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▼気狂いピエロのノクターン!:セレクト商品

餓狼の弾痕 (角川文庫)餓狼の弾痕 (角川文庫) (詳細)
大藪 春彦(著)

「読め!これを!」「みんな年をとる」「☆は保留したい。考える範囲を超えています。」


カナリアが囁く街―警察庁が震撼した七日間 (講談社ノベルス)カナリアが囁く街―警察庁が震撼した七日間 (講談社ノベルス) (詳細)
大石 英司(著)


黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) (詳細)
小栗 虫太郎(著)

「これが天才小栗の最高傑作 」「ぶっとび」「普通の推理小説が好きな人は絶対に読まないこと」


華やかな喪服 (光文社文庫)華やかな喪服 (光文社文庫) (詳細)
土屋 隆夫(著)


接吻 栗本薫初期短編集 (角川文庫)接吻 栗本薫初期短編集 (角川文庫) (詳細)
栗本 薫(著)


復讐の白き荒野復讐の白き荒野 (詳細)
笠井 潔(著)

「妙な精神主義」


タレント文化人筆刀両断! (ちくま文庫)タレント文化人筆刀両断! (ちくま文庫) (詳細)
佐高 信(著)

「「政官財癒着構造」を読み解く書」「批判力」「文字通り『広く浅い』」「買う価値は無い」


紅葉全集 (第2巻)紅葉全集 (第2巻) (詳細)
尾崎 紅葉(著)


蠅男 (大衆文学館)蠅男 (大衆文学館) (詳細)
海野 十三(著)

「評価がわかれそうな作品」「この自由な想像力を見習いたい」


闇に用いる力学 赤気篇闇に用いる力学 赤気篇 (詳細)
竹本 健治(著)


だから僕は…―ガンダムへの道 (角川スニーカー文庫)だから僕は…―ガンダムへの道 (角川スニーカー文庫) (詳細)
富野 由悠季(著)

「疾風怒濤のアニメ人生青春譚」「この本を読まずしてガンダムを語るなかれ」


シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11)シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11) (詳細)
エラリー・クイーン(著), 井上 勇(翻訳)

「「世界が5分後に滅るとしても、推理を続けてやる」」「《ダイイング・メッセージ》が導く迷走劇」「優れたプロット、発想卓抜」「ストーリーは、クイーン作品にしては面白い。」「一番興味深い」


おもひでぽろぽろおもひでぽろぽろ (詳細)
高畑勲(監督), 今井美樹(俳優), 柳葉敏郎(俳優)

「自分探しの旅」「大人のジブリ。」「”立ち止まる”ことの大切さを知った」「地味だけど宮崎アニメに無い「普通のすばらしさ」です。」「ジブリ作品の中で☆5つ」


MUSASHI~放送オリジナルバージョン~DVD-BOX(初回限定生産)MUSASHI~放送オリジナルバージョン~DVD-BOX(初回限定生産) (詳細)
木下ゆうき(監督), 浪川大輔(俳優), 堀川仁(俳優), 河原木志保(俳優), 山野井仁(俳優), 柳沢真由美(俳優), 五十嵐麗(俳優), 田中総一郎(俳優), モンキーパンチ(原著)

「愛すべき珍品」「何だろうが突き抜ければ名作になるんですよ。」「刺激が足りない人はこれを見ろ」「だな!!」「23世紀くらいまで吹っ飛んでしまった作品」


仮面ライダー剣 VOL.1仮面ライダー剣 VOL.1 (詳細)
特撮(映像)(俳優), 椿隆之(俳優), 石ノ森章太郎(原著)

「・・・」「職業ライダー」「ワカッテナイ。」「最高かも」「伏線が伏線を呼ぶ!」


幻の湖幻の湖 (詳細)
橋本忍(監督), 南條玲子(俳優), 隆大介(俳優), 星野知子(俳優), かたせ梨乃(俳優), 関根恵子(俳優), 北大路欣也(俳優), 芥川也寸志(その他)

「人が持つ気持ちのグルーヴ感」「うわ~、DVD出したんだぁ!」「東宝の暗部が時空を越えてDVDに!(失笑)」「導入部が悪かったので、結果的によかった」「決して一人では見ないで下さい」


特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.1【初回生産限定】特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.1【初回生産限定】 (詳細)
二谷英明(俳優), 大滝秀治(俳優), 荒木しげる(俳優), 誠直也(俳優), 西田敏行(俳優), 藤岡弘(俳優), 本郷功次郎(俳優), 桜木健一(俳優), 夏夕介(俳優), 渡辺篤史(俳優)

「生きててよかった!」「これぞ「刑事ドラマ」の最高峰」「彼ら特捜最前線」「DVDを買った男がいた!」「津上刑事よ永遠に!」


▼クチコミ情報

餓狼の弾痕 (角川文庫)

・「読め!これを!
大薮春彦。早稲田大学在学時に、江戸川乱歩さえビックリさせた『野獣死すべし』で鮮烈なデビューを飾る。日本ハードボイルドの巨匠。

その巨匠が晩年に辿り着いたのがこの作品です。いかなる境地だったのでしょうか、大薮さんも亡くなっているので真意はわかりませんが……。この本は既に『トンデモ本シリーズ』で山本弘さんが紹介していますが、ともかくものすごい本です。どんな形容も無意味とさえ思われます。小説を愛するどんな方にも読んで頂きたい。そして茫然として頂きたい。できれば、「著者の言葉」がついたカドカワノベルス版をおすすめしたいのですが、今では入手困難なので、この文庫版でも結構です。ともかく凄い。それしか言いようがない。

・「みんな年をとる
大藪春彦の最晩年の作品。読みながら様々な連想が湧いてくる。傑作「野獣死すべし」でデビューした、自意識の固まりの、コンプレックスだらけの犯罪小説家は、最後にこうなった。

・「☆は保留したい。考える範囲を超えています。
世のハードボイルド本というのは、つまるところ、男性向け、と考えればよいのか、と思いつつ、「マルタの鷹」は女性にだって十分アピールする、と考え直し・・・。いったい、この本を読むべし、というのは、何のため?(もしかして、笑うため?)

巨匠といわれる人でも病気になると、こんなばかみたいな小説を書いちゃって、しかも、それでも出版されちゃうんだから、人生甘いのよって確認するため?私が作家本人だったら苦しい。出版したくないですよ。

餓狼の弾痕 (角川文庫) (詳細)

黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240)

・「これが天才小栗の最高傑作
この作品は雑誌 '新青年' に連載され,1935年5月異例にも新潮社から豪華本として発行された.著者序文によれば,"褒められるにも,誹られるにも,悉く最大級の用語を以ってせられた" そうだが,それは現在まで70年以上の間継続している.探偵小説であるかどうかは全く問題ではなく,明治以後この国で書かれた最も衒学的な,謎に満ち満ちた作品で,この方面の達人であった澁澤龍彦氏もどこまでが本当でどこからが捏造かを桃源社版の解説で研究したが,ウィチグス呪法典で挫折した程である.この早川版は旧字旧かなのままで,それが最大の長所である.この作品は解けない謎なのだから濫りに改めては謎がより見えなくなるのだ.私はこの傑作と60年来付き合っているが,今度初めて判った本当が一つあった.それはヴィオラの巨匠テルチスで,今井信子さんの本で初めて知った Lionel Tertis のことだった.この始末なので,うっかり嘘だと言えない恐ろしさがあるのだ.それと,生粋の神田っ子の歯切れ良い戦前の下町言葉.とにかく天下の奇書である.

・「ぶっとび
「アストロ球団」ってのがありますよね。ちょいと乱暴な言い方すれば、『黒死館』はそれの推理小説版。かな。違うかもしれない。 あちらこちらで炸裂する、生身の人間の身体能力やら思考能力やらを超越しちゃうトリック。それに対する、法水の、これまた超人的な推理。そして、本筋から猛々しく脱線しまくって垂れ流される薀蓄。 正面から読むと難解。文学に対して門外漢である私には、チンプンカンプンです、はい。でも、これは『アストロ球団』の世界なんだ、と思ったとき、なんだか一気に作品世界に引きずり込まれましたよ。 こんな読み方、はっきりいって良くない、というより悪いでしょう。でもまぁ、そんな読み方も一応許してくださるこの『黒死館』という書物の包容力のすごさ、きっと100人が読んだら100通りの楽しみ方ができる空前の書だと思いますが。 

・「普通の推理小説が好きな人は絶対に読まないこと
町はずれの洋館。閉ざされた世界の中、高貴で陰惨な生活を送る貴族達。殺人予告があって、密室の殺人事件が起きるのは探偵ものの定石としても、占星術から中世・近代西洋史、医学に薬学に物理学、闇を歩く自動人形に門外不出の謎の四重奏団。さらに注釈があっても俄には理解できない衒学的な登場人物達の言葉の応酬。少なくともゲーテの「ファウスト」ぐらいは読んでからでないと、筋にすらついて行けない。こんなに馬鹿馬鹿しく道具立ての仰々しい殺人事件は他にない。ちなみに、「正統派の推理小説」「ありがちなサスペンス」を期待する人は、反則技の連発に頭に来ると思うのでおすすめしません。

黒死館殺人事件 (ハヤカワ・ミステリ 240) (詳細)

復讐の白き荒野

・「妙な精神主義
アクションとかスパイとか、「ヴァンパイヤ ウォーズ」が好きな人が喜びそうな場面もたくさんあるが、主人公の妙な精神主義が痛いんですけど。

これが真相かと思えば、さらになぞは深まり、かなり痛い目にあいながら、ひとつひとつ事実を手繰っていく主人公の行動には、思わず引き寄せられてしまうのだが、ストーリーのおもしろさから、やはり思想性が浮いているという感じ。

復讐の白き荒野 (詳細)

タレント文化人筆刀両断! (ちくま文庫)

・「「政官財癒着構造」を読み解く書
単なる「悪口雑言」の書ではない。「人物評」の形式を取ってはいるが筆者の綿密な取材から、日本の「政官財癒着構造」がみごとにあぶり出しにされている。コイズミ某が本当に改革しなければいけないのは、この「癒着構造」こそなのだが・・これは所詮無理な話だ。コイズミ某の存在そのものが「癒着構造」の賜だから・・・本書ではさらにこの「癒着構造」の補強剤としての「マスコミ」「芸能人」「広域○○団」「対米隷属」などの実態にも言及している。現状日本の「弱きをくじき強きになびく」風潮の中、筆者こそ真に庶民の側から物事を語れる人だと感ずる。

・「批判力
読みました、自分の好きな文化人が結構批判されていました。テレビや本の向こうにいる人に一度好感を抱いてしまうと、その言動に対して無批判となりがちだったなと反省させられました。ただ、影響力を危惧してとの事だとは思うのですが、所詮無責任な放言でしかないお笑い芸人の発言等までを批判の対象としなくても良かったのではと思います。

・「文字通り『広く浅い』
まず目次を見て、「筆刀両断」される人数の多さに驚く。次に、あまりの内容の薄さに驚く。

一人当たり3ページほどで批判されているのだが、ほとんどが悪口の域を出ない。ピンポイントで端的な批評なら、まだ好奇心と邪心がそそられて楽しめただろう。しかし、本書は時折ハッとさせられる所もあるが、多くは的外れな批判・・・・いや、批判と誹謗中傷の区別がついていないとしか言いようがない。「おいおい、そんなところを突く余裕があるなら、このことを批判してくれよ!」と、何度読みながらツッコミを入れたことか・・・・

政策や官僚批判など、『敵』がはっきりしていれば、深く『掘り進む』ことができるのだが、このような不特定多数への絨毯爆撃では、掘り進むどころか『耕す』ことも難しいのではないだろうか?

・「買う価値は無い
この本では様々なジャンルの人間が批判の対象となっている。

しかし、その内容となると、薄い上に単なる悪口、誹謗中傷と変わらないものばかりで、正直場末の飲み屋にいるような酔っ払いが吠えるようなものが大半である。たしかに、「ふ〜む」「成る程な」と思わせるような批判もほんの僅かあるが、それでもちょっと考える力がある人間ならば、大方が思うレベルの上、もともと「胡散臭さ」が漂っているような人物についての批判ばかりだ。しかも、文体の品の無さ、唯我独尊的な見地が読後の不快感をさらに引き立てる。著者のレベルもたかが知れるというものである。

タレント文化人筆刀両断! (ちくま文庫) (詳細)

蠅男 (大衆文学館)

・「評価がわかれそうな作品
現代を基準に考えれば、おそろしく型破りな作品。読者の志向によって評価がわかれる作品である。その理由として、①舞台が関西地方なのであるが、会話文などがコチコチの関西弁で書かれていることが多い。それを読みにくいととるか、自然なやりとりととるか。②あまりにも非科学的な犯行。

既成概念を逸脱しているのが、現代人の感覚に会うのかどうか。

とにかく、犯行がわかった時の衝撃は大きい。

・「この自由な想像力を見習いたい
大富豪の屋敷に届けられる殺人予告。差出人は蝿男。厳戒態勢の中、お約束通り当主は密室状態の部屋の中で殺されてしまう。いったい蝿男は、どうやって予告通りに殺人を犯したのか?迎え撃つ名探偵帆村荘六は、この謎を解くことができるのか?昔懐かしい探偵ミステリの王道をいくような、うれしくなってしまう設定ではじまる本書は、昭和初期のおおらかともいえる筋運びと作者が得意とした科学知識をちりばめて書かれたミステリなのである。いまの時代のミステリに慣れた人にとっては、本書の真相は逆に新鮮かもしれない。いったい、どう解決するんだとこっちが心配になるほど本書の事件の謎は奇妙なものなのだ。はっきりいって本書はバカミスの元祖みたいな出来なのである。誰もこんな大胆な解答がかえってくるとは思わないんじゃないだろうか。詳細なこだわりなく、ただ単純に物語が進んでゆくのが気負いがなくてよい。こういう自由な発想が、現代には不足しているのかもしれない。これは大切なことだ。縛りにとらわれて、活字本来の魔力が半減してしまってるのかもしれない。もっと自由に想像力をはたらかせられるようになりたいものだ。とにもかくにも、先人の偉大なる業績に舌を巻いてしまった。この自由さを見習いたい。

蠅男 (大衆文学館) (詳細)

だから僕は…―ガンダムへの道 (角川スニーカー文庫)

・「疾風怒濤のアニメ人生青春譚
言わずとしれたガンダム原作者・トミノ氏の自伝的エッセイ集。故郷小田原時代から始まり、学生時代に軽く触れたあと、虫プロに就職して鉄腕アトムの制作に従事~退職してフリー~ガンダムへ至る氏のプライベートな裏側が実にセキララに描かれている。 独特の言い回しも健在。 大学の後輩・チャコとの恋愛(?)模様ははがゆく、「なんでこんなにこの人は理屈で考えるのだろう」と思うことしばしば。

さらにびっくりなのは現夫人が、お見合いしてすぐに荷物を送りつけて単身上京してきたあたり。 アニメ制作が精神的・肉体的にハードであるのは承知しているつもりだけど、さらにその上に大学の後輩との色恋があり、それがダメになり……と、疾風怒濤の人生の凝縮図。こんな人生、私には無理だ。全うできん(笑)

さらには、けっこう他人の悪口が書いてあるところが「やはりトミノだよなあ」と思わしめるところ(笑)

ガンダム当たったあとの氏の「全仕事」も読んだけれど、「この人、けっこうお金に対してシビアだなあ」なんて思ったもんたけど、これ読んだら、さもありなんと思ってしまった。

トミノアニメが好きな人は一読の価値あり。

・「この本を読まずしてガンダムを語るなかれ
旧版が絶版となっており、文庫が出てくれたのはうれしい。あとがきによると文庫化にあたっては、最小の加筆をほどこしたのみとのこと。この本には富野氏のプライベートな事まで生々しく描かれており、普通なら加筆修正をしたいところもあると思う。それをやらない所が実にカッコイイと思う。

実写の道を絶たれ不本意な形での虫プロの入社。二軍となったアトム班での奮闘。虫プロの崩壊とフリーへの道。「コンテ千本切り」とうたわれたフリー時代。ガンダムへのつながる平坦ではない道がこの本には描かれている。くだらないガンダムの便乗本が多いが、その金があるならこれを読むべし。この本を読まずしてガンダムを語るなかれ。

だから僕は…―ガンダムへの道 (角川スニーカー文庫) (詳細)

シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11)

・「「世界が5分後に滅るとしても、推理を続けてやる」
迫り来る山火事の脅威・死の恐怖の中で、(犯人自身も含め?)登場人物の殆どが、殺人事件なんてどうでも良くなっているのに、懸命に(性懲りも無く?)推理を続けるエラリー。「世界が5分後に滅びるとしても、謎を追い続ける」と言う、決意表明と見た。

ただ、やはり山火事は気になるのか、推理は難航。そのせいで、(余り反省している様子もないが)出さなくて良い犠牲者を出してしまう。この辺のカッコ悪さが、また味わいになっている。

「マニア向きの、変化球的作品」という評価が多いと聞くが、全然そんなことは無いと思う。

・「《ダイイング・メッセージ》が導く迷走劇
山火事が迫る山荘という《クローズド・サークル》を舞台にした《ダイイング・メッセージ》テーマの作品。

死体の右手が握っていた、半分にちぎられたトランプのカードという《ダイイング・メッセージ》――。

この解読を巡り、エラリイの推理はしだいに錯綜していきます。

カードの図案(「スペードの6」、「ダイヤのJ」)に託されたメッセージとは何か、半分にちぎられていたのはなぜか、そしてカードが被害者の利き手にあった意味とは……。

以上のような謎を解明すべく展開されるエラリイの推理は、なかなか真相を捉えられません。しかしそれは、なにも奸智に長けた犯人の策略の結果というわけではないのです。

犯人の無分別な行動が、巧まずして探偵の失敗を誘発させたためだといえます。

したがって本作においては、事件全体を見渡すことのできる特権的な人物などは存在せず、それぞれの錯覚や勘違いによって謎が勝手につくられ、自動的に事態が紛糾していきます。

犯人が判明した際、読者によっては拍子抜けに感じる人もいるかもしれません。

「結局、こいつだったのか」と。

しかし、本作の醍醐味は犯人の意外性といったところにあるのではなく、一種の《多重解決》の興味と、鋭い人間洞察に基づく三谷幸喜のコメディのような「すれ違い」の作劇の妙にこそあると思います。

・「優れたプロット、発想卓抜
クイーンの中でも異色の作品。山火事に追われながら、異色の登場人物が次々と現れる。国名シリーズで最もストーリーを綿密に積み上げた上で書かれた作品だと思う。シャム双子に対する法的解釈もなかなか感心させられる。いろいろ感心してしまう作品です。

・「ストーリーは、クイーン作品にしては面白い。
本書はクイーン父子が山火事に巻き込まれた中で起きた殺人を、火の手が迫り救出が絶望的な状況の中、犯人を追い込むという極限状況のスリルとサスペンスが存分に堪能でき、クイーン作品にしては珍しく読み物として面白い作品である。

しかし本書について、横溝正史は『探偵小説50年』(講談社)の中で次のように記している。「これは題に国の名を入れたエラリー・クイーンの諸作のなかでは、いちばんつまらないものだが、それにしてもあまりにもつまらないのに驚いた。」確かにこの作品は、いわゆる本格推理作品としての評価項目(トリックの独自性、謎解きの論理、驚愕度、等々)において、一定水準をクリアしておらず、横溝の記載は半面においては正しい。

しかし「推理作品」としては水準以下であっても、小説として、つまり読み物としては面白いという作品は数多く、私はそういった作品については、読み物としての面白さ、魅力を評価することにしている。例えば『Xの悲劇』ハヤカワミステリ文庫版の新保博久の解説の中で横溝正史の『八つ墓村』がB級作品と評されており、本格推理としては実際そのとおりだと思うが、それでも私はストーリーの面白さを評価して「★5つ」としている。本書の「★4つ」も、そういう面白さを評価してのものである。

それにしても横溝の上述の評価はクイーンに対して手厳しすぎるように感じるが、あるいは『オランダ靴の謎』以来クイーンをひいきにしてきたという横溝だからこそ、本格物の傑作を期待した結果、期待はずれであったという感想だったのかも知れない。

・「一番興味深い
 エラリー・クイーン"国名シリーズ"の中では私が一番好きな作品である。 作中、最もミステリアスな場面として記憶しているのは、双子が夜中、クイーンの前に始めて姿を見せる場面である。「カニのような生き物が、横切るのが見えた・・・・」ということは、一体どういうことなのか。

シャム双子の謎 (創元推理文庫 104-11) (詳細)

おもひでぽろぽろ

・「自分探しの旅
人生が軌道に乗っている時には、何のためらいも自分に対しても特に考えたりしないのが普通です。

女性には、ある程度色々な人生経験をしていくとこのままこの生活でいいの?と、考えてしまう時期が、あります。特に、20代後半になると結婚と仕事について真剣に将来を含め考えますよ(ーー;)

そんな時、心のリセットボタンを押して、違う自分になってみたくなるのです。都会で疲れた心と体を、開放して子供の頃のように無邪気さを取り戻し、自然のパワーをもらい元気になりたいそんな女性の心理が、この作品にはとても上手に表現されています。

疲れた心を癒したい時、子供の頃のように無邪気さを取り戻したい

そんな気持ちになった時に、お勧めしたい作品です。

・「大人のジブリ。
多くの人が思っているように、子供受けは悪いと思う。確かに、出だしはぱっとしないところもあるし、物語も淡々と進む傾向がある、ストーリーの内容も子供受けしない、というより、子供にはわかりづらい。

が、その分、心の描写はおそろしくうまい作品である。何気無い日常の中で、誰もが密かに感じている焦燥や希望、後悔、不安などが、登場人物を通して映し出され、それが見るものに感情移入させる、ジブリでは「海がきこえる」の流れを汲んでいるといえよう(作成の順序は逆だが)。今井美樹と柳葉敏郎の声優ぶりも、今のジブリ声優陣よりはるかにマッチしており、いい味を出しているのもグッド!子供より大人が見るべきジブリ作品ではなかろうか。

・「”立ち止まる”ことの大切さを知った
27歳のOL・・・と言えば、仕事にもプライベートにもだんだんと確立したものを覚え、中には人生の転機を迎えつつある時期の人が多いだろう。充実した日々の中で勢いにまかせ進んでいくのも良いかもしれないが、ふと小学生時代の思い出、いわゆる自分の軌跡の中からこれからの人生を生きる方向を見つけていく・・・とてもステキな生き方だと思う。

確かにたまにしか訪れない義兄の実家で小学校時代の思い出話ばかりしているタエコは、ちょっと妙な女性のように感じたりもするが、それでも快く思い出話に付き合って共感していくトシオさんの優しく温かい人間性がとても嬉しい。観終わった後に何とも言えない清々しさに包まれる・・・。

人生の岐路に立った時に、前ばかりを見てせわしく行き先を見つけがちな現代人に、立ち止まって振り返ることの大切さを教えてくれる。心がふと温まる物語に出会った。

・「地味だけど宮崎アニメに無い「普通のすばらしさ」です。
主人公のタエコが今の現実の世界と小学生だった記憶とを行き来しつつとてもごく普通に淡々と流れて行く映画ですが、非常に普通な事を映画にしている事って・・実はすっごくすごい気が致します。

今の時代、「自分探し」が話題になってますがこの映画もそれにかなり近いので、今こそ、この映画の再評価をしたいです。

すごい甘さも極端に辛い試練も出てこないですがそれがまた自分と照らし合わせるのにギャップが有りすぎ無いのでホッとする感じです。エンターティメントな感じをお求めの方には少し退屈かもしれませんがすごくイイ映画です。

・「ジブリ作品の中で☆5つ
なんだかこの作品は何度も観てしまいます。特に好きなのが、小さい頃の回想シーン。私の母の世代の話なのですが、なんだか懐かしい気持ちになります。小学生はいつの時代も一緒なんだなと思いました。でも、私はもう少し捻くれていました(笑)みんなあの頃のピュアな気持ちを忘れないで欲しいものです。そのためにもおもひでぽろぽろを観ましょう!(笑)

おもひでぽろぽろ (詳細)

MUSASHI~放送オリジナルバージョン~DVD-BOX(初回限定生産)

・「愛すべき珍品
『史上最低』と言われるアニメーションだが、そんなことはない。これよりヒドい作品は山のようにある。何というか、壊れ方に品格を感じるのだ。

■作り手が誠実・・・音楽を担当した方がフィルムを観て失笑したことに対し、監督が激昂して怒鳴りつけた事件が有名だが、不思議と悪い印象が湧かない。いつまでたっても目が覚めないガ〇〇〇スの関係者や、批評と向き合う態度が非常に悪い〇〇夫妻とは違い、真剣に創作に取り組み、結果に愕然とし、脂汗を流し、誰を責めるわけにもいかず、つい身内?に当たり散らしてしまった製作者たちのスットコドッコイな姿が目に浮かぶ。ここで開き直ったり、笑われた理由を理解できなかったりでは、この作品をこうも愛される怪作たらしめることはできなかっただろう。気の毒だけど笑ってしまう。品性がなければ出せない味だ。■負の遺産がない・・・これで連綿と続くマニューバ・ソルジャー・サーガの新章であったり、ジャパニメーションを代表する濃厚メッセージブランド夏の陣であったり、事前に関連する美少女グッズを大量に売り捌いていたりすると話は穏やかではない。だが、特に前フリもなく、何となく始まっているという奥ゆかしさ。また、原作者にも、そのファンにも、かの快男児・ル〇ンと同じく、悲惨な事態を飄々と受け流す懐の深さを感じる。■以外と骨組みはしっかりしている・・・原作者が長年暖めた企画だけあって、設定、人物、全てに魅力がある。監督の『やりたいこと』も何となく伝わる。だからこそ、ただの支離滅裂ではない、気の毒な可笑しさが増す。

愛されるべくして愛される、二度とは作れぬ天下の珍品。大爆笑保証付きです。

・「何だろうが突き抜ければ名作になるんですよ。
 間違いなく駄作です。 しかし、そこら辺に転がってる中途半端な駄作じゃないんです。  これは本物なんです。  例え、どんな物でも途中で投げ出さすにやり尽くした物は本物の輝きがあり、これにはそれがある。 カット毎に顔が違う。6発装填のリボルバーで40発連続発射する。重力無視の大回転。 名作と呼ばれるアニメには見た者を必ず「何だこれは?」と驚愕の恐怖に陥れる魔力がある。 これは毎話、それがある。 収録の4話にいたっては一分毎にある。 私は今世紀中、こんな名作が出ることは二度とないと確信してる。

・「刺激が足りない人はこれを見ろ
今のアニメって絵がきれいだけど中身がなくてつまんねーじゃん?こう思ったことはないだろうか。この作品はそういうアニメへのアンチテーゼとして作られたもので内容重視で映像には全く力を入れていないのだ。しかしキャラクターがすべて生きているため感情移入をしてしまう。そんなアニメだ。

この作品は一歩進んだアニメであると私は考える。

・「だな!!
数々の名言を残している今年1番のアニメ、「MUSASHI -GUN道-」今悩みがあるあなたもこれを観れば元気100倍、悩み事なんてふっとんでしまいます!

・「23世紀くらいまで吹っ飛んでしまった作品
時代の先鋭者は、その時代では不遇であることが多かったが、この作品もきっとそういう類の一つなのだろう・・・多分。話としてはモンキーパンチ先生が考えただけあって面白いし、キャラ的にもなかなか良い要素があった。これでアニメーションにもう少し・・・せめてもう少しだけでも力を入れてくれていれば!今世紀最大の稚拙アニメーションだが、値段も安いし、いっぺん逝ってみる?

MUSASHI~放送オリジナルバージョン~DVD-BOX(初回限定生産) (詳細)

仮面ライダー剣 VOL.1

・「・・・
 説明不足です。事前に雑誌などでカードバトルなどの設定を知っている人は楽しめるかも知れませんが何も知らずにこれを見ても「カテゴリー8?ハア?」となります。結局カードの設定ははだいぶ後になってダディがムッキに説明して初めて判るという感じです。キャラも心理描写が不足して感情移入できません。でも四巻くらいから格段に面白くなるので買って損にはならないと思いますよ。一二三巻は見ていると眠くてしょうがないですが・・・。まあ、 オンドゥルネタの一つとしてストーリの穴も楽しんでみては? 星五つの理由はほとんどオンドゥルネタです。

・「職業ライダー
人類基盤史研究所。通称「ボード」と呼ばれる研究機関。古代に行われたとされる、種族間の生き残り戦争「バトルロワイアル」の研究を主とする機関。その機関に属する、橘朔也。仮面ライダーギャレンとなり日々原因不明の事故で解放されてしまったアンデッドの再封印に日々命をかける。

ファイズが終了し、新たに始まったブレイド。毎回毎回前シリーズと設定が被らない様にするのは苦労されている事でしょうね。

今回のモチーフは「トランプ」。必然的に倒す敵の数は決まって来ます。まだ出だしと言う事もあり、キャストも「顔見せ」の色が濃く、明確な演じ分けも出来ていない状態ながら、演出や脚本も手探りの中でのスタートです。

ファイズは謎を多く出しすぎ、最終的には瓦解寸前でしたが、ブレイドには王道を行って欲しい物です。

キャストのインタビュー特典映像あり。

・「ワカッテナイ。
皆さん第一話のあの台詞を勘違いされてるみたいですが、あれは「オンドリャ」ではなく「橘さん本当に裏切ったんデスかぁ?」て言ってるんです。 確かに滑舌悪いですがそれほど酷いわけでは無いし、俺は今でもこの作品が平成ライダーで一番好きです。無器用で粗削りですが…ヒビキの中盤からデンオウまでよりマトモに造られてるし、平成シリーズの中では一番ライダーと言えるモノです。三年たち椿隆之をテレビで見掛けることはないですが(竹財さんや森本さんは見ますけど)ぜひ続編で復活して欲しいです! S.I.Cでは少し、続き読めましたけどちゃんと続き造って昭和ライダーみたいに世界観繋げて欲しいです。(カードネタでは無くなると思いますが)クウガからデンオウまでは無理ですけど…ちゃんとした制作スタッフでホントのライダーを復活ッ!ってならない…ですよねぇ〜。

・「最高かも
仮面ライダーブレイドは歴代ライダーシリーズの中では最高の作品かも知れません。ストーリーの面白さといい、内容の濃さといい、とても子供番組とは思えない作品です。大人でも少し難しいくらいで、一話たりとも見逃すことができないくらい複雑なストーリーです。龍騎以上のできではないでしょうか!ただ難を言えば主人公剣崎役の椿隆之の芝居ですね

・「伏線が伏線を呼ぶ!
見始めたきっかけは「オンドゥル」でありますが、今ではドップリはまってしまい、やヴぁいです。

序盤から蜘蛛の糸のようにたくさん張られた伏線と、橘さんの恐怖心、所長の行方、謎のライダー・カリス、剣崎の謎解き。全キャラがメインストーリーで活躍し、この作品を大いに盛り上げてくれます。

よく「序盤が微妙」が言われますが、全然そんなことなかったですよ!!!むしろ、序盤から熱いです。これを見ておかなきゃ、絶対後半の面白さが半減すると思います。

個性的なキャラ、時々みせるギャグ、謎が謎を呼ぶ展開が見事!次回への期待が膨らみます。1話足りとも見逃してはならない連続性の強いストーリー。そして、アンデッドについても徐々に知らされてゆき、当作品は戦闘シーンも多くて熱い!

最終回は衝撃的なラストが待っております。その全てに感動間違いなし!(もちろん個人的意見ですけども)

「仮面ライダー」と呼ぶには少し難しいかもしれませんが、(劇中「仮面ライダー」という言葉は多用されます)1つの特撮作品としてぜひ見てください。きっと、この剣(ブレイド)の虜になることでしょう。

仮面ライダー剣 VOL.1 (詳細)

幻の湖

・「人が持つ気持ちのグルーヴ感
多くのレビューではあまりにも「変な映画」的な側面が強調されていますが、真剣に「人が持つ気持ちのグルーヴ感」みたいなものを描こうとした映画だと僕は思っています。

主人公の考えることがいわゆる「完全」ではないのはリアリティの表れです。多くの一般的な映画では主人公は道理にかなった行動しか

行いません。ですが、この映画の主人公は違います。

まさに自分の信じる道を行きます。それがどんなに他人から見たときにくだらなくても、意味がないように見えても、自分が正しいと思う道を行く。そういうことの意味は「結局は人生は限られた一瞬の夢である」ということだと思います。そして、そういうことを信じて実行する人間の姿は

他人から見るとおかしなものに見!えるものです。ですからもちろん、笑えます。しかし、その底には強烈なリアリティがあると思うのです。本当にそのように考えて、行動した人間がどこかにいる、という感覚がある。

そういう意味で本当に勇気付けられるというか、感動する映画です。人間とはこのようにして、唐突に、笑われながら、

夢の中で生きるものだと思います。その夢がいかに荒唐無稽なものであったとしてもね。僕の人生に対する実感とまったく同じです。僕も同じように夢の中で生きていますので。

表現に対する真摯な姿勢としてこれ以上の立場は存在しないでしょう。

・「うわ~、DVD出したんだぁ!
・・・何と言うか、ある意味絶対観ておいて損は無い(笑)映画。というか、損も限度を超えると不思議な感動(?)を生み出すという珍しい映画。内容紹介なんて、どう書いたって伝わるわきゃない。伝えようがない位狂ってるんですもん。かの日本映画脚本界の重鎮・橋本忍が、満を持して

発表した、というか満を持過ぎてアッチの世界へ行ってしまった超怪作!・・・ほらほら、何だかすごく観たくなったでしょう?そういう意味では迷わず星5つ付けました(笑)。ちなみにアイデアのモチーフは、LSI・出刃包丁を振りかざした女・十一面観音菩薩像・・・だそうです。ドヒーっ!訳分からん!!

とにかくこのDVDのリリースを決定した東宝の大英断&勇気に拍手!

・「東宝の暗部が時空を越えてDVDに!(失笑)
東宝の50周年記念超大作にして、一週間で打ち切りになったという伝説の映画が時空を越えてDVD化!琵琶湖のソープ嬢が愛犬を殺した作曲家と繰り広げるジョギングバトル!謎の笛吹き!そして時空を越えて展開される悲恋話…うあー!ワケわかんねー!

今までビデオ化もされずにひっそりと単館リバイバル上映されてきた伝説の作品が何故か今DVD化!コレを逃すとあとがない!みんな、買おうっ!

・「導入部が悪かったので、結果的によかった
この映画のトンデモ加減は多くの人が述べているので省くが、南條玲子の最初のシーンで、単にジョギングコースをそれた犬に対して「シーローッ、何やってるの!」と性悪そうに怒る台詞一発で、全ての観客がこの女への感情移入を永遠に拒否したことは想像に難くない。ただ、この女に対して感情移入できてしまうと、この映画がこのように別の意味で評価されることもなく単なる駄作として忘れられてしまったであろうから、結果的にはよかったのであろう。

・「決して一人では見ないで下さい
東宝50周年記念作品なのに、これが初の商品化である。めでたい、といいたいところだが、ちょっと複雑な気持ちだ。映画は劇場で見るものだという意見があるが、この映画などその最たるものではなかろうか。あまりにぶっとんだ展開ゆえ名画座などでかかると場内は爆笑に包まれるのだが、こういう風に大勢で見るというのがいちばん合っているという気がしなくもない。部屋でひとりで見る類の映画ではないような気がする。部屋で見るなら、誰か心の広い友達を呼んで来た方がいいかもしれない。それでも絶交されるかも知れないけど。すごいシーンはいくつもあれど、やっぱり主人公が愛犬殺しの犯人を琵琶湖大橋の上で刺殺、すさまじい血しぶきが上がると同時に、隆大介の乗ったシャトルが轟音とともに発射されるというクライマックス。「2001年」の猿からスペースシャトルの場面転換を超えてませんかそうですか。

幻の湖 (詳細)

特捜最前線 BEST SELECTION BOX Vol.1【初回生産限定】

・「生きててよかった!
 念願の特捜最前線がDVDになった!完全版ではなくセレクションというのがやや不満だが,数十年ぶりに鑑賞し,哀愁漂うラストシーンに流れる「私だけの十字架」を聞くと不覚にも涙がこぼれてしまった。 今回の収録作品で最もよかったのは,第172話「乙種蹄状指紋の謎!」。 「容疑者が犯人であることを証明する」という刑事ドラマの定石を逆手に取って,「容疑者が無実であることを証明する」という内容。船村警部補を演じる大滝秀治さんの演技がたまらなくいい。 推理物としても人情物としても素晴らしい「特捜最前線」の偉大さを再認識させられた。来年3月には続編が発売されるということで,今から首を長くして楽しみに待っているところである。

・「これぞ「刑事ドラマ」の最高峰
一般的な評価として、刑事ドラマと言えば「太陽にほえろ」の方が有名且つ人気も高いと思う。しかし、シナリオの奥深さや人間の闇の部分へのスポットの当て方など、刑事ドラマとしての出来栄え・見ごたえ感は「特捜最前線」のほうが上手である。今回のBOXVol1には収録されていないが、Vol2に収録されている「子供の消えた十字路」と言うエピソードがある。決して派手なアクションがある訳ではない。拳銃やカーチェイスがある訳でもない。車社会の現代社会で何時・何処で起きても可笑しくない事件をあれだけ深みのある作品に仕上げられるのはシナリオ及び出演者の技量の賜物だろう。是非未見の方には今回一連で販売されるVol1〜3を見て欲しい。珠玉の刑事ドラマが其処にはあるから…。

・「彼ら特捜最前線
待ちに待った特捜DVDの発売だ。今回の収録作はファン投票によってセレクトされたものだが、どれも粒ぞろいの傑作ばかりである。なかでも、2話前後編の「哀・弾丸・哀 7人の刑事たち」は、特命課刑事の対立や協力が描かれており、そのうえ、アクション、謎解き、最後にはどんでん返しまでもありの大変見応えあるものになっている。特捜ファンはもちろんだが、特捜未見の方も買って損はしないだろう。未見の方は一度観れば、特捜の世界にハマること間違いなし。

・「DVDを買った男がいた!
エピソードは、名作ばかりで見応えがありました。またゲストで思いがけない人が出演してたのを再発見できるのも面白いですよ。特典の予告編集を観てると全編が観たくなりました。是非、コンプリ〜トBOXを発売して欲しいです。

・「津上刑事よ永遠に!
 地道な捜査と閃きの推理で、綿密かつ大胆に、事件の真相に迫ってゆく『特捜最前線』。特典の予告編集を繰り返し見ていると、全話DVD化してほしいと切に思う。番組を10年観続けて来たファンの一人として、一話々々に愛着があり、ベストエピソードを選ぶのはかなり難しいが……。 今回収録されている津上刑事殉職編は、絶対に外せない名作中の名作である。殉職物という付加価値を差し引いても、あの迫力、あの感動は筆舌に尽くせない。死を暗示して終わる前編、死後も回想シーンで事件解決を示唆してゆく後編。津上の言葉、津上の笑顔を思い出して、涙が止まらない。 たった1gで2千万人を殺す怖ろしい細菌。その猛毒を封じ込めた風船の束をつかみ、車に乗り込む津上。それを追う特命車。「津上、車を捨てろ、車を捨てろ! 津上! 津上、車を捨てろ!」「だめです! 風船が割れて、ガスが外に漏れたら……」 閉め切った津上の車の中で、一つ、また一つと風船がはじける。津上の独白「俺の車は、もう菌で一杯だ……」。「津上! お前の命のほうが大事なんだ! 車を捨てろ! 津上、車を捨てろ!」「津上〜!」「津上さ〜ん!」「ドアを開けたら、菌が漏れる!」叫ぶ津上。母の形見の御守を握りしめ、独り残される妹を想う。「どうか、とも子……」 緊迫のラストに主題歌がかぶって、爆走する津上車。見ているこちらまで手に汗握る。これがまだ“前編”、大殺戮計画の序章にすぎないのだ。津上が死んで、この後どうなる! 更なる推理劇が展開されてゆく。人情劇としても実に素晴らしく、後編で私は三度号泣した。

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