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▼2008年07月〜:セレクト商品

神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 さ 1-8)神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 さ 1-8) (詳細)
榊 一郎(著), 神奈月 昇(イラスト)

「嵐の前の静けさ 」「後編が楽しみ」


メグとセロン 3 (3) (電撃文庫 し 8-26)メグとセロン 3 (3) (電撃文庫 し 8-26) (詳細)
時雨沢 恵一(著)

「前作で終わりなのかと思いきや・・・」「ファンタジーでの学園物?」「新生“新聞部”最初の依頼が・・・」「恋の為に頑張るの、共にいられる幸せを噛み締めつつひたすら空回りをしながらね」「今回は一冊でまとまってます」


輪環の魔導師3 竜骨の迷宮と黒狼の姫輪環の魔導師3 竜骨の迷宮と黒狼の姫 (詳細)
渡瀬 草一郎(著), 碧 風羽(イラスト)

「セロ達は遂にイリアード姫の元へ・・・」「フィーノの過剰な愛情の今後のゆくえが気になります」


デュアン・サーク2(11) 導くもの、導かざるもの〈上〉 (電撃文庫 ふ 1-55)デュアン・サーク2(11) 導くもの、導かざるもの〈上〉 (電撃文庫 ふ 1-55) (詳細)
深沢 美潮(著), 戸部 淑(イラスト)

「世界を揺るがす三角関係」


神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 お 2-14)神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 お 2-14) (詳細)
大迫 純一(著), BUNBUN(イラスト)

「まさかの百合展開!?」


付喪堂骨董店 4―“不思議”取り扱います (4) (電撃文庫 お 9-7)付喪堂骨董店 4―“不思議”取り扱います (4) (電撃文庫 お 9-7) (詳細)
御堂 彰彦(著)

「寂然と身悶えの最新刊」「隠れた良作?」「便利な品ですが使いすぎにご注意ください。人生まで狂わされた方もおられますので」


ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫 う 1-1)ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫 う 1-1) (詳細)
虚淵 玄(著), 広江 礼威(イラスト)

「見事なコラボレート作品」「素晴らしい」「後半に行くに従って」「原作ファンにも虚淵ファンにもおすすめ」「相性抜群」


コンスタンティノポリスの黒き魔女―黄金の魔女が棲む森 (上) (TOKUMA NOVELS―Edge)コンスタンティノポリスの黒き魔女―黄金の魔女が棲む森 (上) (TOKUMA NOVELS―Edge) (詳細)
麻木 未穂(著)

「最終巻!」


ひぐらしのなく頃に 解 第二話~罪滅し編~(上) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に 解 第二話~罪滅し編~(上) (講談社BOX) (詳細)
竜騎士07(著), ともひ(イラスト)

「幸せであるためには」「確かに斬新だが…」


マクロスフロンティア  Vol.1 クロース・エンカウンター (角川スニーカー文庫 206-1)マクロスフロンティア Vol.1 クロース・エンカウンター (角川スニーカー文庫 206-1) (詳細)
小太刀 右京(著)

「本編の演出でなお足りない方は、是非。」「似て非なるもの…」「TV見た方がこの作品の魅力がわかります。この本は、TVの補助的役割です。」「主人公が今ひとつ・・」


CODE-E 遥かなる囁き (ガガガ文庫 さ 3-1)CODE-E 遥かなる囁き (ガガガ文庫 さ 3-1) (詳細)
榊 一郎(著), 緒方 剛志(イラスト)

「予定調和」


リトルバスターズ!SSS Vol.1 (1) (なごみ文庫 X 1-1)リトルバスターズ!SSS Vol.1 (1) (なごみ文庫 X 1-1) (詳細)
糸井 健一(著), VisualArt’s(著), Key(著)

「是非リトバスファンの皆様に読ませたい品です」


リトルバスターズ!SSS Vol.2 (2) (なごみ文庫 X 1-2)リトルバスターズ!SSS Vol.2 (2) (なごみ文庫 X 1-2) (詳細)
糸井 健一(著), VisualArt’s(著), Key(著)


リトルバスターズ!SSS Vol.3 (3) (なごみ文庫 X 1-3)リトルバスターズ!SSS Vol.3 (3) (なごみ文庫 X 1-3) (詳細)
糸井 健一(著), VisualArt’s(著), Key(著)


KLAN 11 盟友編 (11) (集英社スーパーダッシュ文庫 た 4-14)KLAN 11 盟友編 (11) (集英社スーパーダッシュ文庫 た 4-14) (詳細)
岡崎 裕信(著)


〔MF文庫J〕魔女ルミカの赤い糸4 (MF文庫 J た 5-4)〔MF文庫J〕魔女ルミカの赤い糸4 (MF文庫 J た 5-4) (詳細)
田口一(著), カズオキ(イラスト)

「Hなイラスト(笑)」


〔MF文庫J〕ねくろま5 (MF文庫 J ひ 2-13)〔MF文庫J〕ねくろま5 (MF文庫 J ひ 2-13) (詳細)
平坂読(著), じろう(イラスト)

「六巻も出るようです。」


とらドラ 8 (8) (電撃文庫 た 20-11)とらドラ 8 (8) (電撃文庫 た 20-11) (詳細)
竹宮 ゆゆこ(著)

「悲恋系ツンデレ」「竜虎の雄叫びは空しく響く」「面白いんだけど……」「せつな…ッ!」「修学旅行で交錯する、それぞれの想い」


ヴァルプルギスの後悔 Fire1. (1) (電撃文庫 か 7-22)ヴァルプルギスの後悔 Fire1. (1) (電撃文庫 か 7-22) (詳細)
上遠野 浩平(著)

「開幕―魔女大戦」「千年ぶりの魔女戦争、相克渦動の幕が上がるのだ。」「凪のファンなら買ってよし!」


PSYCHE (プシュケ) (SQUARE ENIX NOVELS)PSYCHE (プシュケ) (SQUARE ENIX NOVELS) (詳細)
唐辺 葉介(著), 冬目 景(イラスト)

「グロテスクで透明な。」「強く惹きつけられる作品」「主人公には共感できない;」「二度はない」「表紙10:中身0」


薔薇のマリア  X.黒と白の果て (角川スニーカー文庫 182-14)薔薇のマリア X.黒と白の果て (角川スニーカー文庫 182-14) (詳細)
十文字 青(著)

「凄惨、壮絶、でも強い生き様を感じます」「"セブンス編"完結!」「長い道のり」「まだまだ続く!」「おもしろい!」


ガンパレード・マーチ九州奪還 3 (3) (電撃文庫 J 17-21)ガンパレード・マーチ九州奪還 3 (3) (電撃文庫 J 17-21) (詳細)
榊 涼介(著)

「整備班奮闘ス!」


ひぐらしのなく頃に解 第二話~罪滅し編~(下) (講談社BOX)ひぐらしのなく頃に解 第二話~罪滅し編~(下) (講談社BOX) (詳細)
竜騎士07(著)

「鬼隠し編の真実が明らかに」「ストーリーについて」


機動戦士ガンダムOO  (2)ガンダム鹵獲作戦 (角川スニーカー文庫 0-76)機動戦士ガンダムOO (2)ガンダム鹵獲作戦 (角川スニーカー文庫 0-76) (詳細)
矢立 肇(著), 富野 由悠季(著), 木村 暢(著)

「派手なサプライズこそないけれど」「この分だと3巻で終わりですね」「本編補完色の強い作品として」「相変わらず主役存在感薄っ!」


蝉の羽―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫 た 95-10)蝉の羽―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫 た 95-10) (詳細)
高里 椎奈(著)

「植物のあやかし」


▼クチコミ情報

神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 さ 1-8)

・「嵐の前の静けさ
トルバス神曲学院の講師として生徒達と海に浮かぶメガ・フロートを訪れたフォロンとコーティカルテ。そこでは奏始曲に関わる恐ろしい陰謀が待っていた。久々の新刊は前回に勝るとも劣らない激闘の予感。今作はその前編です。

カティオムとシェルウートゥ、フォロンとコーティカルテを通して精霊と人間の良好な関係が、反精霊団体など精霊を快く思わない人間の存在で精霊を巡るもう一つの世界の顔が語られます。シャドアニ視点の場面では精霊の性欲なんてことも話に出てきます。あとはフォロンが天才たる所以など、全体的に世界観を掘り下げるエピソードが多く、作品全体からは「静」の印象を受けますが、逆に後編で待つであろう「動」への期待が膨らみます。

キネティック版で登場したミゼルドリットが新たな秘密をひっさげて登場。今作では明らかになりませんが、冒頭からコーティカルテの意味ありげな発言が。海の上という舞台や、終盤学生達が置かれる状況などもキネティック版最終話を彷彿とさせます。

かなり待たされただけあってボリュームたっぷり。読み応えがあります。新キャラリュネアの動向など後編も目が離せません。

10/5追記後編、そこまで激闘じゃありませんでした。

・「後編が楽しみ
今回の特長はなんといってもキネティック版以来のミゼルドリットが登場すること。彼女の登場によって、いつもよりさらにニヤニヤと頬がゆるんでしまうことは間違いないと思う。もちろんフォロンとコーティの絡みはいつもどおりにおもしろい!

今作ではシリアスなシーンは最後に少しあるだけ。後編でどう展開するのか楽しみだ。

神曲奏界ポリフォニカ ジェラス・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 さ 1-8) (詳細)

メグとセロン 3 (3) (電撃文庫 し 8-26)

・「前作で終わりなのかと思いきや・・・
前作のラストがどうしてもダンスパーティーにつながってるように思えず消化不良だったのですが、あれで終わりじゃなかったのですね。

新聞部として活動スタートした6人のキャラが立っていますし、セロンの真っ直ぐな思いにニヤニヤさせられます。新聞部最初の活動は物探し。6人揃えば解けない謎はない!一名謎解きに向かないのがいますが・・・。

・「ファンタジーでの学園物?
世界観はネオファンタジーですが、内容は完全に学園物のお話舞台が○×高校にかわってもなんら違和感ゼロの内容です

近作は完全に消化不良で終わった前作の続きからスタート演劇部の合宿が終わるまでの彼等の様相を描いています新聞部として集まった6人の下に演劇部の副部長「ソフィア」からあるものを探してほしいとの依頼が舞い込みますさまざまな角度からアプローチし探し出そうとするものは、そして結果は・・・というのが話のあらすじですその影で主人公であるセロンの心の葛藤とメグの暴走に心奪われることは間違いないでしょう

とりあえず話が続くことも確定した作品なのでじっくりと二人の行方を見守って生きたい作品です

・「新生“新聞部”最初の依頼が・・・
収録内容 序章 第一章「アーサー」 第二章「ソフィア」 第三章「探求」 第四章「夢」 第五章「役名」 第六章「観客」 メグとセロン2の翌日、新生“新聞部”に演劇部の副部長ソフィアから依頼?が・・・ それを解決するためにセロンは、そしてメグが・・・ この新シリーズは本当に学園物語ですね。 しかし今回は上下巻ではなく一冊でまとまっていて気楽に読めました。

・「恋の為に頑張るの、共にいられる幸せを噛み締めつつひたすら空回りをしながらね
セロン、頑張ってます――!メグに(無自覚ながらに)その繊細な恋心をフルボッコにされながらも、それでも初の依頼と何よりメグにと自身のことをアピールせんと、得意分野で出来ることを出来るだけ(=思いっきり無理をして)やりまくります!!!

印象に残ったのはメグの未だ多くを語られぬ背景設定についての、行間に含ませてのその微かな滲ませですかね。メグってモノローグなどでの国元の言葉だと、結構受ける印象が変わってきます。これはやはり、興奮した時のアクティブな態度や意味深なモノローグ共々、メグの置かれている立場についての何かしらの伏線でしょう。

恋に、青春に、そしてこれから歩むべき人生の為にと頑張るメグやセロン達の活躍、是非見てあげてください。

・「今回は一冊でまとまってます
まだ合宿中だったとは意表をつかれましたw多様なキャラが集った新聞部が、提示される事件・依頼に対処してゆく、一見探偵物じつは恋愛学園物。今回は事件ではなく上級生よりの依頼。へんに血生臭くもなく、妙な陰謀もなくて気持ちの良い学園物テイストでした。また一巻・二巻と違い、一冊できちんと終結しているため非常に後味がよかったです。

ただ、捻りが少なくしょっぱなでラストが予想できてしまうため、意外性は感じませんでした。3冊目ともなるとキャラクターが練りこまれてきていますので、キャラどうしの掛け合いを楽しむべきかもしれません。

メグとセロン 3 (3) (電撃文庫 し 8-26) (詳細)

輪環の魔導師3 竜骨の迷宮と黒狼の姫

・「セロ達は遂にイリアード姫の元へ・・・
 収録内容・序 竜神信仰 ・一 酒場の娘と老いた騎士 ・二 姫君の行方 ・三 鉱脈に潜むもの・四 古き信仰の遺跡 ・五 湖上の戦い ・余 王弟が見た真実

 逃げ延びた姫君の潜む街に向かったセロ達だったが、そこにはすでに魔族が・・・ 魔族と対峙する中セロは決意を・・・ 新登場のイリアード姫とヴィオレの関係も絶妙に描かれています。 ストーリーは次巻へと続く待ち遠しい内容で終わっています。

・「フィーノの過剰な愛情の今後のゆくえが気になります
どう物語の中で完結していくのか悩みどころか主人公の心の成長 賢者の導き ヒロインの過剰な愛情 王道と言えば王道か故に面白さがどこにあるのか難しいところ読めてしまえるだけに何かインパクトに欠ける。この3巻に対しては面白くもなくかといって、それほど、つまらなくもない長編ありきの作品だから中だるみみたいな感じ

輪環の魔導師3 竜骨の迷宮と黒狼の姫 (詳細)

デュアン・サーク2(11) 導くもの、導かざるもの〈上〉 (電撃文庫 ふ 1-55)

・「世界を揺るがす三角関係
あとがきによると「デュアン・サークII」最終章の開幕です。闇魔に対抗するすべを求めてオパールの元を目指すデュアン達。一方、ロミリアに戻ったアニエス達もデュアンに合流するためルルフェと共にオパールの元を目指す。

森人に育てられ他の人間との関わりを持たなかったルルフェ。彼女がデュアンに抱いた恋心に戸惑う様子はこれまでも描かれてきました。今作ではアニエスに対し嫉妬や劣等感を感じる彼女の姿が強調され、見ていて切ないです。

デュアンの中に潜む闇魔の動向、闇魔に対抗しうるスペルを求め行動するサヴァラン、エベリンへと侵攻する闇魔の軍勢、物語はクライマックスに向け静かに動き出しています。

デュアン・サーク2(11) 導くもの、導かざるもの〈上〉 (電撃文庫 ふ 1-55) (詳細)

神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 お 2-14)

・「まさかの百合展開!?
ポリフォニカ・ブラックシリーズ第8弾。タイトルのリライアンスは信頼という意味。大規模なコンサート前日、会場で一人の男が不審な死を遂げ、捜査線上にマティア達の親友シェリカが浮かんでくる。

殺害の方法は分かっているのに真相にたどり着けない歯がゆさ。全てのヒントは最終章までに提示されているので、謎解きも楽しんで欲しいです重要な証拠が明らかになった時、小説ならではの手法で隠されていたのに唸りました。謎解きに重点を置いたのか、今回バトルシーンはほぼ皆無です。

タイトルの信頼はマティア、マナガとシェリカの関係を表したもの。親友を疑わなくてはいけないことに思考を乱されるマティアを諭すマナガはまさに仕事人、The刑事。事件を通してマティアとシェリカの絆が深まっていくのも見所です。

準レギュラーレオンもワンシーンほど登場。マナガと二人でマティアについて意味ありげな会話を交わしていきます。

神曲奏界ポリフォニカ リライアンス・ブラック 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫 お 2-14) (詳細)

付喪堂骨董店 4―“不思議”取り扱います (4) (電撃文庫 お 9-7)

・「寂然と身悶えの最新刊
1巻につき全4話の短編『付喪堂骨董店』の最新刊。

1.『影』--劣等感などから人知れず穏やかに過ごしたい、ってのは誰もが1度は考えることだと思う。実際には社会や家族や友人などからは逃げられないし、離れたくない。しかし、それが叶ってしまったたらどうなるか…。『影が薄い』が比喩ではなく実際に起こったら、と云う骨子はありきたりながら、刻也と咲の軽いラヴコメやりとりに、ゲストキャラの葛藤の末の落ち。仄かな明暗が描かれる『付喪堂骨董店』らしさが出ている話。

2.『ギャンブル』--すったもんだで女が景品となり、それを守る(奪う)ために戦う男達、とえらくマッチョな話だけれど、刻也と咲のもどかしい二人がいるだけで頬がゆるんでしまう。『付喪堂骨董店』は刻也と咲に「ああ、もう!」なんて悶えてしまうラヴコメなんだな、と再認識させられる話(笑)。

3.『小指』--ツインテールの幼馴染と、本作にしては如何にもラノベ的キャラが出てきて面食らった。しかし、性格や落ちは一筋縄ではいかないのが『付喪堂骨董店』。ラヴコメ臭を前面に出す割に刻也と咲はおとなしめ。本作(作者)は本筋とキャラの出し入れが実に巧いと思う。本書では1番好きな落ち。

4.『秘密』--前話から軽く繋がる、1巻から続く『4話目は二人の話』本書の人気は、刻也と咲、男女の想いがどちらも等しく丁寧に描かれるからだと思う。男の視軸、女の視軸。そして、それが年頃らしいニヤニヤしてしまうもどかしさを淡々と描かれる。男性読者である僕が咲に感情移入し刻也を可愛いと思ってしまう(笑)、その軽妙。各巻の4話だけ読み返す読者は僕だけではない筈。

いつにも増して挿絵の咲が愛らしい。現在本作は4巻で絵の枚数もそれ程ではないから難しいだろうけど、イラストのタケシマサトシ氏の画集なんかも、本作の人気に乗って発売して欲しいと強く願う。本書の総括としては、今回は含蓄が足りないような気もするが、仄暗い落ちとラヴコメと云う明暗の両立が売りの『付喪堂骨董店』らしさがよく出ていた巻だと思う。既刊を既読のかたは文句なく楽しめるでしょう。そして、新規参入のかたは1巻か本巻でシリーズ独特のノリが楽しめると思います。

・「隠れた良作?
この作品もこの作品のヒロインも地味という印象を受けました。しかし地味というのは「悪い」ということではありません。作品も不思議と引き込まれていく面白さがありヒロインもへたな萌えを売りにした小説よりよほどいいです。ぜひ読んで欲しい本です

・「便利な品ですが使いすぎにご注意ください。人生まで狂わされた方もおられますので
高品質な『アンティーク』物語を提供してくれる本シリーズも4作目。安定した充実の内容である。本巻もまた人の業を狂わされる哀しげな話だけに【第3章】の主人公のように、幼馴染みのためと言いながら実は逃避的な自己満足だったがゆえの悲劇を生んでしまう。その自己満足を最後まで貫くダメ男だった。その幼馴染みが刻也とデートすることになり(態度には出さないが)慌てる咲。デートを尾行する姿がいじらしい。それでも付き合っているのか?と聞かれると(長い沈黙の後に)違いますと答える咲。第2巻あたりからこの問いが増え、咲は毎回同じ回答をするのだが、端から見ればそう質問したくなる雰囲気を醸しているのだろう。無いのは当人達の自覚だけのようである。一方、刻也の活躍は、珍しくも咲を賭けてギャンブル勝負をする【第2話】である。『アンティーク』を用いた、要はイカサマなのだが、咲を自分のものにするという男の鼻持ちならない態度に刻也だけでなく咲も(態度には出さないが)激高する。最後は刻也のアンティーク『ヴィジョン』が活躍するが無謀な賭けでもあった。大袈裟な展開になったが刻也の心意気は見事である。しかし、何かにつけて大活躍の『ヴィジョン』。少々活躍し過ぎの気もする。そして、もはや定番の【第4章】は、今回刻也が焦ることに。送られて来たアンティークを誰かからのプレゼントと勘違いした刻也が、人の心の声が聞けるアンティークまで使って咲の真意を確かめようとする。送られて来たのは第3章、刻也が使ったのは第2章で用いられたアンティークである。2人の想いはかなり接近している、というか既に交錯している。早く気付いて欲しいものである。

付喪堂骨董店 4―“不思議”取り扱います (4) (電撃文庫 お 9-7) (詳細)

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫 う 1-1)

・「見事なコラボレート作品
同時期に発売したコミック8巻と併せて購入いたしました。

漫画原作のノベライズに関しては、原作ファンがついていることもあってか、非常に厳しい目での評価となりがちですが、今回は原作寄りの自分でも個人的に楽しんで最後まで読み進めることができました。

原作ストーリーの登場人物に加え、新たに一癖も二癖もある連中が登場します。ほんとロアナプラって街は、娯楽には事欠きませんね(実際に住んでみたいとは思いませんが・・苦笑)。

人物や舞台設定の破綻については、特に気になる点はありませんでした。シェンホアについて、普段抜けたような陽気なキャラを醸し出してますが、母国の中国語でしゃべる場合、英語でのアベコベ言葉から一転して、非常に整然としたしゃべり方に変わるのが意外な発見でした。

あともう1つ、なによりも驚いたのが、ロックが4ヶ国語を操れるという事実。商社マンのエリート恐るべし・・・。

※レヴィのサービスショットはマジ反則(いや、ある意味販促)ですよ!この挿絵だけで購入した価値があるというもの。

虚淵玄先生については、巻末の対談にて原作者の広江先生いわく、ブラックラグーンをノベライズするなら虚淵さんしかいない!と言わしめた人物でもあります。実際出来上がった作品も、原作ファンを大切にした作品に仕上がっていると思います。

・「素晴らしい
シリアスとブラックジョークが入り混じった、なんとも混沌とした物語それさえも許容するはロアナプラの懐の深さ故か

なんともブラクラらしいノベライズでしたたぶん、これ以上ない組み合わせでしょう

・「後半に行くに従って
ロアナプラの世界観を再現しつつ、後半部分から良い意味で大暴走。コミカルな登場人物達がレギュラー陣をうんざりさせる所が面白い。展開も二転三転して楽しめました。姐御達の持つ狂気がシリアスに。張さん達はどこかコミカルに。よく練りこまれて楽しめる娯楽小説です。ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫 う 1-1)

・「原作ファンにも虚淵ファンにもおすすめ
本作はコミック版を原作とした『ブラック・ラグーン』マルチメディア展開の一つとして、ニトロプラスの虚淵玄を迎えた小説版。

ラグーン商会が不承不承で引き受けた依頼は、なんと三合会の張暗殺の手引きだった!?三合会、ホテル・モスクワを巻き込んだ大陰謀にいつの間にか巻き込まれたラグーン商会の面々はどう行動するのか?謎を解く鍵は、バラライカの過去だった…。

魅力的なオリジナルキャラクターの面々をゲストキャラに迎え、今回もレヴィの、張の、バラライカの銃弾が炸裂!原作の持ち味を生かしてこれだけのものを書けるのは流石。二次創作小説を書いてる自分も、こんなの書ければいいなぁ…と素直に思える出来でした。また是非虚淵センセイには広江センセイとのタッグを組んで欲しい、そう思います。原作ファンにも、『Fate/Zero』で虚淵センセイを知った方にもお勧めできる一冊です。

・「相性抜群
虚淵玄は角川スニーカー文庫の「鬼哭街」ノベライズで知ったんですが、当時からラノベらしからぬ硬質で骨太の文体とハードボイルドでピカレスクな雰囲気が群を抜いてました。そんな虚淵が広江礼威と組んで満を持して送り出すブラクラノベライズ!結論からいうととても面白かったです。ガンアクションはクールに熱く、キャラの会話も原作のノリを忠実に再現してます。オリジナルの敵キャラもそれぞれ個性的ですが筆頭は超弩級勘違いニンジャ・シャドーファルコン(あえて忍者ではなく)。馬鹿の一念岩をも通す地をいく彼には色んな意味でもってかれました。殺人ブログ閲覧時のラグーン組員の会話も面白かったですね!レヴィ、相変わらずよいキレっぷりです。そして何といっても張さんの登場シーンがかっこよすぎで痺れる!!硬軟入り交じる裏社会の男の魅力に脱帽。バラライカの本名や過去なども明かされて原作ファンは意外な発見が多々あり。挿絵も力入ってます!特にレヴィの○○姿……原作では絶対見れません。

さあ、君もシャドードラゴンとファルコンの勇姿を目に焼き付けろ!

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫 う 1-1) (詳細)

コンスタンティノポリスの黒き魔女―黄金の魔女が棲む森 (上) (TOKUMA NOVELS―Edge)

・「最終巻!
最終巻らしく、ものすごい分厚さでしたが、一気に読んでしまいました。冒頭から、びっくり仰天するような怒濤の展開が待ち受けています。まさか、シフがあんなことをするとは。にえきらないレギウスが、こうなるとは。

レギウスが、そもそも煮え切らないのが悪いというか、朴念仁すぎるというか、「オトコとはこういうもの」と思って黙っているから、シフがこういう選択をとってしまったわけですが、あげく、いきなり嫁姑合戦、な展開です。

邪公子さまも、スタウロスも復活。ペルシアのほうでも大きな動きがあり、アルシャンのなかにいるものが目ざめ、事件は、ローマ帝国と結ばれていきます。邪公子さまとスタウロスの仲も気になりますが、シフがこのさきどう行動するのかまったくわからず、やきもきしてしまいます。

あと、気になるのは、ルヴァー。おいしい役どころなのです。そして、彼女も今回どうなっているのか、さっぱりわからず、下巻が待ち遠しいところです。

コンスタンティノポリスの黒き魔女―黄金の魔女が棲む森 (上) (TOKUMA NOVELS―Edge) (詳細)

ひぐらしのなく頃に 解 第二話~罪滅し編~(上) (講談社BOX)

・「幸せであるためには
今回はレナが視点の部分が多くあり、レナが何故礼奈でなくレナと呼ばれるようになったのか、レナが雛見沢に越して来なければならなかったのか等、いままで触れられなかったところが明らかになりますそして「祟り発現システム」・・・これには度肝を抜かされました、ビックリです

値段は少々張りますが読むだけの価値はあります、中盤での圭一のセリフにはグッとこさせられましたし続きが気になります

・「確かに斬新だが…
2色刷りという発想自体は評価出来るものではあると思いますが、いかんせん読みづらい!! レナの心情や情景に合わせて文字ブレがあったり赤地に黒刷りという表現がありますが、あまり目に優しくないというか…とにかく読みづらいです。ただ、やはり内容はとてもいいです。ゲームをやり続けていた者としては満足のいく仕上がりとなっています。

ひぐらしのなく頃に 解 第二話~罪滅し編~(上) (講談社BOX) (詳細)

マクロスフロンティア Vol.1 クロース・エンカウンター (角川スニーカー文庫 206-1)

・「本編の演出でなお足りない方は、是非。
2008/08/17現在完結していない本作品ですので、その良し悪しは横においた上で。 本編で語られない登場人物たちの感情や内心の吐露、またはアルトくんのパパの迫力とかに「おお」と膝打ったりするといいと思います。

 1〜7話に相当するノベライズ、但し、キーイベントについてはより直接的な表現に置き換えることで紙面を抑えています。従って、これを読むことにより短時間でアニメ本編を追想/想起することが可能(既視聴者には)。

 「早乙女アルトの芸に対する姿勢」について多く筆を費やしており、これがアルトとシェリルの急速接近に大きな説得力を発揮しています、が、その分ランカの出番は控えめ。

 この濃度で、ミシェルとクラン・クランのサイドストーリーなど発表されるといいなあ、と星4つ。

・「似て非なるもの…
内容、読みやすさ共に悪くありません。私の個人的な考えとしては、ノベライズはアニメ通りのストーリー展開(場面など)で、アニメでは表現出来ない心理描写などを文章で補完出来ているノベライズが最高だと思っていますが、そういう観点から言えばこの作品は残念な部分がありました。まず読んでいて受けるアルトの印象がTV版とは違います。この作品の中ではアルトはこんな人なんだと割り切る必要があります。あと、ストーリーの大まかな流れはTV版と同じなのですが、細かい所が異なります(アルト・ランカ・シェリルが閉じ込められてしまう所やネタバレになるので詳しくは書きませんがグレイスのことなど)。最後に私のように今までのマクロスシリーズ全てを見ている人間や、大体のマクロスの世界観を知っている人にとっては説明がクドイ所が多いです。ですがTV版をイメージせずに新鮮な気持ちで読めばとても楽しめる作品です。

・「TV見た方がこの作品の魅力がわかります。この本は、TVの補助的役割です。
放送中のマクロスフロンティアの第1話から第7話までを、小説化したものです。ほぼ原作に忠実だけれど、第2、3話が若干変わっているなど、ちょっと小説オリジナルストーリーがあります。イラストは、9割メカで、普通です。小説は、映像美や音楽がないから、この作品の魅力が半減です。バルキリーが登場する戦闘シーンは、撃った、よけたという普通の描写で、臨場感が無く、物足りません。TV放映では、放送されなかった細かい所(第1話のライブ場からの避難の様子や第4話のアルトのシュミレーションゲームの内容など)が描かれていて、登場人物の内面を掘り下げています。簡単にマクロスの歴史やいくつか専門用語を説明されています、バルキリーの説明が、初心者にはわかりづらく、玄人が感心する事が書かれてなく、中途半端です。

・「主人公が今ひとつ・・
メディアが異なれば表現の仕方も変わる。それは承知してますし、むしろその違いを楽しむために小説版を購入したんですが・・私としては多分、続巻は買わないと思います。

この小説版のアルトからは彼の空に対する憧れやこだわりがまったく伝わってきません。むしろTV版で兄弟子が口にした「親に反抗してパイロットを目指す青年を演じている」姿そのものに見えます。

正直、主人公に感情移入できず、読んでいても楽しくありませんでした。

マクロスフロンティア Vol.1 クロース・エンカウンター (角川スニーカー文庫 206-1) (詳細)

CODE-E 遥かなる囁き (ガガガ文庫 さ 3-1)

・「予定調和
原作のアニメは見ていませんが、十分に楽しめました。メインの二人の気持ちがすれ違うさまや、主人公の男の子のへたれっぷりには、やきもきしたり、いらっときたりもしましたが、それも作者の手の内なのでしょう。読後感は清々しく、読んで良かったと思える作品でした。

CODE-E 遥かなる囁き (ガガガ文庫 さ 3-1) (詳細)

リトルバスターズ!SSS Vol.1 (1) (なごみ文庫 X 1-1)

・「是非リトバスファンの皆様に読ませたい品です
keyの話題作「リトルバスターズ!」がついに書籍化ですSSなのでゲームを持っている方でも持ってない方でも楽しめると思いますちなみにこの巻には

クドの細腕繁盛記となりの西園さんくるがやゆいこ、10さい            が書かれていますクド好き、美魚好き、唯湖好きの方にどうぞ勿論リトバスを知らない方でも楽しめる内容となっております 

リトルバスターズ!SSS Vol.1 (1) (なごみ文庫 X 1-1) (詳細)

〔MF文庫J〕魔女ルミカの赤い糸4 (MF文庫 J た 5-4)

・「Hなイラスト(笑)
1巻-4巻を全て読ませていただきました。ようやく、魔女ルミカを取り巻く羽田琴也派、悪魔メルリス派、修道士派の三つ巴に一応の決着がついた模様で、ひとまずほっとしております。

〔MF文庫J〕魔女ルミカの赤い糸4 (MF文庫 J た 5-4) (詳細)

〔MF文庫J〕ねくろま5 (MF文庫 J ひ 2-13)

・「六巻も出るようです。
五巻の内容は、なんと言いますか・・。単刀直入に説明すると今巻で最終巻かなと思ってたら、前作の三巻と四巻みたいに前編、後編の話です(悪く言えば引き延ばしですが、逆に考えれば六巻もそのうち出てくると言う事ですな、その前に別の話の本が出てくるようですが、著者が同じ文庫で別々の話の本を書くのが最近の流行なのかなぁ)。 物語は、うーん。クライマックスになったと言うより、クライマックスにされたと言うのが正しい感じが・・(特にシェンファ絡みの話、そして挿絵もいつもよりもブースト全開ですが、次回もあんな感じなんだろうな)。今巻の評価は著者シリーズ初の五巻目なのと、最終巻ですが六巻目も出るようなので評価は★四つです。

〔MF文庫J〕ねくろま5 (MF文庫 J ひ 2-13) (詳細)

とらドラ 8 (8) (電撃文庫 た 20-11)

・「悲恋系ツンデレ
最近はツンデレって言葉も軽く死語になりつつあるというのに大河は悲恋系ツンデレになってしまいました。今まではツンツンはしていても、あからさまにデレ部がでることはなく想像でデレを補完してましたけど、竜児がすきって気づいた彼女は堪らなく萌えです。ただそこは悲恋系!!!竜児の前で普通のツンデレヒロインのようにドタバタしません。切ないんです。つらいのです。でもどうしようもないのです。

あぁだれか大河を助けてあげて!!といいつつ実乃梨も好きなんで、竜児と実乃梨の仲も応援してます。

・「竜虎の雄叫びは空しく響く
アニメ化も着々と進行している『とらドラ』最新刊です。正直なところ、前巻で怒濤の展開だったが故に、これから本巻でどうまとめていくのか、アニメ化も絡んで『大人の事情』で作品自体が減速しないか、と不安がありました。しかし、それは杞憂でした。冒頭から最高速。大河、亜美、実乃梨のヒロインを中心に、今までと同じやりとり。けれど、今までとは違う思い。

大河が話に夢中の余り飲食物で服を汚し、それを竜児が世話をやく。亜美は冷ややかにそれを見て、相変わらずの厚顔、辛辣、毒舌で大河と反発。実乃梨のオッサンぷりはもう脱帽。しかし、もう御笑いキャラとしては見られない。

御約束の展開が、これまでの経緯があるからこそ、使い回しでも重複でもない、それぞれの思いを浮きぼりにします。今更ですが、著者『竹宮ゆゆこ』は女性です。だからこそこれが書けるのかな、と想像します。つまり、女性は女性(自分)を神聖視、幻想を持ちません。だから、女性同士のやりとり、嘘や喧嘩の描写に遠慮がない。口は悪いし意味が解らない。これまで、ライトノヴェルと云う分野ゆえにテンプレ(ツンデレなど)での表現が強くありました。そして、アニメ化の流れと主演声優の人気で読者にとっては更に強調された認識があると思います。しかし、もう、それには意味がありません。今回で8巻。今まで読み続けてきた読者で、すでに「ツンデレだから」「某属性だから」読んでいる、と云うかたはいらっしゃらないと思います。

大河のどこまでも突き抜けた意地。亜美のいつまでも馬鹿にした本意。実乃梨の手のつけられない臆病さ。

そこには、人の話を聞かないで言いたい放題、余りに勝手で、余りに魅力的な女の子がいるだけです。そして、女の子が解らずに振り回されて、知らずに振り回している男の子、竜児、北村。次巻は10月発売予定との事ですが、もうどんな展開になっても驚きません。どうとでもなる、と言う話ではなく、どうなっても受け入れなくちゃ、と覚悟させる、恋愛そのものだと言える物語です。これぞラヴコメ。

・「面白いんだけど……
 最近のとらドラ!は、結構シリアスよりに物語が進行しているせいもあって、内容に関しては引き込まれるものがあるモノの、とらドラ!らしいコメディー方面を期待していると評価は下がってしまうかもしれません。

 ただ、手乗りタイガーこと、逢坂大河と竜児の関係。みのりの立ち位置。あみの真意は何処にあるのか、北村は兄貴一筋なのか等、物語が佳境に入っているのは見所。

 最終巻が近いかも……と思わせる展開に、目が離せません。

・「せつな…ッ!
 前巻でこれ以上はないってぐらいこじれきったと思ったんですが、まだ来るか…ッ!って感じです。亜美や櫛枝の真意がけっこう見えてきた部分も多かったんですが、最凶なのは今回のラスト。 それにしても仲良し9人組(えー)の全員がいい感じで巻き込まれてくれて、今後どんな余慶なお世話な展開が待ってるのかと思うとゾクゾクします。みんな切ないけど今回は櫛枝が一押しの自分も安心して読めました。前巻があれだっただけに。でも竜児にとっては前巻より非道いことしてるのかも…。

 ネタバレになっちゃうので詳しくは書きませんが、恋愛一方通行失恋一直線的すれちがい模様は規模を大きくしつつ前巻よりテンション高く緊張感アップでかなり面白かったです。あと独身(30)の扱いはもうちょっと良くてもいいんじゃないかと思う…

・「修学旅行で交錯する、それぞれの想い
実乃梨に告白することすら許してもらえなかった竜児。

自分の本当の気持ちに気づきながらも、それを押し殺し、竜児と実乃梨を結び付けようとする大河。

これまで通りの三人の関係を頑なに維持しようとする実乃梨。

そして、三人の輪の中に入れず、一人苛立ちを募らせる亜美……。

四人のすれ違う想いによってつくり出される磁場が、今回とうとう臨界に達し、暴発した激情が相手を、そして何より自分自身を無残に傷つけていきます。

ついに、人間関係が動き出しました。

前半のノーテンキ&コメディから後半のシリアス&修羅場への転調というのは、『とらドラ!』の基本フォーマットですが、今回はとくにその落差が激しいです。

もはや、これまで通りといった微温的解決は望めないほどにヒビが入った四人の関係。

次巻に登場するだろう大河の母が、さらに混乱を加速させるのかどうかも含め、今後の四人に注目です。

とらドラ 8 (8) (電撃文庫 た 20-11) (詳細)

ヴァルプルギスの後悔 Fire1. (1) (電撃文庫 か 7-22)

・「開幕―魔女大戦
上遠野浩平「ブギーポップ」シリーズスピンオフ、霧間凪を主人公とした「ヴァルプ」シリーズ第一巻。

激動、その一言に尽きる華々しい開幕。新旧キャラ、他作品からのキャラ、今まで顔見世程度だったキャラ、それらが入り乱れ、しかし全ては二人の「魔女」の名のもとに収束する。

この激戦においては「死神」ですら脇役でしかない。

本作に興味を持つ人、買う人は恐らく「ブギーポップ」正史をずっと見ている人になるだろうが、もし見ていないのであれば、特に時系列が近く、重要人物の頻発する「ビート」シリーズ、今後の展開に大きくかかわる可能性のある「紫骸城事件」、本作におけるジョーカーが登場する「ソウルドロップ」シリーズは見ていると展開に深みが増すこと請け合い。

まだまだ、第一巻。張りに張りまくった伏線はどこへいく?出るべき役者もまだまだ出ていない。あの重要人物はどう動く?正史へも大きく影響するであろう本シリーズ、これからが楽しみで仕方ないです!

今まで以上に霧間父さんの格言がいい感じです。健太郎もえらくかっこよくなってるし…大分シリアスですよ。

「君が『かくあるべき』だと思っている世界は、ぼくには興味がない。現実を良くしようにも、悪くしたくないとも考えていない―それを思うのは人間の領域だ。世界というのはただ、漠然と存在しているだけで、そこには意思はない。その中で考えているのは人間のほうだ。」本文160ページより

・「千年ぶりの魔女戦争、相克渦動の幕が上がるのだ。
上遠野浩平の『ヴァルプルギスの後悔』その1。

「私が冷たく、冷静な氷だとすれば、それを溶かそうとする燃えるような炎のような、熱くて鋭いなにか、私はそれと戦うように決められているんじゃないかって、そう思う」

正義を貫く霧間凪の対極の存在・・それとの戦いをまだ彼女は知らない。

じつは上遠野浩平の作品はこれが初めて。タイトルに「ブギーポップ」と冠されてなかったのでてっきり新作かなと思って読んでしまいました。でもこの本が面白かったのでちゃんと最初から読もうと思って「ブギーポップは笑わない」を読んだとき、ああこれは新作というよりか霧間凪に焦点を当てたストーリーなんだと気づきました。

で、ストーリーについて。幼き頃の霧間凪と探偵との淡い記憶からのプロローグで始まるこの『ヴァルプルギスの後悔』は、日常に生きつつも変わりつつあるその日常の不穏な乱れを感じ取っている霧間、深淵の底で自身の対となる存在との邂逅を今か今かと待ち焦がれる魔女、そのふたりが主軸となって話は進んでいく。そう、まさにふたりのための物語でもある。そのふたりの渦中にかつて助けられた織機綺や統和機構の能力者たちが出会う驚くべき怪異や事象のすべては、まるで宿命づけられた魔女たちの激戦への予定調和であるかのようで、じつにゾクリとさせる。一つの事象を多数の視点から描くスタイルで、要点を隠す。

まだ序章。眠りについたヴァルプルギスの再燃はいつなのか。その緊迫感が初見の私でも伝わってくるほど、待ち焦がれる。

・「凪のファンなら買ってよし!
 上遠野浩平先生と言えばまず思い浮かぶ作品が、デビュー作でもあるブギーポップシリーズですが、その中でブギープップに負けない人気を誇るキャラクターと言えば、“炎の魔女”こと霧間凪です。 そんな彼女を主人公として繰り広げられるブギープップのスピンオフストーリーが、こちらの「ヴァルプルギスの後悔」です。

 霧間凪──学校の成績はテストの点だけならトップクラスだけれど、しょっちゅう学校を休むし、自分のことをオレと言い、男言葉で話すし、好き勝手に町をうろつくしという具合で、普通の人は近寄りたがらない札付きの問題児で、付いたあだ名が“炎の魔女”。だがその裏では人知れず人のために、見返りを求めることなく戦う“正義の味方”をしていて、いつからか世界を裏から監視する統和機構との戦いに明け暮れているのでした。 そんな中、かつて凪に救われた少女、織機綺の元に、奇妙な影が現れて不吉な予言をしていきます。“アルケスティスとヴァルプルギスの、千年ぶりの魔女戦争──相剋渦動の幕が上がるのだ” それを合図とするかのように、凪の運命は、周りを巻き込んで動き出すわけです。

 まあ細かいストーリーと、その分析などについては他のレビュー等を見ていただくとして、私から言いたいことは、凪のファンなら買うべし、ということです。 もし凪は好きだけれど、何となく買うか否か迷っていると言う方のために書きますと、作中の挿絵やパートの冒頭で凪の様々なポーズや表情の絵が載ってますから、凪ファンにはそれらを見ているだけで眼福ものです。 それでも踏ん切りが付かない方のために、とっておきの情報をお教えしましょう。

 挿絵の中には、凪の下着姿もありますよ!

 品がない紹介の仕方だと私も分かってますけど、凪の色んな姿が拝めるというのはそれだけで価値があると思いますから。 ともあれこれから先、凪にどんな運命が待ち受けているのか、楽しみであると同時に不安でもあります。

ヴァルプルギスの後悔 Fire1. (1) (電撃文庫 か 7-22) (詳細)

PSYCHE (プシュケ) (SQUARE ENIX NOVELS)

・「グロテスクで透明な。
冬目景さんの表紙に惹かれて購入。おもわぬ傑作でした。挿絵はなくイラストは表紙だけなので、そちらを期待する人は注意してください。上にある本の紹介文はすこし抽象的なので、簡単なあらすじを書くと

飛行機事故で失ったはずの家族の幽霊のような儚い存在と同居する主人公ナオ。その特異な状況にも慣れ、絵を描いたり、イトコの藍子と話たりしながら奇妙ながらも淡々と続く日常。やがて、それは一つの事実とともにすべてが腐り落ちるように、歪な現実が浮かび上がる。

ネタバレを避けるのが難しいので、立ち入ったことは書けないのですが、最初の方の純粋な少年といったナヨナヨした雰囲気の文体が、段々と連続的に狂っていく様は圧巻で、特に後半(扉絵が気持ち悪くなってくるあたりから)の怒涛の展開は酔ってしまうほどだし、また基本的に平易な言葉で結構哲学的なことを語っていたりと、文章力は素晴しい。そして、些細な単語がストーリーの構造に関わっていたり、たとえば蝶という一つの言葉のイメージが様々な面であらわれたり、とても上手くまとまっていて、非常に練られている。救いの無い暗い話で、澱が頭の片隅に纏わりつくような読後感は、決して爽やかなものとは言えませんが、ホラーや幻想小説の類として(いっそ電波系といってもいいかも)優れていると思うし、何より単純に先が気になり、面白い。

作者が無名で躊躇っている方も是非手に取ってみてください。個人的には7月に出たライトノベルの中で一番のお気に入りです。

なお、ガンガンウイング9月号に守月史貴さんによるプレビューコミックが掲載されているそうです。

・「強く惹きつけられる作品
読了時にこれは評価が割れるだろうなって思いました。そのくらい好みの分かれる作品です。こういうのが好きな人にはもうたまらない。現実と幻覚の混ざり込み具合が非常に良くできていると思います。この文体、最初はあまり受け入れにくく感じたのにいつのまにか引き摺り込まれていて休憩を挟むなんて考えられないくらいになりました。凄いです。惜しむらくはこの書籍が文庫判でないことです。ノベルスとソフトカバーの中間で手持ちのブックカバーが使えないのです。

・「主人公には共感できない;
ノルウェイの森とドグラ・マグラを合わせて、ラノベ風にしましたって印象でした。ライトノベルという制約なのか、作者の力量なのか、、文体が少々幼稚気味でそこが不満といえば不満でした。出版社を変えるなどして、もう少し濃い内容にしてもらえたら個人的にはよかったです。ただ、ラノベとしては読み応えはありました。前半はまったり進行、中盤から展開にわくわく感がありました。最後はどう決着つけるんだ?!って感じです。私はいまいち納得できませんでしたけど。。サイケではなくプシュケな作品ですね。

・「二度はない
ネタバレは許されないとなると書きにくいですが、ようするに○○オチなのねと一言であしらわれてしまう物語の構造は、文章がよいだけにもったいないですね。

・「表紙10:中身0
内容がすかすかです。登場人物にもう少しリアリティが欲しい。中学生の妄想日記と言った感じを受けました。

PSYCHE (プシュケ) (SQUARE ENIX NOVELS) (詳細)

薔薇のマリア X.黒と白の果て (角川スニーカー文庫 182-14)

・「凄惨、壮絶、でも強い生き様を感じます
 前巻は<昼飯時>メンバーの命を賭けた“7Sとの七つの勝負(セブンス・ゲイム)”の第一勝負が始まるところで終わりまして、今回はその直後から始まるわけですが、勝負ごとにルールは違えど負けた方は命を失うわけで、自然とどのゲームも壮絶、凄惨な内容になってます。 このシリーズは作中の折々にキャラクターの独白が入るのが特徴で、今回は特にそれが多くなってます。おかげでこの巻は今までと比べても厚くなっていますが、シリーズのスタイルを楽しめる方なら読んでいて苦にならないはずです。 この巻ではトマトクンを初めとする数人のキャラクター、特にアジアンの設定がいくつか明かされます。普通だったらそれまでと同じようには付き合えないようなアジアンの正体を、マリアローズは避けることなく受け入れて、勝負が終わった後も微妙な変化はあっても相変わらずな関係を続けるのは、マリアローズ自身も人には言えない秘密を抱えているからではないかと思うのは私だけでしょうか?

・「"セブンス編"完結!
プレイヤーの命をかけて、人質となった<昼飯時(ランチタイム)>のメンバーを救う為、魔術師ルヴィー・ヴルームとの"セブンス・ゲイム"が始まる―

得体の知れない敵との勝負に、プレイヤー達は何を思うのか。皆のもとを去ったローガンとの再会、そして、闘い。かつての友と刃を交えながら、アジアンの胸に去来するものは?そして、彼を見つめるマリア。自分とアジアンとの不確かな関係。あふれる好意と親切を、傷つきすぎた心を護るために足蹴にしてきた日々。自分のせいで苦悩するアジアンと彼の仲間<昼飯時>のメンバー。そして、マリアを支える仲間たち。誰かが誰かを思い、傷つき、なんてよくある言葉では表しきれない登場人物たちの想いがあふれて、同時に進んでいくゲームの闘いと絡み合いながら、一気に最後まで引き込まれるように読まされてしまいます。

少しずつ人の暖か味を感じ始め、その手がどれだけ血塗られていようとまだまだまっさらの心を持つアジアン、自分の物理的な能力が劣ることを痛いほどにわかっており、傷ついた子どもが片隅に隠れて泣いているように心をガードしながら虚勢を張っているマリア、命が助かったために、自分を責め続け、自らの生と向き合おうとしなかったユリカ。自分たちの命を賭けた闘いの中で、皆の心の成長がはっきり現れていきます。闘い自体もハードですが、プレイヤーのみんなが、一歩も二歩も前に進んだような、そんな心の葛藤が、想いがすごいです。読み応えばっちりの一冊に仕上がってます。

・「長い道のり
とにかく読み応えがありました。ページ数の厚さに負けない濃縮度でした。

セヴンス・ゲイムという負けたプレーヤーは殺され残りの人は進み続けないといけない残酷なルールの中でそれぞれの願いや思いのために立ち向かうマリアたち。今回はバトルシーンよりもマリアを含めたほかの人の内面を重視していました。マリアがついに知ったクラニィの最後。以前のマリアなら受け止められなかったと思います。受け止めてなおマリアが願うこと。成長したのは弱いマリアだけじゃない。ユリカだってマリアから学んだこともある。十文字先生は本当にキャラの内面を書くのがうまいのでユリカのところは色々考えさせられました。昼食時にとってマリアの存在。今回はベティとヨグだけでしたがそれぞれの視線で興味深かったです。

今回でアジアンの出生、トマトクンの本名と大きな謎が明らかにされました。ヨグやベティも色々説明してくれて世界観が深まります。

もちろん戦いのシーンも力が入ってはいました。しかし十文字先生にしてはあっさりとしていました。そして最後にマリアとアジアンの関係、マリアらしい可愛いセリフです。

・「まだまだ続く!
今日読了しました。細かいことは言いません。面白かったです。いつもよりさらに厚くなっていますが、問題ありませんでした。しかし……カラーイラストの3枚目でびっくりしたのは私だけではないはずw

・「おもしろい!
今回の巻はいつもより分厚かったけど、内容はとても良かったです。プレイヤー一人一人の感情が書いてあって、こんなこと思ってたんだ、と納得しつつ読めます。最終ゲイムのルヴィー・ブルームとアジアンの一騎打ちの時、マリアがしたことは…!?自分的にはここが見どころだと思います。見たとき少し潤んでしまいました。

薔薇のマリア X.黒と白の果て (角川スニーカー文庫 182-14) (詳細)

ガンパレード・マーチ九州奪還 3 (3) (電撃文庫 J 17-21)

・「整備班奮闘ス!
善行大佐被弾!衝撃的な報告の詳細を確かめる暇もなく、5121小隊は既定の作戦計画に従い、包囲された第三師団及び第三戦車師団の救出作戦に投入される。激戦に続く激戦の中で、疲れきった兵士達を鼓舞するため、あえて拡声器全開のまま戦場に狂気を振りまく3番機と、限界を超えた肉体に鞭打って逃げ送れた部隊の救出に向う1番機。膨大な犠牲と鉄量を失いながら、論理のすり替えと政治力を使ってなおも体面を保とうとする九州派遣軍司令部に対して、西部方面軍司令部の極秘作戦が発動される。どこかの誰かのために・・・肉体的にはもちろん、精神的にも疲労が重なり、余裕の無くなった5121小隊戦は、戦線を退き、しばしの休息を命令される。しかし、突如として大量出血する芝村中佐の身に何が起きたのか?英気を養ってっていたはずの5121小隊からの緊急招集に、急遽駆けつけた遠坂・田辺のコンビが見たものは・・・・?

シリアスな戦闘の中に挿入される幾つもの悲喜こもごもの物語が、いい感じです。今回は、ある意味で、なりを潜めていた面々が、ある意味で、大活躍するお話し、のような気がしますが、これがまた、個人的には大変良いです。ある意味で。それはそれとして、まぁ、なんというか、シリーズ最長記録更新の予感・・・ネタバレしないように書くのって難しいです。はい。

ガンパレード・マーチ九州奪還 3 (3) (電撃文庫 J 17-21) (詳細)

ひぐらしのなく頃に解 第二話~罪滅し編~(下) (講談社BOX)

・「鬼隠し編の真実が明らかに
罪滅ぼし編は鬼隠し編の解決編にあたります。しかし目明し編のように同じ世界(厳密には綿流しと目明しは微妙に違う世界らしいですが)を違う視点から見ていくという訳ではありません。罪滅ぼし編の世界で、鬼隠し編での自らの過ちに気づいた「犯人」が命を懸けた罪滅ぼしをするそんな物語です。内容は「熱い」の一言。終盤の盛り上がりはひぐらしの中でも最高レベルです、燃えますよ!祟りシステムの赤での演出効果は一見読みにくそうですが、物語に惹き込まれやや興奮している状態の人間にはほとんど気にならないかもしれません。むしろ読みにくいせいでサラッと目で流し読みできないので、文字に目を近づけて食いつくようなポーズに自然となります。すると人ってのは不思議なものでその気になっちゃうんですよ!いや本当に!(笑)原作プレイ済みの人間にとっては細かい加筆・修正が地味に嬉しかったりします。でも音楽が無い分やはり雰囲気で若干劣ります、やはりED曲が無いのが痛い。しかし自分のペースでどこでも読めるなど小説である利点も多々あるので、どっちが良いかは人それぞれだと思います。あと表紙のセンスがいいですね上巻の表紙と向かい合わせると・・・?

・「ストーリーについて
今回の罪滅し編下巻は鬼隠し編の解答編となります。 鬼隠し編の主に前原圭一の陥った悲劇についての謎が明らかになります。 さらに今まで悲劇や惨劇が続いた雛見沢に今回の罪滅し編にてついに一筋の光が射し込みます。 それはひぐらしのなく頃にという作品で作者が一番伝えたかったであろう答えでもあると思います。 この罪滅し編で竜宮レナが、そして以前の各編でも狂気に捕らわれた人達が殺人を犯してしまいました。 過ちを起こさないためにはどうすればいいのか? 『悩みがあれば身近な人に相談をすること』 その答えは誰もができるとても簡単なことでした。 悲惨な事件も増え続けるこの世の中。一度読んでみてはいかがでしょうか。

ひぐらしのなく頃に解 第二話~罪滅し編~(下) (講談社BOX) (詳細)

機動戦士ガンダムOO (2)ガンダム鹵獲作戦 (角川スニーカー文庫 0-76)

・「派手なサプライズこそないけれど
 機動戦士ガンダム00のノベライズ第2弾。  文章力がいまいちと評されていた一巻に引き続き木村暢が作者を務める今作、 あっさりし過ぎな文章は相変わらず。 しかし、 読了後、その淡々とした描写が00にはむしろ合っているような気になっているから不思議。 ところどころ「おっ、さすがプロ」と思わせるような表現もあり、 違和感なく物語に没頭できました。

 一巻で明かされた【0ガンダムのパイロット=○○○○】ほど衝撃的なエピソードはありませんが、 アニメに沿う形で登場人物の細かい心理描写が書き込まれているのが個人的にかなりツボでした。 中でも特に印象的だったのがスメラギさん。 過去に犯した重大なミスに関わっていたと思われる人物の名前、 そしてその人物が彼女にとって非常に大切な存在であったことが示唆されています。 また、超人機関へのミッション終了後、 スメラギさんとアレルヤが酒を飲み交わすシーンにも注目。 酒に口をつける前に「聞いてほしいことがある」とスメラギさんに告げるアレルヤ。 アレルヤの搾り出すような感情の吐露、 そしてそんなアレルヤの言葉に深く【共感】しながら耳を傾けるスメラぎさん…。 この【共感】の部分は、尺の関係か、アニメではカットされていたようですが、 私はこのシーンから、 両者の背負う過去が似た性質のものであるような印象を受けました。 ビリーとの関係も未消化のまま、 なによりトレミーのクルーの中でも数少ない生き残りである(はず)の彼女、 セカンドシーズンはより重要なポジションになるのかも!?

 他にも、 クリスに対するリヒティの恋心もすごく丁寧に描かれているし、 小説でも相変わらずコーラサワーはスペシャルで2000回な上にドMな感じだし、 セルゲイ中佐は渋すぎてかっこよすぎるし、 グラハムに勝るとも劣らないハワードのフラッグへの愛情には感涙させられるし、 とにかく中身の濃い一冊であったことを報告させていただきますvv 00好きなら読んで損なし!!

・「この分だと3巻で終わりですね
いよいよセカンドシーズン放送日時も決まり、新たな設定とちょっとしたサプライズをすこしづつ小出しにしながら第二巻発売。ただこの2巻はサクサクっと物語が進んでいくので(かといってストーリーが薄められているわけではない)今は亡きユニオン、AEU、人革連の合同演習に名を借りた「ガンダム鹵獲作戦」を中心にソレスタルビーイングに引導を渡すGNドライヴ(T)とGN−Xの設計図が3陣営に渡るところまでが描かれています。トリニティの出現とレイフマン教授の暗殺とルイス(家)の悲劇と絹江さんの片道切符とアレルヤの過去とヴェーダに裏切られる前と裏切られた後のティエリアくん(さん)アニキと我らが刹那くん内容薄いです。そうそう人革連「ロシアの荒熊」セルゲイと超兵ソーマさんに襲われたプトレマイオスでスメラギさんの忌まわしい過去も少し触れられています。もちろん相変わらずグラハムさんは相変わらず濃い掛け合いをカタギリさんとやってますが今回はハワード・メイスンの男気に負けてます…黒幕を装って真の黒幕の掌の上で躍らされていることもわかっていないある意味幸せな方とこの人のほうが真の目的わかんねぇお嬢様もちゃんと描かれていますのでご安心のほどを

・「本編補完色の強い作品として
時間列が前後していたり、シーンの追加・削除がなされていたりなど、完全ノベライズ化というより、本編の補完としての意味合いが強い作品という印象を受けました。木星の有人探査計画の陰でおきた虐殺と秘匿、CB発足の闇にまつわるストーリーも追加され、いよいよドラマチックな展開へ。リヒティの恋からも目が離せない?シリーズ2作目。おもしろいです。

・「相変わらず主役存在感薄っ!
1に続いて、文体は説明文の「だった」「だった」の繰り返しで、暗喩も比喩も技巧的な物は全然見られない小説というより台本的一冊。

人革連のプトレマイオス襲撃→アレルヤの超人機関殲滅→マネキン大佐とコーラサワー運命の出会い→ビリーとスメラギ再会→マリナと刹那の2人だけの会話→3国合同ガンダム捕獲作戦→スローネ強襲→エイフマン教授の死→阿修羅すら凌駕するグラハム→沙慈とルイスの悲劇→刹那VSトリニティ…と、これでもかと詰め込んだ内容ながら、今回はようやくマイスター達の心理描写が描かれている。特にアレルヤと、過去の事件が覗かれるスメラギ。

しかしながら変わらず目立っているのは、私生活や生き方をしっかりと見せてくれる名脇役達。特に前回からのユニオンチームの描写はファンには嬉しい。カタギリのスメラギへの初恋、グラハムの部下ハワードのフラッグへの愛情、何よりソーマのガンダムへの明確な憎しみには驚かされた。

だが、やはり最大の見せ場を掻っ攫っていったのはグラハム・エーカー。「カタギリにも譲れないものがあるように、わたしにもあるのだよ」には正直痺れまくった。この作品唯一の心震える名台詞を語る男。後半は全て、改造されたとはいえ、量産期フラッグでスローネを後退させる驚異的な戦闘能力。挿絵も見開きで迫力倍増!!とにかく駆け足の凝縮解説文のようなものなので、アニメの迫力や余韻を感じさせる部分は無し。好きなキャラの活躍を文章で求める方にのみご推薦。主人公が一体誰なのか分からないのは、アニメと変わらず。

機動戦士ガンダムOO (2)ガンダム鹵獲作戦 (角川スニーカー文庫 0-76) (詳細)

蝉の羽―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫 た 95-10)

・「植物のあやかし
 「薬屋探偵妖綺談」シリーズの第10弾。 2003年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 かなり怪奇色の強い一冊となっている。不気味な死がつづき、秋たちが乗り出してきた途端に謎めいた現象が起こる。引き込まれるように読み進めてしまった。 しかし、結末が弱すぎる。なんだか肩透かしというか、もったいないというか。 バランスの悪い一冊であった。

蝉の羽―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫 た 95-10) (詳細)
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