「悲しくロマンチックな音楽の数々」「濃密な寺山修司の詩世界をJ.A.シーザーの音楽が立体化」「深い!深すぎる!」
「佳曲名曲で構成されたアルバム」「日本のプログレを代表する一枚 心をとらえて放さない名作」「日本を代表するプログレバンド、記念すべきデビュー作」「日本を代表するプログレバンド、記念すべきデビュー作」
「日本のプログレの名盤!怖いほど美しい芸術作品」「プログレファンは絶対聞くべきでしょう」「傑作シンフォニック・アルバム」「文句なしに良い曲良い音」「「和製ジェネシス」の一言で片付けるなかれ」
新●月●全●史(DVD付) (詳細)
新月(アーティスト)
「値段は高いけど素晴らしい」「新●月はまた昇る」「幾年幾月待った事だろうか」「ファン感涙のボックス」
「純和風メタルのお手本」「真に日本的なロック」「おいしい毒」「これは文学作品なのかもしれない」「人間椅子、登場!」
「名曲ぞろい」「前作を凌ぐ」「サディスティックに名曲が鞭を打つ」「キャッチーな好盤」「日本が世界に誇る一枚・・・かな?」
「傑作アルバム」「特に「ダンウィッチの怪」は名曲」「聴けば解る」「ポップサイド人間椅子」
「名作を産み出す機械なんだろうな、椅子って」「いす。」「佳作が多い」「もう少しスラッシーさが欲しい」
「スルメの味」「相克の家は名曲」「なかなか良いですよ〜」「イマイチ」「どうしたんだ人間椅子」
「和風プログレメタル、変態度高!」「圧倒されます」「耽美なまでに陰鬱。そして混沌」「星5つでは足りん!!」「知的な変態邦楽!」
「原点アルバム」「濃い」「ヘヴィ・メタルの王道」「再発?」「こりゃ、すごい!さすが!!」
「陰陽座で一番好きな作品です」「陰陽座アルバム第二弾」「禍々しいの一言」「最も人間椅子な作品」
煌神羅刹 (詳細)
陰陽座(アーティスト), 瞬火(その他), 黒猫(陰陽座)(その他)
「衝撃作」「心に響く一枚」「最も「らしい」一枚」「衝撃!妖怪ヘヴィメタル」「和風メタル」
「一聴ノ価値アリ!」「おどおどろしく素敵」「犬っ子ならば迷わず買うべし!!」「イイ!」
「あなたも蛇神姫と共に」「これぞ犬神サーカス団!」「すさまじい怨念」
「なかなか」「どんどん原点回帰してる」「満足」「良作ながらインパクト弱か」「凡作」
鬼葬 (詳細)
Dir en grey(アーティスト), Kyo(その他)
「Violence&Decadance&Silence.」「おぞましく痛々しく、どこまでも悲しい」「幻想」「ジャケからも漂う、ダークな感じの作品」「ありえなかった」
VULGAR (詳細)
Dir en grey(アーティスト), 京(その他)
「Dir en grey」「Dir en greyというバンドへのイメージが変わりました」「最高」「びびった。」「最高のスタイル。」
燦 ~san~(通常盤) (詳細)
Kagrra(アーティスト), 一志(その他)
「潜在能力の確認」「会心の傑作。」「完成度が高い!」
桜舞い散るあの丘で (詳細)
Kagrra(アーティスト), 一志(その他)
「綺麗な声!」「名曲!でも昔のバージョンが好きだった」
鵺 (詳細)
Kagrra(アーティスト), 一志(その他)
「Kagrraの原点」
痛絶(3rd press) (詳細)
ムック(アーティスト)
「独特のムックの世界観」「剥き出しの深さ」「ムック愛してる!」「ムックが好きな方にはお勧めですっ。」「ヤバい!!」
葬ラ謳 (詳細)
ムック(アーティスト), 逹瑯(その他), ミヤ(その他), 高田ひろお(その他)
「内に向かうムックの最高傑作」「人間捨てたもんじゃない」「文句なしの作品」「世界観」「最高」
Dilettante (詳細)
ALI PROJECT(アーティスト)
「凄まじい中毒性!」「妖艶な美しさを放っております」「甘い毒 頽廃的・倒錯的な美の世界に耽溺する」「最高のアルバムでしょう。これ以上、何を望みますか?」「きっかけはゲームでした。」
・「悲しくロマンチックな音楽の数々」
最初、このCDを購入することを躊躇ってしまいました。画面には寺山修司の1974年の「田園に死す」という映画のサウンドトラック盤であるという記載が何処にも無く、J. シーザーの同名の作品なのかなと思ったのです。私へ届いたパッケージを開けたら、大変嬉しいことに寺山修司の「田園に死す」のサントラ盤でした。寺山作品から生まれた音楽には一癖二癖は有るので、断定的には他人には勧めませんが、収録された音楽の数々は悲しくもロマン溢れるもので、初めてお聴きになる方は多少なりとも衝撃を受けるとも想像しますが、寺山修司ファンにとってはたまらない程の感動です。
・「濃密な寺山修司の詩世界をJ.A.シーザーの音楽が立体化」
映画「田園に死す」のサントラだが、映画を知らなくても純粋に1つの音楽作品として楽しめる内容。74年作。懐かしくておぞましい、日本的・土着的・因習的で、閉塞感、絶望、恐怖、猥雑さに満ちた世界と、前衛性・シュールレアリズムが交錯し、あまりに強烈。「こどもぼさつ」は少年合唱が歌う。賽の河原の物語。高音が出きってないのがかえって血のにじむような哀れさを助長。「謎が笛吹く影絵が踊る」は懐かしくて影のあるメロディ、シュールで死の臭いに満ちた詩。「化鳥の詩」は寂しげな曲と朗読。死んだ母さんの赤い櫛が叫ぶ、畑をかえせ、田をかえせ…女なんかに生まれるんじゃなかった、人の母にはなるんじゃなかった…痛々しい。「地獄篇」は暗く低く沈んだ合唱がだんだん盛り上がり、女声が歌い出す。沈んでゆく夕日が鮮やかに思い浮かぶような古ぼけた悲しいメロディーが激しく胸を打つ。「母恋餓鬼」は以前から大好きだった詩「眼球裏がゑる病」に曲が付いたものだったので、それだけでもう感涙ものだった。「桜暗黒方丈記」は衝撃的。血生臭く自らの生を呪うような詩世界、悲痛に迫ってくるメロディー、死んでくださいお母さん!非常に寺山修司らしい。「惜春鳥」はシュールで不幸な演歌。「短歌」は寺山修司本人が自分の名作短歌をわびしげなピアノに乗せて朗読。聞いてるとなぜだか泣けてくる。「空気女の唄」はやるせなさにじみ出る歌声が魅力的。見世物小屋の呼び込みも雰囲気あり。「和讃」は暗く壮大な名曲。「せきれい心中」はどこか懐かしいわらべ歌のよう。寂しげな笛の音色が心にしみる。「人々はどこへ」は歌詞は「あああ…」のみ同じメロディーを繰り返すだけなのにあまりにドラマチック。アコギと少人数によるわびしげな雰囲気から、歌の人数と楽器の種類だんだん増え、熱狂し、あまりに壮大・感動的な盛り上がりを見せる。
・「深い!深すぎる!」
「田園に死す」は18歳の僕が観ても充分すぎる衝撃とトラウマを与えてくれた僕の中での記念碑的な作品です。そしてその映画のサントラ!もともと三上寛さんや、所謂"ここらへん"の人達は好きだったのでもうそんな僕にとってはたまらない内容でした。
素晴らしいという言葉ではとても表現仕切れない圧倒的な迫力。物凄いものの前では言葉って本当に無力ですね。
そして受け手も!
●美狂乱
・「佳曲名曲で構成されたアルバム」
美狂乱のファーストアルバム。収録内容はこんな感じ。 1.二重人格 2.シンシア ←こちらInstrumental 3.狂パートIII 4.ひとりごと 5.警告
個人的に捨て曲なしの良い作品だと思います。特記事項としては、キーボードで中島優貴氏が参加しています。個人的聴き所は、シンシアと警告。他の曲も素晴らしいのですが、やはり美狂乱のバラードは絶品です。2ndのパララックスの予言がそうであるように、この警告は非常に美しい作品です。
・「日本のプログレを代表する一枚 心をとらえて放さない名作」
82年の1st。音はキングクリムゾン(特に5th〜7th)そっくりだが、根底から得体の知れぬ日本的なものが滲み出る。さすがにクリムゾンほどではないが、意識を釘づけにするような緊迫感に満ちた作品。聞いていると自分の足場や周りの空間が歪むような感覚がありつつも、美しく懐かしい。訳の分からない魅力があり、私にとって、いつまでも抜け出せないトラウマのようなアルバム。「二重人格」はすさまじいダイナミズムと少しでも気を緩めるとこっちが殺されそうな、息のつまるような緊張感の持続。自然と胸の底から込み上げてくるもの狂おしい興奮。巨大な物体がゆっくり迫ってくるような不穏な空気。その上に吹けば飛びそうな儚い歌が乗り、独特の世界が生まれる。ダークな雰囲気の中、バイオリンが切り込んでくる美しい静のパートにゾクゾクする。大好きな曲です。「二重人格」のダークさの後、「シンシア」の寂しげな夕暮れ時に一人たたずむような哀愁が漂うと何だか訳もわからず泣きたくなる。この動から静への流れがたまらない。「狂パート2」では再び狂乱が襲いかかり、ヒステリックに盛り上がる。奇怪な歌い回しが印象的な「ひとりごと」で狂気は更に加速。だが、「警告」で再び静寂の世界へ。穏やかで美しい名曲。全体の構成は「Starless」っぽいが、歌のメロディーは「Moon Child」のような寂寥感、それでいてどこか日本的な情緒も漂う。静かな広がりを続けていくが、音にじわじわ充溢していった力が中盤で爆発してカオスの世界になだれ込み、弓をぎりぎり引き絞るような、神経をけずり取られるような緊張感の即興演奏が続く。ただ「Starless」のように即興演奏の中から前半のメロディーを回想するギター旋律が立ち上がって壮大なエンディングという予定調和に到ることはなく、宇宙の闇に一人残されて漂うかのごとき終焉を迎える。
・「日本を代表するプログレバンド、記念すべきデビュー作」
静岡出身のプログレバンド「美狂乱」の記念すべき第1作です。1982年発売。
「美狂乱」はこの作品でメジャーデビューを果たすまでは地元静岡で「まどろみ」というバンド名でキングクリムゾンのコピーバンドをやっていたことは有名ですが(「まどろみ時代の唯一の音源は「ライヴVol.4」で聴くことができます)、コピーバンドとして腕を磨きながらまさに満を持して送り出したのが、この作品です。 メンバーは須磨邦雄(ギター、ヴォーカル)、長沢正昭(ドラム)に、「まどろみ」時代のベース、吉永信二が脱退して新たに白鳥正英が加入しています。
クリムゾンのコピーバンドをやっていただけに、ここで聴かれる世界は確かによく似ています。特に須磨邦雄のギターは本家フリップ卿のプレイとほとんど同じといっても過言ではないでしょう。ただ惜しいのが楽曲そのものはどうしても「本家」を意識してしまうあまり、どれも中途半端な出来であるという点。須磨氏のヴォーカルの弱さも気になります。聴けば、レコーディング自体はリハーサルを含めてわずか10日間という強行軍であったということ。いささか消化不良でフラストレーションを感じさせるのは残念ですが、彼らの高い音楽性は随所で聴くことができます。ここで得られた彼らの貴重な経験は、次作「パララックス」で見事に昇華することになるのです。ただ、このまるで家内制手工業のような味わいも個人的には大好きです。
このアルバムもCD化されては廃盤扱い、そして復刻を繰り返していますが、この機会にぜひ聴いていただきたいと思います。値段も大変リーズナブルな点も嬉しい限りです。この勢いで4枚出ているライブ盤も復刻されると望外の喜びなのですが…。
・「日本を代表するプログレバンド、記念すべきデビュー作」
静岡出身のプログレバンド美狂乱の記念すべき第1作です。1982年の作品。
美狂乱はこの作品でメジャーデビューを果たすまでは地元静岡で「まどろみ」というバンド名でキングクリムゾンのコピーバンドをやっていたことは有名ですが(「まどろみ時代の唯一の音源は「ライヴVol.4」で聴くことができます)、コピーバンドとして腕を磨きながらまさに満を持して送り出したのが、この作品です。メンバーは須磨邦雄(ギター、ヴォーカル)、長沢正昭(ドラム)に、「まどろみ」時代のベース、吉永信二が脱退して新たに白鳥正英が加入しています。
クリムゾンのコピーバンドをやっていただけに、ここで聴かれる世界は確かによく似ています。特に須磨邦雄のギターは本家フリップ卿のプレイとほとんど同じといっても過言ではないでしょう。ただ惜しいのが楽曲そのものはどうしても「本家」を意識してしまうあまり、どれも中途半端な出来であるという点。須磨氏のヴォーカルの弱さも気になります。聴けば、レコーディング自体はリハーサルを含めてわずか10日間という強行軍であったということ。いささか消化不良でフラストレーションを感じさせるのは残念ですが、彼らの高い音楽性は随所で聴くことができます。ここで得られた彼らの貴重な経験は、次作「パララックス」で見事に昇華することになるのです。
●新月
・「日本のプログレの名盤!怖いほど美しい芸術作品」
本当に美しい物をじっと見つめているとなぜだか怖くなってこないだろうか。「新月」とは私にとってまさにそういう「あまりに美しすぎて怖い」作品だ。79年の1st。日本人が作るプログレとしてはほぼ理想的と言っていい作品ではないだろうか。海外のバンド、特にGENESISなどの影響は確かにあるが、シンフォニックなプログレが昭和歌謡、四畳半フォーク、日本独特の美的感覚で染め上げられることで全くの別物になり、唯一無二の世界を作り上げている。1つ1つの音が研ぎ澄まされ、氷の粒のように冷たく澄んでいる。抑えられた音、それゆえのドラマチックさ。どこそこの部分が良いといかいう次元の良さではない、個々の音が重なり合うことで別世界がそこに浮かび上がってくるようなすごさ。「鬼」は問答無用の名曲。初めて聞いた時の不思議な感覚と衝撃が忘れられない。もの寂しい旋律、ぼんやりうつろに響く歌声。冷えた夜、フッと現れる鬼、鬼を見つめる視線は怯えながらもどこか哀れむような、愛しいものをめでるような視線。ずっと前から自分の背後に立っていたのに気付かなかった、気付かぬふりをしていた恐ろしいものをふと一瞬だけ目の当たりにして凍りつく…でも、その恐怖はなぜかとても優しく、懐かしさすら覚える、凍え死んでしまいそうな体温だがそれは母の胸に抱かれ眠るような安堵…そんな感覚。あまりにも日本的な世界。「発熱の街角」は明るいマーチのような曲調、柔らかく哀愁にじむ歌声。このまま化石にでもなりきれるものならば…この詩が本当に好きだ。「白唇」は静かに昇りつめる切ない感情。メランコリックで美しい響きに涙を禁じ得ない。「科学の夜」は少年や祈祷師などが対話する演劇形式、SFチックな曲。ノリが良く、中盤に静かな展開を挟み、壮大な大団円を迎える。「せめて今宵は」は切なく甘美。特にこの曲はプログレとか無関係に純粋に音楽・歌として名曲だと思う。
・「プログレファンは絶対聞くべきでしょう」
曲が、詩が、音がプログレ好きにはたまりません。メロトロンもあり、ギターもレスポールのウーマントーンのディストーションサウンドが更に生ギターと絡む。ベースも要所にフレットレスを用い、ドラムスのチューニングも心地よい。ヴォーカルの線が細いが、トータルサウンドの中ではコレくらいのバランスが耳障りにならずに好感が持てる。
・「傑作シンフォニック・アルバム」
捨て曲無しの傑作アルバム。中でも「鬼」、「白唇」の完成度は、日本ロック界屈指の質の高さを誇る。シンフォニックロックという西洋スタイルのロックバンドであるが、歌詞、メロディ、共に非常に日本的情緒を持ち合わせている。プログレファン必聴盤だということは、当然のことであり、
この作品は、プログレファン以外のロックファンでさえ必聴盤である。ロックファンを自認するなら、何も言わずに買うべきであろう。永遠の名盤。
・「文句なしに良い曲良い音」
1979年にビニールアルバムを買った時にはGenesisと聞き比べていました。日本人バンドなのになんでこんなに綺麗な音を出せるんだと不思議でした。
1994年にCDが発売されて、当時の欧米ロックと比較した結果、新月の方が技巧面もセンス面も上と判断しました。2005年現在最近のUKヒットアルバムとも比較しました。新月の方が音質面でも完成度でも上でした。どうして???
25年以上も前にはデジタル録音も編集もなかったから真剣さも違ったでしょう。でも、まだ納得できない。こいつらは何者なんだ?この綺麗な音と聴いたことも無い素敵なメロディはどこから産まれたんだ?謎のバンドです。
・「「和製ジェネシス」の一言で片付けるなかれ」
新月と言えばよくジェネシスからの影響が指摘される。演劇風のステージや音楽全体のロマン主義的な響きは確かにジェネシス、特に『フォックストロット』辺りの影響を強く感じるが個々のパートに着目してみると、影響を受けたのか偶然かは分からないが他のバンドとの共通点も少なくない。メロディアスなドラムと腰の強いベースががっちりユニゾンするリズム隊はラッシュに近いし、津田氏のギターはところどころイエスのスティーヴ・ハウ(特に『海洋地形学の物語』『リレイヤー』の頃)を思わせるトーンで響く。
しかし肝心なのはやはり新月自身のオリジナリティ。時に幽玄な、時に鬼気迫るメロディが硬質なリズムで展開される緊張感は唯一無二のもの。黒く輝くダイヤモンド、とでも言えばいいだろうか?特に「鬼」における緩と急の巧みな使い分けには鳥肌が立つ。マーチング・ドラムとベル(キーボード?)を絡めた「発熱の街角」のユーモアや「白唇」の雄大な叙情性も聴き逃せない。
ジャケットも秀逸。マリオネットの少女が舞い降りる様は人形遣いの腕前なのか、それとも糸が切れてコントロールを失っているのか。新月のどこか不吉な美しさを、少女の危なっかしい動きが見事に表現している。
・「値段は高いけど素晴らしい」
Disc1は名盤1st「新月」、Disc2はリリースされなかった幻の2ndの26年の時を経た新録「遠き星より」、Disc3は1st制作時のシュミレーション用デモ中心。Disc4は新月の前身2バンドHALとSerenadeのライブとデモ。Disc5は劇団インカへの提供曲や新月晩年のリハ、その他セッション等。Disc6のDVDは79年のプロモーションビデオ。新月の大きな魅力、GENESISのようなシアトリカルなパフォーマンスの一部を体験できるDVDは本当に嬉しい。着物姿の北山さんが衣を頭上にかかげて登場するシーンには感動のあまり震えてしまった。演技にあわせて曲・詩を聞くと、現実に帰れなくなりそうなほどに作品に引き込まれる。目玉はDisc2。ライブでは北山さんの衣装替中に津田さんが歌う「赤い目の鏡」だったが、北山さんのボーカルで新録。「殺意への船出パート1」は「パート2」の静かな前奏曲。「殺意への船出パート2」は演劇的でドラマチック、動と静を行き交い宇宙的な広がりを見せる大作。完成形を聞けて満足。新たな展開も加わり聞き所が増えている。ただ、冒頭が昔のライブ音源のようなオルガンでない点が個人的には残念。「島へ帰ろう」は心地よい郷愁に包まれる。Disc4のSerenade(北山氏、花本氏、鈴木氏がいたシンフォニックなプログレバンド)の曲もステキな曲ばかり(音質は悪いが)。「回帰」は寂寥感に満ち、高津さんのギターがカッコイイ。後半のアーアーでハモるのも感動的(北山さんは恥ずかしいと書いているが)。「青い青空」は飛び跳ねるピアノ、演奏・歌ともにとても軽やかなので小曲かと思いきや、テンポが変化してやたら壮大な広がりを見せる…意外性があって面白い。Serenadeの「殺意への船出パート1」は緩急に富みドラマチック、激しく熱狂し北山さんが珍しくシャウト。詩・歌はそのまま新月の穏やかな同名曲に、動と静を行き交うドラマチックさは「殺意への船出パート2」へ引き継がれていったのだろう。
・「新●月はまた昇る」
日本のプログレのみではなく、日本のロック史上きわめて重要な新●月の全史にして2ndアルバム。各自の突出した技量もさることながら、構成力にメロディーは奇跡の結晶といっても過言ではない。プロダクションなどさまざまな要因で不運にも1stのみで活動を停止してしまったことで広く知られていないが、その音楽の深さやパフフォーマンスは他の追随を許さない。70年末にもかかわらず撮影された販促用映像はファンならずとも必見である。
・「幾年幾月待った事だろうか」
新月の一枚目のラストのフレーズですけど、本当に長年待たせてくれましたね!西新宿通いで赤い目と科学の夜は手に入れたけど、音質いまいちでフラストレーションが溜まっていたところに、ボックスでまとめてファンに惜しみなく与えてくれました。一枚目のリマスタ版は凄い!1994年のCDは1979年のビニール盤にダイナミックレンジで負けてましたけど、今回のリマスタはメンバー直々監修らしく本当に丁寧。多分、針の雑音が消えた分1979年のビニール盤に勝ててる。本当に涙が出ましたよ。何年たったって忘れられるはずの無いバンドだし、忘れられるはずの無い音を出してくれるメンバーなんだから、こうして同じメンバーで新曲を録音して発売してくれるなんて、なんてファン思いの慈悲深いバンドなんでしょう。「まだひとつ何か忘れてるはず。」忘れ物をきちんと取りに帰って来て下さい。3枚目とライブ再開を待ってますからね。
・「ファン感涙のボックス」
日本の伝説のシンフォニックロックバンド、新月の限定BOX。2005作内容は、新月の結成前後の裏話やメンバー秘話、フォト満載の豪華ブックレットにCD5枚+DVDという6枚組み。*Disc1は唯一正式リリースされたアルバムであるファーストのリマスター、本BOXを買う方ならすでに聴かれているだろうが、音質も格段に向上していて聴き直す価値はある。*Disc2は、新曲のインスト曲を含め、これまでライブ音源などでしか聴けなかった未発曲(セカンドとして出る予定であったもの)を2005年に新たにレコーディングしたもの。*Disc3はファーストアルバムの貴重なアウトテイクス、スタジオデモ等を収録。デモ段階の“鬼”がカッコよく、“不意の旅立ち”のレコーディングバージョンや、それにつながる寸劇「タケシ」などの貴重なものも聴ける。*Disc4は新月の母体となったHALとセレナーデのライブやデモ音源を収録。HALという名前は知っていたが、音源を聴くのはこれが初めて。1976年の当時のライブ録音なので音質はさほどよくはないが、若さと情熱に満ちた熱気が演奏を通じて伝わってくる。鳴り響くハモンドで突進するようにたたみかけるサウンドは、新月のイメージよりはもっとヘヴィで、ELP的な勢いとPFMあたりを思わせるメロディアスな部分とが合わさった独特の雰囲気だ。10分を超える曲ではときにサイケで混沌とした雰囲気にもなり、今聴いても引き込まれるパワーがある。一方のSerenadeは、北山真の歌声もあってか、こちらはぐっと新月っぽい。花本彰の作るナイーブで叙情的なメロディが耳に優しく、デモとはいえ楽曲のクオリティは高い。これらを聴いて思うのは、正規アルバムの新月は氷山の一角だったのだ。整った音源以外にこれほどの才能の爆発と燃焼が存在していたのだと、音楽の芸術と若き力とにあらためて感心するしだいである。* Disc5のその他のセッションでは、劇団インカ帝国の戯曲用に書かれた曲と、新月晩年の未発曲を収録。それに変わったところでは広島県東部美容専門学校校歌として作られた曲を、なんと上野洋子が歌っている!そしてDVDでは1979年のプロモーション映像と、2005年のリハ風景を収録していて、当時、新月というバンドが表現しようとしていたものが、映像とともに再確認できる。合計しても20分に満たないものだが、Voの北山氏の衣装や動く姿が見られるのは貴重だ。新月というバンドを愛する者にとっては、これはとんでもなく豪華な、まさに一生もののBOXであろう。
●人間失格
・「純和風メタルのお手本」
処女作でこの完成度!好き嫌いはとりあえず聞いた後で。まずは聞いてほしい。(1)の重いインスト曲から一転、BUDGIE「BREADFAN」のコピーでありながら本家を凌いでいると言う噂も高いスラッシュチューンの(2)への繋がりは、聞いても聞いても鳥肌また鳥肌!かと思えば彼らの出身地である青森をイヤと言う程意識させてくれる(4)など、個性的すぎる傑作そろいぶみ。人間椅子に限っては、どっかで聞いたようなメロディというありふれた台詞は全く通用しません。日本人万歳!
・「真に日本的なロック」
東北弁を用いた民謡みたいなボーカルとハードロックを組み合わせる面白さ。津軽三味線のような旋律を弾くギター。偏執狂的・変態的・猟奇的でありつつ日本文学っぽい匂いも感じられる味わい深い詩世界。音がまだ軽めだが、人間椅子らしさのつまった名作。「リンゴの泪」は売られていくリンゴを擬人化した独特の詩世界。津軽三味線のようなギターソロはしびれます。「賽の河原」は「陰獣」「黒猫」などのような人間椅子お得意の、中間部にスピードアップした展開をはさむタイプだが、そのパターンの曲のだいご味を非常にコンパクトな形でまとめている名作。特に曲の最後の部分には、読経の終わり方にも似た荘厳でしめやかな響きがあって非常にカッコイイ。「天国に結ぶ恋」は詩がかなり変態的・偏執狂的・猟奇的。ノホホンとした田舎くさい口調で歌うのが、かえって異常性・いやらしさを助長していて妙に怖い。「人間失格」は途中で音が小さくなって非常に静かな間奏に入るが、その空間美とわびさびに満ちた世界が実にすばらしい。更にその静かな演奏がだんだんと盛り上がっていき、叫び声とともに爆発する感じがたまらない!興奮する。ただ、いか天レーベルから出した前作「人間椅子」のバージョンと比べると冗長すぎ、静寂からの盛り上がりもそれほど目立たなくなった気がして、どうも私はこのアルバムのバージョンを好きになれない。「桜の森満開の下」では前作のバージョンと同じだけの興奮を得られた。ラスト2分半の演奏の大げさで壮大な盛り上がりと、いかにも舞台の幕を下ろすような重々しい終わり方に鳥肌が立ちます。
・「おいしい毒」
何故まあこんなにも日本的な、文学的な歌詞とヘヴィメタルな曲調がマッチするのか。その独創性も然る事ながら曲の完成度・演奏力に申し分なく、イヤっちゅーほど椅子の世界に引き込まれてしまう。おいしい毒のようなこの音楽を聴かずして死ぬのは勿体ないと、思うのです。
・「これは文学作品なのかもしれない」
太宰が、坂口が、そして江戸川乱歩が生きていたら、きっと人間椅子を絶賛したに違いない!
・「人間椅子、登場!」
全ての曲を隅々まで聴いてほしい。真っ暗な部屋で、大音量で。その世界感にどっぷりと漬かれるはずだ。暗く重く、しかしなぜかコミカルでシニカル。しかも聞き終わった後はなんともいえないすがすがしさ。こんなバンドは他にない。
・「名曲ぞろい」
前作と比べるとちょっとインパクトが薄い気もするが、噛めば噛むほど味が出る名盤。「爆弾行進曲」は間奏部分、細かく刻みまくるギター・ベース・ドラムによって表現された軍隊の行進曲みたいな旋律が面白い。前曲の勢いそのままで走り出す「遺言状放送」はセリフが面白い。最初3曲のノリが似すぎているのはちょっとつまらない気がするが。「憂鬱時代」は間奏のしぶくわびしげなアコギのソロと最後の熱狂的なギターソロがたまりません!「夜叉ヶ池」は特に名作。前半はフォーク調、さみしげで貧しげ子守唄・わらべ歌のようなイメージで日本的な情緒にあふれた心にしみるメロディー。途中からスピードアップして疾走感のある激しい展開に。その曲展開が移り変わっていく過程の昇りつめていく感じが実に素晴らしく、興奮します。「盗人讃歌」はいかにも人間椅子らしい曲展開と詩、民謡調の歌回しも映える名曲。壮大、大自然の神秘的な力が湧き出てくるようなイメージ。「うーうーうー」という美しく穏やかな歌声がしみる。間奏での激しい熱狂、曲の終わり方もカッコイイ。「甲状腺上のマリア」は穏やかでのんびりした、春の日だまりに包まれているような雰囲気だが、歌詞が非常に謎めいていて不気味。過剰な愛、あの人と1つになりたいという思いが行き過ぎて、自分の体を料理にして愛する人にこっそりと食べさせる…といった内容だろうか。優しく癒し系な歌声が逆に気味悪く怖い。「太陽黒点」は怪しい新興宗教みたいな詩が面白い。最後のサビで尻上がりに盛り上がっていき、やたら大げさな演奏でしめくくる…アルバムのフィナーレにふさわしい壮大な展開が素晴らしい。
・「前作を凌ぐ」
前作「人間失格」でかなり衝撃を受けたが、セカンドは更にパワーアップ。楽曲はもちろん、音がかなり良くなった(エンジニアの関係でだが)。楽曲としては何といっても「夜叉ヶ池」。前半の静けさと後半の狂喜乱舞は圧巻としか言いようがない。「太陽黒点」は濁り度120パーセント!
・「サディスティックに名曲が鞭を打つ」
頭っからシッポの先まで、これでもかと名作を叩きつける、サディスティック・アルバム。こんな楽曲の鞭でシバかれたら、ヘロヘロになっちゃうけどそれも快感だ。「心の火事」は、椅子をよく知らない人でも、オオッ!と思えるハズ。是非聴いてみて下さい。
・「キャッチーな好盤」
人間椅子といえばブラック・サバスを彷彿とするような重くおどおどろしい世界を想像するだろうが、若干軽めな音にプロデュースされているせいもあるだろうが、このアルバムは比較的キャッチーな内容となっているといえる。といっても、前半五曲の話で、後半はどちらかといえば、従来どおりの渋い楽曲が並んでいる。
攻撃的なリフが全編にわたって響くM1、ヘヴィながらキャッチーなメロディを持つM2、M3、ヘヴィ・メタルの走りと歌謡曲を融合させたようなM4、シングルカットもされたどこかポップなM5、アルベジオが印象的な倒錯的な耽美世界を描くM9、ひたすら重く最高に酔えるM10など、名曲、佳曲が並ぶ好盤だと思う。
・「日本が世界に誇る一枚・・・かな?」
特に前半に佳作が固まっているが、筆頭は「夜叉ヶ池」だろう。日本の子守唄のような旋律をベースとして激しく軽く、ノリよく展開、静から動への見事な移り。能を意識したような歌い方。他に例がない、真に「日本的」なロックである。「相撲の歌」も面白い。
・「傑作アルバム」
傑作。 まず他人に人間椅子を勧めようとした時、真っ先にこの「頽廃芸術展」を薦めます。このアルバムが気に入るならば他のアルバムも問題無く聴き込める素質を持ち合わせているだろうと判断出来るからです。 全曲好きですが個人的に1・2・4・10・12が特にお気に入り。 中でも1・12の完成度は群を抜いていると思います。 それこそこの2曲が好きになれなければ人間椅子は一生好きになれない・・・かもしれない。 自分は1の「胎内巡り」を聴いて鳥肌が立ったのを強烈な印象とともによ〜く覚えています。 とにかく巷で流行のお気楽お手軽JPOPに飽き飽きの諸兄に是非一度人間椅子のパワー溢れる「頽廃芸術展」を聴いていただきたいものです。 きっと度肝を抜かれるでしょう。
・「特に「ダンウィッチの怪」は名曲」
この作品はスタジオを借りずに青森のつぶれた映画館で、ほとんどメンバー三人だけで機材と格闘しながらレコーディングしたものらしいので、音が他の作品と違う。音のうえでは異色作として扱うべきアルバムだが、内容的にはいかにも人間椅子、ひねくれた曲構成、日本的でおどろおどろしい雰囲気満載でありつつ、パチンコ・ギャンブルなどを題材としたギャグっぽい曲もある。「胎内巡り」はいかにも人間椅子らしい、因習的、仏教的、わびさびのある詩世界。最後の、お経が入ってくる部分がカッコイイ。「九相図のスキャット」は非常に猟奇的。腐敗していく女の死体を愛し続ける男。髪をとかしたり、話しかけたり、歌を歌ってあげたり。「ダンウィッチの怪」は人間椅子の中でもかなりの名曲だと思う。怪しげで演劇的で壮大。1曲の中に世界が完成され尽くしている。途中から演奏は引きぎみになって、静寂・空間の広がりを表現していくが、かえってその部分が盛り上がって聞こえる。呪詛的なボーカルとコーラスも非常に雰囲気があって味わい深い。ゆっくりと不気味なものが近付いてきて笑い声とともに爆発する展開はあまりにドラマチック。
・「聴けば解る」
隠れた名曲とでも言おうか、「ED75」は、心をギューっとされたみたいにしみ込んでくる、まさに名曲。「エキサイト」はギャンブルを題材にした歌詞がファンにはウケが悪いみたいだけど、曲調は悪くないと思う。余談だけども、歌詞カードの裏表紙のメンバー写真が、幻覚剤ヤッちゃったヒトの頭ん中みたいで素敵だ。
・「ポップサイド人間椅子」
ライナーノーツによると、G和嶋慎治氏とB鈴木研一氏の地元・青森県弘前市にあったつぶれた映画館で録音したとのこと。それはさておき、人間椅子のアルバムにしては重低音が強調されていない思われます。無論、そのように録音したのでしょうが、やや物足りなさも感じます。しかし、相変わらず演奏力は抜群ですね。
・「名作を産み出す機械なんだろうな、椅子って」
いやぁ、素晴らしいなァ。「少女地獄」は地味だなんて言われているけれど、悲しくなるくらいに心に響く名曲なのだ。今作では、ドラムの後藤マスヒロ氏が2曲唄っていて、1曲はマスヒロ氏作の歌詞も拝める。しかしまあ、マスヒロ氏の唄なんだけれども、「都会の童話」は、素直に良いと言える。「不眠症ブルース」の方は敢えて何も言わない。
・「いす。」
わりと最近の作品ですね。楽器をやっている人は聞いてソンは無いと思います。ある程度色々音楽を聞いてきた人には面白い(新たな発見)と思います。ただ、初めて人間椅子の場合、初めは慣れないかもしれませんが、聞いていくうちに口ずさんでるかもしれません(どのアルバムも)。レッド・ツッペリン。ブラック・サバスが好きな人は買ってみると良いと思います。丁寧なアルバムですね。
・「佳作が多い」
けっこう地味な印象ですが、地味に良い曲が多い、MDなどに編集せずにCDそのものを長く聞き続けられそうなアルバム。「幽霊列車」は何だかとても懐かしい気分になってホロッとしてしまいます。へヴィな名曲「暁の断頭台」はリフがカッコよく、詩世界も暗くてわびさびがあってどこか悟ったような感じが実に彼ららしい。人の心の奥に潜む禍々しいものがゆっくりと顔をもたげてくるような詩世界の「黒い太陽」も重々しい音像がたまりません。「恋は三角木馬の上で」は題名からも予想のつくように変態チックで卑猥な内容を楽しそうに歌うのですが、期待していたほどヤバくなくてちょっと残念。1stの「神経症I LOVE YOU」を思い出させるような曲調。「都会の童話」はプログレっぽい、特に所々のギターが美狂乱みたいです(キングクリムゾン…というよりは日本のキングクリムゾン美狂乱のテイスト)。「少女地獄」はころころ表情を変える壮大で演劇的な曲展開。母さんと〜などの部分の歌とアルペジオが妙に寂しげで胸をしめつける。今時あまり使わない「女学生」という表現が妙に似合うような内容を切なく妄想。後半の暗くドラマチックな展開も素晴らしい。「春の海」は「ダンウィッチの怪」の後半部に似た感じ、深く霧がかった景色の奥から不気味な声がかすかに響いてくるようなムード。後半で「夜叉ヶ池」みたいに疾走し始め、そこから立ち上がるギターソロ…非常に興奮する展開なのですがその部分がけっこう短くあっけない感じで終わってしまうのでちょっと消化不良。
・「もう少しスラッシーさが欲しい」
「暁の断頭台」と「サバス・スラッシュ・サバス」はかなりいい が、もっと疾走感のある曲が欲しかった 「幽霊列車」も悪くはない あとはギターソロを増やして欲しい ってか、いいソロ作れるんだからもったいない!欲を言うならギラギラしたヘビィチューンを何曲か欲しかった
●修羅囃子
・「スルメの味」
安定している。人間椅子は、いつ聴いても人間椅子だ。これほど自分たちのバンドの音楽性が一定していて、しかも不変であるバンドは珍しい。だから、いつも新譜は安心して聴けるけれど、物足りなさも感じる。
ここ数年、人間椅子のアルバムには物足りなさばかり感じている。本作も、最初聴いた時にはやっぱり物足りなかった。
しかし、人間椅子の特徴は「聴けば聴くほど味が出る」という所にある。本作も、聴きこむにつれ味が出てくるのであろう。そう感じた時、貴方は既に人間椅子の魔術に嵌っている。
・「相克の家は名曲」
全体的に人間椅子らしいひねりが足りない印象は残ったものの、ラストの「相克の家」は人間椅子の曲の中でも3本の指に入るくらいの名曲じゃないかと思う。怪しげで宗教的なコーラスとともに始まり、何度もテンポが変化し場面が目まぐるしく移り変わるプログレッシブな展開が病的で分裂した心の内面の情景を描き出す。日本的、仏教的、内省的、偏執狂的な実に人間椅子らしい詩世界。重厚な演奏・苦悩にのたうつようなメロディーと故郷を思う郷愁あふれるメロディーが交錯し、母性的なもの・土着的なものに対するアンビバレントな感情が禍々しくも切なく表現される。「夜叉ヶ池」の前半部のようなアコースティックなバラード「恐山」も非常に寂しげで良い雰囲気。赤は恨みで緑は無念〜
・「なかなか良いですよ〜」
檀家さん達は耳が肥えているので、皆さんあまり評価が良くないみたいですね。僕も人間椅子の代表作とは言いませんが、個人的には大好きな作品です。元々鈴木さんの曲が好きなので、オープニングの「東洋の魔女」でやられ、「鬼」で早くも気が狂いそうになります。「月に彷徨う」にうっとり、「終わらない演奏会」に痺れ、「王様の耳はロバの耳」に和んで、しまいに「蛇性の淫」で悶絶です。和嶋さんの「恐山」「相克の家」も凄い名曲ですね!後藤さんの「野球野郎」も最高に好きですよ〜
・「イマイチ」
日本のブラック・サバス、「人間椅子」が03年1月に発売した、現時点での最新作。今回も、前作同様ポップな曲が多く、「人間椅子」の違った(新しい)一面が垣間見られる。が、今回は残念ながら不発。聴き手が求めるものと、バンドとしてやりたいことのズレが広がってしまった様に思う。
主に和嶋氏が手がけるポップな曲は、決して出来は悪くないが「人間椅子」としてやる意味があるのかどうかは疑問。また、それ以外のヘヴィな曲は構成が複雑過ぎてストーナー色も希薄。 スラッシーな⑦や、ドゥーミーな⑩はかろうじて合格ラインを超えているとは言え、この2曲だけではあまりにも寂しい。
・「どうしたんだ人間椅子」
どうしちゃったのだろう。人間椅子には珍しく、ピンと来ない作品。「野球野郎」は人間椅子の革命的楽曲!と、どこかの音楽評論家が言っていましたが、一体どこが革命的なのか。「東洋の魔女」「恐山」「相剋の家」は良かったと思いますが、何度も何度も聴き返す事で曲の良さを発見出来る椅子の作品で、何度聴き返しても良さを発見出来ないものも珍しいです。椅子の音楽を聴いてみようと思っている方が、イキナリこのアルバムを手にしない事を祈って。
・「和風プログレメタル、変態度高!」
日本の和風プログレッシブ(デス)メタルバンド、ごにんいっしゅの2nd。2005作1stから早5年、シングル「無礙の人」をはさんでの待望の新作。今回も素晴らしき変態メタルサウンドが炸裂だ!テクニカルな変則リズムに、プログレ的な匂いのする美しいキーボード、そしてデス声と女性声を使い分ける「あの字」嬢の壮絶なヴォーカル。日本語にこだわった歌詞の不可思議な世界も、妖怪などの異形の美を表現していて独自の世界観を盛り立てている。音的には前作の路線を継続しつつ、部分的にはプログレメタル的な非常に緻密なアンサンブルが素晴らしい。また、普通の女性声メインの曲などは、陰陽座並みにメロディアスでありながら変態パートとのいいコントラストとなっていて、これはライブで見てみたいなと思わせる。プログレとデスメタルの合体、あるいは「DREAM THEATER+人間椅子」というべきか、ともかく、一般の音楽リスナーからは極北にある、激しく、奇形のサウンドで美しき禍々しさに溢れた作品である。
・「圧倒されます」
百鬼夜行、あるいは魑魅魍魎が押し寄せてくる光景をそのまま音にしたようなすさまじい世界。圧倒されます。プログレメタル。メタルサウンドに雨粒のように打ち付ける激しいピアノ、複雑怪奇でプログレッシブな曲展開、メロディアスな普通声と邪悪なデスボイスを目まぐるしく使い分ける女性ボーカル、漢字だらけで難解な詩世界、それらが合わさって巨大な凶々しい力の渦が形成される。しかし、そうしてできた世界は果てないカオスでありながらも同時に何と美しいことか。極限まで研ぎ澄まされた美と醜の世界。デスメタルだからって敬遠すべきではない。普通声とデスボイスの比率はほぼ半々なので、メロディアスなパートもかなりあってデスメタルはあまり聞かない人でも聞きやすいと思う。冒頭の激しいピアノと「無い無い無い…」というおぞましい叫びがかっこよすぎる20分近い大作「赤い記憶」は特に素晴らしい。
・「耽美なまでに陰鬱。そして混沌」
「五人一首」を端的に表すとしたら、「プログレッシヴデスメタル」になるのだろうか?うなづけないこともないが、まだまだ表しきれていない部分は多い。多い。とても多い。
とにかく詰まっている。実に様々なものが沢山詰まっている。それ故散漫な印象を受けることは確かにある。が、よもや聴者が感じたこと全て「五人一首」の手の内にあるかのような屈服感を覚えるのも、また事実である。屈服ですよ、屈服。
この禍々しさと混沌の波を、至上の心地良さに昇華させるとは・・・
その発想、手法、「皆目見当つかず」
・「星5つでは足りん!!」
日本が生んだ天才、三柴聡氏(特撮)を心底尊敬する百田氏(Key)が中心となって活動しているプログレバンド、五人一首の2nd。鍵盤魔術師が叩き出す音(鍵盤はやっぱ打楽器です)、ウネウネと絡み付くベース、尋常じゃない叫音を弾き出すリードギター、楽曲をより禍々しくする機能抜群のドラム、そして静と動を使い分け、聴く者を(狂気により)震わせるあの字嬢のボーカル。全てが相俟って完成された音世界。詩の世界観を歌詞カードから想像し(百田氏から直接聞いた聴き方)、日本人でよかったなんて思ってみたり。プログレ好きだけでなく、ヘヴィロックが好きな人、また日本のバンドなんて…と偏見を抱いている人(結構いるんですよね、まだ)に是非聴いて頂きたいバンドですね。
・「知的な変態邦楽!」
これは凄い…。プログレとデスとそれに加え独特の日本風味が見事に融合している。日本でこんなことしてるバンドがいるとは正直思わなかった。まずメンバー全員の演奏テクニックに耳が行ってしまう。松岡あの字さんの女性とは思えない男顔負けのデスヴォイス、時折静まりメロディアスなクリーンヴォイスへの移り変わり…この使い分けが実に見事。YouTubeで初めて見た時に驚いたが、歌いながらあの複雑極まりないリフを同時に弾きこなしているから驚き。複雑な変拍子をこなすベース、ドラムも凄まじいプレイだ。百田さんのキーボードが日本画のような独特背景を表しており、このバンドの独特の日本ぐささの鍵となっているのかもしれない。これらのサウンドは妖気とも言え、その演奏力はWATCHTOWERやCYNICにも迫らんとする勢いだ。どことなくジャズ要素の香りも。導入部のインスト「常闇回廊」から「ナレノハテ」への繋ぎが非常に緊張感があり、かっこよく、一気に畳み掛けるド迫力サウンドを是非体感してみてほしい。超大作曲が多いが長さを全く感じさせないという所なども大きなポイント。自分は日本のバンドということで最初は少々偏見を持っていたが、これは洋楽のプログレメタル好きにも勧められる。でもDREAM THEATER好きに勧められるかっていうと個人的にはそう思わなくて、どちらかというとやはりWATCHTOWERやCYNIC、SPIRAL ARCHITECTのような変態サウンドが好みの人にお勧めしたい。まぁオレもドリムシ好きですけどね。
解説によるとあの字さんはATHEISTやDEATHのコピーしていたそう。ATHEISTとDEATHも変態ですね(笑)1stアルバムも再発してほしいなぁ。
●鬼哭転生
・「原点アルバム」
インディーズ時代の1stアルバムの再販盤。おどろおどろしいインストから続く、いかにも妖怪が闊歩していそうな闇の世界を彷彿とさせる独特の和の音世界が繰り広げられます。陰陽座といえば、高い演奏力や歌唱力にも増して、先ずは「和の妖怪の闇世界」をコンセプトにヘビィメタルをやるという意外性、プロデュース力の勝利という気がする。濃くて、熱くて、ちょい泥臭くて、ヘビー度抜群。メジャー後のどの作品よりメタル魂に溢れた、正に陰陽座の原点が分る、ファンなら絶対に外せない一枚でしょう。鬼だ妖怪だとおどろおとろしい曲が続く中に挿入された「氷の楔」は、暗闇に聴く天女の声のようで何とも印象的。
・「濃い」
陰陽座らしさがつまった濃いアルバム。「眩暈坂」は珍しくほとんど男声が歌う。曲展開などからも、どうしても人間椅子を連想してしまう。女声は台詞とちょっとコーラスを入れるだけ。しかし、その台詞パートが異様な存在感。非常に濃い怪談の世界。「逢魔刻」は地を這うように重くゆっくりと始まり、途中で疾走し始め、女性ボーカルで感動的に盛り上がり、再びもとのスピードに戻って終わる。人間椅子の名曲「黒猫」とそっくりな部分も多々あるが、男女ツインボーカルを生かしたドラマチックな展開は陰陽座ならでは。壮大で感動的な名曲。「文車に燃ゆ恋文」は最初聞いた時かなりショックだった。ゴリゴリのハードロックに和歌の詠唱にも似た平安時代っぽい(?)たおやかなメロディーの女性ボーカルという一見正反対の要素が乗っかり、見事に融合しているというカッコよさ。これぞ陰陽座!「氷の楔」は雪女の悲しみを歌った、しっとり美しいバラード。「百の鬼が夜を行く」はメロディアスで王道的、ツインボーカルの入れ代わりも鮮やかな非常に陰陽座らしい名曲。後半はスピードダウンしてねっとりした雰囲気に。菅原道真の呪いで京の都を百鬼夜行が襲う。「陰陽師」は黒猫さん作曲にしては珍しくバラードじゃない。ギターソロの後の展開、ピアノにのせた語りとピアノに切ないギターが重なってくる部分が無駄に感動的で大げさなのが良い。「亥の子唄」はヘビメタ民謡。後半の女声パート、わらべ歌、数え歌のようなメロディーをハードロックに乗せて歌ってしまうのが面白い。
・「ヘヴィ・メタルの王道」
インディーズでのアルバムのメジャー盤と思いますが、インディーズ時代を知らない人にはお勧めかも。メロディーは綺麗やし、それに乗る黒猫のヴォーカルも魅力的」です。メタルバンドなので激しいナンバーは当然カッコイイですが、バラードもすごくいいですよ!
・「再発?」
インディーズ時代のアルバムの再発ですか?今でも入手出来ると思いますが。メジャーになってから陰陽座にハマッタ人には入門としていいかも。でも、インディーズ時代と今と基本的に音の変化は無く、陰陽座のスタイルを通しているので、既に音源を手にしてる人には新鮮さが無いと思いますが、今から聴く人にはとてもお勧めです。
・「こりゃ、すごい!さすが!!」
1stにしては、すごい出来だと思います。しかも、再リリースでも録り直しをしていなくてこの出来はほんとに心打たれました。瞬火さん・黒猫さんの歌唱力はそれぞれの曲の雰囲気にあってて抜群に上手いし、狩姦さん・招鬼さん・斗羅さん・瞬火さんの演奏力も非常に上手いですし、ギターの音がとにかくかっこいいです!もう、迷っているなら買って後悔はないと思います。
●百鬼繚乱
・「陰陽座で一番好きな作品です」
陰陽座の最高傑作だと思う。「夢幻泡影」も切ないメロディーに重点が置かれているように感じたが、このアルバムの切なさ・美しさを超えるには到らなかったと思う。陰陽座の大きな魅力、演歌・民謡・和歌の詠唱のような日本独特のたおやかなメロディーとゴリゴリのハードロックという一見正反対の2つの要素が見事に融合するすごさが最大限に発揮されたアルバム。特に「桜花ノ理」は陰陽座で最高の一曲だと思う。切なく胸を締め付けてくるメロディー。深く暗い男声に間髪入れず女声の澄み切った高音が響くこれぞ陰陽座の美学!といった展開、美しすぎるコントラスト。演奏はたそがれ時のススキの枯野を連想するような哀しげで湿っぽい雰囲気をたたえつつ疾走する。動と静のメリハリも素晴らしい。「塗壁」「八咫烏」は民謡・歌舞伎・謡曲のような歌い回しがヘビメタに乗っかるという面白さ(人間椅子からの強い影響を感じさせる)。バラード「歪む月」はしっとり和風だがサビでは激しく悲しみを叫ぶ。「奇子」では純粋に心を打つメロディーと暗く絶望的な詩世界、悲痛な台詞に圧倒されます。
・「陰陽座アルバム第二弾」
シングルの「桜花ノ理」が入った第二弾アルバムです。
4番目の「癲狂院狂人廓」がカッコよくて好きなんですが、9番目の「奇子」に特に注目。
「陰謀によって生きていることを消される子ども」というのがテーマのようです。生きながらにして喜びを知らず・・・という哀しい運命の子ども。物語が浮かび上がるようなメロディと黒猫さんの声が、なんとも素敵な一曲です。
・「禍々しいの一言」
他のアルバムはベスト含め全て持っており、最後にこれを購入しました。総評としては、初期のものとあって割と荒削りな印象をうけます。最近の作品に比べるとキャッチーな曲が少なく、演奏がちょっともたつく感じですし、瞬火さん・黒猫さんのハモリにイマイチ伸びがないように思います。
にもかかわらず、聞き込むうちに不思議とクセになる魅力があります。特筆すべきはおどろおどろしさ。不気味な夕刻、荒れ野を一人さ迷い歩くような気持ち悪い情景が思い浮かびます。稀代の名曲奇子が収録されていますが、それに劣らず禍々しいミドルテンポの曲塗り壁、八咫烏。癲狂院狂人廓、帝図魔魁譚といった疾走ナンバーもそこはかとなく怪しく狂おしい雰囲気を湛えています。
初めて陰陽座を聞く人にはお勧めできませんが、彼らのどろどろした一面にどっぷり浸りたい方は買いだと思います。
・「最も人間椅子な作品」
バンド史上、おそらくもっともプログレッシブな作品だろう。 最近ファンになった人にはきついかもしれないが、とっつきやすい壱、弐、四、七で慣らして他の曲も聴いてほしい。 特に「奇子」の完成度はすばらしい(台詞にはひかないで奇子の悲しい人生を感じて欲しい)。 最後に「がいながてや」で明るい気持ちになれるのもいい終わり方だ。
●煌神羅刹
・「衝撃作」
「妖怪ヘヴィ・メタル」を標榜する陰陽座が発表した3作目にして記念すべきメジャー・デビュー・アルバム。そのキャッチ・コピーやメンバーのルックスから色物的な印象を受ける人も多いかもしれないが、このアルバムを聴けば陰陽座の成功が音楽としての完成度の高さから来るものだということが理解してもらえるだろう。
このアルバムに収められた正統ヘヴィ・メタルをベースに和のテイストを取り入れた楽曲の数々。色々なタイプの楽曲が取り揃えられていながらも、散漫な印象は全く無い。瞬火(B,Vo)のコンポーザーとしての才能が存分に発揮されたアルバムである。
黒猫(Vo)のどことなく昔の浜田麻里を思わせるような歌唱も素晴らしく、サウンドを個性的なものにする助けとなっている。
・「心に響く一枚」
どんな曲も我が物にしてしまう陰陽座の最骨頂!……『ヴィジュアル系バンド』じゃないです。これは本当に『妖怪ヘヴィメタル』でしょう。黒猫さんの歌唱も安定していらっしゃいますし、それぞれが十分に表に出ていて、「素晴らしい」のひとことにつきます。聴けば聴くほどドツボにはまっていく、というか。はまってしまって抜け出せないくらいですね。今まで自分が聴いていた音楽に疑問を持つくらい、すごい。がいながてや!
・「最も「らしい」一枚」
メジャー1stアルバムであるこの作品。彼らの打ち出す「妖怪ヘヴィメタル」に相応しく、ただのヘヴィメタにあらずであった。和洋が重なった名盤。日本だからこそ、ヴィジュアル系にこそ表現出来たであろう一枚だと思う。その後にもアルバムを出し続け、音のクオリティこそあがれど、彼らのルートを思えばこれが至高のものでなかろうか。
・「衝撃!妖怪ヘヴィメタル」
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・「和風メタル」
「煌神羅刹」というなんとも荒々しいタイトルのメジャー・デビュー第一弾アルバム。一曲目からツインボーカルの激しい曲で始まるが、キャッチーで伸びやかな曲、ゴシックを思わせる曲、バラード、プログレ調、最後はアルバムではお馴染みの愛媛方言での曲とやはり幅広い。10曲中先行のマキシシングルの表題曲「月に叢雲花に風」以外の9曲は全て新曲。
曲調もさることながら、歌詞もしっかり読んでその世界の深淵を覗き込んで欲しい作品。メタル、プログレ、又は古事・民俗学が好きな人には受け入れやすいと思いますが、J-POPしか聴いたことのない人には少し激しく、歌詞の意味を読み取れないと思います
・「一聴ノ価値アリ!」
近場では見付からなかったので、Amazon.comでようやく入手したこのアルバム。本当に頼んでよかったです(>_<)/!
メイク・歌詞の『凄さ』を取り上げられがちな犬神サーカス団ですが、曲自体の素晴らしさも充分に楽しめます。見た目で敬遠されている方、聴かなきゃ勿体無いと思いますよ?事実僕もその口でしたし…(^^;
特にタイトルトラックの『地獄の子守唄』は名曲です!なんというか、歌詞、ギター、ドラム、ベース、ヴォーカル。その全てが『犬神サーカス団』しています。彼らの持つ魅力が素直に伝わって来る名盤です!
DVDの『鎮魂歌~レクイエム~』には『鎮魂歌』のみならず、『地獄の子守唄』のライブクリップも入ってます。両曲とも素晴らしいですから、
こちらもあ!わせてどうぞ /^_^)/!
・「おどおどろしく素敵」
凶子さんの歌声、素晴らしいです!!歌声だけじゃなく、語りもまた聴き応えあり!!!そのうえ、歌詞もインパクト大。一度聴いたら、虜になります(経験者)歌も語りも入ってる、オイシイ一枚。買っておいて損は無いですよ!!!
・「犬っ子ならば迷わず買うべし!!」
う~ん、脳天直撃…。なんつーか、もうどの曲も犬神全開!!!「夜が終わっちまう前に…」「地獄の子守唄」はギターソロがカッチョ良いし他の曲も凶子さんのボイスが凄まじくマッチしてまさに適材適所。
「スケ番ロック」も好きですが、昔の犬神は昔の犬神で良いです。昔の犬神を知る上で、この一枚は欠かせないものだと思います。インディーズ時代のアルバムなので、普通のCD屋にはまず売ってないですよ~!
・「イイ!」
犬神サーカス団、という感じがするCD。最近出した”スケ番ロック”に収録されている曲とは、まったく雰囲気が違う曲が収録されている。犬神サーカス団を知るには良いCD。
●蛇神姫
・「あなたも蛇神姫と共に」
まるで映画のサントラのようである。犬神凶子演じる蛇神姫が辿って行く禍々しくも美しき世界。「蛇神姫」「逆流」「苦界浄土」「裏路地哀歌」「鬼畜」「血みどろ菩薩」「寂滅」「でもワザとじゃない」「ガム」「背徳の扉」「カナリヤ」
歌詞の過激さとは裏腹にとても美しい旋律を奏でる曲や、鬼気迫る曲、飛び跳ねたくなるような曲などバラエティに富んでいる。ジャケットに戸惑う人もいるかもしれないが、犬神サーカス団ほど聴いてみないとわからないバンドはない。きっと、何故今まで聴かなかったのか後悔することだろう。私が正にそれであった。
この美しく流れて行く物語を全ての人に聴いてもらいたい。
・「これぞ犬神サーカス団!」
~ 今はエンターテイメント色を強く打ち出し、メジャーで活躍する犬神サーカス団だが、このアルバムと「地獄の子守歌」路線を求めているファンも多いのではないだろうか。初期犬神のおどろおどろしさが存分に味わえる。基本的には変わらない犬神凶子のVocalも暗く、迫力があるように聞こえるから不思議だ。~~ ベストアルバムには収録されていないが、ライブでは演奏される「鬼畜」は新しいファンにもぜひ聞いてもらいたい。ロックンロール!~
・「すさまじい怨念」
前作「地獄の子守唄」同様、「墓場」とか「あの世」とかそんな言葉が世界一似合うロック。全体的に、前作よりもハードロック色が強まり音が骨太になった印象。犬神サーカス団のアルバムの中で怨念・執念・憤怒といった感情が最も強い作品かもしれない。ボルテージがどんどん上がってすさまじい半狂乱ぶりを見せる際に極限を超えて声がヒステリックに裏返ったり音程が外れたりする部分からにじみ出る痛々しさと言ったらもう!圧倒されます。「寂滅」は本当にすごい。竹薮から幽霊が出てきそうな印象を与えるという点でこの曲を超えられる曲はないと思うし、日本の音楽が日本的であることの核の部分にすごく近いものを感じさせる日本独特の怖さを持ったメロディーである。「カナリヤ」は泣ける名曲、かすれ気味に絞り出される歌声があまりに痛々しくて心をかき乱される。叫び・セリフ・歌を組み合わせ演劇的に展開する「父親憎悪」は死ぬほどドラマチック!
・「なかなか」
最後まで聴いたらドン鬱になりました…。ま、これこそ犬神ですが 笑曲編成の形としては地獄の子守唄に近いかも。1曲目に語りっぽいのが入って2曲目になる感じなので…。「自殺の唄」はウケました。いかにも犬神的な歌で病み付きに…(笑)あと4曲目の「親愛なるあなたへ」は、懐かしい感じの語り系な歌です。全体的にはメジャーデビュー前のテイストに近いです。ただ、歌詞は(犬神にしては)少しライトと感じる方もいると思います。特に昔からの犬っ子とかは…。個人的にはスケ番ロック!のロック全開も好きですが、やっぱ犬神テイストはコレですな、と思いました。とゆーわけで、インディーズ時代からの旧ファンも、メジャーデビュー後からの新ファンも満足!なアルバムだと勝手に判断!と、いいつつも、昔に比べるとちょっと毒っぽさは無いような…。(よく言えば聴きやすいってことですが)
・「どんどん原点回帰してる」
CDを再生した瞬間、1st「御霊前」2nd「地獄の子守唄」の冒頭のような世界、見世物小屋の入り口、客寄せの前口上が始まった時は実に嬉しかった。寺山修司「田園に死す」のような世界が戻ってきた。さすがにかつて程のエログロさ・痛々しさ・過激さ・どぎつさではないものの、メジャーになったからにはそこまでのものは最初から期待していないわけで、そういう意味では予想以上にかつての彼ららしい世界に出会えて非常に満足できる作品だった。前作「スケ番ロック」に比べると音が細くなった気がするが、このバンドが本来持っている色濃くレトロで薄汚い世界観にはそういう音の方が似合っている。特にオススメは次の三曲。「自殺の唄」は題名そのまんま、ここまで直接的で自暴自棄だと不快感を通り越してかえってスカッとする(非常に彼ららしい手法)。「道行き」は「父親憎悪」「この世の終わり」「吸血少女・魔子」といった系統の切ないメロディーで、演劇的要素で盛り上げることがない分「父親憎悪」の感動には負けてしまうものの、メロディー単体としてはこの系統の中で最も美しく切ない名曲だと思う。心中を描いた詩も、他には誰もやらないくらいにベタで単純だがそれゆえ中途半端にはなりえない実に完成された演歌的で美しい世界を作り上げている。レトロで悲痛なメロディーの「恋唄」はただでさえ泣けるのに、地獄の子守唄のラストにも似たセリフ(あそこまで病的ではないが)が間奏で入ってきて、更に感情を盛り上げる。
・「満足」
激しい曲からバラードまで様々な犬神の作品が聴けます。独特の詩で、すばらしい歌唱力です。初期の犬神の雰囲気を味わえるような作品も含まれていて、曲数も多いので満足できると思います。死をテーマにしたり、強い表現の言葉を使ったり、とてもカルトな世界でこういう作品を作るバンドは少ないですが、その中でもクオリティ高いと思います。
・「良作ながらインパクト弱か」
犬神サーカス団の移籍第一弾アルバム。
今回は、見世物小屋・妄想と現実・異端者などといった初期に前面に押し出していた歌詞テーマが洗練されて取り扱われている事に加え、インディーズ後期から果敢に挑戦していた、現代の都会的な恐怖や、主に女性視点の嫉妬・不幸・歪んだ愛情を歌った楽曲など、移籍前よりも「犬神サーカス団らしい」と言える作品が並んでいる雰囲気。
ただ、良作ながらも小さく纏まってしまい、前作までに比べてインパクトが弱い感も否めない。
「それでも貴方に逢いたくて」「千里眼」「恋唄」などの楽曲群は凶子嬢に最もマッチしていると思うが、淡々とした恐怖を感じさせる「親愛なるあなたへ」は出来れば明兄さんに語って欲しかった・・・なんて思ったり。
あ、アーティスト写真が無茶苦茶にカッコ良いです。
・「凡作」
音楽に期待するものは人それぞれだと思いますが、私はこの作品、あまり好かないです。激しい曲が少ないからです。いくつか好きな曲も入ってますが、どうもイマイチな感じです。「スケ番ロック」とかと比べてしまうと。
●鬼葬
・「Violence&Decadance&Silence.」
和風ロックの傑作だと思います。朔まで聴いたのですが、この時代のDir en greyが最もセンスに溢れていると思います。
一曲のうちに静と動が混在する。これが暴力性と退廃性を充分に引き出しているのです。嵐の前の静けさのような不気味なイントロから始まりおどろおどろしい歌詞を乗せて引きずり、一気に爆発する。京の破壊的なシャウトが聴衆を興奮の極致に陥れてくれます。
曲の持つ景観も京都の持つアングラな陰影を色濃く出しており、この表現の方法がなんともグルーヴィー。
和製ロックと書きましたが、外国のハードロックを日本人に合うように薄味に変えたという意味では全然なく、ハードロックに和の要素を取り入れたためにより狂気を醸し出すことに成功したと言いたいのです。
オリジナリティの面からもセンスの面からもDir en greyのヴィンテージ的作品だと思います。私の好きなDirがこういった傑作を産みだしてくれたことを大変誇らしく感じます。
ただし演奏技術(歌唱力含む)と完成度はこの作品以降更もグッと成長しています。VULGARでも更に唖然とすることが出来るでしょう。
・「おぞましく痛々しく、どこまでも悲しい」
個人的にはDirで最も圧倒された作品は「鬼葬」である。音だけでなく詩も含め、込められた世界があまりに濃くおぞましい。痛々しくて自然と悲しみの涙がこぼれてくる…信じられないかもしれないが、私にとっては非常に泣けるアルバムである。1曲ごとに物語がしっかりと作られているため、内容がリアルに迫ってくる。激しく重苦しい音に乗せてSM、近親相姦、一家無理心中、親殺し、人食、自慰、色情狂など、吐き気のするような醜悪な光景が次々と押し寄せてくる。聞いていると汚物にまみれ、傷だらけになっていくような感覚に陥り、疲れ果て、気分が悪くなる(でも、ある意味ではそれが快感なのだが)。そんなボロボロになった精神で聞くからこそ「Bottom of the death valley」「embryo」「undecided」「蟲」などの悲しいメロディーはあまりに痛々しく、血が出るほどに悲しく感じられるのだ。どこからともなく一昔前、昭和っぽい雰囲気が漂ってくるという点も、独特の暗さを助長していて良い。「Bottom of the death valley」はDirで一番好きな曲かもしれない。一家無理心中を感情むき出しのボーカルが歌い、叫ぶ。その音、声があまりに悲痛。最後のサビ、悲しい歌声と痛々しく激しいシャウトが重なる部分は涙なしには聞けない。「embryo」はシングルバージョンと違ってすさまじく陰惨で卑猥で絶望的な光景を描いた詩世界に圧倒される。演奏は大人しく美しく、日本独特の湿気・暗さを非常に上手く表現している。娘が父親を殺すシーンには息のつまるような緊張感がある。最後のサビ、みごもった子供という部分では押し殺してきた吐き気・痛み・悲しみが一気に爆発し、あふれ出す絶望の涙を止めることができなくなる。「鴉」は演奏が何とも言えない古ぼけた色、色あせたような雰囲気を出していてすごい。「ピンクキラー」で最高潮の狂気・破壊衝動に身をゆだねた後に聞くインスト「神葬」の切ないピアノ旋律は胸に染みて痛いほど。この終わり方で最高のカタルシスが得られる。
・「幻想」
いくつものストーリーが歌詞に埋め込まれてるような気がして何度も何度も聴きました。意味深でいてそれに上乗せするかのような音楽、京の独特な歌詞表現に毎回脱帽、パフォーマンスに圧倒させられます。
アルバムバージョンになっているembryoは何とも物悲しく静かな中に脅迫めいたものがあり、 karasuはギターといい途中からのシャウトもグッとくるし、ピンクキラーに到っては狂喜さえ伺えます。
色んな色をした曲が散りばめられているのでDir en greyを知りたいのならここからでも聴いて欲しいです
まさに夢を見ているかのような不思議と言う言葉が似合うアルバムでした
・「ジャケからも漂う、ダークな感じの作品」
この作品は、かなり好き嫌いが分かれるアルバムだと私は思います。彼らが出してきた作品の中でも、エロい歌詞が最も多く、グロい歌詞も最も使われていると思う作品だと思いました。9割がダーク、残りの一割が疾走感のある、どちらかというと明るめの歌詞の13. JESSICA といった具合ですね。この作品の良さに気がついたのは、過去の3作品、後にでる、2作品(この作品を手に入れた頃、まだ、Withering to Deathは出ていなかったので除く )を聴き込んで、それから大分してから、好きな作品になりました。最初はレンタルから聴いていったのですが、どうも、コアな内容すぎて、歌詞も独特すぎて、MACABREから好きになった私にとっては、あまり受け付ける作品ではなかったですね。しかし、他の作品を全部買って聴き込んでいき、後にどんどんと彼らが好きになっていったので、最後に残したこの鬼葬を手に入れようと思ったのです。それで、これも同じように聴き込んでいったら、この作品の良さがやっと分かってきたのです。で、思いました、この作品は初心者に向かないんだなと。おそらく中級者向けだなと思います。で、この作品のお勧めは、私的には、1、2、4,5,8,9,13,14,15ですね。で、よく聴くものも同じですね。2. ZOMBOID はとにかくエロさ爆発で、5. Bottom of the death valley 、 6. embryo は悲しくて切ない歌詞が多い、13. JESSICA は個人的に大好きな曲で、歌詞、音、共に最高にカッコイイですね。で、この作品の最大の聴き所は15. ピンクキラー ですね、この作品で一番のグロさと、スピードを誇ります。この作品は最初は、一回聴いたくらいじゃ良さが分からないと思うので、何回も何回も聴き込むのが良いと思います。でも、彼らの作品はどれも、聴きこんで良さが分かるモノだと私は思いますね。
・「ありえなかった」
ディルはデビューから好きだったが、ドップリ脳みそまで持ってかれたのはこのアルバムから。当時シングル3曲は買ってしまったし、買わずにスルーしようかと思ってたが結局購入。鳥肌が立った。
全体に漂う和製ホラー的雰囲気に、哀愁・嘆き・哀しさ・・・。アルバムのラストに向かう「鴉→ピンクキラー」の流れは「恐怖→発狂」に至るような旋律ですごい迫力を感じた。
本当に凄いアーティストだと完全に脳みそに植え付けられ、同じ時代に生まれることができて良かったと神に感謝しました。
・「Dir en grey」
最初、このアルバムを聞いた時、僕は受け付けなかった。そのあまりの世界観の深さに。そのあまりの重々しさに・・・。しかし、聞けば聞くほど僕のVULGERの、Dir en greyの世界観の深さにはまっていった。そして、このアルバムがきっかけで僕はヘヴィロックの魅力を知った。今の音楽シーン、テレビで流れてくる音楽はどこかで聞いた事があるような青春ロック、レコード会社の金儲けの為にリリースされるへらへらしたポップス。しかし、彼らは違う。売れようが売れなかろうが関係ない。ただひたすらに自分の理想とする音楽を作り続けている。自分の限界を越えようとひたすらに自分自身と戦い続けている。そこにはくだらない邪念などない。ただ自分のやりたい音楽をやり続けようとする純粋な思いだけ。だからこそ僕は彼らに魅かれたのだろう。長くなったが、それほどの傑作アルバムだ。確かに一般受けはしないが、恐ろしい程の完成度を誇るアルバムだ。是非、一聴してほしい。
・「Dir en greyというバンドへのイメージが変わりました」
私自身Dirはただ暴力的だというイメージで、あまり好きではありませんでした、このアルバムを聴くまでは。確かに暴力的ではありますが、Dirの魅力はそれだけでは終わりません。
まず「Drain Away」の美しさに惚れました。別れの哀愁(誰との、どんな別れを描いているのかは判断しかねますが)をこれほど古風に儚く美しく表現している曲を、私は他に知りません。
他の曲も聴くほどにDirの描く世界が見えてきて、それに教えられることがたくさんあります。痛みが伝わってきます。
ちなみに、このページの曲目リスト、トラック4の曲のタイトルは「独紅」ではなく、「蝕紅」ですね。
・「最高」
私の人生においても最高かもしれない、大好きなアルバムです。
特に好きな曲は「DRAIN AWAY」「obscure」「audience KILLER LOOP」「砂上の唄」ですが、このアルバムは全部好きです。バランスがとれてると思った。
オブスキュアのような激しい曲もあれば、ドレインのようなメロディアスな曲もあって私のツボです。ディルは激しいバンドだけれど、キレイな曲もつくれるところが素晴らしいと思います。
とにかくオススメなので聴いてみて下さい!!!
・「びびった。」
何にびびったかというと、音。音源。京さんの声。なにもかも成長し、究極にまでレベルを上げたDir自体に驚いた。MISSA持ってる方。今すぐ改めて聞き比べてみてください。
R TO THE CORE は、京さんの想いがすごく込められている曲だと思った。京さんの心の叫びだと思います。何かにぶち当たったとき、R TO THE COREや、MARMALADE CHAINSAW・明日無き幸福、呼笑亡き明日をきくとスカっとしますね。
そしてこのアルバムの良さはなんと言っても聴けば聴くほど良さが解る、一回聴けばまた聴かずにはいられないこと。是非是非オススメしたい一品でありますv
・「最高のスタイル。」
毎回アルバムをリリースするたび、いい意味でファンの期待を裏切っっていくDir en greyですが、今回のアルバムも前三アルバムの方向性と大きく違った物です。それも最高にかっこいい方向性として。
残酷でエログロ系の歌詞の目立った前作";鬼葬"とは違って、今作は社会への反骨精神や葛藤、主張が込められています。そして、独特の音階を刻むギター、野太いベース、低く沈むように重いドラムはヴォーカル・京の声と共に聞き手の深層心理を掻き乱す…ついに暗中模索の末、一つのスタイルを得たDir en greyを多くの人に聞いてもらいたいです。
・「潜在能力の確認」
Kagrra,はヴィジュアル系としてもJ-POPとしても画期的なコンセプトを掲げて戦ってきた。日本、平安時代、貴族、、、そんな言葉を聞いて日本人が思い浮かべるような像のロック。kagrra,を聴いて「そう言う音像」と言うことで抵抗無くしっくり来てしまう人はかなり多いはずだ。
そんなKagrra,の縦軸を追っていくと、初期からその世界観はある程度高水準まで完結されている。そこから猛リリースの間に臨界点を少しずつ延ばしてきたのが「京」までのKagrra,ではないか。「京」の時は、「もうさすがにここからの進化は難しいだろう」とまで思った。だが、今作「燦」はネガティブ志向を一気に吹き飛ばす内容。音の洗練、なんて簡単に言ってしまいたくない。鋭角でプログレで、サビのメロディーはより俊逸なのにそんなメロにさえ頼らないようなドラマティック展開。すぼめた手の上からこぼれてしまいそうな溢れる感性も更に強化。終わりまで切ない気分で聴ける
和風わびさびの王道。
そういったのを考慮すると、単に技術だけじゃなくて、精神面も進化したことが聴きうけられる。しかもこの作品を聴くと新たな応用がいくらでも利くんだと思わされる。次作も絶対聴く!とおもえる。傑作。
・「会心の傑作。」
以前から思っていたこと。それは、「Kagrra,ってシングルやミニアルバムはいいのに、フルアルバムだとイマイチだよなぁ」ということである。「gozen」然り、「京」然り。しかし、彼らはこの作品で見事、自分のそんなもどかしい思いを吹き飛ばしてくれた。
前述の二作とこの「燦〜san〜」には、製作段階のスタンスで大きな違いがある。それは、「コンセプトがあるかないか」ということである。「gozen」は鈴鹿御前、「京」は平安時代とそれぞれコンセプトを立てて製作された作品だが、個人的にその「コンセプトを立てる」ということは、作品にとって決してプラスにはなっていなかったように思える。どちらも、コンセプトを立てたことで、もともと様々な曲を作ることができるバンドの能力が発揮されないまま、小さくまとまった作品になってしまったという印象が拭えない。「京」に関しては、メジャーデビュー直後の慌しい時期にごく短期間で製作されたということもあり、アレンジの練りこみ不足が目立ち、より作品の印象を薄めてしまった。コンセプトを立てて素晴らしいアルバムを作るバンドは沢山存在する。しかし、少なくとも「京」までの彼らはそうではなかったように思える。
しかし彼らは、そこで終わってしまうようなバンドではなかった。彼らはその時の反省を生かし、まずは十分な製作期間を設けた。そして、「自分たちがやれば何でもKagrra,になる」という信念のもと、コンセプトは特に立てず、一曲一曲の持つ魅力を存分に生かす方法を取った。これが見事に功を奏した。ロックのダイナミズムと和の雅な味わいを見事に融合させた曲がずらりと並び、捨て曲が全くない。また、曲順も練りこまれ、最初から最後まですんなりと聴ける。その纏まりの良さは、下手にコンセプトを立てた作品よりもコンセプチュアルな味わいを感じるほどだ。バンドサウンドそのものに力があるため、アレンジに取り入れられた様々な楽器も違和感なく溶け込んでいる。特に、二弧やピアノの響きを生かした「皐月」、ギターの真自らプレイする琴をフィーチャーした「廻」などは、これから彼らの代表曲となるに違いない完成度を誇っている。
この作品は、彼らが「和風」や「コンセプト」といった枠に縛られず、ありのままに力を出した結果傑作ができたという点で極めて重要な作品であり、彼らのこれまでとこれからをはっきりと分けるマイルストーン的な作品であると言える。彼らはこの先、これを越える作品を多分作ってくれると思う。しかしこの「燦〜san〜」が、彼らのキャリアにおいて最も重要な位置を占める作品となることは間違いないだろう。
・「完成度が高い!」
全体的にまとまりがあって完成度が高いと思います。「誘いの樹海」はメロディアスで気にいっています。他にも「皐月」が気にいっています、曲も綺麗でイントロからやられました、歌詞もGOODです。他にも「沙羅双樹の子護唄」も気にいっています。ほとんどの曲が良い味出してると思います!
・「綺麗な声!」
昔作った曲を題名変えて出したとかなんとかって言う曲らしいですが、相変らず綺麗な曲で、一志の声もまた(・∀・)イイ!! これからの春の季節のお供に是非
・「名曲!でも昔のバージョンが好きだった」
Kagrraが前身バンドCROWだった頃の曲の「葬春華舞い散るあの丘で」(キーパーティーのオムニバスアルバム「HOLD YOUR KEY 2000」に収録)をリメイクしたシングル。タイトル曲と、そのリミックス2曲…なのに、この値段はちょっと厳しいか?でも、良い曲。「桜舞い散るあの丘で」は原曲「葬春華舞い散るあの丘で」の頃から大好きだった曲、Karraの曲の中でも「恋綴魂」「白い魔手」などに並ぶ名曲だと思います。切なく美しい、うっとりするようなメロディー。想像力をかき立てる、映像的な暗く悲しい詩世界。苦しみに満ちた現世、貴女への想いを届けられぬまま息絶えた私、現世を、貴女を、見下ろしている私の亡霊、その体の周りを渦巻き昇っていく桜の花弁…。ただ、慣れの問題かもしれませんが私は原曲「葬春華舞い散るあの丘で」の方が好きで、このリメイクにはちょっと不満だったりします。「桜舞い散るあの丘で」は原曲よりも美しさ重視、大人しめのアレンジ。原曲はバラード調の前奏から始まるが、「桜舞い散る〜」ではそこはカットされている。原曲のギターソロは、後半には勢いよく弾きまくり、その勢いで「袖を掴んで…」へと雪崩込んでいくのだが、「桜舞い散る〜」のギターソロは前後半での表情の変化が薄くなった。流れはスムーズになったが、その分ドラマチックさは減った。後、最後のサビへ行く前に原曲は台詞が入ったがそれも「桜舞い散る〜」ではカットされている。また、「桜舞い散る〜」では最後のサビの序盤が穏やかなバラード調に変えてある。「桜舞い散るあの丘でkaeri咲 弐零零弐ver」は和風の楽器・リズムを中心にしたアレンジ。ライブ会場での合唱みたいなのも入る。Bメロがない。「桜舞い散るあの丘でunplugged ver」はエレキじゃない楽器に変えて演奏したバージョン。これもBメロカット。
●鵺
・「Kagrraの原点」
KagrraのファーストCDの3rdプレス。現在の彼らの音に比べると雑な所もあるし、ボーカルや歌メロに不自然さを感じる部分もあるかもしれない。でも、この頃にしか味わえない独特の雰囲気がある。最近の彼らの作品も好きだが、個人的に愛着が強いのはこの頃の作品。この作品は特に、最近の作品よりも闇、妖気、人ならぬ存在のようなものを感じさせるムードが強い。今でもKagrraで最も聞く頻度の高い作品です。「鬼遊の唄」はダークでありつつ、たおやかな美しさで妖艶に舞い踊る。不気味な能面に取り憑かれて狂気に染まるようなイメージか。「魔笛」は心地良い疾走感、美しく高揚感のあるサビ、Kagrraの中でもかなり好きな曲です。演奏・歌ともに、なぜか特に99年〜2001年あたりの名古屋系、Donuts Record所属のダークなV系、Phobia、Lamiel、FERIAあたりを連想させる雰囲気がある。笛の音に誘われていくと、得体の知れない存在に出会う…イメージを強く喚起する詩も良い。「鵺の哭く頃、、、」も適度な疾走感。一志さんの透き通っているのにどこか邪な高音に酔いしれることができる。闇の中から何かがそっと近付き誘惑してくる。「混沌」は漂い、穏やかに眠気を誘うような美しさのバラード。「し、み、め、ゆ、き、さ、あ」は儚いが、光を感じさせる曲調。「白い魔手」もかなり気に入っている曲。不協和音チックなイントロがカッコよく、軽快に疾走。思い人の死。夜、寂しくなって、墓を掘り起こし、もう動かない貴女に会いに行く…さまよい続ける想い、孤独。悲しくてどこか危うい詩世界が寂寥感あふれる美メロに乗って激しく胸をしめつける。
・「独特のムックの世界観」
初めてこのアルバムを聴いた時正直びっくりしました。他にはない、ムック独自の世界観が溢れていて、重く暗い感じの曲でも、聞かせるような曲でも存在感があって、音もかっこいいけど、このアルバムが作り出した世界観に圧倒された感じでした。
イタイ手紙とか個人的にすごくはまりましたけど・・あと、このアルバムのいいところは、今では入手不可能の音源である廃とか娼婦も入ってる所がよかったです。昔っぽい感じの曲だけど、今でもはまるというようなムックの魅力が感じられるアルバムです!!
・「剥き出しの深さ」
ここには「娼婦」という受け入れられやすい名曲はあっても、冒頭から最後まで、ゲロのような生々しさとアンダーグラウンド、未開拓のコード進行とムックの昭和的な世界観に満ちている。
そこには配慮を払う余裕すら無いレベルの凄絶な深さがある。もし一度それを理解してしまったら、あなたの一生モノの名盤になるはずだ。
・「ムック愛してる!」
バラード系の曲、重い曲、なんでもはいったアルバムです。どれも歌詞が重くて、ダーク系の曲が好きな人には絶対オススメです。私はムックのアルバムを買ったのは「痛絶」が初めてなんですけど、買って正解でした。ドラム、ギター、ベースだけでよくここまで曲が作れるなと驚きました。
このアルバムのおかげで、もっともっとムックが大好きになりました☆まだGETしてないムッカーさんは絶対に手に入れるべきです!
・「ムックが好きな方にはお勧めですっ。」
九月に出されたアルバム「朽木の灯」とは違った感じです。でもどれもよい曲ばかりで、私は「イタイ手紙」、「夜」が好きです。今とは違ったムックが味わえ、達瑯の声、歌い方も少し違います。ムックが好きな方にはぜひ聴いていただきたいです。あと、この「痛絶」はトラックが69まであり、69番目には曲目にはない曲が入っています。
・「ヤバい!!」
今までムックのCDを何枚かこのアマゾンで買ってきましたが、一番ムックらしさが出ているのではないでしょうか。ムックの心の叫びをぜひ聴いてみて下さい☆特に『盲目であるが故の疎外感』はかなりオススメです☆
●葬ラ謳
・「内に向かうムックの最高傑作」
前期の、痛さに徹底的にこだわった昭和路線、後期の重低音にこだわったサウンド、両者のおいしいところ獲り。これが最高傑作だという人も少なくないはずだ。
・「人間捨てたもんじゃない」
ムックのアルバムの中でこれが一番好きです。どうしようもなく暗くて痛いけど、逆にそれで解放感が生まれる感じが心地良くてハマります。ホントに歌詞は暗いです。ここまで暗くなれるのかっていうくらい・・・(笑)でも日本人であればこそ感じられる痛みがここにあります。それに、ライブでの定番曲も結構あるので聴いて損はないかと思います!
オススメ曲は「絶望」「幸せの終着」「君に幸あれ」「僕が本当の僕に耐えきれず造った本当の僕」「前へ」「黒煙」「スイミン」「ズタズタ」辺りです。
・「文句なしの作品」
最高です、ここまで完成度の高いアルバムは個人的に初めてでした。深みがあって、重みがあって、懐かしみがあって・・・そんなアルバムです。幸せの終着、嘘で歪む心臓、帰らぬ人などは70年代を思わせるような曲調がツボに入りました。とにかく、素晴らしい曲ばかりで驚きました。このアルバムを聴いてしまうと、他のアーティストの曲が聴けなくなるかも知れません(実体験/笑)
・「世界観」
まさにダークで心に余裕など持てない苦しみの世界観を表現したアルバム。 現在のムックはメジャーになって楽曲こそポップ路線になっているが、この頃の彼等は違う。 現在と繋がるものはあるが、次元が違う。 私のオススメはスイミン、絶望、君に幸あれ、黒煙です。
・「最高」
暗く退廃的な歌を求めて出会ったムック、葬ラ謳は本当に最高だった!まずCDの裏に「不愉快な表現が含まれています」と書いてある時点でツボwボーカルの逹瑯の歌に対する感情移入が激しく、初めて聴いた時は本当に息が出来ないくらい苦しかった。ビジュアル系ってだけで聴かず嫌いの人には勿体無すぎる。ムックすげぇよ。
スイミンや前へ、特にママがお勧めですね。
・「凄まじい中毒性!」
多くのアリプロのアルバムの中で、最も『アリプロらしさ』が出ているアルバムだと思います。
アリプロのアルバムは沢山持っていますが、これが一番気に入っています。この独創性あふれる歌詞や楽曲は他のアーティストにはとても真似出来ないだろうな、と思っています。
私は和風や中華風の曲が好きなので、その点でもポイントが高いです。
お勧めは『愛と誠』『鎮魂頌』です。対極の位置にあるようなこの2曲ですが、日本人ならぜひ一度聴いていただきたいです。和風な曲が好き、という人ならきっと気に入ると思いますよ!
また、『北京LOVERS』はサビの部分から一気に盛り上がるのがカッコイイし、『昭和恋々幻燈館』は歌詞も曲も非常に可愛らしいです。一瞬、『あれ?これ違うアーティスト?』と思ってしまうほど、多様な楽曲があるのはアリプロならではですね。
良くも悪くも中毒性が高いため、アリプロの曲を聴いた事が無い、という方にはお勧めしにくいですが(汗)、アリプロのあのダークな曲調にハマッた!と