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▼♪新リスナー向け"超廉価盤"25選 PART-4♪:セレクト商品

ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番 (詳細)
ノイマン(ヴァーツラフ)(アーティスト), ドヴォルザーク(作曲), チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)

「割安感のあるCD」「名演」「買わない手はない」


ドヴォルザーク:交響曲第9番ドヴォルザーク:交響曲第9番 (詳細)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(アーティスト), ドヴォルザーク(作曲), ノイマン(ヴァーツラフ)(指揮), コシュラー(ズデニェク)(指揮)

「華やかでもの悲しい・・・チェコフィルならではの響き」「定番中の定番」「新世界はチェコフィルが最高!」


スメタナ:連作交響詩「わが祖国」スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 (詳細)
ノイマン(ヴァーツラフ)(アーティスト), スメタナ(作曲), チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)

「「わが祖国」の個人的一押し!」「ノイマン、チェコフィル、スメタナ四重奏団、そしてスメタナ万歳☆☆☆☆☆」「観客のノイズがひどい」


シベリウス:交響曲第1番シベリウス:交響曲第1番 (詳細)
フィンランド放送交響楽団(アーティスト), シベリウス(作曲), サラステ(ユッカ=ペッカ)(指揮), カム(オッコ)(指揮), ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団(演奏), フリード(ミリアム)(演奏)


黛敏郎:涅槃交響曲黛敏郎:涅槃交響曲 (詳細)
岩城宏之(アーティスト), 東京混声合唱団(アーティスト), 黛敏郎(作曲), 東京都交響楽団(演奏)

「作曲家黛敏郎監修のもとでのデジタル録音盤」「初めて聞く人はショックを受けると思います。」「黛敏郎の『涅槃交響曲』」


黛敏郎:曼荼羅交響曲/舞楽黛敏郎:曼荼羅交響曲/舞楽 (詳細)
岩城宏之(アーティスト), 黛敏郎(作曲), NHK交響楽団(演奏)

「黛敏郎の『曼荼羅交響曲』」


Rachmaninov: Piano Concertos Nos. 2 and 3Rachmaninov: Piano Concertos Nos. 2 and 3 (詳細)
Sergey Rachmaninov(作曲), Eugene Ormandy(指揮), Leopold Stokowski(指揮), Philadelphia Orchestra(オーケストラ), Sergey Rachmaninov(Piano)

「本来の解釈の超人的演奏」「歴史的価値のみならず」「やはりラフマニノフはうまい」


グリーンスリーヴス幻想曲~ヴォーン・ウィリアムズ:作品集グリーンスリーヴス幻想曲~ヴォーン・ウィリアムズ:作品集 (詳細)
マリナー(サー・ネヴィル)(アーティスト), ヴォーン=ウィリアムズ(作曲), アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(演奏), カンガ(スカイラ)(演奏), ブラウン(アイオナ)(演奏), ベネット(ウィリアム)(演奏)

「幻想的な世界へ」「癒しを超えた安らぎ」


チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番 (詳細)
ギレリス(エミール)(アーティスト), チャイコフスキー(作曲), ラフマニノフ(作曲), メータ(ズービン)(指揮), バーンスタイン(レナード)(指揮), グラフマン(ゲイリー)(演奏)

「絶品!」「20歳でイザイ国際コンクール(現在のエリーザベト王妃国際コンクール)で優勝したギレリスの『チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番』は素晴らしいと思いました。」


ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 (詳細)
ブレンデル(アルフレッド)(アーティスト), ブラームス(作曲), ウェーバー(作曲), アバド(クラウディオ)(指揮), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)

「ぜひウェーバーの協奏曲を堪能してください。」「ブラームス 第1番協奏曲の決定盤」「スケールが大きく確信に満ちているブレンデルの円熟」


モーツァルト:フルート協奏曲第1番&第2番モーツァルト:フルート協奏曲第1番&第2番 (詳細)
ニコレ(オーレル)(アーティスト), モーツァルト(作曲), ジンマン(デイヴィッド)(指揮), アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(演奏)


だったん人の踊り~アンセルメ/ロシア音楽コンサートだったん人の踊り~アンセルメ/ロシア音楽コンサート (詳細)
アンセルメ(エルネスト)(アーティスト), ボロディン(作曲), リムスキー=コルサコフ(作曲), グリンカ(作曲), リャードフ(作曲), グラズノフ(作曲), スイス・ロマンド管弦楽団(演奏)

「ステンカラージンだけでも聞く価値あり」「アンセルメという「偉大な個性」」「古いものも良い。」


ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番・第2番ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番・第2番 (詳細)
スメタナ四重奏団(アーティスト), ヤナーチェク(作曲)


バッハ:インヴェンションとシンフォニアバッハ:インヴェンションとシンフォニア (詳細)
シフ(アンドラーシュ)(アーティスト), バッハ(作曲)

「バッハ特有の美しさを奏でるレパートリー」


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタベートーヴェン:ピアノ・ソナタ (詳細)
ゼルキン(ルドルフ)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲)

「最高のベートーヴェン弾き」「ベートーヴェン美学」「明鏡止水のベートーヴェン」「音の輝く月光」「音楽の精神性」


ブラームス:ハンガリー舞曲集ブラームス:ハンガリー舞曲集 (詳細)
ラベック(カティア&マリエル)(アーティスト), ブラームス(作曲)

「華麗なるもう一つのブラームス」


ストラヴィンスキー:春の祭典(ピアノ版)ストラヴィンスキー:春の祭典(ピアノ版) (詳細)
サイ(ファジル)(アーティスト), ストラヴィンスキー(作曲)

「神の手」「「オ」プティミズム!」「プリペアードピアノをどう評価すべきか」


ベートーヴェン (リスト編曲) : 交響曲第3番 「英雄」ベートーヴェン (リスト編曲) : 交響曲第3番 「英雄」 (詳細)
カツァリス(シプリアン)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲)

「素晴らしいに尽きる見事な演奏!」「悲しすぎる「葬送行進曲」」「カツァリスとしては70%」


妖精の踊り~華麗なるヴィルトゥオーゾの世界妖精の踊り~華麗なるヴィルトゥオーゾの世界 (詳細)
レーピン(ワディム)(アーティスト), チャイコフスキー(作曲), エルンスト(作曲), パガニーニ(作曲), バッツィーニ(作曲), ヴィエニアウスキ(作曲), サラサーテ(作曲), ポンセ(作曲), プシホダ(その他), アウアー(その他), マルコヴィチ(アレクサンドル)(演奏)

「ヴァイオリンの極み。」「真骨頂。」


イタリア・バロック・オーボエ協奏曲集イタリア・バロック・オーボエ協奏曲集 (詳細)
シェレンベルガー(ハンスイェルク)(アーティスト), A.マルチェルロ(作曲), ヴィヴァルディ(作曲), アルビノーニ(作曲), サンマルティーニ(作曲), イタリア合奏団(演奏)

「シェレンベルガーの魅力がフルに発揮された名演」「シェレンベルガーはいいねー!」「どうしてそういう音出るの?」


フレンチ・クラリネット・アートフレンチ・クラリネット・アート (詳細)
メイエ(ポール)(アーティスト), サン=サーンス(作曲), ショーソン(作曲), ドビュッシー(作曲), ミヨー(作曲), プーランク(作曲), オネゲル(作曲), ル・サージュ(エリック)(演奏)

「フランス管を見直しました」「クラリネットって楽器はいいなあ」「あやおん♪」「とても良いです☆゛」


恋の夜鳴きうぐいす~クープラン:クラヴサン名曲集恋の夜鳴きうぐいす~クープラン:クラヴサン名曲集 (詳細)
ボーモン(オリヴィエ)(アーティスト), クープラン(作曲)

「クラヴサン作品全集には手が出なくても」「ねんね、別名ゆりかごの愛が聴きたくて・・・」


ジムノペディ~サティ/ピアノ作品集ジムノペディ~サティ/ピアノ作品集 (詳細)
ルグラン(ミシェル)(アーティスト), サティ(作曲)

「解釈について」「ミッシェルルグランのピアノでサティを聴く」「サティmeetsルグラン」「紛れもなくサティです」


ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/第9番ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/第9番 (詳細)
ハイティンク(ベルナルト)(アーティスト), ショスタコーヴィチ(作曲), ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(演奏), ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)

「ハイティングのショスタコーヴィチ--第5、第9共に超名演」「さすがハイティンク!」「芳醇な名演奏」「二つのオーケストラの美しい対比」


シューベルト:交響曲第8番&第9番シューベルト:交響曲第8番&第9番 (詳細)
カラヤン(ヘルベルト・フォン)(アーティスト), シューベルト(作曲), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(演奏)

「隠れた決定盤!!」「この曲随一の名演奏(特にグレート)」


▼クチコミ情報

ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番

・「割安感のあるCD
チェコフィルといえばドヴォルザークでしょう!という人(私)が買ったのですが期待通り、聞きやすいので7・8番の基本と言っても良いし力強い伝統を感じる演奏で満足しています。しかも安いので気軽に買えるお勧めです。

・「名演
ノイマンによるドヴォルザークの7・8番は複数の録音があるが、特にこの旧録がすばらしい。ノイマンの朴訥な指揮とチェコフィルの華やかならぬ素朴な音が、機械に支配された文明の中で忘れかけていた何かを思い出させてくれる。特に8番の第3楽章を聴いて欲しい。ゆったりとかみ締めるように流れる弦の音が、心の錆を洗い落としてくれるようだ。まさに名演である。

・「買わない手はない
ノイマン、チェコフィルの演奏で、ドヴォルザークの後期交響曲のうち2曲が収録されています。しかも、この値段なら買わない手はないでしょう。特に、7番の演奏がいい。演奏者が、この曲を完全に自分たちのものにしてしまっている感じがします。

ドヴォルザーク:交響曲第7番&第8番 (詳細)

ドヴォルザーク:交響曲第9番

・「華やかでもの悲しい・・・チェコフィルならではの響き
とにかく名盤である。1050円でこのような演奏が聴けるとはほんとうに夢のようである。

『新世界より』は店頭ではベルリンフィルやウィーンフィルのアルバムを多く見かけるが、やはりスラブのもの悲しさをかもしだせるのはチェコフィルである。チェコフィルの持つ華やかながら、どこかもの悲しい響きは、ドヴォルザークを演奏させると他のオーケストラの追随を許さない。

第1・3楽章の素朴なスラブ民族的な旋律を歌わせると、チェコフィルのオーボエ・フルート・クラリネットを初めとする木管パートの演奏はほれぼれするほど見事である。定評ある弦のすばらしさは言うまでもない。

第2楽章のイングリッシュホルンもやさしく懐かしく、金管の完璧なハーモニーとあいまって、心の底から幸せを感じさせてくれる。しかし私のイチオシはこの有名な『家路』の後に続く、ちょっと暗い部分である。暗いがしみじみ深みのある演奏である。ここを聴いていると「ドヴォルザークは人生の悲しさ・人の痛みを深く知っていた人なのだろうなあ・・・」としみじみ癒されるような気がする。数あるチェコフィルの『新世界より』の中でも、この部分の演奏はこのアルバムが絶品である。

第4楽章も、迫力があり聴き応えのある演奏である。とにかく各パートが信じられないほどうまい。思わず聴き入ってしまう演奏である。『新世界より』のファンの方は、ぜひ一度チェコフィルの幸せなハーモニーを味わってほしい。

・「定番中の定番
四季といえばイ・ムジチ、シュトラウスといえばウィーン、そして新世界(ないしドボルザーク)ときたらノイマンのチェコフィル。LP時代からの定番ですが、考えたらLPより安いんですよね(笑)。いい時代になったものです。30年以上前の東欧から届いた(1972年2月2日 プラハで収録)「定番」を是非お聞き下さい。

夏の旅先で夕焼けを眺めたときに思い出すような、いわゆる「家路」(=この曲の第二楽章)のメロディ。あの木管の音はきっとこのチェコフィルの響きに違いありません。

・「新世界はチェコフィルが最高!
 ドボルザークが思いを募らせた故郷チェコに向けて”新世界より”は作曲された。 カラヤンのベルリンフィルが有名な、この曲だが私個人としてはチェコフィルが好きだ。 好みが分かれるところだが私はコブシの利いた演歌調のカラヤンよりは淡々とはしているがドボルザークの思いがヒシヒシと伝わってくるチェコフィルがいい。 どちらが原曲に近いかは素人の私には理解の及ばないところではあるが、まずはじめに、この曲を選ぶとしたらチェコフィルハーモニーをお奨めします。その後余裕があればカラヤンや小沢なんかも聞き比べるのも良いかも知れません。 あっ!そうそう、私は決してカラヤンを過少評価はしてません。 ベートーベンに関してはカラヤン中々の才能を発揮しているのはしっかり理解しているつもりです。 ポルシェに乗ったカラヤンよりも、やたら故障するトラバントを修理しながら乗っているチェコフィル(可なりの偏見!)のほうが親近感を持てるという私見ですが。

ドヴォルザーク:交響曲第9番 (詳細)

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」

・「「わが祖国」の個人的一押し!
日本でのライブ録音。複数あるノイマンの「わが祖国」の中で、結果的に最後の公式録音となったものです。かなり早いうちから「廉価盤要員」に回されていたこともあり、大した演奏ではないのでは?という印象を勝手に持っていましたが、聴いてびっくり。これは大変な名演です。世間的にはこの曲の名盤というと、クーベリック、アンチェル、そしてノイマン本人の旧録音といったところが挙げられますが、私は迷わずこの盤を1位に挙げます。(クーベリック/チェコ・フィルの最後の来日公演がCD化されればそちらが上になるとは思いますが…。)ライブならではの自然な感興が素晴らしく、曲の長さをまったく感じさせません。オケのアンサンブルや音質も、完璧ではないものの高水準なものです。

・「ノイマン、チェコフィル、スメタナ四重奏団、そしてスメタナ万歳☆☆☆☆☆
他の方が書かれているように、どうしてこの世紀の名演がこの値段?というCDですわな。私もこれを最高の「Ma Vlast」に挙げたいです。後半の民族主義的盛り上がり、共感が他の追随を許さぬ強い連帯意識、心からの絆を感じさせてくれます。ライブなので、モルダウあたりのやや抑えめの繊細な表現からターボル、プラニークにかけて高揚してゆく様子が圧巻。名演の多い東京文化会館でもおそらく片方の指に入る名演かと個人的には思とります。録音もよし。ノイマンの総決算のような演奏で、この巨匠が若き日に属したチェコフィルハーモニー、そしてスメタナ四重奏団の明るいポルカ、深い感情と思索に満ちた数々の演奏がよぎりますがな

・「観客のノイズがひどい
ライブ盤(東京での録音)のため、観客の発するノイズ(咳など)がひどい。これが気になる人には、この盤は鑑賞に堪えないと思います。ノイマン-チェコフィル盤は他にも出ていますので、そちらをお勧めします。

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」 (詳細)

黛敏郎:涅槃交響曲

・「作曲家黛敏郎監修のもとでのデジタル録音盤
涅槃交響曲には岩城宏之指揮のN響による名演がある。カンパノロジー部のどろどろした物凄い音の厚みが魅力だが、いずれもライブ録音のため会場の咳が気になる。このCDは同じ岩城による最近のデジタル録音盤であるが、どろどろ感の迫力は残しつつかなり明快な演奏になっていて聴きやすい。その上作曲家の黛敏郎が亡くなる2年前に、自ら監修をして録音したといういわく付きの演奏だから、作曲意図を最も良く表した演奏と言えるのではないか。その意味で涅槃交響曲の原典とも言えるCDであろう。

・「初めて聞く人はショックを受けると思います。
このCDには、黛敏郎の「涅槃交響曲」と奈良法相薬師寺の声明が収められています。黛敏郎は、ミュージック・コンクレートから電子音楽に進み、そして日本の梵鐘に魅せられました。それを”音楽”で著わした第一弾がこの”涅槃”です。仏教の経文がオーケストラと交わりながら音楽を構成するこの曲は、西洋のクラシックとは完全に趣を異にします。初めて聞いたときはショックを受けると思いますが、きっとそこに純粋な”音楽”が感じられるでしょうし、日本という個性にこだわり続けた黛氏が偲ばれると思います。初演は1958年ですので、黛敏郎がいかに前衛的で革命的な作曲家であったかが理解できると思います。クラシック・ファン以外でもプログレシッブ・ロックなどお好きな方にはお勧めです。

・「黛敏郎の『涅槃交響曲』
黛敏郎氏の代表曲。後作の「ノヴェンバー・ステップ」ばかりが有名だが、これも名曲です。

仏教からヒントを得て、その東洋神秘的な精神を音楽化したのだから、当時としては大変なセンセーションであった事は想像に難く無い。オーケストラと男性の独唱、合唱から構成されている。鐘の響きと、重ねた音のずらし方、不協和音、男性の重い声、どれも印象的である。これを聴いてから、少し難しメの『曼陀羅交響曲』をどうぞ。

黛敏郎:涅槃交響曲 (詳細)

黛敏郎:曼荼羅交響曲/舞楽

・「黛敏郎の『曼荼羅交響曲』
『曼荼羅交響曲』。素晴らしいタイトルですね。黛敏郎氏の代表曲です。黛氏はそれまで西洋色の影響を受けた前衛音楽家でしたが、仏教をモチーフに、東洋精神を芸術というかたちで表現したのです。

『曼荼羅交響曲』では、金剛界曼陀羅と胎臓界曼陀羅を見事に表現し切っていると思います。大日如来さながらの宇宙を感じます。

もちろん、仏教をしらなくても日本人の感性に合った交響曲でしょうし、難解な雰囲気を楽しむ事もできます。この芸術性の高さは、もう少し評価されてしかるべきでしょう。

黛敏郎:曼荼羅交響曲/舞楽 (詳細)

Rachmaninov: Piano Concertos Nos. 2 and 3

・「本来の解釈の超人的演奏
作曲・指揮・伝説的ピアニストでもあるラフマニノフ本人の演奏。この録音は1929年と1939~40年のもので、古くから伝説的な名盤として知られていましたが、当時の録音技術の問題による音質の悪さによってラフマニノフ本来の演奏を覆い隠してしまっていました。

ですがNAXOSの復刻は素晴らしいの一言に尽きます。

ピアノの輝かしくクリアな音色と、ストコフスキー&オーマンディ指揮のフィラデルフィア交響楽団の壮大で煌びやかな音色が明確になっています。既にRCAの復刻盤を持っている方にもぜひお薦めです。

ラフマニノフのピアノ演奏は、この曲が壮大で技巧的にも大難曲である事を忘れさせる程の神業的テクニックで弾きこなしています。

ラフマニノフの音は鐘の様に響き渡り、その輝く音色だけでも偉大です。

表現と解釈はリヒテルやホロヴィッツの名演に代表されるような極度に甘く哀愁的で濃厚な一般的イメージとは違い、軽快で颯爽としつつも優雅に「歌い」「躍る」様は絶妙です。ちなみに親友で大ピアニストのヨゼフ・ホフマンはラフマニノフを『鋼鉄の腕と黄金の心の持ち主』と

絶賛し、評論家H・ショーンバーグは『貴族的本能と統制された理性が演奏を高貴なものにした』と評しています。

・「歴史的価値のみならず
 自作自演、ということを抜きにしてもこの録音を聴く価値は存分にあります。ラフマニノフ自身による演奏は想像よりずっと軽やかで淡白で、ホロヴィッツ、クライバーンなどの演奏を普段聴きなれている方には物足りなく思えてしまいます。けれど何度も聴いていると、このような難曲を(いくら自分で作曲したものだとはいえ)ここまで軽やかに早く弾くことは並大抵のことではないことに気づかされます。時にあっさりし過ぎと聴こえかねない演奏は、その実、誰も真似できない、屈指のものなのです。特に第3番の演奏はまったく危なげのない素晴らしいものだと思いました。 数あるピアノ協奏曲2番3番の録音の中で、これをベストに挙げる方がいるのも頷いてしまいました。実際、名ピアニスト・ミケランジェリは四つのピアノ協奏曲について、4番以外はラフマニノフ自身による演奏が最上との判を下しています(よって、4番のみを彼は録音しました。そちらもぜひ)。私はこの意見に必ずしも同意はしませんが、生前は作曲家よりもピアニストとして有名であったラフマニノフの力を知るためにも、この録音も良い復刻CDを聴くことを多くの人々にぜひしてもらいたいと思います。

・「やはりラフマニノフはうまい
元々BMGビクターから発売されていた「RACHMANINOFF PLAYS RACHMANINOFF」を持っていました。これは本CDと同じ音源ですが、ピアノの音がぼやけてしまっていて、肝心のラフマニノフのピアノがはっきり聞き取れないものでした。NAXOSから発売された本CDは、ピアノの音がよりくっきりと聞こえるようにマスタリングされています。(ただし、雑音はNAXOS版の方が多いです)

これを聴いて思ったのは、やはりラフマニノフはうまいということでした。気の利いた言葉で説明できないのですが、とにかくうまかった!!ブラボー。

Rachmaninov: Piano Concertos Nos. 2 and 3 (詳細)

グリーンスリーヴス幻想曲~ヴォーン・ウィリアムズ:作品集

・「幻想的な世界へ
『グリーンスリーヴス』は一度は耳にされた方も多いのではないでしょうか?そのオーケストラヴァージョンが収録されているのですが、ハープやフルートの音色がとても涼やかで幻想的で、うっとりと聞き惚れてしまいます。ぜひともオーケストラで聴きたい、と思っていたので、とても嬉しかったです。他の曲も美しくて好きですが、やっぱり私のナンバーワンは『グリーンスリーヴス』です。

・「癒しを超えた安らぎ
近年,「癒し」をテーマにしたCDが多く製作・販売されている。誰もが疲れきった時代状況と世相のようなものを反映しているのだろう。この1枚もそうしたカテゴリーにいれらることが多い。

しかし,私は,単なる「癒し」や「逃避」ではない真の安らぎの音楽をこのCDの中から見出すことができる。

このCDを聞く人は,ゲーンズボロやターナーのような英国の画家たちの風景画を思い浮かべるかもしれない。かつて恋人と一緒に歩いた公園や野山を思い出すかもしれない。グリーンスリーブスのメロディやトーマス・タリスの旋律に目のあたりがちょっと熱くなってしまう人もいるかもしれない。それは,ある種のほろ苦さを伴うものだ。

しかし,単なる甘えのための音楽ではなく,人生の節目を過ぎて成熟を迎えた人々にとっての真の安らぎを感じさせる音楽がここにはある。それは,隠し味として甘さとは対照的なものが満遍なく溶け込まされているものだが,そうした隠し味があってこそ人にとって本当に大事なものの意味を知ることができるのだろう。

マリナー指揮によるアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズの演奏は,これらの曲の数ある名演奏の中でもとびぬけて秀逸なものではないかと思う。

グリーンスリーヴス幻想曲~ヴォーン・ウィリアムズ:作品集 (詳細)

チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番

・「絶品!
チャイコフスキーも素晴らしいですが、個人的にはラフマニノフ;ピアノ協奏曲第2番にすごく感動しました!1楽章〜3楽章どれをとっても比べようがない程完成度が高く、特に1楽章のうねる様なロシアの雪深い景色を思わせるオーケストラとピアノの演奏が鳥肌ものでした。このレナード・バーンスタイン指揮の演奏の後にカラヤン版ラフマニノフ;ピアノ協奏曲2番を聴きましたが、オーケストレーションが大袈裟でわざとらしく、興ざめでした。好みは人それぞれですし作品に対する指揮者のアプローチも様々ですが、私はこのバーンスタイン版を絶対お勧めします。第2楽章のフィナーレなど、暮れゆく日没を眺めやる様な、優美で品のある最高傑作です。

・「20歳でイザイ国際コンクール(現在のエリーザベト王妃国際コンクール)で優勝したギレリスの『チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番』は素晴らしいと思いました。
1000円という廉価盤ですが、とても見事な骨太の演奏でした。

チャイコフスキー『ピアノ協奏曲第1番』を聴く時、華麗なオーケストレーションに負けない強いタッチのピアニストでないと到底この曲を表現し得ないと思っています。

ロシアが生んだ「鋼鉄のタッチ」と呼ばれたピアニストのエミール・ギレリスならではの迫力ある演奏を随所で聴く事ができます。指揮者のズービン・メータの存在よりも、ギレリスの歌心の方がずっと勝る演奏でした。ニューヨーク・フィルハーモニックは、金管も木管も弦もよく鳴っています。それに埋没せず、第1楽章も第3楽章も堂々とした演奏を重ねています。ことに第3楽章のラストは素晴らしく、最後の和音が鳴っている途中からすでに大きな拍手が届いたことからも伺えます。

カップリングのレナード・バーンスタインが指揮し、グラフマンがピアノを奏でるラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番』も気に入りました。少し遅めのテンポですが(録音当時は標準だったと思いますが)、実に堂々としたラフマニノフです。全編をロマンティックな香りが漂い、ことに第2楽章と第3楽章の甘い旋律とハーモニーにはうっとりとさせられました。

チャイコフスキー : ピアノ協奏曲第1番 (詳細)

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番

・「ぜひウェーバーの協奏曲を堪能してください。
ブラームスはレコード・アカデミー賞を受賞した評価の高い演奏だが、むしろ注目したいのはカップリングのウェーバー。これはLP時代にシューマンのピアノ協奏曲のB面に収録されていたものだが、たいへんな佳曲である。

そんな録音がこのような企画であらためて取り上げられるのはウレシイ限りだ。

ウェーバーはピアノ協奏曲を3曲作曲しているが、そのなかで、この「コンツェツトシュトゥック」ともよばれる小協奏曲がもっとも美しい作品だ。

曲は4つの部分からなっているが、切れ目無く演奏される。この曲は協奏曲というジャンルでは珍しく標題性を持っており、それによると、第1部は騎士を戦場に送り出した姫君の嘆き、第2部は姫君がさいなまされる恐ろしい妄想、第3部は騎士達の帰還、第4部は姫君の喜び、となっている。ブレンデルはやや遅めのテンポでニュアンスに富む表現を心がけ、やや暗い影をもつこの曲の内面性をたくみに演出している。一方で、つねにベースにはドイツ音楽の本流に根ざした卓越した構成感があり、この魅力的な作品に、さらなる洗練を与えている。これが森の響きというものだろうか。。。

最近ではハイペリオンからデミジェンコの名演も加えられており、ウェーバーのこの秘作も存在感を増してきたようだ。

・「ブラームス 第1番協奏曲の決定盤
とにかく、オーケストラがものをいう作品なので、ベルリンフィルのオーケストラは圧倒的に有利。厚みのあるオーケストラに、叩き込まれるブレンデルの透明な音がなんとも素晴らしい情景を醸し出している。アバドの指揮もまったく的を得ていて、ほとんどこれ以上望めない出来だと思われる。

 1楽章は中庸のテンポで、この曲の暗く、激しい情熱を見事に表現しているし、2楽章の葬送曲風なところはブレンデルの、透明感溢れる音でまるで何かを独白するかのような情感、3楽章は若さという情熱をもてあますブラームスの焦燥感が見事に表されている。

・「スケールが大きく確信に満ちているブレンデルの円熟
アバド指揮ベルリン・フィルはDG録音の場合より大雑把でないが、それでもフィリップスレーベルのあの木目細やかな繊細さには欠ける。

ブレンデル自身「断然第一協奏曲のほうが好き」と言うだけあって、ピアノ演奏に関してはさらに確信と巨匠的線の太さを増している。よりスケールが大きく確信に満ちていると言ってもいいだろう。しかし(死の1ヶ月前でしたっけ?)ハンス=シュミット・イッセルシュテット指揮コンセルトヘボウ・オーケストラの陰影に満ちた伴奏をバックに、ブレンデル自身のピアノも(線が細いという人もいるかもしれないが)ややひんやりとした色彩をよく生かして繊細で機微に満ちたピアニズムで、何度聞いても新鮮な感興に誘われたものだった。

日本の評論家の先生方はこぞって絶賛されていたこのCDだが、個人的にはベルリン・フィルの無神経なアンサンブルが最大のマイナスポイントとして、4ポイントに留めておく。

ブレンデルファンの皆さんやこの曲を初めて聞かれる方には、この価格でこれだけの名演が聞けるので、購入されても絶対失望はしないでしょう。是非購入してみてください。

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番 (詳細)

だったん人の踊り~アンセルメ/ロシア音楽コンサート

・「ステンカラージンだけでも聞く価値あり
かつて30年以上前レコードでもっていた演奏が廉価なCDで出ていたのを見つけ、購入。今の録音のレベルで言うとやはり古さは否めないが、でも弦楽器の繊細な響きは、かつての名録音だったことを示す。おそらくレコードで真空管のアンプを使って、オルトフォンのカートリッジを使って再生すると、その味わいが再現するのだろう。でも「だったん人の踊り」など、中間部の迫力など十分にある。

どれも、濃厚な情緒には欠けるかもしれないがつぼを押さえた、水準の高いものだが、ここで取り上げたいのはグラズノフの交響詩「ステンカ・ラージン」が入っていること。例のボルガの舟歌で始まる、この曲は佳品である。特に急速な部分が終了した後静まり、静かな第2主題が歌われるところ、これはペルシャの姫君を示すそうだが、エキゾチックな名旋律である。他にもスベトラーノフの優れた演奏があったはずだが、この作品はもっと演奏されてもいい、と思う。

・「アンセルメという「偉大な個性」
 いにしえのファンにとっては、エルネスト・アンセルメ/スイス・ロマンド管弦楽団の演奏といえば、特定のジャンルでは泣く子も黙るくらいの「権威」がありました。久しぶりに、そのサウンドに浸りたくて耳を傾けました。やはり只者ではない。録音は1957ー1964年にかけてばらつきがあり、その古さは否めませんがアンセルメの偉大な足跡をトレースするにはこれで良しとしましょう。  アンセルメのロシア音楽が「権威」なのは、彼がデュアギレフのロシアバレエ団の指揮者として徹底して研鑽を積んできたこととの関係が大きいと思います。また、どちらかと言えば濃密な、また時にエキゾチックという名の異端的なロシア音楽が、アンセンメのタクトにかかると近代的な、普遍的な作品に昇華されるような魔力があります。このカップリングでどの1曲をとっても、名演の最右翼のグループに入る均一性があり、またその根底には各作品へのアンセルメの慈しみがあると感じます。ギリシアの哲学者のような思索的な風貌からは一見想像できないくらい大胆に躍動するリズム感や生彩溢れるメロディの表出は、天賦の才のなせる技でしょう。

・「古いものも良い。
録音が1954年〜1964年と古いので、音質はあまり良いとは言えないのですが、澄んでなく少しこもったような感じの音が、重厚感のあるロシア音楽には逆に合っているように感じました。たまに「ブチブチッ」というレコード針のノイズのような音が気になるような気もしたのですが(特に音量の小さいところで)、それでも全曲を通し演奏が渋く丁寧でなかなかの名演だと感じました。特に「だったん人の踊り」はコーラスも美しく素晴らしかったです。

だったん人の踊り~アンセルメ/ロシア音楽コンサート (詳細)

バッハ:インヴェンションとシンフォニア

・「バッハ特有の美しさを奏でるレパートリー
インヴェンションというのは、右手だけでなく左手も主旋律を弾く形式のことです。左手も右手と同じよにメロディーを弾かなければならないので、伴奏に慣れきった左手には良い?トレーニングになります。そしてさすがバッハ、この難しい形式で美しいメロディーを歌い上げています。シンフォニアになると、インヴェンションの2声と違って3声になり、より技術がパワーアップします。弾くと難しいインヴェンション、シンフォニアですが、弾くうちにだんだんと楽しくなってきます。シフの演奏はあちこちで主旋律、副旋律が隠れていて、「あ、今度はここで弾いている」と聴くのも楽しいです。聴いたあとは、ぜひチャレンジされてはいかがでしょうか?

バッハ:インヴェンションとシンフォニア (詳細)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ

・「最高のベートーヴェン弾き
ゼルキンの解釈は私の感性にぴったり。あなたはどうですか? 例えば月光のテンポの早さがいいんですよね。非常に現代的な解釈で、これを録音した時のお年を考えると、信じられないほど颯爽として若々しいロマンティシズムに溢れています。何回これを聴いてじーんと痺れたようになったか分りません。彼は原典に忠実でベートーヴェンの書き残した楽譜の小さな記し等をいつも研究して解釈を原典に忠実にしようと努力していたとどこかに書いてありましたが、私はそれだけではないと思います。これだけ鋭い感性で刃物のように切り込んで行く演奏はなかなか聴けるものではありません。

・「ベートーヴェン美学
 派手過ぎない。それが私のゼルキンのベートーヴェンの評価。同時にベートーヴェンの作品への解釈でもある。烈しい情熱や個性のあふれるベートーヴェン演奏は一般によく聴かれる。演奏会ならそれも良い。しかし録音され何度も聴く場合なら、作品と演奏者の感性が一体化したような神聖な演奏の方が普遍性を持っている。何度聴いても飽きない、何度も聴くほど味が出る。そんなゼルキンのベートーヴェンは私のお気に入りのひとつ。

・「明鏡止水のベートーヴェン
 少し前、車の中でラジオをつけたら、NHK・FMから、「熱情」が流れて来た。その力強いタッチと、それで居て、明鏡止水とも呼ぶべき静けさをたたえた演奏に打たれた私は、一体、誰がこんな「熱情」を弾いて居るのだろう?と思った。やがて、その素晴らしい終楽章が終はり、アナウンサーが演奏者の名を告げるのを待つと、アナウンサーは、それが、ルドルフ・ゼルキンの演奏であった事を告げた。−−それから間も無く、このCDを買った私は、ゼルキンの「熱情」のみならず、「月光」と「悲愴」に、そして、同じくこのCDの収められた「テレーゼ」に圧倒された。リヒテルやホロヴィッツの演奏も素晴らしいが、このCDに収められたゼルキンの演奏は、素晴らしい。−−「明鏡止水」と言ふ日本語は、ゼルキンのこの演奏の為に有る言葉であるかの様である。 このCDの解説文に依れば、このCDに収められた「月光」、「熱情」、「悲愴」は、ゼルキンが59歳の時(1962年12月)の演奏である。(「テレーゼ」は、70歳前後(1973年)の録音)ゼルキンが、最も円熟して居た頃の演奏と言って良さそうである。素晴らしいCDである。こんな素晴らしいCDが、この廉価である事は、クラシックのCDが、値段と内容が一致しない事の良い例と言へそうである。このCDを推薦する。

(西岡昌紀・内科医)

・「音の輝く月光
 ベートーヴェンの三大ソナタに「テレーゼ」を加えた作品集。特に「月光」は曲に深くのめり込んだ名演という感じである。個人的にはギレリスの「月光」が厳冬の冷え冷えとした空に輝く月ならば、こちらは、中秋の名月のように暖かさを感じさせる演奏である。ギレリスの硬質な力強い音も好きだが、ゼルキンのような深い精神性と暖かさを感じさせる演奏もまた良い。バックハウスやグルダ、ルービンシュタインなどと聞き比べてみると、それぞれの味が合ってまた新鮮に聞くことができる。飾り気のない直球勝負「悲壮」「熱情」もそれぞれ素晴らしい。ベートーヴェンのソナタ録音には慎重であったといわれるゼルキンが、全集を完成せずに亡くなってしまったことが本当に惜しまれる。

・「音楽の精神性
吉田秀和氏は「私は、『ゼルキン』とは、最大の謙譲をもって、音楽に対する全幅の信頼と深い帰依の一生を送ってきた音楽家だと思う。音楽の官能的感覚的な面、そのかけがえのないみりょくにどんかんだとか、それをおろそかにしているというのでは決してないけれど、しかし、ぎりぎりのところでは、感覚より、音楽作品にこめられた精神、その高貴を選びとり、その精神的メッセージの能うるかぎり忠実な伝達者であろうとする芸術家、いや、そうしないではいられない人間を指すのだ、と思う」と述べた。感情過多や無機質を超えた生硬な精神のピアニズム。

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ (詳細)

ブラームス:ハンガリー舞曲集

・「華麗なるもう一つのブラームス
ハンガリー舞曲の1番、5番、ならおそらく誰もが知っている有名な曲だ。当時36歳のブラームスが「ハンガリー舞曲集」のうちの10曲をピアノ連弾曲として発表、大ヒットし、ジプシー楽団までが演奏したという。このラベック姉妹の演奏は、ブラームスのイメージとピアノの奏でる音の可能性を、華やかに翻した。表情と速度が激しく変わり、情熱的にそして哀愁たっぷりに謳う演奏は姉妹ならではの息の合った音だ。ブラームスとジプシー音楽を見直すきっかけとなった一枚である。

ブラームス:ハンガリー舞曲集 (詳細)

ストラヴィンスキー:春の祭典(ピアノ版)

・「神の手
「春の祭典」が1曲のみ。31分間の作品。しかしこれ以上はいらない。神の手から紡ぎ出される音は、重厚で狂気に満ちてさえいる。多重録音による作品は、長い年月をかけて完成された。機が熟するまでに時間がかかったらしい。これは聴くべき作品だ。聴いて絶対に損はないと思う。

・「「オ」プティミズム!
 ストラヴィンスキィと言えば「オ」プティミズム系の旋律を作曲したことで有名だが、その楽しさを ファジル・サイは余す所無く 表現しきっている。これほど 心身ともに楽しくなってくるピアノ演奏が在ろうか!

 超絶演奏ならポリーニ・カツァリスといった名手が居るが、彼らのように 楽譜に忠実に演奏しようとする余り ストラヴィンスキィ的「オ」プティミズムを 表現し切ることは不可能でしょう。

 そういう意味でも 真面目で責任感が強く 普段 騒がない、A型性格 つまり、鬱病に成り易いor自殺しやすい 方々に 是非とも 聞いてもらいたい 素晴らしい 音楽と その表現だ!

 ファジル・サイのテクニークのレヴェルの高さについては 今更 私が書くことも無いでしょう。素晴らしいです。

 逆の「ペ」シミズム系は何と多い事か!スクリャービン・ラフマニノフ・ショパン・ベートーヴェン・・・挙げ出したら切が無い。

 そういう音楽も必要だけど、日本人は古来から「ハレ」によって禊・祓いをしてきたはずだ、現代人には「ハレ」が少な過ぎるのだ。

 さあ、天岩戸に閉籠もっていないで、この音楽で禊ぎ・祓い、「ハレ」に成ろうではないか! それこそ 今の日本に必要な事だろう?

・「プリペアードピアノをどう評価すべきか
他のレビューアが書いているように、ファジル・サイによる、4手バージョンをもとにした、ピアノ(プリペーアドピアノを含む)多重録音による「春の祭典」、である。オリジナルのオーケストラ版とも、単なる4手ピアノ編曲とも異なる、一種独特の空気を生み出している。

上記のような「設定」を知らずに聞き始めると、「いったいこの人何本手があるのか」、という印象を受けるくらい多重録音そのものはうまく出来ている。ただし、古典的なピアノ演奏の多重録音ではなく、現代音楽における演奏法であるところのプリペーアドピアノを含む多重録音なので、こういった演奏に聞き慣れない私のような人には「ピアノ演奏」として聴いてしまうと非常に違和感があるのは確かだ。

また、通常のオーケストラ版ではD-トランペットやEs-クラリネットといった様々な管楽器や打楽器の色彩に隠れてしまう微妙な和音が、このCDでは非常にきちんと表現されている。「結構綺麗な和音を使っているのね」、と認識を新たにした。ブージー&ホークスのオーケストラ版スコアが実家にあるので、次の帰省の時に持って帰り、色々と「確認」するつもりだ。

うめき声が録音されているピアノのCDは基本的に大嫌いなので、4☆とする(うめくくらいなら、ちゃんと発声してテナなりバリトンのパートで多重録音されてはいかがか)。

ストラヴィンスキー:春の祭典(ピアノ版) (詳細)

ベートーヴェン (リスト編曲) : 交響曲第3番 「英雄」

・「素晴らしいに尽きる見事な演奏!
カツァリスのベートーヴェン=リスト編曲の交響曲は、どれも素晴らしい出来映えだと思います。この「英雄」交響曲は、私も22年前にライヴで聞き、大感激した演奏そのものです! あの感動をこのようにCDで、しかもロープライスで聞けるのは、うれしい限り。ピアノファンだけでなく、ベートーヴェンの交響曲が好き〜という人にも、一度は是非お聞きいただきたいカツァリスのベートーヴェンです。

ピアノで管弦楽曲を表現するのは確かに難しいんですけど、リストの譜面を少しいじってますが、シンフォニー的効果を出すため・・・と考えています。

・「悲しすぎる「葬送行進曲」
 この「エロイカ」も、全曲集の中の1枚。こちらも「田園」と同様、原曲のイメージを損ねないように弾かれていて、とてもいい。 「エロイカ」のタイトルどおり、堂々とした曲調をもった両端楽章もいいけど、それ以上に印象的だったのが、第2楽章の葬送行進曲だ。 この楽章は、原曲のオケバージョンだと、速めのテンポで演奏されることが多いのだが、カツァリスは、かなり遅めのテンポで弾いている。 オケバージョンと同じくらい、速いテンポで弾くと、軽薄な印象を受けてしまうが、遅めのテンポで弾くことで、この曲の持つ、沈痛で重苦しい気分が、前面に押し出される。 わたしも、この演奏を聴いていて、気分が沈みこんだほどだった。 心身ともに疲れているときには、聴けないかも・・・。 

・「カツァリスとしては70%
彼の演奏はまず綿密な楽譜検証から始まる。特にリスト編曲はオケをできるだけ再現しようと聞き手を惹く、様々な趣向が施されている。総合的に見れば、第九、第五"運命"に次ぐ出来ばえである。無論、他の編曲シリーズの部類と比較すれば群を抜いており、音響・テンポと共に聴き応えある演奏である。第1楽章の威容ある大胆さ、重厚な葬送行進曲を経て、軽やかだが音は堅固なスケルツォ、なだれ込む勢いの最終楽章。英雄の気高さ、堂々さをピアノ一台で表現した演奏は逞しく、素晴らしい。

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妖精の踊り~華麗なるヴィルトゥオーゾの世界

・「ヴァイオリンの極み。
なんと難しい曲が並んだものか。歴史に名を残したヴァイオリン奏者たちの曲がほとんどだ。始めの「うつろな心」はあの悪魔とさえ称されたパガニーニの超絶技巧の嵐である。ヴァッツィーニの妖精の踊り、エルンストの魔王・・・どの曲として容易なものはない。

それをレーピンの太く美しいヴァイオリンが制している。二重フラジョレットの音程が多少狂うことがあっても曲の雰囲気を壊すことはなく、その美しい音色がカバーして曲をまとめている。ヴァイオリンのすべてがここにあると言っても過言ではないだろう。値段も秀逸である。

・「真骨頂。
レーピンはBSで以前演奏している場面を見て、若いのにすばらしい技巧と感性を持っているなあと思ったものだが、このCDを聞いて改めてそう感じた。パガニーニやヴィニャエフスキの有名な曲から、あまり聞かないエルンストの曲まで、すべてヴァイオリンの技巧を極めたレーピンの真骨頂を堪能できる。しかもただ無味乾燥に弾くのではなく、すべて純粋な音楽として弾いている。これだけの演奏が聴けて、しかも値段も安くお得な1枚である。

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イタリア・バロック・オーボエ協奏曲集

・「シェレンベルガーの魅力がフルに発揮された名演
シェレンベルガーが聴かせてくれます。まず音色がすごい。カラヤン時代のベルリン・フィルを支えた首席オーボエ奏者ローター・コッホの後任を務めただけあります。表現力も絶品、弦楽器との息もぴったりで、この演奏に関しては他のどの奏者にもひけをとらないでしょう。また、その中でもマルチェロはずば抜けてよく、私にはこれ以上求めるものがありません。

・「シェレンベルガーはいいねー!
 かねてより念願であったマルチェルロのニ短調をやっと全曲通して聴くことができた。そしてつくづく感じたのは、作品(演奏された完成品)の本当の味わいは摘まみ食いでは十分に感じ取れないということである。音楽、映画、演劇、絵画、文芸、料理等々おしなべて言えることであろうが。 アルビノーニのニ短調がなかったのは残念であるが、代わりにアルビノーニの他の作品やヴィヴァルディ、サンマルティーニを聴くことができた。マルチェルロ以外はどれも初めて聴く曲であったが、どことなくオペラの序曲のようなニュアンスが感じられるサンマルティーニに魅了された。 さて、シェレンベルガーであるが、やはりシェレンベルガーは期待を裏切らなかった。シェレンベルガーの音は世界で最も美しいんだって。さもあらん。艶やかでありながら清澄な響きはたまらなく美しい。しかも、美しいのは音色だけではない。しなやかでありながら端正で清楚な節回しや音感、このうえもなくデリケートな陰影に富んだ表情、そこはかとなく漂う寂寥感、これらが相俟って、マルチェルロの第2楽章アダージョの美しさは、その味わいの深さといい、いいしれぬ情趣の流れといい、天国的な美しさと言っても過言ではあるまい。因みにこの美しい旋律はバッハの「G線上のアリア」やヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」、グルックの「精霊の踊り」に勝るとも劣らない名旋律である。本当に美しい。それをシェレンベルガーは更に美しくしている。 アルビノーニのニ短調も是非聴きたい。

・「どうしてそういう音出るの?
シェレンベルガーのオーボエの音色が素晴らしい、というこの一言に尽きてしまう。マルチェロの協奏曲では泣かされそうになった。目覚めの悪い朝、このアルバムを聴くと、活動を始める元気のもとになるかもしれない。バロックを普段聴かない人にもお勧め。

イタリア・バロック・オーボエ協奏曲集 (詳細)

フレンチ・クラリネット・アート

・「フランス管を見直しました
プーランクのクラリネットソナタのCDが欲しくて手にしました。プーランクも良かったのですが、冒頭のサンサーンスのソナタが素晴らしかった。こんな曲があったなんて。レコードなら擦り切れるほど聴いてます。

・「クラリネットって楽器はいいなあ
フランス近現代のクラリネットとピアノのための作品を集めたCD。このCDが税抜きでこの値段というのは飛び上がってしまう。近頃欧州ではなぜかわからないがクラシックのCDの値段が上がってきている。ユーロと関係あるような感じがするが、フランスで特にその傾向が著しいような気がするのは気のせいだろうか。イギリスへの送料を考えても、この値段は安すぎる!演奏はとてもいい。クラリネットはフルートやオーボエより表現力に富む楽器だと実感。それは曲目を御覧いただければおわかりいただけよう。様々な曲がある。早い話、サンサーンスからオネゲルまでカバーできるのだ。クラリネットという楽器はいいなあと思う。私の領分では、ドビュッシーの「小品」という曲が短いながら渋すぎてかっこよすぎ!もちろんよく知られているクラリネットと管弦楽のためのラプソディ(このCDではオーケストラはピアノだが)もしっかり入っている。フランス近現代を聴きながら書き物をしたいなんて時にはぴったりの一枚。

・「あやおん♪
プーランクのクラリネット・ソナタが聴きたくて買いました。大学3年生のときにチャレンジした曲です。メイエのようなこんなにきれいなハイトーン、それもフォルテじゃないし・・・こんな音が出せたら、もっともっと表現の世界が広がったんだろうなぁ・・・と、思ってしまいます。やっぱりメイエの音ってすごい・・・この音だから強弱がすごく生きる・・・と実感しちゃいます。このメイエのクラリネットを200%にしてしまうルサージュのピアノもすごいですね。

サンサーンスのソナタも素晴らしい、まさに珠玉のクラリネット・アルバムであると思います。

・「とても良いです☆゛
ピアノ演奏が趣味なのですが、同じく趣味でクラリネットを演奏している友達とデュオを結成することになり、早速CD屋さんで手にしたのがこのCDです。偶然手にとったのですが、本当に素晴らしくて、驚きました。クラリネットを今まで意識して聴いたことがあまり無かったのですがこんなにも多彩な音が出せるのですね・・・!!そしてフランス近現代音楽という選曲ともあいまってとてもご機嫌な音色から、アンニュイな音色まで幅広く楽しめます。特にサン=サーンスのソナタは最高です!「クラリネットとピアノの」というだけあって、どちらも美しい見せ場があります。1枚でお腹いっぱいになれますよ〜。

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恋の夜鳴きうぐいす~クープラン:クラヴサン名曲集

・「クラヴサン作品全集には手が出なくても
クラヴサン作品全集が理想的なのでしょうが、値段が値段だけにおいそれとは入手できません。

でも、このバジェット版でも十分に楽しめます。

わたしはダンドリューのCDを聞いてから、ボーモンの演奏がとても好きになりました。

・「ねんね、別名ゆりかごの愛が聴きたくて・・・
元々クープラン好きでしたが、「ねんね、別名ゆりかごの愛」って、どんな曲かどうしても聴いてみたい。というのがあって、購入しました。純粋にいい曲ですが、チェンバロなので、眠れるほどでもないんですが、別の方のヴィオラダガンバでのゆっくりした演奏ではいかにも寝ちゃいそうでした。ボーモンさんの選曲がナイスなのもあるし、クープランもまた標題によーくマッチした曲作ってますね。「お気に入り(愛妾)」は、けだるい感じで、エレガントな愛人でてきそうだし「目覚まし時計」は、ほんとに朝かかったら間違いなく起きますね。標題つき音楽として、当時の宮廷を想像しながら聴くのに最高です。「恋のうぐいす」が「恋の夜鳴きうぐいす」になってるのですが「なんでだろ?」と思ってましたが、普通割りにゴージャスに演奏されることが多いんですが、静かな演奏なんです。実に夜向けです。それで納得しました。クープランファンも、聴いたことない方にも、いいんじゃないでしょうか。演奏も、文句のつけどころがないです。ボーモンさんのファンになりました。

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ジムノペディ~サティ/ピアノ作品集

・「解釈について
人によって好みの弾き方(または、聴こえ方)があると思います。ミシェル・ルグランは曲をどのように味わえば最高の、響きをもたらすのかを知っているかのように、とても心地よく、音を奏でてくれます。

曲によって早かったり、遅かったり・・・。そうする事によって、聴いている側は音を味わったり、ハラハラしたり時には驚いたりします。サティの曲を「こんなにドラマチックに演奏できちゃうわけ?」と、少しビックリしました。

ジムノペディはかなりゆっくり、味わい深く消化していっている感じがしました。それにこのCDは【ジャック・イン・ザ・ボックス】が収録されていて「この曲、弾ける(弾く)人いるんだ」と、他ではあまり聴けない曲が聴けて、とっても良かったです。

・「ミッシェルルグランのピアノでサティを聴く
自身もJAZZ畑、ポピュラー畑では作曲者としての評価を確立しておりいくつかの曲はスタンダード化しているのだが、そうした才人が自分なりの解釈をかなりの許容度で可能にするサティの作品集を演奏している。結果、非常に気の利いたアルバムに仕上がったと思う。音も良いし、空間にたゆたう響きも緊張と緩和のバランスが取れていてなかなか見事。ピアノ好きにはもとより、最初にサティの作品を聴くのならこの盤から、とお薦めできそう。とっつき易さ=やはりポピュラー畑に重心のある人の解釈ということだろう。

・「サティmeetsルグラン
音がはっきりと響いていて、スリルもある。サティの演奏盤のなかでも、ポピュラーミュージックの大作曲家の演奏だけに、かなり良い解釈だと思う。

・「紛れもなくサティです
このCDですが、なんとミシェル・ルグランがエリック・サティを演奏するという素晴らしい企画。ルグランというと、数々の映画音楽を手がけ、サティのミニマル的な音楽とは逆方向のような気もしますが、これが聴いてみると、実に自然で何の気負いもなく、とてもリラックスできる内容なんです。

しかもこの解説はピチカートの小西康陽という、何だかよく分からない人選。まあルグラン→小西は分かるんですが、小西とサティは、かなりかけ離れている気がします。ジャケも今ひとつな感じなんですけど、内容はいいということで、紹介してみました。

ジムノペディ~サティ/ピアノ作品集 (詳細)

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/第9番

・「ハイティングのショスタコーヴィチ--第5、第9共に超名演
つくずく思ふ事だが、クラシック音楽のCDは、値段と内容が相関しない。--このCDが良い例である。何と素晴らしいCDだろうか。そして、それが、かくも安いのである。--オランダの指揮者ハイティングは、ショスタコーヴィチの熱心な演奏者として知られる指揮者であるが、このCDの収められた、彼の指揮によるショスタコーヴィチの交響曲第5番、第9番は、どちらも絶品である。そして、音質も素晴らしい。--第5番は、先ず、第1楽章が、ゆっくりとした導入部も、十分に劇的で速い中間部も、文句無しに名演であり、感動的である。又、第2楽章は、その一貫したテンポが絶妙で、素晴らしい。第3楽章も、虚飾が無く、その静かな始まりから緊張感有る中間部、そして、再び静かな終わりまで、実に感動的である。そして、第4楽章も、始まりから、コーダの直前まで、実に名演なのだが、残念な事に、一番大事なコーダの部分が、速い。これだけは、不満であったが、全体としては、その速すぎるコーダについての不満も忘れる程、この第5は素晴らしい。又、第9は、先ず、第1楽章が、他の指揮者の演奏に較べて速く、それが、この曲が、本来演奏されるべきテンポなのではないかと思はされた。(この第1楽章は、この曲は、こう言ふ曲だったのか、と思はされる様な名演である)第3楽章から第5楽章に至る後半部分の流れも小気味良く、特に、第5楽章中間部のクライマックスは、十分劇的である。第9に関して言へば、ハイティングがロンドン交響楽団を指揮したこの演奏は、私がこれまでに聴いたショスタコーヴィチの第9交響曲の演奏の中では、最も優れた演奏であった。ショスタコーヴィチを愛する全ての人に、そして、ショスタコーヴィチの素晴らしさをまだ知らない人に、この素晴らしいCDを推薦する。(西岡昌紀・内科医)

・「さすがハイティンク!
余計な飾りをつけず楽譜に忠実な演奏で、曲本来の持ち味で勝負してるところがいかにもハイティンクらしいというか…。ムラヴィンスキーみたいにぶっ飛んだ演奏じゃないので、初めは物足りなさを感じるかもしれない。でも何回か聴いてるうちに、その安定感とバランスの良い演奏が癖になります。RCOもよくやってくれてます。

・「芳醇な名演奏
第5番は、ハイティンク/コンセルトヘボウの共演で、テーマ的には「抑圧の克服から勝利へ」というよりも「人生における人間性の確立」に重きを置いた演奏に感じます。ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルの深く鋭く抉る様なアンサンブルとは対称的で、コンセルトヘボウらしい芳醇なハーモニーとなっています。この第5番は、1973年5月26日に東京文化会館で行われたムラヴィンスキー指揮/レニングラード・フィル(ALTUS盤)の演奏と共に私のクラシック人生の宝物です。

第9番はハイティンク/ロンドン・フィルの共演で、こちらも愉悦的な名演奏です。

・「二つのオーケストラの美しい対比
最初このディスクの交響曲第5番を聴いたときは、なんだかぼやっとしていて焦点の定まらない演奏だと思った。第一楽章の中間部ではスネアドラムが微妙にずれる。ホールトーンの残響が多く、終楽章の迫力もいまひとつだ。しかし、聴き込んでいくうちに、弦楽器のしなやかさと美しさに耳が行くようになった。特に第三楽章の孤独な響きは白眉である。いっぽう交響曲第9番の演奏はロンドン・フィル、打楽器も小気味良いし、巨大なシンバルやワイヤーの音を強調したスネアドラムの音が聴ける。弦楽器はアンサンブルが良く、金管の音は悲痛な表現に向いている。ハイティンクという指揮者は実直肌のイメージがあるが、ショスタコーヴィチの音楽にいちはやく着目し全集を完成させたその慧眼と冴えはたいしたものだ。このデッカ録音のショスタコーヴィチにはそうしたクールな一面が見事に浮き彫りになっている。いいディスクだ。

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/第9番 (詳細)

シューベルト:交響曲第8番&第9番

・「隠れた決定盤!!
この演奏、常に市場に出回ってる割には話題になることは少ないですね。右に出る者がないメロディーメーカーが描いた最高の美メロを音楽を美しく表現することにかけては右に出る者がない指揮者が振ったらどうなるか。。。考えなくてもわかりますよね。もう胸が締め付けられる位美しい演奏です。音楽は音を楽しむ事。綺麗な曲を美しい演奏で味わうには打ってつけですね。精神性を求めるあまり音楽を音に苦しむ事にしてしまってる方々には不評でしょうけどね。

・「この曲随一の名演奏(特にグレート)
タイトルの通りです。

私はシューベルトの交響曲9番(グレート)が大好きで、あれこれ集めています。しかし、反復が多く冗長になりがちな曲をただ冗長にしているだけの「タルい」演奏がなんて多いこと… その意味では「駄盤率」が高いのかもしれません。しかしカラヤンは違います。速いテンポで一気呵成に聴かせます。そのスピード感に、「カラヤン演奏」ということも含めて拒否反応を示す方もいるでしょうけど…もったいない話です。

後年のEMI盤もあり、華麗さではそちらが上ですが、アプローチが徹底している当盤のほうが私はより好きです。もちろん、カラヤンのファンならどちらも素晴らしいと思うはずです。

なお私が良く聴く「グレート」はカラヤンの他にはクレンペラー/フィルハーモニア。こちらは逆に、ブルックナーの世界を予見しているような極めて重厚な演奏。しかしアプローチは全く違っても「曲の魅力を伝える」という目的を果たした名演奏という点で一致しています。

シューベルト:交響曲第8番&第9番 (詳細)
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