我が聖域に開け扉〈下〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫) (詳細)
秋田 禎信(著)
「最終巻」「はぐれ旅」「満足」「最高傑作」「ま、こんなもんだろ。」
エンジェル・ハウリング〈10〉愛の言葉‐from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫) (詳細)
秋田 禎信(著)
「「秋田 禎信」作品を読むと感想が妙になる法則」
とらドラ 8 (8) (電撃文庫 た 20-11) (詳細)
竹宮 ゆゆこ(著)
「悲恋系ツンデレ」「竜虎の雄叫びは空しく響く」「面白いんだけど……」「せつな…ッ!」「修学旅行で交錯する、それぞれの想い」
わたしたちの田村くん〈2〉 (電撃文庫) (詳細)
竹宮 ゆゆこ(著), ヤス(イラスト)
「最高レベルのラブコメですよ♪」「王道にして異色のラブコメ」「剣も魔法も超設定もいらない」「この巻で完結とは非常に残念です」「突然の手紙」
人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫 た 1-3) (詳細)
田中 ロミオ(著), 山崎 透(イラスト)
「。」「電車の中で暇つぶし」「シニカル版『ヨコハマ買い出し紀行』」「P子のダンジョンチェック」「シリーズ3作目は『・・ちょっとね』」
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫) (詳細)
桜庭 一樹(著), むー(著)
「丁寧な文章」「少女特有の脆さ」「消えてしまったロリポップ」「砂糖菓子の弾丸は…」「痛々しい感性」
まぶらほ 凜の巻 (富士見ファンタジア文庫 99-26) (詳細)
築地 俊彦(著)
「新章突入か!と思ったら・・・凜ファンにお勧め!」「凛じゃなくて凜なんですよね。まあいいけど……いややっぱよくないだろ!」「凛でいいのかな。今回も築地節がいい。」「これまでにない凜の魅力」「ドタバタが下手」
リアルバウトハイスクール〈アーリー・デイズ〉3 雛は舞い降りた! (富士見ファンタジア文庫 66-26 リアルバウトハイスクールアーリー・) (詳細)
雑賀 礼史(著)
「アーリー・デイズ最終章、そして物語は本編へ・・・」
キノの旅 11―the Beautiful World (11) (電撃文庫 し 8-23) (詳細)
時雨沢 恵一(著)
「文句なく面白い 本編もあとがきのお遊びも最高」「ハズレがない」「さすがー」「変わりませんね」「やっぱり。」
半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter (電撃文庫) (詳細)
橋本 紡(著), 山本 ケイジ(イラスト)
「命の大切さを後世に伝えていきたい」「お、終わった・・・・・・」「感無量です。」「たった3行の描写が・・・」「大団円かな」
ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド (電撃文庫 か 7-21) (詳細)
上遠野 浩平(著)
「まさに「中二階」な一冊」「確かに、中二階」
しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫) (詳細)
上遠野 浩平(著)
「ミステリーとしてはおすすめできないが・・・」「大好きなシリーズ」「素敵な安楽椅子探偵」
涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫 168-9) (詳細)
谷川 流(著), いとう のいぢ(イラスト)
「溜めてあったネタを一気に炸裂させた感のある新展開です」「伏線の回収と散布」「地盤が揺らぐ」「キョンのSOS団に対する想い、、、」「2ヵ月後には、もう続刊発売!」
SHI-NO-シノ-空色の未来図 (富士見ミステリー文庫 76-8) (詳細)
上月 雨音(著)
「元カノの遺せしモノ」
円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10) (詳細)
長谷 敏司(著)
「戦いは終わらない」「転換点」
GOSICKs 3 (3) (富士見ミステリー文庫 38-12) (詳細)
桜庭 一樹(著)
「花と秋のひと時と」「子猫と子犬と秘密の庭」「束の間の休息」「ゴシック……?」「ちょっと一休み」
せまるニック・オブ・タイム (富士見ファンタジア文庫 92-20 フルメタル・パニック) (詳細)
賀東 招二(著)
「長編クライマックス直前」「ライトノベル・・・と言えない重さ。」「いよいよ物語はフィナーレへ。「付き合ってきて良かった」と思える結末を期待!」「きっともう傍観者ではいられなくなる」「読後に呆然」
イリヤの空、UFOの夏〈その4〉 (電撃文庫) (詳細)
秋山 瑞人(著), 駒都 えーじ(イラスト)
「一度きりの夏。」「どこまでも続くイリヤの空、もう来ないUFOの夏」「えもしれない余韻が・・・」「「中学生」を見事に描いている」「ファンレター。」
“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8) (詳細)
野村 美月(著), 竹岡 美穂(イラスト)
「遠子の願い、ななせの想い、心葉の決意」「伏線回収の上手さに舌を巻いた」「すごいっ」「最高に胸が跳ねる」「圧倒され、感動した。」
空の境界 下 (講談社ノベルス) (詳細)
奈須 きのこ(著)
「『空の境界』のすすめ」「一部の読者層に特化した名作」「読み手を選ぶ小説」「彼女の真実」「記憶になる作品」
Fate/Zero Vol.4 -煉獄の炎- (書籍) (詳細)
TYPE MOON
「高い!」「結末が確定している小説の醍醐味に打ちのめされた」「この運命《Fate》に、タイガー道場は存在しない。」「Fate信者なら高評価。」「ついに完結」
DDD 2 (講談社BOX) (講談社BOX) (詳細)
奈須 きのこ(著)
「きのこ好きに捧ぐ」「期待通り」「ボリュームについて」「読み応えあり。」「読み応えはあります」
●我が聖域に開け扉〈下〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫)
・「最終巻」
今巻で、オーフェン、クリーオウ、マジクの旅は終焉を迎えます。このラストには人によって賛否両論分かれてしまうかもしれません。私も少々物足りないものを感じたことは確かです。しかし、良くも悪くも「オーフェンらしい」と言ってしまえば、その通りです。
強くて弱くて、でもやはり強い。安っぽい正義感ではなく、ただ自分の存在と自分を知る者たちを護る為に最期の盟約に挑むオーフェン。超人になりきれない主人公。しかし、超人には世界は救えません。一人の超人に救える世界ならば、その世界には、その一人しか必要な人間はいないことになってしまう。
絶望の支配する世界《キエサルヒマ》。しかし、絶望を感じない人には希望を感じることは出来ない。ただ何も考えず、流されていくだけでは何も!手にいれられない。《オーフェン》と言う世界は、私たちの生きる世界と、とてもよく酷似しているように感じます。そこが他の国内外を含めたファンタジー作品とは一線を画す作品だと思わせる一つの要素です。
オーフェンの旅は続くでしょう。独りであっても。彼は魔術士であり、それ以上でもそれ以下でもありません。でも、絶望はしない。たとえ絶望しても、生きていく。だって、彼の旅は「はぐれ旅」なのですから。
・「はぐれ旅」
オーフェンはぐれ旅、終わっちゃいました。このシリーズが始まってから九年間たちました。といっても自分が読み始めたのは今年の初めぐらいからですから、この作品が終わるまで半年ぐらいしかつきあっていませんが。しかし、この作品が最終巻というのはとても寂しく、また寂しいと思わせてくれるのは読者としても嬉しい限りです。
そしてこの巻についてですが、ラストは人それぞれで意見が分かれると思います。でも自分としてはこの作品の最後としてはいいものになったと思います。逆に、ほかのものだったらこの「オーフェン」という作品がひどく味気のないものになっていたでしょう。
オーフェンはこの作品の中で成長します。過去のしがらみから解き放たれ、いや、過去の自分の愚かさを認め!、誰もが絶望する中で生きていきます。これらをありきたりな「ファンタジー的な成長」と掃いて捨てるかもしれませんが、そんなことが気にならないほど彼の生きる姿はかっこいいです。
彼は自分で正義の味方なんてつもりはない、と言います。が、自分で見たものを判断し、自分を信じて突き進む姿はかっこよく、確かに彼は超人ではないかもしれませんが、自分にとって彼は「ヒーロー」でした。それが自分個人のこの作品の魅力です。
・「満足」
オーフェン、マジク、クリーオウ、そして愛すべきサブキャラクター達。彼らの旅も、この巻でようやく終わりを迎えます。1巻を読み始めた頃には、まさここんなに長い付き合いになるとは思いもしませんでした。
ですが、これから集める方には、自信を持って「読んでください!」と胸を張って言えます。そして、この最終巻に到るまでの過程をじっくりと味わって欲しい。そうしてこそ、この終わり方がグっとくるのだと思う。最後に、秋田先生お疲れ様でした。
・「最高傑作」
良くも悪くも癖が強い終わり方です。否定派も多いラストだと思います私も1度読み終わった後は拍子抜けした感じでしたしかし何度も読み、考えてみるとこれはこれで良かったと思いました確かに描写不足な面もあります。展開的に不満足かもしれませんしかしそれを超えるものがこのラストには込められていると思います
そのため普通の「ライトノベル」として読むと不満があるかもしれませんが、この作品は「ライトノベル」を超えたとさえ思いました神と絶望、超人になれない主人公、戦わず負けた最強、世界を救わない選択、奇跡は無くとも同じものがある涙を流して感動する事はないですが、心の深い部分に確実に響きましたオーフェンは私の中での最高傑作です
・「ま、こんなもんだろ。」
終わり方に文句のある人も多いでしょうが、ドラゴン種族も出た今、オーフェンとコルゴンが対決してもどうかと。クリーオウも自分の限界を知ったので、もう以前には戻れないだろう。マジクも。オーフェンの旅は絶望だけをのこしたのか?彼らを連れて行くべきだったのか?長編だけではつらいと思うので、短編13巻も一緒にお勧めします。
●エンジェル・ハウリング〈10〉愛の言葉‐from the aspect of FURIU (富士見ファンタジア文庫)
・「「秋田 禎信」作品を読むと感想が妙になる法則」
著者の人気シリーズ【魔術師オーフェン】が長い長い旅を終えた時には、なんつーか、作品云々より、その長さから自分の人生なんかを振り返っちゃったりしたのを覚えている。そんでもって、もう一つのシリーズ【エンジェル・ハウリング】も今巻で完全に終わったわけだが、ミズー編に比べて頭がゴチャゴチャになった気がする。
「心の実在を証明するのだ、フリウ・ハリスコー」
ああ・・・たぶんこの無茶な質問のせいに違いない。『精霊アマワ』っていうのは、隙間っつーより、でか過ぎる曖昧じゃないか。全く掴みどころがない。その質問に答えくさいことをフリウが出したわけだが、「曖昧に対する答えは曖昧しかない」わけで、とにかく壮大な話に取り残された私を見つけた。
でも取り残されようが、理解できなかろうが、全く問題じゃない。「著者の文章」に浸れただけで満足だし、シリーズ全体が非常に質が高かったと思う。(特にミズー編、というかミズー)
次の作品はシリーズモノじゃなくて、単巻モノらしい。期待したい。
・「悲恋系ツンデレ」
最近はツンデレって言葉も軽く死語になりつつあるというのに大河は悲恋系ツンデレになってしまいました。今まではツンツンはしていても、あからさまにデレ部がでることはなく想像でデレを補完してましたけど、竜児がすきって気づいた彼女は堪らなく萌えです。ただそこは悲恋系!!!竜児の前で普通のツンデレヒロインのようにドタバタしません。切ないんです。つらいのです。でもどうしようもないのです。
あぁだれか大河を助けてあげて!!といいつつ実乃梨も好きなんで、竜児と実乃梨の仲も応援してます。
・「竜虎の雄叫びは空しく響く」
アニメ化も着々と進行している『とらドラ』最新刊です。正直なところ、前巻で怒濤の展開だったが故に、これから本巻でどうまとめていくのか、アニメ化も絡んで『大人の事情』で作品自体が減速しないか、と不安がありました。しかし、それは杞憂でした。冒頭から最高速。大河、亜美、実乃梨のヒロインを中心に、今までと同じやりとり。けれど、今までとは違う思い。
大河が話に夢中の余り飲食物で服を汚し、それを竜児が世話をやく。亜美は冷ややかにそれを見て、相変わらずの厚顔、辛辣、毒舌で大河と反発。実乃梨のオッサンぷりはもう脱帽。しかし、もう御笑いキャラとしては見られない。
御約束の展開が、これまでの経緯があるからこそ、使い回しでも重複でもない、それぞれの思いを浮きぼりにします。今更ですが、著者『竹宮ゆゆこ』は女性です。だからこそこれが書けるのかな、と想像します。つまり、女性は女性(自分)を神聖視、幻想を持ちません。だから、女性同士のやりとり、嘘や喧嘩の描写に遠慮がない。口は悪いし意味が解らない。これまで、ライトノヴェルと云う分野ゆえにテンプレ(ツンデレなど)での表現が強くありました。そして、アニメ化の流れと主演声優の人気で読者にとっては更に強調された認識があると思います。しかし、もう、それには意味がありません。今回で8巻。今まで読み続けてきた読者で、すでに「ツンデレだから」「某属性だから」読んでいる、と云うかたはいらっしゃらないと思います。
大河のどこまでも突き抜けた意地。亜美のいつまでも馬鹿にした本意。実乃梨の手のつけられない臆病さ。
そこには、人の話を聞かないで言いたい放題、余りに勝手で、余りに魅力的な女の子がいるだけです。そして、女の子が解らずに振り回されて、知らずに振り回している男の子、竜児、北村。次巻は10月発売予定との事ですが、もうどんな展開になっても驚きません。どうとでもなる、と言う話ではなく、どうなっても受け入れなくちゃ、と覚悟させる、恋愛そのものだと言える物語です。これぞラヴコメ。
・「面白いんだけど……」
最近のとらドラ!は、結構シリアスよりに物語が進行しているせいもあって、内容に関しては引き込まれるものがあるモノの、とらドラ!らしいコメディー方面を期待していると評価は下がってしまうかもしれません。
ただ、手乗りタイガーこと、逢坂大河と竜児の関係。みのりの立ち位置。あみの真意は何処にあるのか、北村は兄貴一筋なのか等、物語が佳境に入っているのは見所。
最終巻が近いかも……と思わせる展開に、目が離せません。
・「せつな…ッ!」
前巻でこれ以上はないってぐらいこじれきったと思ったんですが、まだ来るか…ッ!って感じです。亜美や櫛枝の真意がけっこう見えてきた部分も多かったんですが、最凶なのは今回のラスト。 それにしても仲良し9人組(えー)の全員がいい感じで巻き込まれてくれて、今後どんな余慶なお世話な展開が待ってるのかと思うとゾクゾクします。みんな切ないけど今回は櫛枝が一押しの自分も安心して読めました。前巻があれだっただけに。でも竜児にとっては前巻より非道いことしてるのかも…。
ネタバレになっちゃうので詳しくは書きませんが、恋愛一方通行失恋一直線的すれちがい模様は規模を大きくしつつ前巻よりテンション高く緊張感アップでかなり面白かったです。あと独身(30)の扱いはもうちょっと良くてもいいんじゃないかと思う…
・「修学旅行で交錯する、それぞれの想い」
実乃梨に告白することすら許してもらえなかった竜児。
自分の本当の気持ちに気づきながらも、それを押し殺し、竜児と実乃梨を結び付けようとする大河。
これまで通りの三人の関係を頑なに維持しようとする実乃梨。
そして、三人の輪の中に入れず、一人苛立ちを募らせる亜美……。
四人のすれ違う想いによってつくり出される磁場が、今回とうとう臨界に達し、暴発した激情が相手を、そして何より自分自身を無残に傷つけていきます。
ついに、人間関係が動き出しました。
前半のノーテンキ&コメディから後半のシリアス&修羅場への転調というのは、『とらドラ!』の基本フォーマットですが、今回はとくにその落差が激しいです。
もはや、これまで通りといった微温的解決は望めないほどにヒビが入った四人の関係。
次巻に登場するだろう大河の母が、さらに混乱を加速させるのかどうかも含め、今後の四人に注目です。
・「最高レベルのラブコメですよ♪」
前作を購入し、その軽妙な素敵テキストに魅せられてしまったのですが、とにかく二人のヒロインが素敵すぎます。
ストーリー自体はとことん王道といいますか。とにかく昔からよく目にするようなお話が主軸。
ですが、それを語るテキストと、華となるヒロイン'sの魅力が尋常ではありません!
最高に楽しいと思えるこの作品は、この2巻で完結とのこと。ファンおよび編集部からは続編希望の声が挙がる予感……。
「なんだ、ラブコメか」と敬遠なさらずに、ぜひとも手にとっていただきたい一冊です。
・「王道にして異色のラブコメ」
タイプの違う2人のヒロインの間で揺れ動く主人公という、おそらく何万回と繰り返されてきた直球パターンのラブコメです。二人のヒロインのキャラクター造形、主人公とヒロインの距離が縮まっていくストーリー、コメディ部分の質の高さなどいわゆるラブコメの王道的な部分のクオリティーの高い作品なのですが、私は「王道」に収まりきらない魅力がこの作品にはあると感じます。
その最大のものは主人公の「田村くん」の造形だと思います。(特に最近の)ラブコメにおいては、主人公は読者が自分を投影して、ヒロインとの恋愛を疑似体験できるように設定されることが多いのですが、この作品では主人公の田村くんは悩み、苦しみ、浮かれ、暴走する自己主張の激しいキャラクターです。その情けなくも、ひたむきで真っ直ぐな行動はコミカルであると同時にカッコ良くて思わず感情移入して一緒に泣いて、笑ってしまいます。その結果、記号性の強いぬるま湯的なラブコメ(それが悪いと言ってるわけではありません)とは一線を画した作品にしあがっています。
タイトルのセンスの良さや、2人のヒロインが作中では顔を合わさないという「板挟みもの」としては(実は)トリッキーな構成を採用している点など、他にも評価できるところが多いですね。2巻で完結という点は賛否あるようですが、私はよくまとまっていて良いと思います。
・「剣も魔法も超設定もいらない」
普通が面白い。女の子が可愛くて、主人公がバカで単純で……でも、なぜか応援したくなる。
世界の危機やカッコイイ必殺技なんてなくたって、面白いお話はできるのです。
派手な設定ばかりが目立つラノベ業界。この作品で箸休めをしてみてはどうでしょうか?
・「この巻で完結とは非常に残念です」
田村くんと松澤さんと相馬さん、それぞれの描写が上手に描かれていると思います。悩んでいるとき、落ち込んでいるときはもちろん、それぞれがそれぞれの思いから吹っ切れたときの行動描写も実に生き生きと描かれ、読み手の心を鷲掴みにされた感じがします。
この巻で完結してしまうのは非常に残念です。もっと3人のこれからを見てみたい気がします。是非、いつの日か続編がでることを期待したいと思います。
・「突然の手紙」
音信不通だった不思議ちゃんからの突然の手紙。手紙にはただ一言、「相馬さんって、だれ?」不思議ちゃんが知るはずのない相手とキスをしたその日に届いた手紙。戸惑う田村君、そしてツンドラからデレデレになり、田村君の同窓会に押しかけて彼女宣言をしてしまうデレデレ少女。そんな彼女の健気さに喜ぶ気持ちがありながらも不思議ちゃんの事が気になり思わずさけてしまう田村君。今回でラストという事ですが、ちょっと内容が薄いかな?というか終盤があっさりしすぎた感じがします。とは言え、決して悪い訳ではなく、「ほしのこえ」みたいに多少の物足りなさを感じるが後は読者の想像によって補うという楽しみ方が出来るならば問題無いと思います。正直物足りない点があるので続編なり、アニメ化なりをして完全版を作って欲しいと切に願います。
・「。」
作品の主題がなんであるかはっきりとしないところが一つの魅力だと思いますが、少なくともその大きな要素の一つである「旧人類の過去」、その一端が今巻で明らかにされます。言うなれば探索モノです。丸々一冊使って一つの話なだけあり、やや単調な勘もありますが、そこはそれ、お得意のメタとベタとエスプリで最後まで読ませてくれます。ロミオさんはタケフィジとエーコムに借りを返されたようですが、変わらずガツガツしていってくれそうなので、今後にも期待せざるをえません。
・「電車の中で暇つぶし」
1〜3巻まで数時間で読めます新幹線のお供に良いです
・「シニカル版『ヨコハマ買い出し紀行』」
短編でも長編でもシーンが短く押し引きが明確だった1、2巻とは異なりこの3巻は冒険譚らしく各シーンが長く、シリーズ初めて構成から長編になっている。読みやすく可読性の高い文章で難解な構成や内容を扱うのが常の作者だが、シーンが長くなった分可読性が若干オミットされていることは否めない。未読者がこの巻から入るのは若干敷居が高いだろう。さらっと読める1巻に比べると、2巻、3巻、と徐々に読者に頭を使わせる作りになってきているように思う。
ただそれでも、独特のブラックユーモア(本作はメルヘンに見えて実は全然メルヘンでない)や饒舌に見えて計算された会話は相変わらずのロミオ節。「助手さん」執筆の絵本の結末などはお約束のオチなのにしっかり効果をあげていてある意味このシリーズを象徴しているし、139〜140頁の「水」のくだりなど、やっぱりこの人は言葉選びの天才だと感嘆させられた。ファンにとっては期待を裏切らない一冊。
終末的世界観は芦奈野ひとしの表題作に通じるものがあるがあれとは違う意味で「オトナ向け」である。シリーズ未読の方は、序盤20頁を見て購入を決められれば良いかと。
・「P子のダンジョンチェック」
今回は長編であります。内容は だんじょんえくすぷろうらぁ であります。新キャラ登場であります。妖精さんがいなくて大ピンチ、でも大活躍であります。お水は大切であります。
P子さん大好きであります。
・「シリーズ3作目は『・・ちょっとね』」
この第3巻はもはや地底冒険譚なる様相です。主人公とその助手とが荒廃した地下都市で探険します。そして謎のゼリー状の物体やネコ耳ロボットなどに遭遇する話。
なんだか何でもあり状態な3巻です。例えば唐突なネコ耳ロボットの出現にちょっと唖然。今まではまだ未知数な妖精さんの生態に右往左往しながらもなんとか現状を把握していく調停官のお話というスタイルで、とても新鮮だったのだが、まだ誰も見ていない地下のロストテクノロジーという設定を逆手にとってやりたい放題な感じは否めない。また、妖精さんも難解な語句をひらがなにしたコトバしかなかったのも、ひねりがないなと思った。とにかく「今までになかった感」は薄れ、ライトノベルっぽい作風に変貌したのは残念です。まあ今巻だけは特別な長編ものだったせいかもしれないし、投げやりなおじいさんも見れたので(おじいさんファン)良かったよ。
次巻はおじいさんが村人たちのために大活躍!!!・・・だったらいいな(笑)。
・「丁寧な文章」
評価の高い、衝撃の冒頭。一つ一つの言葉を丁寧に紡いだ文章。救いなく、訴えかけるストーリー。タイトにまとめた構成。心に残る登場人物。
才能がある人が丁寧に書いた文章。それを読むだけでも価値があると思います。
・「少女特有の脆さ」
「好きって、絶望だよね。」
・「消えてしまったロリポップ」
リアリストで実弾(=生活に役立つもの。お金?)を求める山田なぎさと、真実を隠す為に嘘で自分を塗り固める、一見不思議ちゃんの海野藻屑。この2人の友情がだんだんすごく、すごく私にとっていいものになっていくんですが、13歳が撃つ弾丸はちっぽけで役立たずで、儚く消えてしまいます。ひきこもって貴族のようになった兄・友彦の行動、担任の思いなどに感動しながらも、やっぱり2人が親友となっていく様子をもっと見たかった、けど・・・やっぱりこの世に砂糖菓子の脆い弾丸は通じないんだな・・親に保護されていないと生きていけない状況の中でもがいてもがききれなかった少女達の物語です。
・「砂糖菓子の弾丸は…」
純粋に話の組み立てや伏線の使い方は巧いし、登場人物は美しく、独特で、でもどこか共感できる部分を持っている。文句無しの傑作である、のだが私には毒が強すぎたのか、軽くトラウマになりつつある作品でもある。あの恐怖感に近い読後感はなんともいえない。
この作家はバイオレンスの取り入れ方が本当に巧い。スカートの中の痣とか、「嘘だから、平気」という言葉の中に伏せられているからこそ、逆に痛々しいほど「暴力」の怖さは引き立っていた。
「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」といいつつ、私の心は蜂の巣状態にされ(笑)、色々なことを考えさせられる作品だった。
・「痛々しい感性」
リアルなことにしか興味のない実弾主義の女の子山田なぎさと、自分を人魚だと言い張り砂糖菓子の弾丸ばかりぽんぽん撃つ転校生、海野藻屑。 二人の共通点は13歳で未成年で義務教育で、まだ自分で運命を切り開く力がないこと……
切なくてやりきれないお話でした。 なぎさの一人称が本当に13歳の女の子のそれのように感じられて、だからこそ率直で痛々しかった。 二人の未来は冒頭に記されているのですが、それでも読んでいるうちに「幸せになって」と願わずにはいられません。 ああもう、藻屑ちゃあん…… 現実を隠すための彼女の荒唐無稽な嘘の一つ一つが胸をえぐっていきました。 ライトノベルはいえ、とってもいいお話です。 あと、なぎさのお兄ちゃんの友彦がとても格好よかったです。
・「新章突入か!と思ったら・・・凜ファンにお勧め!」
収録内容第1話 遠州 悪霊退治 久々に実家に戻った凜に尊敬している人物からの対魔の依頼が・・・第2話 剣豪少女、演劇不始末 2−B女生徒の陰謀?で演劇部の助っ人を引き受けた凜だったが・・・第3話 復習 血刀 凜の目の前に現れたのはメイドのリーラ、そして彼女からある依頼が・・・
ドラゴンマガジンに収録された作品から凜中心のストーリーを抜き出した本かとおもいきや、なんと書き下ろし中編3本を収録した凜ファン感涙の1冊となっています。(3話目ではリーラまで登場!) この調子で他の女性キャラでもぜひやってほしいですね。
・「凛じゃなくて凜なんですよね。まあいいけど……いややっぱよくないだろ!」
ドラゴンマガジンで連載されているまぶらほの番外編という位置づけになるのでしょうか?すべて書き下ろしの話でしたし、凜ファンの自分にとっては満足の一冊でした。続編がぜひ出てほしいと思いました。
・「凛でいいのかな。今回も築地節がいい。」
まぶらぼの影のヒロインことの神城凛をヒロインとした三作の書き下ろし中編集です。
・「これまでにない凜の魅力」
魔物退治というある意味「凜の本分」を垣間見せてくれる第1話と第3話は、これまで設定されていながら、ほとんど描かれることのなかったヒロイックな部分を見せてくれている。 第2話は、金に目の眩んだ学園の生徒たちに「恥ずかしい」目にあわせられる作品で、凜のファンならニヤリとさせられてしまう。巻頭の駒都氏のイラストはライトノベルにしては若干いきすぎの気がするがGood Job!である。
この他に式森和樹(あるいは他の恋人候補)との、不器用な恋愛が描かれていれば完璧だったと思える。まあそれは本編の方でときどき触れられているので、この作品に求めるのは欲張りかもしれない。
特に得るところはない(『まぶらほ』全般にいえることだ)が、ネタを複数仕込む作者の構成力、筆力は安定していて、安心して楽しむことができる。暇つぶしにはもってこい(但し、本編の読者に限る)の作品。
・「ドタバタが下手」
2話がつまらない、というか合わなかった。話の都合で性格が変わっていてるので、行動が不自然きわまりない。過去の巻もドタバタは”いまに”ぐらいだったので、ドタバタが下手なのだと感じている。それさえ無ければ、星4つ以上なのに。
●リアルバウトハイスクール〈アーリー・デイズ〉3 雛は舞い降りた! (富士見ファンタジア文庫 66-26 リアルバウトハイスクールアーリー・)
・「アーリー・デイズ最終章、そして物語は本編へ・・・」
収録内容・第十三話 ミサティーと秘密のクリスマス 美紗緒を訪ねてきたライオン顔の巨漢、彼に会いたくない彼女は静馬に足止めを頼んだのだが・・・・第十四話 血戦バレンタイン 涼子が初めて作ったバレンタインチョコ、それはチョコとは呼べない存在だった・・・涼子の気持ちを大事にしたいひとみは大作に相談を持ちかけるのだが・・・・第十五話 サムライガールの憂鬱 前半部は卒業記念講演を思い出す涼子、後半は新入生を前に繰り広げる静馬のKファイト、そして涼子の前に現れたのは・・・・第十六話 雛は舞い降りた! あずみと涼子の対決、それを知った藤堂雛乃は自分の父親の学校で繰り広げられるKファイトのことを知り・・・新撰組出撃!・第十七話 ファニー・ハニートラップ Kファイトに対する生徒会が用意した新撰組、そしてそれを支援する御鷹組が活動!しかし急速な生徒会の対応に・・・そしてKファイトの賛否に決着を着けるべく・・・・第十八話 じゃじゃ馬ならし 遂に静馬対新撰組5人の対決が始まる!そして涼子と静馬、伝説の戦いが・・・・エピローグ 素晴らしき日々の終わりと始まり アーリーデイズのストーリーが終わり、物語は慶一郎と涼子の出会いに・・・
第十三話が月刊ドラゴンマガジン2004年11月号第十四話が月刊ドラゴンマガジン2005年2月号掲載された作品で第十五話以降が書き下ろしとなっています しかし著者が後書きで描いていますが、現在の召喚教師リアルバウトに比べると慶一郎のイメージが・・・
●キノの旅 11―the Beautiful World (11) (電撃文庫 し 8-23)
・「文句なく面白い 本編もあとがきのお遊びも最高」
大前提として「キノの旅」は非常に素晴らしい小説です。 ライトノベルという枠組みやイメージで手をつけないのは勿体ない話です。 そんなわけで、自分は第一作からずっとこの時雨沢恵一の「キノの旅」を読み続けているのですが、今回も面白い一冊に仕上がっていました。いつものごとくに、三日間の滞在で次の国へ移るという独自ルールのもとに旅をつづけるキノと、その相棒といっていい喋るバイク(この作品世界ではモトラドといいます)のエルメスとの旅はいつもながらバラエティにとんでいて、価値観やら倫理観、考え方、ものごとの重要性ということについて考えさせてくれます。 それも、面白い物語を読んでいるという感覚のもとに。 この辺が僕がこのキノの旅を特に強くプッシュする点でもあるのですが、ふつう、上記のようなことをメッセージ性を込めて語ろうとすると重かったりわざとらしくなったり一方からの見方だけになってしまうのですが、このキノの旅という作品は、それをたくさんの国を放浪するという形にして、あくまで物語として笑わせたり感動させたりブラックジョークにしながら提示します。まず物語として完成された面白さをもたせた上で、いろいろな価値観や主義主張、イデオロギーなどをさりげなく提示し、それらを判断するのは読者だよ、ということにして決して主人公であるキノにさえもその評価を語らせない姿勢というのは本当にもっともっと評価されていいんじゃないかなと思います。 今作でも、「つながっている国」とか「失望の国」「カメラの国」など感動させる物語があるかと思えば、星新一っぽい落ちのついた「アジン(略)の国」「お花畑の国」など色々なお話が入っています。これは間違いなく買いの一冊です。
しかも、今回は本編とは別に今回もまた「あとがき」で遊んでくれています。「あとがき」で遊ぶのも最近の「キノの旅」の定番なのですが、今回もわかりやすい場所にある筈の「あとがき」(まぁ、普通の本では巻末ですよね)が見つからないというところで読者とゲームをしてくれています。かくいう自分も探し倒しました。というのも、「見つかりにくい」ところにあるあとがきはすぐに見つかったのに「見つかりやすいところ」にある筈のあとがきがなかったからです。本当に、けっこう見つけるのに苦労しました。そんなお遊びも含めて非常に評価の高い一冊です。是非読んでほしい本です。 本嫌いの子供もこれ読めば好きになるかもというくらい読みやすいです。
・「ハズレがない」
11本の短編と、○本のあとがきを収録した今回の『キノの旅』黒星紅白さんもあとがきを描いてらっしゃるので、それだけでも必見です。
もちろん物語の方もいつもの通り味のある話が多いです。特に、今回のラストに収録された『戦う人たちの話』は、ひさびさに暗くて血生臭い話だったのですが、とても楽しんで読むことができました。昔からのキノファンにも、明るいライトノベルに飽きた人にもオススメ。
・「さすがー」
今回はどれも短くてたくさん!だったのでよかったですあとがきのネタはなくなってきたみたいですが笑本編は毎回違っててどれもこれもが楽しいですね世にも奇妙な物語っていう番組みたいなそんな楽しさです
・「変わりませんね」
ここまで素晴らしい作者はなかなかいませんね。
読む人達の考えの裏の裏をついてきます。
話しのテンポも 素晴らしいですね
ライトノベル作者に よくみられる事として 巻が進むごとに 作風が変わってきます (マンネリ化してくる)
しかし…時雨沢恵一は 巻が進めば進む程 新しい道を記しています。挿絵も[キノの旅]と いう作品に素晴らしく 合っています。
ここから更に どのように巻が進むか
非常に楽しみです。
・「やっぱり。」
最近のキノの旅は長編が多かったようにも感じましたが今回はまぎれもない短編集。何処から読んでも楽しめます。
長編が悪いというわけではないですが、一度読むとしばらく敬遠しがちになってしまいますので今回は従来どおりの短編なので読みやすかったです。
●半分の月がのぼる空〈8〉another side of the moon-last quarter (電撃文庫)
・「命の大切さを後世に伝えていきたい」
1〜8巻を総括しての感想です。これは今は亡き父親の遺伝により心臓に欠陥を抱えるが故に常に死と隣り合わせで生きて来た少女と、健康ではあったが今はもう亡き父親とのわだかまりを残したまま日々を何気なく生きる少年とが出会い、幼いなりの必死で懸命で純粋な愛を育んでゆく物語です(二人は共に母子家庭)。物語内の文体は筆者特有の『透明感のある文章』と言われる通り、恥じらいも誇張もてらいも無く、ただありのままを述べるもので、それはまるで水がサラサラと流れていく様な清涼さが感じられるものです。その文章により死と言うものがこんなにも恐ろしく、そして穏やかなものなんだと私達にそれを気づかせてくれます。なんら病気を抱えていたわけではないのに既に亡き少年の父と、確実に後10年で死ぬであろうヒロイン……。この二つの死に明確な差はありません。差があるのだとしたら、いつ死ぬのかを知っているのかいないのか。自分がいつ死ぬのかをわからないまま、主人公の少年とのわだかまりを残したまま死んだ父親。反面、いつ死ぬのかが判っているが故に日々を楽しく素晴らしく生きようとする少女。その反比例に気づいた時、私は涙が止まりませんでした。人はいつか死にます。いつ死ぬのか、それは明確にはわかりません。だからこそ毎日を無為に過ごすのではなく、己の周囲にいる人に少しでも何かを残して上げたい。この物語はそれに尽きます。これは作者の伝えたいメッセージの一つでもあると思えます。主人公の少年はいずれ死にゆく少女のために、楽しい思い出を作ろうと躍起になり、また、少女もそれに応え、少年との日々を大切に生きます。例え健康であっても人はある日突然死に、心残りを残すかもしれない。それは病気を抱える人も、健康な人も等しく持つ可能性です。例え病を抱えている人だって、誰かに何かを残す事は出来ます。健康な人なら尚の事です。これは人生を大切に生きていこうと学べる本です。いずれ私にも子どもが出来、その子に物心がついた時、是非読ませたい本であると思います。日々に疲れ、今現在自分自身という存在に自棄になっている方々、是非この本を読んでみて下さい。人生に対しての何らかの教訓が、きっと掴める事と思います。私は実際、この本に癒されました。「今の自分に何が出来るだろう?」なんて弱音を吐けば――恐らくヒロインの少女は目を三角にして「何でもできるじゃないの!」と怒る事でしょうね(苦笑)これは、真面目に明日から生きて行こうと思える、精神浄化作用のある素晴らしい作品です。胸を張ってオススメ出来ます。是非御一読を。
・「お、終わった・・・・・・」
半分の月、最後となる短編集第二弾です。
様々な時系列の、様々な人物を描いています。あとがきにもある通り、微妙にスベったネタモノもありますが(苦)
しかし、やはりキモは最初に収録されている「雨」の後編です。二人の最後のエピソードとして最高のお話に出来上がっています。この一話だけで五ツ星の価値はあります。
さらに、私は特にイラストとかは気にしない(好みとかはありますが、決め手ではない)のですが、この巻のイラストは素晴らしい!このページでは表紙のイラストが載っていませんが(これを書いたとき)、私は書店で実物を見たとき、どきっ、としました。前編の内容を知っていれば、「そういう流れにはなるんだろうなー」的な考えは持てるんですが、それでも実際に「それ」を見れば驚きは隠せません。さしずめ、「花嫁衣裳を着た新婦を新郎が初めて見た」感じ(?)です。
まぁ、イラストだけべた褒めしてもあれですね。内容は前述の通りですが、この巻は「雨」のための巻だと思っていいと思います。
これからもいろんな苦しみにぶつかる彼らでしょうが、それと同じくらい、はたまたそれ以上に幸せはあるのでしょう。不確かな、でも確かに訪れる未来を掴もうとする彼らの、最後の物語を、どうぞ。
・「感無量です。」
この作品は裕一と里香を主軸に置き、その脇を固める登場人物との関わり合いや闘病、それに伴う葛藤を書く静かな物語です。2人の成長や心の距離が近付いていく過程は微笑ましく、そしてとても切ないですが、決意を胸に終わりへ向かって歩んでいく2人の姿はあまりに強く美しいです。この作品は全巻揃えて読んで欲しいです。少しでも多くの人がこの作品を手にとり、この先ずっと側に置いてくれることを願います。
・「たった3行の描写が・・・」
60ページの、夏目五郎のたった3行の描写・・・。この短い文章が、本当に胸に響きました。
全8巻中でこのシーンが1番心に届いたように思います。
主人公もいつか必ず経験することなんですよね・・・。
※このシーンは、ちゃんと1巻〜6巻の本編を読んでおかないと、 心に入ってこないと思います。
・「大団円かな」
7巻の続きを最初に持ってきて、盛り上がり、後半大丈夫か?と思ったものの、テンション下がらず最後まで。いままで物語にちょこっとだけ話題に上がっていたけど実質初登場のキャラもいて1巻から読んできたファンに送られた完成度の高いアフターフォローが素敵です。全力で裏切られたり感動したり、忙しいですがそんな素敵な時間が全部で8巻分。長く楽しめました。本当に終わりなんですねー。
●ブギーポップ・クエスチョン沈黙ピラミッド (電撃文庫 か 7-21)
・「まさに「中二階」な一冊」
上遠野浩平「ブギーポップ」シリーズの「正史」としては一年半以上ぶりとなる待望の最新刊。
もはや恒例の感のある、物語の終わったあと・別のところでの会話から始まるスタートは、今まで以上にニヤリとさせられる。時間の無い方はそこだけでも見るべきだと思います。時間のある方は一度読み終わったら冒頭に戻って確認してください。当初つじつまが合わなかったことが整合します。
がっかりさせるわけではないが、今作は「正史」として進展はしない。スプーキーE(またも!)が出てくるあたりの話だ。重要キーワードである「中二階」はまさに、今作を一言で表していて、大昔でもなく、でも進展しているわけでもなく…しかし、「先」があることは明確で。曖昧だがそういったイメージを抱かせる内容だった。前作「オルフェ」は原点回帰を意識したのか、確実に迫るシリーズの収束に待ったをかけたが、これは今作でも同じ。しかし、「イマジネーター」の、いわゆる残滓が出てくるあたり、物語は今後どのように進むのか非常に楽しみになってきた。
びっくりしたのは皆勤賞を誇る「魔女」が名前すら出てこなかったこと。「正史」順に進んでいるなら彼女の今の状況を鑑みれば、出てこないのも頷けるが…でも過去の話で出てこないというのは、逆説的に次回「ヴァルプ」への相乗効果を狙っているのか。
ところで、今作では「ブギーポップ」「MPLS」「合成人間」といったファンには当たり前のワードが、不自然なほど説明する場面が数度ある。「酸素は鏡に映らない」で新規読者開拓に失敗したから…というわけではないだろうが、かなり丁寧な説明が成されている。
「私たちはみんな、階段を上っている……そして上の階に行き着く前に終わる。でも下の階に戻ることもできない。一方通行なのだ。ずっとずっと中二階みたいなところで足踏みし続けている―それが、私たちの人生。」 本文18ページより
・「確かに、中二階」
イマジネーター辺りの時間軸のお話し。話自体に進展がなく、特に興味深い伏線もなかったように思います。 外伝の「ビート」や、「酸素は鏡に映らない」「ロスト・メビウス」等で、沢山重要な伏線を張ってきた今、正直満足できる作品ではなかったです。 私にとっての上遠野作品の魅力は 1、先が読めないストーリー展開 2、個性的なキャラクター 3、上遠野さん独特な人生観みたいなもの なんですが、どの点をとっても、今までの作品で見てきた様な事ばかりで、私にとっては特に印象に残らない作品でした。ただ、FF好きな人にとっては嬉しい作品かもしれません。 上遠野作品に詳しくないなら読んでも意味が分らないだろうし、詳しければ物足りない、まさしく「中二階」な作品。 上遠野さんの久し振りの新刊ですが、あまり期待はしない方が良いです。次の新刊に期待をしましょう。
●しずるさんと無言の姫君たち―The Silent Princess In The Unprincipled Tales (富士見ミステリー文庫)
・「ミステリーとしてはおすすめできないが・・・」
富士見ミステリー文庫の1冊でありますが、ミステリーの部分は実にあっけないほど、あっさりしています。安楽椅子探偵物やあるいは、美少女版シャーロックホームズとワトソン博士を期待すると、期待はずれに終わります。でも、それは、死体のおどろおどろしさに騙されて、みんなびっくりするけど、実は単純な事件(事故?)でしかないというこのシリーズのテーマから考えると当然なのかもしれません。(そういう意味では、このシリーズはミステリーというジャンルそのもののパロディーなのかも知れません。) この巻での、楽しみ方の1つは、しずるさんの4つのお姫様のおとぎばなし(物語?)の解釈であり、(これがまた、独特というか、偏屈というか・・・)もう1つは、この病院(研究所?)で皆から姫と呼ばれるしずるさん(よーちゃん流の解釈も出てきますが、それが正しいという保障はない)、そのものの謎=彼女は本当に病気なのか?そもそも何者?人間なの?がますます深まって、ミステリーの本筋が単純なのに反して、こちらはまったく、先が読めません。 でも、もしかすると、本当の謎はしずるさんの正体ではなくて、実はよーちゃんのほうだったりして・・・。いや、そもそも、実はどうでもよさそうな、書き下ろしのチクタクのほうが、本文でそれ以外が挿話だったりするかも・・・といろいろと想像を膨らませることができるのが、このシリーズの魅力です。
・「大好きなシリーズ」
当初、本格推理物かと思って手に取ってしまった作品ですがいい意味で期待を裏切られました、そのへんにあるような推理物では全然なかった分野としてはミステリー系に分類されそうですが
一体どこへ向かおうとしてるのか時折、人間の闇の部分を魅せつけられているようなそんな気分になる
・「素敵な安楽椅子探偵」
誰も想像できなかった不可思議な事件を、まるで始めから知っていたかのように鮮やかに解き明かしてしまう。謎と秘密を纏ったしずるさんとよーちゃんの謎解きを書いた、第3巻目。
前回までの事件と同様、ごく身近で起きて、偶然が重なって出来た不可思議事件を鮮やかに解き明かしたしずるさんに加え、今回はよーちゃんも単独で事件を解き明かしてしまいます。
さらに、今回はしずるさんが居なくなってしまうかもしれない、という大事件まで。もしかしたら、今後しずるさんの活躍は日本の外にも及ぶのかも?でも、そうしたらよーちゃんはどうなってしまうのでしょうか?
現実にはありえない様な奇妙で不可思議で唐突なミステリーですが、何気に人間の「裏側」を見せられているような、不思議な気持ちになる作品です。
・「溜めてあったネタを一気に炸裂させた感のある新展開です」
『涼宮ハルヒ』と冠するライトノベルシリーズの最新第9巻。シリーズ初の複数巻にまたがる長編エピソードで、今巻は上巻に当たります。舞台は春、ハルヒ・キョンをはじめ、全てのキャラが一学年進級し、新学期を迎えての新展開が語られます。このシリーズ、初期の頃から、張れるだけの伏線を張り巡らせて、後にそれを回収しつつ世界観を深めていくという執筆スタイルが採られていますが、第1巻『涼宮ハルヒの憂鬱』の頃から張られていてここまで回収されずにきたある伏線が、ここに来て新キャラの登場とともに遂に回収されます。まさに「満を持して」といった雰囲気ですね。他にも『涼宮ハルヒの陰謀』、『雪山症候群(短編集『涼宮ハルヒの暴走』に収録)』等で語られながら、解決を見ていないネタも次々に絡んできて、ここまで通して楽しんできたファンには非常に興味深いエピソードとなっています。また、今巻には少し長めのプロローグ(100ページ弱)が綴られていますが、そこではSOS団結成一年目の出来事が、フラッシュバックのように次々と語られています。こんな要素もやはりファンには嬉しいですが、反面この巻から『涼宮ハルヒ』シリーズに触れるにはやや向かない内容とも言えますね。今巻があくまで『涼宮ハルヒ』シリーズの第9巻である事をしっかり認識している必要があると思います。複数の実に魅力的な新キャラをはじめ、SOS団以外のキャラ達の活躍も増え、展開はより派手に華やかになっています。そして初の試みとなる叙述上の仕掛けが何を意味するのか?色々新たに振られた伏線や設定が気になって仕方がありません。少し気になるのは、新キャラに押されて旧キャラの陰がやや薄く感じられる点(特に今巻ではハルヒと有希がそう感じられます)ですが、今巻の流れだと、この先の展開には充分に期待が持てそうです。続刊『涼宮ハルヒの驚愕』の上梓が実に待ち遠しい所ですね(やや皮肉交じり)。
・「伏線の回収と散布」
単純な感想から言わせてもらうと、膨らんだ期待を裏切らず、面白かったです。
新学期、無事進級できたSOS団一同。話は新キャラクター達を軸に進みます。途中からはαルート、βルートと谷川氏得意のパラレルな世界で描かれています。個人的には一方のルートはハルヒ達SOS団の、もう一方は新キャラ達のルートかと思います。
「消失」のような、漠然としたうすら寒さを感じました。何が現実なのか。何が正しいのか。谷川氏の時計の歯車に組み込まれ、それでも心地の良い混乱を引き起こします。
今回は文字通り「分裂」。次巻のタイトルは「驚愕」。それはキョンが驚愕するのか、それともハルヒなのか。ハルヒならば……。色々邪推して、「驚愕」に手を伸ばすのも楽しい一冊に仕上がっています。
・「地盤が揺らぐ」
最初『分裂』と聞いた時には、ハルヒが二人になるとか、上下巻の構成自体を差して『分裂』と銘打っているのかとも思いましたが、まさかあんな形で分裂するとは思いもよりませんでした。あの分裂にどういう意図と意味があるのかわからないわけですが、やはり重要な意味があるのは確かでしょう。
それにしても、今回の巻でこんなに物語の地盤を揺るがすような事になるとは思いませんでした。作者は世界観の再構築を図っているのかもしれません。『分裂』『驚愕』の上下巻で、かなり物語が動くのではないでしょうか。
今回は上下巻という事で『分裂』ではエピソードが完結しません。そういう意味で、続巻へのヒキの強さではシリーズ中最高と言えるでしょう。
・「キョンのSOS団に対する想い、、、」
久々に物語の核心を突くストーリー展開となっています。最初はいつもの年間行事の様に『SOS団新1年生入団テスト』的な話しだと思いきや、今まで謎にされていた『涼宮ハルヒとは? キョンは本当に普通の人間なのか?』の部分に直結していく話しでした。
途中から話しがαとβ、キョン視点によって分裂し、昔TVドラマであったifシリーズの様に『佐々木達と絡んでしまったら〜』と『佐々木達と絡んでいなかったら〜』の二つの展開も見せます。急激な展開を見せるのは前者で、後者は新1年生SOS団テストに繋がっていくのでいつものゆる〜い日常に感じるのですが、SOS団テストにやってきた謎の新1年生が登場するのでどちらがメイン、サブっていう感じではありません。『驚愕』で二つが一つになるんでしょう。待てません、、、
あと読んでいて感じたのは、SOS団で一番成長してるのは長門でもハルヒでもなくキョンだと思いました。
・「2ヵ月後には、もう続刊発売!」
『憤慨』を読み終えた後、最新刊はいつ出るのやらウキウキ&ハラハラしてましたが、ようやく発進です。
今回は『分裂』がテーマになっており、何の事やら…と読み進めていくとようやくわかりました!確かに『分裂』です。この『分裂』は今までの活字媒体でありそうでなかった(のかな?)ような展開で、「一粒で二度美味しい」効果をしようとしてるのかな…(正直に言って続編を見ないと判断できませんが)。
でも今作だけでも非常に作り&練り込まれていて、さらに今までの『ハルヒシリーズ』と違った斬新さも持ち合わせている。やはり谷川サンの力量は計り知れない…と感じた。
6月には今作の続編である『驚愕』がリリースされるが、自分の誕生日よりも待ち遠しくなるのも『谷川マジック』なのかと感じる今日このごろです。
●SHI-NO-シノ-空色の未来図 (富士見ミステリー文庫 76-8)
・「元カノの遺せしモノ」
今回はお正月に帰省して、そして事件へと関わることになる『僕』。元カノ、という過去において誰でも無視しえない存在からの誘いに端を発してのこの事件は、そんな彼女に関わったあらゆる者達を巻き込んでいく――。
そこにわざわざ自ら出向いてまで関わろうとする、志乃、キララ、真白という『現ヒロイン』勢。物語は二元の様相を見せる、そして意外な結末へと向かい『彼女の○○通り』に収束していく――!今回のこれには個人的に、某作家の某探偵モノの最終作品を連想したりもしました。「うは、こうきたか」と、唸ってしまいましたです。
それと今回は、志乃の『とあるもの』の可愛さが個人的にクリティカルヒット、『僕』への想いのその微妙な変化もまた当然見逃せないもので――!『僕』と志乃の2ショットが少なかったのが(構成上仕方なかったとはいえ)残念でしたが、最後のシーンで補完出来たのでこれについてはでもよしとしますか。
次は、話だけはこれまでも何度も出て来ていた『あの事件』について、遂に語られる模様。今からもう次の巻が、待ち遠しいことこの上ないです。
●円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10)
・「戦いは終わらない」
相変わらず嗜虐趣味のメイゼルにかわらかわれたり、きずなに優しく気遣かわれるという平穏な日々を仁は過ごしていた。しかしそれも束の間。神人遺物の原料《賢者の石》を手に入れるため、神音体系最強の魔導師・聖騎士将軍アンゼロッタが日本へ降り立った。《賢者の石》発見の鍵を握る再演体系のきずなを狙い攻撃をしかける。《公館》は専任係官も少なくなり、しかも協力を得るのも一苦労。京香は様々な策を用意するが敵は圧倒的だった。きずなを救うため、仁は再び戦場へ。数でも装備でも圧倒的に不利な仁はきずなとメイゼル、両方とも守ることは出来ない。彼はどっちを選ぶのか?!
この巻でついにきずなは仁が隠していたことを知ります。そして一巻の戦いの舞台でもあった幻影城もでてきます。《公館》側の動きは少し控えめのかわり、出番が少なかったキャラの何人かが結構物語で目立ちます。シリーズのなかでも大きく動きを見せる巻になるかと。
メイゼルが大きな成長を見せます。小さな魔女はどこまでもまっすぐで、それだけに今回意外な一面を見せたきずなとは対照的に感じられました。でも何ていうか、いい子だけじゃなく人間くさいきずなも嫌いではありません。 気になる終わり方ですので、はやく次巻が出てくれないかな……
・「転換点」
神人遺物の材料であり、魔法使いの歴史の転換点に現れる「賢者の石」を巡り、ついに、公館と神聖騎士団の戦いの火蓋が切って落とされました。
これまでの常識を打ち破りながら、次々と攻め立てる神聖騎士団。それに対して持てる力を振り絞り迎え撃つ公館。これらの戦いの引き金となったきずなと仁、さらにエレオノールも加わり、物語は進んで行きます。
テロ事件以降、消息が途絶えていたエレオノールの今を知って、始めは微妙な気持ちになりました。でも、周囲の人間と協力して暮らす彼女は、とても魅力的に映りました。日々の生活の中で自分が見つけた答えをかみ締め、絶望的とも思える神聖騎士団との対立にも、ひるまず前に進む彼女はかっこよかったです。
テロ事件で仁がひとつの区切りを迎えたように、きずなやメイゼルにもひとつの区切りが訪れたように感じました。その区切りは人だけでなく、協会・公館・神聖騎士団などにも等しく訪れたように思います。そして、この先どのような事態が訪れるのか、今後も楽しみです。
●GOSICKs 3 (3) (富士見ミステリー文庫 38-12)
・「花と秋のひと時と」
短編は3巻しか読んでいないのでほかの巻に関してはわかりませんが今回の短編は黒歴史が関わってくる本編とは異なり手記にまつわる謎を解くサラッとした内容となっております。ヴィクトリカと一弥ののんびりとした秋のひと時にいったんブレイクタイムといった感じです。ヴィクトリカの可愛さは健在でした。自分は花が関わる様々な手記とそれに関わる謎に関してのヴィクトリカの推理を読むことができ楽しかったですが、本編のような歴史が関わってくる事件を期待する人からすれば少し物足りないかも。終盤では今後の物語の伏線が張られ、これから二人を巻き込む運命がどのようなものなのかとすごく気になりました。今後(GOSICK7)に期待です。最後に、コルデリアには驚かされました。
・「子猫と子犬と秘密の庭」
GOSICKの短編集3巻目です。ファンタジアバトルロイヤルで連載された4つと書き下ろしが3つです。連載作4つでは久城が迷路花壇で待つヴィクトリカのために本とお菓子と花を持って行きます。今回は事件らしい事件もなく穏やかに流れる日常が書かれており、ヴィクトリカと久城の仲の良いやり取りをのんびりと楽しめます。 長編6巻での容疑者達との問答の書き方も面白かったのですが、今回のテーマ毎のおはなしの書き方も面白いです。またメインになっている3つのアイテム以外にも、毎回違う書きはじめ方をしてあって飽きがきません。 口絵やプロローグのヴィクトリカも良いのですが、107ページのイラストがたれ耳のうさぎの子供みたいで可愛らしいです。赤朽葉家の伝説が各所で取り上げられている桜庭先生も楽しみですが、武田先生が連載されているという漫画も楽しみにして待ちたいと思います。
・「束の間の休息」
短編のミステリーを書くことはとても難しいと思う。複雑なトリックを作って長々と解説させるわけにはいかないし。だから、読者の思考の隙間を突くような、盲点となるトリックで勝負しなければいけない。 この作品を、しかも短編で、ミステリーチックに書く必要ってどの程度あるのだろうか。それぞれのキャラクターは確立しているのだから、そういう縛りをなくして自由に動かせたほうが生き生きするような気もする。
本作品は次なる本編の序章。ようやく帰り着いた学園でいつもの毎日を送るヴィクトリカの周りでは、彼女を主役とする物語が動き出そうとしているようです。
・「ゴシック……?」
さてさて、6巻仮面舞踏会の夜に続く短編集第三弾なわけですが……。ゴシックらしくないというかいや登場人物たちは非常にゴシックらしいのですが……。
収録されている短編は5つ。メインの4つに書き下ろしの1つです。問題はメインの4つです。オールド・マスカレード号で帰ってきた後のお話なのですが、4話とも風邪気味のビクトリカに一弥がお菓子と花とお話を持ってお見舞いに行くという展開で、基本的に一弥がビクトリカに本の内容を話してビクトリカが揶揄するわけです。な・の・で、お話の本筋はあまり一弥達に関係がありません。シリーズを集めるつもりの方以外にはオススメしませんね。
最後にちらっと次巻への伏線というか書き下ろし部分がありますので、そこは読む価値アリかなっという感じです。
・「ちょっと一休み」
図書館で風邪引きのヴィクトリカの為に一弥が本(手記)を見つけて持っていってあげる話の短編。基本的には一弥の読む手記がメインストリームで、各手記に施してある仕掛けをヴィクトリカが解明していきます。淡々とその手記を読むよりはどんな仕掛けがあるのかstop to thinkで読んでいくほうが楽しめるように思います。ただあまり力が入っている感じの作品でもないので、あくまで外伝としてなら楽しめる話かとも思います。
●せまるニック・オブ・タイム (富士見ファンタジア文庫 92-20 フルメタル・パニック)
・「長編クライマックス直前」
この本は、クライマックス直前の巻なので、今まで伏線を張っていた事、謎が明らかになります。ウィスパードとは何か?なぜブラックテクノロジーを知っているのか?設定画にあったレーバティンの肩にあるユニットの詳細?クルツのオンナの正体?レナードの目的と千鳥にこだわる理由?前巻でクルツが意味深な発言した赤のエリゴールの正体?一部ですが明らかになるアムルガムの組織の謎?クルツとマオの関係はどうなるのか?などの疑問に答えるのが、この本です。めぐるましく話が展開されていきます。激戦連続の戦闘シーン。400ページ越えの大長編です。クルツファン必見の巻です。
・「ライトノベル・・・と言えない重さ。」
流石、賀東招二。そう唸らされた一冊でした。そして、このライトノベルがすごい一位を獲得した実力、間違いありません。しかし、ライトノベルと言うには少々重さが激しい巻でした。物語は収束へ向け一気に動いていて、とにかく読み手の私たちはその物語の荒波でもみくちゃにされます。謎が解明される快感と、彼等が抱く希望と、訪れる困難と、その困難に立ち向かう意志と、喜びと悲しみと。確かに、最近はライトノベル流行りで沢山の作品があります。売れている本だっていくつもある。この作品だってライトノベルらしく「あり得ない技術」が出てくるし、短編版にはライトノベルらしい「軽いノリ」もあります。だけど、この長編版フルメタはとにかく一撃が重い。後半戦に入って、ソースケが一人になったあたりから、なんだかどんどんライトじゃないパンチが来る。他のライトノベル作品だってフルメタより人が死ぬ物語は沢山あるのに、フルメタの方が泥臭くて血なまぐさくて、そして人間くさいのはどうしてでしょうか。とにかく、圧巻の一冊でした。まだ色んな感情にもみくちゃにされた波から抜け出せずにいます。
・「いよいよ物語はフィナーレへ。「付き合ってきて良かった」と思える結末を期待!」
本書ではこれまでフルメタルパニックの世界の数々の謎が明らかにされていきます。アームスレイブやその周辺にある存在しない技術(ブラックテクノロジー)、これらを世界に送り出した囁かれた者(ウィスパード)たちがなぜ生まれたのかが明らかになります。ありえない技術、ありえない存在がなぜ生まれることになったのかを賀東招二は逃げることなく真正面から説き明かします。
400ページを超える内容で、かつ緊迫した物語展開の中で謎の説き明かしをやられたので、読後には呆然としてしまいました。本書はこれまでの長編作品とはだいぶん雰囲気が異なり違和感を感じたりもしましたが、それでも目が離せない展開で、私は一気に本書を読破してしまいました。
そして、いよいよ物語は次巻で最終巻とのことです。思えばこのシリーズが始まって10年ととても長い付き合いになりました。シリーズが進むにつれて宗介もだいぶん変わりました。本書の中盤、ヘリの中で話す宗介がテッサと話す場面で「ああ、宗介は成長したな」とうれしく感じました。物語は彼がテッサに語った「希望の結末」では終わらないでしょう。でも、宗介やかなめがハッピーエンドで結末を迎えられることを期待しています。
最終巻が作者あとがきにあったように「付き合ってきて良かった」と思える結末でありますように!
・「きっともう傍観者ではいられなくなる」
終わるデイバイデイから続くこの物語の、読んでいて辛いこのせつなさはいったい何なのでしょう?。近頃、ぬるい物語が多い中で、悲しすぎる展開です。しかし、この物語の中のキャラクター達に幸おおかれと応援するしかないくらいに感情移入してしまっている自分がいます。どんな結末になるのか、正直想像もつきませんが、命を燃やすキャラクター達をそして作者を見届けたいと思います。
・「読後に呆然」
フルメタの長編シリーズも、いよいよクライマックス。最終章を目前に控え、物語もヒートアップしていきます。
本作では今まで話の中心に据えられていた「ウィスパード」に焦点をあて、ついに作品根幹の謎が明らかになっていきます。この辺りを知ってから1巻などを読み返すと、幾つかの点で「ああ、なるほど」と膝を打つことでしょう。
今回も登場キャラも熱く、血の通った人間である事を知らされ、それぞれの想いがぶつかり合います。前巻が宗助の巻だとしたら、今回はかなめをはじめとするウィスパード達。テッサやクルツなどのTDDチームが主役です(もちろん宗助も活躍していますが)。彼らの動向には目が離せません。
・「一度きりの夏。」
浅羽のイリヤへの想い。イリヤの浅羽への想い。そのすべてが自分の中に伝わってきます。
「イリヤの空、UFOの夏」読み終えて残ったものはどうしようもない切なさでした。
・「どこまでも続くイリヤの空、もう来ないUFOの夏」
決して一息に読むことはできませんでした。もちろん、秋山さんの情景描写や心理描写に読み入らされたのもそうですが、イリヤとの想い出が、浅羽とイリヤの想い出が、この夏の想い出が溢れてきて、1・2・3巻を読み返さずにはいられなくなったからです。イリヤがなぜ浅羽を想うのか、イリヤはなぜ些細なことで喜ぶのか、イリヤはなぜ自分の体を傷つけてまで、何と、何のために闘っているのか・・・。イリヤと浅羽の出会いに何があったのか。今まで曖昧にされていた部分が全て明かされます。それは絡まった糸が解けるようであり、人間の残酷さを語る悪魔のようでもありました。「イリヤの空、UFOの夏」の全てが詰まった、最終巻の名に相応しい一冊だと思います。1・2・3巻を読んだことある方には是非、読んだことのない方も是非1巻から読んでいただきたいです。私の、一生に残る一冊です。自信を持ってお勧めします。
・「えもしれない余韻が・・・」
内容は某最終兵器○○となんとなく似ているなと思いました。浅羽と伊里野の逃避行+ラストなんですが、私的には浅羽に好感というか、共感を持てる部分が多くて感情移入しやすかったです。小説という架空の世界なんですが、それでも実在の世界と思って読めるのは浅羽の心の葛藤がうまく表現されてるからだと思います。実際にどんな困難があっても挫けず、あきらめずに常にポジティブな人なんてのは世界中にそんないませんし浅羽の心情・行動は現実味をおびていてどんどん引き込まれてしまいました。くわしい内容は書いてしまうと購入する意味ないので省きますが読んで後悔する人はいないと断言できる作品でした
・「「中学生」を見事に描いている」
3巻の終わりの、浅羽の強い決意が、行く当ての無い絶望と疲労で次第に壊されていく、そして最後は両者が崩壊を見る…
なによりもその描写がすごく印象的でした。行動と感情コントロールの微妙な稚拙さがあって、中学生には重過ぎる旅だということを鮮やかに描き出す…まさに鬼才でしょう。
崩壊後の二人の絶望がとくに心に残って、最後のシーンまで実に巧妙に引っ張っていきます。
幾分謎も残りますが、まあいいっしょ。名作ですな。
・「ファンレター。」
秋山瑞人様
全4冊を読み終えました。素晴らしい。。。しばらく余韻を反芻してるうちに作者のあなたが決して語らないであろうことが、既に作中に語られてることに思いを馳せ、深く納得してる次第です。
でも。
物語は既に完結していて、全てが私たち読者に委ねられてるのではなかろうかと思うと、私は何種類かの表情を同時に作り上げてしまい、そんな貌は数人にしか見せたことが無いことに気付いたりして、何だか懐かしい不思議な気持ちが湧いてきます。
文字という味気ない世界が、細部まで精緻なスゴイ魔法が仕掛けられ、立体的にありありとキャラクターとその世界が間違いなく本当に動いてました。動く、喋る、迷う、笑う、泣く、食べる、寝る、苦悩する、怒る、絶望する、求め合う、夏の匂い、!空の色、体温、手触り、皮膚感。文字なのにページにウィンドウがあって、その向こうで「生きている!」 たくさんの読者が、浅羽の瞳、伊里野の瞳と、自分の瞳を合わせ、至福感に陶然とするでしょう。
読了後に胸に残る残響は、幾たびかの逡巡を経て、必ずこう辿り着くのではないでしょうか。
「この本を読んでよかった」
●“文学少女” と神に臨む作家 下 (ファミ通文庫 の 2-6-8)
・「遠子の願い、ななせの想い、心葉の決意」
《文学少女》シリーズでは毎回、心葉による一人称の語りの合間に作中人物の独白(手記)に当たる、太字の記述が挿入されます。
――過去のトラウマのため、現実から逃避しがちで、いわゆる〈信用できない語り手〉の傾向もある 心葉の「語り」と、誰が何の目的で表しているかが最初は伏せられている太字の記述の「騙り」――。
これまで、そうした語り/騙りの二重構造によって読者を誤誘導し、意外性を演出していく手法が用いられてきたわけですが、シリーズ本編の最終巻である本作においても、当然その仕掛けは用意されています。
今回は
「天野結衣(遠子の母)が、親友である櫻井叶子(流人の母)に宛てた手紙」
という体裁の記述が挿入されていますが、なぜこの形が選ばれたのか、その真意が分かると納得、そして感動!!
なんというか、行間には、文面以上に切実で、懸命な想いが溢れていたのかと想像すると、こちらまで胸が熱くなります。
また、本作では、謎のままだった『水妖』の未来の場面についての「回答」も示されています。これまた納得、そして微笑w
かねてからの懸案だった遠子・ななせ・心葉の三角関係問題に、きっちり結論が出されます。
残念ながら、シリーズ本編はこれにて完結ですが、短編集と外伝がでる、とのこと。遠子先輩が、今度はどんな表情を見せながら文学を素敵に語ってくれるのか、今から楽しみです。
・「伏線回収の上手さに舌を巻いた」
ついに文学少女シリーズの完結編です。外伝や短編集は出るようですが。
1巻からずっと野村さんの伏線回収の上手さに驚き、してやられたと思ってきましたが、この巻の最後は自分がどれだけこの著者を甘く見ていたかがわかってくるものでした。
このシリーズは明らかに数週じゃ読み足りない、覚えるくらい本を読まないとすべての裏がわからない、それほどに読み応えのある本だと私は思います。また、このシリーズに出てくるネタ本も読むべきだとは思っていますが、私は生憎ほとんど読んでいません…
また、竹岡さんの絵もとても綺麗でそれがこの本をさらに好きにさせてくれます。表紙も、巻頭も、挿絵も見事に話の雰囲気と合っていて、絵のためだけにも買う価値があると思います。
実は私は1巻は半分表紙買いでした、そしてこの巻もシリーズだから買ったというのではなく絵買いできるレベルでしょう。
なんだか、この本のレビューじゃなくてシリーズのレビューになってしまった気がします…最後に、迷っているのであればとりあえず1巻だけでも読んでください。
・「すごいっ」
外伝の“文学少女”と月花を孕く水妖と、神に臨む作家 上 を読んでから、私なりにどういうことなのか?と推理していたんですが、私が想像していた答えとはぜんぜん違ったので、びっくりしましたしかもその答えはすごくなんていうか・・・言葉ではうまく説明できないんですけど、あえていうなら、「納得」でしょうか。思わず「あぁ〜そういうことか!!」と言ってしまったほどですww謎をここまで、綺麗にまとめることができるのか!?と思いましたねwwこれほどオススメな本はめったにないと思います!!!!読んでみる価値ありです!!
次は短編集だそうです!あと、挿絵の竹岡美穂さんの画集が出るそうです!!今まで、4ヶ月おきに出版されているので今度は12月ぐらいに発売だと思いますwwすごく楽しみですね!!!
・「最高に胸が跳ねる」
こんな小説は初めてでした。今までで一番ハマり感動してすっきりする小説です。全く先が想像できずに胸がどきどきしました。全てが巧く上手くまとまって非常に読みやすかったです。何度も胸を締め付けられ熱くして切なさを味わい感動して涙を流しました。期待以上の物ができあがっています、最高です。非常に切なくて甘くて悲しくて楽しくて色んな感情を味わえます。大好きです!!!!!!!!
・「圧倒され、感動した。」
幾重にも重層に紡がれた物語「文学少女」の根底が明らかになる本作。
・「『空の境界』のすすめ」
まず最初にお断りしておくが、私は同人誌なるものをこれまで知らなく、この著者の作品を読んだのも新書化された『空の境界』が初めてである。以下の文章は一人の読書好きとしてのものである。 文章として難しい表現、語彙、描写などが批判の対象とされているが、これはそのとおりであって特に上巻にそれが顕著であった。恐らく、最初の数ページで戸惑いを覚える方も多いと思われる。さらに主人公の能力、魔術、世界の根源などなど難解な説明がやたらと続く箇所があり、読者を苦しめる。これは個人の能力としての語彙力のせいではなく、著者の文章力の問題であろう。しかし難解ではあるが、そこに書かれていることは決してチャランポランな類のものではなく著者の熟考の産物であり、たいへん示唆に富むものといえる。概して、このような部分は理解できればバンザイ、そうでなくても読み進めることはでき、そうたいした問題とはいえない。問題は、普通の平凡の文にいくつか見られる文法的におかしな箇所である。これは誤植なのであろうか?マイナスポイントだ。登場人物は、誰か一人ぐらいは自分好みが見つかるであろう。魅力的な人物たちだと個人的には思っている。さて下巻について。これは上巻を楽々、苦しく読破した双方の読者にとってまさしくクライマックスと、私はお勧めしたい。上巻で鍛えられたのか、格段に読みやすくなり、ラストは怒涛のごとくここまで読んできたものは感慨にふける。章頭の詩も美しく後で読み返すことで、その存在価値は二倍にも三倍に跳ね上がる。とくに「7」のものは秀逸であり、文章と合わせて『空の境界』を感動的な物へと変化させる効力をもつものであった。 私はこの本を大いにお勧めしたい。少しでも関心を持った方や、読もうか迷っている方は一読を。読んだあとキライと思っても、必ず1つは心に残ることがあるだろう。そういう作品である。
・「一部の読者層に特化した名作」
他の方のレビューでも頻繁に言われていますが、この本は読者を選びます。この本の魅力を一言で言うなら、文章でも人物でもなく「世界観」だと思います。この本の中で起こる事柄や登場する人物は、例外なくこの世界観の中でのみ存在できる物ばかりです。現実とは異なる設定で構成された世界の中で、物のあり方や存在について考察が展開されていく。その過程で、様々な登場人物たちが物語を紡いでいく。この設定に馴染めるか否か、それによって☆一つ~☆五つまで評価が分かれるかと。この世界観にはまった人にとっては、紛れも無く名作です。如何に巧妙で奥深い文章を書くことが出来る作家の方でも、基本となる世界構成が本の面白さを決めるのでは?そういう意味で、私は何かが突き抜けている作品にこそ魅力を感じます。
・「読み手を選ぶ小説」
世界観、キャラクターの魅力。それが面白いと感じる人にはとても楽しめる作品。最初の数十ページで「どうかな!?」と感じた人にはお勧めできません。途方も無く長い長いお話が意味不明で続くと思います(笑)。 ダークファンタジーやオカルトが好きな人でもやや好みの分かれるところでしょう。 ただし、この世界や両儀式などの特異なキャラクターたちが、自分の感性に合う人には傑作として楽しめると思います。多少アニメ的(表紙や挿絵などのイメージによる)な雰囲気はあるものの、ここまでダークファンタジーを見事に表現している日本の小説は見たことがないです。 確かに文章の構成力や筆力はやや偏りがあり、読みにくい部分や難解な表現などもありますが、そこは黒桐幹也ならって、意味が良く理解できないが聞いておくことにしておきましょう(笑)。 しかしながら下手な小説家よりはっきりいって表現力はあると思います。私はこの小説によって奈須きのこさんの存在を始めて知りましたが、なるほどこれは話題になると理解できました。 物語りは、現在、過去、を行ったり来たりしており、やや注意深く読んでないと、数々の伏線を見逃す事になるので、ある程度しっかり読み進む事をお勧めします。更に考察を深めるべく、2度3度と繰り返し読むことによってますます深みにはまる世界でしょう。 個人的に一番印象に残ったのは主役の二人を除いて(笑)、忘却録音の玄霧皐月こと偽神の書(ゴドーワード)。その存在を説明するストーリーは奈須きのこさんの力量をもっとも表している個所だと感じました。 あえて星5としましたが、合わない人には星1~2くらいだと思いますので私の評価はあまり参考にしないでほしいところです。あしからず(笑)
・「彼女の真実」
荒耶との戦いに勝ち、平穏を取り戻したと思える下巻。だがそこには、より根源的なモノがあった・・・もう一人の、兄を慕う少女。彼女が閉塞的な学園に引き起こす「忘却録音」、その真実は?荒耶が覚醒させた、今では怪物に成り下がった少年。黒桐は彼を救おうとして囚われ、式は黒桐を救い出そうとするが、怪物は式を陥れ・・・
そして、彼女の真実が明かされる。彼女の正体とは、なぜ直死を持ちえたのか・・・?
現在流行の、甘ったるい恋愛モノや、ライトノベルなんぞとは違う、恐ろしいまでの完成度、描写力。ストーリー。かなりの厚さですが、一気に読めます。読み返してもその味が損なわれることはありません。これは、必読です。
・「記憶になる作品」
読み上げて一言
せつなくておもしろい・・・本当にすごいです全然わからない謎が、簡単に説明してくれたり、展開が遅すぎず、早すぎず・・・おもしろい
ラストは、微妙な終わり方ではなくさっぱりしてたけど、どことなく寂しい終わり方でした個人的に妹との絡みが欲しかったけど、まぁ本編が重要ですからね
読んでみて、なんか寂しい物語でしたね一度は読んだ方がいいですよ
・「高い!」
自分はニトロプラスダイレクトという、元々Fate/Zeroの通販を取り扱っていたサイトですが、そこで一冊1500円ほどで購入しました。しかも、4冊買ったらブックスタンドみたいなのも付いてきました。あれは、初回だけだったのかはわかりませんが、アマゾンは少し高い気がします。内容は多少言葉が難しいですが、Fate/stay nightの世界が好きな人なら楽しめると思います。Zeroはセイバーや切継の物語ではなく、綺礼の物語です。読み終わった後、レアルタの桜ルートで彼の生き様に酔いしれてみてはいかがです?
・「結末が確定している小説の醍醐味に打ちのめされた」
ライダーに酔った。ネタバレはしちゃいけないことだから・・・一言だけ。4巻一気読みすべし!その後、目を閉じて、余韻に浸って欲しい。無意識に、Fateのソフトを起動している自分が、そこにいるはずです。
・「この運命《Fate》に、タイガー道場は存在しない。」
Fate/ZeroはBAD ENDだ。登場人物全員が何かを失う形になって幕を下ろす。
しかし、読み終わってみて、この物語がTRUE ENDに思えるのは何故だろうか。
この物語はFate/stay nightの十年前の物語であり、十年後に確かな希望が残ることは確約されていることが前提となって話が進むからか。それもあるだろう。確かにそれは正しい「TRUE」といえるだろう。けれどそれだけではない。虚淵玄氏の文章が上手いのだ。「巧い」といってもいいだろう。物語の魅せ方を心得ているし、読者を物語に引きずり込む力がある。小手先のものではなく、この文章力は自然と会話ばかりが目立ってしまうノベルゲームのシナリオライターの次元を超えていると思う。これはFateをやった人ならまず間違いなく楽しめる作品だ。これは断言できる。「stay night」あっての「Zero」だが、「Zero」は、「Zero」がなくては「stay night」が成り立たなくなってしまうところにまで登り上がった。私的に「Zero」のほうが読み終わったときの達成感や満足感は「stay night」よりも上だと思っている。文体を奈須に似せるという難しいことをやっておきながら、Fateの持っているスピード感も、臨場感も、白熱する感情の爆発も、見事に書ききっている。
「人の土俵で、これだけの相撲が取ってしまえるというのは、ただ事ではない。」
三巻の解説を書いた田中ロミオ氏のいうとおりだ。これは文句無しにおもしろい。極限のBAD ENDがここにある。
・「Fate信者なら高評価。」
全巻を読み終えての評価。自分は全く小説は読まない方なのですが舞台が『Fate/stay night』の前の話という事で全巻セットで購入しましたが...傑作です!!、読み易いし『Fate/stay night』に繋がる伏線が散りばめられていて、もう一度ゲームをプレイしたくなります。『Fate/stay night』をプレイした方なら読む事をオススメします。個人的に気になったのは4巻で≪あちゃ〜〜≫と思わずにいられない場面が...、宿命の対決『衛宮切嗣VS言峰綺礼』なのですが『衛宮切嗣』のアレは『界○拳』ですか?、頭の中で≪『孫○空』かよ!!≫とツッコミを入れてしまいました(苦笑)
・「ついに完結」
切嗣の過去、『より多くの命を優先すべきだ』という脅迫観念に突き動かされるまでに至る経緯。セイバー(騎士王アーサー王)とバーサーカーの過去の複雑な関係。ライダー(征服王イスカンダル)の夢と過去。聖杯の意志と切嗣の歪んだ信念の対峙。そして、stay nightへのつなぎ目が明かされます。とことん悲しく、虚しく、凄惨な展開ですがどうぞ最後までZero(stay nightの始まりまで)をお読みください。
・「きのこ好きに捧ぐ」
はっきりと言います。奈須きのこさんの作品に一つでも苦手なものがあるならオススメ出来ないかもしれません。ですが、逆に氏の文章ならどんなものでも、という方には掛け値なしにオススメです。
語りつくされているとおり、野球の話ですが、それを通した友情と(人生においての)戦いの話です。FateでのUnlimitedBladeWorksとHeavensFeelを思わせる雰囲気がありました。私は泣けましたね。完膚なきまでに。
この人は「やるなら徹底的に」がモットーのようです。野球も凝りまくるから賛否両論分かれるんだと。「新伝綺」とかいって野球って…。だがそれがいい。この人はとことんテキトー感とは無縁な人で、「……ああ。そりゃあ、文筆に青春を賭けてたけど。 おまえみたいに、命まで賭けてたワケじゃない」奈須きのこさんは私にとって永遠のヒーローです。
”だから、そこまで壊れる事もなく。 彼はどうあっても、愛したもので命のやりとりをするような、痛烈な(いたい)主人公(ヒーロー)には、なれなかった”
「ああ―――その夢は、もう終わっていたんだな」
繰り返しますが、「きのこ好き」にオススメです。買ってよかった、と胸を張って言えました。
・「期待通り」
オモシロ。
自分のツボにピッタリとはまりました。軽くて重い物語。ひどく個性的なキャラ達。特にツラヌイと日守さんのキャラは大好きです。
前半(てか大部分)のSVSは結構否定的な意見が多いみたいですね。野球について少し知っておけばメチャクチャ面白くなると思いますよ。熱すぎな展開、そしてその裏にある残酷で冷徹で切ない物語。伏線ぽいのも結構ありましたし自分は好きです。
後半の二話は良かったのは決定ですが確かに多少ボリュームが足りないですね。価格高くなってもいいから100P位増やせっ!!て感じ
とりあえず次にも期待しています。妹さんと日守さんの話多めが希望。ていうかこの二人がバトる事になるのかな?
・「ボリュームについて」
楽しんで読んだ。 『S.VS.S』という青春真っ盛り野球小説も、 『/FORMALHAUT.』という表紙の人、日守秋星の決め台詞決定&彼の変態的な性格と能力が明かされる小説も、 『/Vt. in day dream. 』という妹さんの破壊力を思い知らされる小説も、 読んでいる内には大変面白く、一気に読み終えてしまった。 あくまで、私的な感想として言うならば、『DDD 2』は大変面白い小説だった。 ただ、難を言うなら、バランス配分が微妙。全体として