経済は感情で動く―― はじめての行動経済学 (詳細)
マッテオ モッテルリーニ(著), 泉 典子(翻訳)
「行動経済学が直観的に理解できる」「あぶく銭は直ぐになくなってしまいます。」「行動経済学は「生きること」そのもの」「文句なく素晴らしい」「はじめての行動経済学書としては非常に良い」
「目がさめる思い。これが2008年上半期の一番の収穫。」「ドラッガーやクリステンセンの著作で補いながら読むと、より理解が深まるのでは」「日本企業でも充分役に立つ」「経営マネジメント改革にフォーカスした稀少な一冊! 」「主体性と創造性を解放し、自己組織化する能力を高め、未来から現在を築く、これからの経営・マネジメントを生み出す必読書になる」
ウェブを変える10の破壊的トレンド (詳細)
渡辺 弘美(著)
「これはいいネタ本になる」「大変参考になりました。」「「Web進化論」を超えた」「Web新時代とレガシー企業」「一本釣りからトロール漁業へ」
ザ・ニューリッチ―アメリカ新富裕層の知られざる実態 (詳細)
ロバート・フランク(著), 飯岡 美紀(翻訳)
「単なるお大尽生活ぶりを描くにとどまらず、様々な側面からその動向を追ったルポ」「富裕層の未来を読む」「絢爛豪華で、やがて哀しき大金持ちの生活」「新しい富裕層の姿」
資本主義と自由 (NIKKEI BP CLASSICS) (詳細)
ミルトン・フリードマン(著), 村井 章子(翻訳)
「復刊されました」「乗り越えるべき古典」「本当に読みやすい」「良い、悪いではなく。」「古典の復活」
超・格差社会アメリカの真実 (詳細)
小林 由美(著)
「明確な視点」「これは随分な拾い物、でした」「アメリカ社会についての最良の解説書」「アメリカの格差を的確に分析した良書」「アメリカの格差社会云々というよりもアメリカの深層問題を指摘した一冊」
企業参謀 (講談社文庫) (詳細)
大前 研一(著)
「ひとつの体系として」「未だ色あせず、素晴らしい!」「今からでも遅くない」「問題発見、解決のフレームワーク」「日本が誇る戦略論の大家」
決算書の暗号を解け! ダメ株を見破る投資のルール (詳細)
勝間和代(著)
「2007年度一押しの会計本」「点と線をつなぐように」「決算書の暗号を解け!」「簿記を学んで読むか、読んで簿記を学ぶか。」「ダメな会社に投資するリスクを防げます。」
マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと (詳細)
マーク J.ペン(著), E.キニー・ザレスン(著), 吉田 晋治(翻訳)
「ワシントン流の緻密な戦略が垣間見られる」「小さな潮流が世界をどう左右するか。自分の目で確かめてみてください」「小さなトレンドが大きな違いを生む時代」「三浦氏の監修のおかげで、飽きずに読み進めることができた。」「それが大きな変化の予兆なのか判断するのは難しいが」
富の未来 上巻 (詳細)
A. トフラー(著), H. トフラー(著), 山岡 洋一(翻訳)
「すごい・・・」「やはり凄い!」「現代における最高の知性との出会い」「圧倒的にホンモノ!」「人によってはこんな見方ができるのか〜〜」
・「行動経済学が直観的に理解できる」
カーネマンらのノーベル賞受賞を契機に一般向けにも行動経済学が紹介されるようになったが、類書が個々のトピックについて、いま一つ一般向けには咀嚼しきれず面白さが十分に伝わりきっていないのに対して、本書では一般読者でも豊富な例題を考えながら直観的に理解することができる。行動経済学独特の「ヒューリスティクス」「代表性」「プロスペクト効果」といった用語も、例題でトピックの面白さが読者に十分に伝わった後でコラムとしてまとめられる。ファイナンス関係の訳語については不十分な面もあるものの、全体的にはこなれた訳文。それぞれの事例は日本のものに置き換えられており、親しみやすく、我が国の読者でも納得しながら読み進めていくことができるだろう。
・「あぶく銭は直ぐになくなってしまいます。」
毎月の給料の中の一万円と、競馬で当たった一万円は価値が異なって感じてしまいます。 あぶく銭は残らないと昔から言われます。 一万円が道に落ちていたとして、拾った一万円を落としてしまっても、あまり悲しくないと思います。毎月の給料の中のお金を一万円落としてしまうと、泣きたくなってしまいます。 同じ一万円なのに何が違うのでしょうか。
持っている株が突然下がってしまうと言い訳に「あの会社はおかしいと思っていたんだ。」とつい話してしまいます。 あの会社の株を買うときは、さんざん「いい会社だよ。」と言っていたことを忘れてついいいわけをしてしまいます。 同じお金、同じ株なのに状況が異なると自分自身の中でお金、株に対する価値観が変わってきます。 何故、価値観が変わってくるのかを理解できる一冊です。 あぶく銭を無くしてしまわないために是非読んでみてください。
・「行動経済学は「生きること」そのもの」
日常の買い物、レストランでの食事、旅行の話題、ビジネスでの選択・・・これは経済というより「生きること」そのものではないだろうか。人はとかく直感的で素早い判断を好む。これまで何気なくやり過ごしてきた自分のふるまいが、クイズを解くうちに、よく見えてきた。こんな「心の法則」があったとは驚きである。
「自分のものになると値が上がる」(保有効果)、「三つの値段のものがあると真ん中を選ぶ」、「交渉事は最後の印象で左右される」(ピーク・エンドの法則」「自信過剰が成功の確率を高く見積もる」(支配の錯覚)、「利得よりも損失に目が向く」(損失回避性)、「事が終わった後の評価はだれにでもできる」(後知恵)・・・
この本を読んでいたら、イトーヨーカー堂CEO,セブン-イレブンCEOの『鈴木敏文 語録』を思いだした。鈴木氏は以前より心理学の重要性を強調し、「顧客の立場」に立つことを述べていた。鈴木敏文さんの商売の真髄は「行動経済学」を地で行くものだったのではないか、と思った。「経済学」に素人の私でも楽しく読めた。経済というより「生きるための教訓」として、すぐにでも実践可能。「統計数字を見たら、%であれば実数に、実数であれば%に置き換える頭をもとう。最初に受けた印象と異なり、騒ぐことではない」とわかる。商品の「フレーミング効果」に気をつけて買い物をしよう。
・「文句なく素晴らしい」
なんとなく【行動経済学】という単語に興味を持って意味もわからず購入しました。
しかし、内容は本当に即実践できることばかりで非常に役に立ちます。詳細は他の方に譲りますが、知らず知らずのうちに自分もその様に”購入させられている”と驚きの連続です。
これらのことを知っているのと知らないのとでは結果が全然違ってくると思うと本当に読んで良かったと思います。
色んな本を乱読するタイプなので、何か読んだことがあるなという感じが多いのですが本書は新しい発見に満ちあふれていました。
ビジネスだけでなく他の分野にも応用の利くことだと思います。久しぶりに大ヒットしたなと個人的には感じますので文句なく5つ星です。これは多くの方に読んでいただきたいと心から思えました。
・「はじめての行動経済学書としては非常に良い」
面白いし行動経済学に興味をそそられるという意味で、「はじめての行動経済学」書としては非常に良かった。
「選択肢が1つなら迷わない。・・・選択肢が増えるほど迷いは深くなり、はじめは買おうと思ったものも買わずに手ぶらで帰ってきたりする。」「選択で目がいきやすいのは「肯定面より否定面」。」「コンコルドの誤謬」(「=サンクコストの過大視」)「勝者の呪い」「新聞やテレビの報道を見るときに、各種の統計数字については、母体数がどれだけかを確認し、%表示であれば実数に、実数表示であれば%表示に、置き換える頭をもとう。そうすれば、最初に受けた印象と異なり、騒ぐようなことではない、とわかるかもしれない。」「自己に対する評価はとかく甘くなりがちである。」といったことが、色々な質問と具体的な実験結果、その教訓というセットで述べられている。
これまで読んだ行動経済学の本は、人は確実な損失を避けるために大きなリスクをとりがちという話ばかりだったが、本書は様々な行動経済学の成果が反映されており、行動経済学に詳しくない読者にとっては新しい知識が得られる。この知識を様々な局面で応用できれば、少しは騙されにくくなると思われる。本当は株式投資で応用できれば良いのだが、実際は感情が邪魔をして中々うまくいかない。こうした知見をいかにすれば実生活に活かせるか、必要な局面でうまく感情を抑制する方法を見つけ出すのも行動経済学(心理学?)で何とかならないだろうか。
・「目がさめる思い。これが2008年上半期の一番の収穫。」
昨今、イノベーション流行(はやり)で、技術イノベーション、製品イノベーション、ビジネス・イノベーション、マーケティング・イノベーションなどなど、あちこちで語られることの多い「イノベーション」。
・「ドラッガーやクリステンセンの著作で補いながら読むと、より理解が深まるのでは」
「経営管理イノベーターの誰一人として、ビジネススクールで学んではいない」「ビジネススクールで学んだら、たくさんの英知を取得できるが、たくさんの型にはまった考えも身につける」。
イノベーションという発想を、特に経営管理手法そのもののイノベーションという形で焦点をあてて論じているところに本書の新しさがある。また、優れたリーダによるトップダウン手法の長所が強調されがちな経営科学の分野で、むしろ著者はボトムアップのアプローチの優位性を説いているところも目を引いた。生命進化の様子になぞらえたり、市場や民主主義の原理まで引き合いに出して、多様性を認めて組織の適応力を引き出すことが創造性につながるとしている。
ただ、そもそもなぜ経営管理のイノベーションが必要なのかという理由とその時代背景の変化については、本書は必ずしも十分なページを割いて説明しているわけではない。この点の理解がまだ十分ではない方は、もう古い著作になるが、例えばP.F.ドラッカーの「ポスト資本主義社会」などを読んで、過去の大量生産型の資本主義から知識社会への移行が進んでいるというような背景や認識を補っておいた方が良いように思われる。また、イノベーション全般に関しては、クリステンセンの著作の方がより包括的にイノベーションを語っているので、まだの方は一読して比較してみると良いのではないだろうか。特に、本書の後半のIBMの例は、むしろクリステンセンの考え方の視点で見た方がしっくりくるように思う。
個人的には、まだ公開されている事例研究例が十分とはいえないGoogleの経営手法についての解説が興味深く読めた。あと、「アメリカの自動車メーカーがトヨタの優位を理解するには、20年近い歳月がかかった...(中略)...現場労働者の知性を侮る姿勢はそれほどひどかったのだ」というところは苦笑してしまった。
・「日本企業でも充分役に立つ」
久しぶりの読みごたえ。同系統の書籍を一時大量に読んだのでしばらくは必要ないと感じていたが、軽い気持ちで読み始めました。
タイトルからはもう少し違うイメージを受けましたが、内容はまさにマネジメントの王道でした。
細かい内容は他の方にお任せしますが、我々のような40歳手前の中堅社員から管理職で既にバリバリマネジメントされてる方には必読といえるぐらいの価値があります。
新発見の連続というか今まで考えたこともない概念などまさに”経営の未来”と呼ぶに相応しいです。
ドラッカー師匠が生きておられたら大絶賛されているのではと考えました。
読み応えは充分で私のような覚えの悪い人間は機会があるごとに何度も読んで愛蔵書にしたいと感じました。
文句なく5つ星です。久々の良書ですので、是非同じ感覚を味わっていただければ幸いです。
・「経営マネジメント改革にフォーカスした稀少な一冊! 」
経営改革ではなく、 経営マネジメントそのものについて ここまでフォーカスされている本を初めて読みました。 秀逸で、かつ事例がとても興味深いです。
特に参考になったのは、以下の3つ。
1.EBO(新規事業機会)の育成を目的とした経営管理プロセス: ・既存システムを並存させ、新システムで補完 ・本社戦略室とホスト事業部とのハイブリット構造 ・評価基準を明確にする(EBO件数、早期デザインウィンの件数、製品開発ペース、売上成長率) ・リーダーと予算の配分方法
2.ベストバイの群集の英知を結集化させた売上予測システム: ・ゲーム的要素を取り込む、非公式に実験 ・背骨のインセンティブ制度は触らず、政治的リスクを小さくしてはじめる
3.民主主義を取り入れたW.L.ゴア: ・階層組織ではなく、格子型組織 ・リーダーは、リードされる人々に対して最大の説明責任を負う ・割り当てられた仕事ではなくコミットメント
いずれも経営マネジメントの王道と言われているやり方とは、 ともすると逆行ようなユニークな方法です。 が、いずれも 何で、経営マネジメントをイノベーションできないのか? 原因を精緻に分析をした結果に基づく、 非常に足元の固い取組みの積み重ねによって獲得できたものです。 単に事例紹介に終わらせない、再現性への示唆が富んでおり、★5つです。
・「主体性と創造性を解放し、自己組織化する能力を高め、未来から現在を築く、これからの経営・マネジメントを生み出す必読書になる」
これまでの経営管理=マネジメントの枠組みそのものが困難に陥っている論拠が、非常に説得力を持ってまとめられています。同時に、これからの経営管理=マネジメントの方向性を明晰な洞察に基づいて示しています。ハメル氏は、21世紀の経営管理イノベーターは、1.業務効率を高めると同時に戦略面での適応力も高めなければならない、2.ルールを破壊する斬新なイノベーションをどんどん生み出さなければならない、3.社員を奮い立たせて各自の最高の力を日々発揮させる方法を学ばなければならないと述べています。また、「未来をまず思い描き、それからその未来を生み出していく」とも述べています。これらを実現しようとしたとき、「よりよく」「より早く」「より迅速に」「より安く」をめざしてきた近代経営管理では無理であり、経営管理そのもののイノベーションが重要であることを明らかにしています。そして求められるイノベーションの方向性は、「一人ひとりの主体性と創造性を解放させ、個人と組織の持つ自己組織化能力を開花させていく」マネジメントのあり方、そして「過去から未来を描くのではなく、未来から学び現在を築きあげていく」というこれからのマネジメントのあり方であり、これらの具体的なイメージと重要性を、私たちにとても理解しやすく伝えています。これからの10年間、この書籍は経営者・事業責任者の最高の教科書の1冊となると感じました。重要なのは、この本の内容にいち早く触れ、そして自分の中にある旧来のマネジメントパラダイム(メンタルモデル)に気付き、その変容をはかる取り組みを他者に先んじて実践できるかどうかだと感じました。経営者・事業責任者は、一刻でも早く、この本を読んでいただきたいという想いを感じた一冊です。
・「これはいいネタ本になる」
dankogaiさんのブログで紹介されていた。刺激的なタイトルにつられて購入。最新のウェブ事情を10の切り口で紹介している。
知ってる話ばかりで読む気にならない本も少なくない中でこの本には「えー、世界はもうこんなことになっちゃってるのか」と新鮮な発見を得るところが何箇所も出てくる。もともとIT業界関係者向けの書と思われるが「ウェブ進化論」的な世界が好きな人なら問題なく読める。自称ギークな人のネタ本としても大いに役立ちそう。
読みもの的な面白さ(と、買いやすさ)という点では、佐々木俊尚「ネット未来地図」に軍配が上がるが、内容の濃密さではここ最近の類書中ダントツといえるのではないか。
続編はブログで読みたい。
・「大変参考になりました。」
アメリカのITトレンドを把握するのに良い本だと思います。
この本を読みながら、本内に紹介されているウェブサービスを体験する。これでアメリカのITトレンドの傾向がわかると思いますよ。
・「「Web進化論」を超えた」
IT研究の最先端にいる(つもり)の者ですが、大変面白く読みました。周りの研究者にも勧めています。
「イノベータのジレンマ」のクリステンセンの言う「破壊的イノベーション」はWeb技術のどこで起きているのだろうか、という疑問を、筆者が10の「トレンド」として解説してくれます。それらは、ユーザーエンパワメントであり、潤沢経済であり、クラウドソーシングであり、またプレゼンス技術であったりするわけですが、それらが非常に多くの実例で説得力を持って語られます。
題名の通り「ウェブの」トレンドに関する本であり、サーバーや記憶システム、データセンタのマネジメントなどITそのものに深く触れているわけではありません。それゆえ一般の人にも読みやすいと思います。「Web進化論」以降の最近のWebのトレンドを知るには最適の一冊だと思います。
・「Web新時代とレガシー企業」
本書を単なる米国発の最先端ウェブ技術トレンドの解説書と見做しては、事の本質を見落とす。ウェブ利用技術の進歩は、文字通り日進月歩であり、最先端技術を全て網羅することは、実質的に不可能である。(筆者の情報鮮度を保つ日々の努力には頭が下がるが)
・「一本釣りからトロール漁業へ」
いろいろな読み方のできる本ですが、IT技術そのものについてというより、どのような戦略的背景を持って、IT技術が進化しているのかを教えてくれる名著だと思いました。
世界はコンピューターとインターネットにより、情報へのアクセスが万人平等(機会均等)なものとなりつつありますが、一方、企業から見れば、ユーザーを一網打尽にできるチャンスが広がりつつある、とも言えます。
ダイレクト、クラウドソージング、ウェブ・オリエンテッド等、結局は、いかにユーザーを囲い込む(ロックインする)かということのように思います。
まあ、一本釣りからトロール漁業への変化、と言えるのかもしれません。私は「破壊的」とはそういうことなのかなと思いました。
・「単なるお大尽生活ぶりを描くにとどまらず、様々な側面からその動向を追ったルポ」
近年アメリカで増大している、最低でも100万ドルの資産を有する新興富裕層。本書はこれらニューリッチ層を「リッチスタン」という国の住人と呼び、彼らリッチスタン人たちの実情を丹念に取材したルポがこの本です。
・「富裕層の未来を読む」
アメリカの資産100万ドル以上の世帯は、95年からの10年で倍増し、900万世帯を突破した。この増加の大部分は、ニューリッチといわれる若くて勤勉な金持ちである。先祖代々の富豪ではなく、これらニューリッチは金融業(特に莫大な資本を動かすファンド)や起業家、大株主、大企業のCEOのような高額給与所得者などのタイプに分類される。
この本では、彼らニューリッチの生活や転落などが取り上げられているが、そういったワイドショー的な側面だけでなく、慈善活動や政治を変えるといった側面も取り上げている。たとえば、従来の金持ちであれば単に事前団体に寄付するのみだったり、財団を作って結局はその経費、管理費に多くの資金が投入されるケースが多くあったのだが、より効率的な用途に資金を投下することで問題解決の本質に迫ろうとしている点も紹介している。(※こういった非効率的な団体は、慈善団体に限らず存在するものだろう。)
技術市場や金融市場の変遷、成長に合わせて登場してきたニューリッチだからこそ、自分たちには市場や政治、さらには貧困問題まで変えていける力があるという自信も強いということだ。日本の富裕層、いや、成功した起業家や投資家の向かうところもこのような世界なのではないだろうか。
・「絢爛豪華で、やがて哀しき大金持ちの生活」
テーマがテーマだけに、ありがちな覗き見趣味や脳天気な成功者礼賛の本ではないかと心配したものの、杞憂だった。 あたかも別の国のように、他から隔絶して存在する富裕層の社会「リッチスタン」。豪華な車や持ち船、パーティーにリゾート、豪邸の中で使用人にかしずかれる生活---。人も羨む暮らしのはずなのに、読んでいてあまり羨ましくないのはなぜだろう。新旧の富裕層の反目、社会的信用の維持や単なる見栄のため収入以上に行われる浪費、短期間に築かれた富がやはり短期間に消えていく不安定さ、子供たちの将来への不安など、富がもたらす影の部分についてもきちんと描かれているからだろうか。一方で、新たな形の慈善事業の立ち上げや、必ずしも自分たちの利害を代弁しない政治勢力への肩入れなど、わずかな希望を抱かせる内容もある。 ただ、読んでいてどこか割り切れない気持ちを覚えるのは、著者の視点が基本的に、「経済的に成功する者」即ち「優れた者」であり、そうした勝者(だけ)が社会を正しく導き発展させていく---というアメリカンドリーム的社会観から脱していないように感じるからかもしれない。できれば、大多数の消費者ではなく富裕層のニーズが優先されることで歪んでいく産業構造、有り余る資金が投機市場に流入することで起こる社会の混乱、経済的に成功できなかった人々が繁栄から取り残される社会システムといった問題についても、もっと深く切り込んでほしかった。 もっとも、そのあたりへの調査・分析は、おそらく別のカテゴリーを扱うジャーナリストや研究者の仕事なのだろう。本来のテーマである「リッチスタン」の生活や富裕層誕生の構図については、バランスの取れた視点から書かれた力作だと思う。
・「新しい富裕層の姿」
アメリカで急激に誕生している新しい富裕層について描き出した本。変に褒めるでもなく、けなすわけでもなく、光と影の両方を具体的に書いており、考察としてよく出来ていると思う。
しいて言えば、考察以上に何かがあるわけでもなく「へぇ〜、そうなんだ」以上の感想が出てこないところか。そういった人を対象にしたビジネス等している人であればまた違うのかもしれないが。。。
・「復刊されました」
旧版が日本から撤退したので長らく品切れ状態でしたが、今回は西山訳から別人が翻訳しています。この本も既にそろそろ古典の仲間入りの時期なのかも知れませんが、フリードマンの論点は鮮やかです。本書を読むと日本がシカゴ学派の影響を受けて政策を実行されてきたかがわかります。本書でも書かれている郵政民営は実行されましたが、教育バウチャー制度(頓挫してしまいました)など興味深い内容が沢山あります。本書を読んでみて彼の意見に賛同するか賛同しないかは個人の判断ですが現在の日本の状況を見れば答は自ずとわかるはずですし、マネタリズムは失敗に帰していますから。
・「乗り越えるべき古典」
解説で、サミュエルソンとの対比が書かれているので、それを踏まえて書いておこう。サミュエルソンは、市場の安定性についての研究を多くしていることから、市場メカニズムに対してフリードマンよりずっと懐疑的である。つまり、サミュエルソンは市場も政府も信用しないが、その上で政府の役割を考えざるをえない、というスタンス。他方でフリードマンは政府に対する懐疑に比べて、市場に対して手放しで信用する傾向が強い。この楽観主義は、十分に裏付けられたものとは、私は考えない。また、サミュエルソンは厚生経済学の分野でも重要な貢献を多々しており、経済学における価値判断の問題の持つ難しさを十分踏まえていた。それと比べると、フリードマンの価値判断に対するスタンスは、ロビンズ以降の著作とは思えないほど慎重さを欠いている。彼の政策の明快さは、この無邪気さゆえである点に注意したい。
逆に言えば、その点を批判的に検討していく作業が重要だ、ということ。リバタリアニズムに批判的なスタンスを取る人こそ、本書を手に取るべきだ。星5つは、検討材料としての重要性に対する評価。本書の主張に、私はほとんど同意しない。
・「本当に読みやすい」
ただ今、読み終えてしまいました。本当に。。。2日かかりませんでした。自分でもびっくりです。楽しいです。内容については特に書くまでもないでしょう。徹底した自由主義者の徹底した論述です。そして確かに学術論文ではありませんが、フリードマンの思想が一掴みできる図書だと思います。そこで疑問が一つ、これは本当に読みやすい翻訳です。この読みやすさは今までにないものです。だからというわけではないのですが、原文との照合は本当に大丈夫なのですよね。時間がないので調べることができないので、翻訳者、出版社そして編集を信じるしかありませんが、日本語としての自然な表現の連続で、これがほんとうなら大したものだと思います。確かに、翻訳は「読みづらい」ものだ、という定理があるわけではないので、読みやすい翻訳はあるべきですが、ここまで良い日本語だと本当か?とさえ思われてきます。でも全てを信じて星5つ
・「良い、悪いではなく。」
小さな政府がいいとか、福祉も大切だとか、規制は悪だとか、主張はするが、どうしてそうすることが良いのか・・?
そういえば、先日、某旧大臣の経済学者が「利息に制限をつけるなんてけしからん。(高利で)駄目になったら破産処理したらいい。」と言っていた。そのようなことを聞けば「なにを言っているんだ、悪徳金融のせいで何人もの人が自殺してるんだぞ!」と言いたくなるでしょう。
しかし、今、わたしは、『悪徳』と言ってしまいました。つまり価値判断をしていまったわけです。そして、利息制限法はその価値判断を押し付けてしまった制度というわけです。
これこそ自由主義がもっとも敵視する『正義』の押し付けということ。なにが正義かだれにも分からない、だから、自由にやらせることが前提(利息制限法撤廃)で問題がおこったら後処理(破産法)をすべきだというわけです。米国のような自由主義市場社会を良しとする某氏も、こう考えていたわけです。そういうことが、本書を読めばよくよく分かるようになります。
本書は、小さな政府や郵政事業(公営企業)民営化などの理論的根拠になる自由主義のバイプル的存在で、現代の社会を深く読み解くには避けては通れない本です。J.S.ミルの『自由論』からつづく、個性の尊重・自由意思の多様性受入れという自由主義の現代的昇華です。
・・・ご参考にしてくださいまし。
・「古典の復活」
論点は新鮮だ。こんな風に感じるのは、それだけ世の中(特に日本?)が遅れているからだろうか。一般向けの内容で、経済学の知識は前提にされていない。翻訳もこなれていて読みやすい。ベストセラーになって欲しい。
・「明確な視点」
数あるアメリカ論の中で群を抜く面白さ。これは著者の視点の良さによる。 第一は、著者の社会的位置である。著者は自身の分類による「特権階級」「プロフェッショナル階級」「貧困層」「落ちこぼれ」の中で、おそらく「プロフェッショナル階級」の下層にあって、貧困層への転落の恐怖と格闘してきた人ではないか。その位置からの目を感じる。 第二は、著者は母国の根を切った “移民”である(らしい)。企業・官庁や大学などからの“駐在員”ではなく、母国に帰るべき職場のない腰を据えた“移民”の目を感じる。 格差観は論ずる者の社会的位置によって全く異なる。シリコンバレーの「下層?プロフェッショナル階級」として激烈な競争渦中にある著者には、中流・中産階級のような安住の階層などは見えないし、見たくもない。一方で、アメリカ移民の「未知の中にリスクよりも夢と希望を感じ取るオプティミズム」もしっかり持っている。それがこの否定的な意味でない「超・格差社会」という格差観を生んだのだろう。 今や、この階級の新たな“移民”がより大きな自由と可能性を求めて陸続と日本からアメリカに向かっている。そのアメリカに何があるのか。それを見事に解析して見せた。タイミングの良い好著である。
・「これは随分な拾い物、でした」
著者紹介によれば著者は75年に東大経卒だから、50年代前半の生まれか。もちろん雇用機会均等法以前の世代で、「高卒5年目」(p280)の処遇で旧・長銀に入社。退職後、82年にスタンフォードでMBA取得し、ウォール街の証券アナリスト(日本人初)。85年、コンサルティング会社立ち上げに参加。この間、国際結婚したが、夫君に先立たれている(p292)。常に闘いの人生を送ってきた筋金入りだ。
「はじめに」に「今この本に書いていることを30年前に理解できていたら、筆者の人生は相当違っていたと思う」とあるが、本音だろう。本書には、著者が「実戦」の中で掴んだ「知恵」が詰まっている。闘い抜いて来た人だけに、日本のニート・フリーター問題についても、「就職戦線に女性も参戦し、大学進学率も上昇しているのだから、総体的には高度成長期と大差ない」(p280)などと厳しい指摘もある。
いかに優秀で筋金入りでも、大学教員の肩書きもなく、一般には無名の、異邦に生きる50代女性が書き下ろしを出版するのは難しい。だから話題の「格差」が前面に出た、やや煽情的な書名が選ばれたのだろうし、表紙の著者名下にまで「在米26年」などと余計な但し書きがついている。装丁も黒地に金文字でどぎつい。しかし内容は自分の経験を米国の歴史的成り立ちから正攻法で理解し、説明しようとするもので、成功していると思う。歴史といっても好事家的なそれではなく、あくまで現在を捉えるための、アクチュアルな歴史だ。
「グーテンベルグによる印刷機の発明によって出版が急増した」(p98)などと雑な記述も紛れ込んでいるようで、論を展開する上で手当たり次第に使えるものを使ったという印象もあるが、その切迫感が魅力ともなっている。
・「アメリカ社会についての最良の解説書」
アメリカ社会についての書物は数多い。私もこれまで15冊ぐらいは読んでいるが、本書は最高である。 著者は、日本での、いわゆる「アメリカ専門家」ではないが、「日本人の眼」を持ったアメリカ人と言えよう。「アメリカ専門家」は、大学教授、数年滞米したジャーナリストなどであり、名前が売れているから本も出しやすいが、アメリカで付き合う相手は同業者、政治家、ロビースト、財界人などであり、「上澄みの」情報と体験で書いているから、真実の姿が分からない。本書に出てくる著者の友達・知人は、色々な階層にまたがっており、「等身大の」アメリカ人の姿を見せてくれる。 また、著者のアメリカ史に対する造詣は相当なものだ。経済や金融の切り口が入っているので、よく分かる。ただ、本当に読む込むには、読者の方に経済、政治、歴史のある程度の知識が要る。この本は、一行一行の凝縮度が高い。かなりの学識者と見たが、こうした日本人が居ることにうれしい驚きを覚える。これまでの著者のアメリカ生活の卒業論文のような本だから、続編が書けないのではないかという気もするが、この本一冊でも、アメリカの今後を占うには十分ではないかと思う。 あえて言えば、本著の欠点は、図表、特に地図が見にくいことである。カラー印刷にするか、出版社の方で工夫して見やすくしたら良かったのではないかと思うが、これで星半分減らしても5つ星以上であると思う。
・「アメリカの格差を的確に分析した良書」
非常に優れた本である。
今やアメリカ社会の最大の特徴とも言える「格差」の実態、そして今なお拡大を続ける格差を作り出すメカニズムとその歴史的背景を、アメリカに26年住んでいるというメリットを生かして的確に把握し、分析している。一言で言えば、資産の有無が、高金利のもとで格差を拡大し、金持ちしか質の高い教育を受けられない教育制度が格差を親子間で再生産する。
アメリカの光の部分にも焦点を当ててはいるが、著者が言いたいのは、アメリカの取ってきた政策と現状のアメリカ社会を見比べれば、反面教師として日本が取るべき政策が見えてくる、というもの。
目先の利益に囚われ、10年以上先の将来や、「世界」としての発展を考えることがなく、京都議定書批准拒否やイラク進攻に代表される自分勝手な行動を取り続けるアメリカ。日本に対して、「年次改革要望書」等により強硬に要求を突き付けてくるが、それらを受け入れ続けた先には、現在のアメリカが抱える問題がことごとく待っているのだということをはっきり教えてくれる。
・「アメリカの格差社会云々というよりもアメリカの深層問題を指摘した一冊」
良書です。アメリカの実体、深層部の問題について的確に書かれた一冊だと思いました。格差社会〜というタイタルが付いていますが、格差社会云々というよりも、アメリカの根深い問題を浮き彫りにした内容だと思います。
メディアコントロールと脳天気、ステレオタイプにさせられている、いわば洗脳国家、この辺りの指摘にはニヤリとしてしまいました。アメリカの教育の深層的な問題については勉強になりました。日本とは異なる根深い問題が醸成された歴史があります。ハリウッド映画の奇妙な謎も解けました(笑)。そして問題を問題と気付かせないメディアのあり方は、日本とは対称的な印象です。
この本はおそらくアメリカでは絶対に出版されない本でしょう。著者の指摘の通りです。自由経済の最先端を走るアメリカの姿は、皮肉にも産業革命時代に先祖帰りしているのでしょう。この本は今後の予測をする上でも参考になると思いました。
・「ひとつの体系として」
「戦略的に考える」ということに、ここまでパワーを注いだ本が500円とは驚きです。大前さんが言うように、ベストな戦略を感覚で選べる人はいます。しかし、常勝を目指す戦略的思考の達人ならば、なぜ他の案ではダメなのかを知ることで、選ばれた戦略へのモチベーションをより高めることができます。
活用の仕方は自由です。
ただ、このような体系だった考え方を知っていれば漠然と考えることによる思考の重複などを防ぐことができます。ひとつの考え方の体系として知っておくと便利だと思いました。
・「未だ色あせず、素晴らしい!」
私が初めて読んだのは多分、20年以上前だと思います。私への「おすすめ」として当HPで紹介されましたので書庫を探したのですが整理が悪く見当たりません。文庫本で発刊されているとの気楽さから再度、購入し読みました。感激しました。未だ色あせず、素晴らしい!裏返せば私が進歩していないのか、私とともに日本も進歩していないのか。
はたまた著者が千里眼なのか。本当に今、発刊されたかのような思いでした。「続」も含めて日本の全ての企業戦士の皆さんに是非、ご一読をお薦めします。
・「今からでも遅くない」
この本の初版は1985年。ちょうどプラザ合意により日本が円高不況に陥っていた時期です。その当時に今巷で叫ばれているROAやポートフォリオの必要性を明記している著者の先見性に脱帽です。その当時の日本企業及び日本政府が戦略的思考を駆使しておればその後のバブル経済やバブル崩壊による失われた10年は回避できたのではないかと思うと残念でなりません。私自身一度読んだだけで完全に理解できていない部分もあると思いますので、再度読み返したいと思っています。
・「問題発見、解決のフレームワーク」
戦略的思考とは何かを紹介している。長くマッキンゼーの日本法人代表だった大前氏のコンサルタントとしての論理と経験が記されている。80年代に書かれた本だが、その本質的な問題発見、解決のフレームワークは現代でも大きく異なりはしない。問題が何なのか、その本質は何か、を考えるの基礎ツールとなりえると思う。マッキンゼーの『ロジカルシンキング』と合わせて読むと類似点が多く重要な点が浮かび上がりよい。
・「日本が誇る戦略論の大家」
恥ずかしながら、今年読みました。30年前の作品とは思えませんでした。あの戦略論のポーターよりも少し早く、戦略論の本を日本人が出していたのです。ポーターももちろん今でも十分有効だと思いますが、大前さんもコンパクトで今でも使える思考法やフレームワークを提供してくれています。企業に勤める人たちは、一度、この本を読んで、自社について考えてみるといいのかもしれません。そうすれば、今よりも主体的にサラリーマンがやれるし、そういった人たちが集まれば、もっと日本企業は強くなると思います。
・「2007年度一押しの会計本」
本年度発売された会計本の中で一押しです。決算書の読み解き方を、「会計操作」を見破る観点から書かれています。・「企業の利益には『金額』の違いだけでなく『質』の違いがあるということ―本書を書こうと決めたのは、そのことの大切さをあなたと共有したいと思ったからです。」 筆者の強い決意が感じられます。本書はひたすら「利益の質」を見抜くためのスキルを提供してくれています。ただしこのスキルとは単なる技術ではなく、最終成果物である決算書という暗号を、会計知識を総合的に活用し、いろいろな目線で見ることによって読み解くという、包括的なノウハウであり、実に奥が深いものです。それをわかりやすく順を追って説明してくれています。・「決算書を読むときにもっとも大切なのは、損益計算書と貸借対照表とキャッシュフロー計算書を3つ合わせて見ることです。」 なんてことはない当たり前のことですが、筆者は表現を変え繰り返し主張します。決算書は一つの企業(集団)の経営実態をいくつかの角度から表現したものですから、どこかに操作を加えると、どこかに歪みが出るということです。「分析の基本は『物事はすべてバランスで考える』ということ」「『美しいバランス』とは自然な成長のこと」という項目を読むとそのことがよくわかります。 プロが読んでも十分に歯ごたえがあり、大変勉強になる本です。逆にいいますと、会計に携わったことのない人にとっては専門用語についていけずしんどいと思います。とはいえ、株式投資をしようとしている人であれば、是非ともガッツで読破してほしい一冊です。
・「点と線をつなぐように」
ここでの評判が良かったので読んでみましたが、評判通り良かったです。
分かりやすく書かれた内容ですが、ある程度の会計や財務分析の基本知識があり、かつ多少は投資経験のある人向けです。
まるでミステリーのように、投資家、アナリスト、会計士の視点から3つの財務諸表を使ってさまざまな面から推理していきます。すると、点と線をつなぐように、最初は見えてなかった事実が浮き彫りになっていく様をわかりやすく解説した本です。
会計や財務分析の本ではこういった本は私はあまり出会わなかったので、なかなか新鮮でした。早く次のページが読みたくなってしまい、夢中になってあっという間に読み終わっちゃいましたよ。
・「決算書の暗号を解け!」
投資活動をやるうえで、まずアナリストや監査の現状や限界を述べ、次に最後に頼れるのは自分自身と説き、最後に会計操作のカラクリやその背景を分かりやすく教えてくれている良書です。 主に投資家達に向けて綴られた本かなと思いますが、機械的に簿記を学んでる(た)方や会計士の卵的な方達など日頃の地道な仕訳作業の勉強の休憩の合間などに軽く本書を読むと会計が以前より楽しくなるかと思います。 あと、確かに簿記3級の知識がなくとも読めるかと思いますが、「簡単に読みきれる」とは思えないです。 理屈や背景の話の部分が非常に勉強になりました。
・「簿記を学んで読むか、読んで簿記を学ぶか。」
簿記を知らなくとも読めると書いてる。随分前に簿記の勉強をして忘れてしまってたが、読み進むうちに思い出した。そして昔簿記の勉強をしたときに、機械的に仕分けを習得し、その意味するところの理解に及ばなかったのが、これを読むことで理解が深まった。この本で中身の本質を知ってから簿記の勉強を始めると随分と勉強が楽しくなるはずだ。暗記で詰め込むのでなく理解して習得する。この本は、その手助けになる本だ。
・「ダメな会社に投資するリスクを防げます。」
とても理解しやすい本でした。しかし、簿記3級の知識がまったくなくても理解できるとありますが、まったくないと少し辛いかもしれません。それはさておいて、この本のおかげで、将来良い会社に投資できる可能性が高くなるでしょうし、悪い会社に投資するリスクを防げると思います。
・「ワシントン流の緻密な戦略が垣間見られる」
アメリカでは昨年発売され、各メディアで話題になっていた「マイクロトレンド」。ビル・ゲイツやビル・クリントンをはじめ、25の国家元首とフォーチュン500企業の多くの“ブレーン”となったポールスター(世論調査員)の著者が、初めてその手法を開陳した本書がついに日本で刊行された。
誰もが知っているような「メガトレンド」はもはや存在せず、人口のたった1%であろうと、世の中を動かす影響力をもつような小さなグループに焦点を合わせることで、マーケティングや政策立案、投資戦略に活かせるのだという。
副題から考えるような、一部のエリートが世の中を動かす、というわけではなく、挙げられている例は未婚の女性や高齢の新米パパ、ベジタリアンの子どもやネット嫌いの若者、プチ整形マニアなど、身の回りに確かにいそうだけれど、マスではないような人々。これがただのニッチやマニアックな流行と違うのは、彼らの存在自体が社会や経済の構造を変えていく可能性を持っている、という点だと言う。そこが目から鱗なのだ。
著者は先頃までヒラリー・クリントンンの選挙参謀をしていたのだが、ワシントンではこうした手法が政治や選挙戦略に活かされていて、日米の彼我の差を感じざるを得ない。本書では日本版の監修として三浦展氏が日本でのデータを併記していて、比較して読むのも面白い。三浦氏が言っているように、本書は「常識を逆転させる」思考実験の本だ。ビジネスはもちろんだが、フラット化した社会の新しい実像を理解する好著だと思う。
・「小さな潮流が世界をどう左右するか。自分の目で確かめてみてください」
ライフスタイルの変化、インターネットの普及、経済のグローバル化によって細分化された個人のニーズ。細分化されたニーズはネットを通じ、グローバル化された現在の世界はフラットな状況になっています。
このフラット化した世界では、一国や世界の動向を決める「メガトレンド」は崩壊され、選択され、細分化された「マイクロトレンド」小さな流行が今後大きな影響を及ぼすと本書では指摘しています。
但し、マイクロとは言えど、グローバル対象ですから、需要は決して小さな物ではなく、世界を揺れ動かす力にもなると考えられる為、如何にしてこのマイクロをビジネスに変えていけるか。
この書では、マイクロトレンドの要因と、アクター(担う人々)といった現状分析だけでは無く、マイクロトレンドの影響に関しても、考察を加え、今後の動向を示唆している所が本国アメリカでも良書とされたポイントではないかと考えます。
見ている側としても、この影響から、今後世界で、また身の回りでどのようなトレンドが産まれ、どんな事象が起こってくるか、自分なりに考え、ビジネスに活かせるのではと思います。
もちろん、ビジネスに直結しないまでも、マイクロトレンドの影響から、今後どうなっていくかを自分なりの仮説を立てる事で、考える力を養うのにも役立つのではと考えます。
世界で小さな潮流としてどんな事が起こっているか。まずはこの本を通じ、確認される事をお勧め致します。
◆各章第1部 男と女―Love,Sex,and Relationship第2部 親と子―Family Life第3部 仕事―Work Life第4部 階層―Class第5部 美と健康―Beauty and Health第6部 飲食―Food,Drink,and Diet第7部 情報と娯楽―Information and Leisure
・「小さなトレンドが大きな違いを生む時代」
まずマイクロトレンドとは新しく生まれる直感では捉え切れないトレンドの事であり、そのためのツールとして世論調査、意識調査、統計を活用して、対象を細かく調査し、実態を明らかにしていく事です。実際、本書でも統計の図表をふんだんに取り入れて日米の比較も行なっています。
具体的には男女関係、親子関係、仕事などの推移を社会学的な統計、調査から実態を浮き彫りにしていく手法をとっていて、手っ取り早く言えば「ヤバい経済学」の社会学版です。
全人口の1%以上の人が行なう事ならば立派なトレンドであって、それが大きな潮流とならないものをあえて「マイクロトレンド」と呼んでいる訳です。
実際私自身、ネット婚をした夫婦を知っています(ネット上で)。これは大きなブームではないけれども「オンデマンド婚」などと呼ばれて、ネット上でもちょっとした話題になっています。こういうのを「マイクロトレンド」と言います。
全体的にいろんな項目から構成されているので、どの項目から読んでも差し支えない本の構造になっています。
・「三浦氏の監修のおかげで、飽きずに読み進めることができた。」
しきい値に達していないが、それなりの数で影響力をもちながら世の中に存在しているコロニーのような集団を、ちいさなトレンドとして紹介した本。翻訳も普通に読みやすかった。トレンドウォッチャーの視線を参考にしてみたい人にはお勧めできます。自分も再読するまではしないとは思いますが、そうした視点は参考になりました。時代も関係するネタなので、お早めに。下流社会の三浦展氏が監修していて、それぞれのトレンドに「日本ではどうか?」という点を1ページほど解説してくれている。それが興味をそそられて、トレンドが身近に感じることができて、良かった。そうした本のつくりに、星をひとつ追加して4つ。
・「それが大きな変化の予兆なのか判断するのは難しいが」
十数年前「パソコン通信をする人」なんて少数のギークでしかなかったはずだ。そもそもトレンドは常にマイクロトレンドから起るものだから、マイクロトレンドを経ないメガトレンドも、大資本が大規模に仕掛けるもの以外に考えづらい。だから本書が目新しい視点だというわけではないが、まとまった形での類書はないので、読み物として面白い。ずいぶん前からアメリカでは中流階級が崩壊していて、「平均的アメリカ人」はテレビと映画の中でしか存在しない。ライフスタイルは随分細分化して少数派だらけになった今、メガ・トレンドに対するマイクロトレンドを注視するべきだという意見と本書にでてくるデータは興味深いものばかりだ。ただし、それが何かの大きなトレンドの徴候なのか、それとも片隅でひそかに続けられるマイナーなスタイルのままなのか区別することは容易ではないし、本書を読んでもその方法はわからない。例えば子供のベジタリアンやガテン系の女性など、今後大きな社会構造の変化を呼ぶものか考えてみる必要がありそうだ。そして、本書の分析対象は富裕層寄りだが、2042年に黒人、ヒスパニック、アジア系といったマイノリティが過半数を占めるという大きなレベルでのアメリカの変化は、本書のマイクロトレンドとどのように関係していくのか、マーケティングや社会学を考える人でなくても、今起きているアメリカ社会の胎動を考えるきっかけとしては十分な一冊。
・「すごい・・・」
NHKで放映されていた「未来への提言」を見て興味を持ち読みました。で、一言、「すごい・・・」。
フリードマンの「フラット化する世界」が「今、世界で何が起こっているか?」を論じた本であるのに対し、本書は「これまでに何が起きて、これからどうなるか?」を、とてつもなく長い時間軸で論じています。つまり、時間的な切り口が違うという意味で、「フラット化する〜」とは対照的な本だと感じました。
通常、日本人が書いた「○○年後の日本」みたいな未来予想本は、現在の経済・社会状況のみを基準に書かれていますが、本書ではもうひとつ「科学の幾何級数的な進化」を大きな要因として取り上げ未来を考察しています。これは非常に大きなポイントだと思われます。
トフラー氏は、コンピュータとITの進化の著しい現在は、農業革命、工業革命に続く、人類史上3回目の革命期にあると述べています。
現在、私達が生きている時代がとてつもなく大きな変革期にあるということを、人類の歴史を通した大きな流れの中で示してくれる大変貴重な書であると思いました。
「フラット化する世界」とともに素晴らしい!是非、両者をお読みください!!
・「やはり凄い!」
世の中の変化について著した書籍は沢山ありますが、本書ほど本質を突いたものは稀有だと思います。
富の変化を知識・時間・空間軸で深くとらえています。
まず、知識については様々なメディアやITで情報が氾濫しているとしたうえで、人はそれらをなぜ信じるのか、という真実の基準を知ることが大事だと述べています。人は「常識」「一貫性」「権威」「啓示」「時の試練」「自然科学」のどれか(複数)を競合した基準として使っているとしたうえで、「自然科学」以外の基準は自分で進化する力を有しないので、十分に注意する必要があるといっています。日本に当てはめると、学生の科学技術離れが叫ばれていますが、そのうち興味の問題だとはいっていられなくなるのでしょう。
次に、時間については、時間軸における様々な非同期化による摩擦が大きな問題だといっています。企業、社会団体、家族、労働組合、官僚機構、公教育制度、世界的統治機関、政治構造、法律の順にスピードが遅くなっており、それを同じ速度にすべきだといっています。日本に当てはめてみると、まあ同じ構図なのでしょうね。
更に、空間については、世界で富を得られる空間は流動的であり、知識と時間と空間を密接に関連させて相互作用を上手く起こさないと、富が逃げていくといっています。古い産業、古い文化、古い社会構造にとらわれていると富が逃げるということです。日本に当てはめてみると悲惨な状況だと思います。既得権益がまだまだ強すぎます。
技術や経済の動きについては「フラット化する世界」の方が具体的でしたので、ビジネスを考える際の重要なヒントを与えてくれましたが、本書はより深く洞察することで世の中の見方、自分の考え方について、再度整理するための視点を与えてくれました。
これからの世の中を生きるための必読書でしょう。
・「現代における最高の知性との出会い」
圧倒されるような膨大な知識と洞察の集大成であり、読み始めてから読了まで数週間もかかったが、さすがにトフラーの著作だけあって素晴らしい内容だ。「未来の衝撃」や「第三の波」で展開した文明論は、そのスケールの大きさで世界中に衝撃を与えたが、それに準じた影響力を本書でも感じることが出来て嬉しい。そういった威力を25年以上も持ち続けているのは、文明と正面から取り組む力量を持っている、トフラーという未来学者の学識の深さのせいだろうが、彼自身の年齢から来る衰えを夫人のハイジと、娘のカレンが手助けして補っているらしい。何しろ1928年生まれのアルビン・トフラーは78歳のはずだからだ。一家をあげて文明の問題に取り組むという様子をみると、凄い家族だという印象が実に痛烈であり、この本が彼の思想の総まとめの遺書なのだろうと連想した。だから、本書のテーマとして家族労働やNPOなどに触れていて、本当の富や価値は目に見えない形で存在しており、表面的なものに惑わされてはいけないという、協力者たちの声が込められているように感じた。それだけに、これだけの本を読むのに大変苦労したが、トフラー一家の皆さんご苦労様でしたと言いたい読後感を持ち、日本では毎日大量の本が出版されているのに、どうして日本に文明に正面から取り組んで、世界に通用する論理を展開する人間が登場しないのかと寂しくなった。理念も指導力もない安倍でも首相になれるという、島国日本の悲哀が漂っているのと共通の貧しさが、モノ作りと輸出がカネを稼ぐのに忙しい、エコノミック・アニマルの国民性を反省させられ、21世紀の日本はどうなるのだろうと心配になる。そんな価値と富の支配する国の在り方に対して、この本は無言の批判を伝えているのかもしれない。挑戦に値する洞察に満ちた本であると強調したい。
・「圧倒的にホンモノ!」
圧倒的にホンモノでした!一体、何なんだこれは!?と呆然。
「基礎的条件の深部に注目すると、 意味をなさない混乱状態だと思えたいまの世界が違ってみえてくる。 混乱はものごとの一面でしかなかったのだ」 (アルビン・トフラー)
こういうものが見えてくるようになると爽快でしょうね〜^^憧れます。
こういうホンモノに触れて、自分をレベルアップさせたいものですね。
・「人によってはこんな見方ができるのか〜〜」
超有名な著者の新作。10年以上、調査しているということで、非常に範囲が深くなっています。上巻の最初の方は、何が言いたいのか、イメージがわかないのですが、後半になると、世界で発生しているミクロな事件、事象を見ながら、全体の流れ&一般ではとらえられていない点を見渡しているのは、すばらしいと思います。同じミクロの事象をマクロ化する、ってこういうことなのですね。
また、Web2.0とかっていうのもトレンドなのかもしれませんが、あくまでも波の先端を見ているだけで、津波全部を見ていない。が、本書では、波から津波の状況を延べています。その後、どうなっていくのかが不安にはなるのですが。
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