ピアノの森 [スタンダード・エディション] (詳細)
小島正幸(監督), 上戸 彩.神木隆之介.池脇千鶴.福田麻由子.宮迫博之(俳優)
「親子で感動しました!」「いい映画じゃないか」「少年たちの純粋な友情の輝きに胸がうたれます」「森にスッゴイ ピアノがあるの。そのピアノと出会った子どもの 前代未聞の話。」「音楽は最高!! アニメとしては気になるところも」
ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 2-Disc・スペシャル・エディション (詳細)
アンドリュー・アダムソン(監督), ベン・バーンズ(俳優), ジョージー・ヘンリー(俳優), スキャンダー・ケインズ(俳優), ウィリアム・モーズリー(俳優), アナ・ポップルウェル(俳優)
「ナルニアの王子さま登場!」「賛否極端に分かれる作品ですが好きな方には面白い」「シリーズ最高傑作」「ファミリーで見るには最適」「B・バーンズの起用とライオンの巧く登場させた演出で1作目より面白みが倍増の作品」
ボビー BOBBY (詳細)
エミリオ・エステヴェス(監督), アンソニー・ホプキンス;デミ・ムーア;シャロン・ストーン;イライジャ・ウッド;リンジー・ローハン;ヘレン・ハント;クリスチャン・スレーター;ウィリアム・H・メイシー;ヘザー・グラハム;ローレンス・フィッシュバーン(俳優)
「シーン&エステヴェス親子の、そして“あの時代”の希望への、積年の想いが感じられる力作。」「秀逸な群像劇」「今尚惜しまれる「果たされなかったボビーの夢」」「美しさに圧倒」「当時の時代性と事件の衝撃」
ハプニング (特別編) (詳細)
M・ナイト・シャマラン(監督), マーク・ウォールバーグ(俳優), ズーイー・デシャネル(俳優), ジョン・レグイザモ(俳優), アシュリン・サンチェス(俳優)
「個性派俳優の魅力。内容に付いてはご法度。」「なかなか」「M.Night Shyamalanの新境地」「見たい映画は素直に…」「評価は分かれる・・・でも」
スキャナー・ダークリー (詳細)
リチャード・リンクレイター(監督), キアヌ・リーブス(俳優), ウィノナ・ライダー(俳優), ロバート・ダウニー・Jr.(俳優), ウディ・ハレルソン(俳優), フィリップ・K・ディック(原著)
「監督とか出演者が悩んでる」「動くディック、話すディック」「それでも生き続けることには 「救い」 があるのだ…。」「ディックの映画」「3DのCGが嫌いな人の為に」
ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 リミテッド・バージョン (詳細)
ロブ・コーエン(監督), ブレンダン・フレイザー(俳優), ジェット・リー(俳優), マリア・ベロ(俳優), ジョン・ハナ(俳優), ミシェル・ヨー(俳優), イザベラ・リョン(俳優)
「B級グルメで老舗インディ超え。」「ツボは外さない」「これはどうかなぁ」「「インディ・ジョーンズ」+「ハリー・ポッター」ですね。正に。」
敬愛なるベートーヴェン (詳細)
アニエスカ・ホランド(監督), エド・ハリス.ダイアン・クルーガー.マシュー・グッド.フィリーダ・ロウ.ニコラス・ジョーンズ.ラルフ・ライアック(俳優)
「ベートーヴェンを聴き続けた者でなければ選び出せない旋律ばかり」「ベートーヴェンの曲を楽しむにはうってつけ。」「圧倒的な名曲「第九」の誕生秘話」「やはり第九のパワーは圧倒的です!」「大フーガ」
ゾディアック 特別版 (詳細)
デビッド・フィンチャー(監督), ジェイク・ギレンホール.マーク・ラファロ.ロバート・ダウニーJr.アンソニー・エドワーズ(俳優)
「作風が毎度同じでは面白くないでしょう」「雰囲気にしびれます」「ストーリー・テリングの才能も感じさせるフィンチャーの演出に、「セブン」の呪縛から解き放たれた今後の傑作の出現を期待させる」「淡々と、至極淡々と。」「裏「ダーティハリー」」
オール・ザ・キングスメン コレクターズ・エディション (詳細)
スティーヴン・ゼイリアン(監督), ショーン・ペン.ジュード・ロー.アンソニー・ホプキンス.ケイト・ウィンスレット(俳優)
「おもぐるしいが見応えのある秀作」「重厚なテーマもさることながら出演者の演技も素晴らしい」「政治家をめざし、政治屋となった男」「善と悪の両面」「人間ドラマ」
こわれゆく世界の中で (詳細)
アンソニー・ミンゲラ(監督), ジュード・ロウ.ジュリエット・ビノシュ.ロビン・ライト・ペン.マーティン・フリーマン.レイ・ウィンストン.ヴェラ・ファーミガ.ラフィ・ガヴロン.ポピー・ロジャース.ジュリエット・スティーヴンソン(俳優)
「関わるということ。」「キャスティングの妙」「大作ではないが・・・」「子供のいるカップルにおすすめ」「世界の中での、確かな幸せ。」
ホテル・ルワンダ プレミアム・エディション (詳細)
テリー・ジョージ(監督), ドン・チードル(俳優), ソフィー・オコネドー(俳優), ニック・ノルティ(俳優), ホアキン・フェニックス(俳優), ケア・ピアソン(脚本)
「「この現実を伝えたい」気概を感じさせる作品」「キリングフィールドに迫る名作。」「恥ずかしいということ」「私は日本人で」「日本の配給会社はアホや」
シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組) (詳細)
フェルナンド・メイレレス(監督), カチア・ルンジ(監督), アレッシャンドレ・ロドリゲス(俳優)
「笑える純粋暴力」「クール」「ワタクシの本年度No.1です」「所々の描写が美しい、過酷な現実と人生に向き合った映画」「ラテン系民族でないと 生まれない映画のパワー!」
ドリームガールズ スペシャル・コレクターズ・エディション (詳細)
ビル・コンドン(監督), ジェイミー・フォックス(俳優), ビヨンセ・ノウルズ(俳優), エディ・マーフィ(俳優), ダニー・グローバー(俳優), ジェニファー・ハドソン(俳優), アニカ・ノニ・ローズ(俳優), キース・ロビンソン(俳優), シャロン・リール(俳優)
「話自体はよくあるものだけど」「ジェニファー・ハドソンの存在感と迫力に注目」「耳から離れなくて」「楽しくて気持ちよくて、いい。ラストは感動したっ!」「役者魂」
トランスアメリカ (詳細)
ダンカン・タッカー(監督), フェリシティ・ハフマン(俳優), ケヴィン・ゼガーズ(俳優), フィオヌラ・フラナガン(俳優), エリザベス・ペーニャ(俳優), バート・ヤング(俳優)
「Love comes in many ways」「インディーズ系の傑作」「ブスになりきるすごさ!」「新しいものを発見させてくれる映画です。」「美しさとあたたかさ」
ニューヨーク1997 (詳細)
ジョン・カーペンター(監督), カート・ラッセル(俳優), リー・ヴァン・クリーフ(俳優), アイザック・ヘイズ(俳優), ドナルド・プレザンス(俳優), エイドリアン・バーボー(俳優)
「寸止めの美学・反骨の人、カーペンター監督」「ダーク・ヒーロー」「貿易センタービルはなくなったけど…」「Call me Snake!」「今の映画界に影響を与えた作品」
エスケープ・フロム・L.A. (詳細)
ジョン・カーペンター(監督), カート・ラッセル.ステイシー・キーチ.スティーブ・ブシェーミ(俳優)
「カーペンターが描くアメリカ魂」「人間に戻れたぜ」「B級映画の傑作を作るつもりが、A級予算のC級映画になってしまった」
世にも不思議なアメージング・ストーリー 1stシーズン DVD-BOX (詳細)
スティーブン・スピルバーグ;クリント・イーストウッド;マーティン・スコセッシ他(監督), キーファー・サザーランド(俳優), ケビン・コスナー(俳優), シドニー・ラシック(俳優), ティム・ロビンス他(俳優)
「懐かしい!!!」
パンズ・ラビリンス 通常版 (詳細)
ギレルモ・デル・トロ(監督), イバナ・バケロ セルジ・ロペス マリベル・ベルドゥ ダグ・ジョーンズ(俳優)
「渾身の一作」「傑作です。」「見た人と話したくなる映画」「あまりにも切なく、美しい、素晴らしい作品・・。」「『叫び』が心に残る」
バンテージ・ポイント コレクターズ・エディション (詳細)
ピート・トラヴィス(監督), デニス・クエイド(俳優), マシュー・フォックス(俳優), フォレスト・ウィッテカー(俳優)
「交錯するトリックを視点を変えることで明らかにする面白いアトラクション」「緻密な展開と多くの伏線が張り巡らされたストーリー」「拾い物ですよ!」「久々に面白い映画を見た」「練りに練られた脚本の妙」
アメリカン・ギャングスター (詳細)
リドリー・スコット(監督), デンゼル・ワシントン(俳優), ラッセル・クロウ(俳優), キウェテル・イジョフォー(俳優), キューバ・グッディングJr(俳優), ルビー・ディー(俳優)
「ギャングスターという響き。1970年代の片端が見えてきます。」「我が道を進む二人の壮絶な生き様の物語」「渋い…大人の男の世界!」「新たなギャング映画の金字塔」「「ゴッドファーザー」「グッドフェローズ」以来の快作」
スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 特別版 (2枚組) (詳細)
ティム・バートン(監督), ジョニー・デップ(俳優), ヘレナ・ボナム=カーター(俳優), アラン・リックマン(俳優), ティモシー・スポール(俳優), サシャ・バロン・コーエン(俳優)
「好き嫌いは分かれるが傑作ミュージカル」「悲劇の童話的ミュージカル☆」「ジョニデの歌声を堪能できます!」「まさしくエンターテイメント」「日進月歩のティム・バートン」
紀元前1万年 特別版 (詳細)
ローランド・エメリッヒ(監督), クリフ・カーティス(俳優), カミーラ・ベル(俳優), スティーブン・ストレイト(俳優)
「なるほど!紀元前1万年前はこうだったのか!!」「多分別の惑星の話なんだと思う」「上等な駄菓子」「ローランド・エミリッヒ監督25周年集大成!」「英語の勉強に使えました」
● 「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」ブルーレイディスク&DVD 11/21発売!
● 2008年 夏期 (07‾08月)興行収入ランキング 制作中
● 世界中のアニメ
● 「ハムナプトラ」シリーズ、DVD&Blu-rayで4バージョン12/19発売!
● HOLLYWOOD LEBERALS 〜主張する俳優たち
● 月に40本映画を見る私が、最近見た映画 ラブストーリー編
● なくならない虐殺
● 評価基準 S‾F
● 最近見た映画
● 見た映画
● なかなか良い邦画
・「親子で感動しました!」
誰が声の出演をしているとか、どんなストーリーとか、何の予備知識もなく見たほうが、楽しめます。私は10歳の息子と一緒に見ましたが、二人でのめりこみました。とっても楽しいし、感動します。この映画を見た後は、ピアノが弾けなくても、弾きたくなりました。
・「いい映画じゃないか」
「いい映画じゃないか」ポルコの旧友が言います。羨望と嫉妬。憧れと羨み。少年はひとつ大人になる。共通の価値観・才能・価値を共有できる友の存在。同じ心、同じ感性を持ち、互いを認め合う友。その友に教えられる、新たな真実。人間にとっての音楽、いや音の本質は、自然そのものにある。自然の中に人はあり、その生命に満ち溢れた世界の中に、人の生きる源はある。自分を好きになりなさい。そうすれば人と比べることもなくなる。競争社会の今、50にもなるおやじに、自分はどう生きていくのか、多くを考えさせてくれる作品。
・「少年たちの純粋な友情の輝きに胸がうたれます」
森の光景とピアノの旋律が、心の奥にいつまでも残って。。。セミの声が響く夏の森の中にたたずむピアノから奏でられる、夢のように美しい音色。音楽を愛するもののための映画、ともいえるとおもいます。
二人の主人公のうちひとり、カイは恵まれない境遇に育ったが、ピアノの天賦の才能をもった少年。その指からは天才的な音楽が奏でられ、コンクールではモーツアルトの曲を即興に変えて弾いてしまう。一方、上流の音楽一家に生まれた修平は、ピアノに全てを捧げてきたのに、カイほどの才能はなく苦しむ。修平がカイに抱く嫉妬のような感情はぼくたち誰もが経験する試練でしょう。でもやがて、すべてを超越した二人の友情が、美しい音楽とともに、みるものの胸をうち、こころの奥深くに、感動的に、いつまでも響き、輝いていくのです。。。
メイン声優上戸彩さんは決してうまいとはいえませんが、むずかしい役を最大限熱演したとおもいます。音楽の美しさ・素晴らしさと、そしてとくに私たちがどこかにおき忘れてきたような、少年時代の、限りなく純粋な、美しい友情の輝きを抒情的に描写したこの映画は、2007年の日本アニメの残した秀作のひとつとおもいます。おひとりでもカップルでもご家族でもオススメ、星5つ です。
・「森にスッゴイ ピアノがあるの。そのピアノと出会った子どもの 前代未聞の話。」
不思議な話だ。森に放置されている素敵な特別製ピアノ。この謎を解いていく。著明なピアニストの息子として訓練されてきた東京少年。彼は田舎で生活することになる。そこで、『野生のピアノ弾き少年』と出会った!!!少年はイワクインネンある『森のピアノ』を おもちゃとして 育った少年だった。驚く事態が次々と発生。テーマ ずばり『音楽とは何か』を問うである。
さらに『森のピアノ』の根源になった元天才ピアニストが存在する。
音と人の関係を あらためて考えさせられた。 これほどわかりやく伝えてくれた作品は初めてである。
楽しい物語だ。何回も目頭が熱くなる。人に勇気を与えるすばらしい作品。アニメ万歳!原作者を 讃えたい。真面目すぎるかな?
・「音楽は最高!! アニメとしては気になるところも」
物語の主人公はもちろん海(カイ)なんですが、修平に感情移入するべきなのか、海に感情移入すべきなのか、あえて明確にしていないのがいい。私なんか、修平くんの努力家としての悩み、天才海へ鬱屈した感情、嫉妬を自分自身分かっていながら苦悩する姿、その健気さに感動してしまいました。
何度もテーマとして出てくるのは『自分のピアノを弾く』ということ。「自分のピアノ」って抽象的すぎて、イマイチよく分かりませんが、これはもう生きることと同義といってもよいのかも? その「自分のピアノ」というものを、視覚的に理解できるようにしたところが、本作の醍醐味ですね。
海が、ショパンやらモーツアルト、ベートーベンの幻覚を見るようになる、というところも、賛否が別れるかもしれないけど、私は好きです。彼らの顔が海の周りの人たちの顔になってたりして、そのベタさ加減がなんともいい感じ。(笑)
ただ、「鉄コン筋クリート」の蒼井優の成功例はありますが、声優としてタレントを使うと、やっぱりどうしてもアニメに入り込めないような気がしますね。上戸彩とか雨上がり決死隊の宮迫とかのイメージがダブるし、上戸彩は、はっきり言ってあんまり上手くない。修平の声を担当した神木隆之介くんは、まぁ、よかったかなとは思いますがね。
●ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛 2-Disc・スペシャル・エディション
・「ナルニアの王子さま登場!」
スーザンの角笛が4兄妹を再びナルニアへ、成長した4人と魅力的なカスピアン王子の出会い。ナルニアを救う為力を合わせて戦います。ネズミの騎士のリーピチープが可愛い!他にもドワーフや川の神等新しいキャラもたくさん登場して大活躍します。エントのような木の戦士の強いこと!スーザンと王子の結びつきも興味深いです。白い魔女が再び登場してビックリ!カスピアンの人間であるがための苦悩と葛藤も描かれています。大人になりかけている上の二人の微妙な心の動き、ルーシーの戸惑い、エドモンドの成長にも注目です。ナルニアの民対人間の戦いの場面も前作以上の迫力で見物です。ご家族そろって楽しめる作品だと思います。
・「賛否極端に分かれる作品ですが好きな方には面白い」
前作でまだ幼かった子役達の成長が感じられました。※前作から長い時間が経っているので当然なんですが…
映画化するのが難しいと言われてる小説を、多少、内容に不足はあってもこれだけ表現できたら十分な気もします。ナルニアが海外ではどのくらい浸透していて、どのくらい古くから読まれているか等々をちょっと知るに冒険しておく事で、今後の見方も変わるきっかけになると思いますよ。
数あるファンタジーの中でナルニアも大作だと思います。
・「シリーズ最高傑作」
前作と比べてすごくおもしろさが増しました。カスピアン王子もかっこいいし、ドキドキ感もあってアクションシーンも迫力満点です。アスランの操る水の巨人は<ハムナプトラ>かとつっこんでしまいました(笑)。
・「ファミリーで見るには最適」
「ロード・オブ・ザ・リング」(以下LORと略)以降、すべてのファンタジー映画はそれと比べられるわけで、その意味で求められるハードルは高くなっていますが、この「ナルニア国シリーズ」は、結構健闘していますよね。
視覚効果はWETAで、ニュージーランドロケとくればLORの呪縛からは逃れられないものの、ルーシーたちが小舟で下る川の尋常ではない透明さ。スーザンが弓を構える森に降りそそぐ木漏れ陽の静謐さ等、現実の川や森の映像を活かしつつ、そこに微妙な視覚効果を加えて、ナルニア独自の自然を表現しています。今回は、ちょっと戦闘シーンが多かったのもストーリーにテンポ良さを与えダレるのを防いでいます。でも、ほとんど戦いだった気がしますけどね。(苦笑) 戦闘シーンはますます派手になり、地形や建物の構造をいかしたテルマール軍VSナルニア軍の合戦や、ピーターとミラースの一対一の決闘は見ごたえ十分でした。あと、前作で登場した白い魔女の使い方、見せ方も上手いなぁと感心しました。
本作の主人公(?)カスピアン王子は、なんだか頼りないですが、ペベンシー4兄妹がそれぞれの個性を生かして活躍し、特にスーザン(イマイチ美人じゃないよなぁ、そこがイイとの説もありますが)は、LORのレゴラスばりの弓の腕を披露しますし、かなり唐突ながらカスピアン王子とのロマンスまで描かれ、存在感がありましたね。もっとも最終的に危機を救うのは、やはり「たのもしのきみ」ことルーシーで、最年少だっただけに、一番見た目で成長を感じるキャラクターにもなっていて好感。
・「B・バーンズの起用とライオンの巧く登場させた演出で1作目より面白みが倍増の作品」
第一作ではG・ヘンリー以外の子供に魅力、品位が感じられなく、物足りなさを感じましたが、一転、子供の成長が感じられ、加えて本作では、G・バーンズの起用とL・ニースンが吹替えたライオンが効果的に登場することによって、面白みがぐっと上がった感じでした。B・バーンズ扮する王子には品位とともに、運命に翻弄される苦悩も見事に感じられ、ライオンの登場も神格化が巧くされ、威厳を感じ印象深く、G・ヘンリーも前作以上に素直で素朴に感じる好演も相まって第一作よりも遥かに面白い作品と感じました。難をいえば相変わらず長女のA・ポップウェルには魅力が感じられないこと位でした。
・「シーン&エステヴェス親子の、そして“あの時代”の希望への、積年の想いが感じられる力作。」
リベラルな気風が強いと言われるハリウッドの中でも、マーティン・シーンは過去逮捕歴が何度もある筋金入りの運動家だ。今作はケネディ一族とも親交があったシーンの息子にして自らもリベラルな俳優エミリオ・エステヴェスが、その“想い”の丈をフィルムに焼き付けた力作である。映画の冒頭で、68年当時アメリカで起こっていた“出来事”がフラッシュで紹介され、劇中何度もロバート・ケネディの演説が流れる辺り、“あの時代”への想いも確実に感じられる。大統領候補が凶弾に倒れるまでの一日を様々な群集ドラマで綴るこのアプローチは、かってロバート・アルトマンが「ナッシュビル」(傑作!)で用いたシチュエーションと重なるが、黒人やスパニッシュ系移民といった下層階級の人々、60年代のアッパーミドルクラスの夫婦の倦怠、LSDの売人、ベトナム徴兵逃れの若者、等当時の事象を切り取っているようなアンサンブルな人物たちが悲劇のアンバサダーホテルに繋がっていくこの目論みは、映画的に成功していると思う。リベラルな信条のスターが多く出演しているが、個人的にはローレンス・フィッシュバーンが印象的。あと、付けまつげのシャロン・ストーンはこの当時のフェイ・ダナウェイそっくりなのが可笑しい。作り手が最も訴えたかったであろうラストの20分、沈痛極まりない鈍い7発の銃弾の後に漂うパセティックなトーンの中で流れるケネディ自身によるアメリカ国内の反暴力への魂の叫びに目頭が熱くなりつつ、“同胞”を“人間”に置き換えれば、今日でも有効なメッセージになる事を噛み締めるべきだと思う。
・「秀逸な群像劇」
俳優のエミリオ・エステヴェスが監督のみならず脚本も手がけており、構成やセリフなども見事な出来である。出演者は非常に豪華で、この出演者の顔ぶれであれば、内容が負けてしまう可能性もあるが、そうはならなかったところに彼の才能の凄さが伺える。 兄のJFKの演説は今でも様々なメディアで流されることが多いが、ロバート・ケネディに関しては暗殺の悲劇は知っていても彼の演説を聴くことは少なかったので、要所要所にロバート・ケネディの演説を入れた構成は、彼の理想主義が人種を越えていかに当時多くの人々に支持されていたかがわかり、その時をリアルタイムで知らない者にとっては背景を知る上で有意義であった。 映画の最初の方で、まだ40歳を越えたばかりのロバートが「誰かに反対するためでなく、新しい政策を行うために大統領になる」といった内容の発言をしている。自分の兄が凶弾に倒れ、当時司法長官で敵も多かったロバートは自分も狙われる可能性があることを知っていたはずである。その彼の言葉の重さと政治家としての信念の強さは、日本のふやけた政治家たちしか知らない我々にとっては40年を経た今日でもある意味、新鮮な衝撃である。先日の参議院選挙を思い出し、天下国家を論じることができず、地元の利益誘導と敵対政党に反対するだけの主張ばかり訴える多くのわが国の政治家たちにこの映画をみせてやりたいと思った。 また流れ弾に当たって負傷した人たちがいたことも今回初めて知った。負傷した人、たまたまその場に居合わせた人、選挙活動を行っていた人などの群像劇も、だれることなく丁寧に描かれており、エステヴェスの脚本・演出を受けて立つ俳優陣では年齢の皺を隠さないシャロン・ストーンとデミ・ムーア、貫禄のアンソニー・ホピキンスとハリー・ベラフォンテ、若手のイライジャ・ウッドまで全員が好演しているが、もっとも印象的だったのは、ホテルの調理師に扮するローレンス・フィッシュバーンで、いつもこわおもての役が多い彼が調理場の部下に魅せるやさしい笑顔が印象的だった。また何故彼だけが暗殺の時ホテル内にいなかったにもかかわらず主要な人物として描かれているのか途中までは理解できなかったが、最後に彼が調理場の壁に書き残した言葉がクローズ・アップされ、彼自身がその場にいなくても、彼の言葉がその場の出来事に遭遇したということなのだと納得した。
・「今尚惜しまれる「果たされなかったボビーの夢」」
兄、J・F・ケネディを主人公に据えた作品「JFK」や「13デイズ」を思い浮かべたが、どちらとも性格を異とする作品だった。R・F・ケネディは声とニュース映像でのみ登場した。しかし彼の肉声からは、彼が未来のアメリカに持っていたの輝かしい希望や、彼の言葉に共感した多くの人々の期待、更には1968年のアメリカの様子が、判り易く伝わった。歴史に「もしも」は無意味だが、それでも尚、もしも彼が生きていたら今のアメリカとは違っていたのではないか、いかに大切な希望の星を失ってしまったか、そんな「今のアメリカ」の思いが伝わってくるような気がする。
ここに登場した多くの名優たちの中で、印象深かったのはシャロン・ストーンとデミ・ムーア。年相応のしわを隠すことも無く、夫の不倫を悲しみ涙するもう若くは無い女の悲しみを演じるシャロンには、さんざん叩かれた「氷の微笑2」のようなつっぱっりは全くなかった。美容師役シャロンを相手に、台詞ではあったけれどやはり「美貌の峠を過ぎた女」の悲しみを語った飲んだくれのラウンジ歌手役デミ・ムーアにも、シャロンより実年齢で4歳若いとはいえ「今の自分」を受け入れた彼女自身が見て取れた。
構成は「シリアナ」に似て、一見ばらばらに語られたRFKとは直接には無関係の人々の生活や人生が、盛り上がる緊張感の中、最後の一瞬にひとつに収束する。実に見事だった。全編に亘って使われた彼のメッセージの重みを、再認識させられた。
・「美しさに圧倒」
ロバート・F・ケネディ暗殺事件当夜、現場となったアンバサダーホテルに居合わせた22人それぞれの人間模様を描いた群像劇。カット、セリフの一つ一つが丁寧に作り込まれていて何とも美しい。登場人物が多いがそれぞれにドラマがあり、演技に引き込まれる。オールスターキャストが流れるようにザッピングされるのは圧巻。日本では全国公開されていないため、こんなに美しい映画がその他大勢の作品に埋もれてしまうのは残念。
・「当時の時代性と事件の衝撃」
イライジャ ウッドが目的でこの映画を観ました。イライジャの出演シーンは少なかったけど、豪華出演者による22人の居合わせた人々の思い。クライマックスはショックでした。何と言う皮肉!白いタキシード姿で倒れているウイリアムがいつまでも目に残っています。引退間近のドアマンのアンソニー・ホプキンスが事件を知った時のセリフが印象的でした。ニュースフィルムを交えているので事件までの様子がリアルに伝わりました。当時の出来事が懐かしく再現されていたと思います。
・「個性派俳優の魅力。内容に付いてはご法度。」
今までのシャマラン監督の作品を想像するとかなり変化があります。描写がけっこう残酷です。(初のR指定だそうです)内容については観てのお楽しみでしょうか。賛否両論分かれると思いますが。キャステイングが魅力でした。今現在アメリカでナンバーワンとなった人気ゲームの映画化マックスペインも好調なマークさんが新境地を開拓していてファンの私はうれしかったです。あとジョンレクイザモさんも相変わらずの名脇役っぷりで最高です。ストーリーもさることながら個性派俳優さんたちの魅力がこの映画の見所だと思います。
・「なかなか」
おもしろかった。ちょっと怖いけどちょうどいい感じ!だけど人が死んでいくのがグロい…リストカットや草刈り機の下敷きになったりと…こんな感じで死にます…第一段階 言語障害第二段階 方向感覚障害第三段階 死亡(自殺)見えない何かに襲われる恐怖や不安がダークに描かれています。この映画には賛否両論の意見がありますが楽しめました(PG-12)首吊り死体の大量シーンは怖かった。
・「M.Night Shyamalanの新境地」
この監督が新作を発表するたびに言われてきた「どんでん返し」を期待してる人はまず観ないほうが良いでしょう。僕はそういう見方をしないので気にならないがTHE SIXTH SENSEと比べてこの作品は...的な見方をしちゃう人はこの作品を楽しめないと思います。SHYAMALANというフィルターを通さずにあくまで一つの作品として観たほうが、この作品の意味、奥深さが素直に解るでしょう。映像的にはかなりショッキングシーンが多く(この人の作品でR指定は初らしい)それだけにSHYAMALANのこの作品に対する強いメッセージを感じました。
・「見たい映画は素直に…」
予告でずっと気になっていた作品だったので迷わず見ました。公開中も確かに賛否分かれる作品でしたが、私はまんざらでもない映画だと思いました。
見たい映画は素直に見て下さい。
・「評価は分かれる・・・でも」
7月に劇場で観てきました。なにかと前々から叩かれやすいシャラマン映画ですが、個人的にはいい映画だと思います。内容的には、主人公が大活躍するわけでもなく、奇跡が起こるわけでもないのですが、リアルな怖さがあります。もしかしたらこんなことになるかもしれない・・・この映画のようなことはありえないけどいつかは人類は滅びるかもしれない・・・そんなことが伝わる映画ですし、そこにメッセージがこもっているのだと感じました。映画の中で人が狂っていく姿は不気味。異常な状況のなかで生き延びようとする人間の姿をシャラマンは今回も上手く捉えていると思います。マーク・ウォールバーグやズーイー・デシャネルの出演も嬉しかったです。
・「監督とか出演者が悩んでる」
こういう解釈であってるかな?みたいな感じで作ってるのが好感度 ☆5#でもミアータじゃコカコーラのトラックに追突するシーンが弱くないか?(減点 0.5
つうかこんなものをたった一人で30年も前に書いた(30年前に読んだ奴等含め)ことに敬礼
エヴァンゲリオン映画版がメタに たかがアニメ映画の設定が気に食わないぐらいで監督死ねとかいうおまえがおもしろいよ?というメッセージを秘めていたように
アヴァロンが 現実世界って視線のやりとりが超キモイよね あと ゲームで生活できるという設定を受け入れてるおまえがおもしろいよ?ってメッセージを秘めていたように
暗闇のスキャナーは潜入麻薬捜査官とかって与太を飛ばしてるだけのクズが許されるわけ無いじゃん と、途中でひっくり返される時にどう感じるかが共感テストの一環なんだろうなぁと思った。
反ドラッグ映画ですらないよなぁ・・・ 要約すると 現実だからなんだっつんだクソが とかそんな感じの傑作
・「動くディック、話すディック」
ディックのインタビューが特典映像として納められていました!実の娘さんも登場、ディックの麻薬癖などについて語っています。ファンにはたまらないでしょう、これは。
・「それでも生き続けることには 「救い」 があるのだ…。」
実写をアニメ化するという一風変わった画風ではあるが、演出もテンポもかなり地味で 「ダウナー・サイキカル」 あるいは 「ダウナー・サイケデリック」 な作品である。沈鬱、陰鬱な仕上がりであった。
原作は 「幻視者」 P・K・ディックの作品であり、しかも、後半生の自伝的要素が強い作品だったが、やはり、映像の方もその匂いは消せない。はっきり言ってしまえば、幻覚を伴い、日常と非日常とが溶融してしまい、逃げ場を失ったドラッグ依存の当事者が「麻薬産業」と繋がった国家(?)やそれをも超えた不可視の組織の 「陰謀的な策動」 (主人公らの妄想とも取りかねない?) と格闘し、文字通り 「人格」 の崩壊を辿るといった…一見、救いようのない映画である。しかし、何がしかの救いの匂いがあった。あのラストには…。「未来はまだ捨てたもんじゃないかも…」って。
主役は、キアヌ・リーブス、そしてウィノナ・ライダー。よく良く引き受けたなぁという驚きもある。
かなり刺激的でエキサイティングな作品である。
・「ディックの映画」
数あるディック原作の映画の中で、おそらく一番原作に忠実な作品です。特に、エンドロールの直前に流れるAuthor's Noteが、原作と同じく心に響く、60〜70年代アメリカの闇を描いた、おろかで悲しいものがたりです。
・「3DのCGが嫌いな人の為に」
案外、好きカモ?ちょろっと見ても飽きないし!その度に新しい発見がある!ジャパニメーションではなくアメコミやイラストが好きな人向け?
●ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝 リミテッド・バージョン
・「B級グルメで老舗インディ超え。」
インディ不在時に人気を博したシリーズですが、くしくもインディ最新作と全面対決となりました。個人的な結果は往年のユニバーサルホラー ミイラ再生をルーツに持つハムナプトラに、軸のぶれないケレン味あふれる楽しさで軍配があがりました。あくまで好みの問題ですがモンスターや往年のパルプ小説的な何でもありなコミック的冒険談が好きな方は絶対こちらが好きでしょう。老舗の味よりB級グルメ風な味わいが最高です。ブレンダン対ジェットリーのガチンコ殴り合い対決もヒーローものの楽しさでワクワクさせてくれます。盛りだくさんの内容でおなかいっぱいになること請け合いの娯楽大作です。日本の漫画やゲームが好きなら、きっと気に入ります。ある登場人物が変身する、まんまキングギドラの龍がかっこよかったです。
・「ツボは外さない」
このシリーズは、もともと「インディ・ジョーンズ」の亜流として製作されたものだけど、ツッコミどころ満載のお気楽ストーリーが案外面白く、お金をかけたSFXシーンの迫力もあって、結構評判も良かった。それで、冒頭のカーチェイス、土風火水を用いたVFX表現、その要素を使った「顔」の出現といったシリーズのお約束は律儀に守っています。(笑)まず、奥さん役のレイチェル・ワイズが降板して残念でしたね。変わったマリア・ベロは今ひとつ目立たない。その代わり、ベテランアクション女優ミシェル・ヨーと新鋭イザベラ・リョンのダブルヒロインが美人親子として登場。熟女好きも美少女好きも、それぞれ満足できます。(笑) ミシェル・ヨーとジェット・リーの剣バトルは、カンフー映画ファンにはたまりませんしね。 特別凄いものが見られるわけではないし、感動のドラマがあるわけでもない。爆笑するほどじゃないけれど、ニヤリとさせるシーンも多く、迫力の映像もあります。何にも残らないけど「あ〜面白かった」と満足できること請け合い。
さて、次回作もあるのかな? そろそろミイラネタは厳しいかも。でも、このシリーズは原題が「THE MUMMY」だから、ミイラネタしかあり得ないワケで、エジプト・中国と来て、今度はマヤ文明辺りかな。(笑)
・「これはどうかなぁ」
7年ぶりの続編で期待大だったんですが、正直微妙な感じです。
・「「インディ・ジョーンズ」+「ハリー・ポッター」ですね。正に。」
「インディ・ジョーンズ」+「ハリー・ポッター」という作品です。正に!
第二次世界大戦が終結し、主人公は妻と2人で英国に邸宅を構えての悠々自適の暮らし。妻は前作までの冒険譚を本にして出版し、ベストセラーとなったが続編が書けずまた冒険に出たがっていた・・・。
そんな2人の唯一の息子だが、両親に内緒で大学をサボり遺跡発掘に。中国で世紀の大発見をする。が・・・その発見はかの万里の長城を築いた「秦の始皇帝」。呪いによって皇帝は封印がなされていたのだった。
もし封印が解かれれば、皇帝の軍団も合わせて蘇ることになり不死身の軍隊が世界を支配することになる。中国軍の将軍が皇帝復活の鍵となるダイヤを英国から上海に主人公夫妻が輸送してきたところをまんまと強奪。
舞台はヒマラヤ山脈の寺院へと移ります。先に現地入りして皇帝復活を阻止しようとする主人公たちと中国軍が小競り合いに。多勢に無勢かと思いきや、な・なんと「ヒマラヤの雪男(イエティ)」が主人公側に加勢して中国軍を蹴散らします(唖然)。
が、やはり皇帝は別格の強さで主人公たちも蹴散らされ、トドメ刺される寸前になんとか雪崩を起こすやぶれかぶれの作戦。
舞台は中国に移り、不死の軍隊同士の乱戦に。骸骨兵士たち数万が入り乱れるのですが「防御力」は弱いらしく、槌の一撃でやられるあたりが何とも・・・。最後は親子の連携で皇帝の心臓に刃を突き立てたものの・・・ダイヤは伯父さんがちゃっかりと手にいれ南米へ。
え・・・ひょっとして・・・まだ続編あるの???
・「ベートーヴェンを聴き続けた者でなければ選び出せない旋律ばかり」
2006年9月13日にトロント国際映画祭で上映された後、2006年10月13日にリリース。ドイツ人のダイアン・クルーガーが演ずるアンナ・ホルツは実在しない人物だが、ベートーヴェンの最後の頃の作曲する様や、生活や、第九の初演や、『大フーガ』の受け入れられ方はこうだったろうな、と感じられるなかなか素晴らしい映画だ。ベートーヴェンの後期・・・つまり作品番号が3桁になるあたりの作品が大好きなだけに普通の気持ちでは観られないようだが。
第九の初演は中間部に出てくる。この初演の様子はフィクションだろうが、それでも人間の声の持つ崇高さと、オーケストラの旋律が混じり合うこの曲の素晴らしさを初演で味わえた幸せな観衆の様子は同じだっただろう。この一曲だけでベートーヴェンは別次元の作曲家だ。エド・ハリスの指揮は、クリストファー・ホグウッドが指導したらしいがベートーヴェンそのものに見えた。
この映画で使われている曲のひとつひとつの旋律がまさに選りすぐりのベートーヴェンで感心した。ベートーヴェンを聴き続けた者でなければ選び出せない旋律ばかり・・・脱帽である。
・「ベートーヴェンの曲を楽しむにはうってつけ。」
ベートーヴェンの曲を楽しむにはうってつけ。話の筋は、仮説に基づいて構成されており、歴史的な物語としてではなく、小説として楽しむとよい。写譜師という仕事があることが、面白かった。しかも、それが女性という設定は、実験としては成功したと思う。
・「圧倒的な名曲「第九」の誕生秘話」
この作品の中で、ベートーヴェンがどのような人物像で描かれているのか楽しみでもあり不安でもあったのだが結果は見事に「ベートーヴェンそのもの」であったのが、まず素晴らしい。音楽に対しての情熱、不器用で気難しいと言われているが本当は愛や友情を重んじる人間性・・・エド・ハリスは見事にそんなベートーヴェンを演じきった。ダイアン・クルーガーも情熱的な演技ながら、品のよさは始終兼ね備えており、とても魅力的だ。「第九」の全ての楽章がとても印象的にこの作品の中で奏でられるが、やはり「第九」初演のシーンは圧倒される。3楽章がなぜか省かれていたのが少し不満だったのだが(笑)まあ、ベートーヴェンの散歩のシーンで使われていたのでいいかな。(本当は「田園」がいいかななんて思うのだが)「苦悩を越えての歓喜」ベートーヴェンの音楽のテーマと言われているこの言葉は「第九」全楽章を理解してこそ大きな感動となって勇気と力を与えてくれるものだと僕は思っているのだが、その偉大なる名曲がどんな過程で生まれていったかを描いたこの作品は(もちろんフィクションはあるが)、モーツァルトとサリエリを描いたあのとんでもない名作「アマデウス」と並ぶ傑作と言ってもいいだろう。
・「やはり第九のパワーは圧倒的です!」
まず冒頭あたりのベートーヴェンの登場シーンが印象的。 はっきりいって、変なおっさんです。 (バックトゥザフューチャーのドクの登場シーンと印象が似ている)
前半は「第9」の初演まであと4日という時間の中で、音楽に向かうベートーヴェンの様々な状況が描かれています。 世間の風評、難聴の音楽家、甥への溺愛、圧倒的な孤独感、音楽に向かう気持ちと姿勢etc。
様々な思いを抱く中、第9の初演は始まります。 前宣の通り、写譜士のアンナが指揮を振るベートーヴェンに合図を送ります。
この第9が流れ始めた時点(まだ1楽章なのに)で思わず溢れそうになってしまいました! 前半のベートーヴェンの人物像の描き方がよい伏線になり、音楽の美しさがとても際立ちます。 終楽章が終わった時には拍手しそうになりました。
ただし、終楽章の終わった場面で流れる音声はベートーヴェンの心臓の音のみです。 (いろんな本にある通り)劇中ではアンナに促されたて観客側を向くベートーヴェン。 ここで割れんばかりの拍手と歓声!
いやー、きましたきました。 ここで終わっても全然良かったと思うくらいここは良いです。
ただ、作品は後半に続きます。 ベートーヴェンが感じる音楽、魂のある音楽とはどのようなものかをアンナに伝道するシーンがポツポツあり、終幕です。 ここでは印象的な台詞を数々残すベートーヴェン。
「音は空気の振動だが、音楽は神の息吹だ」
その中でも上記がピカイチだと思います。 劇中の効果が全体的にロウソクの明かり程度で作られているのもとてもよかった。森の中のシーンなどがその分素晴らしく美しく見ることができます。よい映画でした。
ヒロインのアンナ役であるダイアン・クルーガーはとっても知的で美しかった。 他の作品も見てみたいですね。
・「大フーガ」
個人的には、オープニングの大フーガが一番印象的で素晴らしい映像表現だと思いました。私が初めて大フーガを聴いたのは弦楽合奏版でしたが、吐き気がするほどのもの凄い曲で途中で断念した思いがあります。ベートーヴェンが残した後半の曲はどれも深淵で高い精神性を感じますが、第九があまりにも完成された曲なので、それを映像にするにはとても大変だと思います。第九シーンは「不滅の恋」のほうが、良かったです。全体的にもう少し泥臭さがほしかったです。綺麗すぎだと思いました。しかし、オープニングがとても印象的で心に残るシーンだったので星5つです。最後のシーンも良かったです。
・「作風が毎度同じでは面白くないでしょう」
公開後、よく目にした感想が「セブンの方が断然良かった」などと言う物。これまでの強烈な印象を残す作風を求めたファンには物足りなかったらしいけれど、フィンチャーだからと言って、毎回同じような色の作品だったら面白くない気がする。作る物によって作風が変わるのは当たり前の事。私は、ファンが求めているであろう作風に拘る事無く、自分が描きたい様にこの映画を作り上げた監督は、やっぱり凄いと思う。
・「雰囲気にしびれます」
フィンチャーのサイコスリラー。 面白い。 この映画とにかく雰囲気がいいです。 60年代から70年代にかけてのアメリカ、 保守主義とカウンターカルチャーのぶつかり合いが時代背景にある様相を上手にとらえています。
街の風情、登場人物の服装、髪型に始まり、バックに流れる音楽もやたらに格好いい。 サンフランシスコを中心とした、 当時の北カリフォルニアの混沌とした様子が再現されており、 それを眺めるだけでも堪能できます。
ストーリーは膨大な原作を映画化したため、 若干の消化不良感は残ります。 ただ犯人を特定していく中で、 いくつもの伏線があって、 それが謎解きに繋がっていくし、 犯人の異常性が徐々に明らかになっていく後半はスリル満点。
謎解きにこだわりたい人は、 本作を観る前に原作を読むことをお勧めします。
・「ストーリー・テリングの才能も感じさせるフィンチャーの演出に、「セブン」の呪縛から解き放たれた今後の傑作の出現を期待させる」
デビッド・フィンチャー自身も我々観客もそろそろ「セブン」の呪縛から開放されてもいいかなと、思わせるほど良い出来だった。 実際の未解決連続殺人事件を題材にしているが、原作者のグレイスミスが発言している通り「大統領の陰謀」のように事件を追いかける側の描写に力が注がれており、ロバート・ダウニーJr演じるベテラン記者のエイブリルはダスティン・ホフマンが演じたカール・バーンスタインを、ジェイク・ギレンホール演じる入社したばかりの漫画家グレイスミスはロバート・レッドフォード演じるボブ・ウッドワードのキャラクターを連想させる。 60年代後半から90年代までの徹底した時代考証は衣装や小道具を含め完璧で、「ダーティ・ハリー」が製作に入っていた頃がこの事件の真っ最中であったであろうことも興味深かった。フィンチャー監督のいつもの刺激的な演出は影を潜めているが、金門橋の俯瞰ショットやカップルが襲撃される真昼の湖畔の場面の乾いた描写などに才気を見せている。 主役のジェイク・ギレンホールとマーク・ラファロはもちろんのこと、途中退場が残念なほどの名演のロバート・ダウニーJr、「ER」とは別人のような格好よさのアンソニー・エドワーズ、「ボーン・アイデンティティ」のブライアン・コックス、「シン・レッド・ライン」以後渋い脇として活躍するイライアス・コーティーズ、「アメリカン・グラフィティ」が懐かしいキャンディ・クラークまで俳優陣の熱演も作品のボルテージを高めている。 ただしグレイスミスが原作者のためか、エイブリルが、ゾディアックの標的になって以降はアルコールと薬におぼれ途中退場してしまうと、映画の後半はグレイスミス一人が強靭な(あるいはマニアックな)意志で事件を追いかける姿を好意的に描き過ぎていて、さらに彼の家庭の描写などが入るのが蛇足に感じた(特にデートの場面)。それが映画を長く感じさせてしまう要因になっているのが欠点ではあり、もう少しタイトな構成にすれば完成度が上がったとは思うが、フィンチャー監督がストーリー・テリングの才能も持ち合わせているであろうことがまずは判り今後の作品が楽しみだ。もう「セブン」の再現を望む必要はないのでないか。
・「淡々と、至極淡々と。」
テレビで某氏が「ゾディアックを英雄視してる」といっていたが、この作品のどこを観てそう思ったのか疑問だ。この作品はゾディアックの謎解きに取り付かれ、翻弄され、人生さえも変わってしまった男たちを描いた作品である。
類まれな犯行に、踊らされ、初動捜査を誤ってはいなかったか?犯人を必要以上に過大評価していなかったか?実際はもっとシンプルだったのではないか?といった視点で描かれていると僕は思った。
なにかを見るときにその方向性によって同じものが違って見えていく。深く突き詰めて考えていけばいくほど、可能性は膨らみ、実像が見えなくなっていく。
この作品はフィンチャー作では比較的多い‘衝撃のラスト’はない。だが、その映像センス、語り口は明らかにフィンチャーによるものだと見てとれる。
これもまたフィンチャーの作りあげた一級の犯罪サスペンスだと思う。
・「裏「ダーティハリー」」
(ネタバレ注意)モデルとなった事件のことはあまり詳しく知りませんでしたが、謎の未解決事件という先入観から、やるせない結末になるのだろうと勝手に思いこんで見始めたので、とりわけ終盤の快い裏切りの連続には圧倒されました。関係者がこれほど真犯人に接近していたとは驚きです。容疑者を逮捕できなかったのは、明らかに70年代人権擁護嵐の所為。その苛立ちが、70年代米国映画の最高峰の一つと個人的には確信している「ダーティハリー」(1作目)を生んだ土壌にありますが、「ダーティハリー」がここまでゾディアック事件の影響を受けていたことは、今さらながら新しい発見でした。ここでも描かれるように関係者にとっては余りに見るのが辛い映画でもあったその映画の上映館で2人の主人公が運命的に出会うなど、正に「小説よりも奇なり…」に満ちた話です。前半の殺人のオドロオドロしさから一転、後半の畳みかけるようようなドラマ展開と謎解きミステリーのアンサブルの面白さには思わず身を乗り出したぐらいです。映画好きの人は、必ずや唸らされる必見作です。
・「おもぐるしいが見応えのある秀作」
ルイジアナ州の片田舎の一公務員から州知事にまで上り詰めそして破滅したウィリー・スタークを、彼の側近として最後まで目撃し続けた元新聞記者であるジャック・バーデンの目を通して描かれた社会派作品。重厚な作りで非常に見応えがありました。
前半ではウィリー・スタークの演説の場面は明るいのですが、後半に入って彼が闇に染まって行くにつれ演説の背景も闇になっていきます。また彼の用心棒が銃の手入れをする場面が何度か挿入される度に、いやがうえにも結末に対する不安をかき立てられます。幼なじみであり恋人でもあったアン・スタントンとの再邂逅に際して話し合う場面で、何かを拒否するかのように彼女の顔はあくまでも白いベール越しにしか描写されません。そのように、言葉では無く映像で語らせる場面で一歩間違えるとあざといと取りかねない描写が、ぎりぎりのところでバランスを保っており、そのあたりも評価に値します。
ジャック・バーデンの名付け親でもあり幼少時代から愛してくれた人を破滅に追いやってしまうなど決して観ていて楽しい作品ではありませんし、おもぐるしく感じるかもしれませんが、愛、嫉妬、欲望、打算、後悔、誇り、矜持などの人間が人間である限りどうしても逃れきれない感情を横糸として良く作り込まれた秀作です。
・「重厚なテーマもさることながら出演者の演技も素晴らしい」
世評に高い1949年版は未見だが、今の時代に政治家の腐敗と堕落を描く映画のリメイクが意味があるのかどうか最初は疑問であった。しかし見ているうちに俳優たちの熱のこもった演技もあってか引き込まれ最後まであっという間に見終えてしまった。 理想に燃えて政治家になった男が、権力の座に付くと腐敗や汚職まみれになってという内容自体は目新しいものはないし、選挙中は調子のいいことを言って当選すれば国民よりも大企業や役人の側しか向かない我が国の政治家たちをリアルタイムで見ている方が魑魅魍魎ぶりは面白い(ついこの間の参議院選挙と、その後の民主党の迷走ぶりなど映画顔負け)。 しかし、この映画でショーン・ペン演じるウィリーは悪徳政治家であっても、政策では病院の建設など弱者を助けるようなものが多く、劇中ジュード・ロウが「彼は悪でも、病院は善」と言ったように必ずしも、根っからの悪徳政治家ではない。そして対照的に理想と正義に燃えるアダムは結局はウィリーに利用され、そして最後はウィリーを消したい勢力にも利用されてしまい本人は正義のつもりでも結局は悪の陰謀の片棒を担いでしまったという皮肉ぶり。最後のウィリーとアダムの血の交わりは善と悪の交わりでもあり、物事がそう簡単に善悪で割り切れないというもうひとつのテーマを暗示した素晴らしい幕切れだった。 主役のショーン・ペンはわざとオーバーアクト気味に演じていることで、政治家の虚像と権威主義を上手く表現している。アンソニー・ホプキンスやケイト・ウィンスレットの実力派も手堅い演技だが、ある意味、真の主役であるジャックを演じるジュード・ロウの演技が素晴らしかった。
・「政治家をめざし、政治屋となった男」
理想主義を掲げ平の公務員から知事にまで登りつめながら、墓穴を掘った男ウィリー・スターク。彼の生き様を、最初から最後まで冷静に目撃し続けた元新聞記者ジャック。
富裕層出身ながら、気が付けば、彼の取り巻きになってしまったジャック。ウィリー・スタークとは一歩離れ、冷静に付き合っていたはずだった。しかし、ジャックは座右の銘「知らなければ傷つく事はない」を忘れた。深みにはまってしまったジャックの人生は傷つき、そして大きく狂った。
後悔の念に放心状態の彼の大写し。これがこの作品のオープニングシーン。ウィリー・スタークの血とアダムの血が交じり合うラストシーンは、物語の最後にふさわしくドラマチックで実に印象的。この構成は作品を大いに印象付ける要因となっていた。
ウィリー・スタークのハイテンションのアジ演説、その姿は勿論見所。その中身は大いに聞き所。舞台設定が南部アメリカと言うのもキーポイント。脇役達も充実。予想外の人間関係も大いに堪能。
「政治家をめざしながら、結局は政治屋となって行った男」の話、面白くないわけが無い。観ている我々が、物語に引き込まれたのは当然の結果!!
・「善と悪の両面」
実在の政治家をモデルにしたロバート・ペン・ウォーレンの同名小説の映画化。1949年にも映画化されており、アカデミー賞3部門を獲得しています。 原作は1946年のピュリツァー賞を受賞したそうです。邦題は「すべて王の臣」。 アメリカ南部の貧しい家庭に生まれ育った実直な男・ウィリーは、郡の会計係として働いていたが、役人の汚職を追及したため辞職に追い込まれる。 その後、上流階級出身のジャーナリスト、ジャックの助力を得て、州知事に当選。絶大な人気を誇るようになるが、やがてウィリーも汚職に手を染めて……。 ウィリーは州知事を目指していたころには、確かな理想を抱いていました。 また、登場人物は皆、善と悪の両面を持っていますが、善の部分を完全に失うことはない。それがこの物語の救いですね。 政治の世界は、現代も虚実入り乱れる世界。 完全な善人や悪人はいない。善と悪の割合・バランスの上に、人間社会は成り立っている。 それでも、可能な限り理想に向かって、着実な前進をしていきたいものですよね。
・「人間ドラマ」
演出は重厚で見応えがあり、ショーン・ペンの狂気を孕んだ演技は、観る者を圧倒せんばかりですし、ジュード・ロウの控えた演技も見事。そしてわずかな出演ながら、存在感を強烈にアピールするアンソニー・ホプキンス。“動”のショーンを“静”で受ける貫禄が素晴らしい。また、無垢で可憐でありながら、やがて汚れていってしまうアンを演じたケイト・ウィンスレットと、政治(権力)の世界で生きる女・セイディの悲哀を演じたパトリシア・クラークソンが絡み、非常に濃厚な人間ドラマが繰り広げられます。
自分がどうせ捨て駒なのだと気づいたウィリーが捨て鉢的に演ったアドリブの選挙演説が貧しい人々に受け、そこからアジ的に聴衆を魅了するアピールの手法をウィリーが体得して行くシーンが見せ場になっています。そこから地すべり的人気を得て、州知事に当選する...。でも、残念ながらウィリーが権力の側に堕ちていく様が、あまり描かれてないんですよね。選挙に勝った後、いきなり5年が経ってしまいますので、何でそこまで悪くなったか?がイマイチよくわかりません。選挙前に弱者の側から言ってたことは、知事になってからの政策にも反映されていたように感じられるので、判事から弾劾されるという話が出てきたときも、酒を飲み、女グセが悪いとかははありますが、そんなに悪いことしてるようには感じられない。その辺をもう少し掘り下げて描いてくれれば良かったような気がします。
人は権力を握ると、次第に腐敗していくのか? いや、最初からあった「悪」の心が開花するのかもしれない...。
・「関わるということ。」
問題のある子供を抱える母2人。
パートナーである女性は、母娘の殻を作ってしまいながらも、男にそれを破って入るほどの勢いを持って関わって欲しいと心のどこかで思っていたはず。ジュード・ロウは、良い人なのに周りを傷つける男を演じさせたら最高にハマる人だと思う。パートナーとの会話のズレは、子育てに追われる女には痛いほど刺さる。一見優しいが、欲しい言葉ではないからだ。
もう一方の母には、最初から男として関わることになる。日常に欠けているものが埋まることを願いながら。自分の取った行動がどんな形で波動となって広がるかの覚悟は彼には希薄だったろうと思う。
原題は「Breaking and Entering」。こわれゆくだけではない、その先にあるものの見つけ方が描かれている。
本当の愛とは何なのか、どこを捜せば見つかるのか。再開発が進みつつある、壊された街の中で、壊された故国からの移民たちの生き方とも関わり、恋人、親子、家族、民族、様々な関係を通して描かれている。
主演3人の素晴らしさ、映像の美しさに浸りながら、関わることの痛みさえ堪能できる作品でした。
・「キャスティングの妙」
見るからに都会的なジュードとロビン,ボスニアからの移民としてジュリエット・ビノシュ。立場こそ違うが,女性二人は超が付くほど強く逞しい。建築家ウィルは,パートナーのリヴそして娘との関係に違和感を抱えたまま,普通なら関わるはずのないボスニア系のアミラに惹かれていく。 アミラ役のビノシュはさすがの麗しさ。ガブリエル・ヤレドの幻想的な音楽の中で,柔らかく温かく画面を彩る。言い尽くせぬ思いを繊細に物語るジュードの眼差し。激情を押し殺し,強くクールに生きるリヴ,演じるロビンも二人に引けを取らない名演だ。 霧の街ロンドンを,幻想的な音楽と冷静な映像で包んだ,大人のドラマだ。
・「大作ではないが・・・」
ミンゲラ監督の訃報を聞きいてもたってもいられずこれを書いてます。本当に好きな監督でした。本作が映画としての彼の遺作になるわけです。次回作も決まっていたそうで残念でなりません。本作はオスカーにノミネートされた「イングリッシュ・ペイシェント」や「コールドマウンテン」程大作でもないし「リプリー」程サスペンス色もありません。いたって地味な作品です。だからこそ、ミンゲラ監督らしさが良く表れています。ストーリは淡々しくも丁寧にそして美しく紡がれていきます。まるで詩のようなセリフ、情緒溢れる映像、素晴しい音楽、彼の魅力がこの作品には詰まっています。心よりご冥福をお祈りいたします。
・「子供のいるカップルにおすすめ」
カミさんと見ました。見終わった後、この映画について、お互いいろいろ、論じました。それだけの内容のある映画だったと思います。男の側と女(母)の側では、見方も感じ方も違い、面白かったです。
女性は自分の子供を守るためなら、何でもする。母として子供を思う強さがあるのは、母性があるからなのですね。それに対してウィル(男)は身勝手。でも彼を責められない。リブ(奥さん)とビー(娘)のいる輪のなかに入れないウィル。その輪がときには檻に見えてしまうという。家庭ではなく、外に自分の居場所を探そうとしてしまう。その気持ち、よく分かる。
母同士だから、相手の女性をリブは許せたのかな? とても深いです。
一度、壊してしまうことで、前よりよい関係を築く。舞台となったキングスクロスの街のように。リスクが高すぎて、私にはできませんが・・。
・「世界の中での、確かな幸せ。」
私は、前情報なしでこの映画を見たのですが、さすがあの「イングリッシュ・ペイシェント」を監督した方です。全体が綺麗に纏まっていて、流れのスムーズな映画でした。編集と音楽の魔法で、不思議な気分で、感動的でした。見た後、エンドロール辺りで、涙が止まらなかった。「人を一心に愛すること」そんなメッセージを私は感じ取りました。母親にとっては、いとおしい子供を。男性にとっては、いとおしい女性を。ジュリエット・ビノシュが、本当の母親にしか見えない、良い演技をしています。ロンドンの街が幻想的で、美しかった。この「こわれゆく世界の中で」という邦題が素晴らしいと思いました。壊れゆく世界の中でも、私たちには愛する大切な人たちがいる。この世界で、私たちは生きて行く。そんな希望の感じられる、とても爽やかな後味の映画でした。
・「「この現実を伝えたい」気概を感じさせる作品」
恐怖の殺戮の場面が多いかと思ったが、反対に虐殺は、静かに描かれている。
クローズアップされているのは、一人のホテルマンが1200人の人々をかくまうために行った、軍や政府関係者との機転の利いた実際のやりとり、そして家族たちとの情愛。
この理由を、プレミアムエディションでは、製作スタッフがインタビューの中でこう説明している。「より多くの人たちに見てもらいたかった。 それにはエンターテイメントの要素を入れる必要があった」
この画面には、現地に生きる人々が多数出演している。当時の生存者も何人も出演しており、死体役のエキストラもいる。
同じ虐殺を、擬似にでも再体験することは容易にできることではない。ここに、彼らのもつ「現実を伝えなければならない」という使命感と、その気概を感じる。
見てもらいたい。誰もが熱演している。たとえ、それが道端に声なく横たわる役であっても。
・「キリングフィールドに迫る名作。」
アカデミー賞にもノミネートされ、話題にもなったこの映画が、何故劇場公開を見送られたのか、全く持って不可解だ。世界はあの日・・・ルワンダを見捨てたが、日本の映画関係者も「取るに取らない話」と思ったのだろうか?悲惨な現状を知らせようと、白人ジャーナリストが、決死の覚悟で虐殺現場をビデオに収めるが、「先進国の人間達は、この映像を見ても“怖いね”と言って、ディナーを食べるだけさ」という言葉が、全てを語っている。
作品自体は、妙な政治色をあえて前面に出さずに、普通のホテルマネージャー“ポール”が、家族や友人を守る為に奔走していく中、次第に使命感に目覚めていく辺りの展開が、真実を物語っているようで極めてスムーズ。そしてその苦悩する主人公ポール役の“ドン・チードル”の演技が素晴らしい。次から次に降りかかる難局を、日頃培った営業力、つまり知恵と口頭戦術で巧みに乗り切っていく様は、この作品の見所でもある。
しかし、コソボでもそうだが、差別による“隣人同士”での殺し合い程、恐ろしいものはない。この映画では直接的な残虐なシーンは出てこない。しかし絶えず聞こえる銃声、檻に入れられ“性奴”にされる女性、街を埋め尽くす夥しい死体の数・・これらのシーンで、人間の心に潜む“闇の憎悪”が、逆に強調されているようで、恐怖を感じる。誘導され嬉々として非道に走る者と、ポールのようにそれを止めようとする者、この違いは何なのか、正直考えさせられる。
・「恥ずかしいということ」
国連平和維持軍は援軍が来るどころか撤退の判断がなされる。即ちそれは、ホテルに隠れた人々を置き去ることを意味する。恥じた大佐は、主人公に向かって「唾棄してくれ」という。
虐殺を撮影してきたメディアクルーは、主人公が「これで世界が助けてくれる。」と言うと、「怖いね、といってまたディナーを始めるだけだ。」と答える。その彼も報道が不十分なままバスで退去する際、雨の中、ホテルマンから傘をさしかけられると「恥ずかしい」とつぶやく。
そうなのだ。言葉も宗教も生活も同じでありながら殺し合うフツ族とツチ族の人々の行為が恥ずかしいのでなく、それをただの残虐行為などと言って、見過ごしてしまうことこそが恥ずかしいのだ。この映画の上映の意義を見出せなかった無関心な国こそが恥ずかしいのだ。
・「私は日本人で」
こんな大変なことが起きていたとは知らなかった。対立を煽るラジオ放送にはぞっとしたし、道いっぱいに転がっている死体のために車が前に進めなくなるシーンでは吐き気がした。家族を守り、ホテルを守るために全力を尽くす主人公の姿には胸が熱くなった。が、私は日本人で、ルワンダの人々を見捨てた側の人間なので単純には喜べない。私自身のあり方を問われる。
・「日本の配給会社はアホや」
井筒監督のセリフじゃないですが、ほんとにそう思います。確かに、儲からない作品かもしれません。確かにお金は全てかもしれません。しかし、本当の映画ファンはこういう作品を求めているのです。日本で公開を求めて運動を起こした水木雄太氏に感謝したいと思います。日本の配給会社は、この作品を教訓にいい作品を公開し続けてもらいたい。
作品内容は、ルワンダにて、愛する家族を守るために戦った男が、結果として1200人の命を救った。簡単に言うとそんな話の内容。いろいろなことに対して、怒りを覚えることが多い作品内容ですが、ラストで救われた気がします。ドン・チードルがとても素晴らしい演技をしていたと思います。
DVDの仕様は、素晴らしい仕様だと思います。最初はレンタルでもいいので、是非たくさんの方に見ていただきたいと思う作品の一つです。
●シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組)
・「笑える純粋暴力」
ブラジル映画を観る機会は極めて少ないが、この映画は日本でも公開された話題作。ブラジルの一都市、「神の街」を描いた文句無しの傑作である。子供が「今日は何して遊ぶ?」というぐらいの気安さで人を殺し、麻薬を巡る争いで町中が殺し合う。とにかく、人が殺される。しかし、暗さは微塵もない。日本の暴力は無闇に痛そうだし、ハリウッドのものはバカバカしいだけだが、これは違う。最近観た映画の中でもブッちぎりで面白かった。
・「クール」
内容はドギツくて、コアだけど、何か陽気でしかもさばさばしてて後味が全然わるくない、そういう映画(ドキュメンタリー?)です。それに編集が抜群にうまくて、センスがあります。ストーリーも、細かいところに伏線が敷かれていてあとから「なるほどね」と思ってしまう箇所がたくさんあって、すごくよく練り込まれた作品です。ほんとにクール。そんでもってまとまりがいいです。
・「ワタクシの本年度No.1です」
観終えた瞬間、2003年、もうこれを越える作品は出てこないだろうと確信しました。そして年の瀬も間近の、実際その通りになりつつあります。
スコセッシの株を奪うような身も凍るバイオレンス描写と熱く陽気なラテン・ミュージックとの絶妙なマッチング、タランンィーノを思わせる豪快な時間軸の操り方、色調・陰影で気を配った映像とスピード感あるカメラワーク、大胆かつ効果的な編集・・・この監督さんは「分かって」ます。
ドラマ部分も素晴らしい。息つく間もない程全編スリルが途切れない上に、ラストのカタルシスまで抜かりなし。
「マトリックス」も「踊る大捜査線」も「パイレーツ・オブ・カリビアン」もこれに比べたら・・・比べるのもおこがましい。映画好きを自認するなら、これ観てなきゃモグリじゃないでしょうか。
・「所々の描写が美しい、過酷な現実と人生に向き合った映画」
一瞬、今の自分の現実と照らし合わせた。人生と真剣に向き合わなくてはと思った。ちょっとしたきっかけで人生は大きく変わる。そして、この映画に描かれた世界はブラジルのスラムだけでないことはいうまでもないし、資本主義と民主主義の確立した日本では到底起こりえない無秩序だ。自分の場合、むしろ勇気をもらったような気がする。映画としても絵が綺麗で、スリルもある楽しめる映画。
・「ラテン系民族でないと 生まれない映画のパワー!」
~初めてのブラジル映画体験は 強烈でした。照りつける太陽 流れる汗 スラム街の喧噪とにおいなどが強烈に五感に伝わってくる。リオデジャネイロ郊外の「神の街」と呼ばれるスラム街での ギャングたちの抗争年代記を 描いている。貧困が生み出す暴力の凄まじさは常識を越えていた。小学生くらいの子供が拳銃をバンバン 何のためらいもなく殺人に走~~っていく。彼らにとっては 暴力 殺人 麻薬 金が 青春そのものに なっている。有名なリオのカーニバルで 陽気なラテン系民族の裏面は「陽気な暴力」なのか。オープニングの かっこよさは 心をとらえ放さなく 一気にのめり込んでいく。カメラアングル 編集とも「おおっ!」と うならせられた。ここには正義の味方が いないが主人公たちに魅力を感~~じてしまう。最後まで 目が離せない一気に見せる物語(実話を題材)の パワーにねじ伏せられた。この映画と比べられる映画がない という点でも 貴重な作品。~
・「話自体はよくあるものだけど」
それにしても、このジェニファー・ハドソンという新人を発掘してきたのは本作の功績のひとつ。ちょっと太めながら、常にひときわ強烈な存在感と驚異的な歌の上手さ!!ハドソン演じるエフィーばっかり目立っちゃって、肝心のビヨンセ・ノウルズ演じるディーナの陰が薄く感じられることもあったのですが、60・70年代と、ダイアナ・ロスそっくりに、あの時代のメイクや髪型・衣装がピッタリで、しかも洗練されててオシャレにどんどん美しく変身していきます。また、「ドリームス」としてメジャーデビューを果たしてからは、カリスマオーラが出まくり!!あと、エディ・マーフィーのジェームス・ブラウンばりのパフォーマンスは一見の価値ありだし、ジェイミー・フォックスもクセのある役を巧演しています。
とにかくモータウン時代を彷彿させる楽曲の数々が楽しい。映画冒頭からの彼女らの歌やエディ・マーフィーのパフォーマンスはもちろん、中盤のジェニファー・ハドソンの歌うバラード・バーションの「ワンナイト・オンリー」の歌詞の内容に打たれ、その歌唱力に圧倒される。一方、ビヨンセたちが歌うディスコ・バージョンはノリノリだ。同じ曲とは思えないこの対比も面白い。豪華なエンターテイメント映画として超一流でしょう。正にハリウッドの真骨頂。
・「ジェニファー・ハドソンの存在感と迫力に注目」
トニー賞受賞の著名ミュージカルの映画化ということで、最初こそ普通に始まるが、やがてドラマチックなテンションの歌ありドラマありの展開へと移行する。豪華なステージシーンと相まって、ブロードウェイの舞台を見たような満腹感がある。
ジェイミー・フォックスもなかなかだが、何と言っても、米国版スタ誕(浅ヤン?)「アメリカンアイドル」で注目されたエフィー役のジェニファー・ハドソンの迫力と存在感が凄い。途中までは彼女の一人舞台。てっきりビヨンセの映画かと思っていましたが、だいぶ印象が違います。アカデミー賞、ゴールデングローブ賞は伊達じゃないです。
ドラマ展開や演出、さらには劇中で歌われる歌詞の内容など、映画として見れば、ちょっとオーバー気味だったり、ベタだったりもするのだが、ミュージカルの映画化と考えれば、これらはむしろ当然のノリ。モデルとなったモータウンやシュープリームスをめぐるエピソードも、ブラックミュージック好きならば、元ネタは何か考えつつ見ることで、楽しさも一層増すはず。サントラも良し。お勧めです。
・「耳から離れなくて」
映画を見てから、「ワンナイトオンリー」の曲が耳から離れなくて、CDを買い、何度も何度も聞いています。ビヨンセと言う歌手は名前は知っていましたが、正直なところ夫婦50割引を迎えた私にとっては余り好感が持てる歌手ではありませんでした。しかし、この映画を見てから彼女の他の曲も聞いてみたくなりました。 最近、あまり見なくなったエディーマーフィーも頑張っていて何か嬉しくなりました。 日本ではまねできないミュージカル映画におけるアメリカの奥深さを感じる映画でした。(と言って日本の映画が面白くないとか言うことではなく別次元での問題として) DVDの販売が楽しみです。
・「楽しくて気持ちよくて、いい。ラストは感動したっ!」
ブロードウェイ ミュージカルの映画化。『シカゴ』の脚本家、ビル・コンドンが監督・脚本。 1962〜72年を背景に描く、女の子3人のブラック系ボーカル・グループ、ドリーメッツのサクセス・ストーリー。シュープリームスとダイアナ・ロスがモデルだとか。 歌姫ビヨンセ・ノウルズ、ジェイミー・フォックス、エディ・マーフィ、そして新人ジェニファー・ハドソンの華麗な共演。 ビヨンセを知らなかった僕は、最初に3人組が出て来たときに、『あの子かわいいな』と思ったのが、ビヨンセだった。そのビヨンセは、映画の中で最初は地味で目立たない女の子なのに、どんどん華やかで綺麗になっていく。お見事。 そして凄いのが、ジェニファー・ハドソンの歌声。もう、圧倒的なボリュームで、あれだけ声を張り上げて歌い上げれば、さぞかし気持ちいいだろうなあ、と思う。1曲だけ、やたら長く感じて、もうわかったよ、しつこいなあ、と思ったのがありましたが。 でも、おもしろいと思ったのは、歌のかけ合いで話が進むところ。 ミュージカルって、歌の部分は、歌詞が心情を表していて、そのときの気持ちを歌うという場合が多い。歌っている間は、話の進行は止まる。 そうではなくて、セリフが歌になっていて、相手に話し掛ける代わりに歌っているのです。相手も歌で、話を返してくる。歌で会話が成立し、歌っている間もどんどん物語が進んでいく。そういうミュージカルもあるんだ(僕は知らなかった)。 陰のあるジェイミー・フォックスも、陽気なエディ・マーフィーも、その他の人たちも、見応えのある2時間10分でしたが、圧巻はそのみんなが集まるラストシーン。 ザ・ドリームスの3人が、ポーズを取って登場するシーンからもう堪らない。僕はキャンディーズのファンだったんだけど、何かそういうものに惹かれるものがあるのかね。 そして、ネタバレになるから書かないけれど、本当に最後は涙が溢れる感動ものでした。
・「役者魂」
きっと誰しも口を揃えることですが、やはりジェニファー・ハドソンです。『And I'm Telling You I'm Not Going』は何回聴いても(見ても)鳥肌が立ちまくりです。彼女の凄まじき存在感がこの映画の最大の醍醐味でしょう。そして彼女の影に隠れるという、あえて脇に回ったビヨンセの選択の素晴らしく好感がもてます。
それにしてもハリウッドで成功する人ってやっぱり何もかも優れていないといけないのですね。エディー・マーフィーの歌唱力、そんじょそこらの歌手よりも抜群だったと思います。
・「Love comes in many ways」
愛の表現や形は様々で、決まりごとも無い。そしてある日突然生涯をともにする愛がやって来たりする。gender(性)に悩むのは主人公である“父”だけでなく、自らの息子もその悲しい生い立ちを背景に、別の意味で抱えている。“父”の身勝手な理由から始まったこの旅を通じて、お互いはそのことを少しずつ知ることになる。しかし、本作のタテ糸は実は家族愛のように思えてならない。性の問題はヨコ糸であり、二人の旅路に絡んでくる様々な善人や悪人の登場人物との出会い、そして主人公の家族と過ごす短いながらも楽しい時間にたどり着き、息子が主人公と自分との間の真実を知り出て行った時、ひとつの織物の生地が出来上がる。手術を受ける“父”、念願かなって“ハリウッドデビュー”をワケアリ映画で実現する息子。ラストシーンは、この二人が、あのなんとも楽しく愛情にあふれた祖父母と妹も一緒になって、この“生地”を使って手探りながらも少しずつ、“1着の洋服”をこれから作り上げていくことを見るものに感じさせる。
・「インディーズ系の傑作」
主演のフェリシティ・ハフマンを知ったのはデスパレートな妻たちでした。役柄は子育てに奮闘する主婦ですがこの映画の役はなんと性同一性障害の男性。あの低い声、立ち振る舞い、複雑な演技。今まで何本もインディーズ系の映画を観てきましたがここまで変貌できる女優はなかなかいないと思います。そして息子役のケヴィン・ゼガーズもすばらしい。予告編(アメリカ)のを観たときコメディーかなぁと思ったが実際見てみると軽い映画ではなかった。特にラストシーンが私の中で印象に残った。今後の二人の作品に注目です。
・「ブスになりきるすごさ!」
個人的な見どころは2つ。
とても綺麗なフェリシティ・ハフマンの超ブスメイク&ヘア。最悪の髪の長さがポイント。ここまでやったら拍手するしかない!化粧のくずれ具合といい目を覆いたくなるような女性になりたい男性を繊細に演じていて 感動してしまう。特典のインタビューでは信じられないくらい美しいので こちらも見て驚いてほしい。
もう1つはこの1作でアメリカで人気沸騰のケヴィン・ゼガース。ティーンエイジからゲイまでとりこにした完璧ボディと死角のない超美形。これだけでも見る価値あり。妖しい視線と対比の爽やかな笑顔が眩しい。久々のスター誕生!日本でも受けること間違いナシの正統派完璧美形です。
実の父親とは知らずに ブリーを好きになってしまいお互いに深く傷付いてしまうが 悲しくも爽やかさが残るのはこの2人の演技がすばらしいから!
昨年は洋画不作年でしたが「トランスアメリカ」はいい味だしてた映画でした。
・「新しいものを発見させてくれる映画です。」
吹き替えで観たのですが、主人公の声優が女性だったので、観賞している間、実際はどんな声をしているんだろうと思いました。男だとばかり思っていたので、見終わった後に演じていたのが女性だと知ってビックリです。
もう一度、英語版で見直しましたが違和感をあまり感じなかったのは不思議です。 因みにバートヤングの声は、「ロッキー」と同じ、富田耕生さんが担当していました。
世間から敬遠されがちなテーマですが、登場人物に悪人がいないのが、心温まる要因の一つかもしれません。魅力あるキャラクターばかりです。 どんな世界の人間であれ、お互いの存在を認め、それを受け入れる気持ちが何よりも大切なんだと思いました。 日頃から人間関係に悩みを持つ私たちにも言えることではないでしょうか。
・「美しさとあたたかさ」
男娼で薬もやっていて、自殺した母親に、義父による性的虐待や暴力を受けていた息子と、性同一障害で男性の精器もオッパイもある父親の話は、どうしようもない状況でありながら、その親子の「きれいさ」がいつまでも胸に残る。
何度も笑って観れる映画だけれど、ドキッとする台詞もあるし、主役を演じた女性の役者としての素晴らしさに頭が下がる。また、その息子を演じた男優も、傷ついた重要な役どころをとても魅力的に演じていて、双方の存在感が、どこか美しくて、あたたかく、久しぶりに後味のいい素敵な映画でした。
・「寸止めの美学・反骨の人、カーペンター監督」
この作品が世に出た1981年と言えばスピルバーグやルーカスの大ヒット作が映画界を大きく変えていた時期にあたります。「只のB級娯楽映画」に対して莫大な製作費と最新のテクノロジーを投入して「超大作」に仕立て上げる時代となったわけです(これは現在も変わってませんね)。そんな流れに背を向けたこの作品が今でも輝きを失わずに愛されているのは中々に興味深いですね。徹頭徹尾「低予算のB級映画」でありますがその「格好の良さ」は無類であります。主演のカート・ラッセルを筆頭にドナルド・プリゼンス、リー・バン・クリーフ、アーネスト・ボーグナインにハリー・ディーン・スタントンそしてアイザック・ヘイズまで揃えた布陣は正に鉄壁。しかし一番興味深いのは監獄島と化したマンハッタンに不時着した大統領を無理やりに救出に行かされる主人公、スネーク・プリスキンのキャラクター造形でありましょう。カーペンター監督の全作品に通じるものでありますが徹底して「反権力/反権威」的なのであります。この点こそが本作の魅力であり今日まで輝きを失わない理由でありましょう。アメリカ映画のヒーローと言えばかつては組織に縛られずに反骨精神を貫き通すのが当たり前だったはず。そんな味のあるヒーローが見当たらなくなって久しいですね。だからこそスネークのラストの行動の無茶苦茶さは思わずバンザイものであります。たとえ世界中を敵に回そうとも「No!」を突きつけるヒーロー像は実にロックンロール的。このストーリーなら本来もっとアクション満載の娯楽色の強い作品を作り上げてしまいそうなものなのに微妙なところでアクションもサスペンスも欲求不満が残る。それが逆に作品の魅力になっているところが実にニクイのであります。それにしても70年代のアメリカンニューシネマの匂いを今に残す(つまりそれは私等の世代にとっては映画らしい映画という事ですが)現代の映画作家と言えばカーペンター氏とクリント・イーストウッド氏くらいではないでしょうか?B級でもいい、チープでも構わない。「Cool」であるとはこういうことをいうのです。
・「ダーク・ヒーロー」
最近でも、「ゴースト・オブ・マーズ」を撮るなど心に「リオ・ブラボー」を持つ男、ジョン・カーペンターだが、やはり最高傑作はこの作品。特に自らが作曲したメリハリの無い(それでいて恐ろしく印象的な)テーマにあわせ、マンハッタン島が刑務所と化した背景を説明するオープニングの手際の良さは記憶に残る。
主演のカート・ラッセルにとっても、他のA級作品での役柄以上にハマった役ではないだろうか。もはや「スネーク・プリスキン」というカルチャー・イコンとなっている。
脇もカーペンター作品ではひときわ輝くドナルド・プレザンス、ハリー・ディーン・スタントン、アイザック・ヘイズ、アーネスト・ボーグナインと『イイ顔のオヤジ』揃い。
24時間というタイムリミットの中で、実にせっぱつまったやり取りを見せてくれる。
北米版のコレクターズ・エディションにはカットされた「スネーク、連邦準備銀行襲撃失敗の巻」が収録されていた。今回の廉価版発売もうれしいが、こちらのバージョンの発売も強く希望したい!!
・「貿易センタービルはなくなったけど…」
カーペンターはセンスのいい人だ。「パラダイム」の導入部とラストとなどがいい例で、SFやホラーのツボを実によく心得ている。で、頭とシッポは上出来で、中身がバケモノと人間のかったるい鬼ごっこに過ぎない件については…観客がいつでもトイレに行けるようにという親切心だと私は思う。カーペンター映画は大概において、凡庸の大鍋にキラリと光るものを何粒か加えた愛すべきB級揃いと考える訳だがこのNY1997はどうしか事か全編これツボ。トイレで用を足してくるスキがない。「物体X」もかなり濃い映画ではあったが、あれは作り物の出来に負うものが大きい。それに対しこちらは、「大統領が人質」「タイムリミット24時間」「世界戦争の危機」etc.嬉しくなるような大風呂敷を惜しげもなく繰り出し、それらが見事に噛み合って緊迫感のある骨太なドラマを生み出している。近未来SFが好きな向きは見終わった後で必ず人に語りたくなる事請け合い。少なくとも、ニューヨーク刑務所が全貌を現すあの衝撃のオープニングだけでも見て損はない。
・「Call me Snake!」
ジョン・カーペンターの最高傑作は「遊星からの物体X」だが、クールさで一番は何といっても本作。後のいろんなSF映画にも影響を与えたB級アクションの金字塔。ジョン自身の手によるシンセサイザーのテーマ曲も彼の作品中最高。ちなみに本作の美術監督は後にターミネーターを撮ることになるあのジェームズ・キャメロン。なんとなくターミネーターの前半の荒廃した街の雰囲気とこの映画のマンハッタンの雰囲気がかぶる。ターミネーターの音楽もおそらく本作を意識したと思われる。
・「今の映画界に影響を与えた作品」
この映画を初めて観たのが、小学生の頃、深夜中学生の姉とでした。オープニングの無機質な金属音が流れ、近未来のアメリカのニューヨークが映し出され、大統領機が脅迫犯ばかり、集められた、周りをコンクリートの塀と軍隊が巡回して、誰も一度入ったら出てこれないマンハッタン島に墜落します。この映画の狂った演技をする個性的な俳優達、そして一時代を築いたダークヒーロー、スネークプリスキン、又ブルースの帝王、アイザックヘイズ扮するデュークなど重厚なシナリオと演出と演技など、この映画が後世の映画界に残した影響は計り知れないと思う。今観ても古くさくちゃちに見えないのは傑作の証拠。観ていない人は是非どうぞ。また、ザ・フォッグ、ハロウィン、ゼイリブもおすすめです。
・「カーペンターが描くアメリカ魂」
傑作『ニューヨーク1997』の続編にして、リメイクとも言える作品。ジョンカーペンター作品としては破格の制作費を投じて作られた超大作です。普通に観るとCGや合成が粗くチープですが、カーペンターファンには拍手喝采の快作に仕上がっています。バスケットボール・サーフィン・タバコ(銘柄に注目)…これぞアメリカ!!最後のスネークの選択もカーペンターらしくて文句なしです。ただし特典が予告編しかないのは寂しいですね…この頃の作品のメイキングは面白い物が多いだけに残念です。
・「人間に戻れたぜ」
ちゃちなCGもあまり無いスネークのアクション的見せ場シーンもあのラストで大満足です終わりよければ全て良し後味が悪い映画が増えてる中で最後かっこよくて痺れる、そんな映画が見たい人にお勧めです
・「B級映画の傑作を作るつもりが、A級予算のC級映画になってしまった」
B級映画の巨匠ジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997」の続編ですが、予算はA級のようでロサンゼルス大地震の場面などお金はかけていますが、なんとなくCGがチープなのはご愛嬌か。キャストもA級でカート・ラッセル以外もステイシー・キーチ、ピーター・フォンダ、パム・グリア、スティーブ・ブシェミ、クリフ・ロバートソン、ブルース・キャンベルなど豪華です。(カート・ラッセルはやはり老けてしまって、アクションはちょっとつらいかな) しかし山場になるところで呑気なバスケットの試合や、サーフィンのお寒いギャグを持ってきてしまい、前作のハードでクールなタッチがなりを潜めてしまった。結局、面白いB級映画を作ろうとしたが、A級の予算が使いこなせずC級映画になってしまったといったところか。最初からB級の予算でやっていればB級映画の傑作が誕生したかも。 それでも最初に前作のままの音楽が聞こえた時は興奮しました。
●世にも不思議なアメージング・ストーリー 1stシーズン DVD-BOX
・「懐かしい!!!」
当時、高校生だった頃にビデオをレンタルして観ました。最高に面白いオムニバス作品です。この作品が始めてDVD化されます。嬉しくてワクワクします。
・「渾身の一作」
06年発表。十年ほど前、異色のクリーチャーホラー映画「ミミック」でその名を知らしめた、ギレルモ・デル・トーロ監督渾身の一作。
第二次大戦前後、恐怖政権下のスペイン。父を亡くし、反政府ゲリラ撲滅の任務を与えられた大尉と再婚した母と共に、深い森の砦にやって来たオフェリア…。残酷過ぎる現実の下、物語が大好きな彼女の前に一羽の妖精が現れて…。
こう書くと月並みなファンタジー作品に思われるかも知れませんが、監督のはあのデル・トーロ…独自の色彩と造形のディティールによる映像美の確立され、安易なエンターテイメント性は排除された作品に仕上がっています。
映画の冒頭、映画通の方や勘の良い方は、この映画がハッピーエンドで終わらないことを悟られたかと思います。かなり強烈な残酷描写もありますし、観る人により様々な感想を抱く作品だと思います。
私の場合、例えばオフェリアが過酷な現実で精神を病んでいて、妖精や地下の王国が全てそのための幻想だったとしてもこの映画は成り立つと思いました。
劇中の異形の怪物よりも、冷酷かつ残虐で、まるで人間としての心を持たない大尉の方がよっぽど恐ろしいですし、最後に彼女が見た王国もタダの幸せな夢かも知れません…。
またオフェリア自身も、完全に純粋無垢な存在としては描かれておらず、欲望に負けてしまう場面もあります(しかしそれがリアルでもある)奇妙でグロテスクなモンスターを駆使して、“人間”を描く…デル・トーロ監督の真骨頂が発揮された作品だと思います。
・「傑作です。」
この世界観はものすごい。切ない映画です。グロテスクな部分だけが強調されますが、本来のファンタジーとはこういうものだと思います。
・「見た人と話したくなる映画」
音楽がとても物悲しいけど美しいです。全体にも美しいです。グロテスクな怖い場面が時々あるのでかなり画面から目をそらすハラハラが多かったです。だから力が入って見終わったあと疲れましたが好きな映画です。人がこわいです。美しく、幻想的なだけの映画を期待して行った私はかなりびっくりしましたが本来のファンタジーはこうなのかもしれないなと思いました。子供が何歳になったら見ていいか少し考えるかもしれません。
・「あまりにも切なく、美しい、素晴らしい作品・・。」
DVDが届いて、すぐ