めまぐるしく曲調が変化する難曲中の難曲だが、彼の精緻な極めた演奏技術が実に際立っている。全く隙のない演奏だ。
美と技を一度に味わえる、一押しの名盤である。
・「精緻の極みともいうべき演奏。」
ポーランド出身のピアニストがショパンを弾くのは大変な精神力が必要と推測しますが、このCDはツィマーマンの精神力の強さをまざまざと感じさせてくれます。ショパンの残した偉大な作品群に真正面から取り組み、じっくり丁寧に一つ一つのフレーズを歌い上げていきます。そして、音符1つたりとも安易に弾き流さないピアニズムはまさに精緻の極みです。もともと非常に高度なピアノ演奏技術を持った人のため(現役ピアニストの中では最高峰でしょう)、演奏上の困難さなどは微塵も感じさせず、自然な音楽になっている点も好感が持てます。ここに記録されたバラード4曲が同曲のベスト録音ということに賛同する方は多いと思いますが、併せて収録された「幻想曲」「舟歌」も大変な名演です。ショパン最難曲といわれる舟歌をこれほど詩情豊かに演奏したピアニストを私は知りません。歴史に残る素晴らしいCDです。
・「「協奏曲」の真価を問う」
ショパンコンクールの入賞者は、たいていが協奏曲を録音している。理由としては、それがコンクール本選の課題曲だということも挙げられるが、それ以上に、この2曲が非常な難曲だからだということが挙げられるだろう。つまり、ピアニストにとってはある種の試金石になっているのだ。 そんなショパンの協奏曲には、当然名演と呼ばれるものも多い。たとえば、アルゲリッチ、ポリーニなど歴代のショパンコンクールの優勝者や、ツェルニー・ステファンスカ、ルービンシュタインなど、往年の大家にも名演がある。 しかし、どれを聞いても感じられることだが、やはりオーケストラの部分が物足りない。それどころか、ピアニストが繊細な弾き方をしていても、オーケストラだけがドイツ軍よろしく行進するような伴奏をつけているようなものもある。 ところが、このCDにはそんな物足りなさや不自然さがまったく感じられない。オーケストラは“伴奏”ではなく“旋律”を奏で、ピアノとオーケストラの音が互いを主張しつつも完全に融合している。もちろん、弾き振りにありがちなタイミングの大きなずれもない。類稀な名演ということができるだろう。 もちろん、人によってはこの演奏を甘ったるく感じて、他の演奏家のほうがいいという人もいるかもしれない。しかし、ピアノだけが目立っているのでは、それこそ協奏曲ではなく、“競奏曲”になってしまう。 真の“協奏曲”を追及した演奏、一聴してみる価値はあると思う。
・「オーケストラ奏者も満足」
元来ショパンのピアノ協奏曲では、オーケストラはピアノのバックにまわるだけのことが多かった。しかしこの演奏ではオーケストラがこれまででは考えられないほど強烈な自己主張をしている。弦楽器の効果的なポルタメント、若々しい管楽器の響きによって、この曲が別もののようにシンフォニックな響きを持って迫ってくる。そして、ピアノもオケも、たっぷりと歌う。通常、本協奏曲集の1番と2番が1枚のCDに収まることが多いのに、この録音が2枚組みである理由も分かるだろう。近年の古典回帰の風潮の中で、ロマン派とっての一筋の光である。
・「なんとゆうショパンに対する思い入れの強さ!」
私は今までにショパンのピアノ協奏曲は、何十人のピアニスト&指揮者で聞いたことがありますが、この演奏はまるで別格!正直言って目から鱗が落ちました。ピアノパートのみならず、オーケストラの演奏でここまで細部にわたって、ひとつひとつのフレーズごとに「生々しい表情」を見せる演奏は他に類を見ません。しかもこの演奏内容のユニークさは、言葉で言い表せるようなものではないです。従来の演奏様式の常識を根本から覆すその破格のテンポ設定。普通の指揮者なら何となく流してしまう管弦楽の序奏や中間奏、伴奏のそれぞれに対して各パートに細かく指示を与え、テンポ、強弱、音色の指示も精密を極めています・・・よくここまでできるなあ・・・というのが正直な感想です。これもツィマーマンとオーケストラのメンバーの、自国の大作曲家ショパンに対する「強い思い入れ=愛」がなければここまでの演奏は成し得なかったのではないでしょうか?ショパンファン30年の私がこの演奏を今まで知らなかった・・・ちょっと恥ずかしい気がしました。
・「実に美しい演奏!-A fabulous disc!-」
このディスクが発売されてから輸入盤と国内生産盤をそれぞれ購入し、もう4、5年は聴いてきましたが、この演奏について言えば、時間をかけて繰り返し繰り返し聴くことをお薦めします。ショパン自身の演奏はピアノの音がとても小さく、ショパンはささやくようにピアノを語らせるのが好みだったと言われています。しかし、スコアを見てわかるとおり、これらのスコアには、もはや作曲者が好んだ「ささやくような演奏」という領域をはるかに超えた無限の可能性があり、それゆえ作品の解釈にも多様性があるのです。このような美しいスコアを後世に残してくれた天才ショパンに感謝し、そして自身の音楽に対する美学に従って、そのスコアからこの上ない美しい音楽を創り上げたツィメルマンと彼のPFOにも感謝したいと思う。美しい音楽を常に新鮮な驚きと異なる感覚をもって聴くことができる・・・実に素晴らしいことです。
・「凄絶なオケ、美音のピアノ」
冒頭の異様な唸りから他の録音を圧倒している。素人なのでショパンのオーケストレーションが拙いという一般的な見解はよくわからないが、この演奏を聴くとロマン派の一大ピアノ協奏曲を存分に味わった気がしてくる。オーケストラの熱気は緊迫感を伴い、テンポはこれでもかと流動して息をつく暇を与えない。ちょうどフルトヴェングラーのベートーヴェンを聴くような、一度聴くと夢中になり、鮮烈な余韻を残して呆然としてしまう圧倒的な迫真性がこの演奏にはある。ツィマーマンのピアノはオケに較べ大人しいが、磨きぬかれた美音を思う存分に発揮し、ピアノの詩人と言われた作曲者のロマン的香気に満ち溢れたメロディーを十二分に堪能させてくれる。この録音はこの曲の真価を気づかせるというより、もはや新しい価値を生み出した演奏の証言として貴重なものと言えるだろう。
・「まるでガラス細工のように精細だが、芯の強い演奏」
自分はラフマニノフの自作自演の演奏で初めてこの曲を知り、アシュケナージ、リヒテルと聴いたが、このCDは他の演奏とと違う特徴がある。それはピアノという楽器をじっくりと聴かせる点にある。他の演奏ももちろん聴かせるが、このCDのように精細でじっくりとピアノの世界に引きずり込むような演奏はなかった。この精細さは下手に扱うと割れてしまうような感じ。しかしその音には、ヒシヒシとこのピアニストの信念を強く感じる。技術的にも、第1番の出だしや第2番の出だし等、凄く巧いし速かった。
孤高のピアノニストの演奏というはこういう演奏を言うのだろう。確かに、ラフマニノフというイメージからすると少し違うのかもしれないが、ピアノという楽器の価値を感じる点において、聴き逃せないCDだと思う。
オケはツィマーマンの意図を尊重し、サポート役に徹している。競争という意味では物足りないかもしれないが、このCDの意図としては完璧!小澤征爾の演奏は、例えベートーヴェンでも、作品と少し違う表面的な音楽効果を聴くことがあるためか、あまり高く評価しない向きもある。ただこのCDでは作品の良さを引き出している。例えば第2番第1楽章で、最初から7分経ったところで盛り上がるシーンがある。普通であれば、ピアノとオケ全体の音に集中しがちだが、このCDではオケの音がより引き締まって聴こえるためか、ティンパニの音にも注意が向いてしまった。協奏曲というと、オケに関して本気?と思うものも少なくないが、ここでの演奏は真剣そのものだし、聴き応え十分だと思う。
・「ツィマーマンのピアノ」
いうまでもなくラフマニノフはロシアの作曲家だ。この時期の他のロシアの作曲家がそうであるようにラフマニノフの旋律は甘美で感傷的だ。このCDではピアノの音量がやや大きめに収録されている。オーケストラに埋もれがちなピアノパートにスポットを当てた形で、甘美なメロディをこの録音バランスで浮かび上がらせようという意図だ。ツィマーマンの濁らないキラキラした音は健在だし、相変わらず襟を正したカチッとした演奏をしている。ピアノをもっと聴きたい、という人には最高だと思う。
・「ツィメルマンの音楽の魅力が一杯。」
初めてこのcdを聞いたとき、なんとピアノの音(音量)がうるさいのだという感想をもった。他のピアニストがラフマニノフのピアノ協奏曲を演奏しているcdを今まで聞いてきたが、どれもピアノとオーケストラとの音量が同じで自然にピアノの曲が流れている、溶け込んでいるというものであった(という感想を持っていた)からだと思う。しかし、ツ氏のこのcdを2度、3度と聞いていくうちに、ツ氏の1音1音大切に弾く丁寧さと音に対する厳格さ、かつピアノの音が大きいのが幸いか、彼のピアノのテクニックの素晴らしさを十分に堪能することができるcdだと感じ、手放すことができなくなった。何度聞いても彼の弾く音の魅力に聞き飽きることはありません。自分の手元にずっととって置きたくなるcdです。
・「新鮮で、かつ緻密な名演」
弾き振りによるショパンのピアノ協奏曲でも総じて正統派の解釈を守りながらも、超がつくほど緻密な音色コントロールが水際立っていたツィメルマンのピアノが、このラフマニノフでもきわめて高い演奏水準を達成している。文句無しの名演。歌う部分ではそれこそたっぷり歌っているのだが、piu vivoやprestoといった”速い”部分でのテクニックの切れ味や音色の多彩さについても、既存録音の中では最高水準に達している。2番3楽章のオープニングのアルペジオの下降部分など異常なスピードであるが、弾き飛ばしている感じが全くしない。速い部分では力が入ってしまうためか急に音色が単調になってしまうピアニストが多い中、彼の音色コントロール力は驚異的である。一方で小澤の指揮は、ピアノの音がオンに録られているせいもあって、かなり控えめに響いている。全体に小澤らしくカラッとした響きでリズム重視なので、ツィメルマンのどちらかというと”濃い”ピアノに対するバランスとしては成功。録音状態としても、例えばカラヤン&ワイセンベルク(EMI)ではオケがやたらに響いているが、これはその逆の状態に近く、完全にピアノパート重視の状態。英語版ライナーノートによれば、もともとこの曲はツィメルマンがDGと専属契約を結んだ当時(1976年)に契約内容に含まれていたそうである。律儀である。
・「手元に置いて何度も聴きたい名盤」
ラフマニノフのピアコン2番が大好きで、アシュケナージ、リヒテル、ツィマーマン、ランラン、ジルベルシュテインetc…といろいろ聴いてみました。私はこのツィマーマン版が一番オススメです。演奏が2000年(2番)と最近のため、録音状態が良いというのが大きいとは思うのですが、特筆すべきなのは、音の臨場感なのです。CDの音がクリアー&リアルで、目を閉じると向こう側でオケが演奏しているような感じです。それにピアニストが身体を使って弾いているのが目に浮かぶような、渾身の演奏。ダイナミックで力強く、またアダージョは柔らかく豊かに演奏しています。オーケストラはやや控えめな印象を受けましたが、小澤さん指揮の音楽が、主役のピアノをより一層引き立てて、全体として素晴らしい演奏に仕上がっています。中にはピアノがオケの伴奏のように聞こえてしまう演奏もありますが、このCDは最初から最後までピアノの旋律を堪能することができます。ラフマニノフというと、私は2番や3番ばかりを聴いていたのですが、カップリングの1番もまた素晴らしく、1番の良さを再認識させてくれる名演です。このCDと比べて、個人的に捨てがたいのがリヒテル版。彼の演奏は素晴らしいのですが、私の持っているCDはアナログの音源をCD化しているだけなので音質が悪く、リヒテルのピアノが聴きたいのによく聴こえないというストレスを感じるのが難点です。…ということで、ラフマニノフの2番を聴いてみたいけど、予算も限られているし、どれを買おうか迷っている、そんな方にはこのツィマーマン版を推薦します。
・「パガニーニ最高!!」
月光はともかくパガニーニのヴァリエーションには脱帽!演奏家仲間内でもこの曲をここまでぶちかませる奴はいない(当たり前かw)私の崇拝するミケ氏ですら霞んでしまう・・・個人的にこれ目当てで買ったがストライク!!己のテクニックに自身のない方は僻んでしまうと思うがw
・「速さ、叙情性、低音の唸り」
キーシンは多分クセのある演奏家だと思う。それは月光の3楽章にもよく表れている。出だしは何かゲーム音楽を聞いているかのような速さと力強さ。彼の演奏は他の演奏家よりも低音がよく響いてくるように聞こえる。左利き?手応えを確かめるかのように所々でタメがある。好き嫌いはあると思うが、僕は好き。フランクとブラームスの出来は、月光より良いと思います。その二曲は他の演奏家を聞いた事がないので何とも言えないけど、彼の演奏でその二曲を好きになった。速さと叙情性が持ち味ですね。
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