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▼角川文庫(夏の100冊:若者向け):セレクト商品

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫) (詳細)
谷川 流(著), いとう のいぢ(著)

「お子さんにも是非お勧めして行きたい。」「文学≠ライトノベル」「現代の最高傑作と世界で言われるには」「チープな設定の意味」「ラノベにしては読み応えあり」


戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫) (詳細)
賀東 招二(著)

「退屈しない良作シリーズ」「おもしろいの一言です」「ご馳走様でした。」「エンターテインメントの見本」「良い作品には良い作り手が集まる」


彩雲国物語―はじまりの風は紅く (角川ビーンズ文庫)彩雲国物語―はじまりの風は紅く (角川ビーンズ文庫) (詳細)
雪乃 紗衣(著)

「ツボにはまった」「裏切らない」「伏線の張り方と解決の仕方が素晴らしい」「ストーリーが良い」「素直におもしろかった」


NHKにようこそ! (角川文庫)NHKにようこそ! (角川文庫) (詳細)
滝本 竜彦(著)

「悲壮感あふれる作品」「当たり前の苦悩」「一生心に残る。」「かなり笑えます。」「待望の文庫版」


時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫) (詳細)
筒井 康隆(著)

「映画を見た後買いに走った。」「日本文学史上の傑作の一つ」「少女時代の“魔女おばさん”に何が起こったか? 永遠のジュブナイル。」「観た後で読んでもおもしろい」「何度読み返してもおもしろい」


アルテミス・ファウル―妖精の身代金 (角川文庫 コ 17-1)アルテミス・ファウル―妖精の身代金 (角川文庫 コ 17-1) (詳細)
オーエン・コルファー(著), 大久保 寛(翻訳)

「おもしろかったですよ・・・?」「天才とはどこらへん?」


楽園のつくりかた (角川文庫)楽園のつくりかた (角川文庫) (詳細)
笹生 陽子(著)

「解説は、お話を読んでから。」「大好きな主人公」「すごく面白いミドルティーンエイジ小説」「田舎暮らし」「青春は十人十色」


電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ (角川文庫)電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ (角川文庫) (詳細)
すずらんの会(編集)

「苛酷な運命の中でいたわりあいながら懸命に生きる子供達の命の言葉」


ベルナのしっぽ  角川文庫ベルナのしっぽ 角川文庫 (詳細)
郡司 ななえ(著)

「盲人と盲導犬の結びつきにみる壮絶!な愛の物語」「盲導犬とは」「忘れられない一冊」「盲導犬ベルナ」「感動を通り越しました」


アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫) (詳細)
森 絵都(著)

「なぜかなつかしい。」「さすがです」「オトナも読みたいキラキラ宝箱に入った3篇の小説」「大人も読むに値する児童文学」「ワルツはわたしに教えてくれる」


不思議の国のアリス (角川文庫クラシックス)不思議の国のアリス (角川文庫クラシックス) (詳細)
ルイス・キャロル(著), 福島 正実(著), Lewis Carroll(著)

「とにかくすごい本」「児童文学作品の名作」


きまぐれロボット (角川文庫)きまぐれロボット (角川文庫) (詳細)
星 新一(著)

「星新一氏らしいショートショート」「きままに読める本」「夏の100冊から 大人も楽しめるSF童話集です。」「SF的童話」「満点では無いけど」


ウォーターボーイズ (角川文庫)ウォーターボーイズ (角川文庫) (詳細)
矢口 史靖(著)

「男のシンクロ!」「ウォーターボーイズ」「映画と同じくらい楽しい本」「男のシンクロ!」「シンクロ!!ちゃちゃちゃ」


ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) (詳細)
宮部 みゆき(著)

「本当に伝えたいこと」「ワタルの冒険の原点がここに・・・」「大人でも」「映画を見てからの場合」「ワタルがどんな子か・・・」


バッテリー (角川文庫)バッテリー (角川文庫) (詳細)
あさの あつこ(著)

「久々にすごいと思える本に出会った」「読む人による。」「生い立ち」「不健全な家族と野球少年」「冬の朝日の少年」


つきのふね (角川文庫)つきのふね (角川文庫) (詳細)
森 絵都(著)

「危なっかしくて、痛々しいけど、暖かい話」「中学一年の娘に。」「中学生達の闇」「多くの、とくに大人の方に読んでもらいたい。」「手紙。」


DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫) (詳細)
森 絵都(著)

「最高の1冊ですo」「素敵な時間をありがとう。」「経験」「DIVE!!」「熱いのにcool!」


村田エフェンディ滞土録 (角川文庫 な 48-1)村田エフェンディ滞土録 (角川文庫 な 48-1) (詳細)
梨木 香歩(著)

「つながることの尊さ」「すばらしかった」「大事な一言」「百年と少し前の土耳古の街のざわめきが聞こえる」「胸の奥に染み入っていく物語」


小学生日記 (角川文庫)小学生日記 (角川文庫) (詳細)
hanae*(著)

「次作もぜひ読んでみたい」「文才がある!!!」「真っ直ぐなこころ」「華恵さんの原点」「可愛いです」


夏のこどもたち (角川文庫)夏のこどもたち (角川文庫) (詳細)
川島 誠(著)

「これはこれでありです」「青春?」「青春?」「日本版「キャッチャー・イン・ザ・ライ」???」「中学生。」


坊っちゃん (角川文庫)坊っちゃん (角川文庫) (詳細)
夏目 漱石(著)

「日本人の必読書」「キャラクターが生きている。」「漱石初期の名作」


アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)アンネ・フランクの記憶 (角川文庫) (詳細)
小川 洋子(著)

「証」


アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア) (詳細)
パウロ コエーリョ(著), Paulo Coelho(原著), 山川 紘矢(翻訳), 山川 亜希子(翻訳)

「だまされた思って一読・・・」「大切な事」「必然と偶然」「こころの琴線に触れる本」「ハードカバーの頃。」


ペギー・スー(1) 魔法の瞳をもつ少女 (角川文庫)ペギー・スー(1) 魔法の瞳をもつ少女 (角川文庫) (詳細)
セルジュ・ブリュソロ(著), 金子 ゆき子(翻訳)

「考えさせられる部分もある」「どっちのみかたも出来る。」「はまってしまいました」「すごいです!!」「これは、はまります!」


二十四の瞳 新装版 (角川文庫 つ 1-1)二十四の瞳 新装版 (角川文庫 つ 1-1) (詳細)
壷井 栄(著)


▼クチコミ情報

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

・「お子さんにも是非お勧めして行きたい。
この作品については賛否両論、様々な意見がすでに挙げられているが、私は、是非、この本は様々な方、お子さんにもお勧めしていきたいと思う。その根拠は3つ。

まずは、そのストーリーの内容。一見、主要人物の涼宮ハルヒは、わがままで自分勝手な子だと思われがちだが、その突発的な行動の中にも、大人が忘れかけた、「小さい頃の疑問」や「冒険への憧れ」が窺える。たとえばそれは、「宇宙は何処まで続いているのか」なんて表現で、よく現れる。また、涼宮ハルヒは、それを自ら探しに行き、さらに、その謎を解こうとしている。

そんなハルヒの考えを、是非、たくさんの人に知っていただき、共感して貰いたい。

また、二つ目の根拠、それは、作者の表現の独特さにある。それらの言葉には、普段、あまり使わない、意味があやふやになっているものも多い。この本を機会に、色とりどりな言葉の意味を、再確認してみるのもどうだろうか。

三つ目の根拠は、読みやすさ。なかなか深い話の題材を取り扱いながら、スラスラと読める文章は、本嫌いなお子さんにも是非、お勧めしたい。中には、大人でなければ、この本の意味は分からないだろうという意見もあるが、私の付近では、小学生でも多くの人が愛読しているし、初めは、意味は分からなくてもいいのだ。後々気づくことになるのだから。しかし、いささか、憂鬱一巻では、少々展開が速すぎてついて行けないかもしれない。是非、購入の際は、2,3巻一度に購入していただきたい。

また、蛇足かもしれないが、いとうのいじの挿絵もあいまって、萌え、を求めている方にも、なかなか満足できるのではないだろうか。朝比奈みくるのメイド服や癒しキャラ、寡黙な長門有希、ツンデレのような発言をする涼宮ハルヒ、そのほかのキャラクターも、そんな要素満載である。

しかし、単なる萌え系で終わらないのがこのシリーズの凄さだ。

・「文学≠ライトノベル
 娯楽作品として素直に読み通せました。 楽しかったです。

 批判している方には、キャラに感情移入できない…とか、作者の国語力が…とか、賞を受賞した作品のわりには…とか、いろいろと主張があるようですね。 生理的に受け付けない人はやむを得ないにしても、正当な文学作品として評価するというのはどうなんでしょう? まるで、「インスタントラーメンの中では『ラ王』がうまい」と伝え聞いた美食家かぶれの人が、「こんなもの、スープはコクがないし、メンにはコシがない。器も…」と、本物のラーメンと同じ視線で酷評しているようです。 私もいい年ですので、気持ちが全くわからないわけではないですが、批評をするのであれば、ある程度自分から歩み寄る姿勢を持つべきではないか? と、思います。

 作品自体は多くの方が好評価しているように、ライトノベルとしての設定、テンポ、構成、完成度、続編以降に続く世界観の広がりなど、実によくできています。

 (ライトノベルの)SFやファンタジーの場合、文字量の関係で怒涛のごとく流し込まれる世界観を消化するだけで労力を消費してしまい、完読前に力尽きてしまうことがありますが、「ハルヒ」は日常の舞台がごく普通の学園生活であり、主人公キョンの「疑いを持った視点」で物語が進んでいるのがミソです。 この視線は、リアルタイムの学生より、すでに何事も起こらなかった学生時代を経験済みの読者の方が実はシンクロしやすいのではないでしょうか? そういう世代には、ハルヒの「エキセントリックな行動」や現実にはありえない展開がより光って見え、物語に吸い込まれていくはずです。

 実際、キャラ「萌え」や、メディアミックスによる販促戦略だけでは、ブームにまでは発展しません。あらゆる視点から考えても、やはり、芯となる原作のポテンシャルが高かったことがヒットの要因であるはず。そのあたりを意識して、ぜひ、読んでもらいたいです。

・「現代の最高傑作と世界で言われるには
涼宮ハルヒは、一見我が儘で、高飛車(タカビー)です。しかし、涼宮ハルヒが自分がちっぽけな存在であることを自覚したことが、涼宮ハルヒが大きな力を持つ、ひとつのきっかけになったそうです。涼宮ハルヒのタカビーなのは、自分自身に対する要求の高さの反面だと知ることができます。自分の能力の限界を知ったときに、自分の周りに超能力者たちを集合させるきっかけになったというのは驚きでです。

3巻ほど読むと、わがままたっぷりのように見える涼宮ハルヒは、一方で一番常識人であることが分かるかもしれません。ぜひ、3巻分は読んでみてください。実は、私も憂鬱だけを読んだときには、ピンと来ませんでした。

何事にも前向きで、積極的に行動する子供が、大きく育つためには、周りの理解が一番かもしれません。

涼宮ハルヒは、指導者にとってのよい教訓がつまっているかもしれません。傲れるものは、久しからずといいます。世間の常識に対して、涼宮ハルヒは挑戦はしても、傲りではないような気がします。

時雨ルカさんも書評で書いていますが、シリーズの2−3巻を読み進まないとわからないかもしれません。

文学作品としてだけでなく、さまざまな学習用教材としても使えるかもしれません。文章で使っている単語を調べていくだけでも勉強になるほど、言葉をよく選んで描写しています。SFなら当たり前だと言われればそれまでですが、SFを知らない人にも違和感がないところがよくはないでしょうか。

ps.内容を素直にアニメ化した京都アニメーションにも拍手を送りたい。文学(ライトノベル文庫)とアニメ(DVD)の両方を楽しめる作品である。

アニメ(DVD)は英語になっているが、文庫が英語版が早くでないか心待ちである。アニメ(DVD)の英語は、文化をうまく変換したかどうかよくわかりません。文学(ライトノベル文庫)を誰に翻訳を頼むかは、角川文庫の将来がかかっているかもしれませんハリーポッタ、ポリアンナ、赤毛のアンを超える、世界の名作になることができると思います。どんな翻訳者がいいでしょうか。水色勾玉を訳した人はどうでしょう?

・「チープな設定の意味
一見すると個性的なキャラのドタバタ学園ラブコメのようなありがちな作品ですヒロインが望んだことがおき、主要メンバーは未来人や超能力者、宇宙人とイロモノ揃いですが、この作品は日常と非日常の隣接した生活をうまく表現していますこれは日常から非日常に身を投じるような少年漫画的なものではなく、日常の中で、非日常を体験しつつも、必ず日常に帰ってきます日常と非日常のギャップがこの作品の魅力でしょう主人公はあくまで一般人で特別な能力もなく、正義の味方でもありません。世界も平和です。ですが、周辺の人物と関わる事により日常が崩壊したかのように非日常を体験して行きますしかし日常に帰ると当然の要に元と変わりない世界がまっています

またこの作品は初めから最後まで主人公の視点で進められ、モノローグも主人公の思考です。裏で起こっていることや、ヒロインたちの思考などを隠すことによって先の展開を読ませなくさせており、読者は主人公と同じ条件で読み進むことによって、日常と非日常を楽しめるようになっています

一見チープですが意味のある設定、下手に見えるテキストでも巧いシナリオ硬くない文章のおかげでラノベの長所である読み易さもありますただイラストやテキストで馬鹿にして読むとそういった点は気づかないかもしれません

またイラスト担当は人気原画家のいとうのいぢなので、そっちが好きな人もどうぞ

・「ラノベにしては読み応えあり
主食は早川SFですが、何の抵抗もなく読める。現在進行形の学生よりも「学生時代はどんな事でも楽しかったしバカもよくやった。あの頃にもっと色々やっとけば良かったかなぁ」と思ってる、対象よりもちょっと年齢高めの人で、SF好きな人にはベストな作品ではないでしょうか? といってもガチガチのハードSFではなく、あくまでラノベですが。最後のオチも、学園物の王道っぽくて良かったです。現実は厳しいんだから、物語の中ぐらい短絡的な部分があっても良いのでは?最後に、スタートレック好きな人もはまるかも? いつの間にか非日常なことに巻き込まれ、それを解決し元の日常に戻ってくる。ある意味似てます。ハルヒって自覚のない“Q”みたい…。なんだかんだ書きましたが、おすすめです。

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫) (詳細)

戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫)

・「退屈しない良作シリーズ
「フルメタル・パニック」シリーズは、短編集(コチラは漢数字がサブタイトルに入る。『放っておけない一匹狼?』『本気になれない二死満塁?』……)と長編の2パターンで刊行されているわけだが、どちらも退屈せずに読むことができる。

“戦争ボケ”の主人公、若年ながら熟練の傭兵である相良宗介が、“平和ボケ”の日本に、千鳥かなめという少女を護衛しにやってくるわけだが、この設定が見事で面白い。

たいていは平和ボケしてる主人公が、非日常の世界に放り出されてあたふたしながら、だんだんと適応していったり自分の居場所を見つけていくわけだが、「フルメタル・パニック」はその逆をやる。『“戦争ボケ”が平和な世界に送り込まれたら?』だがしかし、この例は斬新とはいえない。『熟練の海兵隊がハウスキーパーをしたなら?』『殺し屋が隣人になってしまったら?』などと、平和な日常のなかに火薬の匂いをさせた異分子が紛れ込む作品の例は少なからずあるのである。

が、「フルメタル・パニック」はそのレベルが違ったのである。相良宗介は“戦争ボケ”、まさしく戦争しか知らなければ、戦争が価値観の基準。戦争と戦争の合間に団欒に安らぐこともなければ、「ここを乗り切ればこの世界ともおさらばだ」と考えることもない。そこがキモであり、その点をコメディに活かし、いざという時のシリアスとの対比させる。まさに一石二鳥、いや、そこを基点にしてかなめとの恋を展開させ、さらには恋敵テレサ・テスタロッサを登場させる。二鳥どころか、一石四鳥である。ごった煮ながら、それゆえの面白さを見せ付ける一作だ。

また、現実世界とは微妙に違う世界観を追ってみるのもいい。ASという兵器はもちろんだが、ゴルバチョフが暗殺されてペレストロイカがなされていなかったりと、いろいろ面白い齟齬も楽しみの一つである。

・「おもしろいの一言です
フルメタル・パニックの長編第一巻ですね。この本自体の面白さは、何しろその奇抜な設定でしょう紛争地帯で育った戦争ボケの主人公と普通の高校生であるヒロイン狙われるヒロインを守る主人公・・・とかっこ良く決まるはずが、そのボケっぷりによってずれてしまう。だけど決めるとこは決めます。そしてシリーズという大きさでこの作品を見るならば、

主人公の成長、ヒロインとの関係、そしてキャラの面々、組織の思惑、ヒロインの使命・・・などなど挙げてゆけばきりがありませんとにかく面白いと思うので読んでみてください。

・「ご馳走様でした。
スパロボに参戦したので読んでみようかな?と手に取りました。第一印象としては、文体が平易で読みやすい、と、非常に好感が持てました。昨今のライトノベルの文体は、奇をてらいすぎて文章が読みにくいものが少なからずあったのでなおさら思いました。そして間髪いれずにさらっと読めてしまいました。読後感としては、やはり純粋に「おもしろい」前半の学園ものにしろ、後半のハードな展開にしろ、エンターテインメントとしてのつぼが押さえられている感じで素直に楽しめました。さらに、王道ではあるが、登場人物の心理描写も丁寧で、全体的に丁寧なつくりであると感じました。なんか面白い本はないか?ときかれたらこれ!と答えられるような本であったと思います。

・「エンターテインメントの見本
初めて見たのはアニメでしたが、はっきり言って引いてました(汗「なにこのときメモみたいなキャラ…」って思いました、ライトノベル自体にあまり感心がなく、惰性で読んだ分非常に驚きました。

とにかく、読者を楽しませようとしているのが解ります。コテコテのアニメ絵で疎遠にしてきた絵ですが、今みると作品とよく合っているように思えます。作中に出てくる兵器や軍事関係に関する作者の知識もこの作品の魅力です。主人公は戦場でしか生きた事がない少年兵士、常識で考えて16才で凄腕の兵士であるとか潜水艦の艦長が16才の美少女だとかかなり不自然なのですがその不自然さを話のキモに持って行く事で、完成度の高い展開に仕上がっています。作者の力量が伺えます。

ライトノベルを書きたいと思っている人や、文章を生業としたい人などはいいお手本になるんではないでしょうか。長編とは思えないほどスパっと読めて読後感も悪くありません。

もしライトノベルじゃなくてハードカバーで出てたらもっと幅広い年齢に指示されたと思いますが、ライトノベルじゃなければこんなに世界が広がらなかったでしょう。難しいところですね。

・「良い作品には良い作り手が集まる
アニメは綺麗だし良い出来ですよ。声優陣も隙無しだし、テンポが良くてねえ。

アニメが面白いのは原作がこれでもかと面白いからなんですよ。

エリート戦士相良宗介が千鳥かなめを護衛する話。彼女にまつわるすべてを護衛します。家の姉が「日本にも徴兵制度があればいいのに…」と呟いていましたがこれって日本の女子が相良宗介を求めているってことじゃないですか?オタクだって嫌がられるんで、言いませんでしたけど。

漫画もね館野冽さん。好きなんですよ。エロ漫画も描いてたからツボが分かってらして。

短編はギャグで長篇は本気な感じです。ああ、伝え切れないや…。

戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (富士見ファンタジア文庫) (詳細)

彩雲国物語―はじまりの風は紅く (角川ビーンズ文庫)

・「ツボにはまった
良い!なんで大賞とってないのか不思議なくらいですお話は、身分は高いが金のない貧乏貴族のお嬢様がどうしようもないと評判の王様を、よき王にするために期間限定の妃になる話です。王様もどこか可愛いし、主人公の秀麗もがんばりやさんで登場人物はみんな魅力的!!

最初はあんまり期待してなかったけど、読んでるうちにはまってしまいました!挿絵も綺麗で話にちゃんと合ってます。とにかく迷わず買うことをオススメしますちなみにこの話の番外編?的な話も出るそうですがぜひ読みたい!

・「裏切らない
NHKのアニメを見たその日に買いました。テンポがよくて、ライトノベルを卒業したつもりの二十歳の私でも、一気に読んでしまいました。アニメを見て、ライトノベルにありがちな美男子ぞろいだから、ご都合主義かな?と思っていたら、意外と登場人物の年齢層が広く、しっかり芯のある作品でした。

・「伏線の張り方と解決の仕方が素晴らしい
冒頭部分を読むと、ありきたりな成り上がり物語かな、という感想を持ちましたが……いやいや、なんの。

登場人物が多く出てきますが、読み進めるにあたって各人が絶対に必要なキャラであることが判ります。

随所に張られた伏線も、さらっと読んだだけでは見落としがちではあるものの、最後の方で「そうだったのか!」と思わせられることしきり。伏線を伏線と感じさせないようにさりげなく張り、そのどれをも効果的に回収しています。

一度読んでもまた最初から読み直したくなる、そんな作品です。

・「ストーリーが良い
皆さんのレビューを見せていただいていますと、酷評も多いようですが、私は好きです。

まず、ストーリー。あくまで中華風という架空の国の彩雲国なのですが、ほとんど、中国ですね。秀麗が、誰にも振り向かず、周りに助けてもらいながら、前向きに突っ走っていってるのを見て、逆ハー(逆ハーレム)と言う方も多いですが、私は、別にいいと思います。だって、恋愛ベトベトのストーリーじゃありませんから。そりゃ秀麗が、あっちへふらふら〜、こっちへふらふら〜、していたら、ふざけんなぁ!都合良すぎだろ!…となっちゃいますが、別に恋愛に見向きもしない秀麗なら、読んでいて不快感はありませんよ。作者の文章の書き方も、私は結構好きです。ストーリーがポンポン運んで、読みやすいです。美形キャラが多すぎな気もしますが、まぁ、小説なのでいいんじゃないのでしょうか。

私的に、とても好きでしたので、5★にしました。

・「素直におもしろかった
コミカルなところとシリアスなところがあり。強弱ついていて、軽く読めるところは勢いよく読めます。結構おすすめです。素直におもしろかったです。名前は中国系なので、結構つらいところはありました。誰が誰だかといったところはありますが、表紙の次ページで確認できるし、わからなくなったら、チェックしながら読みました。2巻以降からがぐっとおもしろさが増します。

彩雲国物語―はじまりの風は紅く (角川ビーンズ文庫) (詳細)

NHKにようこそ! (角川文庫)

・「悲壮感あふれる作品
自分に自信が持てない、才能もない、自分って生きる価値ある?そんな主人公が出会ったのは一人の少女、、、そこまではそこら中に転がってそうな構成だが、この話の中は恋だの愛だのそんな甘ったるいものは存在しないあるのはドラッグ、厳しい現実、逃避生活、それだけだ。現実にうまく対処できない登場人物たちが織り成すストーリーには葛藤、悲壮感、孤独、といったものが点在し、主人公とヒロインの必然的に支え、すれ違う姿には作者の前作と通ずるところもある。そして、後ろ向きながらにも苦しんで生きる姿に感動し、影響を受けたのは私だけではないだろう。

・「当たり前の苦悩
ストーリーはおもしろい。エンターテイメントとして上々で大衆娯楽小説として十分成り立つ。ただこの小説の本質的な部分、佐藤の叫びに対して共感できない人は多々いると思う。そういう意味で、「問題意識を持って小説を読む人達」にとっては人を選ぶ作品。

佐藤の叫びを聞いて「そんなの言い訳、当たり前のこと」と思ってしまう人にはこの作品は要らないものだろうけど、一人で生きることの心地良さを知っている人、そして一人で生きることの寂しさを知っている人にはぜひ読んでもらいたい小説。

・「一生心に残る。
確かに人を選ぶ作品かもしれませんが、読む人によっては人生観がひっくり返るほどの衝撃を受けます。事実、自分がそうでした。作者はこの作品を書くのに相当苦心したらしく、しばらく小説がかけなくなったそうです。それだけに魂のこもった作品になっています。マンガ版のほうが人気があるようですが、自分は断然こっちをおすすめします。

・「かなり笑えます。
小説でここまで笑ったことはないって言うくらい笑えた。軽く引きこもったことがある人には、ちょー面白い。読んでるこっちが恥ずかしい。一瞬、自分自身のパロディかと思うくらい。

世の中には名著が存在していることは明らかで、それと比べれば確かに劣るがそんなものは数少なく、それをこのレビュー基準に当てはめて考えるとほとんどの本が★1~3になるので甘めに評価しました。

字数稼ぎは、明らかにページをめくるとき”飛ぶ感じ”の効果を意識したもので、そんなに気にならない。というか、明らかな余白が主人公のいやおうない虚しさを引き立ててる箇所もあった。

・「待望の文庫版
以前より漫画の方を愛読していまして、価格の安い文庫版になったら絶対購入しようと心に決めていた一冊です。粗筋は知っていたものの改めて感じました。面白い、と。漫画の方も十分に面白かったのですが正直原作であるこちらを読むと漫画版は霞んでしまいます。それ位面白い。リアルなひきこもり描写もさる事ながら展開もなかなかに練られているなぁ、と感じました。少なくとも私は。確かにあからさまな文字数稼ぎは有りますが、必ずしも文字数を稼ぐ為だけでは無いのではないかと。読み手側のテンポに弾みがつくと言うか、兎に角悪い感じはしませんでしたね。読み飛ばしても構わない箇所ですし。内容が内容だけに万人受けしないであろう事が悔やまれます。それと、卑猥な表現が続出するのでそれが更に読者層を狭めています。以上2点が非常に残念な訳ですが、私個人の評価としては星5つは揺らぎません。

NHKにようこそ! (角川文庫) (詳細)

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)

・「映画を見た後買いに走った。
2006年に公開された映画(アニメ)がとても面白くて、原作を思わず買ってしまいました。

確かに時代を思わせる台詞や描写が多々ありますが、そんなこと気になりません!映画版とは主人公のキャラが違い、これはこれで新鮮味がありました。私もこの小説が短編だと知って驚きました。でも結構内容は濃く感じ、それでいてしっかり少年・少女向けの小説であることを知って納得させられました。これを読んで映画も観たらより一層面白くなると思います。

・「日本文学史上の傑作の一つ
 もはやSFジュブナイルの古典です。 眉村卓、江戸川乱歩、星新一、小松左京、横溝正史、石川英輔、芥川龍之介にはそれぞれジュブナイル版はあり、(星新一でさえ長編ものあり)で、それぞれ傑作ですが、これに匹敵するものはないでしょう。(永井豪の『デビルマン』が神がかり的な作品ですが・・・あれは漫画) これ以上のジュブナイルの傑作は筒井自身も書いていません。 とにかく、中学2年から高校1年ぐらいでに読むべきです。 でないと、なかなか感性がついていけなくなります。あまり年をとると、ドフトエフスキーの『罪と罰』やハイデッカーの『存在と時間』も青いと感してしまうぐらいですから。 アニメよりも、映画よりもいいです。文学の香がしますので是非読んでください。 角川春樹はこの作品にぞっこんだったのでしょう。いろいろ新人作家を発掘します。有望な人はいます。すばらしい作品は多々あります。しかし春樹の感性に合う内容には距離があった。つまり、これ以上の作品はまだみつからなかった。それで、今時代に合う映画ができなかった。だから、あらためてリメイクの映画を自ら作ってみた。 おそらくそのようなところでしょう。 日本文学史上の傑作の一つだと思います。

・「少女時代の“魔女おばさん”に何が起こったか? 永遠のジュブナイル。
貞本義行氏によるカバーイラストに魅かれて、久々に手にとってみました。筒井作品としてはまったくの異色作ですが、と同時にもっとも有名な作品であり、映像化においても―質的にも、興行面でも―恵まれ、筒井氏に“孝行娘”と呼ばれている、この「時をかける少女」(1965年から66年にかけて、雑誌「中三コース」→「高一コース」で連載)。考えてみれば、初の映像化だったNHK少年ドラマ『タイム・トラベラー』(72年)が放映された頃、“SFベストセラーズ”版の単行本でよく読んでいて、それ以来すっかりなじみのお話ではあるんですが、06年のアニメ映画版―キャラクターデザインは貞本氏―という大きな収穫を経て、いま改めて読んでみると、登場人物たちの言葉の中に見てとれる機微がなんともやさしく、あたたかいものに感じられました。ちょっとした言葉のひとつひとつも、相手を思いやる気持ちにあふれているんですよね。一見、この原作から遠く離れているようにみえるアニメ映画版が、実は深いところで、この小説の“こころ”を大切にしていたことも、よく理解できました。そして、オレとしては、筒井作品で育ったことを、改めて誇りに思いました。

同時収録の「悪夢の真相」は64年「中二コース」連載、「果てしなき多元宇宙」は67年刊行の単行本『時をかける少女』(この文庫版の原型)のための書き下ろし作品です。いわゆる“筒井作品らしさ”は、どうしてもないがしろにされがちな、これら2作の方により強く出ているように感じられます。収録されている順番にこだわらず、この2作から先に読んでみるのも、面白いかもしれません。

ロマンティックで、どこか懐かしくて、魅力的なジュブナイル作品集。これからも、多くの若者たちに読まれていくことでしょう。

・「観た後で読んでもおもしろい
 映画やテレビで観た後、ようやく原作にたどり着きました。 やはり本には本のよさがあって・・・ 想像力をかきたてられる本ですね。 観た後で読んでも、すばらしい作品です。 思春期のなんともいえないほろ苦さがいいです。

・「何度読み返してもおもしろい
巨匠 筒井康隆の、古典と呼んでもいいくらい超有名なタイムトラベルもののSF小説。何度も映像化、アニメ化されているので、見たこと読んだことはないけれども、そのタイトルだけは知っているという人も多いことでしょう。

発表が1965年、学生向けの科学雑誌ということもあり、古臭く子供っぽく感じてしまうところも多々ありますが、それでもとてもおもしろい。何度も読み返していて、意外とあっけなく感じる結末もわかってはいるのですが、読み返すたびに、初めて読んだときの感動とちょっぴりの切なさ、こんなにおもしろい小説があったんだという新鮮な驚きが蘇ってきます。映像作品も見てはいますが、小説にはかなわない。映画・アニメ版の『時をかける少女』しか知らないという人は、ぜひ一度読んでみてください。

いっしょに収録されている二編『悪夢の真相』と『果てしなき多元宇宙』も、なかなかおもしろい作品です。

時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫) (詳細)

アルテミス・ファウル―妖精の身代金 (角川文庫 コ 17-1)

・「おもしろかったですよ・・・?
個人的に傾向がかなり偏ってるのでファンタジー系が面白いと思える人なら面白いと思います。小論とかを詠む人が詠むとすこし馬鹿らしい内容に思えるかもしれません。正直むりあるんじゃないか。? とおもうところがあります。天才というより一休さんのトンチみたいなところがあるので、主人公は坊やだと思って詠んだほうがいいです。自分が感情移入しやすいところまで水準さげればいいとおもいます。用語すくなめでその点は◎

・「天才とはどこらへん?
物語を面白いと感じるか、つまらないと感じるかは人それぞれではあるが、本作品はつまらない部類に入るだろう。何故か?主人公を「天才」と設定するからにはそれ相応の話の展開というものがあるはずだが、ショボイとしか表現できない。ラスト近くの最終的脱出トリックと言うのでしょうか?まあ天才というよりは、インチキというか、ガックリというかそれでもう終わりです。そこにいたる経緯もなんだかよく分からない。(ストーリーが理解できないのではなく、面白いと感じないという意味です)執事が強いことは良く分かったが、ストーリーを褒める点も特にない。帯に悪のハリーポッターとか書いてあったが、まぁくだらない宣伝文句でしかない。ちなみに作者が頭の悪い捕鯨反対者であることは良く分かった。

アルテミス・ファウル―妖精の身代金 (角川文庫 コ 17-1) (詳細)

楽園のつくりかた (角川文庫)

・「解説は、お話を読んでから。
出てくるすべての細かいエピソードや会話などがストーリーにからんでいて、全く無駄がなく、話の内容にはもちろんのこと、読後感が爽快でたまりません。この気分を味わいたくて、5、6回続けて読んでしまいました。おそらくまだまだ何回でも読み返してしまうであろう、魅力的な本です。

私はいつも本文より前に解説から読むのですが、この本ではその事をひどく後悔しました。

北上次郎さんが書かれていて、北上さんご自身が単行本の時に書いた新刊評を中で引用されている部分があります。その文中に、「ネタばらしになりそうなので、これ以上詳しく紹介できないのだが」といいつつ、「○○が「~~~」と言うシーンでどかーんと感動がこみあげてくるのは、この作者の筆力にほかならない」と書いてあり、私はやめてくれよと泣きたくなりました。これを読んで知ってしまったら、もうこのシーンで北上さんが味わった「どかーんと感動」、が、できないのです。(そんなとこから読むおまえが悪い、と言われるとそれまでですが)

くそー、と思いつつ、その後何回もこの本を繰返し読んでいると、そんな感動も(なぜか)味わえるようになってきて、ますます大好きな本になっていきました。

実は、帯の北上さんの言葉「まったく、うまい。」をきっかけにして手に取った本なのです。そうじゃなければ私はいまだに笹生陽子を知らずに平気で過ごしていたわけなので(今はそんな事、考えられない!)、かなり、感謝しています。

・「大好きな主人公
短めですが、無駄なく、飽きさせることなくラストまでもっていってくれます。文体が特徴的で柔らかく、時々主人公が同級生を皮肉るところなど、思わずぷっとふきだしてしまう場面多数です。そんなこともあって主人公がすぐさま好きになり、彼の活躍を早く知りたい一心でページをめくり続けました。  常に他人を上から見下ろし、ちょっとした欠点をみつけると頭の中で悪態を付き、決して口には出さずバカにする。そうして勉強が全てだと思い、田舎生活を続ける主人公にラストでどんでん返しが待ち受けています。そこの下りが何とも言えず爽快で、青春の友情(?みたいなのが優しい視点で描かれています。設定にちょっと無理がありますが、それに関わらず新感覚なストーリーで読者を魅了する力は流石です。極端にドキドキするわけでもなく、興奮するわけでもありませんが、主人公と彼を取り巻くクラスメートとの成長はなんとも微笑ましいものです。  たまにはこのような物語で心を休めるのもいいですね。

・「すごく面白いミドルティーンエイジ小説
商社に勤める父親は海外赴任中。主人公の少年は中学受験に合格して、中高一環の私立中学に通っている中学2年生。8月のある日のこと。母親とふたりでお茶を飲んでいると「月末にお父さんのおじいちゃんの家に引っ越すから、準備しておいてね」と唐突に告げられる。3年前に連れ合いを亡くしたおじいちゃんはひとりぼっちで暮らしていて、最近からだの具合が思わしくないと言う。「なんのために中学受験したんだよぉ。おじいちゃんがこっちに来れば良いじゃないかぁ」という少年の嘆きもヨソに山と雑木林と田畑しかない村に移り住むことに。ここからお話は始まります。分校のクラスメイトはなんと少年を合わせて4人。不思議の国に迷い込んだように、今までの生活が180度変わっていくなかで、少年は少しずつ成長していきます。温かい目で「その後」も見守りたくなるようなチャーミングな傑作青春小説なり。

・「田舎暮らし
初めにこの物語のあらすじを見た時『うらやましい!』と思ってしまった。いや、主人公の秀才がうらやましい訳ではなく(まぁ、うらやましいけど。。)何より、田舎に住めるって事がうらやましい。だから、私とは立場も考え方も違う主人公が、私の憧れの生活を実際に体験していく上で、どんな事を感じとっていくのだろうという事に興味があって買ってみた。で、読んでみて。ますます、田舎に住みたいと思うようになった(笑)でも、それはあくまで私の立場からな訳で、主人公からしたら最低最悪な環境だ。でも、それが徐々に色々な方向に変化していくのが、すごくおもしろくてスイスイ読めてしまった。将来、田舎暮らしを考えている人や興味があるひとは、ぜひ一度手に取ったほうが良いと思う(笑)

・「青春は十人十色
今まで、“私には青春の思い出がない!”と思っていました。関心ごとは学校の成績。中間・期末テストでは、ある程度の点数を取りたい。だから、その時なりの努力はした。それなりの大学に進学したいと考えていたから、勉強はサボってはいけないと感じていました。(そのわりに頭良くないけど…)同時に趣味がないこともコンプレックスでした。小説に登場するような、青春らしいことを何一つしていないことを後悔してもいました。

そんな私に、“自分の学生時代も青春だった”と気づかされた最初の本でした。

主人公の優は、有名私立中学に在籍していた。将来は、東大に進学し、ゆくゆくは起業をすることでした。そんな彼が田舎の学校に転校して、価値観が少しずつ変わっていく。同級生も、それぞれに悩みを抱えていた。悩んでいるのは決して一人ではない。傷つけあうことで、人を思いやる心が生まれて大人になっていく。世界が広がっていく。私たちに出来ることは、今を生きることだけだと気づかせてくれた本です。

楽園のつくりかた (角川文庫) (詳細)

電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ (角川文庫)

・「苛酷な運命の中でいたわりあいながら懸命に生きる子供達の命の言葉
いつはてるともしれない長い病院生活、無事に退院していく子供もいるが、亡くなってしまう子供もいる。そんな苛酷な運命の中で、他人へのいたわりの心を忘れずに懸命に生きる子供達の言葉は、「自分だけがひどい目にあっていると思い込んでいつも不満を言っているのではないだろうか。」「自分の不幸だけに目が向いて、他人へのいたわりの心を失っていないだろうか。」と私たち自身の生に鋭い問いを投げかけてくる。短い一生を終えた友だちの「思い」をも背負って、ある子供達は医療の現場にたずさわる道を進んでいく。私自身も、この本を書いた子供達から贈られた「言葉」に対して、いずこかに「返礼」をしていくことが迫られていることを感じる。こうして小さな言葉はその意味を増幅させ、小さな命の意味が世界へ広がっていくのではないだろうか。この本を世に出してくださった方々に感謝。本を読むのが嫌いな娘(小3)が「買って」と言ってきて、数時間で読んでしまった、人をひきつける本です。

電池が切れるまで―子ども病院からのメッセージ (角川文庫) (詳細)

ベルナのしっぽ 角川文庫

・「盲人と盲導犬の結びつきにみる壮絶!な愛の物語
盲導犬は一般の犬に較べ寿命が短いという。この本の主人公・ベルナも例外ではなかった。犬嫌いの盲目の著者が、ベルナを受け入れ「お母さんになりたいな」とまで綴っている。人間と犬という境界線を越えた愛情物語は、テレビドラマでも放送されているが、この本のすばらしさは、ベルナのガン発症がわかってからだろう。どこまでも、いつまでも、著者の支えになろうとするベルナだが、やがてからだが動かなくなっていく。ガン発症のひとつの原因にストレスがあるといわれるが、ベルナの忠誠心も、自分を痛めつける事になったのかもしれない。そして著者は言う。「ありがとう。もう、逝ってもいいんだよ・・・」。「愛情」という言葉でははかりきれない壮絶な物語でもある。

・「盲導犬とは
ベルナのひたむきな姿に心打たれました。生涯、盲導犬として誇りを持って生きたベルナはとても素敵でした。動物は人間の言葉がわからない、そういうけれど、それは違うなぁ…とわかります。パートナーの命を預かり、また盲導犬だということを誇りに思っており、パートナーとは心でつながっているのです。

決して目が見えなくても、会話が出来なくても、心で、お互いの存在で気持ちが伝わるんだと感じました。

単行本で字も大きく、また言葉もひらがなが多いので、小学生の子も読めると思います!ぜひ、一度は読んでみてください

・「忘れられない一冊
主人公の盲目女性は大の犬嫌い。しかし、子供のために盲導犬とともに人生を歩もうと決心した彼女。この本には、盲導犬ベルナとの愛にあふれた生活がつづられています。涙なくして読むことはできません。犬が大好きな皆さんも、嫌いな皆さんも、きっと忘れられない一冊になりますよ!

・「盲導犬ベルナ
お互いの気持ちを伝えられる言葉がなくても、ちゃんと伝え合っていた人間と盲導犬。作者の方にとって、ベルナ(盲導犬)は自分の身体の一部であり、また、自分の子供のようだったのでしょう。この本を読んで改めて盲導犬の持つすごさに心が温められました。

よく盲導犬は人間に一生使われて、かわいそうだと言う人もいます。しかし私は、人間も盲導犬も共に幸せであり、まるで見た目は違っても親子であるかのように感じました。私はこの本を高く推薦します。

・「感動を通り越しました
盲導犬に興味があり色々本を探していました。そしてこの本と出合いました。タイトルがとても印象強くどんどんひかれていきました。とにかく感動しました!!「犬なんかに命を預けられるか!」と思う人も多くいるはずです。でもそれは盲導犬を何も知らないからです。この本を読んでみてください!絶対に絶対に理解できるはずです!!!!!

ベルナのしっぽ 角川文庫 (詳細)

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

・「なぜかなつかしい。
他のレビューを見てもわかるように、本書の3編はそれぞれテーマとなる曲がある。クラシックやピアノ曲に親しみのない人のために曲の解説がさりげなく入っているが、話自体は曲を知らなくても問題なし。子供時代~少年時代の色彩の中で、どこか心温まるストーリー。作家の方々が賞賛するだけあって、すんなりと読者を引き込ませる文章力はさすが。おかげで通勤の暇つぶし用に買ったのに、結局一日で一気に読み終えてしまった。読みやすいので誰でも楽しめるが、特に少年時代を振り返って感傷に浸りがちなお年頃の方にオススメ。

・「さすがです
中学生の時に「カラフル」を読んで以来、好きな作家さんです。数年でお肌の曲がり角を迎える歳になっても、何故こんなにすっと清々しく読めるんでしょうか。子供と一緒に、親子で楽しめるのではないでしょうか。優しくて、澄んでいて、とても素敵な小説です。さすが森さん、と言いたくなってしまいました。

・「オトナも読みたいキラキラ宝箱に入った3篇の小説
昨今の児童文学ムーブメントの中で文芸評論家・北上次郎氏が数多のキラ星作家たちの中で一押しし続けているのが、森絵都さんである。ついに来た! 彼女の作品の待望の文庫化が本書だ。収録されている3篇の小説にはそれぞれクラシックの或る名曲が通底奏楽としてキリリとやさしく流れている。①従兄弟の少年たちだけが集まって別荘で一夏を過ごす話では、親分格の少年は毎晩寝る前にクラシック観賞タイムを強制的に設ける。子どもたちはレコードのはじめから、あるいは途中で居眠りしてしまう。なんでクラシックを聴かせたいと思うのか? ②不眠症の少年が球技大会をさぼるために、誰もいない旧校舎に忍び込むと、バッハが不眠症者の為に描いた曲がピアノの旋律に乗ってどこかから聞こえてくる。少年は音の聞こえる場所へ行ってみる。そこで・・・。③魅力的で不思議なピアノの先生と少女の繊細であたたかい交流の話。どれもほっぺたを寄せて抱きしめたくなるような逸品揃いである。

・「大人も読むに値する児童文学
 この本は図書館で児童書のコーナーで見つけたが、読んでいくうちに、これは大人でも充分共感できる本だと思った。 なぜなら、自分が心身とも複雑な思春期である年齢に戻り、(または、思いおこし)どれかの登場人物に自分自身を当てはめることができるからだ。それだけ、筆者の13〜15歳の心理に精通しているかのような文章には驚かされる。 そして、多少なりともピアノを弾いたことのある人、弾いている人は、この本に紹介されているかのようなピアノ曲を弾いてみたいと思うのではないだろうか(実際私がそう)。 なかには、バッハの「ゴルドベルグ変奏曲」など、なじみのない人には曲が想像しにくいのでは、とは思うものの、ちゃんとその曲の逸話(不眠症のために創られた・・など)が説明してあって、問題なく、物語に入っていけると思う。

・「ワルツはわたしに教えてくれる
初めて手にした森絵都さんの短編集。なんで今まで読まずに来たのだろう!!それ位感動しました。

この気持ち忘れずに、ずっと持っていよう。大切な記憶の一つずつに、そっと。微笑み掛けて来てくれる、優しさに溢れている森さんの文章。あの頃から今まで。長い間知りたかった、確めたかった、思いや言葉が頁を捲る度飛び込んで来る。

1つ年上のお兄ちゃん章くんとの夏休みの日々を描いた【子供は眠る】。そうなんだよ、年上って絶対だったからこそ眩しかったし反発したんだ!。不眠症という秘密で知り合った、ぼくと藤谷【彼女のアリア】。うんうん。互いの欠けてる所こそに惹かれるんだよね。そんな風に読み進んで行って、

【アーモンド入りチョコレートのワルツ】。<ワルツはわたしに教えてくれる。何を忘れて、何をおぼえていればいいのか。何もかもすべてをおぼえているわけにはいかない。楽しかったことをおぼえていなさい、とワルツは言う。大好きだった人たちのことをおぼえていなさい、とワルツはうたう。>目にした時、涙が止まりませんでした。

人間、いい事ばかりをおぼえている訳じゃない。でも、森さんのようにキッパリとした覚悟で優しく言える人と出逢えるなら、おぼえていることも素敵じゃないか、と。うん、これでいいのだ!!

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫) (詳細)

不思議の国のアリス (角川文庫クラシックス)

・「とにかくすごい本
 世界中で愛されている本。 一見、他愛の無い童話のように見えるが(もちろん、単純な童話としても傑作)、シュルレアリスティックな幻想、言葉遊び、論理ゲームが内在している。ナンセンス文学の傑作でもある。  あと、僕は和田誠さんのイラストがなんとなく好き。

・「児童文学作品の名作
不思議の国のアリスといえば、いわずとしれた児童文学作品の名作ですが、非常に幅広い年齢層から愛されている作品だと思います。

その全訳を挿絵をはさんで、難しい漢字にはルビをふって、小学生にも読めるように配慮されている。服を着て喋りながら走って行った白兎を追いかけて、穴に落ちたところからアリスの冒険は始ります。チェシャ猫、煙草をふかすイモムシ、ハートの女王等…あとは不思議な世界が待ち受けています。

言葉遊びもあり、ユーモアのあふれるナンセンス文学を日本語で味わいたい人はどうぞ。

不思議の国のアリス (角川文庫クラシックス) (詳細)

きまぐれロボット (角川文庫)

・「星新一氏らしいショートショート
非常に星新一氏らしいショートショート集だと思います。博士や発明家が変な物を発明したり、宇宙人が来たり、ロボットが暴れたりと、かなり偏りつつもバラエティに飛んだ作品がいっぱいです。これらの作品の多くは童話として子供向けにまとめられたことがあり、読んでみるとなるほど子供向けにわかりやすく書かれているなと思います。しかし、その裏にはかなり皮肉めいた事柄が隠されていて…。氏の短編集の中では、未来イソップに並んで好きな1冊です。長くても数ページ程度なので、星新一入門にはぴったりだと思います。

・「きままに読める本
改版され、表紙がとても可愛らしくなりました。内容も昭和47年に刊行された本だとは思えない程、楽しめる本です。宇宙船がやって来た、博士が発明をした、という内容の話が多いですが、あまり気にしなければ楽しめると思います。それに短編集なので、時間の空いているときに読めるのでオススメです。そのかわり、面白い話とオチが分かってしまうような話の両方があるので4つです。

・「夏の100冊から 大人も楽しめるSF童話集です。
ショートショートなテンポのよいお話が沢山詰まっています。

博士達が次々と面白い物を発明したり、研究したりして事件がおこります。毎回ちゃんとオチがあって「あはは」「むふふ」「ほー」と感心してしまいます。良い博士、悪い博士、貧乏な博士、裕福な博士....

色々と思いつく星さんは、お話づくりの天才だな〜何て思ってしまいました。

・「SF的童話
星新一のSF風味満載の短編36編。本作品は、「悪魔」「夢のお告げ」「鏡の中の犬」「あーん。あーん」の4編を除く、32編が、発明や、研究、博士、ロボット、宇宙人、などが出てくるSF的な作品で構成されています。

初版が昭和47年なので、今読むと、いつかどこかで読んだことがあるような懐かしい感じのするショートショートという気がします。どこか懐かしい上質な、SF童話という感じで楽しめました。

・「満点では無いけど
短篇集なので、作品に波がありますが。ヒネリのきいた話が何話もあります。特に『ネコ』とゆう話は猫好きな方は思わず笑ってしまいます。

きまぐれロボット (角川文庫) (詳細)

ウォーターボーイズ (角川文庫)

・「男のシンクロ!
この本は映画がそのまま文字になっているような本です。下に映画「ウォーターボーイズ」のシンクロシーン歌劇「カルメン」より闘牛士の歌のシーンがパラパラ漫画のようについています。しかも激安だし、どこにでも持ち運べる小さなサイズです。この本はかなりおすすめです。それにしてもドラマ版の本は出ないのでしょうか。

毎週、毎週かなりドラマ版が気になるんです。

・「ウォーターボーイズ
映画を見てからこの本を読むと、この本がどれほど忠実に映画化されたかが分かります。また、映画以上に登場人物の心の動きなどを深く汲むことが出来ました。そして、途中途中に描かれたイラストと、映画の登場人物がピッタリ!!読んでいるだけで、だんだん元気が出てくるような話でした。

・「映画と同じくらい楽しい本
テレビで放映されたときに見てずーっと腹がよじれるほど笑ってしまった。本屋さんで見たときはその余韻が残っていたのでなかば衝動買い。ぺらぺらとめくっていると、作者自身が書いたというイラストがまたおかしくて、ノベライズの方でもゲラゲラ!!このイラストはおもしろいのに加えて、この場面でどう動くなど、監督さんならではの映画的視点で書かれていて、こんなイメージで、自分の世界を映像にしていくんだな、というのが分かった。映画を見てからならさらに楽しめる本。

・「男のシンクロ!
この本は映画がそのまま文字になっているような本です。下に映画「ウォーターボーイズ」のシンクロシーン歌劇「カルメン」より闘牛士の歌のシーンがパラパラ漫画のようについています。しかも激安だし、どこにでも持ち運べる小さなサイズです。この本はかなりおすすめです。それにしてもドラマ版の本は出ないのでしょうか。

毎週、毎週かなりドラマ版が気になるんです。

・「シンクロ!!ちゃちゃちゃ
ウォーターボーイズ、読みました。映画、ドラマもビデオに録ってあるのですが、時間が無くて「今度、暇なとき」と言い、見る機会を逃していました。

そして今回小説を読んだのですが、読み終わったあと、とても気分が良かったです。みんなで一致団結して何かやってみたいと思いました。これを読んで、小説片手に映画を見ました。そのあとまた読み直しました。映画の出演者を頭の中で描いて読み進んでいくと1回目より、さらにおもしろく感じました。

ウォーターボーイズ (角川文庫) (詳細)

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫)

・「本当に伝えたいこと
この小説は、読者の見方によって大きく評価が変わる。大きく見方を分けると、三つになるだろう。ファンタジーとしてみるか、ゲーム感覚でみるか、あるいは少年の人生を描いたものとしてみるか。ファンタジーや、ゲーム感覚でこの小説を読むと、あまり面白くないものに見えるだろう。現世での少年の私生活に始まり、両親の泥沼とかした離婚話、母親の自殺未遂を経て少年は幻界へと旅立つ。ここまでに、およそ小説の四分の一かけている。ファンタジーやゲーム感覚で読む人にとっては、序盤が長すぎるし、話の内容があまりにもファンタジーに無縁な話だ。幻界に行っても、他のファンタジー小説やRPGゲームによくあるような話しかない。これでは、ファンタジーやゲーム感覚で読む人にとっては、長く面白くない小説としか言いようがない。しかし考えてほしい、宮部先生はこの小説で何を伝えたかったか?ただのファンタジーとして楽しむ小説だったろうか?少年が願いを抱いたとき、少年は自分のことしか考えていなかった。家族がもとに戻って、自分が幸せになればいいと。だが幻界を旅するにつれて、少年の考えは変わった。状況だけ変えても自分自身は何も変わらない。また不幸が訪れたとき、それを乗り越えられず悲しみにあえぐだけ。現世の時と何一つ変わらない。本当に変えなければならないのは、自分自身なのだと。現実を受け入れる事のできる自分を築くことが大事なのだと。宮部先生がこの小説で伝えたいことは、「現実から目をそらさず、受け入れること」だと私は思う。宮部先生は、この小説を多くの子供たちに読んでほしいのだという。この小説がファンタジー小説であるのは、子供たちが読みやすくするため、そしてなによりファンタジーでしか伝えられないからだと私は思うのだ。これからこの小説を読もうと思う方。決してファンタジーを楽しむだけの小説としては読まないでほしい。

・「ワタルの冒険の原点がここに・・・
最初に、映画の方を見て興味を持ったので原作の方も読んでみました。上巻では、主にワタルが幻界(ヴィジョン)を訪れるまでの経緯が描かれていますが、そこまでが非情に重たいです。家族を捨て家から出て行ってしまう父、そのことにショックを受けワタルと共にガス自殺を図る母、平和な日常から一遍して家族が崩壊する様子がリアルに描かれています。また、上中下を通して映画とは若干ストーリーに変更があったり、映画には登場しなかった人物などもいますので、一度映画を見た方でも楽しめると思う作品です。

・「大人でも
宮部みゆきさんのあらゆる著作を愛読している私ですが、この本だけは「子ども向け」なのかと思い避けていて、今回文庫化・映画化されたのをきっかけに手に取りました。なので、まさかこんなにも大人が胸をしめつけられるような本だとは予想していませんでした。確かにストーリー展開だけ見ると奇想天外でファンタジーだと紹介されるのは分かります(著者自身も以前にどこかで実在のテレビゲームから発想を得たと書いていました)が、この本の奥深くには現代社会のどっしりと重いテーマが横たわっています。「本当に恐いのは、怪物でも魔物でもなく人間の心」だということを主人公の亘(ワタル)の目を通して読者に実感させてくれます。私は、またもや著者の筆力にはまってしまい、つらい試練にワタルがもがき苦しむ姿に涙し、また、よき友を得て喜びも勇気も分かち合うワタルの姿に安堵を覚えました。すっかり感情移入させられていました。これが「子ども向け」なわけがありません。宮部みゆきさんの大人のファンの期待も裏切らない本だと思います。

・「映画を見てからの場合
アニメの映画を見てから、原作を読もうとしました。アニメに比べると、内容が濃いので、なかなか読み進みませんでした。原作が何が言いたいかを消化しようとすると、アニメだけの理解では難しいものがあるかもしれません。登場人物の立場や、社会構造などを、少しずつ、読み解いていくとよいかもしれません。文庫は、いつまでに読まなくてはいけないというものではないので、時間をかけて読んでみてはいかがでしょうか。

・「ワタルがどんな子か・・・
映画を観てから読みました。ファンタジーというのには、長い現実世界の描写ばかりですが、どうしてワタルが幻界(ヴィジョン)へ行く事になるのかと、彼の周りの人物の言動がとても細かく描かれていて、映画であまりの急展開についていけなかった人にとっては納得のゆく内容ではないかと思います。子供向けというにはあまりに人間くさい登場人物達のもどかしいほどの現実と日常。リアルな人物像は、映画でのヒーローっぽいワタルよりも親しみが湧きました。ただ、この一冊だけでは、ファンタジーではないので、続きも購入・読破する事をお勧めします。

ブレイブ・ストーリー (上) (角川文庫) (詳細)

バッテリー (角川文庫)

・「久々にすごいと思える本に出会った
たまたま出来た空き時間に、ぶらっと本屋に入り、平積みされていた文庫で一番高く積まれていたので、取りやすかったし、値段も安かったので児童書と知りつつ購入。読み始めて、気付いたらもう読み終わってた。「すごいな」というのが印象。まず、女性が書いたということにすごいと感じた。登場人物がそれぞれ魅力的だし、内容も濃い。巧の精神的な強さに「おらんやろー、そんなやつ」と思われる向きもあるだろうが、プロに行こうと思っている子供たちには巧のような子はいっぱいいるだろう。とにかくすごさに圧倒されて、翌日書店が開くのももどかしく、6巻まで買いに走った私でした。「バッテリー」売れているのは知っていたが、たかが児童書となめてたらえらい目にあった。これが児童書?完全に大人向けの小説やん。最近テレビでたまに見かけるあのおばちゃん、恐るべしやね。参りました。

・「読む人による。
個人的には好きな作品。野球に興味はなかったが、この作品によって少しは興味を持てたと感じている。どこがそんなに良かったか。それは、心理描写である。とにかく凄いとしか言いようがない。中学生の、少年の、ベースボールプレーヤーとしての心情が、しっかりと描かれている作品だ。それは主人公・巧にしてもそうだし、彼のキャッチャーである豪にしても同じである。私たちが中学生の時に感じたであろう、不安や些細な出来事に対する気持ちなど細かく書いてあり、非常に共感する部分が多かった。 私はこのように思うが、中にはBL的だとか野球小説ではないと考える人もいるだろう。しかし、これから成長していく子供達にとって、こういう小説こそ読まれるべきだと思う。いろいろな世界、考えを知ることにより、豊かで自分なりの思考を持つことができるのではないのだろうか。 これからも、是非この作者に注目していきたい。

・「生い立ち
「スカウト」(後藤正治 著)と言う本を少し前に読んだ。プロのスカウトは、最高球速や通算本塁打数と言ったスペックは勿論のこと、選手の性格や育った環境も知り抜いておくものだそうだ。"生い立ち"によって培われた人間性が勝負を左右するからである。その為、一般の人とは全く異なるだろうが、私は「一つの才能が(仮に)プロに入るまで」と言う観点を持って読んだ。家庭環境、一緒に居たメンバー、土地柄・・・全てが野球選手として意味があるのだ。

この本には野球選手一人一人に"生い立ち"がある事に思い至らせる力がある。それ程、登場人物の内面描写と台詞が卓越している。

主人公は早熟の天才である。故に中学入学前にしては尋常でない自負と目線を持ち合わせている。あり得ない、かもしれない。だが、彼も3年後には甲子園、6年後にはプロ入りしている年齢なのだ。逆算すれば、おかしくない。

※注意※一部の方が書かれている通り、野球そのもののシーンが多い訳ではないので、野球小説目当ての方はその点斟酌願います。

・「不健全な家族と野球少年
主人公の巧が抱える孤独感に胸がつまり、何度か泣きそうになった。巧の家族は一見どこにでもある普通の仲の良さそうな家族であるがその内情は不健全でところどころ歪んでいる。人はいいが、仕事一筋で子供のことに関心が薄い父。天真爛漫だが病弱な弟。その弟を大事に思うあまり依存性が高く、また長男の巧を省みない母。そして内に孤独を抱えながらも慣れすぎて自分自身で気がつかない巧。

この一家が、父の転勤によりある田舎町に引っ越してくるところから物語は始まる。環境の変化は個々、あるいは家族の関係を変化させ時に傷みを伴って問題が噴出したりもする。どうか最後には健全な家族になりますようにと願わずにいられないほどに自分は物語にひきつけられ、はまり込んでしまった。野球の中に自分の居場所をみつけ、なんとか自分を保っている巧がバッテリーを組むことになる豪と出会い、どう成長していくかが楽しみである。

・「冬の朝日の少年
原田巧が好きかどうかで、この物語は決まります。彼の「認められたい、自分を過小評価しないでほしい、馴れ合いはいらない、ただ自分の実力だけを知ってほしい」と言うあまりにもまっすぐ過ぎる、小説だけでは分からないけど、恐らく射抜くような目をしているであろう少年に惹かれ、中学時代の友人を思い出しました。天才の近くにいるのは、冬の朝日の下にいるのと同じです。寒くて寒くてしょうがないのに、きれいで仕方ないから求めてしまう。自分の駄目さ加減、釣り合わなさに不甲斐なく思ってしまい、離れたいのに、それでも離れられない。そんな感じを思い出しました。巧の理解者になりたい豪も、巧がもっとも認めている人間、青波も、彼らの純粋すぎるまっすぐな姿勢には、読んでいる間本当に時間が中学時代に飛んだような錯覚を受けました。

大人になったら、妥協しなきゃいけない事、諦めてしまわなければいけない夢もある。中学生って初めてそれを知る時期です。その時期をどう生きるかで、その後の人生が全然違います。この時点では、まだ巧も豪も中学校には入学しておらず、その事にまだ気付いていません。これを読んで、彼らのその後を追いたくなったら、2巻もお買い求め下さい。

バッテリー (角川文庫) (詳細)

つきのふね (角川文庫)

・「危なっかしくて、痛々しいけど、暖かい話
色々と考えさせられる話。誰でもほんのちょっとしたことですぐに傷ついてしまう今の時代。そんな中をどうやって生きていけばいいのか。時には死んでしまったほうが楽に違いないと思ってしまう、けれど生きているからこそ感じることの出来る命の尊さや、喜び。そのようなことを、3人の中学生と、一人の青年の物語を通して伝えているように感じました。

後半の臨場感がすごくて、自分がその場にいるような緊張感がありました。先の読めない展開。ついつい先へ先へとページをめくりたくなります。バレッタが水溜りに浮かぶ様を”つきのふね”とたとえるシーンは、「なるほど」と、感動を覚えずにはいられませんでした。手紙の最後の文。あれは読者に対する投げかけなのでしょう。ひらがなで書かれた幼い文章にはっと胸を打たれて涙が出ました。

・「中学一年の娘に。
中学1年の娘に読ませるため購入、娘より先に読みました。最初はこの内容はどうかな、と思いましたが、最後は涙でぼろぼろになってしましました。思春期を乗り越えてゆくのは大変。大人になる過程でなにか命に関わるぎりぎりの体験をしてゆく・・・。これからその思春期に突入するわが子を冷静に見守りたいと思います。

・「中学生達の闇
児童書なのですが、森絵都さんの話は好きです。文章が優しくて、ほんわりとしています。

中学生のさくらは、植物になってしまいたいと思うほど、進路に「不明」と書いてしまうほど、現実に落胆している中学生。万引きにしくじったことで、「宇宙船を作って世界を救う」という智と知り合い、親しくなります。

万引き仲間だった同級生のりりと、そのりりを好きな勝田くん。さくらと勝田君は、万引きグループからりりを救い出そうと、心を病んだ智を救おうと、頑張ります。個人的に、空回りしていますが、一生懸命で時々はっとすることを言う勝田が好きです。

未来が不安で仕方がない中学生達、でも時々すごく大人で、そのギャップにはっとさせられます。そして、現実を見れない智。それぞれの描写が丁寧で深くて、自分にもそういう部分が少しあるな(あったな)と共感できます。

・「多くの、とくに大人の方に読んでもらいたい。
「つきのふね」は揺れ動く14歳の少年・少女たち、そして心を病んでしまった一人の青年の「救済」をテーマにした物語です(少なくとも私は「救済」がテーマなのだと解釈しています)。

主人公は中学2年生のさくら。とある事件から親友の梨利、そしてそれまでつるんでいたグループを抜け、今の心のよりどころはおかしなきっかけで知り合った智さんという10も年上の青年。そこにある日、尾行が趣味の勝田くんが加わることで物語が展開していきます。

さくらの抱える問題が一つではないだけに、お話がいろいろな方向に進みますが、共通して描かれているのはさくらたちの"14歳らしさ"です。つねに未来に不安で、自分のことなのに自分がよく見えなくて、不器用にしか生きられない。けれど、その不器用さが後半の"救済"のシーンで大いに意味があったのだと感じました。彼らがすでに"上手に生きられる大人"だったとしたら、きっと"彼"を救うことはできなかったでしょう。

地の文をいかにも14歳らしく、いまどきの言葉で書いた森先生の魅せ方はとてもお上手。気が付けば物語にのめりこんでいます。また、そんなふうに語られることでさくらたちの感情がありありと、現実に近い形で感じられると思います。

さくらたちと同い年の中学生の方に読んでもらいたいのもそうですが、私がとくに読んでほしい、推奨したいと思うのはすでに彼らの年代を通り越した大人のみなさんです。大人のほうが、自分の中学生時代の不器用さを思い出せて、よりこの作品を通して森先生が伝えたいことを理解できるのではないでしょうか。児童書だからといって敬遠せずに、多くの大人の方に手にとってもらいたい一冊です。

・「手紙。
森 絵都作品のなかで一番好きな作品になりました。文庫が出るまでなかなか読む機会がなかった作品ですが、最高傑作でした。青春のヒリヒリした痛みとか、その頃の焦燥感とかを描ききっている。ラストの智さん手紙、これでもうこれ以上のものはないと確信しました。でも、これからもこれ以上の作品を期待しています!

つきのふね (角川文庫) (詳細)

DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫)

・「最高の1冊ですo
私がこれまでに読んだ本の中で最高の1冊だと思いますo長いですが、読み始めたら止まらないので、長編が苦手な人でも読めると思いますよo私としては上下巻買わないと、上巻読み終わった後にうずうずしちゃいますょ〜^^

・「素敵な時間をありがとう。
巧いなぁ、楽しいなぁ、それが本書を第一部まで読んだときの感想です。緻密な創り込みが分かるのですが、そのストーリーにがんがん引き寄せられてしまう。思春期の少年の心理描写もすばらしい。でも、そんなことどうでもいい。読んでみてください。

最近子供が産まれた新米パパ。夫婦共働きの私にはほとんど自分の時間が(余裕が)ありません。たまたまヨメさんが子供を連れてジジババのところへ遊びに。ぽっかり空いた1日。いろいろやりたいことがあったのですが、買い貯めた中からこの本を手に取ったばかりに何もできなくなりました(笑久しぶりにラストが近づくのが惜しくなる作品。最後の一行を読み終え、清々しい優しい気持ちになると共に、あ〜あ、終わっちゃったという切ない気持ちに。私に取ってはそんな素敵な本でした。

・「経験
「客観的感想」漫画ならまだしも小説で、一般的でないスポーツと思春期を題材にして話を作るのはとても難しい。経験したことがない体の動作は想像しにくいからだ。いくら映像で飛び込みを見たことがあっても、回転しなが飛び込んだり、逆立ちした状態から飛び込むんだり、といったことは経験したことがないものだ。だから、読む前は期待半分不安半分だった。しかし、この作品は細かい描写と曖昧な描写を交え、経験の欠如をうまく補ってくれている。思春期の心の揺れについては、他の作品と同じように無駄なく描かれている。

「主観的感想」個人的に、思春期の子をもつ親に読んで欲しい作品である。親は子供の才能を伸ばすことはほとんどできないが、摘むことはいくらでもできる。

・「DIVE!!
文句なしに面白い。

3人の個性的な少年たちをそれぞれ主人公に物語は展開していく。彼らがそれぞれ凄くいい。

ひとつのものに自分のすべてをかけること。それをするためには捨てなければならないもの・あきらめなくてはならないことが多すぎる。その苦しみが一人ひとりの視点でかかれており、けれどそれを乗り越えていくからこそ、その姿が眩しすぎ、彼らの演技に涙が出るほどの感動を覚える。

現在開幕中のオリンピック。いままで、まったく興味もなかった飛び込みが見たくてたまらなくなった。

・「熱いのにcool!
何の気なしに手に取った本。軽い気持ちで読み始めたら、面白くてページをめくる手が止まらない!“スポーツを通して成長を描く”だけのありきたりの話ではありません。

育った環境も価値観もバラバラの3人のダイバーが主人公です。

作者は、3人を章ごとに書き分けています。それぞれの栄光と挫折を描き、人間としての苦悩を感じさせます。しかし、それを乗り越える精神力がないと、一流の選手にはなれないのも事実です。

たった、1.4秒の演技。そのためだけに、生活の全てを犠牲にすることの意味。

努力が報われないやりきれなさと虚しさ。常に勝者でいることでの孤独。

敗者は勝者の背中を追えばいいが、勝者は自分を鼓舞するものが存在しない。反対に敗者には、励ましてくれる仲間がいることが多い。

ただ、「面白い」というだけではなく、人間の光と影を描き分けている奥深さがある作品です。

DIVE!!〈上〉 (角川文庫) (角川文庫) (詳細)

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫 な 48-1)

・「つながることの尊さ
梨木香歩さんの小説を読むのは初めてでした。ほんとうによかったです。これまで読んでいなかった時間が悔しいぐらいに。人が生きることの大切な意味、生まれ育った土地も、文化的な背景も、言葉もちがう人たちと、それでもつながることの尊さ。それをこんな物語にして提示した小説家の世界をもっともっと知りたいと思うようになりました。この本は確か数年前に高校生の読書感想文コンクールの課題書になっていたと思いますが、大人の方にも深い感動を呼ぶと思います。

・「すばらしかった
本を読んでいる間、その世界にたっぷり身をゆだねていられる安心感がこの物語にはありました。言葉の選び方、描写の仕方、すべてが鮮烈で、この青年の息づかいまで聞こえてくるようでした。私は彼のいる世界の片隅に置かせてもらいながら、生命の根源に触れたような気がしました。小説というものが持っている醍醐味や大きさを味わいました。虚構の中に描かれる真実の鮮やかさを思いました。ただリアルなモノをそのまま写せばいいわけではない。そんなことを痛感しました。

・「大事な一言
100年前、考古学の勉強のためトルコに渡った留学生の物語。彼が下宿するのがギリシア人、ドイツ人、が住むイギリス人の女性が経営する下宿屋で、ムスリムの奴隷がいて、と、まさに民族混淆で、そこでの民族や立場を超えての友情(奴隷のムハンマドさえその一人だ)のさまは、同じ作者の『春になったら苺を摘みに』を思わせる。ここに登場する鸚鵡が、実はこの物語の主役。だからこの物語は、ムハンマドが鸚鵡を拾うところから始まり、鸚鵡が日本に着いて終わる。この鸚鵡は実に見事なタイミングで、絶妙な一言を放って物語を回して行く。それはユーモラスで、含蓄に富んで、とても楽しい。しかし、皆それぞれが革命や戦争に身を投じ、バラバラになって行く。死屍累々たる戦場で「It's enough!」(もう、たくさんだ!)と叫び、遠く日本の地で村田に向かって「友よ」と呼びかけるこの鳥は、民族対立の中で一番重要な言葉を知っているのかも知れない。

・「百年と少し前の土耳古の街のざわめきが聞こえる
 1899年(明治32年)、専門の考古学研究のため、土耳古(トルコ)で生活した村田エフェンディ(註:エフェンディというのは、先生というくらいの意味)の滞在日記。語り手の私こと村田が、ディクソン夫人の下宿先で生活を共にした、国籍も色々の友人たちとの交友録を綴ったものです。 それぞれの国の文化や風土が違うように、彼ら友人たち、独逸(ドイツ)人のオットー、希臘(ギリシア)人のディミトリス、土耳古人のムハンマドの思想や考え方も実に様々です。日本人である村田にしても、そう。十人十色。でも、国籍も様々な彼らが同じ住居で暮らし、同じ時を共有した思い出は、本当にかけがえのないもの。その、何にも増して代えがたく大切な思い出が、はるか異国からの呼び声のように村田の心に響いてくるラストは、感動的だったなあ。胸を揺さぶられました。 英国人のディクソン夫人の家で飼われている鸚鵡(おうむ)が、いい味を出していました。時折、絶妙の言葉をしゃべるんですよね。あんまり絶妙なんで、あちこちでくすりとさせられました。 綿貫征四郎が書き付けた『家守綺譚』と、話がつながるところもあります。本書か『家守綺譚』、どちらかお読みになった方は、もう一冊もぜひどうぞ。両方とも読んでいないという方は、できれば『家守綺譚』を読んだ後に本書に入ったほうが、読み心地が一層増すかなあと思います。

・「胸の奥に染み入っていく物語
「家守綺譚」とのつながりに「ニヤリ」と嬉しくなって楽しい気持ちで読み進めていたら…いつの間にか、しっとりやわらかな意識に包まれていました。そして最後には涙が。

梨木さんの作品は根底でつながっている部分があり何冊も読んでいくうちにその(作家さん自身のものともいえる)テーマの理解が深まるかんじで、とても心地いいですね。

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫 な 48-1) (詳細)

小学生日記 (角川文庫)

・「次作もぜひ読んでみたい
作文の域を超えて私小説と呼んでも良い作品です。帰国子女のhanaeちゃん、日本に馴染むのも自然体でした。辛いこともものともせず常に前向きな彼女の生き方が素敵です。素直な言葉で書かれた日常の風景がさわやかで元気をもらいました。帰国後カルチャーギャップに悩む帰国子女が多いと報道される中、こんなに健やかに賢い女の子がいるんだと多くの人に知ってもらいたい。子供にも大人にもお勧めの一冊だと思います。

・「文才がある!!!
視点がするどい。小学生の視点そのまま、感じたことを書いている。そうそうと思えることがいくつもある。思っていてもなかなか文章にしにくいことでも、さらっと書いている。彼女の小学生の視点・文章表現、脱帽です。

・「真っ直ぐなこころ
スラーッと読めた。

妙に大人ぶった文章でもなく、ハナエちゃんの文章は素直に真っ直ぐ。良い"小学生らしさ"がよくでているな、と思う。この素直な感じは今の私にはきっと書けない。

重松さんの言葉を借りるならば、まさに「オトナの作家には真似ができない。といって、小学生がフツーに原稿用紙に向かって書けるものでもない」

大人にも是非読んでもらいたい一冊。

・「華恵さんの原点
「本を読むわたし」を読んだ後にこの本を読んだ。華恵さんの原点ここにあり。読売新聞社主催の作文コンクールの入選作3点他が、時系列とは関係なく掲載されている。最後に掲載されている作品は小学校3年生のときに書いたものだ。解説で重松清氏が、「小学生にしか書けないけれど、小学生には書けない」と評しているが、正にその通り。感性や視点が小学生だが、文章力、構成力は大人もかなわない。「文庫本のためのあとがき」では、成長した中学生の華恵さんが、小学生の自分を振り返る。もうすっかりプロの風格だ。しかし、この本は、編集者の意図の方が強く出ている。そりゃ、そうだと思う。著者は小学生なのでから。「本を読むわたし」の方が、華恵さんが創った本として、彼女の意思が伝わり、私は好きだ。どちらもお勧め。次回作が楽しみである。

・「可愛いです
小学生が考えていること。大人が考えているより、真剣に物事を考えているんだなぁと改めて思いました。友達のこと、家でのこと、友達の家のこと、学校でのこと。

ただ読むだけではなく、「そういえば自分もそうだったなぁ」とか、自分のことも思い出しながら読めます。

小学生日記 (角川文庫) (詳細)

夏のこどもたち (角川文庫)

・「これはこれでありです
「800」という青春小説の金字塔を世に送り出した作者のジュニア向け小説集。子供は我々が想像しているより、残酷でもなく、賢くもなく、悲しくもなく、楽しくもなく、なんていうか全て違うのが子供なのである。要するに中途半端な人間が子供なのである。中途半端な人間を本質を捕らえて描けば、本作のようになる。つまり現在の世の中の子供達の世界を余すことなく描ききっている。主人公達が半端なんだから、物語が盛り上がらなくてもしょうがない。彼らにはその瞬間、瞬間しか生きている実感がないから。語る過去は無いし、希望に燃える未来も彼らには存在しない。だから本作は彼らのある瞬間を捕らえている事だけで作品の生を授かっている。であるからこれはこれでアリです。

・「青春?
どれもこれもが中途半端な短編集でした。予定調和を予想させるだけの陳腐な結末。感情移入できない語り手。言葉の断片を並べただけの文体。不愉快な読後感。調整、整備のされていない、切りっ放しの物語でした。

まあ、己の青春時代(第二次成長期)を思い返すとこの読後感に近い感情を覚えるわけです。そんな短編集でした。「笑われたい」が好きです。

・「青春?
どれもこれもが中途半端な短編集でした。予定調和を予想させるだけの陳腐な結末。感情移入できない語り手。言葉の断片を並べただけの文体。不愉快な読後感。調整、整備のされていない、切りっ放しの物語でした。

まあ、己の青春時代(第二次成長期)を思い返すとこの読後感に近い感情を覚えるわけです。そんな短編集でした。あの頃を強制的に思い返したい方はご一読を。夏ですからね。

「笑われたい」が好きです。

・「日本版「キャッチャー・イン・ザ・ライ」???
裏表紙には日本版「キャッチャー・イン・ザ・ライ」と書かれてましたが、それはいかがなものかと…でも読みやすいし、面白かった。結構おすすめできますよ。学校を卒業してから、10年くらい経つのですが、こういう本を読むと昔が懐かしくなります。俺も年をとったんだな… と実感する今日この頃です。

・「中学生。
ム。んん・・・。自分はもうちょっと”青春っ”っていうのを勝手に想像していた。だからか、何か少し物足りない感じはした。

夏のこどもたち (角川文庫) (詳細)

坊っちゃん (角川文庫)

・「日本人の必読書
久しぶりに「坊っちゃん」を読んだ。私のニックネームのモモンガは現代の空想上のものと思っていたのに「坊っちゃん」の中に出てきてビックリ。

時代は明治30年ころの話しであるが、そのまま現代に当てはまる。本物に経年変化がないということなのか、それとも義理人情など人間関係に時代は関係ないというべきなのか。時代的な違和感がまったくない。

江戸っ子の気性を持つ「坊っちゃん」が奸計をめぐらす「赤シャツ」らを相手に天誅を下す。大人の目から見れば現実には絶対できないことだ。ただ、こんな状況になったらそうしてやりたいと多くの読者は考えるであろう。小説の中なのだから、夏目漱石の創作なのだから、実際にはあり得ない。と言い切れるだろうか。解説によれば松山中学校時代の漱石は主人公とまったく正反対であったらしい。人間、まったくの無から想像するのは不可能である。漱石も自分の経験と、見聞、さらに自分の意思を交えて「坊っちゃん」を書き上げたのだと思う。

「坊っちゃん」を読み終えて考えさせられるのは「明治」という現代日本の原点ともいうべき時代、明治の人の気骨が伝わってくる良書である。

角川文庫の「坊っちゃん」は、文庫本ながら注釈、解説、年譜が充実していてすごくいい。

・「キャラクターが生きている。
 うむ、予想していた結末と異なったが、それはそれで面白い。坊っちゃんは夏目漱石の人生の若い時期を重ねているそうだ。なるほど、これを読めば、漱石の様子や性格が良く分かる。しかし、あだ名が面白い。現代の人が聞くと古臭い感じがあるが、赤シャツ、狸、マドンナ、などなど良く特徴付けられいる。また、それだけのキャラクターを生み出す能力があったことが認識できるものであった。 大団円を迎えると思ってたが、中盤から其の様子はなくなってしまったのが予想を反したという内容である。しかし、それはそれで面白かった。

・「漱石初期の名作
松山の中学へ教師として赴任していた若かりし頃の、世間知らずで無鉄砲だった自分を懐古する形で語られる、漱石初期の代表作である。単文はいたって短く簡潔で、すっきりとした文体はとても読みやすい。さらにそれが物語りに小気味よいテンポを生み出している。作中人物の造形も秀逸で、一本気な「坊ちゃん」をはじめ、同僚の「山嵐」、教頭の「赤シャツ」など、個性的な人物たちが生き生きと活写されている。100年ほどむかしに発表されたとは思えないほど、今読んでも新鮮に感じられるのは、文豪の名著たる所以だろうか。また、巻頭にはあらすじが、巻末には作品解説とは別に、生い立ちを簡潔にまとめた漱石自身の解説や年譜が付されているのは、読者に対して親切である。

坊っちゃん (角川文庫) (詳細)

アンネ・フランクの記憶 (角川文庫)

・「
アンネの日記が実際に書かれたものだと知っていても、どこかで本の中の出来事としか思っていなかった。それが今回この本を読んで、アンネを実際に知る人や彼女が住んでいた場所などを小川さんが巡って行くのを読み、徐々にアンネは実在していたんだという当たり前の事を実感した。アンネが生きていれば今年(2003年)の6月に74歳になる。

アンネ・フランクの記憶 (角川文庫) (詳細)

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

・「だまされた思って一読・・・
素直に感動しました!の一言で済ましたいのですが・・・まずはだまされたと思って一度、一読されることをオススメします。本好きな人も、そうでない人も、ハマってしまうこと間違いありません。普段は断言するのはあまり好きでない自分ですが、コイツには本当に感動してしまったのです・・・ なぜなら、

自分が普段思ってはいるが日常の煩雑さにかまけてフト忘れてしまいがちな「大事なこと」を思い起こさせてくれるから。そしてそれはまさに「そう」なのです。それら全てがこの書には「すでに書かれている」のです。この意味を把握するためにもまずはご一読を!そしてあなたもきっと、人に(特に大事な人に)ススメたくなる筈です。

・「大切な事
自分を信じる事、大切にする事。神様(またはなにか大きな力)を信じてゆだねる事。感じる事。大きな愛。そういったことの大切さを思い出しました。ここかしこに人生のヒントになる言葉がちりばめられていて、力づけられました。読んでいる間、とても心が平安で、また人生に確信を持てて楽しく読めました。実は、4年ぶりに読み返したのですが、その頃よりも内容がわかって 自分の成長ぶりもかんじれました。人生は深いです。つらい事も楽しい事も受け入れて歩みたいものです。

・「必然と偶然
羊飼いの少