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▼医学史:セレクト商品

医学の歴史1:古代から産業革命まで医学の歴史1:古代から産業革命まで (詳細)
シンガー(著), アンダーウッド(著)


メディカルサイエンスの時代 1 (医学の歴史)メディカルサイエンスの時代 1 (医学の歴史) (詳細)
シンガー(著), アンダーウッド(著), 酒井 シヅ(翻訳), 深瀬 泰旦(翻訳)


メディカルサイエンスの時代 2 (医学の歴史)メディカルサイエンスの時代 2 (医学の歴史) (詳細)
シンガー(著), アンダーウッド(著), 酒井 シヅ(翻訳), 深瀬 泰旦(翻訳)


メディカルサイエンスの時代 3 (医学の歴史)メディカルサイエンスの時代 3 (医学の歴史) (詳細)
チャールズ シンガー(著), E.A. アンダーウッド(著), 酒井 シヅ(翻訳), 深瀬 泰旦(翻訳)


世界医療史世界医療史 (詳細)
アッカークネヒト(著), 井上(翻訳), 田中(翻訳)


新しい医学史への招待 (1969年)新しい医学史への招待 (1969年) (詳細)
F.マルティ=イヴァニェス(著), 岡村 辰典(翻訳)


臨床医学の誕生臨床医学の誕生 (詳細)
ミシェル・フーコー(著), 神谷 美恵子(著), Michel Foucault(著)

「臨床的まなざしの考古学」「社会科学全体に影響するだろう」


ミシェル・フーコー講義集成〈4〉精神医学の権力 (コレージュ・ド・フランス講義1973-74)ミシェル・フーコー講義集成〈4〉精神医学の権力 (コレージュ・ド・フランス講義1973-74) (詳細)
ミシェル フーコー(著), Michel Foucault(原著), 慎改 康之(翻訳)

「慎改氏、できたらゴーシェの翻訳も…m(_ _)m」


公衆衛生の歴史 (1974年)公衆衛生の歴史 (1974年) (詳細)
ジョージ・ローゼン(著), 小栗 史朗(翻訳)


疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1) (詳細)
ウィリアム・H. マクニール(著), William H. McNeill(原著), 佐々木 昭夫(翻訳)

「「疫病の歴史」ではなく、「疫病が世界史にどう影響したか?」という本」「すごい本」


疫病と世界史 下 (中公文庫 マ 10-2)疫病と世界史 下 (中公文庫 マ 10-2) (詳細)
ウィリアム・H. マクニール(著), William H. McNeill(原著), 佐々木 昭夫(翻訳)


銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 (詳細)
ジャレド ダイアモンド(著), Jared Diamond(原著), 倉骨 彰(翻訳)

「もっと早く読めばよかった・・・」「圧倒される知の冒険」「文明発展の背景を解き明かす力作」「科学的な視点から」「すごい本」


銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 (詳細)
ジャレド ダイアモンド(著), Jared Diamond(原著), 倉骨 彰(翻訳)

「もっと早く読めばよかった・・・」「圧倒される知の冒険」「文明発展の背景を解き明かす力作」「科学的な視点から」「すごい本」


自由・平等・清潔―入浴の社会史自由・平等・清潔―入浴の社会史 (詳細)
ジュリア クセルゴン(著), Julia Csergo(原著), 鹿島 茂(翻訳)


清潔(きれい)になる「私」―身体管理の文化誌清潔(きれい)になる「私」―身体管理の文化誌 (詳細)
ジョルジュ ヴィガレロ(著), Georges Vigarello(原著), 見市 雅俊(翻訳)


清潔文化の誕生清潔文化の誕生 (詳細)
スーエレン ホイ(著), Suellen Hoy(原著), 椎名 美智(翻訳)

「楽しいが、注が必要かと」「「清潔」ってなんだろう」


健康売ります―イギリスのニセ医者の話 1660‐1850健康売ります―イギリスのニセ医者の話 1660‐1850 (詳細)
ロイ ポーター(著), Roy Porter(原著), 田中 京子(翻訳)


世界伝統医学大全世界伝統医学大全 (詳細)
R. バンナーマン(編集), 陳 文傑(編集), J. バートン(編集), WHO(編集), 国連世界保健機構=(編集), 世界保健機関=(編集), Robert H. Bannerman(原著), John Burton(原著), 津谷 喜一郎(翻訳)


医学の歴史 (講談社学術文庫)医学の歴史 (講談社学術文庫) (詳細)
梶田 昭(著)

「医学思想入門に」「医学の歴史をザックリと理解するのに良書。」「CHOーお勧め」「偏見のない博覧強記」


図説医学史図説医学史 (詳細)
マイヤー・シュタイネック(著), ズートホフ(著), 酒井 シヅ(翻訳)


西洋医学史ハンドブック西洋医学史ハンドブック (詳細)
ディーター・ジェッター(著)


まんが医学の歴史まんが医学の歴史 (詳細)
茨木 保(著)

「医学史が1日で理解できる」「まんがでみるわかりやすい医学の通史」「最高の医学史入門書」「医師必読!」「面白い&わかりやすい」


▼クチコミ情報

臨床医学の誕生

・「臨床的まなざしの考古学
順番からすればこれが二冊目。原書はとても薄い。死についての考察が興味深い(吉本隆明)。 西欧近代において医学が発生してくる様を叙述する。フーコーにおいては言葉と物、監獄の誕生を経て医学は生物学とともに産業社会のイデオロギーとしての人文社会科学の中に位置づけられてゆくことになる。

・「社会科学全体に影響するだろう
これは社会科学全体に影響するであろう古典的名著となるでしょうね。というか、もう確定でしょう。症例というものを通じて、人が特定の枠組みで分類され、可視化されることの原初的形態がよくわかりますね。

臨床医学の誕生 (詳細)

ミシェル・フーコー講義集成〈4〉精神医学の権力 (コレージュ・ド・フランス講義1973-74)

・「慎改氏、できたらゴーシェの翻訳も…m(_ _)m
 フーコー。『狂気の歴史』で「ヨーロッパ中世、狂気は普遍的に存在していた。古典時代にはいって<理性>と<狂気>は分離され、<理性>の確立のために<狂気>は他の生産的でないものとともにしかるべき場所(精神病院など)隔離された。したがって精神病院・監獄は権力の装置なのだ」と分析し、われわれの歴史観に一撃を加えた人だ。 しかし、しかしである。それが事実だったとしても、例えば、幻覚妄想状態バリバリの統合失調症の人が搬送されたきた場合、われわれのやることはただ一つ。措置入院で隔離・拘束、保護室直行だ。それをやらないと困っちゃう人もいるわけで「狂気の復権」とかいわれてもねえ…という感じなのだ。 ここらへんのもどかしい感じをすっきりさせてくれるのが、この本の「訳者解説」だ。訳者の慎改氏はゴーシェという人の仕事を紹介する。「(フーコーの分析は)性急な関連づけによる論証の不十分さ、資料の扱いのぞんざいさが見えてくる、と。とりわけ…(略)…精神医学の確立に関する分析の欠落である。…(略)…ゴーシェは、まず理論的変化のほうが最初に起こったのであり、次いでこれが徐々に実践に反映されていったのだ、と主張するのである。…(略)…フーコーは、ピネルやエスキロールにおける実践を、全面的に規律権力の典型的なテクノロジーとみなしている。これに対し、ゴーシェは、十九世紀初めの精神科医たちに見られる理論的練り上げを、狂気との対話を開始する重要な契機としてとらえつつ、貶められた精神医学の価値を回復させようとしているのである」と。ゴーシェという人がどういう人なのかわからないが、精神医療に精通している人のフーコーに対する的確な批判なような気がする。 装丁もよいです。

ミシェル・フーコー講義集成〈4〉精神医学の権力 (コレージュ・ド・フランス講義1973-74) (詳細)

疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1)

・「「疫病の歴史」ではなく、「疫病が世界史にどう影響したか?」という本
書かれたのはなんと1970年代。文庫化は初めてのようです。

ウイルスや病原菌・寄生虫などを原因とした疫病を「ミクロ寄生」とするならば、 人間の支配→被支配の社会構造を「マクロ寄生」と位置づけ、両者は構造的には 同じものであるとして世界史を論じた着眼点は、30年前のものとは思えません。 成程、面白い捉え方であると思う箇所もいくつかあります。

「アフリカ大陸における近代農業技術導入の難しさは、人類の発生箇所であるが故、 つまり人類と接している時間が長かったために、アフリカの生態系自体に人類に対する 抵抗力がある(免疫のように)からではないか」など。 とはいえ著者自身も本文で認めているように、やや強引な推測による論理展開も多いです。

例えば、古代北インドのインダス文明の南方進出の折には、南方の文化・民族は完全には 同化されず、カーストという緩やかなヒンズー教体制に組み込まれていったわけだが、 その理由として「高温多湿の疫病多発地帯であったがために、消化吸収されるような 同化作用に対して一種障壁のようなものができ、また感染を予防する意味で不可触賎民という 概念が、カースト制度に繋がっていったのではないか」といった論など。 もしそうならば、黄河流域の殷周帝国に対する長江流域民に関しても同じ方程式が 当てはまるはずだが、そうはなっていないし、違いを著者も説明できていません。

しかし内容的には大変興味深い。疫病(要するにウイルスなどの寄生体)という観点から 世界を一つのシステムとして捉え、歴史を論じた良書です。

・「すごい本
絶版になっていたハードカバーを何度も読み返しています。著者のジャンルを超えた該博な知識にも驚かされますが、やはり専門家の目というのはすごいもので、自分の専門分野の事実をもとに、人類史まで読み解いていきます。その過程がとてもスリリングで面白くて、挙げられた文献をもとに自分でも思わず調べたくなるような、好奇心をとても刺激されるないようになっています。

それから訳文も非常に明快で美しい日本語で、とても読みやすく、誤解させないきちんとした文体は高く評価されるべきだと思います。

そのすばらしい訳文を読み、著者の思考をたどるのが面白くてたまりません。

この本で何ゆえインドでカースト制度が成立し、長らく尊寿されてきたのか、その理由の一端をかいま見ることができたように思います。また「医療」が人類の役に立ち始めたのがごく最近だという指摘、先進諸国の行き過ぎた医療、美容医療なども併せて非常に考えさせられます。

一流の学者が持つ透徹したまなざしと、徹底的に事実を検証する姿勢から学ぶべきことは多いと思います。

文庫になってまた大勢の読者を得るであろうことを心から嬉しく思います。出版社さんの決断に敬意を表します。本当におすすめの本です。

疫病と世界史 上 (中公文庫 マ 10-1) (詳細)

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

・「もっと早く読めばよかった・・・
アステカやインカ帝国がヨーロッパ人に征服されたという歴史的な事実は有名だけれども、なぜその逆では無かったのか、と考えた人はあんまりいないと思う。 つまり、なぜインカ帝国の方がヨーロッパを征服することにならなかったのか、ということ。

人種間に生物学的な差異があるから(ヨーロッパ人の方が優れていたから)、ヨーロッパ人の方が征服できたのだという考え方は、簡単の答えが出るのかもしれないが、やはりどう考えても愚かでしかないし、もちろんこの本の著者ジャレド・ダイアモンドもそんなことは言わない。著者自身が本書を次のように要約している。

「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない。」

また、タイトルである「銃・病原菌・鉄」はヨーロッパ人が他の大陸を征服できた直接の要因を凝縮して表現したものであるが、著者の考察はそれだけではなく、なぜそれらを持つ者と持たざる者に分かれたのか(なぜ大陸間でこれほど不均衡があるのか)まで示し、そのことが直接的な要因である「銃・病原菌・鉄」とどのような関係にあるのか、までも示している。

扱う内容が歴史なので、著者も歴史家とかなのかというとそうではなく、理系も理系。 歴史と科学が結びつくと、こんなにも面白いのかと思わせられる。どこを読んでも面白いことばーーーーーっかり書いてある。ライオンの肉はおいしいらしい・・・

いきなりアステカやインカの話から始まるのではなく、1万3000年前の話から詳しくしてくれるので、学校の歴史の時間に習ったことを忘れている人でも大丈夫(笑) と、言うよりも、学校の歴史の時間をつまらないと感じた人ほど読んでみて欲しいなあと思う。

人種間に知的能力の差異があると信じていたり、IQが高ければ頭が良いんだと思い込んでいたりする人は、是非一度読んで欲しい。

☆200個つけても足りない・・・

・「圧倒される知の冒険
 高校時代に学んだ世界史の教科書の冒頭には必ず「四大文明は全て大河のそばで発展した。これは治水灌漑が大規模な土木工事を必要とし、それには複雑な政治形態を持つ大集団がなければならなかったから」といった説明がなされていたように思う。またヨーロッパ人がなぜ他の世界を支配するようになったか?という問いには「科学技術の進歩、特に銃火器の大量生産」が挙げられていた。その裏には「だから日本人は他のアジア人に先駆けて豊かな社会を築きあげることができた」という優越感と、西欧崇拝主義が見え隠れしていたように思う。

 本書は生理学・生物学をベースとしながらも文化人類学のフィールドワークを豊富に行う、正に学際的な知の巨人といえる、ダイアモンド博士の手による「理科系の理論で再構築した人類史」である。先の四大文明の起源についても、別の観点から説き起こし、野生種の植物を栽培でき、大型哺乳類を家畜化できる環境にあった地域で人口の稠密(ちゅうみつ)化が起こり、人口爆発が起こったゆえ社会集団が複雑な政治制度を持つにいたったという見方を示す。また南北のアメリカ先住民はヨーロッパ人の持つ銃によって滅ぼされたとか、白人を神と勘違いしたという説が今まで素朴に信じられてきたが、実は武器よりも(ヨーロッパ人が抗体を持っていた)病原菌によって亡くなった先住民の方が多かったという例も挙げている。  アジアの中でいち早く西洋文明を取り入れた日本人は、今まで「白人優越主義」に捕らわれがちだった。しかし、本書冒頭で博士は、「平均的ニューギニア人は、平均的白人より優秀」と言う。なぜなら厳しい環境の中で生きのびていく知恵を身につけているから。そして「人種的優越」の愚かさを証明していく。西欧の優勢は長い人類史の中ではわずかな割合でしかない。

 本書の説もまたひとつの仮説ではあるが、圧倒的な実例に基づく理論は非常に説得力を持つ。上下巻の大著だが知的興奮を約束する良書。 

・「文明発展の背景を解き明かす力作
インカ皇帝は何故ピサロ率いるたった168人のスペイン部隊に敗れてしまったのか。また、そもそも何故、アメリカ大陸を征服したのは旧大陸(ユーラシア大陸)のヨーロッパ人で、その逆ではなかったのか。オーストラリア原住民のアボリジニは何故石器時代から抜け出せなかったのか。アフリカは人類発祥の地であるにも関わらず何故暗黒大陸に陥ってしまったのか。

これらは歴史を勉強した人は誰でも感じたことがある疑問だろう。そして一般的な結論は白色人種がその他の人種より優秀だからといった人種間の優位性に落ち着くことが多い。正直言って自分の中にもモンゴロイドは手先が器用で頭もいいといった先入観があるのは事実だ。

しかしながら本書では文明発展の決定要素は人種ではなく環境だと結論付ける。文明が最も発展したユーラシア大陸とその他の3大陸における、人間の食料となる植物、家畜となる大型動物の分布状況の差と、東西に広がるユーラシア大陸と南北に広がるアフリカ・アメリカ大陸の地相が、文明の発展にいかに決定的な影響を与えたのかを、豊富な事例を用いて判りやすく説明してくれる。

約400頁の本書には人類の歴史に関して、中学・高校の教科書では習った記憶ことがない情報がこれでもかと詰め込まれている。例えばタイトルのGERMS(病原菌)とは何を意味するのかと疑問であったが、文明の発展と病原菌が密接に関係していると知って驚いた。

普段はこの手のアカデミックな本は滅多に読まないが、本書に関しては読後に知識欲が満たされた充実感があり、大ヒットな一冊であった。

・「科学的な視点から
今まで読んだノンフィクション本の中でも、最高の本だった。歴史の積み重ねとして生まれた現在を、今度は逆にさかのぼっていき、歴史の根源を探っている。この本以外にも、Third Chimpanzeeなど、非常に面白い本を書いているが、翻訳版はでているのだろうか。

科学的な説明だけで終始しているわけでなく、歴史的な場面を読者の頭の中に描き出し、そこから生まれてくる疑問点に対し、一つ一つ丁寧に解答を与えていく。読んでいて楽しいのはもちろん、読み終わった後に、ひとつ賢くなった、と満足感を覚える本だった。

・「すごい本
世界の富が今のように偏って存在するようになったのはなぜか?支配する人と支配される人にわかれてしまった原因はなんなのか?そのような壮大な問いに答えを提供しようとしている、すごい本だ。

かといって小難しい話ばかりが続くのではなく、豊富な実例や統計を元にした、一般の読者にもわかりやすくてなるほどと思わせるような語り口なんである。

タイトルの3つは、スペイン人がインカ帝国を征服できた直接の原因を凝縮してあらわしたものだ。

ヨーロッパ人がインカ帝国を征服できた直接の要因は銃や病原菌や鉄ということになっているが、ではなぜヨーロッパの人間が他の大陸の人間より先にそれらを手に入れられたのか?その究極の要因を、ミステリーの謎解きをするように、丹念に解き明かしていく様にはかなり興奮させられます。

この問いに対する著者の答えを要約すると「人種的・生物学的な違いが要因なのではなく、気候や、栽培化・家畜化可能な動植物の分布や、大陸の広がる方向などによる、環境の違いがもたらしたものである。」というもの。

これを読んだからといって、現実の地域格差をなくすヒントが得られるわけではないかもしれない。この本の主張も著者による仮説であって、非常に説得力はあるけど丸呑みして信じてしまうのもどうかとは思う。ただ、人種差別的な考え方を知らずのうちにしてしまっている時にこの本の主張を思い出せるのは、精神衛生上非常によいことのような気がする。

まあそういうことを抜きにしても、とにかくこの本を読んでいると楽しい。

「おれはすごいことを知ってしまった・・・!」

みたいな錯覚(?)が味わえます(笑)

おすすめです。

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 (詳細)

銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

・「もっと早く読めばよかった・・・
アステカやインカ帝国がヨーロッパ人に征服されたという歴史的な事実は有名だけれども、なぜその逆では無かったのか、と考えた人はあんまりいないと思う。 つまり、なぜインカ帝国の方がヨーロッパを征服することにならなかったのか、ということ。

人種間に生物学的な差異があるから(ヨーロッパ人の方が優れていたから)、ヨーロッパ人の方が征服できたのだという考え方は、簡単の答えが出るのかもしれないが、やはりどう考えても愚かでしかないし、もちろんこの本の著者ジャレド・ダイアモンドもそんなことは言わない。著者自身が本書を次のように要約している。

「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた環境の差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない。」

また、タイトルである「銃・病原菌・鉄」はヨーロッパ人が他の大陸を征服できた直接の要因を凝縮して表現したものであるが、著者の考察はそれだけではなく、なぜそれらを持つ者と持たざる者に分かれたのか(なぜ大陸間でこれほど不均衡があるのか)まで示し、そのことが直接的な要因である「銃・病原菌・鉄」とどのような関係にあるのか、までも示している。

扱う内容が歴史なので、著者も歴史家とかなのかというとそうではなく、理系も理系。 歴史と科学が結びつくと、こんなにも面白いのかと思わせられる。どこを読んでも面白いことばーーーーーっかり書いてある。ライオンの肉はおいしいらしい・・・

いきなりアステカやインカの話から始まるのではなく、1万3000年前の話から詳しくしてくれるので、学校の歴史の時間に習ったことを忘れている人でも大丈夫(笑) と、言うよりも、学校の歴史の時間をつまらないと感じた人ほど読んでみて欲しいなあと思う。

人種間に知的能力の差異があると信じていたり、IQが高ければ頭が良いんだと思い込んでいたりする人は、是非一度読んで欲しい。

☆200個つけても足りない・・・

・「圧倒される知の冒険
 高校時代に学んだ世界史の教科書の冒頭には必ず「四大文明は全て大河のそばで発展した。これは治水灌漑が大規模な土木工事を必要とし、それには複雑な政治形態を持つ大集団がなければならなかったから」といった説明がなされていたように思う。またヨーロッパ人がなぜ他の世界を支配するようになったか?という問いには「科学技術の進歩、特に銃火器の大量生産」が挙げられていた。その裏には「だから日本人は他のアジア人に先駆けて豊かな社会を築きあげることができた」という優越感と、西欧崇拝主義が見え隠れしていたように思う。

 本書は生理学・生物学をベースとしながらも文化人類学のフィールドワークを豊富に行う、正に学際的な知の巨人といえる、ダイアモンド博士の手による「理科系の理論で再構築した人類史」である。先の四大文明の起源についても、別の観点から説き起こし、野生種の植物を栽培でき、大型哺乳類を家畜化できる環境にあった地域で人口の稠密(ちゅうみつ)化が起こり、人口爆発が起こったゆえ社会集団が複雑な政治制度を持つにいたったという見方を示す。また南北のアメリカ先住民はヨーロッパ人の持つ銃によって滅ぼされたとか、白人を神と勘違いしたという説が今まで素朴に信じられてきたが、実は武器よりも(ヨーロッパ人が抗体を持っていた)病原菌によって亡くなった先住民の方が多かったという例も挙げている。  アジアの中でいち早く西洋文明を取り入れた日本人は、今まで「白人優越主義」に捕らわれがちだった。しかし、本書冒頭で博士は、「平均的ニューギニア人は、平均的白人より優秀」と言う。なぜなら厳しい環境の中で生きのびていく知恵を身につけているから。そして「人種的優越」の愚かさを証明していく。西欧の優勢は長い人類史の中ではわずかな割合でしかない。

 本書の説もまたひとつの仮説ではあるが、圧倒的な実例に基づく理論は非常に説得力を持つ。上下巻の大著だが知的興奮を約束する良書。 

・「文明発展の背景を解き明かす力作
インカ皇帝は何故ピサロ率いるたった168人のスペイン部隊に敗れてしまったのか。また、そもそも何故、アメリカ大陸を征服したのは旧大陸(ユーラシア大陸)のヨーロッパ人で、その逆ではなかったのか。オーストラリア原住民のアボリジニは何故石器時代から抜け出せなかったのか。アフリカは人類発祥の地であるにも関わらず何故暗黒大陸に陥ってしまったのか。

これらは歴史を勉強した人は誰でも感じたことがある疑問だろう。そして一般的な結論は白色人種がその他の人種より優秀だからといった人種間の優位性に落ち着くことが多い。正直言って自分の中にもモンゴロイドは手先が器用で頭もいいといった先入観があるのは事実だ。

しかしながら本書では文明発展の決定要素は人種ではなく環境だと結論付ける。文明が最も発展したユーラシア大陸とその他の3大陸における、人間の食料となる植物、家畜となる大型動物の分布状況の差と、東西に広がるユーラシア大陸と南北に広がるアフリカ・アメリカ大陸の地相が、文明の発展にいかに決定的な影響を与えたのかを、豊富な事例を用いて判りやすく説明してくれる。

約400頁の本書には人類の歴史に関して、中学・高校の教科書では習った記憶ことがない情報がこれでもかと詰め込まれている。例えばタイトルのGERMS(病原菌)とは何を意味するのかと疑問であったが、文明の発展と病原菌が密接に関係していると知って驚いた。

普段はこの手のアカデミックな本は滅多に読まないが、本書に関しては読後に知識欲が満たされた充実感があり、大ヒットな一冊であった。

・「科学的な視点から
今まで読んだノンフィクション本の中でも、最高の本だった。歴史の積み重ねとして生まれた現在を、今度は逆にさかのぼっていき、歴史の根源を探っている。この本以外にも、Third Chimpanzeeなど、非常に面白い本を書いているが、翻訳版はでているのだろうか。

科学的な説明だけで終始しているわけでなく、歴史的な場面を読者の頭の中に描き出し、そこから生まれてくる疑問点に対し、一つ一つ丁寧に解答を与えていく。読んでいて楽しいのはもちろん、読み終わった後に、ひとつ賢くなった、と満足感を覚える本だった。

・「すごい本
世界の富が今のように偏って存在するようになったのはなぜか?支配する人と支配される人にわかれてしまった原因はなんなのか?そのような壮大な問いに答えを提供しようとしている、すごい本だ。

かといって小難しい話ばかりが続くのではなく、豊富な実例や統計を元にした、一般の読者にもわかりやすくてなるほどと思わせるような語り口なんである。

タイトルの3つは、スペイン人がインカ帝国を征服できた直接の原因を凝縮してあらわしたものだ。

ヨーロッパ人がインカ帝国を征服できた直接の要因は銃や病原菌や鉄ということになっているが、ではなぜヨーロッパの人間が他の大陸の人間より先にそれらを手に入れられたのか?その究極の要因を、ミステリーの謎解きをするように、丹念に解き明かしていく様にはかなり興奮させられます。

この問いに対する著者の答えを要約すると「人種的・生物学的な違いが要因なのではなく、気候や、栽培化・家畜化可能な動植物の分布や、大陸の広がる方向などによる、環境の違いがもたらしたものである。」というもの。

これを読んだからといって、現実の地域格差をなくすヒントが得られるわけではないかもしれない。この本の主張も著者による仮説であって、非常に説得力はあるけど丸呑みして信じてしまうのもどうかとは思う。ただ、人種差別的な考え方を知らずのうちにしてしまっている時にこの本の主張を思い出せるのは、精神衛生上非常によいことのような気がする。

まあそういうことを抜きにしても、とにかくこの本を読んでいると楽しい。

「おれはすごいことを知ってしまった・・・!」

みたいな錯覚(?)が味わえます(笑)

おすすめです。

銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎 (詳細)

清潔文化の誕生

・「楽しいが、注が必要かと
アメリカが最初から清潔志向だったわけではないことがよくわかり、文化理解のために大変役立つ本だと思います。清潔志向が発生する以前は、汚れが清潔や勤勉と結びつけられていたというのが非常に新鮮でした。

ただ、英語の「bathe(入浴する)」には洗面器に貼った水で海綿をしぼって体を拭く等のことも意味するということをはっきり示してないので、訳文全体がちょっと意味不明になっています。

・「「清潔」ってなんだろう
人はいつから毎日風呂に入り、下着を着替えるようになったのか。街はいつからゴミが目立たなくなったのか。忘れがちではあるが、昔はすさまじく汚なかったのだ。昔の「普通の人々」は、一体どんな臭いがしていたのか。それを「げげっ」と思うようになった現代文化は何によって生まれてきたのか。

 この本は南北戦争以後のアメリカがどのように「清潔文化」を生み出してきたのかを解説したものである。清潔を保持する役割を主に担ってきた女性が、家庭を越えて町全体の衛生のために活動を始めた、というのはフェミニスト的アプローチを補完するものである。もう一点、アメリカにおいては戦争も清潔文化の普及に大きな役割を果たしたという指摘が興味深い。兵士の戦闘能力と士気を維持することが重要である前線において、健康であることの意義は大きい。

 一つ注文をつけるとするならば、なぜ清潔であることがよいのか、何をもって適切な清潔とするのか、そのあたりのつっこみがあればもっとよかったと思う。特に、アメリカ人女性がなぜあそこまで真剣に脱毛(ワキの下だけでなく、手足のウブ毛まで)しなければ気がすまないのか。一方で机の上に土足の靴をのせるのに抵抗がないようにみえるのは何故なのか。そのあたりまで考察があれば、文化論としてもおもしろかったのではないか。

清潔文化の誕生 (詳細)

医学の歴史 (講談社学術文庫)

・「医学思想入門に
著者は生理学が専門なのにも関わらず『フィシオログス(2世紀のアレクサンドリアで成立したキリスト教的動物説話集。「動物誌」とともに中世の生物観に多大な影響を与える)』のドイツ語訳校訂本や『古代インドの苦行と癒し』など誰が読むんだか今一解らないマニアそうな書籍を翻訳してきたやっぱりよくわからない人だがともかく博覧強記の人だったらしく、この書籍でもその能力が十分に生かされていると思う。紹介されている人物は膨大だけれどもその分一人一人の記述は短いので、詳しい事績をしりたい場合別な書籍をあたることになり、そこが少々総花的な印象を与える原因になっている。しかしどんな総説でも結局詳しいことを知りたい場合には細かい資料にに当たらなければならないので、こういう割り切り方もそれなりに良かったのではないかと思う。

とにかく日本語で紀元前の癒しの技術から明治期日本の西洋医学の受容まで一貫して書ける人は滅多にいるものではないし、『慰めと癒しの技術』である医学技術とそのバックボーンとなる医学思想が歴史の中で変遷していく様子を通して『医学って結局いったい何なんだろうか?』と問いかける著者の姿勢にはとても共感できる。当たり前のことだけれども現在の医学の風景も恐らく一時的な物で、百年経てばまた予想できない方向に変わっているのだろう。

・「医学の歴史をザックリと理解するのに良書。
本書の内容は書籍のサイズと価格から考えると非常な高濃度である。医学史の素養のない人にとってはややペダンティックな「臭み」に感じられるかも知れない。医学という学問が、「生命は善である」というドグマに縛られていることが、医療現場とその周辺に多くの思想や哲学を生み、それらの多くが一つの学問体系を持ちえるほどに発達している。そうした事柄の内容を簡明に、しかしある程度の専門的概念を折込つつ、このサイズの本に収めるには、ペダンティックな匂いのする用語の駆使が必要だったのだろう。しかしそのペダンティックの臭みも、「薫り」として楽しめる方が望ましい。そう考えると、この本を読むには、ある程度の集中力と他の参照書籍も必要かも知れない。

・「CHOーお勧め
最初は「傷寒論」を探していたのですがこれを買いました。値段を見てぼったくりではないのかと思ってしまったのですが、推薦の言葉に「とにかく面白い」とあり興味を惹かれました。まだ途中なのですが、読んでみて買ってよかったと思います。

内容は本題のとおりですが、知識の豊富さと、作者の歴史に対する考え方に裏打ちされた文章は、学校で使用する歴史の教科書のようにスマートでわかりやすい上、内容も勉強になり、読みやすく、素直に納得できます。ただ欲を言えば、文献からの引用が多く作者の意図が読み取りにくいこと、医学以上に歴史書であることが気になりました。が、面白いです。

で、多くの人に読んでほしいと読み終わり次第古本屋に売らずに中古商品として600円ぐらいで出品したいと思いつつ読んでいます。

・「偏見のない博覧強記
医療倫理をやるのに、医学・医学思想史が頭に入っていなくてはダメだと、いくつか探して当たったものの一つですが、まず、解説にもありますが、著者の博覧強記に驚かされます。古今東西、縦横無尽。逆に豊富な知識があっさりと書かれてしまうので、やや物足りなさもありますが、文庫の体裁で概説を学ぶものとしては、十分でしょう。著者の見識に感心したのは、民間療法に触れる際、カナダの児童文学『赤毛のアン』から、ヒロインが友人の妹を治療するシーンを引いていることです。児童文学のなかでもやや通俗的なものとして二流扱いされることの少なくないこの作品を、読んでおり、しかも必要と思えば堂々と引いてくる辺り、偏見のない読書人であり、学者であるという証明だと思いました。そうであれば、他の書物、知見に関しても、著者の態度は推して知るべし、であり、信頼に値すると考えます。門外漢が医学関係の分野に踏み込むなら、まずお勧めの本です。

医学の歴史 (講談社学術文庫) (詳細)

まんが医学の歴史

・「医学史が1日で理解できる
医学生です。医学生だからといって、必ずしも医学の成り立ちに詳しいわけではありません。むしろ敬遠していたぐらいです。そんな自分に医学史への興味を持たせてくれたのがこの本です。一歩間違えると、つまらない事実の羅列になってしまう内容が楽しい感じで上手にまとめてあります。こんなことができてしまう筆者のすごさに感服しきりです。

試験対策に使えるかどうかはわかりませんが、みんなが敬遠しかちな人名のついた用語の記憶が、エピソードと共にできるので、容易になります。また、様々な人物の関係性も理解できるのでかなり面白いです。

難点は、ときどき文字ばかりになってしまうところでしょうか。しかし、十分我慢できる範囲内ではあります。

ぜひ読んでみてください。

・「まんがでみるわかりやすい医学の通史
臨床医であり漫画家である著者による、医学の通史。古代の神々からクローン羊のドリーまで、数千年におよぶ人類の歴史を医学というツールを通してオーバービュー。医聖ヒポクラテスから万能幹細胞の山中教授まで、医学の流れを大きくかえた人や出来事を通して人間の本質を考える一冊。医学・生物学に興味のない方にも面白く読める内容です。

・「最高の医学史入門書
科学史に興味があり、今まで医学の歴史の本は何冊か見ましたが、素人には読み進むのにかなり労力を要するものでした。しかし本書は漫画ということもあり、誰でも一気に読破できるすごい本です。著者の茨木先生はあの「Dr.コトー診療所」の医学監修もつとめる医師兼漫画家さん。深遠な内容をエンタテインメントに高めて描ききった力量には圧倒されます。本書の構成は1章「医学の芽生え」から52章「生殖医療の進歩―クローン 生命(いのち)を創る」まで、原始時代から現代までまっすぐに時代をたどる真面目な作りです。しかしストーリー展開は堅苦しくなく、作者の言葉を借りれば、この本はまさに「知的冒険渦巻くワンダーランド」。こんなに面白い歴史書、はじめて読みました。物語のしめくくりにアインシュタインがなげかける問題提起。そして知的冒険を堪能した後は「あとがき」に落涙・・・これから未来を生きる子供たちにも是非読んでほしい一冊です。

・「医師必読!
最初は漫画だと思って読まなかったのですが、レビューをみて実際自分でも読んでみて、すばらしい本だと思いました。私は医学史の本を結構読んでいる方だと思いますが、それでも知らないことが多く書いてありました。漫画と言うより、挿絵の多い読本(?!)とも言うべきの文字の量ですが、それは仕方ないことだと思います。要点を突いて書いてあり、時々無駄話も挟み、ちょっと滑稽な絵でそれらをわかりやすく印象深くしつつ。。。大変苦労して描いた本だと思います。西洋も東洋も網羅してあります。1話は5-10分で読めるので、少し手が空いた時にも読みやすい本です。絵はとにかく愉快です!一人で読んでいてもつい笑ってしまいます。カワウソ君の絵は最も笑えました(探してみて下さい)。日本を考えるのに日本史の流れが必要なのと同様、医学・医療を考えるのには医学史が必要と思います。それを短期間で楽しく学ぶには最適な1冊です(1日では読めません)。最近は国試に医学史問題が出題されますが、それも、これを読めばほぼ完璧と思います。保証はできませんが。

・「面白い&わかりやすい
「漫画だけど字が多い」と聞いて読んだのですが、歴史系の漫画だと普通くらいかなと思いました。医学の歴史のお話や漫画は他にもあるけど、この本の素晴らしいところは、医学に業績を残した人の「その後」まで書いてあること。○○という人はこんな発見(または研究)して医学の世界に大きく貢献した…で終わるのでなく、その後どういう人生を辿ったかまで書いてあり、面白かったです。また、医療関係だけでなく、小・中学校の図書室に置いてもいいんじゃないかと思います。年齢・業種を問わず色々な人におすすめしたい一冊です。

まんが医学の歴史 (詳細)
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