それでもボクはやってない スタンダード・エディション (詳細)
周防正行(監督), 加瀬亮;瀬戸朝香;山本耕史;もたいまさこ;役所広司(俳優)
「そわそわする展開」「娯楽性を犠牲にしないみごとなつくり」「怖いです」「こんなに恐い映画だったなんて。」「日本は中国を哂えるのか?(司法は日本の暗黒面だ〜)」
誰も知らない (詳細)
是枝裕和(編集), 柳楽優弥(俳優), 北浦愛(俳優), 木村飛影(俳優), 清水萌々子(俳優), 韓英恵(俳優)
「是枝監督の想像力」「「時代」と「こころ」」「一人でも多くの、大人、に見てもらいたい映画。」「演技というものを超える映画」「中学生以上の人には是非見てもらいたい映画」
EUREKA ユリイカ (詳細)
青山真治(監督), 斉藤陽一郎(俳優), 宮崎将(俳優), 役所広司(俳優), 宮崎あおい(俳優)
「やっと やっと」「時間の長さもこの映画の世界を表現する為」「3時間40分の長き旅立ち‥」「壁を叩くのはどうも…」
ゆれる (詳細)
西川美和(監督), オダギリジョー(俳優), 香川照之(俳優), 伊武雅刀(俳優), 新井浩文(俳優), 真木よう子(俳優), 木村祐一(俳優), ピエール瀧(俳優), 田山涼成(俳優)
「若干32歳の西川監督恐るべし!!」「なぜ女性監督にこれが撮れたのか・・・。」「鳥肌」「ゆれている心を描いた、素晴らしい作品。」「引き付けられて、離れられない」
さよならみどりちゃん (詳細)
古厩智之(監督), 星野真里(俳優), 西島秀俊(俳優), 松尾敏伸(俳優), 岩佐真悠子(俳優), 藤沢大悟(俳優), 中村愛美(俳優), 千葉哲也(俳優), 南Q太(原著), 渡辺千穂(脚本)
「ハートせつなく、そして...」「「14番目の月」が歌いたくなる作品」「話題作」「もう一度観たくなる」「なんだか切ない、女子大生な気分・・」
人のセックスを笑うな (詳細)
井口奈己(監督), 永作博美(俳優), 松山ケンイチ(俳優), 蒼井優(俳優), 忍成修吾(俳優)
「すきだなあ」「個人的には大傑作と言い切りたい。」「ユリの隠されたせつなさ」「地味だけど個性的で、たいしてヤマもないけど楽しめる映画」「抱きしめたい存在ばかり」
ジョゼと虎と魚たち (詳細)
犬童一心(監督), 妻夫木聡(俳優), 池脇千鶴(俳優), 上野樹里(俳優), 田辺聖子(原著)
「ジョゼの演技に拍手」「ぼくらの映画」「ジョゼと虎と魚たち」「佇まいの良さ:映画篇」「生きること、大切なもの」
天然コケッコー (詳細)
夏帆(俳優), 山下敦弘(俳優), 岡田将生(俳優), 夏川結衣(俳優), 佐藤浩市(俳優), 柳英里沙(俳優), 藤村聖子(俳優)
「大人のための青春映画」「もう帰ってはこないあの季節」「とても美しい日本の光景と、こどもたちの輝きに、癒されます」「今年の夏は暑かったですね。そしてその中最高の清涼感。」「静かな時が流れる。」
花とアリス 通常版 (詳細)
岩井俊二(監督), 鈴木杏(俳優), 蒼井優(俳優), 郭智博(俳優), 相田翔子(俳優), 阿部寛(俳優)
「若いって良いなと思った。」「バレエ少女」「絶賛です。」「ゆっくりとグッとくる」「やはりオススメ」
幸福な食卓 プレミアム・エディション (詳細)
小松隆志(監督), 北乃きい.勝地 涼.平岡祐太.さくら.羽場裕一.石田ゆり子(俳優)
「家族の大切さ」「みんな、守られてるんですね。。。感動作です」「ミスチルファンは観てほしい」「心に響きました。」「たくさんの人に見て欲しい」
ハッシュ! (詳細)
橋口亮輔(監督), 田辺誠一(俳優), 高橋和也(俳優), 片岡礼子(俳優), 秋野暢子(俳優), 富士真奈美(俳優)
「女優片岡礼子に注目★」「セリフと演出と俳優陣に感激!」「主演三人がすごくいい。」「胸を張って推薦します。これが「日本の映画」です。」「邦画のゲイムーヴィーの佳作」
運命じゃない人 (詳細)
内田けんじ(監督), 中村靖日(俳優), 霧島れいか(俳優), 山中聡(俳優), 山下規介(俳優), 板谷由夏(俳優)
「傑作です!」「東京郊外・調布。ありふれた町の一晩が、おそろしくドラマチック!」「★段々と面白みが増してくる★」「でもなんだかついつい気になって見てしまう」「傑作!! 文句なく星5つです」
転々 プレミアム・エディション (詳細)
三木聡(監督), 小泉今日子(俳優), オダギリ ジョー(俳優), 岸部一徳(俳優), 岩松了(俳優), 三浦友和(俳優), 石原良純(俳優), 笹野高史(俳優), ふせえり: 松重豊(俳優), 吉高由里子(俳優)
「深まり行く秋の東京の景観に、人間模様が切なく心にしみてくる」「三木監督×オダギリジョー×三浦友和」「オススメ」「せつない東京。」「長い夜にひとりで見る映画。」
かもめ食堂 (詳細)
荻上直子(監督), 小林聡美(俳優), 片桐はいり(俳優), もたいまさこ(俳優), 群ようこ(原著)
「構えない、作為のない、すばらしさ」「日常生活から逃避したいあなたへの究極癒しMovie」「お話は淡々としているが傑作!!」「ゆったりとした気分に包まれる、素敵な映画です」「かもめ同好会」
茶の味 グッドテイスト・エディション (詳細)
石井克人(監督), 坂野真弥(俳優), 佐藤貴広(俳優), 浅野忠信(俳優), 手塚理美(俳優), 我修院達也(俳優), 三浦友和(俳優)
「日本ってすばらしい」「なんかイイなぁ、好きです」「スローなリズムで」「どうでも良いところにも贅沢な布陣。愛に溢れた最高の一発ギャグ群。」「ほのぼのと、夕焼けが・・・」
69 sixty nine (詳細)
李相日(監督), 妻夫木聡(俳優), 安藤政信(俳優), 金井勇太(俳優), 太田莉菜(俳優), 井川遥(俳優), 村上龍(原著), 宮藤官九郎(脚本)
「ケン達と一緒に生きてみたい!」「最高のRESISTANCE」「新たな魅力発見!妻夫木聡」「最高!」「指紋」
ピンポン (詳細)
曽利文彦(監督), 窪塚洋介(俳優), 中村獅童(俳優), 竹中直人(俳優), 松本大洋(原著), 宮藤官九郎(脚本)
「単なるスポコンドラマを越えて美しい。」「スマイル!」「最高レベルの境地」「ストレートに感動しました」「傑作」
・「そわそわする展開」
冤罪って誰にでも起こりうることなんだと思います。何もしてないんだから、話せばきっと分かってくれるはず・・・という普通の感覚が通用しない世界。普段当たり前に享受している自由な日常が、権力によって奪われてしまう。マイナスをゼロに戻すために、どれだけの労力が必要か、また、家族をも巻き込んで、どれだけの人を悲しませるか。非常にていねいに作られた作品で、そわそわしながら最後まで見ました。
・「娯楽性を犠牲にしないみごとなつくり」
周防正行監督は、すごくプロな人だなあと思った。観客をスクリーンに引きずり込む力のある娯楽性、それをまったく犠牲にしていないつくりで、監督の映画の話法はたいしたもの。
観終ると、のちのち登場した人物たちの印象的なシーンが眼に焼き付いているのに気づく。ほんの短い映像だが、ぜったいに見逃しては勿体無い、そういう各役者たちの演出時におけるその場での完璧に計算されたような表情の、ある捜された角度で映されたシーンが網膜に残っている。いくつものシーンを夢うつつに思い出しながら、ぼくは明け方、目蓋に上映して反芻してしまった。
法廷内に集中する後半、冷徹に、無表情に書類に目を通す裁判官が映されるカットと、その表情を計りかねる弁護士の表情などまさに完璧。そのシーン、裁判官の眼鏡の奥にある眼の表情が伺えない。役にある裁判官の演技を映すそのカメラからの角度たるや、弁護士から見る裁判官の角度なのだが、監督は最上の構図を掴まえている。それは他にもあるのだが、周防正行という人は演出家として、職人的な意味でも相当実力のある人だ。
「痴漢冤罪事件」への関心の発端から、取材と裁判傍聴などの体験となどの熟成で練りに練ったリアルなドラマ。しかし時折、脇役に存在する人たちの、それもリアルがゆえにユーモラスに映るようなエピソードが、ちよっと息抜きをさせてくれる。
だが、日本の刑事裁判への監督が込めた思いは、ハピ-エンドにしない現実性をどうしても選ばねばならなかった。そういう意味では後味の良い娯楽性ではないが、多くの観客は、はらはらし、希望し、がく然とし、落胆し、と主人公の行く末をともに案じながら、まったく疎いといわざるをえない刑事裁判における現場にある世界に目を開かされる。
「内容は全部僕が驚いたことで、そういうことだけをリアルに積み重ねただけなんです」という監督の驚きはぼくらの驚きになった。
・「怖いです」
ムカムカしながら最後まで一気に観ました。私は女性ですが女子学生の勘違いという選択はどこにも出てきません。むしゃくしゃしてやったという昨今のニュースを見ていてもしこれが狂言だったら?と思うとゾッとします。これが現実という事があまりにも怖い。無防備で平和な私たちに投げかけられたものは重い。
あまりにも適材適所の配役すぎて誰も目立っていないくらい。映画としても十分満足。
・「こんなに恐い映画だったなんて。」
裁判は真相を明らかにするところだと思ってました。てっきり無罪を勝ち取ってハッピーエンドになるかと思いながら見ていた。しかしラストは…。無罪を言い渡す事が検察に楯突く事で決して裁判官には有益にならないのだと。観終わった後、恐くなりました。裁判官とは被告人を有罪にすることが仕事なのだと知ってとても恐ろしく思いました。あの留置場でも人間として最低の扱いでしかない。あんなとこに入れられたら例え無罪でもここから早く出れるなら、と考えてしまう。 瀬戸朝香の弁護士も最初はいやいや引き受けたが、ある時は女性の視点としてある時は司法を見る視点として新米弁護士役を好演してる。 鹿児島でも富山でも実際に冤罪事件は報じられている。現実に痴漢をデッチ上げ和解金を騙し取ろうとした事件も起きてしまった。もし共犯の女が自首しなければ…。一方で「体臭」で有罪判決の決め手となったり真実は闇の中です。現実には冤罪事件で戦っている人達はもっとたくさんいるのでしょう。日本の現在の司法制度と警察の調べ方に疑問と恐怖を感じました。「疑わしきは罰せず」と教えられたのに。
・「日本は中国を哂えるのか?(司法は日本の暗黒面だ〜)」
監督の問題意識とエンターテイメント性が見事に両立した作品。
日本では、いわゆる先進国なら当たり前の警察での取調べの記録(録画、録音)も弁護士の同席も許されていない。そのため、映画でもあったように、警察がどんな違法な取調べをしても「そういう事実はない」で終わってしまう。このため、これまでどれだけの冤罪が生み出されてきただろうか。
昔から米兵による性犯罪が珍しくないが、かつてアメリカ側は犯人を日本国外に逃がすことが多かった。その理由として、日本ではアメリカで当然の被疑者の権利が守られていないということ(言い訳)があった。米兵を裁けないのは日本の警察、司法の問題もあったわけで、これは「日本ではどうせ捕まらない」という意識を米兵に持たせることになったはずだ。
考えてみて欲しい。男性が、女性から「この人、痴漢です」と訴えられたら、ほぼ100%、何をどう抗弁しても犯罪者になってしまうのが正常なことなのだろうか?
その他にも、裁判官の問題も非常に多い。刑事裁判以外の行政訴訟などでも、国が負けることがほとんどないことからも、司法は独立などしていないし、裁判官は自らの良心に基づいて判断を下していないことは明らかだ。
我々は、共産党独裁の人権後進国・中国を哂うことができるだろうか?
・「是枝監督の想像力」
ネットで現実の「西巣鴨子供4人置き去り事件」について調べてみる。うーむ、現実はもっと厳しい。映画の方がかなり救いがあるかんじだ。是枝監督が冒頭でフィクションだというテロップを出したのもわかる。もしこの事件をノンフィクションで映画にしていたら、映画としての価値が下がるのは目に見える。
この映画を芸術作品としてだけではなく商業作品の面も併せ持つことを可能にしたのは、何を隠そう是枝監督の想像力だ。僕も願うなら、現実の西巣鴨事件が映画のような物語だったらどんなに素晴らしいかと思う。もちろん僕は現実の少年がどのような暮らしをしているか今はわかる余地もないので比べてもしょうがないのだが…。
結果として是枝監督の想像力がこの事件を再注目させるにいたったのだけは確かだ。是枝監督のノンフィクションとフィクションの中間点を見出す表現方法が、手厳しい現実から想像力という翼を獲得するという素晴らしい架け橋になってくれることを願う。翼というと何か逃避みたいな響きがするなぁ。
そうではなくて、彼が表現したいのは、ディレクターノートにも書いていたが「救い」なのだと思う。ここにいてもいいんだよ。生きていてもいいんだよ。そういうメッセージが彼の作品群の根幹をなしているのかもしれない。
・「「時代」と「こころ」」
これは時代をとらえた秀作で、全体のトーンやドキュメンタリーのような編集とカメラワークも秀逸。何ものかを「悪」とするのではなく、置かれた状況のなかで精一杯自分の大切なものを守ろうとする少年を描く。実際の事件の時は「鬼母」扱いで悪趣味な週刊誌あたりに叩かれていた母親も、身勝手で幼稚ではあるが、いわば社会的弱者で、彼女なりの幸福を追求したがっていた一人の女ととらえれば、ただ憎めばいい存在ではないことがわかる。「私は幸せになっちゃいけないの? 一番勝手なのはあなたのお父さんじゃないのさ。私達をほったらかして出て行って」と自分の息子に向かって叫ぶ姿は悲痛だ。 四人の子ども達だけの世界は、部屋は荒廃し、電気も水も止められて、しだいに行き詰まっていくが、この四人の「誰も知らない」共同生活を、監督はただの不幸、悲惨、悲劇としては描いていない。彼らは彼らなりに支え合い、特に(カンヌで賞をもらった柳楽くんの演じた)長男は、施設にでも福祉事務所にでも、行こうと思えば行けたのに、四人だけの、監督の言う所の小さな「ユートピア」を守ろうとした。子ども達を一回も学校に通わせず戸籍にさえ入れていなかった母親を、彼らは憎んでいない。これが監督の視点だ。いかなる環境下でも、異常と思われる空間にも、人の愛や幸福への希求が存在する。ただ、この先進国、世界第二位の経済大国の片隅で、「誰も知らな」かった彼らの半年。母子という関係が生まれてからなら十数年を彼らがこのように生きざるを得なかったのはなぜなのか。我々は社会をどう変えていかなければなからないのか。この映画では実はメインではないのだが、そうした問いかけも感じざるを得ない。
・「一人でも多くの、大人、に見てもらいたい映画。」
ある意味、これこそ日本映画のもつ力ではないだろうか。 派手な描写や音楽もなく、淡々と進む物語。しかしそんなものが必要ないくらいにこの映画の映像には観客を引き込むパワーがある。 とにかく見ていてつらい。子供たちの自然の演技が見せる無邪気な笑顔が、大半の大人の心理をぐっと押さえつけてしまう。 この映画に何かを訴えかけるようなメッセージ性は感じられませんでした。ただそこに起こった事実を突きつけられる様な、感情の入り込む余地のないドキュメントのような作りに、かえってたくさんの事柄を考えらされる気がします。 少年の事件などが起こると、「近頃の子供は・・」と言う言葉をよく耳にします。しかし、ことはそんなに単純ではありません。まずはやはり「近頃の大人は」、私はその言葉のほうが先にくる気がします。この映画に出てくる大人たちは身勝手な人たちばかりですが、実際このような大人のなんと多いことか。やるせなくなります。 一人でも多くの人たち、いえ多くの大人たちに見てほしい映画です。
・「演技というものを超える映画」
「蝿の王」という物語の対極にある映画だなと思いました。蝿の王は子どもだけの閉鎖的な世界における人間性の喪失と残酷さがテーマです。それに対し「誰も知らない」は人間性というものは喪失せず、やさしさに満たされている、というテーマを持って作ったのだと私は感じています。この兄弟姉妹を取り巻く環境にもかかわらず彼らは兄弟愛という絆でピュアな世界で生きている。そこに苛められ疎外されている少女が加わる。このストーリーを冷静に考えると、これはファンタシーの世界です。しかし、観客はドキュメントと錯覚してしまうほどの映像にどんどん引き込まれしまい、まるで目撃者のような錯覚に、あるいはそこにいるような錯覚に陥ってしまいます。丁寧な時間をかけた撮影で、その場に居合わせたような気にさせる監督の力は本当にすごい。たとえば、かわいい末っ子が膝枕でまどろみながら夢と現実をいったり来たりしている(演技ではなく本当に!)映像を見ると、「いったいどれだけの時間を費やしてこのシーンを取ったのだろう」と驚きます。長男・明役で柳楽優弥がカンヌ映画祭最優秀男優賞を史上最年少で取ったのですが、これは演技というものを超えて彼という人間が成長する姿をフィルムで捕らえたのが、この賞に結びついたのでしょう。そう考えると、これは一種の奇跡の映画なのかも知れません。
・「中学生以上の人には是非見てもらいたい映画」
「誰も知らない」は、2004年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され、長男役の柳楽優弥が日本人初となる男優賞を、しかもカンヌ史上最年少で受賞し当時大きな話題となった作品。興味はあったが、「母親に置き去りにされた4人の子供たちの話」ということで、今まで何となく見るのを避けていた映画である。
ドラマ好きの私にとって「誰も知らない」の淡々と進む映像手法と、子供達の演技というより自然に口から出ているセリフに、「何なのこれは?」と当初退屈感とイライラ感さえ覚えた。しかし、中盤から、セリフの少ない、観客に考えさせる、そのリアリティーあふれるストーリーの中にぐっと自分は引き込まれていった。子供たちの手や足のアップで観客の心にセリフ以上のものを訴えかける映像技法がなんとも印象的。主役の長男役の柳楽優弥の目にも引き込まれる。(俳優としての将来が楽しみ)
ストーリーの元になった実話は東京都で1988年に発生した保護責任者遺棄事件で、とても残酷な事件だったが「誰も知らない」では残酷な部分はカットされ、新たな登場人物が加えられて子供(中学生以上?)と親が一緒になって鑑賞できる映画となっている。
また長男は兄弟思いの優しい心を、ずっと持ち続けた少年として描かれているのが救われる。貧しくても兄弟皆仲良く一緒に暮らすことに幸せを感じている子供たち。何ともいとおしく、悲しい。
児童相談所に行けば学校にも行けて食べ物に困らない生活になるはずなのに兄弟がバラバラになってしまうことを長男は一番恐れているのだ。「誰も知らない」では、どんな悲しい状況になっても泣いている子供は一人もいない。
食べ物の好き嫌いの激しい、わがままな小2の自分の娘に見せたい映画であるが、ディープな問題がいろいろ入った映画なので、まだ見せたくない。
映画のラストが、すっきりしない仕上げになっているのは、映画で描けなかった残酷な事実を観客自身で事件を調べて知ってもらうという目的があったのだろうか?
「誰も知らない」は、中学生以上の人に是非見てもらいたい映画のひとつである。
P.S (2006.1.1追記)昨年末から今年にかけて、自動車のCMにYOUと柳楽くんが親子役で出ていて「誰も知らない」の幸せな続編を見れたようで、とっても嬉しいです。(本当は続編ではないのですが)
・「やっと やっと」
レンタル店でもビデオぐらいしか置いてなくて 見たんですけどこれは素晴らしい 最高傑作だと思いDVDを買おうと思ったんですけどどこも廃盤で置いてませんでしたネットで探し回っても全然置いてなかったので 諦めていたんですけどサッドヴァケイションのDVD発売によっていよいよユリイカのDVDも出ますサッドヴァケイションもかなりの傑作だと思いましたが 青山監督の最高傑作は間違いなくこの「ユリイカ」だと確信しています 自宅でも4,5回見ましたが何度見ても素晴らしい全編セピアの映像と3時間40分の長編にも関わらず最小限の言葉でこれほど飽きない映画は初めてでした(静かな映画が無理という人は×)気に入りすぎてしばらく他の映画なんて見たくないですそれほど力を持った作品もう早く発売してくれないかな〜 楽しみに待ってます
・「時間の長さもこの映画の世界を表現する為」
そう思えば納得できるし、この映画で描かれている再生というものの意味をよりリアルに伝えてくれていると思う。
セピアでつづられる映像がよりこの映画に深みを与えてくれています。僕はこの映画を見て役所広司さんんぼファンになりました。ホントに長いです。セリフも少ないですし、とても静かな映画です。でもこの映画に描かれているものはとても素晴らしいです。とてもゆっくりだけど、立ち上がる強さ、前をむく強さ、生きていく事の辛さと幸せをゆっくりゆっくり丁寧に描いている作品だと僕は思います。何かにつまずいたり、落ちてしまったり、立ち止まってしまったり、何かがあったときにこの映画ならもしかしたら背中を押してくるような、そんな気にさせてくれます。
ただ長いし、静かだし、万人に受けるもので絶対にないです。人や人生と心とか、人間の気持ちや何か深い部分に興味のある人におススメします。
・「3時間40分の長き旅立ち‥」
‥長い、長いんです!普段観る映画の約2本分の長さがある作品です。内容はある事件に巻き込まれ、生き残った3人(役所、宮崎兄妹)が事件とマスコミ、そして世間の目に傷ついた心を再生するまでの3人の心の葛藤を描いた作品。前半は事件後の3人の過去に起こった苦しみから逃れられない生きざまと3人の出会い、後半は世間の喧騒から逃れる為に小さなバスに乗り込み癒しの旅に立つ様を描く‥。その中に2つの連続殺人事件と兄妹のいとこの「秋彦」がストーリーに大きく絡んでくる。青山監督はモノクロ調の画面に淡々とストーリーを描き出す。派手な演出は皆無。セリフも少なめで、宮崎兄妹もほとんど喋らないが、この兄妹の印象深い「目」の演技は必見。「目」が言葉より多くを語っていた。ヒロインである「宮崎あおい」が話題になりがちだが、兄の「宮崎将」の妹の穏やかな「静」の演技に対し、抑えた「狂気」の演技で観る者に迫る。「役所広司」も繊細な演技がスゴくイイ!‥バスでの旅立ちからは特に長く、忍耐が必要だが「傷を癒す」のには「時間」が必要ってことなのか?‥後半は「ロードムービー」の巨匠「ヴェンダース」の影響アリアリだが、バスに揺られながら「ユリイカ」がBGMに流れる箇所はいかにも青山監督らしい。ラストシーンは特に印象的だった‥モノクロ調からの心の再生を、ああいう風に描くとは!役所のラストのセリフが長い旅の終着を意味するのか?長い間廃盤で入手困難だったが、この機会に是非とも多くの方々に観て欲しい、3人の心の再生を…。
・「壁を叩くのはどうも…」
端的に言うとPTSD(心的外傷)の映画。魂の彷徨の末の回復が果たしてなされるのか。
とにかく長い。後半は「どこでオチが来るのか。早くしてくれないかな」とばかり考えるようになった。恐らくあの長さは心に甚大な傷を負った人々が実際に回復するのに要する物理的な時間(の長さ)を示している。何か事件が起きた場合、我々はニュースでその一部しか見ないが、当時者は味わった苦痛とともに膨大な時間を生きねばならないのだから。
でもそのおかげで物語の筋が、登場人物の丹念に描かれた生活ぶりに埋没してメリハリを失い(要するに長ったらしくて見ていて疲れてしまい)ラストの感動が薄まってしまった感は否めない。名物ラーメン屋に3時間並んでやっと喰えたら、胃酸が出すぎてて旨くなかったというような状況だ。あと、いろいろな意味で描き方が図式的だったかな。兄弟が玄関で並んで立ってるところとか。
また、裏でひとつの事件が進行していくのだが、それが心に傷を負ったことに起因するという動機付けがこれまた薄く、取って付けたような話になってしまっている。後から考えれば「ああ、なるほど」と思う(サスペンスとしては面白い)のだが、唐突さ・わかりにくさを感じたのは事実。
とは言え、ストーリーはなかなかいい。主人公夫婦のエピソードがとても悲しく、よかった。テンポを良くするため2時間半くらいにはしょってもよかったか。監督が編集もやってるからこうなっちゃったかなと。いい作品ではあるが集中力を維持するのがとても難しい映画である。
●ゆれる
・「若干32歳の西川監督恐るべし!!」
人間の心理の複雑さを巧みに、そして、スリリングに描いていています。
本作で描きたかったのは、兄弟でも特に弟の心理。自分のことしか考えない男だから、他人との記憶が曖昧で、結果、他人もしくは自分を欺いてきた。そんな弟が、やっと素直に自分のことを振り返れるようになるまでの話なんだろうと思います。それを描くため、ひとつの出来事の解釈が二転三転するトリッキーなサスペンスドラマ様式をとったのでしょう。これが、黒澤明監督の「羅生門」を思い起こさせ、裁判シーンの出来のよさもあって、見ごたえ十分です。はたして実際は何が起こっていたのか? 曖昧な記憶が感情を揺さぶり、その感情が引き金となった出来事でまた揺さぶられる。観客はそんな彼らの心情を読み取るうちに、自然と揺さぶられていくという構図ですね。 オダギリ・ジョーのある種ナルシスティックな演技も自然にドラマに溶け込んでいる。終盤、兄弟二人が向き合う面会室のシーンは本当に凄いです。それにも増して凄いのは香川照之。いい人を演じ続けてこなければいけなかった長男の苦悩、その仮面の下で抑圧されていた嫉妬、劣等感といったドロドロとした感情をさらけ出す生々しさ。
それにしても、「蛇イチゴ」もそうだったけど、本作もラストシーンまでの、すべてのシークエンスが長いプロローグのようでした。
・「なぜ女性監督にこれが撮れたのか・・・。」
寂れた地方の山村の、これまた寂れたガソスタの店長をしている兄と、都会に出て成功したカメラマンの弟。
ほとんどすべての重荷を背負い込まされてもなお、弟の成功を手放しで喜んでくれる人のいい兄と、その人のよさに心を痛める弟。
気まずいながらもそれまでは安定していた兄弟の関係が、一人の女の死をきっかけにゆれはじめて・・・。
取り残された地方と都会という対比もさることながら、家を守っていくことに人生を犠牲にした兄を演じる香川照之がすばらしい。「人はいいんだけど何から何までうまくいかなかった人」を演じさせたら、彼の右に出るものはいないのではないだろうか。
男兄弟の家庭で育った者ならおそらく誰もが、身に詰まる思いをする作品。不思議なのは、これほどまでに繊細な兄弟愛をなぜ女の監督が描ききることができたのかということ。
・「鳥肌」
この映画を観ていて、いったい何度鳥肌が立っことか。すごすぎる。主演のオダギリ・ジョーも、香川さんも真木さんも。そして、脇を固める全ての俳優さんたち、みんながすごかった。検察官役のキム兄の演技も素晴らしかった。そして、西川美和監督による脚本の上手さ。前作の『蛇イチゴ』を凌駕するミステリアスでサスペンスフルな空気感。そして、随所に散りばめられた滑稽とも言える笑い、メタファーの数々が作品全体をとてつもないほど奥行きのある世界へと仕上げています。
そして、観た人それぞれの解釈が求められる衝撃のラスト。こんなにも鳥肌を誘発され、涙を流した映画は久しぶりでした。西川美和監督、次回作を心から待っています。
・「ゆれている心を描いた、素晴らしい作品。」
ゆれながら展開する心理描写が実にスリリングでした。田舎町の旧家でしょうか。二人兄弟の運命は決まっています。兄は跡を継ぎ、弟は都会に出る。兄は旧家のしきたりに生き、弟は奔放に育つ。家を出て都会暮らしに慣れた弟は、因習に縛られた生活を見下ろし、家に残ったものたちはその視線に気づきながらも今を生きています。そこに事件が起こります。兄弟と弟と理由ありで兄と一緒に働く女性がハイキングに行き女性が死亡します。兄が自分が殺したと証言したことで状況が一変。事件は裁判に持ち込まれます。兄は積年の鬱憤を晴らすかのように変わってゆく。一つの事件を巡って兄と弟、二人を取り囲む人達のこころがゆれます。このゆれる心理こそがこの作品の主題なのでしょう。見応えのある映画でした。兄弟役のオダギリ・ジョーさん、香川照之さんは表情の動き、目の動きで微妙な感情を演じています。素晴らしい作品です。
・「引き付けられて、離れられない」
西川監督の繊細な感性と妥協を許さない演出が、オダギリジョーや香川照之の真に迫った演技を引き出したまぎれもない傑作。
兄と弟、故郷と都会、欲望と嫉妬、嘘と真実、愛と憎しみ…。さまざまな葛藤が見る者を引き付けて離さない。その感覚は見終わっても続く。この兄弟に救いの日はやってくるのか。これからどうなっていくのか…。密度の濃い作品なので、言葉や表情だけでなく全てのものに意味があるように感じられる。印象的だったのは、オダギリや香川を背中から撮影したシーン。その背中から伝わる彼らの思い。哀愁。彼らの人生。男は人の背中など見ない。女性監督ならではの視点だと思った。俺は一体どんな背中をしているのだろう。
見終わってから20時間たったけれど、まだ吊り橋の上にいるようだ。まだラストシーンが頭から離れない。まだゆれている。
・「ハートせつなく、そして...」
瑞々しい青春映画で定評のある古厩智之監督、初の『恋愛映画』です。ヒロインが惚れる男はひどい男で、そんな男を好きで好きでたまらないヒロインゆうこも、ダメな女だ。でも、そんな男と女のゴチャゴチャしたみっともない関係こそが、この映画のメインテーマともいえます。いつもながらのツボを心得た演出、効果的な風景と巧みな撮影に加えて、駆け抜けていく青春も、いつのまにか終わるものだと痛切に感じさせる...。
ヒロインのゆうこを演じるのは星野真里。サラリと脱いでくれたのは、よかった。なんか生々しさというか、ヒロインの心の揺れ動きとともにリアリティがあるのだな。(笑) そして、ユタカを演じる西島秀俊。ちゃらんぽらんで、女好きの男。何でこんな男に女はホレてしまうのか、と思わせるそんな男。似合ってました。
ゆうこは、どこまで行っても二番手だった。だけど、封印していた告白の言葉を、ついに口にしてしまう。そして、残酷(?)なラストとエピローグ。『あなたの気持ちが、読みきれないもどかしさ。だからときめくの。愛の告白をしたら最後、その途端終わりが見える……。』本当に、ちょっとビックリするほど本作にピッタリくる。ユーミンの曲を歌うゆうこ。歌は、確かに下手なんだけど、それが逆にこの場面には合っている。古厩監督の優しさが、彼女への展望を与えたのかもしれない、と思う。
・「「14番目の月」が歌いたくなる作品」
「IQの低い男女の恋愛」をイメージした。【古厩監督】…という描き方に、何度も無茶苦茶なユタカ(西島秀俊)に尽くすゆうこ(星野真里)に、心の中で「もう止めておけ!」と叫んでしまう。
「早朝にボロボロになって自宅に辿りついたシーンが一番好きです」…と主演の星野さんはコメントしてましたが、私は…というより、ほとんどの方は、ラストで熱唱する"弾けたゆうこ"になるでしょう。
冒頭から70分強、ゆうこの姿を見てきた観客は「14番目の月」の、サビ部分がグルグルとリピートするでしょう。エンディングも世界初?なカラオケ仕様字幕には拍手もんでした(笑)
DVDならではの映像特典「メイキング」「映画祭リポート」もイイ。受賞直後の星野さんや、家族への報告のシーンには、コッチまで感動!
副音声で選択できるコメンタリーも秀逸!「映倫R指定基準談義」「本当のラストカット」「未公開シーン」…などなど嬉しいオマケ話に驚きと興奮?感動しました。
後半になるにつれ過激な描写にも果敢に挑み、最後には…な星野さんに将来有望と確信した。
・「話題作」
クライマックスでは星野真里さんが初の全裸シーンを熱演してます。
映画PRで「でも、それ(ヌード)目的で劇場に来ていただけるのであれば、別にそれ(ヌード)を目的としてでもいいのかなと、取り敢えず見ていただけないと感想ももらえないので、どんな目的でも、きっかけでもいいので来て頂きたいです。」と女優としてのコメントを発言。
・「もう一度観たくなる」
俳優陣の熱演が素晴らしく、年に一回くらい観たくなる映画です。原作は読んだことありませんが、映画としての完成度が高いので、まったく別のものとして楽しむことができるのではないでしょうか。
・「なんだか切ない、女子大生な気分・・」
ちょっと悪い男性(女性)にハマってしまい、「自分自身が一番ダメだなー」と思いながらも嬉しくて・・苦しくて・・そんな切ない経験、されたことがある方も多いんじゃないでしょうか?まさにそんな感じのノスタルジックな作品です。
最初、あらすじを読んだ時は「汚れ役?え、脱いじゃうの?!じゃ観よう」くらいの軽い気持ちでしたが。観終った後にも、観る前の星野さんの清純そうな儚げそうなイメージが全く消えずむしろ強まったことに驚きました。ストーリー的には、かなり激しくリアルにダメダメなOLなはずなのに、なぜか美しい。同じく、主人公の部屋の描写や、町やお店の様子がリアルでごちゃごちゃでありながらとても綺麗です。若いうちの恋愛なら、これも素敵かと思います。(個人的には社会人になってこれはあかん!と思ったのでタイトルに「女子大な気分」としました)原作を知らないので分からないのですが、ラストは別れるようですね。しかし、なんだかまだまだ吹っ切れず(相手の男性の性質からしても)またしばらく経つと、ひょっこり家に来られたりしてズルズル行ってしまうんじゃないだろか?・・それもいいのか?なんて切ない続きを考えてしまいました。
作品全体を通して、実際の友達を見ているような常にリアルな親近感を感じられるのでとくに女心が理解できない人とかに是非観て欲しいかも。んー、でもそうゆう人がこれを観てももっと分からなくなっちゃうかもなあ・・☆
・「すきだなあ」
原作を読んで、山崎ナオコーラさんの文章のなんとも言えない空気感がおもしろかったし、映画の主演は大ファンの永作さんだしということで、公開終了ギリギリのところで無理矢理時間をつくり見にいきました。おそらく、今年度公開の映画の中で一番楽しみだった本作。
あーーーおもしろかった!です。大人の女、ほとんどスッピンで色気の無い下着を身につけた、アホ毛のたった30後半女の永作さん演じるユリ。(永作さんのスッピンは神々しいです)同年代の女の子から好かれている朴訥な優しさをもった不器用な青年、松山君演じる19歳のみるめ。(松山ケンイチ君かっこよすぎです・・・)この二人のシーンのなまめかしさは、本当にどきどきします。変なAVとかより、ずっと、色っぽいし、観客を思わずはにかませてしまう何かがあります。特にユリがみるめにヌードモデルを頼むところなどもう・・・。原作もそうですけど、題名の割に、何かすごいエロシーンがあるわけじゃないんですよ。そんな刺激的な映画じゃない。淡々と日常が流れ出しているような映画です。耳元でそっとやさいいメロディを流し続けているような映画です。それで、確かにシーンが冗長なところはありましたが、日常ってそんなもんでしょう?くだらない間の繰り返しです。
なんか、すごくこう、恋をしたくさせます。頬が熱くなって、体の温度が上がります。テンションも上がります。
甘酸っぱいフルーツを頬張ったような、すごくキュンとなる可愛い映画。是非見てみてください。
・「個人的には大傑作と言い切りたい。」
どうも、評価が分かれているようだけど、個人的には何度も繰り返し見たくなるような映画的な刺激に満ちた快作。すっとぼけていながら、独特のムードと類まれなユーモアを持ち、観終わった後の浮遊感と心地良さは格別だ。とにかく、ミディアム・ショットで被写体を凝視する長廻しの、切なさと艶めかしさとリアル感が凄い。永作博美によれば、監督はシーンの撮影が終わった後も、「カット」の声を掛けずにフィルムを廻し続けたと言う。カメラを固定し、即興で演出(演じ)続けたと見間違う、役者たちの生理的なリズムに任せたような感覚。例えば、ひとり部屋で「Angel」を聴きながら自堕落に服を脱ぎ椅子に腰掛ける永作であったり、リトグラフ刷りを黙々と続ける永作と松山ケンイチであったり、あるいは松山に1枚ずつ服を脱がせていく永作や、ベットインをした後ビニルのエアマットを膨らませる事に興じるふたり、ラブホテルのベット上での何度も何度も繰り返される蒼井優のジャンプに、ラストの校舎の屋上シーンまで、そのワンショット、ワンショットのインパクトの強さと面白さはどうだ!!どうにも好きになってしまった人を忘れられない、あるいは思慕を抱く人に想いが届かない心の揺れ動きを、映像のリズムで見せ切ってしまった事に感心する。主演3人の見事なコラボ、中でも永作の、「腑抜けども」とはまるで違う役柄だが、相変わらずの圧倒的存在感が良い。
・「ユリの隠されたせつなさ」
松山くんと蒼井優のファンで、母校の女子美でロケが行われたこともあり、公開前から楽しみにしていた映画でしたが、観終わってすっかり永作さんにメロメロになってしましました!おそるべし永作博美。
・「地味だけど個性的で、たいしてヤマもないけど楽しめる映画」
「映画っぽさ」を強く求める人(カメラアングル、音楽、テンポなど)は退屈かもなあ…
でも私は大好きです。映画の内容は本当に実際あり得る事で、自分の恋愛と重ねて見てしまいキュンッときました。
ずーっと同じシーンが続いたりしますが、これ好きです。普通の映画って人を待ってるシーンは色々カットが変わったり途中で違うシーンに切り替わったりするけど、見てる私達も一緒の時間を過ごしている気になって「まだかな、まだかな」って思えます。そこが凄くリアル。
だから友達の恋愛をまるごと覗いてる気分です。なんか表現悪いですが。笑
あと文字がいきなり出てきたりなどの表現は、斬新だし、むしろあの映画のカラーに合ってたのではと。
100本映画があれば100通りの撮り片、演出、表現があっていいと思います。
この映画が好きって人も沢山いるから「監督が三流」とか言う評価はただの中傷なので。
まあ、万人ウケする映画ではないでしょうけど、ハマる人は凄くハマると思う。
キャストが光ってていいですよっ
・「抱きしめたい存在ばかり」
キャストそれぞれが自由奔放なところが好きです。ただ真面目に観てしまうと正当化できない事ばかりだけど、生きるのはそんなにむずかしいことでは無いよと、力の抜き加減を教えてくれてる映画だと思う。永作の下着姿が、顔同様に幼くてそこがなんともセクシー。松ケンも若者のいら立ち具合がとてもセクシーでよかったし、永作の夫役のあがたさんがすごく重要だったような気がする。仕事はきっちり、私生活は100%マイペースは理想中の理想なもんだから、こういう映画があると本当にうれしいです。
・「ジョゼの演技に拍手」
下半身不自由で、おばに乳母車に乗せられ散歩に出かけるジョゼ(池脇千鶴)。ある朝、道端で主人公(妻夫木)とばったり出くわすところからストーリーは始まる。恐る恐るジョゼの家でごちそうになった"朝ごはん"のうまさに、主人公の表情が一気に緩む。主人公の「これうまいっすね!」の後の、ジョゼの返事、しゃべり方に、この映画の風味を感じる。なにせ池脇千鶴の演技、雰囲気は、本当に引き込まれ、時折見せる表情の変化は、素晴らしいの一言。 映画の中の「関西弁」は、この映画全体の展開の良さに実にマッチしている。そして、くるりの「ハイウェイ」。2人が思うがままに旅に出る。最高にジンとくる瞬間です。
・「ぼくらの映画」
この映画の素晴らしいところは、身障者と健常者の恋物語でありながら、いわゆる"身障者と健常者の恋物語”ではないところだ。これはまっとうな、衒いの無い”ぼくらの映画”だ。"ぼくら”という言葉がどこまでを指す言葉なのかは(健常者だけを指すのか、身障者も含めて言うのか)観た人に判断してもらいたいと思う。僕がいいたいのは、ここにはこういう話にありがちな"こころ優しいボランティア精神に溢れる若者”も、或いは"ヒロインをいたぶる差別主義者”も“それに負けず懸命に頑張る身障者”も出てこないところが素晴らしいということだ。出てくるのは身障者と垣根無く接することにヒロイックな感傷を味わいながらも、フツーに心優しくて、フツーにいざという時に意気地を無くす、まぎれも無いぼくらだ。偽善も無いし、偽悪も無い。だからこの映画は、ほんとうに普遍的な一人の若者と一人の女の子のラブストーリーとして機能しているのだと思う。妻夫木君、池脇さんが素晴らしい。ラストの妻夫木君が泣き崩れるシーンで、前面のトラックや車の騒音が心情を写しているシーンも秀逸。
・「ジョゼと虎と魚たち」
一生懸命誰かを好きになって でもうまくいかなかった。
そういう経験をしたことがある人が観れば すごくせつなく胸に響く作品だと思う。
女友達が先に劇場で観て 面白くなかったぁ と言ってたので、DVDまで待ったけど 私的にはすごく好きな話だった。
ラストでツマブキ君が泣いてて そのときのナレーションが本当に沁みた。
別れてからも会える人と もう会えない人
ジョゼの目の力が印象的でした。
・「佇まいの良さ:映画篇」
すばらしい映画です。それだけは言えます。 ただその良さを言おうとすると筆がとまるんです。 どの言葉も陳腐になり下がるんです。 自分の奥の方まで染み入り過ぎてるんです。 だから自分を説明しようとする時の陳腐さと同じものがもたげてくるんです。 あえて言えば佇まいの良さなんです。 ラブシーンもありますがこの映画において絶対的に必然性があったと思います。 終わりのジョゼが魚を焼いてるだけのシーンで胸の奥から溢れたもので溺れそうになってしまう。 たった一個でもいい事があれば生きていける。 そんな孤独と心をかよわせてしまった人間の強さが煙となって上がってくるんです。 その煙がしみてるはずなのに決して涙を流さないジョゼに泣けてしまう。 くるりの『ハイウェイ』が更に追い打ちかけてくる。
好き嫌いは見た後にしてとにかく見てほしい映画です。
もしジョゼが歩けたら...やはり別れは訪れたと思います。
・「生きること、大切なもの」
力強く生活することが誰にとっても大切であること、しかしそのチャンスや難易度は人によって異なることを再認識させてくれました。障がい者の障がいとは、そのチャンスに対するハザードなのですね。
ラブホテルで魚が夢のように泳ぐシーンがありますが、あれはリュウグウノツカイという魚で光の届かない深海に暮らし、滅多に人目に触れることのないものです。あの海の底から泳いできたというジョゼの話にはピッタリな種類の魚だと思います。
上野樹里は美人過ぎないキャラクターですが、超アップのカットではとても美しいですね。
・「大人のための青春映画」
本DVDセットの最大の魅力はDISC2のメイキングでしょう。たっぷり50分、撮影風景や舞台裏が覗けます。子供たちが天コケのキャラそのままで、もう一つの天コケを観てる気分になれます。島根の美しい風景が、映画の中の切り取られた風景ではなく自然のままに楽しめるのも嬉しい。
未使用シーン集は「これは使っても良かったんじゃない?」と思うようなシーンもあって必見です。くるりのPVは映画のシーンのみを紡いだ構成で、映画のダイジェストのよう。天コケもう1回観たいけど時間がない、という時に観れば映画を見返した気分になれます。
ファンの方は是非初回生産版を手に入れてください。
【映画について(ネタばれあり)】
若者は重いテーマや突き刺すようなメッセージ色の強い映画をどんどん観れば良い。緻密に練られた脚本や意外な展開に興奮すれば良い。この映画は、そんな映画は見飽きた大人を単純に楽しませてくれるためのものでは無いかと思います。
大人になる過程での現実の壁、子供ゆえの無力さ、大人の都合に振り回される子供たち・・そんな定番の設定は全くない。田舎っ子も都会っ子も同じ。
親の離婚問題? 障害(親の反対)のある恋? 結局は切ない別れ?こちらが予想する定番の展開は全て肩透かしを喰らいます。多くの映画を観てきた人ほど新鮮に感じるのではないでしょうか。
同世代の人が観るとリアリティに欠ける部分はあるかもしれない。しかし大人には、単純に「あの頃に戻りたいなぁ」と思わせてくれるのです。
「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、些細なことが急に輝いて見えてくる」「いつか、こうして皆で登校したことが夢みたいに思うときが来るのかもしれない」大人なら誰もが思い当たるセリフ。手の掛かる我が子を見ながら、これも夢のように感じるときが来るのかななどと目を細めます。これらのセリフは原作には見当たらなかったので、脚本の渡辺さんが上手にテーマづけしたなと思います。
後世に残したい作品と言えます。
・「もう帰ってはこないあの季節」
映画は天然コケッコーの大沢君とそよの出会いから高校入学までを原作を忠実に再現しています。特に事件もおきないし、なにか大きなサプライズがあるわけでもない。風景と音楽と役者だけで成り立ってる、けど凄くロマンチックで切ない。
多分、そこには一瞬、一瞬の美しさがあるからだと思います。「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、 ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう」そよが大沢君にぽつりと言ったこの台詞こそ、この映画の本質なのかもしれません。
時間は常に流れていきます。きっと、彼らの恋も、そよの暮らしも、周りの人たちと変わったり、別れたりしていかないときがきます。それが生きるということです。そよも大沢君もまだ、それには気づいていません。多分、それが終わったと気づくときが青春の終わりなのかもしれません。
僕も舞台となった浜田から大学進学を機に東京に出てきたので、余計色んなことを考えてしまいました。この映画はいい青春映画です。その季節を過ごしてる少年少女ならきっと気恥ずかしくなったりしながら見れるものだと思います。ただ、その季節を過ぎたばかりの僕にはノスタルジーや切なさが強く染みこみました。きっと見る歳によって、見方がいろいろ変わっていく映画なんだと思います。
いつか、この映画を見て、全てが愛しく見れたときが本当に大人になることなのかな。
・「とても美しい日本の光景と、こどもたちの輝きに、癒されます」
これって日本の”スタンド・バイ・ミー”かもしれない。。。地方の小+中学の分校に通う、ほのぼの、純粋な少年少女のものがたり。実写版トトロみたいな雰囲気もあります。
都会のオトナからみたら何でもない、さりげない日常。でも、ここで生きるこどもたちにとっては大変な出来事の連続。そんな中、周囲の人々とのふれあいのあたたかさ、ゆっくりと流れてゆく季節の変化。。。そしてわたしたちがどこかに忘れてしまっていたような、とっても懐かしくて美しい、日本の田園と、海と、山の豊かな情景。見終わると癒されたような、なんとも豊かな気持ちになってしまいました。
せちがらい世の中で、みるものをほっと(ポ〜ッと?)させてくれる貴重な映画です。親子でもカップルでもどなたでも楽しめる作品に仕上がっていて、2007年の日本映画の佳作のひとつだとおもいます。個人的にはなんだかこどものころの、ゆったりとした、すなおな気持ちに戻れる感じがしました。原作とあわせて味あうと、さらにこの作品のよさ、価値が深く実感できるようにおもいます。
・「今年の夏は暑かったですね。そしてその中最高の清涼感。」
この夏東京に行った時に弟から薦められて新宿で見た作品です。これは素晴らしい。暑く暑くてたまらなかった今年の夏、一服の清涼剤となった最高の作品です。ああ、清々しくてそして和みます。それは冷房の効いた映画館だったからだけではありません。人里離れた島根の田舎町の開放感、清涼感、そして思春期の少女が織りなす純粋な世界が初々しく、心の底から涼めたからです。 物語では劇的なドラマはほとんど起こらないと言って良いです。東京からの転校生と、そして浜田の町で起こっていくちょっとした出来事、女子中学生としての等身大の世界観の中でドラマはそよかに揺れ動きます。私は今道東の片田舎で高校教師をしていますが、そこにも人間の生活が息づき、人々が織りなすドラマが存在し、高校生の数は少なくともしかし彼らは一瞬が永遠にも思える素晴らしい時を生きています。それは札幌や東京のような大都市でも変わらない、普遍の人間ドラマなのです。いみじくも修学旅行先の新宿駅で右往左往し、うだるような暑さの中重い荷物を抱えて貧血で倒れ、色々とカルチャーショックを受けながらもその中で故郷に相通じるものや新鮮な発見をしたりした経験は誰にも思い当たることがあるのではないでしょうか。『リンダリンダリンダ』でもそうでしたが、山下監督はこういう誰もの記憶の底にある、普通でしかし特別だった懐かしい風景・心象を作り上げるのが実に上手いです。 夏帆はこの映画で初めて知りましたが、思春期の女の子のイノセンスを見事に演じて一発でファンになりました。デビューした頃の薬師丸ひろ子なんかの感じに近いですね。その他の子役もナチュラルな魅力を遺憾なく発揮していてこれは監督の手腕故でしょう。地味な作品ですがハリウッド大作では絶対に味わえない丹精で粋な素晴らしさがあります。押しつけがましくない美しさ・楽しさ・感動・共感があります。素晴らしい作品です。
・「静かな時が流れる。」
何十億、何百億という金をかけなくても人々のこころに深く残る映画はつくれるのです。それを、この映画は証明してくれました。静かに流れる時間の中で、そよちゃんは静かに成長していきます。この映画は、日本の宝です。いいえ、書きすぎでも、思い入れが大きいからでもありません。また、友達と観ます。
・「若いって良いなと思った。」
正直、全く期待はしていなかった。作品としてどうこうと言うより、岩井監督が鈴木杏と蒼井優を撮りたかっただけなんだろうと安直に考えていた。結果的にそれは事実なのだが、僕の想像を遙かに超えたすばらしい作品にまとまっていた。特に際だってすばらしいのは鈴木杏と蒼井優の演技だろう。この二人の演技力にはまったく脱帽だ。脚本の良さもあるのだろうが、何よりコミカルな二人の会話は楽しくて楽しくてしょうがない。絶妙な間だったり、表情だったり、しぐさだったり、何でこんなに見せ方がうまいんだろうと感心してしまう。脇役陣も非常に魅力的で作品に彩りを添えているが、こんな有名な人がたったこれだけ?と驚いてしまうような場面もある。吉岡秀隆などは声だけの出演である(しかし、十分に存在感を感じさせるが)。そうした実力者たちが出しゃばらず完全に脇役に徹しているという点もこの作品の魅力だろう。物語としては冗談のようなストーリーだが、個人的にはアリス(蒼井)とその父との親子関係が物語に奥行きを与えている点が好印象である。蒼井優は魅力的な女優だ。これからも魅力的であり続けるだろう。ラストのバレエを踊るシーンは眩しいほどの魅力に溢れている。
・「バレエ少女」
クラシック・バレエ。それは、ごくごくフツーに生きている男にとって、絶対の聖域。僕はこの作品を観て、「オシャレ系役者」と勝手に称して今まであまり好きになれなかった蒼井優さんに、いともたやすく「マジホの字」してしまった。あのとんでもないトゥシューズで、しかもミニスカートの制服で、「減るもんじゃないんで」とか言って、クラシック・バレエ。もうオシャレ系とか言ってられませんでした。共演の鈴木杏ちゃんとのやりとりがまた、凄く自然なのにちょっとおかしくて、良い。お互いを呼び合う「きみ」という言葉が、なんとなく文学的で耳に残ります。少女って凄いなぁ。美しいと言ってしまうにはちょっと可愛すぎる草花みたいな、あどけない強さを感じました。フツーの男の若干いかがわしい憧れと、少しの畏怖を込めて、この作品を猛プッシュします。
・「絶賛です。」
最近の邦画はなんとなく雰囲気だけで終わってたり、ストーリーは色々謎を含んで終わりってのがありがちですが、この作品は起承転結がしっかりあって楽しめました。描写しているのは日常の風景なんですけどね。
岩井監督独特の、まるでシフォン越しに撮ったような淡い色彩。粒子の粗いような映像。それは今作品でももちろん健在で、ふたりの女の子+男の子の三角関係を出すぎず控えず彩っています。
そんな詩的な映像ながらも、随所に盛り込まれる<笑い>。花役・アリス役の鈴木杏、蒼井優の等身大演技が笑わせます。そして彼女らをとりまく宮本先輩やそれぞれの親といった主演以外のキャラクターも、かなりイイ味をだしています。そして、沿線の駅名や、多数のカメオ出演、はてはショッピング袋にいたるまでちりばめられた小さな遊び。
「四月物語」にて「雨」を喜びのイメージとして演出した岩井監督に感銘を受けたのですが、今作も花のほうのクライマックスにて相反するイメージを取り混ぜ、場をいっそう盛り上げていたのが印象的でした。ネタバレになっちゃうんで詳しくは書けないんですが。
最後に。少年と少女の話なので、大きなことは起こりません。人によっては「それほどでもなかった」という作品かもしれません。それでも私には、「人間」が面白い、「日常」が面白いと思わせる、迷わずお気に入りと言える1本になりました。いや、邦画で一番です!
やっぱ岩井俊二作品は好きだっつって!!
(しかし今どきの女の子は「ハンニバル」を見るのかぁ...)
・「ゆっくりとグッとくる」
少し前にキットカットのお菓子に触りのDVDがおまけでついてたものの本編映画。あまり期待していなかったけど見終わった後は結構残るものがあった。意外とよかった。
ものすごくゆっくりとしたテンポで話が進んでいくが後半に行くにつれて綺麗につながってくる。「花」と「アリス」それぞれがハマリ役。顔をクシャクシャに崩しながら花が独白するシーンとアリスが気持ちよさそうにバレエを踊るシーンはグッとくる。ちょっと泣きそうになった。
アリス役の子の手や指がものすごく綺麗なのに驚いた。花のちょっとしたセリフ回しもキャラが立っていてよかった。
・「やはりオススメ」
2回目を観る。やはり観ていて気持ちがいい。リラックスできる。
鈴木杏のちょっとした一言にかわいさを感じ、蒼井優のいたずらっぽい顔がまたかわいいと思う。それぞれの違った魅力。端々から感じる友情。真剣さ。
スローテンポで意味不明な前半が、後半でうまくつながっていく。
ちょい役で出ているゲストがすべてハマり役。音楽と映像の綺麗なシンクロ。後味がものすごくいい、という感じ。バレエに疎い私にもわかるバレエの迫力。
少女マンガのような空気の映画。特に女性にオススメ。
・「家族の大切さ」
家族の大切さ・ありがたさを改めて感じました。
主人公・佐和子の純粋さが映画に光を与えています。
佐和子が家のお風呂場をボーっと眺めるシーンが何度かあって
「何を思ってるんやろう?」と疑問に思ってましたが
物語が進むにつれて明らかになります。
直ちゃんの彼女の言葉
「友達や恋人はこれからいくらでも作れる。でも家族の代わりはいないんだよ」
が、印象に残る。
エンディングでミスチルの曲がこんなにもマッチするとは!!!
・「みんな、守られてるんですね。。。感動作です」
山並みにまもられた街の風景、ミスチル&彼らのプロデユーサー小林武史さんの優しくメロデイアスな旋律、家庭崩壊しちゃうんだけど深いところでは不器用ながらも支えあってゆく家族の愛情、そしてぼくたちは知らないうちにともに守り、守られているんだという安心感、幸福感。。。
・「ミスチルファンは観てほしい」
映画の内容はすごくよく家族の大切さ、人への思いやり、甘酸っぱい青春の日々を思い出させてくれる作品です。そして、自分はこの作品をみてMr.Childrenの「くるみ」が何を歌いたいのかがわかりました。「くるみ」の為に作られたんじゃないかと思わせられるそんな映画です。
・「心に響きました。」
この「幸福な食卓」という映画、なぜ映画館で見に行かなかったんだろうと今更になって後悔しています。 何となく買って何となく見たこのDVDですが見始めると物語の内容、セリフの一言一言がとても奥深くて考えさせられるシーンがたくさんありました。(特に最後の30分辺りから) 見終わった後、寂しさやら何やらで泣きそうなくらい心に響くものがあって家族の大切さは勿論、人生の考え方が変わりました。 こんなにも素晴らしい作品に出会えて本当によかったです。
・「たくさんの人に見て欲しい」
こんなにいい映画なのに公開時の動員がいまひとつだったらしいです。DVDでたくさんの人に見てもらいたい映画です。大切な人の名前を自分の名前より一生懸命に探す入試発表のシーンが印象に残りました。この映画には心に残る名場面、名セリフがたくさんあります。
・「女優片岡礼子に注目★」
田辺誠一と 高橋和也のラブシーンを、ごく自然に眺めてしまった。私は異性愛者だが、同性愛者同士のラブシーンを目にするのは、初めてだった。にもかかわらず、この違和感の無さは、何??
この映画で、女優、片岡礼子氏を、私は初めて知った。うまい、演技。ボソボソしゃべるような口調も、ぶっきらぼうな仕草も。色で表すなら、ピンク~や、白~、なんてパステルな印象ではない、どちらかというと、黒、グレイ、くすんだ緑。しかし、けして下品ではない、片岡礼子氏が、かもしだす気配。
父親を求め、父親から完全に拒絶される片岡礼子演じる女性が、自ら子供を授かろうとする。そして、「父親になれる目をした」男、田辺誠一演じる男性と出会う。子供を授かり、慈しみ、育てることによって、自らが受けられなかった親からの愛を、昇華させようとしているかのようだ。しかし、そこからギスギスしたエゴは感じられない。むしろ、愛に対する必死さ、ひたむきさが伝わってくる。
高橋和也演じる男性がチャーミング。しだいに片岡礼子とうち解けていく様子も、楽しい。
・「セリフと演出と俳優陣に感激!」
たいへんすばらしい映画です。片岡礼子さんは、本作でキネマ旬報の最優秀女優賞を受賞されたと記憶しています。片岡さんのみならず、田辺さん、高橋さんもすばらしかった。
ストーリーは商品説明のとおりですが、イレギュラーなかたちの家族を築こうとする男女3人の葛藤が派手さはないですが確かな表現でつづられています。
プロットとしては、常識を外れた道を歩もうとする片岡さんに、常識をぶつけてくる秋野鴨子さんを配置して対照的な構図を作るなど、少々ありきたりに感じるところに不満もないではなかったですが、それを補って余りある演出・セリフのよさが光ります。いたずらに感情を誇張しない演出、ここぞという時にアップにせず引き気味のカメラで静かに綴っていく手法、手垢のついていないセリフ(次はこう言うだろうな、というのが裏切られることが多々ありました)、実に観る甲斐のある映画でした。
テレビと映画は異なる表現手段なのだ、そのことを強く感じさせられた、映画ならではの秀作です。
・「主演三人がすごくいい。」
ゲイのカップルに突然子供がほしいとやってきた女とのドタバタコメディかな、と思って映画を見ました。ぜんぜん違いました。ゲイの物語というよりも家族についての物語でした。とにかく主演三人の会話の自然ですばらしかった。唐突にあなたの子供がほしいと田辺誠一に押しかける片岡礼子に不自然さを感じる人もいると思いますが子供を作る、家族を作るということで自分たちの欠落した部分(物語内ではは父性が中心)を再構築できるんじゃないかと迷い、葛藤する主人公たちを私は妙にせつなく感じました。それと演出もすごい。監督はとにかく日常の雰囲気を出したかったのでしょう、高橋和也が口論するシーンで勢いあまって台詞を噛むのですがそのまま最後まで台詞を言い切ります。普通の映画だったら役者が台詞を噛んだらNGです。実際興奮している人間が話すと口がうまく回らないことがあってそういう細かい日常の人間の描写まで生々しく撮られています。最終的に田辺誠一、高橋和也、片岡礼子が奇妙なバランスのユニットのようになってきて映画を見終わったと主演三人がその後どうなったのかもっとみたい、という気持ちになります。いい映画だと思います。
・「胸を張って推薦します。これが「日本の映画」です。」
久々に映画らしい映画を観ました。
練りに練った脚本と達者な俳優。安心して全部任せて内容に没頭するだけ。観ている人を笑わせて、義憤に駆らせて、しんみりさせる。そういう映画です。
私も自分の家族の中に、こいつホモじゃないか、と疑っている人がいるんだけど、この映画見た後じゃ人間がみんな愛しく思えてくるからね。許す。今なら許す。
主人公の設定がゲイだからといって、スラプスティックなコメディーや差別反対を声高に叫びたいよーな人は他をあたってください。
・「邦画のゲイムーヴィーの佳作」
ゲイのカップルと子供が欲しい独身女を巡るストーリー。まず、配役が適材適所!特に「子供が欲しい女」(名前知らない)のアッケラカンとした役作りに好感、個人的にこういうアッケラカンとしてズバズバ物言うタイプは好きだ。(対照的に、田辺誠一に付き纏うストーカー的女=思い込みグズグズ性格はバッド!)この女は作品に不要でマイナス点。それを補ってここに推薦する動機になったのは「ハッピーサプライズ」のエンディング!これは予想出来無かった!悲喜こもごもの最後にドンデン返し(でも無いが)で大満足!ゲイを巡る細部も現実通り。邦画見ない方(自分も見ないが詰まんないからだ)、ストレートの方にも「普通?の映画」として楽しめ、かつ色々考え思い出す作品です。
・「傑作です!」
無理に想像したり構えたりせず、楽な気持ちで画面と向き合って下さい。何故なら、巧妙な脚本に依って自然な思考の流れと爽快な結末が用意されているからです。物話の構成は特徴的ですが、わざとらしさも、押し付けがましさもなく、何より解り易いのは見事という他ありません。もちろん、脚本の力だけではなく役者達の好演に因るところなのですが。登場人物の描き方は鮮やかで、主要人物だけでなく脇役のひとりひとりに至るまで性格付けされているので、観ていて無駄な場面が無いという印象です。 宮田君の同僚、ウェイター、タクシーの運転手、山ちゃん...可笑しいです。また、作品の絶妙なアクセントになっている音楽の使い方も楽しめます。何だか褒めすぎのようですが、このような作品を生み出す監督、脚本家がいるというだけで嬉しくなるのです。
・「東京郊外・調布。ありふれた町の一晩が、おそろしくドラマチック!」
3人の人物からの違った視点で、一昼夜の出来事を叙述する。人物Aが見ている真実はBとCにはけっして見えない。他も同様。観客である私たちだけが、すべてを見通している。これはものすごく魅力的でスリリングな体験だ。そして、たった一昼夜だというのに、誰もがさっきまでと同じ人間ではない。時間とともに人物までも徐々に変わっていく。なかでもダイナミックな変化を見せる人がいて、その意志の決断にはスカッとさせられる。ラスト、パズルの最後のピースがかちっと音を立ててハマるとき、ものすごい気持ちよいです。めったにないものを見せてもらいました。映画というのは「見たこともないものを見せる」ことができればそれだけで素晴らしい作品だと思っているのですが、本作はまぎれもなく素晴らしい作品です。
・「★段々と面白みが増してくる★」
彼女にふられたばかりのリーマン宮田が、探偵である友人・神田とレストランで食事中、婚約破棄で家出中?の真紀と知り合います。(元カノを忘れられない人のよすぎる宮田のために、神田がナンパした)泊まるところのない真紀を家に呼ぶ宮田ですが、そこに元カノのあゆみが来、あゆみのあまりな勝手さにあきれて真紀は家を出ます。そして宮田は・・・
初めのエピソードはありがちな恋愛バナで、だから?と思ったのですが、その後、宮田の視点と同じ時間軸での神田の視点の話へと移り、釘付けになっていきます。あれはこういうことだったのか!!と点と線です。再び視線は変わりますが、ここまで来たら笑いの連続。そしてあまりにもうまい見せ方に、うならされました。最高におもしろかった。最初は宮田(恋は5・7・5の相手校キャプテン)に「なんでこのが主役やねん」なんて思いましたが、通してみると彼がしっくりきます。皆に味、ありすぎです。最初おもんない!と思ってもしばらく我慢して見てみてください。絶対はまるはず。
・「でもなんだかついつい気になって見てしまう」
友人に強く薦められ、映画館で見て…ツボに入った作品。
序盤は「?」どうしてこの作品がいいんだ?低予算作品だからユルくない?……って思って、しばらく我慢して見続けたら……
あーーーーっ!そうだったのかぁーーーっ!
と、もう一度じっくり見たくなる作りなのです(笑)登場してくるキャラクター達それぞれの視点が実に巧みに交差してる!2度じゃなく、3度観たくなる作品だと思います。【映像特典】DVDならではの映像特典は、この作品にハマッた方には堪らないオマケだ。ただ、あえて言わせてもらうと……インタビューの各役者さんの音量が小さ過ぎ〜っ!音を大きくしてたら普通の時の音が大きくてビックリしたも〜ん(汗)↑この1点だけ減点です(笑)
・「傑作!! 文句なく星5つです」
同時多発の人間交錯ドラマは、タランティーノとか、アレハンドロ・ゴンザレスとかが得意としているけど、本作は、クライムサスペンスではなく、ゆったりした感じがいいし、ヤクザが出てきて、監禁されたり拳銃が出てきたりもするが、誰一人傷つかないコメディで、ちょっとホンワカした気持ちになれるラヴストーリーになっているのがいい。
時間をいったん各個人に分解し、再構成して見せてゆく。サラリーマンの富田君、彼の幼なじみで探偵の神田君、そしてなぜかヤクザの組長・浅井親分。3者の視線で、夜から朝までの時間と人物交差が巧みに描かれる。それぞれのシーンが、どっかで繋がっている。登場人物たちの後ろで何かやってたり、何かが横切ったりするのが、ちゃんと伏線になってたりする。観客は随所でこの出来事の裏では、こんなことが起きていたのかと驚く。ベッドの下からアングルで宮田と真紀の足元のシーンやバンザイをする宮田の横をヤクザの車が通るなんてシーンは、ホント最高。観客は『神の目』で物語の全体を見ることが出来るのに、登場人物たちは自分に係る出来事しかわかっていないというズレの妙ですね。
コンゲームというか騙し騙される物語の中で、ひとり富田君だけは、お人よしのいい人。ほかの登場人物、ヤクザの親分でさえも、なんだか憎めない愛すべき存在ではあるんですが、なんと言っても、どこまでも純粋な富田君。彼がいるから構成の妙だけが突出する映画になるところを救っている。というところも押えておきたいポイント。
・「深まり行く秋の東京の景観に、人間模様が切なく心にしみてくる」
オダジョー演じる法学部”8年生”フミヤと、コワオモテの借金取り福原の長い”散歩”。福原は奥さんを殺しているのだが、フミヤとの道中で人間的なユーモアと、奥深い人情味をみせてゆく。東京の秋、散歩ならではの景観をぽ〜っと見ているうちに引き込まれ、そしてラストが近づくにつれ、なんともいえない切なさが胸にこみ上げて来る。。。
福原の散歩は重荷を降ろしていく儀式のようだ。そしてこれは吉祥寺から霞が関まで転々と歩くふたりの、失われた家族の物語でもある。福原の自首前日、二人はスナックのママ麻紀子 (小泉今日子さん)の家で、その姪と4人で、あたかもホンモノの家族のようにカレーライスを食べる。ここでのオダジョーの泣きのシーンがじ〜んとくる。ひとは孤島でありえないということばをおもいだす。終盤、彼らが訪れる遊園地の場面はただ切なく、こころに沁みてくる。ラストは。。。書いてはいけないでしょう、この佳作にふさわしい、心に残る名場面とおもいます。
エンディングテーマは70年代人気のあったムーンライダーズ。この映画、今の東京を描いているのだが、どこか70年代のひとびとの情景を眺めているような、ノスタルジックな雰囲気でした。笑えて、泣けて、ゆったりと時間が流れてゆくような、そしてしみじみとできる良作。東京の秋の散歩気分でどうぞ。星5つです。
・「三木監督×オダギリジョー×三浦友和」
三木監督の中では一番心にぐっとくる作品です。もちろん今までみたいに小ネタも満載ですが、小ネタがメインになりつつある前回の作品とは違い、今回は東京を転々としてる男二人を邪魔しないように、適度にちりばめられています。だからやっぱり心に残るのはオダギリジョーと三浦友和ふたりのやり取りであり、ふたりの言葉。切ないけど、あったかくなりました。
何も考えず笑いたいときは『時効警察』、ほっこり浸りたい時は『転々』がオススメです。
・「オススメ」
これは、とにかくオススメ。見たら「あぁ見てよかった」と思える暖かい映画。
・「せつない東京。」
もしも『図鑑に載ってない虫』が最新作であったら、三木ワールドは意外と果てがあったかもしれない。正直、飽きが来ていたかもしれない。
ところが、『転々』である。
いつもの三木節が、あの愛おしい小ネタたちが、実は見た目の何倍もの力を持っていたことを知る。
『ダメジン』の終盤、『亀は・・・』でスパイが地下世界に戻ってしまうシーン、『時効警察』の最終回の終盤のバスでの会話、『帰・時効警察』最終回のおじさんの家、地震直前のふたりの会話・・・
思えば、実はこういう手法はちゃんと確信犯的に持っていたのだ。三木監督は。ジーンとするシーンを、思いっきりミニマムにする独特の手法。
この『転々』では、それらの手法を(三木監督独自のテクニックだと思う。)チクチクと使ってくれるから、観ているこちらは大変である。
ラストはそのミニマム演出の完成形を味わうことができる。
最後は、全国区な、"はっぴいえんど"に比較して、東京ローカルな"ムーンライダーズ"だもんなあ。
せつない東京。
何度でも鑑賞できる傑作中の傑作です。
・「長い夜にひとりで見る映画。」
実は邦画独特の『間』が嫌いで邦画自体を余り観ない。しかしこの作品に限って言えば今回ばかりはその食わず嫌いが勿体ないかも。正直、エディターレビューを読んだ上でさして期待もせず鑑賞した。「ただ東京の下町を歩くだけ」の内容にこれといった興味をそそられなかったからだ。しかし意に反してなかなか良かった。確かに『間』はあるが他の邦画に見受けられるダレて無駄な『間』では無く、あるべくしてある『間』である。つまり『間』の使い方が絶妙。そして東京の風景。路地裏、児童公園、寂れた夜の時計屋、東京の狭い空しか見えない狭いビルの狭い屋上。
なぜこんなにも捉え方がうまいのかと思う。なぜか懐かしく思えてしかたなかった。東京生まれでもないのに。日本人が置き忘れてきた、と言うと言い過ぎかもしれないがバブルと供に消えていった(正確には消えてしまったのではなく時と供にどこかに潜んでしまった)なにかがこの作品にはある。最初、欝陶しく思えた三浦友和の長い後ろ髪でさえ最後にはしっくり見えてくるから不思議だ。
深夜ドラマ「時効警察」の雰囲気が好きだった人には勿論、日常の些細なことに苛々し疲れきっている現代人に特にお勧めしたい逸品。
・「構えない、作為のない、すばらしさ」
ヘルシンキに開店した「かもめ食堂」が客がまったく来ない日々から、満席になるまでの、ただそれだけを綴った映画。なのに、すごくいいと感じてしまうのはなぜなんだろう。見終わって数ヶ月経っても、強い印象が残っているのはなぜなんだろう。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ・・・フツーの演技をする彼女たちの「優しさ」が出ているからだろうか。それとも、昼でも平行な日差しのヘルシンキの、ゆっくりと過ぎていく「時間」を感じ取ってしまうからだろうか。
未だにわからない。
エンディングに流れる井上陽水の「クレージーラブ」がまたいい。
監督、原作、脚本とも女性だから出る味なのだろう。今年の映画「さくらん」もそうであった。もっと女性監督、原作者、脚本家の作品を、僕は観たい!
・「日常生活から逃避したいあなたへの究極癒しMovie」
特別な事件が起きるわけではなく、日常生活(まあ、自分のとは違うが)がたんたんと描かれています。でもその日常生活が音楽のようで、美味しいコーヒーのようで、お洒落な家具のようで。 そこにあるだけで、ほっとさせてくれるものなのです。映画に出てくる食器、家具がオシャレ。フードもとても美味しそうに撮れている。仕事に疲れて帰ってきたときに、また手にとって思わず再生したくなるそんな映画です。
・「お話は淡々としているが傑作!!」
おしゃれなキッチンの佇まい、焼き立てのシナモンロールから始まり、トンカツ、ショウガ焼き、肉じゃが、そして、おにぎり、鮭の塩焼き、等々、シンプルな料理が実に美味しそう。そんな料理を作るシーンを観ている、ただそれだけで幸せな気分になってしまう...。
そもそも「フィンランドなら、何とかやっていけそうだと思った」という以上に、サチエが食堂をオープンしたいきさつは語られないし、ミドリが日本を飛び出してきた理由も分からない。ドラマティックな展開をあえて避けてる脚本なのですよ。つまり「野暮なことは聞かない」という姿勢がとても良い。オトナだね。(笑)
「やりたくないことはやらない」という姿勢も羨ましい。映画はそんなスローで暖かな映画の空気に包まれますが、「人はみんな変わっていくものですから」と、ちょっと辛味の利いたスパイスをふりかけるのも忘れない。話は全然違うものなのですが、なんか、「バクダッド・カフェ」を思い出してしまいました。
それにしても、何と言うことのないシーンで、ずいぶん笑わせてもらいましたし、小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、それぞれの強烈な個性が生きている。絶妙の間がすばらしい。エンドクレジットに流れる、井上陽水の「クレイジー・ラブ」がこれまた素晴らしい。この曲をもってくるセンスに脱帽。自由だけれど哀しく、もどかしいけれどちょっと希望がある。コメディな部分も含め、ゆったりした映画でした。
・「ゆったりとした気分に包まれる、素敵な映画です」
北欧はフィンランドの港町。その街で「かもめ食堂」を開いた小林聡美の店を、最初は片桐はいりが、次にもたいまさこが手伝うようになります。ソロだった音楽がデュエットになり、いつの間にかトリオになって、静かだけれど凛とした調べを奏でている、みたいな・・・。そんなハーモニー、生まれてくる三人の雰囲気、異国の食堂として次第に馴染んでくるお店の雰囲気が、とてもとてもよかったです。
不思議に心地よく、リラックスしたたたずまいの音楽が、またいいんですよね。ゆったりとしたフィンランドの空気にしっくり溶け込んでいる、そんな音楽による作品との絶妙なブレンド。美味いコーヒーのような、静かな風味の中に、深みとコクのある味わいをたたえているみたいな。見ている間、「この作品のたたずまい、空気感はいいなあ」と、心からくつろぐことができました。
そうそう、いくつかのシーンで、しゃけとおかかとこんぶのおにぎりを食べたくなったなあ。「おにぎりは、日本のソウル・フード」って台詞に、確かにそうだよなあ、うんうんとうなずいておりました。
見終えて、また最初からのんびり、ゆっくりと見返したくなった映画。私の心のツボのど真ん中にすこーんと、乾いたいい響きを立てて収まった一本。これはもう、すっかり気に入ってしまった。
・「かもめ同好会」
何もしない。何も悩まない。美味しいもの食べて、お茶飲んで、友達やご近所さんと何気無い会話。何事にもスローで、でも、芯は強く。ヒールの靴や、肩苦しい洋服は厳禁。自分が自分らしく出来るそんな清潔感溢れる身なり。そんな何事にも適度で、自分自身に丁度いい生活スタイル。なかなか出来てない日本人が多いよね。せめてこのDVDを家で流して、空気だけでも、スローな生活を。
・「日本ってすばらしい」
とても面白かったです。役者さんのキャラもみんな濃くて、ほのぼのとしているんだけど超非現実的だったり。変わった人たちがいっぱいでてきて、ごちゃごちゃしてるんだけど、最後にはすうっと心に残る。起承転結とか盛り上がりは特になくて、途中で、「中学生のあたしがこんな映画ちゃんと理解できるのかなあ」と心配になったけど、最後には、にんまり笑顔になって、「これでいいのだ。」と幸せな気分になれました。もっと大きくなってからもう一回みたいなと思います。役者さんの演技は「カメラ回ってんの気付いてる??」ってぐらい自然で、浅野さんのシーンはふつうのプライベートの会話をきいてるようでした。幸子ちゃん役の女の子は、セリフの少ない役をよくあそこまで表現できたなあと感心してしまいます。じっくりと家でまたみたいなあと思いました。
・「なんかイイなぁ、好きです」
6歳の少女、幸子を演じた坂野真弥のどこか醒めた表情が作品のトーンを象徴していますね。(笑) そして、『何か納得いかない、釈然としない』モヤモヤ感を体現しています。
ストーリーテリング的に、各エピソードをあまり語りすぎないのがいい。結末に明確な「オチ」がなく、ちょっと説明不足かなと思わせる。その尻切れとんぼな感じが余韻となる。「オチ」を何となく自分の気持ちの中で補いながら観るという、ゆったりしたテンポが何とも言えず心地いい。とにかくもホンワカとした結末を迎えるんだよね。
「プレミア」という映画雑誌を読んでたら、カンヌ映画祭で小津安二郎に通じるという外国人評があった。ハチャメチャな展開のこの映画から小津を関連付けるとはすごいなと思っていたけど、実際観たら、そういわれれば、笑いの方向性としては「鮫肌男と桃尻女」や「PARTY 7」の延長だと思うが、どことなく小津安二郎のコメディに似た感じもするから不思議。
・「スローなリズムで」
最近自分じゃないなぁ。がんばりすぎてるなぁ。
そんな気分の人にお勧めします。やさしく、ほわほわした映像。いろんな人がいて、それでいいのだ!!
会話はほとんどありません。伝わります…。えー、この人が?と思う出演者にも注目です(^^♪
・「どうでも良いところにも贅沢な布陣。愛に溢れた最高の一発ギャグ群。」
パーティ7、鮫肌男と言うように普段ぶっ飛び作品を作る石井監督が、本作では一転して温かな家族愛を描き出しております。
浅野忠信、我修院達也、坂野真弥、土屋アンナという出演者を見るだけでもいい顔ぶれだなぁと感心するのですが、本当にどうでも良いところにも贅沢な布陣が・・・。ナレーション和久井、我修院達也の奥さん役(既に亡くなった役なので写真のみで)に樹木希林、アマゾンの野生少女で漫才師デビューする役に野村佑香、長男の佐藤貴広の初恋役に相武紗季と贅沢な一発ギャグが散りばめられています。
お話は春野家の人々がそれぞれ持つ生活上の悩みを、有り得ない映像表現を用いつつも、ほのぼのまったりと描いている以外はあくまで誰にでも有る普通の日常の物語です。そのため演技も恐ろしいくらいに日常的で浅野と元彼女の気まずい空気だとかは痛いくらいに伝わってくるものがあります。長男に自身の野グソデビューを語るエピソード等、各エピソードが大変微笑ましく描かれているのも印象的で、ラストのエピソードでは暖かな愛に包まれます。
余談ですが「山〜よ山〜よ!茶ッ々ッ」の挿入歌が頭から離れません。思わずそちらのDVDも買いました。
・「ほのぼのと、夕焼けが・・・」
特に大きなストーリーはないのですが、ユル~い雰囲気で、140分がゆったりと楽しめます。ひとつひとつのネタはしょーもないのもある(笑)のですが、積み重なったクスクス笑いで幸せな気分になります。『♪なんでアナタは三角定規なのっ!』 って、もーキュートで笑っちゃいました。
また、監督が『CGはありえない!』と、見事ロケで撮りきった満開の桜の美しいこと!ナンセンスなギャグと美しいビジュアルで、愛すべき作品です。
変なおじいちゃん(我修院達也)のパラパラマンガ、謎のダンサー、ヒマワリと逆上がり・・・と、お気に入りは挙げきれませんが、心地よかったのが春野一(ハジメ)の淡い恋のパート。雨の中、バスに乗る少女にカサを渡す場面なんか、カッコ良くて拍手です。その彼女を演じる土屋アンナも可愛らしくていい感じです。今回はヤンキー役じゃありません(笑)
とりあえず買っておいて、10年くらい経ってからまた見たいなぁ・・・そんな映画です。
・「ケン達と一緒に生きてみたい!」
1969年の佐世保における高校生の青春痛快劇。 主人公のケンは人生のテーマを「楽しむ」ということに置き、何よりもまずそれを優先する。また、長いものに巻かれることをせず、自分達の力だけで自由に人生を楽しむ。 バリ封をしたり、フェスティバルをしたり、恋愛をしたりと精一杯‘今’を楽しむケン達。後先考えず、好きなことを気の済むまで行動に移してしまうケン達と一緒に生きてみたいとさえ思った。 見ている時はついつい笑い出してしまい、見た後は物凄く気分爽快になる作品である。
ソレデハ…
・「最高のRESISTANCE」
最初から最後までずっと笑いっぱなしでした。「退屈な奴らに俺たちの笑い声を聞かせてやるったい!」という科白通り、ケンとアダマの笑い声がしっかり響きました ☆☆☆☆☆ (五ツ星です)映画を見た後で村上龍の原作を読みました。原作のラストもほろ苦くて心に染みるのですが、映画のラストもクドカンらしくて好きです。(十年前、十五歳のとき、『限りなく透明に近いブルー』の読破に挫折したのですが、映画をきっかけに村上龍作品が好きになりました。)レディー・ジェーン役の美少女・太田莉奈ちゃんも日露ハーフ(ロシア語講座で見事なロシア語を披露していました)ということもあり、ジャズが似合うエキゾティックな佐世保に似合ったキャスティングだと想います。難しい思想を小難しい顔して語ることじゃなく、楽しく笑って生きることこそが最高のRESISTANCEなんだと気付かせてもらいました。
・「新たな魅力発見!妻夫木聡」
妻夫木聡彼に対するイメージが良い意味で壊された作品でした。
監督曰く、「ウソばっかりついて、動機がどうしようもなくて、はちゃめちゃ。下手したらやなヤツっていうキャラクターを演じて魅力的な人は妻夫木くんしかいないなって思いました。今まで彼が支持されてきた、ちょっとナイーブでヘタレ的なイメージとはまた違って、みんなを巻き込んで、力強く引っ張っていける。そういう新しい面を見せたいっていうのがありました」というように、この作品を見るまで、まさにそんな妻夫木君を見て、気に入っていたので、正直見るのを躊躇していたところもありました。かなり飛んだ内容ということは耳に入っていたので、これでイメージが崩れてしまうのではないかと余計な心配をしていたんですね。が、しかし!実際意を決して観てみると、これが面白い!男子高校生特有のすけべぇなところも満載だし、結構お間抜けな表情も見せるのだけど、全然それが嫌味じゃないんですよ。
さらに、監督がそんな思いから要求したのは、今まで妻夫木君が得意としてきた自然体の演技とは真逆のものだそうです。「今、自然体の演技が主流というか、評価されているけど、おもいっきり演じるというか、ONの芝居で、感情を表に出して躍動感のある芝居を目指そうと話しました。」というように、観ていると、主人公のケンとアダマに引っ張られて、自分がその場にいてハチャメチャを楽しんでいる気分になって、とっても楽しかったです。引き込まれすぎて、観てからしばらく、佐世保弁が頭から離れませんでした(^^;ホント、新たな妻夫木君の魅力を引き出した、良い作品だと思います。
・「最高!」
この映画は、はっきり言ってしまえば馬鹿映画である。しかし、この馬鹿さ加減が絶妙で大変面白い。村上龍の原作とはまた少し違った描き方がされているので、小説を読んだ人も十分に楽しめると思う。ただ、前編佐世保弁で話すので、聞く人によっては意味がわかりにくいかも・・・。私は地元なのですんなり見れましたが。
単純に笑いたい人、馬鹿映画を素直に見れる人には絶対にオススメ! 何でもかんでも批評したがる人は見なくても結構です。
・「指紋」
私は、この作品を映画館で2度観て、さらにDVDまで買ってしまったくらいハマりました。 誰もが一度は経験したことがある青春や、笑いを共有できる友達がいることを再確認させてくれる。 ちなみに、私が一番ウケたのは『指紋のなか中村』君です。
●ピンポン
・「単なるスポコンドラマを越えて美しい。」
窪塚洋介演じるペコのエキセントリックな演技は好き嫌いの分かれるところだと思いますが、幼馴染に敗北した事から立ち上がろうとするペコの姿と強さを身につけ成長していくスマイルの姿、そして彼らの互いを信じる友情は単なるスポコンドラマの領域を超えて、見るものをひきつける。特にラストのインターハイ決勝戦で打ち合う互いの姿が、幼年期の卓球を打ち合う姿と重なり、あまりにも美しい。そして彼らをコーチするくわえタバコの夏木マリと中途半端な英語を使う竹中直人がそれぞれいい味を出しています。自分にもこんな青春時代がほしかった。そして個人的には江ノ電鎌倉高校駅前等、美しい鎌倉や江ノ島の姿が映画の中で描写されていて、何度見ても感動します。
・「スマイル!」
な〜にも考えずに観れる作品。随所に響くサウンドもnice choiceだ!僕的には、スーパーカーが好きなので、橋の上から飛び降りる時の"free your soul"や、スパイクを連打で打ち込む時の"strobolights"なんかは最高に素敵! 窪塚自身も大好きだが、ここでは何かと世間を騒がせている、中村獅童の演技にも注目したい。スキンヘッドのツルツル頭で、窪塚(ヒーロー)と打ち合う場面は、最高にジ〜ンとくる。スマイルのティーチャー役の竹中直人も、微妙な英語を使って、実に面白い。ヒーローの育て親、夏木マリのタバコをふかす、その演技も見もの。とにかく何度観てもいい!
・「最高レベルの境地」
卓球を楽しめる境地へ誘う、レベルの世界観を、大いに描いているように思う。ストリー展開は、予想どおりとも言えるが、最後の締め括りは、美しい。中村獅堂が、よい味を出している。『少林サッカー』の卓球版があってもよいのではいか、こう思った。続編を期待したい。
・「ストレートに感動しました」
5年以上前に見た作品を今見返しても、 全然古びてなくてビックリしました。
ストーリーもキャストも最高です。 発作的に見たくなって買いましたが正解でした。
役者さんたちの熱演にただただ圧倒されます。 大人計画好きとしては、松尾さんの警官(若い!)荒川さんのキャプテン太田、そして近藤さんも出てたんですね! そしてもちろん宮籐さんの脚本も予想以上に良かった。
窪塚さん、最近見ませんが、是非また復活して欲しいですね。
久々にストレートに感動しました。
・「傑作」
本作はまさしく「傑作」と呼ぶにふさわしい作品です。松本大洋の原作に忠実な脚本で、登場人物も原作に負けていない存在感を出しています。特にスマイル役のARATAが良かったです。原作のスマイルを私のイメージどおりに演じてくれています。ペコ役の窪塚くんもサッパリとした演技でこちらも満足。チャイナ役の俳優さんも良かったし、タムラのおばば役の夏木マリも存在感でまくりでシーンを引き締めていました。また、卓球シーンが心を打ちます。この映像で示されたものは、卓球に限らず、スポーツ全般に普遍的に存在する「心」を描き出していると感じました。単純にジンとしてしまいました。本作は本当に傑作です。見ていない方は是非。きっとあなたの期待を本作は裏切りません。