さらい屋五葉 1 (1) (IKKI COMICS) (詳細)
オノ ナツメ(著)
「人間模様を味わう」「梅の話。お絹ちゃんがいい子だよ〜」「これでもかというくらい対照的な2人」「非日常を日常的テンションで」「善と悪の境目とは?」
よにんぐらし 3 (3) (バンブー・コミックス) (詳細)
宇仁田 ゆみ(著)
「このシリーズにはウサギと違う、面白さがあるから好き」
ハートを打ちのめせ! Vol.1 (1) (Feelコミックス) (詳細)
ジョージ朝倉(著)
「一度したい恋愛」「『痛み』を描くのが上手い人」「打ちのめされちゃった」「あぁ・・・・青春」「ガサツさの中に光る繊細さ」
不思議な少年 (1) (モーニングKC (772)) (詳細)
山下 和美(著)
「心打たれる大傑作。」「不思議な一冊。」「不思議な美少年(2)」「さまざまな人間たちの心の奥底の不思議を描いた、山下和美渾身の珠玉の傑作短編集」「人体ならぬ人間の不思議に山下和美が迫る!」
機動旅団八福神 7巻 (BEAM COMIX) (詳細)
福島 聡(著)
「京都にて」「マザーファッカー」「ファンタジー」
WORKING!! 4 (4) (ヤングガンガンコミックス) (詳細)
高津 カリノ(著)
「ダブル三角関係?」「ファミレスの非日常4」「不思議なファミレス四コマ」「嫌いじゃないが」
ぼくの地球を守って (第1巻) (白泉社文庫) (詳細)
日渡 早紀(著)
「過去・未来・前世。」「地球という星に共に生きている皆へ」「白泉社はいい作家を世に出しています」「歴史は繰り返す」「時代を代表する」
なるたる―骸なる星珠たる子 (4) (アフタヌーンKC (229)) (詳細)
鬼頭 莫宏(著)
「死の匂い」
天は赤い河のほとり〔文庫〕 1 (小学館文庫 (しA-31)) (詳細)
篠原 千絵(著)
「主人公が気持ち良い♪」「すっごくすっごく待っていました!」「史上最も凛々しいタワナアンナ」
モンキーターン 9 (9) (少年サンデーコミックススペシャル) (詳細)
河合 克敏(著)
シグルイ 10 (10) (チャンピオンREDコミックス) (詳細)
南條 範夫(著), 山口 貴由(イラスト)
「敗者の無残・無念」「いい漫画」「全篇が伊良子VS牛股!」「目釘」「仇討試合、ついに決着」
BIOMEGA 4 (4) (ヤングジャンプコミックス) (詳細)
弐瓶 勉(著)
「超 展 開」「ギーガーも真っ青」「現代の葛飾北斎。」「強い期待」「凄すぎる!」
BLAME 8 (8) (アフタヌーンKC) (詳細)
弐瓶 勉(著)
「遺伝子情報カプセルを巡って」「かっこいい。」
死がふたりを分かつまで 6 (6) (ヤングガンガンコミックス) (詳細)
たかしげ 宙(著), DOUBLE-S(イラスト)
「これぞ、たかしげ宙の世界」「犯罪賢者ワイズマン編の始まりです。」
アンダーカレント アフタヌーンKCDX (詳細)
豊田 徹也(著)
「素晴らしい!」「人生が綴られています」「秀作です」「さりげない優しさ」「隠された事実、心の闇」
東京膜 (クイーンズコミックス) (詳細)
渡辺 ペコ(著)
「時代を代表する漫画家(になるかも)の実質的デビュー単行本」「この女子漫画スキ」「魅力的な「妙さ」」「暖かいため息が出る」「女、一人、生きる。でも一人じゃないこともある。」
エマ 10巻 (BEAM COMIX) (詳細)
森 薫(著)
「ヒューマンドラマに変化した「エマ」」「読んだあと、幸せな気持ちになります」「感激の結婚式…!。」「感動です!!」「ヴィヴィアンのドレスが欲しい」
ヴィンランド・サガ 6 (6) (アフタヌーンKC) (詳細)
幸村 誠(著)
「主人公大活躍?」「上手く説明できないけど何度も読み返す面白さがある」「この先も楽しみ」「愛と言う最果て、闘争と言う救済」「暴力を描きつつそれを超えるものを提示」
俺と悪魔のブルーズ 4 (4) (アフタヌーンKC) (詳細)
平本 アキラ(著)
「スリリング!」「前巻から1年2ヶ月でも・・・」「え?これ知らないの?」「ストーリーは、巡航速度で展開」
竹光侍 1 (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) (詳細)
松本 大洋(著), 永福 一成(著)
「天才なんだなぁ…」「竹光と侍の相入れないネーミングがいい」「松本大洋のライフワーク(にしてほしい)」「血生臭いLOHAS人」「江戸モノでも冴えまくる」
魔女 1 (1) (IKKI COMICS) (詳細)
五十嵐 大介(著)
「この圧倒感の前に、何を語れというのか。」「とにかく買い!です」「松本太洋氏も絶賛の作品です。(もちろん私も)」「女性のまなざしに揺らぐ光と影に」「漫画の映画」
真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (2)巻 (ビームコミックス) (詳細)
新井 英樹(著)
「この2巻に」
世界の終わりの魔法使い (九龍COMICS) (詳細)
西島 大介(著)
「可愛くて残酷でダイナミックな物語。」「読むたびに好きな言葉が増えちゃう!」「大人になってしまった人に」「続編も併せてどうぞ」「感想。」
ファイブ 4 (4) (ビッグコミックス) (詳細)
平山 讓(著), くさか 里樹(イラスト)
「2007年に読んだ漫画でNo.1」
最終兵器彼女 (1) (ビッグコミックス) (詳細)
高橋 しん(著)
「実験的なSFとラブコメが無理なく融合したマンガ」「もしも…」「泣ける!」「この話はマジですごいです!」「原作は良い。」
コミック・アニメ・BL>出版社別>小学館>BIG COMICS IKKI
コミック・アニメ・BL>出版社別>竹書房>バンブーコミックス
コミック・アニメ・BL>出版社別>祥伝社>フィールコミックス
コミック・アニメ・BL>出版社別>エンターブレイン>ビームコミックス
コミック・アニメ・BL>出版社別>スクウェア・エニックス>ガンガンコミックス
コミック・アニメ・BL>出版社別>小学館>少年サンデーコミックス
コミック・アニメ・BL>出版社別>秋田書店>チャンピオンREDコミックス
コミック・アニメ・BL>出版社別>集英社>ヤングジャンプコミックス
コミック・アニメ・BL>出版社別>集英社>クイーンズコミックス
・「人間模様を味わう」
オノナツメ先生が江戸を描く?!読む前はビックリしました。というのもオノ先生と云えば欧州特にイタリアを舞台にした作品、というイメージがあったからです。けれど舞台を江戸に移しても人と人との関わり、人間同士のドラマを先生独特のタッチで掬いとって描かれていることに変わりはなく、それが嬉しかったです。小説の行間を読むように軽やかな線で描かれた登場人物の表情や台詞から一筋縄ではいかない「人間」という存在について考えてしまいます。
・「梅の話。お絹ちゃんがいい子だよ〜」
政の性格が苦手だと、1巻を読んで離れてしまった人もいるまもしれません。
が!そんなことを云ってる場合じゃありませんよ。オノさんの描かれるキャラにはそれぞれの物語がしっかりしているのはご存知のとおり。謎だらけの五葉のメンバーに八木・・・。2巻は梅が五葉にいる理由がわかります。それにイチの素性もチラリ。さらに八木の友人とあの人の繋がりは!・・・気になる。
政が皆に可愛がられて(?)いるのが微笑ましい。あの性格があって正直で柔軟だからこそ、他人に入り込める。”家族”を欲するさまはジーンときました。五葉がそうなればいいね。政が空気を察せられなかろーが、人目が苦手でヨワヨワに見えようが、 憎めない、かわいいやつです。
3巻は松の話が入る模様。イチ並に不思議な人の過去に何があったんでしょうか。政と松は全然会話をしてくれないので政が松に踏み入っていくさまが早く読みたいです。次巻夏頃発売、待ちきれん。
・「これでもかというくらい対照的な2人」
絵柄を気に入って購入。 以下、私見。 2人の主人公(?)が他の登場人物からやや浮いている気がする。(浮かせてある?) 政之助の、わざとらしいくらいコテコテの武士口調(他の誰も「それがし」とか「〜でござる」などと言っていないのに…)。人物はいかにも情けない。 弥一の、瞳や髪の色・形など時代劇離れした風貌(他の人物は時代劇らしい風貌をしているのに…)。人物はいかにも狡猾そう。 他の登場人物を背景にして浮き上がっているこの2人の、コントラストが何というか絵画的でおもしろい。 時代活劇というよりは人間劇といった雰囲気でしょうか。第1巻は、脇役でさえ誰も死んでいないし、おたけさん(美人)を巡る小競り合い以外は愛憎劇もなく、淡泊な作風。 バシバシ戦って人死にが出るとか、大冒険でお宝ゲットとか、露骨な性描写とかに話の盛り上がりを感じる方には物足りないかも。 人間観察を主題とした物語が好きな方にはおもしろいのでは。 個人的には、「普段は情けないが実力がある」という人物(時代劇でいえば中村○水か斬○郎か)におもしろみを感じるので、政之助の活躍を期待したい。 …政之助の場合、「実力はあるのに情けない」という表現のほうが正しいでしょうか。 「冷たそうだが実は割といい人」という人物も魅力的なので弥一も気になるところですが第1巻ではまだよく分からない。 さてさて、五葉に関わった(巻き込まれた)政之助がどのように影響されていくのか。 希望的観測としては、影響されるばかりでなく弥一の正体を暴いていくという展開を期待していたりして。 第2巻が待ち遠しすぎる。 (…ところで、第1話のタイトルページで松さんの背後にいるのは誰なんだろう。)
・「非日常を日常的テンションで」
時代劇の好きなオノ・ナツメさん。主人公の住む長屋や、一味の集まる居酒屋などの雰囲気に、着流し男や女郎の色っぽさに、オノさんの「好き」が溢れている。
それでも、どこかイタリアンだなぁと感じるのは、日本的な馴れ合いが無いからだろうか。チームプレイだけど互いに寄りかからない。そんな関係が心地よい。いつも猫背で小心者の主人公も情けなくってかっこ悪い。(そこが良い)
まだ出てきていない主要キャラも居るようだし、第2集が楽しみ。ただ、第1集を通して刀を使ったシーンは1ページ強なので、主人公が侍として活躍することは今後も期待できないかも。
・「善と悪の境目とは?」
剣の腕は一流なのに気の弱い浪人・政。賊の頭領・弥一の仕事を手伝ってしまった事から、運命の歯車が静かに回り始め…。
オノナツメさんのマンガらしく、物語は静かに淡々と進んでいきます。小説を読んでいるよう。白と黒とのコントラストが渋い1冊です。江戸の風情や一筋縄ではいかない「五葉」の面々、彼らに関わる方々がこれまた渋い。ワケあり揃いの一味の中でも、特に弥一は魅力的です。クールでミステリアスな弥一に、政も段々惹かれ巻き込まれていきます。弥一の過去が暴かれるのは何時でしょう?1巻はまだ序章といった感じで先が見えないのですが、雰囲気で読ませてくれます。次巻が楽しみです。
・「このシリーズにはウサギと違う、面白さがあるから好き」
「よにんぐらし」の三巻めは「ウサギドロップ」と同じ作者なんだけど雰囲気と面白さの視点が、全然違うので同じ作者とは感じないところ等、大好きな作品になりました。正直「ウサギドロップ」のパワーに負けて「よにんぐらし」は二巻で自然消滅するかなぁと思っていたので、このことはうれしい誤算です。前巻までに登場人物の普段の性格が丁寧に自然に描かれてきたおかげか、この巻では登場人物の全員、ウキウキ(いきいき)していて読んでいて面白かったです。当然次巻も購入します。
●ハートを打ちのめせ! Vol.1 (1) (Feelコミックス)
・「一度したい恋愛」
『ここまで激しくなくても、したい! 自分も相手も変になるような、 変わってしまうような恋愛が!』 と、思いました。
はじめは、ちょっとやりすぎかな?とか、有り得ねとか…。でも、私の周りにはいなかっただけで、実は、けっこういるんじゃないかな、と思いました。本当。彼氏彼女って安らぎだけじゃないんだな~…。
もっとジョージ朝倉さんの本が読みたい。こうゆう少女マンガ(…かな?)だったら、すごい好きだな~!!
・「『痛み』を描くのが上手い人」
ジョージ朝倉の作品の中で一番のお気に入り。笑えるんだけど、恋する切ない痛みがひしひし伝わってくる。
・「打ちのめされちゃった」
ジョージは大好きだけどハートを打ちのめせ!が一番好き。同じ中学3年ってこともあるのかもしれない。うちの学校はあんなにあれてないしあんなにロマンチックでもないそれに対しての憧れもある。今にも崩れそうな一瞬を生きてる感じ。大好き。
・「あぁ・・・・青春」
今時の中学生ってこんなにススンデルノ??とカルチャーショックでした。中学生ゆえの無鉄砲さ、純粋さに胸を打たれます。自分のこと好きじゃない人に体当たりできるだけの根性は中学生じゃなきゃ確かにないよなぁと自分を振り返り納得します。そして自分ももう一回中学生になりたい!と思ってしまいます。こんな風に自由に、でも窮屈に生活すればよかったなぁと思わずにはいられません。恋愛って自由なんだよなぁ、と再確認できます。
・「ガサツさの中に光る繊細さ」
愛を感じるために、意味もなく「殴り合おう」と叫ぶ女の子。そんなキャラクターがいままでいたか?
ジョージ朝倉の描くキャラクターは、ガサツで頭悪くて品もないことが多い。だけどその一方で非常に艶やかで繊細な側面も見せる。そのバランスが絶妙。これがジョージ朝倉のコミックの魅力になっている。
・「心打たれる大傑作。」
マーク・トウェイン『不思議な少年』(岩波文庫)をモチーフに描かれた壮大にして深遠、美しい作品。時空を超えて人と関わる少年のまなざしは透明で、人間を映し出す。少年は人間を見つめる。人間もまた、少年を通して自分自身を見る。克己と全き生の物語に強く心を打たれた。大傑作。
・「不思議な一冊。」
タイトルの通り、不思議で読みごたえのある一冊だった。一話完結のスタイルは、小気味いい感じ。読み手に与える印象は「!!!」己の心で、考えてみろ。とでも言われているような、ストーリーと作画。人間の本能と欲望が、ダイレクトに伝わってくる。少年少女マンガに少し飽きてきた方に。
・「不思議な美少年(2)」
ボクが初めて手に取ったのは、じつは当時最新刊だった4巻です。それから興味を持ち、3→2→1巻と、さかのぼって購入してきました。まず簡単にすぐ言えることは、順番は関係ない、ということです。どの巻のどの話から入っていってもよろしい。そういう構成になっています。
さて、内容です。これが一言ではとても言えません。4巻のレビューでは、それが初めてだったせいで、「不思議な美少年ですね」と単純な感想を書いてしまい恥をかいてしまったようです。神のごとき全能の少年です。これほど不思議な人間とは思いませんでした。その時々にこの少年の相手になるのは、天才であれ凡人であれ、個々人ですが、ようは全人類です。その出会いを通して、少年(そしてボクら読者)は、何かを見つけていく、ということになっています。
全人類を向こうに回しているこの少年にとって、いちばん難しい相手というのは、多分自分自身なのでしょう。満点の星5つ。続巻を期待します。
・「さまざまな人間たちの心の奥底の不思議を描いた、山下和美渾身の珠玉の傑作短編集」
この「不思議な少年」は、1作1作が実にシリアスで深い内容を持った、山下和美渾身の傑作短編集だ。私などは、山下和美は、「天才柳沢教授の生活」の作者としてしか知らなかったのだが、失礼ながら、とてもそれと同じ作者が描いたものとは思えないほどの、あまりにも深いテーマを追求した作品であり、これは、山下和美のライフ・ワークとして続けていくべき、素晴らしい作品集だと思う。
この作品の主人公の「不思議な少年」は、永遠の命を持って、あらゆる時代、場所を超えて、人間界に舞い降り、人間たちの、ときには愚かで醜く、ときには、切なく、哀しい本性を、何を考えているのかわからないような無表情な冷めた眼で見つめ、彼らを試し続けていくのだが、そんな本性に打ち克ち、何かを悟った人間を見つめ、包み込むときの少年は、慈しむような優しい眼で、微妙に描き分けられているのが印象的であり、中には、少年の手の平の上で踊っているはずの人間の、想定を超える心の奥深さまでもが描き込まれた作品もあるのだ。
現在までに、単行本で4冊、合計13本の短編作が執筆されているのだが、そのいずれもが、実によく練り上げられた完成度の高い秀作揃いであり、1作1作に、山下和美の読者に対する深いメッセージが込められているのが伝わってくるのだ(ときには、読者に突き付けてくるメッセージがあまりにも深く、面白さは別にして、かなり難解なものもある)。1年1作にも満たない極めて遅い単行本製作ペースなのだが、これだけの濃密な作品群なら、それも無理からぬものと、納得せざるを得ない珠玉の作品集といっていいだろう。山下和美には、今後とも、マイ・ペースで、じっくりと腰を据えて、人間の不思議な心の奥底を描き続けていってほしい。
・「人体ならぬ人間の不思議に山下和美が迫る!」
「天才柳沢教授の生活」で学問と人生の喜びを描いた山下和美が、「人間の不思議」に迫る。
人間を描くと大風呂敷を広げながら、その実限られた側面のみしか語りえず失速した膨大な失敗作が群れをなしている。その原因は様々で、作者の力量や偏った思想やら薄ら寒いヒューマニズムはもちろん、ある限定された舞台背景に諸々を詰め込むことで破綻することも多い。
本作はその轍を踏んでいない。戦後間もない頃の日本、19世紀ヴィクトリア朝大英帝国、群雄割拠の戦国時代等、様々な時代を借景して舞台装置として、中篇の形を取ることで過不足なくまとまっている。「柳沢教授」で培った短編の技術があればこそなせる技なのだろう。
少年はあくまで傍観者として対置させ、冷静に、時には多少の温情を加えながら、時代を生きる人間達を縛りつける、運命、血縁、地縁。同じ過ちを繰り返す人間、些細な行き違いから袂を分かつ人間を見つめる。ある「象徴」として君臨する手塚の「火の鳥」とは、そのモチーフからして異なる作品であり、二番煎じ感はない。
第一話では、カインとアベルの寓話をモチーフとした、人間達の飽くことのない膨れあがった欲望に翻弄される人間が描かれる。
少年が語る言葉は身も蓋もない。「二人以上人間がいれば必ず戦いが始まる」「お金は汚い・・・権力も汚い・・・でも、、汚い以上に魅力的だね」「人間の欲望は雪だるまと同じだね。そんな小さい欲がころがり落ちてころがり落ちてどんどん大きくなって、でもただひたすら落ちるんだ・・・」
傍で聞く主人公万作の忌まわしき鬼舞家は、欲望のままに生きた祖父の死に清算されるかのように、大洪水に一切を呑み込まれる。
生き残った万作であったが、数十年後に呪われた運命は万作に復讐を問いかける。その相手は、同じく生き残った弟の猶治郎であった。頭をもたげる復讐心と過去の記憶。しかし、万作は同じ轍を踏まなかった。
去ってゆく車の中で、万作は数十年前ぶりに猶治郎に乗り移る形で出会った少年に出会う。運命を乗り越えたが、少年はあの頃と全く同じだった。
運命を乗り越えるためになされた不作為という選択に、「より大きな勇気を持って選んだ道のほうが、自分を満足させる道である」という安部公房の言葉を思い出した。
人間という不可思議な存在を、不可思議なまま見つめて描くことは、飽くなき欲望なしにはなしえない。欲望は諍いや抗争を生みながら、また一方で美しい物語を生み出し、たくさんの人達に勇気や希望を与えるのである。
・「京都にて」
当方、立命館の学生なのですが、まさかこうなるとは(笑)
どんどん複雑化していく世界観の中で名取は、福神隊は、どのような道を選び、選ばされるのか。世界が姿を変えていく中で、個人の思いは如何に反映されるか。
物語は佳境を迎え、福神隊にとって最悪の三つ巴に展開していきます。
猛スピードで終末へと直走る第七巻。
・「マザーファッカー」
機動旅団八福神第七巻。今までの馴染みのない風景で進んでいた物語が舞台を京都に移すことで一気に緊張感を増し、そしてまた逆に見慣れた街並みで起こる戦闘にとてつもない「ファンタジー」を感じさせます。それは物語中の街の人たちも皆、実際に起こっている戦闘になんのリアルも感じないまま戦闘に巻き込まれて死んだりします。これは現代人の、特に現在の日本人の戦争感を浮き彫りにしています。毎日放送が主導で行ってきたプロパガンダ的な、しょうもない戦争感をうたった作品よりも、この作品の方がリアルな戦争を見せてくれます。
画力も文句なし。メカデザインもキャラクターデザインも全然媚びていません。読むべきシリーズです。
・「ファンタジー」
過去の様々な戦争の記憶が現代にそのままコラージュされ、その違和感や現実感のなさは平和に入浸る私達に強烈で異質な混乱を感じさせる。登場人物達の精神の混乱も尋常のないものでページを捲るたびに考えてしまう。画の迫真性も強烈で、現実感のない強烈な現実が現前する。
ドラマだ。皮肉にも激烈なドラマが展開する今巻はとても面白い。愉しい。もはや私達には「ファンタジー」でありゲーム的ですらある。
私は関係ありません。
読者は戦争という「おあそび」を高みの見物する。その視点は名取の言う「敵」だ。いや彼等すら見物する私達はもう「神」であり「神」も名取には「敵」だろう。しかし名取は「敵」の御膳立てのおかげで愉しむことができた。「敵」は「神」であり私達の存在を立証してくれるもの。本当の俯瞰を決め込む私達は「真の敵」である。ラスボス。名取はラスボスを倒しに来る。
まず恐れずに、しっかり考える。
●WORKING!! 4 (4) (ヤングガンガンコミックス)
・「ダブル三角関係?」
変な人ばっかり働いているファミレスのお話。基本4コマ、たまに短編です。
恋愛モードです。前巻で、伊波さん(男嫌いで、近寄る男殴る女の子)のために動いた小鳥遊くん(ちっちゃくてかわいいもの好き男子)に、伊波さんがめろめろです。でも殴る。小鳥遊くんお気に入りのぽぷらちゃん(見た目小学生の女子高生)は小鳥遊くんの女装にめろめろ?元不良の店長と、なぜか常に帯刀している女の子と、キッチンの男の子も引き続き空回りな恋愛モードです。
流れ的に、小鳥遊くんと伊波さんがくっつきそうで、意外でした。小鳥遊くんの姉妹にも、もうつきあっていると思われているし。変なファミレスですが、女子には働きやすそう。みんな仲良くて、楽しそう。
・「ファミレスの非日常4」
変な人たちの働くファミレス4コマ漫画の4巻目。
今回は新キャラこそいないが、既存のキャラクターをいじりまくっています。
恋愛関係にスポットが当たりがちですが、決して進展はないです(多分)。
何よりボリュームがすごい。最初は既刊よりちょっと薄くなったかな?と思わさせられるが、おまけは減ってません。雑誌にはない、作者ホームページにもないページがたくさんあります。
大満足の一冊です。
作者ホームページの漫画を読めばおもしろさは数倍になること間違いなしw
・「不思議なファミレス四コマ」
ネットから発進した不思議なファミレス四コマ漫画もついに四巻まできました。
今巻は小鳥遊vs伊波+佐藤vs八千代と言った、報われない?面々の恋愛話がメインで、後は小鳥遊家と伊波の関わりがまた一つ深まる―――と言った所でしょうか。
男性恐怖症で近寄った男をことごとく血に染め上げる伊波や、日本刀を腰に差しながら仕事をしない大食い不良店長に尽くす鈍感な八千代。
伊波は前巻で小鳥遊に惚れている事に気づいていたので、その関係をどうにか進めたいと迷走。八千代に関しては佐藤との関係を少〜しかいま見せるのだが、やっぱり報われない佐藤……と言ったところか。
ファミレスを舞台にしていると、どうしても萌え〜な方向で描かれる事が多いと思うのだが、それをせずに(画風から出来ない?)人間関係だけで話を進めるところは好感が持てる。
特殊な人々が繰り広げるこの四コマ。 キャラ毎の立ち位置も固定されて、これからが正念場かな〜なんて思う第四巻目。相変わらず面白いので、ネットをチェックしつつ、初めて手に取る方なら一巻から読んでもらいたい一冊です。
・「嫌いじゃないが」
俗に言う雰囲気漫画。近年では本作と同じく4コマ漫画でよく見られるジャンルでしょうか。
1巻から毎度買って読んではおりますが、最近の伊波の恋ネタに偏重した構成は、最初の頃の皆が個性を出し合ってわいわいやってた構成に惚れたものとしては、タイトルの通り嫌いではありませんけども、どうしても違和感があります。また、それが1巻分程度の内容量ならまだしも、こう長々と続けられると面白みに欠けるというか…ありていに言えば、4巻は3巻の延長でしかないという印象でして、故にネタのマンネリ感が拭えませんでした。まだまだ掘り下げようのあるキャラクターはおりますし、そろそろ違う展開を見たいところ。(なお、私はコミック派なので、最近の連載がどうなっているかは知りません)
1作品としては個人的な趣向に合うので評価したいですが、1単行本としては正直イマイチでした。しかしまだまだ面白くなれると思うので、5巻の内容に期待したいところ。
・「過去・未来・前世。」
壮大なスケールで転生輪廻が描かれています。現世は過去の罪を償うものじゃない、今を懸命に生きることだ、と語りかけてきます。人としての苦悩をリアルに描いた珠玉の名作です!完結してもうすぐ10年、今だ色あせる事のない内容です。
・「地球という星に共に生きている皆へ」
不朽の名作SF作品。日本中に前世ブームを巻き起こした傑作。
とにかく泣けます。現世と前世の間に揺れる心情とか、愛の形とか、他人を、そして命を想う気持ちにグッときます。生きるとはどういうことなのか。どうか、深く考えてください。私はこれを読んで、庭の植物たちに水をあげてみようかと、普段考えないようなことを思いました。どんな命にも、生きる権利はある。でも、いつまでたってもこの地上から戦争はなくならない。ではどうすればいいのか。この作品を読んで、登場人物たちの想いに触れてください。コミック文庫は12巻完結です。
・「白泉社はいい作家を世に出しています」
悪い意味で「しょせんは漫画だなー」と思う要素が幾つもある。朝の連続テレビ小説の登場人物にも似た無意味なまでに親切な人が出てくる辺り、ご都合主義に感じられる。しかーし! それを補って余りある力強い展開、幻視としか表現しようのない訴えてくる描写。どれほど「意地悪な」読者であっても引きずりこませる力量を充分に備えている。
同じストーリーを複数の人物の視点で捉えなおすところはから恐ろしいまでの冷徹さであり、ささいな激しい衝撃を受けた。ぜひ、全12巻、まとめて購入することをおすすめする。一気に読めるのは、後から読む人の特権である。それにしてもインターネットがなかった時代の話なんですねー(^^)
・「歴史は繰り返す」
私がこの作品を読んだのが約15年前位でした。久しぶりに新たな気持ちで読んでいます。この作品の5位前にガンダムやベルサイユのバラなどが流行ったわけですが、それ以降子供だった私が漫画で深い感動を得る作品はなかなかありませんでした。登場人物達が前世の事情や感情を背負ったまま生まれてきたのはその罪や心の傷を癒すために必要不可欠だったのではないかとか私の前世はなんだったんだろうと真剣に考えた頃が懐かしいです。子供ながらに真剣に考える程スケールの大きな話でしたしキャラクターの心理状況がよく描かれていました。私事ですがとある霊能者に霊的相談をしたとき「前世は江戸時代より少し前戦乱に巻き込まれて両親とはぐれて逃げ惑う子供」と言われました。私が信じようとも信じなくとも今幸せな環境で充実した毎日が過ごせているので関係ないですがちょっとせつなくなったりもしました。
・「時代を代表する」
前世から現世にかけての輪廻転生のSF長編
1巻からぐっと引き込み期待を裏切らない展開がなされてます。単純に面白い、と言わせる力があります。
世界観・ストーリー・キャラクターと3拍子そろっていて特に、ストーリーの構成力は少女漫画で21巻の長期連載にもかかわらず緩急が考えられていて素晴らしい。
時代を代表する少女漫画のひとつです
●なるたる―骸なる星珠たる子 (4) (アフタヌーンKC (229))
・「死の匂い」
第4巻です。遂にシイナと対を為すキーパーソン・涅見子が登場します。ですが小沢さとみ(=アマポーラ)、高野文吾(=ハイヌウェレ)と自衛隊の戦闘がこの巻のメインとなります。竜の子と其れにリンクした子供達の様子から竜の子の能力、リンクする仕組みが前巻までとは比べ物にならない程分かります。想像以上に悲惨です。竜の子の圧倒的な力による虐殺模様も凄惨です。血が一滴も描写されないにも関わらず此れ程の凄惨な模様を表現出来る鬼頭氏の発想と表現力に脱帽です。私は詳しく無いのでよく分かりませんがヘリやミサイルはリアルに、詳細に描かれています。軍事物が好きな方も楽しめるのではないでしょうか。必用十分程度に小沢、高野や鶴丸、のり夫の日常も描かれます。僅かな頁数ながら彼等の為人の理解には十分役立ちます。氏の表現力に改めて感心させられます。兎に角非常に異質で上質な此の作品。特に此の巻は前半最大の魅せ場でもあります。是非、御一読を。
●天は赤い河のほとり〔文庫〕 1 (小学館文庫 (しA-31))
・「主人公が気持ち良い♪」
長編なのに、全然飽きません!
主人公は人思いの行動力ある女子高校生。どんなにピンチが迫ってても、自分の事だけ考えず、機転を利かせて周りの事を意識しながら乗り越える魅力的な彼女は読んでて気持ち良い!
恋愛の相手役もすーーーーんごいかっこいい理想を持って生きる男なのでこっちまで惚れそうになります。二人の間で揺れる絶妙な緊張感がたまりません! 笑
ちょっとだけ元気がない時に読むと少し分けてもらえます。自分も理想を持って生きたいな、と前向きな気持ちになる作品。
・「すっごくすっごく待っていました!」
文庫化を待っていました。4歳の娘がこの文庫を読むのは何年後かしら?今から楽しみです。歴史に興味をもってくれると嬉しいなあ。想像力をかきたてられるストーリーです!
・「史上最も凛々しいタワナアンナ」
現代日本に生きる十五歳の少女が、ある日突然古代のヒッタイトに!という、序章はよくある異世界トリップストーリー。
●シグルイ 10 (10) (チャンピオンREDコミックス)
・「敗者の無残・無念」
左腕を伊良子に切り落とされ、悶絶した藤木が一瞬だけ息を吹き返し、その目に見た光景は、信頼する虎眼流の兄弟子が助太刀で返り討ちにあい、無残に顔面を切り裂かれ崩れ落ちるシーンである。
彼らは勝負をする以上、必ず、勝者の前に敗者がいる。そして徹底的に敗者は惨めである。本書では敗者となった藤木が、気を失い骸に埋もれながら右手の長刀を立てたままにしている姿が象徴的である。一言であらわすと、「無念」なのだろう。
しかし、虎眼流に追放され辛酸をなめ続けた伊良子もまた「無念」の中で再生した。無念と怨嗟が連鎖し、しかし、その連鎖の中に自ら身を投じようとする彼らの動機は、報復のみである。そして、報復のみに自らを追い立てる彼らの姿は美しく、読むものをひきつけて離さないのだ。
・「いい漫画」
栄枯盛衰。虎眼流の明日はどこへ。巻末の三重が持った愛憎表裏一体の心理描写が絶妙。
封建社会という圧倒的な社会構造の中でも、最終的にはそれを超越した個人の意識と思想をもって、源之助と清玄にはぶつかり合ってほしいと思います。そのためにも、源之助は一度堕ちてから這い上がっていかなければいけないのかもしれません。虎眼流の看板ではなく、藤木源之助個人として目覚めるのを待ちたい。
・「全篇が伊良子VS牛股!」
ようやく、1巻の伊良子がなぜ把捉になったかが分かります。伊良子の把捉、藤木の左腕の手術のシーンなど、自分ではないのに思わずうぅと言いたくなる描写が多いです。
9巻からの続きですが、全篇伊良子 VS 牛股師範の戦いです。勝負の間合い、既に判明している必殺技がいつ出るか?など、飽きさせません。
なお、この巻で7巻から続くあだ討ち編のストーリーは一応の一区切りがつきます。
でも、無明逆流れVer1.0は雨に弱いとは・・大リーグボール2号みたいですね。
・「目釘」
「乱心すらできぬ傀儡の群れ」伊良子清玄はいつも納得の男です。しかし、牛股に迷いはありません。お家を守ることが士のなすべきこと、虎眼流を守るメカニズムです。殺戮マシーン。最後までそれを貫き切る牛股にどういう感情を持つべきか、非常に複雑です。しかし、故郷のふくと娘の映像は切ない。牛股が士としての役割を終えたという象徴なのでしょう。その時胸中によぎるのは無念だけでなく、それは満足か、それとも空虚だったのでしょうか。天晴れ、だが哀れ牛股。
・「仇討試合、ついに決着」
虎眼流の若き新当主・藤木源之助と、盲目の天才剣士・伊良子清弦による仇討試合。 伊良子の無明逆流れが藤木の簾牙を上回り、藤木の左腕は無惨にも断ち切られた。 だが決着と思われたその時、藤木の兄弟子である牛股権左衛門が割って入り、伊良子方の援軍も参戦したことで仇討場は混沌と化す。 援軍の手練れ共を蹴散らし、いよいよ牛股と伊良子の一騎打ちに…というのが前巻までの内容。
第10巻では遂に仇討試合が終焉を迎えます。 これまで伊良子の無明逆流れと対峙し敗れてきた虎眼流剣士と異なり、牛股は無明逆流れを一度目撃した上での対峙です。 伊良子はかつて岩本虎眼により秘技「流れ星」を浴びせられ視力を失いましたが、その一度見た技を元に「無明逆流れ」を開眼し、二度目の対峙で虎眼の「流れ星」を破っています。 手の内がばれている伊良子と、秘策を用いて「逆流れ」を破らんとする牛股。 勝負はあまりに凄絶な結末に…。 なおネタバレになるのであまり詳しく書けませんが、伊良子と牛股の対決の中で、原作既読者にとってかなり衝撃的な展開が待っています。 少し中弛みしていた第9巻に較べ、かなり充実した内容になっています。 ぜひ読んで下さい。
・「超 展 開」
この方は超展開を平気でかく漫画家だと十分わかっていたはずなのに…!ここまで大規模にひっくり返してくるとは恐れ入りました。予想外過ぎです。そしてあらわれる超巨大構造物!うおーこれが見たかったんですよ!!ってかんじです。UJ本誌もとんでもない展開になってますし、先がとても楽しみです!…どうやってかたづけるんだよという不安も少しありますが(汗
・「ギーガーも真っ青」
限定版でも書きましたが、こちらでも。
他のレビューでも書かれていますが 「来たか!」 今までの弐瓶読者はそう思うでしょう。 「なんと!?」 初めて読む人はこう思うでしょう。何のことかわからない人は、漫画を読んでください。怒涛の展開が待ってますよ。 エイリアンのデザインを手がけたギーガーというアーティストが居ります。弐瓶さんは間違いなく彼に勝るとも劣らない才能の持ち主だと思います。流し見ても、じっくり読んでも飽きの来ない作風は流石の一言、映画のビジュアルブックが漫画になったような作品です。 真の「COOL BLACK」をご堪能ください。
・「現代の葛飾北斎。」
相変わらずすべてのコマの内容が濃いです。展開はこれまでの弐瓶作品が好きな方はもうたまらないスケールの大きさと想像力をかき立てる内容です。バイオメガから初めて弐瓶勉に触れる方はきっとその予想もつかない展開に驚かれるでしょう。
彼は現代の葛飾北斎になり得る才能をもった類い稀なクリエイターだと思います。もっと世の中に彼のことを紹介していきたいものですが。。マンガのみならず様々な分野で彼は活躍出来ると思います。弐瓶勉の作品からはそういった大きな可能性を感じさせてくれます。
彼の作品を読める現代の日本に生まれて本当によかった。
・「強い期待」
前巻までの進行の不安さをこの巻ですべてまとめて吹き飛ばしてくれた。大作不在と形容できるような今これだけワクワクさせられる作品は早々めぐり合えないだろう。武瓶らしいネーミングセンスや世界観の凝縮も相変わらず健在である。
大作誕生の瞬間に立ち会える期待が止まらない。
・「凄すぎる!」
この作品は、画力、展開力、伏線の張り方、どの要素をとっても超一流です。この巻でも驚きの展開が待ち受けています。弱冠これからどういう展開になるの?と少し不安になる物語の流れですが、そこは弐瓶勉らしくしっかりまとめてくるんでしょうね。つぎの巻にも大いに期待したいです。
・「遺伝子情報カプセルを巡って」
珪素生物と主人公霧亥たちの戦いも熾烈を極める。
霧亥と旅をし、共にネット端末遺伝子を探していたパートナー、シボの本当の望みも明らかになる。
台詞ひとつ、コマひとつ見逃せない。
・「かっこいい。」
独特の世界観がピカイチです。はまった人はとことんはまること請け合いです。ここまで徹底的に主人公が喋らない漫画も珍しい。お試しに「NOiSE」から読んでみるのもお薦め。
●死がふたりを分かつまで 6 (6) (ヤングガンガンコミックス)
・「これぞ、たかしげ宙の世界」
キャラクター設定といい、舞台設定といい、そしてストーリー展開といい、なにしろ原作者のセンスの良さが際立っている作品である。たかしげ氏の作品にハズレはないと思うが、それにしてもこの作品は大当たりだと感じるのである。作画も、この世界観にマッチしたハードボイルド&萌えの二重奏だ。題名自体は、なにか読むのにこそばゆい恥じらいを感じるかも知れない。「死がふたりを分かつまで」はは、恥ずかしい。しかし、読後にあらためて表紙を眺めて題名を見つめると、なるほど、この題以外考えられないな、と思わせる。この作品を手に取った人は幸福である。その僥倖を、みなさんと分かち合いたいものだ。
・「犯罪賢者ワイズマン編の始まりです。」
今巻のメインは、前巻まで暗殺者牙編のエビローグと新章の犯罪賢者ワイズマン編のプロローグです。通常の盆栽漫画だと章の変更時は結構だれるのに、このテンポの良さは一体なに?戦闘主体だからか、計画予定時間に合わせ、新キャラと既存キャラの紹介を含めながらの展開は面白すぎです。前回の暗殺者牙編の導入部の緩さがウソのようです。しかし、たかしげ宙は「緑の王」といい神懸かり気味でスゴイですね、当然次巻も購入します。
・「素晴らしい!」
これ程までに奥深い表現力、漫画の域を超え映画を観ているような空気さえ感じる。一気に読み終えた後の安堵感。近年の漫画では味わえなかった感覚に陥る。素晴らしい!
・「人生が綴られています」
素晴らしい作品です。読めば読むほど発見があり、物語に引き込まれました。銭湯を経営するカナエと、彼女を取り巻く個性的な人々の織り成す日常。その日常は決して平坦なものではなく、落下や淀みもあるのですが、静かに静かに流れてゆきます。作中の「人を分かるってどういうことですか」という一言に考えさせられました。画力もユーモアも十分にある、とても豊かな作品です。
・「秀作です」
雑誌連載時には地味な印象しか持っていなかったので、軽く流し読みしていただけでしたが、単行本で一気にまとめて読むと、「こんなに秀作だったのか」と驚いています。普通の市井の人たちに持たせた「二面性」の使い方が実にうまい!人物造形がすばらしいです。ストーリー構成・コマ割りなどもおそろしく丁寧です。テーマの現代性が多くの人の共感を得られると思うので、是非一読をオススメします。でも、何度も繰り返して読むと、一見地味なだけに最初は気づかなかったような描き込み(一例:堀さんって人のヒゲの長さの変化にご注目)や登場人物たちの気持ちの動きが分かるので、スピードを変えて何度も読むと更に良さが分かると思います。私にとっては絶対手放せない一冊となりました。
・「さりげない優しさ」
映画のカット割りを彷彿させるコマ割りに漫画表現の奥深さが感じられ、さりげない優しさに満ちています。悄然と座る女の前に紅茶を差し出す。池に小石を投じて、水に吸い込まれそうな女を我に立ち返らせる。女の額に当てた布で涙をそっと拭う。再会した男にマフラーを巻いてやる。等々……。既存の映画(カバーはBill Evansの同名タイトル盤)などの影響を感じさせますが、忘れがたい場面がいくつも用意された傑作です。
・「隠された事実、心の闇」
「人をわかるってどういうこと?」人は誰しも心の奥底に、誰にも知られたくない事実を持っている。それは、自分自身が意識して閉じ込めている物や、無意識に沈んでいる物そんな心の闇が表に出てきた時、今までの生活は一変する.....まるで小説の原作を漫画で表現したような物語で、1コマの風景もまるでセリフの一部になっている様にも思えます。絵に関しては好き嫌いがあるかもしれませんが、是非、この洗練された物語を”体感”して頂きたいです。
・「時代を代表する漫画家(になるかも)の実質的デビュー単行本」
「蛇にピアス」の漫画化で単行本デビューした新人漫画家、渡辺ペコの実質的デビュー単行本とも言えるオリジナル初単行本です。
これが、とても面白かったのです。病気も死も暴力も無い、地味な話ばかりの短編集なのだけれどなかなかに一話一話がどこかヘンテコでとても味わい深いのです(美男美女が出てこないような良質の単館系映画を見たときのような味わいでした)。
連載時はヤングユー誌(あるいはその増刊)に載っていたのですが、典型的なヤングユー誌の作品から想像されるよりもずっと青年誌っぽい感じがあって(それでも良質の少女マンガにあるリリカルな感じが残っていてそれがまたいいのだけれども)、いままでに無かったような感じの、とても独特な漫画だと思います(あまりにも独特な感じなので、読んでいていつのまにか色めきたってしまいました)。
まだ読んだことの無い人に渡辺ペコの作風を敢えて説明するのなら、「黒田硫黄」と「くらもちふさこ(特に、天コケ以降)」を合わせたような作風、と私なら説明するかもしれません(異論は大いにあるかもしれませんが、むかし枡野浩一が南Q太の作風を紹介するときに「岡崎京子」と「内田春菊」を合わせたような作風、と紹介していたのと同じような比喩だと情状酌量ください)。
ともかく、とても独特な作風を持った(それでいてメジャー誌で活躍できる一般性を持った)希有な漫画家の実質的デビュー単行本として、(特に漫画読みには)一度読んでみていただきたい作品だと思います。(ちなみに、男子でも普通に読めると思います)
・「この女子漫画スキ」
ダヴィンチに載っていた4コマ漫画がなかなか良かったのを覚えていたから、本屋で時間潰し漫画を探していた時に手に取りました。大正解でした。わたしの先入観で、最近の格好良さげな女子漫画は、エロをさらりとかいたりとか超恋愛な感じてんこ盛りとか思っていたのですが(だったらちょっとうんざりだなと)、さっぱりした日常が初夏っぽい空気でかかれてて読み終わってとても気分が良くなっていました。登場人物がみんな友達になりたい感じの人で、どれも続きが読みたいお話。
・「魅力的な「妙さ」」
サブカル的な小ネタあり正統な少女漫画のリリカルさあり笑えるギャグがありグッとくる切なさもある一言でいえない魅力が詰まっている本。この妙な感じがすごくいい。さらっと読むこともできるけどいろんなところにフックがあるから実はとても深い漫画だと思う。
まだ新人なのに、懐の深さを感じさせる人。今後の活躍にも期待したいので☆は4つにしておきます。
・「暖かいため息が出る」
蛇にピアスを漫画化した渡辺ペコのオリジナル作品の短編集です。デビュー作から光るものをギンギンに感じていたので、蛇にピアスも楽しく読みつつ彼女自身から生み出されるものを租借したいなと思っていた矢先でした。一話完結の物語が詰まった単行本ですが結局のところ彼女が表したいものはひとつなんじゃないかなと思いました。財布の小銭入れをそっと覗いて500円玉を見つけたらレジに行ってしまいましょう。
・「女、一人、生きる。でも一人じゃないこともある。」
短編集。夫婦の話もあるけれど、ほとんどは妙齢の一人で生きる女性が主人公。振られたり、片想いしてみたり、泥棒に入られてみたり、と、なんだかんだある中で、一人であることを噛み締めてみたり、一人ではないんだと言うことを発見して救われたり、というお話が多いです。
なんてかくとベタな人情物って感じですが、主人公達がまっすぐした視線を持っているので、べたつくことなく、抜けがよい物語たちでした。
あと、兄弟の絆の描かれ方も素敵でした。疲れ離れずだけど、ちゃんとお互いを信頼しあっている物語は、あたたかい気持ちになれました。
読後、気持ちがアップする、素敵な作品集だと思います。女性だけでなく、男性も共感するところ、あるのじゃないかな?
・「ヒューマンドラマに変化した「エマ」」
本編終了後も描かれていた番外編もこの巻で終わり、「エマ」の世界も一つの区切りを迎えました。
番外編として内容が少し高飛びしすぎた9巻に比べ(いえ、それも森さんらしさが出ていて大好きですが(笑))この10巻は「エマ」に出てきた他のキャラクターに視点が置かれどの話もやはり丁寧に描かれていて、とても好感がもてます。
恐らく本編だけ読んでいたら普通の恋愛物シンデレラストーリーで終っていたと思われる「エマ」ですがその続きとして出された8巻〜10巻の他のキャラクターにスポットを当てたこの番外編によって「エマ」は一つのヒュ-マンドラマに変化したと思います。
特に10巻の最後に描かれた「新しい時代」は誰が主役と言うわけでもなくまた再登場したキャラクター一人一人が主役である
正に最後に相応しい「誰もが皆同じ視点」で描かれている珍しいタイプの終り方でした。
この最後が描かれることによってエマとウィリアムの今の姿も、今後の姿もけして何の障害もない「シンデレラストーリー」ではなかったのだと改めて実感すると共に
本編終了後も、他のキャラクターの瑞々しい姿を魅せてくれた森さんに溜飲のさがる思いで一杯です。
本編で、ウィリアムと苦い経験をしたエレノアの本当の恋に出会えて、少し成長した姿が一番印象に残りました。
久しぶりにすがすがしい漫画に出会えた事に感謝します。
森さん、お疲れ様でした!!
・「読んだあと、幸せな気持ちになります」
大団円、ってこういう感じなんでしょうね。最終話は登場人物がそれぞれに幸せそうでした。4コマ漫画も楽しかったし。8巻で終わらずにここまで書いてくれた作者に感謝です。
・「感激の結婚式…!。」
本当の最終巻です。皆さんのレビュー通りウィリアムとエマの結婚式は感動的の一言です!「ミスター・ジョーンズは式には…」と心配していたエマでしたがちゃんとお父さんもお母さんの横にいました。祭壇でそれを横目でチラリと見るエマです。式でエマが牧師さんに姓を書くように言われて戸惑うエマにウィリアムから小声で「ストゥナー」と書くようにと言われて結婚許可証に記すシーン…。もらい泣きをするターシャ…。私も思わず今までの波乱万丈の数々を思い出してウルウルしてしまいました。
欲を言えばこれからの妻としてお母さんとしてのエマも見たいのが本音です!
なにはともあれ、森さん素敵な物語をありがとうございました!もちろん次回作にも期待します!
・「感動です!!」
エマの最終話、エマとウィリアムがめでたく結婚式をあげるシーンをラストに、物語は終わりを迎えます。結婚に至るまでいろいろありましたが、エマとジョーンズ家の人々との関係も、これから徐々によくなっていくのかな、と雪解けを感じさせてくれる内容になっており、極めて幸せな気持ちで、心地よく読み終えることができました。森さんの次回作も、期待したいです。
・「ヴィヴィアンのドレスが欲しい」
美しいドレスにインドの衣装、華やかな装束に魅せられて読み進め早最終巻。もうエマさんを見られないのかと少し寂しくもあります。結婚はゴールではなく、これまでの様にこれからも色々な事があるから誓い合うのですよね。ですから、この終わり方にはとても納得しています。最終話の歌に音楽、人々の歓声が聞こえてくるような描写にただ感激でした。
・「主人公大活躍?」
この巻をもってトルケル篇が終了した。
クヌートが夢の中で涙と鼻水を垂らして泣き、未熟なトルフィンは空を舞って雪の中に消える。キノコで狂い見境無しのビョルンと、重症のアシェラッド、そして立ちはだかる強敵トルケルに勝てるのか?
全ては作者の十八番である『愛』が解決した。しかしその愛の形は最も優れ、最も虚しいものなのかも知れないが。
トルケル戦でようやく主人公らしい活躍を見せたトルフィンだが、ツメの甘さでクヌートに全てを持っていかれる始末。それもまた素晴らしい。
さて次巻からの展開に期待が高まる。
巻末には恒例の「トルフィンの航路」とアフタヌーン本誌にも掲載されたオマケ漫画熊谷氏の「うろおぼえ う゛ぃんらんど・さが」が某先生に恐れ多くも載っている。
・「上手く説明できないけど何度も読み返す面白さがある」
六巻単体だと起承転結の転が無いのだけども、読み終わってから充実感があり面白かった。六巻はどこがどう面白いのか上手く説明できないけど何度も読み返す魅力がある。当然次巻も購入決定。
・「この先も楽しみ」
衝撃的な愛の定義に王の目覚め、決闘の決着。この巻で物語が大きく動き始め、まさに見所満載といった感じです。クヌートがこれから何をしていくのか?見届けずにはいられない、この先が本当に楽しみです。
・「愛と言う最果て、闘争と言う救済」
愛とはなんだろうか?と長年疑問に思っている。
その割には私自身、愛と言う言葉をよく使う。単純に「好き」という意味で。
私だけでなくマスメディアでも「愛」の大安売りで、それさえ言えば全て片付いてしまうほどである。
だがしかし、実生活で愛に遭遇しているかといえば、よく判らない。常に私たちは条件付の愛と付き合っている。恋人や夫婦間の愛はもちろん、親子の間でだってそうだ。ましてや赤の他人との間など…。
そのように手前勝手で強欲な感情の捌け口を私達は陶酔とともに「愛」と言うのだ。あるいは何らかの取引として耐えざるを得ない状況を自らに納得させるために「愛」と言ってみるのだ。そして、いつも「愛」には陶酔がついて回る。
しかし、本作で遂に語られる「愛」とは、そのようなものではなかった。陶酔を寄せ付けない厳寒の地平であった。私はその事に納得し、安らいだ。私はもう、「愛」に悩まされずとも良いのだ。自らの冷血ささえ許すことが出来る。
この物語は、遠い昔のヴァイキングの話しでありながら、現代に暮らす私達の物語でもある。最果ての地で、自由競争の名の下に、差別と闘争を繰り返す私たちの物語だ。
大槻ケンヂじゃないが『戦え。何を?人生を!』と言う訳だ。
・「暴力を描きつつそれを超えるものを提示」
美しい雪山の中で、、酸鼻を極める闘いが続く。クヌート王子は、実父と天なる父(神)の双方への絶望と断念、そして人間の心に愛が不可能なことへの怒り、嫌悪と諦念の中王としての覚醒を迎えた。
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」の絶望の只中でのアレクセイの覚醒を思わせる。
トルフィン、アシェラッド、トルケルの物語は王子を中心に、今後全く新しい次元に展開の予感。
絶望と暴力を主題にした凄惨な漫画は多いが、それに正面から答えを提示している稀有な例。幸村誠は「愛」という言葉で、意識の拡大、ある種の悟り(?)を描いているようだ。前作「プラネテス」も主題は通低しているので要参照。(4巻PHASE.18 グスコーブドリのように など)
・「スリリング!」
1年2ヶ月ぶりに新しく出ました。今回はクラウドとRJが必死で逃げ回るという、非常にスリリングな内容となっています。「サプライズ」もしっかり含まれています。本当に面白い!次回はようやくRJが「ブルーズ」を披露します。楽しみで仕方ないです。早く次の巻を読みたいという気持ちはありますが、じっくりと最高のストーリーに仕上げてほしいですね。次回への期待が更に膨れ上がりました。是非一読を!!
・「前巻から1年2ヶ月でも・・・」
期待を裏切らない面白さ。4巻発売まであまりの長さに1〜3巻を何度も読みました。何度読み返しても面白い。今回はクライドがRJを救出するところから始まります。
脱出した2人を追うの者とは・・・。そして、命からがら2人が逃げ込んだ所とは・・・。
次巻はいよいよ鬼気迫るブルーズ演奏のシーンへ。
新刊が出るたびに、次巻が待ち遠しくなる。
上質な映画をじっくり観ている感じだ。
・「え?これ知らないの?」
って知り合いに言われて、1巻を読んだら、ものすごく面白くて、いっきにハマってしまいました。その後234とまとめ買いして、次の巻が待ち遠しい日々です。
現時点での最新刊である4巻は、特にお気に入りで、紫のカラーも綺麗です。4冊ならべるとなにげにおしゃれな感じもしていいですよ。
地獄の犬も出て、ついに役者が揃った感じの物語。クライドとRJのピンチに、最後までハラハラしました。トビーと、こっそりついて来た子供たちがどうなるかが気になります。 あと、もちろんマクドナルドさんも!(笑)
音楽に関してはそんなに知識もない私ですが、はやり系のマンガじゃなくて、こんな面白い作品があるのが衝撃でした。なんども繰り返し読みたくなる、そんな作品です。
マンガの映画化ドラマ化が全盛ですが、深み、エンタテイメント性、ドラマ性、アクションと、どこをとってもハリウッド映画以上だと思うので、アメリカで映画にしてほしいと思ってます!
・「ストーリーは、巡航速度で展開」
第4巻は終結に向けての伏線なのだろうか?さすがに1巻ほどの驚きはないが、着実なストーリー展開。ロバート・ジョンソン伝説は有効に活用されている。特に、“If I Had Possession over Judgment Day”、“Hellhound on My Trail”との副題のセンスとストーリーへの応用は素晴らしい。
少し残念な点はカラーページが無いこと。そのため、格闘シーンがしばらく理解できなかった。
●竹光侍 1 (1) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
・「天才なんだなぁ…」
松本大洋さんの作品は好きでコミックスは全部持ってます。彼の作品の凄い所は全ての作品が全く違う世界観をもっている、という所だと思います。今回の作品も漫画というより芸術のような世界に圧倒されました。さて、今回の漫画の主人公は化け物のように強いが変わり者で甘党の侍の話。(どこかで見たような…?)松本大洋初の時代劇物です。まだストーリーは動き出したばかりではありますが、物凄く引き付けられる作品ですね。ぱっと見、読みにくい漫画だと思う人もいるかも知れません。ですが、ひとコマひとコマ、じっくり絵巻物を見るつもりで読んでみて下さい。作者の芸の細やかさ、鬼気迫る筆使いに魅了されることでしょう。オススメです。ぜひ読んでみて下さい。
・「竹光と侍の相入れないネーミングがいい」
松本大洋は「鉄コン」もすごいけど、これも別の意味ですごそうだ。もちろん、ラストがどうなるかだけど…。人間の二律背反性と現実社会との関係がとてもうまく描けている。現実に生きている我々だってほとんど同じで、自己は他者(他人や社会)のなかで翻弄されながら、ときに「白」で、あるときは「黒」で対応しながら巷間をそれなりに渡っている。これは「鉄コン」と同じパターンだが、今回は主人公が1人なので、「白」と「黒」の使い分けはうまくしないと多重人格になってしまう。どう展開するか、ぜひ注目したい。
・「松本大洋のライフワーク(にしてほしい)」
宗一郎が生まれてはじめて蛸を見て、ポーズをとりながら「全ての箇所がいっときに伸縮し、とどまることがない」「貌(かお)もまた珍妙だに。鼻や口はどうなっとるんだら?」と感想をいちいち述べるくだりに、主人公としての魅力が詰まっています。相手する蛸売りも、「きょうび、蛸ぐれえでそんな…」とあきれます。
宗一郎が、全てを分かっているのか、何も分かっていないのか、人間なのか、実は妖怪なのか、全く分からず、そもそも、このマンガが何を描こうとしているのかすら分かりませんが、とにかく面白い事は間違いありません。
奥様である、冬野さほさんの影響が大きかったのか、今作での松本大洋の画風は大きく変わっています。今までのファンからすると複雑な心境かもしれませんが、私個人の感想をいえば、今までの絵にあった、「いやみ」のようなものがスッと抜けて、実に素晴らしい絵になりつつあると思います。
この後、何十冊出ても買い続けようと思いますので、現代の「浮浪雲」「三丁目の夕日」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」「ゴルゴ13」目指して、超長期連載をお願いします。
・「血生臭いLOHAS人」
松本大洋、ここに新境地。真に新境地の作品だ。江戸は長屋の浪人・瀬能と隣人の子・勘吉の日々を追うささやかな物語。名刀を売り、竹光をさした瀬能はそれでも名剣士にして天才的な人切り。信濃産まれの彼は江戸をして「下って参った」(江戸はその頃、上るところだ)と言っている。自然を愛し、江戸の喧騒に自然を見つけてはほくそ笑む粋人である。傑作『Go!Go!モンスター』の子供の眼を大人に移し変えたような光を放つ主人公だ。「ささやかな物語」とはいっても江戸時代。町では(現代と変わらない)様々な事件が起こる。それをスルリ、スルリと抜けていく瀬能の姿が痛快だ。爪をひた隠す鷹、牙を見せない狐である。江戸の町は彼にとっては剣呑な森のようで、物語はある意味LOHAS?(笑)。
竹光をさした瀬能を描く松本の、その筆もどうやら竹筆らしい。ザクザクとした線、ヒュっと宙を切る線・・・線の味わいが深い。決して読み易い絵ではないが、ひとたびハマると何度も読みたくなる。見事な新境地。だが、松本の無意識下のテーマであろう「宙」「空」「風」(これらは『ピンポン』『鉄コン』『Go!モン』でも重要なモチーフとなっている)は顕在。ますます風の描き方が上手くなったというべきか。蛇足だが、瀬能と勘吉が何気に折々で食べる江戸の立ち食い蕎麦(おそらく、かけ蕎麦)が妙に美味そうで・・・明日の昼飯は蕎麦にしよーう!と(笑)。
・「江戸モノでも冴えまくる」
松本大洋が江戸を描くということで、それだけでもかなりの期待値だったのだが、実際に読んでみて、これはもう素直に参りました。浪人が主人公なわけで、時代劇おなじみの殺陣シーンもちょくちょく出てくるが、相変わらず静止画とは思えないスピード感に満ちています。さらには、ちょっとした会話のやりとり(蛸を見る場面など)や、長屋、寺子屋、銭湯、矢場、道場などなど、江戸ならではの風俗の描き方がとにかく粋で気っ風がいい。毎度ながら漫画の域を超えて、ひとつのアートとして楽しめます。いまだ進化し続けて、新たな発見を与えてくれる松本大洋は、やっぱり普通じゃないと再確認した次第。話の展開的にも、彼自身の作品史的にも、なんかすごいことが起こりそうな予感。
・「この圧倒感の前に、何を語れというのか。」
...舞台設定については細かいつっこみはあるんですよ。
でも、そんなことどーでも良いと思っています。まだ買って3日目なのに、何回読み返したでしょう。
極めて映画的な作りをしながら、漫画でなければ表現できないことをさらりとやってしまう作者の力量には、ただ感嘆するしかありません。
最初にこの作品を読まれたら、他の作品も読みたくなること請け合いです。
最近の漫画が持っていない「ざらり」とした感触を味わえます。絵も、洗練された緻密さの中に土着的な香りがふんだんに漂い、読む者を魅了します。アナトリアの大地、そしてイスタンブール。
南米アマゾン、黄土高原。次はどこが舞台になるのでしょう。
しびれさせてくれます。
・「とにかく買い!です」
リトルフォレストの作者とのことで、ためしに買ってみました。
期待通りの作品、・・・いえ期待以上です。絵の書き込みっぷりは文句なしですばらしく、3回・4回と読んではじめて気がつくイラストやキャラクターもあるのは、さすがです。これだけの作品がたった¥660で読めることに感謝
絵の特徴を二つあげるとすれば、眼の強調と、風景・生き物が丁寧に描かれていることでしょうか。場面に応じて書き分けられる瞳の効果で、五十嵐さんの描き出す漫画の世界の中にすんなりと引き込まれていきます。そして人物よりむしろ丁寧に描かれた風景や生き物たち。
ぜひ読んでみてください。そして魔女の世界に浸ってください。おすすめです。
・「松本太洋氏も絶賛の作品です。(もちろん私も)」
表紙を見て一目ぼれしました。そして買いました。
絵が素敵で思わず購入しましたが、話の内容も良いです。 たまに、「絵がきれいで話しの内容は・・・」と言う作品がありますが、この漫画はそういうことがありません。松本太洋氏も絶賛の一冊なのもわかります。 迫力があり、よく出来た話です。中には私達が考えていかなければならない問題を訴えかけるような話もありました。この本に出てくる魔女とは何者なのか。鋭い視点で描かれた作品だと思います。
この本の世界観は読まないとわかりません。是非購読を!
・「女性のまなざしに揺らぐ光と影に」
『はなしっぱなし』で、自然への畏怖の感情を表現した詩人マンガ家。今度は、女性という謎に挑戦しています。同じ、まなざしを向けています。繊細な神経の戦(おのの)きを定着する絵。美しい女性という存在の恐怖と魅惑。静かに物語られていきます。世界の秘密さえもが、見え隠れしているような深い作品世界。イスラム教や熱帯の精霊信仰に寄せる理解と優しさ。人間の精神の光と影の揺らぎをとらえて、当代、最高の幻想マンガ家がここにいます。
・「漫画の映画」
読んでいると、色んなイマジネーションが触発されます。初めて見た時「雑な絵だなぁ」と思ったし、今でもそう思いますが、とても巧いです。『SPINDLE』のザラザラした乾いた土の感触、『KUARUPU』の熱帯雨林のむわっとした湿気、『騎鳥魔女』の東洋と西洋が混ざり合ったような村、作品の世界観がちゃんと描き分けられ、土地の空気や感触がこちらまで伝わってきそう。それに、漫画なのに映像みたいに動く感覚が呼び覚まされ、こんな感覚になったのは初めて。まるで映画みたい。漫画の映画。ジブリ映画を彷彿させました。それでいて、平面の1枚絵としても美しく素晴らしいので驚きます。映像関係者は必読。
『SPINDLE』ストーリー自体は伝説・伝承・民話…等によく有り勝ちな話だと思いますが、画力と演出は言うまでもなく、精神性が描かれ、オリジナリティ溢れる傑作になっております。
『KUARUPU』現代社会を風刺する問題作。
『騎鳥魔女』たった7ページなので、ストーリーらしいストーリーは無く、イメージだけという感じですが、素晴らしいオチが付いています。
●真説 ザ・ワールド・イズ・マイン (2)巻 (ビームコミックス)
・「この2巻に」
大好きなシーンがある。
ヒグマドンとモンちゃんが遭遇するシーンだ。両者ともに人間の創造を超えた存在であり、それらがぶつかり合うシーンは圧巻である。そんな緊張したシーンの中にフト、現代社会の象徴であるラジオの(しかもコメディー番組の)音声が紛れ込むのだ。
バカバカしいラジオの音声はモチロンシリアスな場面には場違いだしフワフワと浮いたような不安定な気持ちになった。しかしなんか、リアルだった。
われわれ日本人ががラジオやらテレビやらでアハハと笑っている間にも(その笑いのために時に死者を冒涜さえするのだ。)この地球では絶えず真剣に生と死がせめぎあっていることを忘れてはならない。
本書にそう説かれた気がした。
ホントにすごい漫画です。
・「可愛くて残酷でダイナミックな物語。」
凹村戦争の時感じたトーンの不自然さも解消され、物語もダイナミックになっています。子供向けに見えて、実は大人に読んで欲しい作品。しかし、なんていい絵を描く人なんだろう。値段はちょっと高めですが、私は満足でした。
・「読むたびに好きな言葉が増えちゃう!」
愛らしいイラストで描かれた独特の世界観とともに読む詩集のような漫画でした。一つ一つの言葉をとても大切にしている作品です。読み終わったらなんだか寂しい気分になって、思わずもう一度最初から読み返してしまいました。一度目とはまた違った視点で楽しむことが出来ました。この本は、二度三度と繰り返し読み返すことでより深く味わうことが出来るのかな。
・「大人になってしまった人に」
物語自体は非常におとぎな感じですが、なんかこう読んでよかったなぁって感じます。大人なストーリーばっかり読んじゃってる人は是非一度読んで物語というものの原点を思い出して欲しいと思います
・「続編も併せてどうぞ」
説明云々は無しにして、とにかく面白いです。感動巨編です。
なお、この作品には続編があり、二作目 世界の終わりの魔法使い2 恋に落ちた悪魔三作目 世界の終わりの魔法使い3特別編 世界の終わりの魔法使い 小さな王子さまとなっています。併せて読んだら一層面白くなります。
・「感想。」
この作品から西島作品には一番入りやすいと思う。西島初めての人はまずこの作品から。中古でなら安く買えるはずです。
・「2007年に読んだ漫画でNo.1」
原作である平山 譲 (著) 『ファイブ』に感動して読む気になった。漫画はこの原作を基にしたフィクションである。
最近の漫画はストーリーがつまらなく、読みたいと思える漫画が無い中、1巻から4巻を何度読みかえしても面白く、途中、不覚にも涙を流すほど感動するストーリーで、私が2007年に読んだ漫画で文句無しのNo.1。
『巨人の星』などのこれまでのスポーツ漫画とは全く違い、不本意にリストラされたオヤジ選手の苦悩と再起を中心にしたストーリーで、バスケットボールに興味がなくても十分に楽しめる。というより、バスケットボールが好きな10代、20代はこの漫画を面白いとは思わないであろう。リストラや病気などの困難にあった人に、是非この漫画を読んで欲しいと思う。
なお、週刊誌の連載は2007年末に発行された号で残念ながら完結してしまった。
・「実験的なSFとラブコメが無理なく融合したマンガ」
『最終兵器彼女』には驚きました,まさか本当に彼女が『最終兵器』になってしまうとは!? ギャグマンガならわかるんですが,このマンガ,基本的には作者自身が後書きに書いているとおりラブ・ストーリーなんですよね。 特に第1章なんかは典型的なラブコメです。少女マンガの短編として掲載されていても少しも不思議ではありません。
しかし,第2章で突然彼女『ちせ』は最終兵器になっていたのです。 普段の彼女はそれ以前のどじで可愛い『ちせ』のままなのに,ポケベルで呼び出しがあると最終兵器となって敵をやっつける...って,文章にしたら絶対にギャグ・マンガにしか思えませんよね。
でも,哀しいまでにラブ・ストーリーなんです。『ちせ』の交換日記は涙無しには読むことができません。 実験的なSFとラブコメがここまで無理なく融合したマンガは初めて見ました。
・「もしも…」
彼女が最終兵器になったらどうしますか…。ほとんどの人は有り得ないというでしょうし、もちろんそうだと思います。でも、ほんとにそうなってしまったら、有り得ないとかいう議論はもちろん、理由だって意味を成しません。この物語は、『そうなってしまった』、彼女「ちせ」と彼氏「シュウジ」、二人の恋のお話です。いうまでもなく、二人の恋は前途多難ですが、それでも、お互いがお互いを好きになろうと、大事にしようとした二人の記録…。このちっぽけな惑星で、一番最後のラブソング…。
個人的には高校2年生位の方に読んでもらいたいかな。私もそれくらいのころに読んだので。主人公の年齢もそれくらいですしね。ちせやシュウジたちは一生懸命なので、読むあなたも一生懸命読んでください。「有り得ない…」なんて言っても、彼らにとってはそれが現実なのですから…。
・「泣ける!」
自分の身近で話題になったのはアニメになった頃で、なんとなく興味もなかったので放置していた。またオタクが喜ぶ漫画なのだろうと思っていた。しかし最近(高校二年生)、同じクラスの子に進められて読んでみた。本当に今までのこの作品への態度をすべてお詫び申し上げたい!ごめんなさい。本当に泣けました。設定、ちせがどうしてこうなったか・・・そんなことは重要じゃないんです。ただ、ただ絶望のなかでの二人の恋を!愛を!見てほしい!表紙で拒否られようが、自分がこっち系かと思われてもいい。読んだら絶対にそんなイメージを持った事を後悔させる自身があります。性描写についての問題性を言う方も多いようですが実際問題、現代高校生にはリアルな問題で・・・嗚呼・・・とにかくお手にとっていただきたい。
・「この話はマジですごいです!」
最終兵器彼女、それは今まで読んできた恋愛モノとは、まったく違います。読み始めたらもう止まらないってな感じで読みふけてしまいました。そして、最後にはすごい感動が襲ってきます!久々に泣きそうになりました。感動を求めたい人はぜひ読むべきです!
・「原作は良い。」
最近、映画化されたということで、原作を思い出して読み直しているところです。深いです。読んでいて心地よいです。映画を観に行こうかと思っていましたが、やめときます。原作を知っているすでに観に行った人の意見を聞けば想像がつきます。こてんぱんに裏切られるに違いないです。こういうことが以前ありました。同じ、高橋しんさんの「いいひと。」のドラマ化です。内容が、ゆーじが、あまりに違ってしまった為に、色々なものを傷つけてしまわないように、高橋しんさんが原作の連載を終了させたのでした。今回、「最終兵器彼女」は既に完結していますが、映画のせいでイメージが壊されるのは間違いないと思います。マンガと映画、マンガとテレビ、入れ物が違うだけで、人が演じると、こんなにも違うものでしょうか。多くの人がかかわるとは言え、「分かってない人」が多すぎるように思います。
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