イン・コンサート~コンプリート・ヴァージョン (詳細)
クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ(アーティスト), ハロルド・ランド(演奏), テディ・エドワーズ(演奏), リッチー・パウエル(演奏), カール・パーキンス(演奏), ジョージ・モロウ(演奏), ジョージ・ブレッドソー(演奏)
「コンサートライブにおけるブラウン=ローチの最高傑作」「Brown-Roach Quintet の旗揚げライブ!」「JAZZの醍醐味」「JAZZは美しいもの」
We Insist! Max Roach's Freedom Now Suite (詳細)
Max Roach(アーティスト)
「魂・叫・怒…平和」
ブラウン・ローチ・インコーポレイテッド+3 (詳細)
クリフォード・ブラウン&マックス・ローチ(アーティスト), クリフォード・ブラウン(演奏), マックス・ローチ(演奏), ハロルド・ランド(演奏), リッチー・パウエル(演奏), ジョージ・モロウ(演奏)
「双頭コンボの理想の姿」「双頭コンボの新鮮な息吹と喜び」
Study in Brown (詳細)
Clifford Brown(アーティスト), Max Roach Quintet(アーティスト)
「ハードバップの一つの完成形」「ジャズの幸せがいっぱい」「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」
クリフォード・ブラウン=マックス・ローチ+2 (詳細)
ブラウン=ローチ・クインテット(アーティスト)
「ブラウン=ローチ・コラボレイテッドの真髄 」「ブラウン=ローチはまずこれを聴け」「平均年齢25歳(くらい)」「ブラウン=ローチ・コラボレイテッドの真髄」「仕事帰りの電車の中でふと考えた」
限りなきドラム(紙ジャケット仕様) (詳細)
マックス・ローチ(アーティスト), ジェームス・スポールディング(演奏), フレディ・ハバード(演奏), ロニー・マシューズ(演奏), ジミー・メリット(演奏), ローランド・アレクサンダー(演奏)
「唄うドラムの実験」
The Last Concert (詳細)
Clifford Brown(アーティスト), Max Roach Quintet(アーティスト)
More Live at the Bee Hive (詳細)
Clifford Brown(アーティスト), Max Roach Quintet(アーティスト)
バド・パウエルの芸術 (詳細)
バド・パウエル(アーティスト), ジョージ・デュヴィヴィエ(演奏), カーリー・ラッセル(演奏), アート・テイラー(演奏), マックス・ローチ(演奏)
「モダン・ジャズ・ピアノのスタンダード盤」「ビバップの巨人、曲の対話集」
ジャズ・ジャイアント (詳細)
バド・パウエル(アーティスト), レイ・ブラウン(演奏), カーリー・ラッセル(演奏), マックス・ローチ(演奏)
「親友が最も愛する一枚」「すごい!すごすぎる!!」「バドパウエルの真骨頂が表れたスィング感溢れるアルバムです」「これはいい、、、」「香がする」
チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル Vol.2(ニューヨーク・デイズ) (詳細)
チャーリー・パーカー(アーティスト), マイルス・デイヴィス(演奏), J.J.ジョンソン(演奏), デューク・ジョーダン(演奏), トミー・ポッター(演奏), マックス・ローチ(演奏)
ナウズ・ザ・タイム+1 (詳細)
チャーリー・パーカー(アーティスト), アル・ヘイグ(演奏), ハンク・ジョーンズ(演奏), パーシー・ヒース(演奏), テディ・コティック(演奏), マックス・ローチ(演奏)
「ご機嫌なフレーズが目白押し」「とっつきやすさでは、ヴァーヴのパーカーが一番?」
マネー・ジャングル (詳細)
デューク・エリントン(アーティスト), チャーリー・ミンガス(演奏), マックス・ローチ(演奏)
「ミンガス、マックス・ローチとの珍しいトリオ作」「money jungle」
ジャズ・アット・マッセイ・ホール(紙ジャケット仕様) (詳細)
チャーリー・パーカー(アーティスト), ディジー・ガレスピー(演奏), バド・パウエル(演奏), チャールス・ミンガス(演奏), マックス・ローチ(演奏)
Saxophone Colossus (詳細)
Sonny Rollins(アーティスト)
「このCDの最高の音質」「これぞ本当のホンモノ!」「奇跡的快演」「ロリンズの最高傑作!」「2曲目に名演あり」
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Clifford Brown
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Art Taylor
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Bud Powell
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Charles Mingus
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>M-O>Max Roach
Custom Stores>By Formats>国内盤>ジャズ
Custom Stores>By Formats>輸入盤>All UK Titles
Custom Stores>By Formats>輸入盤>Jazz>Avant-garde>Drums
Custom Stores>By Formats>輸入盤>Jazz>Hard Bop>General
Custom Stores>By Formats>輸入盤>All US Titles
Custom Stores>By Formats>輸入盤>Jazz>Bebop>General
・「コンサートライブにおけるブラウン=ローチの最高傑作」
スタジオ録音をいくつか残しているブラウン=ローチのコラボレイトにとってコンサートでの録音は珍しく、それだけに両者の本領を発揮したライブになっている。ジョードゥ、言い出しかねて、君にこそ心ときめく、パリの舗道といったポピュラーなナンバーに加えサンセット・アイズ、クリフォード・アクスなどの美しいオリジナルなども披露し、彼らのフォーマットのレベルの高さ、実力が遺憾なく発揮されたアルバムである。僕個人としてはテンダリーのブラウンのソロに彼の歌心の真髄を見た思いである。54年から56年という2年程度のコラボレイトのなかで、彼らが掴みつつあった、ハードバップの本質と来るべきジャズの可能性がこのアルバムに凝縮されている。パーカーにせよ、ブラウンにせよ少なくとも後4,5年活躍させたかったという気持ちは僕だけではないだろう。それは、セロニアス・モンクやブレイキーの変わらぬ素晴らしさとは違った、ジャズのイノベーターとしての可能性ゆえの期待なのである。しかし、それを言っちゃーおしまいよ!という声もすぐに聞こえてきそうなのが、いつもながらの自問自答なのだが・・・・。どのような状況においても、最善、最良のソロを残したブラウニー。それは、紛れもなく、かけがえのないジャズの遺産であり、常にスタンダードにたちかえった歌心を僕らに教えてくれるのだ。
・「Brown-Roach Quintet の旗揚げライブ!」
ハードバップ3大バンドの1つ、Brown-Roach Quintet のロサンゼルス「California Club」における、前半4曲は54年8月、後半4曲は54年4月の、2回のライブを収めたコンプリート・バージョン。Clifford Brown は2ヶ月前の54年2月には Art Blakey 「A Night at Birdland」に出ていたわけで、まさに自分の名前を冠したバンドを結成したばかりの初々しい奮発も伝わってくる、華やかさに充ちたデビュー・ライブ。
メロディアスで自信あふれるフレージングと、ジャズそのものといえる見事なアーティキュレーション。前に車でかけていたときに彼女が「これ誰?」ときいてきた、というだけでも(えっ? 聴いてたの、という感じ)、強烈な輝きを発している演奏ということが明らかに。個人的には後半4曲から先に、続いて前半4曲の順に聴く。メンバー紹介のアナウンスがライブの雰囲気で楽しいし、名盤「Stitt, Powell, J.J.」でも証明されたように、「All God’s Chillun Got Rhythm」は「Jor-du」「Delilah」「Cherokee」にも増して冒頭が似合う。
・「JAZZの醍醐味」
文春新書のシリーズに「ジャズの名盤」というタイトルの本がある。アーティスト別に、3人の評論家が名盤を紹介している。この本に紹介されているのがこのCDである。流れるような心地よいリズム感と幾分哀愁を帯びたトランペット、マックス・ローチのこ気味よいドラムは、このCDの世界に知らず知らずの内に引き込まれてしまう。録音もよく、このアーティストを知るためにもう1枚別の演奏を買いたいと思わせる1枚である。
・「JAZZは美しいもの」
ブラウニーも好きなアーティストの一人で、私個人の印象は非常にまじめな青年が頭に浮かびます。マックス・ローチもどちらかと言えばまじめ路線の人物ではないでしょうか?これらはあくまで私個人の印象です。比べてマイルスはマフィアの親分のような鋭い怖さがあります。モンクも何だか近寄りがたく感じます。ブラウン・ローチのデビューとなるこのアルバムも。ブラウンの流れるような美しいメロディとリズム楽器とは思えないローチのドラムが堪能できます。スタディ・イン・ブラウンなども名盤なので、このアルバムをキッカケにお勧めします。
●We Insist! Max Roach's Freedom Now Suite
・「魂・叫・怒…平和」
自分の気持がしっかりしている時にしか、聞かない方がいいかもしれません。ショッキングな作品です。芸術作品として、大変素晴らしい内容です。
・「双頭コンボの理想の姿」
マックス・ローチは1940年代にパーカーをはじめとしたビ・バップの巨星たちと数多く共演し,モダン・ジャズ・ドラマーの第一人者になった。他の黒人ドラマーと比べてと言っては語弊があるが,正確かつクリーンなタッチのスタイルでテクニックも抜群。絶頂期だったバド・パウエルとの死闘とも言える共演が「バド・パウエルの芸術」や「アメイジングVOL.1」に残されており,ピアノ・トリオの傑作として又彼の初期の代表作として今も輝きを失っていない。 1956年,クリフォード・ブラウンが交通事故のため世を去った。まだ26才にも満たなかった彼を失ったことは,ジャズ界最大の痛恨事のひとつだが,短期間の活動にしては比較的多くの録音が残されており,せめてもの救いといえる。 ローチとブラウンが双頭コンボを結成したのが1954年。本作は彼らの記念すべきデビュー・アルバムで,既にしてリーダー二人の魅力が結晶したすばらしい演奏の連続だ。この後発表された作品も全て傑作の名に値し,まったく稀有のバンドだったと今さらながら思う次第。 私はジャズに疲れたときには,彼らの演奏に耳を傾けて元気を回復している。
・「双頭コンボの新鮮な息吹と喜び」
マックス・ローチがライバルのアート・ブレイキーのクインテットでセンセーショナルなデビューを果たしたクリフォード・ブラウンをスカウトし、双頭コンボを結成したのはイースト・コーストシーンでも衝撃的な出来事であったに違いない。マイルス、モンクも活動を再開し、東海岸にもようやく黒人に元気が戻ってきた頃であったが、それでも依然として西海岸の景気のよさや白人のスタジオ・ミュージシャンの羽振りのよさに当惑気味な時期でもあったからだ。このアルバムはハード・バップ、モダン・バップの巻き返しを象徴するクールで熱いスタジオ録音である。ゴースト・オブ・ア・チャンス、ダーン・ザット・ドリームといったスタンダードナンバーも含まれ両者のコンビネーションはすでに高い完成度を示している。しかし、アルバム全体の構成では、この後リリースされたいくつかのアルバムには及ばず、ローチのドラムソロがやたら目立ったり、選曲の順序によるものかスムーズに聴きづらい面などがあったりするのがやや気になる。もちろんブラウンのソロはどれも素晴らしいのだが・・・。 それでも、この後2年間の充実したコラボレイトの始まりであり、双頭コンボ結成の新鮮な息吹と喜びに満ちたプレイが随所に聴かれる重要な録音であることに変わりはない。人間的にも演奏者としても素晴らしい人物であったというブラウニーとリズムの哲学者マックス・ローチの輝かしい船出の記念すべきドキュメントである。
・「ハードバップの一つの完成形」
クリフォード.ブラウンのプレイはファッツ.,ナヴァロ直系で、明朗で非常によく歌うもので、ジャズトランペット吹きの多くが理想的なプレイヤーと挙げる名手であることは今更説明不要だろう。本作はそんな彼の作品の中でも最も完成度が高く、人気のある作品である。オープニングのチェロキーからエンディングのA Trainまで、一気呵成に聴けてしまう。そこには、マイルスやドーハムのような陰影は全くなく、ただただ吹くことが楽しくて仕方ないという雰囲気に満ちている。5人全員が楽しんで演奏している感じがありありと伝わってくるのだ。ジャズトランペットのアルバムとしてだけでなく、ジャズの名盤として十指にかならず入ってくるであろう名盤です。
・「ジャズの幸せがいっぱい」
1955年2月23-25日録音。パーソナルは、クリフォード・ブラウン(tp)、マックス・ローチ(ds)、ハロルド・ランド(ts)、ジョージ・モロウ(b)、リッチィー・パウエル(p)。メンバーの息のあいかたが尋常ではない。
ぼくはこのアルバム、後ろに行くほど好きだ。『George's Dilemma』のマックス・ローチのシンバルの鳴り方あたりから、メンバーがジャズを演奏するのがこの上なく愉しい、と言いたそうな演奏になってくる。特に最後の2曲、『If I Love Again』と『Take The 'A' Train』が素晴らしい。『Take The 'A' Train』の列車を模したような演奏や展開の素晴らしさ、そしてジャズを演ずる愉しさが伝わってくる。
マイルスの暗いペットもいいが、いつも暖かいハートに満ちたクリフォード・ブラウンのペットも捨てがたい。ジャズの幸せがいっぱいだ。
・「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」
個人的には、ブラウン=ローチ双頭コンボの諸作と54年のバードランドのアート・ブレイキーとの共演盤を比較した場合、後者のライブが好きだ。これは内容云々というより、その記録から伝わってくる熱と臨場感、音の質のような漠然としたものでうまく説明ができない。もちろん音楽性やグループとしてのまとまりなどに関してはブラウン=ローチに軍配が上がることは否定しようがないであろうが。スタディ・イン・ブラウンはそんな中でもかなりできのいいアルバムである。「チェロキー」に始まり、「A列車で行こう」といったスタンダードをはじめとする名演オン・パレードである。特に「ジョージズ・ジレンマ」や「サンデュ」などは記憶に残る素晴らしい演奏である。ブラウンのトランペットは音色、アタック、フレージング、メロディーラインの構成など、どれをとっても完璧なもので、天才の名をほしいままにしている。アドリブに関していえば当時のマイルスがどう転んでも勝ち目はない。マイルスはブラウンという太陽のような資質を持った天才の存在で、月のようなマイナーで静かなジャズへ自閉するしかなかったのであろう。ただし僕は、両者の音楽家としての総合力においてマイルスが上回り、ブラウンはまだ、その素質を外に向かって開放しただけで、本格的な彼の音楽世界の構築する前に、この世を去ってしまったと思っている。このアルバムでも、様々な曲を見事に演じきっているが、絵画でいえば珠玉の小品を(それも文字通り習作として)残し、本格的な問題作、大作に至らぬままであったといえよう。アドリブは完璧であったが、開放系のブラウンの世界しか垣間見ることができないのだ。マイルスのように自閉=醸成にいたっていないのだ。それが贅沢な、ないものねだりと百も承知だが、素晴らしいアルバムだけにブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果を評価しつつも、その部分の苛立ちを余計に感じてしまう。
・「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」
個人的には、ブラウン=ローチ双頭コンボの諸作と54年のバードランドのアート・ブレイキーとの共演盤を比較した場合、後者のライブが好きだ。これは内容云々というより、その記録から伝わってくる熱と臨場感、音の質のような漠然としたものでうまく説明ができない。もちろん音楽性やグループとしてのまとまりなどに関してはブラウン=ローチに軍配が上がることは否定しようがないであろうが。スタディ・イン・ブラウンはそんな中でもかなりできのいいアルバムである。「チェロキー」に始まり、「A列車で行こう」といったスタンダードをはじめとする名演オン・パレードである。特に「ジョージズ・ジレンマ」や「サンデュ」などは記憶に残る素晴らしい演奏である。ブラウンのトランペットは音色、アタック、フレージング、メロディーラインの構成など、どれをとっても完璧なもので、天才の名をほしいままにしている。アドリブに関していえば当時のマイルスがどう転んでも勝ち目はない。マイルスはブラウンという太陽のような資質を持った天才の存在で、月のようなマイナーで静かなジャズへ自閉するしかなかったのであろう。ただし僕は、両者の音楽家としての総合力においてマイルスが上回り、ブラウンはまだ、その素質を外に向かって開放しただけで、本格的な彼の音楽世界の構築する前に、この世を去ってしまったと思っている。このアルバムでも、様々な曲を見事に演じきっているが、絵画でいえば珠玉の小品を(それも文字通り習作として)残し、本格的な問題作、大作に至らぬままであったといえよう。アドリブは完璧であったが、開放系のブラウンの世界しか垣間見ることができないのだ。マイルスのように自閉=醸成にいたっていないのだ。それが贅沢な、ないものねだりと百も承知だが、素晴らしいアルバムだけにブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果を評価しつつも、その部分の苛立ちを余計に感じてしまう。
・「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」
個人的には、ブラウン=ローチ双頭コンボの諸作と54年のバードランドのアート・ブレイキーとの共演盤を比較した場合、後者のライブが好きだ。これは内容云々というより、その記録から伝わってくる熱と臨場感、音の質のような漠然としたものでうまく説明ができない。もちろん音楽性やグループとしてのまとまりなどに関してはブラウン=ローチに軍配が上がることは否定しようがないであろうが。スタディ・イン・ブラウンはそんな中でもかなりできのいいアルバムである。「チェロキー」に始まり、「A列車で行こう」といったスタンダードをはじめとする名演オン・パレードである。特に「ジョージズ・ジレンマ」や「サンデュ」などは記憶に残る素晴らしい演奏である。ブラウンのトランペットは音色、アタック、フレージング、メロディーラインの構成など、どれをとっても完璧なもので、天才の名をほしいままにしている。アドリブに関していえば当時のマイルスがどう転んでも勝ち目はない。マイルスはブラウンという太陽のような資質を持った天才の存在で、月のようなマイナーで静かなジャズへ自閉するしかなかったのであろう。ただし僕は、両者の音楽家としての総合力においてマイルスが上回り、ブラウンはまだ、その素質を外に向かって開放しただけで、本格的な彼の音楽世界の構築する前に、この世を去ってしまったと思っている。このアルバムでも、様々な曲を見事に演じきっているが、絵画でいえば珠玉の小品を(それも文字通り習作として)残し、本格的な問題作、大作に至らぬままであったといえよう。アドリブは完璧であったが、開放系のブラウンの世界しか垣間見ることができないのだ。マイルスのように自閉=醸成にいたっていないのだ。それが贅沢な、ないものねだりと百も承知だが、素晴らしいアルバムだけにブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果を評価しつつも、その部分の苛立ちを余計に感じてしまう。
・「ブラウン=ローチ・コラボレイテッドの真髄 」
数ある、ブラウン=ローチの名演の中でも、最高の出来といえる大傑作。二人のコラボレーションは完璧で、神業ともいえるローチのドラミングとよどみなくつややかで、あふれるばかりのイマジネーションによって繰り広げられるブラウニーのトランペット。このアルバムを特に敬愛するのは、マイルスから入った僕が、ブラウン=ローチを聴き始めて間もない頃、高円寺のサンジェルマンというジャズ喫茶で、店員さんに、最高のブラウンの演奏をというリクエストをしたときに、かかったアルバムであり、その素晴らしさに打ちのめされた思い出があるからだ。それまで、ロリンズが加入したベイズン・ストリートやアート・ブレイキーとの競演、スタディ・イン・ブラウンなどを聴いていたのだが、完成度において他のどのアルバムをもしのぐ出来のよさに感動したのだ。特にパリジャン・ソロウフェア、ダフード、ジョイ・スプリング、ジョードゥなどブラウニーの十八番が有名だが、このCDではボーナストラックあるのがうれしい。ブラウニーの演奏はどれ一つ無駄なものはないと思う。一つ一つのアドリブが、全て見事な「歌」として、彼の心の中で組み立てられいるからに他ならない。もちろんパーカー、マイルスといった天才もそうなのだが、時代の変革者としての二人は、歌を奏でるというより、システムを構築するための苦行も同時に横たわっていたように思える。すなわちブラウンは変革者ではなく完成者であり、もっと大きな変革に立ち会うより前にこの世を去ってしまったのである。それだけに、このアルバムに聴けるブラウンとローチの「歌」は、ハード・バップの最良の質を感じさせてくれるとともに、コラボレイションの真髄を伝えている。
・「ブラウン=ローチはまずこれを聴け」
夭折したトランペッター、クリフォード・ブラウンは早世の割には多くの録音を残してくれているのが不幸中の幸い。同じ若死にのラッパ吹きでも、ビックス・バイダーベックなどと比較すると、素晴らしい共演者にも恵まれている。ブラウニーの残した演奏に駄作は一つもなく、熱心なファンなら全ての録音を集めるべきだと思うが、 ブラウン=ローチ・クインテットに限れば、まずこの作品から聞き始めるべきである。肉厚ではち切れんばかりに輝かしく歌うブラウンのラッパと、水晶発振器の如く正確でいて、陰影に富んだローチのドラミングは、この時代の演奏家のレベルを物語って憧憬の念を呼び起こす。ブラウニー、ローチの名演の連続はもとより、ハロルド・ランド、リッチー・パウエルなどのメンバーも最高の演奏を繰り広げている。
・「平均年齢25歳(くらい)」
モダン・ジャズ史上最高のトランペッタ―の代表作の一つ。全編にわたって、ブリリアントに光り輝く天才ブラウニーのプレイが堪能でき、またマックス・ローチはじめ他のメンバーも好調そのものである。中でもブラウン自作の⑤は素晴らしく、全吹込み中最高のアドリブプレイとも評されるブラウニーをはじめ、クインテット全員が絶好調の演奏を聴かせてくれる。ローチのドラミングはまるで唄っているようだ。他にも①⑥など名曲の名演が目白押し。
・「ブラウン=ローチ・コラボレイテッドの真髄」
数ある、ブラウン=ローチの名演の中でも、最高の出来といえる大傑作。二人のコラボレーションは完璧で、神業ともいえるローチのドラミングとよどみなくつややかで、あふれるばかりのイマジネーションによって繰り広げられるブラウニーのトランペット。このアルバムを特に敬愛するのは、マイルスから入った僕が、ブラウン=ローチを聴き始めて間もない頃、高円寺のサンジェルマンというジャズ喫茶で、店員さんに、最高のブラウンの演奏をというリクエストをしたときに、かかったアルバムであり、その素晴らしさに打ちのめされた思い出があるからだ。それまで、ロリンズが加入したベイズン・ストリートやアート・ブレイキーとの競演、スタディ・イン・ブラウンなどを聴いていたのだが、完成度において他のどのアルバムをもしのぐ出来のよさに感動したのだ。特にパリジャン・ソロウフェア、ダフード、ジョイ・スプリング、ジョードゥなどブラウニーの十八番が有名だが、このCDではボーナストラックあるのがうれしい。ブラウニーの演奏はどれ一つ無駄なものはないと思う。一つ一つのアドリブが、全て見事な「歌」として、彼の心の中で組み立てられいるからに他ならない。もちろんパーカー、マイルスといった天才もそうなのだが、時代の変革者としての二人は、歌を奏でるというより、システムを構築するための苦行も同時に横たわっていたように思える。すなわちブラウンは変革者ではなく完成者であり、もっと大きな変革に立ち会うより前にこの世を去ってしまったのである。それだけに、このアルバムに聴けるブラウンとローチの「歌」は、ハード・バップの最良の質を感じさせてくれるとともに、コラボレイションの真髄を伝えている。
・「仕事帰りの電車の中でふと考えた」
すべての優秀なジャズプレーヤーは、皆名プレーヤーであると同時に、自己の音楽世界を表現する名作曲家であり名音楽家ではないかと。例えば、マイルスデイビスがあのようにシンプルにトランペットをプレイするのは、彼が考えた音の世界を実現するために必要なために、そうしているだけではないか。同様にクリフォードブラウンが、このようにブリリアントで複雑な構成のプレイをするのは、彼とマックスローチが考えた(思いつく共通の)音世界を表現するためではないか。
つまり、名プレーヤー達は彼らの頭の中ある理想の音楽を追求する一つの手段として自分達のプレイスタイルを創り上げて行ったのではないか。ならば、マイルスとブラウニーのどちらのトランペットがうまいかという話は、まず彼らの創り上げたジャズの全体像を理解したうえで、どれだけ彼らのプレイがそれに貢献しているかによって、その優劣を比較、評価されるべきではないか。
こんなことをこのCDを聴いた後で考えた。私の個人的趣味としては、全くすきのないある種完全無欠なブラウニーのジャズ(=プレイ)よりマイルスの方が人間味があって好きだ。しかし、このCDにおけるブラウニーのエバーグリーンなジャズとプレイは、マイルスのあらゆる名盤にも勝るとも劣らぬものと思う。
・「唄うドラムの実験」
高校時代に初めて聴いたときの驚きはかなりのものであった。無伴奏ドラム・ソロの曲などありえるのかというのが本音の感想であった。ただマックス・ローチというドラマーがモダンジャズエイジのきわめて重要なドラマーであることは知っていたし、このアルバムで重要な実験が展開されていることは容易に感じ取れた。しかしながらそこにはドラムの実験だけでなく構成されたドラムの曲があり、なによりもそこにはメロディが感じられた。無彩色のデッサンにも色を感じるようにローチーのドラミングの音の持つメロディックな響には背筋がゾクゾクさせられたのだ。ドラム・オルソー・ワルツ、限りなきドラムがそれだ。一方フレディ・ハバードらが参加した通常の演奏では、華やかな演奏とドラムのリズムの多彩さが強調され違った意味でローチの個性が感じられた。特にジェームズ・スポロディングのアルト・サックスが自然発生的なソロを展開し、魅力をたたえていた。逆説的ではあるが、端正で正確無比なローチのドラミングは心憎いまでに計算しつくされた唄があり、わくわくさせる情熱を感じるのだ。
・「モダン・ジャズ・ピアノのスタンダード盤」
ジャズ・ピアノが根強い人気を博しているのはビル・エバンス以降のモードを消化し、さらにスタンダードな演奏が心地よいキース・ジャレットやマッコイ・タイナーなどのテクニシャンの存在に拠る部分が大きい。ピアノの表現の幅はソロからデュオ、トリオ、4,5といったコンボ、さらにはオーケストラのキーマンまですべての演奏形態にまで及ぶ。それだけに音楽の全体を支配するバーサータルな存在なのであろう。従って、常に革新、変革していくバックボーンとして関わってきたピアノはますます重要度をキープしていくことと思われる。しかし、もう一つ忘れてはならないこととして、モダン・ジャズの黎明期にピアノが果たした役割である。パーカー、ガレスピーというホーンの2大イノベーターの影に隠れがちだったが、セロニアス・モンクとパウエルの残したピアノの異なった可能性である。モンクはさておき、パウエルの左手のコンピングと右手のメロディ・ライン、インプロビゼーションの天才的なひらめきはビ・バップからモダン・ピアノ・トリオへの道を開いてくれた。40年代末から53年までの演奏を集めた本アルバムこそ、モダン・ジャズ・ピアノのスタンダード盤として愛聴されるべき傑作アルバムである。
・「ビバップの巨人、曲の対話集」
BirdとはCharlie Parkerの愛称。BudとBird、共にビバップ革命の巨人であり戦友ともいえます。本作はParker没後約2年半後、1957年10月~1958年1月の録音、Bud絶頂期の鬼気迫る演奏では無いものの、作曲家としてのParkerへ敬意に満ちた内容です。それは曲を通じて対話しているかのようにも思えます。BUD POWELL : piano, GEORGE DUVIVIER : bass, ARTHUR TAYLOR : drums全作曲: CHARLIE PARKER (但し②はD. GILLESPIEと共作、⑭はD. GILLESPIE - K. CLARKE)
・「親友が最も愛する一枚」
「たとえばこのLPが擦り切れて聞けなくなったら、 もう一度、これと同じ盤を探して買うよ。」と語った友がいた。何度でも買い直すよ、と。CDしかなくなっても中古盤ででも探すと。だから初めて聴いたのはLPだった。パチパチいう部分もあったが、かえってJAZZらしく聴こえたものだった。それから早20年近く経ってしまったが、LPを持っていない小生は
このCDを今でも大切に聴いている。JAZZ PIANOを聴き始めた頃、これと佐山雅弘の「PLAY ME A LITTLE MUSIC」をバイブルのように聴きこんでいたもの。説明しても仕方がないので、自身の耳で確かめてほしい。星5つを最高点としても6つ半はつけたいくらいの思い入れだから。
・「すごい!すごすぎる!!」
このアルバムにおけるバド・パウエルの演奏はとにかくすごい。ピアノをやったことのある人なら1曲目の「テンパス・フュージット」を聴いただけで腰を抜かすだろう。その後も、3「チェロキー」6「神の子はみな踊る」8「ゲット・ハッピー」10「スウィート・ジョージア・ブラウン」と高速演奏は続く。それでいて4「アイル・キープ・ラヴィング・ユー」11「イエスタデイズ」のような美しいバラードも聴かせる。このアルバムさえ聴けばこの人が天才と呼ばれる理由が分かるはずだ。とにかくすごい。聴けば「ゲット・ハッピー」と思うこと間違いなしの名盤だ
・「バドパウエルの真骨頂が表れたスィング感溢れるアルバムです」
精神病による入院生活から復帰したバドパウエルは49~51年にかけて、次々と傑作アルバムを発表しましたが、49、50年のセッションを収録した当アルバムはその中でも「ザ・ジニアス」と並び、称される人気アルバムです。収録されているオリジナル、スタンダードとも、曲も素晴らしいのですが、やはりバドパウエルの真骨頂はその神業ともいうべきテクニックに裏打ちされた躍動感と情緒感でしょうか。前者の代表が物凄いスピードで弾きまくる①や③だとすれば、後者の代表はバラード曲の④や⑬でしょうか。ただ、いずれにしても、JAZZのスィング感溢れる演奏になっており、「JAZZのピアノソロっていいなあ」と思えるアルバムになっています。
・「これはいい、、、」
録音は古い。スタイリッシュさなど微塵もない。ただただピアノを弾くのが好きで演奏にのめりこんでいるのだろう。わずか数分の短い曲に込められた激情の数々、密度の濃い時間。1曲目から飛ばしまくり。ラストは淡々と綴られる名バラード。間違いなくバドパウエルの傑作のひとつ。
・「香がする」
バド・パウエルは、斜めからでも正面からでも、聴き流してもまじめに聴いても、どこからでも入ってきて、聴いている、ということが起こる。香がする。芸術的香りと言うらしい。この人はたまたまジャズピアノであって、他の芸術でも同じように活動ができただろう。例えば絵を描けば、マティスや梅原龍三郎、あるいは横山大観のような松も描けたに違いない。作為がなく、全ての音がジャズという必然なのだ。
・「ご機嫌なフレーズが目白押し」
これぞ、チャーリー・パーカー!ご機嫌なフレーズが目白押し。曲が進むごとに良くなってくるところが凄い。特にラスト3曲は聴き応え満点で、大満足。12「ナウズ・ザ・タイム」から13「コンファメーション」はジャズファンの至福のとき。ピアノのイントロにもう少しバリエーションがあれば最高ですが、バードの音色が聞こえた途端にすべてOKです。でも、本人の体調や精神状態は良くなかったんだよなぁ…。これぞ。モダンジャス!
・「とっつきやすさでは、ヴァーヴのパーカーが一番?」
ミュージシャンに対して「全盛期」という言葉を使うのは私は個人的に好みませんが、パーカーはそれほど好不調の波が激しく、いわゆる全盛期(笑)のサボイ版やダイアル版に比較すると、50年代のヴァーブ版の本CDや「フィエスタ」は見逃しがちのようです。しかしサボイ・ダイアルの頃と比較して録音はとてもよくなり、アドリブにしても聴きやすい印象を受けますし、これらのほうが初めてパーカーを聴かれようとする方にとっても親しみやすいと私は思います。本CDは別テイクも収められ同じ曲が3回かかってしまう編集にもなってます。が、とりあえず聴きづらかったら、別テイクは全て飛ばして最後の「コンファメーション」やタイトル曲「ナウズ・ザ・タイム」を聴いてみてください。パーカーがいかにも楽しそうに好調に飛ばしているのが分かると思います。私個人は本CDより同じヴァーブ版なら「フィエスタ」や「スエディッシュ・シュナップス」を気に入っておりますが、とにかくパーカーはスタジオ版でもそれなりの数を録音しているので、本CDに関心を持たれたら、他にも耳を通してみたら如何でしょうか?
・「ミンガス、マックス・ローチとの珍しいトリオ作」
エリントンには珍しいトリオ録音。という事で、彼のピアノをたっぷり堪能出来る作品。ベースは大のエリントン・フリークのミンガス、ドラムはマックス・ローチで、世代の違うリズムセクションを率いたエリントンがアバンギャルドでシリアスな側面を見せる場面も多々あり。スリリングでエレガントな作品です。
・「money jungle」
過度の装飾を避け、骨組みだけをさらけ出したようなゴツゴツした音楽という印象。それだけに彼らの放つ一音一音がやけに生々しく、異様な説得力をもって聞こえてきます。特にエリントンのピアノは強烈に訴えかけてくるものがあります。
ミンガスやローチが生まれた1920年代には、エリントンは自分の
ビッグバンドを率いて活躍していたというから、このアルバムのレコーディングがなされた1962年には彼はかなり高齢だったはず。しかしここでは、かなり大胆でとんがったプレイも見せていて、むしろ青年のような若々しさを感じます。
ちなみに全曲エリントンの作品。おなじみの「キャラヴァン」や「ソリチュード」も演奏してます。
・「このCDの最高の音質」
このアルバムのCD化は私が知っている限りでは、80年代前半に最初に出た国内盤、ロリンズのPRESTIGEのCOMPLETE BOX、OJC盤、DCC盤そして3年くらい前に出た紙ジャケ国内盤、そして本作。これらのCDはすべて聴いていますが、まだまだいっぱいあります。この中でもスタジオの空気感、各楽器の生々しさ、演奏者の呻き声、音圧etc.とどれをとっても御大RVG(ルディ・ヴァン・ゲルダー、オリジナルの録音技師)自らがディジタルリマスターした本作がダントツで優れています。
本作以外で聴くに値するのはDCC盤とかろうじてOJC盤のみで、あとはハッキリ言ってとるに足らないものばかりですね(涙)。それでは何故同じアルバムを聴き続けるのか?それはオリジナルアナログ盤の物凄い音を聴いているからなのです。前に出たCDは不発でも、今回のはオリジナル盤に匹敵する立派な音になっているのではないかと、期待を持ってしまうからなのです。しかもオビには「何ビットでディジタルリマスターした迫真の音!」なんて平気で書いているしね。
話は変わって、4年前にDECCA時代のローリングストーンズの一連のアルバムがABKCOから発売されたとき、私も何枚か買いましたが、その素晴らしい音に腰を抜かすほどビックリしたものでした。そのころある雑誌に現ABKCO社長のジョディ・クライン氏のインタビューが載りましたが、とても興味深いものでした。クライン氏によると、リマスターに時間がかかったのは、音質的な決定版を作りたかったのと、中途半端な音のCDを何度も小出しにして、ファンに迷惑をかけたくなかったそうなんです。
たいへん立派な心意気ですが、私に言わせればこれがあたりまえ。中途半端な音のCDを何度も小出しにして、ファンに迷惑をかけまくっている、わが国のレコード会社のジャズ部門の担当者は、ジョディさんの爪の垢を煎じて飲まれてはいかが?
・「これぞ本当のホンモノ!」
ソニーロリンズの名盤として有名なこの「サキソフォンコロッサス」はジャズ入門者の方にとって最適の一枚だと推薦できます。まず何と言っても、セントトーマスとモリタートの二曲がとっても聴きやすくて良いです。テナーサックスの名人ソニーロリンズのメロディアスなプレイも見事です。私なんぞは、もう何十年も聴いていますが未だに聞き飽きることがないほどです。こういうのが本物のジャズというモノです。バックを務めるミュージシャン達も腕達者が揃っています。まずはドラムスのマックス・ローチ。速くて正確なリズムに、重たいバックビートに変拍子。聞き惚れるしかないですね。この人主役のロリンズに全然負けていません。ピアノのトミー・フラナガンも上手い。決して出しゃばることがないが、リリカルで美しいメロディを小出しにする。ベースのダク・ワトキンスも渋いボトムキープをする。ほれぼれとさせられる縁の下の力持ちぶりです。もう只じっくりと聴いて頂きたいです。ジャズを知りたいという方は、是非これを外さないでくださいね。
・「奇跡的快演」
1950年代のイーストコースト・ジャズを代表するだけでなく、モダン・ジャズの最高傑作一つとしてあげられる本作は、ジャズのもつアドリブ芸術の一つの極点ともいえる。早くから、豪快なトーンとイマジネーティブな楽想を発揮していた、ソニー・ロリンズだったが、自らの過剰な才能を疑うかのごとく、数度の一時的引退によって雲隠れすることを繰り返した。この傑作は、復帰したマックス・ローチ=クリフォード・ブラウンのクインテット参加の後吹込みされたものであったが、成熟しつつあったロリンズがブラウンの死によって、一気に完成されたプレイを見せた奇跡的快演である。モリタート、セント・トーマス、ブルーセブンなどどれをとっても、音色、フレージング、リズム感、アドリブの意外性に優れた名演である。まさに50年代ジャズの古きよき時代を現代に伝えるモダン・ジャズの必須アイテムであろう。ワーデル・グレイの死、デクスター・ゴードンの低迷、ジョン・コルトレーンの未完成にあった56年におけるテナー・サックスのずば抜けた金字塔である。
・「ロリンズの最高傑作!」
ロリンズの最高傑作! カリプソ調のセント・トーマスで軽快に歌い、ユー・ドント・ノウ・ホヮット・ラヴ・イズでスロー・バラードを太く吹き、モリタートをリラックスして歌い上げる。 ダグ・ワトキンスのベースのギシギシとしたウォーキング・ベースとマックス・ローチの堅実なドラムも最高です。トミー・フラナガンは決してでしゃばらない。 傑作です。
・「2曲目に名演あり」
ロリンズ自身の作曲の1曲目「セント・トーマス」や4曲目の「モリタート」(三文オペラの主題曲)が有名だが、名演と分かるものの、ちょっと明るすぎてジャズの哀愁といったものが感じられない。むしろ2曲目の「あなたは愛について知らない」、3曲目の「ストロード・ライド」、5曲目「ブルーセヴン」にジャズを感じる。トミーフラナガンのピアノ、マックス・ローチのドラム、ダグ・ワトキンスのベースの超名演、ルディー・ヴァン・ゲルダーの録音の素晴らしさについては今さら、言うまでもない。(松本敏之)
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