天然コケッコー (詳細)
夏帆(俳優), 山下敦弘(俳優), 岡田将生(俳優), 夏川結衣(俳優), 佐藤浩市(俳優), 柳英里沙(俳優), 藤村聖子(俳優)
「大人のための青春映画」「もう帰ってはこないあの季節」「とても美しい日本の光景と、こどもたちの輝きに、癒されます」「今年の夏は暑かったですね。そしてその中最高の清涼感。」「静かな時が流れる。」
転々 プレミアム・エディション (詳細)
三木聡(監督), 小泉今日子(俳優), オダギリ ジョー(俳優), 岸部一徳(俳優), 岩松了(俳優), 三浦友和(俳優), 石原良純(俳優), 笹野高史(俳優), ふせえり: 松重豊(俳優), 吉高由里子(俳優)
「深まり行く秋の東京の景観に、人間模様が切なく心にしみてくる」「三木監督×オダギリジョー×三浦友和」「オススメ」「せつない東京。」「長い夜にひとりで見る映画。」
「生き難さを感じている人に(ネタばれあり注意)」「当たり前そうで、当たり前じゃない世界」「ゆる〜」「見えているもの」「何が大事か教えてもらいました。」
かもめ食堂 (詳細)
荻上直子(監督), 小林聡美(俳優), 片桐はいり(俳優), もたいまさこ(俳優), 群ようこ(原著)
「構えない、作為のない、すばらしさ」「日常生活から逃避したいあなたへの究極癒しMovie」「お話は淡々としているが傑作!!」「ゆったりとした気分に包まれる、素敵な映画です」「かもめ同好会」
すいか DVD-BOX (4枚組) (詳細)
小林聡美(俳優), ともさかりえ(俳優), 市川実日子(俳優), 高橋克実(俳優), 金子貴俊(俳優), 小泉今日子(俳優), もたいまさこ(俳優), 浅丘ルリ子(俳優), 木皿泉(脚本)
「特典映像はBOXのみ収録です!!」「すいかフォーエバー!」「夏になると・・」「じんわり染みるドラマです。」「よし、料理をしよう!」
ニライカナイからの手紙 (詳細)
熊澤尚人(監督), 蒼井優(俳優), 平良進(俳優), 南果歩(俳優), 金井勇太(俳優), かわい瞳(俳優), 比嘉愛未(俳優), 中村愛美(俳優), 斎藤歩(俳優), 前田吟(俳優)
「本当に素敵な作品です」「こころが疲れたときに観てください」「娘を思う母の気持ちに泣かされます」「竹富島の『うつぐみの精神』に感動です」「竹富島に行きたくなった〜」
虹の女神 Rainbow Song (詳細)
熊澤尚人(監督), 市原隼人(俳優), 上野樹里(俳優), 蒼井優(俳優), 佐々木蔵之介(俳優), 相田翔子(俳優), 酒井若菜(俳優), 小日向文世(俳優), 桜井亜美(脚本), 齊藤美如(脚本)
「こんなに不器用でみっともなくて、でも切なくて愛おしい“愛の告白”は滅多にない。秀作。」「確かに虹の女神がそこにいた」「もう一度あなたに会いたい」「悲しいまでの繊細さで丁寧に作りこまれた名作」「映画を愛するひとのための映画。。。秀作です」
ジョゼと虎と魚たち(通常版) (詳細)
犬童一心(監督), 妻夫木聡(俳優), 池脇千鶴(俳優), 上野樹里(俳優), 新井浩文(俳優), 新屋英子(俳優), 田辺聖子(原著), 渡辺あや(脚本)
「人生最高の一本」「よかった!」「ジョゼに恋させてくれる116分間」「いい!」「気持ち」
バーバー吉野 スペシャル・エディション (詳細)
荻上直子(監督), もたいまさこ(俳優), 米田良(俳優), 大川翔太(俳優)
「笑えて、かつ、後味のさわやかな作品」「かつて少年だった方に見てほしいです」「もたいまさこ的世界」「ほのぼのワールドに満足」「新人女性監督、イイゾ」
少年時代 (詳細)
篠田正浩(監督), 藤田哲也(俳優), 岩下志麻(俳優), 仙道敦子(俳優), 藤子不二雄A(原著), 山田太一(脚本)
「いつのまに出てた!?」「長年の念願遂に叶う」「美しい、そしてせつない」「これは良い」「こんな映画があったのですね、、、」
・「大人のための青春映画」
本DVDセットの最大の魅力はDISC2のメイキングでしょう。たっぷり50分、撮影風景や舞台裏が覗けます。子供たちが天コケのキャラそのままで、もう一つの天コケを観てる気分になれます。島根の美しい風景が、映画の中の切り取られた風景ではなく自然のままに楽しめるのも嬉しい。
未使用シーン集は「これは使っても良かったんじゃない?」と思うようなシーンもあって必見です。くるりのPVは映画のシーンのみを紡いだ構成で、映画のダイジェストのよう。天コケもう1回観たいけど時間がない、という時に観れば映画を見返した気分になれます。
ファンの方は是非初回生産版を手に入れてください。
【映画について(ネタばれあり)】
若者は重いテーマや突き刺すようなメッセージ色の強い映画をどんどん観れば良い。緻密に練られた脚本や意外な展開に興奮すれば良い。この映画は、そんな映画は見飽きた大人を単純に楽しませてくれるためのものでは無いかと思います。
大人になる過程での現実の壁、子供ゆえの無力さ、大人の都合に振り回される子供たち・・そんな定番の設定は全くない。田舎っ子も都会っ子も同じ。
親の離婚問題? 障害(親の反対)のある恋? 結局は切ない別れ?こちらが予想する定番の展開は全て肩透かしを喰らいます。多くの映画を観てきた人ほど新鮮に感じるのではないでしょうか。
同世代の人が観るとリアリティに欠ける部分はあるかもしれない。しかし大人には、単純に「あの頃に戻りたいなぁ」と思わせてくれるのです。
「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、些細なことが急に輝いて見えてくる」「いつか、こうして皆で登校したことが夢みたいに思うときが来るのかもしれない」大人なら誰もが思い当たるセリフ。手の掛かる我が子を見ながら、これも夢のように感じるときが来るのかななどと目を細めます。これらのセリフは原作には見当たらなかったので、脚本の渡辺さんが上手にテーマづけしたなと思います。
後世に残したい作品と言えます。
・「もう帰ってはこないあの季節」
映画は天然コケッコーの大沢君とそよの出会いから高校入学までを原作を忠実に再現しています。特に事件もおきないし、なにか大きなサプライズがあるわけでもない。風景と音楽と役者だけで成り立ってる、けど凄くロマンチックで切ない。
多分、そこには一瞬、一瞬の美しさがあるからだと思います。「もうすぐ消えてなくなるかもしれんと思やあ、 ささいなことが急に輝いて見えてきてしまう」そよが大沢君にぽつりと言ったこの台詞こそ、この映画の本質なのかもしれません。
時間は常に流れていきます。きっと、彼らの恋も、そよの暮らしも、周りの人たちと変わったり、別れたりしていかないときがきます。それが生きるということです。そよも大沢君もまだ、それには気づいていません。多分、それが終わったと気づくときが青春の終わりなのかもしれません。
僕も舞台となった浜田から大学進学を機に東京に出てきたので、余計色んなことを考えてしまいました。この映画はいい青春映画です。その季節を過ごしてる少年少女ならきっと気恥ずかしくなったりしながら見れるものだと思います。ただ、その季節を過ぎたばかりの僕にはノスタルジーや切なさが強く染みこみました。きっと見る歳によって、見方がいろいろ変わっていく映画なんだと思います。
いつか、この映画を見て、全てが愛しく見れたときが本当に大人になることなのかな。
・「とても美しい日本の光景と、こどもたちの輝きに、癒されます」
これって日本の”スタンド・バイ・ミー”かもしれない。。。地方の小+中学の分校に通う、ほのぼの、純粋な少年少女のものがたり。実写版トトロみたいな雰囲気もあります。
都会のオトナからみたら何でもない、さりげない日常。でも、ここで生きるこどもたちにとっては大変な出来事の連続。そんな中、周囲の人々とのふれあいのあたたかさ、ゆっくりと流れてゆく季節の変化。。。そしてわたしたちがどこかに忘れてしまっていたような、とっても懐かしくて美しい、日本の田園と、海と、山の豊かな情景。見終わると癒されたような、なんとも豊かな気持ちになってしまいました。
せちがらい世の中で、みるものをほっと(ポ〜ッと?)させてくれる貴重な映画です。親子でもカップルでもどなたでも楽しめる作品に仕上がっていて、2007年の日本映画の佳作のひとつだとおもいます。個人的にはなんだかこどものころの、ゆったりとした、すなおな気持ちに戻れる感じがしました。原作とあわせて味あうと、さらにこの作品のよさ、価値が深く実感できるようにおもいます。
・「今年の夏は暑かったですね。そしてその中最高の清涼感。」
この夏東京に行った時に弟から薦められて新宿で見た作品です。これは素晴らしい。暑く暑くてたまらなかった今年の夏、一服の清涼剤となった最高の作品です。ああ、清々しくてそして和みます。それは冷房の効いた映画館だったからだけではありません。人里離れた島根の田舎町の開放感、清涼感、そして思春期の少女が織りなす純粋な世界が初々しく、心の底から涼めたからです。 物語では劇的なドラマはほとんど起こらないと言って良いです。東京からの転校生と、そして浜田の町で起こっていくちょっとした出来事、女子中学生としての等身大の世界観の中でドラマはそよかに揺れ動きます。私は今道東の片田舎で高校教師をしていますが、そこにも人間の生活が息づき、人々が織りなすドラマが存在し、高校生の数は少なくともしかし彼らは一瞬が永遠にも思える素晴らしい時を生きています。それは札幌や東京のような大都市でも変わらない、普遍の人間ドラマなのです。いみじくも修学旅行先の新宿駅で右往左往し、うだるような暑さの中重い荷物を抱えて貧血で倒れ、色々とカルチャーショックを受けながらもその中で故郷に相通じるものや新鮮な発見をしたりした経験は誰にも思い当たることがあるのではないでしょうか。『リンダリンダリンダ』でもそうでしたが、山下監督はこういう誰もの記憶の底にある、普通でしかし特別だった懐かしい風景・心象を作り上げるのが実に上手いです。 夏帆はこの映画で初めて知りましたが、思春期の女の子のイノセンスを見事に演じて一発でファンになりました。デビューした頃の薬師丸ひろ子なんかの感じに近いですね。その他の子役もナチュラルな魅力を遺憾なく発揮していてこれは監督の手腕故でしょう。地味な作品ですがハリウッド大作では絶対に味わえない丹精で粋な素晴らしさがあります。押しつけがましくない美しさ・楽しさ・感動・共感があります。素晴らしい作品です。
・「静かな時が流れる。」
何十億、何百億という金をかけなくても人々のこころに深く残る映画はつくれるのです。それを、この映画は証明してくれました。静かに流れる時間の中で、そよちゃんは静かに成長していきます。この映画は、日本の宝です。いいえ、書きすぎでも、思い入れが大きいからでもありません。また、友達と観ます。
・「深まり行く秋の東京の景観に、人間模様が切なく心にしみてくる」
オダジョー演じる法学部”8年生”フミヤと、コワオモテの借金取り福原の長い”散歩”。福原は奥さんを殺しているのだが、フミヤとの道中で人間的なユーモアと、奥深い人情味をみせてゆく。東京の秋、散歩ならではの景観をぽ〜っと見ているうちに引き込まれ、そしてラストが近づくにつれ、なんともいえない切なさが胸にこみ上げて来る。。。
福原の散歩は重荷を降ろしていく儀式のようだ。そしてこれは吉祥寺から霞が関まで転々と歩くふたりの、失われた家族の物語でもある。福原の自首前日、二人はスナックのママ麻紀子 (小泉今日子さん)の家で、その姪と4人で、あたかもホンモノの家族のようにカレーライスを食べる。ここでのオダジョーの泣きのシーンがじ〜んとくる。ひとは孤島でありえないということばをおもいだす。終盤、彼らが訪れる遊園地の場面はただ切なく、こころに沁みてくる。ラストは。。。書いてはいけないでしょう、この佳作にふさわしい、心に残る名場面とおもいます。
エンディングテーマは70年代人気のあったムーンライダーズ。この映画、今の東京を描いているのだが、どこか70年代のひとびとの情景を眺めているような、ノスタルジックな雰囲気でした。笑えて、泣けて、ゆったりと時間が流れてゆくような、そしてしみじみとできる良作。東京の秋の散歩気分でどうぞ。星5つです。
・「三木監督×オダギリジョー×三浦友和」
三木監督の中では一番心にぐっとくる作品です。もちろん今までみたいに小ネタも満載ですが、小ネタがメインになりつつある前回の作品とは違い、今回は東京を転々としてる男二人を邪魔しないように、適度にちりばめられています。だからやっぱり心に残るのはオダギリジョーと三浦友和ふたりのやり取りであり、ふたりの言葉。切ないけど、あったかくなりました。
何も考えず笑いたいときは『時効警察』、ほっこり浸りたい時は『転々』がオススメです。
・「オススメ」
これは、とにかくオススメ。見たら「あぁ見てよかった」と思える暖かい映画。
・「せつない東京。」
もしも『図鑑に載ってない虫』が最新作であったら、三木ワールドは意外と果てがあったかもしれない。正直、飽きが来ていたかもしれない。
ところが、『転々』である。
いつもの三木節が、あの愛おしい小ネタたちが、実は見た目の何倍もの力を持っていたことを知る。
『ダメジン』の終盤、『亀は・・・』でスパイが地下世界に戻ってしまうシーン、『時効警察』の最終回の終盤のバスでの会話、『帰・時効警察』最終回のおじさんの家、地震直前のふたりの会話・・・
思えば、実はこういう手法はちゃんと確信犯的に持っていたのだ。三木監督は。ジーンとするシーンを、思いっきりミニマムにする独特の手法。
この『転々』では、それらの手法を(三木監督独自のテクニックだと思う。)チクチクと使ってくれるから、観ているこちらは大変である。
ラストはそのミニマム演出の完成形を味わうことができる。
最後は、全国区な、"はっぴいえんど"に比較して、東京ローカルな"ムーンライダーズ"だもんなあ。
せつない東京。
何度でも鑑賞できる傑作中の傑作です。
・「長い夜にひとりで見る映画。」
実は邦画独特の『間』が嫌いで邦画自体を余り観ない。しかしこの作品に限って言えば今回ばかりはその食わず嫌いが勿体ないかも。正直、エディターレビューを読んだ上でさして期待もせず鑑賞した。「ただ東京の下町を歩くだけ」の内容にこれといった興味をそそられなかったからだ。しかし意に反してなかなか良かった。確かに『間』はあるが他の邦画に見受けられるダレて無駄な『間』では無く、あるべくしてある『間』である。つまり『間』の使い方が絶妙。そして東京の風景。路地裏、児童公園、寂れた夜の時計屋、東京の狭い空しか見えない狭いビルの狭い屋上。
なぜこんなにも捉え方がうまいのかと思う。なぜか懐かしく思えてしかたなかった。東京生まれでもないのに。日本人が置き忘れてきた、と言うと言い過ぎかもしれないがバブルと供に消えていった(正確には消えてしまったのではなく時と供にどこかに潜んでしまった)なにかがこの作品にはある。最初、欝陶しく思えた三浦友和の長い後ろ髪でさえ最後にはしっくり見えてくるから不思議だ。
深夜ドラマ「時効警察」の雰囲気が好きだった人には勿論、日常の些細なことに苛々し疲れきっている現代人に特にお勧めしたい逸品。
・「生き難さを感じている人に(ネタばれあり注意)」
DVDにて鑑賞しました。
「(編み目が揃ってるけど)、面白みがない」とほぐそうとしている主人公の台詞に象徴されている、優等生特有のコンプレックス。普段社会的規範やら、様々なしがらみに縛られているだけに、ホリデーくらい人のことは気にせずのんびりしたい、放っておいてほしい、と思っていながら、やっぱり最後は優等生になってしまう。
でも、そんな人たちが集まると、それはそれでここちよい。
何もおこらないのに、見終わったらぽろりと涙が落ちました。精神的にデトックスされたのかもしれません。
何回も見直す映画になりそうです。
・「当たり前そうで、当たり前じゃない世界」
不思議な映画だ。めがねをかけた人物たちが織りなす物語。これといって大きな事件が起こるわけでもなく、さりげないやりとりと会話で最後まで飽きずに観(魅)せてします。でも、そこが最大の魅力。
・「ゆる〜」
とてもゆる〜い作品で、それまで悩みをかかえてもんもんとしていたのですが、これを見終わったあとには、もう悩みなんてどうでもよくなっていました。のほほ〜んと生きればいいさ、と頭がリラックス。もたいまさこさんの微笑み、素晴らしいです。癒されます。あの、そよ風のような優しくて軽やかな存在、最高です。
「メルシー体操」にはまってしまい、何度もそこをリピートして私も体操をしました。頭も体もリラックスです。
・「見えているもの」
前作「かもめ食堂」が、とても良かったので「めがね」もDVDを購入。これもまたまた良かった。
「かもめ食堂」の延長線上にあるような作品だけれど、「めがね」の方が、より風景に力を入れている気がする。少しバランスが変わった印象。
相変わらず、まったくもって物語に起伏がない。ドラマティックな展開や歯切れの良いセリフもない。淡々。日々淡々。そこにあるのは日常。それぞれの日常。
とても気になるところ。この島の地元民は、島外からやってきた彼らをどう思っているのだろう。「メルシー体操」に参加している者もいれば、かき氷を美味しく食べている者もいるし、わざわざエビをくれる者もいるので、それほど邪険に扱われてはいない。それは確か。
でも、学校はあるし、商店もある島なのだ。無人島ではない。地元民にも、都会とは違うけれど生活はある。そのなかで彼らのような存在が、少し浮き気味に感じてしまうのは、邪推なのだろうか。
地元民は誰一人”めがね”をかけていない。本当の物が見えているのは、一体誰なのか。
ハマダとマリン・パレスの中間が、とても良い落とし所だと”常識的に”思うのだけれど、そう思う私の心が、一番”黄昏ていない”のかもしれない。
主演は小林聡美だが、もたいまさこの演技が圧倒的。色々な意味で
・「何が大事か教えてもらいました。」
離島の海、砂浜、緑……そしてめがねの人々。 そのそれぞれが、私たちの日常に必要なこと、必要でないことをゆっくりと教えてくれます。 一日の終わりのリラックスタイムとして見ると、最高にストレスフリーになれます。
ビールを飲みながら見るとなおさらいいかも知れませんね。
・「構えない、作為のない、すばらしさ」
ヘルシンキに開店した「かもめ食堂」が客がまったく来ない日々から、満席になるまでの、ただそれだけを綴った映画。なのに、すごくいいと感じてしまうのはなぜなんだろう。見終わって数ヶ月経っても、強い印象が残っているのはなぜなんだろう。
小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ・・・フツーの演技をする彼女たちの「優しさ」が出ているからだろうか。それとも、昼でも平行な日差しのヘルシンキの、ゆっくりと過ぎていく「時間」を感じ取ってしまうからだろうか。
未だにわからない。
エンディングに流れる井上陽水の「クレージーラブ」がまたいい。
監督、原作、脚本とも女性だから出る味なのだろう。今年の映画「さくらん」もそうであった。もっと女性監督、原作者、脚本家の作品を、僕は観たい!
・「日常生活から逃避したいあなたへの究極癒しMovie」
特別な事件が起きるわけではなく、日常生活(まあ、自分のとは違うが)がたんたんと描かれています。でもその日常生活が音楽のようで、美味しいコーヒーのようで、お洒落な家具のようで。 そこにあるだけで、ほっとさせてくれるものなのです。映画に出てくる食器、家具がオシャレ。フードもとても美味しそうに撮れている。仕事に疲れて帰ってきたときに、また手にとって思わず再生したくなるそんな映画です。
・「お話は淡々としているが傑作!!」
おしゃれなキッチンの佇まい、焼き立てのシナモンロールから始まり、トンカツ、ショウガ焼き、肉じゃが、そして、おにぎり、鮭の塩焼き、等々、シンプルな料理が実に美味しそう。そんな料理を作るシーンを観ている、ただそれだけで幸せな気分になってしまう...。
そもそも「フィンランドなら、何とかやっていけそうだと思った」という以上に、サチエが食堂をオープンしたいきさつは語られないし、ミドリが日本を飛び出してきた理由も分からない。ドラマティックな展開をあえて避けてる脚本なのですよ。つまり「野暮なことは聞かない」という姿勢がとても良い。オトナだね。(笑)
「やりたくないことはやらない」という姿勢も羨ましい。映画はそんなスローで暖かな映画の空気に包まれますが、「人はみんな変わっていくものですから」と、ちょっと辛味の利いたスパイスをふりかけるのも忘れない。話は全然違うものなのですが、なんか、「バクダッド・カフェ」を思い出してしまいました。
それにしても、何と言うことのないシーンで、ずいぶん笑わせてもらいましたし、小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、それぞれの強烈な個性が生きている。絶妙の間がすばらしい。エンドクレジットに流れる、井上陽水の「クレイジー・ラブ」がこれまた素晴らしい。この曲をもってくるセンスに脱帽。自由だけれど哀しく、もどかしいけれどちょっと希望がある。コメディな部分も含め、ゆったりした映画でした。
・「ゆったりとした気分に包まれる、素敵な映画です」
北欧はフィンランドの港町。その街で「かもめ食堂」を開いた小林聡美の店を、最初は片桐はいりが、次にもたいまさこが手伝うようになります。ソロだった音楽がデュエットになり、いつの間にかトリオになって、静かだけれど凛とした調べを奏でている、みたいな・・・。そんなハーモニー、生まれてくる三人の雰囲気、異国の食堂として次第に馴染んでくるお店の雰囲気が、とてもとてもよかったです。
不思議に心地よく、リラックスしたたたずまいの音楽が、またいいんですよね。ゆったりとしたフィンランドの空気にしっくり溶け込んでいる、そんな音楽による作品との絶妙なブレンド。美味いコーヒーのような、静かな風味の中に、深みとコクのある味わいをたたえているみたいな。見ている間、「この作品のたたずまい、空気感はいいなあ」と、心からくつろぐことができました。
そうそう、いくつかのシーンで、しゃけとおかかとこんぶのおにぎりを食べたくなったなあ。「おにぎりは、日本のソウル・フード」って台詞に、確かにそうだよなあ、うんうんとうなずいておりました。
見終えて、また最初からのんびり、ゆっくりと見返したくなった映画。私の心のツボのど真ん中にすこーんと、乾いたいい響きを立てて収まった一本。これはもう、すっかり気に入ってしまった。
・「かもめ同好会」
何もしない。何も悩まない。美味しいもの食べて、お茶飲んで、友達やご近所さんと何気無い会話。何事にもスローで、でも、芯は強く。ヒールの靴や、肩苦しい洋服は厳禁。自分が自分らしく出来るそんな清潔感溢れる身なり。そんな何事にも適度で、自分自身に丁度いい生活スタイル。なかなか出来てない日本人が多いよね。せめてこのDVDを家で流して、空気だけでも、スローな生活を。
・「特典映像はBOXのみ収録です!!」
ドラマに限った話ではありませんが芸術作品には、口当たりが良いものと、噛めば噛む程味が出るものとがあります。ものの好みは十人十色、全ての人に受け入れられるものなどこの世には存在しませんが、この「すいか」は先程の分類では後者にあたる、いわば「玄人受け」するドラマではないかと思います。一度見ただけでは「えっ、何これ」とちょっと戸惑う方が多いかと思います。事実オンエア中は視聴率が取れず業界的には「失敗作」ととられてしまったとも言われています。ところがそうは問屋が卸しません。「なんだ、こりゃ」と言っていた人達は幸いです。どうにも気になって仕方がないのです。時間が経てば経つ程教授のあの一言、基子さんのささやかな生き様、絆さんの苦悩、等々が頭の中を駆け巡り、確認しなくては気が済まなくなってしまいます。それで繰返し見ているうちにすいかの本当の世界が少しづつ解ってきます。第一話の教授のセリフ「居て良し」は全ストーリーを通して一番の名セリフと思います。ぜひあなたのその目、その耳で感じ取ってください。心あるドラマだと自信を持っておすすめします。
・「すいかフォーエバー!」
TV放映時、そしてDVDBOX・・・こんなに何度も見返したドラマは、俺史上初めてです。ウケる。なごむ。元気が出る。ハッとさせられ、うーむと考えさせられる。涙腺をぷるぷるとゆるめられ、そしてまたウケる。なんのメリハリもない人生を送ってきた33歳独身・信用金庫勤めのOL基子(小林聡美)のひと夏を通じて、平凡に見える日常の奥深さ、人生の面白さに迫っていくのがこのドラマです。その視点は、したたかで、ユーモラスで、痛快。観る者の目線を、ありふれた日常のかけがえのない瞬間へと向けさせ、一方で物や数字・他者との比較に牛耳られた現代の価値観に対してきっぱりとNOを突きつけます。
全エピソードが面白いんだけど、特に好きなのは最終話。信用金庫から3億円を横領し逃走を続ける、基子の同僚であり親友の馬場万里子(小泉今日子)が基子と再会するシーン。ふたりが交わすひとつひとつの台詞が奇跡のように機能して、生きることの原点に迫っていく、この一連のシークェンスはすごい。俺を何度も泣かせます。
昨日も明日も同じに見える毎日。平凡な俺たちの平凡な生活。このドラマが描いてるのは、その「平凡な人生をただ生きていく」ことの偉大さなんだと思います。とにかく面白いです。ぜひ一度見てみて下さい。
・「夏になると・・」
放送されてたときは、キャスティング的にすっごく見たいドラマであったにも関わらず、土曜日だったこともあってほとんど見れずに終わってしまったので、DVDが出てホントに良かったです!
去年の夏もいっぱい見て、今年の夏もいっぱい見ました。泣けるんだけど、決して悲しい涙ではなく、切ない涙であったり、温かい涙であったり、とにかく胸がいっぱいになる作品です。ほのぼのとした中にも、白石加代子やもたいまさこといった超個性派の方々の演技が笑えます。ほんとうに存在するんじゃないかと錯覚してしまいそうな『ハピネス三茶』や『泥舟』はすごくステキな空間で、あの世界に入りたいな~と思いました。
秋になって来年の夏まで封印しますが、2006年の夏にまたいっぱい見ることでしょう。
・「じんわり染みるドラマです。」
今時珍しい賄い付きの下宿「ハピネス三茶」を舞台に、そこに下宿する人々の人間模様を描いたドラマ。
主人公の小林聡美は30代半ばで、親と同居する信金勤めの独身OLだったが、同僚の小泉今日子の3億円横領事件をきっかけに自分の生き方にふと疑問を持ち、手始めにたまたま目にした「下宿人
募集」のチラシを頼りに「ハピネス三茶」に住み始める。
下宿人、オーナーはみな一癖ある女性ばかり、関わる人々も一風変わった人が多いが、共通点は何かしら「欠落感」を抱えて生きているということ。自分の意思で選ぶ人生、亡くなった姉恋人、生き別れた母、平凡な日常・・・。しかし、全く物語に暗さは
なく、全体的にコメディータッチではあるけれど、「笑わせよう」という笑いではなく、そこはかとなく「可笑しい」。そして、相手へのさりげない気遣いにあふれた登場人物のやり取りは、一話終わるごとに温かいもので心を満たしてくれる。
小林聡美、ともさかりえのさりげない演技、タフな小泉今日子、
「教授」にぴったりの浅丘ルリ子、そして、登場するだけで可笑しい白石加代子(小林聡美の母)と、もたいまさこ(近所のバーのオーナー)をぜひ見てください。ともさかりえ、市川実日子のファッションもとても可愛いです。
・「よし、料理をしよう!」
食べ終わり台所に重ねられたハピネス三茶の下宿人たちの食器に残された梅干しの種を見て、「ふつうに暮らす」ことの尊さに気づく。ドラマの中で馬場ちゃん(キョンキョン)が気づくのと同時に自分も気づきます。何度見ても気づくことができます。
教授(浅丘ルリコ)の教えはいつも深く胸に染み込みます。
ゆかちゃん(市川実日子)の元気レシピがやる気にさせてくれます。絆さん(ともさかりえ)と早川基子(小林聡美)の不器用な友情の芽生えが素直な気持ちにさせてくれます。
ドラマのDVDを自分が買うなんて思わなかったけど、買って良かった。
・「本当に素敵な作品です」
沖縄の竹富島の景色 と 通常の生活では忘れかけている 人のあたたかさ 時間の流れが ゆったりと スクリーンからあふれてくる映画です。主役の 蒼井優さんがとても 「風希」と 言う 女の子を素敵に演じられています。 将来ますます この映画で彼女が 気になりだしました。 自然に涙がほほを伝う 映画です。心が疲れたとき・・ 人とのかかわりに疲れたとき・・・なんにもないふとしたときなど とにかくいつでも このタイトルにひかれたら一度見ていただきたい映画です。この映画を見て 癒されたり なにか感じてくれる人がいれば素敵だなと思います。一度 ぜひ見てください。素敵な主題歌も この映画にぴったりです!
・「こころが疲れたときに観てください」
毎年夏に沖縄県八重山諸島にでかけます。石垣の離島桟橋から連絡船で10分で着く竹富島は、お気に入りのスポットで、何回か出かけました。今回DVDのパッケージを見て、バックの風景が竹富島であることがすぐわかり、この映画を観ることにしました。
美しい竹富の風景の中、時間がゆっくり流れていきます。
主人公の少女風季は6歳のときに母を竹富の港から見送ります。それ以降、母は竹富に戻らず、7歳から20歳まで風季の誕生日に毎年一通ずつ母からの手紙が届きます。14歳の誕生日のときの手紙に、風季が20歳になったら、すべての事情を説明するとありました。ストーリーのメインは18歳になった風季から始まります。高校卒業後のことに関して「一度きりの人生、やりたいことやりなさい」そう母に後押しされ、風季は竹富を出て東京でカメラマンを志します。しかし、東京での現実は辛く、くじけそうになります。19歳の誕生日に届いた手紙に「20歳の誕生日に再会するべき場所」が記されていました。この手紙がくじけそうな風季を励まします。夢に向かって邁進する19歳の風季。そして、20歳になって、風季は最後の手紙を手にします。
母役の南果歩、風季役の蒼井優の演技がとてもすばらしかった。ケータイ、メールが全盛の時代に、手紙が届くというのがいい。
最後の手紙で、思い切り泣けて、疲れたこころが癒されるを感じました。
・「娘を思う母の気持ちに泣かされます」
沖縄竹富島を舞台に繰り広げられる、母と娘の物語です。母から毎年届く手紙を心待ちにする風希の成長と、彼女の母を思う気持ちを軸にストーリーは進みます。しかしクライマックスでは、「母が娘を思う気持ち」にスイッチし、この瞬間見る者の心を大きく揺さぶります。ストーリー展開が自然なのと、主演の蒼井優の飾らない役作りが完全に調和し、完全にやられてしまうのです。泣けるという意味においてはこれだけ自然に泣ける映画はそれほど無いでしょう。心を洗いたい人、必見の作品です。
・「竹富島の『うつぐみの精神』に感動です」
去年この映画を映画館で見て大感動!映画館にいた誰もが最後のシーンで涙してました。実は私もその一人。。。その感動が忘れられず思わずまたDVDを購入し見て感動!またまた涙する。。。どうしてこんなにシンプルな映画なのに感動してしまうんだろう。。。きっとこの映画の最大のテーマになっている竹富島に昔から伝えられており今でも生きつづけている『うつぐみの精神』に違いない。昔は身近な所にどこにでもあり誰でも持っていた『うつぐみの精神』は物質が豊かになり便利になるにつれ人々は忘れてしまったのかもしれない。そんな人として大切な心をこの映画は教えてくれたような気がします。この映画を見た後実際竹富島を訪れましたが、やっぱり映画だけの世界ではなく、映画の登場する場所、人々、そして『うつぐみの精神』はそこに実際にあり、目にすることができ、体験する事ができました。
多くの人に是非この映画を見ていただき、忘れ去られようとする大切な心をもう一度思い出して大切にして欲しいと思う本当に心からオススメする一品です!
・「竹富島に行きたくなった〜」
また好きな映画がひとつ増えて嬉しい。泣けて泣けてティッシュが手放せないくらいでした。私自身、母親と離れて暮らすようになってから母親に対する思いが強くなったような気がします。だからこそおもっきし泣けたのかなあ。蒼井優ちゃんはイイ映画に出るなぁ、ほんと。かわいぃし自然だしぴったりの役だったと思います。沖縄弁もサイコウだ!!ステキだねぇ…沖縄へ行きたい、そして住みたい!!友だちや家族に見てみてって薦めたくなる映画だと思います。たくさんの人に見てほしい。
・「こんなに不器用でみっともなくて、でも切なくて愛おしい“愛の告白”は滅多にない。秀作。」
いいなぁ、この映画。観終った後、こんなに余韻を残す恋愛映画は久しぶりだ。 透明感ある繊細さと脆弱さと沈痛さに溢れていながら、それでいて、何ともユーモラスなリズムと、妙に日常的でリアルなセリフ廻しの見事な融合。文学的なチャプターで綴られた中、明らかに意識しているであろう岩井俊二「LOVE LETTER」への類似性と思い入れの深さ。“一万円札のリング”をはめ込むふたりを捉えたカメラが足元から地面にパンすると水溜りに虹が写っているシーンや、屋根の上でふたりがただ佇むシーン等での、まるで映画青年が撮ったかのような良い意味で気恥ずかしくなる映画愛に溢れた映像テクニックの懐かしさ。上野樹里&市原隼人の主演ふたりの、出会いと再会から始まる各パートでの思わず微笑んでしまいたくなるようなその掛け合いの楽しさと、出番は少ないものの、蒼井優の相変わらずのその演技の暖かさ。どれも魅力的だ。そして、映画の中盤「失恋」のチャプターで語られる智也とあおいの“互いの気持ちを素直に出せない”ふたりの“愛”の告白と言ったら、、、。本当に、こんなにも不器用でみっともなくて、でも切なくて愛おしい告白シーンは滅多にない。他のレビュアーの方も述べられている通り、主演ふたりの名演と共に、もっと話題、評価されて良い秀作。
・「確かに虹の女神がそこにいた」
久しぶりにDVDで観ましたが、映画館で感じたあの感情が色あせることなくよみがえってきました。『好き』と言うたった2文字を言いだせない、あおいの不器用さ。『本当に大切な存在』が誰か気付けない、智也の若さゆえの鈍さや弱さ。…でも、もしかしてなんとなく気付いても二人共 近くなりすぎて今の関係を壊したくないと思ってしまう、そんな気持ちもすごく分かる。そんな二人の姿は、観ていてはがゆく、いじらしくして。そして、あおいをとても愛しく感じました。ひたむきに生きるあおいを演じた上野樹里さん。確かにこの作品の中で『佐藤あおい』が存在していました。上野さんとあおいが同化している、と思えるほど。智也演じる市原隼人さんは『受け』の芝居を好演してくれたと思います。(この智也の役は実はすごく難しいと思います)小日向さん蒼井優さん佐々木蔵之介さんら脇役の皆さんもあおいや智也とのつながり、絆を演技でしっかり表現してくれています。主人公達と同世代の方にはもちろんおすすめの作品だと思いますが、学生時代が少し昔になってしまって、あの頃の感情を忘れてしまって、あくせくと仕事をしている世代の方にも観てほしい作品。仕事で疲れきった心にしみます。心にしみわたったあと、虹を観たときのような透き通った気持ちになります。大切にしたい作品の一つです。
・「もう一度あなたに会いたい」
予告で流れる智也のセリフ、「もう一度あなたに会いたい。」よく聞くセリフですが本編を見終わったあと見たらこのセリフに込められてる思いが溢れてきました。切ない、苦いそんな映画です。
あ、終わった。そう思った直後流れるエンディング。本編では涙が目に溜まるくらいでしたがエンドロールで涙がポロポロでました。見終わったあと何か足りないような焦燥感。きっとこの気持ちは智也が感じてる気持ちなのかなと思いました。
お互い不器用ですれ違っていた二人。お祭りのときからあおいの気持ちを読み取っていた妹、かな。見終わってからもう一度見るとあのときのセリフはこういう意味だったんだと分かります。何度も見て一本の線が繋がります。
主演の市原隼人、上野樹里の演技力だからこそ良い映画ができたのだと思います。妹役の蒼井優さんの演技も素晴らしかったです。また、相田翔子さんの登場によりこの物語に深みがでてきています。予測不可能の雰囲気がとても良いです。
この映画は賛否両論だと思います。伝わってくるものがある人もいれば何も感じず終わる人もいると思います。
ぜひ地上波でやって欲しいです。
・「悲しいまでの繊細さで丁寧に作りこまれた名作」
昨年見た映画のなかでは最高の一篇だったと思います。単純といえば単純な物語なのに、多くのことを考えたり、妙なところで自分自身と心通わせるものに驚かされたりして、ついつい四回も映画館へ足を運んでしまいました。なんといっても上野樹里さんの演技が素晴らしい。このヒロインの素直な映画にかける夢と情熱、「大人」としての「夢」への不安。身近なところにいる智也との、微妙な距離感を乗り越えられない不器用さともどかしさ。そんな複雑で繊細、そして「あおい」という一人のヒロインの切なく、多層的な感情をほんとうに丁寧に作り込んで、静かな感動を与える力量の凄さにはただただ脱帽!そんなすべてが「夢に向かって進む」などという陳腐な言葉には言い尽くせない深くて、豊かなニュアンスを醸し出しています。とくに、智也と取材で言ったクイックデート・カフェからの帰り道、智也の鈍感なうえにも、これまた不器用で偽悪的で気まぐれ、且つ間の悪いプロポーズの言葉に激しく泣き出して感情を爆発させるシーンの悲しさ、それに続く会社の屋上での二人のやりとりのやりきれない切なさなど、ほんとうに引き込まれてしまいました。二十歳にして、天真爛漫で破天荒な「のだめ」から、このしっとりして神経の行き届いた繊細な大人の演技まで、幅広く役柄をこなす上野樹里さんの努力と才能にはひたらすら頭が下がるとしか言えません。多くの方にご覧頂きたい、お勧めの一篇です
・「映画を愛するひとのための映画。。。秀作です」
ていねいに、本当に、ていねいに作られた映画です。懐かしいような大学のキャンパスの光景、映画研究部の部室、どこかセンチメンタルなBGM、そしてぎこちなくて不器用な若者たちの恋。。。
「不完全な若者たちの、不完全な愛の物語」。。。そしてまるで映画を愛するひとのためにつくられたような映画です。ここ何年かでもっともすぐれた、秀逸な青春映画、とおもいます。
死んでしまうヒロインがとった劇中劇ならぬ映画中映画の”The end of the world ”が重要なパートをしめてきます。このいかにも映画を愛する学生たちが渾身の情熱でつくったような小作品と、そのテーマ音楽のホルストの惑星が、せつなく、しみじみと、叙情感をもって、みるものの心をゆさぶり、そして感動的に、迫ってきます。
映画好きのひとにいちどは見てほしい映画です。わたしたちが日常何気なく出会うひとたちとの偶然さのもつ完璧さを深く考えさせられました。しみじみと、感動しました。
市原隼人さん、上野樹里さん、ともにベストの熱演!です。蒼井優さんが演じる、ヒロインの、盲目の妹さんは重要なアクセントになっています。彼女が盲目であることが、限りなくせつなく、心に響くラストシーンを演出しているのです。3人ともおみごとです。
06年の日本映画は佳作が多いが、唯一、「虹の女神」だけを5回繰り返してみた。毎回、すばらしい映画とおもった。青春愛、映画愛に満ちたような、永遠に忘れることのできない映画。。。秀作です。
・「人生最高の一本」
2004年まだレンタルしはじめのこの映画を、たまたま一本残っていたのでなんとなく借り、何気なく見ていた。ラスト、恒夫につられるように泣きはじめて、ジョゼの疾走する背中からは号泣で、エンドロールが終わってもまだ泣いていた。しばらく放心した。
もう一度観ると、ジョゼがこの日々を心にしまって今も居るのだろうかと、すべてのシーンで泣けた。 2泊3日で返却した足でDVDを買った。過去に映画のビデオを買ったことは一度もない。そこまで観返したいと思うものに出会ったことはなかった。 ちなみに当時、家にプレーヤーはなかった。それでも手元におきたかった。 もう何度となく観ていて思った。この話は、人魚姫に似ている。足の不自由なジョゼと、下半身が魚の人魚姫。王子様と出会い、最後はひとり海に帰るのではなかったか?ジョゼが暗い海底に再び戻るように。 恋愛に奥手なあたしはジョゼとリンクした。何もない暗い海底を「寂しい」とさえも思えなかったジョゼ。恒夫という光や風を知って、再び海底に沈むことを「それもまーよしや」といった彼女の気持ちに、深い共感をおぼえた。 そして何より、この映画で妻夫木聡をただのアイドル俳優だと思っていた事を深く反省した。この作品に感じるさわやかさは彼なしにはありえない。そして彼は顔で演技できる男なのである。特に、ジョゼとのキスシーンでの表情は胸キュンなのである。その後あたしが彼のファンになったのは言うまでもない。
・「よかった!」
とってもせつない余韻の残るいい映画でした。淡々とジョゼと恒夫の別れのシーンがあって、全然泣くところが無く、このまま終わるのかな〜と思った矢先、元彼女とよりを戻して歩いている途中で、恒夫(妻夫木くん)が、声をだしてたまらず泣き崩れるところは、ほんと不意をつかれてしまって、私も声を出して泣いてしまいました。(自分でびっくりです)その後ろで、どうしてあげたらいんだろう?と困り顔で立っている上野樹里さんの演技もとっても自然で、私はこの映画の中の人たちが今もどこかの町で生活してるんじゃないかと思うくらい、それぞれの演技が良かったです。近所の女の子2人も子供ながらいい味だしてました(^^)もうジョゼと恒夫はこの先会うことはなく、ジョゼはもう恋もせず人とも深く関わらず、恒夫と過ごした楽しい思い出だけをずっと支えに生きていくんだろうと思いました。ジョゼはそんな女の子です。それを知っているからこそ、恒夫はあそこで彼女の前だと言うのにかっこ悪くも泣き崩れてしまった。でも、ジョゼと生きていくのは、とっても大変で... 本当にどうしようもなくせつない映画でした。
・「ジョゼに恋させてくれる116分間」
人からすごくいいよ、と奨められてみてみた。今流行り(といっても2年前の作品だが)女性向の純愛ストーリーの邦画かと思っていたがぜんぜん違った。男にもいやというほど伝わってくるこのせつなさはなんであろうか。ジョゼと恒夫が結ばれるシーン。池脇千鶴が白いブラジャーをはずし胸を見せる。池脇千鶴はグラビア、モデル出身でもないので胸は決して豊満ではなく美乳ともいいがたいのだがそこが妙に愛しいのである。恒夫(妻夫木聡)がそこで「泣きそうだ」とつぶやいてしまうのも本当に好きな娘の裸を初めて前にした男ならつい共感してしまうだろう。(欲情とは別にある「あの」感情を知っている男に限ればの話だが。)そしてラストに向かっていく恒夫の弱さや狡さも共感してしまう自分にやるせなさを感じた。あるインタビューで監督が「この映画(で感動すること)はダメ男かどうかの踏絵です」と言っていたそうだ。その通りかもしれない。忘れられない本気の恋をしたことある人ない人で感想が違ってくるかもしれないけれどぜひ一度は見てもらいたい。
・「いい!」
あまりにもリアルなストーリーでした。障害者のジョゼをほうっておくことのできない恒夫のやさしさ、やさしさはあってもジョゼの人生を一生背負うことのできないずるさ、それを敏感に感じ取るジョゼ…思い出すだけで涙が出ます。「僕が逃げた」恒夫がポツリとつぶやくラストにドキッとします。奇麗事だけではない悲しい現実を描いていますが、決して暗い終わりではありません。派手な展開がある作品ではありませんが、傑作だと思います。
・「気持ち」
いろんな意味ですごくリアルな映画。リアルがゆえに見ている自分も素直に楽しみ、苦しみ、泣いてしまった。
いつしかジョゼに対する純粋な興味から彼女と暮らしていくうえでの「自分しかいない」という義務感を背負い込みだしたツネオ。そんなツネオの気持ちをツネオの元カノの言葉やツネオ自身の様子から察しつつも、最後まで媚びようとはしなかったジョゼ。
彼女の家を出て号泣したツネオはそのことに気づいたのかな。義務ばかりを気にして、ジョゼの気持ちを見ることができなかった自分が情けなく悔しかったのかな。ツネオの、自分が逃げたという台詞は同じ男としてズシンと心にきた。
恋愛を続ければ必ず見えてくる義務感。そこでどんな行動に移るのか?自分から逃げることなく電動車椅子で街中を颯爽と走り抜けるジョゼ。その背中が、語りかけてくれているような気がした。
見る人それぞれにいろんなことを語りかけてくれる映画でした。
・「笑えて、かつ、後味のさわやかな作品」
この少年たちの、まっすぐに切りそろえられた60年前のような髪型がまずおかしくてしかたない。 それから、変な髪形をして変な服を着たした少年たちが、田んぼでハレルヤを歌うシーンも見ていておかしくてしかたない。田んぼの中の少年たちの配置も絶妙だ。普通なら整然と整列して合唱するところだが、そうではない。ところどころに少年たちがかたまって歌っている。意味がわからないが、えもいわれぬ笑いがこみ上げてくる。 映画館では、笑いをこらえるのがたいへんだった。
しかし、この髪型に疑問を持たず過ごしていた少年たちは、自分にとっては他人事ではない。自分は20年前小学生だったが、毎日登下校の際には白いヘルメットをかぶるのが決まりだった(交通事故防止のためということであった。)。これが全国標準でないと知ったのは、大学生になってからである。(^^;
この独特のほのぼのした妙な雰囲気を作り上げた監督はすごいと思う。仮にこの世界観にはまれなかったとしても、この映画を見ると子供の頃のことがリアルによみがえってくる。特に、男の人はかなり懐かしい思いを持つのではないか。 また、少年たちの慣習へのささやかな抵抗は、「ぼくらの七日間戦争」を少しだけ想起させる。少年たちの成長を見ながら、少年たち、がんばれと声援を送りたくなる。そして、見終わった後はさわやかな気分になれる。
けど、東京から来た転校生の坂上くんがとにかくかっこいい。こういう小学生になりたかった。いや、せめて友達になりたかった。
・「かつて少年だった方に見てほしいです」
ただの想像の物語にとどまらないリアルな感覚がある作品です。そして、吉野刈りの少年達が一列に並んだ絵には迫力があります(笑)少年達の生活がリアルすぎて懐かしさを覚えてしまう、かつての少年の方々も多いでしょう。リアルな懐かしさと空想のおかしさが共存したホッとさせる作品です。
・「もたいまさこ的世界」
田舎に生きる少年たちの心理をみごとに捉えています(笑)
吉野ガリは私達にしてみると相当ヘンに見えるけど、思えば中国の辮髪や日本のチョンマゲも相当ヘン。でもその時代には辮髪以外や、チョンマゲ以外の方がヘン扱いされていたわけですよね。
そう考えるとこの作品ではプチ文明開化の風を感じることが出来ます。でもプチだから血なまぐさいやり取りなど無く、もたいまさこ的ほのぼのワールドが繰り広げられます。
なんだかほっとする作品です。
・「ほのぼのワールドに満足」
もたいまさこワールド、堪能しました。。。
何が、という訳ではないのですが、近所付き合いがまだまだ当たり前にあった、昭和の人情を思い出させてくれる佳作です。
何せ、私も昭和生まれですし。
・「新人女性監督、イイゾ」
田舎町の田んぼの畔に少年達が聖歌隊のコスチュームで並び、「ハレルヤ」を合唱する冒頭から『つかみはOK』です。(笑)
小学生の男の子たちがめちゃめちゃリアル。放課後には、おやつを持ち寄り秘密基地(←いいねぇ)で、たわいもないことで時間を過ごす。話題といえば、クラスの女子のことばかり。誰に告白するか、なんてことを真剣に話し合ったかと思えば、エロ本に釘付けにもなる。帰り道は、じゃんけんで荷物持ちを決めるなんて遊びも懐かしい。主人公の少年が放課後の教室で、好きな女の子が忘れた笛を口にするなんて描写もあったりして、女性監督が撮ったと思えない。(笑)
町に1軒しかない床屋、『バーバー吉野』のおばちゃん(もたいまさこ)が、メチャメチャ強烈!! だけど、『愛すべき』おばちゃんなのが晴らしい。彼女は主人公の母親でもあるので、大人vs子供という対決と同時に、母親vs子というドラマにもなってるのが面白い。
あと、どうでもいいことですが、床屋の看板の右下に電話番号(8-4188)が載ってて、小さく『ヨイバーバー』とルビが振ってあるのが可笑しかった。
●少年時代
・「いつのまに出てた!?」
~たまたま、少年時代ってKeywordを検索してみたらこのDVDがHitしました。
幼い日に観た、この映画。TVでも何度か放送されてましたが何度観ても、心に染みました。
本当に大好きだったので、2005年4月、やっとのDVD化は嬉しい限りです。
勿論、自分は戦争を体験した事ない世代ですがこの映画を観てると、とても懐かしくてそれでいて、切ねぇ気持ち~~になります。
以上。~
・「長年の念願遂に叶う」
まさに、待ちに待ったDVD化と言ってよいだろう。柏原兵三の自伝的小説「長い道」を元に描かれた藤子不二雄Aの漫画「少年時代」を、更に映画化したのがこの「少年時代」である。以前からVHS版は出ていたが、長らくDVD化が待たれていた名作である。この映画自体は知らなくても、作中のクライマックスで使われた、井上陽水の歌う同タイトルの名曲をご存じの方は多いと思う。
東京から田舎 (富山) に疎開してきた少年が……とここでわざわざあらすじを書くまでのこともなかろう。ただひとつ指摘しておきたいのは、この作品は、直接的に戦争の悲惨さを訴えるような「プロパガンダ」まがいの映画ではなく、飽くまで大戦下という非常時における、少年たちのさまざまな心情や葛藤を描き出しているということだ。だが、それが直接的ではないだけに、逆に、この作品の奥深くには極めて強いメッセージ性をも感じ取ることが出来るのである。
ところで、原作の漫画とこの映画を比較してみると、やはり映画化に当たって、原作に見られる、或る種の「どぎつさ」を努めて抑えたという感じをまず第一に受ける。例えば、雪合戦のシーンをひとつとってみても、漫画では友人との険悪な関係に発展していくが、映画ではごく他愛ない一シーンに過ぎない。また、終盤でも、血みどろの暴力沙汰が描かれていた漫画とは一線を画し、「集団でのいじめ・嫌がらせ」と呼べる程度には表現が緩和されているように思える。これは人によって賛否両論あろうとは思うが、井上陽水のテーマ曲との調和ないし一体性に資する効果を生んでいるのは確かだ。
兎にも角にも、末永く後世に伝えていきたい名作である。DVD化によって、更に多くの人々がこの映画の感動を味わうことを強く期待したい。
・「美しい、そしてせつない」
私の見た篠田作品では一番好きな作品です。映像も、もちろん音楽も美しい。この作品のユニークなところは戦争シーンが殆ど無い戦時中の物語であるというところかと思います。確かに昭和初期~中期は戦争を抜きに語れない時代でしたが、そんな時代でもナイーブな少年期の美しい思い出はやはり存在するんだな、私の父親の少年時代の日本はこんなだったのか、そんな事を思いながら見させてもらいました。いつか自分の子供にも伝えて行きたいちょっと前の日本の昔話です。少年時代がトンネルの闇に消えていくラスト・シーンはほんと、せつないです。
・「これは良い」
疎開してきた都会の少年が地元少年の権力闘争に巻き込まれていく。これは大人の社会の縮図である点が面白い。でも、それだけだったら単なる嫌な印象の映画で終わってしまったと思う。でも、この映画は感動する。なぜか。それはこの映画が少年期特有のある種同性愛的な部分に触れているからだ。だからこの物語は主人公の少年二人の愛の物語になっている。圧巻なのは武が進二を救出するシークエンス。これが凄い盛り上がりなのである。そして、その後の写真館のシーンのすばらしさ。個人的にはラストシーンより好きだ。武が進二に殴られるシーンの悲しさ。これはもはや失恋である。そして何よりも、孤立したあとの武の姿が素敵である。脚本の山田太一や監督の篠田正浩のインタビューを読むと、愛の物語にすることを意識して、この映画をつくったそうである。
・「こんな映画があったのですね、、、」
これは日本版「STAND BY ME」ですね。もっと評価されるべき作品です。
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