ディッピン (詳細)
ハンク・モブレー(アーティスト), リー・モーガン(演奏), ハロルド・メイバーン(演奏), ラリー・リドレイ(演奏), ビリー・ヒギンズ(演奏)
「ROCK好きでJAZZを聞いてみたいヒトは絶対これから!」「間違いなく名盤です。」「B級テナーと呼ぶのは間違い。ミドル級テナーと呼ぼう。」「モブレーの人気盤」「曲が終わるまで動けません!」
デューク・エリントン・アンド・ジョン・コルトレーン (詳細)
デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン(アーティスト), デューク・エリントン(演奏), ジョン・コルトレーン(演奏), ジミー・ギャリソン(演奏), アーロン・ベル(演奏), エルヴィン・ジョーンズ(演奏), サム・ウッドヤード(演奏)
「最初の一音」「コルトレーンが歩み寄るカタチ」「ステキな2人のセッションでした」「巨匠同士の出会い」「実は刺激的なアルバム」
Jazz Immortal (詳細)
Clifford Brown(アーティスト), Zoot Sims(アーティスト)
「ウェスト・コースト・ジャズとの邂逅」
1958マイルス+2 (詳細)
マイルス・デイヴィス(アーティスト), ジョン・コルトレーン(アーティスト), キャノンボール・アダレイ(アーティスト), ビル・エヴァンス(アーティスト), ポール・チェンバース(アーティスト), ジミー・コブ(アーティスト), フィリー・ジョー・ジョーンズ(アーティスト)
「池田満寿夫のジャケットもいい、マイルスの洗練されたサウンドを満喫できる一作」「マイルスを聞き始めようとする人にとって本作は最適」「便利な定番アルバム」「カインド・オブ・ブルー前哨戦!」「セクステット時代の貴重な音源」
Settin' the Pace (詳細)
John Coltrane(アーティスト)
「地味であまり知られていないのだろうか?」「インパルス盤に負けていない」
Thelonious Alone in San Francisco (詳細)
Thelonious Monk(アーティスト)
「モンクの内的独白」「懐かしい匂い」「モンクの幸せな気持ちが伝わる」「モンクの作品中文句なしの逸品!」「ソロでベストか!」
Monk in Tokyo (詳細)
Thelonious Monk(アーティスト)
「モンク入門に最適」
Someday My Prince Will Come (詳細)
Miles Davis(アーティスト)
「マイルスで一番ロマンチック」「絶好のジャズアルバム」「究極のミュートトランペット」「マイルスのモード手法完成記念碑」「フランシス・テイラーのおつむのほどは・・・?」
Night Dreamer (詳細)
Wayne Shorter(アーティスト)
「コンセプトアルバムの元祖かも。」「もう夢見心地にさせられる」「ブラックナイルすばらしい。」「BN初リーダー作品に懸ける意気込みは怒気迫るほどです」
モダン・アート (詳細)
アート・ペッパー(アーティスト), ラス・フリーマン(演奏), ベン・タッカー(演奏), チャック・フローレス(演奏)
「ペッパーのブルース・フィーリングあふれる名盤」「蝶のように舞い、蜂のように刺す」「Modern Artのあるべき姿」「「ブルース・イン」〜そして「ブルース・アウト」」
Alone (Again) (詳細)
Bill Evans(アーティスト)
「複雑なハーモニー」「渋い珈琲店で流れるジャズピアノ」「エヴァンスミュージックの神髄此処にあり」
枯葉 (詳細)
ウィントン・ケリー(アーティスト), ポール・チェンバース(演奏), サム・ジョーンズ(演奏), ジミー・コブ(演奏)
「3部作締めのリラックスしたアルバム」
Charlie Parker with Strings: The Master Takes (詳細)
Charlie Parker with Strings(アーティスト)
「1940年代のムード・ミュージックが聴ける。考えようによっては凄くお得だ(笑)」「バードをたっぷりと聴くならこれだと思うけどな」「Beautiful」「フェイバリット」「こんなCDに僕はなりたい。」
グルーヴィー (詳細)
レッド・ガーランド(アーティスト), ポール・チェンバース(演奏), アート・テイラー(演奏)
「Groovy!」「ピアノトリオ必聴の一枚」「ジャズの教科書のような作品?」「ブルースとカクテルの似合うピアニストの代表作」「まさしく、グルービィー!!!」
モダン・ジャズ・ジャイアンツ3 (詳細)
ソニー・ロリンズ(アーティスト)
「僕の大好きなロリンズがここにいる」
「青春のトランペッター、リー・モーガンのメモリアルワンホーン・アルバム」「帰るべき家」「青春のトランペッター、リー・モーガンのメモリアルワンホーン・アルバム」「帰るべき家」「帰るべき家」
The Big Beat (詳細)
Art Blakey(アーティスト), Jazz Messengers(アーティスト)
「楽しくてしょうがない」「ウェイン・ショーター時代の幕開け」「やはり…リマスター大失敗。」
Portrait in Jazz (詳細)
Bill Evans(アーティスト), Scott LaFaro(アーティスト)
「私のJAZZの始まり。」「老いた父をも惹きこんだ名盤」「クールなアタックとスリルに満ちたアドリブ」「聞き手を引き込む優しい演奏」「軽やかな枯葉もなかなかです」
Blowin' the Blues Away (詳細)
Horace Silver(アーティスト)
「名作ぞろいの傑作」「これだよ、これ!」「安心して聴ける50-60年代のジャズ」「安心して聴ける50-60年代のジャズ,」
ブルース・ムーズ (詳細)
ブルー・ミッチェル(アーティスト), ウィントン・ケリー(演奏), サム・ジョーンズ(演奏), ロイ・ブルックス(演奏)
「僕が思う「品の良さ」」「珠玉のソロ」「シミジミとした語り口」「ブルー・ミッチェルの最高傑作!」「聴く人には名盤、プレイヤーにはお手本」
Stitt Meets Brother Jack (詳細)
Sonny Stitt(アーティスト), Jack McDuff(アーティスト), Ray Barretto(アーティスト)
「しぶ〜いソウルジャズ 」「あっさり味のマクダフ」
ソニー・クラーク・トリオ+4 (詳細)
ソニー・クラーク(アーティスト), マックス・ローチ(演奏), ジョージ・デュビビエ(演奏)
「cool&dry!」「クラーク節の美味しさがいっぱい」「乾いた音色のソニクラの代表作!」「It Is Time.」「ラストの「ソニア」は名曲。」
ヴィレッジ・ヴァンガードの夜 (詳細)
ソニー・ロリンズ(アーティスト), ウィルバー・ウェア(演奏), エルヴィン・ジョーンズ(演奏), ドナルド・ベイリー(演奏), ピート・ラロカ(演奏)
「50年代のロリンズがいかに凄かったのか」「ライブとは」「ロリンズのピアノレスカルテット」「village vanguard」「ドン・ニューカムって知ってる?」
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>G-I>Hank Mobley
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>D-F>Duke Ellington
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Bill Evans
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>J-L>John Coltrane
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>S-U>Thelonious Monk
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>M-O>Miles Davis
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Art Pepper
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>P-R>Paul Chambers
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Art Taylor
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Art Blakey
オルタナティヴロック>アーティスト別>T-Z>Talk Talk
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>J-L>Jack McDuff
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>M-O>Max Roach
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>D-F>Elvin Jones
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>J-L>Lee Morgan
・「ROCK好きでJAZZを聞いてみたいヒトは絶対これから!」
モブレーの最高傑作!2曲目のリカード・ボサノバがダンスクラシックとして、Clubの定番ですが、私的には、1曲目のThe Dipが超お勧め!ここでの主役はモブレーであるのは当然ですが、モーガンのペットも火を噴き、ハロルド・メイバーン(この頃はJr.がついてた)のピアノもいかしてる!
あなたが、もしもRock好きで、最近、JAZZでも聞いて見ようか・・・と、JAZZ好きの友人に尋ねたとしましょう。きっと友人は、「MilesやSony Rollins、Bill Evansをまず聞け」と薦めるでしょう。で、聞いて見たが・・・寝てしまったそこのあなた!または、JAZZ ROCKってどこぞの雑誌に書いてあるんで、リー・モーガンのSidewinderを聞いてみたが・・・やっぱり寝てしまったそこのあなた!!The DipとRecard Bossa Novaを聞いて、まだ寝たら(3曲目で寝るのは許す)、もうJAZZは聞かなくて良いです。Rockを聞き続ける事がHappyだよ。僕は、これを聞いてROCK一筋からJAZZにハマッテしまいました。
とにかくお勧めですよ!
・「間違いなく名盤です。」
巷でよく聞くレビューに、「~が入ってるから名盤」てな批評があるが、それはあくまで名曲、名演で評価されるべき。だがこのアルバムは間違いなく「名盤」。コルトレーンやソニーロリンズのようなインパクトには欠けるモブレイだが、メロディ・センスの良さはピカイチ。ジャズ・ロック、ボサノバ、ハードバップ、モード、バラードと多彩な曲調は最後まで飽きさせないし、何よりメンバー全員が一丸となって良いアルバムを作りたい!楽しんで演奏したい!というような雰囲気が微笑ましい。朴訥なモブレイとトンガったモーガンの演奏も好対照。このアルバム、もっと名盤として評価されてもいいのでは?!
・「B級テナーと呼ぶのは間違い。ミドル級テナーと呼ぼう。」
ハンク・モブレーは、60年代前半にマイルスクインテットにいた時代に、マイルスにいびられた(アルバム「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」でコルトレーンと比較された!)が、コルトレーンやロリンズは、ヘビー級テナーであり、ミドル級テナーのハンクとは、音色が違って当たり前。余談だが、スタン・ゲッツはライト級テナーである。C級テナーではないでしょう!A>B>Cというランクでは決してありません。そのモブレーが、ブルーノートに残した楽しいアルバムがこれ!モブレーには、シリアスな「ソウル・ステーション」や「ワーク・アウト」がありますが、「楽しければ良いじゃない!」路線で録音した作品。JAZZはシリアスだけじゃない。実力が無ければ、楽しい作品も作れません。ちなみに、ヒットした「リカード・ボサノバ」はボーカルアレンジしたものがTVのCMに流されていましたが、晩年のモブレーは、自分の作品であるのも忘れてしまっていたという噂もあります。70年代の隠居暮らしで、(あるいは、マイルスコンプレックスで?)惚けてしまったのでしょうか。それはさておき、メーカーさん良くやりました。これでJAZZファンが増えれば良いのです。今までが高すぎましたよ。だから、みんな輸入盤を買ってしまうのです。ライナーノーツの訳を載せるだけでは高すぎます。これからは、この価格で通して下さいよ。ところで、「The Other Side Of BLP1500」も3,000円位でCD化して下さい。
・「モブレーの人気盤」
なんといっても「リカード・ボサノヴァ」の名演で有名。アップテンポのボサノヴァ・タッチのこの曲は、イーディ・ゴーメの歌でかつてCM曲にもなりました。日本人好みのメロディーを持った曲です。ここでのモブレーの作曲の才能は素晴らしく、1曲目の「ザ・ディップ」も颯爽としたかっこいい曲です。相手役のモーガンは、Blue Noteでは旧知の仲で気心知れた関係。こちらも素晴らしいプレイ。ピアノのメイバーンもメリハリあるバッキングで新鮮なプレイ。どのナンバーも聞きやすく、覚えやすいメロディで親しみもてます。60年代モダン・ジャズの1つの名盤といえると思います。
・「曲が終わるまで動けません!」
ロックやヒップホップが好きなんですが、なんとなく聴いたのがDIPPINでした。大人になってCD買ってもちゃんと聴かない人沢山いますよね?私もそんな感じなんですが一枚飽きずに聴けました。っていうか最高です!
・「最初の一音」
青春時代のように、もうガムシャラにはジャズを聴かなくなった今でも、時々引っ張り出してきて聞きたくなる、ほんの数枚のうちの1枚です。さほど評価が良くないようなので、ちょっと悲しくなってレビューに参加です。アルバムの出だし、波のように静謐に規則正しく始まるエリントンのピアノのシンプルなリフレイン。やがてそれに心地よく身をゆだねるようにコルトレーンのサックスがメロディーを紡いでゆく。レコードで聴いていた時は、針を置いてからのしばらくの静寂の後にエリントンの最初の「タラララランラーン」が聴こえてきて、その瞬間のゾクッとする感じがたまらなかったものです。このアルバムではコルトレーンの演奏もあくまで「静」ですが、それは巨匠への遠慮というより、エリントンという広大で深い海に心地よく漂い、ただ無私に美しいメロディーを探っているだけのように、私には感じられ、挑発し刺激しあって高みに昇ってゆくのみが、ジャズの名演ともいえまいと思うのです。シンプルで美しく、そして優しい。それが今でもこの1枚を聴き続けている理由かもしれません。
・「コルトレーンが歩み寄るカタチ」
1962年9月26日ニュー・ジャージーで録音。当時、ジョン・コルトレーンは36才、デューク・エリントンは63才。ジャズ・ファンなら誰でも知っている逸話だが、このアルバムのレコーディングの時期、ジョン・コルトレーンはマウス・ピースの調子が思わしくなく、いつものようにブロウしまくって疾走するコレクティブ・インプロビゼーションが出来なくなってしまったといわれている。その時やむなくバラードのアルバムを3枚レコーディングすることとした。それが本作と『ジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマン』そして『バラード』だ。これがとてつもない名盤を生む。ジャズの歴史の中にはこういう逸話は数々あって、有名どころではキース・ジャレットが最悪の体調と最悪のコンサート・ホールで残した『ケルン・コンサート』、自宅療養中に自宅でレコーディングした『ザ・メロディ・アト・ナイト・ウイズ・ユー』がある。そういうふうに何か不具合である時の方がミュージシャンはいつもにない力を見せてくれるものなのかもしれない。
本作では7曲中、5曲がエリントンのオリジナル、3の『Big Nick』1曲だけがコルトレーンのオリジナルだ。この曲構成が示すように、主体はあくまでもデューク・エリントンにあってコルトレーンが歩み寄っているカタチになっている。しかし、中身は逆様である(●^o^●)。
コルトレーンでは絶対外せない一枚だ。
・「ステキな2人のセッションでした」
5曲目の「マイ・リトル・ブラウン・ブック」が秀逸ですね。大好きな曲です。 コルトレーンの吹くバラードは絶品です。このテイクでは内省的になりすぎず、美しいメロディを素直に奏でており、エリントンのピアノもそっと支えているのがとても好ましいですね。 穏やかなセッションで始まり、徐々にコルトレーンの伸びやかさが音に込められ、次第に落ちつきを取り戻し、この魅力的な演奏が終結します。 いつまでもこの幸せな時間が続けば良いのに、と思わせる演奏でした。
1曲目の「イン・ア・センチメンタル・ムード」がまたいいですね。エリントンのピアノの入りが印象的です。コルトレーンのテナーもどこかエリントンの世界に身を委ねている感じがして、彼に敬意を払っているのが感じられます。 名アルバム『バラード』のコルトレーンがお好きな方には、このアルバムもきっと気に入られることでしょうね。
エリントンとコルトレーンというジャズ界の巨人が出会ったステキなセッションでした。ジャズっていいなあ、と思えるアルバムです。
・「巨匠同士の出会い」
前衛的なコルトレーンには、ついていけない。メロディが欲しい。ピアノとサックスの巨匠同士の出会い、エリントンはなぜか控え目。そして、この作品には優しさが感じられます。私は「BALLADS」、「J.C. AND JOHNNY HARTMAN」と並べて三部作と呼んでいます。特にこの作品は仕事が終わってほっとした、たそがれ時に愛聴したい、そんな感じ。IN A SENTIMENTAL MOODにシビレます。
・「実は刺激的なアルバム」
コルトレーンのインプロは もう少しでフリーキーになるかならないかという案配。 とてもかっこいいです
・「ウェスト・コースト・ジャズとの邂逅」
ブラウン=ローチ・クインテットの旗揚げは西海岸だが、ブラウンもローチもウェスト・コースト・ジャズ・ムーヴメントには関わっていないし、影響の授受もない。彼らは生粋のハード・バッパーである。この作品では、そのブラウンが、クール・ジャズの面々に混じって東西共演を立派に果たし、成功を収めたことが確認できるのである。東西融和の録音には、同じパシフィックに「グランド・エンカウンター」という傑作もある。喧嘩セッションにならないところは「クール」のせいなのか、ブラウンが見事に溶け込んで違和感を抱かせないところが聞き所。もちろん、妙な小手先の調整はするはずもなく、堂々のがっぷり四つなのだが、演奏内容は「抱擁」というほうが相応しい。ブラウン・ファンは必ずコレクションしていなければならない傑作である。なお、ブラウンはまだあまり持ってないというファンには、輸入盤のThe Complete Blue Note & Pacific Jazz Recordingsのほうを勧める。
・「池田満寿夫のジャケットもいい、マイルスの洗練されたサウンドを満喫できる一作」
片面CBS吹き込みの”マイルス・セクステット”で残る片面がフィリップスの”死刑台のエレベータ”であった「ジャズトラック」から、日本の企画でセクステットだけをまとめたのが本アルバム、ということで70年代に唐突に出てきた感があった。
池田満寿夫のイラストが素敵なジャケット(これは女性は100%「ステキ〜!」という)にも惹かれて買った記憶がある。
パーソネルの中で触れておかなければいけないのは、3人。このアルバム収録の二ヶ月前に名盤"Something Else"を、Milesを招いて作ったキャノンボール・アダレイ(実のところ、これはMilesがリーダーのアルバムになっている)。Milesの師匠、チャーリー・パーカーを彷彿とさせるアルト・サックスである。それから、ビル(ギルではない)・エアバンスのピアノ。彼の”Explorations”を聞いてもらえばわかるが、独特のたる〜いサウンドを展開する。そして、テナー・サックスをブロウするジョン・コルトレーン。
・・・それにしても、なんて洗練されたお洒落なサウンドなんだろう。約半世紀前の作品とは思えない。聞いていてうっとりするMilesのベストプレイの1つである。
・「マイルスを聞き始めようとする人にとって本作は最適」
これから50年代、60年代のジャズを聴いてみようと考えている人にとって、ビル・エバンス・トリオの諸作品やコルトレーンのBalladsから聞き始めるのもいいでしょう。しかし、私が1958年生まれなので本作を薦める訳ではありませんが、マイルスを中心にこれからジャズを聞き始めようという人にとっては、本作が入口として最適なのではないでしょうか。とにかくこの時期にマイルスの下に集った面子が超豪華。ビル・エバンス、コルトレーン、キャノンボール・アダレイ,,,彼らが順にソロをとるオン・グリーン・ドルフィン・ストリートなど圧倒的な素晴しさです。この曲に関しては本作のものがベスト・ヴァージョンと言えるのではないでしょうか。それを含めて初心者にとって聞きにくい曲は1曲もありません。かといって、それは本作のレベルが低いなどという意味では決してありません。本作はジャズを聴き込んだ人にとっても何度でも聞き直したくなるジャズ史上に残る名演揃い。本作はマイルス愛好者にとっても常に自分のポジションを確認する規範となることは間違いないでしょう。本作でマイルスを気に入った人はKind of Blueに進むことを薦めます。
・「便利な定番アルバム」
日本が世界に誇る名編集盤です。マイルス隠遁中の1979年に、散逸していた1958年の音源をまとめたアルバム。ジャケのデザインは池田満寿夫で、1958年頃のマイルスのアルバムのジャケと全く異なる雰囲気の洒落たもので、これは賛否の分かれるところでしょう。「'58 Miles Featuring Stella by Starlight」なる同趣旨の別編集盤もありますが、本作品には"Fran Dance"の別テイク(マイルスなので当然テーマの処理が全く異なる)が入っていること、また2つの"Little Melonae"(ややこしいですが、オリジナル「1958 Miles」収録のものは56年10月のマラソン・セッションでの録音で、今回のボーナスが1958年録音です)が入っているので、断然こちらを推します。 あ、勿論内容は最高ですよ!!特にマラソン・セッションあたりを好きな人には欠かせないアルバムです。
・「カインド・オブ・ブルー前哨戦!」
マイルスは1958年、キャノンボール・アダレイを迎え入れセクステットにバンドを拡大。やがてビル・エバンスが加入、ドラマーもジミー・コブに交替、いよいよ役者がそろっての初顔合わせ的録音が本作である。(5曲目のみ旧クインテットでの録音。)この録音ではまだまだガチンコモードではなく試運転のような段階なためわりと肩肘はらずにスタンダードなジャズをやっている。そのため実に親しみやすくマイルスを初めて聴く人にお薦めしたい。特に素晴らしいのは当然マイルスとビル・エバンス。このアルバムを聴くとやはりビル・エバンスなくしてカインド・オブ・ブルーはありえなかったと思ってしまう。すぐにそれとわかる彼のプレイ、優雅で美しく力強い。もちろんコルトレーンはじめ皆素晴らしいのだが。この録音の後、この6人はジャズ史上最も偉大な仕事をする。それが「カインド・オブ・ブルー」なわけだが、その歴史的名盤誕生前夜、グレイト・セクステットの出会いを記録した本作も実に味わい深いものがあると思う。
・「セクステット時代の貴重な音源」
マイルスの前半生における最高傑作「カインド・オブ・ブルー」を生み出したフォーマットによる演奏は今日ますます貴重なものとなっている。とりわけマイルスの方向性に大きな変換の機動力ともなったビル・エバンスの参加したアルバムは本作を入れて4枚ほどであり、セクステットの豪華さも含め大きな金字塔としてそびえているといえよう。何よりもセンチメンタルなムードがエバンスとマイルスのコラボレーションによって生み出されていることを強く感じるが、池田満寿夫の版画をあしらったジャケットのしゃれた印象とあわせて手元に置いていたいCDである。オン・グリーン・ドルフィン・ストリート、フラン・ダンス、星影のステラ、ラヴ・フォー・セールといったバラードがマイルスのミュートプレイで聴かれるのが何よりもうれしい。プラザホテルでのライブ、ジャズ・アット・ザ・プラザと聴き比べても、スタジオ録音のバランスのよさも手伝い、よりクオリティの高い音源であり、完成度のたかい当時のセクステットを気軽に楽しむことができる。
・「地味であまり知られていないのだろうか?」
~初期のプレスティッジ作品の中でも、なんとなく地味な存在のアルバムだが、内容は「ソウルトレーン」や「スターダスト」「ラッシュライフ」などと肩を並べるほど内容の充実した作品である。おなじみのリズムセクションを従え、コルトレーンのリリシズムが光る。ただ、どうしても1枚通して聴くと若干飽きてきてしまう。同じようなアプローチ、スタイルの作品が~~並べられているためだと思うが、これが少し残念・・・。しかし、コルトレーンの音楽を聴きたい人にとっては、そんな事全く気にならないはず。ジャッキー・マクリーンの曲を演奏しているところなんか、そそられます。~
・「インパルス盤に負けていない」
一曲目の"I See Your Face Before Me"は昔の"Transition"に入っていた"Dear Lord"と同じ曲じゃないですか。まあジャズの世界では良くあることなんでしょうねこういうのは。コルトレーンのバラード集と言えば、例のインパルスからの"Ballads"が有名ですが、あれは気の抜けたソーダーのようなものと仰る人々もいます。どこか淡々としていて感情があまりこもっていないようにも感じられる。さあこちらはどうでしょう。誠実でクセのないビッグなトーンのテナーが堂々とバラーズをプレイする。感情過多ではないが、知性と感性のバランスが上手く取れているように感じられます。テナーの鳴りも悪くない。吹くところは吹き、抜くところ上手く抜く。ペースの掴み方を理解したようです。ガーランド(ピアノ)、テイラー(ドラムス)、チェンバース(ベース)のバックのサウンドも文句なし。地味なアルバムだが、リッラクスした内容で、余裕と自信に満ちたワンホーンアルバムだ。
●Thelonious Alone in San Francisco
・「モンクの内的独白」
やさしく、切ない曲が多く、モンクの中では一番好きなアルバムです。いつも暴れているモンクが、ここでは静かに自分に語りかけているような印象をうけます。とても小さな音で、ずっと聴いていたいアルバム。ビル・エバンスやキース・ジャレットにはない孤独さを感じます。
・「懐かしい匂い」
ジャズ・バラードというと、どうしても恋愛が主題のものが多いので、男女の恋模様を想起させるものが多い。
でもモンクのバラードは、子供が無垢で透明な言葉をつぶやくような、もしくは、老人が昔語りを飄々としゃべるような、そんな懐かしくも切なく、甘い情緒がある。日向に座って、いつの間にか寝てしまった日。目が覚めると夕暮れで、なぜか、じわっと涙がにじんだ日。そんな感覚を今でも胸のうちに持っている人にはぜひお勧めです。
本作収録の”リメンバー”。追憶をたどるような、私的な独白。金子みすずの詩世界を思い出します。
・「モンクの幸せな気持ちが伝わる」
1959年10月21日・22日、タイトルのとおりサンフランシスコで録音。
1951年にモンクは大麻事件に巻き込まれ、クラブ出演の許可証明書であるキャバレー・カードを没収されてしまう。そして愛妻ネリーの稼ぎで生活を余儀なくされていたが、その彼を救ったのがリバーサイド・レコードのプロデューサーだったオリン・キープニュースだ。彼はブルーノートのアルフレッド・ライオンの自宅で、初めてモンクのレコードを聴いて衝撃を覚え、55年プレスティッジに溜まっていたモンクの借金を肩代わりしてリバーサイド専属に迎え入れた。かくて理解者と安定を得たモンクは傑作を連発するのだ。
このアルバムは特に安定した気持ちで幸せそうに自らの旋律を奏でるモンクを感じることができる。よーく聴くとモンクがぼそぼそ言いながら演奏しているのが分かる。そのぼそぼそした声はグレン・グールドやキース・ジャレットのような粗放なものではないが、自作をピアノに向かい弾く愉しさと幸せを押さえきれない、といった感じがする。その幸せな気持ちが聴くものにも伝わる。モンクのソロ・アルバムでそういう気持ちにさせてくれるアルバムはこのアルバム以外にはない、と思う。ずっと聴いていたい作品だ。
・「モンクの作品中文句なしの逸品!」
独特の音世界を持つアーティスト。それがモンクです。それゆえに好き嫌いがはっきり分かれる人でもあります。私は、もちろん大好きで、彼のアルバムは蒐集の対象になっています。このアルバムはソロピアノ集で彼の音世界をじっくりと堪能できます。他にトリオ演奏なども所有していますが、彼を深く知るためにはこれがベストです。なかでもおすすめは、2曲目のRuby,My Dearです。どこか現代音楽風を思わせる不思議な音世界です。単にジャズという枠組みでは、くくれない人でもあります。ぜひ!
・「ソロでベストか!」
モンクのソロアルバムは他にヒムセルフとソロモンクを持っているがその中ではこのアローンインサンフランシスコが好きだ。内省的なヒムセルフと快活なソロモンクの録音時期も聴いた印象もその中間。
・「モンク入門に最適」
数あるモンクのライブアルバムのなかではこれが一番だ。それは、タイトルがイン・トーキョーだからだけではない。モンク・カルテットのパッケージングにおいて、これ程シンプルかつヘビーにまとまっているものはない。ただ、2CDセットにしては、収録曲数が少ないのが唯一の欠点?。初のファー・イーストへの出張のせいか、団長をはじめご一行様は何故かよそよそしく少しそっけない。そこがライブでは常に冗長なこのカルテットをコンパクト化し、中身を充実させる結果となった。これは結果超オーライ。一見とっつき難いと思われるモンクの音楽をとても分かりやすく身近に感じさせてくれる要因になっている。音質が格段に向上したこのリマスター盤はモンクを知るには絶好の機会と言える。
・「マイルスで一番ロマンチック」
変貌を続けたマイルスで最もロマンチックなアルバムがこれだと思う。何と言っても『いつか王子様が』のプレイが素晴らしい。マイルスだけでなく全員が凄いのだ。
元気がない時、僕は少し音を大きくしてこの曲を聴く。少しずつだが回復させてくれる、そんなエナジーを持った演奏だ。
・「絶好のジャズアルバム」
一般的に、このアルバムは過小評価されていると思う。理由を挙げると、1.同時期の録音に、あの『カインド・オブ・ブルー』がある。2.テナーがハンクモブリーである。3.タイトルが『いつか王子様が』である。4.ジャケットが女性の顔である。
これらの理由で、歴史的評価を盲信する、まじめなジャズファンは本作を敬遠しているのではないか。
本当に聴いて判断しているのか、と言いたい。
バラード、ブルース、スパニッシュなどバラエティに富んでいて飽きさせないし、マイルスもサウンドクリエーターしてではなく、トランペッターとして演奏しているのも好感が持てる。ウィントン・ケリー(p)のセンスの良いソロとバッキングも特筆もの。
マイルスのジャズアルバムでは、夡?せない好盤である。
・「究極のミュートトランペット」
個人的にはマイルズ・デイヴィスの一番好きなアルバム。タイトルナンバーの、マイルズ、モブリー、ケリーそしてトレーンと続く四者四様の即興演奏のぶつけ合いがたまりません。そして続く「OLD FOLKS」のミュートトランペットの美しさに呆然とするしかない私。この2曲を聴くだけで買う価値のあるアルバムです。もちろん残りの曲もみんな良いです。このリマスター盤の音質も大向上しています。特にシンバルの音には鳥肌が立ちますよ。オススメ。買い替えるなら今!
・「マイルスのモード手法完成記念碑」
コルトレーンが二曲に参加している。彼は既にGiant Steps等を録音しており、マイルスに臆することなく堂々とプレイしている。それに引き換えモブレーは彼の湿性の音色もあるのだが、マイルスの音楽性と明らかにミスマッチである。ラウンド・アバウト・ミッドナイト、カインド・オブ・ブルーそして本作が50年代から60年代初頭にかけての三大傑作であろう。モード手法を自家薬籠中のものにしたマイルスの余裕ある演奏が楽しめる。カインド・オブ・ブルーにビル・エバンスが必要であったように、モード手法完成の証としてコルトレーンが必要だったのだ。
・「フランシス・テイラーのおつむのほどは・・・?」
このCDを飾るポートレートは当時のマイルス夫人のフランシス・テイラーであるが、どうもデザイン的に軟弱という意見があるらしい。何かマイルスという人、コワモテのイメージが定着していてこのCDのタイトルもタイトルだけに、余計引っかかるようだが、小生はタイトルもデザインも双方気に入っている。
さて、このCDの白眉は1と5。1のタイトル曲はマイルスお得意のハーマン・ミュートでのバラードであるが、これがいつになくイカす。メロディーを分解せず、原曲に忠実に吹いている。新参のモブレーの湿った音も良いし、これに続くコルトレーンも当然にヒップであるが、この2人のテナー奏者がいなくても良かったかも、と考えてしまう程、マイルスの吹くテーマが素晴らしい。正にマイルス・ワールドそのものであり、他者が入り込めない雰囲気を作ってしまう。至芸と云うべきだろう。ワンホーンで演っていたらと、しみじみ思うのである。逆に、5はコルトレーンを聴くべきトラック。この曲はワルツで、コルトレーンの高名な「My Favorite Things」もワルツであることを考えれば良い演奏は事前に予想出来たかもしれないが、男性的で強面のの音はマイルスと対をなすコントラストである。ドラムスがエルビン・ジョーンズであれば正にコルトレーン・カルテットの音になった。その点でジミー・コブのドラムスは小生には些か物足りなく映ってしまった。カインド・オブ・ブルーのような革新性は無く、録音順としてはその後だけに進取の気象が逆転した内容、という人もいるが、内容は文句なしの★★★★★星。それ以下にする理由は小生には全く思い当たらない。
・「コンセプトアルバムの元祖かも。」
ショーターのブールーノートの第1作目にしてこの完成度…。「…生きとし生ける者すべてにやってくる審判~」といったコンセプトを持った、ジャケを含めプログレを先取りしたような内容の名盤!!素晴らしい曲の中ショーターはもちろんですが、特にモーガンのプレイも光っています。この金属的できらびやかなトランペットのサウンドが雰囲気にぴったりで、暖かいハバードの音よりここではモーガンが適役で良かったと思います。個人的には次の『Juju』よりもこちらがより好きで、ブルーノート時代を代表するアルバムと思います。『Speak No Evil』も素晴らしいですが、こっちがいくらか解りやすくショーター1枚目には人に薦めやすいです。…それにつけてもやっぱRVGエディションは音が良い!!1500シリーズは音がフラットでもどかしい。ピアノトリオとかなら良いかもね。
・「もう夢見心地にさせられる」
アタマのタイトル曲のイントロのピアノソロからいきなり持って行かれてしまった。知的で叙情的的なマッコイがリスナーのイマジネーションをいたく刺激する。つづいて登場するエルヴィンのドラムスが変拍子のワルツでボトムを支える。そこに加わる主役ショーターのテナーと準主役モーガンのトランペットがユニゾンでメロディを歌い上げる。背筋がぞくぞくするほどに美しくスリリングな瞬間だ。テナーソロに移ると、身悶えするようにショーターがリリカルかつ激しくブローする。どこか性的な昂揚を刺激される程にセクシーでもある。モーガンのパワフルで刹那的なトランペットも曲を盛り上げる。もうどこか別世界にトリップしたこのようだ。2曲目からのOriental Folk Song, Virgo, Black Nileも同様にリリカルで力強いバラッドだ。甘い料理を引き立てるには少量の塩が必要だという。そんなしまった甘さがある。ウェイン・ショーターはブルーノートに多くの傑作を残した。Speak No Evil, Juju, Adam's Apple, Schizopherenia, etc... ショーターワールドが満開になる前の、微妙なバランスの上に成立するまだ少し青い?テナーのリリカルな世界にただただウットリするだけだ。
・「ブラックナイルすばらしい。」
すばらしい。ショーターでは一番好きです。エルビンがすばらしい。マッコイがすばらしい。そしてリーモーガンまでいる。ブラックナイルのリーモーガン最高です。この盤がもっともっとたくさんの人に聞かれて、ショーターのファンが増えてほしいです。
・「BN初リーダー作品に懸ける意気込みは怒気迫るほどです」
アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ在籍時の1964年、「ウェイニング・モーメンツ」以来2年間のインターバルを空けて満を持して発表したのがこのソロアルバムである。
ジャズメッセンジャーズでの気心の知れた同僚リー・モーガンに、ジョン・コルトレーンバンドのリズム隊を加えた完全無欠のゴールデンメンバーで臨んだこのアルバムは、全てオリジナル曲で構成されている。
リー・モーガンとのハーモニゼーション、怒気迫るウェイン・ショーターのソロ、そして熱く走るマッコイ・タイナーのフィンガーテクニック。
息をするのを忘れる緊張の連続に「Charcoal Blues」といった箸休めのような曲も用意されている。
一曲一曲素晴らしくまた個性の強い曲でありながら、アルバム全体としてのバランスも良い文字通りの名盤である。
trumpet : Lee Morgan tenor sax : Wayne Shorterpiano : McCoy Tyner bass : Reginald Workman drums : Elvin Jones
・「ペッパーのブルース・フィーリングあふれる名盤」
アート・ペッパーといえばミーツ・ザ・リズムセクションだが、このアルバムももうひとつの代表作として名高い。ブルース・インに始まりブルース・アウトでしめるまで、ペッパーのブルース魂と即興性が見事に凝縮されている。けだるい昼下がりなどに聞くのにもってこいのアルバムだ。モダン・アートというタイトルはアート・ファーマーのアルバムにもあるがともにアートという名前によるものと思われるが、50年代に限っていえば、ペッパーの場合、よりモダンでアヴァンギャルドなイメージが付きまとう。好不調の波の激しいペッパーだが、ここでは絶好調の天才的なひらめきを見せている。それにしてもアルトサックスという楽器はパーカーしかり、キャノンボールしかり、マクリーンしかりで、何か自己破滅型のスリリングな美しさを兼ね備えているように思える。ペッパーの哀愁を帯びたサウンドはまさに滅び行くものの美しさと悲しさを感じてしまう。いずれにしても、ペッパーのベスト3に入る名演であることは確かである。
・「蝶のように舞い、蜂のように刺す」
アートペッパーは白人アルトサックスの名プレーヤーとして有名です。本作「モダンアート」は、そのアートの三大傑作と評価される一枚であり、多くのジャズファンにお聴きいただきたい好盤です。アルトサックスと言えばまずチャーリーパーカーですが、黒人である彼の特徴は、緊張感溢れる起伏に富んだ激しいプレイです。しかし、ペッパーのアルトのトーンはメロディアスで暖かみがあるのが特徴です。プレイぶりもマイルドで落ち着いたブローをします。その分パーカーよりもジャズ初心者の方には聴き易いはずだと思います。とは言えじっくりと聞き込めば聞き込むほどに味わい深くなる程にディープなプレイぶりでもあります。「蝶のように舞い、蜂のように刺す」という表現がありますが、これがピッタリ来るような華麗でヘビーな音触があります。ワビサビが分かる日本人にピッタリくるような微に入り細にいるナイスなアルトです。世間様で有名な「With Rythm Section」よりぐっと来ること請け合いです。
・「Modern Artのあるべき姿」
これまで発売されていたCD版"Modern Art"はアラジン・セッション・シリーズとしてのものであり,いろいろなテイクが入っているのはよいとしても,録音日順にこだわるあまり,LP盤の”Modern Art"とは曲順が違うという決定的な欠陥があった。本作はLPで言えばA面冒頭の"Blues In"に始まり,B面の終曲"Blues Out"で終るという形式こそが本来の鑑賞されるべき姿であり,この限定廉価盤はオリジナルどおりの曲目,曲順に準拠していることが何よりも喜ばしい。CD版の曲順への違和感をおぼえていた評者は本作を長年LPで聞き続けてきたが,これでようやくCDに切り替えることができそうだ。もちろんPepper屈指の名作である本盤が1,500円で入手できること自体が素晴らしいことであることは言うまでもないが,"Blues In"からリスナーの心をそれこそわしづかみにして離さない名演の数々である。この作品のクォリティはまさに尋常ではない。素晴らしい。
・「「ブルース・イン」〜そして「ブルース・アウト」」
アート・ペッパーは、ジャズをかじっている人なら誰もが認める名サックスプレイヤーです。なので、名盤と名のつくものは他にも何枚もあります。ではなぜこのアルバムが特別なものなのか、それはこのアルバムが一番人間くさい魅力を持っているからなのかなと思います。
1、2曲目、そして(オリジナルでは)ラストの8曲目。ペッパーのアルトサックスとベースとの会話。酔いつぶれた翌日の、なんともけだるい気分での一服、、、漂う煙、、、うつろな目、、、半開きの唇、、、
・「複雑なハーモニー」
ビル・エバンスといえば、トリオ演奏等、共演者とのインタープレイについて語られることが多いようですが、僕は彼のピアノプレイそのものを聴きたいが故に、ソロ・パフォーマンスの方に惹かれます。非常に複雑かつ豊饒なハーモニーは、色彩豊かなオーロラの煌めきにも似ているように思えます。特に「Peaple」は、聴き応え十分。その複雑な響きの変化を追うのは、スリル感さえあります。尤も、その密度の濃さ故、じっくり聴き込むのは結構しんどいのも彼の演奏の特徴ですが。
・「渋い珈琲店で流れるジャズピアノ」
自分の趣味で家を設計し、好きな家具や電化製品をそろえたらやりたいことというのがいくつかある。とりあえず夢ですね。ですぐには夢にたどりつけないので、少しづつ近づけて行きたいなと。
渋い珈琲専門店のような雰囲気の中で流れるジャズピアノが部屋中を満たす。そんな中で読書がしたい。というのがその一つ。ところがこの渋い雰囲気に合う静かなジャズピアノというのが良くわからないw
友達の紹介とかあさりながら見つけた曲がこれ。(他に渋い珈琲店に会うジャズピアノがあったら誰か教えてください)http://blog.goo.ne.jp/motoisto
・「エヴァンスミュージックの神髄此処にあり」
ビル・エヴァンスによるソロピアノ演奏集である。僕がエヴァンスに求めるものは、彼にしか表現できない美しいリリシズムとそこから派生してくる予定調和に堕することのない力強いスゥイング感覚だ。この二つは本来相反するものだが、本作では両者がうまく共存していると思う。美しいだけでは良いジャズではない。そこにどうしてもジャズのリアリズムが欲しい。そんな無い物ねだりの高い要求を満たしてくれる嬉しい一枚だ。”アローン”に続いてのエヴァンスのソロピアノ集。多重録音もされていない。くどさもなく大変聴きやすい。エヴァンス・ミュージックのエッセンスが見事にここに集約されている。僕的には、ポートレイト・イン・ジャズと並ぶエヴァンス愛聴盤だ。
●枯葉
・「3部作締めのリラックスしたアルバム」
「グレイト」「ミッドナイト」に続くヴィージェイ3部作のトリにあたる本作は“枯葉”をはじめスタンダードナンバーの多さとドラムがジミー・コブになったことでしっとりと落ち着いたムードで楽しめます。「アット・ミッドナイト」でのフィリーにプッシュされてグイグイいくのも気持ちよいが、この盤のようにリラックスしたケリーもまた最高です。コブシの気持ち良さとでもいうのかいわゆる“ケリー節“がたまりません。⑦のバラードなど一押しです、是非聴いてみてください。
●Charlie Parker with Strings: The Master Takes
・「1940年代のムード・ミュージックが聴ける。考えようによっては凄くお得だ(笑)」
1930年代~1940年代のスタンダードナンバーを、パーカーが自在に解釈して吹きまくった素晴らしい音源……と褒め称えてから、ストリングス入りな事とそのアレなアレンジをこき下ろすのがこのアルバムに対する「お約束」の評価のようです(それ自体実にマンネリで通り一遍な評価だが)。バードのプレイはまったくもって5つ星、それはここではおいといて。往年のマントヴァーニの豪奢さとはほど遠いですが、まがりなりにもアコースティックなストリングスオケで、近年のイージーリスニング系のように半端なエレクトリックが入って却ってチープになってるのとは訳が違う。ジミー・キャロルなる人物が問題のアレンジャーで、このアルバムのブックレットにも写真が載ってますが、エルキュール・ポワロみたいなハゲと髭の人ですね。当時はそれなりに実績はあった人なんでしょう。あの時代(1950年頃)は、こんなベタなアレンジのムード音楽が受けていたんだろうと思います。確かに結構頑張ってはいるんですよ、ジミーおじさん。ちとチープな瞬間もあるけれど。その時代毎のムード音楽・イージーリスニングは、薄っぺらい消耗品としてハイブラウな人々からは軽んじられ、大衆からも一瞬のうちに忘れ去られる、ジャズ以上にはかない存在でした。今の日本ではいっときあれだけ売れたポール・モーリアやクレイダーマンだって過去の人なのであって、50ウン年前のムード音楽音源なんてどうやって入手すればいいのかも想像が付かない。バードの音源なんていくらでも売ってますが、ジミー・キャロルアレンジのムードオケなんてまず無いです。そう、実はこのアルバム、「ジミー・キャロル・オーケストラ(?)」にバードが客演している貴重なアルバムなのです、というのは冗談ですが、いっそバードの生きた時代をしのんで、そのくらいの聴き方をするのも一つの楽しみ方かも知れません。
・「バードをたっぷりと聴くならこれだと思うけどな」
バードのソロがたっぷりと聴ける。ウィズストリングスなので、他のメンツのソロが少ない分だけ彼のソロが浮き彫りになってる。そこがいいんだよね。ぶっとい音でばりばり言いたいことをしゃべりまくって終わりという感じ。スリングスアレンジは一般に言われているほど悪いとは思いませんね。かえってパーカーを引き立てるように編曲されている気がします。これはコンプリートなんでカーネギーホールでのライブ演奏なんか入ってて現場の空気感が伝わってきて良いです。同じ曲でもなにしろパーカーなので全然違った演奏で素敵です。
・「Beautiful」
サックスを勉強している方から音楽やジャズについて何もわからない人までぜひ聞いて欲しい一枚。SummertimeやStella by Starlightなど、スタンダード中のスタンダード曲も含まれていて、CDを2枚買う以上の価値のあるCD。最初のトラック、Just Friendsはチャーリーパーカー自身のお気に入りのソロも含まれており、本当に美しく仕上がっています。アルトサックス奏者なら、常に側に置いていて欲しい一枚。そしてレパートリーにしたい曲がいくつも含まれているはずです。
・「フェイバリット」
パーカー作品の中でおそらく最も聴き易く、且つ実際に最もよく聴かれているであろうアルバム。
どうしましょう、これは。いや、バックのストリングスの事なんですが。よりポピュラーな人気を獲得しようと、パーカー自身の企画で録音されたそうですが。ムード・ミュージックですかね、要するにこれは。ムード・ミュージックを馬鹿にするつもりはないですが‥‥。
然し、その中で鳴っているパーカーのプレイにフォーカスを絞って聴くと、これは凄い。朗々と歌い上げる艶やかな音色、スムーズ極まりないフレージング、アドリブを最小限に抑えながらも、鳴り響く圧倒的な存在感。数あるパーカー作品の中でも、このアルバムをフェイバリットとして挙げるファン、或いはミュージシャンが少なくないのも顊??けます。ストリングスの陳腐さとある意味絶妙な対比となって、パーカーの美しさ、匂い立つ高貴さが際立っているのです。因みに、日本が世界に誇るアルト奏者、渡辺貞夫氏は、ここでのパーカーから非常に大きな感銘を受けたそうです。 尚、ストリングス入りのパーカーのアルバムは複数ありますが、まとめて聴けるこのアルバムはお得。
・「こんなCDに僕はなりたい。」
もうこのアルバムは僕にとってのバイブルなので、正当な評価が出来ないんだけど、間違いなくこのアルバムにも音楽の神様が宿っています。ハードバップを極めた男にのみ、神様が出す事を許した至高の音。たった一つの楽器が奏でる、たった音符一つ分の音色が、何ゆえここまで僕の魂を激しく揺さぶるのか、その理由を僕は知らない。彼の一吹きがそのまま人生の喜怒哀楽を投影し、音と音の間にさえ人として生きていく事の意味が間断なく塗りこめられている。「俺の人生、ロクな事無かったけど、それでもなかなかのモンだったぜ。そっちはどうだい?」って「パリの四月」や「時さえ忘れて」がいつも優しく語りかけてくるこのアルバムに僕は何度助けられたことか。楽器の音色は時に肉声をも凌駕する説得力を持つという事を生まれて初めて実感した。これはもうJAZZなんかじゃない、音楽なんかじゃない、神の声です。
・「Groovy!」
JAZZに余り興味がなかった頃、ジャケットとタイトルがカッコ良くって思わず衝動買いをしてしまったアルバム。でもこれが良かった!1曲目のCジャムブルース。これにはまってしまった。とことん熱くはなく、印象はむしろクールなんだけど、音がグルーヴして弾むような感じが妙に気に入ってしまってJAZZを本格的に聴くキッカケとなりました。正に"Groovy"。タイトルに偽りなしです。肩肘はらずにリラックスして聴けることも秀逸。今でも我が家のへヴィーローテーションの内の一つです。コテコテのJAZZファン以外にむしろお薦め1作。いつもそばに置いておきたい素敵なアルバムです。
・「ピアノトリオ必聴の一枚」
ピアノトリオで何枚か好きなのを上げろ、といわれたら絶対にはいる一枚です。しかし、世間一般では「1.C JAM BLES」「4.WILLOW WEEP FOR ME」のブルージーな曲に人気があるようです。確かにその二曲もいいのですが、僕は誰がなんと言おうと、2, 3, 5です。特に「5.WHAT CAN I SAY DEAR」です。これ以外のこの曲の演奏を見たことがないのですが、大好きな曲です。逆に「3.WILL YOU STILL BE MINE」は結構やってる人がいるので、他の演奏を探すのもまた楽しいです。
・「ジャズの教科書のような作品?」
タイトル通りに本当に爽快な一枚。前倒しでドンドン転がっていくグルーヴィーなピアノに、後乗りのベースとドラムスが追っかけごっこをする。この三者の微妙なタイミングのずれがスゥインギーなサウンドを作り出している。ベースのポール・チェンバースの音が良く聞こえてサイコーだ。彼のリーダー作ベースオントップより、こっちのプレイの方が好き。一見(一聴?)フィリージョージョンズと間違えそうな位、やくざな乗りのドラムスのアートテイラーのプレイもカッコイイ。少し控えめのフィリージョーという感じだ。アートテイラーはトレーンのジャイアントステップスでも、ワイルドなドラムスを叩きまくっているけどね。リズムセクションとピアノの絡みを勉強するのにも、これは最適の1枚と言えるでしょうね。
・「ブルースとカクテルの似合うピアニストの代表作」
マイルス・デイビスという人は時代の中で最適なピアニストを抜擢する才能に長けていた。レッド・ガーランドというバド・パウエル系のピアニストの中でもとりわけ優れているというわけではない新進をスカウトし、グループのサウンドを決定付ける個性とサウンドを定着させたのだから。その後、ビル・エバンス、ウイントン・ケリー、ハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザビヌル、キース・ジャレットというふうにそれぞれが時代のピアノスタイルを打ち出し、巨匠として活躍した。現在レッド・ガーランドのピアノを聞くと、50年代ではホレス・シルバー、トミー・フラナガン、ソニー・クラークなどと比較するとやや劣る甘く、癖のあるカクテル・ピアニストといった印象がぬぐえない。なぜマイルスは彼を雇ったのだろうかと思ってしまうほどである。しかし当時のマイルスクインテットにはガーランドが必要だったのである。バラードとブルース、ミュートプレイなど50年代後半のマイルスのコンセプトには不可欠な存在だったのだ。そしてザ・リズムセクションと呼ばれるほどの完成度とオリジナリティがそこに醸成され、数々の傑作をものにしていった。しかしながら、マイルスのコンセプションはヤドカリが殻を脱ぎかえるように、リズムセクションを刷新し、新たなリズム陣を形成していった。すなわちその後のガーランドとはマイルスの50年代後半の残滓であり、生き証人だったのではないか。吉祥寺のジャズクラブ、サムタイムスの壁に再現されていたこのアルバムのジャケット・デザインは、ガーランドのグルーヴィでジャジーな一面をとてもよく表した秀逸なデザインである。ブルースとカクテルの似合うピアニスト、レッド・ガーランドこそ50年代後半の精神を現在に伝える文化財なのである。
・「まさしく、グルービィー!!!」
やっと見つけましたね~!紙ジャケグルービィー!!!嬉しくてレビュー書きます。このジャケットに一目惚れしてLPを買ったのはもう、30年も前のことです。ジャズのジの字も知らない私が、本屋で立ち読みした音楽雑誌の特集に写真入りで載っていたジャケットがこのグルービィーでした。内容はもう、すべての音楽ファンに聞いてほしいすばらしいの一言です。個人的にはこのアルバムで好きだったビートルズがぶっ飛んじゃったくらいですから・・・。今は歌入りの音楽しか流行らない時代になってきちゃいましたが、若い人もたまにはこう言う音楽に耳を傾けるのも新鮮味があっていいんじゃないかと思います。何せみんなが認めるジャズの名盤中の名盤ですから。
・「僕の大好きなロリンズがここにいる」
"With MJQ"では真ん中であまり目立っていなかった名曲"Slow Boat To Chaina"から始まる選曲がニクイ。Prestige音源が中心の全11曲(但し、Contemporary音源2曲を含む)からのコンピレーション盤。約65分の至福のロリンズシャワーです。"With MJQ","Plays For Bird"(大好き)から各1曲,"Workt Time","Tenor Madness","Contemporary Leaders"から各2曲,"Saxophone Colossus"から3曲の珠玉のロリンズ名演奏集です(選者は内藤遊人氏)。何故コンテンから2曲で"Way Out West"から1曲もないのが少し不思議ではあるが、テナーマッドネスからタイトル曲をハズして"Paul's Pal","My Riverie"を持ってきたのは正解。テナーマッドネスという曲、トレーンとロリンズの競演が売りなんですが、やたら長くて自己満足的な二人の掛け合いがあまり好きでなかった。あのサキコロからは"St.Thomas","You Don't Know What Love Is","Moritat"と来る。比較的常識的な選ですね。僕は生まれつき「恋の味をご存じないのね」苦手症候群なのですが、全体の流れが良いので何とか聴き流せる。ロリンズ隠れ名盤として僕の中での評価が確定しているプレイズフォーバードがらは最高の曲"I've Accustomed To Her Face"が選ばれているのも嬉しい。"彼女の顔"と違い聞き飽きさせられない。コンテンからの渋い2曲"I've Found A New Baby","In The Chapel In The Moonlight"締めるのもツウ好みですね。リファンされた音質(20bit K2 Super Coding)も凄く良い。女の人?が書いたロリンズのチョイワルオヤジ風のイラストも可愛いじゃあ〜りませんか。廉価盤ということもあり、ロリンズファンの方々要注意ですぞ。
・「青春のトランペッター、リー・モーガンのメモリアルワンホーン・アルバム」
僕がジャズを聴き始めてすぐ、ジャズ・メッセンジャーズのレコードでリー・モーガンというやたらカッコイイ演奏をするトランペッターを知った。華麗でスリリングなソロはブルーで内向的なマイルスの対極のトランペットで、実によく楽器が鳴るテクニシャンというのが第一印象であった。しかし彼はまもなく(1972年)演奏中に銃で撃たれ、死んでしまったので、僕のなかでは現役のモーガンをほんのわずかしか知らないまま、文字通り青春時代の缶詰のような存在になってしまった。もちろん僕の青春時代という意味だけでなくモーガンの奏でる溌剌としたプレイが青春の輝きと危うさを感じさせたためである。モーガン唯一のワンホーンアルバムであるキャンディは、バイタルで瑞々しい感性を表現しつつも、20歳そこそこの若者の演奏とは思えない円熟した歌心あふれるフレーズが満載し、彼の天才ぶりを存分に見せ付けている。シンス・アイ・フェル・フォー・ユー、オール・ザ・ウェイで聞かせるスタンダードの解釈の見事さやパーソナリティでのリラックスしたバランスの取れたアドリブなど聴き所がいっぱいだ。ところでバックを務めるのがソニー・クラーク・トリオというのがもう一つの聴き所だが、クラークもまた若くして他界したハード・バップの哀愁をたたえた名ピアニストであることは言うまでもない。そういえばベースのダグ・ワトキンスのロリンズのサキ・コロで名をはせたが彼も夭逝した名手であった。 この時期のモーガンはドナルド・バードやまもなく登場したフレディ・ハバードといったポスト・クリフォード・ブラウンのトランペッターの中でも最もきらめいていたことは確かであろう。
・「帰るべき家」
Lee Morgan(trumpet), Sonny Clark(piano), Doug Watkins(bass), Art Taylor(drums)
リー・モーガン入門にも、ジャズ入門にもうってつけの一枚だろう。全編通して本当にすんなり耳に入ってきて、ホッと胸をなでおろすような出来栄えだ。ジャズを漁りに漁ってる人には、帰るべき家のようなそんな温かさがある。
心地よく甘美な「Candy」、ウキウキ弾む「C.T.A.]などいいが、やはり「All The Way」に尽きるな。ここにモーガンの真髄、ジャズの真髄がある。普通に聞けば、なんだなんの変哲もないスローじゃないかという人もいるだろうが、ここでの気持ちの入り方は本当に素晴らしいよ。彼の生涯多く残したバラッドの中でもベスト3には入るだろう。
そしてジャズの真髄といったのは、もともとジャズという音楽は技巧をひけらかすものじゃないわけであって、それこそテクニックに酔いたいならウィントン・マルサリスでも聞けばいいだろう。だが、それとてクラシック畑の人達にとれば鼻で笑う程度だけどね。ようは何が大事かってことであって、クラシックという音楽は、元々全てを持ってる人がやり始める訳で、そこで大事なのは技術なんだよな。何とか楽団なんて所にいる人種は楽譜さえ渡せば何だってできるだよ。ただジャズはそうじゃない。ジャズは反対で何もない、金もない、物もない、愛もない所から貪欲に開拓していった結果できたものだ。だから何が大事かというとにじみでるような温もりと、包み込むような心地よさなんだ。ここでのモーガンからは、まさにそれがある。
ジャズに嵌って色々漁りまくった末や、日常の喧騒から逃れたい時に聴きたくなる一枚だ。
・「青春のトランペッター、リー・モーガンのメモリアルワンホーン・アルバム」
僕がジャズを聴き始めてすぐ、ジャズ・メッセンジャーズのレコードでリー・モーガンというやたらカッコイイ演奏をするトランペッターを知った。華麗でスリリングなソロはブルーで内向的なマイルスの対極のトランペットで、実によく楽器が鳴るテクニシャンというのが第一印象であった。しかし彼はまもなく(1972年)演奏中に銃で撃たれ、死んでしまったので、僕のなかでは現役のモーガンをほんのわずかしか知らないまま、文字通り青春時代の缶詰のような存在になってしまった。もちろん僕の青春時代という意味だけでなくモーガンの奏でる溌剌としたプレイが青春の輝きと危うさを感じさせたためである。モーガン唯一のワンホーンアルバムであるキャンディは、バイタルで瑞々しい感性を表現しつつも、20歳そこそこの若者の演奏とは思えない円熟した歌心あふれるフレーズが満載し、彼の天才ぶりを存分に見せ付けている。シンス・アイ・フェル・フォー・ユー、オール・ザ・ウェイで聞かせるスタンダードの解釈の見事さやパーソナリティでのリラックスしたバランスの取れたアドリブなど聴き所がいっぱいだ。ところでバックを務めるのがソニー・クラーク・トリオというのがもう一つの聴き所だが、クラークもまた若くして他界したハード・バップの哀愁をたたえた名ピアニストであることは言うまでもない。そういえばベースのダグ・ワトキンスのロリンズのサキ・コロで名をはせたが彼も夭逝した名手であった。 この時期のモーガンはドナルド・バードやまもなく登場したフレディ・ハバードといったポスト・クリフォード・ブラウンのトランペッターの中でも最もきらめいていたことは確かであろう。
・「帰るべき家」
Lee Morgan(trumpet), Sonny Clark(piano), Doug Watkins(bass), Art Taylor(drums)
リー・モーガン入門にも、ジャズ入門にもうってつけの一枚だろう。全編通して本当にすんなり耳に入ってきて、ホッと胸をなでおろすような出来栄えだ。ジャズを漁りに漁ってる人には、帰るべき家のようなそんな温かさがある。
心地よく甘美な「Candy」、ウキウキ弾む「C.T.A.]などいいが、やはり「All The Way」に尽きるな。ここにモーガンの真髄、ジャズの真髄がある。普通に聞けば、なんだなんの変哲もないスローじゃないかという人もいるだろうが、ここでの気持ちの入り方は本当に素晴らしいよ。彼の生涯多く残したバラッドの中でもベスト3には入るだろう。
そしてジャズの真髄といったのは、もともとジャズという音楽は技巧をひけらかすものじゃないわけであって、それこそテクニックに酔いたいならウィントン・マルサリスでも聞けばいいだろう。だが、それとてクラシック畑の人達にとれば鼻で笑う程度だけどね。ようは何が大事かってことであって、クラシックという音楽は、元々全てを持ってる人がやり始める訳で、そこで大事なのは技術なんだよな。何とか楽団なんて所にいる人種は楽譜さえ渡せば何だってできるだよ。ただジャズはそうじゃない。ジャズは反対で何もない、金もない、物もない、愛もない所から貪欲に開拓していった結果できたものだ。だから何が大事かというとにじみでるような温もりと、包み込むような心地よさなんだ。ここでのモーガンからは、まさにそれがある。
ジャズに嵌って色々漁りまくった末や、日常の喧騒から逃れたい時に聴きたくなる一枚だ。
・「帰るべき家」
Lee Morgan(trumpet), Sonny Clark(piano), Doug Watkins(bass), Art Taylor(drums)
リー・モーガン入門にも、ジャズ入門にもうってつけの一枚だろう。全編通して本当にすんなり耳に入ってきて、ホッと胸をなでおろすような出来栄えだ。ジャズを漁りに漁ってる人には、帰るべき家のようなそんな温かさがある。
心地よく甘美な「Candy」、ウキウキ弾む「C.T.A.]などいいが、やはり「All The Way」に尽きるな。ここにモーガンの真髄、ジャズの真髄がある。普通に聞けば、なんだなんの変哲もないスローじゃないかという人もいるだろうが、ここでの気持ちの入り方は本当に素晴らしいよ。彼の生涯多く残したバラッドの中でもベスト3には入るだろう。
そしてジャズの真髄といったのは、もともとジャズという音楽は技巧をひけらかすものじゃないわけであって、それこそテクニックに酔いたいならウィントン・マルサリスでも聞けばいいだろう。だが、それとてクラシック畑の人達にとれば鼻で笑う程度だけどね。ようは何が大事かってことであって、クラシックという音楽は、元々全てを持ってる人がやり始める訳で、そこで大事なのは技術なんだよな。何とか楽団なんて所にいる人種は楽譜さえ渡せば何だってできるだよ。ただジャズはそうじゃない。ジャズは反対で何もない、金もない、物もない、愛もない所から貪欲に開拓していった結果できたものだ。だから何が大事かというとにじみでるような温もりと、包み込むような心地よさなんだ。ここでのモーガンからは、まさにそれがある。
ジャズに嵌って色々漁りまくった末や、日常の喧騒から逃れたい時に聴きたくなる一枚だ。
・「楽しくてしょうがない」
リー・モーガン(trumpet), ウェイン・ショーター(tenor sax), ボビー・ティモンズ(piano),ジミー・メリット(bass), アート・ブレイキー(drums) 1960年3月6日録音
本当に楽しい一枚。そして馴染み易い一枚だ。日本人なんかに最も好まれる感じかもね。ファンキーな香りとビートは残しつつも、とにかく全曲メロディアスでキャッチーなので2〜3回も聞けば、すぐ鼻唄で歌ってるぐらいだ。そういう意味では、やはりショーター色が強いのかな。彼の先見性、才能が如実に顕れてる作品だと思う。
だが演奏はとにかくリズム陣がいいですよ。ブレイキーのタフなビートは勿論だが、ここでのジミー・メリットは好演だ。骨太のいい音出すんだな〜これがまたさ、屋台骨としてしっかりバンドのグルーヴを支えてるね。
そして我が道をゆくピアニスト、ボビー・ティモンズがカッコいい!特に[3]の「Politely」の最初のテーマが終わった後の、パワフルに連打、連打、連打でのソロの入り方がカッコよすぎるでしょ!鼻血出るぐらいカッコいいね!うん。後彼はコンポーザーとしても類まれな才能を持った人だが、彼の代表曲といえば「モーニン」だが、本作の[4]に収録されてる「Dat Dere」も聞けば聞くほど味が出る名曲ですよ!是非聞いて欲しいです。
長くなりましたが、総じて簡単に言えば愉快でノリノリの一枚です。ジャケットの写真に写るブレイキーの楽しそうな顔を眺めながら聴こう!!
・「ウェイン・ショーター時代の幕開け」
ジャズメッセンジャーズ1960年の録音。このモダンジャズを代表するビッグネームに、ベニー・ゴルソンに代わり新しくウェイン・ショーターが音楽監督として就任し、約半年後に録音された作品。
今までのファンキージャズの路線を継承しつつも新しい音を求められていたジャズメッセンジャーズ。音楽監督としてその才能を遺憾なく発揮したウェイン・ショーターの影響は、加入半年にして絶大であったといわざるを得ない。
それにしても思い切った人選といえよう。新人だったウェイン・ショーター(ts)を始め、当時21才だったリー・モーガン(tp)ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b)。どれをとっても個性溢れるメンバーの面々。しかし、若い。そんな若いアーティストに思い切って音楽監督を任せたり、作曲編曲を任せてしまうのが、アート・ブレーキーなのだ。
現場の事は任せて、影から見守っていてくれる。そんな大きな存在がバンドリーダーとしてのアート・ブレイキーの姿なのだ。
「サキーナのヴィジォン」「ポライトリー」「ダット・デア」「レスター・レフト・ダウン」の4曲は甲乙つけがたい名曲である。いずれもファンキーで非常にタイトな締まった音作りがされている。これらは正にウェイン・ショーター時代の幕開けと呼ぶにふさわしい音なのかも知らない。
・「やはり…リマスター大失敗。」
「Mosaic」に続きRVG Editionという事で購入しましたが、これもやはり…リマスター大失敗でした。音はくぐもってミドルだけ強調されて混濁しノイズも入り、サックスも迫力が無いです。RVG Editionというだけで期待するのはもうどうかなと思います。廃盤になった以前のUS盤CDの方が断っ然良いです!というかそのままで良い。バランスが崩れるとこうも違って聴こえるのかと思います…非常に残念です。もちろんこのアルバムはウェイン入りメッセンジャーズを代表する作品で、「Roots & Herbs」と共にもっと評価されるべき作品と思います。ブレイキーらしさも尊重しながら新しい風を導入するウェインの意外な器用さが聴けます。
・「私のJAZZの始まり。」
私がJAZZ好きになったきっかけのアルバムです(当時はLPでした)。正確にはこのアルバムの中の「Someday My Prince Will Come」。この1曲をFMで聞いたのが私のJAZZの始まりです。「いつか王子様が...」と訳されるこの曲はディズニーの白雪姫の中で使われる曲ですが、「JAZZになるとこんなになるんだ!」と感心したものでした。
その後多くのJAZZを聞きましたが、これほど感動した曲には巡り会っていません。「JAZZ黄金の年」1959年の録音です。表向きはやさしい聞きやすい演奏ですが、とても奥が深く、聞くたびに新しい発見があるのがいいですね。JAZZピアノ好きの方でもし聞いたことがないなら絶対に聞いておくべきです。その時は一度聞いただけで判断しないでください。
・「老いた父をも惹きこんだ名盤」
CDの内容はすでに皆さん書かれており、上乗せすることも削ることも全くないので、私のエピソードを。
私は中学生の時からジャズが好きでしたが、両親は全く興味がない様子でした。車で同乗しているときにJAZZのCDを流すとラジオに切り替えられることもしばしば。
そんな、私が父に車を貸したある日、帰宅した父はどこか上の空です。私が訊ねると恥ずかしそうに「おまえの車で流れてたCD、いいな」と言い出しました。私と父が音楽について話したはじめての会話です。それから父はJAZZを聞き始めました。
父はもう定年近くで、日ごろ音楽を聴くことも少ないのですが、そんな父の心をも揺さぶったこのアルバム。
ぜひとも皆様にも聞いていただきたいと思います。
・「クールなアタックとスリルに満ちたアドリブ」
数あるビル・エバンスの快演のなかでも、最もできのいいアルバムの一つだろう。ベースのスコット・ラファロという天才をパートナーに得て、これまでのピアノ+リズム隊というピアノ・トリオの枠組みから大きく逸脱し、3つの異なった楽器のインタープレイによって曲が展開するスリルはジャズの革命的な出来事といっていい。マイルスのモードやオーネット・コールマンのフリーといった楽想上の革命に比べ一見地味な変革だが、ブロックコード、シンプルトーンのドライブ感、リズムの激しさとどれをとっても過激で強烈なアッタク、霊感に満ちたエバンスのアドリブはその後のジャズピアノのスタイルを決定付けた洗練されたものであった。しかし、マッコイもチック・コリアもキースもやはりこの時期のエバンスの神がかった演奏には及ばない。中でも枯葉はぐいぐいと脳髄にクールかつ鋭く、熱く切り込んでくるピアノのタッチ、ベースの躍動的リズム、ドラムのセンシティブなリズムに圧倒されてしまう。ビル・エバンスのスタンダードはこのアルバムだ。
・「聞き手を引き込む優しい演奏」
彼の奏でる曲は、ガラス細工のような桜のようなある種のはかなさを感じます。 彼のような聞かせ方を弾き方をできる人は聞いたことがありません。 そしてスコット・ラファローとのセッションもこれで最後(この演奏の二週間後にスコット・ラファローは交通事故で亡くなりました)かと思うとよけいに思いいれが強くなります。
落ち込んだときや一人でちょっと寂しい時や、寝る前に落ち着きたいとき等に僕は聞いています。 このアルバムは僕の始めてのJAZZでしたが聞いたとき1回で引き込まれてファンになってしまいました。
クラシックのように肩肘を張らず、ロックのように畳み掛けることも無く、ポップスのように底抜けに明るくない、深く懐の広いJAZZの真の意味での芸術家“アーティスト”!の演奏が聴ける名盤だと思います。僕の拙い文章では伝えきれないので、興味を持った方は是非聞いてください
・「軽やかな枯葉もなかなかです」
枯葉といえば、曇り空で、せつない秋を感じさせる印象がありました。しかし本作のように、晴れた空に、軽やかな足取りで歩む枯葉もなかなかのものです。
枯葉だけでなく、ピアノトリオの楽しさ満載のCDです。これからジャズを聴きたい人にもお薦めだと思います。
・「名作ぞろいの傑作」
ある作品の解説に「ジャズの片面主義、1曲主義」という話があった。ジャズの場合、LPの片面が良ければ勿論、1曲だけでも良い演奏があれば名盤であるという趣旨であった。 その観点からみると、本作は超名盤ということになる。記憶に残る曲が目白押しだ。
特に、1曲目の表題曲や5曲目の「シスター・セイディ」はファンキージャズの名曲である。
しかし、個人的には2曲目の「セント・ヴィタス・ダンス」がとても好きである。非常にノリの良い曲の並ぶ本作の中にあって、どこか悲しげなメロディラインが非常に素晴らしい。
ブラック系の音楽は基本的にそうだと思うが、アップテンポのノリの良さを前面にだしながらも、どこか影のあるメランコリックなメロディラインを持っている所に特徴があると思う。 ジャズに限らず、ブラックミュージックが基本的に好きな人であれば聴いて損はないと思う。
・「これだよ、これ!」
一曲目から陽気に弾む楽器たち。ジャズって聴いたこと無いんだけど、こういう音楽で、こんな洒落てて楽しい曲が入ってるんだろう?という先入観がそのまま通用する。初心者にとても優しく、ジャズ好きの頬も緩ませてくれる嬉しい演奏ばかりだ。
・「安心して聴ける50-60年代のジャズ」
ホレス・シルヴァーのトリオ編成にブルー・ミッチェル(トランペット)とジュニア・クック(テナー・サックス)に2管を加えたクインテットのアルバム。1959年の録音で、踊るようなシルヴァーのピアノにブルー・ミッチェルの軽快なトランペット。50-60年代のよき時代のスウィンギーな黒人ジャズ。テーマのフレーズから変奏、間奏やソロを経てテーマの演奏に戻るというジャズの「お約束」のパターンは安心して聴ける。やっぱりこの時代のジャズはいいなあ。と聴くたびに思う。(松本敏之)
・「安心して聴ける50-60年代のジャズ,」
ホレス・シルヴァーのトリオ編成にブルー・ミッチェル(トランペット)とジュニア・クック(テナー・サックス)に2管を加えたクインテットのアルバム。1959年の録音で、踊るようなシルヴァーのピアノにブルー・ミッチェルの軽快なトランペット。50-60年代のよき時代のスウィンギーな黒人ジャズ。テーマのフレーズから変奏、間奏やソロを経てテーマの演奏に戻るというジャズの「お約束」のパターンは安心して聴ける。やっぱりこの時代のジャズはいいなあ。と聴くたびに思う。(松本敏之)
・「僕が思う「品の良さ」」
ブルー・ミッチェルは圧倒的なカリスマ性を持って派手で豪快なな演奏を展開する、というスタイルのミュージシャンではありません。しかしながら、粛々と美しいフレーズを紡ぎ、まるで淀みなく流れる小川の澄んだせせらぎのようにアドリブを展開していく演奏はまさにいぶし銀、じっくり聴きたいタイプです。「あいつ、普段は無口なんだけど、いいペット吹くんだよな」的な感じ。この作品、全体的なセンスも品良く落ち着いていて好感が持てますよ。随所でピアノ、ウィントン・ケリーのバッキングが絶妙のアクセントになっていて、そちらも聴き所のひとつです。ジャケットも「静けさ」を思わせ、なかなかの出来ばえ。僕の愛聴盤であり、文句なしの5つ星!お奨め盤です。
・「珠玉のソロ」
HoraceSilverでバンドに参加していたBlueMitchellがワンホーンで聴かせてくれます。おすすめは1曲目のI'll close my eyes。これ1曲でも買う価値があるかも。早いフレーズがあるわけでもハイノートを使っているわけでもなく、だれにでもできそうな音づかいで、ここまで聴かせる演奏ができるのは驚くばかりです。PianoのWintonKellyもきき所が大きいです。
・「シミジミとした語り口」
このブルー・ミッチェルという人は、音にほれ込んでしまっています。なんとも、綺麗は音出しで、ボクには完璧としか思えません。なんともシミジミとした音です。その上、絶妙な音の滑らかさ、瑞々しさ。言うことありません。ホラス・シルバーとの活躍で「ファンキーな人」というイメージしか持っていなかったのですが、このアルバムからはそんなイメージは感じられません。
さて、1曲目です。う~ん、堪りません!ウィントン・ケリーさんの絶妙に間を埋める伴奏にも唸るばかりです。さらに、5曲目はなんとも楽しいウキウキとしてしまいそうな曲です。こういうのを聞くと、あぁ、ジャズって良いなぁと思ってしまいます。で、次の6曲目打って変わってバラード、まさにシミジミと語ってくださいます。
ワン!ホーントランペットの名盤、是非聞いてみてください。
・「ブルー・ミッチェルの最高傑作!」
ブルー・ミッチェルと言えばホレス・シルヴァーのメンバーとして有名です。ホレス・シルヴァーのグループではハード・バップらしいフレーズをバリバリと吹いていますが、本盤では、リラックスした演奏といいましょうか、どこか肩の力を抜いて良い音を出すことに集中しながら吹いているいるといった趣です。また、本盤を名盤にしているのはウィントン・ケリーのスウィンギーなピアノでしょう。サム・ジョーンズの堅実なサポートぶりも聞き逃せません。利き所はアイル・クローズ・マイ・アイズスクラップル・フロム・ジ・アップルホエン・アイ・フォール・イン・ラヴあたりでしょうか?聴いたことが無い人はぜひマストアイテムとしてください。
・「聴く人には名盤、プレイヤーにはお手本」
トランペットのワンホーンのアルバムには名盤が多いと言われる。これはその最右翼の一枚。ブルーは超バカテクでも、際立った才能があったわけではないけれど、いつでも綺麗によく歌うソロを吹く人で、50年代後期から60年代初頭にかけて人気盤が沢山あります。そうした中でもこれは白眉。I'll Close My Eyesがあまりに素晴らしいのでそれだけで語られがちですが、Sweet PumpkinやI Wish I Knewなど他にもいいトラックが沢山あります。はでではないけれど、よいフレーズが多いので、ジャズトランペットを志す人には良い教科書のようでもあります。ちょっと一息つくときにバーやカフェでかかってると嬉しいですね。
・「しぶ〜いソウルジャズ 」
チャーリー・パーカーにも全然ひけをとらないアルトサックスの名人がソニー・スティット。彼がテナーを渋く決めるソウルジャズアルバムが本作だ。かろやかでスピーディな語り口がスティットのアルトの特徴だが、テナーではドラマティックかつブルージーなフレーズをどんどん紡ぎだす。ミディアムからスローナンバーが中心の本作ではスタンダードと自作のブルースが半分づつの構成になっている。全編に渡ってステイットのまろやかでコクのあるテナーがじっくりと楽しめる。変にギンギンノリノリのソウルジャズになっていないところが好きだ。控えめではありながら、サウンドの中心にでんと構え、寄せては返すさざ波のようなオーケスラゼーション効果を醸し出し、ローダウンな曲の雰囲気を演出するジャック・マクダフのオルガン。ウォームなテナーと溶け合う落ち着いたまろやかな味わいが格別だ。決して出しゃばらずサウンドのスペースをうまく埋めるギターとドラムス。かなりの腕達者と見た。クレジットを見ると、ギターはEddie Diehl(Kenny Burrellの変名か?)とドラムスはあのArthur Taylor(以外だったが納得)。コンガのレイ・バレットも曲によって加わる、四人の名プレーヤーがスタンダーズ曲をブルージーかつソウルフルにプレイする本作は、コテコテのソウルジャズファンよりハードバップファンにお勧めできる。
・「あっさり味のマクダフ」
スムーズなスティットに、あっさり味のマクダフのオルガン。優しい味わいです。あ、「When Sonny Gets Blue」は、スタンダードの「When Sunny Gets Blue」ではありません。Sunnyと「Sonny」Stittを引っ掛けたタイトルのブルースですので気を付けて。
・「cool&dry!」
きりっと冷やしたビールのような喉越しの良さに敬服。ジャズを聞かない人にもおすすめの一枚。きっと心地よいアルバムになるはず。
・「クラーク節の美味しさがいっぱい」
ソニー・クラークのピアノの特徴である「後ろ髪を引かれるような」陰影に富んだタッチのおいしい処がたくさん詰まっている。どうしても、ブルーノートの同名盤と比較してしまうが、私はこちら(タイム盤)の方が絶対好き。
あちら(ブルーノート)はちょっとベー・ドラが目立ち過ぎ。バン・ゲルダー氏の重低音強調主義の採音技術が災いしたのか、はたまた飛ぶ鳥を落とす勢いだったマイルス・バンドの組員フィリー・ジョーとチェンバースが、ちょっと頑張り過ぎたのか。彼らにすれば、全力でクラークを盛り立てようとしたんだろうが・・・
対照的に、こちらでクラークのバックを務める、マックス・ローチとジョージ・デゥビビエの方が一歩さがってうまくクラークの特徴を引き出している。さすがにベテランは年季が違うと感じさせる。クラークも安心して、クラーク節を連発している。あちらでは、ハードバップの名曲をスピード感溢れるアレンジでジェットコースターライドでこなしていたソニーだが、こちらでは全編自分のオリジナル曲を、落ち着いたベー・ドラをバックに、たっぷりじっくりと聞かせてくれる。
あちらでよいのはベー・ドラが引っ込んだミディアムの「ソフトリー」とスローの「エイプリール」だが、こちらでは全部そんな感じだ。Cool Struttin'でクラークのピアノに魅了された方には、こちらを是非に推薦する。
・「乾いた音色のソニクラの代表作!」
ソニクラと言えば「クール・ストラッティン」や同名BN盤「トリオ」も良いけど、どれか一枚と言われれば、このソニクラのオリジナル曲で固めたタイム盤「トリオ」を挙げたいですね。独特の乾いた音色、明るい様な暗い様な陰影のある演奏 … ソニクラの真骨頂が聴ける名盤! J・デュビビエ、M・ローチの好サポートも奏功!
・「It Is Time.」
ブルーノートの同名アルバムも有名ですが、あちらは「朝日のようにさわやかに」の名演で知られるスタンダード集。で、こちらタイム盤は全編オリジナルです。にも拘らず、まるでスタンダード曲のような、普遍的なテーマ、メロディが素晴らしいと思います。コンポーザーとしてのソニー・クラークも本当に凄いぞ、と。で。何でしょうこの凄まじいタッチは。最初の一音から最後に音が消えるまで、一瞬たりとも緊張感が途切れることなく、それでいて鼻唄に出てしまいそうな、流れるようなメロディ・ライン。聞く所に拠りますと、この時期のソニー・クラークは、希望に胸躍らせてNYに出てきて、ブルーノートの専属になったものの、結果的に夢破れてしまったとの事。そんな彼の心情が吐露されているような、魂を締め付ける名盤です。でもポップですよ。お勧め。
・「ラストの「ソニア」は名曲。」
+4ではなく、オリジナルのフォーマットで充分と思うが・・・。なんでもかんでもボーナス・トラックを付ける風潮は、かえってマイナスだと感じる。ラストに収められた「ソニア」は名演、名曲。この曲に言及した評論はほとんど見当たらないのが不思議なんだが。
・「50年代のロリンズがいかに凄かったのか」
ジョン・コルトレーンとソニー・ロリンズはともに50~60年代を代表するテナーの巨人であり、異なった個性ゆえ何かと比較される事が多い。コルトレーンがどちらかというと未熟だった時期から段階的にステップ・アップして自己の音楽を究極まで高めていったのに対し、ロリンズは初期においてすでに天才的なアドリブの才能を披露し、時として停滞しながらも、カムバックしては飛躍的な素晴らしい演奏を聞かせる。努力型のトレーンと天才肌のロリンズといってしまえばそれまでだが、ロリンズにはケース・バイ・ケースにおいてとんでもない能力を発揮するつぼのようなものがあるようだ。このアルバムはピアノレスでシンプルな野性味に満ちているが、複合的リズムをたたき出すエルビン・ジョーンズの参加によって自然発生的なロリンズのソロはスリルに満ちている。オールド・デヴィル・ムーン、朝日のようにさわやかに、ストライヴァーズ・ロウと続くライブの緊張感はロリンズの即興者としての実力を遺憾なく感じることが出来る。
・「ライブとは」
このアルバムでライブの凄さ、良さに引きづりこまれたのはきっと私だけではないでしょう。ジャケットのロリンズの顔の写真からしてこのアルバムは際立っていてとにかく「早く聴け!俺の音を聴け!」と押しまくられそうです。聴いてびっくりドラムの音、ベースの音サックスの音がすばらしい音で降りかかってくる。ピアノレスで甘さを抑えた辛口の素晴らしい出来。
・「ロリンズのピアノレスカルテット」
ロリンズには珍しいピアノレストリオ。ピアノが入らないことで、ロリンズはかえってのびのび演奏している。「チュニジアの夜」「朝日のようにさわやかに」などの名曲は今聴いても新しい。当時、新鋭ドラマーだったエルビン・ジョーンズの演奏も素晴らしい。1957年のモノラル録音で、ニューヨークの有名ジャズクラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライヴだが、24ビット盤なので音は抜群。これで1500円はお買い得というもの。(松本敏之)
・「village vanguard」
名門ジャズクラブでのライブ音源。ライブの臨場感がたまらない。野太いテナーサックスの音。blue note 1581
・「ドン・ニューカムって知ってる?」
一曲目が終わってロリンズが自己紹介をする。(彼は良くライブで喋るほうだ)「みなさんこんばんは。よいこのみんな、ドンおじさんだよ」これで客席は結構沸く。このドンというのは、その頃大変有名だった野球選手ドン・ニューカムのこと。引退後日本の中日ドラゴンズでプレーしたこの名選手にロリンズが良く似ていた、というのは有名な話。そしてロリンズは「ニュークス・タイム」という、これまたニューカムの名前をもじったタイトルのアルバムまで作っているのだ。というわけで、ここでドンおじさんはいつものようにホームランをガンガン・・ではなく、ピアノレストリオでガンガン豪快なフレーズを連発する。ヴィレッジヴァンガードがヤンキースタジアムになった一夜。
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