バラード (詳細)
ジョン・コルトレーン(アーティスト), マッコイ・タイナー(演奏), ジミー・ギャリソン(演奏), レジー・ワークマン(演奏), エルヴィン・ジョーンズ(演奏), エルビン・ジョーンズ(演奏)
「コルトレーン嫌いにもぜひすすめたい」「静かに過ごしたい夜には・・」「最高のジャズバラード」「これから聴けば良かったのに!」「★★★★★追加」
ゲッツ/ジルベルト (詳細)
スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト(アーティスト), アストラッド・ジルベルト(アーティスト), アントニオ・カルロス・ジョビン(演奏), トミー・ウィリアムス(演奏), ミルトン・バナナ(演奏)
プリーズ・リクエスト (詳細)
オスカー・ピーターソン(アーティスト), レイ・ブラウン(演奏), エド・シグペン(演奏)
「雑誌でピアノトリオのベスト10をやれば必ず顔を出すアルバムです。」「We Get Requests」「バーゲンプライス?」「ピアノトリオの大人気盤」「まるで音の空間に包容される様。。」
ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン (詳細)
ヘレン・メリル(アーティスト), クリフォード・ブラウン(演奏), ダニー・バンクス(演奏), オシー・ジョンソン(演奏), ジミー・ジョーンズ(演奏), バリー・ガルブレイス(演奏), ミルトン・ヒントン(演奏)
「実は、クリフォード・ブラウンの名盤」「たとえあなたがジャズファンじゃなくても」「ジャズ名盤100選、ジャズボーカルならベスト10」「これを5ツ星としないで、どうする」「びっくりしたな〜もぅ〜」
三月の水 (詳細)
ジョアン・ジルベルト(アーティスト), ソニー・カー(演奏)
「ボサ・ノヴァの神様 ジルベルトの真髄」「ジルベルトの最高傑作」
至上の愛 (詳細)
ジョン・コルトレーン(アーティスト), マッコイ・タイナー(演奏), ジミー・ギャリソン(演奏), エルヴィン・ジョーンズ(演奏)
「歴史的名演、発掘される!持っておくなら、絶対これ!」「これを以って決定盤としたい。」「コルトレーンの最高傑作 比類なき構成と荘厳」「神への小さな捧げもの」「真剣に向き合いたい一枚(2枚だけど)」
波 (詳細)
アントニオ・カルロス・ジョビン(アーティスト)
「最初聴いたときは」「『less is more』」「クラウス・オガーマンの功績」「CTIがアントニオ・カルロス・ジョビンの良さを上手く引き出した」「ボッサ素人によるレビュー」
アニタ・シングス・ザ・モスト (詳細)
アニタ・オデイ(アーティスト), オスカー・ピーターソン(演奏), ハーブ・エリス(演奏), レイ・ブラウン(演奏), ミルト・ホランド(演奏), ジョン・プール(演奏)
「ANITA SINGS THE MOST」「人生で一番オススメ!!」「ジャズボーカルの粋を感じるセンスと大人の味」「軽さが心地よい」
ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン (詳細)
ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン(アーティスト), マッコイ・タイナー(演奏), ジミー・ギャリソン(演奏), エルヴィン・ジョーンズ(演奏)
「和みコルトレーン3部作/素直に聞き込める1枚」「疾走しないコルトレーン、究極のバラード」「買いです。」「やはりアナログがいい!」「買いです。」
この素晴らしき世界 (詳細)
ルイ・アームストロング(アーティスト)
「「この素晴らしき世界」の歌に聞き惚れて」
サラ・ヴォーン・ウィズ・クリフォード・ブラウン+1 (詳細)
サラ・ヴォーン(アーティスト), クリフォード・ブラウン(演奏), ハービー・マン(演奏), ポール・クィニシェット(演奏), ジミー・ジョーンズ(演奏), ジョー・ベンジャミン(演奏), ロイ・ヘインズ(演奏)
ソウル・ボサノヴァ (詳細)
クインシー・ジョーンズ(アーティスト), クラーク・テリー(演奏), フィル・ウッズ(演奏), ローランド・カーク(演奏), ラロ・シフリン(演奏), ジム・ホール(演奏), クリス・ホワイト(演奏), ルディ・コリンズ(演奏)
「★★★追加 超名盤です」「40年」「こいつはカッコイイ」「オースティンパワーズにも!」「楽しく明るいジョーンズ楽団,」
エラ・アンド・ルイ (詳細)
エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング(アーティスト), エラ・フィッツジェラルド(アーティスト), ルイ・アームストロング(アーティスト), オスカー・ピーターソン(演奏), ハーブ・エリス(演奏), レイ・ブラウン(演奏), バディ・リッチ(演奏)
イパネマの娘 (詳細)
アントニオ・カルロス・ジョビン(アーティスト)
「ジョビン、全米デビュー」「必聴必携の一枚とはこのアルバムだ」「爽やかな音楽で満ち溢れています」「買って損無し!」
ザ・キャット (詳細)
ジミー・スミス(アーティスト), ラロ・シフリン・オーケストラ(演奏)
「スリル感とスピード感のあふれる永遠の名作」「ジャズ・オルガンの決定盤」「ジャズ・オルガンの決定盤」「オルガンでジャズが成立するの?・・・成立しますね。」「すごいっ!」
ストレート・アヘッド (詳細)
カウント・ベイシー(アーティスト), カウント・ベイシー&ヒズ・オーケストラ(演奏)
ナウズ・ザ・タイム+1 (詳細)
チャーリー・パーカー(アーティスト), アル・ヘイグ(演奏), ハンク・ジョーンズ(演奏), パーシー・ヒース(演奏), テディ・コティック(演奏), マックス・ローチ(演奏)
「天才パーカーのインプロビゼーションを堪能」「衝撃」
ア・デイ・イン・ザ・ライフ (詳細)
ウェス・モンゴメリー(アーティスト), ハービー・ハンコック(演奏), ロン・カーター(演奏), グラディ・テイト(演奏), レイ・バレット(演奏)
クリフォード・ブラウン・ウィズ・ストリングス (詳細)
クリフォード・ブラウン(アーティスト), リッチー・パウエル(演奏), バリー・ガルブレイス(演奏), ジョージ・モロウ(演奏), マックス・ローチ(演奏)
「Brownie の歌」「狂気の入り口に佇む様な美しさ。」「冴え渡るブラウニーのソロ。しかし・・・・・・。 」「冴え渡るブラウニーのソロ。しかし・・・・・・。」「ブラウニーの中でも毛色の変った1枚」
モントゥルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス (詳細)
ビル・エヴァンス(アーティスト), エディ・ゴメス(演奏), ジャック・ディジョネット(演奏)
「こういうエヴァンスもいい」「官能的なエヴァンスの演奏」
スタン・ゲッツ・プレイズ+1 (詳細)
スタン・ゲッツ(アーティスト), デューク・ジョーダン(演奏), ジミー・レイニー(演奏), ビル・クロウ(演奏), フランク・イソーラ(演奏)
「スタン・ゲッツの最高作」「心身ともに充実。「ゲッツ節」全開」「まちがいなく愛聴盤になるでしょう」「じわり、じわり」「笑 ジャケットとイメージ違うじゃん!!!?」
ナイト・ライツ (詳細)
ジェリー・マリガン(アーティスト), アート・ファーマー(演奏), ボブ・ブルックマイヤー(演奏), ジム・ホール(演奏), ビル・クロウ(演奏), デイブ・ベイリー(演奏)
「大都会の夜にピッタリ」
キャノンボール・アダレイ・クインテット・イン・シカゴ (詳細)
キャノンボール・アダレイ(アーティスト), ナット・アダレイ(演奏), ボビー・ティモンズ(演奏), サム・ジョーンズ(演奏), ルイ・ヘイズ(演奏)
「キャノンボールの最高傑作」
「私はコレでビルエバンズにハマりました!」「湖面を流れるリリカルなピアノ」「世界初リリースの6曲を含むリイシュー」「アグレッシヴ」
スタディ・イン・ブラウン (詳細)
ブラウン=ローチ・クインテット(アーティスト), ハロルド・ランド(演奏), リッチー・パウエル(演奏), ジョージ・モロウ(演奏), マックス・ローチ(演奏)
「ハードバップの一つの完成形」「ジャズの幸せがいっぱい」「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>M-O>Oscar Peterson
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Clifford Brown
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>D-F>Ella Fitzgerald
オルタナティヴロック>アーティスト別>S>The Smiths
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Count Basie
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Bill Evans
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>S-U>Stan Getz
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>A-C>Art Farmer
ジャズ・フュージョン>アーティスト別>D-F>Elvin Jones
●バラード
・「コルトレーン嫌いにもぜひすすめたい」
テナーサックスの帝王、神様とジャズファンの多くはコルトレーンを呼ぶ。しかしジャズ喫茶のオーナーでもあり評論家の寺島靖国さんは、「コルトレーンはテナーなのに音域がアルト・サックスに近くて生理的に嫌だ」と言う。コルトレーンは前衛すぎる。難解だ。暗い。と思っている方。ジャズを聴き始めてまもない方。ぜひ聴いてください。1曲目のSAY IT、2曲目の「あなたは愛について知らない」など、思わずギスギスした日常を忘れさせてくれる。お酒も思わず進んでしまう。マッコイ・タイナーのピアノ。全盛期のエルビン・ジョーンズのドラムも素晴らしい。毎日聞いても飽きない一枚。(松本敏之)
・「静かに過ごしたい夜には・・」
最高の一枚です。一曲目の「Say It」からコルトレーンの素晴らしい、サックスの音色が部屋に響き渡ります。
コルトレーンをはじめて聴かれる方には、特にお奨めです。激しくブローしているコルトレーンを最初に聴いてしまうと、拒絶反応される方もおられると思いますが、このアルバムでは極めてオーソドックスに吹いていますからね(笑)
このアルバムは生真面目で、努力家だったコルトレーンを知るには最高の一枚だと思います。
JAZZのスタンダードを聴きたい方にも、お奨めです。あまりメロディーを崩していないので、素直にスタンダードを楽しむことが出来ます。
・「最高のジャズバラード」
なにも言葉がありません。コルトレーンのサックスに耳を傾けるのみです。普通、サックス奏者のバラード楽曲は、どうしても、ムード音楽になりがちで、飽きがきます。コルトレーンのバラードは、甘くならず、歌心のもった音を生みだします。天才たる所以です。私の愛聴盤で、毎日のように聴いてますので、say it のフレーズが鳴るだけで、疲れた心が癒されます。ジャズ愛好家は、誰でも知ってるし、持っているアルバムでしょうから、レビューはいらないんでしょうね。
・「これから聴けば良かったのに!」
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・「★★★★★追加」
全曲が形容しがたいほど美しく、穏やかで親しみやすい。完璧なアルバムの一つ。コルトレーンの黄金期のカルテットにより録音されたこのバラード・アルバムこそが、間違いなくコルトレーン作品の中で最も多くの一般のリスナーにアピールするアルバムだろう。小生、ジャズ・ファンというよりジャンルにこだわらない音楽マニアだが、一生聴けるアルバムと思う。 ちなみに、未発表曲やシングル・カット、リハーサル・テイクを収録したボーナス・ディスクの付いた「デラックス・エディション」もある。興味深いのでつい誘惑に負けて購入したが、やはり内容はかなり劣り、結局はこのオリジナル・アルバムしか聴かなくなった。
・「雑誌でピアノトリオのベスト10をやれば必ず顔を出すアルバムです。」
雑誌でピアノトリオのベスト10をやれば必ず顔を出すアルバムです。ひとくちにピアノトリオといってもその個性、魅力は千差万別なのですが、
選曲が(イパネマの娘とか)スタンダード中心であること。演奏が洗練されておりかつ、すべての曲のアベレージが高いこと録音が素晴らしいこと。(JAZZフアンのオーディオチェック用の定番としても有名)
などから初心者入門用の定番でもあります。
オスカー・ピーターソンといえば小曽根誠さんがこの人の演奏をライブで聴いてジャズピアノをやることを決意したというのは結構有名ですよね。
20年以上愛聴してきた私が一番魅力を感じるのは
むずむずと思わず足でリズムをとりたくなる心地よいスイング感でしょうか?
ピアノトリオの名盤数あれど、ミディアムテンポの曲をこんなに気持ちよくスイングさせてくれるトリオはそうは多くないです。
このスイング感を作り出しているのはベースとドラム。特にこのアルバムのベース(レイ・ブラウン)は大好きです。
名盤というと居住(いず)まいを正してでないと聴けないようなものも多い中
リラックスして水割りの一杯でもやりながら聴くのにうってつけの一枚です。
・「We Get Requests」
オスカーピーターソントリオの演奏するこのCDは昔1960年台にアナログレコードで発売され大変有名になりました。とくに6曲目のYou Look Good to Meはベースを演奏している名手レイブラウンのボーイング演奏によるベースの独奏が冒頭にありますが大変魅力的な演奏で聴く人の心に響きます。この曲は何度聴いても魅力があり私は30数年聴いておりますが聴くたびに新しい感動を覚えます。収録されている曲は有名な曲が多く皆に親しめる曲ばかりです。永遠の名曲の一つでしょう。
・「バーゲンプライス?」
ジャケットも音源も同じなのに通常CDとでは似て非なる物!まるで立ち見から特S席に席替えしたみたくピアノが際だつから不思議。紙ジャケでないのが唯一残念だけど、個人的には価格を超えた素晴らしいマスタリングに太鼓判
・「ピアノトリオの大人気盤」
オスカー・ピーターソンが逝った。類まれなテクニシャンとして君臨したジャズ・ピアノの巨匠も82歳であったときく。70歳を超えれば長寿という斯界において長年第一線で活躍できた彼は天寿を全うしたといっていいミュージシャンであろう。ジャズをよく知らなくてもピーターソンの名を知るものは多い。だからジャズへの入門も彼からというファンも多かったに違いない。僕自身もピーターソンとは割合早く出会い、アルバムを購入している。そのうちモンクやらバド・パウエルやらビル・エヴァンスなどを知るにつけ、ピーターソンを聴いているのは恥ずかしいような気分になり、ひっそりと聴くといった時期もあった。しかしピーターソンはそんなことお構いなくいつ聴いてもうまく、完璧で、ものすごくスイングして楽しい。特にこのアルバムは彼の中でも大人気盤であり、ベストメンバーで最高の選曲・演奏を聴かせてくれる。何よりも肩肘を張らずにゆっくりとリラックスできるのが嬉しい。ジャズの歴史もまだ100年くらいだが、数々の名手、巨匠を輩出した。その中でもアート・テイタムらと並ぶ最高のテクニシャンであり、総合的にも屈指のピアニストとして残っていくであろう。われらがピーターソン、本当に長い間ご苦労様でした。
・「まるで音の空間に包容される様。。」
Oscar Peterson(piano), Ray Brown(bass), Ed Thigpen(drums)
オスカー・ピーターソンといえば、もう天性の演出力、表現力としかいいようがないピアニストで、人を楽しませることにかけては彼の右にでる者はいないだろう。そういう意味で聞けば本作はわりと純で自然な印象を感じ取れる一枚だろう。
スタンダードナンバーで埋めてある楽曲群は安心して聞ける。僕一番のお気に入りは「Time and Again」だ。この曲、ピアノタッチはウエットな感じで、いささか感傷的になりそうだが、そこを旨く調和してるのが、レイ・ブラウンの真心あふれたベース音だ。本当に温もりと安心をくれる。
そう考えてみると、オスカー・ピーターソンとレイ・ブラウンほど完璧な相性を持ったコンビはいないんじゃないかと思う。時に稚気のような限度を知らないタッチをするピーターソンをうまく緩和するのがレイ・ブラウンの地から優しく上がるベースラインで、逆に時たま無邪気な子供のように、ベースラインの輪郭がぼやけた時に、優しく戒めるように修正するのがピーターソンの端正なタッチだともいえる。この2人の場合粗を探しようがない気がする。子供のような表面的な輝きもあれば、大人の内に秘める深さもある演奏なんだ。
これほど誰にでも愛される作品もないと思うが、確かにオスカー・ピーターソンのプレイに関してだけ言えば、これよか楽しくて魅力的な作品は幾らでもあるね。だから徒然と感じてしまう人もいるかもしれないが、どう間違っても嫌気をさす人はいないだろう。
万人に愛聴されて、万人に「安らぎ」をくれる一枚だと思う。
・「実は、クリフォード・ブラウンの名盤」
1954年、ヘレン・メリルがエマーシー・レーベル第1作吹き込み時に出した条件が、ソロイストにクリフォード・ブラウンを加えることと、クインシー・ジョーンズに全曲のアレンジを依頼し、指揮をとってもらうことでした(アルバムのライナー・ノーツより抜粋)。何とも贅沢な吹き込みではないですか。かくして、このアルバムは、ヘレン・メリルのハスキーな歌の合間に聴ける、クリフォード・ブラウンの素晴らしいソロを、絶妙のアレンジで堪能できる内容になりました。クインシーのアレンジも、ヘッド・アレンジかと思えるほど自然な流れで、誰も強い自己主張をせずに協調を重んじ、大人の音楽が完成しています。この2人が参加したことによって、このアルバムは現在まで語り継がれる名盤になりました。クリフォード・ブラウンの短くも洗練されたソロやオブリガードは、トランペットの色気を余すことなく表現し、短いがゆえに魅力が凝縮されています。気持ちが穏やかな深夜に、間接照明の元でバーボン片手に、クリフォードのソロに耳を傾けてみませんか。クリフォード・ブラウンの人柄が心に染みてきて、明日も元気で優しい気分で過ごせると思いますよ。
・「たとえあなたがジャズファンじゃなくても」
ヘレン・メリルがどういう人で、一緒に演っているクリフォード・ブラウンがどんなプレイヤーかなんて事は知らなくても、この2曲目をじっくりと聴けばヘレン・メリルがほら、あなたの心の中にかなりの位置を占めるはず。そしたら今度は最初から最後まで聴いてごらんなさい。Don't ExplainやFalling in love with loveなどの良さがわかります。
このアルバムを何度も聞いているうちに、あなたはもっと他のジャズボーカルを聴きたくなるかもしれませんね。
・「ジャズ名盤100選、ジャズボーカルならベスト10」
TVコマーシャルでも流れたので曲を聴けば「あ~あれか!」と言える「超」有名な曲が入っています。が、しかし・・・決して流行に左右されるようなものでは有りません。ヘレン・メリルにとっては間違いなく決定盤でしょう。しかし私はトランペットのクリフォード・ブラウンを一押ししたいと思います。
薀蓄を述べればきりがありませんが、とにかく文句無しの名盤100選です。
・「これを5ツ星としないで、どうする」
浮気した男のウソに「言い訳しないで」という女心を歌った「ドント・エクスプレイン」、「ホワッツ・ニュー」、「スワンダフル」とか、ジャズのスタンダード・ナンバーの名曲がざくざく。これを5ツ星としないで、他に5ツ星の女性ヴォーカルのアルバムはあるのだろうか。クリフォード・ブラウンの演奏も最高。ただ、ジャケットは1ツ星。人肉を食うオババのように写っている。ヘレン・メリルはもっと美人なのに・・・・。(松本敏之)
・「びっくりしたな〜もぅ〜」
ハナ肇も青江美奈も・・・モノクロな思い出がリアルに色づいた様で気分はすっかり摩天楼、まるで心底惚れた最愛の人と語り合ってるみたく、身も心もは果てしなく癒されていく不思議な感触を味わえる数少ない好?高音質太鼓盤!いや〜正直、心奪われたかも・・・ビクターの開発スタッフに感謝です。
●三月の水
・「ボサ・ノヴァの神様 ジルベルトの真髄」
仕事に疲れてささくれた神経を癒す時、このジョアン・ジルベルトの『三月の水』は、私にとって無くてはならない音楽の一つです。
まるでそこで歌っているかのように収録されたせいでもないでしょうが、リスナーの心の奥深いところにまで届くボサ・ノヴァの心地よさ。ヴォーカルとギターとソニー・カーのハイハットのみという至ってシンプルな編成ですが、奏でられる音楽はまるで雪舟の水墨画のようであり、マグリットの絵画のようにどこか神秘的で、一筋縄ではいかない複雑さを秘めています。
この『三月の水』のCDをボサ・ノヴァの入門として最初に聴くには、通好みの選曲と歌唱ですのでどうかなと思いますが、ある種の最高の音楽を最初に聴くことによって、ボサ・ノヴァの魅力の真髄に触れるのもまた良いかもしれません。
冒頭の「AGUAS DE MARCO(三月の水)」は、ジルベルトの自家薬寵中の曲ですが、このバージョンの崩し方もまた彼の個性の表出です。とてもこのように歌えませんし、演奏できないからこそ、ボサ・ノヴァの神様であり続けているのです。音楽の神ミューズが乗り移った求道僧のようであり、自由な翼で大空に羽ばたいているフェニックスのようであり、流石にこれに勝る歌唱はないでしょう。もっともこの曲の作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンとエリス・レジーナの絶妙のデュエットもお気に入りではあるのですが。
2曲目のアフリカの音楽を用いたような「ウンディユ」なんか、ミニマル音楽のようでもあり、環境音楽のようでもあります。ボサ・ノヴァの既成概念なんかこの曲を聴くとぶっ飛びます。シンプルでしかも印象的な音楽ってなかなか聴くことはできません。またギター演奏の卓越さは3曲目の「バイーア(靴屋の坂道で)」で堪能してください。ラストは、当時妻だったミウシャとのデュエット「Izaura(イザウラ)」で見事に締めくくられています。
・「ジルベルトの最高傑作」
ヴォサノヴァを世界的音楽に育てたのは、アントニオ・カルロス・ジョビンとホアン・ジルベルト。そのジルベルトの代表作にして大ヒット作。表題曲「三月の水」「喜びのサンバ」など、CDやレコードを持っていなくとも、聴いたことがある曲ばかりだろう。甘い、少し「粘る」ようなジルベルトの歌い方は、夏に似合う。美人歌手のアストラッド・ジルベルトは、この人の奥さん(元奥さん)です。(松本敏之)
●至上の愛
・「歴史的名演、発掘される!持っておくなら、絶対これ!」
僕もアナログからはじまって、リマスターだの紙ジャケだのとあの手この手で何度このレコーディングを買わされてきたことか。しかし今回のコレは、音質に関しては最上のものではないだろうか。コレを聴いたらいままで聴いてきたのは、正規の海賊盤か何かだったのだろうかと思うくらいの雲泥の差、そんな音の向上ブリです。何たってマスターテープが違うんだから。リマスタリングがどうの、24bitがどうのといったセコい領域の違いではないのだ。そもそもこの「至上の愛」のオリジナルマスターテープは、インパルスの倉庫から77年頃には失われてしまっていたらしい(お粗末!)。ところが近年ジャズの考古学者マイケル・カスクーナ氏がEMIのアビーロードスタジオに初版の製作用マスターが眠っているのを発掘したそうな。もうこの音を聴かずして、「至上の愛」は語れない。
・「これを以って決定盤としたい。」
何度も再発されているColtraneの名盤である。オリジナル・フォーマットだけでなく,クァルテットのコンプリート・スタジオ・レコーディングスも購入している購買者の立場としては,また新フォーマットで発売かと文句も言いたくなるところである。Disc2のアンティーブのライブも決して初出ではないし,演奏の希少性を求めるとしても,Archie Shepp等を加えた世界初登場テイクが貴重な程度である。しかし,オリジナルのスタジオ録音と随分と音の改善したライブ音源を比較できるのはありがたいし,60年代ジャズをある意味で代表する「至上の愛」そのものの演奏の素晴らしさはやはり否定できない。フォーマットとしては今のところはこれが決定盤ということであろう。尚,この音楽には常に賛否両論つきまとうが,この音楽はあくまでもColtrane個人にとってのゴスペル(スタイルとしてではなく,精神性としてのゴスペル)であって,それをどう捉えるかによって,好き嫌いが分かれるのは当然のことである。ジャズにおしゃれさを求めるリスナーには決して向かない類の音楽である。
・「コルトレーンの最高傑作 比類なき構成と荘厳」
数あるコルトレーンのアルバムの中で、最も完成度が高く彼の精神性を象徴した作品を選ぶとなるとこの作品しかないであろう。コルトレーンの固体進化論で言えば、55年のマイルスとの出会いによるマラソンセッションをはじめとする一連の吹き込み。57年の一時解散によるモンクとの出会いとブルー・トレイン、58年のソウル・トレインという成果。同年にマイルスの元に戻ってからのモードの追求。ここではもちろん59年のカインド・オブ・ブルーが一つの成果となる。独立後のアトランティックでのジャイアント・ステップスという最初の頂点。インパルス移籍とこのアルバムでの最大の頂点。その後、アセンションに見られるニュー・ジャズへの移行と晩年のスピリチュアルな演奏。そして67年に早すぎる死が訪れるわけだが、こうした求道的ともいえる彼の短期間での成長と完成を見るにつけなんだかつらくなってくる。それゆえヒューマンなコルトレーンが伝わってくるバードランドでのライブ、さらにバラードやジョニー・ハートマンとの共演が、愛されているのにはそれなりの理由があってのことだろう。正直な話、僕自身最も好きなコルトレーンのアルバムは別にある。しかし、たとえ辛くとも、我々はコルトレーンの業績と精神性の高さを直視しなければならない。そして、掛け値なしにすばらしい彼の最高傑作「至上の愛」を時に耳にしなければならない。内容への多言は要しない。比類なき構成と荘厳な精神の発露がここにあるのだから。
・「神への小さな捧げもの」
1964年12月9日録音。1967年7月17日、この2年半後にジョン・コルトレーンが死ぬなどと誰が予想できただろう。人の一生は分からないものだ。ただ不滅と言われた彼のカルテットもこのアルバムを最後に崩壊が始まる。1965年にはマッコイ・タイナーが退団、1966年にはエルビン・ジョーンズが退団する。そしてコルトレーンは死の最後の日まで変容を続けていく。そういう意味で本作は不滅の(とは言ってもわずか3年間の)コルトレーン・カルテットの最後のアルバムである。
コルトレーンはこのアルバムを『神への小さな捧げもの』と呼んだ。インド哲学に傾倒し、世界のあらゆる宗教に入り込んでいくコルトレーンは、自らの音楽追及と分かちがたくなる。そしてある時、突然身体の内部に音楽が充満するという不思議な体験をする。これが至上の存在への献曲への制作につながったのだ。制作にあたってはカバラの本の知識が使われたと言われている。
『ア・ラブ・シュプリーム』というフレーズは19回繰り返される。1は孤独であり、9は宇宙である。すなわち19は宇宙を前にした一人の創造的な人間を意味する。さらには、1と9を足した10は神の顕現を示していると言われている。
この宗教と一体化したコルトレーンにマッコイ・タイナーとエルヴィン・ジョーンズは離れ、ファラオ・サンダースは引き寄せられる。その世界観を『不滅』のカルテットで表現しえた最後のアルバムである。
・「真剣に向き合いたい一枚(2枚だけど)」
この人、本当に音楽に対して誠実な人間だったんだなあと(会ったこと無いケド)思います。自分の信じた音を探して探して、ひたすら突き詰めて行く先に向けた目、真剣な態度を持つ人の心から流れ出る音楽。「いっぱい売れたらイイナ」とか打算なんてちっとも無かったんだろうな。音楽には嘘をつけない正直者。線香臭さを嫌がる人もいるでしょうし、正統的ジャズリスナーを自認する人は「コレは異端で、ジャズの本流とは違う」なんて言う。デモネ、アメリカにはさ、このアルバムあるいはこの時期のコルトレーンのライブがJAZZ初体験、なんて人もいたハズで本当にお気の毒な感じがしちゃいますが、だからこそアメリカって素晴らしい才覚のミュージシャンがゴロゴロ出てくるのカナアなんて考えることがあります。日本では何故か音楽に、誰も頼んでないのに「初心者向けマーク(マニア向けマーク)」貼り付けて、うぶな青少年を保護育成しますが、とんでもないモンにいきなり正面衝突がそんなにイケナイ事なのでしょうか?
●波
・「最初聴いたときは」
言わずとしれたアントニオカルロスジョビンの名作ですが、ごく子供の頃、はじめて聴いたときは「なんじゃこのデパートでかかってるような軟弱な音は!」という印象でした。ロックにかぶれていたからか、父親経由で知って軽い反抗心が働いたからかもしれないですね。その後何度か聴き、購入してからはすっかり気に入ってて。デパートでかかってるようだと感じた要素は、自然に溶け込む音だというふうに、軟弱というのは繊細というふうに、耳の中ですっかり「聴き替え」が起ってます。食物だってカレーやハンバーグが好きな頃を経て、淡白でしかし味わい深いものが好きになったりしますし、そういう作品じゃないかと思います。
・「『less is more』」
ボサノヴァ最高傑作といっても決して過言ではないアルバム。ジョビンの極めて優れた楽曲郡を、クラウス・オガーマンのあまりにも完璧なアレンジが彩る。いうまでもなく彼の書く弦は世界で最も美しいもののひとつであるが、このアルバムでは特に洗練され、「less is more」のボサノヴァ精神を完全に体現している・・・・・。私のつたない表現では、このアルバムの魅力は1/100も語る事ができない。とにかく聴いてみてほしい。「ボサノヴァ」という音楽のひとつの到達点がここにある。
・「クラウス・オガーマンの功績」
ジョビンの代表作の一つだが、ジョビンのアルバムというより「クラウス・オガーマン・オーケストラ・プレイズ・ジョビン」と言ってもいい作品。ジョビンはピアノを弾いているが、やはり鍵を握っているのはクラウス・オガーマンの編曲だ。CTIでのこのあとの作品、「潮流」「ストーン・フラワー」等はデオダートが編曲を担当しているが、オガーマンと比較するとデオダートの編曲は凡庸で、アルバム自体も駄作となってしまっている。だから、余計にオガーマンの涼しげな編曲が最高に聴こえる。良い楽曲と良い編曲。それが、この作品がイジーリスニングとしても愛されている理由だろう。 ジョビンを聴くなら、歌入りはネルソン・リドルが編曲を担当した『The Wonderful World of Antonio Carlos Jobim』 、インストはこの『Wave』が基本である。
・「CTIがアントニオ・カルロス・ジョビンの良さを上手く引き出した」
ジャズのミュージシャンの中にはCTiレーベルで駄作を作ってしまう例も少なくないが、この取り合わせなら間違いない。CTiの醸し出す「ジャズのようでジャズでない雰囲気」が彼の良さを最大限に引き出した。
個人的には、ストリングスの入ったボサノバは好きではないのが、本作は例外である。是非とも夏の暑い夜に聴いてほしい。恐らく、知らないうちにそよ風が吹いてくるのを感じるであろう。
全曲ともにレベルは高いが、特に気に入ったのが1曲目の「波」。なんとも彼らしい下手(失礼)なシングルトーンのピアノがリラックスした雰囲気を出している。これに包み込むような管楽器が入って最高である。「波」とは言い得て妙だ。 他には9曲目の「アンティグァ」が良かった。フルートとキーボード(これがハープシコードという楽器か?)、加えてホーンセクションのやり取りが幻想的で、聴く者を心地良い不安へといざなう。
アントニオ・カルロス・ジョビンは数々の名曲を作り出しているが、アルバムとしての仕上がりで考えると、本作は最高傑作の1つに数え上げられるだろう。
・「ボッサ素人によるレビュー」
私の好みの音楽のジャンルは主にニューエイジ(乱暴なカテゴライズですね)で、専らインストものを聴いているのですが、ある日生活ににボサノヴァが足りない事に気づき、CD屋へ。そこで出会ったのがこの一枚です。正直何の予備知識も無かったので、アントニオ・カルロス・ジョビンの御名も知りませんでした。すみません。今は寝るとき南東に足を向けないように気をつけています。 で、聴いてみました。ああ、いい音楽を買ったなというのが率直な感想です。
日曜日、お気に入りのポータブルオーディオから少し控えめの音量で流れてくる"Wave"を聴きつつ誰かと待ち合わせ…なんてのはいかがでしょうか。
・「ANITA SINGS THE MOST」
1957年リリースのアニタの中でも最もジャジィーなアルバムです。全11曲まとまりあるスタンダードが収録されているので、リラックスしながら聞くのにいいですよ。肩のこらないお勧めの一枚です。独特の口を大きく開けて歌うアニタの歌声はハスキーで、当時37歳のおとなのムードが漂うなんとも言えない、現代でも充分に魅力を感じさせます。
・「人生で一番オススメ!!」
むちゃくちゃイイ。私はjAZZにはぜんぜん縁がなかったけど、このCDに出会って聞くようになりました。
JAZZやヴォーカル物が好きな人で、聞いたことがない人にはぜひぜひぜひ聞いてほしい。
浮き沈みもあるけれど、それをも魅力にしているアニタ、本当に素敵です。まじめに全部素敵ですが、I GOT WORDS ON THE STRINGSとBe Withcedは特にオススメのバラードです。
・「ジャズボーカルの粋を感じるセンスと大人の味」
白人女性ボーカルといえばアニタ・オデイの名は外せない。ジューン・クリスティ、クリス・コナー、ペギー・リー、ヘレン・メリルとスターは数多くいるが、その姐御格はなんといってもアニタ・オデイだろう。ハスキーでドライなボイス、スキャットの自在さ、モダンなセンスなど他に秀でた資質を持っている。もちろん音程、音域、音質といったボーカリストとしての基本的な資質においてはむしろ他の歌手に劣っている点も多々ある。それらを補って余りあるのはやはりジャズの即興的要素やフィーリングにおいてアニタはモダンボーカリストの先駆者であるからだろう。このアルバムはジス・イズ・アニタと並ぶ彼女の最高傑作である。バックがオスカー・ピーターソン・トリオである点でジャズの濃度において一歩上を行く。ス・ワンダフル、ゼム・ゼア・アイズのハイテンポ、テンダリー、星影のステラにおけるバラードのしっとりしたムードなどアニタの魅力がいっぱい詰まっている。これぞ大人の味だといえよう。
・「軽さが心地よい」
軽く転がる、重みのない声が気持ちいい。技量的にはいろいろ意見があるようだけれど、粘つかず、さらりと、ころころ歌うアニタは、楽器になっているような気さえする。
・「和みコルトレーン3部作/素直に聞き込める1枚」
「Ballads」と「Duke Ellington and John Coltrane」につづくコルトレーンのバラードです。ボーカルが入るため他の2枚より素直に聞きやすい1枚だと思います。都会のジャズ、夕闇に包まれる摩天楼という雰囲気(私には)難しいこといいっこなしの1枚です。
・「疾走しないコルトレーン、究極のバラード」
ジャズ・ファンなら誰でも知っている逸話だが、このアルバムのレコーディングの時期、ジョン・コルトレーンはマウス・ピースの調子が思わしくなく、いつものようにブロウしまくって疾走するコレクティブ・インプロビゼーションが出来なくなってしまったといわれている。その時やむなくバラードのアルバムを3枚レコーディングすることとした。それが本作と『バラード』そして『デューク・エリントンとコルトレーン』だ。
このアルバムは是非ともクリスマス・イブに彼女と聴いて欲しい作品だ。続けて『バラード』を聴くのもいいような気がする。ロマンチックなロマンチックなアルバムだ。ひたすら自らのジャズ道を求め極めようとするジョン・コルトレーンの楽器トラブル故の、ほっとして強さが脱けたテナーの優しい響きは何ものにも変え難い魅力で一杯だ。閑話休題、ジョン・コルトレーンのアルバム『バラード』、『ジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマン』そして『デューク・エリントンとコルトレーン』を聴かずしてジャズを語るべからずだ。
・「買いです。」
コルトレーンの良いリスナーではないという自負があるので、僕にとってこのアルバムは大好きなジョニー・ハートマンの作品です。このハートマンやビリー・エスクアイアらの漆黒のクルーナーの歌声はきっと黒人の最も好むプロトタイプのひとつなんでしょう、アナログで今でも好んで聞く「ニューポート 72」というライヴ盤の冒頭に収められたハートマンの歌声には、マーヴィン・ゲイらのライヴで頻繁に聞かれる黄色い声援がやたらと聞こえます。このアルバムでのハートマンの歌声もそれらを容易に彷彿とさせてくれるものがあり、コルトレーン云々を抜きにしてひとつのヴォーカル・アルバムとして成立しているように思われます。コルトレーンの側から見ればとんでもないことだとは思いますが。余談ですが、僕はここでの「ワン・アンド・オンリー・ラヴ」とチェット・ベイカーの「レッツ・ゲッツ・ロスト」に収められた「ワン・アンド・オンリー・ラヴ」を続けて聞くと、ミュージシャンの立ち位置の違いが同じ曲をこうまで違って聞かせるものなのかとつい余計な感慨に耽ったりしてしまいます。
・「やはりアナログがいい!」
以前から好きだったこのレコードを、今回、LPレコードを買って聴き直してみました。サックスの音の深さ、前に出る存在感、ボーカルの息使い、軟らかさ、すべてが期待通りでした。CDもSACDも、まだまだLPの音には敵わないと実感してしまいました。
・「買いです。」
コルトレーンの良いリスナーではないという自負があるので、僕にとってこのアルバムは大好きなジョニー・ハートマンの作品です。このハートマンやビリー・エスクアイアらの漆黒のクルーナーの歌声はきっと黒人の最も好むプロトタイプのひとつなんでしょう、アナログで今でも好んで聞く「ニューポート 72」というライヴ盤の冒頭に収められたハートマンの歌声には、マーヴィン・ゲイらのライヴで頻繁に聞かれる黄色い声援がやたらと聞こえます。このアルバムでのハートマンの歌声もそれらを容易に彷彿とさせてくれるものがあり、コルトレーン云々を抜きにしてひとつのヴォーカル・アルバムとして成立しているように思われます。コルトレーンの側から見ればとんでもないことだとは思いますが。余談ですが、僕はここでの「ワン・アンド・オンリー・ラヴ」とチェット・ベイカーの「レッツ・ゲッツ・ロスト」に収められた「ワン・アンド・オンリー・ラヴ」を続けて聞くと、ミュージシャンの立ち位置の違いが同じ曲をこうまで違って聞かせるものなのかとつい余計な感慨に耽ったりしてしまいます。
・「「この素晴らしき世界」の歌に聞き惚れて」
「この素晴らしき世界」は、本当に味のある歌唱ですね。ご存知のように悪声で、メロディというよりも語りのような歌い方で、昔の評価なら失格ですが、これがとてもステキなのです。声を聞くと幸せで温かい気持ちにさせてくれる不思議な歌です。どこか物悲しく聞こえるのは、貧困と悲哀の中で過ごした子供時代の生い立ちのせいでしょうか。
1967年、アメリカはベトナム戦争のまっただ中の頃、66才のサッチモがこれを歌い、彼の死後、ベトナム戦争を描いた戦争映画での音楽として使用されました。
♪草木は緑で 赤いバラが咲き 空は青くて 雲は真っ白 ぼくはひとりつぶやく この世はなんてすばらしいんだろう♪ サッチモの飾らない歌声によってハート・ウォーミングな懐かしい世界が広がっていきます。一言一言噛み締めるような歌い方ですのでとても説得力があります。ハスキー・ヴォイスといえば聞こえがいいですが、昔はだみ声と称しました。けれどサッチモの声を聴くと、その朴訥な歌声の中にとても温かいハートを感じます。歌心あるシンガーです。彼にかかると魔法のようにジャズの発祥地ニューオーリンズの街角へと我々を誘ってくれます。
若い頃、人種差別を受けながらも、ジャズ・トランペッターの第1人者として認められてきました。きっと、いやなことが沢山あったでしょうが、すべてその笑顔で包みこんでしまいます。包容力の大きさまで感じさせる温かい歌声は他のジャズシンガーを寄せ付けません。ヒーリング効果は抜群です。
・「★★★追加 超名盤です」
例の映画のおかげでしょう、初期のクインシー・ジョーンズのアルバムの中で最も有名な一枚です。この時期のクインシーのビッグ・バンドは5,6枚しか知りませんが、個人的にもこれらの中で一番好きな作品です。 (ジャズやC.ベイカーの影響を受けて?)ボサ・ノヴァがこの世に産まれたのは1958年ですが、この頃のボサ・ノヴァはあくまでラテン音楽のひとつ・ブラジルの音楽にすぎず、世界的に認知されるのは1963年のStan Getz& Joao Gilbertの「イパネマの娘」の世界的ヒット以降のことです。 そう考えると、1962年にボサ・ノヴァとビッグ・バンドを融合させるという試みはかなり先進的な試みであったはずです。ところが実際に聴いても、そうした先進的な音楽にありがちな理論先行の堅苦しさを感じません。むしろ非常に心地よくこなれており、40年以上経ったいま聴いても全く新鮮さを失っていません。スタンダードから「デサフィナード」「カーニヴァルの朝」「ワン・ノート・サンバ」などボサ・ノヴァのスタンダードとなった曲を多く収録しているのも一因でしょう。 いずれにしても、先進性と音楽性を兼ね備えた名盤です。
・「40年」
お馴染みの1曲目しかり、これが40年前の作品??かっこ良すぎる。高校とかのブラスバンド部でやったりなんかしたらきっとすごくかっこ良いはず。私も入っとけば良かったなぁ。
・「こいつはカッコイイ」
まずは聞いてみてください。「あれ?これどこかで聞いたことがあるような」。そんな曲が必ずあるはずです。ラジオやテレビ、商店街のBGM、運動会…このアルバムの曲は実によく、いろんなところで使われています。クインシージョーンズといえば、プロデューサーの顔のほうが有名ですが、元はビックバンド出身。そのビックバンドを使ってメチャクチャかっこいい曲を作りました。曲の雰囲気はタイトルそのままソウル風ボサノバ。古ーいアルバムなのに、クールでノリの良い会心作です。
・「オースティンパワーズにも!」
オースティンパワーズにも使われて、世界中がこの曲に歓喜した今やテレビでも引っ張りだこの”soul bossa nova”。ローランド・カークのフルートが冴え渡るハッピーなナンバーで幕を開けるこのアルバム。流石はマイケルジャクソンなどのプロデュースで有名なクインシー。しっとりしたボッサナンバーも彼の手にかかれば一気にポップなアレンジになっちゃう。「ディサフィナード」「ワンノートサンバ」などのボッサの名曲がビックバンドで演奏されればとっても賑やか。
・「楽しく明るいジョーンズ楽団,」
62年録音だからもう40年以上前のアルバムで、クインシー・ジョーンズの初期の作品。同じビッグ・バンドでもエリントンはハーモニーが美しく、全体のまとまりが良すぎるほどだが、ジョーンズ楽団は、それぞれの楽器が自己主張するところが現代的だ。ジョーンズといえば「愛のコリーダ」や「アイアンサイドのテーマ」が有名だけど、楽しく、明るくスイングし、迫力もあるジョーンズ楽団の原点はこのアルバムあたりにある。「カーニバルの朝」「ワンノートサンバ」などポピュラーな曲ばかりなのもうれしい。一曲一曲が2,3分なのに緻密にまとまっているのは、やはりジョーンズの卓越した編曲才能だ。(松本敏之)
・「ジョビン、全米デビュー」
言わずと知れたジョビンの全米デビュー作。アレンジは「Wave」のクラウス・オガーマンが担当。
「イパネマの娘」「おいしい水」「想いあふれて」など、邦題にすれば誰でも聴いたことのあるジョビンの代表作を全曲インストで収録。40年以上も前の録音なのに20bitデジタルリマスターのおかげで、繊細なストリングス、レオ・ライト氏の優しく柔らかなフルート、そしてジョビンの温かいピアノの音色がリアルに再現されています。
アレンジャーが違うにもかかわらず「Stone Flower」との共通性を感じるのは、双方のプロデュースを手掛けるあのクリード・テイラーの名があるからでしょう。
・「必聴必携の一枚とはこのアルバムだ」
あまりにも有名な一枚なので、何を書いても、いまさら。という事になるが、アントニオ・カルロス・ジョビンはボサノヴァの名作曲家にして名演奏家だ。しかし、なによりすごいのは、ボサノヴァという今までなかったジャンルの音楽を創ったことだ。この63年のアルバムが大ブレークして、今日まで、アメリカ人はもとより世界中の人々のボサノヴァ好きは続いているのだから、たいしたもんだ。クラウス・オーガーマン・オーケストラをバックにピアノとギターを弾くジョビン。もう何も言うことはありません。ボサノヴァファン必聴必携の一枚にして、ジャズファンも必聴必携の一枚。「あいててよかった」ではなく「持っててよかった。」一枚。(松本敏之)
・「爽やかな音楽で満ち溢れています」
ボサ・ノヴァを語る時に、作曲家としても編曲家としても真っ先に挙げられるアントニオ・カルロス・ジョビンのステキな曲の数々を作曲家自らピアノとギターとで参加している名アルバムです。1963年5月ニューヨークでの収録ですが、その心地よい音楽は全く色褪せせずに半世紀近く経った今でも新鮮なままに伝わってきます。
トロンボーンのジミー・クリーヴランド、フルートとアルト・サックスのレオ・ライト、そしてクラウス・オガーマンのオーケストラによる演奏です。クラウス・オガーマンの編曲は見事です。ムード・ミュージックのようですが、実にさり気ない工夫が感じられる演奏でした。勿論、これはカルロス・ジョビン作曲によるボサ・ノヴァの魅力を堪能するという意味合いを持つアルバムだと受け取っていますし、世界にボサ・ノヴァ・ブームをもたらした功績を称える意味でも価値あるアルバムが今も聴くことができることは素晴らしいですね。
シンコペーションを伴う独特のボサ・ノヴァの切れの良いリズムと、セブンスのコード進行が心地よさをもたらす曲の数々。今で言う癒し系サウンドですから、爽やかさに満ちています。「イパネマの娘」「おいしい水」「コルコヴァード」「ワン・ノート・サンバ」「デサフィナード」というボサ・ノヴァの名曲を聞きながら、60年代の音楽シーンを代表した音楽ジャンルを堪能してください。
リオ・デ・ジャネイロのガレオン空港が「アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港」と改名されたという名作曲家の業績を称えて。
・「買って損無し!」
クラウス・オガーマンによるストリングス・ブラスのアレンジが冴えまくる。曲はジョビンの代表曲ばかりだし、音は良いし、買って損無し!
・「スリル感とスピード感のあふれる永遠の名作」
ビッグバンドジャズは、個人がきちんと定められた演奏を行い、その個人の旋律が絡み合って、すばらしい音楽を作り上げるものです。トリオなどのスモールコンボのジャズは、個人が自由に演奏しそれぞれが刺激しあうことで、より高い音楽を求めるジャズです。つまり、ビッグバンドジャズとスモールコンボでは、音楽の種類が違
うもので、通常は相容れることはできません。
またオルガンという楽器は、音の存在感が重厚で、アタックが強く、鍵盤を押さえている間は、ずっと音が持続します。オルガンの音は大変存在感があり、他の楽器を圧倒します。ビッグバンドの緻密に構築されたハーモニーをオルガンの音は壊す可能性が大です。
ザ・キャットでは、ビッグバンドはジミー・スミスのアドリブをバックアップする下請けに徹しています。この役割の分担がザ・キャットを単なるビッグバンドジャズでも、アドリブバリバリのとっつきにくいスモールコンボジャズでもなく、形が整っていて誰でも好きになり、しかもアドリブも楽しく聞かせてくれる演奏になっているのです。
詳細に聞くと、ドラムはロックに近くバスドラムを多様して低音感を出し、ギターは裏リズムのカッティングでスピード感を出し、管楽器は絶妙なタイミングとテンションコードでスリル感を出し、その管楽器の合間を縫うようにジミー・スミスのオルガンが走り回ります。盛り上げては落とし、さらに盛り上げてはさらに落とし、一
瞬の隙をついてテーマに戻る。緊張感の連続です。
なんでもジミー・スミスはビッグバンドができるからという理由で古巣のブルー・ノートレーベルからヴァーブに移ったとのこと。オルガンジャズの開祖ジミー・スミスは、ビッグバンドをバックバンドに従えることで、よりポピュラーな誰でも楽しめるジャズを目指したのです。
・「ジャズ・オルガンの決定盤」
ジミー・スミスを最初に知ったのは中学のとき。ザ・キャットといういささか印象的な曲に乗った実にソウルフルなオルガンによるジャズとの出会いだった。何かの番組のタイトルバックに流されていたのだが、その番組は覚えていない。しかし僕のジャズ史の中でも、テイク・ファイブやA列車で行こうなどとともに最も古い付き合いであり、それだけに印象が強烈であった。ジャズオルガンという楽器はきわめて音が強く、ここでもビッグ・バンドを従えての演奏だが全く引けをとらないアタックの強さオーケストラレーションを聞かせる。ジミー・スミスはヴァイブのミルト・ジャクソン、ギターのウエス・モンゴメリー、フルートのヒューバート・ロウズ同様、インパクトと個性を持ったミュージシャンだといえる。そしてこのアルバムこそそんな彼の決定版といえるベスト集である。
・「ジャズ・オルガンの決定盤」
ジミー・スミスを最初に知ったのは中学のとき。ザ・キャットといういささか印象的な曲に乗った実にソウルフルなオルガンによるジャズとの出会いだった。何かの番組のタイトルバックに流されていたのだが、その番組は覚えていない。しかし僕のジャズ史の中でも、テイク・ファイブやA列車で行こうなどとともに最も古い付き合いであり、それだけに印象が強烈であった。ジャズオルガンという楽器はきわめて音が強く、ここでもビッグ・バンドを従えての演奏だが全く引けをとらないアタックの強さオーケストラレーションを聞かせる。ジミー・スミスはヴァイブのミルト・ジャクソン、ギターのウエス・モンゴメリー、フルートのヒューバート・ロウズ同様、インパクトと個性を持ったミュージシャンだといえる。そしてこのアルバムこそそんな彼の決定版といえるベスト集である。
・「オルガンでジャズが成立するの?・・・成立しますね。」
ジミー・スミスを最初に手に取ったきっかけは、「オルガンでジャズが成立するの?ウソでしょう!」・・・程度のものでした。恥ずかしながらその程度の気持ちで聞き始めましたが、意外に迫力があり、リズム感もあり、存在感もあります。
いわば主役以外には成立しにくい楽器ですが、そのことを逆手にとって充分ジャズが成立しています。つまり、管楽器と思えばいいのです。そのジャズオルガンの中でも第一人者の第一のアルバムです。前人未踏の真っ白なキャンバスにジミー・スミスが自由に絵を描いたのですから、ジャズオルガンはここから聞き始めるべきでしょう。
・「すごいっ!」
ジミースミスの代表作ばかりがぎっしり!! 電子オルガンの元祖、「ハモンドオルガン」の音色の魅力満載!! それにしても・・・すごいテクニックだ!!
・「天才パーカーのインプロビゼーションを堪能」
チャーリー・パーカーほどアバンギャルドという言葉が似合うジャズマンも少ない。ジャズがどんどん進化し、革新的になっていく時代の渦中の人物であり、その自己破滅型の生き方ゆえ、目くるめく才能を消費してしまった天才でもある。パーカーのアドリブの断片から、どれほど多くのサックス・プレイヤーが示唆を受けたことか。ここでは1952年12月と1953年8月にニューヨークで録音された二つのセッションが収められているが、いずれも快調な演奏で吹きまくるワンホーン・アルバムであり、パーカーのインプロビゼーションを堪能するにはもってこいの内容といえよう。ザ・ソング・イズ・ユー、アイ・リメンバー・ユーといったスタンダードやチ・チ、ナウズ・ザ・タイム、コンファーメーション といったおなじみのナンバーで、イマジネイションたっぷりにに聞かせてくれる。パーソネルもアル・ヘイグ(p)、ハンク・ジョーンズ(p)、パーシー・ヒース(b)、テディ・コティック(b)、マックス・ローチ(ds)といった名手で脇を固め、リラックスした雰囲気の中で50年代に入ってからの屈指のプレイを見せている。「バード・アンド・ディズ」、「マセイホール」と並ぶ50年代パーカーの大傑作である。
・「衝撃」
Jazzを聴き始めた大学の頃、Charlie Parker(Alto Sax)のアルバムを買ったのだが、これが(アルバム名失念)、非常に録音が悪く、「Jazzってやっぱ良く分からんな〜」なんて思い、ここ数年遠ざかっていた。
先週、AmazonでJazzアルバムを物色していたところ、Parkerの『Now's the time』が何故か目に飛び込んできた。
「失敗してもまぁいいか」等と思い(天国のParker様、心からお詫びします!!)、意を決して注文。
軽い気持ちでプレーヤーを回す。
衝撃!!!
なんじゃこりゃあ!!!
凄まじい!!!
聴く者の心を解放する強靭な音色、スリル満点のスピード感、豊穣なアドリブ、突き刺すようなリズム・センス。
最近はPianoを中心にJazzを聴いていたが、Parkerの強力な引力に完全にロックオン。
今日は、Parkerから遠ざかっていた何年間を後悔するのと同時に、彼のJazzとこれから歩んでいける未来に感謝する一日となった。
・「Brownie の歌」
ラジオから流れてきたとき、天真爛漫なトランペットの音色に打ちのめされた。今まで Clifford Brownの名前を知っていたが、レコードは聴いたことない、という人は、まずこのアルバムから聞いてみることをお勧めします。
・「狂気の入り口に佇む様な美しさ。」
美しいです。その美しさは、袖の下に隠しながら剃刀の刃を手首にあてているような狂気を感じます。純粋に美しさを求め過ぎたゆえにブラウニーの持つ本質的な狂気が表面化されてしまったように感じました。夜中に一人雰囲気を楽しむ為にJAZZを聴くと言う話を聞きますが、このアルバムはそう言う聴き方をするには危険過ぎるかもしれません。
JAZZを語る人にも手に余る作品かもしれません。その美しさゆえにJAZZと言う言葉を越えたうえでJAZZが成り立っています。結果的にキャノンボール等のウィズ・ストリングスとは少し志向の違うものになっています。
・「冴え渡るブラウニーのソロ。しかし・・・・・・。 」
伝説の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンには不要なレコードなどなく、全てが貴重なものであるといわれる。同じ天才ながらも演奏にムラのあったチャーリー・パーカとは明らかに異なりwith Storingusの場合も、パーカーのそれとよく比較されるが、パーカーの場合は自身それを欲したとしても、陳腐なアレンジも災いし、明らかに緊張感のない演奏になっている。ブラウンのものを聴くと、パーカーのそれよりアレンジやバックのオーケストラはましなようだし、ブラウンのソロだけを取れば冴え渡っている。しかし結局ストリングスのアレンジと、ブラウンのソロがやはりどこかちぐはぐに感じられる。もちろんワンホーンでもバックのピアノやドラムスの古さを感じることはよくあるが、その場合のオールド・ファッションなセンスは、かえって(ストリングスとは違った)いい意味での時代性を感じさせてくれる。ということで、これは失敗作ではないものの、残念ながらブラウンの作品の中では少し魅力ダウンのアルバムということになってしまう。やはり企画ものには落とし穴があるのだ。
・「冴え渡るブラウニーのソロ。しかし・・・・・・。」
伝説の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンには不要なレコードなどなく、全てが貴重なものであるといわれる。同じ天才ながらも演奏にムラのあったチャーリー・パーカとは明らかに異なりwith Storingusの場合も、パーカーのそれとよく比較されるが、パーカーの場合は自身それを欲したとしても、陳腐なアレンジも災いし、明らかに緊張感のない演奏になっている。ブラウンのものを聴くと、パーカーのそれよりアレンジやバックのオーケストラはましなようだし、ブラウンのソロだけを取れば冴え渡っている。しかし結局ストリングスのアレンジと、ブラウンのソロがやはりどこかちぐはぐに感じられる。もちろんワンホーンでもバックのピアノやドラムスの古さを感じることはよくあるが、その場合のオールド・ファッションなセンスは、かえって(ストリングスとは違った)いい意味での時代性を感じさせてくれる。ということで、これは失敗作ではないものの、残念ながらブラウンの作品の中では少し魅力ダウンのアルバムということになってしまう。やはり企画ものには落とし穴があるのだ。
・「ブラウニーの中でも毛色の変った1枚」
ブラウニーの全作品、はたまたエマーシー盤のブラウニーの中でも毛色の変わった一作です。ストリングスの伴奏でブラウニーに歌手のように歌曲をトランペットで歌わせようという制作。
歌謡曲が得意だったマーキュリーのジャズ部門、エマーシーらしいと言えばらしいプロデュースかもしれません。
・「こういうエヴァンスもいい」
1968年のモントゥルー・ジャズ・フェスティバルでのライブ演奏を収録。最初のミュージシャン紹介から最後の盛り上がりまで、臨場感たっぷり。エヴァンスのピアノにゴメスのベースが絡みつき、さらにエヴァンスが疾走を続けるという個性と個性のぶつかりあい、つまりはスリリングなインタープレイが展開。ゴメスが目立とうとし出過ぎ、という声もありますが、こういうエヴァンスもいいなあと思わせてくれる一枚。グラミー賞受賞も大いにうなずける。
・「官能的なエヴァンスの演奏」
「いつか王子様」のアドリブの流れるような指さばきは聞いていると気持ちよくなってくる!ラファロとの演奏に匹敵します!他の曲もエヴァンスがアグレッシブで熱気があっていいです。
ただしドラマーが少し叩きすぎかな。特にナーディス(ライブだから仕方ないけど・・・)ジャック・デジョネットはキースジャレットトリオの印象が強いのでエヴァンスにはあっていない気がする・・
でもエヴァンスの好きなアルバム5本の指に入ります!
・「スタン・ゲッツの最高作」
ジャズ・テナーといえば、コルトレーンやソニー・ロリンズのような、サブ・トーンの入った渋い音をまず思い浮かべる。ところが、ゲッツのサウンドはむしろクラッシック奏法に近い、芯の詰まった、それでいて実にまろやかなサウンドだ。まろやかなサウンドにもかかわらず、演奏はスリリングで、ぐいぐい引き込まれてしまう。ジャズ・サキソフォーン愛好者なら必ず聴いて欲しい一枚だ。
・「心身ともに充実。「ゲッツ節」全開」
ゲッツの黄金時代はやはり「ヴァーヴ」レーベル時代だろう。心身ともに充実。力がありながら歌心のある演奏にあふれている。曲は「星影のステラ」「ティス・オータム」「ボディーアンドソウル」など美しい名曲ばかり。後に「ジョルドゥー」という名曲を「フライト・トゥー・デンマーク」に吹き込むデューク・ジョーダンの粋なピアノ、ジェリー・マリガンとの演奏で有名なビル・クロウの端正なベースもいい。ほんとうにゲッツは聴かせ上手だ。「ゲッツ節」全開のアルバム。いつまでも飽きないし、繰り返して聴きたくなる一枚。1952年の録音だが、24ビットのリマスターなので音もいい。(松本敏之)
・「まちがいなく愛聴盤になるでしょう」
スタン・ゲッツの黄金時代はやはりヴァーヴ・レコード時代だ。その中でも「スイート・レイン」と並ぶ名盤がこれだ。「星影のステラ」「ティス・オータム」「ボディー・アンド・ソウル」などの名曲が満載。テナーサックスの「粋人」ゲッツの音はあくまでマイルドで、余韻が長く、聴く者を引き込む。のちに「ジョルドゥー」でブレークする前のデューク・ジョーダンのピアノもごきげん。きっと愛聴盤になるでしょう。この値段、ぜったいにお買い得です。(松本敏之)
・「じわり、じわり」
この盤は13~16曲目がボーナストラックとして追加されています。同名盤でも、他のCDを買ってしまうと4曲損をしてしまうのでご注意ください。1~12はにくいギターを聞かせるジミー・レイニーを含むクインテットで、13~16はカルテットです。メンバーも全員(当然ゲッツ以外)違います。こちらは、個人的にドラムがマックス・ローチなのでひいきにしてます。
さて、内容ですが、16曲も入っていることからも想像できるように1曲平均時間は3分前後です。なので、1曲1曲の重さはなく。はじめ聞いたときは、はっきり言ってパッとしないなぁ~、と思いました。それでも、個人的に1,11は「いいねぇ~」などと、うなっていましたが・・・
でも、しばらくして気づいたことは、今日は何を聞こうかなぁ。と思ったときに、何気!なくこのCDに手が伸びるのです。そして、1順しても、また、聞きたくなります。それを繰り返しているうちにそのうちメロディーを口ずさみ始めていました。う~ん、ゲッツさんの吹くメロディーは綺麗だなぁ。
ということで、僕にとってはじっくり聞くタイプのCDではなく、気づくとそこにあるといった、感じです。
・「笑 ジャケットとイメージ違うじゃん!!!?」
とか思いつつ聞いてると素敵ですねなかなか。お得ですね~!ジャズ聞きたい方の入門とはいいきれませんが~いきなりハードなロックを聴くよりもこちらのほうがベストです。
・「大都会の夜にピッタリ」
数年前、テレビコマーシャルで「プレリュード ホ短調」が使われてブレークしたアルバムだが、「カーニバルの朝」もいい。バリトン・サックスというサックスの中でもマイナーな重い楽器を、ジェリー・マリガンは実に軽々と演奏する。バリトン・サックスというと、マリガン以外に思い出せないほどだ。40年も前のアルバムなのに、おしゃれで都会的。聴けば、ニューヨークの夜景が思い浮かぶ。ジャケットのイラストもおしゃれで、古くさくない。ジャズ名盤100枚なんていう企画があったら絶対入れたい一枚。(松本敏之)
・「キャノンボールの最高傑作」
マイルス・デイビスのセクステットに在籍中、シカゴに客演した際に録音した名盤。いわゆるボス、マイルスの目を盗んで決行したスリリングなスタジオ録音である。結果的にはコルトレーンとキャノンボールというテナーとアルトのダブル・サックスのフロントラインだが、当時の二人はマイルスの元で互いに刺激しあい、影響を与えあいながら急激に成長を遂げていた時期でもあった。コルトレーンはモードとシーツ・オフ・サウンズの完成を、キャノンボールもモーダルなセンスと持ち前のアドリブに磨きをかけていた。「ライムハウス・ブルース」ではトロンボーンのJ&Kのように類似したサックスが双生児のように絡みながらもそれぞれの個性と早いテンポのアドリブで火花を散らしている。「アラバマに星墜ちて」ではキャノンボールのゆったりとしたソロが聞かれ、ボスがいないゆったりと寛いだ雰囲気が伝わってくる。このアルバムに関していえば、キャノンボールがコルトレーンに競り勝っている印象を受ける。独立後キャノンボールはファンキーな人気コンボで大成功し、数々の代表作をのこすことになるが、僕はこのアルバムでのキャノンボールこそ彼の本領を発揮した最高傑作だといえるのではないかと思っている。ちなみに、サムシング・エルスもイン・シカゴも実質上というよりは名義上のリーダーだが、案外そんなときに傑作を残しているというのも興味深い事実である。
・「私はコレでビルエバンズにハマりました!」
ビルエバンズの中ではもっとも聴いた回数の多いCDです。大学生の頃にこのアルバムと知り合って、40歳になった今でも一年に数回は聴いています。なんというか気合の入るといいますか、エバンズのじっとりした暗さはあまりありませんが、まじめに聴けるといいますか、なんともいいんですねコレが。
バーブなのにモゴモゴとしていない録音もいいですし。いいですよ!
・「湖面を流れるリリカルなピアノ」
お城のジャケットにフランス語によるメンバー紹介。異国情緒が漂うスイスはモントレーのレマン湖畔でのライブ。エバンスのライブというと、Waltz For Deby と Sunday At Village Vanguardが有名だ。クラブの狭い空間でのしっとりとしたリリカルなピアノトリオもいいですが、野外のオープンスペースでの開放感を感じるこのライブもまた素晴らしい。Vanguardライブでのスコット・ラファロとポール・モチアンに替わって、エディ・ゴメス(Bass)とジャック・デジョネット(drums)が今回のアカンパニストとなる。ラファロに勝るとも劣らない雄弁でよくスゥイングするゴメスのベース。モチアンよりパワフルでドライブするデジョネットのドラムス。この両者に触発されエバンスが発止とした爽やかなピアノを聞かせる。ラファロ、モチアンとのライブ程の鬼気迫る緊張感には欠けるが、このトリオのゆるやかな一体感もまた絶妙だ。ベードラなしのバラードI Love You Porgyでのエバンスのピアノソロは絶品。透明感溢れるピアノの音が湖面を流れる穏やかな空気に吸い込まれていく感じがとても素敵だ。不思議なことに、本盤でのゴメス、デジョネットのプレイがうるさいと感じる人がいるようだが、この二人が出しゃばってトリオのバランスを崩しているとは決して思えない。インタープレイとインプロビゼーションがジャズの売りものですので、そこんとこひとつよろしくお願いいたします。
・「世界初リリースの6曲を含むリイシュー」
ビルエヴァンス初のソロピアノアルバムがこの"Alone"だ。クレディットによると1968年の9月23日、同年10月8日、21日の三日間に渡りニューヨークのウエッブスターホールで録音となっていいる。エヴァンスのソロピアノをたっぷりと楽しめる、ファンの間では既に名盤として名の通った作品だ。全曲がバラッドになっていて、内省的でリリカルなメロディが横溢している。後に彼自身の弁でも、「初めて自分自身が美しいピアノの音と一体になれた」と語っている程だ。特に最後の15分に渡る"Never Let Me Go"が圧巻だ。さてそのような本盤の売りだが、6曲目から12曲目のオルタネイトテイクが全て未発表曲となっている。但し、12曲目はアローンが初CD化された時にボーナストラックとしてリリースされていた。問題は6曲目から11曲目までの6曲で、本2005年リイシューCDで世界初で発表されたものだ。といことはあの18枚組CD"Complete Bill Evans On Verve"にも収録されていなかった"貴重な"オルタネイトテイクとなる。まずはあのBill Evans Albumでエレピを交えて演った"The Two Lonely People"の完アコ初テイクだ。この頃はまだ"The Man And Woman"というタイトルだったらしい。その他のオルタネイトテイクは、聞き比べると、マスターテイクには敵わない。だが、そこはエヴァンスらしく所々弾き方を変えているととこらがやはりミソといえる。そして、エヴァンスがこのAloneの制作に並々ならぬ意欲を持って望み、何度もテイクを取り直しながら("Midnight Mood"ではHelen Keeneの"Take Thirteen"との声が聞こえる)多くの時間を費やしていたことがわかる。
・「アグレッシヴ」
スコット・ラファロ、ポール・モチアンを擁した所謂「リヴァ―サイド4部作」を購入して以来、暫くの間、エヴァンスのアルバムには手を出していませんでした。ある時、何かの本でこのアルバムに触れているのを見つけ、半ば衝動買いのように店に向かったのを憶えています。
内容は良いです。前述のリヴァ―サイドの諸作に聴ける神懸り的な凄さには及びませんが、然しあれが特別なのだと考えれば、相当秀逸なピアノトリオ作品と言えるでしょう。ドライヴしています。後年のエヴァンスの、力強くハードなプレイの契機となった作品のようです。お奨め。
・「ハードバップの一つの完成形」
クリフォード.ブラウンのプレイはファッツ.,ナヴァロ直系で、明朗で非常によく歌うもので、ジャズトランペット吹きの多くが理想的なプレイヤーと挙げる名手であることは今更説明不要だろう。本作はそんな彼の作品の中でも最も完成度が高く、人気のある作品である。オープニングのチェロキーからエンディングのA Trainまで、一気呵成に聴けてしまう。そこには、マイルスやドーハムのような陰影は全くなく、ただただ吹くことが楽しくて仕方ないという雰囲気に満ちている。5人全員が楽しんで演奏している感じがありありと伝わってくるのだ。ジャズトランペットのアルバムとしてだけでなく、ジャズの名盤として十指にかならず入ってくるであろう名盤です。
・「ジャズの幸せがいっぱい」
1955年2月23-25日録音。パーソナルは、クリフォード・ブラウン(tp)、マックス・ローチ(ds)、ハロルド・ランド(ts)、ジョージ・モロウ(b)、リッチィー・パウエル(p)。メンバーの息のあいかたが尋常ではない。
ぼくはこのアルバム、後ろに行くほど好きだ。『George's Dilemma』のマックス・ローチのシンバルの鳴り方あたりから、メンバーがジャズを演奏するのがこの上なく愉しい、と言いたそうな演奏になってくる。特に最後の2曲、『If I Love Again』と『Take The 'A' Train』が素晴らしい。『Take The 'A' Train』の列車を模したような演奏や展開の素晴らしさ、そしてジャズを演ずる愉しさが伝わってくる。
マイルスの暗いペットもいいが、いつも暖かいハートに満ちたクリフォード・ブラウンのペットも捨てがたい。ジャズの幸せがいっぱいだ。
・「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」
個人的には、ブラウン=ローチ双頭コンボの諸作と54年のバードランドのアート・ブレイキーとの共演盤を比較した場合、後者のライブが好きだ。これは内容云々というより、その記録から伝わってくる熱と臨場感、音の質のような漠然としたものでうまく説明ができない。もちろん音楽性やグループとしてのまとまりなどに関してはブラウン=ローチに軍配が上がることは否定しようがないであろうが。スタディ・イン・ブラウンはそんな中でもかなりできのいいアルバムである。「チェロキー」に始まり、「A列車で行こう」といったスタンダードをはじめとする名演オン・パレードである。特に「ジョージズ・ジレンマ」や「サンデュ」などは記憶に残る素晴らしい演奏である。ブラウンのトランペットは音色、アタック、フレージング、メロディーラインの構成など、どれをとっても完璧なもので、天才の名をほしいままにしている。アドリブに関していえば当時のマイルスがどう転んでも勝ち目はない。マイルスはブラウンという太陽のような資質を持った天才の存在で、月のようなマイナーで静かなジャズへ自閉するしかなかったのであろう。ただし僕は、両者の音楽家としての総合力においてマイルスが上回り、ブラウンはまだ、その素質を外に向かって開放しただけで、本格的な彼の音楽世界の構築する前に、この世を去ってしまったと思っている。このアルバムでも、様々な曲を見事に演じきっているが、絵画でいえば珠玉の小品を(それも文字通り習作として)残し、本格的な問題作、大作に至らぬままであったといえよう。アドリブは完璧であったが、開放系のブラウンの世界しか垣間見ることができないのだ。マイルスのように自閉=醸成にいたっていないのだ。それが贅沢な、ないものねだりと百も承知だが、素晴らしいアルバムだけにブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果を評価しつつも、その部分の苛立ちを余計に感じてしまう。
・「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」
個人的には、ブラウン=ローチ双頭コンボの諸作と54年のバードランドのアート・ブレイキーとの共演盤を比較した場合、後者のライブが好きだ。これは内容云々というより、その記録から伝わってくる熱と臨場感、音の質のような漠然としたものでうまく説明ができない。もちろん音楽性やグループとしてのまとまりなどに関してはブラウン=ローチに軍配が上がることは否定しようがないであろうが。スタディ・イン・ブラウンはそんな中でもかなりできのいいアルバムである。「チェロキー」に始まり、「A列車で行こう」といったスタンダードをはじめとする名演オン・パレードである。特に「ジョージズ・ジレンマ」や「サンデュ」などは記憶に残る素晴らしい演奏である。ブラウンのトランペットは音色、アタック、フレージング、メロディーラインの構成など、どれをとっても完璧なもので、天才の名をほしいままにしている。アドリブに関していえば当時のマイルスがどう転んでも勝ち目はない。マイルスはブラウンという太陽のような資質を持った天才の存在で、月のようなマイナーで静かなジャズへ自閉するしかなかったのであろう。ただし僕は、両者の音楽家としての総合力においてマイルスが上回り、ブラウンはまだ、その素質を外に向かって開放しただけで、本格的な彼の音楽世界の構築する前に、この世を去ってしまったと思っている。このアルバムでも、様々な曲を見事に演じきっているが、絵画でいえば珠玉の小品を(それも文字通り習作として)残し、本格的な問題作、大作に至らぬままであったといえよう。アドリブは完璧であったが、開放系のブラウンの世界しか垣間見ることができないのだ。マイルスのように自閉=醸成にいたっていないのだ。それが贅沢な、ないものねだりと百も承知だが、素晴らしいアルバムだけにブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果を評価しつつも、その部分の苛立ちを余計に感じてしまう。
・「ブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果と苛立ち」
個人的には、ブラウン=ローチ双頭コンボの諸作と54年のバードランドのアート・ブレイキーとの共演盤を比較した場合、後者のライブが好きだ。これは内容云々というより、その記録から伝わってくる熱と臨場感、音の質のような漠然としたものでうまく説明ができない。もちろん音楽性やグループとしてのまとまりなどに関してはブラウン=ローチに軍配が上がることは否定しようがないであろうが。スタディ・イン・ブラウンはそんな中でもかなりできのいいアルバムである。「チェロキー」に始まり、「A列車で行こう」といったスタンダードをはじめとする名演オン・パレードである。特に「ジョージズ・ジレンマ」や「サンデュ」などは記憶に残る素晴らしい演奏である。ブラウンのトランペットは音色、アタック、フレージング、メロディーラインの構成など、どれをとっても完璧なもので、天才の名をほしいままにしている。アドリブに関していえば当時のマイルスがどう転んでも勝ち目はない。マイルスはブラウンという太陽のような資質を持った天才の存在で、月のようなマイナーで静かなジャズへ自閉するしかなかったのであろう。ただし僕は、両者の音楽家としての総合力においてマイルスが上回り、ブラウンはまだ、その素質を外に向かって開放しただけで、本格的な彼の音楽世界の構築する前に、この世を去ってしまったと思っている。このアルバムでも、様々な曲を見事に演じきっているが、絵画でいえば珠玉の小品を(それも文字通り習作として)残し、本格的な問題作、大作に至らぬままであったといえよう。アドリブは完璧であったが、開放系のブラウンの世界しか垣間見ることができないのだ。マイルスのように自閉=醸成にいたっていないのだ。それが贅沢な、ないものねだりと百も承知だが、素晴らしいアルバムだけにブラウン=ローチ・コーポレイテッドの成果を評価しつつも、その部分の苛立ちを余計に感じてしまう。
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