4コマちびまる子ちゃん (1) (ビッグコミックススペシャル) (詳細)
さくら ももこ(著)
「そんなに目くじら立てなくても・・・」「おもしろい」「お姉ちゃんは何処へ?」「読み返すことはないかも。」「客寄せパンダ以下」
岳 (1) (ビッグコミックス) (詳細)
石塚 真一(著)
「命、生、死、全てを超えて山に登れ」「心に響く三歩の言葉」「山岳遭難での救助活動、そこに生まれる心の結びつきにグッときた」「読んでて山に行きたくなりました。」「良く頑張ったね。」
いしいしんじのごはん日記 (新潮文庫) (詳細)
いしい しんじ(著)
「風のような「いしい時間」を知る」「園子さんって、いしいさんの奥さんだったんですねぇ。」「おもしろコワーな日々の生活」「これは謎、これは奇書、この人は奇人か天才か、でもいきなり三崎に行ってまるいち魚店でどっさりあれこれ買い込みたくなる」「かわいいひと・・・」
PLUTO (1) (詳細)
浦沢 直樹(著), 手塚 治虫(著), 手塚 真(著)
「驚くべきリメイク」「ノース2号」「読んで損なし」「切ない人工生命体」「21世紀に蘇った、ロボット漫画の金字塔」
しゃばけ (新潮文庫) (詳細)
畠中 恵(著)
「ダサかっこいい(愛らしい)登場人物がたまらない!」「考え(推理)ながら読もう」「妖や殺人事件なのになぜかほんわかでした」「過保護ッッ!!」「ほのぼのスラスラ」
のらみみ 1 (1) (IKKI COMICS) (詳細)
原 一雄(著)
「面白い世界」「愛すべき居候キャラ」「ドラ○もん的存在」「ずっとある、こころのせつなさ」「ファンタジーな世界だけどシュール」
のだめカンタービレ(1) (詳細)
二ノ宮 知子(著)
「天然=野放しなのか??」「裏軒パパのファン」「マンガ世界の異色作」「ありそうでなかった音楽漫画」「腹がよじれる・・・ぐふっ」
魔法使いの娘 (1) (Wings comics) (詳細)
那州 雪絵(著)
「和製魔法使いの話。」「久々に読んで楽しいヒロインです!!」「元気が出る♪」「久し振りの那州 雪絵さんのパワーを堪能しました」「罠にハマった気分です。」
働きマン (1) (モーニングKC (999)) (詳細)
安野 モヨコ(著)
「カチカンのソウイ。」「仕事人間?」「ひた走れ、松方弘子と「働きマン」!」「日本の全ての「働きマン」のために」「ライフワーク」
● オススメマンガ
● 好きな漫画家
● 山・クライミング
● 好きなマンガ
● 「大人が読んでもいいじゃないか」的なマンガ。もちろんシリーズもの
● 私的傑作選
● すきなマンガ
●4コマちびまる子ちゃん (1) (ビッグコミックススペシャル)
・「そんなに目くじら立てなくても・・・」
どうにも厳しい意見が多いようで、暮らしにくい世の中ですね。ちびまる子ちゃんくらいで、どうしてこんなにめくじら立てる人が多いのでしょうか?落ちがついていないとか、起承転結になってないとか、4こま漫画はそうでないといけないのでしょうか?
私も中日新聞をとっていますが、まるちゃんを読んで、毎日ほのぼのとしています。ほのぼので思い出しましたが、中日新聞では、ちびまる子ちゃんの前は、ほのぼの君でした。作者がお亡くなりになったので連載が終わってしまったのですが、ほのぼの君など、ほとんど起承転結も、落ちもなかったぞ。そもそもいつも2コマか3コマだったし。
確かに、藤木の卑怯者ネタは多すぎるし、たまねぎ頭の永沢君は出てくるだけで腹が立つ。でも、昭和40年代に子どもだった人は、共感できる部分が多いと思うんですけどね。
中日新聞を読んでいて、ちびまる子ちゃんの4コマ漫画に対し、いじめネタが多いとか、不快だという批判が出てくるのではないかと危惧していましたが、案の定出てきました。
そもそも、ちびまる子ちゃんの漫画は、そういう自虐ネタが多いんです。タイトルからして、「ちび」なんてついているんですから。ま、もう少し、気持ちを楽にして、読んでみたらどうでしょうか。
結構幸せな気分になれると思うんですけどね・・・
・「おもしろい」
新潟日報でこの四コマのシリーズを拝見していますが、大変面白いと思っています。毎日この漫画を見るのが楽しみです。すべてがすべて、抱腹絶倒、すばらしいとは言いませんが、他の作家でそのような人がいるでしょうか。こちらの作者の打率はかなり良い方だと思います。
また、他のレビューワーは登場人物の残酷さを強調されていますが、基本的にはまる子ちゃんはおじいちゃんのことが好きだし、クラスメートに対しても評価するところは評価しています。時には怒ることだってイヤになることだってあるのは当たり前ですが、根底にはやさしさ感じます。一日だけの四コマを見て残酷だと誤解する方がいるかもしれませんが、普通に読んでいればブラックユーモアなどに括られる作品では決してないと思います。
他のレビューワーのご意見でこの作品を目にする方が減ったとしたら残念で、私の印象を述べさせていただきました。
・「お姉ちゃんは何処へ?」
鳴り物入りで朝刊に連載が始まった4コマちびまる子ちゃんであったが,意外にも人気がない。ストーリー性を排除してしまったためか,かつてのほのぼのとした味が失われてしまい,素っ気ない印象はぬぐえない。おやっと楽しめる作品もあるが,今のところ傑作と言えるものがあまりない。4コマとは言えもうひとひねり欲しいと思うのはない物ねだりであろうか。 正直言って,朝から藤木や永沢の陰気なけなし合いなど見たくもない。朝刊に連載しているのだから,もっと明るい笑いを提供してもらいたい。 そして・・・蛇足であるが・・・個人的に最も気に入らないのは,登場人物の中で私が最も大好きな,さきこお姉ちゃんの登場が極端に少ないことである。お姉ちゃんの醒めた視点がとても可愛くていいのだが・・・お姉ちゃんの今後の活躍に期待する!
・「読み返すことはないかも。」
確かに他のレビューにあるようにいじめともとられかねない表現も多いと思います。ブラックユーモア的要素はりぼんでの漫画やアニメでも見られると思うけれど、4コマになるとフォローする場がないため、特にそれが目立ってしまうのかもしれません。くすっと笑えるようなものも数本あります。でも、比較対象とすべきではないかもしれないけれど、「サザエさん」の4コマ作品のほとんどが「ひねりがきいてておもしろい」と思えるのに比べて、こちらはそう思えるものがものすごく少ないです。個人的な意見ですが。
・「客寄せパンダ以下」
中日新聞を取っていますが、本当に面白くありません。鋭い視線と言えば聞こえはいいですが、実際はまる子が大人をバカにしているだけ。特に、おじいちゃんへの態度は目に余ります。「おじいちゃんは何のために生きてるの?」と振っておいて、即答できないおじいちゃんに対し「まる子のためって言ってくれないの?おじいちゃんなんてキライ!」……これが実際の帯に載っています。一番人の目に触れる帯にこんな作品が来ている辺りでクオリティが窺い知れます。また、いじめをネタに笑いを取ったり四コマとして成立していない作品が山ほどあります。藤木くんの価値は100円しかないそうです。本当に不愉快です。
最初は作者が四コマと言う形式に慣れていないのだろうと思いましたが、未だにオチのついていない、不快な作品が連載されています。新聞社側も、ビッグネームすぎて何も口出しができないんでしょうね。気の毒です。
あえてお勧めするなら、ブラックなネタなどがお好きな方にでしょうか。正直星0をつけたいぐらいです。
・「命、生、死、全てを超えて山に登れ」
★特徴★ 世界の山を登り歩いてきた青年島崎三歩が、日本の山で遭難者を助け出す物語。というと、トッキューとか海猿みたいなレスキューものと思いがちですが、全然風合いの違う、山と人との物語です。かなりの頻度で人が死にます。でも、寂しさはあっても暗さはない作品で、それは主に主人公三歩の人柄から来ていますが、その根本である作者の「山=岳」に対する考え方が大きいようです。危険だとか命を粗末にだとか、そんなつまらない「地上」の考え方の一歩先へ。そう思わせてくれる非常に「大きな」作品。オススメです。★よいと思った点★ まずリアリティが素晴らしい。登山家でもある作者の経験からでしょうか、道具やプロ登山家の仕草などが細かく描かれています。山や雪といった自然物の描写も秀逸。人間臭いストーリーは少なめで、しかしただ山へ登っていく人々がたまらなく人間臭いという二面性をもっています。そんな中、珍しく人情話である1巻の第6歩(話)「遠くの声」のなんと清清しいことか。「山」だけじゃありません。「山と人」を描いた作品なんです。★よくないと思った点★ これはわざとなのかもしれないけど、山の描写に対して人の描写のそっけなさが目立ちます。また、ストーリーに起伏がないので、面白くない人には面白くないかもしれません。言ってみればただの事実の羅列ですので。そこから何を読み取るかは読者次第。「よくない点」と書いてますが、もちろん私には「非常によい点」ですけどね。
・「心に響く三歩の言葉」
「世界の名峰をいくつも登り日本に帰ってきた島崎三歩。彼の日本アルプスでの山岳救助ボランティアとしての生き様を描く物語。」
山での悲惨な事故の数々をストレートに伝え、山の危険性をきちんと描いていますが、その分だけ山の素晴らしさや魅力も主人公の大きな人間性を通して描いている傑作です。強い意志をもった救助や壮大な山々の描写は秀逸です。ただそれ以上に、心に響き、感動をおぼえる三歩の言葉一つ一つがこの物語の大きな魅力ではないでしょうか。
また、山とは縁がなかったが、山岳救助をやることになった女性警官がなかなか興味深い登場人物で、「人はなぜ危険な思いをしてまで山に登るのか??」という読者の疑問を彼女が代弁してくれているように思えました。
作者の山に対する深い愛情がひしひしと伝わってくる作品で、山に興味のある方はぜひ読んでみると良いと思います。ですが、現実の社会を生きていくヒントも隠されているように思いますので、山に興味がない方も読んでみることをぜひおススメします。
・「山岳遭難での救助活動、そこに生まれる心の結びつきにグッときた」
北アルプスの槍ヶ岳や穂高連峰、三ノ沢や屏風岩などを舞台に、遭対協(山岳遭難防止対策協会)の民間ボランティアとして働く島崎三歩(さんぽ)青年が活躍するシリーズ。すっとぼけた見かけとは違い、遭難救助にあたっては抜群の技量とタフな精神力を発揮する主人公の三歩に、徐々に親しみが湧いてきました。
山で遭難した人間の絶望感。生きるか死ぬか紙一重の世界で、彼の胸中に去来する思い。救助する側と救助を待つ側とに生まれていく心のコミュニケーション、心の絆のようなもの。それがあたたかみをもって描かれていたところに、グッときましたね。
第0歩「お家」からスタートし、「クイズ」「エアーポケット」「写真」「イナズマ」「頂上」「遠くの声」「夢の山」の八つの話を収めた第1巻。 山の雪渓(せっけい)にできた割れ目、シェルンドに落ちた人間を救助する第3歩(第3話)「写真」。山の落雷の恐さに震え上がった第4歩「イナズマ」。遭難した父と子を救出した時、三歩が言った台詞にじんときた第6歩「遠くの声」。格別、いい味わいやなあと、胸にしみた三篇です。
三歩に鍛えられ、遭難救助活動のプロへの道を歩んでいる(のか?)、長野市内北部警察署・山岳遭難救助隊員の椎名久美(しいな くみ)。アメリカのワイオミング州ティートンの山でレスキュー隊のリーダーだった三歩青年、彼の下で働いていたアメリカ人(?)のZack(ザック)。彼ら、脇キャラの今後の活躍にも期待したいな。
山岳漫画では、谷口ジローの『K』『神々の山嶺(いただき)』に続いて出会った三番目の作品。 巻末の「かんしゃのおまけ」の第1歩、著者が筑波山で迷った話も結構インパクトあったしね。本篇が予想以上に面白く、次の巻に期待を持たせるものだったんで、★五つ!
・「読んでて山に行きたくなりました。」
ハードなクライミングはしたこと無いですが、その登攀シーンはなかなか迫力があってそそられます。ドラマのひとつひとつも感動的。
山が好きで登る者にとって、読んでいて身につまされるものがあります。でも、これを読んで、危険なこともあると認識しつつ、山に「みんな来ればいいのにって」私も思いました。
実際、読んでるうちに山に行きたくなって、北アルプス行ってきました。。。やっぱり山は最高!
・「良く頑張ったね。」
「わかった。行ってみるよ。」
まるで街に探し物に出るかのように、独りで要救助者の捜索に出かける民間ボランティア救助隊員「島崎三歩」。それは「仕事」ではなく誰かに強制されているものでもない。
厳しい自然に悠然と立ち向かった先にあるのは、いつもハッピーエンドばかりではない。エベレストやマッキンリーならともかく、国内の山岳事故をも凄惨なものとしてきちんと描写しているのはある意味衝撃的。奇麗事では済まされない極限の生命の選択がそこにある。
三歩は山と生きる覚悟を持った人間として、山の全てを人に明るく穏やかに伝え、呼ぶ。そこに「仕事」と「私事」の境はない。彼の使命は山に来た全ての人に「また来てよ。」と伝えること。だから、人に優しい。覚悟をしている人間は、穏やかで明るく優しい。
本来読者である我々も同じなのだろう。山にこそ登らなくとも、三歩の言葉が心に届くのは、きっと、我々もそうありたいとどこかで願っているから。
「良く、頑張ったね。」
この作品を読んで、三歩の言葉が胸を打つ時、我々も毎日の生活の中で「遭難」しかかっているのかもしれない。
2008年マンガ大賞受賞。この作品を大賞に選んだ審査員を高く評価したい。
丁寧な絵柄と、人の心に響くストーリーを紡ぐ作者の力量と人間力に脱帽。文句無く星五つ。
中途半端に映画化・ドラマ化されないことを切に願います。
・「風のような「いしい時間」を知る」
ちょっと褒めすぎかもしれないが、「いしいしんじ」と同時代を生きていることが嬉しくてたまらない。もちろん、私は直接お会いしたこともないし、友人でも何でもないが、「ああ、こういう作家が日本にもいてくれて、ありがたいなぁ」と思わずにはおれないのだ。柔らかな作家である、風のように。で、この「ごはん日記」。マオマオさんのHP上でリアルタイムに読んでいたけれど、こうして一冊になると、いやはや、また違った味わいがあって、よろしい。「食」というテーマはしっかりと押さえながら、作家・いしいしんじの日常が濃くかいま見られる。文庫本として手のひらのなかで!さらに、あいだに挟まれたカラーページが、二次元を三次元に誘ってくれる。巻末の対談で、一気に四次元へ。旅は続く……。版元の新潮社さん、早く第二弾、第三弾を作ってください。そして、いしいさん。これからもたくさん書いてください。
・「園子さんって、いしいさんの奥さんだったんですねぇ。」
おもしろかったですよ〜。園子さんを羨ましく思います。「プラネタリウムのふたご」を書き上げるためにいろいろ取材に出かけたんだなぁと感心してみたりだとか、仕事の依頼に愚痴っていたりするいしいさんの日記を読んで幸せだなぁと思えました。ちゃんとごはん日記になっていて読んでて楽しかったです。変な本だよな。この日記が読めてよかったです。続編まってます。
・「おもしろコワーな日々の生活」
小説を読むと、ひっくり返るやら呆れるやら。←驚き通り越してるので。あまり本を読まない私だけれど、今、実在してる作家の方たちは、こんなお話をいくつも、わんさかと創造してたりするんですか?(誰か教えて・・・私が知らないだけなの? そうなの?( ̄□ ̄;))
ほんとに、どこまで読み込めるだろうか?と思う作品ばかりだけど、森をみて木をみて枝をみて葉をみて・・・、という読み方をしては、それこそ、もったいない気持ちが膨らむので、素直に無理せず、作品そのもののかたまりを読ませてもらってます。あぁ、でも、細かいところも読んでいきたーい!(笑)
作家・いしいしんじさんの日々の暮らしぶりを、この本を通して、こうして読めるなんて、嬉しくてならない。子供たちのハッとする発言や、仏像を観ての感想や、ほら貝の話など。作家の放つ正気さと狂気さの綱渡り的な静かな興奮が感じられて、おもしろコワー。もう、読みながらワーワー言うてしまいます。「プラネタリウムのふたご」などの創作過程も読めて、こんな風にして、あの作品は出来上がり、私は読むことが出来たのかと思うと。そりゃあ、あなた、驚き、もものき、さんしょのき!鹿だか、トナカイだかの着ぐるみで、ぐったりしてる姿などは、拍手もんです。ほかの方も書かれてましたが、この作家と同時代に生きてるのか〜。どきどきしますね。もう、それが不思議だわ。
いろんなところに何かが隠されている、込められているように、見えて、感じられてくるから、たまらないわ。ε〜( ̄、 ̄;)ゞフー
・「これは謎、これは奇書、この人は奇人か天才か、でもいきなり三崎に行ってまるいち魚店でどっさりあれこれ買い込みたくなる」
「奇書」という呼び名がこれくらいふさわしい本は珍しいと思いました。この人、フツーじゃありません。日々のごはんをたんたんと(?)書き連ねるだけで、ここまで充実した文が書けるとは。二十一世紀初頭の生活記録として、300年後の歴史家は熟読するでしょう(そのころ「歴史家」がひとりでもいれば)。そしてすでにいろんなことが、そのころにはわからなくなっているでしょう(犬だのトナカイだのの「着ぐるみ」って何、とか)。ごはんを書けば当然、生活を書き、それは逃れようもなく「仕事と日々」の話になっていきます。そしてそれは、モンテーニュのエッセーがおもしろかったり「ピープス氏の日記」がおもしろかったりするのとおなじく、別にいしいさんの小説を読んだことがない人にもおもしろいもんです。「園子さん」の正体も謎ですが、毎日毎日(ときには一日に二度も)そこで買い続ける「まるいち魚店」が異常に魅力的に見えてきます。これをもって二十一世紀初頭人の消費生活を未来の人に論じられても困りますけれど。巻末、魚屋のご主人との特別対談も抱腹絶倒。夏に三崎になんとなく遊びに行って、磯遊びをして、できればトコブシなど密漁して、足りない分はまるいちで買って、なんとなく焼いて缶ビールでも飲めたら、楽しいだろうなあ。いしいさん、ぜひ招待してくださいね、といってもそうはいかないか。このごはん日記、いまもインターネット上で続いているようですが、わざと読まないようにしてます。いつか紙媒体に載ったときの楽しみとして。この本は、醤油のはねや油じみをたくさんつけながら読みたいので!
・「かわいいひと・・・」
いしいしんじの小説は読んだことがないけれど、食べ物の本が好きなので購入。
おいしいものを毎日きちんと食べ、飲み、いろんな人々と仲良く楽しく過ごす、ファンタジーのような日記がいくつも続く。すごく食べたくなる気持ちにさせる、三崎の魚の味の表現がよかった。
いしいさんて、素敵な人だと思うけど、どうして三崎の人と、こうまでも親しくできるのかが不思議。すごい能力だと思います。
・「驚くべきリメイク」
つい先頃には鉄人28号が他作家の手によって漫画化されたが、まさか鉄腕アトムが他のマンガ家の手になるリメイクを受けるとは思わなかった。
鉄腕アトムは手塚治虫漫画全集版を子供の頃から通読していたが、この「PLUTO」とはアトムでも最大級の長編シナリオであった「地上最大のロボット」のシリーズを核としていて、「ああなるほど、あのシリーズならいろいろ強そうなロボットがたくさんでるし、見せ場にも事欠かないよな」失礼ながら、そんなことを考えながら手に取ってしまった。
しかし、そうしたオールドファンの固定観念をすべて吹き飛ばす新鮮味に溢れた、この「PLUTO」は、手塚を知らずとも傑作と呼ばれる程の浦沢直樹自身の作家性とオリジナリティに溢れている。骨子はそれそのものでも、決して本家のおんぶにだっこ的な作品ではないし、むしろ新旧ファンの双方を裏切らないバランス感覚を保ちつつ、オリジナリティとリスペクトの絶妙なハーモニーを楽しめるのが嬉しい。
アトムを主人公とせず、「ロボット刑事」ゲジヒトを主人公に据えたのも、通常ならアトムというビッグネームじゃさすがに荷が重いのかな、と否定的な見方をするところであるが、浦沢直樹の手にかかってはむしろそれが大正解といおうか、渋い近未来の姿を演出することに成功している。しかしながら1巻にしてアトムやブラックジャックらしき医者の存在を匂わす、ファンをニヤリとさせるくすぐりにも心を砕いていて、さらに好感が持てる作りとなっているのは喝采を送りたい。リメイクも、優秀な作家の手にかかるとここまで優れた作品になりうる・・・という一つの証明になるのではないか。
アトムでの結末は知っているが、ミステリー仕立ての本書での続きが大変気になる。手塚を知らず浦沢ファンである方にも、浦沢漫画を知らず、手塚やアトムファンの方にも一度読んでいただきたい作品である。
・「ノース2号」
ノース2号のエピソードにはどうしても涙が出てしまいます。自らの仕事に忠実ゆえに意に染まない戦場に駆り出され後悔するノース2号にやっと安らげる日々がやって来たと思ったのに,あんな最期になってしまうなんて・・・。PLUTOの竜巻に立ち向かうノース2号の立ち姿にも彼の責任感の強さが滲み出ていてなんとも言えない気持ちになります。また,ダンカンの今後もすごく心配になってしまいます。やるせないです。
・「読んで損なし」
最初、本誌で見たときはどうなるのだろうと不安に思い、そして期待もしていた。実際手にとって見て感想は後者だった。それも予想を上回る面白さなのだ!浦沢作品はほかにも読んでいるが、なんと言っても毎回着眼点がいい。今回もそうだ。アトムを主人公にするのではなく、またその周りの人物をターゲットにするでもなく、意表をつくキャラを主人公にしたことがまず何よりも未知の楽しさを感じさせる。アトムであってアトムでない。今回、あえて作品の内容には一切触れないでおこうと思う。なぜなら、どこをとってもネタバレになってしまうからだ。また面白さも半減してしまうので、実際手にとって確かめてほしい。一言で言うなら「読んで損なし」!!!絶対に後悔しないだろう。事実、私は二巻が待ち遠しく、自分で展開を考えるほどだからだ。
・「切ない人工生命体」
あの「鉄腕アトム」が原案と聞き、手塚テイストになっているのかと思いましたが、全くそうではなく新しい解釈になっていました。
人間から見た世界ではなくロボットからみた世界というのが面白いと思いました。この作品は不思議な事に人間よりロボットの方が見ていてとても悲しく切ないのです。続きが楽しみですが、20世紀少年より短い話であることを望みます。だってはやく結末が知りたいから(笑)。
・「21世紀に蘇った、ロボット漫画の金字塔」
手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』の1エピソード「地上最大のロボット」を原作に、『モンスター』『20世紀少年』の浦沢直樹が“再構築”を試みた。
昨今、「仮面ライダー」「デビルマン」「ブラックジャック」など、過去の名作の設定を生かして現代の作家が新エピソードを生み出すという動きは数多い。しかし、今回は原作の中でも特に人気の高いエピソードを、原作では全くの脇役だった刑事ロボット・ゲジヒトを主人公に据えてリライトするという、実に大胆な挑戦。
(これまで読む限り)“アイデンティティ問題”“差別”など、原作のテーマ性をきちんと踏まえながらも、より現代的な意味づけ、味付けがなされ、非常に面白い。
先の展開が(原作読んでるにもかかわらず)とても楽しみです。
・「ダサかっこいい(愛らしい)登場人物がたまらない!」
多少世間知らずだが、やさしく思慮深くお金持ち(大店のお坊ちゃま)なのに謙虚・・・と人間的にすばらしい一太郎。でも彼の一番の魅力は、“尋常ではないほど強烈な虚弱体質”(笑)にあると思われる。いざ!というときに、ひ弱すぎてカッコよくきまらないから面白い。どんなときも身を挺して守ってくれる手代2人(妖怪)があまりにも優秀すぎて、食べ物から寝る時間、外出先まで四六時中見張られ、仕切られ、管理され続けながらしぶとく事件を解決する姿が最高に可笑しい!
・「考え(推理)ながら読もう」
おもしろいです。本屋で見つけて買ってみたのですが、読者を飽きさせない勢いのある展開と、著者の巧みな文章力・・・内容の濃いものとなっています。江戸を舞台に、体は弱いが頭脳明晰な大店の若旦那が妖怪達と事件を解決する・・・お話です。オススメですよ。
・「妖や殺人事件なのになぜかほんわかでした」
本屋でこのシリーズの最新刊?を見てなかなかいいぞと思ったら、前に三巻もでている!なら、最初から読んだほうが分かりやすいかな・・・と手にしたのがこの本です。たくさんの妖怪が出てきますが、怪奇物でもなくなぜか可笑しくてほほが緩むような感じがしました。何でも持っている大店の若旦那が唯一持ってないのは健康な体というなんだか羨ましいような、可哀想なような主人公が解いていく殺人事件も、妖がかかわっているからか、不思議な感じで進んでいきます。
あんまり真剣にならずにゆるゆると本を読みたい時にオススメです。
・「過保護ッッ!!」
若だんなの虚弱っぷりと、手代2人の過保護っぷりが笑えちゃいます。
・「ほのぼのスラスラ」
妖怪・殺人事件と、メインテーマはとても暗いもののはずなのに、良い意味で軽くてページがどんどん進んでいく。 あんまり軽い感じのノリの小説は好きではないのに、これはすごく面白かった。
ただ、後半までどんどん謎が深まるばかりで、眼に見えてページ数が減っていってるのになかなか解決せず、「こんなんでちゃんと最後まで事件は解決できるんかな?」と思っていたところ、案の定最後の方に行くと力が抜けた感じ。 もっとお供の妖怪をうまいこと使ったら面白くなってたはず。
にしても、「あーあ、終わってしまった」と続きを読みたくなってしまったのも事実なので、妖怪がお好きな人はどうぞ。可愛らしいキャラの妖怪が出てきます。
・「面白い世界」
家にあったので、インパクトのある表紙に惹かれて読んでみました。家族が買ったものでした。独特の世界があり私はとても気に入りましたが、購入した家族は"ほんわかしたくて買ったけど、ゆるすぎて続きを買う気がしない"と言っていました。絵は見る人によっては下手だと感じるかもしれませんが、私は上手いからこそのシンプルな絵に思います。絵も話もとても気に入っています。一見ゆるいですが、私としては内容は結構深いんじゃ?と思っています。
・「愛すべき居候キャラ」
アニメをきっかけに購入しました。 深夜たまたま付けていたTVから流れて来たのんきなオープニングに興味を持ち、そのまま第1話2話を観賞。か、可愛い!2話目に出て来たチーパッパが余りにも可愛かったので、コミックスを買ってみました。しかし残念ながらチーパッパはアニメのオリジナルキャラだったそうで漫画にはいませんでした…。でもそれを除いても、可愛い絵柄でほのぼのしたお話には癒されます。色んなキャラクターも見る事が出来て楽しい漫画でした。のらみみのおへそが堪らなく可愛い…。人間とキャラの様々な出会いや別れなど、少し切なくなる話もとても良いです。なんとなくのんびりしたい時に読めるオススメの本。
・「ドラ○もん的存在」
ドラ○もんのように子供と楽しく過ごすキャラクターこと『キャラ』の、のらみみを中心に話は進みます。全体的には、ほのぼのとしたストーリーが多いですが、中には涙腺を刺激されるエエ話もあります。とにかく、読んでみないと、どんな話かわかりにくいかもしれません。ほのぼのした漫画が好きな人にお勧めしたい本です。
・「ずっとある、こころのせつなさ」
子供の相棒には色々ある。おもちゃ、人形、ロボット…それらには子供相手だからゆえの、ほろにがい切なさがある。そして漫画の中で一番身近な相棒が‘居候キャラクター’ほのぼのとしたストーリーの中に彼らの切なさがにじみ出ている一冊です。
・「ファンタジーな世界だけどシュール」
アニメを見て第一巻を購入。タイトルだけ見たときはただのギャグマンガかと思ったらそうでなかったので。居候キャラと人間の関係を描いています。ほろりとする話も。キャラは子供と一緒で、その中身は本当に子供と同じ性格だと思っていました。でも人間社会と接するわけですからかなり世間慣れしてます。そのシュールさが好きです。
ドッタリ君はキモイです。
・「天然=野放しなのか??」
「ある意味ホラー漫画」と評されていたので音楽漫画でなぜ?と気になって読んでみたところ、納得です。1巻の表紙を拡大図で是非ご覧になってください。
指揮者を目指す千秋くんが挫折しかけたときに出会った”のだめ”はピアノはうまいけれどあらゆる人の理解の枠を超えた天然少女だった!
という出だしで、のだめの不思議っぷりは最初はものすごく怖いのですが、読んでいくと徐々に千秋くんと同じくらいのタイミングで平気になっていきます。ほかにも個性的な面々が出てきますが、どれもあきれはしてもひどく憎たらしいとは思えません。というかかなり笑えます。
この手の物語では珍しく感動は少ないですが、その分思い切り笑えますので、そういったのがお好きな方は是非ご覧になってください。
・「裏軒パパのファン」
第1巻はのだめこと野田恵と千秋さまこと千秋真一がひょんなことから出会う(あるいは遭遇する)くだりを収録。他にも主要キャラクターである裏軒のおにいちゃんこと峰龍太郎と峰パパ(裏軒の大将)も登場。メインの二人の存在も大きいけれど、この作品では峰父子の存在がとても大きいのだ。喩えるならば・・・チャーハンのグリーンピースバイプレーヤーファンの方には、ぜひにもチェックしていただきたく思います。
後々振り返れば、およそ運命の線が決して交わることがないように思える二人。そんな二人がふとしたきっかけで出会ってしまう。貴公子然としたエリート音大生と甲子園の土が自室内にある女の子の組み合わせ。これくらい整合性がとれないくらいミスマッチが運命の運命たるゆえんなのかもしれない。
「ふとしたきっかけ」なんて書いてしまったけれど、アプローチ方法はかなり強引である。のだめの強引なアプローチの前にたじたじとなりながらも、彼女の秘めたる才能に引き寄せられる千秋。彼の無意識ではあるにしても感情の機微が序盤の重要なポイントになる。
女性向けと表現するのが適当なのかどうか分からないけれど、初めて購入した女性向け漫画である。きっかけはクチコミ。素直に他人の言うことを信じない性格なので、裏取りのためにネットで調べてみたところ総じて好評だった。というわけでお試しで購入してみたのだが、あれよあれよという間に現時点で全巻(16巻)コンプリートしてしまった。私の行動をご覧いただければこの作品の面白さは察していただけるのではないかと思います。
・「マンガ世界の異色作」
おもしろいです。マンガとしてはかなり異色作。主人公の、のだめのキャラクターは、実生活にもいそうでいないキャラですがマンガの世界でも、いそうでいなかったキャラ。そのよさを引き出しているのが、絵。ドラマでやっても楽しいのはわかるけど、どんな女優さんが演じても、のだめにならないと思う。
コネタのギャグが冴えていて、(笑)のツボを心地よく刺激してくれます。ギャグマンガにありげな、記号論的「ここ、笑うところです」ってがわかるけど、きちんと笑わせてくれます。
音大を舞台にしたラブコメでは終わらない音楽の魅力まできちんと描けているところもすごい。これは、文句なくオススメです
・「ありそうでなかった音楽漫画」
ゴミタメみたいな部屋の住人、野田恵というキャラクターは今までの少女漫画にはなかったキャラクターでしたね。でも、そんなキャラクターの彼女に親近感を感じてしまいました。コミカルなギャグもテンポがよくて楽しく読めました。少女漫画=清潔清楚という概念を破った金字塔的な作品だと思います。
・「腹がよじれる・・・ぐふっ」
はい、おもしろすぎて腹がよじれます。音楽学校のピアノ科に所属する、一見下手かと思いきや「実はピアノ上手いしねー」(ピアノ科教師談)の天然・天才不思議少女野田恵こと“のだめ”と、外国育ちでおぼっちゃまで、だけど指揮者を目指して努力を惜しまない天才・美形青年千秋真一。
運悪く(?)千秋とのだめの家が隣同士だったことから、千秋君の恐ろしい運命(笑)が始まってしまいます。千秋に惚れて、猛烈な、しかし謎なアタックをするのだめに終始キレ気味の千秋くんですが、のだめの引くピアノの旋律に助けられたり身震いさせられたり。そんなこんなでこの二人、上手くいっているような全くすれ違ってるような・・・。
クラシック本格ラブコメ!・・・なんじゃそら?(笑)
・「和製魔法使いの話。」
那州雪絵の久々のノーマルコメディ。ボーイズラブ物語を書くようになって、発表誌がマイナーになってきていたけれど、これは久々のヒット。グリーンウッドを思い出させるかのような強引な物語展開と、個性的で面白い主人公。彼女の作品はこのノリが楽しい。今回は陰陽師のあととり娘(これを魔法使いといってしまうところがいい。)とちょっと宮崎駿キャラチックなのんびりパパ(本当は凄い術者)がひょうひょうと物語を引っ張っていく。続きが楽しみなシリーズを見つけて嬉しくなった。現在1~3巻まででているそう。2~3巻買っちゃおうかな。
・「久々に読んで楽しいヒロインです!!」
那州さんの本は、久々に手にとってみたんですが、これが面白い! ひさびさに気持ちのいいヒロインです。生活偏差値ゼロのパパの面倒を見、パパの弟子の人でなしを奴隷にし、パパが使役神にしたすんごい化け物なんかに囲まれて、テンポよくお話が進みます。今後がすごく楽しみ!
・「元気が出る♪」
政府にも顔の聞く陰陽師・・・の娘なんて境遇から受ける印象とは真逆の、健康的な主人公初音。彼女がいい!綺麗な絵柄やどこか退廃的な物語の陰陽師ものや退魔師ものもそれはそれで魅力がありますが、私はこの主人公を、好きだなあと思います。健康的というのは、体形とかもそうですが、精神が☆生活力ゼロな父親はそれで収入だけはたんとあるから、楽しようと思えばいくらでもできる環境です。でも彼女は朝に起き、家事をし、学校に行き、主婦にまぎれて夕飯の買い物をし、家事をし夜更かしもせずぐっすりです。自分を何かと弟子にしようともくろむ父親にぶつぶつ言いながらも父親の着物にアイロンを当て、家をたくましく掃除して回り、葬式への出席を押し付けられれば香典袋をコンビニで買って新幹線で用意し、おばちゃん達にまぎれて宴会の片づけを手伝い、バイト先で台風に遭遇すると砂袋を並べる。私にもややなじみの薄い、「人の中で育った」どこまでも健康的な娘です。そんな子が、陰陽師以外には何一つできない、子供のようなわがままさを持った父親を景気良く叱り飛ばすのは小気味がいい♪父親の他に、弟子の青年、使い魔の鬼(人型)、なんか変にかわいいクダギツネなどが登場します。陰陽師とは言っても主人公は「娘」なので、お札が乱舞してたり組みひもでアクションしたりしません(笑)ただ日本の昔ながらの妖怪との付合い方というか、日常にふと紛れた、重なった異空間というか・・・深く書き込まない、それゆえの絶妙な距離感は必見です。描かれる化け物たちは恐ろしいような、滑稽なような。語りにくい魅力があります。絵柄はちっともきらきらしていないですし若干雑ですが、この一瞬物足りなくも感じる独特の世界観をぜひご紹介したいです。・・・ただ新刊読むと次までが長いのがなかなかつらいとこです。
・「久し振りの那州 雪絵さんのパワーを堪能しました」
久方ぶりに那州 雪絵さんらしい、パワフルな作品に出逢えた、という感慨があります。陰陽師としては業界一であるが生活能力0の父親を抱える主人公は、生活感の染み込み過ぎた女子高生。ろくでなしの父親の跡なんか継がない!と豪語しながらも管狐を使い、父親の課した試験を本人が意図したわけでもなくクリアしていき、陰陽師への道まっしぐら?
とにかく我が道を突き進めっ!的主人公とそれに振り回されながらも良い味出してる脇役のコンビが見ていて楽しく、続きが今から楽しみです。
・「罠にハマった気分です。」
近所では5巻しか売ってなくて、それでも自分の電波的勘を信じ購入したら大当たり。タイトルからしてやられた!という感じ。漫画っていかに美味しく頂けるかってことなんだなぁと、この人の罠にハマる度に思います。(つまり、いつも忘れた頃に買ってしまい、ああ同じ作者だったっていう過去が。)私の好みから言うと、絵はすごく綺麗だと思わないけれど、一度見ると、目がはずせなくなる、そういう魅力的な画を描く方だと思います。何より物語は、脚本のようで、いつもどきどきさせられます。これからも続けて欲しい作家さんの一人です。
・「カチカンのソウイ。」
『自分にとって、仕事って何?』という、とても根源的な問題を突きつけてくれる作品です。とはいえ、それは押し付けがましいものでもなんでもなく、えらく客観的な視点で描かれている。
仕事してこそ人生!と言わんばかりの主人公・松方弘子。仕事は適当にソツなくこなすもの、という田中。人生の“抜き方”を熟知している成田。嫌われ役に徹する編集長。少し甘えが残る若手のまゆ。醸し出すオーラで、ありえない事をありうる事に変える女・梶。
他にもいろんなキャラクターが出てきますが、みんなそれぞれ、ちゃんと仕事に対する価値観が違うんです。これって当たり前の事だけど、一人の人間が描く世界の中で、となると、けっこう難しい事だと思います。
読み進めると、自分と合う!というキャラクターが必ず見つかりますよ。
すでに社会人な人はもちろん、これから社会に出ていこうとする方にも読んで見て欲しいですね。
絵がオシャレなのは言わずもがなですが、安野さんのストーリーの作り方の巧さも際立っております。さすが。基本的に一話完結形式ですので、その辺りも読んでいて疲れないポイントかも。
・「仕事人間?」
安野さんの作品は登場人物のファッションなどを見るのも楽しくて、女性ファンが多いと思いますが、今作ははモーニングに掲載されていた作品で、読者層としてはサラリーマンなど働く男が多いのではないかと思います。主人公?は28歳仕事に燃える雑誌編集者松方弘子。話の中心にいるのは彼女ですが、読みきりタイプで一話ごとに主人公が変わります。
仕事に燃える女、仕事は入れ込みすぎずあくまでバランスと割り込む男、嫌な仕事を続ける男、女を武器に働く女・・・などなどいろんなタイプの働く大人が描かれてます。それぞれに理由を抱えながら、今日も働く!
自分はこのタイプだな~と考えながらよむのはもちろん、高校生や大学生など就業前の学生にも読んでほしい。スマートじゃなかったりするけど、働く大人はかっこいい!!
2005年初夏に2巻発売予定です。
・「ひた走れ、松方弘子と「働きマン」!」
一人の女性がさっそうと現れた。『働きマン』の主人公、松方弘子(28歳)である。
本作は仕事に恋に奮闘する、そんなヒロインをリアルに描いたマンガだ。硬派週刊誌の記者にして、デートの約束より仕事を優先してしまう松方は、バリバリの女サラリーマン。けれど彼女は決して「女の皮をかぶったオヤジ」として描写されてるワケではない。『どーにかしてよ 新人 田中 !!』と愚痴を言い『もう3ヶ月以上セックスしてないなあ』とボヤく松方弘子は、我々30代前後の女性にとって、等身大のヒロインだ。「仕事をする女性」が特殊な存在だったのは、遠い昔の話。今の我々女性にとって「仕事」とは、当然あるべき「日常の問題」なのだ。
松方弘子は、どんなときでも美しい理想の女性では決してない。ときにはものすごくブザマな姿も見せる。けれどそれでも尚、彼女はかっこよく美しい。それはあがきながらも現実から逃避せず、きちんと責任を引き受けるからだ。その責任が何なのかと問われれば、それは「女であること」「大人であること」更には「サラリーマンであること」の責任だ。女であることに腹をくくり、そこから逃げることを選ばなかったから、かくも彼女は美しい。
「さくらん」にひき続き、安野モヨコは『女のハードボイルド』を見事に描ききっている。もしかして、正面きってリアルに現代の「女の仕事」や「女サラリーマンの姿」を描いたのは、安野作品に関わらず、本作品が最初なんじゃなかろうか。今後の展開が、とても楽しみだ。
・「日本の全ての「働きマン」のために」
週刊誌「JIDAI」編集部を舞台にした連作集。第一話の松方弘子は、28歳のやり手編集者。世界的に通用する雑誌を創る夢のために、猛烈に働いている。疲れきって家に帰って倒れるように寝るだけの生活・・・恋人とのすれ違い、いらだちや不安、上司や同僚との関係がリアルに描き出されている。作中のセリフのひとつひとつが重く、読者の胸に迫る。1話完結形式で男女取り混ぜた様様な働き方の苦悩と幸せの真実を提示しており、その完成度の高さにうならされる。個性豊かな人々の「働きマン」ぶりをシビアに、そして温かく優しい視点で描き出した安野モヨコの最新傑作。
・「ライフワーク」
正直安野モヨコというと、どこかで、「ちゃんとした絵は描けない偏りのある漫画家」と勝手に思っていたが、青年誌できっちり描ける人ということに初めて気付いた。登場人物もバラエティに富んでおり描かれている世界もバランスが取れている。この作品は作者にとってもきっと代表作の一つになると思うので、是非ライフワークとして続けていってほしいと願います。
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