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▼いつまでも情景が残る本。:セレクト商品

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)ナイン・ストーリーズ (新潮文庫) (詳細)
サリンジャー(著)

「よくわからないけど惹かれる」「サリンジャー・ワールド」「不思議と心に残る」「読めば読むほど味が出る。」「9つの物語」


フラニーとゾーイー (新潮文庫)フラニーとゾーイー (新潮文庫) (詳細)
サリンジャー(著)

「幸せになれる」「救いのようなもの☆」「いまでも一番大切な本」「サリンジャーの哲学ここにあり?」「影響を受けた本」


大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫) (詳細)
J.D. サリンジャー(著), J.D. Salinger(原著), 野崎 孝(翻訳), 井上 謙治(翻訳)

「シーモアを語るということ」「3部作に相応しい締めくくり。」「シーモア発見」


ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス) (詳細)
J.D.サリンジャー(著), 野崎 孝(翻訳)

「旧訳と新訳の両方を読んで」「青春小説の傑作」「大人社会に疑問を持っている人へ」「アメリカ社会の幸福幻想に冷や水を浴びせる」「青年文学を超えて」


星の王子さま (岩波少年文庫 (001))星の王子さま (岩波少年文庫 (001)) (詳細)
サン=テグジュペリ, 内藤 濯

「日本語でしか味わえない絶妙な空間」「子供向きかと思いきや、これは大人の本」「人間の心理を追求した名著」「大人が多忙さで置き忘れているものを思い出させてくる本」「本当のこと」


こころ (集英社文庫) (集英社文庫)こころ (集英社文庫) (集英社文庫) (詳細)
夏目 漱石(著)

「日本語の豊富さ」「品切れ時には注意!」「おもしろい」「21世紀に残したい本」「人生で大事なものって何だろう」


西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫) (詳細)
梨木 香歩(著)

「久々に胸打たれた素晴らしい本です」「14歳からの哲学がすべて織り込まれているようなメルヘン」「私の心に一生残る本です」「大切なことを軽やかに教えてくれる」「オズの魔法使いかと思った」


ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF) (詳細)
ウィリアム ギブスン(著), 黒丸 尚(翻訳), ウィリアム・ギブスン(著)

「80年代以後のSFを語る際、避けて通れない傑作」「英語でも読んでみよう」「サイバーパンク時代の到来を告げた名作:1984」「80年代SFの金字塔」「過ぎた衝撃」


黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫)黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫) (詳細)
森 博嗣(著)

「驚き」「新シリーズの」「久々に、「来た」!」「ミステリとは言えど。」「なかなかの新メンバー紹介」


魍魎の匣 (講談社ノベルス)魍魎の匣 (講談社ノベルス) (詳細)
京極 夏彦(著)

「第2弾にして、早くもシリーズ最高の出来。」「凄味」「背筋の凍る重苦しさ」「本作を超える作品は存在しない…とは言い過ぎだろうか。」「三重苦を乗り越えて、傑作!」


鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) (詳細)
京極 夏彦(著)

「傑作:「陰陽師」対「禅問答」」「「姑獲鳥の夏」以来の衝撃の再来」「シリーズ中一番の完成度」「読めば「禅」の理解が確実に進む。」「完成度はこれまでで一番」


▼クチコミ情報

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)

・「よくわからないけど惹かれる
『ライ麦畑でつかまえて』で有名なサリンジャーの作品を初めて読みました。さて、この『ナイン・ストーリーズ』はタイトル通り9編の短編を集めた短編集なのですが、正直言って何を描こうとしているのか私にはよく理解できないものも多かったです。でも、どの作品も不思議と心に引っ掛かりました。意味はわからないけれども決して眠くはならず、逆に妙に覚醒感を感じさせる作品群だと感じました。

この短編群の主人公たちは、精神がどこか壊れているような人達です。しかし、よく考えてみれば普通の人間というのは誰もがこんな非合理な一面を持っているものです。むしろ、一般の小説の登場人物たちというものが、あまりに単純化され、物語の中のある役割を担う為だけに創造された不自然な存在なのだということに気づかされました。

・「サリンジャー・ワールド
サリンジャーの別著にも登場する人物たちのストーリーです。時代設定が少し古いので、ちょっとレトロな雰囲気もかもしだしていて、サリンジャー・ワールドを満喫できます。登場する若い男女は、現在のアメリカでのヤッピーの元祖ともいえ、会話がとてもしゃれていたり、生活振りもスタイルがあって、魅力的です。サバサバした文体でありながら、登場人物の微妙な気持ちがすんなりと伝わってきます。9つのショートストーリーなので、休日や勉強の合間の気分転換にぴったりです。ゆっくり味わって読みたいストーリーなので、通勤時間に読んだりするのはもったいない程です。

・「不思議と心に残る
なんてことないストーリーなのに不思議と心に残る。「ライ麦」もそうだが、この短編集でもそんなサリンジャーの特徴がよく表れてます。この人の場合、何が言いたいのかはあまり重要ではなく、心の機微の描写に読み手がうっすらとでも共感できればそれでいいような気がする。

よく読むと、作者はさりげないようで注意深くストーリーの動きと心の動きを計算し組み立てながら、心のプチ・クライマックスへと持っていってるのがわかる。だから何度読んでも飽きない、それどころか読めば読むほど読み手の心にじんわりしみわたってくるのだと思う。

・「読めば読むほど味が出る。
実は吉田秋生のマンガ「バナナフィッシュ」で知って、初めて読んだのですが、9つの短編はどれもアイロニーに満ちていて、全体的に悲しみが流れているのだけど、暖かい作品です。その絶妙なバランスが心地良いです。特に最後の『テディ』と言う作品が、無常のように淡々としていて好きです。旅行する時には絶対に持って行く本の一冊です。

・「9つの物語
あとがきで訳者の野崎氏が言及されているように、この短編集では多くの子供たちが登場する。そして、僕は、サリンジャーは子供という存在を描くのが抜群に上手いと思う。サリンジャーの描く子供、それは、ただ幼く無垢なだけの存在ではない。幼いながらも、そこに大人顔負けの哲学性を持った存在として描かれている。でも、それを幻想的だとは思うけど、虚構だとは思わない。というより、思わせないリアリティがサリンジャーの小説にはある。また、サリンジャーはあたかも絵を描くかのように、小説を書く人だと思う。そう感じてしまうのは、場面転換の描写があまりないせいだと思うけど、それでよけいに幻想的に思えてしまう。今はもう隠遁してしまっているようですが(シド・バレットみたいにいきなり訃報が届くのはやめてくれ!)、どうかもう一度筆をとってほしいものです。

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫) (詳細)

フラニーとゾーイー (新潮文庫)

・「幸せになれる
グラース家のフラニー(末っ子)とゾーイ(下から2番目)の話。

例えばAさんがいて、Aさんは読者モデルでたまに雑誌に出たりするのを、自慢に思ってます。そのまま自慢するんならかわいいもんだけど、ぜんぜん自慢に思ってない振りをしてるのね。「こんなこと別に普通のこと」って装うことで、二重にかっこつけるわけ。Aさんが、近くにいたときどう反応します?1.Aさんの策略にまんまとはまり、「Aさんかっこいいわぁ」と素直に感心する。2.Aさんの偽装を敏感に嗅ぎ取り、「あほか、こいつ」と軽蔑し不快感を感じる。3.Aさんに不快感を感じる自分に対し、不快感を感じるという、無限地獄に陥る。

Aさんはいっぱいいて、下手すると周囲の人みんなにそれを感じちゃうかもしれない。全員をそんな風に思うとき、止められない不快感がやってきて、でもそんな風に思う自分も、何かしらの自負心があって、結局自分も一緒じゃん、っていうドロドロ感が襲ってきて、同時に、周りを軽蔑してる自分の心の狭さに、自分て人間失格だと涙するかもしれない。

そんな状態のさらにひどいバージョンになったのが、フラニー。そんなフラニーの気持ちは痛いほどわかってて、それでも、どうにかして慰めようとするのがゾーイ。

フラニーもゾーイも好き。二人とも「あと一押しで崩れちゃいます」っていうギリギリのとこにいるのに、一生懸命。すごく必死にしがみついてる。優しさを持とうとしてる。そんな風に思えた。特にゾーイは、自分がだめな人間だとヒシヒシと感じながら、もがいても無理だと感じながら、それでも もがいて もがいて もがいてる。読後になんとなく救いが感じられ、幸せになれるような気がする本でした。

・「救いのようなもの☆
ぼくはこの本を、暴問の太田が推薦していたのがきっかけで手に取った。ぼくは誰が見ても、無学な学生で、この本を読むのにも辞書を傍らに置いてないと読めなかったし

この本に書いてあることを、全て理解できたわけではないのだがそれでもこの本には感動した。

読み終わって、本気になって何かをすることの正当性というか、それを保護するお守りをもらった気がした。

だからこの本は、そのまんま、周りの環境に不満がある人に最も読んでほしいです。

(ただし、ぼくの解釈が正しい保障はない)

・「いまでも一番大切な本
学生時代に読んでから、39才の今日まで変わらぬマイベストbookです。「ライ麦畑」と比べても問題にならぬくらいいいです。最後にゾーイーが言う「神の女優になれよ」の言葉は、全ての職業人が目指すべきひとつの真理でしょう。

したたかに見える社会人の中にも、実はフラニーやゾーイーのような心を抱きしめつつ生きているひとはたくさんいるのでは。でもこの本を好きだと発言すること自体、繊細な自分をアピールするようで「ちょっとねえ」という感覚があったりして、いつまでたってもお互いに気づきあうことはないんでしょう。

野崎孝さんの訳は、言い回しが独特で心温まる名文。一方で村上春樹さん版の訳も心待ちにしてしまいます。

・「サリンジャーの哲学ここにあり?
サリンジャーの作å"å...¨ä½œã‚'通ã-て言えるã"とは彼がä¸-é-"からのã'è€...にされたりちょっと変わっているè€...ã‚'理解ã-ようとã-、彼らã‚'æ"è­·ã-ようとするã"とだ。ã"の『フラニーとゾーイー』でおもã-ろいのは、ä¸-é-"のエã‚'が耐えられなくなったフラニーと、その彼女ã‚'どうにかã-て立ちç›'らせようとするã"れまた一筋縄では行かないå...„ゾーイーがそれぞれのæ-¹æ³•でã"のcompassionの大切さã‚'発見するとうã"とである。

確かに以前神童と言われた二人がå...¨ç·¨ã‚'通ã-て繰り広ã'る東æ'‹ã¨è¥¿æ'‹ã®æ€æƒ³ã‚'å-り組ã‚"だ人é-"心理、é"徳やå®-教にé-¢ã™ã‚‹ã€Œé«˜å°šã€ãªã‚„りå-りに違å'Œæ„Ÿã‚'覚える人もいるかもã-れない。ã-かã-大切なのは非社交的で決ã-て良い性格とはいえないゾーイーが妹のã"とã‚'思ってå¿...死に妹ã‚'æ...°ã‚ã€èª¬å¾-するその姿勢や融通の利か!ない変わりè€...のフラニーがä»-人や自分のエã‚'ã‚'認めようとã-ない姿勢そのものがエã‚'であるというã"とã‚'ã"く自然に示ã-てくれるサリンジャーのcompassionなのではないかと思う。

サリンジャーのもうひとつの強みとã-て会話中に絶妙なタイミングでæ"¾ã‚Šè¾¼ã¾ã‚Œã‚‹ãµã¨ã-た動作の描写というのがあるが、本書にも例えばå...„と妹がタバコã‚'吸う様子や彼らの母親のグラース婦人がありもã-ないくずã‚'膝からはらう様子など作å"ã«ã‚る種のテンポ・リズムã‚'持たせるã"とに貢献ã-ていると思う。

『キャーッチャー』ã‚'読ã‚"でさらにサリンジャーの作å"ã‚'読みたいという人は『フラニーとゾーイー』ã‚'まず最初に読むと『ナインストーリーズ』、『大工よ屋根の梁ã‚'高く上ã'よ―シーモア・序章』に含まれているグラース家にé-¢ã™ã‚‹çŸ­ç·¨ã®ç!†è§£ãŒã-やすくなると思う。

・「影響を受けた本
自分が今していることがいったい何のためにやってるのか、そういうことを考えて嫌になったときにこの本に出会いました。ゾーイーやシーモアの言っていることの意味は今も半分すら理解できていないような気もするけどそれでも自分の行き方に影響を与えた本だと思う

フラニーとゾーイー (新潮文庫) (詳細)

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)

・「シーモアを語るということ
 ナインストーリーズの冒頭でいきなり拳銃自殺したシーモア。この短編では言葉少なく語られなかった彼のことをひたすらに語る。 それは、彼を通してではなく、彼以外のものを通してだ。大工〜では彼がいない場所でも、彼の兄妹らのやり取りらを通して、彼を語る。シーモア〜では、ひたすら彼のことを語っているだけなのだが、過去に向けての淡々とした視線がひたすらとおす。 『語る』ことと『書く』ことに間接的に言及しながら、シーモアという人間を外部から書くことによってその内面を描こうとした、傑作。

・「3部作に相応しい締めくくり。
サリンジャーの本の中では一番最後に読んだのだけど、『ナイン・ストーリーズ』や『フラニーとゾーイー』の、あ、あの場面とつながってる!っていう発見が、読み手に登場人物への親近感を与えるというか、自分もあの一家の一員のような気がしてくるというか・・・取り止めのない語り口調でありながらすごく引き付けられます。

読み直すたびに自分の中で共感する部分、印象に残る言葉が増えていって・・・やっぱりサリンジャーは、いい。

・「シーモア発見
フラニーやゾーイー、バディやその他全ての兄妹に多大なる影響を与えながらも、謎に包まれたグラース家の長男、シーモア・グラースについて、少しだけ明らかになる。彼の結婚の逸話や、その他彼についての些細なエピソードが、弟バディ・グラースの視点から描かれている。肝腎な部分には触れないけれども、グラース家の誰もが尊敬と羨望のまなざしで見上げたシーモアの像が、かすかに浮かび上がる。

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫) (詳細)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

・「旧訳と新訳の両方を読んで
旧訳と新訳の両方を読みました。私は村上春樹の作品が大好きで、村上氏がエッセイか何かでこの「ライ麦」に触れていたので、興味を持ち読みました。私は、最初に村上氏の翻訳を読んだのですが、読み始めの方が少し「ぼやっ」としているように感じられ、私的コールフィールドがなかなか確立してくれませんでした。そして、全体を通して、村上春樹作品が大好きな私には、これは村上春樹的世界のコールフィールドだと感じられました。

けれど、作品自体はとても素晴らしいもので、ある一定の年齢になると多くの人が感じるであろう、大人社会に対する「反抗」をとても絶妙に書き表してくれていて驚きました。

村上氏の翻訳を読んでみて、旧訳にも興味を持ち読みました。旧訳は、一度新訳を読んだためかもしれませんが、非常にテンポよく読むことができ、そしてそこには、私のイメージしていたコールフィールドがいました。

この作品は本当に素晴らしい作品です。これから読まれる方は、どちらか片方だけでなく、両方の訳を読んで、比べて、自分に合ったコールフィールドを見つけて欲しいです。

・「青春小説の傑作
話の展開を一言で言えば、学校の偽善的な人間が嫌になった主人公が家に帰る話だが、今まで読んだ本のどの登場人物よりもホールデンは魅力的。半分大人で、半分こどもの彼が、大人のインチキな世界からこどもを守るライ麦畑の捕まえ役になりたいというところは何度読んでも微笑んでしまう。最後にホールデンが涙を流しながらメリーゴーランドに乗る妹を見守るシーンに限らず、所々で色んな解釈が可能なので、色々考えながら読むのも面白い。大まかに言えば、個人的にはホールデンのアイデンティティーの確立の話だと思う。

・「大人社会に疑問を持っている人へ
JFK、J.レノンを暗殺した犯人がポケットに入れていたという、いわくつきの小説。 高校を退学させられた少年・ホールデンが、大人社会をラップ調で痛烈に批判する。この作品の特徴は、50‘S米国の汚い若者言葉が連発されているところであり、それが発刊当初、図書館に置いてもらえなかったという理由の一つである。ホールデンの将来の夢は、一面に広がるライ麦畑で、どこを走っているのかわからず崖から落ちそうになる子どもたちをつかまえる役―"the catcher in the rye"――になることだったが、このryeは、嘘の多い大人社会という意味で、lieと韻を踏んでいると考えられないだろうか。あてもなく街を彷徨い、嘘ばかりの大人社会に片足を踏み入れて、誰かにつかまえて欲しいと願ったのは、本当は彼自身だったかも知れない。 物語とは関係ないが、これは本として装丁が非常に良い。外国のペーパーバックサイズで、帯を外すと、ピカソの絵が出てくる。それは落書き風の、泣いているのか笑っているのかわからない表情の顔である。

・「アメリカ社会の幸福幻想に冷や水を浴びせる
自分自身でありたいという欲求。自分ã‚'あるがままにå-ã'å...¥ã‚Œã¦ã»ã-い、という思い。The Catcher in the Ryeになりたいのではなくて、そã‚"な存在に自分がå-ã'とめてほã-い、というæ•'難信号。何がã-たいのか、何ができるのか。ã"のä¸-界で、自分のå '所ã‚'見出だã-ていない、また見出ã-å¾-ないのではないか、という切実な不安感。感å-性の強い、å°'å¹'に特有のæ½"ç™-さ。そã‚"なやりå 'のない感æƒ...の塊りが、ホールデンå°'å¹'の、æ€'りに満ちたスラングとなって飛び出ã-てきます。

ホールデンå°'å¹'は、「セントラルãƒ'ークのアãƒ'ルは冬になって池が凍ると、どã"に行くのか?」、という問いã‚'繰りè¿"ã-投ã'かã'ますが、そã‚"なとã"ろから、彼の孤独感と、助ã'ã‚'求める悲ç-›ãªå«ã³ãŒä¼ã‚ã£ã¦ãã¾ã™ã€‚

ã-かã-、それだã'なら、アメリカのとã"ろどã"ろで発行後50å¹'も経った今も禁書扱いにはされないでã-ょう。ã"の本の恐さは、その言è'‰é£ã„の!ためなã‚"かではなくて、アメリカ社会が持つ幸福幻想みたいなものに、真っå'から冷やæ°'ã‚'æµ'びせるå†...容だからじゃないかと思います。エスタãƒ-リッシュメントのå'に属ã-、ãƒ-レッãƒ-・スクールに行くようなお坊ちゃã‚"が、å±...å '所のなさã‚'感じているなã‚"てありえない、あってはいã'ない、あっても認めない、というようなæ‹'絶反応がã"の本ã‚'禁書にã-ているのではないでã-ょうか。そã‚"なアメリカのé-‰å¡žæ„Ÿã‚„偽å-„性ã‚'描き切ったサリンジャーは、結局アメリカ社会と訣別ã-て自身隠遁ç"Ÿæ'»ã«å...¥ã£ã¦ã-まいまã-た。

社会が成熟すればã"そ、それに適応できない人がå¿...然的に出てくる。そã‚"な現実ã‚'正面から見据え、ã-かã-安æ˜"にæ•'いや解ç­"ã‚'出さずにã-らっとã-た筆è‡'で問題点ã‚'指æ'˜ã™ã‚‹ã«ã¨ã©ã‚ãŸæœ¬æ›¸ã€‚ä¸-界中でロングセラーとã!ªã£ã¦ã„るゆえã‚"はそã‚"なとã"ろにあるのではないでã-ょうか。

・「青年文学を超えて
この本は知的な青年の多くが経験するであろう疎外感を巧みに表現していて、特に最後に近い章では涙を誘う物語である。しかし、ただの青年文学として位置付けられるものでもない。ホールデン少年の感性は、大人になった我々に、今をよりよく変えようという力を与える。いつページを開いても、やさしい気持ちと希望を与えてくれるのである。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス) (詳細)

星の王子さま (岩波少年文庫 (001))

・「日本語でしか味わえない絶妙な空間
この本の素晴らしさについては既にたくさんの方がレビューされているので、翻訳に焦点を当てて書きたいと思います。

著作権が切れた後で一斉に新訳が出ましたが、その底本的な位置にあるのがこの内藤氏による訳です。本訳は時々「読みにくい」とか「日本語として変だ」という指摘を受けます。確かにてにをはが省略された部分がありますし、堀口大學の「人間の土地」での訳は「伝えたいことがたくさんあるんだ」と言わんばかりの前のめりのテンポなので、サン・テグジュペリ本人の文章を忠実に訳したものなら、新潮社版の河野万里子氏の訳が一番近いものだと思われます。

しかし、本著に根付く独特の清涼感と空間性は、他の訳本とは比べものにならないほど高いです。それはリズムが日本語としてこなれているからです。内藤氏は原文を直訳するのではなく、日本語のリズムとして心地よいように、原文よりもオフビート気味にリズムを抑えた翻訳をしています。一文の整合性よりも、作品の本質を日本人的な情緒で無理なくとらえられるように文章を調整して訳しているわけです。そして面白いことに、音読したり声としてイメージ化したとたん、原文のリズム感が文章に宿ります。まるで「ほんとうに大切なものは目に見えない」という本書のメッセージを実践するかのように。そんな訳を原文の文化的なイメージを殺さずに綴れている本にはなかなかお目にかかれないと思います。

直訳という点では確かに違うかもしれませんが、日本人の心にすっと響く、調和のとれた創造的な訳という点では、今でも全然色あせない名訳です。むしろこの訳が本書の日本での人気を決定づけたのではないのでしょうか。私がこの本を初めて読んだのは10歳のときでしたが、昨今出たさまざまな新訳を読んでも、やはりこの訳が一番新鮮な読後感が残りました。

・「子供向きかと思いきや、これは大人の本
すでに古典となりつつある本ですが、多くの日本人がこの本を子供時代に読んだきりにしているのではないでしょうか。少年文庫として出版されていますが、この本は決して子供向きに書かれた本ではありません。大人が人生について、世の中というものについて、そして人という生き物、その心について考える本です。少し見方をかえて読んでみると、現代社会を生きる私たちが忘れている心について考えさせてくれます。

おまけになりますが、外国語学習にももってこいの本です。なにしろ、考え付く限りの言語に翻訳されていますから。日本語で読み直した後には、英語、フランス語、、、、でいかがですか?

・「人間の心理を追求した名著
この本には苦い思いでがあります。高校の宿題で、読書感想文のこの本を選びました。内容が良く書けていたのか、担任に誉められ、クラスで発表されたとき、本の題名「星の王子さま」と言ったとたん、クラス中が大爆笑!居たたまれなくなりました。彼らには、高校生が童話を選んだと思ったようです。

数年後、風邪の診療に近所の内科の訪れた時、院長の書棚に同書が置いてありました、伺ってみると、院長は医大学時代、精神医学を専攻されたとのことでした。

人間の心理を追求した名著。社会生活に疲れたとき、人と折り合わなくなったとき、学校でのトラブル、なにか壁にぶち当たっとき、本書を紐解きましょう。抽象的な表現でありながら、どのページを開いても答えが見つかる、現代版、聖書ともいえる名著。

・「大人が多忙さで置き忘れているものを思い出させてくる本
世の中、複雑な数字や、小難しい政治や、時間刻みの仕事があふれ返っていて、それらをこなせると人生で一人前になったとつい履き違えてしまうけど、ほんとうに大切なものって、そういった生き抜く技術から見たら、ちっとも役にたたないものの中に在るんじゃないのかな。誰かを愛さないまま生きて、ほんとうに生きていると言えるの?

王子の純真な瞳が、あなたの心をそう言ってのぞきこむよ。

・「本当のこと
星の王子様がわたしに「羊の絵を描いておくれ」とお願いする冒頭のお話が好きです。わたしがいろいろなタイプの羊を描いて、どれもこれも王子様は「違う」と否定します。そして、わたしが最終的にやけっぱちで箱の絵を描いて「君の欲しい羊はこの箱の中にいるよ」というと王子様は嬉しそうに納得したというお話です。このエピソードはとても印象に残りました。本当のこと、大切なこと、常識だとか、幸せだとかそういうものに形なんてないのだということを教わりました。この本を読むと自分の心の奥底に眠る感受性の小さな扉が一つずつ開けられていくような、そんなささやかな爽快感があります。ちなみに、この原作をもとにウィル・ビントンと言う人が粘土アニメーション映画を撮っていますがこちらもお薦めです。とてもよく出来た作品に仕上がっています。

星の王子さま (岩波少年文庫 (001)) (詳細)

こころ (集英社文庫) (集英社文庫)

・「日本語の豊富さ
 約100年前に書かれた小説にも拘らず、21世紀のトレンディ・ドラマに匹敵する、むしろまったく古臭くならない日本語で書かれた名作中の名作。海外では、同性愛小説として読まれているそうだが、我々がシャーロック・ホームズとワトソン博士の同性愛を論じるのと、ここはいい勝負。とはいえ、何回も読んでいるが、今年、2007年は、集英社文庫のカバーに可愛い女御を使っているのがいい。「漱石といえば岩波書店」という時代はもう古く、何しろこの集英社文庫は活字が読みやすい。岩波文庫の活字は書体が古く、改版していないので、読みにくい。 久しぶりに読み返して、新たな興奮と感動を得ることのできる芳醇な日本語の世界、巷の最近の中途半端な直木賞作家・芥川賞作家の作品より、はるかにいい。これが、300円そこそこで買えるなんて、日本人は幸せやと、隣の天下茶屋生まれの欧米人も叫んでいた、「欧米か!」って。

・「品切れ時には注意!
作品内容はとても良いです。なので表紙についてアドバイス。各社から「こころ」は出ていますが、集英社刊行のはデスノートの小畑氏イラストのものがあります。品切れ時、表紙には拘らないようです。絵で集英社にしようと思っている方はご注意ください。

・「おもしろい
こんな面白い本を中、高で習っていたとは・・・当時本など全く興味が無く読まなかったのがとても惜しい、もっと早く読んでいたかった人は曲げちゃいけないものがある 曲がった時、人はどうなるのだろう。

・「21世紀に残したい本
去年はマスコミのあちこちで「21世紀に残したい○○」ということが盛んにテーマになっていた。わたしが書籍部門として一票を投じるならこの本だ。教科書にも採用されている本なので、内容について十人十色の解釈が出てくるのが面白いところではないだろうか。読後に友人と話が出来るのがよい。

・「人生で大事なものって何だろう
 著名な小説こころです。 遺産相続や結婚を巡って、第三者とのトラブルに巻き込まれて苦悩して、自殺してしまう不幸な小説です。何不自由なく育ってきた先生のこころは病んできたことがよくわかります。「苦しい。」という気持ちが書簡からひしひしと伝わってきます。

こころ (集英社文庫) (集英社文庫) (詳細)

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

・「久々に胸打たれた素晴らしい本です
シャーリー・マックレーンの娘さんが西の魔女を演じるとの大きな特集を読売新聞で読み、この本を読んでみることにしました。

児童書でもあるようですが、40台半ばにさしかかった私には、主人公の中学生の気持ちも、その母親の気持ちも、そして主人公の祖母の気持ちも、どれもが手に取るように理解できました。

読みやすく、描写も文体も美しいです。 「おばあちゃん」の一言一言がものすごく大切なことをさらっ、と言っているので、何度も読み返してしまいました。

テーマはとても奥深く、スピリチュアルで、人がなぜ生まれてなぜ苦労をしながらも生きていくのか、本質をついていました。

読みながらも目頭が熱くなりましたが、読み終えた後は、自分でも理解できないぐらいわんわん泣いてしまいました。

心の豊かさがどのようにして育まれるのか、経済的に余裕がなくても、母親として子供にしてあげられることの中で、何が一番大切なのか、あらためて確信した次第です。

物を沢山持つことが、文化ではないことがよくわかる一冊です。

・「14歳からの哲学がすべて織り込まれているようなメルヘン
現在山梨県の清里で映画化のための撮影が行われているとの記事を見て読んでみた。凄く身近な出来事(不登校、里山、老人、家族)なのだけれど、凄いです。児童文学などという枠の作品ではないと思います。池田晶子さんの「14歳からの哲学」が全部織り込まれているようです。それも非常に分かりやすく。そして心と身体性の問題である心脳問題までも。。生きる事、死とは何か。主人公の「まい」とイギリス人なのだが、より日本人らしいおばあちゃんとの心の交流と自然の中での生活を通して人間全てが良い魔女であるべきただと語りかけているのだと思う。

通勤電車の中では読まない事をお勧めする。

・「私の心に一生残る本です
普段は読まない感じの本なのですが、感動する、泣けるという評判を聞き、購入してみました。

読んでいる間も「ほんとに泣けるのかよ・・」という気持ちでいましたが、みなさん同様泣きました。電車の中だったのでこらえるのに必死でした。

小さな頃、おじいちゃんおばあちゃんっ子だった私は成長するにつれて、だんだんと離れていきました。

おじいちゃんおばあちゃんを大好きだったことを忘れていた気がします。この本で、やっとそのことに気づいた今でも祖父祖母4人とも健在であることがどれほど幸せなことか・・

何年か先、彼らの死に直面したとしても、この小説を思い返して「死ぬことが悲しいこととは限らない」と自分に言い聞かせたいと思っています。

・「大切なことを軽やかに教えてくれる
不登校になった中学生の女の子「まい」は、喘息の治療を口実に山間のおばあちゃんの家に預けられます。イギリス人のおばあちゃんは今で言うナチュラルでエコな暮らしの実践者で、自分には魔女の血が流れていると言い出します。自分も魔女の子孫であるのなら、雑音の多いこの社会を生き抜いていけるかも知れない。そう考えたまいは、おばあちゃんに魔女修行を申し込む。その日から数週間のおばあちゃんとまいの物語です。

英国の伝統的な暮らしを異国で頑なに守るおばあちゃん、母親に反発して家事より仕事に精を出すママ、流行ってるかどうかが物事の視座のパパ、年頃の女の子が学校で踏む手続きに抵抗を感じる孫娘。なげかけるテーマは私たちの生きる現代を何層にも切り取る大きなものですが、そこには説教臭さもなければ、切実さもない。あるのは爽やかな読後感。そして最後に訪れるカタルシス。

人生に大切なことをこんな軽やかに教えてくれる作品はそうないのではと思います。

私は、梨木さんの英国留学中の下宿屋での日々を描いたエッセイ「春になったら苺を摘みに」がかなり好きなのですが、フィクションもノンフィクションも両方うまい作家に久しぶりに巡り会いました。端正で磨き抜かれた文章を書く方です。

・「オズの魔法使いかと思った
タイトルから想像するのは「オズの魔法使い」。本作は少女とそのおばあちゃんとの交流の物語。まずおばあちゃん(西の魔女)の語り口が素晴らしい。そしてイングリッシュガーデンを想像してしまう、おばあちゃんの家も素晴らしい。我々読者の頭にそのお庭が浮かんでくる。そしてそこで作られる、様々な料理。とてもおいしそう。ジャムなんかはもう、涎がたれてくる記述です。そんな中で、少女は死を学んでいく。死を学ぶということはつまり、生きることを学ぶのである。おばあちゃんは少女に生きることを教えたのである。そしてラストシーンでそのことを少女は知るのである。

西の魔女が死んだ (新潮文庫) (詳細)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

・「80年代以後のSFを語る際、避けて通れない傑作
本作の登場前後でSF界の潮流を変えてしまった金字塔的作品。サイバーパンクと呼ばれたムーブメントは、多くの追随者を生んだ。はからずも現在のインターネット社会の隆盛を予見し、本作がなければ、「マトリックス」(「マトリックス」のヒロインであるトリニティの造形は、本作のヒロイン モリィとそっくりだ)や「攻殻機動隊」は生まれなかったかもしれない・・・。世界中をネットワークを覆い、高度だが頽廃的な都市文明、国家より巨大企業が力を持った未来社会。電脳空間(サイバースペース)カウボーイと呼ばれるハッカー達が複雑に展開する仮想空間に精神を転移し(「攻殻機動隊」でも多く出てくる描写だ)、企業や国家の情報を求めて非合法に活動する。そうした未来社会の描写に色を添えるのが奇形的に発展した東洋文化、特に文中に原語のまま無造作にちりばめられる日本語の単語群。物語の発端が、千葉の租界であることも象徴的。主人公の心象風景に東京湾の描写が何度となく登場する。著者の文章は多くの説明を差し挟まず、多様な単語の羅列が独特のスピード感、ビート感でつづられる。さっと読むと、あっと言う間にストーリーから取り残されるのもスリリング(その分、何度もの再読に耐えるとも言えるが)。黒丸尚の訳文も見事。追随者の作品の中には今読むと内容が陳腐化し、読むに耐えないものも少なくないが、本作は全く色あせていない。傑作たるゆえんであろう。残念なのは、著者が本作を含むいわゆる「スプロール三部作」以降、見るべき作品を書いていないことだろうか・・・。

・「英語でも読んでみよう
ハヤカワでの故黒丸尚氏の訳で有名なニューロマンサー。黒丸訳が気にいらなかった人も、黒丸訳にハマった人も元の英語で一度は読んでみよう。さすがに「サイバーパンクの金字塔」の異名をもつ作品。一気にGibsonの描くサイバーな近未来世界に引き込まれる。故黒丸尚氏はよくこの世界を日本語化したなあと今更ながらあっけにとられる。いろんなカヴァーのものが手にはいるようだが、Neuromancerには本当にペーパー・バックがよく似合う。

・「サイバーパンク時代の到来を告げた名作:1984
なに、サイバーパンクといえば「攻殻機動隊」?「マトリックス」?

冗談じゃない、映画もいいが、ブルース・スターリングの「スキズマトリックス」やロジャーゼラズニィの「北斎の富嶽三十四景」とともに、こいつを読んでなければサイバーパンクは語れない。

人体のパーツ化、肉体にプラグを刺し込んで電脳世界への飛翔と戦闘、企業AIと攻撃型防壁、聖域ザイオン、「擬態ポリカーボン=光学迷彩」、目に埋め込んだサングラス、人形つかい、人間と融合し自由を求めるAI、人間ハッキングで焼き殺される被害者、死後データ化されてサイバースペースに生きる人間、サイバースペースで神の如く存在する巨大意識・・・人間の「かたち」への問い。どこまでが人間なのか。自分は何かにプログラムされてはいないか?自分に確かなものはどこまであるだろう?

これらはみな1984年にすでに完成された世界であり、近年の漫画・アニメ・映画はこれへのオマージュなのだ。「コレ系」作っていながらニューロ信者であることを伏せるのは犯罪に近い。

もっと×2ニューロマンサーを知らしめるべきであろう。これはウォシャウスキーでもなく、押井守でもなく、ウィリアム・ギブスンの世界であり、これこそがかれらに多大な影響を与えたものなのだから。それだけに、面白さは保証します。草薙素子よりなんつってもモリィですぜ。

・「80年代SFの金字塔
財閥と企業が支配する世界。なぜかAIに見込まれ、命がけのダイブをすることになる主人公ケイス。

AI、電脳空間、中国製ウィルス、軌道エレベーター、人体をいじった人間、ニンジャ…「ニューロマンサー」では頽廃的で魅惑的な未来を描くのに奇跡的に成功しています。「なに書いてあるかよくわからんがカッコイイ」小説です。

80年代に圧倒的な人気を誇り、その後の未来像に多大な影響を与えました。小説に書かれたように、今やネットや小型のコンピューター端末も現実のものとなりました。わたしたちは「ニューロマンサー」に描かれた世界をモデルにしているのかもしれません。(そんな訳ないか。)

ところで先日、梅田の紀伊国屋に行ったところ、本作が本棚に並んでいなかったのでびっくりしました。ウィリアム・ギブソンの作品は映画での成功作が無いので、もう売れないのでしょうか?このまま忘れられていくのであれば、寂しい限りです。

・「過ぎた衝撃
  SFというジャンルが初めてだった私にとってサイバーパンクってなんだ?ピーファンクかってぐらい軽いノリでいたんですが、            「面白い」すごい勢いで読み終わってしまいました。空想世界の可能性にただただ逝ってしまい、こんな世界を当時描き出した著者に感心するばかりであります。

  アニメ「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」  映画 「マトリックス」・「 J M 」上の作品などはこの本をリスペクトしていらっしゃるのか設定・背景が似てることにビックリ致しました。レビュアーの皆さんがより分かり易く詳解されていますのでそちらも参考にしていただいて、読んでみてはどうでしょうか。

 最後に、翻訳の言葉に少々戸惑うところがあります。洋を和に変換する難しさなんでしょう。著者の表現が100%ではないと感じられて、テンポよく進まないところがありました。「ライブフォト」→「実際写真」とまではいきませんが、単語にある深い意味が、1つのことばで限定して入ってくるのはあまりにも惜しい。逆をいえば、翻訳者の「黒丸 尚」氏は、よくここまで訳したなと感心させられる部分でもありました。

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF) (詳細)

黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫)

・「驚き
私は、この作品を飛ばして(近くに売ってなかったものですから…)、他の作品から(Vシリーズですよ)読んでしまったので、この作品を読んでビックリしました(あまり詳しくは書けないのですが)。本っ当にビックリしました。

私は、トリックとかあまり考えずに読むのですが(正確には考えきれない)これだけは違うハズと思って考えてしまいました。無駄な労力でしたね、まったく。

・「新シリーズの
 幕開けとして素晴らしい作品。 今までののりでいくと、あっさり騙される。Vシリーズも負けず劣らずの魅力を持っている。

・「久々に、「来た」!
「すべてがFになる」があまりに衝撃的だった為か、以降はややインパクトに欠けるなぁと思っていたものの…「黒猫の三角」。すごく良かったです!

良くも悪くもキャラクターがより個性的になって、S&Mシリーズでは見られなかったような小鳥遊くん、紫子さんがストーリーにアクセントを利かせてくれて楽しい。御陰でさっと読めました。

トリックも新鮮且つ鮮やか。そしてやはり切れる!森さんの作品が好きな方なら絶対に損はさせません。

・「ミステリとは言えど。
森博嗣といえば犀川&萌絵のS&Mシリーズだが、今作がシリーズ一作目となる瀬在丸紅子のVシリーズも魅力たっぷりな内容で、ファンなら十分楽しめるのではないかと思う。

森博嗣の作品はジャンルとしては言うまでもなくミステリーだが、森博嗣の小説を楽しむ本質はそこではない。それよりもむしろ登場人物同士の会話を楽しむものである。会話の駆け引きといってもいいかもしれない。ちょっと古い言い方をすれば小粋な会話、洒落た会話を楽しめるかどうかで評価はがらっと変わってくるだろう。

この作品も森博嗣節が十分発揮されているので、いままでに森博嗣の作品を読んで作品の“雰囲気”が気に入ったならこの黒猫の三角もきっと楽しめることでしょう。

・「なかなかの新メンバー紹介
1999年リリース。Vシリーズ第1作(●^o^●)。新しい森ワールドのVシリーズ開始の作品。今回のワールドに登場する人物はS&Mシリーズより一層の個性派ぞろいである。(●^o^●)この個性派をざっと創造する能力こそ『森作品』の魅力であろう。

今回も当然密室である。(●^o^●)初めはどのキャラクターがどんな役回りなのか不明であるがゆえに読む速度が上がらなかったが最後の方はエンジン全開で読了した。ちょっとズルイ気もするがなかなかの新メンバー紹介になっている。エラリー・クイーンの大傑作『九尾の猫』がさっと頭をよぎったりして、奥底で若干似たアイテムが存在するが、最終兵器『理系』で旨くまとめていてなかなか憎めない出来映えである。

頭の中でバック転をする小鳥遊練無と人形系瀬在丸紅子のイメージが未だよく結ばないが、それは僕のイマジネーション不足の所為だろう。(●^o^●)なかなかだ。

黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫) (詳細)

魍魎の匣 (講談社ノベルス)

・「第2弾にして、早くもシリーズ最高の出来。
京極堂シリーズ第2弾。

シリーズ第1弾『姑獲鳥の夏』で表された登場人物それぞれのキャラクターが、この作品でより濃くなり、固まっていく感じなので、やはり本書を読む前には『姑獲鳥の夏』は読んでおきたい(もちろん、本書を独立して読んでも十分に楽しめる)。

このシリーズ(というか京極夏彦氏)は、本当に多様な分野を扱ったストーリーを描く。作者自身はどういう意図でこのシリーズを書いているのかわからないけれど、個人的にはこのシリーズは啓蒙の書だと思っている。つまらん常識を覆す、という意味で。

特に本書は、(メインテーマとは少しズレるけれど)一般的な「犯罪者に対するイメージ」を覆そうとする作者の意図がよく見て取れる。そういう意味で、できる限り多くの人が本書を読んで欲しいなあと思う。評者は、テレビのコメンテーターやなんかが犯罪者を異常者扱いするのを観て、さらにそれらを無批判に受け入れる人間をみて、毎度ムカついているタイプなので、同じような方は本書に共感できるところが多いはずであるし。

評者は推理小説が好き、というわけではないので、本書のトリックや推理が推理小説として成功しているかどうかはわからない(この点、他のレビューでは良い風に評価していないものもあるようだ)。ただ、ストーリーの奇抜さ、それに伴ってついてくる知識、ボリュームがあるのに一文の無駄も無い構成etc...秀作が多いこのシリーズの中でも、本書の「面白さレベル」は群を抜いていると思われる。個人的にはシリーズ最高の出来。

なぜ商品の評価を「星5つ」までにしかできないのだろう・・・残念。

・「凄味
 衝撃のデビュー作から僅か4ヶ月。2作目にして、京極夏彦の名を世に知らしめた記念碑的傑作です。日本推理作家協会賞も受賞しました。

 デビュー作が、元々作家になるつもりなど毛頭ない中で趣味的に書き上げた作品だった(本人談)のに対して、こちらは初めから商業出版物にする目的をもって創出された作品です。で、前作以上の奥行きと構成力、エンタテイメントとしてのキャッチーさが加味された結果、恐るべき破壊力を備えた傑作が誕生しました。「マジでか!」な真相のインパクトは凄まじい。 僕にとって、結末に到ることなく、いつまでも読み続けていたい、と思わせてくれた久々の作品でした。

・「背筋の凍る重苦しさ
 人には開けてはならぬ箱がある。 あの超論理的かつ合理的弁舌を振るう京極堂があいまいな話をしてまで語るのを避ける箱。 善くない、後味が善くない

 確かに。 全てを読み終えて事件が解決してもなお残るこの重苦しさ。 魍魎という断定しきれないあいまいな憑き物に惑わされた人々は彼岸の間を揺れ動く。いったん越えてしまえばいくところまで逝ってしまう背筋の凍る恐ろしさ。 核心が箱へ向かうのを避け、最後まで秘密を明かそうとしない京極堂。箱とは何か。 事件が解明されていく憑き物落としの中で、その箱の全貌のあまりの凄さによろめき、または嘔吐しかけ、震え出す者達。やっぱり健在の関口の狂気。そして箱の中身を知っていても魍魎の誘惑に惑わされる事のない陰陽師京極堂。 箱とは開けてはならぬものなのだ 連続して起こるバラバラ殺人事件や新興宗教、箱型の建物、全ての事件に不気味に符号する箱の正体とはいったい何なのか。 とらえどころのない魍魎を京極堂は落とせるのか。 珍しくあいまいにはぐらかし、箱から目を逸らせようとする芥川龍之介の幽霊こと古本屋陰陽師京極堂シリーズ第2弾。   

・「本作を超える作品は存在しない…とは言い過ぎだろうか。
 他の方々のレビューを読むと、陰惨、猟奇的に過ぎる、などの意見も散見されるが、これはまるで京極氏の好みが高じた結果であるかのような発言と受け取れてしまう。 もしそうであるなら、そのような批評はまったく的外れであると言わざるを得ない。 何故ならこの物語こそまさに作中で語られる「開けてはならぬオカルトの匣」にほかならないからだ。 その匣の中を覗けばどうなるのかは、賢明な読者なら容易に想像がついたはずだ。 魍魎というつかみ所のない妖怪を、その概念を、曲解させず完璧な形で読者に提示するために、京極氏は敢えてこのような結末を用意する以外になかったのだと思う。 言わば物語のテーマが必然的に行き着く「彼岸」であろう。私はむしろこれ以外の結末は認められない。 個人的には本作と第四作「鉄鼠の檻」が双肩である。 「絡新婦の理」なども高評価だが、本作と比べると幾分構成に精彩を欠く部分がみられる。 この物語を読了した後、魍魎が通り過ぎるだろう。 そして、確実に何かが変わることを約束する。

・「三重苦を乗り越えて、傑作!
京極夏彦の作品と言えば、「重い、暗い、長い」の三重苦。文庫のくせに携帯に適していないこの厚さ・・どうなってるの?

しかし、ご安心ください。この作品は一気に読めてしまうから。とにかくストーリーに勢いがあります。途中にお勉強になることがはさまれていません。(あんまり)

だから、宗教?戦後?妖怪??と??続きで、キーってなりそうな人および、京極作品は初めてなのって方にお勧め!レギュラー陣もほぼ出てくるし、ばっちりです。どうぞ、夜を徹してはまってくだされ。

魍魎の匣 (講談社ノベルス) (詳細)

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス)

・「傑作:「陰陽師」対「禅問答」
京極堂の「陰陽師」の「言霊」に対抗する、シリーズ最大の敵「禅宗」の「禅問答」。果たして、京極堂は「憑き物」を落とせるのか?言葉の奔流によって、読むことの面白さが堪能できる「京極堂シリーズ」は、この本でひとつの頂点を迎えます。骨董屋「待古庵」と、1作目で登場した老医師「久遠寺」が、重要な役割を果たします。

1作目のインパクトがあまりにも強かったので、2~3作目は内容にかかわらず私にとっては刺激が足らなかったのですが・・・本作で払拭しました。でも・・・またもや本が厚くなった・・・!。でも、厚さと面白さの比でいくと、本作が最高傑作かもしれません。

・「「姑獲鳥の夏」以来の衝撃の再来
間違いなくこのシリーズ最高傑作といっても過言ではないだろう。

いつの間にか読み手である自分もまた『檻』に囚われている不思議な感覚を覚えた。

最初はページ数と謎かけのような導入部に圧倒されるかもしれないが、読み進めるうちに本の厚さはは次第に気にならなくなる。そしてこの一連の事件の結末(というより顛末)を見届けるまでは頁を繰ることを止められなくなるはずだ。

京極堂のあざやかな憑き物落としも勿論健在だが、やはり見るべきは最大のテーマである『禅』の世界観であろう。この作品と同様、頭で『理解』しようとすると魔境に陥ってしまうあたりも非常に興味深いものだ。

・「シリーズ中一番の完成度
 京極夏彦の作品中で一番の完成度だと思う。 登場人物たちが一箇所に集められるいわゆる館物のためか、一作目の登場人物の行方が伏線とされて深みを加えているためか。 京極夏彦の作品はミステリーになるのだろうか。ジャンル分けはよくわからないが、焦点はトリックではない。

 この作品の面白みは、巧妙に張り巡らされた伏線にある。注意と知識さえあれば、かなり早い段階で犯人が特定できる。それは伏線が確りしている証拠。それが楽しいと思うか、予想通りすぎてつまらないと思うかは読むひと次第だが。

「拙僧が殺めたのだ」という最初の一行のインパクトもすごい。閉ざされた山の中で修行する僧たちの超然とした姿が崩れていくさまも面白い。  

・「読めば「禅」の理解が確実に進む。
シリーズ第4弾である今作は仏教、それも禅宗がテーマである。

個人的にはシリーズ中、『魍魎の匣』に次ぐ面白さだと思うのだが、おそらくこの作品は京極堂シリーズが好きな人でも好みがわかれるだろう。まず、見た目からすぐ判断できるように、とても長い。そして単に長いだけならまだしも、扱う内容が上記の通り「禅」なので、興味を持てない人は読んでてただしんどい部分がかなりあると思う(笑)逆にそれが禅や宗教に興味がある人だと面白いことしか書いていない、と感じる程の出来。禅だけでなく、寺院で生活している人の生活がリアルに描かれているので、本作を読んだ後、京都や高野山をまわると余計に風情が理解できるようになった、と感じたぐらいだ。

文庫版の解説は、禅を本格的に研究している方が書いているのだが、それによると京極堂の(つまり京極夏彦氏の)禅の本質についての理解は、正にその本格的な禅の研究者と同じぐらいのレベルまでに達しているらしい(笑)確かに、つまらん禅の解説書を読むよりも、本作を読んだ方が絶対にわかりやすいと思う。

つまり、これだけ面白い上に読んだ後は禅の本質が理解できてしまうという、(人によっては)嬉しい副次的効果を本作は持っているということだ。個人的にはもっとそこに焦点が当てられて、もっともっと本作が評価されても良いんじゃないかなあと思う。

何度でも何度でも読みたい。

・「完成度はこれまでで一番
京極夏彦の京極堂第4作。前半は静的(スタティック)な展開で、辛気くさい印象である。ここは彼の小説の面白さを知っているからこその、我慢のしどころである。そして、後半一気に動きが速くなってからは、それまでの伏線が見事に生きて、読むのを止められなくなる。京極堂は実に格好いいし、榎木津のキャラクターもしっかりしてきた。

いくつかの重要な点が未解決のまま小説が終わってしまうのは相変わらずであるが、推理小説としての論理的整合性は前作までよりもさらに高まり、読後の「すわりの悪さ」はあまり気にならなくなった。

これまでよりも一層長い小説であるし、前作までの展開を知っていた方が有利な内容なので、京極夏彦入門用の作品ではない。しかし、読書の楽しみを満喫させてくれる一級娯楽小説である。

鉄鼠の檻 (講談社ノベルス) (詳細)
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