バッド・エデュケーション (詳細)
ペドロ・アルモドバル(俳優), フェレ・マルチネス(俳優), ガエル・ガルシア・ベルナル(俳優)
「買って損はないと思います。」「衝撃作です。」「愛と憎しみが交差する複雑なストーリーです」「美しい。」「素晴らしかった」
聖者の行進 DVD-BOX (詳細)
いしだ壱成(俳優), 酒井法子(俳優), 広末涼子(俳優), 安藤政信(俳優), 雛形あきこ(俳優), 松本恵(俳優), 野島伸司(脚本)
「見なさい。」「もの凄い作品です」「my love」「酒井法子さん演じる葉川もも先生、最高!」「臭い物に蓋をすることなくノンフィクションに真正面に取り組んだスタッフに感動」
NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX '07 EDITION (詳細)
庵野秀明(監督), 緒方恵美(俳優), 三石琴乃(俳優), 山口由里子(俳優), 林原めぐみ(俳優), 宮村優子(俳優), 貞本義行(デザイン), GAINAX(原著)
「コンパクトです、が。」「「エヴァ」初体験の方へ。」「こんな作品があったなんて・・・」「これまで」「ケースから色落ちして赤く染まるのは嘘です!」
犬夜叉 (1) (少年サンデーコミックス) (詳細)
高橋 留美子(著)
「お勧めします」「新境地を開いた、新たな傑作」「大好き」「クール。」「メタルを聴きながら読んだぜッ!」
Monster (1) (ビッグコミックス) (詳細)
浦沢 直樹(著)
「今一度この作品をとことん味わってみようという気になりました」「全てはここから!」「ことのはじまり。」「はたして謎はとけるのか?」「2巻まで読んで18巻まで全部ほしくなりました」
風の影〈上〉 (集英社文庫) (詳細)
カルロス・ルイス サフォン(著), Carlos Ruiz Zaf´on(原著), 木村 裕美(翻訳)
「バルセロナに行きたくなる」「本当に本好きでよかったと思える作品」「古典浪漫文学を読むような、人間賛歌の物語」「忘れていた読書の楽しさ」「読み応えありです」
「聖三角形」「泣きながら一気に読みました!!」「聖愛の風が吹き抜ける」「脚本家による小説の難しさ」
THE LAST DAY (詳細)
ロドルフォ・マルコーニ(監督), ギャスパー・ウリエル(俳優)
「青春期のせつなさ、痛々しさ、美しさ」「灯台もと暗し」
おれの墓で踊れ (詳細)
エイダン チェンバーズ(著), Aidan Chambers(原著), 浅羽 莢子(翻訳)
「言い表せない気持ち」「少年が大人になる瞬間」「恋に似たなにか」「こんな小説読んだことない!」「こんな小説読んだことない!」
残酷な神が支配する (1) (小学館文庫) (詳細)
萩尾 望都(著)
「虐待と光」「神への生け贄」「BLとしても文学としても超一級」「これ、すごいです」「名作だが大きな問題が一点」
もののけ姫 (詳細)
松田洋治(俳優), 石田ゆり子(俳優), 田中裕子(俳優), 島本須美(俳優), 小林薫(俳優), 美輪明宏(俳優), 宮崎駿(原著)
「隠しては駄目」「中世から近世への過渡期の対立」「もののけ姫」「超難解の宮崎駿の最高傑作。まさに生き生きとした映像。」「日本映画の最高傑作」
ハンター×ハンター (NO.26) (ジャンプ・コミックス) (詳細)
富樫 義博(著)
「素晴らしい!」「成長の代償」「ゆらぐ」「地底の化かし合いと、地上の神経戦」「稀に見る傑作です」
・「買って損はないと思います。」
監督、俳優にはもちろん申し分ないですし、オープニングとエンディングの演出は面白いです。作品のテーマが、観る人を選びそうですが、それ以上にストーリー、映像、作品自体がエンターテイメントとしてよく出来ているので、映画が好きな人なら楽しめると思います。最初に見た時は、本筋についていくのに必死になり、作品自体を鑑賞する為に2回映画館に足を運びました。なので、DVDでシークエンス分析など、じっくり楽しみたいです。
・「衝撃作です。」
TSUTAYAのラブストーリーのランキングで1位にランクインされていたので何の気なしに借りました。まさか同性愛を扱っているとは思わなかったので最初はその表現の生々しさに驚きましたが、それを補って余りある作品の出来の良さは本当に素晴らしいの一言です。ラブストーリーというよりはミステリーか人間のドラマといった感じだとは思うのですが、ストーリーがとてもいいですし構成も見ていてあきません。特に画面の美しさと出演者の演技の凄さには迫力があり最初から最後まで引き込まれるように見入ってしまいます。終盤になると謎だったことが一気に一つにまとまりミステリーとしての出来もなかなかいいのではないかと思います。ラストは言葉を失うほど切ないですがあとで色々と考えさせられ作品の素晴らしさを徐々に実感していきました。一度ではなく何度も見て欲しい作品です。監督の副音声も聞いてみると更に物語への理解も深まり監督自身の考えも伺えてとても面白いので是非副音声も聞いてください。最後に一つだけ惜しいなと思ったことをあげると、同性愛を扱っていることで作品を敬遠してしまう方がいるということです。作品が素晴らしいだけに同性愛といった表面のことで生理的に見ることが出来ない方が居られるのはとても残念で勿体無い事だと思いました。例え苦手でも、見てみる価値は絶対にあると思うので、この作品に興味を持った方は是非見てみて下さい。
・「愛と憎しみが交差する複雑なストーリーです」
映画監督エンリケの所に脚本を持ち込んできた元親友イグナシオを名乗る青年。二人の過去をベースにした内容で、俳優志望のイグナシオはサハラという役を得るためにエンリケに取り入ろうとします。彼は本当にイグナシオなのか、そして彼が持ち込んだ脚本「訪れ」に書かれていることは真実なのか、、、?
・「美しい。」
映画監督を主人公にした、彼の半自伝的な面も感じさせる物語…見終わった後知ってドキドキしてしまいました。半自伝的??
パッケージが物凄く派手だし、タブーが盛り込まれていると聞いていたので、話についていけるか心配だったのですが大丈夫でした。引き込まれました。ミステリアスで、美しく、そしてユーモラス。もう一度見たいと思いました。軽い内容ではないですけれどお勧めします。
某レンタルビデオショップでラブストーリーのコーナーに置かれていました…うーん、ラブストーリーとは少し違うような気がしますけど?
・「素晴らしかった」
久々に、胸を鷲掴みにされた作品でした。「男性同士の愛」や「華麗な女装」「激しい情愛」といった表面的なものではなく、「人生とは、愛とは何ぞや」っていう根本的な部分を、切なくも巧みな展開で投げかけてくれました。劇中劇という演出が、過去の実際の出来事をうまい具合にクロスオーバーさせており、かつ、ミステリーで味付けをした内容にグイグイのめり込みました。フェレ・マルチネスの「静」とガエル君の「動」の対称的な演技が見事でした。
ラスト、それぞれのその後が説明的に出たのが少しガクッ…て感じでしたが、それを補って余りある映画でした。
・「見なさい。」
障害者もの病気ものがヒット、乱立している昨今。 この流れが納得出来ませんが。
・「もの凄い作品です」
聖者の行進を見ると、今のドラマなんて大した事ないなと感じさせられるくらいの内容ですキャスト選びも抜群のメンバー揃いだと思いますし演技力もみんな半端ではありません知的障害者たちへの虐待シーンは恐ろしいくらいリアリティがあります正直、目をつむりそうになりながらも見なくてはならない衝動に駆られましたきっと今じゃこういったドラマは絶対に放送されないでしょう購入するに値する作品であると思います(自分は購入しました)聖者の行進はただ"面白い"という判断を下す事はできないでしょうそれくらい深い作品であり、心動かされる内容だと思います
・「my love」
野島さんの描く絵わ素晴らしい。多重人格で、でも素直な愛の物語。そして何より壱成さんの演技が胸に染みる。僕わ本当に未成年、そして聖者の行進が大好きです。ありがとうございました。
・「酒井法子さん演じる葉川もも先生、最高!」
実際に起こって、裁判にまでなった事件を題材にしたドラマです。このドラマの放送時、このドラマについて、様々な批判の声も巻き起こりましたが、それでも、このドラマには、いろいろな意味で、価値があると思います。
このドラマに登場する高等学校で音楽の先生をしている葉川もも先生、酒井法子さんが演じていますが、酒井法子さんの演技が、また、最高です。葉川もも先生の笑顔が、とても魅力的で、葉川もも先生が泣いてしまう場面など、とても感動的です。
葉川もも先生は、教師としても、とても素敵だし、もちろん、女性としても、優しくて、正義感に満ちあふれていて、このような先生に担任してもらえる生徒は、とても幸せですよね。酒井法子さんの名演技を永久保存できるという、待望のDVD-BOXです。
・「臭い物に蓋をすることなくノンフィクションに真正面に取り組んだスタッフに感動」
レビューにはかなり暴力や残酷な表現のことが書かれていまして私もオンエア時には残酷で見るたびに気持ちが滅入っていましたが、実際にこのドラマの参考になった事件はドラマ以上に遥かに残酷で陰湿でいまだに当時のニュースなど私の記憶に残っています。現実はこのドラマでも到底及びません。
スタッフ達の事件の残虐さを伝えたい気持ちは十分に私には伝わりましたしこういったドラマがDVDとして発売されることに大きな意義を感じます。
現在のドラマは放送基準などでここまでの表現は出来にくく感動的なヒューマンドラマに落ち着いてしまいがちですが「聖者の行進」の様に現実をリアルに表現していくことで感動させる数々の演出と演技には現在のドラマに無い感動を私に与えてくれました。
気軽に見れるドラマももちろんいいけどこういったドラマの存在も大切だな、と思いました。
●NEON GENESIS EVANGELION DVD-BOX '07 EDITION
・「コンパクトです、が。」
TVシリーズの頃からのファンですが、10年ぶりの再会ってことではじめてDVDを購入しました。価格もまぁこんなもんかな?と思ったので。しかし、BOXってやたら豪華でかさばる、じゃまなイメージでしたがこのBOXは必要最低限、シンプルで場所をとらず、よいです。豪華なケースもブックレットもなし。薄くて赤いクリアケースのみ。ケースが少々ヤワですが見れればOKな私のような人には十分です。特典映像の各種テロップや前劇場版の予告がとても懐かしいです。
ですが、みなさんおっしゃる通り、ケースの色移りがします。ケースを触った手を見てわかる程ではないですが、ケースを触った後に白い濡れタオルを触ったらピンク色になった・・・・・・・・・・
・「「エヴァ」初体験の方へ。」
リアルタイムでテレビ放送を視聴したひとりです。エヴァのVHSビデオの第1巻の発売日。始発電車に乗って秋葉原まで買いに出かけましたが、既に大変な行列が形成されていて買うことが出来ませんでした。とても残念だったけれども、悲しくはありませんでした。何か大変なことが起ころうとしている熱気を感じ取ることができたからです。そして恐らくは同じように感じた人たちが大勢いるだろう、という「連帯感」のようなものを肌で感じました。次々と現れる使徒を「どうやってあんなのを倒すのか」と悩み、あっと驚く方法で使徒を倒す度にエヴァの製作スタッフは今、自分たちの持てる表現エネルギーの限界を超えて戦っているのだ、と感じました。だからテレビ放映版の最後があのような結果になっても怒る気持ちはありませんでした。劇場版エヴァの公開日。始発電車に乗って池袋シネマサンシャインに出かけましたが、またも大行列が形成されていて、再び「連帯感」を感じ、何か嬉しかったです。まもなく発売される本商品に関していろいろ批判があるようですが、本商品のメインターゲットはリアルタイムでエヴァを体験した方向けというより、これから初めてエヴァを体験する若い世代向けなのだと思います。本商品を購入しようかどうか迷っているエヴァ未体験の方にお伝えしたいのは、エヴァが第一級の娯楽作品であるということ、そしてエヴァ以降のロボットアニメは多かれ少なかれエヴァと比較される宿命を背負わされた、それほど決定的な作品であるということです。それを是非ご自分の目で確かめて欲しい、とエヴァのいちファンとして願っています。
・「こんな作品があったなんて・・・」
TV放映時は、仕事の都合でTV東京系の放送が観られない環境でしたし、私自身が日本アニメの限界を感じていた時期の作品なので、なぜ「エヴァ」が注目されていたのか理解できませんでした。しかし、「新劇場版・序」を観覧してその理由がわかりました。それはつまり、製作者側の、この作品に対する愛情(執着)が、中途半端ではないからです。本作における、TV版「エヴァ」、現在も未完のコミック版「エヴァ」、そして新劇場版の「エヴァ」。その全てが異なるエンディングを迎えることになりそうな予感がする本作品。コミックや新劇場版の今後を見守るためにも、観ておいて損のない商品と思っています。確かに、旧劇場版最終話にはいくつものクエスチョンマークを付けざるを得ませんが、新劇場版の今後を見守るためには、必見です。<追記>色落ちの件で交換対象となった、本作品のDVDインナーケースですが、確かに当初のものよりくすんだ色合いであることは事実ですが、他の方のレビューにあるほどひどいものではないように感じました。もともとが廉価版なので、あまり期待しないでください。そして、発送元(キングレコード)からも、不良品を「同時引き取り」するよう配送業者に指示しているようですが、代替品に同封されていた文書からは、「後日引取り」でもかまわないようですので申し添えます。
・「これまで」
エヴァのDVDは買ったことはないですが新劇場版のせいでテンションが上がってしまい、ついにポチることになりました。
あとは未だに発表されないジャケットに期待ですが、ショボい紙ケースにはしないでほしいです。かといって前回の無駄にデカく取り出しづらいケースも勘弁です。
ジャケットがダサい場合はもちろんキャンセルしてどうせ出るだろう既存版+新劇版のセットを購入します。
・「ケースから色落ちして赤く染まるのは嘘です!」
個人的なことですが私のアニメに対する認識を改めてくれた思い入れのある作品です。ですが、前に出ていたボックスは値段も高いし、ディスクが取り出しにくいという評判だったので見送っていたのですが、今回リニューアル版が出たということで購入しました。実際購入してみての感想ですが、やはり難点はケースです。軟質のビニールっぽい素材なのでディスクを外そうとするとケースがやわらかいのでケース全体がぐにゃっと曲がって取り出しにくいと感じます。はめるときも少しはめにくいです。こういう素材のケースは海外ドラマの廉価版セットでよくありますが、(ソフトシェルとかいうタイプ)こちらも廉価版のBOXとはいえ、それなりの値段のする商品なのですから、もうちょっと素材を選んで欲しかった。また、傷が付きやすいのも事実です。というか、購入して開封した時点でケース同士がこすれて出来た傷が無数についていました。これはこういう素材なのでしょう。ただ、他の方が書いておられるような手に赤い色がうつるなんていうことは全くありません。手でこすろうがウエットティッシュで拭こうが色落ちはありません。何か別なものを触って手に赤い塗料が付いたのでは無いでしょうか?
DVDの中身について問題はありません。久しぶりに全話通して見たらまた違った発見があって楽しんでいます。
・「お勧めします」
8巻まで読むとどんな話かが明らかになります。 話が立ちあがるまでに(連載全体が単一の長編になっているようだ) かなりの時間をかけています。大御所ならではのやり方でしょう。 そこまで読んでから全部読むか読まないか判断するのをお勧めします。
子供の読者を対象にしているはずですが、よく構成された物語は
子供だけに読ませるにはもったいない出来映えです。 親子で楽しむことのできる作品でもあります。
・「新境地を開いた、新たな傑作」
やはり高橋留美子さんの作品は、”まんが”を超越してると思います。戦国時代を背景にしたストーリーなのですが、よくぞまあ、こんなに読む人を引きつける作品を書けるものだと感心します。”めぞん一刻”同様に、シリアスな物語の中にも、笑いの”つぼ”がしっかりと抑えられてるのは見事。かなりの長編になりそうですが、無理やり引きずってる感じはないですね。映画にもなったので、知ってる人は多いでしょうけど、原作であるコレは抑えておきたい。きっと、やみつきになりますよ。
・「大好き」
らんま同様、対象読者を一新した作品。 らんまと違うのは、作風までガラリと変えてしまったこと。しかし、例に漏れずヒット。高橋作品だから売れた、と言う批判をよく聞くが、果たしてそうだろうか。否、漫画の人気はやはり内容による。漫画の神様手塚治虫は「あんたの時代は終わった」と打ち切られ、サンデーのもう一つの顔・あだち充も打ち切りをくらったことがある。名前だけでは作品は売れない。
珍しくストーリー性があり、テーマは重く深みを感じさせるが、子供も大人も楽しめる。最近のダラダラ感、マンネリ感は否めないが、今なお多くのファンがいる。個人的には、この作品の中盤までは、間違いなく最高傑作であると思う。
・「クール。」
記念すべき「犬夜叉」の第一巻です。ごく普通の生活がスリップして別の時代と繋がってしまう、という設定ですが、高橋留美子さんの描くキャラクターが、可笑しくて惹きこまれてしまいます。伝奇を現代の少女の感覚で語るところがクールでとても好きです。子供たちは、この作品の魅力を既に知り尽くしていると思います。是非、大人の人や普段は漫画を読まない、という方に試していただきたいと思います。
・「メタルを聴きながら読んだぜッ!」
今まで色んな漫画を読んできましたが、僕は犬夜叉を読んで衝撃を受けました。妖怪の巣くう戦国時代にタイムスリップした日暮神社の娘・日暮かごめと半妖の少年・犬夜叉との出会いが面白いです。また、気に入った理由が妖怪が沢山出てくる所です。ホラー系で妖怪が苦手な人も一回は読んでください。因み僕はホラー漫画という事でHR/HMを聴きながら読んでいます。妖怪との戦闘シーンはPANTERA、SLAYER、LIMP BIZKIT、MEGADETH、SEPULTURA、HATEBREED等といったヘヴィ・メタル、モダン・ヘヴィネス、ハードコア・ロックを聴きながら読んでいます。あ、たまにはJUDAS PRIEST、TESTAMENT、DESTRUCTION、DEATH ANGELといったオールド・メタルを聴きながら読んでいます。でも、犬夜叉には90年代メタルが合うんですよね〜。色んな爆発的ヒット作を生み出した高橋留美子作品の中では犬夜叉が最高作だと思います。絶対なくしてはならない漫画だと僕は思います。
・「今一度この作品をとことん味わってみようという気になりました」
1986年、西ドイツ、ドュッセルドルフ。私立病院の外科チーフである日本人医師テンマは、院長に目をかけられ、その娘エヴァとの結婚も間近という順風満帆の生活を送っていた。ある日、東ドイツから亡命してきた一家で殺人事件が発生。両親は死亡したが、テンマは瀕死の重傷の息子ヨハンを救う。そしてこれが長く苦しい悲劇の始まりだった…。
10年ほど前に本作品を連載誌上で読み始め、この物語の虜になったことがあります。複雑怪異なストーリー展開、冷戦構造の生み出した悲劇、仮借のない暴力描写、医療を巡る倫理の問題。大人が読むに十分値する作品であり、手塚治虫マンガの正統な後継者ともいえる浦沢直樹の眼力と筆力に圧倒されたものです。
などと考えていたら、浦沢直樹は最近、手塚アトムの本歌取りともいえる作品に取り組み始めたと聞きました。そこで今一度浦沢の代表作であるこの物語世界を、歯を食いしばりながら突っ走ってみようと思い立ちました。まずは第1巻「ヘルDr.テンマ」では、事件の発端や主要登場人物の背景を無駄なくスピード感溢れる筆致で描き切る技量に驚嘆します。
ドイツが舞台ですが、若い読者にはぜひ1980年代から90年代にかけてのドイツ現代史についてある程度の知識を持って読み進めてほしいと思います。次のことはこの第1巻を読む上で最低限知っておいてください。 ベルリンの壁が89年まで存在したこと。 戦後の西ドイツ社会では「Gastarbeiter(客人労働者)」と呼ばれる主にトルコからの出稼ぎ労働者が多数存在し、その多くが社会的差別の対象とされていたこと。 ルンゲ警部の所属する連邦刑事庁BKA(Bundeskriminalamt)は連邦域内のみならず他国との間でも犯罪捜査に関して協力体制を確立していること。つまり本作品が今後ドイツ国境を越える規模の壮大な物語へと発展する端緒が既に見て取れるということです。
・「全てはここから!」
もうホントに、言葉は要らないくらい面白いです。15巻まで徹夜で一気に読んでも読み足りないくらい、続きが3ヶ月後と知ると泣きたくなるくらい、面白いです。運命に巻き込まれるように次々と事件が起こるのですが、いつも冷静に、自分の力で最善を尽くそうとするテンマに心打たれます。絵も秀逸です。文句ナシにオススメします。
・「ことのはじまり。」
天才医と言われた日本人医師テンマ。今の自分自身の医療のありかたに疑問を抱きながらも万事上手くいっていたはずーある夜、「栄光」を手に入れられる市長の手術のかわりに名も知らない頭を撃たれた少年の命を救うことを選んだところまでは。
1巻はテンマとニナ、そしてヨハンの忌むべき出会いから青年になったヨハンとの忌むべき再会まで描かれいわば序章のようなものです。しかし誰がこれからテンマと周囲の人々におこるあのような日々を想像できるでしょうか?存在さえわからなくしてしまう「完璧」なヨハン。ほんとうに恐い。そんな相手にテンマはどう戦うのかー。
漫画だからこそモンスターのような作品が描ける。漫画だからこそテンマの苦しみや悩みが最大限にまで表現され、ヨハンの冷酷な策略が見事に描かれ私達に最大限の衝撃を与えられる。この作品が登場してくれたからこそ漫画は大人の読み物でもいけるというか大人のための漫画もあるのだと言っても過言ではないでしょうか。
さすがにドイツのアマゾンでも☆5つなだけあります。
・「はたして謎はとけるのか?」
天才外科医のテンマが救った少年は、悪魔だったのか? 東西の壁がまだあった時代、なにがいったい少年少女たちに行われていたのか。悪魔的に非凡な少年ヨハンは、何をしようとしているのか、すべてを捨てて追いかけるテンマはそれを止められるのか?
少し進んでは、また新たな謎が出て来るという、なぜ終わってから読まなかったのだろうと後悔するくらいのもどかしさはありますが、少し核心に近づいてきた気がします。現実にこんなことが行われていたのではないかと思えるほどのリアルな不気味さ。最終話を読み終えるまでは死ねません。
・「2巻まで読んで18巻まで全部ほしくなりました」
中3の娘が5巻まで頼んで買ったものでした。2巻まで読んだところで全部読みたくなりました。今、5巻まで読み終わったところ、残り18巻まで全部注文しました。物語は壮大で、1巻の「白い巨塔」のような医学もの?のような始まりからは、想像のつかない幅ひろい展開をしていきます。個性豊かな人たちの、人物描写もすばらしいです。
どんなものにも好き嫌いはあると思いますが、人気があるのはとても納得できました。
・「バルセロナに行きたくなる」
ストーリーの面白さだけでなく、読書することの喜びや、知的興奮を感じさせてくれる一冊。これを読んだ人は誰もがバルセロナに行きたくなるだろう。(この本に付いてる地図を見ながら街を歩く人もいるのでは?)海外小説の割には、恋愛についての描写が些かセンチメンタルで甘ったるい感じがしないでもない。(まあ、日本人の好みに合っているかも・・)また、途中ややテンポが遅い感じもあったものの、お勧めの一冊という点で星5つにしました。(特に読書が好きな人にはお勧め)
・「本当に本好きでよかったと思える作品」
間違いなく、本年のベスト1(個人的に)!少年が、大人になって行く成長物語の中に渦巻く、謎、サスペンス、恋物語、そして暗闇に暗躍する謎の怪人!
これだけでわくわくなのですが、本当に面白い!上下800ペ−ジ以上を一度も飽きさせずに読ませる、その文体も、しっとりとノスタルジ−にあふれ、質の良いヨ−ロッパ映画を観ているような、夢見心地にさせてくれる。
不幸や、復習に満ちた作品なのに、最後にはすばらしい人生を感じさせてくれる。本当にこの作品に巡り合えてよかったと思う
・「古典浪漫文学を読むような、人間賛歌の物語」
1945年6月のある早朝、10歳のダニエル少年は古書店を営む父親に連れられ、バルセロナ市街のとある秘密めいた場所に連れて行かれる。そこは「忘れられた本の墓場」と呼ばれる、古書の迷宮のような場所であった。そこで一冊だけ好きな本を選べと父に促されるダニエル少年。様々な書き手や持ち主の思いの込められた本の迷宮から選ばれた一冊は、決して失われないよう、生涯を賭けて守らなくてはいけないのだ。彼が選んだ本はフリアン・カラックス著「風の影」。多くが謎に包まれた作家の失われた一冊を中心に、ダニエル少年の人生は数奇な運命を描いていくのであった。
情感たっぷりの導入部だが、ボルヘスやダニング調の「書を巡る運命」を期待すると大きく外れることになる。本作は、書物そのものではなく、それを書いた人間、読んだ人間の運命を綴る物語なのだ。
独裁政権下のバルセロナでのダニエル少年が少年から青年に至るプロセスが、上巻の主要な内容だ。大手古書店主の一人娘、盲目の美女。。。年上の女。。。への激しくも切ないダニエルの初恋の行方に見え隠れする禍々しい人物たち。。。フリアン・カラックスの著作を全て焼き尽くそうと画策する謎の男、冷酷で粗暴な治安警察の刑事部長フメロ。そしてダニエルを暖かく見守る父親や友人たち、ダニエルに助けられて生きる活力を得た元浮浪者にして生涯の親友となるフェルミン。
これら登場人物たちが織り成す物語は、はっきり言って通俗的である。だが、それ故に一度読み出したらもう止められなくなる。それは一重に、丁寧なキャラクター造詣の成せる技である。登場する全てのキャラクターがそれぞれのドラマを感じさせ、陰鬱な時代に鮮やかなきらめきを放つ。魅力ある登場人物のおりなす一大ロマンは、古典的物語を現代に再構築したとも言えるだろう。それは人の営みや感情の普遍性を顕にする。だから、面白いのだ。
・「忘れていた読書の楽しさ」
休日の午後にでも、たっぷり時間を取って読みたい本です。通勤電車の中でちまちま読むにはもったいない!
最近は小説も客を飽きさせないためか、衝撃的な素材、性急な展開、盛り沢山の要素を少ないページ数に詰め込んだものが主流になってきた気がします。でもそんなTVや映画のようなやり方をしなくても別の、本来の方法があったんだ、と忘れていた読書の楽しさを思い出させてくれる作品。子供の頃夢中になって読んだ「レ・ミゼラブル」や「モンテ・クリスト伯」。あの楽しさを現代の小説で感じられるとは。小説の中でヴィクトル・ユーゴーの万年筆が象徴的な小道具として使われていますが、19世紀文学へのオマージュとして書かれたであろう、この作品の象徴にもなっています。
歴史小説であり、恋愛小説であり、ミステリーでもあるこの作品に、今風のジャンル分けは似合いません。全ての要素が一本の流れの中に取り込まれ、豊かな物語世界を形作っています。そして、ストーリーテリングの滑らかさの上に、最初ファンタジーやホラーまでも取り込んでいるのか?と思わされた事項まで、最後にはきちんと説明されるあたりはさすが。作者の並々ならぬ力量と、読者を裏切らない誠実さに感服しました。
本がテーマで、19世紀文学的味わいがある話、と言うと何かしら地味で古臭い印象を持たれるかもしれませんが、そんな心配は無用です。これは現代のエンターテイメント。逆に文学作品として歴史に残るかどうかは後世の判断、と思わせる小説です。140年前に「レ・ミゼラブル」がそうであったように。
・「読み応えありです」
久しぶりに読み応えのある小説でした。初めから最後まで飽きないしとてもよくできています。著者の作品をまた読みたいと強く思いました。悲しい部分が少しあったので辛い気持ちにもなりましたが、読後感は大満足です。
・「聖三角形」
心がくるしい。何故なら主人公3人が三角関係ではなく『聖三角形』だからだ。この聖三角形は誰かが自分の気持ちを伝えてしまうと崩れてしまう気がしてならない。 宏樹が小学生の頃、武志、薫のいる築地へ引越して来てからいつも一緒だった3人が、それぞれある想いを抱えたまま大人になった。前ほど3人で会えない環境に淋しさを感じる武志。そしてある日、何かを急ぐ様に突然武志は薫にプロポーズをする…それも宏樹の目の前で。そしてその後、武志は交通事故に合い…。話は夫婦となった宏樹と薫が、自分達の子供に話をする口調で進みます(なぜ子供に、なのかは一番最後に分かります)。とにかく切ない。薫と宏樹が語る武志が特に切なく、一番やんちゃで頑固でまっすぐで、この聖三角形を最初に崩したのも武志なのに、ラストで3人は今でも『聖三角形』なのだと思わせたのも武志でした。…意味が分からないかもしれませんが、読めば納得していただけると思います。脚本家が書く本だからなんだ。私は素直に感動しました。読んで、よかった。映画も公開されるみたいですが、あの本の中の雰囲気が保たれてるなら、是非見にいきたいです。
・「泣きながら一気に読みました!!」
ページ数が少ないのですごく読みやすくて、一日で読んでしまいました。短いのに、三人で過ごした日々が鮮やかに書かれていて、まるで自分の頭の中で映画が出来上がってしまったようでした。三人の関係や宏樹の優しさが本当に切なくて、読んでいる間涙が止まりませんでした。二月公開の映画が更に楽しみになりました!!
・「聖愛の風が吹き抜ける」
流れゆき、飛び去るちぎれ雲のように、軽快な文章展開。なんの抵抗もなく、快く読み流すことができる。重厚な小説に読み慣れていて、含蓄のない文章として批判するのも自由であろう。しかし、誰にも分かり易い、現代的な筆致と言えば、その最先端をいくような作品だ。 ここでは、長短13章の「語り手」の変化に注目するのも、作品鑑賞の手だてになるかもしれない。そこには、作者の工夫がうかがえるので、簡単にまとめてみてみた。1章…語り手「僕」は転校生の宏樹。仲のよい武志・薫との出会い。三人はいつも一緒だったが、武志への嫉妬、薫への恋心に揺れる。2章…語り手「私」は薫。宏樹も武志も共に大好き、この関係を「聖三角形」と名付ける。3章…語り手再び「僕」、この関係が破綻しそうになる。4章…語り手再び「私」、武志との結婚が近づく。宏樹のことを心配していたが、逆に武志に「あんなことが起こる」本作品は、原作という名のもとにシナリオを前提にしたメモ書きかもしれない。多くを期待しない方がよかろう。ドラマチックに作り上げられたものとはいえ、今時めずらしい「聖愛」が風とともに、平成の空に吹き抜ける感じである。
・「脚本家による小説の難しさ」
「彼女たちの時代」「夢のカリフォルニア」「あいのうた」の岡田氏が小説を書いた。恋愛もののドラマが量産される現代にあって、友情や家族愛といった繊細な感情を描いて冴えを見せた脚本家の手になるだけに、私はかなりの期待を抱いて本書を読み始めた。 結論から言うと、はっきり言って失望した。岡田氏はト書きを散文にしさえすれば小説になると勘違いしていたのではあるまいか。脚本家は「お祭りの土台」だと岡田氏は言っている。「実際につくるのは、スタッフでありキャスト」であると(『あいのうた シナリオ集』)。脚本はそれだけで完全である必要はない。俳優たちがそれをもとに自分の演じる役を解釈し、演出家がそれを統括する。脚本はそのための手がかりになればいいのである。しかし、小説となるとそうはいかない。土台にとどまってはならず、それ自体で完成した一つの作品でなければならないのである。 たとえば本書には主役三人の関係をあらわすものとして「聖なる三角形」という表現が頻出する。このようなことは具体的なエピソードを通して読者がそれと感受できるようにすべきだっただろう。それを欠いたために、説得力のない空虚な言葉としてしか私には感じられなかった。空虚な言葉を解釈し肉付けしてくれる俳優、演出家は小説にはいないのだということを岡田氏は知らなかったのか。 ほかに気になったのは、改行の多さである。ほぼ一文ごとに改行が施されると意識の集中が中断され、物語世界に没入することができない。必然性があってそうしたならいいのだが、本書の場合どうしても深い意図があるようには思われない。400字詰め原稿紙273枚の作品と言うが、その半分以上は余白なのである。 岡田氏がこれからも小説を書いていくとしたら、多くの宿題と取り組まなければならないだろう。
・「青春期のせつなさ、痛々しさ、美しさ」
生と死、家族、血の絆、心のつながり、いのちの営み、といったことのシンボルがちりばめられた、一篇の詩のような映画。青春期のせつなさ、痛々しさを体現したギャスパー・ウリエルは、ため息がでるほど美しい。
・「灯台もと暗し」
一言で青春モノと言えないのが外国映画の特徴。この映画もそんな気がします。私は頭が悪いので、恋愛だけにしぼって見ました。 朝の灯台、夜の灯台、とにかく灯台がよく出てきます。主人公のシモンはどちらかというと内向的、繊細で優しい青年であるだけに孤独でいる、そんな彼自身がまるで灯台のように思いました。好きな人のそばにいたいけれど、灯台は遠くのものしかうつせない。主演のギャスパーウリエルは人と人の距離感を表現することができる役者だと思いました。ただ、ラストが気に入らなかったので☆減らします。
・「言い表せない気持ち」
この小説は、主人公の少年ハルが過去を綴った文章と、ソシアルワーカーのレポートを組み合わせた構成になっている。そしてハルは自分の書いたことが全く以って事実と一致しないことを何度も強調している。つまりハルの気持ちや、ハルとバリーの間に起こったことは、その瞬間の彼等自身にしかわからない、と主張しているのだ。私は、ハルに共感してなんとも言い表しにくい感情の波に悶え苦しむと同時に、他人に理解してもらうこともできず、自分にすらはっきりとはわからない、過去の自分というものに思いを馳せた。そして、今というこの時のはかなさと重みを改めて理解した気がした。
驚いたのは、ホモセクシュアル的な内容でありながらも、(それをハル自身が滑稽に書いてある部分は別として)直接は、差別やそれ自体に関する葛藤の問題にもっていっていないということである。つまり、作者はここで同性愛問題を論じたかったのではなく、ハルという具体的な一人の少年の断片、あるいはそこから生まれる何かを描きたかったのだと思う。ただ、残念だったのは、英語ならではのジョークや言い回しがわからないことであった。それに、訳者は最善を尽くしていると思うのだが、一部、日本語の指示語が上手く意味をなしえていないと感じた。しかしそれでもなお、ことばの壁を越えて訴えかけてくるものがある。正直にいって、読み終わってからでさえ、胸の上に石を載せられているような苦しみを残す本である。しかし、だからこそ、この本を読んだことのない全ての人に、おすすめする。
・「少年が大人になる瞬間」
これはただ、ハルという少年が恋を失うだけの話ではない。
16才と18才という年令、その二人の恋、その中でのその年令ならではのみずみずしさ、不安、不器用さ、二人とも未熟なゆえにどうしても相手を傷つけずにいられないぎこちないお互いの想いの交錯が、ぎっしりとこの本には詰まっている。読んでいるこちらも、登場する二人のそのもどかしさにただイライラさせられたり、ある時は愛らしさに思わず微笑んだりと、感情の転換に忙しくなる。 物語の最後、ハルは自分の失ったものの大きさにただ絶望し、傷付き、自殺まで考えるが、ある友人の言葉を鍵に自分の未熟さを知り、恋人の死を贖いとして立派に少年から大人への再生を果たす。
また、注目すべきは作者の想像力の豊かさ。作者エイダン・チェンバーズはこの作品を発表した時すでに48才。その年令にも関わらず、独特の文体と想像力、観察力で16才の多感な少年像を見事に表現している。
・「恋に似たなにか」
児童書に分類されているけど、けして、かわいらしい本ではありません。主人公の、16才の少年が抱える思いは、大人以上に激しいものです。だけど、同性愛とかセックスとかって言葉で説明するには、あまりに不安定で複雑で、切実です。
いつも満たされずに自暴自棄で、誰かを探してる二人の少年。二人が手に入れた、互いに慰めあうような幸せな関係は、自分の欠落を埋めるために容赦なく奪いあうようなものへと、変わっていきます。若者の癌が急速に進行して、たちまち死に至るような、その、絶望的な速さ。
この本に描かれたものを恋と呼ぶのは、ためらわれます。ここに描かれているのは、親に愛されないことが直接に死に結びついている小さなこどもの感覚と、目覚めかけた自我や欲望、憧れや自意識、そういうものが、ごちゃごちゃになったものです。これと比べたら恋という言葉なんて、上品で健全で自然で、まったくなまぬるい。
十代で読みたかったけど、二十代後半で読んでもすごくおもしろかった。大人にも、おすすめです。
・「こんな小説読んだことない!」
素晴らしい青春小説。少年ふたりの同性愛的友愛の絆のせつなさと残酷さを描いているのだけれど、日本のよる少年愛耽美もの小説とは違って、甘くないのが特色。これが児童文学の傑作としてヨーロッパで読みつがれているというのが驚きです。形式の斬新さ、テーマの奥深さ、にじみでる現代性ともに他に比肩すべきもののない作品といえます。
もっと読まれてもいい! とにかく、男性女性ともにお勧め。
・「こんな小説読んだことない!」
素晴らしい青春小説。少年ふたりの同性愛的友愛の絆のせつなさと残酷さを描いているのだけれど、日本のよる少年愛耽美もの小説とは違って、甘くないのが特色。これが80年代の児童文学の傑作として読みつがれているというのが驚きです。
「ビット」という短い章の形式の斬新さ、テーマの奥深さ、にじみでる現代性ともに妥協がなく、子供向けとは思えない完成度です。もっと読まれてもいい!! 男女ともにお勧め。
・「虐待と光」
現在社会的な問題になっている、虐待が主要な要素になっている現代の物語です。雑誌の連載時にもかなりの反響があり、虐待の実態も表面化しないものがかなりの数あることがわかる反応のようでした。同漫画家の「メッシュ」の中にも暴行を受ける少女が出てきますが、後に癒されるシーンが出てきます。これと同様にこの物語の主人公も義理の兄によりその傷を埋めていくように愛情を受けていきます。虐待の始まりとその過程、そしてそれがどのように終わるのか。しかし、終わったその後も心の中の虐待の傷は主人公を蝕んでいきます。そして、その傷に必死で向かっていこうとする義兄。一進一退を繰り返すそのさまは、おそらく実際のこうした闇を照らしていくときにも、とられるプロセスなのではないかと思われます。終わるとも知れない残酷な神の支配する国、そこに共に歩んでくれる人間が実際には必要なのではないかと思われました。小説「永遠の仔」よりも先に登場した問題作です。漫画ならではの、手法による心理描写は、おそらく他の漫画家の表現技術の追随をゆるさないでしょう。人が人と向き合うということ、このことをもう一度熟考できる作品と言えるでしょう。
・「神への生け贄」
萩尾先生は色んなジャンルの漫画を描いてるけど、これはその中でも異端。虐待を扱う作品は数多くあっても、ここまで丁寧に虐待後の話まで書いた作品は少ないのでは・・?それに、こういう漫画の場合読み終わった後は凄惨な虐待シーンしか頭に残らなかったりするけど、そこは大御所漫画家。主人公が追い詰められ逃げ場が無くなり虐待が悪化していく過程にも説得力があるし、後半の主人公の再生にかけての心理描写は痛ましいがリアリティがある。(それで余計虐待シーンは恐かったりするけど・・)虐待されて生きてる人をサバイバーと呼ぶという話を聞いた事がある。けど生き残った後も、幻覚と何度も向き合い乗り越えないきゃいけないから本当に救われるまでも長い。この長く辛い再生の部分まできっちりかききったからこそ、この作品の完成度は高い。第一線を退いた後もこんな大作をだすとは・・・。萩尾先生は底が知れない。
ただ、読んだ後一週間は確実に鬱になるくらい凄まじい話ので、気持ちに余裕がある時に覚悟を持って臨まないと辛いかもしれない。
・「BLとしても文学としても超一級」
物語前半の、まるで儀式のように続く悍ましい性的虐待シーンは、正直読み進めていくのが辛いものがある。 ある程度大袈裟に描かれているにせよ、性虐待の実態、被害者の子供の心理、虐待が終わってもなお黒々と残り被害者を苦しめ続ける心の傷を、よく、描けていると思う。 それ故に読み手は主人公の少年と一緒に、その生々しい苦しみをこれでもか、と言うほど味あわなければならないのだ。 だがその長い苦しみを抜けると今度は、(苦しいことにはかわりないのだが、)放っておけば死に到ってしまうほどの少年の深い心の傷を、癒し、繕っていくための、少年とある一人の青年との戦いが始まる。その過程での二人の心と肉体の交流が、私的にはストライクなのだ。だって相手役の青年が、なんとも男前のこと…!強引だけど粘り強く、少年の痛みと向き合い、戦い続ける。 愛したいのか、殺したいのか、救いたいのか、罰したいのか。その気持ちが自分でもよく分からないまま少年に溺れていく青年の心の成長も、見所の一つだと思う。 そしてこれは萩尾望都の作品全体に言えることだけど、この作品は特に文学性(芸術性というべきか)が高い。苦しいまでの感情の描写、心理的な表現が素晴らしい。これは読んで自分で確かめてほしい。拙い私の言葉では表現できな
・「これ、すごいです」
これ、すごいです。マンガでここまで描けるなんて。マンガってどうしても低俗なもの、小説なんかと比べると一段低いものに見られがち。マンガを読まない人、あまり読んだことのない人に限ってそういう見方をする人が多い。そんな人にこの『残酷な神が支配する』を見せて声を大にして言いたい。マンガはここまできたんだぞ、ここまで描けるんだぞ、と。この愛と憎悪と絶望、そして再生の物語に多言は無用。読んで驚き震えるべし。
・「名作だが大きな問題が一点」
「親による虐待とトラウマ、再生の物語」と聞いて全巻購入し読み始めましたが重要なキーワードが抜けていたので、予想と大きく違いストーリーに入り込むまでに時間がかかってしまいました。虐待の内容には性的虐待が含まれているので、いわゆる言葉などでの虐待を考えていると大きく違う内容です。また、その性的虐待も含めてですが、ほぼ同性愛でした。虐待から非行に走り、そのからの救済を考える家族と本人と友人とがすべてはまるのが同性愛。電車で読んでいたのですが、男性同士の裸のシーンが多く気恥ずかしかったです。またいわゆるボーイズラブのストーリーは趣味ではなかったため、ストーリーに入り込めないし救済にはほかの方法はなかったのかというのも疑問でしたし、参考にもなりませんでした。
ただ、他の方の評価にもあるように、現実にもたくさんあるはずの親と子の問題をここまで書ききっているのはすばらしいです。登場人物は主人公以外も(親も友人も幸せそうな人も)みんな親との確執を抱えているところが垣間見えたり。
名作だと思います。この方の作品はほとんど読んだことがないのですが他のものも読んでみようと思わせました。同性愛以外のもので。読む方は全巻一気に読むことをお勧めします。
・「隠しては駄目」
もののけ姫自体についてレビューすると長くなってしまうので割愛します。内容については他の方が書かれたものをご覧ください。感じ方は人それぞれですから、批判するなとはいいません。でも、一つだけどうしても言いたいことがあるので書いておきます。
「残酷な表現がある」とか「グロいものを描く必要はない」と言う人がいます。逆に聞きたい。残酷なものを残酷なこととして描かず、当たり障りのない表現にすり替えたら、どうなりますか?
公開時私は小学生で、初めて見たときは主人公が敵を殺めるシーンのあまりの生々しさにぞっとしたのを覚えています。二十歳になった今でもそれは変わりません。何度かこの映画を観ていますが、その度にぞっとします。この作品では、そういったオブラートに包まない死が描かれます。でもそれでこの映画を嫌悪したり軽蔑するといったことはなく、むしろ子供心に「人を殺めるとはこういうことだ」という現実をきちんと認識できました。
子供の目を覆い続ける親御さんがた。子供はいつ、現実を学べばいいのですか?そうやってずっと綺麗なものばかり見せ続けて、大人になった子供達はいざ現実を目の当たりにした時、そのギャップを処理し切れなくてただ呆然とするでしょう。「残酷な表現を見せたほうがいい」と言っているわけではありません。ただ人の死を美化せず、その悲惨さと痛みまできちんと描いているのなら、それは必要な知識なのです。だから「してはいけない」と学ぶのです。子供を無知なままでいさせたいのは大人のエゴです。本当の意味で子供を守ることには繋がらないということに、気付いてほしい。
「だって生き返ると思ったんだもん。」すでに子供がそんな事を言っている現実に、大人はなんと言い訳するのですか?
・「中世から近世への過渡期の対立」
私はこの映画を劇場で見たのだが、この映画で宮崎駿は、予定調和的物語を目指さなくなったのだと感じました。数多くのレビューにあるように、「なんじゃこりゃ?!」から「世界に誇れる傑作」まで、評価がかなり割れていますが、映画やDVD、アニメ鑑賞に何を求めるかで、評価が変わるのだと思います。映画版のパンフの解説を歴史学者の故網野善彦が書いていますが、彼によると、日本の中世から近世への移行期というのは、日本人が自然を制圧して行こうとした過程と重なるということです。つまり、自然界から見ると、それまで精霊や神などが実際に目にすることが出来ない生き物(?)達が謳歌していた睦ましくも調和の取れた森の日々が、人間によって変化を余儀なくされ、姿を消してゆきつつある時期の対立と収束(解決ではない)を描いたのがこの映画だと思います。それゆえに、こんな大きなテーマは2時間程度の時間で解決に導かれるはずも無く、見方によっては中途半端ということになるかもしれません。ただ、この映画の根底に流れるのは、非常に大きな深いテーマであって、それを2時間で分かりやすくまとめるというのは、それこそ人間の思い上がりのような気がします。宮崎監督も解答を提示する気は無いと思います。ここから色々と考えて生きましょう、ということではないのでしょうか。私は高く評価します。
・「もののけ姫」
このDVDの特徴は8ヶ国語音声が入ったインターナショナル版です。 それぞれの国の言葉に特徴があって、聞き比べてみても楽しめるので、なかなか飽きません。 本編の内容も良くできていて、いつ見ても楽しめます。 買って損は無いと思います。
・「超難解の宮崎駿の最高傑作。まさに生き生きとした映像。」
恐らく宮崎監督が一番力を入れて作った作品だろう。こういう風に、監督が全力投球した作品は万人受けするものではないかもしれないし、現に千と千尋に比べると人気が低い。まずこの作品、先に風の谷のナウシカを見てから見るのをお勧めする。それは、この作品がナウシカの創り直しであり、その為にキャラが酷似してるものの、キャラの書かれ方が違うからだ。なかでも決定的なのが、ナウシカと似たような立場のもののけ姫と呼ばれるサンが、前者は主人公として、救世主やヒーローとして書かれてるのに対し、後者はただ争いをする二つの勢力の片方の、主人公が惚れた一少女でしかないということだ。逆に、ナウシカ側を、助けていたアスベルが、もののけ姫の主人公のアシタカは、争いをする森と、人との両方と交わい、どちらの方にも手を貸そうとする。アシタカ自身は、みなに、憎しみに身をゆだねるなという。しかし、争いを収めるためや、自身や他人を守るために避けられない争いでアシタカは、憎しみに身をゆだねと広がる呪いに、自身が身を蝕まれてゆく。まさに、この歯がゆさが人の無力さを物語っている。この作品でアシタカは、鬼神のごとき強さを誇っていて、ここまで強いと見ていて楽しいし、戦闘シーンはもののけ姫の醍醐味のひとつでもある。しかし、ここまで強いアシタカですら、劇中では森と、人の争いを収めることはできなかった。だからこそ、『生きろ』としかアシタカは言うことができないのかもしれない。それ以上は諦めがあるのかもしれない。さて、この作品はスピード感や戦闘シーンもさることながら、絵の具で書かれた絵が美しい。森が、土が、木が、そして血がなんとも生き生きと描かれている。まさにこの映画は生きている。
・「日本映画の最高傑作」
私がこのもののけ姫を劇場で見たのは、小学2年生でした。今でもはっきりおぼえてます。見終わった後、一生見たくない。怖い・・・。と笑当時一緒に見に行った兄(当時5年生)も、黙りこくっていました。笑 でも、両親は泣いていたのです。「こんな映画はみたことない」と。
そして映画とともに歳月は流れ。私は中学2年生の時、金曜ロードショーで偶然見たのです。兄と一緒になんとなく見ました。驚きました。内容、映像、音楽・・・全てに驚きました。主人公のアシタカ・そしてサン。相容れない二つの種族。そして、人間と森。どちらも間違っていないのです。どちらも生きるために戦うのです。間違ってることはない。だけど、一緒に生きていく方法はないのかと説くアシタカ。【生きる】事を考える映画。ぜひ見てください。必ず損はしません。色々と書きたいのも山々ですが、ネタバレにならないように伏せます・・・w笑 私が日本映画で一番好きな映画です。
●ハンター×ハンター (NO.26) (ジャンプ・コミックス)
・「素晴らしい!」
読んでいてニヤケが止まらないほど面白い!一分一秒の攻防を絵で表現しているので今までよりもストーリーの展開は遅めですが、ジャンプ連載とは思えないほどのクオリティの高い頭脳戦と予測不可能な展開の数々には毎度毎度驚かされます。
キメラアント編に突入してから今まで以上にシビアでダークな表現が増えて本作ですが、この26巻の急展開の連続には正直度肝を抜かれました。人間とキメラアントの抗争の結末、王の変化、水面下で繰り広げられる情報戦、これほどまでに圧倒的な情報量をわかりやすく且つ面白く表現するこのできる冨樫氏はまさに天才。
ヒソカVSクロロ、ジャイロ、キルアの離脱など、まだまだ伏線がいっぱい残っているので、どうか時間がかかってでもこの素晴らしい作品を完結させてほしい!でも連載開始から増えている膨大な情報量を全く無駄のない構成で描いてるのに気づけばもう25巻。すべての伏線を回収しようと思えばもっと長くなるでしょう。
完結したとき僕が何歳になっているかわかりませんが、また最初から最後までこの物語を読むことができるのなら本当に生きていてよかったと思えるはずです。ですから本当に「幽☆遊☆白書」のような無理やりな終わり方だけは勘弁してくださいww
・「成長の代償」
結論から言ってしまえば26巻連載分は最高でした。長い休載に耐えて読み続けてきた甲斐がありました。HUNTER×HUNTERのメインテーマはゴンとキルアの成長ですが、そこに伴う痛みがこれほど身に迫ってくるとは、流石と言うより他にありません。キルアは呪縛からは解放されましたが、それによって自分とゴンの差違を我が身に引き受けなければならなくなりました。ゴンは自分の信じていた正義が相対的なものだったことに混乱し、痛みどころか崩壊寸前です。犠牲者の殆どないまま和解に終着する可能性に苦言を呈する人もいますが、私はそうは思いません。むしろ登場人物のエゴがぶつかり合うこの展開で、互いの妥協は必須と言えるでしょう。誰かが捨てなければならないその信念こそが、「犠牲」なのではないでしょうか。その意味でゴンとキルアは一山超えたようなので、信念を貫いたナックル達と行方不明のパームが心配です。
・「ゆらぐ」
ネフェルピトーは生まれたときから王を護ることが使命だった。王が王であるために存在していた。ゴンたちにとっても読者にとっても、ただそれだけの、幻影旅団とも違い人間ですらない圧倒的な悪者として描かれてきた。純粋な悪のはずだった。
しかしこの巻で見せた、王の命令を守るその凄まじい信念、コムギを護る母親のような強さと弱さ。これが感情を持つ生物の正しい姿ではないか。思いがけずピトーに感情移入してしまった。このシーン、キルアが懸念していたイレギュラー因子に直面した衝撃も加わり、間違いなく「HUNTER×HUNTER」屈指の名場面だったと思う。
戦争をモチーフに互いの正義を主張するアニメ、敵との戦いのなかで辛い過去の回想を挿み同情を引く漫画。絶対悪などない、そういうことなのだろう。しかし、そんな後出しのような小細工が馬鹿馬鹿しくなる。本当に譲れない想いがぶつかるとはこういうことだ。ピトーという悪から生まれた濁りのない、正義か悪かの概念さえ越えた、自己を無視した純粋な護る想い。そして、それに対するゴンの想像を絶する葛藤、キルアの表情が語る感情の揺らぎもまた、読者の息を詰まらせる。
「仲間想いの奴がいたら どうするんだ」カイトの言葉が、今になって尚深く突き刺さる。
この漫画、凄過ぎる。
・「地底の化かし合いと、地上の神経戦」
単行本派も、これだけは月曜日にコンビニに走らずにはいられないハンターハンター26巻。読んでるだけでヒリヒリするような宮殿侵入編が続く。
ゴンたちは狙い通り王と護衛群を分断させることに成功させ、状況は前巻からさらに多面的な様相をていしてきた。イカルゴとウェルフィンとブロヴーダの化かし合い、モラウとシャウアプフの神経戦、シュート・ナックルとユピーの激闘。状況の変化と、時にはキャラクター個々人の微妙な感情の揺らぎさえもが、戦況は刻刻とかえ、百戦錬磨の戦士でさえも惑わせる。立場の逆転の連続が、読者を次のページへと駆り立てる。
さらに、両軍にとっての不確定要素であったコムギの存在によって、キャラクターそれぞれの心情も多面的になっていく。それまでは禍々しい存在感を醸し出し続けていたピトーとゴンの立場の著しい逆転。全てを王のために投げ出すピトーのそのあまりの潔さに、自分の激情の落としどころを見失い、葛藤にさいなまれるゴン。それまで正義一辺倒であった自分の拳の矛先が、初めて弱き者に向いていたことを知った彼は、激しく動揺する。数ページ先の戦況すら先読みできない、読者の予想を急転直下に裏切っていく展開にはただただ脱帽。
事態は、状況的にも、心情的にも、さらに多面的になっていく。
・「稀に見る傑作です」
「HUNTER×HUNTER」 は連載サイクルに問題大ありなのですが、稀に見る傑作です。・単なる勧善懲悪をベースとした少年漫画ではない・「清濁併せのむ」思想がベースにあり、善悪は不可分であるとの主張が読み取れる・ストーリーは勿論、コマ割りやテンポが非常に良く、漫画にしか出来ない表現が巧みぜひ読んで頂きたい作品です。
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