ショパン:バラード.幻想曲 (詳細)
ツィマーマン(クリスティアン)(アーティスト), ショパン(作曲)
「絶対的にお勧めです!」「ショパンバラード集の「究極の名演奏」」「感動を与えてくれた一枚」「美と技の競演」「精緻の極みともいうべき演奏。」
ショパン: 4つのバラード/前奏曲第25番/幻想曲作品49 (詳細)
ポリーニ(マウリチオ)(アーティスト), ショパン(作曲)
「ショパン・バラードの代表版」「到達」「円熟のピアニスト・・・などという平凡な呼ばれ方をする現在のポリーニが歯痒い!」「緊張感のあるバラード」「バラード本来の楽しさ」
・「絶対的にお勧めです!」
これほど素晴らしいショパンバラードに出会うことができて私は幸せです。バラードという作品の持つ美しさ、素晴らしさ、激しさ、…よさのすべてを、精巧で、宝石のような美しさで弾き切るツィメルマンの名演です。ショパンが好きではないという方も、だまされたと思って聞いてみてください。本当に美しいのです。
また、舟歌、それから6トラックに入っている幻想曲も、最高に美しく素晴らしいです。とにかく美しい、の一言に限ります。ぜひ一度聞いてみてください。
・「ショパンバラード集の「究極の名演奏」」
ショパンと同じポーランド生まれのクリスティアン・ツィマーマンは、1975年、弱冠18歳にして第9回ショパンコンクールをほぼ満場一致(異論はあったようだが)で完全制覇した、類稀な才能を持ったピアニストです。このショパンの最高傑作のひとつと言って良いバラード集で、ツィマーマンの紡ぎ出すピアノの音はやや冷たい肌触りの究極の美音で、並外れた正確無比にして精巧な演奏技術から醸し出される、豊かなロマンをたたえた幻想的なその響きは、この世に生きている人間の奏でる音とは思えないような天国的な美しさです。また、ショパンがバラードで表現したかった「ドラマティックな側面」も完全に描き切って、なおゆとりを持て余している感があります。(バラード集は普通のピアニストなら弾くだけで精一杯の難曲と言われているのに・・・)ポリーニ、アシュケナージをも超えた「究極の名演奏」と言ってもさしつかえないと思います。
・「感動を与えてくれた一枚」
ツィマーマンさんが完璧、理知的でかつ詩情豊かな演奏で聴かせてくれますフォルティシモは力強くピアニシモでは弱いながら、美しい音色が澄みきっていて、一音もおろそかにしていない真摯な姿勢が聴いていて伝わってきます。バラードでは、どれもこれも名演奏ですが4番が圧巻かな。5番舟歌は以前誰かが弾いているのを聴いた時は、退屈な印象を受けたのですがツィマーマンさんの演奏を聴いてこんなにも美しい旋律の魅力ある曲だったのか!と思いましたし、6番も良いですね。最初レンタルで聴き、感動して購入した聴き応えのある一枚です。
・「美と技の競演」
古今東西さまざまな演奏家のバラードを聴いてきたが、これほど美しい演奏は聴いたことがない。特に「1番」は美しさの極みだ。ツィマーマン独特の繊細かつ彩りのある美音が、バラードの美しい曲想にマッチしている。むしろ「4番」は、激情的な要素やダイナミズムをもう少し主張してほしい程だ。
圧巻は「幻想曲」。めまぐるしく曲調が変化する難曲中の難曲だが、彼の精緻な極めた演奏技術が実に際立っている。全く隙のない演奏だ。
美と技を一度に味わえる、一押しの名盤である。
・「精緻の極みともいうべき演奏。」
ポーランド出身のピアニストがショパンを弾くのは大変な精神力が必要と推測しますが、このCDはツィマーマンの精神力の強さをまざまざと感じさせてくれます。ショパンの残した偉大な作品群に真正面から取り組み、じっくり丁寧に一つ一つのフレーズを歌い上げていきます。そして、音符1つたりとも安易に弾き流さないピアニズムはまさに精緻の極みです。もともと非常に高度なピアノ演奏技術を持った人のため(現役ピアニストの中では最高峰でしょう)、演奏上の困難さなどは微塵も感じさせず、自然な音楽になっている点も好感が持てます。ここに記録されたバラード4曲が同曲のベスト録音ということに賛同する方は多いと思いますが、併せて収録された「幻想曲」「舟歌」も大変な名演です。ショパン最難曲といわれる舟歌をこれほど詩情豊かに演奏したピアニストを私は知りません。歴史に残る素晴らしいCDです。
●ショパン: 4つのバラード/前奏曲第25番/幻想曲作品49
・「ショパン・バラードの代表版」
ポリーニ ショパン バラード全集 前奏曲25番 幻想曲
ポリーニはパーフェクト・テクニックで有名だが、それに加え年齢による円熟した表現が加わったような気がする。
この盤は1999年に収録されたもので、改めて成長したポリーニは以前のような「完璧、でもつまらない」といった事が感じられない。それはこの10年前に録音されたスケルツオと比較しても明らかである。
例えばピアニッシモを例にとると、美しい響きを意識したタッチがバラード2番、前奏曲25番を聴くと顕著に現れている。また洗練されたテンポルバートは聴いていて心地よい。もともとショパンのバラード、幻想曲は非常にテクニックを要求する曲によりポリーニ向きといえ、技術がしっかりしているので、その余裕を表現にま㡊??せる、という向きがあり、この盤は大変完成度が高い。パワフルな演奏はもはや言うまでもなく健在で、これがショパン・バラードの代表版だといってもおかしくないと思う。
・「到達」
さすがはポリーニ。1972年エチュード集。1975年ポロネーズ集と並ぶ歴史的な演奏。エチュード集では単なるテクニック的な内容が重要であったが、そのテクニックに表現力をさらにプラスして演奏された待ちに待ったCDである。その演奏は、表現解釈、音色、パワー、アクセント、どれをとっても完璧に近い完成度を誇っている。この演奏は一つの頂点を確実に築いていると思う。この偉大なるピアニストの限界が見えない。ちなみに何かとエチュード集と比べてしまう人も少なく無いみたいだが、単にテクニック的な事柄を比べてしまうと明らかに技巧レベルは低く感じてしまうかも知れない。確かに技巧的にはあの頃より衰えたかも知れないが、それは比べるのが大きな間違い。演奏者に作品的に求められる内容は、エチュードとバラードとは全く違う事なのだから。あれから約30年。ポリーニが自らの表現解釈の熟成によってバラード集の録音を決意。数あるバラード集の中でも、ポリーニの演奏はその奥が深い。演奏が見えてくる感じがする。一番の聴き所は、ショパンの作品の中でも最高傑作とまで言われるほどのバラード4番ではないだろうか?テクニック、内容、共にパーフェクト。これだけの演奏を超えるものが、今後果たして出てくるのだろうか?それともう一つ。ショパンの作品の中でも光と影に別れて、影に当たる幻想曲。舟歌と並び表現解釈が最も難しい作品の一つだか、ポリーニは難なく模範的な解釈と演奏で答えを出している。これらの録音によってポリーニは、ショパンの作品郡の中で一つの頂点に到達した事になるのだろう。
・「円熟のピアニスト・・・などという平凡な呼ばれ方をする現在のポリーニが歯痒い!」
31年前「これ以上何をお望みですか?」と書かれたショパンエチュードの衝撃的なLPを擦り切れるほど聴いて、ポリーニの音楽並びにクラッシック音楽に引きずり込まれた私にとって、かつてのポリーニの演奏は、ダイヤモンドを思わせる研ぎ澄まされた硬質で明るい美音と、類まれな超絶技巧と、卓越した造型感覚によって、一点の曖昧さも残さない、明晰で彫りの深い立体的な演奏でした・・・でもこのバラード集の演奏は、ポリーニにしては曖昧な音が多く、明らかにかつてのキレを欠いています。(普通のピアニストなら100点満点でしょうが・・)現在の彼の演奏スタイルの変貌を「円熟の境地に達した」と一言で片付けるのは簡単ですが、私には歯痒いくてしょうがありません!!もう彼のあの黄金時代の完全無欠の演奏は聴けないのでしょうか・・・
・「緊張感のあるバラード」
ポリーニのショパンは、聴いていて落ち着くというよりは、ハラハラドキドキの興奮する演奏である。バラード自体さまざまなモチーフを含むものだが、ポリーニの演奏では本当に多彩な音色が聴ける。
第1番の冒頭、Cの深い音から、引き込まれるようにコーダまでつづく。ショパンのバラードはどれも難曲だが、年老いてもなお強靭なテクニックは健在。およそショパンの演奏においてポリーニに勝るものは無いように思う。
・「バラード本来の楽しさ」
バラードは絵巻物、スケルツォは構成美。ショパン自身はおそらくピアノで表現する言葉のないオペラをイメージして書いたのではないかと思う。で、ポリーニは、連綿たる物語をまるで童心に帰ったように楽しみ演奏しているように思われた。聴いていても起伏に富んだ起承転結が素直に楽しめる流石の名演。エチュードの録音の頃に比べればウデが落ちたの何の言われるが、ショパンの真髄はテクニックの完璧性にあるわけではもちろんなく、聴いていて音楽が成っていればほかに別に云々文句をつける必要もない。例によって彼の美声がそこここに聞こえるのも(特に3番など)楽しい。また、私がショパン究極の一曲と信じるプレリュード25番の抑制の利いた絶妙の表現…。終わり近くのレジェーリッシモ…。名盤。
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