地下の国のアリス (詳細)
ルイス キャロル(著), Lewis Carroll(原著), 安井 泉(翻訳)
「原作者キャロルの挿絵」
時の旅人 (岩波少年文庫) (詳細)
アリソン アトリー(著), Alison Uttley(原著), 松野 正子(翻訳)
「めぐり逢えて良かった」「泣きたくなるような美しさ、荻原規子ファンにも」「これまでの人生で出会った最高の本のひとつ!」「☆癒される。。。☆」「日本人なのに。」
ふたりのロッテ (岩波少年文庫) (詳細)
エーリヒ ケストナー(著), Erich K¨astner(原著), 池田 香代子(翻訳)
「双子の思いが込められた本」「池田訳と高橋訳を読み比べても楽しい」
みどりのゆび (岩波少年文庫) (詳細)
モーリス ドリュオン(著), Maurice Druon(原著), 安東 次男(翻訳)
「一生の教科書にしたい本」「星の王子さまを読んだら、こちらも是非…」「40年のロングセラーの意味。」「とても考えさせられる本」「だれかにプレゼントしたくなる本です」
点子ちゃんとアントン (岩波少年文庫) (詳細)
エーリヒ ケストナー(著), Erich K¨astner(原著), 池田 香代子(翻訳)
「子供も大人も、とにかく読もう!」「魅力的な点子ちゃん」「ユーモラス」「素敵という言葉」「子供の視点」
十五少年漂流記 (子どものための世界文学の森) (詳細)
ジュール ベルヌ(著), Jules Verne(原著), 瀬川 昌男(翻訳)
「小学校高学年向けで挿絵も多い」「冒険小説の金字塔」「「読み始め」から「味読」まで」
人形の家 (岩波少年文庫) (詳細)
ルーマー ゴッデン(著), Rumer Godden(原著), 瀬田 貞二(翻訳)
「小さい人にもそれ以外の人にも、女性にもそれ以外の人にも」「あまりに人間的な人形たち」「もう、だいっすき!」「ハードカバーで欲しい本」「あまりに思い出と重なって・・・」
ロビンソン・クルーソー (子どものための世界文学の森) (詳細)
ダニエル デフォー(著), Daniel Defoe(原著), はやし たかし(翻訳)
愛蔵版 星の王子さま (詳細)
サン=テグジュペリ(著), Antoine de Saint‐Exup´ery(原著), 内藤 濯(翻訳)
「邦題があまりにメルヘンチックで」「フランス語学習者ならぜひ一読を!」「Le Petit Prince」「大切なものは目にみえない」「フランス語の勉強のつもりが」
森は生きている (岩波少年文庫) (詳細)
サムイル マルシャーク(著), Samuil Marshak(原著), 湯浅 芳子(翻訳)
「ロシアの物語」
レ・ミゼラブル〈上〉 (岩波少年文庫) (詳細)
ヴィクトル ユーゴー(著), Victor Hugo(原著), 豊島 与志雄(翻訳)
「ジャン・ヴァルジャン」「革命と、信仰と、一人の男の信念と、歴史」「いよいよジャン・ヴァルジャンの逃亡生活始まる」「面白くてためになるユーゴーの最高傑作」「僕の聖書です。」
ニルスのふしぎな旅〈1〉 (偕成社文庫) (詳細)
ラーゲルレーヴ(著), 香川 鉄蔵(翻訳), 香川 節(翻訳)
「4巻セットで是非!」「アニメでしか知らなかったのですが」「素晴らしい物語」
二年間の休暇(上) (福音館文庫) (詳細)
ジュール ベルヌ(著), 太田 大八(イラスト), 朝倉 剛(翻訳)
「十五少年漂流記にはないおもしろさが・・・」「長編が好きになれます」
年をとったワニの話―ショヴォー氏とルノー君のお話集〈1〉 (福音館文庫) (詳細)
レオポルド ショヴォー(著), L´eopold Chauveau(原著), 出口 裕弘(翻訳)
わが家への道―ローラの旅日記 (岩波少年文庫―ローラ物語) (詳細)
ローラ・インガルス ワイルダー(著), Laura Ingalls Wilder(原著), 谷口 由美子(翻訳)
「大きな赤いりんごの土地へ」
大きな森の小さな家 ~インガルス一家の物語(1)~ (福音館文庫) (詳細)
ローラ インガルス ワイルダー(著), ガース ウィリアムズ(イラスト), 恩地 三保子(翻訳)
「歌が聞けます」「小学生の女の子のクリスマスプレゼントに最適☆」「長年大切にできる物語です」「自分も頑張ろうと素直に思えます。」「幸せの感じ方」
星のアカバール (詳細)
オグ・マンディーノ(著), バディ・ケイ(著), 牧野・M・美枝(翻訳)
「新鮮なマンディーノ作品」「星に願いを」「selfless love」「マンディーノらしい本」「心に響く作品」
海底二万里 (子どものための世界文学の森) (詳細)
ジュール ベルヌ(著), Jules Verne(原著), 今西 祐行(翻訳)
「小学校低学年にお勧め」「ジュール・ヴェルヌの世界にどっぷり浸かっています」「永遠の名作ってやつですね!これ」「素晴らしい」「謎の冒険小説」
飛ぶ教室 (岩波少年文庫) (詳細)
エーリヒ ケストナー(著), Erich K¨astner(原著), 池田 香代子(翻訳)
種をまく人 (詳細)
ポール・フライシュマン(著), 片岡 しのぶ(著), Paul Fleischman(著)
「ノンフクションのようなさわやかさ」「じわっと心にしみてくる話」「ちいさなことから始まる世界」「13人のモノローグで綴る物語」「小さなことから始まるんだなぁ」
砂の妖精 (福音館文庫) (詳細)
イーディス ネズビット(著), H R ミラー(著), 石井 桃子(著), Edith Nesbit(著)
「英文学におけるファンタジーの元祖」「四人兄弟っていいな。」「お願い!サミアドンの原作」
風にのってきたメアリー・ポピンズ (岩波少年文庫) (詳細)
P.L. トラヴァース(著), Pamela Lyndon Travers(原著), 林 容吉(翻訳)
「不思議なことと美味しいことが山盛り」「風にのってきたメアリー・ポピンズ」「魔法ではない不思議さ」「映画を先に見ました。」「誰にも媚びない憧れの女性」
穴 (ユースセレクション) (詳細)
ルイス・サッカー(著), 幸田 敦子(著), Louis Sachar(著)
「「諦めない」ということ。」「それでも生きて行く力」「上から読んでも下から読んでも」「ニューベリー賞の価値を高めた作品」「友情と呪いと成長。」
クマの名前は日曜日 (詳細)
アクセル ハッケ(著), Axel Hacke(原著), Michael Sowa(原著), 丘沢 静也(翻訳)
「ハッケとゾーヴァの世界が堪能できます」「良い!」「ぜひ!」「本当にかわいらしい本」「ぬいぐるみより」
フラッシュ (詳細)
カール ハイアセン(著), Carl Hiaasen(原著), 千葉 茂樹(翻訳)
「最高!」「フラッシュ」
● 中学生はこれを読め!第3回本屋のオヤジのおせっかい - 18/20
● 思いでの一冊
● 中学生はこれを読め!第3回本屋のオヤジのおせっかい - 19/20
● 昔読んだ本
● 中学生はこれを読め!第3回本屋のオヤジのおせっかい - 16/20
● 田中共子著「図書館へ行こう」本文内に登場する書籍一覧(1)。
● るんの本棚
● アリスあれこれ
● 少しアレ
・「原作者キャロルの挿絵」
本を読むのが大嫌いだった幼いころ、『不思議の国のアリス』をもらい、少しドキドキ、わくわく綴じ目がぼろぼろになるくらい唯一読んだのも遥か昔のことですが、あの頃と同じように読めました。いたるところに原作者・キャロルの挿絵があり、キャロルの世界を満喫できました。
・「めぐり逢えて良かった」
本が届いたとき、その分厚さに少々驚かされました。 普通の文庫本より一回り大きめの岩波少年文庫版で、注釈つき450ページ。堂々の長編です。はっきり言って子供向けの本とは思えません。
なるほど、幽閉されたスコットランド女王メアリ・スチュアートをエリザベス女帝の手から解放しようとする人々の物語と、現代の少女の物語が交差するタイム・トラベルもの、といえば、確かに子供たちの読書欲をそそります。 しかし、サッカーズ荘園の四季折々の美しい風物、そこに暮す人々の、落ち着いた愛情あふれる生活、そして何よりも、どんなに時代が変わろうとも、歴史の抗いがたい運命を前に、なおもたくましく優しく生きていこうとする人々に対する共感と親愛の念ー、こういったものを鑑賞できるのはやはり大人の特権といえるのではないでしょうか。いつまでも物語が終わって欲しくない、そう思える本にめぐり逢えたのは久しぶりでした。
あまり重要な登場人物ではないバーナバスおじさんの、゛背後に水の力があるからこそじゃ。命と同じじゃ。背後に力がなければならん。人間を苦難と戦わせ、負けずにがんばらせる力が。サッカーズのこの泉はかれたことがない。これからもかれることはない。いつまでも、いつまでも続いていく"というセリフと、グリーンスリーヴスの切ない音色がしばらくは頭から離れませんでした。
・「泣きたくなるような美しさ、荻原規子ファンにも」
「時をこえ、歴史上の事件にまきこまれた少女の冒険」というので、勇ましい主人公の活躍を想像していたのですが、違いました。冒険の要素もあるけれど、美しさのほうが印象に残ります。 「今」の農場は、眠っているような穏やかな美しさ。美しい自然、気持ちのいい疲れをさそう労働と、おいしそうな食事。読むだけで健康になりそうです。そして、はるか昔の人々の夢と生活とを、今もいつくしむ、素朴な人々。 比べると、三百年前の同じ場所はより感情豊かで華麗で、痛いほどです。まだ古びたり廃墟になったりしていない立派な屋敷には、現在は姿を消した高貴な人々が暮らしています。情熱、さみしさ、淡い初恋、いろいろな気持ちに突き動かされながら。下働きの人たちまでもが、今と同じように実直に暮らしながらも、高貴な人々に愛情と尊敬を、自分の仕事に喜びと誇りを感じて、毎日を必死で生きている。 読み終わった今、私の心には、美しいものを見たあとの疲れが残っています。例えるならば、雪みたいな美しさ。雪は、溶けて見えなくなるけれど、無くなってしまうのではなく、空気をうるおし、土を濡らして、いつかまた空へと戻っていくだけ。それが分かっていても、きれいで、はかなくて、泣きたくなる。そういう感じ。 静かな、一人になれる場所で、少しずつ読みたい本です。おすすめです。
荻原規子の『西の善き魔女』ファンの人には、さらにおすすめ。ささやかながら、にやりとできる発見があります。確かこの本は、荻原規子の愛読書としてホームページでも名前があがっていました。ぜひ、おすすめです。
・「これまでの人生で出会った最高の本のひとつ!」
ページをめくるのがもどかしく、それでいて一頁一頁を大切に読みたくなる美しい物語です。イギリスの、その土地や歴史に根ざしたファンタジーが大好きですが、中でもこの物語は宝石のような煌きをはなちます。ふとしたことから始まる魔法で過去へ現在へと旅することになる主人公、イギリスの田舎の生活のしっとりとした美しさ、ページから匂いたつようなハーブの香り、結ばれることのない初恋の物語・・・私はハリーポッターの第一巻がベストセラーだった頃、ほとんど同時期に本書と両方を読みましたが、ハリポタはおかげですっかりかすんでしまいました。
・「☆癒される。。。☆」
病気がちな主人公の少女ペネロピーが療養のため転地した先で時を超えた冒険を体験します。そのため、疲れているときや病気のときに読むと、なんだか癒されるのです。何もかもがゆっくりだった時代のお話に触れるからでしょうか。ハーブの名前もたくさん出てきて、読んでいるだけでいい香りがします。岩波少年文庫の中で一番好き。
カニグズバーグも読みますが、アトリーの『時の旅人』がもっとも気に入っています。
・「日本人なのに。」
美しく、心に清流を流し込んでくれる素晴らしい本です。昨今はやりの戦闘モノファンタジーに疲れた方はぜひ読んでいただきたい。歴史を受け入れるということは、運命を受け入れるということは、ただ黙って静かに生き抜くことだと教えてくれます。日本人なのに、英国の空気にすんなり溶け込み、気がついたらペネロピーと同化している自分に驚きます。
・「双子の思いが込められた本」
両親の離婚によって離ればなれになった瓜二つの双子によって織り成されるなんとも微笑ましい物語です。現代からすれば古典的手法で再び幸福を得ることになります。しかし、その幸福を子どもの強い願いでもって獲得したことから、偉大な力は、軍事力、経済力、「金力」ではないと思いました。
・「池田訳と高橋訳を読み比べても楽しい」
私は子どもの頃に高橋訳で、夢中になって読みました。しかし、我が子に読み聞かせると、表現が古風なので、ぴんとこない様子。 試しに池田訳を読み聞かせたところ、こちらは現代の文章なので、一生懸命聞いています。 大人にとっては、読み比べも楽しいですよ。
・「一生の教科書にしたい本」
~ 30代になって初めて読みました。純粋で勇気あるチトの思いと行動に感動しました。 この物語は今の時代だからこそすべての世代の方に読んで欲しいです。 「花って、災難をおこるのをふせぐんだよ」というチトの発見、「戦争があると、みんな何かをなくす」というムスターシュおじいさんの言葉・・・どきっとします。でも本当にそうだと思います。~~ 決して少年向け、というものではない深い内容は、いつ取り出して読んでも生きていくのに大切なことを教えてくれると思います。~
・「星の王子さまを読んだら、こちらも是非…」
わたしが持っている1977年版の後書きには翻訳者の安東次男さんがこう書いています。「フランスの童話には、ひとつの特徴があります。お話の筋よりもきめの細かさ、詩的な雰囲気や言葉の面白さを大切にすることです。」ジャクリーヌ・デュエーム氏の挿絵も同じようにきめ細かく詩的です。
無邪気でかわいいチト、ムスターシュおじいさん、おとうさん、おかあさん、かみなりおじさん、子馬のジムナスティク。どの登場人物も優しくてあたたかい心を示してくれる。血の通わない理念や思想で、声高に、反戦を叫ぶのではなくもっと人間らしい優しい気持ちで世の中を見つめてたい。
わたしにとって宝物の一冊、もっと多くの人に知ってほしいな。
・「40年のロングセラーの意味。」
空想にふけって教室でいねむりしてしまうチト。学校をやめさせられたチトは、庭師のひげじいさんに園芸を、すぐにかっとなる、かみなりおじさんに規律を学びます。奇跡の「みどりのおやゆび」を持つチトは、貧乏、病気、戦争などに素朴な疑問を持ち、兵器を植物だらけにして、戦争を食い止めてしまうのですが・・・。
「みどりのゆび」と「星の王子さま」は私にとって特別な本です。10年周期くらいで読み返したくなり、読むたび感想が少し変わる気がします。訳者によると、フランスの童話はストーリーよりも、詩的雰囲気や言葉のおもしろさを大切にするという特徴があるそうです。こどものうちにこの本と出会えれば、きっと植物が好きになり、発見や創造が上手な大人になると思います。昔からずっと、今でも、戦争の絶えない人間社会に、チトのような子がいてくれたら、地球も違っていたかもしれません。
・「とても考えさせられる本」
大学時代に教科書として読みました。私のつたないフランス語でもなんとか理解することが出来ました。改めて読み直してみると、本当に今の時代、多くの人に読んでもらいたい本です。ティトの家はお金持ちだけど、そのお金がどこから来てるか知って大変悲しみます。彼は不思議な才能(埋まっている種を咲かせる指)で人々の心に幸福を与えていきます。世界のニュースを見ると、紛争などが連日伝えられてきます、そういう人々の心にいつか花が咲く日が来ることを祈っています。
・「だれかにプレゼントしたくなる本です」
いろんな意味で美しい本です。
ただし、この本に感動するのは、子どもより大人のほうだと思います。他の方も書いてらっしゃいましたが、大人向けの本と言えるかもしれません。
主人公のチトが、次々と投げかける素朴な疑問や心の動きには、はっとさせられることがたびたびですし、共感できるところも多々あります。
またチトを取り巻く人間たちの描かれ方も、個人的には、いいなぁと思いました。というのも、登場人物が単純に白・黒にわけられていないから。作家の包容力を感じました。
大切なだれかに、ふとプレゼントしたくなる本です。
・「子供も大人も、とにかく読もう!」
金持ち娘の点子ちゃん&貧乏家庭のアントンとの友情物語、というとあまり楽しくなさそうに聞こえるかも・・・が、これが最高に面白い!特に主人公、点子ちゃんの台詞が絶品(翻訳者の池田さん、感謝します☆)仕事に疲れたときに読むと元気がでる本としてお奨めです。子供たちに独占させるのは惜しいですよ。
・「魅力的な点子ちゃん」
「ふたりのロッテ」も大好きですが、こちらのお話もとてもよかったです。
点子ちゃんの発言や行動はとても面白くてかわいいし、章の最後に語られる「立ち止まって考えたこと」も社会で生活する上でどれも大切なことがわかりやすく書いてあります。お子様におすすめです。
私がもっとも気に入っているのは、点子ちゃんがアントン君のために内緒で先生にアントン君の家庭の事情を話した、「友情」のところです。私が常々思っていることだったので、なんだかとてもうれしくなりました。
いざというときに友達のためにどれだけ力になれるか。そして自分の行動を、助けた友人にも誰にも言わないでいられるか。その人の誠実さが問われているのです。周りに対して尊敬の気持ちがあったら、こういう行動も自然にできるのではないでしょうか。そのことを教えてくれるたいへん良いお話です。
ぜひ、読んでみてください。
・「ユーモラス」
全体的に、ユーモラスで暖かいストーリーですが、貧しさの現状や、人の醜い心もしっかりと書いています。
ユーモアたっぷり、金持ちの支配人の娘、点子ちゃん(本名ルイーゼ)と、まじめで母親思いの青年アントンの話です。アントンの母親は重い病気で、もう何日も起きられません。アントンは、掃除、料理、そして稼ぎまでお母さんを思う一心にがんばっています。一方点子ちゃんは、ある事情で夜中にとおりでマッチ売りの真似をしてお金を稼いでいるのです!点子ちゃん、アントン、アントンのお母さん、そして支配人のお互いを思う気持ちで、錯綜する物語もハッピーエンドを迎えるのですが・・。生き生きとはねまわり、朗らかに笑い、そして時に隅っこでそっと涙を拭く・・そんな子供の姿が愛情たっぷりにかかれたケストナーの傑作です。それと、高橋さんの訳は本当にすばらしいの一言です。これほどケストナーらしさめいっぱい伝えられる訳者さんはほかにいるとは思えません。
・「素敵という言葉」
素敵という言葉はこの本を読み終わってすぐに出てくる言葉です。いや、途中でもうそう思いつつ、わくわくして、最後をどのように、わたしを裏切らずに書くのだろうと。普通でないようなはじめで、極普通の人々を書いている。故に極普通のおわりに普通でないあとがきと<立ち止まって考えること>が書かれているのだ。みんなに紹介したい!というよりも、しみじみを感じながら考えてみたいのが、最初に来ることですね。(でもなぜか紹介している。ははは)
・「子供の視点」
子供をほったらかしにする親。子供の友達づきあいの中で、家族からは得られない情報と経験を積み重ねていく。それでも、家族の絆の大切さもにじませている。
最初は、あまりよくわかりませんでしたが、映画(DVD)を見て、筋が分かってから、文庫を読んだら、よく分かりました。
人によって、文庫が先の方がいい人と、映画が先の方が良い人がいるかもしれません。
文庫をよんでピンと来ない人は、ぜひ、映画(DVD)をごらんください。
・「小学校高学年向けで挿絵も多い」
冒険物語の名作です。私が30年前に子供の頃読んだ十五少年漂流記の挿絵と同じで懐かしく購入しました。小学校高学年向けですが挿絵が約3ページごとにあります。挿絵画家の柳柊ニ先生の挿絵は丁寧に描きこまれており子どもの想像力をかき立ててくれると思います。名作は文章で読ませるのはもちろんですが挿絵のよさも子どもの心をひきつける物ではないでしょうか。(表紙装丁は柳柊ニさんではありません。)また、この少年少女世界名作の森シリーズは本文上のスペースに本文中の語句(火打石、羅針盤、コロンブスなど)の説明が図や文章で説明されているのも子どもにとって関連知識を得る手助けになりそうです。
・「冒険小説の金字塔」
この本を私が知ったのは小学校高学年の時で、当時は凄く貪る様に何度も読んだものでした。本当ならニュージーランドの近海で、楽しくヨットで舟遊びをするはずが大人の乗っていないヨットに確か上は十四、五歳で下は五、六歳という状態でいがみあったり、仲直りしたり、島にやってきた悪人を協力して追い払ったりと、随所に見せ場が盛りだくさんです。
・「「読み始め」から「味読」まで」
15人の少年たちが、漂流して無人島に流れ着き、そこで2年間、サバイバル生活を送るという話。途中で海賊なんかも出ます。また、誰がリーダーか?みたいなことで、内部抗争もあったりします。
冒険小説随一の傑作でしょう。子供たちが知恵を振り絞り、協力し合い、ときに争いながら無人島で生き抜いていく様子は、まさに純粋な感動を覚えます。そして、読み手が同年代ならば、それは憧れとなるでしょう。そういう意味で、読み始めの本としても最適です。ベルヌ氏本人は、文体が崩れて読みにくいことで有名らしいのですが、それは数度に重なる和訳で、解消されていますし。
そしてまた、西洋合理主義が体現された小説でもあります。熟慮・節制・勤労というテーマが随所に表現され、加えて男権社会・黒人・英仏の対立等、当時の世相が暗に表れています。このような点から、「味読」するに十分にたる、大人の小説としても楽しめるのでは?というよりも本来は、大人向けであったのが、時代と共に少年文学化した作品のようです。
まだ読んでいない少年は、この本から読書という漂流の旅へと出発し、すでに通り過ぎた大人は、この島でしばしの休息と、懐かしさを味わってはいかがでしょうか?
・「小さい人にもそれ以外の人にも、女性にもそれ以外の人にも」
全ての人におすすめします。
まず人形たちが紹介される前半。こまやかで上品な、やさしい語りは、私のくたびれた、あせった気持ちを和らげてくれました。なんで女の子は、ままごととか、人形遊びとか、家庭を再現する遊びをするのでしょうか。あのころの、夢のなかのおうちに対する気持ちがうっすら戻ってくるみたい。小さい人なら、もっと抵抗なく自然に、この世界を自分のものにするでしょう。 きれいで高価だけれどいじわるなお人形が登場するくだりなんかは、ちょっと少女小説か少女マンガみたいなおもしろさもあります。
後半の子供たちの様子には、小さいころの、前半とはまた違った感覚をくすぐられました。小さいころって、あんまり夢中で遊んでいて、自分が人形で遊んでるのか、人形に遊ばされてるのか、わけの分からないような状態に簡単になってしまう。気がついたら夕方になっていて、だまされたような気分になる。そういう時間のことを思いだしました。
でも最高なのは、「ことりさん」という登場人物です。本当に強いってことは、他人に傷つけられないってことじゃない。本当にかしこいってことは、他人より得をするってことじゃない。こんな私でも、強く、かしこくなることはできるはず。そんな、深い大きな訴えかけを、素朴にさりげなく、でもこのうえなく美しく表現しているところは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』にも似ています。どんな人にとっても読む価値のある名作です。
・「あまりに人間的な人形たち」
イプセン作の同名小説のほうがはるかに有名だが、私にはこの小説のほうが面白い。
持ち主の子どもたちに左右される面はあるものの、登場する人形たちは感情をもち、血のつながりはないけれど「家族」を形成する。しかし外見は美しいが性格の悪い人形が入り込み・・・
「だめ」っていう人と、「いいわよ」っていう人と
どっちが好き?というそそのかしにはぞっとするし、ある人形の哀しい運命には涙が落ちる。
子どもだけに読ませておくのはもったいない物語だと思う。
・「もう、だいっすき!」
この本は、小学校の時から、ほんとに好きなんですよー。お話は、小さな子供とその子たちのお人形の話です。お人形には、もちろん名前がついています。そして、おうちがあります。おうちは、ただの箱から、フランス人形と一緒にやってきた本格的なおうちに変わります。後半は、新しくやってきたフランス人形とおうち、そして、
子供の気持ちの変化などで、せつない気分にもなります。昔、大好きだったお人形とか、宝物を思い出しながら読むと、じーんとくるかもしれません。
・「ハードカバーで欲しい本」
小学校の図書館で、私は何回もかりた本が2冊ありました。そのうちの1冊がこの「人形の家」です。主人公に当たるトチーという名の気の人形の視点からのお話ですが、外国にはこんなに高級な素晴らしいドールハウスがあるのだと、憧れました。挿絵もぴったりとくる精密で繊細なもの、しかも暖かいタッチです。
自分の持ち物、おもちゃを大切にする気持ち。今の子供達にはあるのでしょうか。確かに、外国の工場で大量生産されて、おもちゃは安価に手にはいるようになりました。1つ1つ手で作られた大切なおもちゃを磯おしむ気持ち。家族(仲間)を愛する気持ち。感じて欲しいです。
・「あまりに思い出と重なって・・・」
イプセンの作品ではない。家族として幸せに暮らしていた4体の人形たちの運命を描くことで、善悪や正邪、真実とは何か、幸福とは何か、といったことを子どもたちに暗示するような童話である。10月12日の朝日新聞書評欄に宮部みゆきの文章が掲載され、初めてこの作品を知った。訳者は「ナルニア国ものがたり」と同じであるが、残念ながらずいぶん古めかしい訳であり、今の子どもには理解が難しいかもしれないと思う。
私がこの作品を「読む!」と直ちに決め、即日入手したのには理由がある。「もまみこ」のことを思ったからである。
「もまみこ」とは、妹がまだ小さかった頃に、家族全員で可愛がっていた人形たちの総称である。本当はモンチッチの「ちんも」、本当はマイチッチの「ちんま」、モスクワオリンピックのマスコットだった「ミーシャ」、懸賞の一等賞品だったコアラの「コー」。それぞれがそれぞれの個性をもち、学校に通い、私たち兄妹とゲームをしたり、いっしょにテレビを見たり、音楽を聴いたりして、私たちはいつもこの子たちと一緒だった。ままごと遊びと言うなかれ。この子たちは私たちの家族を守り、家族の平和の証であり、家族の思い出の礎になったのである。今はもう、実家の書棚の扉の中で、4人揃って余生を送っているけれど、私と妹とが実家に揃うと時々起きて来て、昔と同じ元気な声を聞かせてくれる。
人形を家族と同じに愛するとはどういうことか、私はよくわかっているつもりである。思い出を共有する家族があり、実家に帰ればいつまでも変わらぬ元気な子たちにいつでも会える。この本には人形たちの思いがたくさん詰まっていて、私のような思い出をもつ者にはひときわ愛おしい。さまざまなメッセージ性を秘めた作品であることは承知の上で、あえて私は人形たちの「願い」に耳を傾けることだけに専念させてもらった。
・「邦題があまりにメルヘンチックで」
最初はすこし敬遠している、という人が意外に多いらしいこの作品、確かに「王子」に「さま」がついてるのがいけないんじゃないかな。
フランス語でこれを読む人は当然仏語学習者なんですが、無理を承知で言えば邦訳よりむしろこれを先に読むべき、と思うほどこの物語はフランス語に命があります。全編を流れる王子の孤独とわずかな希望が、この言語特有のリズムに重なるのです。読むのがちょっと、というなら、あらすじを日本語で確認したらすぐに、別売りカセットの語りを聴くのもおすすめです。
・「フランス語学習者ならぜひ一読を!」
フランス語の基礎的文法事項と、1000語程度の単語をマスターした、という方が、さてフランス語の物語で何か読んでみたいなと思ったときに最適なのがこれだと思います。そしてこれを読み終えた後でも読む前でもどちらでもよいので、日本語版「星の王子様」と是非比較検討して、フランス語のニュアンスを感じてみてください。
・「Le Petit Prince」
フランス語を学習したら、まず読んでみたくなるのがこの本でしょう。語彙も限られているので、まず日本語で読んでから挑戦すれば、すいすい読み進められると思います。
この本を読むと本当に切なくなります。これは大人のための話です。知らないうちに大人になってしまった私たちに、子供の心を思い出させてくれます。
そして最後にはきっと、原作を読みきったという充実感があなたを待っているはずです。
・「大切なものは目にみえない」
「金で何でも買える、解決がつく」そんな時代だからこそ、病んだ現代人に「星の王子さま」は、人間の原点へ引き戻してくれます。
挫折を味わっている人にこの本を渡しました。その人は、みんながうらやむところから、ある事故で自分の夢をいっぺんに失ってしまい、途方に暮れていました。毎日泣いていました。この本を渡してから、笑顔が戻りました。
大切なものは目に見えない。目に見えないからこそ、自分で感じなければならない。まさにそれは「人の心」なのです。この本は読み方でいろいろな目に見えないものを感じとることができると思います。
・「フランス語の勉強のつもりが」
~仕事の関係でフランス語の論文を「一応読める」ようになる必要があり、それならばあの有名な「童話」である「王子さま」をテキストにしてしまおうとフランス語の辞書と一緒に購入。文法の初歩すら知らない初学者にはなかなか無謀な試みではあったが、文法書やNHKのラジオ講座などを頼りに半年余りでどうにか読破。作者及び王子さまには苦笑されそうな初体験で~~あったが、日本語で読むと分からないニュアンスや表現の妙に感服すること夥し。振り返ってこんなにも深い物語であったのかと気づく。フランス語が無理なら英語でもいいです。別の言語で、「王子さま」を見直してみませんか。日本語は名訳とはいえ、それでもうまく訳せていないことが結構あるものです。~
・「ロシアの物語」
主人公のままむすめは、いつも辛い仕事を押し付ける意地悪な継母や義姉と一緒に暮らしていた。ある年の大晦日、継母はある噂を聞きつける。14歳になる若い女王が、マツユキソウを持ってきた者に褒美として金貨を与える、というおふれを出した。しかし「マツユキソウ」は4月にしか咲かない。
このおふれを聞いた継母たちは、金貨欲しさに仕事を終えたままむすめを、「マツユキソウ」を取りに森に行かせる。 ままむすめは寒い森の中をさまようが、森の奥のほうで誰かが火を起こしているのを見る。そこに居たのは1年の各月を司る「月の精」の兄弟たちだった。 幼稚園の劇でやったので、とても懐かしく読みました。気立ての良いままむすめが母や義姉にいじめられ、魔法で助けられる設定は「シンデレラ」と変わりませんが、こちらは読んでいるうちにロシアの森がありありと目に浮かんできます。
・「ジャン・ヴァルジャン」
150年もの間この作品が人々の心を捉えつづけたのは、次々と苦難に見舞われた主人公のひたむきな生きる姿勢ではないでしょうか。人間は大きな苦難や困難に見舞われたとき、折れやすく屈しやすい。もちろんこの主人公も最初はそれらに負け、19年もの監獄生活を送ることになります。しかし彼は出会ったのです。彼の濁った魂を浄化してくれる人物に、そしてその浄化された魂で守っていくべき一人の少女に。彼のまわりに起きる事はどれもドラマチックで印象的なことばかりで、読者をぐいぐい引き込みます。語り口も鮮やかで目の前に光景が広がるようです。野原に立ちつくす主人公が悪から善への回帰を果たす場面は、今でも私の心に焼きついて離れません。また収載されている原著挿絵も非常に魅力的です。
・「革命と、信仰と、一人の男の信念と、歴史」
みなさんが知っている有名なストーリーですが、私はあまり詳しく知らなかったので、物語自体はとても楽しめました。作者の時代に対する、あるいは政治、文化等の考察部分を読み取るのに時間がかかりました。
あらすじはみなさんご存知ですから省略致しますが、かなり重厚な、密度の濃い物語です。
意外だったのはコゼットという少女は私にとってはただの脇役なのでは?という印象が残った事です。コゼットを主役にしての物語としても存在している様ですが、コゼットはあまり重要な人物ではありません。またコゼットの恋人マリウスもまた枝葉の登場人物に感じられました。二人は最終的に幸せになるのですが、それはあまり重要な事柄ではなく、いかに二人の為にジャン・ヴァルジャンが苦悩したか?という事がこの物語の重要な部分と感じました。つまり、ジャン・ヴァルジャンの生きた事による波がどのような作用を周りの人達に影響を与えたか、を詳しく語る為の人物なのです。
服役後も(もちろん服役前の貧しさからくる辛さ、服役中の人として扱われない苦しみも)人々から蔑まれ、差別を受け、その結果全ての事から心を閉ざしてしまったジャン・ヴァルジャンに、偶然知り合う慈悲深い神父ミリエルからの温かい親切と導きを得て、その神父の行動を理解できずになお悩み、そして悩みながらも繰り返して起こしてしまった些細な悪事を振り返った時、その時初めて、ジャン・ヴァルジャンの心に善なる事への強い衝動が起こってきます。この時のジャン・ヴァルジャンの葛藤の描写には素晴らしい説得力がありました。ただ盗んだ銀食器を神父がジャン・ヴァルジャンに与えた、という事だけでは起こりえない葛藤があるのです。あらすじだけでは当たり前ですが物語を楽しめるわけないです。ジャン・ヴァルジャンはここから生まれ変わって善なる人として生きて行く道を自身の手で決め、そして徹底させていきます。最初から上手くいく訳ではなく、この後も更なる葛藤が待っています。しかしその度に非常に厳しい選択を自身で決定する際にも、公正さ、善とはという基準でのみ選び、自己保身へは傾きません。自己保身への欲望は認めつつもジャン・ヴァルジャンは正しき道を必ず選びます。ただ、その葛藤を克明に描写する事によってジャン・ヴァルジャンをヒーローにしない部分が現実味を持たせ、説得力があり、だからこその感動がありました。
正しき事、正論、善は結局のところそのままでは何の意味もありません、それを行うのは人であるし、完全に正しい人は存在しないからです。だからこそ、誰が言っているのか、どのような生き方をしてきた人がその行為を行っているのかが重要なのだと思いました。それによって重みが違います。ある意味この「レ・ミゼラブル」は宗教書と言っても良いと思います。神(それがどんな神様であれ)を信じる人の生き方を指し示しています。
この時代には神様が生きていたのだと思います。神様は私個人は存在しないと思っていますし、また神の存在を認める人がこの世界にいる事も理解できますし、話し合えるとも思っています、理解し合える限界はあるにしろ。しかしもし神が存在しなくても、仮に100人しかいない小さな生活集団(その中でほぼ一生を終える場合)の全員が神の存在を信じて疑わなければ、そこに神は存在するに等しい状態になると思います。そして恐らく18世紀末から19世紀始めのヨーロッパでは神は存在していたに等しい状態であったのではないかと思いました。また、神が必要とされていたからこそ、なのかも知れません。
ジャン・ヴァルジャンに対抗する存在の、警視ジャベル(法の番人、そして信念の男)と、コゼットの育ての親で悪人テナルディエ一家(この中の娘、エポニーヌの悲しい結末、エポニーヌの変節と恋もまた、素晴らしい描写なのです!ここは泣けます!)の存在が物語に厚みを増します。ジャン・ヴァルジャンは彼らを許します、許せるに至る心の軌跡がまた素晴らしかったです。ただの悪人ではなく、人間とは悪に染まりやすい存在だからこその許しが私でなく、ジャン・ヴァルジャンに言われるからこそ、重みを持つのです。
ジャン・ヴァルジャンの生き様、その残した足跡(小説の本当の最後に、ジャン・ヴァルジャンが自身の一生を振る帰りながらの告白はまさに胸に迫ります、美しい文章です!)をたどりながらフランスの革命期の空気を感じられる、そんな小説です。長くて、濃くて、王道です!
・「いよいよジャン・ヴァルジャンの逃亡生活始まる」
2巻がいちばん盛り上がりに富んでいて面白いです。亡きファンティーヌとの約束で、ジャンはコゼットを引き取りにテナルディエ夫妻の旅籠にやってきます。ジャンとテナルディエの緊迫したやりとり、そして執拗に追い回すジャヴェールの魔手から逃れられるか。逃亡劇は何度読んでも手に汗握る緊迫感です。パリの地図が手元にあれば、尚いっそう面白いでしょう。コゼットの純粋さが引き立つような豊島訳は、まさに名訳です。ぜひ岩波文庫版をお勧めします。
・「面白くてためになるユーゴーの最高傑作」
レ・ミゼラブルは、ぼくが読んだ小説でベスト3に入る作品である。文は短くて、挿絵も美しく分かりやすい。原書の抜粋版であるが、とてもいい翻訳だと思う。
この本は、19年もの牢獄生活を送った囚人ジャン・バルジャンと途中で彼に助けられた少女コゼットの話である。彼女は優しいジャン・バルジャンを父のように慕う。
ぼくはつい最近NYでこのミュージカルを鑑賞したがこの本を読んでから観るほうがずっと分かりやすい。手元に置いておくと嬉しい、何度読み返しても面白い作品である。すべての人に薦めたい。
・「僕の聖書です。」
人生皆一度は読むべき本の一冊であると言っても過言ではないほどの、名作であると思います。心の隅に眠っている感情を呼び起こし、愛というものを真剣に考えさせられます。人生観が変わります。涙を流したい、と言う人にはお勧めです。
・「4巻セットで是非!」
初めて出会ったのは、衛星放送のアニメでした。しかし悲しいかな、時が経つにつれ、細かな内容をわすれていってしまうんです。そんな時、母に買ってもらったのが、この本。手のつけようのない悪ガキだったニルスが、動物達とのふれあいの中で、だんだんと成長していくさまは、何ともいえません。少し前にDVDも発売されました。アニメも本当に良いですよ!全4巻
・「アニメでしか知らなかったのですが」
先の商品説明で、「自然環境の問題も、愛の問題も、1世紀前に書かれたとは思えないほど、今の日本にぴったり」とありますが、その通りだと思います。補足として...
このお話が、子供に対する大人の考え方の押しつけでないのが素敵です。ここで書かれたお話は、「ある少年」の心の移り変わりであり、これを読む子供は自分なりに感じていけるよう構成されていると思います。この本はスウェーデン地理教育の副読本として企画されたものらしく、他国人にはよく分からない描写もあり、読む子の気がそれることもあることでしょう。
ただ、この本の素晴らしいところは、 地上は(おそらく海中も)人間もいるけど動植物もいる。自然がある。 小さくされてしまう前のニルスを含む多くの人間は動植物(自然)に無頓着である 人間は自然を変えてしまう力を持っている(それは人間の思い通りになるとは限らない)というところの表現(生物共通語があれば、彼らは何というのでしょう)と、 他者の思いに心を砕く(ことばかりではないが) そして自分の決めた思いで行動するという主人公の心が、いい年をした自分を引き込むからです。
・「素晴らしい物語」
全1〜4巻で構成され過去にNHKアニメで放映された。作者のセルマラーゲルルーブはノーベル文学賞を受賞したスウェーデンの女性作家、その肖像が紙幣にもなっている。日本の受賞者である大江健三郎氏も良書として紹介していた。自分は少年期この本に感動し、学生時代本を携えニルスの旅路通りに南スウェーデンを一人で旅行した。親すら愛する事を知らない少年ニルスが、裏切りの罰として妖精の魔法で小人にされ、ガチョウの背に乗って雁の群れと旅する中で、スウェーデンの美しい自然や文化、生きる者の気持ちを学びながら人間として成長していく姿がリアルに描写されている。鳥の背から見る風景は100年以上前に飛行機の無かった時代の空想の文学とは思えない。読み始めるといつも心に北欧の澄んだ空気が流れ込んでくるように感じる。ニルス少年の心の成長が周囲に及ぼす不思議な物語も意味深く、歳を重ね何度読んでも新しい感動がある。日本語に翻訳された年代が古く、文体に少し違和感がある部分もあるが、それもこの物語の味わいになっている。今の子供にも読み聞かせれば親子で楽しめると思う。登場するシーンはほとんどスウェーデンに現存しているので大人の旅のガイドとしてもおすすめしたい。
・「十五少年漂流記にはないおもしろさが・・・」
「十五少年漂流記」のブリアン少年にあこがれた私は、何社もの文庫本を買いましたが、この本に出会ってさらにサービスという少年のファンになりました。彼のユーモアのセンスはなかなかですよ。「十五少年」にはないおもしろさがあるのです。
・「長編が好きになれます」
小学5年のとき、親父にもらって本棚で埃を被っていた「二年間の休暇」を中学に入って手に取って読み始めたら、のめり込みました。短くなった「十五少年漂流記」を読む前にこの本を手に入れたことは偶然とはいえ、とても幸せだったと思います。少年達の生活ぶり、グループ同士の争い等、単なる教訓めかした物語ではないことが分かるのは完訳故でしょう。物語の好きな大人、子供どちらにも勧められます。
●わが家への道―ローラの旅日記 (岩波少年文庫―ローラ物語)
・「大きな赤いりんごの土地へ」
「大きな森の小さな家」に始まったローラ・インガルス・ワイルダーの開拓者シリーズの最終巻です。結婚したアルマンゾとローラが、デ・スメットを捨て、新たな地を探す荷馬車のたびの記録。ここまでの巻とは形式が異なり、第1章、3章はローラの娘、ローズの文で、第2章はローラの日記という形になってます。土地を探してのたびなので、行く先々の様子や、お金のやりくりが、数値などで詳しくリアルに書かれています。なので、これまでのあのあったかい雰囲気は多少薄れていますが、逆にそのころの生活の様子が生々しく伝わるという面はあるかもしれません。私自身は、子供のころ読んだとき他の巻ほど感情移入できなかったので、☆-1です。ファンにとってはうれしいことにローラやアルマンゾの写真を始め、書かれた当時の町並みなど写真が数多く収録されてます。ローラもアルマンゾも、たくましい顔してるなぁ。
●大きな森の小さな家 ~インガルス一家の物語(1)~ (福音館文庫)
・「歌が聞けます」
福音館から出ている恩地三保子さんの日本語訳は、小さな頃から本が擦り切れるくらい読んでいて、英語の原作本も持っています。 英語を耳から聞く学習にと思って、少しずつ名作と言われる本の朗読CDを取り寄せてみているのですが、はじめのうち、なんだか教科書を読んでいるみたいな朗読で、イマイチだったかな、と思いきや、実はトニー賞を獲得した有名な女優さんだとかで、聞いているうちに、だんだん引き込まれてきました。 英語ははっきりと聞きやすいです。そしてなんと、文中にたくさん出てくるローラの父さんが歌う歌は、fiddle(バイオリン)の伴奏付で、歌ってくれていました!幼い頃から、この歌ってどんなメロディなんだろう、と思っていたのです。fiddleの音色も当時をしのばせ、なかなかよい。 長年の疑問が氷解し、ああ、この歌は、実はこのメロディだったのね(日本人にもなじみのある曲が多いのです)と、今は鼻歌で歌っています。シリーズの他のCDも聴いてみたいと思います。
・「小学生の女の子のクリスマスプレゼントに最適☆」
私自身小学生だったときにクラスの友達に借りて夢中になった本です。奥深い森の中に住む一家族の質素ながらも豊かな日常生活に心奪われたことをまるで昨日のことのように思い出します。
頼りになるお父さん、料理の上手なお母さん、きれいなお姉さん、かわいい妹、そして茶目っ気たっぷりの主人公。この家族の生活を軸に話は進みます。夕食の後に暖炉の前でお父さんが歌を歌ったり、バイオリンを弾いてくれたり。遠方に住む親族が集まって楽しくパーティーをしたり。お母さんの手伝いをしてみたり。そんな「普通の家族の普通の生活」になぜ心奪われるのか。未だにその謎は解けませんが、何度読み返してみてもおもしろい本です。本の内容だけでなく、この度の福音館文庫ではこれまでハードカバーでしかお目にかかれなかった素敵な「アメリカン!」とでもいうべき挿絵も楽しむことができます。決して青い鳥文庫や角川文庫の挿絵が悪いと言うわけではないのですが、福音館の挿絵は大人でも楽しむことができる、まるでポストカードのような挿絵なのです。小学生の頃、お金がなくてハードカバーを買うことができなかった私はこの福音館文庫で「大きな森の小さな家」が出たときにすぐ購入しました。
おしゃまな小学生が読むには最適な本だと思います。話は読みきりの短編を寄せ集めたような構成なので、毎日少しずつ読むこともできるし、文庫版はとても軽い!そして読み終わったあとは必ず「家族を大切にしよう」という気持ちが強まります。
余談ですが、私の弟は本嫌いで有名です。しかしそんな彼もこの本だけは夢中になって読んでいました。
・「長年大切にできる物語です」
初めて手にとったのは小学生の時でしたが、それから何度引っ越しても、留学先へさえも必ず持っていって、年になんどかは読み返している作品です。出てくるエピソードのひとつひとつが、とても暖かくて優しさにあふれています。子供の頃は、ローラとメアリイの気持ちになって、起こる出来事すべてをワクワクして読みました。
大人になってから読み返すと、「とうさん」と「かあさん」の素敵さに改めて感動し、自分にいつか子供ができたらこんな両親でありたいと思い描いています。ヨーロッパ等に比べると「歴史がない」と思われがちなアメリカですが、現在のアメリカに行ったり住んだりする人が読んで、開拓時代のことを知るのにも役立つのではないかと思います。
翻訳されたのもかなり以前のようなのですが、この翻訳の文体も物語の雰囲気にぴったりで一番好きです。私はこの福音館のシリーズで揃えています。
・「自分も頑張ろうと素直に思えます。」
大きな森の中にポツンとたってる小さな家。ここが、ローラの家。父さんと、母さん、お姉さんのメアリー、赤ん坊のキャリー、そしてブルドックのジャックと一緒に暮らしてる。夜になると森の中から狼の遠吠えが聞こえてくるし、一番近くの街まで何十キロもある。でもローラは、太っちょ熊やきれいな鹿が安心て暮らしているこの森が大好きだし、暖かな小さな家も大好きで、楽しく暮らしている。 そうなんです、ローラたちはとても楽しそうなのです。ローラのお人形はトウモロコシの芯で出来たものだし、周りは森しかなくて、普段の遊び相手はメアリーとジャックしかいないし、冬になると雪が積もって家の中でしか遊べない、なのにとても楽しそうなのです。 父さんのバイオリンに合わせて歌ったり、お話を聞いたり、狂犬ごっこして遊んでもらったり、父さんと過ごす時間は、安心で心地良くて面白い素敵な時間です。そして母さんのお手伝いも楽しいものです、特にバター作りの日とか。牛乳を棒でかき混ぜていくうちに、トローリとした粒々のバターの塊が出来てくる、その様子を見るのが大好きだし、味見をさせてくれるのも楽しみです。メアリーは、金髪でいい子過ぎて時々ピシャッと叩きたくなるときもあるけど、ローラの誕生日のためにプレゼントを手作りしてくれる優しい姉さんです。 もう一つの、この本の魅力は食べ物です。ああ、なんて食べたいものばかりが書かれてるんでしょう。油の乗った鹿の肉を、ヒッコリーの木で燻し燻製にしたもの、楓の蜜を雪にたらし固まらせた甘いお菓子、ローラの大好物の熊のお肉、豚のソーセージ・スペアリブ、そしてなんといっても豚のシッポ!豚の皮を剥いで、塩をまぶして火でまんべんなく焼いたものなのですが、カリカリのその豚のシッポのおいしそうな様子といったら・・・。生きてる間に食べてみたいものベスト10にランクインしてます。 自給自足の暮らし、その生活の大変さは想像もつきません。そして、大変な中で何かを得た時の喜びの大きさも、私たちには想像がつきません。物に溢れているがために得られなくなった幸せや、喜びを教えてくれる大切な本です。
・「幸せの感じ方」
主人公のローラは幸せを感じることがとても上手な少女だと思います。森の中での自給自足の生活は決して裕福ではないけれど、そんな中でローラは1の幸せを10感じることができるのです。
父さんが夜に聞かせてくれるお話、クリスマスのプレゼント、母さんの作るおいしいお料理、初めて行った町でのこと・・・それらは全てローラにとって何よりも楽しくステキなことなのです。小さな幸せの上手な見つけ方を教えてくれるようなステキな物語です。
・「新鮮なマンディーノ作品」
どんな苦境に立っても、つらい経験をしても呪ったり恨んだり、絶望してはならない。それは試練であり、けして諦めてはいけない。いつもオグマンディーノは私たちをそう励ましつづけてきた。そして、今回のオグマンディーノは、彼の哲学の根底に流れる人間としての優しさと強さを、現代文明と伝統の狭間にある美しいラップランドに住む少年に託した。 今回は共著だからなのか、ひねりと意外性に満ち溢れている。いつもだったら読者が予想した通りに進んでいくはずのストーリーに、いくつもの「ええ!?」という新鮮な展開がある。マンディーノ氏お得意の話中での成功哲学の伝え方もかなりひねってある。 美しい場面設定が人間の心に潜む美醜とコントラストをなし、人の美しさとは何かについて気づかせてくれる。ファンでなくても楽しめるお勧めの一冊。
・「星に願いを」
大人たちは少年がたこで捕まえた星を使っての損得を計算する。少年はただ村を明るくしたかっただけなのに、やがて星の光は大人達の心もてらし目覚めさせる。星のお話し、いいですね。是非ご一読を。
・「selfless love」
感じること。受け取ること。あたえること。あたえられること。 洋楽や民族音楽を聴くこともそうだと思いますが、洋訳書を読むことは本当に素敵なことです。凧で星をとります。星が話しかけます。事故で父親がなくなります。過労で母親がなくなります。逆境があります。日本で暮らしていて日本人でいて、ノン・クリスチャンでこの一冊が読めたことにおおきく感じいりました。きっと、この本も頭で理解することではない「アメージング・グレイス」の歌や「幸福な王子」の物語のように。
・「マンディーノらしい本」
オグ・マンディーノの好きな方には、是非お勧めします。
あなたの人生哲学の参考になると思います。
・「心に響く作品」
主人公トゥロの父が事故で、母は仕事の無理がたたり両親共に死んで、妹と二人取り残されてしまいます。トゥロ自身も事故で足が引きずる程度しかできなくなってしまいます。その絶望に近い状態で不思議な夢を見ます。その夢を信じてトゥロが凧をあげ星を引きつかまえたのがアカバールです。アカバールは人間の貪欲の悲劇で死んでしまいます。しかし、トナカイ達のメッセージで再び凧を上げ今度は星のリーラを引きます。そのリーラがアカバールが死んでしまってできなかった「グレデンダ」をトゥロに伝えます。最後は読んでのお楽しみ。オグ・マンディーノらしいよい本です。
・「小学校低学年にお勧め」
本文後の解説のそのまたあとに小学3、4年生が書いた感想文が載っていてそれが「うちの子には書けない名文」なので、読書感想文の宿題の手助け!になると思います。 同様の子供向け世界文学シリーズはポプラ社からも出ているが、こちらの方が、低学年には親切でうまく訳してあると感心する。細かいことだが、表紙に原題と作者名 Vingt Mille Lieues sous les mers / Jules Verne がきちんと書かれているのも良い。
・「ジュール・ヴェルヌの世界にどっぷり浸かっています」
以前にNHKで「ふしぎの海のナディア」というアニメが放送されました。このアニメの原作となったのが「海底二万里」です。このアニメは私の原点とも言えるものだったのでこの原作を買いました。 アニメファンは原作を楽しめるし、原作のファンはアニメのほうを楽しめる事でしょう。
海底二万里は海洋冒険小説ですが、ジュール・ヴェルヌの想像力と知識には驚かされます。時代が変わっても読み継がれる小説はそうないと思います。空想科学小説なんてそれが現実となる時代でも楽しむ事が出来るなんて稀でしょう。ジュール・ヴェルヌはいうまでもなく素晴らしい作家です。
・「永遠の名作ってやつですね!これ」
潜水艦のかなり具体的なアイデアは18世紀にあったようですが、この小説が書かれた19世紀半ばにはまだ本物の潜水艦はこの世に存在していなかったわけで、マサニ空想科学小説にふさわしい題材ですよね。この小説、当時の時代背景も忠実に描いているところがあり、いろいろ調べるとまた新たな発見があったりします。ネモ船長の国籍を何とか
知ろうとして、アナロクス教授がわざと国際基準時間を聞く場面があります。当時は世界の時間の基準地として、イギリスのグリニッジ以外にも名乗りを上げていたところがあった訳で、ジュールベルヌの故郷フランスもパリ市内に、世界の基準になり損ねてしまった天文台がまだ残っています。
・「素晴らしい」
夢のある作品。海の底の森を探検したり、未開の野蛮人が住む島、さらには海に沈んだ伝説のアトランティス大陸まで冒険します。
しかし、何より僕はジュールヴェルヌの描く人物が好きです。非常に生き生きとしていて、はっきりと人物像を思い浮かべることができます。
・「謎の冒険小説」
その名のとおり、海底を潜水艦で長距離旅する冒険がえがかれるわけですが、潜水艦船長には謎も多く、それが興味をひかれ、また安心できなくもあります。海底世界の描写も素晴らしく、酸素さえ補給すれば一生海底で暮らせるといわんばかりの生活力(?)は読み応えありです。少し長いですがたいへん面白く、お勧めです。
・「ノンフクションのようなさわやかさ」
以前「園芸療法」の勉強でシアトルに行ったとき「ホームレスガーデン」の話を聞きました。家のない人たちが空き地に野菜や花を栽培することによって地域社会に溶け込む。ここに書かれている庭の物語はフィクションですが、限りなく真実に近い物語です。
・「じわっと心にしみてくる話」
登場人物が一人称で語る形で物語は進んでいきます。初めはベトナム人の少女。硬い土をスプーンで掘り起こして豆を埋めます。それを見ていた婦人があやしく思い、掘り返します…。土で物を育てるという共通した行為が思いを一つにし、親近感や連帯感が生まれてくるところに静かな感動を覚えました。私も何か育ててみようかな、という気持ちになりました。
・「ちいさなことから始まる世界」
ミレーの「種をまく人」が好きで、同じタイトルだったので読んだ。 ジーンときた。 人に薦めまくり、人から人へ渡り歩いている。 現在、本の居場所は不明になってしまった。 それぐらい。誰の心にも種をまく一冊。
・「13人のモノローグで綴る物語」
さまざまな背景を持つ人々が寄り集まる都会。貧民街の一角にあるゴミ溜めと化していた空き地が人種や年齢が異なる住民の手によって少しずつオアシスに変わっていった。野菜や花々を栽培することで住民同士の交流が生まれ知らないもの同士が繋がってコミュニティが構築された。こんなエピソードが実際にあったらいいな、と思わせる心温まる物語だ。
・「小さなことから始まるんだなぁ」
始まりは小さな女の子の小さな行動でした。それが人々に少しずつ広がって行って、たくさんの人が喜びや連帯感を感じられるようになって行って・・・。 作品の中のちょっとした言葉にはっとさせられました。「人生には、変えられないものが山ほどある」けれど、何かを変えて行く力を人は持っているんだなぁって思いました。
・「英文学におけるファンタジーの元祖」
引っ越してきたシリル、アンシア、ロバート、ジェインは、荷物整理の間赤ん坊である坊やを連れて外に遊びに出された。砂場を見つけた子供たちは砂遊びを始めるが、その時突然、砂の中から奇妙な生きものが姿を現わした。生き物は砂の妖精、サミアドと名乗った。砂の妖精の務めは人間の願いを叶えることだという。子供たちは嬉々として自分たちの願いをサミアドに叶えてもらうが、魔法の効力は日没までであるために 子供たちはとんでもない目に・・・
このお話が書かれたのが1902年、100年も前の物語なのに子供たちの願いが今の私たちの望みとそれほど変わらないのが面白いです。せっかく願いを叶えてもらえるという素敵な機会に巡り合わせながらも、考えなしに願いを叶えてもらってその度にエライ目に遭う子供たちが何とも・・・。
兄弟姉妹がもうちょっと個性的に描かれると良かったのですが、シリルとロバートの漫才のような会話や、いざとなれば兄シリルよりも度胸をみせるアンシア、そして子供たちへの言葉はキツイけれどちょっぴりロマンスの見せ場がある女中などがコミカルたっぷりに描かれています。お世辞を言うと気を良くするサミアドもなかなか。ちょっとぎょっとしてしまうお姿ですが。
・「四人兄弟っていいな。」
ちなみに、この話の続編は、岩波少年文庫の「火の鳥と魔法の絨毯」です。改定前の版にはありましたが。。。兄弟ってそれぞれ役割が決まってくるんですよね。けっこう権力争いなんかもおきたりして。子供時代のが身近に思い起こされます。
・「お願い!サミアドンの原作」
ネズビットの日本語版って、ほとんどなくて、読んだのはこの「砂の妖精」と短編1つだけ。もっと読みたいです。甘くなくて好きなんです。でも辛いわけでもないの。ピクルスみたいに、独特なんだけど癖になる感じ。
砂の妖精サミアドは、魔法を使える生き物。ただし、子供の願いしかきけないし、その魔法は日が沈むと同時に消えてしまう。サミアドに出会った4人の子供たちは、望みを色々と願う。 羨ましく聞こえるでしょ?けど違うのです。
第一彼(?)は、子供たちに見つかり、永い眠りを妨げられたことに対し、ご立腹な様子。子供の願いを叶える妖精のわりに子供嫌い、のようです。だから、お願いするのも大変。1日1つの魔法、ってことでしぶしぶ引き受けてもらったって感じです。
なだめたりおだてたりして、やっと願いを叶えてもらうのです。結構大変です。なのに、願いの結果はいつも×××。「きれいな顔になりたい!」てお願いの時は、女中に・・・・されちゃうし、「お金が欲しい」ていったら・・・・になっちゃうし。毎回、日が沈み魔法が消えるのを心待ちにする4人です。どの魔法の回も、ピリッと、ピクルス味なのです。
この善いとも悪いともいえないサミアド、無愛想なんだけど妙に好きになりました。4人も同じみたいで、懲りもせずにサミアドにお願いに行きます。 うーん、せめてこの本の続編だけでも日本語訳でないかな。
・「不思議なことと美味しいことが山盛り」
メアリー・ポピンズはいつでも自分の服装を気にしていて、ツンとした人です。でも、子供達は大好き。彼女の周りでは、不思議なことと美味しいことが山盛りです。自分の大好きな味がする咳止めドロップ、舗道の上に描かれた絵の中でいただく木苺ジャムのケーキ、アルバートおじさまと楽しむ空中お茶会、コリーおばさんの店で買うジンジャーパンやムギあめなどなど。 挿し絵のメアリー・シェパードさんのお父さんは「クマのプーさん」の挿し絵をかいたA・H・シェパードさんだそうです。
・「風にのってきたメアリー・ポピンズ」
子どもの頃から何度も何度も読んだ大好きな本です。メアリーポピンズが、一番最初に子ども達にあうシーンで、鞄の中から次々といろいろなものを出すところが、大好きで何回読んでも飽きません。不思議な不思議な彼女は、いったい何者なんだろう、と未だに答えがでていません。子ども達を甘やかすわけでもないのに、どんどんすかれてく彼女は理想の先生かもしれません。
・「魔法ではない不思議さ」
風にのって現れたメアリー・ポピンズは魔法はいっさい使いません。ただ不思議なことをするだけです。そこにこの物語が子どもを捕らえて放さないおもしろみがあるのだと思います。物語に登場するマイケルとジェインもきつい言い方をしたり、厳しくしてもメアリー・ポピンズから離れようとはせず、むしろどんどん近づいてゆきます。
私は動物園の場面が特に好きです。動物たちが歩き回り、言葉を使い、そして檻の中に入っているのは、人間の子ども心を忘れてしまった大人でした。なんとも風刺的な場面です。
物語を通じて魔法ではない不思議さが随所に見られます。それをメアリー・ポピンズの「魔法」として片付けてしまえば、あるいはファンタジーというカテゴリーの中で一定の地位を確立できたかもしれませんが、それでは本書のおもしろみが失せてしまうのではないでしょうか。 あえて魔法とはせず、「現実の不思議さ」を描くことによってメアリー・ポピンズは本の世界の中で活き活きしてくるのではないでしょうか。
メアリー・ポピンズは風であり、時間であり、大人でも子どもでもある。彼女は作中でこう述べます。「だれだって、じぶんだけのおとぎの国がある」きっと、彼女は子どもたちがそれぞれ持っているおとぎの国の住人なのではないでしょうか。大人になると子どもの時に聞こえた木や風、動物の声は聞こえなくなる・・・なんだか宮崎駿監督の『となりのトトロ』みたいに思えました。
・「映画を先に見ました。」
映画を先に見ました。とても素敵なお話だったので、ぜひ、本でも読みたいと思いました。わくわく、どきどきする感じが、映像を見た後だと、本を読んでいても、思いうかぶことができます。読むかどうか迷ったら、ぜひ一度、映画をごらんください。DVDで検索すると出てきます。
・「誰にも媚びない憧れの女性」
「メアリー・ポピンズ」の作品はどれも大好きだが、実のところ、なぜ、こんなにもメアリー・ポピンズに惹かれるのか、その理由は自分でもよくわからない。
メアリー・ポピンズは子供のお世話をするために雇われているが子供のために何かをしてくれるわけではない。子供に媚びることもない。それどころか、笑顔を見せることも滅多にない。口調厳しく、子供たちの言葉もフンと鼻で笑って済ませる。街に出かければ、子供の姿よりもウィンドウに映っている自分の姿に見とれてしまう。子供たちへの言葉は数少なかったりぶっきらぼうだったりするのに、自分の友達、バートへは優しく話しかけ、時には笑顔も見せる。
なのに、子供たちも私もメアリー・ポピンズに惹かれてやまない。彼女に惹かれる理由には、彼女のすぐ傍に「不思議な世界」への入り口が見えることも挙げられるだろう。彼女が折にふれ見せてくれる「不思議」は、とても魅力的でわくわくする。彼女が話してくれるお話も、ちょっとした「不思議」が詰まっていて、聞いているだけで楽しくなる。
彼女は、魔法をかけてくれる魔法使いというわけではない。誰かのために(それが子どもたちであっても、雇い主であっても)魔法で何かをしてくれることは、まったくない。けれど、彼女のすぐ隣には常に「魔法」に通じる「不思議」がある。そして、彼女は立派な大人で、大人以上の現実主義者にも関わらず、その不思議な世界を受け止めその世界の中で、実に彼女らしく自然に振る舞う。その自然体の姿いつでも、どこでも、誰と過ごしても、彼女が常に彼女らしいことそれこそが、彼女の一番の魅力なのだと思う。
彼女は他人に媚びることはない。けれど、彼女が選んだ「とき」に、彼女が見せてやってもいい、と選んだ人に、その不思議を垣間見せてくれる。そして、そういった言動がバンクス家の子供たちに抱いている彼女の親愛の情を私たちに伝えてくれているから、私はメアリー・ポピンズに何度でも会いたくなるのだと思う。
・「「諦めない」ということ。」
ついてないのは先祖の所為、と何もかも諦めているスタンリー少年。その彼が無実の罪で施設に入れられ、毎日穴を掘り続ける事に。理不尽な目にばかり遭うけれど、その中で友人を作り、徐々に気持ちが変化してきて……。
最初、無気力な主人公にイライラしながら読み始めた。しかし後半驚くほど成長し、同時に過去と現在の伏線が生きてきて、一息に読んでしまった。過去の悲劇と現在の抑圧の後に迎えたラストには、爽快感さえ覚えた。
・「それでも生きて行く力」
本屋に「ティーンエイジャー向け」と銘打ってたくさん積んでありました。アメリカに越してきて英語の勉強と思って読み始めたのですが、これが謎に継ぐ謎、不思議に継ぐ不思議に引き込まれて、最後まで読み通してしまいました。 少年をとりまく驚くほどの周囲の混沌とした暗さと無理解の中に、きれいごとではない、純粋でもない、でも「それでも生きて行く力」のようなものが浮かび上がってくるように感ぜられました。この本の中の世界に限らず、大なり小なりもしかすると生きて行くってこういうことなのかもしれないと思いました。
過去と現在が交錯するので、最初は戸惑いましたが、昔も人は生きていて、いろいろな喜びや悲しみがあったこと、そしてそれは現在につながっていることが、色々な形で明らかになる課程が鮮やかで、ついには急きたてられるように読みました。そして読後は色々な”つながり”が頭の中に渦巻いて寝付けませんでした。
私は英語で読みましたが、他のレヴューアーの方が書いておられるように原語も比較的平易です。どうしても分からない単語を数語引いて、あとは英文の流れに任せて読み進むことができると思います。
この本に関して言えば、青少年向けというのは『大人向けでない』ということではなく、本にそっぽを向きがちな年齢でも夢中で読めるということではないかと思います。
・「上から読んでも下から読んでも」
むっちゃくちゃ面白かった!!あっという間に読み終えた。たっくさんのこまごましたアイテムが、綺麗にはまっていくのはワクワクして感動する。何て不思議な設定だろうか。どこからこんなんが出てくるんだろうか。いやはや面白かった。この面白さは読んでもらわないと伝わらない気がする。装丁もとても良く、プレゼントにも(大人にでも)良いと思います。
・「ニューベリー賞の価値を高めた作品」
2時間半で一気に読んでしまいました。読み進めるうち、話に対する疑問や謎が頭に浮かびます。しかし、続く話の中で、その疑問や謎たちが次々と明らかにされ、その後の話へと結びついていきます。夜に読み始め、寝よう寝ようと思いながら読んでいるうち、ついに面白くてやめられなくなりました。描写の一つ一つのうまさもさることながら、プロット(筋・構成)がとてもすばらしいのです。時間的、地理的に結びつきのすごさと次第に大きくなるスケールの大きさに感心させられるばかりでした。 ニューベリー賞受賞の作品は、まず期待を裏切らないものです。しかし、この作品は、ニューベリー賞の価値をさらに高めた作品だと思います。
・「友情と呪いと成長。」
大好きな作家・森絵都さんが絶賛してたので読みました。
・「ハッケとゾーヴァの世界が堪能できます」
薄い絵本で、子供が読んでも勿論楽しめると思うのですが、これは実は大人向けの本なんじゃないかと感じてしまうのは、アクセル・ハッケならではの独特な世界が広がっているからです。
ファンタジーであるけれど、カワイイだけでなく、どこかにちょっと「毒」のあるようなところが面白い。
そういうささやかな「毒」があるから「ぼく」の「日曜日」に対する愛がじーんと胸に迫ってくる気がします。
ゾーヴァの絵は、そんな物語の雰囲気にとても合っていて、物語の世界をより鮮やかなものにしています。
元気なときにも、ちょっと悲しいときにも読みたくなる、そんな本。
・「良い!」
ミヒャエル・ゾーヴァの絵を目的で買いました。絵は勿論の事とても良く、作者のアクセル・ハッケなる人物もとても良い作者だと思いました。いままで絵本は余り読んだ事がなかったけど、これは子供は勿論、大人が読んでも全然良い!むしろ読むべし!個人差はあれど、皆それぞれ何か思う事が有るはずだから。
・「ぜひ!」
先日とあるブログでこの本を知り、即購入。
これは大人が読むべき。優しくなろう。
・「本当にかわいらしい本」
アクセル・ハッケとミヒャエル・ゾーヴァのコンビはとっても大好きなので、購入しました。このコンビの他の作品のようなちょっと深い大人向け童話に比べて、大人が読むには少し物足りない?かもしれないけれど、子供の頃の気持ちを思い出すような温かな、ふんわりとした雰囲気があります。
ちゃんとクスッと笑える不思議な内容で、ゾーヴァの絵もとってもかわいくてユニークです。クマ好きには絶対にお勧めです。
・「ぬいぐるみより」
この本をプレゼントしたくなります。もちろん大人の方が読んでほんわかするのも良いと思います。(大人のための絵本ですから)星が4コなのはゾーヴァの挿し絵がもっと見たかったからです。p15の日曜日の可愛さといったら!ほ、ほしい…。
・「最高!」
舞台はフロリダ。ウミガメの産卵地でもある美しいビーチに汚物を垂れ流すカジノ船にぷっつんきたお父さんが,その船を沈めて刑務所にぶち込まれるところから話は始まる。
お父さんは根はいい人なんだけど,頭に血が上ったら見境がつかなくなる人で,今までも何度もその性格が災いして家族は大変な思いをしてきたのだけど,家族はそんなお父さんがみんな大好きで。でも,今回のカジノ船の一件はやりすぎた。次々と降りかかる災いに家族離散の危機まで訪れる。
そんな過去最大の危機に立ち向かうのは息子のノアとその妹,アビー。お父さんの逮捕,宿敵からの容赦ない攻撃,次々襲い掛かる不運に勇気と機知だけで立ち向かう。
どのキャラクターも個性的かつ魅力的で,特に妹のアビーが最高です。話は最初から最後までテンポよく進み,最後の少年が仕掛けた罠はとても鮮やかで気持ちがいい。読んだ後,本当にスカッとしました。すごく面白かったです。読んで絶対後悔しないと思います,多分。
・「フラッシュ」
子供向けの本だとは思うが内容がしっかりしていて大人でも十分楽しめる。登場人物がみな魅力的。
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