太陽の盾 [タイム・オデッセイ2] [海外SFノヴェルズ] (海外SFノヴェルズ タイム・オデッセイ 2) (詳細)
アーサー・C・クラーク(著), スティーヴン・バクスター(著), 小阪 淳(イラスト), 中村 融(翻訳)
「完全なる工業系ハードSF!バクスター節全開!」「あとがき自重」「細かい工学描写にワクワクするハードSFの傑作!」
「軽くてほんわか」「和ごころって好いなあ」「今までのシリーズとひと味違うかな♪」「距離感が絶妙な登場人物達」「道具たち」
「悪人は本当に悪人だろうか」「クライムノベル」「非常に考えさせられた本でした・・・」「聞きたいのです。」「吉田修一?・・・吉田修一!」
下を向いて生きよう。 (詳細)
安田 佳生(著)
「感動しました!」「前作が気に入らなかった読者にも!」「千円札は拾うし、上ばっか見てた 」「感性豊かな著者の、もうひとつの面」「幸せになる本」
ラス・マンチャス通信 (詳細)
平山 瑞穂(著)
「不幸な「僕」の冒険と帰還…」「読まなきゃ損する本」「すごすぎる」「呪われた世界の呪われた家族」「強い印象が残る小説」
FX!―外国為替証拠金取引 もう、外貨なしでは生きられない!! (詳細)
スマートFX研究会(編さん)
「海外に興味がある人でFXに目覚めた人向き」「素晴らしい入門書です」「基本を知るにはいいが、誤解しやすい表現あり」「タイトルに引かれて読んだが・・・」
「こんな騙し方があったのか!」「一気に読みました!面白かった、そして哀しかった」「参りました・・・」「けいたんの評価」「不思議な、しかし絶妙なタイトル名。」
「建前と現実の隙間を埋める、3人の警官の生き方」「人間の物語」「燻銀の警察小説」「内容が濃い!!」「最高でした!」
カシオペアの丘で(上) (詳細)
重松 清(著)
「許し、成長そして浄化 澄んだ心を取り戻すために」「これは恋愛小説ですね。」「同世代の人達には特に薦めたい一冊」「自分を許せるか」「素晴らしい!」
ネットワークビジネス 噂の鉄人 (詳細)
ジョン・ミルトン フォッグ(著), 形山 淳一郎(翻訳)
「そこらの陳腐な成功論とは一味違う!」「この方法しかない」
「ジェットコースターに乗せられたような気分」「とにかく面白かった」「刺激的」「次々に連なるエピソードで読み進められる作品です!」「これはジャパニーズハリウッド」
「あなたの隣室でスパイ活動が行われているかも?!」
●太陽の盾 [タイム・オデッセイ2] [海外SFノヴェルズ] (海外SFノヴェルズ タイム・オデッセイ 2)
・「完全なる工業系ハードSF!バクスター節全開!」
前作「時の眼」は歴史、というかイギリスから見たモンゴルや古代の帝国に重点が置かれていて、ハードSFというよりは歴史系SFの感が強かった。そのため、バクスターならではの「巨大趣味」「巨大仕掛け」があまりなく、正直、個人的には物足りないものであった。
これに対し本書は、完全なる工業系ハードSFである。
あらすじはここでは省くが、もうバクスター節全開である。(クラークとの共著となっているので、やや遠慮が見て取れるけれども)
“ジーリーズシリーズ”が好きな人に、特にお薦めする。前作「時の眼」を読んでいなくても十分楽しめる。
シリーズ三作目の翻訳を切に望む。
キーワード太陽嵐、ファーストボーン、東方の三賢人、ロンドン、ナノテク+AI+バイオ、AIへの人格付与、惑星砲、観察者、スリングショット(月面カタパルト、ぱちんこ)シヴォーン、パド、螺旋、中国の野心、皆既月食・日食AI爆弾、辺境の惑星における“三賢人”の会話、「クラークの後継者はバクスターに決定」
・「あとがき自重」
あとがき読んで後悔。3作目の内容に触れてますから、期待してる人は読まないのが吉。
・「細かい工学描写にワクワクするハードSFの傑作!」
『時の眼―タイム・オデッセイ1』 は並み以下の歴史SFだったが、これはなんとか並み以上のハードSFになった。太陽が異常になり、5年後に致命的な熱線が地球に降り注ぐことが判明し、地球と同じサイズの盾をラグランジュ1に建設し、地球滅亡を防ごうという話である。物語の背後にふざけた宇宙人(オーバーロード)が潜んでいるのが欠点だが、地球政府の高官は女ばかりだし、ホモが二人も出てくるし、ジェンダーSFとしても評価出来る。メインストーリーには関係ないが、ヴァチカン市国がスペースシャトルの自爆テロで消滅するという素晴しいシーンもありますw地球サイズの人工天体を作り、軌道を制御する技術面の難しさの細かい描写がとてもワクワクします。制御にはコンピュータが欠かせないが、自意識を持つ彼女は、人類に嘘を付いている節があった。嘘つきと責めると軟弱な神経質のHAL9000みたいに発狂する恐れがある。人類はキチ○イかもしれないコンピュータに全てを賭け、黙々と盾の建造に邁進する。地球の運命は?そしてコンピュータの運命は?
・「軽くてほんわか」
○古道具屋兼損料屋で生計を立てるお紅(こう)と清次(せいじ)の姉弟。でもホントの姉弟ではないようだ。姉のお紅には忘れられない人、飯田屋佐太郎がいて、その思い出が蘇芳色の香炉と纏わる。清次はお紅を好きなのに言い出せない、そしてお紅もそのことに気づいている。○損料屋とはレンタルショップのこと。姉弟が貸しているのは古道具、その中に百年以上経った優れた品がありこれは単に物でなく付喪神(つくもがみ)という神になる。神なので動くことも見ることも聞くことも喋ることもできる。でも、人との直接の会話はしないルールがある。○付喪神は貸し出された先でいろんな情報を仕入れそれを仲間内でしゃべくり合う。それをお紅や清次が聞いたり、また、お紅や清次が付喪神に独り言を言ったりして意思の疎通はある程度できている。そんなことで、神々は事件解決のために活躍する。○表紙の姉弟と付喪神の絵がいい。
・「和ごころって好いなあ」
親を亡くしたお紅と、その叔父の養子である清次の二人は、姉弟として古道具屋件損料屋(今で言うと生活用品等のレンタル業ってとこでしょうか)出雲屋を営んでいます。その出雲屋の品の中には、百年の時を経て器物の妖「つくもがみ」となった品々が多数含まれているのですが、この面々が面白い。百年分だけ自尊心が強くて『人とは話などせぬ」と言っているけど、お喋り好きで好奇心旺盛、レンタルされて行った先々で様々な事を見聞きするのが何よりも楽しみ、という一風変わった妖怪達なのです。出雲屋の姉弟は、店に持ち込まれたり巻き込まれたりした謎を解くのに、彼ら「つくもがみ」を巧〜く利用しています。そして数々の謎を解く内に、お紅が執心している香炉とそれにまつわる姉弟の過去が露になっていくのですが...。暖かくも切ない恋物語が、6つの江戸ミステリーのベースに流れています。畠中作品ならではの江戸情緒とほんわか感が心地よく、収められている6つのショートストーリーのタイトルが日本古来の色の名前であり、扉にもその色が使われている粋なところが時代物好きには堪らない1冊です。
・「今までのシリーズとひと味違うかな♪」
煙管(キセル)、根付け、掛け軸等が100年の年月を経ると妖しの力を携えたのが『つくもがみ』です。古道具屋兼損料屋出雲屋の紅と清次の姉弟は、『つくもがみ』が宿った古道具を貸し出してして生計を経てている。そして、一見して仲が良い姉と弟には出生の違いがあったり…。紅は忘れない男性が存在する一方で清次は、紅が好きなのだが…。謎解きをしながら3人の男女関係に進展が…!?
★「しゃばけシリーズ」「まんまこと」は、またひと味違いますがこれはこれでとてもオモシロいです。★「つくもがみ」達のキャラが、楽しいです。その一方で、紅と清次の2人の男女の機微が、とても上手く描かれています。★ラストは、ほんわかとめでたしめでたしで読了後も後味が良い作品です。
・「距離感が絶妙な登場人物達」
古道具屋の二人もそうですが彼らと つくもがみ の関係も絶妙な距離感で面白かったしゃばけシリーズにはない疎遠な感じとショートストリーがきちんと交錯していく感覚はまんまこと と同じ手法といえなくもないが読み終わった後のほろ苦くも甘酸っぱい空気は清々しくもある。
一読の価値ありです。
・「道具たち」
大切に使われた道具が誕生して100年たつと命が宿り“付喪神”になる。古道具屋兼損料屋の出雲屋では古道具の中にこの付喪神が混じっています。
●悪人
・「悪人は本当に悪人だろうか」
吉田修一作品が好きで、ミステリーも好きなら、これはちょっと興奮してしまう一冊です。
この作品を前半・中盤・後半と分けると、前半あたりですでに犯人が分かり、後に残ったこの大量のページにはいったい何が書かれているんだろうと、訝しく思いました。犯行までの詳細が、ちょっと退屈になるくらい丁寧に書き込まれているくらいかなと思いながら期待せず読んでいたのですが、逆にどんどん引き込まれていきました。
生きていると「知人」と呼ばれるひとが周りにたくさんできてくるけど、自分はそのひとたちをどれだけ知っているんだろう、とちょっと考えさせられました。また、メディアが一方的に発信する情報をただそのまま受け取る怖さにも改めて気づきました。多面的で複雑な要素で成り立っている人間性を果たして他人が断じることができるのか、断じていいものか、とても深いところが書かれていると思います。
おすすめです。
・「クライムノベル」
これまでの吉田修一とは、明らかに違う。峠。殺人。ハイウェイ。灯台。逃避行。驚くほど面白くて一気に読んだ。凡百のミステリーよりもドキドキさせられたのは、作者が「事件」ではなく「人間」を描き切っているからか。失意の中での勇気。殺された娘を憶う父親の台詞が哀しく、そして強い。読後、ガツンとくる傑作。
・「非常に考えさせられた本でした・・・」
朝日新聞を読んでいないため、新聞に連載されていた小説ということは本を手にとって初めて知ったのですが、作者が「ようやく代表作(?自信作?)といえるものが書けた」というだけあって、非常に楽しめました。
関係者の供述が其処此処に入るという組み立てられ方をしていることもあり、小気味よい展開と相俟って、あっというまに読んでしまいましたが、読み終わって、そのタイトルの意味するところ、非常に考えさせられました。読んだ方と内容について語りあいたくなる本です。
・「聞きたいのです。」
読書は自己完結するほうなので、他人の感想とか、あまり興味がない。なのに、この本を読んだ後、無性に誰かと、この本について話がしたい、と思った。
なぜ、この物語のタイトルが「悪人」なのか?途中まで浮遊したままだった、この「悪人」というタイトルが、最後にずっしりと、自分の中に沈澱してくる。
そして聞きたいのです。
この物語で締め括られる「?」のように、誰かに聞きたくなるんです。
・「吉田修一?・・・吉田修一!」
芥川賞受賞作を読んで以来、吉田修一は大好きな作家の一人だったが、あれ、こんなおもしろい、というか、すごい作家だったけ?と驚きながら一挙に読んだ。。多様な視点が交差する長編、といえばやはり『パレード』が想起されるが、本書で展開された視点=語りの活写ぶりの見事さやプロット構成の卓越した技術を知った後では、あれは実に不器用な小説だったなと感じてしまう。恐ろしくスピーディな「カメラ・ワーク」でありながら物語の進行を追うのに苦労することのない鮮明な、どころか読み出したらとまらない身震いするような場面が次々と続き、重厚な記述ではないのにもかかわらず、なぜか個々の人物の行動や心理や訪れる出来事が非常に詳細にリアルに描かれている。ケータイから始まる物語、といえばやはり『東京湾景』が想起されるが、しかしケータイから始まる「事件」や「純愛」を説得的に構築する創作力は本書ではじめて達成されたのではないか。結局のところ「トラウマっ子」とか「負け犬」の空騒ぎじゃん、と解読されかねない(説明)要素をふんだんに盛り込みながら、しかしそのような「社会問題」とは違う小説的な次元において著者は人間模様の美醜や幸福や悲哀を書き綴った。本当にすばらしい。「悪人」。本書の主題であるそれはカッコつきであるべきだろう。カッコつきではないベタな悪人も少なからず登場し、また様々な成り行き上、悪人である一面を見せてしまう普通の人びともたびたび姿を見せるが、しかしメインの悪人はあくまでも「悪人」である。そのカッコのつき方が本書の読後に圧倒的な余韻をもたらす。私たち「善人」の「善」はどこかにいるはずの「悪人」の「悪」によって何とか成り立っているのかもしれない。そんな風に想像した。
・「感動しました!」
今まで会社の上司に「お前は、ネガティブだ。卑屈なんだ。」と人格否定をされてきましたが、安田社長の『下生き。』を読んで、自分に自信が持てました!これでいいんだ。自分を誉めてあげていいんだ。と勇気をいただけました。今までの安田社長の本も全部読んでいますが、今回の『下を向いて生きよう。』は安田社長のお人柄が垣間見れる内容で、非常に興味深かったです。
・「前作が気に入らなかった読者にも!」
前作「千円札〜」はわたしにとって今ひとつでしたので期待せずに読みました。が、良い意味で大きく期待を裏切ってくれました。
ネガティブな印象を受けるタイトルですが、中身は非常に前向きな人生を送るためのエッセンスが詰まっています。特に後半からはすばらしい内容が多く、非常に感銘を受けました。
感覚としては本田健氏の「きっと、よくなる」シリーズと似たような感じで、エッセイ風につづられていくのですが個人的には本田氏の本よりこちらの方がためになりました。(前向きになれました。)
前作にあまり感動を覚えなかった方やわたしのようにうつ病を患っておられるような方でも非常に参考になると思える良書ですので是非ご一読してみてください。
・「千円札は拾うし、上ばっか見てた 」
前作「千円札は拾うな」も読んでいたが著者は「逆張り」がうまい。タイトルからして何でだ?と思ってしまう。
挑戦的に世間一般の見解とは逆の意見をぶち上げながら根拠を読めば意外な本質を捉えていてなるほどなと思わせる。
今作の大きなテーマであろう「理想ばかりを見すぎて現状を悩むな」「今自分の周りに満ちてる幸せに気づけ」といったメッセージを吟味するのも一興だったが何より著者が持つ「物事の本質の見抜き方」を学ばせてもらった。
余談だが本作の3章にある著者の昔話は非常に面白かった。自然に読者に「下を向かせる」ニクいエピソードだ。
・「感性豊かな著者の、もうひとつの面」
「千円札は拾うな」や対談物のオーディオコンテンツを聴いて、この人の感性素晴らしいな〜と感じてました。戦略の視点や、”人”に対する心構え等・・・
今回のご著書は、他の方もおっしゃられるように確かに「今までの安田さんと違う」という内容が中心になってます。
しかし、一見矛盾に見えることも、ビジネスで成功を納めて有名にもなられ一息ついた時にもともとあった感性の幅広さの一面を見せてくれたようにも感じました。
140ページの「下を向いて生きるというのは、自分のやっている仕事や、今日一日の自分を、自分で認めてほめてあげることでもある」と書かれているとおり、
必ずしも、幸福=成功ではないことや、大きな成功をしなくても、すぐ目の前にあるものの見方を変えれば、幸せを感じることが出来ますよ、という暖かいメッセージに触れました。
又著者は最近、ご両親に愛されていたことに気づいたことや、子供の頃はイケてない父親と思っていたが、その父の仕事や人生が素敵に思えるようになったそうです。
人間はある一面だけを見て分かるものではないと思います。新たな一面を垣間見ることは、なぜこの人の今の状態(社会的成功含め)があるのか又成功と幸福のバランスを取るにはなどを知る上で参考になりました。
・「幸せになる本」
人間は人と何かした比べて生きる生き物だ[m:76]
そのことが前提で、自分より上ばかり見ていると自分が劣ってるように感じるので、下を見れば自分がいかに幸せかを実感できるということ。
ワイキューブの社長が書かれた本だが、読んでるうちに「あのワイキューブの社長が実は、そんな人生を送ってたんだ」と思わされる。それこそ、自分がいかに幸せか実感できる[m:83]
そんな社長なら、自分の方がスゴイわ!って思える。
まあ、ほんとは努力の賜物だと思われるが[m:206]
・「不幸な「僕」の冒険と帰還…」
誰もが家族に認められ、愛され、幸せに満たされて生きたいと願っている。けれど、「僕」という息子には、なぜかそのアタリマエの幸福がゆるされない。理由は永遠にわからないまま、「僕」の冒険物語がはじまる……。家に徘徊する謎の妖怪アレ(兄?)や、明確な虐待や葛藤こそないけれど、「僕」に過保護なようでいて冷淡な父母、恋人同士のように仲の良かった姉との別れ。施設での生活を経て、自分を拾ってくれたヘンな上司や、新しい恋人と共に疑似家族的な関係を結ぶも「僕」の周りに起こる出来事はいつも奇妙に残酷なことばかりで… 一体、家族って何だろう? 家族から離れて生きているはずの「僕」なのに、ずっと呪われたファミリーの絆に追いかけられている主人公の心理がリアル。悲しく切なくて、最後は希望がちょっぴり。 各章は独立した短編としても読め、その完成度の高さには驚きます。特に、冒頭の『畳の兄』と、ホラー色の強い『次の奴が棲む町』が印象的。ファンタジー小説と言っても、ラテンアメリカ文学っぽい抽象度的なノリなので、好き嫌いは別れるでしょうが、私は日本にもこういう小説があるんだなーと素直に感心してしまいました。
・「読まなきゃ損する本」
良い言葉が思いつかなくて申し訳ないです。本当に凄いです、このお方。この本に出会えて幸せだ、と思いました。本を読んでるのに、文字を眼で追ってるだけなのに、まるで自分がそれを触っているような、臭いがしてきそうな、もう本当に凄い。読まなきゃ損する本・第一位は「ラス・マンチャス通信」で決定でしょう!
・「すごすぎる」
今まで読んでいなかったのを後悔するぐらい、すごい作品。異形で幻想的な家族小説であり、主人公「僕」の青春小説であり、教養小説でもある。 ハリーポッターや指輪物語に代表される、いわゆる「剣と魔法のファンタジー」、商業ファンタジーとは違い、まさに幻想小説という言葉がぴったりだ。 この作品を何て表現したらいいのかわからないが、たとえば、乙一の短編集ZOOに入ってる「冷たい森の白い家」をさらにのっぺりとグレードアップした感じだろうが。変な小説が読みたい人は是非どうぞ。
・「呪われた世界の呪われた家族」
ラス・マンチャスとは、作品中の架空映画に出てくる呪われた一族のことだという。これが最後までうまく小説世界のイメージを統一している。第一章だけ、少し異質だ。これは知的障害者の兄がいる家庭をグロテスクに描いたともとれ、テーマがこの章だけでも小さく独立しているからだ。 全体的に少ない登場人物ながら、各章に新しいキャラクターを登場させ、物語を淀ませることなく進めていく。はじめは少しだけ現実から遊離していた世界が、徐々に加速度を上げて遠ざかっていく。「僕」が最後に帰ろうとしている本来所属していた場所とは、決して現実世界ではない。それはおそらく、更に遠く呪われた世界に違いなかろう。 合掌。
・「強い印象が残る小説」
独特な感覚をかもし出している小説で、最後まで一気に読んでしまった。
文章全体に、汚れきった機械オイルでも染み込んでいそうな、ぬらりとした感触がある。主人公の視界の狭さが、あくせくと説明されているのではなく、しっかりと描写されている。一つ一つのシーンの切り取り方が巧妙で、無駄な部分がない。個々のエピソードの切り上げ方が絶妙で、喉の奥に何か詰まったまま続きを読まなくてはならない息苦しさを覚える。
物語そのものは決して奇をてらったものではないと思う。それどころか、かなりしっかりとした作りの成長小説だ。にもかかわらず、ここまで奇怪で、新鮮な手触りのある世界を描ききっている作者の技量の高さ。本物のファンタジー小説家がついに日本に現れたという印象を抱かされた。
ひさびさのすごい小説です。ぜひ読んでみてください。
●FX!―外国為替証拠金取引 もう、外貨なしでは生きられない!!
・「海外に興味がある人でFXに目覚めた人向き」
FX歴半年の女性です。
初心者向けの本なので、FXの取引手法を学びたい人とか、FXの中級者にはちょっと物足りないかも…。
ただ、基本のドル、ユーロから、香港ドル、南アランドなどいろいろな通貨の特徴やその国の経済事情も結構詳しく載っているので、FX初級者本のなかでは、ややお得感あり。
アルピニスト野口さんのインタビューでは、どこかFXのリスク管理に通じる話もあって、FX本では目新しかったですね。
海外に興味がある人で、最近FXに目覚めた人が読むと満足感があるかも。
・「素晴らしい入門書です」
最近「FXがすごいらしい」と聞いたけれど、そもそもFXって何?
という状態で私は本書を読みました。取引方法から通貨の情報までFXの基礎について深く学べました。説明がシンプルなだけに的を絞った的確なものとなっているので、とてもわかりやすかったです。
これを読めばいつでもFXが始められます。それに加え、取引の方法を知っていても技術を知らなければ利益が出しにくいと思う場合はさらに・取引の技術に関する本・投資スタイルに合ったFX業者を選ぶための情報などを調べるのが無難だと思います。
・「基本を知るにはいいが、誤解しやすい表現あり」
冒頭のアルピニストへのインタビューが興味深いのと、FXとは何かを全く知らない人が概念を知るための取っ掛かりとしてはいいと思う。ただし数ヶ所に初心者が誤解しやすい表現がある。
・外貨預金と同じリスクで10倍の収益--->同じ為替リスクになるのはレバレッジ1倍の場合、収益10倍というのはレバレッジ10倍の場合というのが正しい。・リスク軽減には分散投資--->通貨毎の変動の方向とレバレッジの組合せを間違えると、分散が仇になる。・円高・円安なんてない!?--->世界の基軸通貨はドル。円中心に考えると、最近までドル/円の関係が歪んでいた事に気づかないままになる。
という事で、読む際には基本概念を掴む所までにするのが無難。初心者の域を脱してテクニカルな部分をきちんと理解したい場合には、他の本を探した方がいい。
・「タイトルに引かれて読んだが・・・」
タイトルに引かれて読みましたが・・・フツーの入門書でした。ただ、冒頭の登山家の話は興味深い。
・「こんな騙し方があったのか!」
いきなり言ってしまいますが、この作品、私は作者のこれまでのところの最高傑作だと思います。
作者のストーリーテリングのうまさにはいつも舌を巻きます。この作品も例外ではありません。それだけで一個のミニミステリを構成するような、遊び心満載の導入部分。それでまずがっちりとハートをわしづかみにされ、あとは現在と過去を行きつ戻りつするミステリアスでサスペンスフルな展開にページを繰るのが止まらなくなります。事件が起きるまでの前半部、ゆっくりじわじわと腹の下の方から不安と恐怖を掻き立てていく作者の手腕も見事です。
やがて事件が起き、そこから物語のスピードが増し、心地よいリズムで結末へとなだれ込んでいきます。そして、すべての真相が明らかになった時、私は愕然・驚嘆・呆然となりました。こういう騙し方があったのかと。だからラットマンなんだと。
スゴイのは、そのラットマンが二層にも三層にも仕掛けられていること。事件の真相、物語の構図、過去と現在、登場人物と読者・・・。
他の作品にはまま見られた無理や破綻もこの作品には全くない上に物語の面白さ、ミステリとしての仕掛けも申し分なく、冒頭にも書いたように、これまでのところの作者の最高傑作といっていい仕上がりになっています。
唯一の不満は冒頭のミニミステリのその後の扱いくらいでしょうか。
・「一気に読みました!面白かった、そして哀しかった」
初めての道尾作品でした。文章も読みやすく、素直にストーリーに入ることが出来て一気に最後まで読み通しました。
主人公は姫川亮30歳。高校時代から亮がギター、竹内耕太がボーカル、谷尾瑛士がベース、小野木ひかりがドラムという構成のバンドSundownerを組んで楽しんでいます。現在は、ドラムがひかりの妹である桂にかわり、年に2回のライブを続けています。ライブに備えスタジオで練習中、スタッフとして働いていたひかりが、倉庫の中でアンプの下敷きになって死んでいるのが発見されます。
ラットマンとは、人間が何かを知覚する過程で、前後の刺激が知覚の結果を変化させてしまう現象を絵に表したもの。物語はこの現象が全てのキーワードになっています。
主人公の痛ましい過去、複雑な家族関係、姉妹の愛憎等々、静かな前半から事件後の畳み掛けるような展開、そして、そんな哀しいことって・・・という結末。ミステリーとしての面白さはもちろん、人間の悲しさ、愚かさ、そして優しさを読ませてくれます。
ミステリー好きにはもちろん、あまり得意ではない方でも楽しめる一冊です。
・「参りました・・・」
こんなミステリに出会ったことがない・・・。
幾重にも仕掛けられている罠にはまってしまって、気がつけば犯人の気持ちになって読まされているし、気がつけば偉大な勘違いをしてしまっているし、登場人物たちも偉大なる勘違いをしているわで、もうしっちゃかめっちゃか。
でも、その複雑なストーリー展開をスッキリと見せて、ロジックにも何の疑いのない清廉潔白さは、参りましたという言葉しか出てこない・・・。
間違いなく今年度のミステリー・ランキングに入る力作で、これを読まずして今年度のミステリー界は語れないと言っても過言ではない。
とにかく素晴らしかった。
・「けいたんの評価」
秀作、かなりおもしろかった。派手さはないが丁寧な作品という印象を受けた、ラストまでが包みこまれるような丁寧さだった、読んで良かったと思います。
・「不思議な、しかし絶妙なタイトル名。」
“ラットマン”、人間が何かを知覚する過程で、前後の刺激が知覚の結果を変化させてしまう現象に命名効果が加わることから起こるモノの見方のことを言う。そして、今作は、登場人物たちの各々の先入意識、思惑が錯綜し、“ミステリー”が構築されていく展開となっている。まるでホラー小説の如きケレン味溢れるプロローグから一転、それが実は高校時代以降アマチュアバンドを組み続けている者たちのライヴの余興のネタであった事が分かり、拍子抜けしてしまう出だしから、主要人物のバンド仲間との関係や日常が語られる中、彼の遠い過去の苛酷で忌まわしい“記憶”がインサートされていく序盤、ある事件が起こり、彼の関与を匂わせる中盤、そして、、、。中盤までの展開は沈々淡々としているし、劇中起こる殺人事件も一件のみ、それも準備万全に計画されたものではない。さほど盛り上がりもなく、正直半信半疑で読み続けていたが、ここからが俄然面白くなってくる。ミステリー小説ゆえこれ以上は触れないが、ラストの60ページを読み切った後、文中に仕掛けられた作者の巧妙なトリックに唸らされながら、正にその不思議なタイトル名の絶妙さに手を叩いてしまう。ミステリーの奥に潜む主要人物たちの魂の救済とも呼べるサイド・ストーリーも、作品に“心”を持たせているし、読了感も悪くない。新年始まって最初の面白ミステリー本とお薦めできるが、本の帯の惹句は些か過剰。文章のルビの多さとまわりくどさが気になるのと、今作者はまだまだこれからもっと面白い小説を書ける才人だと思うので、ここは★4つの評価。
・「建前と現実の隙間を埋める、3人の警官の生き方」
三代続いた警官の家系。祖父も、父も、制服を着たままその生涯を終え。息子は祖父と父の生涯から、警官として生き抜く術を憶えた。法権力の執行者たる警官として、完璧な市民であり、品行方正・清廉潔白であるべき建前と。その建前が通用しない、現実と。駐在所勤めの、警邏警官として。あるいは、潜入捜査官として。その建前と現実に、折り合いをつけて生きていくことの難しさ。
佐々木譲の本を読むのは初めてだが。詳細な描写、というよりも、画素数の少ないモノクロの映画を思わせる、語り口。伝えたいメッセージは、ダイレクトに伝わってくる。陳腐な表現だが、骨太な小説。
・「人間の物語」
佐々木譲の作品に初めて触れたのは「鉄騎兵、跳んだ」だった。若い新人の熱い情熱に惚れ込んだのを覚えているが、その後年月をへて、作品に渋みと深みが加わってきた。
「ベルリン飛行指令」、「エトロフ発緊急電」あたりからはこのまま世界を舞台にした大型の冒険小説を手がけていくのかなと思っていたが、近年警察小説で佳品を生み出すようになった。「警官の血」はその集大成とも言える作品である。
重みのある作品であるが、決して難解なものでないのは、何より人間が描けているからだろう。警察官も、もちろん人間である。その人間の生き様が描かれていることにこの作品の価値がある。これは警察官としての「人間の物語」である。
・「燻銀の警察小説」
各所で評判だったので、読む事にしたものの、題名からも、作家からも地味で重い雰囲気が出ててるわ、上下巻だわ、読むの辛そうだな・・・と思いながら読み始めたところ、
・「内容が濃い!!」
内容がとても濃い作品です。警察官としての三世代の物語に終わらず、日本の社会、犯罪の歴史を交え、個人と組織の葛藤、そして祖父、父親死亡の謎、ラストの爽快感、一気読みの充実度120%。字数は、あまり多くないが、場面展開、人物造詣、登場人物の心理等、思わず何度も、「旨いなぁー」と唸らせる文章、とてもレベルが高いと思います。読んでいて、近年、ここまで自分の感情を作品に注入できた小説はなかったです。最高レベルの作品です。
・「最高でした!」
佐々木譲さんの作品を読むのは初めてでしたが、いっきに読んでしまいました。 三代の物語ということでそれぞれの時代背景といっしょに物語が進んでいって ひきこまれていきました。直木賞の候補にもなったということで、容疑者Xの献身 のように直木賞も取って欲しいです
・「許し、成長そして浄化 澄んだ心を取り戻すために」
真綿で包まれるよな、やさしい空気を持った文章で淡々と語られる。ある事件が元で故郷を離れてしまった男性。東京で出会ってしまい、ともに人生の何分の1かを共有した女性家族のすべてを失ってしまった男性。自分の不注意で間接的に人の人生を奪ってしまった女性。
大きな十字架を背負ってしまった人々が丘に集まり、許しと癒し、再生と成熟の日々を共有する。
重松氏の作品を手に取るとき、私は無意識のうちに癒しを求めていると思う。死を真正面から取り組み、人生の負の部分ともいえる背負ってしまった十字架を題材にした決して軽い作品ではないにもかかわらず、私は癒されている。
一人の男の死に向かう心の変化、死への準備ともいえる行動が登場人物の十字架を取り払ってゆき、癒しと成長を周りの人々にもたらす。
読む人がどの登場人物に感情移入するかによって、いろいろな感想が生まれると思う。しかしながら、どんな人もなぜか読後は、なにかを背中からおろしたような開放感を感じると思う。
涙が心を浄化してくれる。そんな作品です
・「これは恋愛小説ですね。」
一年の約半分は雪のせいで予定が狂いっぱなし。隣の町までは何キロもあって、交流の機会はほとんどない。幼稚園から高校までまわりのメンバーは同じ。友達のお父さんが担任の先生だし、その奥さんは音楽の先生だったり。これがごく普通の北海道の田舎町です。
・「同世代の人達には特に薦めたい一冊」
子供の頃仲のよかった男の子と女の子がやがて大人になり故郷を離れて今はそれぞれの人生を生きている。そして何かのきっかけで何十年ぶりに出会い、物語は過去と現在を行き来しながら主人公たちの新たなドラマが動き始める…。確かにこのパターンで最初から最後まで淡々と綴られるのですが、この物語は冒頭でいきなり主人公の一人に死が宣告されます。読み進むうちに病状はどんどん進行していきます。登場人物のいろんな過去の贖罪が明るみにでてくるのですが、私は40歳のシュンが妻と小学生の子供と再会した友達とともに必死で生きながら人生を終えていく姿に胸をうたれました。これは間違いなく映像化されるでしょうね。オーソドックスな物語ですが、特に同世代の人達には読んでみる価値があると思います。
・「自分を許せるか」
余命わずかとなった父親が、子供と、妻と、かつての恋人と、兄と、祖父と、どう対峙していくか、読む者の涙を誘いながら、描いている。相手を許せるか、自分を許せるか、その過程の葛藤は、共感を呼ぶ。これは、スパイダーマンシリーズのテーマと共通するものがある。
・「素晴らしい!」
いいですよ、簡単な内容は他のレビューを見ていただければわかるかと思います。テレビドラマ向きな感じがしますね、少年/少女時代−学生時代−40歳 と心の動きを重松さんらしく上手に表現して、読者のこころに触れ合います。許されること、許すこと…、人間は生きていくうえで皆色々なものを背負って、そして死んでいくんだな。
・「そこらの陳腐な成功論とは一味違う!」
鉄人、なんていうからお金儲け主義丸出しのアクと押しの強いバリバリのネットワークビジネスマンの話かと思ったら、まるで違った。最初のうちこそ「何が言いたいのー?」ともどかしく思うものの、そこを我慢して読み進めると、いつのまにか物語のなかにすっぽり入り込んで、主人公の青年の気持ちになりきってしまう。鉄人の家で過ごす1日半はすごく刺激的で、自分もこんな体験したら人生変わっちゃうかも、という気にさせる。お金、時間、仕事、家族…、人生において大切なものと自分との関係を改めて考えさせてくれる本。ネットワークビジネスにかぎらず、あらゆる仕事に共通する真理が書かれていると思う。“成功する”ということの意味を考え、そのイメージトレーニングをするのに最適。成功するには、やっぱり心のマネージメントが一番大切なのね。
・「この方法しかない」
ネットワークビジネスで成功する「やり方」を書いた本はたくさんあるけど、日本の本は成功者個人の人集め目的か単なる自己顕示本が多くてしらけるばかり。この分野ではやはりネットワークビジネスの先進国であるアメリカの本が実戦的で役に立つと思う。一方、このビジネスで成功するための「発想や考え方」を知るためなら、この『噂の鉄人』が一番だろう。実際にどうすれば発想を変えられるのか、この本は小説のかたちでそれを具体的に教えてくれる。なんだ、そうだったのか……。自分にやれるかどうかわからないが、方法ははっきりわかった。ネットワークビジネスの本で初めて感動し、興奮しました。
・「ジェットコースターに乗せられたような気分」
ちょっとマニアックな部分もありますが、そんなことはすぐに忘れてしまうスピーディで凄まじい物語の展開にハラハラドキドキ。これは、まさにジェットコースター・エンタテイメント小説。ぜひとも映画化してもらいたいですが、このスケールだとハリウッドじゃないと無理かな。
・「とにかく面白かった」
最初は中米の話とか飛行機の用語とか出てきてとっつきにくい感じがしましたが、100ページぐらいからつぎから次へと事件が起きて、その迫力に一晩で読んでしまいました。北朝鮮の核のこととか最近の国際情勢も巧みに取り入れていて、ドキュメンタリータッチな実にリアルなスリラーだと思います。おススメですよ。
・「刺激的」
ストーリーの展開の巧妙さもさることながら現実の航空機のオペレーションについても実にリアリティがあり興味を惹かれました。
・「次々に連なるエピソードで読み進められる作品です!」
スピーディーな展開で続きが気になり一気に読み進められました。女性パイロットの心理的推移も良く分かり航空小説とはまた違ったヒューマニズムな観点からも共感を得られる作品でした。女性にもお勧めです!
・「これはジャパニーズハリウッド」
絶対に映画化されます。飛行機の中で描かれるトラブルシューティング。ただそのトラブルは尋常ではない。ハイジャック、爆弾爆発、機長の負傷、機器の不具合、渦巻く各国の陰謀とハリウッド映画によくあるスピーディーな展開。日本でなら福井さんの小説(映画)風ねって、かと思ってたら、この作品のとった賞の選考してるし(笑)氏も絶賛。無論一気読みの面白さでした。航空機という特殊な空間と、飛行中の限られた世界、その物の描写も、そこに生きる人間の描写も素晴らしい。久し振りに活字で手に汗握りました。
●国境事変
・「あなたの隣室でスパイ活動が行われているかも?!」
著者の既刊書で活躍している警視庁刑事部捜査第一課殺人犯捜査第六係東弘樹の正義感が本作でも燃え盛る。そして、一般庶民の目に触れることのない公安警察の世界を舞台にアクションドラマが展開される。 スパイ活動などは外国映画でしか見聞きすることのないものであるが、実は現在の日本国内でも身近で行われているかもしれないと気付かされる。しかも、スパイ活動に従事しているのは我々と同じ日本人の意識を持つ生身の人間である点を描いているところが素晴らしい。
ケータイからは、シンプルアマゾン(モバイル版)をご覧下さい。
シンプルアマゾンは、安心・安全のネットショッピングAmazon.co.jpの商品を紹介しています。
簡単アフィリエイト:あなたのAmazonアソシエイトIDをアドレスの最後に付けるだけで簡単キャッシュバック!(例:1sas.net/?yourid-22)一度IDを付ければ、シンプルアマゾン内の全商品が紹介料の対象になります。アソシエイトIDはこちらから登録可。