ラヴェル:ピアノ協奏曲 (詳細)
フランソワ(サンソン)(アーティスト), ラヴェル(作曲), クリュイタンス(アンドレ)(指揮), パリ音楽院管弦楽団(演奏)
「クラシックの範疇を超えた名演」「両手も左手も決定盤!」「空前絶後の名演」「ラヴェル最後の名曲達の名演奏!」「ラベル//左手のためのピアノ協奏曲//フランソワ」
シェーンベルク:浄められた夜 (詳細)
ニューヨーク・フィルハーモニック(アーティスト), シェーンベルク(作曲), ベルク(作曲), ブーレーズ(ピエール)(指揮), ロンドン交響楽団(演奏), ズーカーマン(ピンカス)(演奏)
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番、第21番 (詳細)
グルダ(フリードリヒ)(アーティスト), モーツァルト(作曲), アバド(クラウディオ)(指揮), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
「人生が愛しくなる音の響き」「なんと美しい響き」「瑞々しい演奏」「グルダのモーツァルト」「理想的モーツァルト」
プーランク:ピアノ曲集 (詳細)
ロジェ(パスカル)(アーティスト), プーランク(作曲)
「本物のフランス音楽の息吹を感じたいあなたに」「素晴らしい!」「もしもピアノが弾けたなら」「$フランス的エスプリ$」「深夜にワインを飲みながら聴くには最高の音楽」
R.シュトラウス:ばらの騎士 (詳細)
クライバー(エーリヒ)(アーティスト), ウィーン国立歌劇場合唱団(アーティスト), ライニング(マリア)(アーティスト), ヴェーバー(ルートヴィヒ)(アーティスト), ユリナッチ(セーナ)(アーティスト), ペル(アルフレード)(アーティスト), ギューデン(ヒルデ)(アーティスト), ヘルヴィッヒ(ユディット)(アーティスト), クライン(ペーター)(アーティスト), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
「初めての人にはお薦めできないが・・・」「ドラマ性がない。」
リヒャルト・シュトラウス 楽劇《ばらの騎士》全曲 [DVD] (詳細)
クライバー(カルロス)(俳優), バイエルン国立歌劇場合唱団(アーティスト), R.シュトラウス(作曲), バイエルン国立歌劇場管弦楽団(演奏)
ワーグナー : 楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲 (詳細)
コロ(ルネ)(アーティスト), ライプツィヒ放送合唱団(アーティスト), プライス(マーガレット)(アーティスト), ファスベンダー(ブリギッテ)(アーティスト), モル(クルト)(アーティスト), フィッシャー=ディースカウ(デートリッヒ)(アーティスト), ゲッソ(ベルナー)(アーティスト), ワーグナー(作曲), クライバー(カルロス)(指揮), ドレスデン国立管弦楽団(演奏)
「クライバーが用いた“ドレスデンの燻し銀の弦”も魅力です」「バイロイトがベスト」「バイロイトとは違った趣があります」「ロマンチシズムの極致」「クライバーの「冷静と情熱のあいだ」」
モーツァルト:フィガロの結婚 (詳細)
ベル(アルフレート)(アーティスト), ウィーン国立歌劇場合唱団(アーティスト), カーザ(リーザ・デラ)(アーティスト), レッスル=マイダン(ヒルデ)(アーティスト), シエビ(チェーザレ)(アーティスト), ディッキー(マーレイ)(アーティスト), モーツァルト(作曲), クライバー(エーリヒ)(指揮), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
「クライバー・ファンにとっては、謎と希求を感じる名盤です!」「とにかく全編が心地良いです!!」「1950年代の夢の饗宴」「エーリヒのフィガロは最高!」「音質も問題ない」
モーツァルト : 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」全曲 K.527 (詳細)
シエピ(チェザレ)(アーティスト), ベーメ(クルト)(アーティスト), ダンコ(シュザンヌ)(アーティスト), カーザ(リーザ・デラ)(アーティスト), デルモータ(アントン)(アーティスト), ウィーン国立歌劇場合唱団(アーティスト), モーツァルト(作曲), クリップス(ヨゼフ)(指揮), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
「シエピの美声に酔いしれよう。」「時代を感じさせる録音」
モーツァルト:レクイエム (詳細)
ムーティ(リッカルド)(アーティスト), スウェーデン放送合唱団(アーティスト), ストックホルム室内合唱団(アーティスト), パーチェ(パトシリア)(アーティスト), ロパード(フランク)(アーティスト), マイヤー(ヴァルトラウド)(アーティスト), モリス(ジェイムズ)(アーティスト), モーツァルト(作曲), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)
「(意外にも)何度も聴きたくなる名演だと思います。」「アヴェ・ヴェルムス・コルプス」「有名なレクイエムですが」「成熟した清らかさ」「映画「AMADEUS」のアノ曲です。魂に沁みます。」
ヴェルディ:歌劇「ファルスタッフ」全曲 (詳細)
タデイ(ジュゼッペ)(アーティスト), カラヤン(ヘルベルト・フォン)(アーティスト), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(アーティスト), カバイバンスカ(ライナ)(アーティスト), ペリー(ジャネット)(アーティスト), ルートビッヒ(クリスタ)(アーティスト), シュミット(トゥルデリーゼ)(アーティスト), ダビア(フェデリコ)(アーティスト), バネライ(ローランド)(アーティスト), パルマ(ピエロ・デ)(アーティスト)
「カラヤンのファルスタッフ」
ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」 [DVD] (詳細)
カルロス・クライバー(俳優), ブライアン・ラージ(俳優), バイエルン国立管弦楽団(俳優), バイエルン国立歌劇場合唱団(俳優), エバハルト・ヴェヒター(俳優), パメラ・コバーン(俳優), ジャネット・ペリー(俳優), ベンノ・クッシェ(俳優), ブリギッテ・ファスベンダー(俳優), ヴォルフガング・ブレンデル(俳優)
「圧倒的な名演」「こうもりの決定盤」「文句なしの名演奏」「これ以上の演奏はない。これからも出ない。そういうスゴイ演奏だ!,」「オペレッタは演技も重要」
「魔王」シューベルト歌曲集 (詳細)
ボストリッジ(イアン)(アーティスト), コリン(その他), ショーバー(その他), リュッケルト(その他), シュトルベルグ(その他), シェークスピア(その他), ヤコービ(その他), ウーラント(その他), ブルッフマン(その他), ゲーテ(その他), ドレイク(ジュリアス)(演奏)
「その声は・・・・」「これだ!」「音楽を演奏するということ」
Prenda Minha (詳細)
Caetano Veloso(アーティスト), Caetano Veloso(アーティスト)
「カエターノの一大絵巻」「トロピカリズムの基本も応用も内実した作品といえるだろう」
Alumbramento/Cara de Indio (詳細)
Djavan(アーティスト)
「ブラジリアンポップ」
ジョビンへの手紙~アントニオ・カルロス・ジョビン・トリビュート (詳細)
トニーニョ・オルタ(アーティスト), ガル・コスタ(アーティスト), ゲイリー・ピーコック(アーティスト), デイビッド・キコスキー(アーティスト), アンドレ・デクエッチ(アーティスト), ボブ・ミンツァー(アーティスト), パウロ・プラガ(アーティスト), マノロ・バドレーナ(アーティスト)
「トニーニョ・オルタの傑作です。」「集大成です。」
ジョアン・ジルベルト・イン・トーキョー (詳細)
ジョアン・ジルベルト(アーティスト)
「幸せそうな雰囲気が伝わってくるアルバム」「DVDの発売が中止となった今では特に貴重」「ジョアン、ありがとう」「声が年老いてない!!」「これを聞けた人は幸せ」
ボッサ・カリオカ (詳細)
小野リサ(アーティスト), アナ・テラー(その他), ロナルド・バスコリ(その他), ダニエル・ジョビン(その他), ノエル・ローザ(その他), ビニシウス・デ・モラエス(その他), ロナルド・バストス(その他), アントニオ・カルロス・ジョビン(その他), パウル・セルジオ・バルレ(その他), パウロ・ジョビン(その他), 伊勢正三(その他)
「これは買いでしょう」「初めてボサノバを聴くあなたへ」「最高に素敵なアルバム!」「聴いて耳に優しく,なおかつ楽しい。」「選曲がいい」
タンゴ:ゼロ・アワー (詳細)
ピアソラ(アストル)(アーティスト), ニュー・タンゴ・クインテット(演奏), アストル・ピアソラ(演奏)
「骨の髄まで........」「美しい毒」「圧倒的なパワー! ピアソラ入魂の一枚」「デカダンス」「タンゴ魂あってこその至高」
ラ・カモーラ:情熱的挑発の孤独 (詳細)
アストル・ピアソラ(アーティスト), ニュー・タンゴ・クインテット(演奏)
「最高!!」「★★★★★★★★★★★★★★★★」「ピアソラ入魂の一作!」「ピアソラの最高傑作」「震えと涙が止まらない」
ピープル・タイム (詳細)
スタン・ゲッツ&ケニー・バロン(アーティスト), スタン・ゲッツ(演奏), ケニー・バロン(演奏)
「20世紀を疾風のように駆け抜けた」「ゲッツ生涯の最高傑作」「試聴機から離れられなくなりました。」
ワルツ・フォー・デビイ+4 (詳細)
ビル・エヴァンス(アーティスト), スコット・ラファロ(演奏), ポール・モチアン(演奏)
「やはりこれって奇跡的なライブ?」「録音の現場にいたかった」「あまりにも美しい一枚」
A LONG VACATION 20th Anniversary Edition (詳細)
大滝詠一(アーティスト), 松本隆(その他), 大瀧詠一(その他)
「名盤中の名盤です!!」「想い出一杯」「星6つ★★★★★★」「■[史上空前の大滝詠一のAlbumは21世紀の恋人達にも聴いてほしい…]」「「選書盤」との違い、こっそり教えます・・・。」
ジルー~レア・トラックス・オブ・嘉手苅林昌~ (詳細)
嘉手苅林昌(アーティスト), 糸数カメ(アーティスト), 大工哲弘(アーティスト), 嘉手苅林次(アーティスト), 当銘とみ子(アーティスト), 登川誠仁(アーティスト), 大城美佐子(アーティスト), 饒辺愛子(アーティスト), 小浜守栄(アーティスト), 山里ユキ(アーティスト), 知名定男(アーティスト)
「染み入ります」
● 好きな音楽
● 4大VN協奏曲、3大ベトPソナタ、3大レクイエム、バレエ音楽
● ジョアンの音楽
● ばんど道
● はっぴいえんど(細野晴臣、松本隆、大滝詠一、鈴木茂)とその後
● 好きなクラシック
● 好きっっ!
ワールド>アーティスト別>A-C>Caetano Veloso
クラシック>器楽>室内楽・器楽曲>作曲家別>マ・ヤ・ラ・ワ行の作曲家>ラヴェル
クラシック>器楽>協奏曲>作曲家別>マ・ヤ・ラ・ワ行の作曲家>ラヴェル
Custom Stores>By Formats>国内盤>クラシック
Custom Stores>By Artists>クラシック>オーケストラ>パリ管弦楽団
Custom Stores>By Artists>クラシック>作曲家別>ラ行>ラヴェル
クラシック>器楽>交響曲・管弦楽曲>サ・タ行の作曲家>シェーンベルク
・「クラシックの範疇を超えた名演」
私は特にフランソワのファンではないのだが、このディスクに収録されているピアノ協奏曲ト長調だけは本当に格別である。もとよりこの曲は当時の流行に則りジャズ風に作曲されたものだが、フランソワは本物のジャズピアニストも真っ青な自由奔放な歌いっぷりを見せてくれる。クラシック音楽で、しかもスタジオ録音において、これほど熱い演奏を耳にすることは滅多にできない。
第1楽章冒頭からフランソワの悪魔的な速度とリズム感は切れすぎるナイフのように冴え渡る。手に汗握るスリルがたゆむことなく持続する充実した嵐のようなひと時を味わえる。
ラヴェル随一のシンプルな旋律美に彩られた第2楽章も侮れない。単純な和音の刻みの上に牧歌的なメロディが流れる長いソロも、フランソワならではの絶妙な「間」が聞く者を否応無しに痺れさせる。弦の音が柔らかくピアノの上にかぶさる瞬間の美しさも筆舌に尽くし難く、これはクリュイタンス一流の色彩感の成せる業というべきか、正にナイスアシストである。その後ピアノが伴奏に移ってから奏でる流れるようなアルペジオも実に甘美で素敵だ。
そして一気呵成に結末へとなだれ込むサービス精神たっぷりの第3楽章。第1楽章の熱いノリが再現されたような音楽で、ピアノとオケの丁々発止がなんとも言えず楽しい。フランソワの技術とノリは言うまでもないが、パリ管弦楽団の誇る木管パートも至るところでキラリと光るいい音を出している。まさに指揮者・ソリスト・オケの三者が一個の弾丸となって突き進むような快演。余りに異様なその勢いは、クラシックの範疇を超えたエネルギーを感じさせる。
・「両手も左手も決定盤!」
ジャズマンはよく「クラシックの演奏家はスウィングできない」と口にしますが、これは特に古い世代においては多くの場合事実です。実際グルダはジャズが自然に演奏できる様になるまで何年もかかったと言っていますが、そのグルダのベートーヴェンの最大の魅力が生きたリズムにある事は、クラシックにおいてもリズムの処理がいかに大切かを教えてくれます。
しかし、若い頃からナイトクラブに入りびたりジャズに親しんでいたフランソワは、ラヴェルのコンチェルトに必要なリズム感を溢れるほどに備えた非常にまれなピアニストだったのです。速いパッセージにおけるノリは軽快そのもの。おまけにラヴェルを振らせれば無敵のクリュイタンスとはまさに理想のマリアージュ。エスプリ満載、ピアノ・オケともに全てにおいてそのセンスの良さは際立っています。
ト長調のコンチェルトは、まるでおもちゃ箱をのぞき見る様にワクワクする楽しい曲ですが、私は「左手」の方も劣らず大好きです。左手一本とは信じられないほど豊かなピアノの響きも驚きですが(ラヴェルの魔術ですね)、フランソワのソロにおける繊細な歌にはいつ聴いてもしびれてしまいます。
なおフランソワは演奏にムラのあるピアニストとして知られていて、故園田高弘氏(フランソワと同じくマルグリット・ロンに師事した事がある)も「七割はちゃらんぽらんだが三割は神業とも言える様な驚くべき演奏をする」とのコメントを残しています。
もちろんこの録音は「神業」のほうですよ。それもとびっきりの。
・「空前絶後の名演」
何という演奏であろうか。私は長くアルゲリッチ/アバドの名演を聴き親しんでおり、その演奏の価値は揺るぎないものと思っているが、このフランソワは別格である。ピアノとオケの交錯、ジャズっぽい即興性に満ちた響きとテンポなど、この曲の持つファンタジックな面が随所に感じられ、惹き込まれてしまう。難しげな言いかたは止めよう。要するにノリノリなのであり、聴き手はワクワクしどおしなのである。Ⅰ楽章の最後などをあんな風にキメられると、ファンはイチコロですよ。ほんとに。この演奏は、恐らく最初に聴かないほうが良い。冒頭にも述べたように、この曲は名演が数々ある。にもかかわらず、最初にフランソワを聞いてしまうと、他がつまらなく思えてしまう怖れがあるからである。多少大げさかもしれないが、それほどの価値と特徴のある演奏である。
・「ラヴェル最後の名曲達の名演奏!」
これは参った!‥本当にスゴい演奏だ! 私は永らく、ロジェ・デュトワの録音でこのラヴェルの晩年の両協奏曲に親しんでいたが、フランソワ・クリュイタンスの録音を聴いてからというもの、ロジェの素晴らしい演奏ですら頭で考えたようなひどく退屈な演奏に聴こえてしまう‥。 フランソワの演奏は天才的な閃きと、類い稀なテクニックを内に秘めた本当にスゴい演奏だ! 左手の協奏曲の本当はジャズピアニスト何では‥?、と疑ってしまうぐらいの即興的な表現!‥シリアスでいて、少しも冷たくならないピアノの音色! 両手の協奏曲のまるでグールドが弾いているかのような自在な表現とテンペラメンツ‥! こんなスゴいピアニストが少し前に活躍していたとは‥! 何でもかなりの天才肌のピアニストで実演でも録音でも出来不出来の差が大きかったとか‥。 特にショパンとフランスもの‥中でもラヴェル、ドビュッシーは素晴らしい演奏を聴かせたピアニストだったらしい‥。円熟期に演奏家としては若くして亡くなってしまったが、 クリュイタンスと録音したこのラヴェルの両協奏曲はフランソワの鋭敏な感覚、天才的なテクニックと即興性が奇跡的に結実した超名演!こんなスゴすぎる演奏を聴かされたら、他の録音が生温く聴こえること間違いなし!永遠の名盤だ!
・「ラベル//左手のためのピアノ協奏曲//フランソワ」
長年探していたCDにようやくめぐり合いました。LP盤は持っていますが、聴きすぎて溝が擦り切れ、はたまた昨今レコードをかける環境〔機器〕に乏しく、この名演奏も消え行く運命かと落胆していた矢先でした。
これが2000円足らずで手に入るとは!!早く聴きたい!!
2005.05.01福岡の Erik Satie
・「人生が愛しくなる音の響き」
グルダという人の事は何も知らずに、Amazonのレビューを見てこのCDを買いました。今ではお気に入りのCDの一つです。生きてゆく事はしばしば決して楽ではないけれど、それでもモーツァルトの言葉どおり、「生きてゆく事は何とすばらしい事だろう」と心の奥底から沸いてくるような演奏です。お薦めします。
・「なんと美しい響き」
素晴らしく心に響くモーツァルトです。メロディーも和音もにごりがなく緻密に計算されつくされた構成で、それでいてそう感じさせないグルダのうまさがあります。かつてウィーンの三羽烏の一人として活躍したグルダですが、今では誰よりも光を放っています。20番はニ短調ですがモーツァルトのニ短調はみなそれぞれに奥深い曲ばかりです。
第二楽章はため息が出るほど美しい響きです。まさに天使の音楽ともいえるモーツァルトを表現したグルダの名盤です。
・「瑞々しい演奏」
グルダは「クラシックだから」と肩を張らず、ジャズ等にも大いに関心を示した、少し異色のピアニストです。きっと我々からは想像もできないほどの逆風の中、彼はウィーンで自らの音を鳴らしていったことでしょう。 彼の一音一音の余韻を感じさせるような演奏は聴く者の耳に常にやさしく、特にこのピアノ協奏曲20番と21番は私にとって、彼のもっとも代表的な録音です。 どちらかと言うと暗めの曲の20番は、主に第二楽章が人気あるようですが、私はアバド率いるオケとの美しい協奏が感じられる第一、第三の方を特に好みます。クラシックに関しては素人なので、あくまでも個人の感想として記しておきます。 21番の舞踏のようなリズムも、彼の軽快な音さばきの見事についつい聴き入ってしまいます。そのせいか、私にとってモーツァルトのピアノ協奏曲でもっとも好きなのはこのCD収録の二曲です。後悔はきっとしないと思うので、「クラシックだから」と敬遠せず、一度聴いてみてください。
・「グルダのモーツァルト」
クラシックからジャズ、そして自作曲まで幅広くピアノを弾きこなすグルダのモーツァルトは、ためいきのでるほど美しく、あらゆるニュアンスに富んでいる。こCDは録音のせいもあってか、きらきらとしたクリスタルのような音でモーツァルトの心を歌っていく。アバトとウィーンフィルの伴奏もグルダの音楽とぴたりと合っていて、清潔で、しかし暖かい音色で、文字通り豊かな「協奏曲」の世界を作り上げていく。
・「理想的モーツァルト」
今日、最も人気のあるピアノ協奏曲であるニ短調のK466。数ある名盤の中でも最右翼は、やはりアッバード&グルダの当盤でしょう。アッバードには、ゼルキン&当時の手兵ロンドン響によるデジタル録音が、やはりグラモフォンにあり、そちらが先にCD化されていますが、LP時代の名盤の誉れ高いこのディスクの方がやはり数段聴き応えがあります。アッバードは往々にして優等生過ぎる、そつのない演奏をすることが多い指揮者ですが、このK466では緊張感の張り詰める演奏を繰り広げます。冒頭から、地獄の亡者の行進を思わせるシンコペーションのリズムにグイグイと引き込まれます。自作自演やジャズとのコラボレートなど、当時としてはかなり異端のイメージが強かったグルダも、フィナーレのアインガングのアルペッジオ等があるものの、全体としてドイツ系ピアニズムのオーソドックスなモーツァルトを聴かせます。録音も良好で、グルダのピアノと小編成のウィーンフィルの音色のひとつひとつが粒立ち、あらゆるコンチェルトの録音の中でも理想的な一枚です。
・「本物のフランス音楽の息吹を感じたいあなたに」
プーランクピアノ曲集のCDを、子供のコンクール課題の曲想をつかむ目的でいろいろ購入して聴き比べてみたが、これ以上のものはなかった。訴えてくるものが、スケールが、音色の美しさが、どんな同じ曲集のCDよりダントツに素晴らしかった!子供が同じスケールの大きさで弾くには無理があるとしても、同じ曲でこんなにも印象が美しくなる弾き方があるって事を教えるためにも買ってよかったと思う。なにより、プーランクに対する興味が初めて沸いた!ロジェのエスプリを真似できたらどんなに素敵かしら・・・これならずっとかかっていても飽きない素晴らしいCDだ。
・「素晴らしい!」
ロジェよりプーランクのピアノ曲集をうまく表現できるピアニストがいないだろう。すべての曲は素晴らしい強さを表して、とても感動しています。ピアニストの友達も近いうちにプーランクの曲を演奏会で弾くために、このCDを毎日聞いて練習するそうです。本当にお勧め!
・「もしもピアノが弾けたなら」
ここに聴けるような趣味の良さを感じさせる音楽を自ら奏でることができたならどんなに素晴らしいだろう。大昔に習っていたエレクトーン(というより当時はオルガンに近かったが)をずっと続けていたら、少しは足元にでも近づけただろうか。ピアノを志す人々にとってはひとつの里標にもなるであろう名演奏だが一聴衆の耳にもフランス音楽の様々なヴァリエーションに通底している何かが香気深く立ち込めているように響く。音色の透明感は録音の良さか。いずれにせよ、ふと何処かで耳にしたらその音源をどうしても探したくなるようなそんな優れた作品だと思う。
・「$フランス的エスプリ$」
新古典主義的作曲家陣の中でもハイセンス なプーランク。15Improvisationsに関してはロジェの解釈が納得。自分の中でプーランク=ロジェというほど彼はプーランクをエレガントに料理しています♪文句なし☆5
・「深夜にワインを飲みながら聴くには最高の音楽」
パスカル・ロジェが、プーランクの精神をよくくみ取って、重くならず、しかもフランス風のしゃれた曲想を、軽々と弾いている。録音も、ピアノに近づきすぎず、気持ちのよい残響があり、しかもリアル感のある、優秀録音である。ステレオ装置がよければ、それだけ心地よくなる、変なお化粧のないよいCDである。何度聞いても飽きない演奏で、夜遅くにこのアルバムをワインを飲みながら聴ければ、最高であろう。一生の友となりうるアルバムである。
・「初めての人にはお薦めできないが・・・」
この曲を得意にし、素晴らしい演奏を重ねながら、もうスタジオ録音は期待できないカルロス・クライバーの父親の録音(カルロスが2種の映像を発売許可した意義はきわめて大きいと思うが)。古い録音だけにデメリットはある。まず、モノラルで音が良くない。R.シュトラウスの流麗きわまる音楽を堪能するには、これは非常に残念。あと、ちょうど女性オペラ歌手の歌唱法が変化する時代のものだけに、その歌い方は現代の我々にはやはり古風に感じられる。
しかし、演奏そのものは実にすばらしいものである。加えて、通常の上演ではカットされる部分も含めた「完全録音」である意味も大きい。だが、何よりの魅力は音楽に込められた実に若々しい生命力。息子のカルロスもこの「いのちのいぶき」を継承したことで、大成功を収めたと思う。その意味では、世評に高いカラヤンの旧盤(新盤は問題外)さえ、凌ぐできと僕は思う。僕のコレクションでも特に大切な1組。ただし、前記欠点があるので、この曲を初めて聞く方にはお薦めできない。録音のいい新しい盤(その意味ではカラヤンの新盤がいいか?)か、カルロスの映像でこの作品の魅力をある程度わかった上でお聞きになると、エーリッヒが単なる「カルロスの父親」ではなく、自身極めて優れた指揮者であったこと、この作品の最高級の理解者であったことがご理解いただけると思う。
・「ドラマ性がない。」
確かに、この録音を聴けば、エーリッヒ・クラーバーが《ばらの騎士》を得意としたことはよく分かる。全曲を通して速いテンポ、音楽によどみがなく、ウィーン・フィルの表情は豊か。《ばらの騎士》のサウンドとしては申し分ない。この録音が発表された当時、多くのオペラ・ファンが驚喜したことだろう。しかし、ドラマに不可欠な心理描写は、まったくといっていいほど無い。第1幕のマルシャリンは、オックス登場前と後では心理状態が変わるのは何故かを、またオクタヴィアンは第2幕の冒頭、ゾフィーに一目惚れする瞬間、何を感じたのかを、またさらにゾフィーは、オクタヴィアンがマルシャリンの愛人であったことを受け入れなければならないが、その試練や如何にかを、エーリッヒ・クライバーの《ばらの騎士》には聴くことはできなかった。まるで長大な交響詩を聴いている感じがする。そして、歌手たちはそれを盛り上げるためだけに歌っているように聞こえる。ただ、第三幕の三重唱・二重唱は美しかった。1954年、DECCAの歴史的録音。
・「クライバーが用いた“ドレスデンの燻し銀の弦”も魅力です」
クライバーは、歌手に凝るだけではなく、弦に対する並々ならぬ関心、要求がありますね。確かに、バイエルン、アムコン、ベルリンフィル、それぞれ、クライバーは存分にその魅力を引き出しながら、結局は「クライバーの弦」の音を出させています。けれども、ウィーンフィルとこのドレスデンではちょっと違っているような気がします。曲の特性もありますが(だからこそドレスデンを選んだんでしょうけど…)、この燻し銀(…といっても限りなく透明で、絹のような柔らかさをつむぎ出させていますが)のようなドレスデンの弦を使った、そしてそれに見事にはまっているコロの美声、極上の魅惑的なトリスタンですね。
・「バイロイトがベスト」
クライバーのDG盤は魅力的(十分すぎるほど素晴らしい)ですが、それ以上に素晴らしいのはバイロイトでの演奏だと思います。バイロイトの音響とも相まって、「哀しさ」のようなものが出ている。まさに目の前でドラマが繰り広げられているように感じます。歌手、演奏者などの存在は忘れ、ただひたすら(トリスタンがそうであるのと同じように)愛の世界へ浸っていく…。私にとっては、あらゆる演奏の中のベスト1です。
・「バイロイトとは違った趣があります」
クライバーはバイロイトでトリスタンを振っていますね、この演奏の熱狂的なファンも多いでしょう、かく言う私もその1人ですが。しかし、このCDも、聴けば聴くほど、何とも言えないクライバーの魅力が伝わってきます。ライブではありませんが、イミテーションやクリスタルではなく、やはりまさしく本物のダイヤモンド=クライバーです。
・「ロマンチシズムの極致」
これも評価の分かれる録音である。まず録音の面では全く問題なし。素晴らしいに尽きる。初心者には不向きという評価を下された御仁がいらっしゃるが、私個人としてはむしろこれは入りやすい入門用としてお勧めする。情景が目に浮かび、思わず戦慄する。私はこれでトリスタンに開眼したといってよい。
・「クライバーの「冷静と情熱のあいだ」」
久しぶりにクライバーの「トリスタンとイゾルデ」を聞く。録音の明瞭さ、と合わせてオーケストラのかなりクリアな仕上げがむしろ、あのトリスタン和音に代表される、調性のゆらぎが見事に表現されていて、聞きやすいけど神秘性の表現に成功している、と感じる。
はじめに調性をくずして、無限旋律なるものを導入。それで、4時間愛の葛藤をねちねち、二人が死によって愛を成就する形で調性が戻る、という物語と音の二人三脚は、まさにエロオヤジ・ワーグナーの本領発揮(さらに彼は飽き足らず4夜連続のリングに突入するわけですが)。プライスのイゾルデの辛口端麗さが、クライバーの指揮とあわせて、伝統的ワーグナー演奏がコテコテの肉料理だったのを、かなりあっさりした魚料理に変身。でも旬の魚っておいしいんだよね〜、みたいな食感を見事に表現している。ラストの仕上げも結構あっさりとトロ食べた後の余韻のように、幽玄なる余韻をもって、という感じで、聞けば聞くほど味が出る。
コロのトリスタンは若干うざい男になっているが、やっぱり時折顔出すディスカウさんは嫌味なくらいうまいなあ。録音時、ノリに乗っていたクライバーのテイストはスマートでインテンポだが、そのフレームの中で、劇的な演出を実に細密に描く。録音版もすばらしいが、バイロイト版はもっといいよ〜。特にライブのオペラは「カルメン」など全般的にすばらしい。あ〜クライバーの生演奏聴きたかったなあ。いや、見たかったなあ。
・「クライバー・ファンにとっては、謎と希求を感じる名盤です!」
フィガロの結婚にはいい演奏が決して少なくありませんが、その中でも秀逸な1枚を挙げるとしたら、やはりこの演奏でしょう。単なる音だけではなく、時代の雰囲気、匂いまで伝わってくる名盤はこれをおいて他にはありません。エーリッヒの演奏ですが、なぜか息子クライバーはまだ採り上げていません。厭な予想ですが、たぶんこのまま残さない…のでしょう。理由はいろいろ考えられます。クライバーが望むようなキャストが集められない(いない)ということもありましょうが、他にも事情がありそうですね、残念ながら…。33番などで素敵なモーツアルトの演奏を披露してくれているのですから、これも録ってほしい、というのはファンの勝手な願いでしょうね…。けれども、このフィガロの演奏からは、エーリッヒ㡊カルロスの生来的な奥深い謎の異質さが感じられますね。それにしても貴重な、何と素敵なフィガロの結婚でしょう。モーツアルトのオペラは、この演奏を聴かないで語ることはできませんね。
・「とにかく全編が心地良いです!!」
とにかく全編、音楽が溢れていて心地良いです。セリフのところもチェンバロのチャンチャンという音のせいか、音楽的な響きが連続しているようでこれまた心地良い。2重唱、3重唱の美しさ、楽しさといったら!!結婚式のシーンのメロディの美しさ!!アリア集などでフィガロの一部分しか聴かないのは、非常にもったいない。個人的にはスザンナ役のヒルデ・ギューデンのソプラノに魅了されてしまいました。ほぼ同メンバーによる「ドン・ジョバンニ」も聴きましたが、フィガロの音楽が溢れ出てくるような感じは格別だなあと再認識しました。休日は、朝寝をしながらこのCDを聴く。至福のひと時です。全編の対訳が付いているのも嬉しい。以上、オペラ初心者の感想でした。
・「1950年代の夢の饗宴」
シエピ,ギューデン,コレナにマイダンといった往年の名歌手が一堂に会した奇跡的な名盤。個人的には、マレイ・ディッキー(1924-1995)のトリッキーなバジリオ役が好き。
・「エーリヒのフィガロは最高!」
ステレオ初期の録音だが、素晴らしい「フィガロ」だ‥。今年はモーツァルトの生誕250年。この録音はモーツァルトの生誕200年を記念して前年の55年にステレオ録音されたもの。エーリヒは録音された翌年、すなわちモーツァルト生誕200年の56年に亡くなった。エーリヒ最晩年の録音だ。VPOが素晴らしく美しい!エーリヒの典雅で優美な指揮は本当に「フィガロ」を聴く喜びを堪能させてくれる。一部の歌手に不満があるが、スザンナ役のギューデン、フィガロ役のシエピは素晴らしい歌唱と演技で感心した!ことにシエピは、「ドン・ジョバンニ」の録音で有名な歌手だが、私はそれよりこちらの「フィガロ」の方が断然素晴らしい!‥と思う。ディースカウやプライの録音より名演だと感じた。とにかく、エーリヒの生き生きとしていて洗練されたモーツァルトの演奏は感動的です!この名演奏の録音が50年前、半世紀も前になされていたとは全く驚きです!古いステレオ録音ですが、音質にも問題ありません。エーリヒの「フィガロ」がこれだけの名演奏だと、息子のカルロスはどんな「フィガロ」を聴かせてくれたのか‥?残念ながらカルロスはこの作品を手掛けずに亡くなってしまいましたが、カルロスの「リンツ」と33番の交響曲を聴く時、「フィガロ」はどんな演奏だったのかな?‥と想像してみるのも音楽鑑賞の楽しみかもしれませんね‥。
・「音質も問題ない」
オペラというものが舞台芸術である以上、CDの音だけでは最高の評価はつけられない。演奏自体は美しく流れていくので不満はない。ただしテンポは普通の速さなので対訳を見ながら聴く人にとってはついていくのが大変だろう。
●モーツァルト : 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」全曲 K.527
・「シエピの美声に酔いしれよう。」
「フィガロの結婚」エーリヒ クライバー盤を聞いてすっかり彼のファンになり、知っている人も多いと思いますがシエピはジョバンニの最高の当たり役と呼ばれこのCDは見事にそれを証明しています。初心者の方にもおすすめです。個人的にはレポレッロ役のフェルナンド・コレナも最高だと思います。
・「時代を感じさせる録音」
ステレオ最初期の録音ですが、昔のDeccaのふくよかな、懐かしい響きはかなり修正されています。モーツァルトのDonGiovanniは、実は主役以外の登場人物が音楽的に重要ですが、ここで聞かれる声は当時のウィーンのアンサンブルで、今日ではだいぶ「団子声」にも聞こえるかもしれません。全体的にはとても見通しのよい流れ(クリップス指揮)になってますが、同時にどことなく踏み込みが浅い感じも否めません。これはシエピをステレオで聴くための録音、とも言えましょうか。配役にバラツキがない点ではやはりショルティの旧盤、及びジュリーニ盤が理想でしょう。特に前者はこの作品のアイロニカルな一面を最も示していると思われます。
・「(意外にも)何度も聴きたくなる名演だと思います。」
モツレクは特別な名曲だとは思いますが,何度も聴くには気詰まりで,好きな曲とは言えないところもありました。そして,今回などは,「ムーティのモツレク?」などと先入観いっぱいで聴きました。しかし「これはすごい!」あまりにも美しく,こんなにも静かに青空に吸い込まれていくようなモツレクは初めてです。濁りの一切ない清純な響き。深い祈り。花束のような香り。初めて聴いてから,もう何回聴いたことでしょう。聴き終わるとまた始めから聴きたくなってきます。アヴェ・ヴェルム・コルプスにも泣かされました。宝物です。
・「アヴェ・ヴェルムス・コルプス」
ムーティとベルリン・フィルとの組み合わせで聴く宗教曲はヴェルディの『聖歌四篇』に次ぎ2枚目。メインは『レクイエム』ですが、私の一番のオススメは『アヴェ・ヴェルムス・コルプス』この1曲です。曲の美しさもさる事ながら、この曲にはモーツァルトの全てのエッセンスが詰まっています。その美しさを見事に表現してくれたのが、この演奏です。これ以上透明で濁りがなく、天上のような美しいハーモニーを聴いた事がありません。これを聴いてからは、他の演奏者の演奏を聴けなくなりました。
・「有名なレクイエムですが」
この曲は有名すぎて 実際いろいろ聴いていますが。ムーティとベルリンフィルの組み合わせの演奏に精神的な 祈りの響きを感じました。深く陰影のある奥行きのある音で形作るモーツァルトの劇的な美しい芸術。清新で透明で 天に向かって ひたすら昇っていく音楽。独唱も合唱も 言葉に尽くしがたいくらいに完成されて美しいです。
・「成熟した清らかさ」
これはたしかに美しいモーツァルトのレクイエムだ。しかもその美しさの中に成熟した清らかさが漂っている。こういう演奏を聴くと、音楽の精霊が音楽の申し子であったモーツァルトの肉体に別れを告げている、その現場に立ち会っているような感動を覚える。特に入祭文のクライマックス二重フーガが始まると鳥肌が立ってしまう。音楽が音楽そのものに別れる悲しみが、対位法的構造の中から立ち上がってきて、私の聴覚宇宙をとらえてしまう、そんな感じがする。多くの人が賞賛するのも納得の名演奏である。
・「映画「AMADEUS」のアノ曲です。魂に沁みます。」
モーツァルトの伝記的映画「AMADEUS]を見てから、いつかCDを買おうと思っていました。今回 ”movie - classical ever!" というベスト版のCDを買ったところ、入っていました。・・・ムーティーのレクイエム!。ただし、「怒りの日」だけでしたが。それだけでも良さがわかりました。合唱の美しさ。オーケストラが「伴奏」ではなく、合唱とせめぎ合う高揚感!でも、こちらで洋版の試聴で聞き倒しました。ムーティーが最高だと確認するために。間違いありませんでした。何度聞いても飽きない。ベルリンフィルとムーティーと二つの合唱団、ソリストたち。全てが渾然一体となり描き上げられた美しい宗教画です。
・「カラヤンのファルスタッフ」
カラヤンのヴェルディは個人的にどれも決定盤だと思いますが、その中の一枚として、ファルスタッフも候補に挙げたいと思います。VPOとカラヤンの堂々たる、速めのテンポがヴェルディの魅力を存分に引き出しており、テンションは高いと思います。タディは初体験ですが、さすがにベテランの貫禄のある歌いっぷりで、時には笑わせてくれます。カラヤンとのアンサンブルも見事で、聴き応えのある、充実したヴェルディが奏でられております。録音もデジタル初期ですが、嫌味が無い素直な音質だと思います。
・「圧倒的な名演」
この映像はカルロス・クライバーの大変有名な歴史的な名演奏です。キャスティングも最高でこれ以上のものは望めません。アイゼンシュタインのエバハルト・ヴェヒターやオルロフスキー公爵のブリギッテ・ファスベンダーなどは感動モノのキャスティングです。天才オットー・シェンクの演出のよさも際立っており、このDVDを見ないと「こうもり」を見たことにならないといっても過言ではありません。優秀な数種類の別の指揮者「こうもり」が発売されていますが、絶対に比べてしまうので、出来ればカルロス・クライバーの本作は最後にとっておくべきでしょう。それほど魅力に溢れた偉大な演奏です。なんとチャーミングな映像でしょう。絶対に聞くべきの圧倒的な名演です。推薦します。
・「こうもりの決定盤」
惜しくも他界したカルロス・クライバーによる、得意の演目である。クライバーらしい、溌剌とした爽快なテンポの演奏で、クライバー自身、楽しんで指揮している様子がうかがえる。演出はオットー・シェンクによる定評のあるもの。出演者も粒揃いである。「こうもり」としては定番といっていいだろう。関係ないことだが、ブレンデルの演じるファルケは、ヨハン・シュトラウスによく似てる。
・「文句なしの名演奏」
カルロス・クライバーらしい、テンポの速い、溌剌とした演奏で、文句なしに楽しめる。特に2幕の乱痴気騒ぎぶりには笑ってしまった。それにしても、このファルケ(ブレンデル)はヨハン・シュトラウスによく似てる。
・「これ以上の演奏はない。これからも出ない。そういうスゴイ演奏だ!,」
カルロス・クライバーはこのオペレッタを『魔弾の射手』・『ベートーベンのハ短調交響曲』に次いで3番目にレコーディングしている。1975年10月ミュンヘンのへルクスザールでの録音だが注意すべきは、モーツアルト、ワーグナー、R・シュトラウスの三人の作曲家こそ自分たちの演奏すべき作曲家であると主張してはばからないバイエルン国立歌劇場の面々に3時間の収録を計8回以上やらせて作った、という事実だろう。
この前ウィーン八重奏団(つまりウィーン・フィルのメンバーたち)のライヴでヨハン・シュトラウスの演奏を聴いているときにつくづく感じたのだが、本当に楽しそうな幸せそうな顔をしていた。ニュー・イャー・コンサートでヨハン・シュトラウスを演奏している時のあの顔である。つまりウィーン周辺のオーケストラのメンバーというのはヨハン・シュトラウスの曲を心の底から実は愛しているのだ。そこをクライバーは見事に出させている。
もう聴いていてシナプスに電撃が走るような演奏だ。うかうか何てしていられない。そういう演奏である。:)だから『こうもり』の演奏は他のどの指揮者ももう恥ずかしくてできないだろう、と思う。
これ以上の演奏はない。これからも出ない。そういうスゴイ演奏だ。
・「オペレッタは演技も重要」
で、このDVDは文句なしである。特に凄いのが、歴史的名歌手、ヴィヒター演じるアイゼンシュタインと、当時美人歌手として話題だったコパーン演じるロザリンデ。両役ともコメディとシリアス両方の演技が求められる難役にも関わらず、素晴らしい演技だ。これほど愛らしく、笑えるアイゼンシュタイン夫妻は、わたしは他に見たことがない。ペリーのアデーレは仕草も色っぽく、高音にも艶があり申し分ない。ファスベンダーのオルロフスキーは、暇をもてあました青年貴族そのもの。歌唱もいつも通り最高だ。また、イチオシは語り役の牢番フロッシュだろう。名演、いや怪演 笑何度見ても爆笑できる。二幕ではバレエダンサーをふんだんに使い、舞台を回転させながら進めるなど洒落た演出で、衣装も素敵だ。
つまり、空前絶後、最強の「こうもり」だ。皆さん言うようにファルケ似の(笑)シュトラウスも、天国から拍手喝采だろう。クライバーの心底楽しそうな指揮っぷりがそれを証明している。
・「その声は・・・・」
その声は4月の陽ざしにまぶしげな、青年の柔らかなうなじである。人生の哀しみはまだ知らないが、それを予感することのできる柔軟な感受性である。
その声は潔癖な青年の手首の、薄青い静脈の色である。かつてのパブリックスクールの、青年という言葉を肯定的にとらえたときの一切である。
その声は僧院の窓わくに遊ぶ、木漏れ日の光である。光であると同時に影でもある。ボストリッジの声の魅力を語ろうとすれば、どうしてもこんなふうに文学的にならざるをえない。
朗々と歌いあげるベルカントのテノールではない。ドイツリートの堅牢で陰鬱なロマンチシズムでもない。かといってカウンター・テノールの中性的な味わいともちがう。
歌手になる前はケンブリッジとオクスフォードで歴史と哲学を学んだというが、この経歴はこの声にいかにもふさわしい。明るく高貴で、傷つきやすく透明。
日本人の歌手でこんな声を聞いたことがない。そういう声がシューベルトを歌うのだから、ただ聞き惣れるのみ。「野ばら」をさらりと歌っているが、この声の「清楚さ」に、女性歌手は嫉妬するにちがいない。
ドイツ語がまったくわからなくても、甘く切ない物語をシューベルトの美しい旋律のなかに(勝手に)思い描くことができる。この声によってシューベルトを見直しました。どうぞ、同じような体験を。
・「これだ!」
とにかく美しい声で、聴いていて気持ちが良い。透き通るような崇高ささえ感じる素晴らしい声は唯一無二のものでしょう。さらに彼の音楽性や人柄が音楽に一層の輝きを与えています。
また、伴奏も良いです。
・「音楽を演奏するということ」
ボストリッジの歌う《美しい水車屋の娘》《冬の旅》と聞いてきて、 彼が歌う、他のシューベルト歌曲を聴いてみたくなった。
言葉を丁寧に歌い、解釈を隅々にまで行き渡らせ、 ビブラートやポルタメントまでコントロールする演奏は、 これまでの印象と違わない。
個人的には、「楽に寄す」や「連祷」のような、 しみじみとした歌の方がこの人の声と歌い方にあっていると思う。 「幸福」や「のばら」も軽くなり過ぎず、重苦しくならず、 1つのスタイルになっていると思う。
ピアノも、ボストリッジと同じく、 一つ一つの音を大切に奏でる。
音楽に取り組むことの、 厳しさと素晴らしさをも味わわせてくれる秀盤。
・「カエターノの一大絵巻」
前作”LIVRO”を下敷きにしたツアーのライヴ。壮大なるカエターノワールドの一大絵巻のようなそのスケールのデカさは現代の数少ないカリスマアーティストならではである。”LIVRO”で大きく結実したアレンジャー/ジャキス・モレレンバウンとの成果を、改めてライヴで味わえる喜びは大きい。ブラジル音楽の宝であるアントニオ・カルロス・ジョビンとジョアン・ジルベルトに触発されて作ったというマイルス・デイヴィスとギル・エヴァンスによるトランペットとオーケストレーションの精妙なコラボレーションを、今度は逆輸入のような形でカエターノとジャキスのコラボレーションで昇華させたというライナーノーツ(中原仁氏)の逸話は実に興味深く、20世紀が生んだ偉大な才能の運命的な結びつきには感動をおぼえた。さらにそれだけではなく、衰退気味なアフロ・パーカッションを大幅にフィーチャーし有機的に蘇らせたり、同時代を共に生きてきた才能ある同胞達のレパートリーをリスペクトを込めてカバーしたり、また新世代の要素を吸収することにも貪欲である。もう身も心もこの深遠なるカエターノの世界にどっぷりと浸かるしかない。
・「トロピカリズムの基本も応用も内実した作品といえるだろう」
'97の作品「Livro」のツアーにおけるライブアルバム。しかしライブで演奏された「Livro」の作品は本作には収められていない。「Livro」とは独立した作品だということを強調しているようにも窺える。
このアルバムは3部構成になっている
ボサノバ隆盛の動向をマイルス・デイビスとギル・エヴァンスのアルバム「Quiet Nights」をテーマに繰り広げる1曲目から5曲目。
「Texto "Verdade Tropical"」の朗読を挟んで始まるアコースティックサウンドの7曲目から12曲目。
ボサノバ後のトロピカリズムの可能性を見極める13曲目以降の楽曲。
時折現れるミュートしたトランペットの音はマイルス・デイビスを象徴しているものと思われる。
何も考えずに聴いても気持ちいいし、カエターノの思考を想像する楽しみ方もあると思う。トロピカリズムの基本も応用も内実した作品といえるだろう。
・「ブラジリアンポップ」
かなりいけてます。サンバやラテンのテイストを残したブラジリアンポップス。軽やかなのりにマイルドな声がのる。これは2イン1アルバム。コンスタントにレベルの高い作品を出しているベテラン。なめらかで心地よいサウンドは唯一無比。10点中10点ハイリーリコメンデッド
●ジョビンへの手紙~アントニオ・カルロス・ジョビン・トリビュート
・「トニーニョ・オルタの傑作です。」
アーティスト名がガル・コスタとなっていますが、ミナスを代表するギタリスト、トニーニョ・オルタのアルバムです。彼の魅力はオクターブ奏法を駆使したギターにありますが、せつなくかぼそい歌声も最高です。「ジョビン没後にすぐトリビュートアルバムをつくるなんて、便乗じみていやだ」と言っていたオルタが満を持しての作品だけあって、文句なしの一枚です。特に彼のオリジナル曲の素晴らしさは、ジョビンの後継者といってもいいほどです。一度彼の声を聞いたらはまりますよ。
・「集大成です。」
トニーニョオルタの三枚目の最高傑作です。彼の曲がジョビンの曲と並べても劣る所がないことが分かります。音も、このアルバムで極めています。
世の中には、傑作を何枚か作る人はいますが、最高傑作を複数作った人は、そうそういないと思います。
・「幸せそうな雰囲気が伝わってくるアルバム」
このアルバムは当日演奏された中からの抜粋であり、全曲ではない。カットされた曲の中には「デサフィナード」や、「イパネマの娘」などがある。このことは何とも残念なのだが、付属のブックレットによると、マイクバランスが悪かったり、デジタルノイズが入っていたりして、とても使えるものではなかったらしい。
さらには、別の機器で録音したものや、別の日の録音と差し替えることも、「当日の雰囲気をそのまま残したい」というジョアンの希望によって、なされなかったのだという。 それにしても、このアルバムからは、健在なジョアンの声、ギターだけでなく、その場で聴くことのできた聴衆の幸せそうな様子が、うらやましくなるほどに伝わってくる。
そしてそんな聴衆の反応に喜びながら、幸せそうに音楽を奏でるジョアンの様子も。聴いているうちに、確かに、「この雰囲気をそのまま伝えてくれてありがとう」という気持ちになってきた。
今は、ブックレットに記された「2004年も必ず日本に戻ってくるよ」というジョアンの言葉に、心躍らせています。
・「DVDの発売が中止となった今では特に貴重」
2006年11月の再々来日公演の際にDVDの予約を受け付けていましたが結局お流れジョアンの日本公演を元にした作品は初来日時の本作のみとなってしまいました。イパネマの娘等有名曲が多数カットされているのがもったいないですが、ウンブリアやモントルーの作品を購入すればほぼ同じアレンジで補填できます。
元々公にするつもりがなかった録音とのことですが音は非常に良いですよ。本作の弾き語りWAVEは非常に秀逸です。単調といえば単調ともいえるかもしれませんがしっかり向き合って聞くとさらにその深さが感じ取れますし仕事をしながらや友人とのおしゃべりのBGMとしても耳触りのよい優れた音楽です。
・「ジョアン、ありがとう」
心をほどく音楽です。何回繰り返し聴いても、全く飽きない!それは、精緻にハーモナイズされたギターと、ジョアンの暖かな声との絶妙なバランスのなせるワザでしょうか。しかもこれがライブ録音というのは「あり得ない」奇跡。この一枚は、上質の家具のように、お家の居心地をバージョンアップしてくれます。
・「声が年老いてない!!」
驚くべきことはジョアンの声が60年代のそれと比べて全然年老いてないということでしょう!比較的古いものばかり聴いていたので、このアルバムの購入にあたっては「ジョアンの声の音程がどのくらい下がり、どんなふうに熟して老いているか?」ということもわくわくの一つだったのですが、完全に覆されました。
ギターのシンプルな調べと調和した、昔と変わらない歌声ですね。いわゆる「有名曲」が入ってないということなんてどうでもいいと思えるような、9月12日のコンサートを味わっているようなすばらしさでした。
・「これを聞けた人は幸せ」
ジョアン自身は最初これをCD化することは、全く考えてなかったとか。よほど気に入ったのでしょう。あのスティングはジョアンの大ファンで、この東京公演にも自家用ジェットで来るのではとの噂があったらしい。
そんなことはどうでもいいのだが、ジョアンの抑制された歌唱力、表現力には思わず唸ってしまう。僕の中の何かが目覚めた気がする。こんなCDにはなかなか出会えない。間違いなく去年の僕のベストワンです。
・「これは買いでしょう」
ボサノヴァの名曲がたくさん入っています。そして何と言っても聴きやすいリサさんの歌ですから、「よくわかんないけど、なんかキレイなボサノヴァを聴いてみたい!」なんて思っている方にはオススメです。
もちろんボサノヴァ好きな方にもお薦め。「ソ・ダンソ・サンバ」はジョビン親子(元祖ボサノヴァ、アントニオ・カルロス・ジョビンさんの息子さんとお孫さん)との楽しい共演。
「ソーホーのサンバ」「想いあふれて」「コルコヴァード」「小舟」など、どれも素敵。
また、リサさんはルックスも素敵なのね。笑顔がいいですよね。
・「初めてボサノバを聴くあなたへ」
ボサノバのアルバムはたくさんありますが,初めて聴く方にはなんといってもこの一枚です。ブラジル人の歌うボサノバ(ジョアン・ジルベルトなんて特に)は,ぼそぼそつぶやく感じで,初めは素敵に思えなかったりしますが,小野リサさんの温かく柔らかい歌声は,初めてボサノバを聴く人にもきっと心地よく感じられるはず。日本語の対訳がついているのも嬉しい。買って絶対損はないアルバムです。
・「最高に素敵なアルバム!」
小野リサさんのアルバムの中でこれが一番ボサノバらしさという意味で最高傑作かな。。パウロ&ダニエル・ジョビンが関わることにより、見事にジョビンな世界。でも、ジョビンだけでなく例えばカルロスリラや、彼女のオリジナル、そしてあの"サマー・サンバ"が入っているところもポイント高いんですね。ダニエルのピアノをはじめとしてバンドの演奏技術がとても高い。いや、完璧です。コーラスももの凄く綺麗だし。"サマー・サンバ"のリサさんも入れたコーラスも涙もので、これが一番好きかな。このメンツで来た時にライブも観ましたが、"SO DANCO SAMBA"で一緒に歌って!と言われたので一緒に大声で歌ったのですが、曲の途中で彼女がちらっとこっちを見て”発音がちがうってば”(笑)とおっしゃったのが想い出として心に残ってます。ポルトガル語が分れば、もうちょっと楽しめるのですが。勉強しようかな。
・「聴いて耳に優しく,なおかつ楽しい。」
「これからボサでも聴いてみよっか」という方がたに本当におすすめです。変にこだわりを感じさせず,音もきれいで,あまた出ているボサノヴァ名曲コンピレーションのどれよりも先に聴いていただきたい。リサさんのアルバムはそれぞれにテーマがあって,これはボサノヴァ・オリジネーターの一人アントニオ・カルロス・ジョビンの曲を中心に演奏しています。この後のCDでは,アメリカン・ポップス,ハワイアン,イタリアとワールドミュージック巡りが続き,それぞれに楽しめますが,やはりこの一枚が基本です。ジャケットもアートっぽくて,リサさんの笑顔がすてきなので私は好きです。
・「選曲がいい」
いろんな音楽のジャンルがすき!
でも、ボサノヴァのCDを買うのはこれがはじめて!
気持ちを明るくしたいなと思った時、探してたらコレになりました。(レビューも参考にして)
1曲目の「ソ・ダンソ・サンバ」は、ウキウキしちゃいます。聞いているうちに、耳についてしまって自分も歌っていました!
曲の流れ、優しいリサさんの声が良く、BGMとしてピッタリですよ。
私のように、小野リサさんの歌は知っていたけどボサノヴァはまだ。。。という方にもほんとおすすめな1枚です。
・「骨の髄まで........」
世間から受ける日々の戸惑いを、じっくりと、ひとつ、ひとつ、解きほぐしてくれ、最後には自己肯定感でいっぱいになるような、そんなアルバム。難しいことやってんのに、いつも庶民の味方でいてくれるようなピアソラのスピリットに触れ、満ち足りた気分になれます。。。
・「美しい毒」
ピアソラ最高の一枚!!曲の進行にあわせて、いくつもに変貌していく圧倒的な音の魅力。まさに、毒です。それもあまりにも美しい毒。フェルナンド・スアレス・パスの弾くヴァイオリンが低くときに高く縦横無尽に滑らかに響いて体中を音という毒でいっぱいにします。一回聴いたら絶対に忘れられません。ピアソラを聴くならこれ、これを聴いたらもう聴かなくていいとまでいいたい究極の一枚!!
・「圧倒的なパワー! ピアソラ入魂の一枚」
1978年~1988年まで不動のメンバーであった、ピアソラ最高の5重奏団による数年ぶりの1886年スタジオ録音。長期にわたるツアーを経て、十分にまとまった5重奏団の演奏を、更に納得がいくまで1ヶ月間かけて録音した、ピアソラ入魂のアルバムです。後にピアソラは、このアルバムの2年後に録音した「ラ・カモーラ」を最高傑作と語っていますが、私は「タンゴ・ゼロ・アワー」のほうが上だと思っています。オープニングのSEによるざわめきに続く衝撃に始まり、緩急交互に迫ってくる圧倒的は迫力は、一度聴いたら耳の奥に刷り込まれてしまいます。「タンゴという音楽に、こんなにもパワーがあったのか」と、目から鱗が落ちるアルバムです。
ストラビンスキーの強烈なリズムと、ジャズのウォーキング・ベータをタンゴに持ち込み、圧倒的なパワーと緩急自在の嘆美を見せつける、ピアソラ入魂の1枚。
・「デカダンス」
タンゴというジャンルを極めた男がその先に見たものそれは希望でも喜びでもなく加速度的に破滅へと導かれる運命を受け入れる快楽であったもともとタンゴの曲調には、情熱的・官能的な要素に加え、退廃的な印象も多分に含んでいるのだから、ピアソラがそこにたどり着いたのも必然と言えば必然である。
しかしながらタンゴそのものを歪曲し、スピード感溢れる「破滅のテーマ」を作り上げたピアソラが母国で非難されているのも事実。それにしても、ピアソラのバンドネオンが奏でる「破滅のテーマ」の旋律のなんと美しい事よ!特に「キンテートのためのコンチェルト」の絶対美は何者もその美しさを否定できない程のカリスマ性を持ち合わせている。
死を自覚した男が、何も恐れる事がない!悟りの境地で作り上げたこの作品こそが僕にとってのベストアルバム
・「タンゴ魂あってこその至高」
これは自他共に認めるピアソラの最高傑作です。「ラ・カモーラ(三楽章)」も素晴らしいですが、アルバム全体で見ると、出来・完成度どちらも本作の方が上を行っています。初めて耳にした当時、夢中になって数え切れないほど何度も繰り返し聴きました。ピアソラの音楽をひと言で表現すると「言葉はクラシック的、形式はジャズ的、でも魂は純タンゴ」。単に「情熱的に聴こえる音楽」ではありません。どの曲を取ってみても、ピアソラのタンゴにかける激しい情熱・愛情が脈々と根底に流れていて、またそこに厳しくこだわっている事がひしひしと実感できるからこそ、かくも多くのリスナーを惹きつけているのです。だから、ピアソラの曲の表面だけなぞった様な似非クラシック風の演奏には意味がないのです。おどろおどろしい混声から一転、徐々に盛り上がって行くオープニングの「タンゲディアⅢ」、爽快にドライブする「ミケランジェロ70」など聴きどころ満載。ほとんど完璧な1枚ですが、私のお気に入りは終曲の「ムムキ」。切ないほど悲しく、特にラスト近くのピアソラとスアレス・パスのユニゾン部分は非常に美しいです。ちょっと地味ですが通好みの曲ですね。
・「最高!!」
僕の持っているCDは、クラシック、ジャズ、ワールドミュージック、ロック、ポップス等の多岐に渡り、合計3000枚をこえますが、これらの中でもベスト10に入るお気に入りです。このアルバムを知ったことを、神に感謝したいぐらいです。そこのあなた、騙されたと思って、一枚買いなさい!
・「★★★★★★★★★★★★★★★★」
ロックなら「ジョンの魂」や「ペット・サウンズ」ジャズなら「ワルツ・フォー・デビー」や「バラード」クラシックならデュ・プレの「エルガー」のようにビリー・ホリデイやエディット・ピアフの歌のように音楽を愛するならば、誰にも否定のできないアルバムがある。凄まじい、言葉を越えたところに存在するような音楽がある。
このような傑作の中でもこの「ラ・カモーラ」は傑出した作品だ。これに比肩しうるアルバムを挙げろといわれたら、ちょっと思いつかない。小生数千枚のコレクションの中で、グールドの「ゴールドベルク」と並んで一生手放せない一枚。
・「ピアソラ入魂の一作!」
この人は、タンゴとクラシックを融合させ、新たな音楽スタイルを創始したとして、アントニオ・カルロス・ジョビン、あるいはブライアン・イーノらと並んで現代音楽上重要な人物らしいです。
しかし、そういった小難しいことは抜きにしても、このCDはスゴイ!まるでピアソラがその魂を曲に込めてぶつけてきているようで、僕も初めて聞いたときは、一度かけたが最後、迫力に圧倒され、50分間何もせずただ聞き入ってしまいました。
同時期の「タンゴ:ゼロアワー」と比べると、楽曲の完成度が高く、まとまった印象を受けるのは「タンゴ:ゼロアワー」、ピアソラや楽団のメンバーの情熱より強く感じるのはこっち、といった感じです。
・「ピアソラの最高傑作」
ピアソラは、自身のアルバムの中では「タンゴ・ゼロアワー」が一番気に入っているということでしたが、私は断然このアルバムを推薦します。このアルバムを聴いていると、哀愁、情熱、嫉妬、狂気など、すべての感情が映像になって飛び出てくるような感覚があります。夜、灯りを消して、ワインを飲みながら聴くと最高、です。ブエノスアイレスの、場末のバーに行ったような感覚になります。そしてなんといってもピアソラの弾くバンドネオンの艶っぽさといったら、たまりません。
・「震えと涙が止まらない」
初めてこれらの曲を聴いた時、あまりの圧倒的な迫力に背筋に寒気が走り、涙が溢れました。
優しくゆるやかな音、嵐のように激しい音、悲しい音、妖しげな音、怖ろしいほど気性の荒い音。楽器一つ一つの音が一寸の無駄なく、時に激しく、時に優しく絡み合い、まるで楽器が意思を持って語りかけてきているよう。これを人間が演奏していると思うだけで体が震えます。
あぁぁ・・・この音楽と出会えて本当に良かった。
ピアソラはまさに音楽の神様と呼ぶにふさわしい人物の一人だと言えるでしょう。もうこの人の演奏を生で聴くことができないのがただただ悔やまれます。
・「20世紀を疾風のように駆け抜けた」
1991年3月、死の3ヶ月前にコペンハーゲンのジャズクラブ「カフェ・モンマルトル」での、ピアニストのケニー・バロンとのデュオのライヴ盤。1927年に生まれ、弱冠19歳で初レコーディング。生涯を通じて発表されたアルバムは100枚近くとマイルス・デイビス並み。北欧の美人と結婚するが、離婚、生涯莫大な慰謝料を搾り取られ「ゲッツ/ジルベルト」などの大ヒットがあるのに、金に困ってピストル強盗をしたという伝説もある。性格はまるで子供がそのまま大人になったようだ、と言われる。全盛期ならともかく、ガンの痛みをこらえながら演奏した1枚が生涯のベスト盤の中の1枚になった。死期が迫り、鬼気せまる演奏というより、達観した人生の「悲しみ」を朗々と吹く。特に8曲目の「ファースト・ソング」を聴くと涙がこらえ切れなくなる。テナー・サックスの巨人がジョン・コルトレーンとソニー・ロリンズなら、ゲッツはテナーの粋人。ゲッツは20世紀を疾風のように駆け抜けた。(松本敏之)
・「ゲッツ生涯の最高傑作」
前からほしかったアルバム。でもゲッツは初期だよな。死の三ヶ月前?本当に演奏は大丈夫か?ピアノとのデュオ?ベースもドラムもなしか。そう思ってました、これまでは。所が、聴いてびっくり。このゲッツのパワーは、一体どこから来るのか。このスウィング感は間違いなくゲッツだ!ピアノのケニー・バロンも対等にすばらしい。更にこのデンマークのお客さんがすばらしい。ソロが終わる度に拍手喝采、ライブのお手本です。ぜひ見習いたい(聴きながら思わず自分も拍手しました)。また、本盤音が非常にいい。ゲッツの息遣い、バロンの指使い、観客の拍手の一体感がすばらしい。特に一枚目6曲目I remember Cliffordの7分6秒と16秒観客の咳の音に注目。生々しさが味わえます。この音で2枚組で価格も言うことなし。断言します。スタン・ゲッツ生涯の最高傑作です。
・「試聴機から離れられなくなりました。」
Jazz初心者の私が、素直な気持ちでとても感動しました。CDショップの試聴機でたまたまヘッドフォンを被ったら、もう全曲聴かずにはいられなくなり、聴いた挙句に迷わず購入しました。Jazz通の皆様、ごめんなさい!スタン・ゲッツという人もケニー・バロンという人も、このCDで初めて知りました。なのに、2曲目の night and day で早くも涙が(;_;)
亡くなる3ヶ月前の、病気と闘いながらの演奏であるということを事前に知って聴いたせいもあるかもしれませんが、転がるように軽やかで力強い演奏が信じられなくて。また、聴衆の歓声やそれに応える演奏者、その場の空気感をとてもあたたかいモノに感じました。演奏者も観客もきっと「笑顔」です。カッコイイです。saxとpianoだけのデュオという点でも生々しさを感じます。自分の生き様を反省しました…。
・「やはりこれって奇跡的なライブ?」
狭苦しいジャズクラブでのライブアルバムである。演奏中に話し声や笑い声、咳、くしゃみ、鼻水をすする音?が聞こえる。食器を運ぶ音、ナイフやフォークを使う音もひっきりなしに。地下鉄が走る音が聞こえるという人もいるらしい。明らかにピアノトリオを聴くにはあまりよろしい舞台設定でない。特にリリカルなピアノが売り物のビル・エヴァンス・トリオのライブ録音である。それも彼らのバラード集というではないか。では何故に本盤がかくも名盤の誉れが高いのか。やはり、兎にも角にも、一曲目の"My Foolish Heart"の演奏の素晴らしさであろう。素晴らしい編集をしたプロデューサーも凄い。ライブという一発勝負で、この劣悪な状況の中、これだけ見事に繊細ですぐ壊れそうなリリカルなバラードを録音できたのはやはり奇跡的といえるだろう。トリオ三人の知性、感性、集中力が、見事な演奏能力と共に、この日、高次元で一体化されたのだろう。この日の演奏後ベースのスコットラファロが不慮の事故死を遂げたことを考慮するとなお一層その感を強くする。そのラファロのベースの音がこのCDではぐっと鮮明になっている。もちろん、エヴァンスのピアノとモティアンのドラムスもとてもクリアーに聞こえます。これだからジャズってやめられませんよね。この日のすべてを記録したコンプリート盤も出ています。
・「録音の現場にいたかった」
デビーとはエヴァンスの姪。結婚してしまう姪に贈った曲が「ワルツ・フォー・デビー」。1曲目の「マイ・フーリッシュ・ハート」は恋に身を焦がす恋人の心を歌った名曲。聴かない名盤(特に前衛)も多いけれど、何百回聴いてもあきない。いくら聴いても音質が劣化しないCDで幸せというもの。エヴァンスのアルバムを1枚だけ選ぶとすれば、「ポートレイト・イン・ジャズ」か、この一枚になるのでは?「ワルツ・フォー・デビー」。インパルス盤で、黒人の甘い声のジョニー・ハートマンが歌っているがそちらもお薦め。スコット・ラファロ(ベース)とポール・モチアン)のプレイも、いまさら言うことはない。この録音の現場にいたかった。と、心から思う。 (松本敏之)
・「あまりにも美しい一枚」
初心者にも、ジャズを聴き慣れた人にも最適な一枚。いつ聴いても、それぞれの段階でそれぞれの楽しみ方、新たな発見がある。
1曲目はスローだが、そこに込められた創造性は素晴らしい。少ないタッチでこれほどに深く恋する心を表現できる人間が、他にどれほどいると言うのか。演奏中盤でラファロがエバンスのピアノをあおるように強い音を重ねてくる部分が、震えがくるほどに美しい。ラファロの創造的なプレーがエバンスにとってどれほど価値あるものだったのか、ラファロ以降のベースプレイヤーとの競演盤を聴く度に再認識させられる。それほどこのトリオ、とくにラファロとエバンスの演奏は圧倒的な創造性を備えている。
2曲目の、少しスピードアップした愛らしい演奏においても、トリオの「会話」は創造的で、まさに芸術作品と呼ぶに相応しい。低俗なダンスミュージックとしてしか見られていなかったジャズを、芸術の域まで高めた功労者として、エバンスとラファロは最大限の賛辞を送られてしかるべき人間だ。
彼らの繰り広げる美しい「音楽による対話」、創造性のバトル。まるで3人がテーブルを囲んで談笑しながらポーカー・ゲームをしているかのような感じを受ける。
それにしても何と創造的で美しいのだ、この演奏は。もう、何度聴いたのかわからないくらいに聴いている。皆さんもその耳で、このトリオの一瞬の輝きを確かめて欲しい。
●A LONG VACATION 20th Anniversary Edition
・「名盤中の名盤です!!」
早いもので、この作品が発表されてから20年になる。しかし、松本隆の素敵な詩と大滝詠一のコラボレーションは今も全く色あせてはいない。そんな名曲ばかりが収められているこの作品が、なんと大滝詠一自身によってリマスターされ、再発売されたのでさっそく購入し聴いてみたが、うれしくなるくらいの音質の良さだ。音圧もすごく高い。
しかもインストナンバー9曲が追加された超お徳用CDに仕上がっているから驚きだ。いままでの作品を聴きなじんでいた方ならば、ぜひともこの「20世紀記念盤」をもう一度耳にしてほしい。あのせつない夏の思い出が再び甦って来るだろう。ちなみに9曲目の「散歩しない?」と歌っている女性の声は太田裕美さんです。
・「想い出一杯」
80年代に青春を過ごした人には忘れられない名盤。リラックスした雰囲気に満ちたアルバムはそこでまるで時間が止まっているような錯覚を覚えます。今聴くと松本隆の詞がホントに素敵だと思います。「薄く切ったオレンジをアイスティーに浮かべて、・・・」なんて視覚的で素敵な詞は他の誰にも書けないなあと思います。それとボーカル・・・。希有なアルバムです。
・「星6つ★★★★★★」
ビートルズの“サージェント・ペパーズ”を意識した(パロディか?)、コンサートを再現したような構成(最初にチューニング音、ラストナンバーの前に聴衆の拍手と声、ラストナンバーをアンコール曲とする、など)。詞・曲・ボーカル・アレンジ・ジャケット…どれをとってもパーフェクトな日本最高のトータル・コンセプト・アルバム(この言葉もすでに死語ですね)。どの曲もシングルカットできる魅力を兼ね備えながら、アルバムを構成する不可欠なピースとして存在する完璧なアルバム。輝ける'80年代の幕開けを飾る永遠の記念碑。……もう、百万の言葉を尽くしても語り尽くせぬ、音楽の偉大さを味わわせてくれる名アルバムであります。いっとき「ロンバケ」がドラマのタイトルとして語られた時期がありましたが、大瀧ファンには哀しかった。「ロンバケ」といっていいのは大瀧のLPのみなのです。ファンの間で議論のあった、音がクリアになった点については、大瀧御大の好みなのですからと納得するほかないでしょう。唯一の難点は、アンコールナンバーの「さらばシベリア鉄道」がフェードアウトしていって、余韻に浸りかけたまさにその瞬間に「君は天然色」のインストが始まってしまうことくらいです。2枚組にしてほしかったというのは贅沢な悩みでしょうか。
・「■[史上空前の大滝詠一のAlbumは21世紀の恋人達にも聴いてほしい…]」
A LONG VACATIONは♪(音符)が色になって時代にペイントした、1981年正に時代に求められた傑作中の傑作!!その20周年2001/03/22に発売の21世紀版大滝詠一からの刻印がこのAlbum。松本隆の作詞と、大滝詠一の曲がこれほどバランス良く聴けるのは、時代を超えた永遠の恋人達のサウンド・トラックだからなのかもしれません。あえてOriginalを1枚+αにしなかったのは、価格を抑えるため…そしてCD選書からも解るように大滝詠一氏の音楽に対する姿勢からと考えます。サービス精神満載、priceも感無量。素晴らしい記憶に価格がつかないように…このAlbumに定価はないのかもしれません。…Thank You大滝詠一&松本隆&このAlbumに関わった全ての人達!!だから僕らは永遠にPOPSに恋をする。…
・「「選書盤」との違い、こっそり教えます・・・。」
内容は言うまでもないので、「選書盤」との音質の違いを述べたいと思う。まず「選書盤」の方が残響が多くムーディーです。『ロンバケ』のジャケットみたいな音がします。ロマンテックで、感傷的で、まさに「ええ『ロンバケ』ですから…」って感じ。
んで「20th盤」は、残響が減って、声が前に飛び出して、全体的にソリッドな音質になっています。こーれに、俺は最初戸惑った。でも、おかげで大滝氏の歌が腹にたまる。埋もれがちだったオケもクッキリと聞こえる。いわゆる『ロンバケ』的な音ではなくなったけど、これはこれですごく魅力的。
彼女を口説くなら「選書盤」。大滝氏のあの鼻声に酔うなら「20th盤」ってとこでしょうかねぇ。
・「染み入ります」
一曲目からして林昌さんのデビュー盤であったり、昭和25年当時の歌声やら、共演者も登川誠仁や大城美佐子他も豪華。女性陣の猫のような高音の歌声も素敵。たんたんと時には陽気に染み入る歌と三線。さらりと歌っているようで、あんなに聴こえてくる歌を歌えるのはやはり伝説になる人だからでしょう。沖縄本島の歌から八重山の歌まで、遊びの歌から重みのある歌まで沖縄という土地の自然と恋愛、日々の生活、そして戦争。たくさんのことがそのまま音楽、歌になっているみたいです。歌詞カードも年譜や曲ごとに解説や逸話など、大変面白く、いかに林昌さんが愛されているかがよく判ります。
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