プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編)) (詳細)
P・F. ドラッカー(著), Peter F. Drucker(著), 上田 惇生(著)
「「プロ」とは?」「これ一冊でとりあえずOK」「プロのビジネスマンになりたい人は、必読。」「とても当たり前のこと」「人事の教科書としても最高」
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則 (詳細)
ジェームズ・C. コリンズ(著), ジェリー・I. ポラス(著), James C. Collins(原著), Jerry I. Porras(原著), 山岡 洋一(翻訳)
「一番必要なことがわかる本」「人生哲学をも学べる良書」「すばらしいビジネス書の代表」「企業を見る際の、実に貴重な長期的な視点」「2から読むことをおすすめします。」
ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則 (詳細)
ジェームズ・C. コリンズ(著), 山岡 洋一(翻訳)
「GREATになれないGOODな人たちへの人生指南としてもお奨め」「飛躍のために経営者・起業家は必読では?」「最高の経営哲学書です」「前作(ビジョナリー・カンパニー)よりお薦め」「真の企業家に向けて必読の「理論」」
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」 (詳細)
細谷 功(著)
「アウトプット力を劇的に高めるヒントだと思う」「問題解決方法」「良書です。斬新な切り口で問題解決手法を説明しています。」「端的に問題解決を行う思考能力を作る本」「「考えろ!」とは言われても、どう考えたら良いか分らない・・・」
社員力革命―人を創る、人を生かす、人に任す (詳細)
綱島 邦夫(著)
「今だから読みたい本」「大変参考になりました」
ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか? (詳細)
ウィリアム パウンドストーン(著), 松浦 俊輔(翻訳)
「集まってくるエリートを、ふるいに落とす方法」「外資系の就職活動に有用」「閃き」「後半だけよめば充分」「パズル好きにはそれだけで楽しめます」
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) (詳細)
福岡 伸一(著)
「蛇足を承知で、、、」「大量の土砂(新書)に、ごく僅しか含まれないダイヤの原石」「「思い」がなくてはかけないもの。」「科学者という生き方」「「生命とは何だろうか?」という究極の問いに迫る快作!読み出すと止まらない、壮大な叙事詩的作品!」
ビジネススクールで身につける変革力とリーダーシップ (日経ビジネス人文庫―ポケットMBA (ふ2-3)) (詳細)
船川 淳志(著)
「再度、変革に挑戦する勇気が!」
ケースブック 経営戦略の論理 (詳細)
伊丹 敬之(著), 西野 和美(著)
「おもしろい!」「読み手に左右される本」「語り手によって化ける本」「退屈」「ケースブックだからしょうがないか」
コンサルタントの「質問力」 (PHPビジネス新書 52) (詳細)
野口 吉昭(著)
「使い方いろいろの「インタビュー術」」「安心しました。」「なるほどっ。そうだったのか。」「気づきの多い1冊」「ためになる!」
経営学入門 下 日経文庫 854 (詳細)
榊原 清則(著)
「社内ベンチャーが(・∀・)イイ!!」「良書。」「日本企業の経営課題の奥行きを感じさせます。」「一歩踏み込んだ内容です。」「榊原先生好きにはよいわかりやすい本だが、、、」
アメーバ経営―ひとりひとりの社員が主役 (詳細)
稲盛 和夫(著)
「ユニークで示唆に富む経営手法です」「「コマ」ではなく「主役」の社員たち」「分散した機能と能力の極大化」「組織論の入門書」「、「経営者」視点に立った、物事の本質にとらえ方」
竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫) (詳細)
司馬 遼太郎(著)
「日本中を元気にした「坂本竜馬」」「時代を超え、力をくれる魅力的快男児」「今の世の中に物足りなさを感じている君へ」「志」「大人になる前に志を学ぶための必読書」
1の力を10倍にする アライアンス仕事術 (詳細)
平野敦士カール(著)
「著者の体験に基づくビジネスでの人間関係の構築法が書かれています」「生きる勇気与えてくれる元気のでる本」「すばらしい気づきの本、ネットワーキング社会の仕事術」「今年最高の生き方を教えてくれるお奨め本」「嫉妬や嫌がらせをする人は自分が幸せでないからに共感」
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press) (詳細)
W・チャン・キム(著), レネ・モボルニュ(著), 有賀 裕子(翻訳)
「未知の市場空間=青い海,」「ゼロベースで考えるということの大切さを再認識」「ポーター競争戦略への強烈なアンチテーゼ」「どのように利益を出す領域を見つけるか」「”ブルーオーシャン”にたどりついた軌跡を追体験すると効力倍増」
問題解決トレーニング (East Press Business) (詳細)
西村 克己(著)
「確かにトレーニングとしては良い本ですね」
はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫 (詳細)
近藤 哲生(著)
「初〜中級レベルのプロマネに大変有効」「入門書と言いながら・・・」「プロジェクトは最初と最後が肝心」「プロジェクトマネジメント関連本の中で最もお勧めできる本。」「まずまずの解説書」
成功するビジネスプラン (日経文庫) (詳細)
伊藤 良二(著)
「ビジネスプランってなんだろう?」「経営戦略理論のまとめ本」「ビジネスプラン作成の手引き」「平易でコンパクトですが、広範囲にわたる内容で良書」「コンパクトです。作る前にも、チェックにも役立つ印象です」
フラット化する世界 [増補改訂版] (上) (詳細)
トーマス フリードマン(著), 伏見 威蕃(翻訳)
「世界のフラット化のスピードから一部遅れはじめている増補改訂版」「グローバリゼーション3つの段階」「ITが生み出したフラット化の現実を納得させられる本」「ページをめくった喜び」「アメリカ中心主義の著者」
日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件 (日経ビジネス人文庫) (詳細)
新原 浩朗(著)
「企業経営だけでなく、人の生き方にも示唆のある素晴らしい書」「経営の要諦は、目新しいことではない。でも、なかなかできないよね。」「企業も王道を愚直に進むものが勝利する。」「欧米経営書の視点を日本企業でも再確認」「一つことに集中」
7つの習慣 最優先事項―「人生の選択」と時間の原則 (詳細)
スティーブン・R. コヴィー(著), レベッカ・R. メリル(著), A.ロジャー メリル(著), Stephen R. Covey(原著), Rebecca R. Merrill(原著), A.Roger Merrill(原著), 宮崎 伸治(翻訳)
「自分のバイブル」「僕としては前作を上回りました」「すべての時間貧乏の人に」「緊急度を重視しない人生」「これを読むと怠惰でいられなくなる」
すごい会議-短期間で会社が劇的に変わる! (詳細)
大橋 禅太郎(著)
「会議が変わる、会社が変わる、を期待できる」「すごい本です」「「すごい会議」の流れがエピソードを通じて疑似体験できる」「会議で実践」「実体験しているかのような臨場感がある」
自分の小さな「箱」から脱出する方法 (詳細)
アービンジャー インスティチュート(著), 金森 重樹(著), 冨永 星(著)
「「箱」の存在を知るだけでも読んだ価値があったってもんです」「コーチングやカウンセリングetc...を学ぶ前に」「箱」「誰でもこの「箱」を持ち歩いている・・・」「考えてみよう」
中村邦夫―「幸之助神話」を壊した男 (日経ビジネス人文庫) (詳細)
森 一夫(著)
「以外と読みやすい」
人を動かす 新装版 (詳細)
デール カーネギー(著), Dale Carnegie(著), 山口 博(著)
「不朽の名著」「最強のマネジメント書」「自分を変えるきっかけとなる本」「古典ではあるが、現代にも十分通じる人材育成本の決定版」「ビジネスマンの方がよく読まれるようですが……」
●プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
・「「プロ」とは?」
職場の上司や先輩からまま聞く「プロ意識を持て」、「プロフェッショナルであれ」という言葉。では「プロ」であるということはどういうことなのか。そういった疑問にこの本はうまく答えてくれるものです。
著名人の書く「プロ」本と比べると個人レベル経験や成功体験という点でやや具体性に欠ける部分がありますが、その内容をもとに自身の仕事に取り組む際の心構えや、仕事を通していかに成長し身を立てていくか、といったことの参考になります。実際、私自身もとある分岐点でこの本を手に取り、今まで自分を反省し、これからの自分はどうしたいのか、どうやって成長していきたいのか、という指針にしています。
前述しましたが、この本は個人の成功体験談やいわゆる「HOW TO」本とは異なり、個人を取り巻く環境や社会を織り込んだ上で、一人一人がどのように考え、行動していくのかを表した本です。そういった点で「プロ」とはどういうものなのか、とよく考えさせられます。ですので、これから読まれる方は今の自分の状況や考え方と照らし合わせながら読まれることをお勧めします。特にこれから就職活動や仕事を始められる方にお勧めします。
・「これ一冊でとりあえずOK」
産業社会からの歴史を振り返りながら、ビジネスについてはもちろん、セルフコントロールの仕方や上司・部下の付き合い方についてもバランスよく書かれている一冊です。ドラッカーの入門書としても最適だと思います。
ビジネスにおけるプロフェッショナルの条件をひとつひとつ知ることができるのでビジネスマンや経営について勉強している人は一度読むことをおすすめします。
・「プロのビジネスマンになりたい人は、必読。」
ドラッカーの本は、とても読みやすく、わかりやすく、かつ世界と日本の歴史がふんだんに盛り込まれているので、あっという間に読んでしまいます。同書は、30代のビジネスパーソン必見です。その理由は、「これからどうやって生きていけばいいのか?どうやって働いていけばいいのか?そのポイントは何か?」ということが具体的に解説されているからです。どうやって勉強すればいいのか?」「時間はどうやってつかうか?」「何に価値を見出せばいいのか?」「成果をあげるには?」というノウハウを具体的に示してくれます。
・「とても当たり前のこと」
誰だって成果を出したい、成功したい、人に認められ たいと思いますが、そのための方法、どんな人にも 当てはまるであろうし、どんな時代でも適用される 普遍的な方法が書かれています。 そしてとても驚くことは、その方法とはごくごく 当たり前なことであるということ、そして多くの人は その当たり前のことを日ごろはまったく忘れていること です。 私は3回読みました。もっともっと読むと思います。 みなさんも何度も何度も読んでみてください。 何度も驚き、気持ちを新たにすることができると 思います。
・「人事の教科書としても最高」
私は職務がら、ドラッカーを「目標による自己管理」の提唱者として読んでいます。本書は、人事のための本として読んでも、体系的にまとめられていることと、その深さ、その新しさにおいて、必要なときに戻って来るべき本だと感じています。世の人事担当者の方にはバイブルとして頂きたい本だと思います。
さらに、世のマネジメントの本がいかにドラッカーから多数引用されているか、再認識もできると思います。このような分野でドラッカーを超えた人はまだいないと思います。
・「一番必要なことがわかる本」
自分はこの本を読んでかなり会社や組織のイメージが変わった。どんなきれいごとを言っても、結局重要なのは利益をあげることだと思っていたが、本当はそうではないと確信することができた!重要なのは個々が理念をかかげ、それを貫き通し、単なる美辞麗句で終わらずしっかりと行動で示せるかどうかということだとこの本は教えてくれる。
簡単なことだと思う人もいるかもしれないが、おそらくこれを徹底することはかなり難しいことだろう。自分を律し続け、どこまでも理念に基づいて行動することは少しの努力ではできない。しかし、実際にその努力を続けることこそが他を引き離していく力になる。
自分もこれを見習い、自分なりの理念を作り、それを目指して行動していきたいと思った。
・「人生哲学をも学べる良書」
すばらしい本である。本書では、歴史的に長く存続した超一流企業を「ビジョナリーカンパニー」としている。業界ごとに「ビジョナリーカンパニー」を具体的に列挙し、「比較対照企業」と比べることによって、その特徴が「12の崩れた神話」として抽出されている。「12の崩れた神話」は、そのいずれもが従来の常識を打ち破る内容であったが、豊富なデータに裏打ちされ、理に適った文章で詳述されており、納得した形で頭に入れることができた。また「基本理念が何ものよりも優先」、「基本理念を維持し進歩を促進」および「ANDの才能」に関する記述は、今後の自分の人生に役立つ考え方であると思えた。その意味では、人生哲学をも学べる書でもあると思う
・「すばらしいビジネス書の代表」
企業経営者であれば殆どの方がご存じの著名な本です。
内容は噂に違わぬ濃さで、永く生き残る企業のあり方が非常に具体的に書いてあります。その論理も膨大なデータの蓄積から導き出しただけあって、説得力もありすばらしい仕上がりとなってます。
企業経営者だけでなく、一般サラリーマンの方にも今後の企業でのモチベーションを高める意味で、必読の書と言えます。
実際はこの本の続編である「ビジョナリーカンパニー2」の方が評価が高い様ですが、こちらを読んでからの方が間違いなく続編の理解力も高まるはずです。
相当ページ数の多い本ですが、中だるみもなく、読み終えると非常に達成感があります。
・「企業を見る際の、実に貴重な長期的な視点」
さすがは各方面で絶賛されている本だけのことはあり、非常に読み応えがあって内容が心に突き刺さる。星を6つの価値はある。
企業の勝ち組/負け組みを分けようとしたら、我々はついつい「現在の状態」だけを見て判断してしまう。しかしながら、何十年と言う長期的なスパンで見た場合、たかだか数年間の業績の良し悪しなど、その企業にとって取るに足らない場合のほうが多いのだ。
短期間での株価の上下動を気にするデイトレーダならともかく、社員の立場としても、あるいは社会全体に企業が及ぼす影響を考えるにしても、数十年と言う長いスパンで企業を見なければいけないはずだ。ところが、そのような長いスパンで企業を分析したビジネス書は以外に少ない。一人のカリスマ経営者の派手な改革などに眼が行きがちなのである。
この本は、経営者が何人も入れ替わるような長期的スパンに立って、本当に社会的に尊敬され、業績も長期間に渡ってよい企業の特徴を分析している。それも客観的なデータに基づいて、極めて論理的に分析しているところが凄い。この本を読んだら、よくある「一人の経営者サクセスストーリ」など、全て軽薄に見えてしまうだろう。
判りやすい例で説明しよう。自動車のホンダは、本田宗一郎と言うカリスマ経営者によって作られた。本田の社長退任後も何人もの社長が入れ替わって現在6代目社長だが、継続的に繁栄を続けている。優れた後継の経営者を育てるような仕組みが出来ているのだろう。
片や日産自動車。カルロス・ゴーンと言うこれまたカリスマ経営者により、業績は劇的なV字回復を成し遂げたが、ゴーンもいつかはいなくなる。いなくなっても良い経営は続けられるだろうか?後継は育っているのだろうか?
この本は、ゴーンのような派手な経営手法を語る本ではなく、ホンダのような継続的に良い経営者を出し続けるための仕組みについて語った貴重な本なのである。
・「2から読むことをおすすめします。」
本書は、50年以上続く優れた企業はいかにして作り上げられたのか、ということに関して書かれている本で、そういった素晴らしい企業18社をビジョナリー・カンパニーとして取り上げている。 ビジョナリー・カンパニー2が大変衝撃的な本だったので、作者の言う順番どおりにこの本も読んだ。
この本から学んだこととしては、以下のようになる。 ・時を告げるのではなく、時計を作ること ・「ORの抑圧」をはねのけ、「ANDの才能」を活かすこと ・決して満足しない
ただ、読んで思ったのは、ビジョナリー・カンパニー2はどうにも人、人、人と言う感じのイメージを受けたが、(もちろん本書でも大切な要因とはなっているが)本書ではそれよりも基本理念に焦点を置いているように感じた。 確かにジョンソン&ジョンソンのとても1943年には書かれたとは思えない「我が信条(Our Credo)」などの例を基にして考えれば、基本理念を持つことの大切さがいかに重要であるかがわかる。
そして、ビジョナリーカンパニーの1つの要因として、利益を優先するのではなく、基本理念を大切にすること、そしてそれ以外は必要であれば変えていくことも含むのかなぁと思った。
ただ、本書が書かれて12年が経過し、その18社に関しても、明暗がまた分かれている気がする。(ソニーが現時点で明らかにつまずいている事や、ウォルマートが粉飾決済した事など)ただし、そうなったからと言ってこの本に書かれている事が全く嘘ではないとは思う。
本書も確かに素晴らしい本であったが、本書と2を読んだ立場からして言えば、2の方が面白いし、2から学ぶことの方がより多いように思う。
・「GREATになれないGOODな人たちへの人生指南としてもお奨め」
「またビジネス書か。もうビジネス書はたくさんだ」と思う人も多いことだろう(ぼくがそうだ)が、この本は違う。著者はGREATを「株式運用成績が15年にわたって市場並み以下の状態が続き、"転換点"の後は一変して15年にわたって市場平均の三倍以上になった企業」として定義し、この基準をもとに1965-1995の30年間にフォーチュン誌のアメリカ大企業500社のリストに登場した企業を対象として組織的な調査と選別を行って残った11社を、対照的にGOODのままGREATになれなかった企業11社、いったんGREATになったがそれを15年持続できなかった企業6社と比較して分析している。
厳密なふるいをかけて残った11社のGREATな企業は、著者のコリンズと調査チームが驚いたほど「地味で野暮ったい」企業の一覧となった。だが、それらの企業を調査して導かれた結論は、示唆に富む内容でありながらシンプルで分かりやすい。何より興味深いのは「GOODからいかにしてGREATに脱皮するか」という考察が、企業だけでなく個人の人生にもみごとに適用されそうな点である(このため訳書のタイトルには不満が残る。原題は"GOOD TO GREAT")。
「GOODはGREATの敵である」と喝破する著者、ジム・コリンズは「一億ドルもらってもこの本の出版を差し止める気にはならない」と断言するほどの自信をもってこの論考を世に問うている。ビジネス書としてだけでなく、「学生の頃は優秀でいろいろ夢や野心があったのに社会に出ると月並みな成果しかだせなくなってしまった」ことに悩んでいる、GREATになりたいGOODな人たちに人生指南書としてお奨めしたい一冊だと思う。
・「飛躍のために経営者・起業家は必読では?」
前作ではソニーをはじめとする偉大な企業の分析を実施したが、今回は優良な企業が偉大へと変革するにいたったことの分析をしようという試みをまとめたものです。だからといって調査(5年にわたる!)を前回の継続として捕らえておらず、また内容も前回の継続というよりは同列の資料ができあがって、再度同じ視点でどうなのかが議論できる形になっています。
基本的には以下の循環により、ゆっくりと進化したというのが解になります。ハリネズミの概念と3つの基本原則(情熱、世界一、経済原動力)のみを忠実に実行することにあります。そして行動を起こす人柄としては「ストックデールの逆説」と定義していますが、「必ず勝てるという確信を失ってはならない。ただし厳しく現実を直視する」タイプの人ということです。
世の中には当たり前と思えることが、実は明文化されていなかったり、証明できていなかったりすることが多くて、ことを深めると、「どうしてそれが成立するのか?」という疑問にぶち当たることもしばしばだと思います。本書で示されているデータも内容ももしかすると、当然と思えることかもしれませんが、それでもここまでデータに忠実に具体的にまとめられた形はほとんど世の中には存在しないと思われます。
ただ本書は優良な企業が偉大な企業へ成長したデータの整理であり、本書をまねて人・企業が、本書通りにいくという保証はありません。だからといって無視できない事実も多く書かれていて、経営者や起業家は必読の書では?と思われます。
・「最高の経営哲学書です」
前作「ビジョナリー・カンパニー」でまずは衝撃を受けましたが、この本ではそれをさらに上回る衝撃を受けました。企業が大きく飛躍するためにはどうすれば良いのかのエッセンスが本当にぎっしりと詰まっています。
前作同様に多くの企業が例として出てきますが、それらはいわゆる「地味」な企業ばかり。「派手」な企業が必ずしも良いわけではない事が本当に良く理解できます。
作品紹介にも書いてありますが、この本での哲学は大投資家の「ウォーレン・バフェット」の企業分析と相通ずる所が多く、株式投資に興味がある方にも本当に役に立つ書であると思います。
企業経営者だけでなく、サラリーマン、株式投資家、その他多くの方々にとって、バイブルとなる本です。
・「前作(ビジョナリー・カンパニー)よりお薦め」
いわゆる並み(Good)の会社が、いかに偉大(Great)な企業となりえたかという点で、成功したアメリカ企業の事例研究ではあるものの今日業績低迷にあえいでいる日本企業にとっても実に示唆に富んだ内容である。前作(ビジョナリー・カンパニー)は偉大な創業者が、不変の基本理念のもと、偉大な企業を築き上げたという、応用を図るには少し遠い存在であったように感じる。また筆者自身、前作では不明瞭であった点が、今回の調査によって明確になったと認めている。
偉大な企業が例外なく、自社が世界一になれるもの、経済的原動力になるもの、情熱をもって取り組めるもの、という条件にあてはまる事業を取捨選択したこと。トップのカリスマ的指導力によってビジョンや戦略構築を図るのではなく、まず最初に適切な人を選び、その後に目標を構築したこと。自社が置かれた厳しい現実を直視し、十分に意見に耳を傾ける社風を作り出したことなど、自らの企業に照らしあわせても、示唆にあふれている内容である。各章にポイントをまとめているのも使い勝手がよくバイブルとしておいておきたい一書である。
・「真の企業家に向けて必読の「理論」」
前著『ビジョナリー・カンパニー』よりおよそ6年の年月を経て出版された本書。偉大な企業が偉大さを永続する卓越した企業になることを説いた前著に対して、本書はその続編ではなく、「良い組織を偉大な実績を持続できる組織に飛躍させる(Good to Great)」ことを説いたものであり、むしろ前編に当る。前著以上に、本書はすべての企業人、企業家に対して価値ある示唆を与える卓越した一冊だと言える。
まず、こうした内容の類書・文献は多分に散見されるが、これらと本書とを明らかに異なるものにしている点は、本書が理論の域に達していると言い得ることだろう。巻末に示される膨大なデータ調査の経緯や議論・検討の経緯の記述から、仮説でも一般解でもなく理論だと言い得るのだ。即ち、本書が与える示唆は、勿論実現は容易ではないのだが、科学性・再現性を備えたものだと思われる。 次に、ただ単に「成功の方法」を説いたものではなく、その持続性に焦点を当てていることは無視できない。即ち、如何に短期的な成功、大々的なキャンペーンがあろうとも、企業組織が持続的発展を望む以上、この視点から考察された本書の示唆は非常に稀有であり、読む者を崇高な想いに至らしめる。ビジネスの競争にあって、ややもすれば独善性や視野狭窄に陥り易い企業人に対して自身を内省させる視点に溢れている。 第3に、それでいて革新的な提言が盛り込まれている。本書で提示するGood to Greatへの処方箋は、「第5水準のリーダーシップ」「最初に人を選びその後に目標を選ぶ」「厳しい現実を直視する」「針鼠の概念(BHAG)」「規律の文化」「促進剤としての技術」「弾み車と悪循環」の7つの概念から構成されている。「第5水準のリーダーシップ」はコッターなどが提示するリーダーシップモデルを超えて更に「個人としての謙虚さと職業人としての意思の強さ」を兼ね備えたリーダーの必要性を説いている。また、「最初に人を選び次に目標を選ぶ」というのは人的資源管理の原則的な考え方とは趣きが大いに異なる。加えて、「促進剤としての技術」では技術はあくまで補助に過ぎないことを再認識させ、それに振り回される企業人に警鐘を鳴らす。非常に有益で考えさせられる示唆が豊かなのだ。
本書が示すところは所謂「企業変革」とは明らかに相容れない空気がある。しかし、短期的に華々しい変革ではなくとも超長期の卓越を得たいのであれば、本書の説くポリシーがまずもって優先されるべきだろう。偉大な企業に脱皮し持続的高成長を掌中にするためには、市場環境に対応すること以上に、規律ある組織や内省できる個人など、深く・潔く自らと向き合うことが如何に重要であるかを思い知らされる。 間違いなく秀逸な良書である。
・「アウトプット力を劇的に高めるヒントだと思う」
「インターネットの膨大な情報洪水に溺れる」かあるいは「大量な情報を『考える力』でさらに増幅させるか」という分かれ目があって、後者になるために必要な、考える「プロセス」と「習慣」をどのように身に付ければよいか−というのが本書のテーマ。
未知の新しい課題に取り組もうとする際、仮説も立てずにまず関連事項の情報収集に走りがちな自分の仕事の進め方について見直すきっかけを与えてくれました。
ひとつづつ要素にばらして具体的で丁寧な解説をしているので、今日から自分自身のやり方をどのように改善すればよいかという行動計画に移しやすいのがなんといってもありがたい。
そもそも、考えるという行為に対する(悪い)「くせ」というのは、外から見えないものなので、人から指摘してもらえる機会も少なく、長年にわたり染み付いて固定化してしまいがち。本書によって的確に指摘してもらう機会にめぐり合うことは本当にありがたい。 自分が「知的」であると思っている人などはこのあたりの罠からなかなか逃れられないでいるように見える。
「地頭力」とか「フェルミ推定」とかといった聞き慣れない言葉が表に出てくるが、それはあまり本質的ではないので、気にせず、未知のテーマに向かうとき圧倒的に効率よく対処する方法、思考力を鍛えるための方法、仕事のアウトプットを増やす方法として大変参考になる。 とりわけ、「完璧主義」的傾向のある人はこういう現実的なやり方もあるのだということをインプットしておくことはきっと自分の能力をさらに高めるきっかけとなるのではないかと思える。とにかく、すばらしい一冊です。
・「問題解決方法」
日本人が世界からみて、比較的劣っている部分だと思います。
題名は一見難しそうに感じますが、基本的な問題解決のしかたや、その事例が数多く掲載されています。
他の本にも紹介されていることも多いですが、一冊にまとまっていて、非常に読みやすい内容になっていると思います。
普段から意識しないことには、わたしたちは「考える」という行動を疎かにしていると思います。
これを仕事にも生かしていこうと思いました。
良書だと思います。
・「良書です。斬新な切り口で問題解決手法を説明しています。」
本書は仮説思考やゼロベース思考、MECEといった問題解決手法をベースとしています。そういった書籍は多数発刊されていますが、その多くは落としどころとするロジカルシンキングを解説するための前座でしか存在しませんでした。しかしながら、本書は今までにない斬新な切り口として「フェルミ推定」を導入し、仮説思考による課題や問題を解決し判断するためのベターな科学的アプローチの手法と考え方について詳述しているところが特徴です。インターネット検索という現代の情報化社会におけるコピペ(コピー&ペースト)文化に一石を投じており、本書を読み進むうちに、まさしく今はモノ知りではなくモノを考えるという「地頭力(じあたまりょく)」が求めらていることを改めて実感しました。「地頭力」をテーマにした本ですから、はじめから終わりまで要点をつかみ、秩序立て整理されています。また、ひと目で分かるプレゼン図が各所に出てきて、本書の内容が明快によく理解できるものになっています。要は分かりやすく書かれています。著者は技術者出身と思われます。左脳を中心とするフェルミ推定について解説していますが、もう一方の座標軸である右脳を中心とした地頭力=Act Emotionallyを鍛える手法の話があれば、完璧な論述展開だったでしょう。論点の芯がぶれない著者であるからこそ、その点を述べた第2弾を切に期待します。
・「端的に問題解決を行う思考能力を作る本」
タイトルで分かりにくくなっていますが、この本は端的に問題解決を行う思考能力を作るノウハウが満載されています。優れた問題解決の実例が示されます。現実社会の局面でもっとも必要とされる能力だといえるでしょう。ところがそんなノウハウはなかなか教われるものではありません。あなたの周辺にこんな能力に長けた人がひとりいれば物事の効率はそれは早いものになるでしょう。この本に出会ったことはとても良いチャンスを得たと考えられるのではないでしょうか。
・「「考えろ!」とは言われても、どう考えたら良いか分らない・・・」
「考えろ!」とは言われても、
どう考えたら良いか分らない・・・
という場合がありますが、
その「考える方法」のいくつかを楽しく
紹介した本です。
頭の良い人の頭の中身(の一部)を垣間見たような
感じでしょうか?
・「今だから読みたい本」
まず、出版されてから既に半年近くなるのに、ここにコメントが無いのは少し驚き。それはさておき、自分の勤める会社でも、技術やビジネスモデルなどの話題より、人事的側面の重要度を口にする人が増えてきている。派遣社員特有の問題を抽出し、いかにパフォーマンスを引き出すか。その問題を検討する部署に配属され、いくつかの人材育成、人事関連の本を手にした。派遣社員が増え、プロパーと派遣社員の区別が明確になり、社員の帰属意識や一体感が薄れつつある中、確かにこの本に書いていることを実践すべきなのかもしれない。単なる人事戦略としてではなく、会社のビジョンとして社員を中心に据えた企業のあり方を問い直している点に共感できる。従来のビジネス書が述べるような財務やイノベーションなどを論じただけでは、企業が成長し続けることが難しい時代なのかもしれない。特にこの本でいうところの「統体的思考」が今後は重要となるのは確かだと思う。また、PayForPerfomanceによる成果主義は正しかったと、きっぱり述べている点は、大いに同意する。
・「大変参考になりました」
正直、ここ最近読んだ本の中で一番おもしろい内容でした。企業力の強化、人事戦略や人材育成において自分自身感じていたいくつかの点が、この本を読むことによって、線に繋がりました。欧米企業が成果主義を導入した背景から説明されており、その背景をベースとして、社員力強化の必要性を訴えているところが、キチンと有機的に繋がっています。多くの会社の成功事例も掲載されており、複数の企業本を読むよりも、これ一冊を読む方が時間の節約になると思います。多くの方にお奨めしたい一冊です。
・「集まってくるエリートを、ふるいに落とす方法」
→マイクロソフト社という世界的に有名な会社が 世界のトップであり続けるために、世界中のエリートを集めています ..いや、実際は「集めている」というより、 「集まってくるエリートを、ふるいに落としている」 という表現の方が正しいかもしれません
→本書は、その「超エリート」を「ふるいに落とす」ために 「面接時の限られた時間の中で、難問・奇問のクイズを出し、解答させる」 という手法を使っている、この会社の背景と現実に迫ります →もちろん、その難問・奇問のクイズと解答は知的好奇心を大いに満足させてくれます ただ、その問題群の前にある背景も見逃せません ハイテク産業の短くも激動の歴史 公平性を保ちつつ優秀な人を雇いたい会社側の論理 短い時間の中で自分の評価を下げずに解答にたどり着きたいというエリート側の心理、 そして、そもそもこのような面接方式が妥当かどうかの考察も..
→多湖 輝先生の「頭の体操」シリーズが好きな読者にはたまらないでしょう! 副題の「富士山をどう動かしますか?」の解答は、あまり面白いものではないですが 「秤を使わずジェット機の重さを量るにはどうしますか?」や 「鏡を上下でなく左右を逆転させるのはなぜでしょう?」の 問題&解答&「駆け引き」は秀逸です! 億万長者になってやる!という気迫で(実際の面接を受けている気分で)、 40問を超える問題に挑戦してみるのも楽しいと思いますが、いかがでしょうか..
・「外資系の就職活動に有用」
外資系企業への就職活動で、なんでこんな質問をするんだろうと、腑に落ちなくて行き詰っている人に朗報。採用側のメンタリティーを知るのにいいと思います。クイズは練習になるけど、読まなくてもいい。前半のさらに前半を数回読み、就職活動に役立ちました。
・「閃き」
世の中を公正に見る力のつく画期的な本だと思います。
なぞなぞとして楽しんだり、芸術を感じさせる仮説をたてたりする感覚で問題を解くと、思いがけない論理構成を絶妙なタイミングで導きだせそうな閃きの宝庫です。
・「後半だけよめば充分」
就職活動のために読みました。他の人のレビューにもありますが、後半の質問事例とその回答例だけ読むので充分です。徐々に、このタイプの面接手法を使う企業が増えているので、この本は貴重だと思います。
前半は、訳があまり上手ではないのか、もともとの文章が冗長なのか、とにかく読みづらいですし、就活には直接関係しません。頭から読むのは時間のロスになります。就活にはわざわざ読む必要無しだと思います。
・「パズル好きにはそれだけで楽しめます」
「マンホールのふたはなぜ丸いのか?」「世界中にピアノの調律師は何人いるか?」など質問がされる、マイクロソフトの一風変わった面接のお話。
なぜ、パズルのような質問をするのか、どういった面接がされるのかなど興味深く読むことができた。マイクロソフトの面接の予定などないし、ましてや絶対に入れないけれど、パズル好きにはそれだけでも楽しめる本だと思います。
・「蛇足を承知で、、、」
多くのレビューによって絶賛されている作品ですので、蛇足を承知で書かせていただきます。
・「大量の土砂(新書)に、ごく僅しか含まれないダイヤの原石」
ランキングで売れていたのであまり期待せずよんでみました。どなたかも書かれていましたが、非常に美しくかつわかりやすい名文です。科学者の心と、詩人の心がバランスした心に届く文章は、あのカーソンの『センスオブワンダー』を彷彿とさせます。
科学的知見の概説というと、ともすれば硬質になるか、舌足らずの中途半端なものになりがち。
「かすかな口づけ」「研究の質感」「街の通奏低音」「一回性の折り紙」・・・これらの言葉に表れる感受性が、本書に概説を超えた魅力を与えています。生命という現象への驚きと畏怖の念、それを文章で喚起する難しい仕事を本書は見事に達成しています。個人的には「あとがき」が特におすすめです。
・「「思い」がなくてはかけないもの。」
ウィルスやプリオンについて書かれていると思い何気なく読んだのだが、予想をはるかに超える「おもしろい本」だった。それは知的好奇心を満たした面白さでもあったのだが、この作者特有の情感漂う書き口にあった。一種のリリシズムといってもいいと思う。一流の自然科学者は、その発想の豊かさからか、すばらしい文学の担い手ともなりうる。湯川秀樹しかりアインシュタインもそうだった。本来、文を綴るということは、どの世界であれ「書かずにはいられない思い」を持った者にのみ許される行為なのだろう。作者の「思い」は、ここに蕩々とあふれ出している。『あとがき』はこの書の白眉だ。美しい世界を読ませてもらった。
・「科学者という生き方」
この本の賛否が分かれているのはわかる気がする。 帯に大書きされている「極上の科学ミステリー」という内容を期待すると、「そうかな」と思う読者が多いに違いない。私はこの本の科学的精度を論じる知識を持たないが、批判的な方々のレビューを読むと、なるほど、科学者にしては不用意な記述もあるのかなと思う。 しかし、結論から言えば、私はこの本を好ましく読んだ。 以前に読んだ立花隆・利根川進著『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』に印象が似ている。この本も「科学ミステリー」というより、「科学者という生き方」に興味をそそられたが、『生物と無生物の間』もそうだ。 分子生物学者の目に映る都市と自然、日常生活のすぐ隣にあるDNAの世界。また、野口英世やオズワルド・エイブリーといった「偉大なる先駆者」たちの功績と人柄も、この本からうかがい知ることができる。 科学者が書いたエッセイとして、読んで損はない本ではないだろうか。
・「「生命とは何だろうか?」という究極の問いに迫る快作!読み出すと止まらない、壮大な叙事詩的作品!」
これは物理屋が読んでも面白い分子生物学の本です。シュレディンガーの名著「生命とは何か」でクリック/ウィルキンズ(物理屋さん)が啓発されて生物学に転向してDNA構造解明に貢献した(※)のは有名な話ですが、本書も日本においてそういう役割を果たしそうな予感がします。本書は「生物と無生物を分けるものとは何か?」という本質的な問いに完全解を与えている訳ではありませんが、上記のシュレディンガーの本と同様、重要な指針を与えていると確信します。時間軸を強く意識した統計物理学(非平衡論、自己組織化)・複雑ネットワーク(縮退度)の観点で「生命」(動的平衡)を捉え直すとどうだろう、と思うとワクワクしました。(同時に『生物=機械』的な最先端技術に疑問を感じます。クローン人間なんて、あんなやり方では無理だろうな...) この本を読み終えると確実にモノの見方が変わります。本書には所々に科学史・人物伝が織り交ぜられており(裏話も豊富で、上記(※)の裏話もあり)、「科学研究の営みの生々しさ/人間臭さ」も伝わってきます。(生命科学における「縁の下の力持ち」達にもスポットライトがあてられます) 福岡先生御自身の体験談も読み応えアリ。知的興奮を覚えます。一冊読み通すと「研究者的態度・科学魂」(寺田寅彦)も身に付きそうです。『研究の質感』とは何か、も教えてくれた本書は★5つでも足りません!
●ビジネススクールで身につける変革力とリーダーシップ (日経ビジネス人文庫―ポケットMBA (ふ2-3))
・「再度、変革に挑戦する勇気が!」
組織の変革は、理屈でなく感情、特に様々な心理的障害の克服が成功要因だと再認識した。組織内の不安、不信、不満を無視した変革は、関係者全員を千尋の谷へ突き落とすようなもの。この点で、著者がいう“変革の粘土層への対応”は、変革の真髄として共感できる。
この本は、まさに今、変革リーダーにアサインされた人が懐にすべき1冊というだけでなく、かつて変革に失敗した者に再挑戦する勇気を抱かせる1冊でもある。
・「おもしろい!」
経営戦略の論理を読んだあとで、この本でさらに経営戦略が論理であるかを実感させられます。私は経営戦略の論理を読んでからケースブックを読みましたが、ケースブックから読んでみてもかなり面白いと思います。
・「読み手に左右される本」
ただ単にケースの寄せ集めといってしまえばたしかにそれだけの本です。ケースは日経ビジネスレベルより少し濃いぐらいの内容のレベルです。企業ごとにある一定スパンにフォーカスしてその時期のその企業がどういった結果を残したのか?を基に記述が行われていますがほとんどが「事実の羅列」でありそれを自分の中で構造化して論じるようにかなり噛み砕くまでやらないとさっぱり意味のない本になるには間違いありません。逆にいうと、それぐらい戦略論やマーケティングに対しての理論的な背景がないと、自分の中に各現象を捉えきる枠組みが存在しないためディスカッションまで発展しない可能性もあります。
冒頭に、筆者によるケースディスカッションのやり方なども記載されておりその箇所については初めてケースに取り組まれる方にも参考になるかと思われます。
かなり力を入れないと意味がない本。しかし、ケースとしては使いやすいものだと思います。
・「語り手によって化ける本」
一部のケースライターが修士課程に在籍している学生さん!?ということもあり、この本は評価が分かれてしまうところも・・・。ところが、このケース、語り手によって大きくその価値を変えてくれました。MOTの教科書として使われたのですが、実は講師がこの中に書かれている企業の取締役です。取材に来た筆者の性格から取材方法までも解説し、さらにケースの行間までも読んでくれました。当然、講義には本書を何回も読んでいかないと議論についていけませんが、ケースとしての読み方も大変参考になりました。経営は”限定された情報”から判断を下さなければなりません。ケースの範囲でしか情報がなかったとき、経営者としての読者はどうするか・・・。読んで終わらせるだけでなく、ディスカッションの機会があると本書の価値は大きく変わるでしょう。
・「退屈」
本編「経営戦略の論理」に比較して、どうも読んでて面白くないのはなぜなんだろう?ケースを読んでも、日経ビジネスの記事レベルで内容は浅く、しかも有名企業のケースばかりなのでWhat's Newはありませんでした。本がつまらないのか、鋭いKey Questionを設定できない自分の頭が悪いのかどっちなんだろう?と悩んでしまいました。皆さんはどう思いました?
・「ケースブックだからしょうがないか」
うーん、全般的に刺激が足りないと思います。ケースブックなので、記事やヒアリングに基づく事実を並べたものだと言えばそれまででしょうが、読んでいて、各ケースに流れる「経営戦略の論理」に対して想像力を刺激されるような書き方では無いケースが多いですね。
テキストブックとしての「経営戦略の論理」は、優れていると思いましたが、こちらはちょっとがっかりでした。
・「使い方いろいろの「インタビュー術」」
コンサルタントがクライアントと話す際に心がけている「質問のコツ」を明かす、という一冊。単発で鋭い質問を発するというより、会話の流れをうまく誘導する技術、といった感じで、「インタビュー術」といった方がむしろ正確かも知れない。一般論だけでなく、著者の実体験が豊富に盛り込まれているため、なかなか臨場感があって楽しめる内容になっている。
本書で扱われる質問のコツは多岐にわたるが、大きく分ければ「事前準備」「会話の流れをコントロールする」「実際に質問を発する際のコツ」の三つに分かれるだろうか。
中でももっとも興味深かったのは、「会話の流れをコントロールする」という箇所だった。
確かに、いつの間にか会話があらぬ方向に進んでしまい、自分が今何を話しているのかわからなくなってしまうことは、しばしば起こる。本書ではそれを防ぐための方法として、「シナリオを描く」「会話を俯瞰する」などのテクニックが説かれているが、実際に著者のレベルで使いこなすのは無理でも、これらを意識するだけでもかなり効果がありそうだ。
どういう問題意識を持っているかで、読まれ方が変わってくるかも知れない。自分に役立ちそうな要素をピックアップして使ってみる、という活用の仕方がいいかと。
・「安心しました。」
私の質問はいつも変だといわれます。何を意図しているのかわからない、とか、何でそんなこと聞くのとか。なので、いつも質問に気がいってしまっていましたが、「聴く」という事が質問とおなじくらいパワーをもち、「聴く」ことが質問力につながるのだ、と理解できました。これからは、もっと「聴く」事に力をそそいでいきます。
・「なるほどっ。そうだったのか。」
人とのコミュニケーションの本はいくつか読んで来たが、なかなかその本質を身に付けることがむずかしいと思っていた。しかし、このコンサルタントの「質問力」を読んでわかった。相手・相手・相手。それは「ナラティブ」な質問をするということだった。ナラティブ。私にとって新しい視点であった。
・「気づきの多い1冊」
質問力に関する本は何冊か読んだが、大上段に構えすぎて質問力というより取り巻く環境への疑問力になっていたり、逆にこんなときにこんな質問といったマニュアル本になっていたりしがちだった。この本は具体的だがノウハウ本に陥らず、多くの具体例から気づきを与えてくれる1冊だった。質問がうまいというのは対象にしっかり向き合えていることであると思った。
・「ためになる!」
とにかく読みやすい!この「質問力」は、コンサルタントだけではなく、誰にでも活用する場面のあるスキルだと思えます。今までのコミュニケーションの中でもなんとなく感じていたコト。それをクリアなポイントとして気づかせてくれる、そんな本でした。オススメです!
・「社内ベンチャーが(・∀・)イイ!!」
上巻では経営戦略論と、組織論について基礎的な話が多かったですが下巻については榊原先生の十八番の社内ベンチャーなど少し先に進んだ内容になっていますそのほかにも国際化戦略、イノベーションなど入門書として押さえておくべき点がしっかりと記載されていて良い内容でした
・「良書。」
1 新書だけど・・・。 この本は、新書だ。です・ます調で書かれている。「入門」となっている。しかし、侮ってはいけない。 ダブルスクールをできない人は、読むべき本だ(上も)。資格にも使える学問的な本だと思う。2 良書。 もし、1冊しか読んではならないと言われたら、伊丹・加護野『経営学入門』か、この本を選ぶ。
なお、伊丹・加護野よりも、冗長性がないので、時間がかからない。
・「日本企業の経営課題の奥行きを感じさせます。」
上巻に比べると、著者の主張が色濃くなっている。特に本文最後の2行、広義の経営学は、国家全体にも及ぼす意義をもつ、と主張されている部分を読んだとき、全体を平易な文章で淡々と語っているのに反し、非常に強いメッセージを感じた。個人的には、付録の『経営学の変遷』が気に入っている。診断士の受験勉強の際、一番苦労した部分が、ほんの数ページで見事に解説されており感心した。著者が参考にし、文中でも推奨しているという某書籍より、よっぽどわかりやすかった。
・「一歩踏み込んだ内容です。」
下巻は、国際化、社内ベンチャー、日本企業の課題など、応用的な内容になってます。話題のためか、上巻に比較し、実例の割合が多くなっています。その解説も、一つの実例が丁寧に解説してあり、新聞等より、一歩進んだ、深い解説になっている気がしました。上巻と同じく、初心者でも読みやすい内容になっています。
・「榊原先生好きにはよいわかりやすい本だが、、、」
榊原先生好きには嬉しい、とてもわかりやすい本であり、著者の得意領域である多角化、社内ベンチャー、経営と技術について書かれている。ただ、榊原先生の最近の著書の傾向だが、参考文献が古いものだけになっていて内容も最新のところの記述が少ない、この点が惜しまれる。今後に期待。
・「ユニークで示唆に富む経営手法です」
最近の稲盛さんは思想的な要素が強いですが、この本では「経営者」の本領がいかんなく発揮されています。組織を小さく分けて、そのメンバーが自覚と責任を持って働けば、生き生きとした職場になる。仕事は命令を受けてやるのでなく、自分で考えて行動するものだと教えられたような気がします。 そうなるには、会社や組織にもそれにふさわしいものでなければならないので、独立して運営する小さな組織に分けて、リーダーをおき、みんなが知恵を出し合い仕事を進める。その結果は部門の実態を正しく表す採算制度で評価する。組織同士がケンカをしないように、会社の目標や価値観を共有する。とても精巧につくられた経営システムに思えます。 株主ばかりを気にして、社員のことを忘れている経営者が多い世の中ですが、そんな人たちにも是非読んでもらいたい一冊です。一サラリーマンとして共感しました。京セラやKDDIの経営に長年当ってきただけあって、机上の空論ではなく、人の心理の細かいところまで配慮されているという印象を持ちました。コンパクトに読みやすくまとめてあるので、もう少し具体例が多ければ、なお良かったと思います。ちなみに、・市場に直結した部門別採算制度・全員参加の経営・どうやって組織を分けるか・自らの意志で採算を高める・リーダーを育てるのところが参考になりました。含蓄のある文章が随所に見受けられます。
・「「コマ」ではなく「主役」の社員たち」
経営者としての判断基準は「人間として何が正しいか」。経営の原理原則は「売上を最大に、経費を最小にする」。会社経営のベースとなる考え方は経営者と従業員が家族のごとく励まし合い、助け合う「大家族主義」。経営理念は「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」。アメーバ経営の根底にあるものは至ってシンプルですが、上記のことを知るだけでも、なぜ著者が成功したのかわかるような気がします。
「経営理念と情報の共有化によって従業員の経営者意識を高める」、「市場の移り変わりや競合他社の動きに応じて、その時々の状況に合ったベストの組織にする」など、著者と社員たちが日々高い目標を持ち、試行錯誤していく中で生まれた経営法ばかりなので、説得力があります。
・「分散した機能と能力の極大化」
いわば、硬直的な組織ではなく柔軟な組織、固定的な組織ではなく自律的な組織、自らトライアル・アンド・エラーができない組織とできる組織の違いを明確に浮き彫りにしている。情報化の飛躍的な伸展の中で、一部の組織や人間だけに情報が集まることなく、誰もが情報を得られる環境が供され、それにより、能力と機能が分散し、それをいかに極大化するかの仕掛けが必要となっている。これを本書は、具体的な事例をもとに、説得力ある論を展開している。
・「組織論の入門書」
位置付けとしては、著書の中にもあるように、稲盛さんの前述「経営の実学」の後編ともいえるべき書。
・「、「経営者」視点に立った、物事の本質にとらえ方」
→京セラ、第二電電(現KDDI)を設立し、ここまで大きくした人だけに その言葉に説得力があります 「アメーバ」と名づけられた小集団の凄さも..
→単なる偶然の積み重ねで、この成功を築いたのではなく 組織に働く人の気持ちを十分に計算しつくし 経営の本質とは何かを考えつくした上に成り立つ、 その当然の結果が これなのだと この本は強く語りかけてきます..
→TPSの考え方と共通するところが、たくさん出てきます 「見える化」だったり、「必要なとき、必要なものを、必要なだけ」だったり.. 物事の本質は、突き詰めると一つなのかもしれませんね..
→著者は、27歳のときに会社を立ち上げました このことが、「経営者」視点に立った、物事の本質にとらえ方に 多大な影響を及ぼしていると思います TPSを確立した「工場」視点の大野耐一さんの本(※)と 比較して読むと、 その同質な部分と異質な部分が際立ち、非常に面白く 感じられると思います ※ 「トヨタ生産方式」(ダイヤモンド社/大野耐一著)
→会社経営の原理原則を、「人間として何が正しいか」とことを判断基準に 置いたそうです(P35) この単純で永続性の高い判断基準は、会社経営を行うだけでなく、 人生を歩む上でも 十分に役に立つような気がします..
・「日本中を元気にした「坂本竜馬」」
この本が初めて出たとき、日本中が元気になったといわれた本である。小生の先輩などは、自分の経営する店に入れ替わり立ち替わり来るバイトの子に未だに読ませているほどである。
司馬遼太郎自身が、この小説の中で「書いているうちに竜馬が好きになってしまった」といっているが、本当にここに描かれる竜馬は、魅力に満ちあふれている。
「寺の鐘みたいだ、大きく打てば大きく鳴り、小さく打てば小さく鳴る」と、竜馬がその人物を評して勝海舟を喜ばせた、西郷隆盛。
幕末、その西郷隆盛が竜馬に維新後の閣僚名簿の作成を依頼したが、竜馬が完成させた名簿には彼自身の名前がなく、西郷が「おはんの名前がごわせんな」という場面は有名だ。西郷に答えた竜馬のセリフが素晴らしい。「おれは世界の海援隊をやるぜよ」
明治維新の悲劇は、一流の人材が維新までに死去してしまったところにある。そのあたりに、維新後の西郷の不思議な行動の原因があるのかもしれないと常々考えている。
日本も世界も行き詰まった。今こそ、坂本竜馬のような人材が求められている時代はない。
・「時代を超え、力をくれる魅力的快男児」
私は活字中毒で、年中何らかの小説を片手に抱えています。年間何十冊と本を読んでいると、読んだことすら忘れてしまう作品もあります。その中で、強烈に心に残っている小説のひとつがこの”竜馬がゆく”です。
文句なしの名作で、よの男子はすべて読んで欲しいくらい熱くポジティブな作品であります。幕末と言う、価値観がひっくり返る時代に生きながら、常に前を見、時代を変えてゆくパワ−には、100年以上を超え、文章から力をもらえます。バブル以前の常識がひっくり返った今、このころに世情が似ているのかもしれません。そんな今だからこそ、竜馬の純粋でパワフルな生き方が必要なのでは?
竜馬が暗殺されるシ−ンでは、作者すら描くのをためらっているようで、その魅力は読んでいる間中魅せられ続けます。
息子もコレを読む日がやってくるでしょう!そのときは二人で竜馬談義に話を咲かせてみたいものです。
・「今の世の中に物足りなさを感じている君へ」
今の世の中なんでこんななんだろう・・・
生きててもしょうがねーや・・・
だったらこのまま気楽にいこっかなぁ・・・
まぁ、待てや
10代〜20代、命をかけて駆け抜けた男達がいたことを
知らないまま突っ走るな
丁度、君と同世代の男達がこの日本を世界を
いかに良くするか、真剣に生きた時代があったってことを
見逃してはいけない
彼らあってこその今の時代を感じて欲しい
たまには人の言うことに騙されて欲しい
嘲笑されても結構
でも、非常に近い過去に熱き男達がいたことを
忘れないでほしい
読むか読まないか
あとは君次第だ
・「志」
「竜馬がゆく」を読んでから、世界が広がりました。 坂本竜馬へのあこがれ、司馬さんへの尊敬、歴史への興味・・・。 司馬史観ともいわれる著者独特の歴史観に人生観が織り込まれ、この「竜馬がゆく」があなたの世界をどんどん広げていくと思います。 個人的には、この歴史小説の主題は、「志を持つことの重要性」にあると思っています。
・「大人になる前に志を学ぶための必読書」
大人(社会人)になる前にこの本を読んでおくことを強く奨める。幕末の動乱期。坂本龍馬の偉業を一言でいえば、尊皇攘夷派と開国派、ポスト政権をねらう薩摩、長州の対立を収束させた陰の立役者。現政権の敵・味方、正義や生硬な理念を振りかざすのでなく、動物的感覚で時流を判断して、世の中の流れに関わっていく志には文句なしに引きつけられる。
彼の判断の価値基準はいったい何だったろうか。文章の表層には現れていないが、それは、教義、イデオロギーではなく、資本主義の経済の論理と感じる。理屈で押し通す長州、薩摩を説き伏せたのも最後は現実的な損得のロジックだった。清河八郎に集められた浪人が行き場をなくしたとき,北海道開拓をその行き先として提案したり、亀岡社中という貿易会社を興して軍事力ならぬ経済力で組織の力をアピールした事から、彼は資本主義が日本の富国だけでなく、社会として国民の利になることを実践した最初の日本人のように思える。
彼が生きていた時代、人を動かす動機づけは、封建制に基づく立場の利害は当然の事として、自分が属する組織との一体感、献身の美徳であった。ゆえに幕末の騒動時に水戸学派のような狂信的な国粋主義が跋扈していたわけで、竜馬がその異様な盛り上がりを冷静に傍観していたのは評価すべきことだ。
思想の異なる藩、国家が連係するには、あくまでも現実的な(経済的な)交渉こそが意味を持つことを竜馬はみぬいていた。
「竜馬がゆく」のあちこちに影のように登場する岩崎弥太郎は、その後、後藤象二郎の庇護のもと、生きながらえて、日本の資本主義経済社会を築いていく。ある意味では竜馬が光だとすると、彼は影のような存在である。歴史の皮肉なところは、光が先に消え、影だけが残ったことだ。
現在の社会もみると、資本主義は世界を譴責し、多くの課題を我々に提示している。これは竜馬が我々に残した課題かもしれない。本書を読んだ若人がその課題を解きほどく志を抱いてほしいと願ってやまない。
・「著者の体験に基づくビジネスでの人間関係の構築法が書かれています」
「アライアンス」として、主としておサイフケータイを作り出した際の著者の体験に基づいて、ビジネスでの人間関係の構築法が書かれています。著者の提言は具体的かつポジティブで、読んでいると自分でも今日から実行しようというという気にさせます。著者のいう、タフネゴシエーションではなく、相手に花を持たせながら、自分とともに働く仲間になってもらうという発想は、とても自然でありながら斬新です。たしかに、このやり方であれば、著者のおっしゃるとおり、「一緒に働きたいと思う人」になれるでしょう。ご一読をお勧めします。
・「生きる勇気与えてくれる元気のでる本」
この本は、ビジネスの世界に限らず、日常の人間関係を円滑にする意味でも大変参考になりました。コミュニケーション力が欠しくなっていると言われる昨今、様々な人々の力を借りながら感謝の気持ちで支えあうことがどれだけ個人の生きる力をも高めていくか、勇気さえ与えてくれる本だと思います。また、著者の言葉一つ一つが多くの人々により生かされ、助けられたという実体験に基づいたものであることも単なるハウツー物とは違う説得力のある優れた著書だと思います。
・「すばらしい気づきの本、ネットワーキング社会の仕事術」
ベストセラーで、巷で話題の本ですが、やっと読んでみました。期待以上のすばらしい内容。
会社組織の一員(歯車)として、所与の仕事をみんなで分担して遂行する時代は、とっくに終わりました。フラット化、グローバル化する知識社会では、本書で著者が提言しているように、アイデアを実現する卵(妄想)の段階から「これは」と思う、社内/社外の人材を巻き込んで、疎結合(アライアンス)と、コミュニティで、ことを推進していくことになります。
これが、ネットワーキング社会、インディペンデント・コントラクター的な目標達成のあり方。
その基礎となるのが、「ギブ・アンド・テイク」でもなく「ギブ・アンド・ギブ」でもなく、自分が勉強し成長し、お互いにコントリビューションしあうという「アライアンス」な人間関係。自分の、ではなく、みんなの、という共有形態。
ある意味、本田氏の「レバレッジ人脈術」を想起させる内容でもあります。
高いレベルの気づきだけではなく、普段の勉強法、情報整理術、人脈術、キャリア形成術など、実務的な話題も、わかりやすい文章で満載です。
多忙な毎日で、ちょっと手をとめて、本書を読んで、斬新な、これからのビジネス進め方をきちんと整理したいところで、ビジネスパーソンに限らず、「夢を成し遂げたい方」万人必読の本です。
・「今年最高の生き方を教えてくれるお奨め本」
ビジネス書の域を越えた対人関係を上手くするための本質が学べる感動の良本 もっと若いときに読みたかったです
・「嫉妬や嫌がらせをする人は自分が幸せでないからに共感」
筆者は興銀からNTTドコモに転職しアイモードの成長戦略プロジェクトのメンバーとしてずっとモバイル業界の中心に位置してきた人物 しかし当初は技術には全くの素人ではじめは投資を担当していたがその後アイモードに合流しお財布ケータイや多くの提携を推進してきたとあるなぜ素人がアイモードに合流できたかというと金融という他の人が持っていない金融のノウハウがあったからとしている アライアンスをするためにはまず自分が人に与える何か 相手が必要としている何かを提供できるかどうかが重要という点に目からうろこでした 後半は人生の生き方を教えてくれる感動の内容 嫉妬や嫌がらせをする人は自分が幸せでないからだとおもうようにしている、笑顔でいると幸せがやってくる、まわりを変えるよりまずは自分が変わろう などなど珠玉の名言が胸に突き刺さった 何度も読み返したい一冊
●ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
・「未知の市場空間=青い海,」
非常に為になる理論でした。 訳本なので多少難解な記述も散見するのですが、(本当は原書で読むべきなのでしょう) 「既知の市場空間=レッドオーシャン=競争激化」 ⇔ 「未知の市場空間=ブルーオーシャン=競争皆無」 という概念を理解すれば、1900円の元は取れたかと思われます。
レッドオーシャンであっても、何かを「足したり」「引いたり」すれば、 ブルーオーシャンに変貌を遂げることが可能。 その時のツールが、この本でいう「戦略キャンバス」なのです 。
何かしらの差別性を有することで、競合との競争を回避できる。 これは、ビジネス一般だけでなく、 「人間関係」や「恋愛」にも当てはまる事実ではないでしょうか。
・「ゼロベースで考えるということの大切さを再認識」
スポーツの試合では勝者がいれば敗者がいますが、ことビジネスに関しては、必ずしもそうとはいえません。しかしレッドオーシャン戦略(旧来の競争戦略)ではゼロサムゲームを前提に供給者寄りの視点で議論されがちでした。著者のいうブルーオーシャン戦略とは、技術イノベーションではなく「バリュー・イノベーション」を成し遂げ、まだ競争相手のいない新市場を創造するやり方です。具体的には、顧客視点で、従来まで提供されてきた価値の内、無駄なものは省き、必要なものを加える。これによって競争相手とは異なるユニークさ(コスト削減と価値追加)を獲得して、顧客も自社も利得を得て、市場全体が拡大するという全体にとってハッピーな話です。シンプルでわかりやすい話ですが、ともすると目先のライバルに打ち勝つことばかりに心を奪われがちになりやすい自分にとっては、啓発されるところの多い本でした。ゼロベースで考えるということの大切さが再認識させられました。巻末の資料のパートも、代表的な業界のバリュー・イノベーションの歴史が語られていて興味深いです。
・「ポーター競争戦略への強烈なアンチテーゼ」
経済には需要と供給がありこの関係によって価格が決まるというのは、誰もが知る一物一価の原則である。問題は、一物一価の市場の認知の枠組みのなかで超過利潤を得るためには競争戦略しかないということであり、更には競争戦略のゼロサムゲームは最終的にマイナスサムゲームに移行してしまうことだ。
本書は、この領域を取り払い、知られざるマーケット・スペースを自ら創出する「ブルー・オーシャン(手垢つかずの海)」を見出すための戦略論であり、供給飽和の市場構造にあって、新たな収益・成長オポチュニティを見出そうとする。まず特徴的なのは、この戦略理論が、競争戦略の枠組みをあっさりと否定し、「競争優位」に囚われた認知構造をリフレーミングしてくれることだろう。典型的には「差別化かコストリーダーシップかの二択」というポーターのGenerics strategyが提示した命題を超えて、両者が両立するマーケット・スペースを生み出すということにある。むしろ自社と顧客双方の価値を飛躍的に高めることで競争とは無縁の存在になることがブルー・オーシャンの目的である。正に孫子の論理と同様と言える。他方、このスペースが簡単に見出せるのであれば競争戦略に腐心する必要はない。これに対してキムは、1「青い海は技術革新の賜物ではない」、2「青い海は既存のコア事業から生まれやすい」、3「企業や業界を単位に分析してはいけない」、3「青い海はブランドを育てる」と言う。即ち、1や2に従えば新機会は辺境にあるのではなく灯台下暗しということになる。これは認知のフレームを変えないと見えないものだ。更に3は合理的な経営判断の否定である。データにもとづく意思決定は結局測定可能性バイアスにかかり多角的な視点を消滅させる。即ち、既存の認知を変えることができれば新たなオポチュニティの可能性が生まれると説いているのである。
もとより、簡単ではない。キムは「ブルー・オーシャンは事業構造の変革を要求するため、社内の政治に負け易い難しいものだ」と説く。戦略と言う言葉が戦争のメタファでありこれにひきづられてしまうように、バイアスから逃れ集団の認知構造を変えることさえできれば、青い海が見出せる可能性は格段に高まるだろう。本書では多くの欧米企業の事例からこうした洞察を導くが、日本では例えばヤマト運輸の宅急便も「青い海」だと言える。本書はこのように、既存の戦略理論に囚われることによってむしろ超過利潤の機会を失ってきた特に過当競争におかれた企業にとっては、新たな認知の地平を開くという難しい作用を促すに際しての力強い示唆を与えるものとなる。
・「どのように利益を出す領域を見つけるか」
本書では、競争の激しい領域(レッドオーシャン)から、競争相手が存在しない領域(ブルーオーシャン)への移動の方法全般について詳しく説明されています。
ブルーオーシャンの見つけ方では# 付け加える# 取り除く# 大胆に増やす# 大胆に減らすの4つを紹介し、さらにそれらの項目を見つけるための6つのパスについても詳しい説明がなされています。
通常このような本では、現存するビジネスを変革させる具体的方法についてはお茶を濁す表現をすることが多いのですが、本書ではステップを踏みつつ、確実にブルーオーシャンを見つけるための道筋を述べている点が優れています。
さらに、本書では作成した新領域をどのように実行、展開すればいいのか、反対派をどのように封じ込めたらいいのかについても解説があります。このあたりは実際にブルーオーシャンを探している会社にとっては実に有益です。いくらいいプランがあっても、実際に行うのは従業員ですから、彼らの賛成を引き出すためのテクニックを知ることは、ブルーオーシャン領域で利益を上げたい企業にとっては必須でしょう。この中でも特にニューヨークの治安向上を目指したプロジェクトで取られた戦略は秀逸で大変参考になりました。
・「”ブルーオーシャン”にたどりついた軌跡を追体験すると効力倍増」
”競争環境における差別化”という戦略と、著者の提唱する競”争のない世界(ブルーオーシャン)を創造する戦略”との境界は、それほどはっきりしたものではないかもしれません。程度の差といえる部分もあります。しかし、本書で提唱されるような視点で分析し、今後の戦略を考えていくと、”楽しい気分”になれるのではないでしょうか。それが最大の効用でしょう。 数年前に、90年代に著者がハーバードビジネスレビューで発表した”バリュー・イノベーション”の概念に触れる機会がありました。”バリューカーブ”を使った分析・戦略立案のわかりやすさに感心し、もっと詳しく知りたいと考えていましたが、一般向けに書かれた書籍が見当たらず残念に思っていました。今回その後の研究・適用の成果も加え、また未来に向かって何をどう考えていけばいいのかという方策が「ブルーオーシャン」の一言に凝縮されて出版されたことを知り英語版を手に入れましたが、すぐに翻訳もでたため、それだけ世間の関心も高いのだろうと推察しています。
●問題解決トレーニング (East Press Business)
・「確かにトレーニングとしては良い本ですね」
50問の設問(選択式)と、その解説でなるこの本ですが、基本的な問題解決力をつけたいと考えている人にとっては、かなり参考になると思います。日頃、問題解決をやっている人にとっては、確認的に読むこともできますが、結構退屈な内容であるかもしれません。(私にとっては、参考になることもあり、またちょっと退屈なこともあり)
コンサル会社における、若手が陥りそうな罠をまとめた、と言えばそういう本でもあるし、より一般的には、自分は問題解決ができる、と思っている人に対して、いやいや、そーじゃないんだよ、と問いかけているような本でもあります。なお、本書には、考える力がつく、という言葉がついていますが、これは違うと思います。読んで、考えるだけで、本当に考える力がつく、というほどではない。まぁ、それを言うのは酷か。どんな本でも、活用の仕方によっては考える力はつくわけだから。ただ、考える力をつけるとするならば、複数の人間で、一つ一つについて、ディスカッションして勉強していくとよいと思います。みんなで一緒に考える。そのなかで力がついてくると思いますよ。
・「初〜中級レベルのプロマネに大変有効」
→優秀なプロマネに薦められた本 薄いし、文章が平易でわかりやすいので 短時間で読みきれる プロジェクトの立ち上げから終結までを 物語を読ませることで疑似体験でき 初〜中級レベルのプロマネに大変有効と思われる
・「入門書と言いながら・・・」
プロジェクトの立ち上げ・計画、実行中のモチベーション向上や問題解決、最後の仕上げ、そして反省の順に説明してあります。各コーナーは、製品開発プロジェクトの例(会話調で進みます)、ポイントの説明・解説、そしてポイントのまとめ、という構成です。
プロジェクト管理などの各種手法の説明などではなく、プロジェクトの各局面で、リーダーは、何をどのように考え(考え方)、何に気をつけ、どう行動していくか、という内容です。そのため、どんな分野・業種のプロジェクトでも通用する本である印象です。
薄く、また入門書となってますが、どうして、どうして、プロジェクトの本質をついた本であり、印象に残る「言葉」や「考え方」が沢山ありました。経験をつんだ方、リーダーでなくても、プロジェクトに参加する方、だれでも読んでおいて、損はない、印象です。もう少し読みたいので、☆は4つです。
・「プロジェクトは最初と最後が肝心」
プロジェクト実行時のポイントだけでなく、疎かになりがちなプロジェクト開始時のプロジェクト計画再設定やプロジェクト終了時の振り返り方についても詳しく触れている。
あなたは、上役や営業が決めてきた計画(大枠)を絶対として受け入れていませんか?あなたは、「まず失敗するだろうなあ」「納期間に合うわけないよな」と思いつつ、プロジェクトを始めていませんか?あなたは、終わった後にちゃんとプロジェクトを振り返り、管理者の自分にとって耳の痛い(心も痛い?)ことも組織的に蓄積を図っていますか?
私はできていません。今後どうやっていこうか考えていたところなので、大いに参考になりました。タイトルや本の体裁から大して期待せずに読んだが、予想外の出来だった。さらっと読める点もよい。
・「プロジェクトマネジメント関連本の中で最もお勧めできる本。」
「実用企業小説 プロジェクトマネジメント」と同じ著者。自分がプロマネとして指名された場合、まず一番初めに読むことをお勧めする入門書。プロジェクトを進めていく上での最小限に必要な、しかし無視して進めていけば後で痛い目を見るチェックポイントを分かりやすく解説している。著者のメッセージは、「プロジェクトは人を幸せにするものでなければならない。その成功法則を自分達でみつける!」というスタンスでチーム内でのモチベーションの維持を重要視していることは特に共感した。この現実での実践は難しいが、非常に参考になった。
・「まずまずの解説書」
プロジェクトの実態が書かれています。人と人とのつながりがかみ合わないと、なかなかうまくいきません。かみ合うと、面白い活動になりえるのですが。プロジェクト計画書は、絶対に必要な文書です。プロジェクトの設計書です。これが無いと、メンバーのコンセンサスは得られません。部下はただ言われたことしかしない、単なるワーカーになってしまいます。プロジェクトの経験者は、本分の図表や太字で書かれた文章を読むだけでも、自分の経験知を整理できるのではないでしょうか。
・「ビジネスプランってなんだろう?」
ビジネスプランという、だれでも知っていそうで、実はきちっと説明されてこなかったテーマを網羅的かつ平易に解説した優良書。ビジネスプランのの全体像をつかむためにも、もちろん有効ですが、今、ひそかに暖めている企画を実行に移す前に、見えにくい行き先を示してくれる航海図のような本です。ビジネスの成功の鍵は、やる気と気合の根性論だけではないことが良くわかります。ビジネスプランを立てるとき、または途中で見直すときに、この本の目次をひとつひとつ見ていくだけで、自分のビジネスプランで見落としがちなポイントや、誤って理解していた点に気づくはず。第一線で活躍する一流コンサルタントの数々の経験に基づく、ビジネスを成功させるためのコツがコンパクトにぎゅっと詰まっています。お手軽な値段もお勧め!
・「経営戦略理論のまとめ本」
コンパクトな本に、経営戦略に関する理論の総まとめといってもいい内容が盛り込まれているのではないかと思います。損益計画をはじめとする数字への落とし込みについても細かく触れられており、とても参考になると思います。とかくビジネスプランの策定という「机上の作業」を軽視しがちな方々に対しては、机上におけるシミュレーションというものも大切であるということを認識してもらう意味でも、本書は最適であると思います。
・「ビジネスプラン作成の手引き」
ビジネスプランに盛り込むべき内容が、コンパクトにまとめられているので、ビジネスプランを初めて作成する人にとってはわかりやすい。また、価格も手ごろなため、最初の1冊として購入されることをオススメする。
・「平易でコンパクトですが、広範囲にわたる内容で良書」
近年の、グローバリゼーションの進展により、組織に属しているビジネスマンはもとより、すでに事業をなしているすべてのビジネス関係者は、スポンサーの前で、新しい事業や自分のやりたい企画を、プレゼンしたり、アピールして支援を獲得する機会が総じて増えてきているのではないでしょうか。
そういった状況の中、「今まで事業計画書なんか書いたこともない」という方に、取り組み姿勢や心構えを持つための、最初のちょうどよろしい入門書。
「紙かけばいいのか?」いえいえ、そんなレベルの話ではありません。
本書はすぐれて、ハウツー本レベルでなく、「経営戦略」の観点、マクロ的な視点から始まり、実際の計画書の構成、目次、事例にいたるまで大所高所から、小さなツボにもふれた、コンパクトな良書です。
特に、第二章、「ビジネスプラン作成のフレームワーク」は勉強になりますし、最後の章「財務計画」は、それだけで独立して一章をさき、財務計画、キャッシュフロー計画が、起業(企業)のリスク分析とリスク回避のコンティンジェンシープラン作成に、いかに密接に関連しているか、企業の成長にいかに重要かが平易にかかれています。
ビジネスマン、必読。
・「コンパクトです。作る前にも、チェックにも役立つ印象です」
悪いビジネスプランの悪い点の説明、ビジネスプランの作成手順、ビジネスプランを作成するために必要な各種フレームワーク(SWAT、3C、7S・・・・)の紹介、ビジネスプラン評価の上でポイントとなる「マネジメントチームの編成」「儲かる仕組みをどう作るか?」「リスクへの対応」についての解説、ビジネスプラン、財務プランの構成要素とその書き方、最後に、大学院で作成されたビジネスプランの例が掲載されています。
世の中の「儲ける仕組み」の分類等もあり、参考になる点が多かったです。コンパクトにまとまっていて、読みやすく、分かりやすい本でした。作る前に、一度読んでおいて損はないと思います。また、作った後のチェックとして読んでも、役に立つと思います。
・「世界のフラット化のスピードから一部遅れはじめている増補改訂版」
「それまで競技場から締め出されていた30億人が、あらゆる人と自由にプラグ&プレイできるようになったことに突然気づいた」「世界がフラット化しつつあるというのは、誰もが平等であるという意味ではない」。
グローバリゼーションを世界のフラット化というキーワードから調べて論じた一流の良書である。厚さはあるが、難解ではない。また、優れた著作の多くがそうであるように、本書も読みながらにいろいろなことを考えさせてくれる。アメリカ人の著作には珍しく、日本及び日本企業も頻繁に登場する。幅広い読者に一読をお勧めしたい。
本書は「2008年1月18日第1版」とある改訂増補版である。実際、いろいろ新しい情報や章が追加されている。しかし、その一方であちらこちら既に古くなっているものも散見される。わかりやすい例でいくと、Googleのアクセス件数はこれよりさらに増えているし、HPのカーリフィオリーナ会長は数年前にその座を追われて今や忘れかけられている人だ。「テクノロジーの進歩にはついていけないタイプなんだ(わたしみたいに!)」とある通り、確かにITにはそう詳しくはない著者のようだが、世界のフラット化は常に現在進行形である。特にこの上巻はIT関連の記述が多いから、わざわざ増補改定版を出すのであれば、自分がついていけてない部分に関して専門家の助言を受けるなりして、さらに丁寧に細部まで内容を最新化して欲しい。
別の見方をするならば、世界のフラット化のスピードは、少なくとも本書がその変化をもらさず追いかけようとするのが大変なくらい、速いのかもしれない。
・「グローバリゼーション3つの段階」
外交問題コラムニストのトーマス・フリードマンの世界がフラット化するなかで、どうすればいいかを解き明かしてくれる本。世界がフラット化を知るということはグローバリゼーションの歴史そのものを知るということ。本書(上・下2冊)によれば、グローバリゼーションには3つの段階があったという。最初が国のグローバリゼーションの段階。それは国家が武力で世界統一を目指した時代。次に来るのは多国籍企業の時代。そして3つ目は個人のグローバル化だと述べる。フラット化とは様々な理由で距離や政治での障壁がなくなる事。モノだけでなく知的サービスも海外とやり取りされると、我々の生活やビジネスはどう変わっていくのかが述べられ非常に興味深い本である。
・「ITが生み出したフラット化の現実を納得させられる本」
IT機器の技術革新とインターネットの普及が、ITバブル期に光ファイバーのグローバルな通信網敷設を促進し、バブル崩壊後に光ファイバー網の低コスト利用を可能にした。それにより、インドや中国が、アメリカのすぐ隣に存在するような身近なものとなった。世界の水平分業が飛躍的にスピードアップされ、インドや中国をはじめ多くの国々がサプライチェーンに組み込まれ、企業が事業活動を展開している。その実体がこれでもかこれでもかと具体的事例で積み上げられて行く。この本はアメリカの視点からの膨大な事例を織りなしたレポートである。初版を読んだ読者の反響をさらにとりこんでいるようだ。現代世界の経済・社会と企業の関わりは、時差を逆にうまく活用しながら、あたかもフラットな空間領域で行動しているかの状態で営まれているというのが著者の主張だ。具体的なレベルでフラット化の意味を体感的に理解するのに役立つ本である。日本もまさにアメリカと同じベクトル上にあると思う。世界のサプライチェーンにうまく組み込まれる上で、教育水準とインフラ基盤の成熟が如何に戦略的要因となったかがよく分かる。インターネットのマイナス局面も冷静に理論化し、レポートされている。現代世界の構造を知るための必読書だと思う。
・「ページをめくった喜び」
インターネットの発展に伴って今まで知的産業とされてきた弁護士、税理士、会計士の簡単な諸手続きや、医者が患者を診察するために使われる高度な解析は国境を超えて発展途上国にある各会社で行われ、今後先進国ではこのようなことはますます海外でも任せられるようになる。これが現実になれば知的な職業とされてきた仕事が先進国ではいらなくなり、失業者の増加が数年後に数字で正確に表せること、また現実化する約20年前にすでに世界企業が準備を始めていることなど世界経済のスピードの速さがこの本からうかがえました。
・「アメリカ中心主義の著者」
フラット化する世界、上下巻はぜひともお勧めの作品です。読めば勉強になり視野が広がります。そしてこの手の評論本には珍しく、文章そのものが上手です。読者を退屈させないように配慮されているのか、またはこの著者自身がユーモアのある性格なのか、解説をただ述べるだけではなくちょっとした日常のストーリー仕立が組み込まれていて(コールセンターの受付嬢のシーンなど特に)、とても面白いです。ただ、この本は一貫してフリードマン氏のアメリカへの強い愛国心が滲み出ています。愛国心を持つことは良いけれど、フリードマン氏はとにかく、「アメリカ合衆国が世界をリードし続けなくてはならない!」「インド人や中国人がどんなに力をつけようとも、永遠に世界のリーダーとして振舞うべきはアメリカ人であり、そのためにアメリカ人は競争力をつけ、一生勉強し続けなくてはならない」「勝ち組のアメリカ人になりためには、どんな分野であれ人の上に立つような仕事に就かなくてはだめで、アメリカ人である限り、そのための努力を惜しんではならない」というような視点なり、考え方が色濃くページに表れています。終始この方向性で書かれていることを読む前に念頭においておかないと、彼の論に首を傾げる読者も多いのではないかと思います。