片目のジャック (詳細)
ケティ・フラド(監督), ケティ・フラド/ピナ・ペリサー/マーロン・ブランド/アン・バクスター/カール・マルデン(俳優), カール・マルデン|マーロン・ブランド|マーロン・ブランド(俳優), アン・バクスター(俳優), ピナ・ペリサー(俳優), マーロン・ブランド(俳優)
「豪華助演キャストに脱帽 !」「先駆的ウェスタン。」
ミッドナイトクロス (詳細)
ブライアン・デ・パルマ(監督), ジョン・トラボルタ(俳優), ナンシー・アレン(俳優), ジョン・リスゴー(俳優), デニス・フランツ(俳優)
「美しすぎるラストシーン」「すべての映画を愛する人へ」「映画好きの琴線をくすぐる。」「切ない余韻の残る映画でした。」「この映画がこの値段!なんで??」
コブラ (詳細)
ジョージ・P・コスマトス(監督), シルベスター・スタローン(俳優), ブリジット・ニールセン(俳優), レニー・サントーン(俳優)
「ロス市警のはみだし刑事マリオン・コブレッティ」「一匹狼とカルト団体の対決は圧巻!」「現在のアメリカを象徴する映画」「話は雑です。」「ロッキーとランボーの能力も備えたカリスマ刑事!?」
わらの犬 (詳細)
サム・ペキンパー(監督), ダスティン・ホフマン(俳優), スーザン・ジョージ(俳優), ピーター・ヴォーン(俳優), ゴードン・M・ウィリアムズ(原著), デヴィッド・Z・グッドマン(脚本)
「スーザン・ジョージ」「ヴァイオレンス派の巨匠サム・ペキンパーの、70年代を代表する傑作。」「イギリスでは長らく上映禁止だったそうで・・・」「その気になればできるんだ!!」「やり過ぎ」
リオ・ブラボー (詳細)
ハワード・ホークス(監督), ジョン・ウェイン(俳優), ディーン・マーチン(俳優), リッキー・ネルソン(俳優)
「ホークス的西部劇の傑作」「ディーン・マーチンとリッキー・ネルソンが歌う!」「カッコイイー!」「これが西部劇だ。」「余裕のホークス、最高のエンターテイメント」
荒野の用心棒 (詳細)
セルジオ・レオーネ(監督), クリント・イーストウッド(俳優), マリアンネ・コッホ(俳優), ジャン・マリア・ボロンテ(俳優)
「日本語吹き替えがついてないのが多いなイーストウッドのDVDは」「鳥肌の立つ対決シーン」「最高に面白い!」「伝説」「下書きは黒沢の『用心棒』、最高に仕上がった。」
ローリング・サンダー (詳細)
ウィリアム・ディベイン(俳優), ジョン・フリン(俳優), トミー・リー・ジョーンズ(俳優)
「ぜひDVD化を」「これぞ!本物の暴力映画」
ブレスレス (詳細)
ジム・マクブライド(監督), リチャード・ギア(俳優), バレリー・カプリスキー(俳優), アート・メトラーノ(俳優)
「原作とは違った、素敵な1本」「こっちがいい」「原作とは違った、素敵な1本」「ポルシェ」「アメリカン・ジゴロが大変化」
いぬ (詳細)
ジャン=ピエール・メルヴィル(監督), ジャン・ポール・ベルモンド(俳優), セルジュ・レジアニ(俳優), ジャン・ドサイ(俳優), ファビエンヌ・ダリ(俳優)
「奇跡の9分38秒」「ジャン=ピエール・メルヴィル作品」
ヒズ・ガール・フライデー (詳細)
ケイリー・グラント(俳優), ロザリンド・ラッセル(俳優), ハワード・ホークス(俳優)
「スクリューボール・コメディの名作が、メーカー純正商品として待望の単品化」「これぞスクリューボール・コメディ クレイジーに疾走する最上のギャグ」「まじめなテーマをコメディで」「グラント、ラッセルの早口に圧倒」
夜の人々 (詳細)
ニコラス・レイ(監督), ファーリー・グレンジャー(俳優), キャシー・オドネル(俳優)
「They Live by Night」
ロング・グッドバイ (初回限定生産) (詳細)
ロバート・アルトマン(監督), エリオット・グールド(俳優), スターリング・ヘイドン(俳優)
「間違った時代に現れた名誉あるヒーローの哀愁」「冒頭の猫のシーンがたまらない」「アルトマン流フィリップ・マーロウはいかが?」「この映画がこんなに安く!!」「1973年のリップ・バン・マーロー」
ジョン・ブアマン監督 脱出 (詳細)
ジョン・ブアマン(監督), ジョン・ヴォイト(俳優), バート・レイノルズ(俳優), ロニー・コックス(俳優), ジェームズ・ディッキー(原著)
「リアルに怖い。」「生き残るために必要なものは?」
アウトロー 特別版 (詳細)
クリント・イーストウッド(監督), チーフ・ダン・ジョージ(俳優), サム・ボトムズ(俳優), シェブ・ウーリー(俳優), マット・クラーク(俳優), カイル・イーストウッド(俳優)
「「許されざる者」と対をなす傑作」「過小評価されがちだが、実はイーストウッド映画の魅力の源泉と言うべき快作。」
旋風の中に馬を進めろ (詳細)
モンテ・ヘルマン(監督), ジャック・ニコルソン(俳優), ハリー・ディーン・スタントン(俳優), キャメロン・ミッチェル(俳優), ミリー・パーキンス(俳優), ロジャー・コーマン(その他)
「ニューシネマ・ウェスタンの傑作」「なんたる非情」
銃撃 (詳細)
モンテ・ヘルマン(監督), ジャック・ニコルソン(俳優), ウォーレン・オーツ(俳優), ウィル・ハッチェンス(俳優), ミリー・パーキンス(俳優), ロジャー・コーマン(その他), キャロル・イーストマン(脚本)
「タイトルはありきたりだが、かなりの良作!」
仁義なき戦い 代理戦争 (詳細)
深作欣二(監督), 菅原文太(俳優), 飯干晃一(原著)
「シリーズ最高傑作」「「教師」がそれを言っちゃいかんだろ(笑)」「加藤武、最高!」「文句なし!喜怒哀楽すべてが詰まった娯楽映画の金字塔」「何回見ても、素晴らしい」
パルプ・フィクション (詳細)
クエンティン・タランティーノ(監督), ブルース・ウィリス(俳優), ジョン・トラボルタ(俳優), ユマ・サーマン(俳優), ハーベイ・カイテル(俳優)
「物語の重要なポイント」「すばらしいの一言!」「タランティーノ・パッチテスト」「英語の字幕がほしかった・・・」「全て面白いです。」
レザボア・ドッグス スペシャルエディション (詳細)
クエンティン・タランティーノ(監督), ハーヴェイ・カイテル(俳優), ティム・ロス(俳優), クリス・ペン(俳優), スティーヴ・ブシェーミ(俳優), ローレンス・ティアニー(俳優), マイケル・マドセン(俳優)
「待ちに待ったスペシャルエディション」「話題のキル・ビルの監督タランティーノのデビュー作」「DJ K・Billyが贈る、仕事にミスった強盗団のレザボアな午後のヒトトキ。」「マニアの金字塔」「stuck’in a middle with you!」
デス・プルーフ プレミアム・エディション (詳細)
クエンティン・タランティーノ(監督), ヴァネッサ・フェルリト(俳優), ローズ・マッゴーワン(俳優), ゾーイ・ベル(俳優), ジョーダン・ラッド(俳優), トレイシー・トムズ(俳優), メアリー・エリザベス・ウィンステッド(俳優), カート・ラッセル(俳優), シドニー・タミーア・ポワチエ(俳優), ロザリオ・ドーソン(俳優)
「マニアじゃなくても楽しめる!」「グラインドハウス=東京12チャンネル」「先の読めないくだらなさ。タランティーノやりたい放題!!」「特典映像」「売店で、タランティーノ生誕」
プラネット・テラー プレミアム・エディション (詳細)
ロバート・ロドリゲス(監督), ジェフ・フェイヒー(俳優), ステイシー・ファーガソン(俳優), ジョシュ・ブローリン(俳優), マーリー・シェルトン(俳優), フレディ・ロドリゲス(俳優), クエンティン・タランティーノ(俳優), マイケル・ビーン(俳優), ローズ・マッゴーワン(俳優), ブルース・ウィリス(俳優)
「永久保存版」「こんなキャラクター考え出すロバート・ロドリゲスって、天才!? 」「B級のエッセンスを濃厚につめこんだ快作。映画館そのものを映画にしてしまった試みも新鮮」「とにかくオモロイ。」「「デス・プルーフ」よりこっちの方が面白いかも」
ナチュラル・ボーン・キラーズ 特別編 (詳細)
ウディ・ハレルソン(俳優), ジュリエット・ルイス(俳優), トム・サイズモア(俳優)
「単なる殺し屋の映画じゃない」「こんなカップルに」「軽いようで、底なしに深い」「究極の・・・」「ナチュラル」
フロム・ダスク・ティル・ドーン (詳細)
ロバート・ロドリゲス(監督), ジョージ・クルーニー(俳優), クエンティン・タランティーノ(俳優), ハーベイ・カイテル(俳優), ジュリエット・ルイス(俳優)
「うはははははははははは」「タランティーノではなく、泥まみれのジョージ・クルーニーを見て欲しい!」「恋をした。」「ティティツイスター!」「ビールとポップコーン」
キル・ビル Vol.1 (詳細)
ユマ・サーマン(俳優), ルーシー・リュー(俳優), ダリル・ハンナ(俳優), クエンティン・タランティーノ(俳優), 栗山千明(俳優)
「黒衣の花嫁」「フランス映画」「笑えるかどうかによるかな」「好みで賛否両論!?」「ハマリまくりのキルビル」
タランティーノ・バイ・タランティーノ (詳細)
ジェイミー・バーナード; 島田 陽子(著)
「ハリウッド太閤記」
● 廃番なんで!
● 最近見た映画
● ブラクラ(BLACK LAGOON)元ネタ集?(まだ途中
● test
● 嫌悪感、感情逆なで系映画(好きなかたには大好きでしょうが・・)
● 映画系3
● まだまだ挙げたい!最もエキサイティングな70年代外国映画PART2
● サントラ
● 男気の映画
・「豪華助演キャストに脱帽 !」
この映画のみどころは何といっても、ブランドを取り巻く助演者たちの好演技でしょう。まず、ブランドとは何度か共演し気心知れたKarl Maldenは1951年『Streetcar Named Desire』1954年『On The Waterfront』で2度アカデミー助演男優にノミネートされ、そして、Kay Juradoは1954年『Broken Lance』でアカデミー助演女優にノミネート、1952年あのゲーリー・クーパーの代表作『High Noon』においてゴールデン・グローブ助演女優を受賞した。どちらも50年代最高の助演役者のひとりであった。そしてもう一人、後に1971年『Last Picture Show』でアカデミー助演男優を受賞したBen Johnsonを忘れてはいけません。この映画は141分という長編であるが、思ったより早く感じるのも内容が濃い証拠でしょ。とにかく、リオ(プランド)の人のよさと、恐ろしいぐらいの復讐心が人間ドラマをかきたてている。最後に、1961年アカデミー撮影賞に輝いた映像美も大いに必見です。
・「先駆的ウェスタン。」
腹黒い人間のみが登場するマカロニウェスタンの先駆けとなった作品で、今観ると面白いです。ちなみに題名の片目のジャックとはトランプの横顔のジャックのことでポーカーにおいて2枚は絶対にそろわないとのたとえだそうです。
・「美しすぎるラストシーン」
この映画を始めて見てから何度と無く繰り返して見ているが、個人的にデパルマ映画としては、ファントム~と並んで傑作だと思う。
特筆すべき花火のラストシーンは、引用元のヒッチコックを持ち出すまでも無く一つの芸術の完成形を見るように美しい。ピノドナジオの甘く切ない旋律も加わり、一面の銀世界が開けるまでの展開は、見る者の心を強く心を揺さぶる。
・「すべての映画を愛する人へ」
この映画は、映画狂が映画狂のために作った映画だと思う。映画への愛に満ちあふれた作品だからだ。ため息の出るほど華麗な空撮、息をのむ程の緊張感のあるスローモーション、そして甘く切ない音楽。興行的には失敗作だろう。でも、デパルマは映画を真に愛する人々の心を鷲掴みにした。それだけで十分だ。ラストの5分間は映画史上に残る名シーンだと断言する。
・「映画好きの琴線をくすぐる。」
この作品の極めてマニアックなロマンティシズムは、あくまで一般的な意味においてなのですが、おそらく、女性受けはしないでしょう。けれど、その部分があるからこそ、この作品が、特別に魅惑的なものになっていることを否めることはできません。B・デ・パルマが、ヒッチコックの正当な後継者ではないかと騒がれていた頃の、いかにも映画的な映画です。観返す度ごとに、いつでも場末の名画座で食い入る様に映画に見入っていた頃のあのニュアンスを思い出させてくれる作品でもあります。「映画」好きの方に、心底、お薦めしたい作品です。ジョン・トラボルタがマニアーな青年録音技師を好演、ナンシー・アレンも安っぽい娼婦役を実に魅力的に演じています。
・「切ない余韻の残る映画でした。」
最初から引き込まれ、とても面白かった。音から推理してゆく過程にワクワクしました。
ドキドキのサスペンスものながら、ジョンの悲しみや喪失感が心に残ります。
花火のシーンが素晴らしい!音楽も切なく、彼の悲しみに満ちた、あの表情!
真相を、自ら公表するでなく、ナンシーの悲鳴を仕事に使おうと決心するまでの様々な心情を思うと、とても心を動かされました。
「いい悲鳴だ」と言うジョンに泣けました。切ない余韻の残る物語で、とても良かったです。
・「この映画がこの値段!なんで??」
初期の頃のデ・パルマ作品が結構好きです。この作品も当時、劇場で見ました。冒頭のC級ホラーの編集シーン、タイヤを撃ちぬくのを音声から再現するシーン、360度のカメラワークなど、この監督らしさが結構はまりました。無言のジョン・リスゴーも結構怖いですね。なんでこの値段なの?って感じで絶対お勧めです!
●コブラ
・「ロス市警のはみだし刑事マリオン・コブレッティ」
前年「ランボー怒りの脱出」と「ロッキー4炎の友情」が立て続けに大ヒットを記録し、社会現象にもなっていたぐらいスタローン人気がピークを迎えていた正にその時期に製作されただけあり、画面を通して見ても油が乗り切っていて活き活きとした姿が印象に残っています。
ストーリーとしては、端的に言えば凶悪なカルト集団による殺人事件の一部始終を目撃してしまった女性を守るロス市警のはみだし刑事の活躍を描いたものです。
お約束どおり、スタローンが危険な殺人鬼たちを苦戦しつつも次々と倒して行ってくれるので安心して観ていられます。特に、バイクに乗った刺客らを拳銃で確実にしとめて行くところが、ハンターみたいで逞しくて格好いいです。
個人的には、冒頭のエピソードで「この俺が新世界のヒーローだ!」みたいに叫んでイカれている男に「お前は病気だ、俺が薬さ」と冷静に吐き捨てるスタローンの台詞も気に入っています。
・「一匹狼とカルト団体の対決は圧巻!」
一匹狼的な刑事コブラ(スタローン)とカルト宗教団体の対決を描く本格アクション映画。圧巻なのはコブラの乗る大型スポーツカー?です。走りながらマシンガンを撃ちまくるカーアクションは、当時のスタローン人気を象徴しています。まさに、スタローン劇場。何でもありの肉体派アクションスターに限界はありません。元妻のニールセンも熱演しています。
・「現在のアメリカを象徴する映画」
「ロッキー」で一世を風靡したスタローンの、スタローンらしい映画ですね。ストーリーは単調で、殺し合いを描くための作品。しかし、かっこよさがついて回るのは、「ロッキー」の影響でしょうか。 しかしSFやスタントを使わずに、豪快な映画にするところは、スタローンの生きた方ともとれる内容に仕上がっています。銃と殺人、破壊と爆発は、現在のアメリカを象徴するもので、その一翼にスタローンもいるのかもしれませんね。
・「話は雑です。」
カルト殺人集団の殺人を目撃してしまった女性を守る刑事のアクションテンコ盛り映画です。しかし目撃者を殺してまた別の目撃者が出たらどうするんでしょう。当時はまだスタローンの黄金期。ちょうどシュワルツェネッガーの「ターミネーター」や「コマンドー」がヒットしてアクション映画はシュワかスタローンかなんて言われ始めた頃です。スタローンもかなりの熱の入れようで脚本も書き当時はまだ新婚ほやほやの婦人を引っ張り出して今までロケに使われたことのないLAで撮影し、悪役の使うナイフのデザインまで口出しした程。「ターミネーター」で殺されたチンピラが悪役を務め相棒や上司に「ダーティーハリー」に出演した俳優を起用したのは偶然か!?監督のジョージ・P・コスマトスも当時は「多分2を作る。」言っていたものの「2」はありませんでした。まぁそんな程度の映画です。何も考えずに見るには最適な映画ですかね。
・「ロッキーとランボーの能力も備えたカリスマ刑事!?」
本作は、シルヴェスター・スタローン主演兼脚本のアクション映画です。殺人現場を目撃した女性をかばう暴力デカの活躍を描いたものです。
●わらの犬
・「スーザン・ジョージ」
ペキンパー作品の暴力性云々に関しては、他の方が多く触れられているので、今更語る必要もない。この映画にしても、ワイルド・バンチなどと比較すれば一見地味に思えてしまうが、私的にはペキンパーのフィルモグラフィー上、最も「どぎつい」作品だと認識している。暴力の規模などではなく、その質において、これほど過激な映画は、ひょっとしてその後も生み出されていないのではないだろうか? なおかつこの作品には、一般映画史上最高と呼んでも過言ではないほどの「濡れ場」が存在する。とにかくいやらしい。凡百のAVなどとは比較にならないほど、こちら側の情感に迫ってくる。このシーンがあるがために、私は未だ、家族の前で「わらの犬」を見たことがない。 なんだかこのシーンを見る度に、私はペキンパーに、オスとしての「踏み絵」を差し出されているような気分になる。サム・ペキンパー……人間の本能というものを深く理解している、なんとも残酷な映像作家である。
・「ヴァイオレンス派の巨匠サム・ペキンパーの、70年代を代表する傑作。」
つくづくシビれる監督だと思う。71年に製作されたサム・ペキンパー初の現代劇を久しぶりに見直してみて、全編に充満する緊張感の尋常のなさと、強靭なドラマツルギーに改めて唸ってしまった。この映画、構成が巧妙で、まず、母国アメリカの氾濫する"暴力"に嫌気がさして、愛妻の故郷であるイギリスの片田舎に移ってきた「平和主義者」のインテリが、次第に、地元の若者たちとの軋轢の中、自らコケにされ妻が凌辱されたにも拘らず気づかない(フリをしている)ひ弱な「臆病者」であることが分るものの、自分よりも「絶対的弱者」である精神薄弱の男を誤って轢いた辺りから、男の引渡しを要求する村の無法者たちに対して、沈潜していた自己の闘争本能が覚醒され、家族を守るため「英雄」的な破壊行動を繰り広げる展開になっている。前半の冷徹で抑制されたトーンの積み重ねが、生々しい暴力衝動として飽和状態に達した時、ラストの40分間の凄まじいヴァイオレンスとして解き放たれる。人間の本性は暴力的なものであって、その本質にアプローチしようとしたペキンパーは、しかし、今作で、平和主義者たちから言われなきファシスト呼ばわりされた。「暴力反対を唱え、この映画の抗議に来た彼らは、本気で俺に殴りかかろうとした(笑)」とペキンパーは語っている。70年代初頭の時代情勢を反映させるようなラストの混迷と、ダスティン・ホフマンが主演していることもあって、ニュー・シネマ的な色合いも感じられる今作、今観ると、スーザン・ジョージのレイプ・シーンが最も直截的な暴力描写に見えたりするが、やはりあの時代でしか作れなかった紛れもない大傑作だと思う。
・「イギリスでは長らく上映禁止だったそうで・・・」
初めてこの作品を見た時には観終わって体が震えたことを覚えています。それが劇中に描かれる「暴力」に対する嫌悪や恐怖による反応(もちろんそれもありますが)だけではないところがこの作品の凄さなのですね。D・ホフマン扮する気弱な数学者が何かにとり憑かれたかの様に暴力衝動に身を委ねていく姿に快感すら覚えてしまうのです。これは「正義の味方」が悪人をバッサバッさとなぎ倒すのを眺める時に感じるカタルシスとは似て非なるものなのです。殺伐としたアメリカに嫌気がさした主人公は穏やかで美しい田園風景が広がる妻の故郷であるイギリスの片田舎に移住します。しかしそこに人が住む限り「悪意」は常に影のようにまとわりついてくるのですね。映画の大半はじわじわと「悪意」が主人公に忍び寄る様をねちねちと描くことに費やされておりますがこの部分が最近の映画からは欠落しているものですね。そして始まる悪夢のような狂騒の一夜、そこで主人公の内で目覚める暴力衝動がバグパイプの調べと共に現れてくるシーンの「可笑しさ」と「カッコ良さ」。もちろん客観的に観れば主人公の行動は論理的に正当化(正当防衛として)できるものではありますがペキンパー監督の主眼は彼をヒーローとする事に無いのは明白です。夜が明けて新たな一日が始まる時、主人公がどこへ向かうのかは観客である我々の向かう先と同様に正に「霧の中」なのですね。恐怖映画としてもブラックコメディとしても、社会派の問題作としても観ることが出来る不思議な作品ですが、やっぱり女性にはおススメできないなぁ。。因みにイギリスで上映禁止された理由は暴力描写(最近の娯楽作品の方が遥かに直接的でエグいものが多いですが)ではなくて劇中で描かれるスーザン・ジョージ扮する主人公の若妻に対する性的暴行シーンだそうです。
・「その気になればできるんだ!!」
閉塞的な田舎によそ者が入っていくという設定はよくあるシチュエーションですが、その設定にピッタシのストーリー。ペキンパーは暴力礼賛だとかいろいろと物議をかもし出す御大ですが、私は大好きですね。人間の本質(暴力が大好きというんじゃありませんよ)が「力」を避けて通れないものである以上、人間を描こうとするとする以上は暴力は避けて通れないものになってきます。前半はダスティン・ホフマンにイライラさせられて、見るほうもフラストレーションが溜まりに溜まり、さらにスーザン・ジョージのノーテンキなお人よしぶりに、ますますイライラがつのり、そしてついに爆発だああ!!!「やれば出来るじゃんダスティン」てな具合ですな。変に内向的な方々に自信をつけさせてくれた映画ですが、クレグレもこれは映画ですから、日頃鍛えておかないとパッションだけではどうにも・・・というのが現実。
・「やり過ぎ」
この映画はやり過ぎです。ここまで人間の本質を剥き出しに暴いてはいけません。
ダスティンホフマンの妻が昔の男にヤられるシーン。これが一番ヤバい。レイプじゃないんです。強引に迫られますが、結局許す瞬間。さらに、感じちゃってます。
人の女を盗る愉悦。人に女を盗られる屈辱。堅そうな女の貞操がユルむ瞬間のエロさ。ここまで生々しく描いてはいけません。
・「ホークス的西部劇の傑作」
リオ・ブラボーの町を牛耳るバーデット一味。その弟を殺人で逮捕した保安官チャンスは、アル中の助手デュードと足の悪い老人スタンピーとともに弟の奪還を図ろうとするバーデット一味と攻防を繰り広げる。多勢に無勢の状況で、チャンスたちに勝算はあるのか?
『真昼の決闘』(52)で、町の住民の助けを借りようとするクーパーの
姿(ホークスに言わせると「濡れたニワトリ」ということになる)に憤り、『決断の3時10分』(57)で容疑者が保安官に言う「オレの手下が貴様を殺しに来るのを待ってな」というセリフに対しては、「プロの保安官なら『手下が来ないことを祈るんだな。来たら、真先にオマエを殺すぞ』と言うはずだ」と疑義を唱えたホークス。そんな彼の「本当の保安官と
はこうあるべきだ」という宣言が、この『リオ・ブラボー』ということになるのだろう。例によって、プロフェッショナリズムの賞讃、欠陥人間(D・マーチンが素晴らしい!)の自己再生、友情集団の結束…がホークス流の演出で感動的に描かれている。ホークスとウェインの友情物語の発端である
『赤い河』(48)のD・ティオムキンのテーマ曲をマーチンが甘い声で歌うのも大きな見所だろう。
余談だが、ジョン・カーペンター監督は、本作を巧く換骨奪胎したSF『要塞警察』(79)を作ったり、自分の率いるバンドで、ウェインの役名ジョン・T・チャンスを名乗っているほどの熱狂的ホークス信者である。
本DVDは、特典が予告編のみという味気ないものであるが、本編の画質は今までのヴィデオ・LDのぼやけた画質からは相当向上している。映画ファンにとってのマストDVDだろう。
・「ディーン・マーチンとリッキー・ネルソンが歌う!」
ジョン・ウェイン扮する保安官とその仲間が町の治安を守るためネイサン一家と闘うという古典的な西部劇の傑作。
個人的に一番の見所はディーン・マーチンとリッキー・ネルソンが劇中で歌うシーン。スタンピーに促されてギターを弾きだし歌うコロラドとデュードの歌は戦士の束の間の休息に安らぎをもたらすような優しいもの。このシーンだけ何度も観てしまいます。
全体に非常に手堅くまとまっていて、西部劇が好きなひとならまずハズレとは感じないであろう展開・アクションで満足度の高い映画だと思います。
・「カッコイイー!」
ストーリーが面白いことであまりに有名なのは当然として、キャラクターがホント魅力的。
いかにも真面目な男の中の男、チャンス保安官(ウェイン)、かつては凄腕だったのに、今はアル中で人生をほとんど棒に振っている男デュード(マーチン)、鼻っ柱が強い元気な若者コロラド(ネルソン)、そして私が一番好きなのはスタンピーのとっつぁん(ディキンソン)です。ホントうるさいおっさんだけど憎めないですね。
戦いのシーンなども、酒場でコップに落ちてくる血によって敵の存在を察知、振り向きざまガンを乱射、敵を撃ち倒すシーン、デュードがチャンスにライフルをほおった瞬間、二人同時に射撃、一瞬で敵を倒すシーンなど、「どこからこんなカッコ良いシーンを考えつくの!?」って位見せ場が山ほどあります。
尚、この「リオ・ブラボー」の脚本を書いたのが、1950年代を代表する女流SF冒険小説の旗手として名高い、リイ・ブラケットであることは意外と知られていません。彼女は「地球生まれの銀河人」「リアノンの魔剣」等の名作が日本でも知られていますが、あのエドモンド・ハミルトンの奥様でもあり、夫婦揃ってスペースオペラ小説界の世界最高峰でした。
また、劇中のディーン・マーティン、リッキー・ネルソンの歌も良い。ディーン・マーティンはご存知のようにコメディアンであり映画俳優であると同時に有名な歌手ですし、リッキー・ネルソンは1950年代を代表する全米No.1ロック・シンガーです。
なお、リッキー・ネルソンは1985年に飛行機事故で他界しましたが、彼の2人の息子さんは日本でもヒットした「After The Rain」(1991年全米でもTOPとなっている)などで有名なハードロックバンド「Nelson」のリーダーです。ディーン・マーティン、リッキー・ネルソン、NelsonのCDは今でもかなり売れてます(興味ある方は探してみては?)。
監督、脚本、キャスト、BGMと全てがこれほど豪華な映画もちょっと他にはありえないのではないかと思います。
・「これが西部劇だ。」
ジョン・ウエイン主演1959年作品。 楽しい。最高に満足する。これが西部劇だ。ぶっきらぼうな保安官、応援者は、じいさん助手、酔っぱらい助手、冷めた若者、ホテルの夫婦。彷徨う女。これらが味方だ。 敵は大牧場経営者とその弟。緊迫した状況、不利な状況下で最後は圧倒的勝利を勝ち取った彼らに我々は満足するのである。ユーモアたっぷり。
・「余裕のホークス、最高のエンターテイメント」
一説によると、「真昼の決闘」の孤立無援のゲーリー・クーパーに憤慨したホークスがあてつけに作ったのが本作らしい。ジョン・ウェイン、ディーン・マーチン、リッキー・ネルソン、ウォルター・ブレナンのキャスティングが最高。最初は彼らのチームワークはバラバラだが、様々な困難を克服して徐々に団結して悪に立ち向かっていくさまが感動的。その間にアンジー・ディッキンソンがからみつき、お色気あり、唄あり、最後はあっと驚くダイナマイト攻撃で、最初から最後までまったく飽きることがない。天才ハワード・ホークスの面目躍如たる大傑作。なんで今のハリウッドはこういう映画を作れないのだろう。ちなみに後年の「エル・ドラド」もほとんど同じストーリーです。繰り返しの美学。こちらも必見。
・「日本語吹き替えがついてないのが多いなイーストウッドのDVDは」
イーストウッドがぼろぼろになって逃げるシーンがある。黒澤作品のほうも三船がぼろぼろになって逃げるシーンがある。この映画の中でなぜかそこが一番記憶に残っている。それは主人公が(しかもアクションものの)めちゃくちゃにやられて人相が変わるくらいにぼこぼこにされているというのが、ひどく珍しかった気がしたからである。イーストウッドは強い役が多い。ダーティハリーの中でも犯人にぼこぼこにされてはいるのだが、その印象が長引かない。やっぱり日本作品が原作のためか他のイーストウッドの出演作品とは違う感じがする。アクションシーンの強さは健在なのだが。それでもやっぱりイーストウッドの西部劇はカッコイイ。ジョンウェインの西部劇より好きだ。ヒョロヒョロした風体に噛みタバコ、もしくは葉巻かな。いい奴じゃないけど、人を助けたりする。上手く書けないけど格好良さは見れば解かると思います。持ってる銃もでかい。日本語吹き替えがないのは残念、結構山田康雄の吹き替えも格好良かった。(アドリブいっぱいで)
・「鳥肌の立つ対決シーン」
黒澤監督作品 「用心棒」 の焼きなおしではありますが、 そんなこと どうでもよくなるくらいの名作中の名作です。小学生くらいの時、 はじめて この映画を見て 衝撃を受け、 それから 30年以上も経って いい オッサンになった この歳まで ずっと この映画に 憧れ続けてます。髭面で、 埃まみれで、 悪党っぽく振舞っていながら、 実は 女子供、 弱い者
の味方で、 本当の悪党どもに 容赦のない ハードボイルドな主人公が 敵役の 手酷い拷問を受け、 ボロボロになりながらも しぶとく立ち上がります。最後の決闘場面、 主人公が ダイナマイトの硝煙の中から ゆっくりと現れてくるシーンは、 バックに流れる 陰鬱なトランペットの音色と併せ、 何度見ても 鳥肌が立つくらいのカッコよさです。個人的には 映画史に残る 名シーンだと思います。お値段も 手頃なので 是非 一度 鑑賞してみてください。
・「最高に面白い!」
マカロニウエスタン。黒澤明の「用心棒」の焼き直し。いろいろありますが、とにかく面白いし、クリント・イーストウッドがメチャ格好良い。三船の用心棒と比較しながら、見ると味わいも一層深くなる。絶対値として良いものは、問答無用で良い。最高に好きな映画です。
・「伝説」
スパゲティウェスタンというジャンルを創出した記念碑的作品。黒澤明「用心棒」の盗作であり、のちに敗訴する羽目に陥るのだが、それでもこの作品の価値は揺らがない。セルジオ・レオーネのスタイリッシュな演出は、ペキンパーやジョン・ウーに受け継がれ、エンニオ・モリコーネのポストモダンな劇伴も一時代を築いた。クリント・イーストウッドの出世作でもある。
・「下書きは黒沢の『用心棒』、最高に仕上がった。」
1964年作品。主演はイースツウッド。マカロニウエスタンの草あけ。 黒沢の「七人の侍」の脚本をユリ・ブリンナーが買い取り「荒野の七人」に改作したがあれは駄作だった。今回の作品は違う。西部劇としては最高の作品に仕上がっている。脚本も良い。主人公のクリント・イーストウッドが抜群。しぶい作品になった。 黒沢の剣と外人さんのガン、ストーリーを同じようにしても剣が面白い。「七人の侍」はアメリカ化しにくい作品だ。「用心棒」はしやすい作品である。そこが違いか。
・「ぜひDVD化を」
数年前まで、テレビ東京系で何回も放映されていました。内容は妻子を殺されたベトナム帰還兵の復讐劇なのですが、テンポよくアクションのキレもいいので、なかなかの出来の映画です。確か、タランティーノ監督もお気に入りの作品はずで、隠れた70年代の傑作映画といえるでしょう。最近、TVCMで宇宙人役をしている、トミー・リー・ジョーンズの若き日の姿も見られるので、ファンの方は必見です。DVD化を切に望みます。
・「これぞ!本物の暴力映画」
とにかく、この映画は凄い。キャストは、トミー・リー・ジョーンズ以外、知らない俳優ばかりだが中身がいいから問題はない。最近はこういう重い内容を扱ったハリウッド作品が少なく昔の先人たちが作った映画をもう1回見直して勉強したほうがいいと思うぐらいだ。あとになって衝撃的なラストがでるのは、「タクシードライバー」と同様だが、扱っているテーマはべトナム戦争による後遺症による苦しみである。実に70年代らしいテーマだが、ある意味深い意味を持っていると思う。それにしても過剰なまでのラストの殴りこみなどのバイオレンス描写は、リアルであり本物の殺気に満ちた暴力映画だと個人的に思う。
・「原作とは違った、素敵な1本」
フランス映画、1959年ゴダールの「勝手にしやがれ」のリメイク作品。現在、それでもすでに少し前の映画になっていますがさらっとした原作よりも魅力を感じた1本でした。とにかくアメリカ的で情熱的な内容。激しい恋愛映画で泣きたい時などに。破滅的だけど心に残る映画です。リチャードギアの魅力がこうした役柄でも当時の若さと
当てはまり役の適役となっています。
・「こっちがいい」
私にはゴダールの「勝手にしやがれ」よりこっちのほうがよっぽど衝撃的でした。なんてったって恐れ多くもあの映画がアホにパワーアップしてリサイクル。好きだからリメイクして何が悪いってな感じもGOOD!ベルモントはまだインテリ感漂う役柄でしたが本作ではそれもあっさり削除。リチャード・ギア最高のハマリ役ではないでしょうか?
ギア扮する主人公ジェシーはど派手な音でいつもジェリー・リー・ルイスを大声で歌いながら、アホとしかいえない愛すべき服装でフランス女性モニカを口説く、口説く、の好きになったら一直線男。おまけに身の破滅まで一直線。
ラスト、愛するモニカにも裏切られ警察官に囲まれたジェシーはいきなりジェリー・リー・ルイスの歌に合わせて踊りながら地面に落ちた拳銃を取ろうとして幕。ありきたり?ゴダールにはかなわない?だけどもこのお馬鹿さんなギアがどの主演映画よりカッコイイ。これがまさしく日陰のB級メロドラマの決定版です。
・「原作とは違った、素敵な1本」
フランス映画、1959年ゴダールの「勝手にしやがれ」のリメイク作品。現在、それでもすでに少し前の映画になっていますがさらっとした原作よりも魅力を感じた1本でした。とにかくアメリカ的で情熱的な内容。激しい恋愛映画で泣きたい時などに。破滅的だけど心に残る映画です。リチャードギアの魅力がこうした役柄でも当時の若さと
当てはまり役の適役となっています。
・「ポルシェ」
リチャードギア扮する主役とバレリーカプリスキーヒロインの「勝手にしやがれ」リメイク。ものすごいプレイボーイ的なとこがあるけど一直線な恋に惹かれた。「勝手にしやがれ」はとてもスタイリッシュな感じだったけど、こっちは人間臭さが感じられた。リチャードギアはこういう感じの方がかっこいいな。恋人が選んだエルドラード盗むギア、最後に「息つく暇も無いぜ」ってところに痺れた。
・「アメリカン・ジゴロが大変化」
それまでスタイリッシュだった彼が、どうしてこんなに変わっちゃったんだろう・・・うーん、こっちが本当の姿なのかな? 主人公のお二人が青春真っ盛りのご様子で、見ているとちょっと照れちゃう感じもアリですが、若さにあふれた体形をご披露してくれるし(笑)、「きれいでいいなー」とつい思ってしまいました。
いわゆるゴダールの“勝手にしやがれ”のリメークですが、それに現代美術調の映像も取り込んだ、アバンギャルドなアメリカン映画でもあります。アート系の人にお勧めします。
●いぬ
・「奇跡の9分38秒」
ヌーベルバーグの先駆者で、暗黒街をこよなく愛するジャン・ピエール・メルビルが「モラン神父」に続きジャン・ポール・ベルモンドと組んで暗黒街の男の生きざまを描いた傑作。「モラン神父」では純心な神父を演じたジャン・ポール・ベルモンドが密告者の役を演じる(この辺はハリウッド映画ではありえない配役)。ストーリーは出所したモーリス(セルジュ・レジアニ)が自分を刑務所に送った者に復讐し、新たな宝石強盗を実行。ところが、何者かの密告により計画は失敗し、仲間も射殺される。モーリスは密告者の噂がある友人のシリアン(ジャン・ポール・ベルモンド)を疑わざるを得なくなる。そして、話は二転三転し、悲劇的なラストを迎える。原題の「LE DOULOS」はフランス語で帽子(暗黒街の隠語で密告者)の意味で、ラストにシリアンの仕種にその意味がこめられている。全編、光と影のコントラストを十二分に活かし、モノクロ映像ながら夜のパリの町並みを美しく描くと同時に暗黒街の孤独と非情さを表現するカメラワークはさすが。推理作家ピエール・ルズーの原作がしっかりしているからか、メルビルのアレンジが神業なのかストーリーも重厚で観る者を離さない。
そして、何といっても中盤の警察のオフィスでのシリアンと捜査員達との駆け引きの会話のシーンはまさに神業。ガラス張りのオフィスの中央にカメラを据え、部屋の中を異動しながら会話をする捜査員とシリアンを9分38秒ワンシーンで撮りあげる(もちろんオフィスのガラスには役者以外のスタッフは1度たりとも映っていない)。いまの時代であればデジタル処理で消せば良いが1963年ではまさに奇跡のシーン。このシーンのためにメルビルは入念に準備を行い16テイクも撮ったという。重厚な暗黒街のストーリーに浸りながらメルビルの神業も堪能できる傑作だ。いまのハリウッドの薄っぺらなサスペンスに飽きた人は是非観てほしい。
・「ジャン=ピエール・メルヴィル作品」
「ヤツは銃を見た……友の目じゃなかった……撃つしかなかった」
照明がカッコイイ。着ぶくれたコート姿もスタイリッシュである。死ぬときに「ハアア……」と小さく息をはくのが、生々しい。
“疑惑”がとけたあとが、つらい。ラストの雨の庭をあるくシーンでは、だれもが臍を噛む。やるせない。
「つ-い-た-て」男の友情を描いた傑作ノワールである。
・「スクリューボール・コメディの名作が、メーカー純正商品として待望の単品化」
同じ監督の作品の中では、「赤ちゃん教育」や「僕は戦争花嫁」、そして「モンキー・ビジネス」といった作品と同傾向の、いわゆるスクリューボール・コメディの傑作として知られている作品です。メーカー純正の商品としては、以前にBOX収録の1作品として発売されたことがありますが、この度ついに単品発売されました。私にとっては待望の単品発売でしたので、まずはメーカーの皆さまに感謝したいと思います。
このDVDは、デジタル・ニューマスターと謳っている割には、画質に少々味があります。しかし、多少の粗さを含んだその画質にはぼやけたところが見受けられず、コントラストがはっきりしていると思われます。作品の製作年代を考えれば、充分に満足できるレベルなのではないかと思われました。
別れた妻の再婚を阻止しようとする男の奮闘を描くという大きなストーリーの表面で、けたたましいマシンガン・トークとドタバタな事件が繰り広げられるという構造が、たいへん面白い映画です。その構造を支えるハワード・ホークス監督の演出にも狂いがなく、鉄壁と言えるほど見事だと思われました。冒頭に挙げた作品がお好きな方なら、観ても損はないと思われます。
・「これぞスクリューボール・コメディ クレイジーに疾走する最上のギャグ」
H.ホークスはその長いフィルモグラフィの中で幾多の傑作を残してきましたが、スクリューボール・コメディの第一人者であったことは案外知られていません(そもそもE.ルビッチの名前すら忘れ去られた現在、それは仕方ないのでしょうが)。しかし『赤ちゃん教育』と本作はこのジャンルの最高傑作です。西部劇でもハードボイルドでも彼は至高の作品を作ってきました。ミュージカルでも『紳士は金髪がお好き』という逆転した名作を撮ったのですから、本当の映画の達人です。 この傑作は元々は『フロント・ページ』という名作戯曲の焼き直しです。70年代に入ってB.ワイルダーもマッソー&レモンで原作をリメイクしていますが感触は全く別物。ともかくH.ホークス版が凄いのです。敏腕記者役をR.ラッセルにして編集長との恋の鞘当て物語にしたのが慧眼ですし、登場人物の会話が容赦なく重なっていく(字幕泣かせ!)のも映画の作劇上トーキーになって初めての試みだとか。そして何と言っても畳みかけるようなギャグの応酬がスピーディーで、ドライでタフに全編展開しているのが痛快です。監督曰く「素晴らしい喜劇は同時に優れた悲劇である」という事で、死刑囚とその愛人にとっては洒落にならない状況ですし、登場人物が皆「自分は今変なことをやっている」という照れを全く感じさせずに真面目にやっているところが抜群に面白いポイントなのです。 今現在のハリウッドコメディはチャップリン的センチメンタリズムが大勢を占めていて、いかにも「今が笑い所ですよ、感動場面ですよ」と押しつけがましく、かえって興冷めなことが多いです。徹頭徹尾クレイジーに疾走するこの感じこそ本物。ファレリー兄弟やM.マイヤーズに今一度、ホークス魂に溢れたギャグ映画を作ってもらいたいものです。〈追伸〉『ヨーク軍曹』も出ましたし、後は『教授と美女』のDVD化を持つのみ。スタジオ・クラシックさん、どうかお願いします。
・「まじめなテーマをコメディで」
ヒルディ(ロザリンド・ラッセル)は別れた夫のウォルター(ケーリー・グラント)を新聞社にたずねた。結婚相手の男をつれて、退社したいと伝えにきたのだった。彼女は一流の記者でウォルターは上司の編集長である。 ウォルターはヒルディに未練がある。彼女に折から話題の死刑囚の取材をさせて、一方では彼女と花婿候補の仲をさくために、あの手この手を繰りだす。このふたつの筋書きがからみあいながら、面白おかしい会話とケーリー・グラントの達者であか抜けた演技で、ストーリーはムダなく思いもよらぬ方向へすすんでいく。 死刑囚の取材というのは、市長が政治目的のために無理やり死刑を執行する不正をあばく、というもの。各紙の記者は裁判所のプレスルームでポーカーに興じながら、でっちあげ記事を書いたり、派手な特種を追いかけるのに一生懸命だ。新聞社のかくれた面を見せてくれる。 最後は、ウォルターが元の妻のヒルディとよりを戻して、死刑囚も救われてふたつのストーリーがめでたくおさまる。わざとらしさがなく、押し付けがましくもなく、インチキっぽいところもなく、カラッとした傑作コメディだ。
・「グラント、ラッセルの早口に圧倒」
当初、グラントの共演としてはアイリーン・ダン、ジーン・アーサーらが有力視されていたが、結局ラッセルと相成りました。私的には結果オーライでしょう。
それにしても、離婚する相手の職場に再婚相手を連れてくることが、一般的には考えられないところから始まっている。
とにかく、出演者全員が早口でまくし立てながら話すので、観ている側からしてみれば、面白いけどとても疲れる。あまりにも電話での会話が多すぎる点も少し行き過ぎ感がある。
あまりにも手段を選ばずに強引に寄りを戻そうとするのも良心に欠ける気がした。
スクリューボール・コメディーの全盛期だけに当時は人気になったかもしれないが、現在では評価は低いだろう。
●夜の人々
・「They Live by Night」
「理由なき反抗」のニコラス・レイ監督のデビュー作。1948年制作。「地獄の逃避行」、「ボニー&クライド」を髣髴とさせるstory。先駆的作品といえます。低予算の映画ですから、派手さ、ユーモアはありません。「ベンハー」のティルザ役(ベンハーの妹)キャシー・オドネルの初々しく寂しげな表情が印象に残ります。米国でもソフト化されていないようですけれど、そのうちDVDでお値打ちに入手できるようになったら、フィルム・ノアール好きなら見る価値があります。悲恋もの好きにも向きます。
・「間違った時代に現れた名誉あるヒーローの哀愁」
「マーロウ物を愚弄した剽窃作」、または「愚劣なパロディ」とまでいわれて、ボガード版の本家マーロウ映画ファンからは公開当時、痛烈に酷評された本作ですが、全編に漂うけだるいムードや、やるせない哀愁は、アメリカンニューシネマ後の73年当時、すでに過去の遺物視されていたいた「フィルム・ノワール」というジャンルへの愛情や郷愁に満ち満ちています。アルトマン監督はこの映画についてこうコメントしています。「名誉ある男が、名誉なき時代に現れたらどうなるか?彼はヒーローに見えるのか?それとも愚か者に見えるのか?」 彼らしいちょっと皮肉なこの視点は、確かに好悪別れるところでしょう。個人的には、ボガードの常にクールで男臭いダンディズムよりも、本作でのE・グールドの飄々としたコミカルさと悲しげな諦世感がない交ぜになった独特のマーロウ像のほうが共感させられました。名撮影監督、ヴィルモス・ジグモンドによる甘美な光と色彩、常に緩やかに動くキャメラワークの素晴らしさにも陶酔させられました。なんども繰り返し観たくなる傑作です。
・「冒頭の猫のシーンがたまらない」
チャンドラーの原作とストーリーも結末も異なるが、個人的には、この作品の世界の雰囲気こそが原作に忠実と思う。アルトマンらしく、登場人物たちも細かに描かれていて、非常に魅力的。ほぼ全シーンで煙草を燻らすエリオット・グールド演じるマーロウの格好良さ。スターリング・ヘイドンの酔っ払い演技も見物。そして、様々なアレンジで流れるジョン・ウィリアムズによるテーマソングも秀逸。
・「アルトマン流フィリップ・マーロウはいかが?」
公開当時、熱心なレイモンド・チャンドラー・ファンからは総スカンを食った、探偵フィリップ・マーロウを主人公にしたハードボイルド小説の最高峰と言われる原作を、アメリカン・ニューシネマの旗手、ロバート・アルトマンが自分なりに料理してしまった作品です。今見ても好みは分かれると思いますが、ひとたびアルトマンの映像魔力に取り付かれたことがある人なら、必ずや満足させらる映画です。「ギャンブラー」で西部劇を、「ボウイ&キーチ」でギャング映画(フィルム・ノワール)を解体したアルトマンが、次ぎに選んだのがハードボイルドでした。ここで主演のエリオット・グールドにハンフリー・ボガードの面影を追ってもムダです。全く新しいマーロウ像は、70年代という不安定な時代の空気をいっぱい吸い込み、見る者にはこの時代に引き戻す幻惑感を与えてくれるでしょう。スコープサイズいっぱいのワイド画面でこの幻惑的な映像を生み出したのは、名手ビルモス・ジグモンドです。とにもかくにも、何から何まで見せようとする、最近のハリウッド映画にうんざりしている方は、必ずや満足感を得られる傑作だと確信しています。
・「この映画がこんなに安く!!」
数年前パリで再上映を見ました。公開当時、原作のファンはこれを見て怒ったらしいですが、こういうものだと思ってみると良くできた映画だと思います。パリの今の評論家達には受けていました。私は猫の場面が好きでした。原作では猫は飼っていないらしい。私が好きな「ベルリン、天使の詩」の中でベンダース監督が「長い一日の後でフィリップマーローの様に猫に餌をやるのって良いものだろうなあ」という台詞を天使に言わせています。きっとベンダース監督もこの映画のファンなんでしょうね。娯楽映画をていねいに作っていた時代があったんだなあっと思います。この映画を見た後はしばらく余韻に浸れます。そういう映画です。
・「1973年のリップ・バン・マーロー」
E・グールド演じるフィリップ・マーローが、いわば20年の長い眠りから眠そうに目覚める時、この有名なチャンドラーの私立探偵が1973年に蘇る。アルトマンらがリップ・バン・マーローとユーモラスに呼ぶこの新しいマーローは、48年型のリンカーン(グールド本人の持ち物)を乗り回し、時代遅れのキャットフードを深夜に探し、妙に細いネクタイと先細りの茶色い革靴を身につけ、せわしなく紙タバコを吸いつづける。一方舞台はスモッグにおおわれたLAであり、彼を囲むのは健康食品を無心するヨガに明け暮れるトップレスのヒッピー女たちであり、マリファナで一儲けしてフェラーリ・デイトナを乗り回す色男である。こうしてアルトマン流のマーローは生まれた。キャメラマン、B・シグモンドの功績も忘れがたい。S・ヘイデンがマリブビーチの邸宅(アルトマン本人所有)でホーム・パーティーを開く時、日光に燦々と照らされた屋外のパティオから移動しながら、その屋外の光景を反射しつつガラス越しに屋内のディテールまでワンカットで撮られている。この驚異的なカットは彼によって発明されたヴァリアブル・フラッシングという、現像時に一定の光に露光するテクニックによるもので、今回積極的に用いられたこの手法なしには、アルトマンの望んだ自然なパステル調のこの映画も成し得なかった。音楽にもユーモラスな趣向が凝らされており、実にたったひとつの楽曲が、LAのラジオから流れる曲から、メキシコでの葬送曲までいたるところでアレンジを変えて繰り返されるのだ。アルトマンの映画というのはこういった知識を持って見ることで全く違うものとなり、この作品もまた実に多くのアスペクトをもつ野心的なものである。
・「リアルに怖い。」
アメリカの田舎の怖さに満ち溢れてる映画としては悪魔のいけにえと並びます。こちらはホラーではないですがかえってそれがリアルですね。ネッドビーテイさんが山男たちに陵辱されるなんて子供の時の僕には刺激強すぎでした。タフガイのバートレイノルズが怪我してほとんど役に立たないという設定も意外性があって怖かったです。そろそろリメイクしてもいい時期なのでは。ハードル高すぎて、まあこれは超えられないと思いますが。
・「生き残るために必要なものは?」
大自然の前では、動物も人間(凶悪犯)も同じだ。ただサバイバル(生き残り)をかけて行動するだけだ。みたいなことをメイキングの中で原作者が言っている。まさにこの映画のテーマである。都会を離れた山奥での気楽なカヌーでの川下りのはずが、大自然の中でのサバイバルへと一変する。極限状態に追い込まれた4人の男たちの緊迫感に溢れたドラマに引き込まれる。文明人と野性、大自然との対決。生き抜いていくための本能、資質とは?この映画が公開されたときよりも、さらにひ弱になっている文明人としては、おもいっきりぶん殴られたような衝撃を感じる。自分が彼らの立場になったら・・・。そんなことも考えてしまうほど、見終わったあとに主人公たちと同じ経験を体感したかのような気分になってしまう。途中からほとんどセリフもなくなっていく中での異様な緊張感は、ジョン・ブアマン監督の演出の力でしょう。ビルモス・ジグモント(ディア・ハンターなどの名手)の撮影も見事です。主役の4人もリアルな名演。傑作です。あと、あのバンジョーの音楽!頭にこびりついて離れません。このDVD、10分程度の当時のメイキング(原作者にスポットが当てられています)、予告編、日本語吹き替え付きです。(TVでなじんだ吹き替えとは違います。録音しなおしたのでしょうか。) 今度、特別版のDVDが発売されるとのこと。デジタルリマスターされるのでしょうか?リマスターされたジグモンドの映像を見たい!
・「「許されざる者」と対をなす傑作」
アメリカ映画から正統派西部劇が消滅していく中、イーストウッドだけが細々と西部劇を作り続けてきたが、そんな彼のフィルモグラフィの中でこの「アウトロー」は評価が高い作品のひとつであろう。 もちろんガンファイトもあるし、インディアンの酋長やジョン・バーノンと対峙する場面の見事な演出もいいが、一種のロードムービーとしてみても秀作で、孤独なヒーローが追われて逃げる道中で仲間たちが増えていき前半のハードさが消えて何故か心暖まる雰囲気になってくる。そして最後には擬似家族のようになってイーストウッドが銃を捨てるという終わり方は「許されざる者」のラストのクレジット(マニーが商売人として成功したことを告げる)と見事にリンクしているように思える。 のちにイーストウッド映画の癌となるソンドラ・ロックもこの作品に限り魅力的。
・「過小評価されがちだが、実はイーストウッド映画の魅力の源泉と言うべき快作。」
クリント・イーストウッドのウエスタンと言うと、やっぱり、セルジオ・レオーネに請われて主演しスターダムにのし上がる契機となった「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」、あるいは、監督としても絶大なる名声を勝ち得た「許されざる者」や「ペイル・ライダー」を思い浮かべる人は多い。確かにどれも傑作だし、私も大好きな作品ばかりだが、忘れて欲しくないのがその2つの潮流の中間期に発表された「アウトロー」である。残念ながら世間的にはあまり知られていない今作だが、実は、イーストウッド映画のさまざまな魅力、エッセンスが凝縮された源泉とも言うべき快作なのだ。例えば、シャープな色調でコントラストが引き立つライティングは名パートナーのブルース・サーティスの手のよるものだし、イーストウッドの役柄は、南北戦争時に奴隷解放、産業隆盛を主張した近代的な北側ではなく、保守的な南部の農民で復讐に燃える無法者、即ち己の倫理と正義の下で生きる男だし、インディアンに移民、老人、少女に腹ペコの犬まで(笑)、いわいる社会的弱者、マイノリティへ向けられた優しい眼差しと共生が全編色濃く現れているし、まだあどけなさが残るソンドラ・ロックとの初共演作でもあるのだ。もちろん、激しいガン・ファイトとアクションもたっぷり盛り込まれ、ラストのJ・ヴァーノンとの対峙はファンにとっては語り草と言っていい名場面、まだ観ていない人は是非、とお薦めしておきたい。
・「ニューシネマ・ウェスタンの傑作」
『銃撃』と並んで待望のDVD化です。ほぼ同時期、つうかそのまんま続けて同じ場所で撮られた両作品、これは共に「買い」です。『銃撃』の閉口しちゃうくらいのラストも素晴らしいですが、脚本の良さで見せてくれるこちらもまた見逃せません。特にミリー・パーキンス!ストーリーはシンプルで濡れ衣をかけられたカウボーイ3人の逃避行といったものですが、非常に引き締まっていて退屈に感じることがないと思います。これもジャック・ニコルソンの制作・脚本ということで非常に興味深い1本と言えるでしょう。あとはモンテ・ヘルマン監督『断絶』のDVD化を待つばかりです。
・「なんたる非情」
レンタルDVDにて鑑賞。画質は綺麗だった。よく、こんなDVDを出したものだと感心させられる。ジャック・ニコルソンが脚本を書いて、主演、製作も担当。イージー・ライダー、ファイブ・イージー・ピーセスの前の若き日のジャック・ニコルソンが初初しい。キャメロン・ミッチェルがひとり撃ち殺されたのを背に馬を進めるジャック・ニコルソン。倒れたCミッチェルを見て、見つけた男達が、「もう一人は行っちまった」とだけ。情容赦ない。セリフが少なく、ロング・ショットが多いので、なにが画面にて起こっているのか多少分かり難い。もともとテレビで見ることを前提に作られたものではないので致し方ないが。一度目は正直、拍子抜けの印象が強かったが、見直しているうちに味が出てくる、そんな映画。ごたくを並べると、正義、運命、自由等の命題が取扱われ、その当時の公民権運動を背景になどということになるのであろうか(IMDbにてそのような書かれ方をしていた)。
●銃撃
・「タイトルはありきたりだが、かなりの良作!」
すごいですよ!話はそんなに複雑じゃないが、全編を漂う暗いイメージ、ラストの衝撃!(オチは途中でわかるけど、終わり方が印象深い)。解説にハリウッドでもマカロニでも無い作風と書いてあるが、どっちかというとマカロニウエスタンが好きな人の方が向いていると感じました。
主人公が昔凄腕だったと言う設定で、普通だったら劇中に再び銃をとり悪党を倒すというのが定番ですがこの主人公マジで最後まで銃を撃ちません。なので派手な銃撃戦が好きな人はオススメできない作品です。
・「シリーズ最高傑作」
一作目で既成のやくざ映画の概念を打ち破った脚本:笠原和夫、監督:深作欣二、主演:菅原文太のトリオは、大成功を受けて続編であり、番外編的な「広島死闘篇」を作った後、抗争の主軸を描く本作、続いて事実上の完結篇である「頂上作戦」を撮って彼らの四部作を完成させます。(「完結篇」は脚本が笠原和夫ではない後日談) シリーズ中、もっとも派手なドンパチシーンがない作品でありながら、敵味方入り乱れての杯合戦、内部の権力闘争など、面白さで群を抜く集団劇となっている。この集団劇を支えるのは個性的な多くの役者の存在である。小林旭の二枚目ぶり、梅宮辰夫の貫禄(+眉なし)、金子信雄のいい加減さ、加藤武の弱腰、渡瀬恒彦の純粋さ、川谷拓三の寝取られ男ぶり、成田三樹夫のスマートさ、山城新伍のやんちゃ、田中邦衛の小心、室田日出男の日和見、内田朝雄の大親分ときて、丹波哲郎の無言の写真出演まで多士済々。そんな中で、遠藤辰男と山本麟一のコンビが秀逸でした。人間の自己保身や組の利害関係に翻弄され、最後に憤りで渡瀬恒彦の骨を握り締める菅原文太の表情でキッチリ締めてくれます。
・「「教師」がそれを言っちゃいかんだろ(笑)」
決して一枚岩では無い組織内部の矛盾、不雑に絡み合った人間関係の描写、時として逆の立場に入れ替わる敵味方の関係等、文章にすると「分かりにくい」作品と感じるかも知れませんが、そんな事はありません。この作品からは、一つの明確なメッセージが伝わってきます。
それは「組織の長の優柔不断、戦略の無さが混乱を招き、下の立場の人間の犠牲を生む」と言う事です。
私自身、人事とは思えない、広能昌三(菅原文太)の苦悩と強かさ、子分である倉元猛(渡瀬恒彦)の一途さと、壮絶な死が印象に残る作品です。
本作品で特に印象に残った台詞です。(笑)
「ところで、こいつの今後の身の振り方何じゃが、どうじゃろ、こんな(広島弁で「君、お前」の元で極道修行させちゃってくれんかのう?」(!広能の小学校時代の教師が、倉元を紹介するシーンより)
・「加藤武、最高!」
この作品のファンは非常に多いことでしょう。菅原文太も金子信雄も小林旭も、それから成田三樹夫や田中邦衛も実に素晴らしい。
しかし、ここはやっぱり打本役の加藤武じゃないでしょうか。もうあの弱腰にはワクワクするなあ。この作品は何度も見てるけど、加藤武が出てくるだけで、うれしくてうれしくて。ワクワクした後は、何をやっても失敗ばかりに大爆笑。
いいなあ。加藤武自身も打本は大好きな役で「このような人物が頂点に立っていると、戦争は起きないんだ」と語っていたとか。
もちろん、金子信雄演じる山守に飲み屋でいじめられる場面が最高の見所なんだけどね(大爆笑だよなあ)。
加藤武は個人的に好きな役者で、この打本役と、映画『豚と軍艦』の中の役が大変気に入っております。
・「文句なし!喜怒哀楽すべてが詰まった娯楽映画の金字塔」
ますます狡猾になる山守(金子信雄)の道化っぷり、敵・味方を問わない裏切りの犠牲となる純真で一途なチンピラ(渡瀬恒彦)の悲惨、追い詰められていく広能(菅原文太)の苦悩。それらを彩る超豪華キャストに疾走するカメラワーク。これは103分間に喜怒哀楽すべてが詰め込まれた、第一級のエンターテインメントだ。
観客の感情と広能の怒りが見事にシンクロするラストシーンは、「続きはまた劇場で」というシリーズ映画の最良のお手本といえよう。
<真っ当な人間ほどバカを見る><保身第一>という組織社会の現実を鮮やかに描ききった本作は、ヤクザ以外にも世の会社員、公務員等すべての組織人必見の映画である。
・「何回見ても、素晴らしい」
DVD買って、台詞まで覚えちゃほど何回も見ました。錚々たる有名俳優が大勢出演していますが、誰一人キャラが死んでいません。すごく緊張感があり、最初から最後までもたつくところもありません。すごいテンポで一気に進みます。 自分は5作中この作品が一番好きなのですが、理由はやっぱり成田三樹男の松永がとにかくカッコいいから。特に打本の事務所へ杯を返しに、広能、江田、松永が三人で乗り込むシーン は、最高です。(ちなみに4と5の広能と武田の対話シーンも大好きです。) 結局上記の三人と山守、武田、槙原が一同に会するシーンは本作しか見れませんので、まだ見たことのない人は必見です。(昭和の日本映画の集大成だと思います) それにしても、他界された、成田、川谷両氏の活躍がもう見れないのは本当に残念であります。
・「物語の重要なポイント」
確かに賛否両論ですね、この映画については。まあ僕は大好きなんですけど。。。僕がおもしろいと思うところで、誰もレビューとして書いてないことを書きます。
VINCENTとJULESがスーツケースを取りに行き発砲された後の結果がこの映画の重要なポイントとなります。流れとしては最後のレストランで朝食を取りながらの会話につながり、ミラクルか偶然かで2人の意見が違います。でもその後偶然だと言い切り仕事を続けた方は結局残念な結果が待っています。仕事を辞めた方はBUM(浮浪者)と言われようが死よりベターな生活を送っていることでしょう。とにかく2人のレストランでの哲学的な会話と2人のキャラクターの違いがこの映画の最もおもしろいポイントの一つだと思います。
・「すばらしいの一言!」
42歳になる親父ですが、初めて、この映画を見ました。間違いなく今まで見た映画の中で、ベスト10に入ります。
・「タランティーノ・パッチテスト」
この作品がだめならタランティーノはあなたの好みではないでしょう。いいめやすになる作品です。
タランティーノ映画の楽しさと癖の強さは主に会話のリズムにあります。この映画を見て、変な会話がだらだら続いてイラつく、と思った人はおそらくほかもつまらないです。
コレがイケるアナタは別の作品も大いに愉しもう。ようこそタランティーノワールドへ。
・「英語の字幕がほしかった・・・」
作品のできに関しては、ほかの方のレビューにあるように非の打ち所がありません。今、このキャスティングで作品を取ろうとすると、ギャラだけでも莫大な額になるに違いないし、下手な監督だと『オーシャンズ11』のような駄作になってしまう。ただ、購入後、残念に感じたのは字幕で英語を選択できないことです。個人的にはスラングも含めて、どのようなことが話されているのか英語で知りたかったので、やはり字幕をつけてほしかった。日本語の意訳では味わえない生の会話を知りたかったからです。
・「全て面白いです。」
この作品は観る人によって面白いポイントが違うと思います。私的には、えっ!?ここでこうなっちゃっていいの??という無茶苦茶なストーリーと、全編を通じての時にクールで、時に間の抜けた(登場人物は至って真剣なんだけど、)会話がたまりません。また、どうでもいい各エピソードが絡み合って、全体の更にどうでもいいストーリーが出来る展開や、これ以外の並び順はないでしょといえる時間の並べ替えの構成も最高です。気に入らない人は二度と観ないでしょうけど、気に入ったら多分全ての台詞を覚えるほど何度も観るでしょう。
・「待ちに待ったスペシャルエディション」
恐らく昨年の夏にアメリカで発売になったスペシャルエディションの日本版でしょう。アメリカ版ではカバーが登場人物それぞれのヴァージョン5種類で発売されました。日本版ではどうでしょう?「パルプ・フィクション」も同時期に2枚組みで発売されているので、もう少ししたらそちらの方もスペシャル版が発売されるのでは? 楽しみです。
・「話題のキル・ビルの監督タランティーノのデビュー作」
~基本的にはギャング映画だが 従来のお決まりをことごとく ぶち破っている。~~冒頭 ギャング バカ話 強盗のシーンがない 舞台劇を見るような長い倉庫シーンなど。これすべて脚本と俳優の力が最大限発揮されれば 低予算でもこれだけ記憶に残る映画が 作れる見本だろう。登場人物も どこか間が抜けているところも おもしろく せりふが異常に多く(しかもバカ話)監督が やりたいことをやっている感じがする。特典で 見物という~~か聞き物は プロのギャングに映画を見て貰い インタビューした音声があるところ(もちろん服役中)。プロの意見に笑えます。~
・「DJ K・Billyが贈る、仕事にミスった強盗団のレザボアな午後のヒトトキ。」
マドンナの曲についてのたわい無い会話でテーブルを囲むシーンから始まり、オープニングを挟み、いきなり血まみれの車内シーンへと移る。この辺りの構成の上手さに脱帽。オープニング以降、この男は最後迄血まみれな訳で、映画全体の時間は“お腹を撃たれたこの男の、お腹の痛みに耐える時間”が軸になって構成されいる。ちなみにこの映画は宝石店を強盗するお話ですが、強盗のシーンはありません。先日暇な時に、このDVDにおまけで付いている評論家の話を聞いていたところ、エンディング曲の歌詞に重要な秘密が隠されている事を知った。いや、秘密な訳ではなく、英語の苦手な自分には秘密にされていただけの事なのだが。。。言語の違いでお互いの文化を理解出来ないのは仕方のないことかも知れませんが、あの曲の歌詞を知らずにこの映画を理解出来るのでしょうか?あの歌詞に訳も付けずにこのDVDを企画した方々、あなたは本当にこの作品を理解しているの?自分達で選んだ評論家の話、本当に聞いてたの?不思議でなりません。。。この映画はK・BillyといういかしたDJによる、ちょっと風変わりなミュージカルのように観るのが、僕のお気に入り。
“んっ、そう言えば、ナイスガイ・エディーを撃ったのは誰?”。。。数日後、ふと思い出して気になってしまう、不思議な謎のおまけ付き。
・「マニアの金字塔」
マニアも貫くとここまで格好良くなれる。ストーリーから音楽から全てがタランティーノワールド。サンダンスで絶賛されるのも頷ける。特典の中には低予算の苦労が色々と話されているが、よくも100万ドルに満たない制作費でここまでのキャストを集めきったなということに驚く。確かパルプフィックションの時のジョントラボルタもタランティーノに涙交じりの説得をされて出演を決めたとか・・・情熱があらゆるキャストに火をつけた。悪党どもの中でも軍を抜いて恰好いいのがマイケル・マドセン。男の匂い満タンで酒焼けしたしゃがれた低音の声はしびれる。
・「stuck’in a middle with you!」
10年近く前、ミニシアターでひっそりと公開された「レザボア・ドッグス」には心底ハマった。
ストーリー展開上の「友よ風の彼方に」との類似点など、色々と言われるものの、本作には確実にタランティーノ・オリジナルな世界があり、その一方で同時に「ああ映画でもサンプリングってアリだなあ」とも思った。
低予算を逆手にとった、舞台劇のように限定されたシチュエーション。それでいて、時間軸を縦横無尽にかけめぐる新人とは思えない構成力。
そして、この作品に出演した俳優は皆、その役柄で得していると思う。稀にこうした奇跡的な映画があるが、そんな中でも本作品のきわだちかたは尋常ではない。ハーベイ・カイテル、スティーブ・ブシェミ、ティム・ロス、
マイケル!・マドセン??皆この作品の後のキャリアアップが著しい。
映画ファンとしてこの作品を封切り時に見ることができたことに感謝するよりない。
・「マニアじゃなくても楽しめる!」
オシャレ、ハイセンス、スタイリッシュ、パワフル!若者にウケる要素で出来上がっています。また往年のB級映画(私はこの言葉は定義も曖昧で好きではありませんが)の要素が散りばめられ、若者以外も楽しめる作品となっています。でもマニアックな映画の知識は必要ありません、知ってればもっと楽しめますが。映画って面白いものなんだなぁ〜と再認識させてくれるパワフルな作品!必見です!
・「グラインドハウス=東京12チャンネル」
グラインドハウス映画なんて日本人にはピンとこないけど、解説などを読むと70〜80年代にかけて東京12チャンネルをはじめとする、TVで放送されていたようなB級映画群のことなんですね。思えばガキのころ、夏休みや冬休みに外に遊びにも行かないで、家でゴロゴロとTVばっかり見ていた俺は、12チャンで毎日午前10:30からやってた映画番組を欠かさず見ていた。そして、そこで放送されていた映画は、いかにも安そうで、CMばっかりの1時間半枠のサイズにズタズタにカットされた、内容がイマイチよくわからないなような未公開のアクション映画やカンフー映画ばっかりだった。だから自分の世代のグラインドハウス体験は東京12チャンネルってことになる。劇中の会話でも出てくる「バニシングポイント」や「ダーティメリー・クレイジーラリー」なんかも何回もTVでよく放送してたよね。この映画の前半のグダグダ感と後半のアナログなアクションもなんだか懐かしかったような感じを覚えたし、字幕よりも吹き替えで見たほうがしっくりきました。自分と同世代=タラと同世代の人は結構ハマると思いますよ。
・「先の読めないくだらなさ。タランティーノやりたい放題!!」
タランティーノ、グラインドハウス・オマージュ作品2本立てのひとつデス・プルーフ。まったく、やりたい放題って感じです。ストーリーなどあってない、ないに等しい作品です。お姉ちゃんがいっぱい出て、ぐだぐだ話に花が咲き、ぐだぐだまったりうとうとしているとド迫力のカーアクションで目が覚めます。前半と後半でカート・ラッセル以外は役者が変わり、別のお話になりますが、前半はカート・ラッセルの勝利。逆に後半は…。先が読めない展開でした。Hなぐだぐだ話をしている割には、期待するHなシーンはまったくありません。という実にくだらない感じなのですが、これがなぜかB級におもしろいのです。ハリウッド大作では、決して出せない味わい深さがありますね。B級映画の王様カート・ラッセルは、見事に役にはまっていました。お姉ちゃんたちも個性豊かな方々で、飽きさせません。B級な雰囲気の彼女たちの中にも、かわい子ちゃんをキャスティングしているところは、もろ、タランティーノらしいです。プラネット・テラーのローズ・マッゴーワン。ダイ・ハード4.0のメアリー・エリザベス・ウィンスレット。紅一点?って、救われる感じがしますね。その他おもしろいのは、キル・ビル、ユア・サーマンのスタントを担当したゾーイ・ベルの派手な演技。プラネット・テラーのぶっ飛んだ女医マーリー・シェルトンが、そのままの役で出演。同じく、保安官?も出ています。小ネタの見どころ満載でした。70年代っぽい作風なのに、携帯メールをやり取りしていて愉快です。エンディングの歌も何だかいい感じで作品にはまっています。まいど好き嫌いが別れるタランティーノ・ワールドですが、ボクは気に入りましたよ!!
・「特典映像」
タランティーノ監督のカーアクションムービー、「デス・プルーフ」です。本来は「プラネットテラー」と共に「グラインドハウス」と言う名での二本立て同時上映の映画でしたが、諸般の事情から日本ではそれぞれ単独で公開する事となりました。
グラインドハウス版と異なるのは会話シーンの多さでしょう。「グラインドハウス」では現代的で派手な作品だった「プラネット・テラー」からZ級映画のフェイク予告三本と観客の気分を高揚させ、デスプルーフ突入の流れでしたが、
B級作品を髣髴とさせる今作での冒頭の展開はタランティーノお馴染みの冗長な会話シーンがあり、以前の流れをクールダウンさせるような感じでした。単独公開版はこれら追加シーンが増え、好みの分かれる所だと思います。
さて特典映像に関してです。タランティーノ監督が出ずっぱりで、スタントシーン、スタントマン、俳優の話が殆どでした。
ゾーイ・ベールをはじめ、一流のスタントマンが集うこの作品ですが、一名だけ年の若い女性黒人スタントマンがいます。監督いわく、ハリウッドで黒人の女性スタントの活躍する機会は少なく、タランティーノはそれを見越して、経験の浅い彼女を起用したそうです。「この作品で経験を積んで欲しい。」「未熟と言ったらそれまでだ。」「次回カーアクションを撮る監督は、彼女を起用すべきだ。」
後進の人材を育成しようとする監督の心意気に胸を打たれました。
編集前のフィルムに編集者サリー・メンケに対して挨拶をする俳優人の顔も良い。「ハーイ♪サリー♪」とカート・ラッセルもにこやかにご挨拶。
俳優や、スタッフ、監督一丸となり、映画を作ろうとする姿勢を感じれて良かったです。個人的にはシナリオや音楽についても知りたかったのでそれをピックアップする映像特典が無いのは残念でした。
・「売店で、タランティーノ生誕」
最近のタランティーノのにはうんざりしていたんだけど、これは違う。 この人初めて「映画」をマジで撮ってる。カーチェイス、女の子、ここいらの撮り方一つで、観客は気付くべき。というか、こんなあからさまにやられて気付かないやつは、ちょっとやばいと思う。物語が〜、とかさ、繋げ方が〜、とか、言ってる人はもっといっぱい映画観た方がいいよ。画面の隅々からタランティーノの意気込み、迫力が伝わってきて、分厚く、しなやかで、これは映画自体が生きているような、肉から血が溢れ出てくるような映画なんだ。かたくるしい様式から外れることで、生きてしまっている映画を作ることに成功した。しかも、誰も期待していない時期に、誰も期待していない映画で。こっからのタランティーノには期待せざるをえないでしょ。特にこれからの映画界のことを考えると。
・「永久保存版」
半端じゃないぶっ飛び方です。ロバート・ロドリゲスはシンシティも無茶苦茶良かったのに、本作なんてもっともっと良かったです。デス・プルーフと同じくノスタルジックな雰囲気をてんこ盛りで、何でもありのストーリー。ゾンビものなんて大好物のわたしも、ジャケットの片足キャラを見たときは疑問を抱いていたのですが、その判断は間違いだとすぐに気付きました。ゾンビにスプラッターにクエンティン・タランティーノに・・・最初から最後まで目を離せないし、すぐに永久保存版になる名作だと自覚しました。日本語吹き替えにまったく違和感がなかったところも最高です。
・「こんなキャラクター考え出すロバート・ロドリゲスって、天才!? 」
片足がマシンガンの女戦士なんてキャラクターなんて、どうやって考え出すんでしょう?さすがロドリゲス、何考えているか分らない人です。このキャラクターをフロイト的に分析すると面白いかもしれません。とんでもないキャラクターです。アクション・シーンも荒唐無稽で、才能を感じさせます。エル・マリアッチの頃からそうでしたね。グラインド・ハウスというフォーマットの中では、脚本がどうしたとか、細かいこと言うのは野暮ですね。デス・プルーフと二本立てでも楽しめますし、これ一本でも充分楽しめます。どちらが好きかというのは難しい問題です。タランティーの奴はアクション・シーンやダイアローグに60年代、70年代のアメリカ映画からの引用がちりばめられており、60年代、70年代のアメリカ映画が好きな人にはたまらないと思います。タランティーノは秀才的で、ロドリゲスは天才的な感じがします。もっとも秀才は着実に点数を稼いでいますが、天才は未だ未完の大器止まりですね。もしかすると、ずっとこのままなのかも・・・当時のアメリカのリアルなグラインド・ハウスやドライブイン・シアターの事を思い出せるアメリカ人は幸せですね。世代は限られそうですけど・・・
・「B級のエッセンスを濃厚につめこんだ快作。映画館そのものを映画にしてしまった試みも新鮮」
グラインドハウス映画というのは初めて聞いたけれど、この作品を見ればどういうものだったかというのがよくわかる。なにせ、映画の中に予告編が入っているし、デジタルで撮影してCGをやってるくせに、わざわざフィルムのキズを再現したり、芸が細かい。こういう芸の細かさはタランティーノ仕込かと思っていたら、途中で、「フィルムのリールが一本焼失しました。申し訳ありません。支配人より」って出てきたのには驚いた。お色気シーンを終わらせるただのギャグかと思ったら、ストーリーもジャンプして、登場人物がいつのまにか終結して全員闘っている。余計なやりとりをカットして、観客が本能的に見たいと思っているところだけを見せようという考えに笑った。この辺は、ロドリゲスがやっちゃいそうなところ。 片足ゴーゴーガールのチェリーはかなりヤバイ。日本映画でこれやったら非難ごうごうだったろう。「役立たずの技」とか言っていたのが、最後の戦闘で生かされる。まるでサイボーグ状態。彼女ローズ・マックゴワンという女優さんで、ものすごいセクシーだ。
・「とにかくオモロイ。」
オモロイです。全部。
全然意味わかんないストーリーだけどね。ドーデもいー状況での、ドーでもいーキャラの死に様とか。そうそう。キャラ描写なんてテキトーすぎて、唖然としますよ。この映画は観客をナメてる気さえしますね。だけど、そんなナメられてる感じが心地よいとゆーかね。ロドリゲスさんがどれだけテキトーに台本書いて、テキトーに撮影してたかが容易に想像できる作品となっております。これを見て「実に下らん!幼稚である!」なんて真顔で怒るヤツは、たぶん死ぬほどヒマなヤツだろうね。
ロドリゲスさんの映画だから相変わらずアホな内容だけど、オモロいんだから仕方がない。ロドリゲスに死角なし!!
・「「デス・プルーフ」よりこっちの方が面白いかも」
マンガチックな話なのだけど、ゾンビとの凄惨な戦いの中、スペアリブの秘伝レシピを守るレストラン主人の兄と保安官の弟(マイケル・ビーン、懐かしい!)との確執なんて、いかにもB級ぽくって泣かせる。(笑) ほかにも奇妙なキャラがぞろぞろ。レズの女医妻とサド系の医者夫(ダイアン・レインの夫でもあるジョシュ・ブローリン)との夫婦コンビ、などが結集し、ゾンビたちと闘う展開は非常に楽しめます。 かなりスプラッターでかなり笑えますが、ゾンビになら何やってもいいのか? と言いたくなるくらいゾンビを殺しまります。生身の俳優がワンカットでバラバラにとか、CGの使い方も凄いです。
タランティーノの「デス・プルーフ」であっさり殺されたローズ・マッゴーワンが本作ではスーパーヒロインとして再度登場します。冒頭、場末のバーでポールダンスをみせる彼女の、いかにもB級テイストのエロいヒロインぶりがスバラシイ!!彼女もゾンビに右脚を噛まれ、切断。片足のハンディキャップヒロインとなる異形ぶり。彼女の元カレが戦闘に長けたタフガイで、彼女に手をさしのべる。切断された脚の代わりに机の脚をつける図もすごいけど、チラシやポスターにあるように、脚に機関銃をつける図。回しげりをすると銃弾が飛び出す。理屈はどうであれ、彼女が銃弾を地面に発射すると、その反発力(?)で空を滑空できるというアクションもおかしくもクールでセクシー。いや、カッコイイぞ!!
結局、これは究極のヒロイン映画でありますな。ちゃんと手順を踏んで最後の最後まで片脚マシンガン美女をとっておく心憎さ!! ラストにはガトリング銃になっちゃう!!
・「単なる殺し屋の映画じゃない」
もし、この映画の内容を一言で言えといわれたら、やはり、「殺し屋カップルの大冒険」というような、多くの人にとって耳をふさぎたくなるような表現しかできないと思います。しかし、もう少し言葉を足していいのであれば、私なら、「殺し屋カップルの冒険を通して社会に潜む悪を浮かび上がらせ、観客に問題提起している」といいます。
残虐に、しかも罪の意識などみじんもなく人を殺し続ける主人公たちは多くの人にとって悪人にうつりますが、この映画では、それらを取り巻くマスメディアや警官、監獄の職員たちも、殺し屋と似たような汚い面を持つ場合のあることが表現されていると思います。
人間の内に潜む邪悪な部分とは何か。それを様々な映像手法でえぐり出し、あるときは極端に、あるときは冷徹に人間の内面を描く技術には驚かされます。
個人的に僕は、悪人というものが生まれつき決まっているとは思えません。悪人はある意味「社会」によってつくり出される部分があり、オリバー・ストーン監督は「悪人」を取り巻くまわりの環境がどのように「悪人」と関わっているかを描き出そうとしていたのではないかと思います。
この映画を見て自分たちの状況と重ね、感動するカップルも結構いるのではないかと思いました。
・「こんなカップルに」
カッコよく殺されてみたい…
・「軽いようで、底なしに深い」
作品のテンポに合わせて時間が経過するかのような錯覚が起きる。 それだけはまる。 音楽の使い方がとにかく上手い。 かなり笑ったし、かなり泣いた。
自分もね、本当、彼らと同じくらいイカれて、人間臭くなりそうで。 My Bestの中の一本。
・「究極の・・・」
私にとってこの作品は限りなく切ないラブストーリー。甘いかな???でもそう言う目で観ても面白い、という事です。
・「ナチュラル」
この映画のタイトルどおり自然に生まれた殺し屋の物語だがこれは単なる暴力映画だと認識するのは間違いだと思う。この映画は誰もがもつ人間特有の内なる凶暴性や犯罪者であってもその素性に同情すべき点とエンターテイメント性があればすぐさまメディアによってヒーローかされてしまうことをストレートに表した作品のように思う。たとえば、画面がめまぐるしく変えられてけきょくもとの画面に落ち着くシーンなどは我々一般大衆が平和な番組よりもエンターテイメント性や暴力的なことを好む傾向にあることへの警告としてとれるし、平和主義を唱えているジャーナリストが銃撃戦に巻き込まれて徐々に暴力的に変貌するシーンは昨今語られている平和主義への問いかけのようにも思える。そのような事をふまえてみるとこの映画は実に多くのことを語っているはずだ。
・「うはははははははははは」
レビューとかで情報を仕入れずに観てしまえば必ずずっこけてしまう珍作である。クセモノのタランティーノが作品に関わっている時点で「普通なものになるわけがない」のは確かではあるが、前半部分のみを見ている限りは「どう考えてもクライム・ロード・ムービー」である。 きっちりと綿密に作り上げられており、前半部分では「銀行強盗犯と彼らの逃走に巻き込まれた一家の恐怖」を上手く表現している。 初めて観た時、私は何にも知らなかった。後半に吸血鬼たちとの死闘へとストーリーが飛躍することなど全く知らなかった。 当然、ずっこける。何じゃこりゃ、と。そして爆笑。「うははははははは」と笑うしかない。勝手にストーリー展開を想像し「結末はこんな感じになるだろう」と思っていたものを完全にぶち壊され、そしてそんな結末を想像していた貧相な想像力しか持たない自分の頭脳に呆れ果てた。 頻繁に漫画・映画・小説といった物語を堪能しない人にはこの作品の面白さは判らないかもしれない。しかし、数多くの作品に触れ、陳腐な内容のものであれば結末をある程度想像できるような人は楽しめるはずだ。そもそも、物語の面白さは観る側(読み手)を裏切る作者の仕掛けにあるのだから。
・「タランティーノではなく、泥まみれのジョージ・クルーニーを見て欲しい!」
初めてこの映画を見たときには、あまりにも突拍子も無い展開に「なんじゃこりゃ!?」と思った記憶があります。予備知識がない方が断然楽しめます。また、どうしてもタランティーノが出演している映画という認識を受けてしまう傾向が強いですが、主人公のジョージ・クルーニーが一番役柄に似合っている作品です。黒いスーツのギャング役のジョージ・クルーニーが、泥まみれになりながら闘うシーンは必見です。個人的には、ジョージ・クルーニーの代表作的な作品だと思っています。ラストのオチも必見です。ロバート・ロドリゲスは、『プラネット・テラー』同様、アクションホラー系の作品が、一番良く出来ていると思います。
・「恋をした。」
この映画公開時、泉谷しげるさんが(確か)ラジオでこの映画について語っていたのをなんとなく聞いててけど電波が悪かったので内容があまり聴こえなかったけど、とにかく何だか楽しそうな雰囲気が伝わってきたからビデオレンタルが開始されてから早速借りて観たところ・・・なんじゃこりゃ!!!ってな感じでした。何かの作業をしながら流して観ていると、ひっくり返る展開に思わず「えっ!?えっ!?何が起こった!?」となりリモコンで巻き戻しして確認するに違いないでしょう!!そして何よりもジョージ・クルーニーが男臭くてカッコ良すぎる!!首に広がるタトゥーと拳銃が何よりもお似合いで、きっと女子ならば皆が「抱かれたい!」と思うでしょう。現に当時中学生だった私はこの映画で彼に恋し、この映画の彼に「抱かれたい!!」と思いました。今の大人のプレイボーイなジョージもかっこ良いけど、一番素敵にセクスィ−な彼に出会えるのはこの作品です。タラちゃん、ロドちゃん、素敵な映画と素敵な出会いを有り難う!!
・「ティティツイスター!」
後半に登場するバーこそ私の探し求めていた店!まさに「常連になりてー!」である。あのトムサヴィーニが登場して、吸血鬼をバタバタと倒していくってのはホラー映画マニアには涙が出るほど嬉しい。前半の緊張感も良いが、後半のハチャメチャさは芸術の域に達している。
・「ビールとポップコーン」
この映画に細かい理屈は不要。前半と後半の無茶苦茶な展開を単純に楽しむべし。この映画の痛快さを極限まで楽しみたいなら、ビールとポップコーンをたっぷり用意して、真夜中に観るべし