イリヤの空、UFOの夏〈その1〉 (電撃文庫) (詳細)
秋山 瑞人(著), 駒都 えーじ(イラスト)
「文章に力」「何とも濃い本…そして伊里野の…」「何度でも巡り、けれど一度しかやってこない夏。」「二人の夏が始まる」「ラノベの枠を超えた真の名作」
涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫) (詳細)
谷川 流(著), いとう のいぢ(著)
「お子さんにも是非お勧めして行きたい。」「文学≠ライトノベル」「現代の最高傑作と世界で言われるには」「チープな設定の意味」「ラノベにしては読み応えあり」
新興宗教オモイデ教 (角川文庫) (詳細)
大槻 ケンヂ(著)
「なんやようわからんけどあいつけったいすぎてかなわんわあ」「ぶはっ!おもろっ!」「おもしろかった」「男の子が見る宗教の世界?」「ゾン」
くるぐる使い (角川文庫) (詳細)
大槻 ケンヂ(著)
「読むべし!」「くるぐる」「あなた、この本を読みなさい!」「すばらしいお話の数々」「すっげー!」
天帝妖狐 (集英社文庫) (詳細)
乙一(著)
「さすが乙一先生」「哀しい御話と切ない愛に。」「読む価値あり」「短編と思わせない魅力」「トイレのタバコさん」
大好き わたしのお兄ちゃん (美少女文庫) (詳細)
わかつき ひかる(著), 三月 春人(イラスト)
「うふふ…」「義妹、かわいいよ、義妹。」
メイドなります!―彼女は幼なじみ (美少女文庫) (詳細)
青橋 由高(著), ポチ 加藤(著)
「メイド!~~~良いですねぇ。」「一位らしいですよ……」「オススメです!!」「きれいで、優しくて、なんでもできる、僕だけのメイド」
放っておけない一匹狼(ローン・ウルフ)? (富士見ファンタジア文庫―フルメタル・パニック!) (詳細)
賀東 招二(著)
「長編とのギャップに笑えました。」「うーん……面白いなぁ……」「面白いのですが」
殺戮にいたる病 (講談社文庫) (詳細)
我孫子 武丸(著)
「我孫子武丸氏が見せた神技」「来るべき未来としての現在」「二度読まねばなりません」「巧妙な騙しのテクニック」「驚異の作品」
アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫) (詳細)
ダニエル キイス(著), Daniel Keyes(原著), 小尾 芙佐(翻訳)
「忘れられない作品です」「理屈ぬきで、おもしろい!」「心優しき男の物語…」「マジ泣きした(微ネタバレ」「Ignorance is bliss?」
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫) (詳細)
村上 春樹(著)
「この作品で彼はノーベル賞を受賞するだろう。」「非村上ファンでも「面白かった」と言える本」「完璧に語られた不完全性」「「最高傑作」と呼ばれている本」「圧巻です!凄さを感じる作品」
リング (角川ホラー文庫) (詳細)
鈴木 光司(著)
「斬新な概念の恐怖」「とにかく不安にさせる」「謎を解明していく過程がおもしろい」「最高に面白い」「映画を見て忘れた頃」
・「文章に力」
パニックを擬音使わずに表現できる人。だから読み飛ばさずにゆっくり読んでほしい。物語的には1冊完結ではないが、余韻に浸ることができると思う。オーバーフローする思考を整理できたら、2冊目に進もう。
一気に読んだらもったいない。
・「何とも濃い本…そして伊里野の…」
UFOを探すためにひと夏を費やした浅羽直之…そしてプールに行った時、謎の少女に出くわします。そこから始まる物語。
思わず甘い恋愛ものかと思いきや大間違い。新聞部のトンデモ部長、水前寺邦博や浅羽の妹夕子そして忘れてはならない椎名真由美などとてつもない濃い人物が出てきます。作品によってはしっとりとした恋ものがありますが打って変わってバカ爆発というものもあります。
でも文章は決して悪くはなく、読みがいがあります。そしてあっという間に読み進められます。
そして伊里野の寂しげな雰囲気…この雰囲気が好きな人にはお勧めだと思います。
・「何度でも巡り、けれど一度しかやってこない夏。」
「アニメのような小説だ」と、読んでいる最中に思いました。「これはアニメになるな」と思ったわけではなく、アニメになることを知っていたわけではなく、読んでいくだけで、頭の中ではアニメーションとして物語が進んでいく……現代的な、映像的文章でこれほどの筆力を誇る人は、ライトノベルという垣根に関係なく中々お目にかかったことはありません。
けれど、それ以上に好感が持てたのは、登場人物たちの、まだ恋愛と呼ぶことすらもためらわれるような、淡い恋愛模様。見ていて笑ってしまうぐらい幼くて、不器用で、ギクシャクしてて、何もかも上手くいかない……でも確かに自分も、中学の頃はこんな恋愛をしてた(いやホントですよ!? 妄想じゃなくて!)なぁ……と、懐かしく思い出させてくれる、そんなお話です。
……僕としては、このままの路線で行ってほしかった……。
・「二人の夏が始まる」
もうこれだけでしょう。秋山先生の文章のテンポの良さが物語を引き立てていきます。
ちょっとSFなので分からないとつらいけど、そんなことを差し引いてもどんどん読み進められます。
表紙後の映画ポスターみたいな目次も見所です。夏は始まったばかり、読んだことのない方は一度どうぞ。
・「ラノベの枠を超えた真の名作」
この作品はライトノベルの枠に収まり切らない作品としての力を持っています。この著者の表現力、場面描写力は一般小説の作家達と比べても遜色がないどころかそれらの作家の中でも、この著者の描写力に匹敵する筆力を持つ人間は稀だろうと思います。音や空気感を含めて、場面場面のアニメーションが脳内に直接浮かび上がって来ます。文章でありながら読者に臨場感をはっきりと感じさせます。それはまるで文章が投影機の役割を果たし脳内のスクリーンへ鮮明な映像を映し出すような体験。登場人物たちの葛藤や痛みを痛切なまでに読者に追体験させます。それゆえ物語への感情移入の度合いが他の作家の小説に比べて半端なく高いです。物語のキーとなる場面では激しく感情が揺さぶられ、胸の中心からじわじわと痺れるような感覚が広がっていく体験を何度もさせられました。
特に後半の展開は素晴らしいの一言に尽きます。
登場人物たちが直面する厳しく困難な現実。その中で必死に抗おうとする、しかし――
そして最終的に明かされる真実、登場人物のたどり着く決意と心情――
最後の一ページにたどり着いた時には一種の清涼感、清清しさを感じました。哀しみの感情が入り混じりながらも一種の清清しさに胸が澄み渡るような読後感。楽観的な前半、悲劇的な後半、そして感動のクライマックス。全編を通して陳腐な言い回しですが、まさに永遠の夏を感じさせます。もはやこの作品のイメージを付随させずに夏を想起することは不可能です。
生半可なライトノベルなどでは決してない、本格的な感動がこの作品にはあります。抽象的な表現を多用したレビューになりましたが、とにかく話の展開を知らないまっさらな状態で、この極上の感動を味わって欲しいです。
・「お子さんにも是非お勧めして行きたい。」
この作品については賛否両論、様々な意見がすでに挙げられているが、私は、是非、この本は様々な方、お子さんにもお勧めしていきたいと思う。その根拠は3つ。
まずは、そのストーリーの内容。一見、主要人物の涼宮ハルヒは、わがままで自分勝手な子だと思われがちだが、その突発的な行動の中にも、大人が忘れかけた、「小さい頃の疑問」や「冒険への憧れ」が窺える。たとえばそれは、「宇宙は何処まで続いているのか」なんて表現で、よく現れる。また、涼宮ハルヒは、それを自ら探しに行き、さらに、その謎を解こうとしている。
そんなハルヒの考えを、是非、たくさんの人に知っていただき、共感して貰いたい。
また、二つ目の根拠、それは、作者の表現の独特さにある。それらの言葉には、普段、あまり使わない、意味があやふやになっているものも多い。この本を機会に、色とりどりな言葉の意味を、再確認してみるのもどうだろうか。
三つ目の根拠は、読みやすさ。なかなか深い話の題材を取り扱いながら、スラスラと読める文章は、本嫌いなお子さんにも是非、お勧めしたい。中には、大人でなければ、この本の意味は分からないだろうという意見もあるが、私の付近では、小学生でも多くの人が愛読しているし、初めは、意味は分からなくてもいいのだ。後々気づくことになるのだから。しかし、いささか、憂鬱一巻では、少々展開が速すぎてついて行けないかもしれない。是非、購入の際は、2,3巻一度に購入していただきたい。
また、蛇足かもしれないが、いとうのいじの挿絵もあいまって、萌え、を求めている方にも、なかなか満足できるのではないだろうか。朝比奈みくるのメイド服や癒しキャラ、寡黙な長門有希、ツンデレのような発言をする涼宮ハルヒ、そのほかのキャラクターも、そんな要素満載である。
しかし、単なる萌え系で終わらないのがこのシリーズの凄さだ。
・「文学≠ライトノベル」
娯楽作品として素直に読み通せました。 楽しかったです。
批判している方には、キャラに感情移入できない…とか、作者の国語力が…とか、賞を受賞した作品のわりには…とか、いろいろと主張があるようですね。 生理的に受け付けない人はやむを得ないにしても、正当な文学作品として評価するというのはどうなんでしょう? まるで、「インスタントラーメンの中では『ラ王』がうまい」と伝え聞いた美食家かぶれの人が、「こんなもの、スープはコクがないし、メンにはコシがない。器も…」と、本物のラーメンと同じ視線で酷評しているようです。 私もいい年ですので、気持ちが全くわからないわけではないですが、批評をするのであれば、ある程度自分から歩み寄る姿勢を持つべきではないか? と、思います。
作品自体は多くの方が好評価しているように、ライトノベルとしての設定、テンポ、構成、完成度、続編以降に続く世界観の広がりなど、実によくできています。
(ライトノベルの)SFやファンタジーの場合、文字量の関係で怒涛のごとく流し込まれる世界観を消化するだけで労力を消費してしまい、完読前に力尽きてしまうことがありますが、「ハルヒ」は日常の舞台がごく普通の学園生活であり、主人公キョンの「疑いを持った視点」で物語が進んでいるのがミソです。 この視線は、リアルタイムの学生より、すでに何事も起こらなかった学生時代を経験済みの読者の方が実はシンクロしやすいのではないでしょうか? そういう世代には、ハルヒの「エキセントリックな行動」や現実にはありえない展開がより光って見え、物語に吸い込まれていくはずです。
実際、キャラ「萌え」や、メディアミックスによる販促戦略だけでは、ブームにまでは発展しません。あらゆる視点から考えても、やはり、芯となる原作のポテンシャルが高かったことがヒットの要因であるはず。そのあたりを意識して、ぜひ、読んでもらいたいです。
・「現代の最高傑作と世界で言われるには」
涼宮ハルヒは、一見我が儘で、高飛車(タカビー)です。しかし、涼宮ハルヒが自分がちっぽけな存在であることを自覚したことが、涼宮ハルヒが大きな力を持つ、ひとつのきっかけになったそうです。涼宮ハルヒのタカビーなのは、自分自身に対する要求の高さの反面だと知ることができます。自分の能力の限界を知ったときに、自分の周りに超能力者たちを集合させるきっかけになったというのは驚きでです。
3巻ほど読むと、わがままたっぷりのように見える涼宮ハルヒは、一方で一番常識人であることが分かるかもしれません。ぜひ、3巻分は読んでみてください。実は、私も憂鬱だけを読んだときには、ピンと来ませんでした。
何事にも前向きで、積極的に行動する子供が、大きく育つためには、周りの理解が一番かもしれません。
涼宮ハルヒは、指導者にとってのよい教訓がつまっているかもしれません。傲れるものは、久しからずといいます。世間の常識に対して、涼宮ハルヒは挑戦はしても、傲りではないような気がします。
時雨ルカさんも書評で書いていますが、シリーズの2−3巻を読み進まないとわからないかもしれません。
文学作品としてだけでなく、さまざまな学習用教材としても使えるかもしれません。文章で使っている単語を調べていくだけでも勉強になるほど、言葉をよく選んで描写しています。SFなら当たり前だと言われればそれまでですが、SFを知らない人にも違和感がないところがよくはないでしょうか。
ps.内容を素直にアニメ化した京都アニメーションにも拍手を送りたい。文学(ライトノベル文庫)とアニメ(DVD)の両方を楽しめる作品である。
アニメ(DVD)は英語になっているが、文庫が英語版が早くでないか心待ちである。アニメ(DVD)の英語は、文化をうまく変換したかどうかよくわかりません。文学(ライトノベル文庫)を誰に翻訳を頼むかは、角川文庫の将来がかかっているかもしれませんハリーポッタ、ポリアンナ、赤毛のアンを超える、世界の名作になることができると思います。どんな翻訳者がいいでしょうか。水色勾玉を訳した人はどうでしょう?
・「チープな設定の意味」
一見すると個性的なキャラのドタバタ学園ラブコメのようなありがちな作品ですヒロインが望んだことがおき、主要メンバーは未来人や超能力者、宇宙人とイロモノ揃いですが、この作品は日常と非日常の隣接した生活をうまく表現していますこれは日常から非日常に身を投じるような少年漫画的なものではなく、日常の中で、非日常を体験しつつも、必ず日常に帰ってきます日常と非日常のギャップがこの作品の魅力でしょう主人公はあくまで一般人で特別な能力もなく、正義の味方でもありません。世界も平和です。ですが、周辺の人物と関わる事により日常が崩壊したかのように非日常を体験して行きますしかし日常に帰ると当然の要に元と変わりない世界がまっています
またこの作品は初めから最後まで主人公の視点で進められ、モノローグも主人公の思考です。裏で起こっていることや、ヒロインたちの思考などを隠すことによって先の展開を読ませなくさせており、読者は主人公と同じ条件で読み進むことによって、日常と非日常を楽しめるようになっています
一見チープですが意味のある設定、下手に見えるテキストでも巧いシナリオ硬くない文章のおかげでラノベの長所である読み易さもありますただイラストやテキストで馬鹿にして読むとそういった点は気づかないかもしれません
またイラスト担当は人気原画家のいとうのいぢなので、そっちが好きな人もどうぞ
・「ラノベにしては読み応えあり」
主食は早川SFですが、何の抵抗もなく読める。現在進行形の学生よりも「学生時代はどんな事でも楽しかったしバカもよくやった。あの頃にもっと色々やっとけば良かったかなぁ」と思ってる、対象よりもちょっと年齢高めの人で、SF好きな人にはベストな作品ではないでしょうか? といってもガチガチのハードSFではなく、あくまでラノベですが。最後のオチも、学園物の王道っぽくて良かったです。現実は厳しいんだから、物語の中ぐらい短絡的な部分があっても良いのでは?最後に、スタートレック好きな人もはまるかも? いつの間にか非日常なことに巻き込まれ、それを解決し元の日常に戻ってくる。ある意味似てます。ハルヒって自覚のない“Q”みたい…。なんだかんだ書きましたが、おすすめです。
・「なんやようわからんけどあいつけったいすぎてかなわんわあ」
これはむちゃくちゃ面白い!ハァハァ言いながら読みました、ゾンと中間の気持ちが凄い解る。相手が好きで好きで、でも負けたくなくて引き離されたくなくて、必死で縋り付くんだけど結局人は一人というか、それでも焦がれるのは止められない。あの子じゃなきゃダメだ、ってのがある。
中間ゾンがツボ過ぎて困ります。自分BOXの二人が出てると知らずに読んだので物凄いサプライズに大興奮でした。主人公この二人だろ、って勢いです。逆に言えば主人公の希薄さが際立ってる。透明な存在なのに、作中の誰よりも強力なメグマの使い手で、なのに好きな人であるなつみに ぶつかることもできないジローが凄い切ない。爆弾を作れても爆発させれないというジレンマ というか。最後のシーンは多くの感想サイトで語られてますが、これで良かったのかな 良かったんだ て思います。
・「ぶはっ!おもろっ!」
こりゃこりゃ、読んで欲しい一作です。オーケンって、本当に文才があるし、すごい想像力の持ち主だぁ~ね。1992年に初版が出版されているそうですが、そんな前にこんな話を書けるなんて、なんだか今この時代を予見していたような内容でちょっと驚きです。
内容は、題目通り、新興宗教・・・その名も『オモイデ教』を中心に成り立つ小説です。
はっきり言って、めちゃおも!ですので、テンポよく一気に読めちゃいますよ☆私は、小学校の運動会があってる賑やかな運動場の木下で、運動会が終わるまでに読み終わっちゃいました(本とは全く関係ないですけどね)。因みに、表紙の絵がなんだかレトロ画でいい味出してますよ。
・「おもしろかった」
大変読みやすい、半日で読めた。
本編ですけど。「こんな青春送りたくないわ!」と思いました。逆に、こんな青春を望むという方は相当病んでますね。
実は興味あるんですけどね、自分が分からないような精神的に苦痛か快楽のせめぎあいみたいなのに。
でも、やっぱり本編の主人公みたいにはなりたくないですね。
始めから終わりまで主人公が全然変わらなかったのは、なかなか愉快でした。
・「男の子が見る宗教の世界?」
大槻ケンジが面白い文章を書く人だというのも、しゃべりが面白い人というのも知ってはいたが、彼の本はこれが初めて。一気に読み通す面白さだった。
クラスでも無口で友達のいない大人しい男の子が、女子クラスメートの豹変をきっかけに怪しい新興宗教にであう。そこで不思議なソウルメイトみたいな男性に会い、自分も不思議な力を身につける。
ロックの歴史も分からないし、楽器の名称も良く分からなかったが、高校生ぐらいが大切にする世界観の中から、怪しい宗教世界を分析し、人間が可笑しくなる課程を冷静に描いている。
LSDによる悟り、セックス、超能力、ロックバンド。。。。みんな高校から大学ぐらいまでは、こんなことを真剣に考えていたのでは。また未だに真剣に考える人達もいるだろう。。。
うすぼんやり見えてくる宗教の理想世界が、実をいうとすごく現実的なことを読み終えるころに実感できると思う。
・「ゾン」
グミチョコから大槻ケンヂの作品にふれた私。これが二作目になります。暗い過去に囚われ、無機質に、醜く、叫びもがき破壊することでしか自己を表現できない悲しく美しい毒蛾・ゾン。彼に魅せられ、共に生きようと思う中間。この二人の友情とも愛情とも憎悪ともつかない心のやりとりがとても切なく、愛おしくさえ見えてくる。僕はこの作品、ディープでダークなグミチョコだと思う。目立たない空気のような存在の「僕」がオモイデ、中間、メグマに触れ、未知の世界、知らない世界、明と暗を知る。ラストの切なさがいい!
・「読むべし!」
オーケンの”超常現象青春小説短編集”です。収録の「くるぐる使い」で第25回、「のの子の復習ジグジグ」で第26回の星雲賞を連続受賞。まさに、素晴らしいの一言ですね。
オーケンは本当に引き出しが多く、しかも容量が大きい。
初め、表紙のイラストに騙され、軽いリズムで読み出した私でしたが、「こ!これは(@@)・・・!!凄い!!」と感じ始めてからは、素晴らしい内容に腰を据えて読み初めました。それからは、閉じるたびに見る表紙までもが、最初の印象とは全く違うように見えるようになりました。
私、個人的にお気に入りの作品は、「きらきらと輝くもの」と「憑かれたな」と「春陽綺談」。展開が本当に面白い!
ま、とにかく読んでみて!
・「くるぐる」
はっきりいって大槻ケンヂという男、甘く見ていた。完全にいい意味で期待を裏切られた感じ。 表題作「くるぐる使い」はなんだかとてもほろ苦くて好きだ。オチの秀逸さでいえばやっぱ「憑かれたな」か。
・「あなた、この本を読みなさい!」
ãå-è«æãã§ãçé¢ç®ã«ãã"ã®ä½å"ã¯åãã§ããã£ï¼
ããªã¼ã±ã³ã®æ¬ã'èªã"ã äºã®ãªã人ããã¨ãã»ã¼ã-ãèªã"ã äºããªã人ãããã¥ã¼ã¸ã·ã£ã³ã¨ã-ã¦ã-ãç¥ããªã人ï¼ãã"ãªäººä»æããã®ãï¼ï¼ããèè¥ç"·å¥³æ¥½ã-ãããªã¼ã±ã³ã¯ã¼ã«ãã®ç骨é ï¼
ãããã¯åºèº«ã§UFOä»-è¶...常ç¾è±¡ã«è©³ã-ãæ-å¦è...大槻ã±ã³ãã«ã-ãæ¸ã'ãªãã®ã§ã-ãããããã"ãã¯ãéæã«ããµã-ã'ãå...¥ã£ã¦ãããããåãè³ã¯å-ããªãã®ããã-ããªãã'ã©ï¼ã¨ã¯è¨ããæé²è³ã'å-ã£ãä½å"ã2ç·¨å...¥ã£ã¦ã¾ããï¼ãã"ããããã¯æ-å¦ã絶対éå±ããã¾ãã"ãåããããã¯åºèº«ä½å®¶è¾»ä»æã®æè¿'ã®ä½å"ã'è²·ã£ã¦ããé'ããã£ããããã
ãããªããã"ã®æ¬ã'ãè²·ããªããã£ï¼ãï¼æ³¨ï¼è¾»ãã"ãå«ããªè¨³ã§ã¯ãªãã"ã§ããããã ãè¥å·è³ã¨ããååã«æ'ããããªãã!ã!!ã«ãã¨ããæå'³ã§ããããï¼
・「すばらしいお話の数々」
とにかくすばらしい。泣く。泣く。そして泣く。生きるとはそういう事かと。人生とはそういうものかと。愛とはそういうものかと。考えさせられます。何百回読んでも読み飽きない本当にすばらしい本です。
・「すっげー!」
恐るべき短編集。タレント作家だと思って、馬鹿にして読んだ一冊。ところが……表題作は素晴らしいの一言に尽きます。ストーリーは言えませんが、背筋がゾクゾク、鳥肌ものでした。ミュージシャンとしての大槻ケンヂは評価していませんでしたが(すみません)小説家としてはすさまじいです。文章力も「本当はゴーストライターがいるのでは?」と疑ってしまうほどの出来です。もちろん、いないでしょうけど……。星雲賞もとったという一作、ぜひご賞味ください。他の作品もまぁまぁ面白いです。実験的です。オカルトマニアとしての大槻氏の深~い洞察力が楽しめます。
・「さすが乙一先生」
この文庫は元々ジャンプJブックスでそれを文庫化した本です。「何だ。ただの焼き直しか」と思ったら大間違い。表題作の天帝妖狐はオール書き直しの全く別物です。乙一先生のファンなら是非読み比べてください。 Jブックス持っているからいらないとか思っているあなた、大間違いですよ。ではでは~
・「哀しい御話と切ない愛に。」
【トイレのタバコさん】は何となく芯から怖さを感じさせられて、其れもとても善かったのですが【天帝妖狐】はアタシにとって凄くグっとくる御話でした。本当に人の心の弱さとか脆さとかを切実に書かれて居て潜む孤独感とかそういうのがよかったです。愛についても感動させられてしまって泣いてしまう程綺麗でした。
御薦めです。本当に。
・「読む価値あり」
これは凄い。さすがは乙一氏と言ったところでしょうか。
A MASKED BALL はトイレの落書きから事の発端が起こるミステリです。トイレの落書きでミステリってどんな話だよwと思いつつ読んでいましたが最後は見事にしてやられました。何せ話のもっていき方と言葉の使い方が巧い。現代のありがちなミステリ小説に飽きた方にはお勧めです。
天帝妖狐 の方はかなり奇抜で暗い話です。かなり奇抜な話なので好き嫌いが極端に分かれる作品だと思います(私は好きです)読んでいるうちに何度も胸が苦しくなりました。この作品では人間の穢さと優しさの両端が見られた様な気がします。終盤は涙腺の弱い人は注意です。ハンケチのご用意を。
乙一好きだけどまだ読んでねーよな人も、乙一?誰それ?な人もこれは読む価値ありです。注意としては天帝妖狐の方がほんの少しグロイことぐらいです。関係ないんですが、乙一氏は凶暴な女の子書くの巧いな・・・。
・「短編と思わせない魅力」
乙一の魅力は、個人的には短編を短編と思わせないほどの、濃縮感だと思う。【A MASKED BALL】着目点がまず面白いと思った。読んでいて、引き込まれるのはいつものことだが、軽い気持ちで読める。【天帝妖孤】学生時代には、誰もが聞いたことがあるだろう「こっくりさん」をテーマにした作品。読んでいくうちに、悲しみが溢れてくる。気づけば泣いてました。悲しいけど、だけど、少し胸にじんわりと暖かいものが残る。個人的には、天帝妖孤は是非、読んで欲しいです。
・「トイレのタバコさん」
あとがきで我孫子武丸氏がおっしゃってる通り、この手の話ならきっと今ならネットのBBSとかの中の話として描かれそうだがそれをあえてアナログでしかも古臭いトイレのラクガキで書き上げた乙一はすばらしいとおもう。足元を掬われた気分だ。
・「うふふ…」
わかつき先生らしさが随所に表れています。
一度行為に及んでからはするすると描写が進んでいくところがくどくなくて好印象でした。また、この分野で一番重要な性描写では、お決まりの子宮粘管頸液描写をはじめにコンビニでの露出、ファミレスでの公開自慰、野外放尿など変態描写が多くて大満足でした。
新品を買っても、比較的値段の安いところも魅力的でした。
・「義妹、かわいいよ、義妹。」
わかつきひかる先生の作品は結構好きで、過去に5冊ほど読んでいますが、この作品はかなりSM色が強いです。先生は調教系作家なので、意外性というのは大した事無いですけど、「もしかして先生・・・SMプレイ大好きですね?」と錯覚するほどリアルな箇所が多くて先生の本気を感じてしまうのがちょっとゾクゾクと。
調教はOKでも、SMは苦手だったので、中盤以降で、ヒロインの梨緒ちゃんが義兄のを奴隷となって、どんなに強烈な変態的行動でもこなすのが嫌で嫌で、無理・・・ではないですけど、少し耐えながら読んでいたんですけど、ラストは感情移入しちゃって、号泣・・・したんですよね!ハナを啜りながら読み終た後は切なさが残りました。
・「メイド!~~~良いですねぇ。」
この作者はうまいです。たぶん妄想狂でしょう(←賛辞)。『メイドなります!―彼女は幼なじみ』では萌えと鬼畜の要素をしっかり押さえているし、ストーリーもアホくさいけど取り敢えず矛盾が気になることはないし。そして突き詰まった所に純愛があるから。
・「一位らしいですよ……」
テレビ番組「ぷっすま」を見てびっくり。罰ゲームに官能小説を朗読、というのがあって出演者が朗読したのがこの作品。「官能小説売り上げナンバーワン(キノ〇ニヤ書店)」らしい……凄いよ青橋先生!内容はナンバーワンに恥じないクオリティだから納得です。でも私は同文庫で先生が出した四作目の「恋妹」の方が好きかな。ちなみに朗読したのは勝役がユースケで由佳里役がツヨシ君でした。
・「オススメです!!」
突飛なストーリーでしたが、非常におもしろかったです。何よりも良かった点は、二人の女の子が、両者ともとても魅力的に表現されていたところです。私が今年読んだ作品の中では、文句なしで一番の出来でした。私は、ビリヤードをしたことはありませんが、この本を読んだので、やってみようかなぁ〜、と思ってしまいました。
・「きれいで、優しくて、なんでもできる、僕だけのメイド」
このノベルには2人の女の子が登場します。普段は大人しくて優しいが、変なところで頑固なメイド「由佳里」と根は優しいが気が強くて意地っ張りな幼なじみ「美沙」
私はすぐに某美少女ゲームのメイドと幼なじみを思い出しました私が最も感銘を受けたのは、由佳里の深い包容力です。
主人公が由佳里をビリヤードに誘ったとき、由佳里は・・・
●放っておけない一匹狼(ローン・ウルフ)? (富士見ファンタジア文庫―フルメタル・パニック!)
・「長編とのギャップに笑えました。」
長編のシリアスさに比べ、日本の常識になじめない宗介がとても笑えました。まさに宗介の「戦争バカ」さが、爆発しているのがとてもおもしろい。その宗介に対するかなめのつっこみもいいあじだしてます。
・「うーん……面白いなぁ……」
マンガかアニメを見てる気分で読めます。
内容はというと、一巻とは異なり、終始ギャグコメディ。書き下ろしのシンデレラ・パニックなどは、本当に好き勝手もいいところ。どの話でも、相良のボケっぷりが良い味を出しております。このギャグ短編シリーズが、フルメタシリーズの終盤にきて大きな役割を持ってくるのでしょうね……。
・「面白いのですが」
宗介の戦争バカ具合がかなり笑えます。ラブレターを脅迫手紙と読み違うのには大笑いしました。しかし差別的な意味を含むギャグや差別用語が含まれているのには、不快です。私は完全に引いてしまいました。
・「我孫子武丸氏が見せた神技」
我孫子武丸氏の現時点での最高傑作であるとともに、戦後の日本推理小説史上の一傑作である。我孫子氏がこの作品で、極めて鋭くえぐったものは、巻末の笠井潔氏が指摘する通り、確かに現代日本の病理である。
犯人の狂気は、作品中にみなぎっている。しかしこの作品のテーマはその描写、だけではない。
「原因を、自分ではない誰かに、とにかく押し付けようとする」
という現代日本そのものの狂気が、かいま見られたような気がする。
・「来るべき未来としての現在」
我孫子武丸の代表作と名高い一冊。連続猟奇殺人を巡る、元刑事、犯人、母親の3者の視点で語られる。絞られた登場人物、張り巡らされた伏線。トリックを一つに抑え、一文も全体も引き締まった印象を与える良書。グロテスク描写に注意。
まず、初出が1992年であることに驚く。作中で言及される、幼女連続殺人事件が起こった時は、まだこのような話は非日常の異常事態として捉えられたはずなのだ。現在では、良くある話として捉えられてしまう。犯人視点での幼稚な思考、病的な心理、家族崩壊、見つからない手がかりと並べると、まるで2007年現在に書かれたように感じられる。
犯人の心理がよく引き合いに出されるが、母親の異常心理も相当にリアルである。探偵役(名探偵ではない)の元刑事側が、周囲の人間との関わりからやがて活力を取り戻すのと反比例するように、犯人側の家族は壊れていく。この小説のような状況が15年も前に予言されていた。そして、その状況が当たり前のように受け入れられる現在こそ、真のホラーであろう。
・「二度読まねばなりません」
惨殺シーンは気分が悪くなるほど残酷、少し悪趣味かなと思った。しかし、読み易く想像を膨らませる見事な表現力はすごいです。読み始めに、エピローグで死んだ人は誰なんだろうと考えました。読み進める内にその人の像は頻繁に変わっていくと思います。
登場人物が少ないので、結末は限られるんじゃないかと考えてました。しかしラストに近づくにつれ、胃がキリキリと痛むような緊張感を味わいます。先の展開が全く読めない、躍動感を感じる怒涛の展開。そしてラストのページを読んで唖然としました。はぁ?どういう事だ、と。少し考えて、俺は騙されていたと気付きました。また読み返さねばと思わせる衝撃のラストです。
こんな騙しが用意されてるとは…。途中で気付いた人は天才です。全部読んでも混乱しています。なので、もう一度しっかり読み直さねばという気持ちにさせられます。確かに不快な描写もありますが、最後に読んで良かったと思える作品です。
・「巧妙な騙しのテクニック」
作者は、綾辻行人氏の成功により「新本格」派が台頭する中、その内の一人として出てきた作家。デビュー作は「8の殺人」であるが、これは一読未熟な出来だった。そのせいで作者の作品からは遠ざかっていたのだが、久々に手に取ったのが本作。
・「驚異の作品」
ミステリなどというものは往々にして惨劇ばかりが 強調されていたり,凝りに凝ったトリックで 読者を頷かせたり,といった代物ばかりだと思っていた. しかし,この作品はそういった私の固定観念を 見事に破壊し尽くしてくれた.
サイコキラーの話であるから,確かにそれ相応に 血生臭い描写が散見される.そういった意味では 優良図書とはいいがたいのだが,
この作品の本質はそうした表面部分にあるわけではない. 作者一流の,哲学の要素をふんだんに取り込んだ 冷静な思想がなかなかにおもしろい。 そして何より,最後まで読んで始めておとずれる 超弩級の驚き.内容をここに書けないのは 非常に残念ではあるが,読んだ者だけが味わえる 格別の世界がある.
保証します.文学史上屈指の作品です.
・「忘れられない作品です」
この「アルジャーノンに花束を」は、大学の先生に薦められて読んだ本なのですが、初めて読んだときは、報告文の部分の読みにくさに挫折しそうになりましたが、あきらめずに読み続けて本当によかったと思いました。
私は本を読んで感動することはあっても涙を流したことはありませんでした。この本も終盤に差し掛かっても淡々と読み続けていましたが、最後の2行を読んだ瞬間に、心の中で何かがいっぱいにあふれてくる感じで、涙が次から次にあふれて流れました。それは単純に感動して泣いたというよりも、複雑な感情で心がいっぱいになって自然と涙があふれたのだと思います。 私は社会福祉学科の学生であり、様々なことについて勉強中なのですが、とても多くのことを考えさせられる作品ですし、ち?れからも考えさせられ、また忘れられない作品です。
・「理屈ぬきで、おもしろい!」
知的障害の主人公が知能増強手術を受け、天才になってしまうというSF小説。一応SF小説と銘打たれてはいるが、単にそんな枠ではとらえきれない深いものを含んでいる。
IQとEQの重要性の比較や知的障害をめぐるさまざまな問題などがストーリーの中で浮き彫りになってくる。
知能が高く、自己中心的で孤立した天才と、協調性があり親しみやすい白痴と、果たしてどちらが幸せなのか。人間は知(知識)・情(感情)・意(意思)の3要素がバランスよく備わっていてこそ人間らしいといえるのであり、知能だけが突出した天才が社会でうまくやっていけるとは限らない。高すぎる知能は、かえって弊害を招くおそれがある。数年前からEQの重要性が主張されるようになったが、この本ではそのはるか以前に似たような問題提起をしており、その先見性には驚かされる。
主人公に対する家族の対応の描写からは、障害者をありのままに受け入れることができない家族の葛藤や愛憎が伝わってきて心が痛む。
文句なしの名作。絶対、一読する価値はある。原作も読んでみたが、そちらのほうが感動した。高校卒業ぐらいの英語力があれば読めるので、ぜひ原作も読んでほしい。
・「心優しき男の物語…」
このお話が人々を感動させるのは、知能が上がり、再び下がるという経験をしてもなお、この主人公の本質がとても『優しい』からだろう。
しかし、知能レベルの変化はその「表現」を変えてしまう。そして人は「表現」を見て相手を判断する。彼が再び知能を失った時、どれほどのものを失わなくてはいけないのか…。彼の本質が変わっていない事を理解している読者は、そこに涙する。
SFの至宝の一つだ。
・「マジ泣きした(微ネタバレ」
「チャーリイの純心さ」「知的障害者への社会の偏見」「人の醜さが見え始め苦悩する様」などの描き方が非常に巧いです。フィクションとは思えないほど、のめり込んでしまいました。知能が高まる過程で、その彼に対する虐めに気付き回想するシーンなど、ダウン症の兄を持つ私には読むのが辛いシーンでした。でも、その描写のリアルさが、より一層この作品を面白くしているのだと思います。
なんか、うまく言葉がまとまりませんが是非読んでもらいたい作品です。この作品を通じて、少しでも障害者の方達への理解が深まるなら嬉しい限りです。
・「Ignorance is bliss?」
「知らぬが仏」。本当にそうでしょか?
作者であるダニエル・キイス自身が「思いやりなき知性は無意味だ」と語っているように、心を置き去りにした現代文明への批判がメインであることは勿論なんですが、それだけではないんじゃないかと思います。まして「勉強なんて何の意味があるの?」と考えるのは、実にナンセンス。 何も知らなければ確かにお気楽である意味「幸せ」だけど、それは本当の「幸せ」ではないし、一人前の人間とは言えないんじゃないでしょうか。知ることによる苦しみを引き受けてこそ人間なんだと思います。 単にバカだった頃の方が幸せだったと言いたいわけじゃなくて、白痴に戻ったチャーリーが現実の醜さを知った上で、それでも勉強しよう、成長し続けようとする姿を描きたかったのだと私は思っています。 チャーリーの向上心、努力する様子に注目すべきです。
●世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)
・「この作品で彼はノーベル賞を受賞するだろう。」
作品冒頭、巨大なエレベーターでポケットのコインを数える印象的なシーン。そして、金色の一角獣、ピンクの太った娘、老博士、夢読み、影、やみくろ、歌の消失した世界……作家の豊かな想像力を見せつける数々のキーワード。2つの話が並行的に語られるが、あまり気にせず本の順序通りに読み進めると、不思議なシンクロ感が味わえる。意表をつく結末も、読む者におおきな宿題を投げつけられたようで、私自身未だ折に触れて読み返してしまう要因かもしれない。
最初、読み通せずに挫折してしまう人も、それだけ読み応えのある作品だと思って、何度かトライしてください。きっとすばらしい作品だと感じ取れるはずです。ところで。単行本も文庫本も今のポップな装幀よりオリジナルの司修氏の暗いイメージのデザインがおすすめです。
・「非村上ファンでも「面白かった」と言える本」
「ノルウェイの森」を読んでも、「国境の南、太陽の西」を読んでも大して面白いと思えなかったが、これだけは違った。今まで読んだ全ての本の中でも間違いなく5本の指に入るし、人に勧めたくなる作品だ。
私がどうしても村上作品を好きになれない要因である、女性との関係の描かれ方や、おしゃれすぎる飲食の情景でさえ、「世界の終わり」の幻想的な世界との対比によって、“日常”を構成する要素に見えてくる。
そして、物語の結末。
それまで、冒険活劇が繰り広げられてきた「ハードボイルドワンダーランド」の結末は、悲しくなるほど穏やかで内省的。主人公が手放さざるをえない“日常”を想ってなぜか涙が出た。もう一方の「世界の終わり」は、眠りから目覚めたような展開で、希望へとつながっていきそうな描写で終わる。
絶対に、読み終わってもすぐには現実世界に戻れず、深い余韻にゆっくり浸りたくなる1冊だ。
・「完璧に語られた不完全性」
村上春樹の数ある著作の中で完成度が最も高いのは世間も私も認めるところである。それほどまでに、細部に至るまで精密に計算されつくされている。一章ごとに二つのストーリーがパラレルに展開している。二つの世界は互いに影響しあっている。この二つの物語がつむぎだす緊張感がたまらない。
村上春樹は翻訳家でもある。翻訳というのは一つの物語を頭の中に概念として記録し、それを違う形のものに作り変える仕事である。小説の主人公は頭の中にブラックボックスを持っていてそこで、なにやら作業をする。作業の内容は主人公にもわからない。これは翻訳家である村上春樹だからこそ、思いついた一つの世界認識の方法であるよう気もする。
この作品には考えるべく、問題がたくさんあると思う。しかし、そこを気にしなくても、不思議な冒険物語として気軽に読めるだろう。私は、村上春樹初心者には必ずこの本を進めることにしている。もっとも、読みやすく筆者のテイストも伝わるからだ。村上春樹の最初の一冊に思い悩んでいる人、これから読み始めたらどうですか?
・「「最高傑作」と呼ばれている本」
「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」のまったく別々の地点から始まる2つの世界が交互に折り合いながら進んでいく、村上さんの作品のなかでとても評判のいい小説です。 このそれぞれの主人公が導く結末の捉え方が人によってまったく異なるという、読み終えたあとに腕を組んでうなってしまうタイプの小説であると思います。 読みやすい文章だけれど長いし象徴的な小道具が多用されているので、世界に浸りきれず頭のなかに「?」が出たまま終わってしまう人も多いかもしれません。 でもこの世界をそのまま受け入れることができたのなら、結末も含めこの世界を何度でも反芻してしまいたくなる不思議な力をこの小説は持っています。読み返さなくても思い返すだけでも。もちろん読み返したほうがいいのだとは思いますけれど。
もしかしたら村上さんは「シャッフリング」を行うことと小説を書くことは同じように捉えているのかもしれない。そしてぼくは「ピッチカート」という表記よりも「ピチカート」という表記のほうが好みです。まあどちらにしろ勝手な意見なのですけれど。でも「イワン」より「イヴァン」のほうが好きです。あ、これは下巻か。
・「圧巻です!凄さを感じる作品」
「世界の終わり」と「ハードボイルドワンダーランド」との2つのストーリーが最初は何で交互に出てくるのだろうと思い、その内に何か関係ありそうだと思い、最後に繋がるのだけれども、それが本当にどんな繋がりなのかを読後も考えされられてしまう物凄い作品です。読み終わってから、また上巻の最初に戻って読み始めてしまいました。どうしてこんなストーリーを考え付くのか想像を絶するものがあり、ハルキストのみならず、文学好きの人にはたまらない作品だと思います。本質は真面目ながら、随所にユーモアがあって(机の上にたくさんクリップがある理由が分かったときは笑ってしまいました)、迫力満点で、読んでいて思考回路がフル回転する気分です。また、絶対映画化出来ないだろうなと思いますし、それぐらい文学のレベルの高さを感じさせてくれます。それから、太った娘が何でいろんなことを知っているんだろうと不思議な感じでした。そうでないとストーリーが進まないからですかね。星5つでも足りないぐらいです。
・「斬新な概念の恐怖」
見た人間の一週間後の死を予告する恐怖のビデオテープを見た浅川。テープの最後には死を回避するための方法が描かれていたはずなのだが、その部分は消されている。浅川は一週間という区切られた時間の中で、死を回避する方法を見つけることができるのか……。これだけでは単なるホラー小説として片付けられたかもしれない。しかし、本当の恐怖は物語の終盤に差し掛かるにつれて、増大していく。
どこまでも限りなく続く、逃れられない恐怖を描いたホラー小説である。四人の少年少女たちの謎の突然死に始まるこの作品で鈴木光司氏が見せてくれたのは、従来のオーソドックスなホラー小説にありがちな単なる戦慄・不安・緊張感・嫌悪といった感情だけではなく、斬新な概念の恐怖と、彼自身の才能の眩い輝きであったように思う。
・「とにかく不安にさせる」
映画を観てから原作を読んだ方多いんじゃないかと思いますが、違う点がかなりあります。
主人公は女性ではありません。終盤のあの有名な貞子が出てくる場面は原作にはありません。
本作はホラーですが、その象徴である貞子はほとんど出てきません。呪いのビデオテープを調べていくうちに少しづつ山村貞子という人間が浮かび上がってくる。それだけなのになんでこんなに怖いんでしょう?
読者を不安にさせるなにかがあります。
・「謎を解明していく過程がおもしろい」
一本のビデオテープを見た4人の少年・少女が、一週間後の同時刻に死亡してしまう。このビデオテープの謎を雑誌記者である浅川と、超心理学に造詣の深い大学の非常勤講師・高山が解明していく。この過程が非常におもしろい。高橋克典主演のテレビ版『リング』はともかく、映画版『リング』では視覚的恐怖に重点を置き、この謎解きの過程を疎かにしたので、『リング』本来の魅力が失せてしまったように思う。『らせん』、『ループ』と続く続編は、読まないことをお薦めします。
・「最高に面白い」
日本のホラーでは傑作と言われる一冊ではないでしょうか?ただ怖いだけではなくサスペンスの要素もあり、キャラもたっていて普段ホラーを読まない方にもお勧めできます。
ただ、続編は…。無駄に『リング』の世界観を壊してしまっただけな気が。一応辻褄合わせてはいますが、私としては『リング』のみで完結して欲しかった。
・「映画を見て忘れた頃」
自分の中では数年前に見た映画がそろそろ記憶から消えていった頃に、友達に紹介されて読んでみました。すると、私の記憶の映画の内容と結構違うかな?という印象が有りました。当時映画を見た時の印象と小説を見終わった時の感想を比べると凄まじいくらい違います。この本を見終わった後は、なんというか感動を越えた驚きっていうのでしょうか、こんなエンターテイメントは味わったことがない。そのくらい良い作品だと思いました。
ホラー小説っていうより、謎の部分を解いていくミステリー的な部分の方が多かったかもしれません。その謎解きの期間が一週間。その一週間の描き方が妙にリアルで、期限がしまっていくたびに私も飲み込まれそうになりました。次が次が次が、とどんどん読み進めたくなる作品です。
因みに私には竜次がとても格好良く見えました。もう惚れ惚れしちゃうくらいすごかった。
まだらせんと、ループは読んでないのですが、この作品だけみてもすごい秀作だと思います。ホラーが苦手という方にもおすすめできるかと。取りあえず一見の価値ありだと思わせる作品でした。
ケータイからは、シンプルアマゾン(モバイル版)をご覧下さい。
シンプルアマゾンは、安心・安全のネットショッピングAmazon.co.jpの商品を紹介しています。
簡単アフィリエイト:あなたのAmazonアソシエイトIDをアドレスの最後に付けるだけで簡単キャッシュバック!(例:1sas.net/?yourid-22)一度IDを付ければ、シンプルアマゾン内の全商品が紹介料の対象になります。アソシエイトIDはこちらから登録可。