狼と香辛料 (電撃文庫) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「なんか…癒された。」「未来人も宇宙人も超能力者もいないけど面白い小説」「尻尾は口ほどにものを言う」「久々に人に勧めたくなったライトノベル」「異色のファンタジー」
狼と香辛料〈2〉 (電撃文庫) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「良い続編です」「バランスがとれてます」「羊の干肉のように内容にも油がのってきました」「なぜホロに萌えるのか」「読みたくなる。」
狼と香辛料〈3〉 (電撃文庫) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「もうラブラブじゃん」「今回も信用買いです!」「ただ単純に」「一緒に悩み、考えてみた」「男女のすれ違いはいつの時代もテーマですね。」
狼と香辛料 (4) (電撃文庫 (1390)) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「今回は人助けの話」「落ち着いた感じ?」「経済の基礎」「次は先物希望」「結構面白い」
狼と香辛料 5 (5) (電撃文庫 は 8-5) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「ホロはロレンスの嫁ッ!」「解決策」「天秤でしょうか。」「うれしくも儚い物語」「恋愛モード最高潮」
狼と香辛料 6 (6) (電撃文庫 は 8-6) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「この物語に何を求めるのか?によって評価は異なる」「コルがかわいすぎて困る新展開」「ふむ……新展開というやつじゃの」「続きが気になる」「仕方がないといえるかな」
狼と香辛料 (7) (電撃文庫 (1553)) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「もっと読みたい!」「ニヤニヤしながら」「初のホロ視点!」「ホロ視点の『狼と琥珀色の憂鬱』は解答」「ホロかわいいよホロ」
狼と香辛料 8 (8) (電撃文庫 は 8-8) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「原点回帰」「GJ!」「久しぶりにハラハラした!」「これはもうただのラノベでは無い」「ネタばれはあかんから」
狼と香辛料 9 (9) (電撃文庫 は 8-9) (詳細)
支倉 凍砂(著)
「エーブルートってないの?」「ラストシーン」「エーブとロレンス」「ロレンスかっこいい(笑)」「すばらしい!」
・「なんか…癒された。」
作品をとりまく柔らかい雰囲気に癒されました。雨降りの道や、酒場でのやり取り。
銀賞という事でアナウンスされていた作品ですが、重厚なストーリー性や剣戟、魔法らしいものは殆ど無い、という前評判を知った時、むしろ読む気が沸いて来ました。暗く重い作品ばかりを読み続けていたので丁度良い清涼剤になると思ったのです。
読了してみると、表紙絵のイメージから想像したものに遠くない満足を得る事ができました。
物事にはきっちりと結果が書いてあるので、消化不良にはなりませんが、時折とても先が見えてしまう部分や心理戦ってそんな簡単かな?と思う部分もあります。しかし、さっぱりとしてほのかに残る読後感はなんとも言えず、テクニックだけで出来るものではないなと感じました。
最初のなせる業だったら寂しいのですが、次にこの雰囲気が維持できていれば、更にその先もずっと読んでいこうと思っています。
・「未来人も宇宙人も超能力者もいないけど面白い小説」
一定以上のライトノベルを読んできてしまって、どのライトノベルを読んでも「似た設定どこかで読んだ事あるなあ」といった既視感を覚えてしまうようになった読者にもおすすめできる良書です。交易を行う商人が主人公という切り口が新鮮で、興味深く読む事が出来ました。
訪れた先の土地の習慣や催し物、商人同士のやり取りなど丁寧に書き込まれていますが、しつこさを感じる事も無く、程よく纏められていると思います。
ただ、いくら切り口が新鮮だったとしても、一風変わったのヒロインの存在無くしてはこの本を良書と言う事は出来なかったでしょう。物語の中心的な出来事は他のライトノベルと比べて遥かに地味なのですがヒロインの存在がそれこそ「香辛料」の様に全体をピリッと締めています。
刺激を求めるのであれば他にもおすすめできる本は沢山あるとは思いますが、それに疲れてしまった読者の方におすすめです。
爽やかで涼しい風が通り抜けて行った様な読了感を与えてくれる様な本は、そうないですよ。おすすめです。
・「尻尾は口ほどにものを言う」
行商人の青年ロレンスと豊穣の狼神ホロの二人を中心とした一風変わったライトノベルです。世界観は貨幣経済が定着し、様々な共同体が発展した中世ヨーロッパがベースとなっていて、王制や教会、商会などの利害関係、続刊では土着の信仰や慣習などもとり上げられています。そういったものが丁寧に積み上げられて商売に展開されていくのを面白く読むことができます。幸運、不運に関わらず経済の動きにはなんらかの根拠があり、そこが商売の一番面白いところというのが良く書かれていると思います。また話のメインとなる商取引の顛末についても、なるほどなー、と納得できます。旨い話にピリッとした辛味が効いています 主人公のロレンスが常に一儲けたくらむ商人なので大筋は商売の話になりますが、ヒロインの賢狼ホロとの小気味良いやり取りも魅力の一つです。やり込められるロレンスや不意を突かれるホロの言葉遊びにニヤリとしてしまいます。特にホロは商売の駆け引きでもなかなか尻尾をださない老練さを持っていながら、食べ物や衣装についてはその尻尾で本音がばればれというのが可愛いのです。ファンタジーが全く駄目でなければ、物語の筋もしっかり通っていて登場人物も魅力的な小説ですので一度読まれることをおすすめします。
・「久々に人に勧めたくなったライトノベル」
なんかの賞で銀賞とか、なんかのランキングで1位とか。そんな情報は頭から一切抜いて読んで欲しい。
お話は、中世風(?)な世界観の中での中堅商人ロレンスが、とある事から尻尾と耳がついた女の子ホロ(狼の神様)と旅にでるお話。
ちょっと待って。引かないで。ただの萌え系の本じゃないから。この本の魅力は2つ。・経済を絡めたストーリー・主人公の商人と、狼少女の掛け合い
経済を絡めたといっても難しい話はなく、大儲けするための一瞬のタイミングや、莫大な借金を背負った場面での逆転劇など、純粋にストーリーに引き込まれるようなスピード感がある展開に使われています。また、2人の掛け合いが面白い。ある種漫才や寄席に通じる心地よさもありますし、こそばゆい恋愛感もあります。
特に読んでもらいたいのが3巻。(1巻のレビューで書くのが申し訳ないですが・・・)帯についている、「なあ、ぬしよ、わっちを抱いてくりゃれ?」の台詞が出て来たときは、久々に心臓が鷲掴みにされる感触を味わいました。こういう使い方をされるとは・・・。その他もろもろ紹介したいポイントはありますが、その目で確かめてください!
ベタと言いたければ言えば良い。私には久々にど真ん中抉られた王道ストーリーに感じました。
・「異色のファンタジー」
と聞いて、皆さんどんなものを想像するでしょうか?「異色? どうせそんなこと言って、また難解かベタな設定なんだろ?」そう思う方が殆どだと思います。しかし、この作品は違います。血肉が飛ぶことも、人が死にまくることもありません。主眼は、マネーゲーム。行商人ロレンスと、ひょんなことからその旅を共にすることになった狼の化身ホロとの、一風変わった物語です。一体どんな内容なんだろう、と疑問に思ったのは、私だけではない筈。電撃大賞銀賞という肩書き抜きに、とても興味が沸いてきて、手に取りました。人によっては、地味だ、とか、ありきたり、とか言われていますが、私はとても新鮮味を感じました。老獪とは言いつつも、どこか憎めなく愛らしいホロと、主人公ロレンスとの楽しい掛け合いや、物語中盤から怒涛の展開で続くハラハラドキドキのスリリングさ、そして読み終わった後の爽快感。こんな綺麗な作品は、今となっては珍しいのではないでしょうか?それこそ香辛料のように、後味のいい仕上がりになっています。とても読みやすいラノベではないでしょうか。なんか、最近マンネリ気味な作品ばっかり読んでるなぁ……。そんな方に是非お勧めしたい一冊です。
・「良い続編です」
前作からの世界観とメインキャラ二人の雰囲気など違和感なく読めます。続編になると、ガラリと調子が変わってしまう小説がありますが、今作はその点では安心できると思います。
内容は同じく経済のお話。しかし、近代以前の物語なので、せいぜい中高で習う程度の難度となっています。それも、判りやすく、且つ簡潔に説明してあるので、「難しそう」とか思わなくていいです。
剣も魔法もない、しかし、飽きは来ない良い作です。少しだけ小競り合いのようなものはありますが、二人の間の親密度向上+ヒロインの見せ場、なので、そこはそこで良いと思います。
前作に続き二人の仲はさらに進展します。読後感もすっきりしているので、重い話に疲れたときなど丁度良いスパイスになると思います。
・「バランスがとれてます」
前作もそうでしたが、こちらもおすすめ出来ます。ただ、全体的にはやはり大人向けのライトノベルといった感じですね。難しいからという訳ではなく、障害の解決をするにあたって少年漫画的な展開をしないという意味においてですが。
また、前作と比べると人間関係は煮込まれたぶんだけコクがでましたね。実にいい味を出したやり取りが行われています。
薬膳みたいなライトノベルですよ。おすすめです。
・「羊の干肉のように内容にも油がのってきました」
世界を旅しながら各地で事件に巻き込まれるというファンタジーは数多くあれど、貿易、為替、手形のような商いをメインに据えた作品はこれまであまりなかったなかで新規路線を開拓している(どうせなら最後まで荒事を用いずに解決してもらいたかったが、それは1巻と同様にホロの見せ場として必要ということでしょう)。2巻目にあたる本作においても、信用取引、両替や需要の消失による価格の崩壊といったまさに経済的事象を貪欲に取り込んでいる。題名にあるので一応香辛料もお慰み程度には扱っているけれど、メインは貨幣です。
そして前作の不満としてホロとロレンスの関係性の描き方の浅さがあったわけですが、2巻においてはまさにホロが齧り付いた羊の肉のように脂がのってきています。ヒロイン、主人公ともに年齢的にももはや子どもではなく、だからといって酸いも甘いも嗅ぎ分け老成しているというわけでもなく、まさに決してべたに陥らないような節制をぎりぎりのところで保った大人の会話で存分に楽しませてくれます。
そうでありながら関係の深化もきちんと描かれていてとても楽しい。おそらく青少年のためのライトノベルというよりもあるていど歳食った人間向けのつくりになっているのではないかと思われます。
前作でホロという土着宗教が否定される過程を描いたように、本作においても貨幣や魔女狩りと結びつけて宗教を描いており、経済と宗教(両者の関係含む)についてがきちんとテーマとなりえているのは今後も期待して見守りたいところでしょう。
・「なぜホロに萌えるのか」
推定数百歳で、実態は巨大な狼で、不届き者どもをなぎ倒し鉄製の武器すら噛み砕くのになぜこれほどまでにホロに萌えるのか?自分のことを「わっち」と呼び、したたかで老賢で、人の心を掴むための演技なのか本気なのかわからないような涙をみせるホロがなぜこれほどまでにツボなのか?誇り高いくせにロレンスの為なら格下の狼にすら土下座をし、狼の姿を誇りにしているくせに変化する姿をロレンスには絶対見せたがらないホロがなぜこれほどまでに愛おしいのか?こっちが聞きたいくらいなのでぜひ読んでその理由をここのレビューに書いて教えてください。とりあえずいいたいことはホロがかわいすぎる。
・「読みたくなる。」
話にちょっと無理があるようなないような。。。終盤の商談もホロの力を借りすぎだし、エピローグら辺ももっと丁寧に書いて欲しかったです。
でも、ホロとロレンスのじゃれ合いは大好きです。思わずこう・・・ニヤっとしちゃいます。ちょ〜〜〜〜っと不満もありましたがこの部分だけでも帳消しって感じですね。とてもおもしろい作品だと思いますので、どうぞ読んでみて下さい。
・「もうラブラブじゃん」
第3巻はホロとロレンスのバカップルぶりを見せ付けられ、それに翻弄されるかわいそうな人々の話になってます。ホロもロレンスだけが大好きで、ロレンスもホロがいなければ行商なんて出来なくなってもいいとまで想ってしまっているのがよくわかります。商人や駆け引きの面白さなどもあります。ロレンス視点で書かれているのでホロの動きや感情が読者にバレないようになっていて、決別の危機を抱えながら、スピーディかつ絶望的な中での商人バトルには前作の破産の危機以上の危機感を持てます。ロレンスと一緒にホロを失うような気持ちになれるので存分にハラハラもさせられます。しかし、最後はこの人騒がせなバカップルに天誅を願ってしまうかもwまた、この世界にはホロのような者が複数存在することもわかり、世界観に奥行きと幅がだんだんと表現されてきました。とりあえずいいたいことはホロかわいすぎ。
・「今回も信用買いです!」
帯買いしてしまった1巻、のめり込んだ末の2巻と続いて、今回はもう棚に並んでいるのを発見した瞬間にレジへGOでした(苦笑
そんなわけで抜群の安定感と人気を誇る香辛料の第3弾です。1巻や2巻と比べると今回は分かりやすくなった気がします。あー、むしろ1と2をちゃんと読んでいないとかえって難しいのか……?とりあえず、新しい商業用語はさほど増えなかった気がするのでシリーズを通読している方なら間違いないでしょう。逆にこれから読もうという方はちゃんと最初からの方が良いです。
さて、通読している方向けに今回の見所を一つ。今回もまた騒動に巻き込まれるホロとロレンスなわけですが、
ささいな誤解からロレンスは絶体絶命の窮地に。手放したくない大切な「積荷」を守るための一発逆転の秘策、ロレンスは「信用買い」の取引を持ちかけることに……。
と、前回手痛い目にあった「信用買い」で勝負に出るという展開がなかなか痛快です。詳しいことは是非とも読んでお確かめ下されば幸いかと。
・「ただ単純に」
今回のお話しではホロはあまり活躍していません。ロレンスが独りで混乱し取り越し苦労の苦悩を抱いています。しかし、そこに人間としての温もりを感じられ共感も出来ます。本音で人と話せない性で相手が何を思っているか勝手に考え結論を出し答えを待たずに行動する。ロレンスのキャラに厚みが増してきたと思います。今作は、人間の心理を上手く表せた仕上がりだと思います。
・「一緒に悩み、考えてみた」
じわりじわりと近づいていく二人の関係に、そして本格的に経済学へ突っ込んでいく本編に、それぞれ読み飛ばせる場所が無く、ページ数で計算していた読み時間より1割ほど余計にかかりました。1人称な上に行間を読ませる手法がちょっと立ち止まって考える時間を主人公と共有するため、感情移入しすぎるというか、物語を客観的に読むことが出来なくなってしまい、読んでいる時間、その世界に連れ去ってくれる作品ですね。
・「男女のすれ違いはいつの時代もテーマですね。」
シリーズ3作目です。3作目から始めても読めると思いますが、やはり1作目からの通読をお勧めします。
なにしろ、今回は主人公2男女の些細な擦れ違いから事件が発生するのです。
基本的には前2作経てどうに入った2人の掛け合いを通じ、徐々にストーリーが展開し、中盤以降一気に商人バトルに突入する仕掛けは健在です。
新人の作家さん故、一作ずつ人物描写の実験が見られ、これからが楽しみな方です。
前2作を読まれ、楽しいと感じた方なら同様に楽しめるでしょう。
・「今回は人助けの話」
これまでが、商人ロレンスの行商人としてのバトル中心でしたが、4巻は村の騒動に巻き込まれてこれを助ける水戸黄門的な話になっています。ホロとロレンスの絆がまた一段と深まり、お互い共にずっと一緒にいたいと思っているのが見え隠れする描写があちこちにちりばめられていて、特にホロのかわいさに悶えます。事件は司祭の娘と粉轢きの青年を中心に進行し、そのいちゃいちゃぶりにもピキピキきますが露骨ないちゃいちゃカップルよりもロレンスXホロの夫婦漫才的掛け合いの方が数倍ピキピキきます。また、ここでさまざまな伝承やホロ以外のホロ的な存在(神のような存在)についての情報が数多く集まり、これまでの現実感ある世界感からよりファンタジー的な世界観が強くなってきます。とりあえず言いたいことはホロかわいすぎ
・「落ち着いた感じ?」
1巻2巻3巻とつづいてきたハラハラ感がそれほど感じられなかった気がします。ネタバレ気味になってしまうので、詳しくは書けませんが、この巻でお終いかと思ってしまいました。
教会の神や異教の神々についての伏線もありそうな感じで、次巻に続くそうですから安心してください。
・「経済の基礎」
ネタに困って安易なアイデア商売物に走ったか?、と最初思ったが、後で調べてみると「寒村における経済の導入と特産品」という経済学の基礎分野がネタ元らしい。 そう思ってみると、又違った見方が出来て評価が☆1つ分くらい上がった。 だがやはり前作に比べると話が小さく伏線を張るための番外編と言う感じだと思う。
・「次は先物希望」
ただの「目新しい商人モノ」に終わることなく、毎回展開に一工夫してあるのもこの作品の醍醐味でしょう。時に不自然な部分もあるのですが、そのようなことは関係なく楽しめると思います。
今回は商人モノとしては平凡で、前作の鉱石の「空売り」のようなスリルある展開はありませんが、読後の爽快感は今回も保証します。
ホロというかヨイツというか熊と教会に関してのいくつかの伏線も張られ、今後の展開がますます楽しみです。
しかし、どうでもいいと言ったらどうでもいいんですが、ホロの吉原言葉だけはいつまで経っても慣れません。遊女じゃないんだから・・
・「結構面白い」
今回は異教の神を信仰する逗留先の村と、その村を支配しようと企む町との抗争に二人が巻き込まれる話。ただ展開的には他のレビューにあるとおり、大きなピンチもなく、どんでん返しもない。まぁそれでも面白いけど。テーマは故郷。
・「ホロはロレンスの嫁ッ!」
行商人・ロレンスと狼の化身・ホロの、確かめあうようなやりとりに、心地好さを感じ、あぁ、「狼と香辛料」だと安心する5巻目。
最初の頃の緊張感はなくなって、お互いの気持ちを確認するためにこづきあうみたいなところが、物足りなくもあるが、それは致し方ない。微笑ましいのろけを楽しむだけだ。 ロレンスのいうように、楽しいほど別れた時に思いが巡り、寂しさを感じるほど。
お互いの気持ちを知り合い、すれ違いや行き違いによる緊張感がなくなる一方で、あまったるいのろけが増えてくるが、それが嫌な感じではなく、好ましいものだと感じるのは、この二人が好きだからだろう。
今回もロレンスの商売話と二人の関係が二本柱で話が進む。 北の港町・レノスでホロの故郷の情報を探しながらも、ロレンスは商売の臭いをかぎつける。3巻に引き続き、教会の北への遠征が中止になったことをきっかけに、毛皮取引にごたごたが起こるのだ。 前半は割りとまったり進むが、後半のホロの戸惑いを巻き込んで一気にテンションをあげていく様はさすが。 幸せであり続ける物語に永遠はないというホロの不安は読者のそれと同じで、言い表せぬ一体感がそこにある。
商売話は今回も一筋縄ではいかない。もちろんそれは当然、そうなのだが、ホロとロレンスとの関係性に強くフォーカスが合わせてあった分、読んでる側も商売話から目がそれていて、なんというか、虚を突かれる感じなのだ。
この辺りはマンネリズムの心地好さとストーリー展開の驚きが両方あっておもしろい。「狼と香辛料」らしさを再認識といった感じだ。
あと、酒場の名もなき娘とのやりとりが小気味良かった。 ロレンスの余裕がこにくらしいぐらいだが、いい女がそばにいる男は魅力的でもてるというのは真実だ。 女商人・ボランももちろんかっこいいのだが、こっちは一癖あってもやもやするものが残るのだが、酒場の娘は無条件に好きになった。
物語はまだしばらく続きそう。 この幸せな物語がずっと続いてほしいと思うのはホロだけでなく、読者も同じだ。 その切なさを押し込めて、ホロと同じ気持ちで次巻を待ちたいと思う。
・「解決策」
面白かった。商売よりも二人の関係のあり方のほうに重点が置かれた巻です。もちろん、商売がらみなのですが、二人の幸せを望む結果として、ロレンスが(そして読者がのけぞって手にした本を思わず落っことしそうになるほどの)仰天ものの提案がホロよりなされます。悲しいまでにも、二人の幸せのために。
……まあ、結局なんとかなるんですが。
読了後、思いましたよ。お二人さん、結婚しろよと。そんでガキんちょ沢山作れ。それで万事……とはいい切れんかもしれんけど、今回提示された問題はほぼ解決するんでないかいな、と。
まあ、それはともかく。このシリーズ、今後もずっと続いてほしい。すくなくとも、ホロの故郷を突き止め、“月を狩る熊”の謎を明らかにしてくれるまでは、そしてとにかく二人が幸せになってくれるまでは、続けてほしいものです。期待しています。
・「天秤でしょうか。」
ホロと商売を天秤に掛けるとしたらホロと出会ったばかりのロレンスは商売を取ったでしょう。
一巻から段々と本文の中を占めるホロの割合が増え、経済の話が減っているのはロレンスのホロに対する気持ちの変化そのものでしょうか。
この巻でその割合は益々増えてきました。
幸せの続く物語はなく、また悲しみだけが続く物語もありません。ただ、幸せを続けようとすると耕されたくない畑にまでてをださなければないために悲しみの物語を選ぶような巻でした。
この物語の終焉が近いような気がします。
ロレンスの口も達者になりましたね。
・「うれしくも儚い物語」
今回のテーマは別れです。ホロとロレンスのひたすら楽しく夢のような旅。二人はこの夢のような旅の今後についてついに向き合うことになります。旅には必ず終わりがあるもの、その終わりについて考えまいとして避けてきた二人ですが、ついにここにきてホロがロレンスに別れについて問いかけます。それはどんなに楽しいことも終わりがあるということ。むしろ楽しくすばらしい日々だからこそ、その終わりは確実であるということ。そんな旅の終わりと二人の将来についてついに真剣に向き合い、もう一段階二人の関係をレベルアップさせるのがこの巻のテーマです。・・・・・・・・・なんというノロケ話。ってこれは恋愛した男女が、一生付き合えるのかの結婚を悩んでるのと同じような悩みじゃん。人生もまた旅のようなもの。ホロのいうようにどんなに一緒にいて楽しく幸せな相手でも、それがずっとつづけば飽きたりマンネリ化したり、さらにはどちらかが先に死んだり相手も老けていったりする。二人の旅を通して、恋愛やら人生やらについても考えてしまいますね。とりあえず言いたいことは今回のラストシーンのホロのかわいさは異常。
・「恋愛モード最高潮」
前巻よりも商売の話が増えているのに、商売の話が霞んでます。
ホロが二人の未来を不安視してブルーになってる。そこにもととものロレンスの夢、町に自分の店を持つ話が舞い込んでくる。ロレンスがここで店を持って、二人の旅はここで終わりにしよう・・・・
何を今さらって感じの話です。既にロレンスは以前の巻(アマーティーのときだったかな?)で、ホロが陰に隠れてるところで人ならざる者と番になった例はあるのか?を質問し、破産覚悟でカラ売り合戦。それにホロも乗ってるじゃないか。もうここでホロもロレンスも二人一緒にどこまでもーってことを確認してると思うんだけどね。
ま、それはともかく今回もホロは可愛いなコンチクショウ!な出来です。酒場の名前のない姉ちゃんは是非とも再登場させていただきたい。書き下ろしの短編とかでもいいんで、ホロとの三角関係やって欲しいのう。
・「この物語に何を求めるのか?によって評価は異なる」
何をこの物語に求めるのか?によって評価は異なるのかな?と思います。
私の場合、ロレンスの思考の流れを見ているのが好きなので、物語の展開はあまり重要視していません。そのため、この評価です。
ロレンスが仮説をたて、検証し、さらに仮説を立てる流れが面白く感じます。この巻では殆どが仮説で進んでいきますが、前の巻などで足で事実を確認し検証していくさまは見習う点が多く感じられました。
この巻ではあまり思考が深く展開されていませんので少し残念でしたが、それでも一人称の語り口の小説では一般本も含めても秀逸な部類ではないでしょうか?
しかし、商人としての物語、狼と人間の恋愛物語としてみる場合は、この本は優秀とはいえないと思います。他の方が評価されているように繋ぎの物語に過ぎません。
結局、何を求めるか?ですね。
・「コルがかわいすぎて困る新展開」
序幕を読み始めたら「おおっ」と声に出しそうになり驚いてしまいました。2〜5巻までの出だしでは、前回の終わりから時間が経過した段階から静かな荷馬車の旅で話が再開していたものが、この6巻の始まりは5巻の終了直後からそのまま慌ただしく試合続行しています。しかも町は暴動で混乱状態、まるでお馴染みのクライマックスの部分です。しかし5巻までとは対照的に、この巻では冒険や危機打開要素がありません。あるものといえば比較的穏やかな船旅、痴話喧嘩、北の伝承、教会の噂、そして新たなお供です。いつものような逆転活劇や大儲けはないものの、地味な面白さについてはいつもどおり(いつも以上かも)なので、たまには荒波立たないのも良いかと思います。前者を期待した読者には退屈だったかもしれませんが、1巻からじっくり読み直すと今回の分も十分楽しめるのではないかと。
毎回思うことです。この小説はファンタジーに分類されますが、主人公はよくある戦士や勇者などではなく一介の商人なので、それらのような派手な戦いなどは行わないものです。大事なのは災難や好機をのらりくらりとかわし、いかに角を立てず得するか。しかし地味な話のようで毎度の“怖い話”が面白さを引き立ててくれます。教会権力、商売の落とし穴、罠、誤解、裏切り、名誉の失墜、閉鎖社会の闇など、妙にリアリティがあります。教会には散々痛い目に合わされてきて、今まではうまく隠れてやり過ごさざるを得ませんでしたが、今回の話から、ホロの誇りのために真っ向対立する可能性が出てきます。次回に悪い予感を持たずにはいられません。そういう意味でこの巻は大きな前フリです。ロレンスとホロの長旅の顛末が不安になってきたところなので、ここで軌道修正は願ってもありません。
・「ふむ……新展開というやつじゃの」
このシリーズもはや6巻。毎回楽しく読ませてもらっています。まさか6巻から手を出そうという人は居ないでしょうから、シリーズを読んでいる方向けにレビューをば。
前巻に比べると落ち着いて読んでいられるというか、ほのぼのとした感じが全面に出ていていい感じです。お決まりの商業問題は今回はなんと答えが先送り。「それは自分で考えるがよい」なんて賢狼さまに言われてしまってはロレンスでなくともお手上げです。
で、それに絡んでの今回のお話のポイントなのですが、ロレンスとホロの旅にしばらく『積荷』が増えるようです。ちょっと騙され易い正直者なところとか他人事な気がしません(苦笑新しい旅の目的と新しい旅の連れ。今回はいろいろと新しいことづくめのようですよ?
・「続きが気になる」
6巻は評価がイマイチなので、心配してましたが僕は気に入ってますのんびりとした雰囲気も好きなので、十分楽しめました早く続きがよみたいです
・「仕方がないといえるかな」
感想は「おもしろい」んだけど始めの頃と比べてなんか心が躍るようなストーリーじゃなくなってきた。まぁ始めの頃が神がかってたからかもしれないけどw僕が今作者さんに求めるのは1巻や2巻のようなリアルなお話ですね〜最後に、この本はとてもおもしろく、奥が深いです。何度も何度も読み返してしまう推理小説のような面白さもあると思います。「ただ本を読んでいる」ような人にはすごく新鮮かと思います。
・「もっと読みたい!」
今回は書き下ろしは50頁強の短編一本のみ、残りは雑誌に掲載済みの短編で構成された短編集です。収録されている話は全部で三つ。内訳は1冊の7割を占める外伝的中編と、それぞれ1巻と2巻の本編直後の幕間を描いた番外的短編の二本です。
まず短編の方の1本目ですが、こちらは1巻での騒動が落着した後に街で買い物をする二人を描いたのんびりムードの作品。金儲けの話…というよりも商人の知恵に関する話はありこそすれ、本編とは違っていたって平和的な雰囲気が妙に新鮮です。
次に短編2本目。こちらが前述の書き下ろし作品なのですが、ロレンス視点で描かれる本編とは違い、ホロからの視点で書かれています。普段ロレンスを茶化してはその反応に喜んだり怒ったりをしているホロが、そうしながら「その実胸の内では何を考えているのか」を初めて見ることができるという、こちらも新鮮な作品。読み終える頃には、なんだかんだ結局言ってホロの方がロレンス以上に、そしてロレンスが思っている以上にロレンスを代え難い旅の伴侶だと思ってたんじゃないか、と思うこと必至のベタ甘エピソードです。
最後に7巻最大の魅力とも言うべき中編。こちらは順序的には7巻の頭に収録されており、また時系列の面からも最も昔の話になります。というのも、この話はホロがロレンスと出会う以前のもの。そして主役はホロ以外の二人の旅人であり、ホロは途中から登場する脇役に過ぎないという異色の話です。今回は兎にも角にもこのエピソードがとても良い。ホロが登場することで「『狼と香辛料』の番外編のひとつ」という小さな枠に収められてしまうのが勿体ないほど。もっとこの二人の物語を読みたい。だからいっそ3人目の登場人物をホロにせず、これ単体でタイトルを冠してリリースしてしまえば良かったのでは?とすら思うほど。
また、ロレンスが居らずホロも脇役という本編との表面上の違いだけではなく、書かれている文章や物語の質も普段のそれとは大分趣きを異にしている印象があります。『狼と香辛料』がデビュー作なので他の作品(=他の世界観)というものがまだ世に出ていない著者ですが、こういった話も書けるのかぁと思いました。そういったわけで、この中編があるおかげで本編1〜6巻を読んだことのない人でも普通に楽しめるのではないかと。(そういった風変わりな買い方をする人はあまり居ないとは思いますが…。)短編集?番外編?なら買わなくていいや、と思われた方にも再考をおすすめします。
・「ニヤニヤしながら」
ホロの昔のときの中篇と、前回の後の話の短編が二つです。どの話も甘酸っぱい青春の味がします。(くさっ)バカっプルです。3篇とも視点が違うので飽きはこないと思います。電車の中で読むと、にやにやしっぱなしで怪しい人になってしまいますので気をつけてください。
・「初のホロ視点!」
見拠は何と言っても、初めてホロの視点から語られる短編でしょう☆読んでて思わず顔がニヤけてしまいました。ロレンスと出会う前のホロの旅も掲載♪子供好きなお姉さんっぽいキャラのホロは何だか新鮮でした
・「ホロ視点の『狼と琥珀色の憂鬱』は解答」
色をテーマとした3本の短編集です。それぞれ、本編中の話の裏話やサイドストーリー的な話で、本編ともつながっています。2つは電撃文庫hp連載のものですが最後の1本が書き下ろしで初の「ホロ」視点の話なのですが、このホロの視点というのが、『めちゃくちゃ萌え』です。今までが鈍いロレンス視点ですから、ホロの本当の気持ちや数百年と生きてきながら、若い娘のような立ち振る舞いや言動を「計算」ではないかと一歩引いて見てしまうところがありました。もちろん、見え隠れするホロの言動で、読込みの深い人ならすべてわかるのかもしれませんが、このホロ視点の短編は、これまで6巻に渡ったホロの女(?)心問題集の解答といってもいいくらいです。ホロの甘えたい・・・寄りかかりたい・・・恋の病に・・・というまるで少女そのもののような本心が赤裸々に語られます。特に最大の恋敵、ひつじかいのノーラを交えたエピソードなので、もはやホロの言動に萌え死ねます。正直たまりません。そしてきっと最後にこう思うでしょう。「ロレンスのバカヤロー。」
・「ホロかわいいよホロ」
書き下ろしのホロ視点の物語。これは、現在放送中のWebラジオで、ラジオドラマとして放送されています。これもホロ視点のモノですが、福山さんと小清水さん(?)の声がついて・・・・・・ああ、ああ、という感じに悶えてしまいました。狼と羊。他の二編。一つは、ホロの過去の話。六巻ラストに出てきた、「旅の途中で出会った小僧と小娘」の話。これで、全体の三分の二近くあります。ロレンスの出番はまったく無い話ですが、主人公の少年と少女も、自分は好きになれました。不死の薬、をホロが求めていたという事実にも注目ですね。もう一つは、港町パッツィオでの買い物の話。これは、ホロとロレンスのやり取りが面白いです。なんといっていいか・・・・・・まあ、二人の日常、といった感じです。全体の感想としては、面白かったです。「狼と香辛料」が好きな方なら、ぜひ読むことをオヌヌメします!また、Webラジオの第五回のラジオドラマは、聴いた方がいいです!!というか、聞きなさい!、という感じです。アニメでは語られない、ホロ視点の台詞を聞くことが出来ます。はい。―――と、まあ、こんな感じで。
・「原点回帰」
雰囲気でいえば1巻や2巻に近いです。ロレンスが周りからの商売の大きな波にのまれてゆきます。
初めて読んだ時、商売とか全然わかんないので何度も何度も読み返しながら少しずつ読んでいった頃を思い出しました。
ホロとロレンスのやりとりも健在ですし、二人のいちゃつきよりも商売の緊迫感を味わいたかった私としてはコルがいても十分満足してます。唯一の難点は上下巻の上巻ということ。続きが気になる終わり方なので、我慢できない人は下巻まで待った方がよいかと思います。まあ、その難点も面白い本ならではの難点なのですが。
・「GJ!」
コルの参加によってホロとロレンスのいちゃいちゃは若干減りましたが、このところご無沙汰だった商売関係の話が盛り上がってます。ほとんどなし崩し的にかかわる心算なんてなかったはずの大事に巻き込まれてしまったロレンスはどうなる?! という緊迫感。エーブの意外な一面や新キャラの凄みなど見所も多いです。
・「久しぶりにハラハラした!」
今回の話は1、2巻に近い雰囲気でした。商売の話が結構でてきて難しかったけど、すごいおもしろかった。早く続きが読みたいなぁ
・「これはもうただのラノベでは無い」
8巻・・・これはもうライトノベルというより大河小説です。最後まで読んで、あまりの怖さにロレンスと同じように鳥肌が立ちました。何が怖いかというとネタバレになるので書けませんが、エーブという一人の商人の恐ろしさです。7巻の短編でほのぼのしていたところだったので余計にえもいわれぬ恐怖を感じました。
・「ネタばれはあかんから」
めっちゃ面白いです。予測しきれない次から次へと進むストーリーけれどよくよく考えれば今まで読んできた内容からホロの発する言葉の意味がなんとなしに見えてきます
なんというか読んでみてください説明できるほど頭よくないんで^^;
・「エーブルートってないの?」
はい、ありません。大変魅力的な人物なので非常に口惜しく遺憾な事ですが…。
・はじめに概要から初の上下巻構成となったケルーベ編の下巻。前回、所属組合とエーブの双方から取引の協力を持ちかけられ板挟みとなったロレンス。巨大な権謀術数の前では一人の人間など路傍の石ころにも等しく、ひと度踏み入れば後は飲み込まれるのみ。そうなる前に危険な綱渡りをせず、ケルーベから逃げ出すという選択肢もあるが…。シリーズ最高傑作。
といったわけで待望の下巻ですが、まず一言。支倉ヤベェ…(呼び捨てすみません)。伏線活用のスペシャリスト!よもやあの一件が事クライマックスに至って核心に刺さってくるとは…。驚愕よりも驚嘆、素晴らしい書き手です。
さて、今回は渦中の中心人物とは対極的な歯車のひとつでしかない立場を求められたにも関わらず、かつてないほど大変なロレンス。一人だったらすり潰される前に逃げていた。けれど彼は一人ではなく…。そうして彼は逃げずに飛び込む事を選ぶわけですが、果たしてエーブにつくのか組合につくのか。それとも…?ここがケルーベ編の一番の魅力かも知れません。
これまではロレンスが窮地に陥り、彼が最終的に助かれば良いという話でしたので、過程をどう辿っても結末は事前に知れたもの。しかしケルーベでの話はロレンスだけが、という程単純な事態ではありません。ロレンスはエーブを助け組合も裏切らない、そんな道があるのか模索し、手探りで進まなければならない。そしてこのまま行けば両者が両立すると思えるも、そう巧くはいかず予期せぬ事態が降りかかり…。やはりどちらかを切らねばならないのか。いや、それ以前にどちらも切らなければならないのか?というわけで今回は道筋はおろかゴールラインもおぼろげ。そのためこれまでにはない面白さがあり、興奮を覚えます。
また、二人旅ではなくなった事で当初は反対意見もあったかと思われるコルが前回にも増してその重要性を感じさせてくれます。さらにこれまで最後にはホロの力を頼る事で何とかすることの多かったロレンスが、ホロは精神的な支えとするに留めほぼ独力で解決に漕ぎ着けた事も一目に値します。(8巻あとがきで次回はロレンスがかっこいい、とおっしゃっていたのはこの事ですね)そして何より一時は大分ラブコメに偏重していた観のあるこの作品が、本来一番のウリとし肝としてる物語の魅力を取り戻した気がしてならないのがたまらない。いやー、本当に面白かったです。
・「ラストシーン」
最後のシーン、1度目は良くわからず・・・・読み直し2度目はもしかして、と思い・・・・読み直し3度目はニヤニヤしてしまいましたw
狼と狼の先の取り合い、ロレンスが気の毒でもあり、うらやましくもありw
・「エーブとロレンス」
8巻からの物語の完結編の9巻。今回はロレンスとエーブを中心に物語が進みます。エーブの商人としての才能を羨ましく思うロレンス。ロレンスの商人としてではなくその人間性に惹かれて行くエーブ。エーブを嫌ってはいるが評価し、ロレンスを見守るホロ。商業の話も絡んでなかなかの出来に仕上がっています。
・「ロレンスかっこいい(笑)」
前巻で「次回はロレンスがかっこいい」宣言がありましたが、実際にそこそこかっこよかったと思います(ただし冒頭付近除く)しかも商人らしく頭脳のみで・・・と思ったらそうでもありませんでした。
一行商人であるロレンスを描くにあたって、冒険活劇に出てくる主人公と対比させる表現はコレまでにもありましたが、今回はこれが一つのテーマになっている気がします。大きな流れに翻弄されるロレンスが、それでも物語の主人公で居たいと葛藤します。そして終に主人公となったラストのは、思わず「ロレンスかっこいい」となってしまうかも!?
全体的に見ると、下巻と言う事も合ってか最初から最後までクライマックスのような印象でした。個人的には過去最高の巻だと思います。著者は(初?)下巻と言う事で苦戦したようですが、全くそんな感じがしません。商戦とラブコメの比率も申し分ないんじゃないでしょうか。後者については、オチが秀逸です。エーブがやっちまいます。お邪魔虫になるかと懸念があったコルも全く気にならず良い位置に収まっていました。
次回はいよいよ骨の話に突入です。
・「すばらしい!」
良かった。すごく良かった。登場人物達の会話は読者に少し考えさせて、その後すぐに納得させるという言葉のやり取りで読んでいてとても気持ちのいいものです。これほどスッキリするものはありませんね。筆者の文章が上手いのでしょうか。この読み終わった時の爽快感は他の読み物では中々味わえません。また、物の売買の仕組みも非常に面白いものでした。一瞬理解できなくても難解すぎることもなくちょっと読み返せばすぐ分かり、なんだか頭が良くなった気分まで味わえてしまえますw ただ、前作から間が開いているので自分はあらすじを読んで展開を思い出さなければなりませんでした。次回は是非とも、もう少し早めに出してほしいものです。後書きにもじゃんじゃん書くと宣言しておられたので、これはもうワクワクしながら待つしかないですね。
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