XTRMNTR (詳細)
Primal Scream(アーティスト)
「多様でも流れ完璧」「screamadelicaへのアンサーアルバム」「最高です。」「狂った感情。むき出しの狂気。」「前衛」
You're Living All Over Me (詳細)
Dinosaur Jr.(アーティスト)
「87年ロックの復活」「史上最強アルバム」「ニューウエーブの衝撃」「体育座りで聞いてください」「後のサウンドを決定つけた名盤」
Daydream Nation (詳細)
Sonic Youth(アーティスト)
「80年代アメリカインディーのマスターピース」「ソニックユースのインディーズへの置き土産」「"若き日"」「万華鏡のように変化する」「するめ」
「時代を象徴する一枚」「東海岸復活の一枚」「JJ」「一生手放せない作品」「素晴らしい」
Second Edition (詳細)
Public Image Ltd.(アーティスト)
「ここから、はじまったのだ。」「アホウドリが笑う」「Heavey Metal」「Poptones!」「PILの名盤」
Young Team (詳細)
Mogwai(アーティスト)
「魂を揺さぶる轟音」「シーンを切り裂いたデビュー作」「1曲目はなかなか、新しくて良いな」
Blue Lines (詳細)
Massive Attack(アーティスト)
「底無し沼」「トリップ!」「余談として聞いてね。」「最強・最高の1stアルバム」「マスターピース」
Catch a Fire (詳細)
Bob Marley & The Wailers(アーティスト)
「ファーストにして完成されていたボブ」「名盤の定義」「ボブさぁぁぁん★」
・「多様でも流れ完璧」
ACID HOUSEと位置付けられたりしながらも、あらゆる手法に貪欲に手を伸ばし、自らの可能性を試す姿勢に物凄く好意を持つ(自分はです)バンド、Primal Screamの6th Albumです。非常に多様な曲で構成されていますが、しっかりと空気が統一されていて、他の作品よりわかりやすいコンセプト(他国の文化を節操なくパクり、誤解して、気に入らなければゴミというレッテルを張り、自分たちが世界の中心とでもいうように、富を貪るアメリカへの批判精神)を設定したことで、パワーに満ち溢れた傑作になっています。デジタリィなモノローグ、1.からいきなり鮮烈なディストーション・ギターが荒れ狂う2.への流れはかなりハマりました。この2.はmy bloody valentineのKevin Sealsがギターを弾いていて、彼はやはり、ギターノイズを扱わせたら他に類を見ない天才だと思い知らされます。その後はサイバーな4.、放送禁止用語のラップを連発する5.、しっとりとしたメロディにオルゴールのような音色が優しい7.、ドラッギーでデジタル・ノイズが印象的な四つ打ちビートの10.など、完成度の高い曲が揃い、それぞれの収録時間の長さなど気にならないで聴ききれます。
・「screamadelicaへのアンサーアルバム」
前作ヴァニシングポイントで復活を遂げ、そしてこのアルバムではいよいよかの名盤screamadelicaを越えることがようやく出来ました。どこまでがボビーのアイデアかわかりませんが、ひょっとしたら同じマンチェサウンドの盟友マイブラがアルバムをもし出しても、きっとこんな感じになるのかなぁ?と思ったりもします。詞の世界観などから想像するに、screamadelica以降の彼らの動きとは、とにかく地に足をつけて現実をはっきりと見据えていこう。そしてそれを音に反映させていこう。こんな感じではないでしょうか?個人的には、screamadelica収録のmovin' on upやgive out but don't give up収録のrocksと並びライブでは最高の盛り上がりを見せる#2やラストトラックであるshoot speed/kill lightが最高にかっこよく、この2曲は発表当時は耳タコばりに聞き込みました。しかし、とかく政治的関心が希薄な日本においては良い悪いは別にして、彼らの放つ政治的メッセージの色は見事なまでに剥離され、純粋な音楽として機能しているのは複雑なところです。ラストトラックのshoot speed/kill lightはそんな日本を見越してか?歓喜と絶望が見え隠れしている気がしてなりません。
・「最高です。」
日本語の欲しかったので、古くて値段も高い方を買ったけど、スワスティカ・アイズ4番と10番同時にパソコン転送出来ない。今まで沢山転送してて初めてで、悩んだ末、またこれを買った。恐るおそるやってみると・・ワァばっちりだ!なぜ???結局2個買ってしまったが、この曲は大好きなので、最新の方が音もいいし、買って良かった(^^♪
・「狂った感情。むき出しの狂気。」
このアルバムは今のところプライマルの最高傑作でしょう。なによりもケヴィン・シールズがギターを持ったということが重要であり、セールスを無視した完成度の高さとアルバムの持つ殺気に買った人はさらされるという危険なアルバムです。アルバムの山はいきなり二曲目のアクセラレーターでやって来ます。狂ったギターノイズが鼓膜をぶち破り、破壊的な歌詞は脳を麻痺状態に誘います。この時期のロックンロール・アルバムでは最高に位置するアルバムです。もし、プライマルを聞いたことがないならぜひ、聞くことをお勧めします。オアシスやブラーなどのイギリス勢を一気にぶった押し、はたまたメタリカやニッケルパックなどとは違う「ハード」さを感じれる一枚です。
・「前衛」
これこそ前衛的と思います。ポップな曲もありますが、全体通して馬鹿を寄せ付けない雰囲気に仕上げています。
スクリーマデリカで表現した快楽性などは一切無く、ひたすら攻撃的です。これだけの音楽を作りだしたエモーション、それが何に向けられているのか。関心を持つ人がいれば良いと思います。
・「87年ロックの復活」
パンク以降ロックは死にきれずにゾンビ化していた。自由を求め発展したインディー・ロックがひたすらダークなカルトか暴力性、またはある種の脆弱さへと偏っていく一方、メジャーシーンはMTVによる産業化で硬化していった。これらがそれぞれ諸方向へ極化し閉塞していく中、86年辺りに初期パンクへの再評価が世界的に起こり、いつしかそれがそのまま1967年サイケデリックロックへの本格的再評価へと移行していく現象が起こった。この動きは結果として過去のロックの良い部分を肯定する余裕をシーンに与えることになり、80年代後半に様々なミクスチャーが起こり始めた。そしてついにロックの復活が起こった。UKから "I Am The Resurrection" と歌ったストーン・ローゼスが、USから巨大バンドへの揶揄 "Dinosaur" を謀らずとも名乗ったダイナソー jr.が登場したのだ。 当時イギリス経由でUSインディーが接近しようとしていたロックの王道を彼らがより明確にスカッと提示したのは次作 "BUG" においてだが、ダイナソー jr.のサウンドはこのセカンドですでに完成されている。このアルバムには、過去のロックの要素が、ふんだんに、ユーモラスに、そして奇跡のように自然に織り込まれて、しかも全体として見たときに強烈なオリジナリティーを放っている。独り言のようでいて何かを切実に求めている詞は、まるでリチャード・シンクレアが歌い出しそうなさりげないメロディーによって綴られ、また状況をざくりと映し出す数少ないセンテンスだけが配置された曲では、爆裂するギターソロが感情の流れをふんだんに表す。リフはメタルとネオアコの混在、時にマッカートニー的な歪んだベース、いくつかのリズムパターンは実に革新的だ。この作品はロックがパンク以降に陥っていたネガティヴィティーから解放された瞬間の閃きのような一作で、今にして思えばロックはこの時期にリアリティーを持って確かに復活していたのだと言える。
・「史上最強アルバム」
このアルバムは聞けば聞くほど良さが出てきます。J・マスシスの楽曲とギターパフォーマンスは最高です。ノイジーなギターサウンドとけだるい声のハーモニーも抜群で泣きのメロディが炸裂しています。
・「ニューウエーブの衝撃」
Dinosaur Jrはこのあと3枚master piecesを出しますが、その中でも最もすごいのが、このアルバム。キレ、ノイズ、のり、荒さ、激しさ、バネ、というロックの骨格がはじめて崩されたのがこのアルバム。もし、NirvanaとPIxiesが好きだったら、このアルバムは、是非聴きたい。20年前かあ。自分も若かった。
・「体育座りで聞いてください」
ジャーデビューアルバム「GreenMind」でDinosau Jrを知った僕にとっては後追いで買ったSST版の中でダントツの評価です。すでにトリッキーで革新的なリズム、怠惰でポップなメロディーに絡みつくギターリフ、最高です。なにより、曲がいいです。3rdのBugと比べてたら全然良いです。シンプルで宅録臭のするサウンドプロダクションですが後の「Where You Been 」に通じるドライな音質が飽きがこなくて良いです。その後のアルバムはこのアルバムで確立されたサウンドを基本的には継承しているだけですので、始まりであり終わりでもあります。SeaWeedの「four」と並び、僕の中では今でもトップ10アルバムです。
・「後のサウンドを決定つけた名盤」
メジャーデビューアルバム「GreenMind」でDinosau Jrを知った僕にとっては後追いで買ったSST版の中でダントツの評価です。すでにトリッキーで革新的なリズム、怠惰でポップなメロディーに絡みつくギターリフ、最高です。なにより、曲がいいです。3rdのBugと比べてたら全然良いです。シンプルで宅録臭のするサウンドプロダクションですが後の「Where You Been 」に通じるドライな音質が飽きがこなくて良いです。その後のアルバムはこのアルバムで確立されたサウンドを基本的には継承しているだけですので、始まりであり終わりでもあります。SeaWeedの「four」と並び、僕の中では今でもトップ10アルバムです。
・「80年代アメリカインディーのマスターピース」
金字塔としか言いようがない。①「Teen Age Riot」のことだ。この曲とダイナソー Jr.の「Freak Scene」、R.E.Mの「Radio Free Europe」が私にとってのアメリカインディーベスト3曲。この三曲に共通していえるのだが、ハードでポップ。さらにシンプルなアンサンブルで狂おしいほどのドライブ感を出している。
本作は当時のソニック・ユースの絶頂ぶりがうかがえ、全曲通してクオリティーが高い。同年にチッコーネ・ユース (Ciccone Youth) 名義で「The Whitey Album」を出すが、こちらも併せてお勧めしたい。「Daydream Nation」が表名盤なら、「The Whitey Album」は裏名盤なので。
・「ソニックユースのインディーズへの置き土産」
ソニックユースのインディーズ最後のアルバムとなった本作。1曲目の疾走感から始まり、ラストのノイジーな混沌で締めくくられており、このバンドの持つ多面性をよくあらわしている。現在でもよくライブで取り上げられる曲も収録されており、今聴いてもまったく新鮮な音をかなでている。必聴の1枚。
・「"若き日"」
ソニックユースを語る上で絶対に欠かすことのできない最高にポップな名曲"ティーンエイジ・ライオット"、これです、このアルバムに入っています!はじめてこの曲を聴いたときはカッコよすぎてぶっ倒れそうになりました・・・、ほんとイイ曲ですねー、何年経ってもヘビーローテーションで聴いています。アルバム全体を通しても他のアルバムと比べてとてもポップな仕上がりになっていて、若き日のソニックユースのエネルギーが爆発しています。「これからソニックユースを聴いてみようかなぁ」という方にもぜひおすすめしたい非常に聴きやすい一枚です。サイコーです!
・「万華鏡のように変化する」
これは彼らのアルバムの中で”聴きやすい”部類であるのと同時に彼らを一気に表舞台へと引き上げた超傑作である。
疾走するナンバーの影でなりを潜めるギターノイズが次々に変化して行き化学反応を起こす。つまりソニック・ユースが最もシーンに歩み寄った瞬間であり大人数の人間に対して自分たちの伝えたい事を理解させようとしたアルバムである。
教科書的な役割とでも言うか
・「するめ」
最初に聴いた時の正直な感想は「なんて退屈な音楽なんだ・・」キャッチーさの欠片も無い、つまらん、そう思いました。しかし何度も聴いていくうちにこの作品の格好良さに気付きました。ザラザラとした質感のギターノイズ、独特の疾走感、吐き捨てるようなボーカル・・彼らがどのような生き方をしてきたのか、そのバックグラウンドが垣間見れるような音楽性です。こんな格好良い音楽を聴いてる自分も格好良いんじゃないか?って勘違いさせてくれそうな作品です。まあこんな駄文読んでる暇があるんなら、「teenage riot」を聴いて見てくださいって感じです
・「時代を象徴する一枚」
90年代のヒップホップシーンを振り返るときに必ず出てくるであろう1枚。
この頃、西の勢いに圧されぎみだった東のヒップホップシーン。この状況を打開すべく、すべてを託されて投入された若干20歳の青年Nas(ナズ)。DJ Premier、Large Professor、Pete Rock、Q-tip、L.E.Sがそれぞれトラックを提供するという今では考えられない布陣で製作された本作。もはや東海岸(NY)の極みである。
特にプロデューサー陣の力の入れようは半端ではなく、制作中にお互いのトラックを聴いて一種の競争になったらしい。「PeteとTipのトラックを聴いた後、"ちくちょう!lab(実験室)に戻らなきゃ!"と思った」(by DJ Premier)。こいつは凄い。。。
言うまでもなくそれぞれのトラックは鮮やかで強烈なカラーを放っているわけだが、特にLarge Professor提供の"Halftime"は頭を振らずにはいられない。太いベースラインにNasが「Strike that!」とライムするところはくそかっこいい。
90年代のヒップホップに興味のある方は必須の1枚。
・「東海岸復活の一枚」
西海岸が主流となりつつあってたアメリカのミュージックシーンでビギーの1stとともに、東海岸ヒップホップの復活を掲げた一枚だと思います。特に映画ワイルドスタイルをサンプルしている辺りは東海岸らしくていいかと・・・。難しい話は抜きにして、聴ける1枚だと思います。
・「JJ」
↓でHIP(かっこよく) HOP(ノリノリで踊る)こそがHIPHOPでNASをただのRAPとコメントでいちいち言ってる人がいるがおれはこのアルバムでノリノリになれる。HIPHOPは枠にとらわれない。だから聞く人間も枠にとらわれず聞けばHIPHOPの楽しさはもっと広がっていくだろう。
・「一生手放せない作品」
このアルバムは唯一無二の傑作だと思う、nasのスキルはmain sourceのlive at the BBQを聴いた人ならわかるだろう。そして満を持してのソロデビューがこのillmaticだ、当時これだけのバックアップを受けて駄作を作った方が歴史に残る、それがnasなのだから最高の作品になる事はしごく当然の事だ。
ただこの傑作にもひとつ欠点がある、それは初心者にこの良さが伝わりにくいという事。ましてや「B-BOY系」という言葉を恥ずかしげもなく使っている人間にはわかるはずがない。初心者は聴かず嫌いをしないでこのアルバムの良さに気づいてもらいたい。きっと少しづつでも気にいって最後は一生手放せなくなるはずだ。
・「素晴らしい」
80年代のミドルサウンドと趣は違うが、90年代以降のヒップホップの中では間違いなく、最高といえる盤のひとつだし、これの何が悪い?と逆に聞きたくなる。ナスのラップも物凄いですが、Pete Rockのコスリが決まりまくる④や最高の相性を見せるAZとの③、ドープなプレミアの②、⑥、⑨など。外部のメンツも良く目立つ。ナスのほかのアルバムは正直、どうでもいいと言い切ってしまえるほどこのアルバムは素晴らしい。ナスのクールなラップにやられちゃってください。
・「ここから、はじまったのだ。」
発表時は「メタルボックス」というタイトルで、45RPMの12inchビニール盤3枚が缶に入っていた。オーディオマニアのジョンが音質を考慮して敢えてそんなスタイルで発表したのだ。「このアルバムで踊ってほしい」。彼は雑誌のインタビューでそう語った。レゲェが好きだ、とも言っていた。クラッシュ好きな中学生には、正直、理解できなかった。こんな音楽は当時なかったのだ。今でこそ「カンやダブ・ミュージックの影響」としたり顔で言う輩もいるが、発表当時は本当に衝撃的だった、というより「わけわからない」が本音のところだった。こんな肌触りの音楽は皆無だった! とはっきりと言える。だが今思えば確かに、ここから、はじまったのだ。彼にとってはパンクは一通過点でしかなく、ピストルズ時代からもっと先を見つめていたのだ。自分の本当にやりたい音楽。ダブ、オルタナティブ・・・・80年代に切り開いた「テクニックよりアイデア、ロックよりミクスチャー音楽」ニューウェイヴという華を咲かせたひとりに、確実に彼の存在がある。私の音楽遍歴も、ここから跳んだのだ。
・「アホウドリが笑う」
1979年パンク全盛の真っ只中、最高人気バンドSEX PISTOLSをあっさり解散させたジョニー=ロットンがジョン=ライドンの名で再開させたのがパブリック・イメージ・リミテッド(限られた公衆の印象?)だ。
彼らにゴッド・セイブ・クイーンのサウンドを期待していた当時大学生の私は2NDアルバム(つまりこの盤)1曲目ALBATROS(アホウドリ)を聴いてぶったまげた。
トレブルを完全に消した地を這い回るベース、逆にトレブリーなギターピッキングサウンド、不気味なくらい無機質なドラムを配して、孤島の上でアホウドリの首を絞めているようなジョンライドンのボイスだ。PUNKの自己完結と当時言われていた閉塞感を表現したこのアルバムはFLOWERS OF ROMANCEという次のアルバムで、トレードマークの重低音ベースさえも取り去ってしまう。常にリスナー(固定観念をもつパブリック)の期待を裏切り続けたジョンライドンは、この後残念ながら失速し、時代に追いつかれてしまう。そのこともあって、彼(彼ら)が一番異彩を放っていたサウンドがこのアルバムだ。
・「Heavey Metal」
この作品は、私の中では、「最高のヘヴィ・メタルのアルバム」です。ヘヴィ・メタルと言っても、ハード・ロックを基本としたメタル系の音楽とはまったくの別物ですが…「重く」、そして「金属質」な音は、私にとってはヘヴィ・メタル以外の何物でもなかったのです。昔、ジョン・ライドンはインタビューでこんなことを言っていました。「Albatrossのベースラインをギターで弾いたら、ご機嫌なヘヴィ・メタルの曲になるだろうよ。」
ファーストアルバムでは、(ほんの少しだけど)ピストルズ的な印象が残る曲と、ジョンが新たに取り組んだアヴァンギャルドな展開の曲との境目がはっきりとしていましたが、この作品ではまったくそういう印象は受けません。一曲目からラストの曲まで、統一されたひとつの作品として完全に出来上がっています。ジョン・ライドンの作ろうとしていた音の形が、本作で完成したと言っていいでしょう。このバンドのピークは、この作品だった!と私は思っています。(Flowers of Romanceも素晴らしい作品ですが、ベースのジャー・ウォブルが抜けてしまっているので…)
万人が聴いて楽しめる思える作品ではないと思うのですが、間違いなく心に残る作品です。呪文のようなジョンのヴォーカル、神経質で繊細なキースのギター地響きのようなジャーのベース。どこまでが計算で、どこまでが偶然なのかはわからないのですが、彼らの奏でる音が複雑に折り重なって創り出された世界は、美しさすら感じて、聴くたびに引き込まれていきます。
ただ、ベースの破壊力に関しては、アナログ盤の方がはるかに上なので、体験されたい方は、アナログ盤を探して聴いてみてください。
ちなみに、「Careering」は、カーステレオのCMに使われたこともあります。もう20年以上も昔のことだったと思いますが、当時、突然テレビからPILの曲が流れ出してきて、ひっくり返った記憶があります(笑)今だったら何の不思議もないのですが、あの頃、PILの曲がCMに使われるなんて、考えられないことでしたから…
・「Poptones!」
後にも先にもこんなアルバムは出てこないでしょう。一時代の最高傑作です。
1stではまだ"ジョニーロットン"の面影を追う期待に応えるようなヴォーカルもこの2ndで正真正銘"ジョンライドン"に帰っています。「僕はたったふたつの音で曲を作ることができる」とブランク期に吸収した"アバ"の作曲法をレゲエのリズムとキースレヴィンのギターとで調和しています。
ボードレールの詩にインスピレーションを得た1曲目の"Albatross"はまるで日本の三味線の様なノイズに包まれたギターのトレモロが放射状に展開されます。同じく三味線の様なギターで展開される"白鳥の湖"はいかにもジョンライドン的です。後にジョンライドンは様々に形を変え、様々な音を作っていきますが、キースレヴィンと作ったこのアルバムは"Never Mind The Bollocks"と並ぶ音楽史上に今でも燦然と輝く名盤と呼ぶに相応しいアルバムです。
東洋的なノイズを既存の楽器で表現した名盤です。
・「PILの名盤」
ロマンスの花とこのメタルボックスが、PILのファンの間ではマストアイテムとして重用されているが、2ndに当たるこの作品が、実際にPILとしての輪郭をはっきりさせた作品なのだと思う。形骸化するパンクの爪痕を、ジョンがどう考えていたのかはわからない。だが、こう言ったスノッブとも揶揄されそうな音楽に、ピストルズのロットンが志向していたというのは有る意味で逆説的とも捕らえられる。内容はというと、酷く沈鬱な雰囲気を醸し出すベースの上を、のたうち狂ったようにギターがついて回るような、非日常的なダブサウンド。地の底から響き出るようなロットン(ライドン)の声が、なかなか面白い。ある意味で、ジョイディビジョンなどが好きな人には気に入られそうな作風。
・「魂を揺さぶる轟音」
「真摯なギター・ミュージックの創作」
スチュアート・ブレイスウェイトによるこの言葉が、彼らの音楽を端的に言い表していると思います。本作はUKはグラスゴーにて結成されたモグワイが97年秋にリリースした衝撃と呼ぶに相応しいデビュー・アルバム、通称「富士銀行」(著作権問題により日本盤では消されている)97年のUKといえばブリット・ポップの狂騒も冷めやり、ムーブメントの中心にいたバンドが徐々に失速していった時期。イギリスとは不思議な国で、ポップミュージックの世界における爆発的ムーブメントが徐々に沈静化しようという時期に、シーンの中心とはまるでかけ離れた場所から、たびたびとんでもないアーティストが現れます。パンク後のジョイ・ディヴィジョン、サカンド・サマー・オブ・ラヴ後のマッシヴ・アタック・・・そしてブリット・ポップ後のモグワイ。彼らはみな、さながらシーンへのアンチ・テーゼの如く、冷ややかで鋭利なサウンドを携えていました。モグワイの音楽スタイルはインストを基調とするギター・ミュージック。(ほぼ歌がない代わりに、スピーチやテレビやラジオのアナウンス等のサンプリングを多用)ギター・リフを幾重にも重ねていき、ここぞというポイントで爆発的な(という言葉がぴったりな)轟音ノイズに振り切れていくというもの。彼らのライブではより顕著になりますが、モグワイの真骨頂は、超音圧のつんざくような轟音と、まるで教会音楽にも聞こえそうなほどの美しすぎるメロディとの相克。轟音の部分では、この二つの要素のどちらも損ねることなく、完璧なバランスで成り立たせています。このあたりの、一時期のシューゲイザー・バンドの多くに見られた特徴と、スティーヴ・アルビニのシェラックやスリントなどアメリカの実験的なハードコア・バンドのもつ、硬いリズムや、静と動の緊張感なども兼ね合わせた、まさにポストロックのオリジネイターにふさわしい、美しく、ダイナミックで、魂を揺さぶる音楽です。本作ラストを飾る「Mogwai Fear Satan」はライブでも定番の名曲なので必聴です。しかし最初から照準を合わせていたかのように、すでにこの時点でほぼ完成の域にまで達していたのは脅威ですね。2ndは轟音がやや後退し、音響にこだわった内容なので、より荒削りなラウド&サイケデリックなサウンドを求める方はこちらをどうぞ。
・「シーンを切り裂いたデビュー作」
グラスゴーの突然変異ことモグワイの記念すべき第一作。ブリットポップがマンネリしきった当時のシーンをレディオヘッドとは違う切り口で塗り替えた名盤。轟音ディストーションを基調としたポストロックサウンドは間違いなく今日のロックシーンを築いた一枚である。インスト中心の構成ながらもサンプリングやウィスパーボーカルを混ぜ込んでおり、またその深海のような深みと秘めたる激情を同時に感じさせる静と動の彼ら独自のスタンスによる楽曲はインストが苦手な人にもお薦めできる内容となっている。オープニングトラックのYes! I am a long way from homeとラストのMogwai Fear Satanは必聴です。
・「1曲目はなかなか、新しくて良いな」
と思ったのだが、聴き進むにつれ、パターンが見えてくるとだんだん飽きてきた。演奏テクニックにあまり興味がないものに、インストのみで聴かせるのはなかなか難しいのね。
・「底無し沼」
イギリス南西部の港湾都市ブリストルで結成されたヒップホップ・クルー「WILD BUNCH」をベースに誕生した「Massive Attack」。このファーストは、14年経った現在でも全く古臭さを感じさせない、まさに金字塔的クラシック・アルバム。「Massive Attack」のアルバムは数あれど、私的にはナンバーワン。サウンドはダブ、ヒップホップ、ソウル、ロック、ファンク、テクノ・・・とあらゆるジャンルを飲み込みつつも、いたってシンプルな音像。不純物を一切取り除いたサウンドは、圧倒的個性を放つ。これ以前も、これ以降もこれだけの存在感を感じさせるアルバムは他にない。あらゆるジャンルの音楽ファンに、この底無し沼のドープな音を感じてもらいたい。
・「トリップ!」
dub/soul/hip hop/electronica/rockが絶妙に混じり合った最高の音!最高に気持ちイイ!dubやhip hopが好きな人ならすんなり聞けるでしょう。自分は高校生の頃このアルバムを買ったのですが、当初はかっこいい位にしか思っていなかったです。しかし、いろんな音楽を聞いてきた今、これを聞き直すと毎回完成度の高さに驚かされます。まさにジャンルの壁を越えた傑作だと思います!
・「余談として聞いてね。」
朝日新聞のレコード評に、ピーターバラカン氏等が推薦するアルバムとして、この"Blue lines" が挙げられていたのは遠い昔。なぜか、ピンときた私はさっそくレコード屋さんに行って取り寄せを頼んだ。さて、マッシブアタック?ですね、マッシブというのはあるんですが、と首をかしげる店員さん。意を決した私は、そのジャケのサンプル映像すらないこのアルバムを注文した。当時は、第一次湾岸戦争のさなか、Attackという言葉は、戦争を喚起させる、として禁止されていたのである。
さかのぼること、1970年代の終わり。高校生の私は、The pop group というブリストル出身のバンドに熱狂していました。
マッシブアタックが、ポップグループと同じ、イギリスの港湾都市ブリストル(その昔、奴隷を陸揚げする港として栄えた。)から出たということを知ったのは、その後。私は、その偶然に胸を焦がしたものです。
いうまでもなく、この”Blue lines"は衝撃的!パンク、レゲエ、ファンクと聴き続けてきた私には、耳になじみ、しかも新鮮な驚きのあるヘビーローテションとなったのです。
今も良く聞く!いつまでたっても、魅力が褪せません。
・「最強・最高の1stアルバム」
この1枚は、MASSIVE ATTACKにとって最強で最高の1stアルバムだ。1曲目からドライヴ感のあるビートで始まり、真夜中に幻覚を抱きながら聴くと気持ちがよくなる(脳天気なビートじゃない)。時には、重く暗く、時には明るく楽しそうな曲もあったりして・・・誰に聴かせても、カッコいいって返事が返ってきたアルバム。
・「マスターピース」
Wild Bunchとして活動していた3D、Daddy G、Mushroomの三人に加え、Nelly Hooper、Tricky等が参加したデビューアルバム。ヒップホップ、ダブ、R&B、パンクといったそれぞれのメンバーの個性が、最高のバランスで融合した傑作です。その後のマッシヴが見せる骨太のビートを考えると、このアルバムのみ参加したNellyによる手腕が大きいと思わざるを得ません。
・「ファーストにして完成されていたボブ」
僕は、2枚目の「バーニン」や3枚目の「ナッティドレッド」を先に聴き、それらの音質が悪く、ライブアルバムの方がより覇気が感じられると判断して、レゲエを聴き始めて20年以上もこのアルバムを聴かないでいた。とんでもない間違いだった。リマスターで音質が良くなったのか知らないが、これは、ど迫力のレゲエだ。今ロックのクラシックを聴きなおしているのだけれど、1973年というロックの表現が複雑化と甘ったるさの一途を辿った時代における、このアルバムの価値がわかる。ここには怖くなるほどの緊張感と、ボブマーリィの素晴らしく力強くシンプルなサウンド、表現の完成形があった。実際のところはエリッククラプトン、ストーンズの音楽を通して広まったレゲエムーブメント。このアルバムが与えた影響というのは、発4,5年後からレゲエを聴き始めた僕にはわからない。しかし、素晴らしいアーティストを見つけるのはいつだってミュージシャンが早い。ポリスやクラッシュのメンバーもこのアルバムも間違いなく聴いていただろう。ボブのアルバムを持っていないロック好きの人には、ベストではなく、この1stを強力に勧めたい。この緊張感に満ちた音・メッセージ、カリスマ的な歌唱。シンプルで力強いリズム。耳当たりの良いウェストコーストサウンドがはやっていた時期に、60年代活躍したロックミュージシャンが注目したのは当然だったと思う。
・「名盤の定義」
ボブの海外進出作として非常に評価の高いアルバム。レゲエと言う音楽が世界に向けて発信されたというより、言葉の壁を突き抜けてボブのソウルが聴衆の心に宿った瞬間である。ジャンルやカテゴリーでは無く、聴く者の魂を鷲掴みにできる力を持った音こそがソウルであり、それを持たないアルバムは名盤になる資格を持たない。そういう意味において、このアルバムは疑いようも無く、ソウルの名盤である。何度聴いてもボブのメッセージは薄れる事が無いし、魂の込もった音が時代遅れになる事も絶対に無い。このアルバムを聴いて昨今のレゲエミュージックに接すると、ファッションやスタイルを模倣する事はたやすく、わかりやすいが、精神や魂を引き継ぐ事はいかに困難で理解されにくい事であるかという事を痛感させられる。レゲエとはボブマーリーの事だが、ボブマーリーはレゲエではない。
・「ボブさぁぁぁん★」
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