Hissing Fauna, Are You the Destroyer? (詳細)
Of Montreal(アーティスト)
Person Pitch (詳細)
Panda Bear(アーティスト)
「アートワークも素敵」「パンダベアですもの」
Sound of Silver (詳細)
LCD Soundsystem(アーティスト)
「踊れ!」「スルメな味わい」
「墓場のメランコリー」「冬の夜のお供に」
カラ KALA (詳細)
M.I.A.(アーティスト), ティンバランド(アーティスト), アフリカン・ボーイ(アーティスト), ウィルカンヤ・モブ(アーティスト)
「頭、大丈夫?」「世界中のあらゆる音の素材をサンプリングしてるのに、アルバムとしては奇妙なほどの整合感」「時代の停滞感を木っ端も感じさせないビートと過酷な時代を経て得た生きていくためのリーダーシップ。2007年のリアルな音。」「リボルバーがキャッシャーと同じ音に聞こえる現実」「鳥肌もの。」
Ga Ga Ga Ga Ga (詳細)
Spoon(アーティスト)
「到達点」「The Best 10 of 2007」「味あるロック感☆」「前作の延長・・・もう延長できなそう」
The Flying Club Cup (詳細)
Beirut(アーティスト)
「タイムレスでボーダーレスなブラス・バンド」「うう、やられた」
Fourteen Autumns & Fifteen Winters (詳細)
The Twilight Sad(アーティスト)
「人力テクノ?」「クラッシュ高すぎるな」「精緻/豪胆/理知/野生」「個性の減退」
The Reminder (詳細)
Feist(アーティスト)
「カナダのROCKでPOPな歌姫」「ブロークン・ソーシャル・シーンの歌姫」「ポップでメロウ 絶好調!Feist節」「かなりカッコイイ!」「聴けば聴くほどマニア向け」
Night Falls Over Kortedala (詳細)
Jens Lekman(アーティスト)
「うれしくてしょうがなくて、誰かに教えてあげたくなります。」
New Chance (詳細)
The Tough Alliance(アーティスト)
Disco Romance (詳細)
Sally Shapiro(アーティスト)
Beyond (詳細)
Dinosaur Jr.(アーティスト)
「初期のメンバー構成です」「期待にこたえてくれた作品」「まだ見れるかな?是非見て買いましょう^^」「復活。」
God Save the Clientele (詳細)
The Clientele(アーティスト)
Graduation (詳細)
Kanye West(アーティスト)
「俺は好き」「はやり音+カニエ=Graduation 」「Strongerがすごくキャッチー。」「なんだから趣向の変化も見られる良作」「クマ」
In Rainbows (詳細)
Radiohead(アーティスト)
「流通盤は音質が良いです」「ソングライティングと歌で勝負」「距離感の変化。」「ずいぶん変わったなぁ。」「沁みる☆」
Boxer (詳細)
The National(アーティスト)
「2007年最高のロック・アルバム」「US流ポストパンク」
Neon Bible (詳細)
Arcade Fire(アーティスト)
「Neon Bible, Neo Bible.」
Icky Thump (詳細)
The White Stripes(アーティスト)
「暴れる先進性」「2000年代のエース」「どこにもない世界!」「ホワイトストライプス史上最高の炎上度!!!」「誰も立っていない地点」
The Magic Position (詳細)
Patrick Wolf(アーティスト)
「半ズボンのナルシストシンガーソングライター」
The Great Unwanted (詳細)
Lucky Soul(アーティスト)
「ひさびさのHIT!」「Diana 60's solo album [made in G.B] ?」「これが二枚目です」「フィル・スペクターの恋人」
The Stage Names (詳細)
Okkervil River(アーティスト)
Let's Stay Friends (詳細)
Les Savy Fav(アーティスト)
・「アートワークも素敵」
完全にブライアン・ウィルソンが憑依してます。真のビーチボーイズの継承者はパンダベアーだった。
・「パンダベアですもの」
きっと、良いに違いない、と、思っていたけど、予想通りアコースティックな前作とちがって、電子音やらも入ったり、リズムが出てたり、また違う感じアニマルコレクティブやパンダベアの前作やらが好きなら、聴いてみて問題はまずない!
・「踊れ!」
DFAの代表であるJames Murphyによるprojectで、今回は2nd。 リリースはもちろんDFA/emiから。
音はもちろんnew wave post/disco punkで、テンション高くまくし立てるjamesを差し引いても、全体的にノリノリでフロアに打って付けのダンスミュージックです。 汗臭さ、ツバとか飛びまくり、ヒゲとかとにかく体から分泌されるあらゆる体液が飛び散りそうな、えげつない感じ。
タイトにハイハットやバス・スネアを鳴らすdr.と、地面を這い回る爬虫類のように不穏になるベースが作り出すグルーブは、日常の風景をダンスフロアに変えてしまいます。 James Murphyの煽るようなマイクパフォーマンスは、脳幹に思いっきりガーンと来てもう腰を振らずにはいられないのです。
とはいえtr.8ではelectro techno、tr.9ではoldies sweetなんかもやっていたりしてやはり匠な感じ。
・「スルメな味わい」
ファーストインプレッションは”単調”。人によってはそれで終わってしまうアルバムかもしれない。
同じリズムを淡々(単々?)とループし、メロディも抑揚がない。どこがサビ?って感じな曲が延々と続く。
自分も一度CDラックにしまい込んでました。ところが。
久々に聴いてみるとこれが結構奥が深い。(のか?)別段演奏やリズム・メロディに凝ったところはない。何度聴き返してもそうだ。
ところが、ランダムで再生すると、なんか新たな味わいが出たというか。"Someone Great"なんかは愛しいアレンジに聴こえてくるし、タイトル曲"Sound Of Silver"は意欲作に思えてくる。
いわばコノテの音にしては珍しくジワジワと効いて来る曲達が多いのである。
でもやっぱり、通しで聴くとTr.1〜Tr.3までの単調さに疲れてくる。
実に不思議なアルバムです。30秒の試聴でグッと来た方は間違いなく買い。
グッと来られなかった方も!!!好きな方はイケルと思う。
とにもかくにもランダムプレイで楽しむことを是非オススメしたい。
・「墓場のメランコリー」
リリース予定が大幅に遅れていたが、何かを期待して国内盤を購入。国内盤とはいうものの、装丁はディジパック仕様でただ輸入盤にあまり親切とはいえないライナー・ノーツが添付されているだけ。
スリーヴ・デザインは・・・これはどういったらいいのだろう。
肝心の中身は、ほぼ前作の作風を踏襲しつつ、非常に軽やかなソウルフルな感覚のヴォーカルがいくつかのトラックで聞けてホーム・リスニングを前提としているかのよう。つまり前作にあったダークでクールな(ステレオタイプではあるが)空気感は若干薄められている。その分、洗練されて恐らくダヴ・ステップ初心者でも殆ど違和感なく入り込めるような作りである。つまり洗練された最新型のR&B、あるいはソウル・ミュージックと紹介されても不思議はないかもしれない。但し、BURIALだけが持つ必殺の音の暴力感、極上のメランコリー、都市生活者の空虚感、などは十分に熟成されて提示されている。同時に匿名の男性・女性のヴォーカルがこれまた儚く、イコライジングされていて消え入りそうな・・・。
フォーテックにも通じる、不思議な金属音(鋭利な刃物が擦れるような)とかのSEは相変わらず縦横無尽に暴れまわり、それにドラムン・ベースのような超低音のディストーション・ベースが時折うなりを上げる。
そこへ、何となく煙たい2ステップとかのリズム・アプローチやラストのハウス・チューンなど、益々フォーテックと同期していく部分も。よく引き合いに出される、ベーシック・チャンネルやリズム&サウンドなどのミニマル・ダヴの影響が無いとは言い切れないが、その音楽性に類似性は少なくむしろ、やはりフォーテックに近い。そもそもレゲエ的なリズムは皆無。斬新なエコーなどの飛ばし技も殆どなく、一般的なダヴの概念からはかなり遠い位置。極端に低い位置のベースと空間を意識するようなミキシングが、ダヴを想起する瞬間。
聞いていて気持ちの良さは1stより明らかに2NDであるこちら。不穏感は十分あるものの、疾走感が秀逸である。お洒落度、洗練度も抜群に高く、売れる可能性はかなりの確率のような気がする。これだけ格好良ければ、お洒落なお店でかかっていても不思議ではない。
・「冬の夜のお供に」
マッシブアタックを2000年バージョンにアップデートした感じってのは巷でよく言われている表現だが、正にその通りだと思う。深海を疾走する黒い音楽。
・「頭、大丈夫?」
面白い音が好きで、いわゆる「第三世界」の売れてる曲をよく聴いていますが、MIAはそうした世界中の伝統的な音を集めて曲を作ったはずなのに、結局この世界のどこにもない音楽がそこにあると思います。どこかどれも似たような曲ばかりの欧米のミュージックシーンに食傷気味の人には特にオススメデス。また、強烈なオリジナリティで華々しくデビューを飾っても、巨大な市場に合わせてしだいにその魅力的な個性が薄れていってしまうアーティストが多い中、MAIは…ジャケットの鮮やかでクレイジーなアートワークが彼女のパワーアップを如実に表している気がする。まるで彼女の心臓の鼓動のようなビートにヤミツキです
・「世界中のあらゆる音の素材をサンプリングしてるのに、アルバムとしては奇妙なほどの整合感」
この作品の音の素材を得るために世界中を旅して、娼婦たちのコーラスから、それこそ銃声までをレコーディングそしてサンプリングしたらしい。そのため、村落など僻地での収録もあったらしいから、聴く前は必然的にちょっと劣悪な音〜言い換えれば「ローファイ」みたいな〜にもなるかな、とも予想もしたが、どうしてどうして、かなりクオリティの高い音質だ。よほど質の良い機材を持って世界各地を巡ったか、それとも今現在のデジタル編集技術の飛躍的な向上のお陰か。。。驚きである。
この作品で、彼女は現ダンスシーンのオリジネーターとしての評価を一段と高め、他者を二歩も三歩もリードする存在となるだろう。そこには、もちろん唯一無比の存在ゆえの孤独も付きまとうだろうし、まだタフな女戦士としてのイメージが先行していて、か弱い女の子としての素顔(?)はあまり見せない彼女だが、インタビューを読む限りではメディア戦略などもしっかりしてるし、今後本格的な成功を収めたとしても、それに付随してくるプレッシャーに押し潰される事は無い、と見る(希望的観測も含めて)。今後もそのユニークな音楽性をどんどん突き詰めていってほしい。
あと、彼女がこのようなユニークではあるが、手間のかかる録音形態を敢えて選んだのは、スタジオにこもり、延々と作業を続けるだけという凡庸な方法論では、もはや新しいダンスミュージックを生み出す事は困難である、という切実な“事実”を本能的に感じ取ったからかもしれない。
・「時代の停滞感を木っ端も感じさせないビートと過酷な時代を経て得た生きていくためのリーダーシップ。2007年のリアルな音。」
ファーストがややクラブミュージックより過ぎてそこまで入り込める作品でなかった一方、待望の今作はよりポップで単純明快な立ち位置と大胆なビートで格段にグレードアップした傑作となって帰ってきました。
ファーストPV「Birdflu」 Bird FluこのファーストPVをみて前作とは製作スタンスが違う作品ができるんだろうなぁと期待が膨らんでました。この曲は単体で聴くよりもアルバムの中の1曲として聴くと、そのリズムのパワーに圧倒されます。
セカンドPV「Boyz」 Boyzもとはミュージシャンというよりも1アーティストでCDジャケット製作から映像にまで携わっていた人。このPVも多分本人が作成しているのは間違いないと思うけど、旬のアーティストにしか出せないパワーみたいなものがこの作品には吹き込まれています。曲だけでもそのポップセンスに脱帽ですが、このPVと合わさってこそ傑作といえます。
サードPV「Jimmy」中国の目の見えない人たちが十数人でやる千手観音のパフォーマンス(この前24時間テレビでやってましたね)と、曲のオリジナルのBollywoodの世界感が混じった何とも怪しいPV。キュートです。アルバム中こういった曲が入ってくるセンスもさすがです。
こんな感じの曲がぞろぞろと登場する今作ですが、ちょと分析してみると、音作りはより自身のルーツを中心に据えながら、世界中を旅して、クロスカルチャーと土着的なものを織り交ぜつつ、リズムでバッサバッサと調理していくというざっくばらんなものです。こうした表現をもちいたのは、いわゆる第三世界で生きてきて、そうした世界にアプローチできるもの、あるいは、そうした世界に目を向けさせようという意図によるもので、この作品の根本のエネルギーであり、Kalaの存在意義でもあります。こうしたポジションで活動できるアーティストは長い間ミュージックシーンの中で切望されていたはずです(少なくとも、私は待ち望んでいました!!)。彼女がインタビューで言っていた事ですが、ここまで辿り着くのに一番自由でなければならない音楽シーンがいかに組織として「異物」を排除してきたかを見てきたと。
Kalaの破壊力とバイタリティーは、そんな停滞する現状をぶち破ろうとするもので、現代人にもっとも欠けているパワーの源といっても過言ではないでしょう。
・「リボルバーがキャッシャーと同じ音に聞こえる現実」
耳にした、ということは、同じ空間にいること。話されている内容、物音、どんな響きであれ、鼓膜を揺さぶられて音と認知するには、同じ空間にいることが前提だ。耳にした、というだけであって、自分にとって全く無関係かというと、必ずしもそうではない。電車の中で仕事の話しをしている会社員同士の話を耳にして、何かしら意識の中でイメージしている、あるいは、イメージを喚起させられてしまっているのではないだろうか。MIAのアルバムに溢れる音。その音が私に喚起させるものは、壮絶で凄惨な現実。といって、そこに感情はない。楽曲はむしろ明るく、キャッチーでポップだ。歌もまた、どこかしら飄々としている。それがMIAの世界に対する愛だと思う。ともすれば「うるさいな」で一蹴されてしまう無関係さでもって、世界に溢れている音=現実を聞かせてくれるのだ。発展途上国のゲリラ部隊や貧困、差別など私には関係ない。MIAはそれを嘆いたり煽動しようとしたりはしない。だからこそ、私はMIAの曲を耳にする度に、「うるさいな」で終わらせてはいけない同時性を痛いほどに感じてしまう。M11にサンプリングで挿入されている銃声。その銃弾は、いつも装填されたばかりの真新しいものであって、今ここにいる私の空間を揺らし、私の鼓膜を振動させるのだ。
・「鳥肌もの。」
MIAはニルヴァーナ以来最高のアーティストである。多くの新人アーティストたちはその才能を開花させては散りつつあるが、MIAだけは違った。前作「ARULAR」の衝撃を上回る傑作だ。よりポップでキャッチーであるがだたの乗れる音楽では無い。歌詞は攻撃的で、哀愁さえ感じる曲もある。こういう曲のほとんどは作り物に見えてしまうが、MIAは違う。それは彼女の生い立ちが関係しているのだろう。つまりMIAはリアルなのだ。音楽を聴いて鳥肌が立つという衝撃は久しぶりだ。ビョークやマドンナはもちろん、KGBだって手が出ない。星5個では足りない、歴史的名盤である。
・「到達点」
あいかわらず渋いですが、ポップです。そしてさらに今回はジャケがかっこいい。前作の「Gimme Fiction」があまりに良かったので、正直、今作はどうなるんだろうか、と不安に思っていました。聴いてみると、これまた良い。不安ふっとびました。シンプルでいながら、かなりアレンジに凝ってます。あまりにクールなのでファンクとかジャズな雰囲気すら感じてしまう。基本的には、前作や「Kill The Moonlight(名作!!)」と方向性は変わらないのですが、「Don't You Evah」のリズム感なんかには少し今までの彼らに無かったものを感じます。ただこれまでの方向性(Girls Can Tellあたりからの)の一つの到達点であるように思えます。これからの方向性がかなり気になってしまう。
アルバム全体としてまとまりが良くて、彼らの良いところがまんべんなく表れているので、初めてSpoonを聴く人にもおすすめです。
・「The Best 10 of 2007」
個人的には、2007年に最も聴いたアルバムの一つで、多くの業界紙から高い評価を得たアルバムだ。
シンプルに構成されているためか、メロディーが今まで以上に際立っている。ただ、そのシンプルさの裏では、随所に凝ったアレンジが散りばめられており、今までの集大成的なサウンドに仕上がっている。
1曲目"Don't Make Me A Target"の入りからして、前作よりも大きく前進した事を確信する。2曲目"The Ghost Of You Lingers"のミニマルなアレンジも今までにはなかった展開だ。その後、シングルカットされた"You Got Yr. Cherry Bomb"、"Don't You Evah"と続く。
前半は、メロディー、スピードともに、比較的派手な曲が並ぶが、中盤は若干トーンダウンして、Spoon的に新しい試みがなされている曲が続く。もちろん、クオリティに問題はない。一転して、7曲目の"The Underdog"から最後にかけては圧巻だ。
このアルバムは、今最も勢いに乗っているであろうMergeと、そのレーベルが新たに切り開いたAmerican Indieの代名詞的な側面を持っている。07年は、本当にAmerican Indieに良作が目立った年だったが、中でもこの『Ga Ga Ga Ga Ga』は群を抜いて素晴らしい出来だった。
・「味あるロック感☆」
タイトルそのままをイメージさせるようなガッツリとした、かつまとまったサウンドの音楽です。 歌のポップ加減にも惹かれます。
しゃがれ声と歪みあるサウンドは、うるさいんじゃなくちゃんと聴ける旨味のあるシンプルな仕上がり、その荒々しさはむしろ何か訴えかけるようなパワーを生んでいます。 一味違う、クールに届いてくるロック感がいいですね。
かなり気に入ってます。
・「前作の延長・・・もう延長できなそう」
今回のアルバムは、いろいろな音楽雑誌だと星が4つだったり、10点満点で7−9点がついているけど、その理由がいまいち分からなかった。確かに曲は全部まとまっているし、メロディーもいつものように良い感じにメランコリック。ただ、8割ぐらいの曲は全アルバムの曲を想像しちゃう。なんだか、違うバージョンを聴いているみたいな錯覚が・・・ ただ、良かった点といえばGirls can tell時代のミニマルロック系の音の薄さが復活したことかなあ。
・「タイムレスでボーダーレスなブラス・バンド」
東欧を指向していた前作と比べると、今回は、同じくブラス・バンド編成の音作りですが、東欧ではなく、歌唱、フランスを指向しています。そのことを示す具体的な要素としては、「シェルブール」という曲名、フレンチホルンの使用、シャンソン風のメロディなど。ヴォーカルは、ルーファス・ウェインライト、故ジェフ・バックリィ、アントニーなどの崇高な雰囲気の漂うヴォーカルに似ています。いわゆる欧米のロック&ポップスの観念を打ち破るタイムレス、ボーダーレスな音楽。ニューヨークのなかにあるワールド・ミュージックと表現したほうがいいでしょう。日本盤には、アーティストの意向とやらで、歌詞・対訳がついていません。ショートストーリーとその対訳とがあるのみです。しかし、ボーナスとして、「ナント」「サンデイ・スマイル」、「シェルブール」のヴィデオ・クリップがついています。古いレンガ造りのアパートなどを舞台にヴォーカルとブラス・バンドとが共演しています。とても味があります。ヴィデオ・クリップ一般では、CD音源に合わせて、口パク、あてぶりをするのですが、ベイルートの場合、ライヴ演奏を録音・録画しているようです。
・「うう、やられた」
哀愁漂うメロディとブラスバンドが、すんごく良くて、切なさで胸が張り裂けそうになります。儚いけど力強くて、人力っぽいところが大好きです。東欧のブラスバンド風ですが、ダンスミュージックでもメディテーション系でも怒涛の超絶技巧とかでもありません。なんというか、深く強い感情、、、子守唄のような、民謡のような、「切なさ」があると思います。東欧の映画や音楽が好きな人には特にオススメです。
・「人力テクノ?」
以前の音源と比べると、幾らかポップになりましたね。MIXもだいぶ変わったように感じます。自分は、以前のようなラウドなドラムを聴かせてくれるMIXが好きだったのですが…。
Battlesは、ライブバンドです。CDをそこそこに聞いたら、是非ライブに行ってみてください。ホントぶっとびます。踊り狂ってしまいます!人は選ぶかもしれませんが。彼らの音源のどれかに共鳴できたなら、楽しめるはずです。
・「クラッシュ高すぎるな」
ストイックというイメージが強かった数枚のEPとくらべて予想外にポップで、大胆なヴォーカルの導入にもよるが楽曲自体かなりバラエティに富んでいる
そしてループ度が増したことによるノリやすさ、つまりリズムに重きを置いたことである種の開放感のようなものもあるなんせ一曲目からシャッフルやしそれにしてもシンバル叩けるのか?
・「精緻/豪胆/理知/野生」
体脂肪率一桁台の、異常に引き締まった音塊が飛ぶ。激ミニマリスティックなリズムの精緻な錯綜。その展開は、非情なまでにストイック。破片的な音の鈍い煌めきと、超人的なリズム/グルーヴを最前面に打ち出し進むそのスタイルは相当に斬新。
しかし同時に、粒子的に飛び交うミクロレベルの鮮烈に反し、そのストイックな構成により、マクロでの爆発を捻じ伏せるように抑え込む形で進行する楽曲は、良くも悪くも並でない緊張を聴き手に強いるようであり、EPレベルでさえ、オールで聴くにはそれなりの忍耐を必要とした。
全ての器楽がパーカッシヴに打ち鳴らされ、精密な狂騒で場を埋めていくTr.1"Race: In"や、祭的なグルーヴを醸成するTr.2"Atlas"、最もライブ的な熱量を感じさせるTr.10"Tij"などは聴いていて物凄く昂奮するのだが、全体として見れば、明確なエクスプロジョンの無い展開がフラストレーションを感じさせるだけという悪い側面が強く浮かび上がり、通して聴くのは非常にツライという、EPでのネガティヴな印象を払拭することは出来なかった。散漫ではないのだが、ひどく部分部分での感触ばかりが際立って響く作品だと感じた。
・「個性の減退」
ようやくリリースされた初のフルアルバム。しかし期待が大きかったのもあって、個人的にかなりガッカリしてしまいました・・・。なんというか、全体的に薄い。静かに張り詰めた空気や音の粒の瑞々しさが失われていて、「彼らでなければ出せない音」とは感じられませんでした。曲の作りも何となくダラダラ続いていく感じ。バンドの根幹を担うジョン・スタイナーのドラムでさえ、その何となくな流れの中に埋もれてしまっている始末。これはマスタリングにも責任があると思います。ワープレコードは彼らと合わない気がします。結局"ATLAS"が一番良い出来でした("SZ2"などには遠く及ばないが)あとボーカルは明らかに無いほうがいいです。蛇足。批判ばかりになってしまいましたが、以前のシングル一枚、EP二枚に比べると、落ちたと言わざるを得ないです。ドンキャバの復活作の方が遥かに聴けたなあ。
・「カナダのROCKでPOPな歌姫」
FUJIロック’07にもでていたカナダの歌姫。ipodのCMに使われている「1234」がかなりPOPでいい。PVももう最高に格好いい。そのほかは、かなりメローでセクシーな曲が多くメリハリありです。たまにBjorkのような歌い方にも聞こえるときがあります!?満足の一枚。一枚もってて間違いなし。
・「ブロークン・ソーシャル・シーンの歌姫」
現在、IPODのCM曲にもなってるせいか、巷でもよく彼女の曲を耳にしますね。フジロックで来日した時は結構、お客さんもコアな人が多かったりして玄人受けポップっていう感じだったんですが、最近は色んなとこで聞かれてるようで何よりです。
カナダのロック集団BSC出身だけあって、その音楽的バックグラウンドはかなり凄いです。ロック、ポップ、ジャズ、ソウル、エレクトロニカ、ディスコとなんでもかんでもサウンドに取り込んでいます。しかし、でもポップで楽しく聞けるというのはやはり才能でしょう。
この独特の編集感覚に同郷のジョニ・ミッチェルが浮かびました。しかしジョニと違っていい意味でポップでかといって浅さの無い絶妙なバランスです。CMを聞いた人にも、昔の音楽好きにも薦められるポップなアルバムです。
・「ポップでメロウ 絶好調!Feist節」
前作Let It Dietをしばらく聴きこんで、彼女の音を十分身体に染み込ませ、下ごしらえをちゃんとした上でこの2作目を聴きました。前作をしっかり聴いた分、Feistらしさを思う存分味わえる気がします。
やっぱりいい!!
彼女の良さは甘くてハスキーな声。そしてシンプルなメロディーとセンスのいいアレンジでしょう。Sea Lion Womanなんてあまりのかっこよさに気絶しそうなくらい・・・ふぅ。前作と比べるとポップ感よりもややメロウ感の優勢勝ちという気もしますが、その分、聴けば聴く程味が出てきます。例えば8曲目のThe Limit To Your Love。ああ、何と味わい深い曲。この曲を日本人が歌うとしたら、やっぱり、美空ひばりかな(?)
・「かなりカッコイイ!」
『my moon my man』のPVを視てファンになってしまいました。Feistかっこよすぎますって…。
ちなみにこのアルバムには新ipodのCMで使用されている『1234』が収録されています。ポップでいいですね^^
・「聴けば聴くほどマニア向け」
私もipodのCMで、「1,2,3,4」を聴いて買いました。これはもちろん大好きなのですが、この1曲のポップなイメージで購入したら、肩透かしをくらうと思います。だって全然骨があるんですもの。CMでの不思議な気の抜けたダンスのイメージとは全然違います。
・「うれしくてしょうがなくて、誰かに教えてあげたくなります。」
スウェーデンのシンガーソングライター、イェンス・レークマンの2ndアルバム。
心地よい低音で唄われる12曲は手触りこそレトロでエバーグリーンなポップという感じですが、驚くのは、絶妙に“崩した” アレンジでバランス悪く(?)まとめ上げられた音の心地良さ。「ああ、またスウェディッシュ・ポップね」と早合点すると損します。
冒頭から、ひっくり返りそうになるほどド迫力なオーケストラアレンジ。続くユーロポップ風の打ち込み音、80年代アイドルポップ風、50'sアメリカンポップス風、テクノなど、色々なエッセンスを用いて最新のデジタル技術で作った音楽が壊れたテープレコーダーを通して流れてくるよう感じ。かつて、ビョークが「デビュー」「ポスト」でやっていたようにさらりと流せない不思議な工夫が全編にちりばめられてあります。
ちなみにこのイェンス・レークマンという人、デビューアルバムを発表後に活動休止。その後次作の制作にとりかかるも、一度作ったものを一旦全て破棄。再度作り直してこのアルバムを完成させたというこだわり派。とはいえ宅録アーティストでもなく、ライブでは観客席から爆笑が沸き起こるほどのユーモアも披露するなど、きちんとしたパフォーマンスのできる本格ミュージシャン。
音楽は、手作り感だけでは物足りないし、デジタル感覚だけでもつまらない。そんな風に思っている人に、ちょっと教えてあげたくなる音楽です。
・「初期のメンバー構成です」
このバンドは自分が、とても大好きなバンドの一つで「Green Mind」以降、リアルタイムで、ずっと聴いてきましたが、Jがソロになってから以降は、ほとんどフォローできなくなっていました。という訳で、この作品は、ほんの近頃になって知って聴きました。この作品を買う前に2005年のライブをDVDで見たのですが、そのライブのメンバーは、このアルバムと同じで、本当に初期の頃のメンバーで演奏されていて収録されている曲も、初期の作品が、ほとんどでした。この作品には、このメンバー構成の恩恵か「Where You Been」以降のような、曲の後半が、ダラダラと曲が長引くような傾向が無くて、とてもすっきりしていて、良いです。とは言ってもJ自身が肯定する、しないに関わらず、このバンドはJ自身のものであることには違いないと思います。バンド名義でも、ソロでも良いので、これからも彼のアルバムを聴きたいです
・「期待にこたえてくれた作品」
マスキス、ルー、マーフ。この三人でかき鳴らすサウンドは神がかり的な音です(いいすぎ?)
ダイナソーらしさがてんこもりのニューアルバムです。轟音ギター、バリバリベース、安定感かつ力強いドラム。曲の構成も聴き応え十分です。1st 2nd 3rd でダイナソーは聴いてない人はぜひ聞いてみて!
素晴らしいアルバムでした。
・「まだ見れるかな?是非見て買いましょう^^」
GyaoTVにこの新作からプロモが1曲見れます!ダイナソーJrが以前ファンだった人は是非見てください!私は、その1曲を見たが為に買いました!w多分、それを見たら買っちゃいます。(断言)アルバムに関してですが 間違いなく「ダイナソーJr」ですwもう、それだけで十分〜!Jマスシスのヘロヘロ〜な声に酔いしれましょう^^インディロック万歳!^^
・「復活。」
どれだけの人が待った(?)だろう、オリジナルメンバーによるDinosaur Jr.の待望の新作。
まず聴いて思ったのは、Dinosaur Jr.としてのアルバムは本当に久しぶりだったんだなという事。つまり「Green Mind」以降は、Jのソロ・アルバムに他ならなかった。3人としての音はやっぱりこれなんだなぁ。
Jの重くためるドラムと違い、Murphは軽妙でキレがいい。またM-4あたりにLouの色がよく出てる。全体的なソング・ライティングはJがダラダラ(笑)活動してきたおかげで幅が広がってる。
分離の悪い音質も含め、「You're Living All Over Me」の頃に戻ったよう。でも、あの頃の彼らではできなかった事ができるようになってる。
いい曲多いなぁ。傑作だねぇ。
・「俺は好き」
前々、前作よりR&B寄り、歌寄りにはなったけど蟹江はこっちでいい。でも日本版のボーナストラックのjohn mayerをfeatした「Bittersweet Poetry」は、シングルカットしても良い位の出来なんで、お金に余裕ある人はそっち買ったほうがいいかも。
グラミー賞がなんたらとか言ってる奴いるけど、人の価値観にケチ付けるって、なってないな。ちなみに50centとの勝負は95万対69万で蟹江の圧勝でした。
・「はやり音+カニエ=Graduation 」
1.はやり音。はじまるって感じ。テンション低め。かっこいい2.はやり音。はやり音をむりくり混ぜた感じ。テンション高め。聞きやすい3.はやり音。サンプルに合っている。かっこいい4.はやり音。これも4と同じ。はやり音混ぜた感じ。一番聞く5.はやり音。音量下げた感じ。聞きやすい6.はやり音。時々入ってくる、Young Jeezyとサンプルの声。かっこいい7.一番かっこいい曲。サビの部分、壮大な感じ。バリーボンズ8.次の曲ボタンを押す9.はやり音。バイオリン。かっこいい10.はやり音なし。しっとり11.はやり音なし。早回し。テンション高め。聞きやすい12.ピアノ、コールドプレイのボーカル、カニエ、なんかの音。はやり音なし13.はやり音。04:46から曲終わりまで無音。かっこいい14.はやり音なし。やさしい。ボーナストラック15.はやり音なし。やさしい。ボーナストラックまとめ.2ndよりも聞きやすい
・「Strongerがすごくキャッチー。」
タイトルにも書いた通り、なんといってもStrongerが素晴らしい。ダフトパンクの無機質なサウンドをここまでクールにサンプリングする感性はやはりカニエ・ウェストならでは。カニエの素晴らしいところは、単に他のアーティストの曲のサビの部分などをそっくりそのまま使用するのではなく、ピッチ・スピードを変える、逆再生を施すなど、ヒップホップという音楽のために極めて特化されたサウンドを作り上げる手腕にあるのではないだろうか。他の多くのラッパーと彼の決定的な違いはそこにあり、今作でもそれははっきりしている。素晴らしい曲がたくさんあるのだが、中でもやはりStronger。ライブでオーディエンスがI Need You Right Now!とシャウトする様子が目に浮かぶようだ。カニエも言っているように、ダフトパンクの曲でラップができるなんて誰も思っていなかった。Strongerのキャッチーさは、決して安易に生み出されたものではなく、ラッパー、カニエウェストの自信と実験的精神に裏打ちされたものなのだ。
・「なんだから趣向の変化も見られる良作」
前作までとは打って変わった感じの曲も盛り込んできてますね。Strongerは聴けば聴くほどカッコイイです。不思議にカッコイイです。
アルバム全体のつくりも、流石カニエさんと言った感じです。安心して聴ける一枚です。
・「クマ」
下馬評通り50centに勝利した蟹江さん。ゲスト的には向こうの方が豪華だし個人的にもジャスティンとかが居て惹かれるんだけど。やはり白眉なのは「stronger」(似非ジャパニーズチックなPVを見た時の衝撃ときたら…)。このチカチカした感じはキライじゃない。「flashing lights」「everything i am」もツボに入った。期待してたcoldplayのクリスとの曲は今イチでガックリ。でも全体的にバランス良く、買って損は無いと思ってます。
ジャケットがまた可愛くてね〜。他の人がやったらクドい&鼻に付くこと確実なのに。クマさん分、☆一つ追加です。
・「流通盤は音質が良いです」
前作から4年ぶりにリリースされた、レディオヘッドの通算7枚目のアルバム。既にダウンロードでリリースされていましたが、今回の流通盤はやはり音質がいいと思います。
サウンドは前作と似たような感じです(エレクトロニカな曲は#1の『15 Step』くらいでした)。曲は後半部分に盛り上がるものが多く、特に#5の『All I Need』は心に熱いものが込み上げます。全体的に美しい曲が多いのですが、#2や#9がキレ曲で、バランスが取れていると思います。
本作はとにかく一つ一つの曲が洗練されており、全10曲をすんなり聴くことができました。名盤です。
・「ソングライティングと歌で勝負」
4年ぶりの7THアルバム。ダウンロードやらなにやらでやたら周辺が騒がしかったですが、今回はホステス・レーベル経由で発売となりました。
4年も経てば、シーンもがらっと変わるわけでアークティックが筆頭の若手バンド勢やクラクソンズやLCD、SMDが牽引するニューレイブ/ダンス勢など以前と景色は様変わり。
シンプルさやキャッチーさ、リアルさが求められる現在のシーンではレディオヘッドの音楽はむしろ真逆の存在でしょう。しかし、そんな中でも彼らのスタンスは特に変わらず、唯我独尊。
サウンド的にはリードトラックの15ステップにグライムのリズムが使われてるぐらいでむしろ全体的に楽曲や歌で勝負している印象です。特にボディスナッチャーのようにベンズっぽいギターロックが聞かれたのはびっくり。
ストリングスも効果的に使われていて、以前のようにサウンドの斬新性やテクスチャーを主眼においてはいません。もちろん音数自体はかなり多いんですが、メロディや歌はかなり聞きやすいです。レディオヘッドを敬遠していたリスナーにも勧めやすいアルバムだと思います。
総括としてはベンズの頃のギターロックを軸にダブステップやらポストロック経過後のサウンドを融合させた感じです。なんというかシンプルに聞こえるけど、実はかなり凝ってるというかそんなアルバムです。
ギターロックの方法論を最大限に生かした傑作だと思います。
・「距離感の変化。」
Thom Yorkeのソロキャリアの影響がどれほど新作に出てくるのかと身構えたのですが、それはほとんどありません。このIn Rainbowsは今までのRadioheadの作品とは全く異なる質感を持つアルバムになっています。OK ComputerやKid Aに見られた内省的で、内側を掘り下げて作ったような曲は減っています。機械的な要素も減り、より生音を重視したというかオーガニックなサウンドプロダクションに傾倒しております。リードトラックの"15 Step"はKid-Aに入っていても可笑しくは無いドラムが印象的。90年代の彼らの活動からは想像出来ないほど穏やかでストリングスアレンジがいい"Nude"や"House of Cards"は、それまでRadioheadを生理的に受け付けなかった音楽ファンにもアプローチできそう。シンセ、ピアノ、グロッケンシュピールが柔軟に曲の中に織り込まれていることで、聴き易くもなっています。それまでのRadioheadが好きな人(特にOK ComputerやKid A)には好き嫌いが分かれそうですが、U2などが好きで尚且つこれまでのRadioheadはどうも入り込み辛かったという人にはこのアルバムは転換点になるかもしれません。
・「ずいぶん変わったなぁ。」
これまでのレディオヘッドのアルバムは、「あぁ今からレディヘッド聴くんだ」と、気構え
をしてというか、肩肘を張って聴かなければいけない、それでなければ一枚聴き通せないよう
な緊張感、そしてなんとも表現しがたい彼らの音楽特有の陰鬱さがあった。焦燥感、強迫観
念、神経症的世界観・・・。(逆に言えばそれらを秀逸に表現できていたからこそ彼らは「特
別」だった。)ときにレディオヘッドの音楽にあんまり深く入り込みすぎて、つらくなって耳
を覆いたくなるような瞬間もあった。
それでもそんな音楽を、僕が何年も飽きもせず聴き続けたのは、そのなかに日常生活で溜まる
どうしようもないフラストレーションの解放を感じ、自分の素の感情を世間に向けて激しくぶ
つける様に歌うトムヨークに単純に共感を覚えたからだ。それはたぶん、他の多くの熱心なレ
ディオヘッドファンにも言える事なんじゃないかと思う。
だから「イン・レインボウズ」を聴いて僕はかなり動揺した。これまでの「レディオヘッド的要
素」が全く無いとはいわないまでも、ずいぶんと薄まっていると感じたからだ。脳内に突き刺さ
るような衝撃がなくなった代わりに、耳にすんなり抵抗無く入ってくる。優しく、やわらかく
なり、気付いたらアルバム一枚聞きとおしている。が、決して浅くはなくむしろ聞き込むほど
に深みが増してゆくように感じる。
そのあたりの変化を肯定的に捉えるか否定的に捉えるかでこのアルバムに対する評価は変わっ
てくるだろう。こんなのレディオヘッドじゃないと思う人もいるだろう。
でも僕は好きだ。改めてレディオヘッドのファンでいてよかったと思う。
・「沁みる☆」
レディオヘッドから連想してしまうような衝撃性はないんですが、決して音楽として薄っぺらになってしまったわけではなく、丁寧・綿密に築かれた心に沁み入る音楽だと思います。ただ聴き入りやすいだけではなく、本当に深くから納得させてくれるような心地良さを感じました。
歌も音も構成も、当てはまるところに当てはまっているようにナチュラルかつシンプル、気張って聴く必要もなく疲れず、また何度もリピートしたくなります。優しく温かく自分の中に浸透してくるようでした。
一方で、求めるものによって物足りないという人もいるのもわかる気がします。新しさや驚きをフューチャーされたものはなく、深いと言っても内へ内へ引きずり込むような種のものではありません。攻撃的でもないです。
ただそこを切り離して見れば、本当にいい作品だと思います。過不足を感じさせないひとつのまとまりで、美しくも儚くて、個人的には想像以上の一枚になりました。長く、いつでも聴けそうです。とても満足しています。
・「2007年最高のロック・アルバム」
低音ボイスだけ聴くと、Joy Divisionの影響下にあるポストパンク・バンドという感じですが、Sufjan Stevensがピアノで参加している事からも伺えるように、その根底にはアメリカ伝統のルーツ・ミュージックがあると思われます。
ここ最近のインディーロック・シーンは大雑把に分けてギター・ロック、シンガーソング・ライター、フリー・フォーク系統に分ける事が可能ですが、このバンドの凄い所はシンガーソング・ライターの歌心やフリー・フォークの先鋭性をギター・ロックとして昇華している所にあるのです。
熟成された曲と、それを地味ながら飾るピアノやストリングが完璧なバランスで配置された、本当に素晴らしいアルバムです。ロック・ファンなら聴いておいて損はないと言えるアルバムです。
・「US流ポストパンク」
2007年のUSインディブームの中でも一際異彩を放っていたのが、このナショナルでした。ジョイ・ディヴィジョンのようなポストパンクとテレヴィジョンのノーウェイブ。そして、カントリーやフォークを経由した骨のあるサウンドとボーカル。
この一見、食い合わせの悪い2つの音を折衷させ、より高いものへと仕上げているのが彼らです。骨太なポストパンク/ネオサイケという感じでしょうか。なんとも形容しがたいバンドです。
楽曲はすばらしいものばかりです。インターポールやエディターズ、ブロック・パーティが好きな人にもオススメです。
・「Neon Bible, Neo Bible.」
前作"Funeral"が高い評価を受けたカナダ出身オルタナ・ロック・バンドThe Arcade Fireのファン待望2ndフルアルバム。こちらは限定盤。凝ったジャケットとパラパラマンガ状の小さなブックレットが2つ付属。とはいえDVD等の特典ディスクが付いてるわけではないので、余程のファンでなければ通常盤の購入をオススメします。
パイプオルガンによるイントロが美しくも物悲しく響く"Intervention"にEPにも収録され、最早バンドのアンセムとも言えるような"No Cars Go"、この2曲を軸にアコースティックな音造りと美しいメランコリーが紡がれる。全曲粒揃いといった印象で、バンドの安定を感じさせる半面、前作のようなやや歪な中に潜む強烈なインパクトという点は薄まっているとも言えます。
イキナリの傑作となった1st"Funeral"を★5つの評価とすれば今作は★4つ、相対的には控えめな評価をせざるを得ませんが、安定した完成度の一枚です。
・「暴れる先進性」
完全に頭を撃ち抜かれた一枚だった。やはりホワイトストライプスはすごい。一曲目、いきなり鼓膜を襲ってくるヘヴィなドラムとツェッぺリンばりの爆裂ギター。そしてただ暴れているだけでなく、一瞬たりとも聴き手に油断を許さない別格の緊張感を放っている。ストライプスの中でも類をみない、攻撃性に満ちた指折りの名曲といえよう。
全体的にはやはり従来通りのブルースを基調とした泥臭いガレージロックという感じだが、バグパイプなどの民族楽器を取り入れることによってストライプス流ロックに新たな血が混ざり、かつてないほどバラエティに富んだ楽曲群に仕上がっている。この柔軟性・音楽的自由度と普遍的なガレージサウンドを持ち合わせることは容易ではないだろう。そこに、ジャックの天才としか言いようがない別格のクリエイティヴティによって生み出されたギター・リフと、メグの不安定ながらも重く、存在感のあるドラムが絡んでくる。尋常ではない。
多くのアーティストはまず先人の創造物をもとに、その上にオリジナリティをかぶせていく。しかし僕には、ジャックは過去の産物をそのまま真っ当に進化させたように見える。そして、そこには紛れもないストライプスの「オリジナル」がある。
・「2000年代のエース」
’60年代のビートルズ、’70年代のツェッペリン、’80年代のプリンス、’90年代のレイジ、そして、’00年代を代表するのが、このホワイト・ストライプスである。以上、私の考える各年代を代表するアーティスト達だが、もちろん他にもストーンズ、クリムゾン、ピストルズ、ニルヴァーナ、ストロークス等がいる。しかし、私が挙げたのは、「その時代の空気を作った」、「優れたアルバムを多数出している」、そして、「私の人生に大きな影響を与えた」アーティスト達である。
その2000年代を牽引するストライプスの最高傑作が届いた。この「ICKY THUMP」である。このバンドは進化している。基本のスタンスはデビュー当事と変わらないが、とにかくどんどんパワーを増している。前作「GET BEHIND ME SATAN」で、ガレージ・バンドという枠組みを超え、世界中に衝撃を与えたが、今作はその経験が生かされ、さらに普遍性をもった楽曲群が完成したといえる。特筆すべきはその「暴力性」である。私はこの「音の暴力」に今までになくやられた。
2000年代は、ロック界は大きな事件が無いと言われるが、私はそうは思わない。ストライプスの登場こそが「事件」であり、彼らは同時代の他のバンドに多大な刺激を与えているのだ。
・「どこにもない世界!」
個人的には4thにあたる「エレファント」を最高傑作として人に勧めていたのですが、今回のこのアルバムで、若干考えが変わりました。 私は、このバンドのあのアメリカン・フォークミュージックをルーツとしながらも、その独創性ゆえ、結局、英国ロック、米国ロックどちらとも言える、あるいは、どちらとも言えない、どこにもない音楽世界が好きだったのですが、ここに来て一気にその世界が大きくなったように思います。とにかく、若さと言うか、勢いにまかせた時代は終わり、じっくり、彼らも勝負するようになったと言う感じです。聴きこむアルバムです。 独特のボーカル、そして、なんと言ってもあの失踪するギターと本作こそ彼らのベストでは?とも思います。少なくとも、彼らのアルバムの中では、一番好きなアルバムになりそうです! ライヴでどのような展開になるのか楽しみです!
・「ホワイトストライプス史上最高の炎上度!!!」
前作ではあえてエレキギターを使わずに、よりプリミティヴでエモーショナルなブルースを聴かせてくれたジャック・ホワイトでしたが、今作はもう有無を言わさぬハジケっぷりですね!ノンストップでテンション上がりっぱなしです!ホワイトストライプスを現代型のハイブリッドブルースとか、ガレージリヴァイバルとか(ちょっと古いか)いろいろ形容する言葉はあると思うのですが、私が思うにホワイトストライプスほど“炎”を連想させるバンドは他にいないのではないでしょうか。この動脈がドクドク脈打つような異様なグルーヴは火に例える以外ないでしょう!エレキギターはもちろん、アナログシンセ、オルガン、ホーン、そしてヴォーカル、どれをとっても火を噴くような激しさで暴れまわってますよ。特に今作はホワイトストライプス史上最高の炎上度!とにかく燃え上がってます!!『エレファント』『ホワイト・ブラッド・セルズ』も最高でしたが、今作のこの燃え上がり方はもう臨界点を超えちゃってます。このぶっ飛び方はもはやマーズ・ヴォルタのオマーかジャックにしか出来ない芸当でしょう。今年の夏はこの1枚で決まりです!
・「誰も立っていない地点」
ザ・ホワイト・ストライプスの6thアルバム。
聴いてもらえれば分かるが,とにかく音の強度がハンパじゃない。爆裂という言葉でも足りないくらいのサウンドプロダクションを提示している。ブルースやロックが21世紀になってもまだまだアバンギャルドな響きを持ちえることをこのアルバムは色んな形態で伝えてくれる。1曲目のアルバムタイトルナンバー「イッキー・サンプ」からジャックの尋常じゃない強度のギターが鳴り響き,このアルバムの内容の凄まじさをパイロットしてくれる。このアルバムに色んなタイプの曲が詰まっていて全てが聞き応えタップリの楽曲が揃っているのだが,敢えてベストを挙げれば4曲目の「コンクエスト」になるだろうか。この曲はカバーなのだが,そんなことは関係ないくらいホワイト・ストライプスの音として鳴っていて,はっきり言って2007年のロックというフォーマットで誰も立っていない地点で勝負している感じである。
これだけのサウンドをたった2人で成し遂げ,またこれからも進化して行こうとしているバンドの怪物性がこのアルバムからは怖いほど伝わってくる。
・「半ズボンのナルシストシンガーソングライター」
なぜかいつも半ズボン。なんか楽器が色々できるらしい。ちょっと風変わりな雰囲気だが、天才なのかも・・・と思わせるアルバムです。「ACCIDENT & EMERGENCY」なんかは最高です。
・「ひさびさのHIT!」
ジャケットとのギャップが感じられましたが、中身は最高でした。レトロ・ポップのなかに、ロリータ要素も加わってほんとにいいバンドです。特に4曲目のLips Are Unhappy は超気に入りました。なんか懐かしくて、切なくて乙女チックで素晴らしい!!
・「Diana 60's solo album [made in G.B] ?」
もしもダイアナ・ロスが1966年にイギリスでジョージ・マーティンのプロデュースによるソロ・アルバムを制作していたらこんな感じです。
・「これが二枚目です」
これが二枚目です1枚目もよかったので二枚目も買おうと思ってます。
・「フィル・スペクターの恋人」
ドラムフィルから恋が始まった。お相手はアリ・ハワード。彼女には5人のガードマン(メンバー)がいる。その中に、アンドリュー・レイドロウという作詞作曲すべてを手がけるとびっきりの騎士もおりなかなか近づけない。彼女は幼少期からマイクを持てばサンディ・ショウ、ダスティ・スプリングフィールドなど60年代中期英国ポップスを歌い踊っていたという風変わりな女の子。そんなアリがこれまた風変わりな騎士(男)アンドリューと出会ったのだから面白い。彼もまた懐古主義者と一蹴されてしまうようなモータウンなど60年代黒人が歌う上品なノーザン・ソウルに傾倒していた。05年のある日、バンドの母体が整ったアンドリューはメンバー募集の広告を出した。その内容が実にシニカル。「R&Bディーヴァはいらないよ。アメリカのアクセントもウンザリだ。」この偏屈なパスワードを唯一読解できた彼女は、その自慢の金髪ボブを振り乱し、ソウル(魂)を歌い、必然的にバンドに迎えられる。バンドにとってアリ(だじゃれ)だったのだ。バンド名は60年代の黒人ポップス(ソウル)が一番ラッキーだった時代の音楽へのリスペクトを体現し『ラッキーソウル』と命名。翌年、自主レーベルから“マイ・ブリトル・ハート”、続く07年4月に1stであるこの「ザ・グレイト・アンウォンテッド」を発売。フィル・スペクター・ミーツ・カーディガンズという突然変異的サウンドは本国でもインディーながら一躍注目を浴び、シングルカットされた“ワン・キッス・ドント・メイク・ア・サマー”も英インディチャートの13位にランクインした。そのキッチュな北欧ポップをベースにビューティフルサウスなど「同郷の持つブリティッシュ特有の哀愁」を調味料に加えできた歌こそ『完璧なポップソング=シンプルなもの』と定義している彼らは現在、09年春に2ndアルバムを準備中。
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