パリ、テキサス デジタルニューマスター版 (詳細)
ハリー・ディーン・スタントン(俳優), ヴィム・ヴェンダース(俳優)
「静かなる映画」「真摯で、痛切で、深遠な“愛”の神話。スタッフ&キャストとも完璧な映画史に残る傑作。」「違うパリだって、これだけオシャレ」「音楽も映像も、当時衝撃を受けました。」「空を眺めているだけでも満足」
コーヒー&シガレッツ (詳細)
ジム・ジャームッシュ(監督), ロベルト・ベニーニ(俳優), スティーヴン・ライト(俳優), ジョイ・リー(俳優), サンキ・リー(俳優), イギー・ポップ(俳優), トム・ウェイツ(俳優), ジョー・リガーノ(俳優)
「見事!!!!!」「かっこよく笑える作品」「ぼんやりと観るなかれ!!」「ジャームッシュ・ブレンド、砂糖入りで」「コーヒーで乾杯」
ダンサー・イン・ザ・ダーク (詳細)
ラース・フォン・トリアー(監督), ビョーク(俳優), カトリーヌ・ドヌーブ(俳優), デビット・モース(俳優), ピーター・ストーメア(俳優), ジョエル・グレイ(俳優)
「賛否は分かれると思う。」「見ろ、「新しい世界」を」「救いはあった。」「魂の歌声」「西洋的な人生観。」
24アワー・パーティ・ピープル (詳細)
マイケル・ウィンターボトム(監督), スティーヴ・クーガン(俳優), フランク・コットレル・ボイス(脚本)
「Welcome to MADCHESTER」「マンチェスターにはいったい何があるんだろう」「愛すべきダメオヤジ」「映画って…」「例えるなら、祭りの後の寂しさ」
デッドマン スペシャル・エディション (詳細)
ジョニー・デップ(俳優), ジム・ジャームッシュ(俳優)
「もうクールでしびれますよ。」「モノクロ=デッドマン=亡霊」「お前の舌は銃だ」「待ち望んだ単品発売」「誰の人生も一寸先は闇」
都会のアリス (詳細)
ヴィム・ヴェンダース(監督), リューディガー・フォーグラー(俳優)
「おねがい!」「いいよ」「いい映画だから、再販してくれ!!!」「わたし的ヴェンダースの最高傑作」「素敵なロードムービー」
まわり道 デジタルニューマスター版 (詳細)
ヴィム・ヴェンダース(監督), リュディガー・フォーグラー(俳優), ハンナ・シグラ(俳優), ペーター・ハントケ(脚本)
さすらい (詳細)
ヴィム・ヴェンダース(監督), リューディガー・フォーグラー(俳優)
「全てを捨てて、さすらうのも良いかも・・・」「さすがヴェンダース」「何だか分からないがアメリカへの引っかかったような感覚」
アメリカの友人 デジタルニューマスター版 (詳細)
ヴィム・ヴェンダース(監督), デニス・ホッパー(俳優), ブルーノ・ガンツ(俳優), パトリシア・ハイスミス(原著)
「ヴェンダースは神さながらに彼らを操る。最高の現代映画。」「こっちも名作。僕の中で、ヴェンダース作品、ナンバー1。」「隠れた名品」
ゴースト・ドッグ (詳細)
フォレスト・ウィテカー(俳優), ジム・ジャームッシュ(俳優)
「その男、ゴーストドッグ」「最高!」「死を見つめ続けて」「伝書鳩が飛ぶ」「まあ、やっぱ無理もあるわな。。」
「刺激的なアンニュイ」「ステキ」「テーマ曲もいいですね〜」
コルチャック先生【字幕版】 (詳細)
アンジェイ・ワイダ(監督), ボイテク・プショニヤック(俳優)
「コルチャック先生」
ミステリー・トレイン (詳細)
工藤夕貴(俳優), 永瀬正敏(俳優), ジム・ジャームッシュ(俳優)
「ジャームッシュ監督です。」「セロリの味」「スクリーミン・ジェイ・ホーキンス」「ジャームッシュの成熟か」「深夜のミニシアター」
レポマン (詳細)
アレックス・コックス(監督), エミリオ・エステベス(俳優), ハリー・ディーン・スタントン(俳優)
「荒唐無稽 ブレークする青年」「抜群のセンス」
緋文字 デジタルニューマスター版 (詳細)
ヴィム・ヴェンダース(監督), ゼンタ・ベルガー(俳優), ルー・カステル(俳優), ナサニエル・ホーソーン(原著)
奇跡の海 プレミアム・エディション (詳細)
ラース・フォン・トリアー(監督), エミリー・ワトソン(俳優), ステラン・スカルスゲールド(俳優), カトリン・カートリッジ(俳優)
「結婚の真意を問う映画」「死と性と信仰の狭間に」「唯神ろん」「祝福の鐘」「…」
恋に落ちたら・・・ (詳細)
ジョン・マクノートン(監督), ロバート・デ・ニーロ(俳優), ユマ・サーマン(俳優), ビル・マーレイ(俳優), リチャード・プライス(脚本)
「オープニング、巧い!」
ブエナ☆ビスタ☆ソシアル☆クラブ (詳細)
ヴィム・ヴェンダース(監督), ライ・クーダー(俳優), イブライム・フェレール(俳優), ルベーン・ゴンザレス(俳優), オマーラ・ポルトゥオンド(俳優)
「忘れられたビッグ・アーチストたち」「老いることの素晴らしさ」「これはイイ!!」「すぐそこにある至福」「奇跡的な映画。」
バーフライ (詳細)
バーベット・シュローダー(監督), ミッキー・ローク(俳優), フェイ・ダナウェイ(俳優), フランク・スタローン(俳優)
「呑んだくれの2人のお話。」「一生手放したくない一本」「ミッキー・ロークのダメ男ぶりが良かった。」「M.ロークはブコウスキーに似ている?」「失う物のない人生」
ダウン・バイ・ロー コレクターズ・エディション (詳細)
ジム・ジャームッシュ(監督), トム・ウェイツ(俳優), ジョン・ルーリー(俳優), ロベルト・ベニーニ(俳優), ニコレッタ・ブラスキ(俳優), エレン・バーキン(俳優)
「人にも自分にもトゲトゲしかった私を救ってくれた「人生の一作」 あれから私はベニーニの様に幸せになれはしなかったけれど、ジャック&ザックの様に明日へ踏み出すことは出来ました」「笑い死にさせる気だ」「お洒落な映画」「行き当たりばったりの脱走ロード・ムービー」
● 凹む映画
● 幻の作品
● カルトな外国映画
● 高くてとても手が出ないDVDたち。廃盤にするなら版権を放棄せよ8!!
● 顔映画
● ジョン・カサヴェテスをめぐって〜NYインディペンデントの系譜〜
● movie
● 洋画ベスト25
・「静かなる映画」
本作品のこれまでソフト化されてきたものとの比較ですが、いずれもスクリーンサイズ(ヴィスタ)は変わらず、輪郭・色調・明暗がかなり異なっています。個人的には最初の80年代のSONYのVC/LD版(ジャケ最高!)も捨てがたいのですが、新版に慣れると画面が暗いかも…。90年代に出たLD-BOX版(「アメリカの友人」「ニックス・ムーヴィー」)は輪郭はかなり鮮明になったものの逆に明るすぎる印象を受けました。初のDVD化となったCinefil版は基本的にはLD-BOX版と同じだと思いますが、字幕のon/offの切替が出来ない点とジャケのデザインが満足度としては今一つでした。今回の最新版DVDは、まずジャケがなかなか良いし、画質(色調・輪郭・明暗)・音声は最高ですし(修復の跡がわかるのはご愛嬌)、特典も納得できる内容であり、本作品を家庭で鑑賞するには最高のクオリティーと言えます。個人的には80年代アメリカ映画のベスト3(「シャイニング」「ブレードランナー」「パリ、テキサス」)の一本でもあり、今回のリリースは大歓迎です。
・「真摯で、痛切で、深遠な“愛”の神話。スタッフ&キャストとも完璧な映画史に残る傑作。」
言うまでもなく、ロード・ムービーの先駆者ヴィム・ヴェンダースの最高傑作にして、映画史に永遠に語り継がれるべき傑作。既存のBOX集からの待望の単品セールスだ。4年もの間、何かに取り憑かれたごとく荒野を彷徨し続けた中年男トラヴィス。行き倒れ状態で病院に担ぎ込まれた男は、何事にも答えず、唯一持参していたのは、1枚の古びたポラロイド写真、即ち、自己のアイデンティティと愛の原点であるパリ、テキサスの風景写真だけだった、、、。果てしなく続く西部の荒涼で乾いた原風景が、“かけがえのないもの”を失い、魂が空洞化してしまった主人公の心象を表している。以下、トラヴィスが弟夫婦に引き取られている我が子と再会、確執と和解の後、別れた妻を捜しに行く、ただそれだけの物語であるにも拘らず、146分間一分の隙もなく、ストイックかつエモーショナルな雰囲気に心底酔わされる。観る者全てが一度観たら決して忘れられない、それまで寡黙であったトラヴィスが一転赤裸々に心情を吐露するマジック・ミラー越しの妻とのモノローグは、サスペンスと苛酷さを持ち併せつつ、かって、これほど“痛切”で“深遠”な“愛”の告白があったであろうか、と思わせる名シーンだ。70年代、コッポラ、ペキンパー、ミリアスら名監督に重宝がられたハリー・ディーン・スタントンの初主演にして圧倒的な名演と、最も美しかった頃のナスターシャ・キンスキーの2人の、セリフを極力拝した中での表情だけの感情表現が素晴らしい。特典のトラヴィスのかけがえのない至福の瞬間を切り取った8mmホーム・ムーヴィーは必見もの。脚本は俳優でもある作家のサム・シェパード(「ライト・スタッフ」!)、音楽はライ・クーダー(「ストリート・オブ・ファイヤー」!)とスタッフも超クール。
・「違うパリだって、これだけオシャレ」
すごい作品に出会った。それがこの「パリ、テキサス」である。人が生きているだけ愛があって、いろんな愛が存在する。時にはそれが理解の範疇を超えている愛だって存在する。
私にとってこの主人公二人の愛は普通なら理解できない。それがこのすごい映画を通すことによって普遍化され観る人に吸収され、時には涙を流させる。人生っておもしろい。
・「音楽も映像も、当時衝撃を受けました。」
この映画を観に行き、なんて不思議な映画があるのだと驚いたほどです。音楽にあわせて、何もない砂漠が映し出される。その中に「パリ」がある。なんとも不思議です。
離ればなれになった息子に出会い、道路を挟んで大股で一緒に歩くシーンに、涙が出ました。そして一緒に妻を捜す旅に出ますが・・・
ベンダースならでは出来る作品なんだと思います。
・「空を眺めているだけでも満足」
「最初の1時間は眠らないように我慢しろ!!」
この映画を私に薦めた友人は、私に警告しました。
「後半から、一気にストーリーが動き出すから、
それまで我慢。絶対に観て後悔しないから・・・」
半ば強制的に私にこの映画を観させた友人に感謝。
前半一時間・・・眠るどころか、目がスクリーンに
釘付けになる美しさ。
生涯でベスト5に入るお気に入り映画です。
様々な時間帯、天候によって色を変える
アメリカの空を眺めているだけでも幸せな気分に
なります。
夕立、雷などもいいです。
・「見事!!!!!」
まさにショートショートの手本のような映画。全編、わずか2、3人の登場人物の会話だけで進む小話の数々。コーヒーとシガレットで雰囲気を作り、ごく普通の他愛ない庶民のおしゃべりをここまで面白く映像化できるジム・ジャームッシュ監督のセンスに脱帽。演じる役者たちの表情も素晴らしい。まさに人生の縮図(おおげさかな、笑)や、人間というものをあの短い時間でこれほどシンプルに表現している映画にはなかなかお目にかかれるものではありません。 最後のエピソードはとても余韻の残るものでした。まさに大人が愉しむ映画でしょう。
・「かっこよく笑える作品」
モノクロ映像がかっこいい!
特に、好きなのは、イギーポップとトムウェイツのトークシーン。何気ない会話に嫌味があったり、その嫌味に笑いがあったり。不器用な男2人が絡み合うコメディー。トムの突っ込みに必死で耐えるイギーには、かなり笑った!
ニコラ・テスラはマニアック。
・「ぼんやりと観るなかれ!!」
Cousins? とCousins.がものすごーーくおすすめ。この映画はコーヒーとタバコの合間にぼんやり眺めるオシャレなモノクロフィルムという評価が多いようだが(私も見る前はオシャレ気分を味わうのが目的だった)、むしろ一つ一つの短編に凝縮された2人のやりとりはある種人間の本質をつくものであろう。各話のクオリティの高さは圧巻。
とにかく、各登場人物の会話の間の取り方は絶妙です。あ、あと、ロベルト・ベニーニをライフ・イズ・ビューティフルでしか見たことの無かった私にとっては、新鮮でした。
・「ジャームッシュ・ブレンド、砂糖入りで」
盟友達が一癖ある役柄をコミカルに演じる。ねじのはずれたロバート・ベニーニ、あんな顔して気弱なイギー・ポップ、酔いどれ小心者トム・ウェイツ、実生活そのまま(?)ケイト・ブランシェットなどなど。
節々で別のエピソードが顔を出したりして、全編を通して遊び心が満ちあふれ、一本の映画として成立している。各エピソードで流れる曲も最高。考え抜いた選曲にちがいない。
どの話も面白いが、やっぱイギーとトムの話が一番いい。イギーのバツの悪そうな表情に笑った。BRUTUS3/15号に掲載されているジャームッシュのインタビュー記事によると、撮影した時のトムは本当に機嫌が悪かったそうで、イギーも演技でなくマジだったのかな。それにしても、どのコーヒーもあんまりうまそうじゃないけど、アメリカンな雰囲気が香ってくるようだった。。。
・「コーヒーで乾杯」
コーヒーを頼んで、席に座ってタバコを取り出す。一番リラックスしているのはこういう瞬間かもしれない。リラックスすれば、ちょっとずつ言葉が出始める。商談なんかに喫茶店が使われるのはこういった理由からなんだろう。オムニバス形式でつづられる、コーヒーとタバコを巡る、ちょっとしたやりとり。コーヒーとタバコを前にして、いくつものストーリーがすっとぼけたテンポで進んでゆく。やっぱりイギーとトムウェイツのやりとりが一番面白いです。変に気を使うイギーと、ケンカする気マンマンのウェイツ。性格的にも、音楽のスタイルも微妙にかみ合わない。とても気持ちよくて、感情移入しやすくて、わかりやすい。楽しい映画です。
・「賛否は分かれると思う。」
この映画を一言で言うと、「もう2度と観たくないけどもう1度観たい映画」。矛盾してますけど、実際にそんな感じです。空想と現実の狭間で生きる主人公。悲惨な現実のシーンに思わず目を背けたくなりますが、その現実を忘れさせてくれるような空想シーン。ミュージカルで魅せてくれます。「こういう表現もあるのか」という感じです。ただ、気分が落ち込んでいる人がみるとますます気分が落ち込んでしまうと思います。
・「見ろ、「新しい世界」を」
この作品のエンディングは、僕の中の「映画」を変えた。四面楚歌の絶望に追い込まれて全てを失うひとりの女性の最後を記録した本作のエンディング。ビョーク演じるセルマは、お金や視力だけでなく、命までも失った。果たして、この映画はそれで本当に「終わった」のだろうか。この映画を観た友だちはみんな口を合わせたみたいに「暗い」としか言ってくれなくて困るのだけど、その観方ではまだまだ中途半端だ。この作品は、セルマが死を迎え、ビョークが歌うエンディング曲の“ニュー・ワールド”が流れ始めて、そこから「始まる」のだ。あらゆる悲しみと絶望を経験し、それでもセルマが生き生きと歌っていたのは、全てを感じ終えた後にこそ始まる何かを信じる喜びを、彼女は決して忘れなかったからだ。もっと、エンディング直前にスクリーンの真ん中に浮かび上がってくる言葉の意味や、“ニュー・ワールド”の歌詞に注目して欲しい。ありったけの絶望の向こう側にあるはずの、わずかに残された何かに思いを馳せる希望。本作のエンディングは、極めて高度な表現力でその希望の中身を伝えているのだ。
・「救いはあった。」
かなりの欝映画と評判のビョーク主演のダンサー・イン・ザ・ダークを観てしまいました。観る前からこれはかなり重い映画で友人にミリオンダラーベイビーよりもきついのあるよ、と言われていたのがこの映画でした。最初から暗くてこれは最後まで見通せるだろうかと不安でしたが結局最後まで観てしまいました。でも、あとに残ったのはすがすがしいとまではいかないですが思ったよりいやーな感じは心に残りませんでした。
主人公のビョーク演じるセルマは最後まで愚直そして頑なで見ようによってはアホ真面目に自分の意思によって人生を歩んでいました。そこになにかしらの美しいものを感じずにはいられませんでした。
確かに重い映画ではあります、なかには落ち込んで2、3日立ち直れない人もいると思います。でも、最後のシーン息子のジーンが手術によって目が治ったと告げられた時にセルマは救われたのだな、セルマの人生に意味があったのだ感じ、セルマの息子、ジーンへのセルマの愛がジーンの目となって生きていくのだなと思うとそこには少しの救いがあるように感じました。
なかなか人にはおすすめできない(特に欝の人には)映画ですが観て損はない映画だと思います。ビョークの演技も素晴らしい。
・「魂の歌声」
良くも悪くも一度観たら忘れられない映画でしょう。セルマの決断は正しいのかどうかはわかりませんが、息子の為だけに生きる姿は心を打たれます。母親が自分の子供を殺してしまうという事件が増えている今、セルマは母親の鏡のような存在に感じます。本作のミュージカルシーンは、主人公セルマの妄想の中で展開します。なので、現実世界で突然唄って踊るミュージカルが苦手な人も違和感無く観られるでしょう。ミュージカルシーンでのセルマはとても魅力的でカワイイです。そして、その魂の歌声に圧倒されることでしょう。
・「西洋的な人生観。」
病気の遺伝を知りながら子どもを産んだという事に対する贖罪の物語と見た。キリスト教世界独特の原罪の意識、徹底した個人主義(神との契約による)を肌で理解できない日本人には難しい映画だと思う。主人公は母性愛ゆえに死んだのではなく、あくまでも自らの信念に殉教したのだ。(子どもの為を思うのであれば、死を選ぶはずがない。)その、魂の強さ、純粋さが、痛い。彼女にとって、この結末はハッピーエンドでさえあったのだ。
・「Welcome to MADCHESTER」
僕が80年代に散々あさったFactoryの作品は、ACR,Joy Division,New Order,durutti columnなど数知れず、相当な金額をつぎ込んだと思うが、そのお金の行き先は、New Orderのイビザ2年間のレコーディング費用になったのか?はたまた、ケンカの元になった30,000ポンドの机の一部になったのか?それともショーンやベズのドラッグの一部になったならやだなぁ。
ドキュメンタリータッチで描かれる物語は、役者の演技がとても自然で、UKのワーキングクラスの振る舞いが、よく出ていると思う。UKのとある町がどうやって世界的に知られるようになったかがわかる。僕のようにfactoryの音にお世話になった人は必見です。
Sex pistolsのNo Future A Sex Pistols Filmと一緒に見ると、パンクからニューウェーブ、そしてダンスミュージックへと流れるUKのアンダーグラウンドな流れが見えて更に面白さ倍増かも。
Factoryは保守層の音楽ファンには用はないかもしれないが、多くのテクノ系やエクスペリメンタル系アーティストなどでそのスピリチュアリティーや息遣いは受け継がれている。
・「マンチェスターにはいったい何があるんだろう」
ファクトリー・レーベルの生誕から、ジョイ・ディヴィジョンがブレイクする過程、イアン・カーティスの自殺までを見せる前半。クラブ「ハッシエンダ」のオープンからハッピー・マンディズの誕生、マッドチェスター・シーンの様相、そしてファクトリーが崩壊するまでを後半に配し、テンポよくファクトリー・レコードの歴史を描いていく。
不況で工場閉鎖が続く地方都市に生まれたムーブメントが、10年かけて世界へ広がっていく奇跡のような連鎖反応は、やはりこうやって映画で見せられると、どのピースが欠けても成り立たないパスルのようであり、いずれロックの歴史書を作るなら、見開きぐらい割く価値はある内容(笑)。スミスもローゼズもオアシスもケミカルも出ては来ませんが、マンチェスターに端を!発するすべての音楽に興味のある方は、ぜひご覧ください。この街に流れている雰囲気みたいなものは何かしら見つかるはずです。あ、ケミカルはエンドロールで流れるニュー・オーダーの曲に参加してましたね(笑)。
・「愛すべきダメオヤジ」
トニー・ウィルソンってNewOrderStoryで罵倒されてた印象が強くて、正直ファクトリーとハシエンダを潰したダメオヤジって認識しか無かった。それだけじゃなかったんだなぁ。彼は音楽の力を信じ、音楽を創造していくアーティストに誰よりも真摯に理解を示そうとしていた。その不器用さや行き過ぎたロマンチシズムは滑稽だけど、そんな自分のポーズを最後の瞬間まで貫き通した彼の姿は、あらゆることに折り合いをつけて生きている僕には余りに眩し過ぎて涙が出た。
病んでるんかな?
・「映画って…」
以前から気になっていた、ウィンターボトムの新作ということで見ました。実によかった!このような映画をみていると、結局映画は、ジャンルなんて存在しないほうがいいのかなと思う。僕はこの映画で扱われているテーマに関する音楽の知識はほぼないが、とてもおもしろかった。
映画は「何をみせるか」と、「どうみせるか」の2タイプに分かれていると思うが、この映画は後者。映画内のカオスを感じさせる展開は巧い。映画は「どうみせるか」が大事なんだと教えられたような気がする。音楽の知識がないから…と手をだせない人も踏み入れるべき世界だと思います。
・「例えるなら、祭りの後の寂しさ」
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・「もうクールでしびれますよ。」
ジョニー・デップが大人しい会計士の風情で登場し、19世紀アメリカの西部の果てに職を求めて列車に乗っている場面から始まるが、これは正真正銘のミステリートレインなプロローグ。ニールヤングの電気ギターのサウンドトラックが、モノクロームのフィルムとに、かなり溶け合って冒頭から映画のスタイルを決定づけていた。
ちょっとカフカの不条理を思わせるような前半から、不思議なインディアンとの出会いに至ると、観客にも、ますます夢も現実も境がなくなるような世界の奥へと案内されていく。残酷な銃撃場面も、かのサム・ペキンパーとはまったく異質だが変なリアリティがあって、当時のアメリカ西部の無法ガンマンたちのみならず、銃がやたらとぶっぱなされる原点のようなものを感じさせる、そんな現実感も存在している。
傷を負い死に向かうに従って冴えていくような、ジョニー・デップの主人公の閉じては開き、を繰り返す目蓋と、暗転を繰り返すシーンの繋ぎがシンクロしていて、この映画自体がまるで呼吸しているかのようだ。
ジョニーが演じる主人公の名が「ウィリアム・ブレイク」。有名な詩人で画家(英国ロマン派の先駆者・1757-1827)の名。それからアンリ・ミショーというメスカリンを使って実験的に詩作した詩人の言葉を最初に紹介したりもしているから、やっぱり知る人にとってはドラッグカルチャーのイメージとの共通性を感じさせるかもしれない。
ジム・ジャームッシュはそのスタイルとクールなタッチそのもので体験させるような、独特の魅力を持つ作家だと強く感じさせる。映像そのもの、白黒画面のなかに映し出させれる凄い風景に目をみはるだけでも満足させる映画だろう。特にラストの海に流れていくカヌーの点景を映した画面は素晴らしい。
・「モノクロ=デッドマン=亡霊」
もう最高だよ 超興奮した 2時間もあるけど全然飽きずに見れましたジョニーが銃で敵を倒したシーンが好きで頭にこびりついてます思わず「カッケ〜」と叫んでしまいましたそれにこのモノクロ映像がなんとも綺麗で 良い味を出してます ジョニーデップはクール過ぎてしびれたよこのデッドマンは亡霊を中心に描いていると思うんです ジョニーデップが一瞬亡霊っぽくなってその後性格や強さなんかが劇的に変わります あのシーンこそがこの「デッドマン」の奥深さを現しているシーンと言えるでしょう 面白かった正に最高傑作 星100個
・「お前の舌は銃だ」
今回もジャームッシュはやってくれた。ニールヤングの素晴らしい(本当にいい)音楽とともにストーリーは進んでいく。それはよくある西部映画ではなく、ノーバディが映画をスピリチュアル・テイスト溢れる作品にしながらも、クール!ファンタスティック!な作品に仕上がっている。
帰るべき世界へと・・・
・「待ち望んだ単品発売」
ずっと手に入れたかった本作。ジャームッシュ作品集は高くて手が出せなかったが,ようやくトールケースでの単品発売。 作品については折り紙付き。ビデオで何度も観た記憶があるが,モノクロの美しい画面,少ない台詞,生っぽいギターソロ,全てが詩的だ。 簡単に廉価版になってほしくない,そんな感じすら抱かせる名作。
・「誰の人生も一寸先は闇」
冒頭、辺境の町に行くジョニー演じる主人公が、車窓からバッファローを見つけると、列車に乗っている男たちがいっせいに撃ち殺しますが、あれは、ネイティブアメリカンたちの食料でもあるバッファーローを殺して、ネイティブアメリカンたちを迫害しているのです。
西部劇という形をとりながら、とても新鮮だったのは、会計士というように主人公がカタギの職業だという事です。運の悪かった普通の青年なんですね。そして、撃たれた傷によって、本人も長くは生きられないとわかっているのに、殺される事の恐怖から、お尋ね者となってしまった自分を狙う、懸賞金ハンターたちを、長くはない自分の命を守る為に、殺していく事です。そして、場数を踏んで殺す事に手馴れていく、怖さと悲しさ。特に、ウィリアム・ブレイクが、死んだバンビと自分自身を、オーバーラップさせるようなシーンには、ロマンティックでせつなくなるような詩情を感じました。
あと、とても印象的だったのは、ウィリアム・ブレイクがお尋ね者となった張り紙を見て、花売りのセルまで殺したと書かれている事に、ショックと怒りをあらわにするシーンです。それは、そのまま、マスコミに傷つけられてきた、ジョニー本人とダブリました。
行く先々で、出会う人間に「煙草を持っているか?」と聞かれ「煙草は吸わないんだ」と答えるウィリアム・ブレイク。パンフによると、ジョニーが、ヘヴィー・スモーカーだったので、ジム・ジャームッシュ監督が面白がって脚本に書き加えたという話しと、当時、煙草が貴重品だった事と、ノーバディ役のゲイリー・ファーマーは、煙草は、ネイティブ・アメリカンにとって、聖なる儀式や祭りに必要なものであり、自分を導いてくれる人の為に、煙草を差し出す習慣があったそうです。
シャンテシネクラブ刊のパンフレットには、シナリオ掲載と監督とジョニー・デップのインタビュー掲載など充実した内容です。もちろん、バンビと添い寝するウィリアム・ブレイクの写真(見開き2ページ)もあります。ジョニーの英字のサインの横には、カタカナで「ジョニー」と書き添えられていました(可愛い/笑)この映画の宣伝の為に、ジャームッシュ監督とともに初来日しました。
・「おねがい!」
ほんとに、この映画、再販してくださいっっっ。
・「いいよ」
この映画はかなりよい。ほんといい映画。このままDVD再販されずに忘れ去られるのかな~。もったいない。くだらない映画のDVDを大量に生産するよりこーゆう映画のDVDこそ再販するのに尽力をつくしていただきたいそーゆう志のあるDVD販売会社の人はいないのかな?残念だな~
・「いい映画だから、再販してくれ!!!」
白黒で描かれる、物書きと見ず知らずの少女とのロードムービー。特別な展開はないが、なぜか最後の場面で胸がしめつけられた。とにかく、画面から雰囲気が出てる味のある映画です!
・「わたし的ヴェンダースの最高傑作」
わたしの見た映画の中で一番のお気に入りがこのヴィム・ヴェンダースの「都会のアリス」。アリス役を演じるのはイェラ・ロットレンダー、この映画では彼女がとにかくすばらしい。とにかくかわいすぎる。
ヴェンダースは様々な作品でひたすら“愛しき人間”を描く。
それは”ベルリン天使の詩”の天使であったり”ミリオンダラーホテル”のトムトムであったりするわけだが、とにかくヴェンダースの描く主人公達はは「こんなヤツおるか」くらい純粋極まりない。そして孤独である。
ここにもそれは健在、それはまさに映画のなせる業的な純粋さなのかもしれないが、映画を見るものにとっては確かに現実世界でも彼等に市民権を与えたいくらいにリアリティを感じさせてくれる。
NYからオランダそ㡊??てドイツ、ウ゛ェンダースお得意のロードムービー、そんな曖昧な展開の中でアリスとフィリップは確かに“なんとも言えない関係”を築いて行く。 お互いが不安で寂しい時、さっき知り合ったばかりのよく知らない人を信じたり頼ることは誰にでもあるだろう、恋人でもない、友達でもない、もしかしたらもう二度と会わないかもしれないけど、それでも大切な存在。曖昧なストーリーの中で自然に「人間て結構いいじゃないか」と、はっきり明確に思わせてくれる。
・「素敵なロードムービー」
冒頭の海辺のポラロイドとか・・・。
●さすらい
・「全てを捨てて、さすらうのも良いかも・・・」
「さすらい3部作」最終章。前2作とは物語につながりはなく、即興で作られたというだけあって、断片的に話が進む。主人公は、映写機と共に町から村をまわる「さすらい」の映写技師。途中で出会ったカミカゼドライバーといっしょに旅を続けていく。
前作との、物語としてはつながりはないのだが、人生につまずいた人達に出会いつつ旅が綴られていくので、テーマはほぼ同じかな・・・最後のほうで主人公の一言「いいさ 俺も がんばる」に3部作のほとんどが集約されていると思う。それと、オープニングとエンディングに、映画に対するヴェンダースの想いが込められています(私も同感ですよっ)
・「さすがヴェンダース」
一度はしてみたいと憧れる生き方をリアルに映し出している。自由気ままにさすらいの旅を続けている途中で、中年男と知り合い一緒に旅をする。 旅を通じて中年男同士が徐々に仲良くなる姿は、見ていて微笑ましく感じた。 自分がその二人をいつの間好きになっているあたりは、さすがヴェンダースと感心させられた。
主人公が野グソをするシーンは何もウンコまで映さなくてもと思った。 映画で本物のウンコがオシリから出てくるシーンは初めて見ました(笑)
・「何だか分からないがアメリカへの引っかかったような感覚」
田舎の子供達に映画を見せるため、ドイツ中をひとり旅して回る、さすらいの映写技師。ひょんなことから、小児科医の男と旅をともにすることに。Wendersなので内容はまとめづらいが、いま現在ある「わたくし」がその原点と断絶しているために、「わたくし」が浮遊・漂流してしまっているという感覚、そして、そのような状況を克服するために原点をさがす旅にでねばならないという強迫観念を描いた作品だとは言えるだろう。この「わたくし」は、主人公個人であるのみならずドイツ人全体でもあり、「わたくし」=わたし個人=西ドイツを、その原点から切り離した何物かを「アメリカ」という言葉に象徴させる。そう、この感覚。日本人にも共通するこの感覚。何だか分からないがアメリカへの引っかかったような感覚...
・「ヴェンダースは神さながらに彼らを操る。最高の現代映画。」
'There's nothing to fear but fear itself...'、とつぶやくリプレーは真の人間関係から遮断された暗い過去をもつ孤独な男。クールな外貌の下には不安と恐怖が渦を巻いている。そんな彼を、生きながらにして死んだことになっている画家デルワットは諭す。「人に好かれようとするな」と。この画家だけにはリプレーの内面はお見通しなのである。リプレーは余命幾許もない額縁職人ヨナタンに握手を拒まれた精神的ダメジから彼を売ってしまう...。たったそれだけのことで、と言う勿れ。この映画の登場人物はすべて彼ら自身にとって切実な動機によって行動する。ヴェンダースは神さながらに彼らを操る。孤独、友情、死の恐怖、家族への愛...。ヴェンダースはハイスミスの原作を見事に換骨奪胎、最高の現代映画に仕上げている。
・「こっちも名作。僕の中で、ヴェンダース作品、ナンバー1。」
今回の、ヴィム・ヴェンダース・セレクションのバラ売りの目玉は、やはり「パリ、テキサス」。 この作品は、傑作中の傑作。長い間、廃盤となっていたので、待望の再発といえるでしょう。 しかし、この「アメリカの友人」も、忘れてはならない傑作です。 芸術性と娯楽性を兼ね備えた本作は、ヴェンダース作品では珍しい、サスペンスという点においても、一見の価値ありです。
この作品で印象に残るのは、「赤」。それは、白血病のヨナタンの血の色、殺人の色。作品の要所要所で、この「赤」が使用されています。 パトリシア・ハイスミスの原作に、ヴェンダースが脚色を加えた本作は、「パリ、テキサス」にも、引けをとらない傑作。 美しい映像に目が奪われます。ユルゲン・クニーパーの音楽に耳を奪われます。そして、秀逸なストーリーに心が奪われます。 まだ、ご覧になられていない方は、映画の世界に引き込まれると思います。既に、ご覧になられた方も、観る度に、発見と衝撃があるはずです。 また、デジタルニューマスター版、ということで、期待度も★5つです。
・「隠れた名品」
「ベルリン天使の詩」や「パリ・テキサス」とはまた違う秀逸な作品。ストーリーははっきりしており、映像、音楽ともにきれいで、ヴェンダース作品の中でも完成度が高いとおもいます。ただし、やや難解。前2作のような柔い内容ではなく、なんだか硬派な感じ。やや暗い内容。 ヴェンダースは、原作のパトリシア・ハイスミスに猛烈にアタックした結果、なんとかこの作品の映画化権を獲得したということですが、いやはや、デニス・ホッパーが強烈な個性を光らせており、それをみるだけでも面白い映画になっています。題名の「アメリカの友人」はあまり全体の内容を表しているとは思えないですが、それはともかく何度見ても楽しめるという不思議な映画です。中身が濃く、とても速くリズミカルにカットや場面が変わるので、脳みそをかなり集中して見ないといけないような感じ。特に、出だしのところはストーリーを追うのが難しいですが、めげずにどうぞ。ブルーノ・ガンツもいい味出してます。
・「その男、ゴーストドッグ」
恐らく映画の中で一番好きな作品です。主演のフォレスト・ウィテカーも一番好きな俳優です。
今でこそ、警官(フォーン・ブース)や泥棒(パニックルーム)役などで、すっかり丸い感じの役者に定着しつつありますが、この映画のウィテカーはびっくり程カッコよく、それでいて殺し屋を演じているなど、今じゃあまり見られない姿が見れます。葉隠や羅生門などの書物を好み、伝書鳩を飼育し、そして静かに獲物をしとめる姿は正に真の暗殺者です。ギャング映画にはない、静けさとそこにはカッコよさがあります。拳銃を使って打ち合うのがギャング映画ですが、この映画は日本刀なんかも出てくるので、一味違った映画に感じると思います。女の子とゴーストドッグがアイスクリームを食べるシーンが今でも忘れられない映画です。
・「最高!」
ジャームッシュ監督の映画は好き嫌いがハッキリしています。誰が観ても及第点を取れるような映画を撮る気はさらさらないようです。玄人好みな作品が多いなか本作品はわりと万人受けする1本だと思います。RZAの曲と無口なフォレスト・ウィテカーのマッチングが最高にかっこいいです。僕はオープニングでこの映画にやられました。俺は、私は「映画の造詣に深いよ」と自負する方には、たぶんヒットする作品ですね。
・「死を見つめ続けて」
思想を自分の中に吸収し、本当に実行した男がいた。日本の魂を銃に込めた男がいた。
私から見れば不器用すぎる男だった。それだけに男が男に惹かれるものがある。そんな映画でした。
・「伝書鳩が飛ぶ」
ジャームッシュの佳作。「葉隠」を愛読する孤独な殺し屋。『バード』といい『スモーク』といい、フォレスト・ウィッテカー、いい役者だなぁ。
・「まあ、やっぱ無理もあるわな。。」
「葉隠」「羅生門」等が全編的にストーリー中でフューチャーされ、武士道に憧れるヒットマンが仏像に手を合わせて刀を振り回す。。日本人が見ると妙な勘違いも当然入ってるわけで、そういうところが気になる人は徹頭徹尾この映画はダメでしょう。僕の場合は、心の準備をして見たので意外に普通に見れた気がします。寂しいラストの見心地は「デッドマン」を思い出しました。(まあ、あっちの方が好きだけど。)また、「Hip-hopプラス侍」という変な企画だけど、ジメっとしたサウンド・トラックが意外にハマってて良かった。
なお、ペーパーバックの「羅生門」について「「藪の中」が良かった」という会話が出てきますが、これは黒澤「羅生門」(=映画タイトルに反して、話の殆どは「羅生門」ではなく「藪の中」)へのオマージュかもしれませんね。
・「刺激的なアンニュイ」
タンゴのことや俳優についての知識はまるでなく、何気なく借りたビデオでした。しかし、観るにつれ、引き込まれていきました。派手なロマンスやセックスはありませんが、大人のセクシーさにあふれた映画だと思います。特に後半のタンゴシーンは、セクシーで美しい。
・「ステキ」
パブロ ヴロンの踊りから目が離せませんでした。踊りのシーンは何度も巻き戻して見てしまいました。とにかくすばらしい。ダンスも芸術なんだなあと改めて思いました。
・「テーマ曲もいいですね〜」
また見ようと思ってレンタルショップに行きましたがすでに在庫から消えていました。万人受けしないということかな?内容はアルゼンチンタンゴにはまってしまったサリー監督がアルゼンチンタンゴをテーマに映画を作ろうと奔走する話とダンサーパブロとの恋愛が絡み合って進行します。しかし、そんなことはどうでもよいくらい映画の中のダンスシーンは素晴らしいです。ダンスはセックスそのもの!超える!と感じさせます。ピアソラのリベルタンゴをバックに4人で踊るシーンは圧巻!ここだけでも観る価値あり!いい映画です。
・「コルチャック先生」
この映画を見て、初めてコルチャック先生のことを知りました。白黒映画なので、少し時代を感じますが、ユダヤ迫害史、子供の教育について興味がある方に特におススメします。ちなみに、コルチャック先生の子供に対する考え方は、1989年に国連で採択された「子供の権利条約」に影響を与えています。
・「ジャームッシュ監督です。」
とってもおもしろい映画です。3つのオムニバスです。それぞれ関係しているように思えますがあんまり関係していません。監督が得意としている手法です。はっきりいってエルヴィス・プレスリーの話ばかりしているので、興味のない私としてはちょっときついところがありました。 オチなし意味なしの映画です。3つのドラマが最後にひとつにまとまって実はこういうことだったのか! なんて感心しません。メッセージもありません。感動しません。 だから映画です。私たちはいったい何を求めて映画を見るのでしょうか。私たちはいつでも小説や映画に意味を求めすぎます。これはこういう意味があるんだ、このシーンはこういうことをあらわしているんだ。とつい、何かを求めたがります。この映画は私たちに何もあたえてはくれません。そして、私はこう思うのです。 それの何がわるいのか?
・「セロリの味」
いつだったか、誰かがテレビ番組で、セロリを「博士みたいな味」と評していたが、ツッコミたくなる以上に、「わかる、それ!」と、妙に納得してしまいました。感覚が意味を超えてしまう。そういう事ってありますよね。 さて、本作『ミステリー・トレイン』は、プレスリー神話の残る町メンフィス、そのホテルでの一夜の三挿話、「ファー・フロム・ヨコハマ」、「ア・ゴースト」、「ロスト・イン・スペース」を、スクリーミン・ジェイ・ホーキンスとベル・ボーイの他愛ないジョークで繋いで行く映画です。意味も、ヤマも、オチも、感動もなく、翌朝、登場人物たちは微かに交差して別れて行きます。何も起きなかったわけではなく、何かが起きてるし、何も起きなかったとすれば、何も起きなかったコトが起きてるわけで…等と、この映画の意味を探る必要はありません。 ジム・ジャームッシュ監督の映画は感覚で観るもの、と言われてますが、正にそういうコトだと思います。だから、良し悪しより、好き嫌いで観ていい映画だと思います。そう、好き嫌いの多いセロリと同じなのです。セロリの味に意味を探る必要はないし、ある意味、映画とは「セロリの味」を表現する事に似ているのかも知れません。
・「スクリーミン・ジェイ・ホーキンス」
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』でジム・ジャームッシュとともに鮮烈な印象を残したスクリーミン・ジェイ・ホーキンス、本作では、役者としていい味出してます。
・「ジャームッシュの成熟か」
ジャームッシュ監督は本作より作風が以前とは変わったように感じる。成熟した映画作家としてのテクニックが加わり、プロの映画監督としてこれからは様々な題材を扱ってやるという意気込みが感じられるが、初期の頃のようなみずみずしい感覚はなくなったようだ。本作はウェルメイドな3話オムニバスでラストそれぞれのストーリーがちょっと絡んで落ちるという落語のような作品。今から言うとパルプフィクションほのぼの編といった感じか。ザンパラやダウンバイローのような強烈な余韻はないが、ロビーミュラーによる映像は味わいがあってよい。
・「深夜のミニシアター」
舞台はエルヴィス・プレスリーが育った街、メンフィス。3つのストーリーがゆるく絡み合う、ジム・ジャームッシュならではの独特の雰囲気漂う映画。終始平坦に展開していって、盛り上がるところも特にないが、それも悪くないかと思わせてくれるのが不思議。深夜にお酒でも飲みながら見るのに丁度いいかも。3つ目のストーリーに、スティーヴ・ブシェミが出演している。
●レポマン
・「荒唐無稽 ブレークする青年」
まず、気取ったところがない。粗野でパンクで骨太。悪い意味では洗練されていない。でもストーリーは”きてる”。
・「抜群のセンス」
かなり昔に見たのですがDVDになっているのを見つけ、懐かしさがこみあげてきました。ローンを払わない客の車を強制的に回収するレポマン。パンク野郎がひょんなことからレポマンになり、そこに昔のパンク仲間が出てきたり宇宙人が出てきたり。政府機関にまで追跡されたりもうストーリーはごった煮なのに、ポップでキュートでメロディアス。セリフはむちゃくちゃなセリフを言っていたりやってることもむちゃくちゃなのに、テンポが良くてどんどん先にすすんでいきます。なんとなくですがカップルの強盗シーンはパルプ・フィクションに受け継がれている気がしました。20年前の映画ということで出てくる車も髪型も古臭いですが、不思議と惹きこまれている自分がいました。
・「結婚の真意を問う映画」
この映画の特色は、まるで本のページを捲るかのように展開している。その合間には映像とは不釣合いな60年代70年代のヒット曲が織り込まれ、その相違感がこの映画にさらに哀愁を漂わせている。実に深い映画だ。ラース・フォン・トリアー監督の中では、最も難しい映画かもしれない。しかし、この監督の作品の中でベストな作品だと感じている。
冒頭から、私はこの主人公の夫に腹が立っていた。趣味も特になく、しいて言えば妻とのSEXが趣味という魅力のない男だ。その逆に妻は、あまり恵まれた境遇ではない中で、夫は自分を愛してくれたかけがえの無い存在と強く認識し、彼が自分にとってどれだけ大切な存在か、そればかり考えているのである。白雉の上に成り立つ純粋さを備え、神との対話シーンによってより自己陶酔性をも帯びている。恋に落ち、結婚へ至る経緯を見ても、相手を思う精神的過度の割合が夫婦間であまりにも違っているのだ。この映画のここが非常に重要なキーポイントと言える。ここを見逃せば、ラストシーンへ向かうまで単に悲壮的な映画のなにものでもない。
夫は健康から死の淵へ追いやられ、身体的不遇を背負い、その境遇に耐えそれでも自分の愛を貫く妻。この2人の関係を取り巻く周りの人の行為も、また悲しいものがある。その悲しい対応が、より一層悲壮感を生んでいる。最後は自分の愛と貫き、死に至ってしまった妻ではあるが、妻の死によって、夫は彼女の本当の愛に気付くのである。それらを気付かせる演出が、ラストの船上のシーンだ。重要なキーポイントがここで救われるのである。馬鹿夫は妻の死を持って、本当の精神結合の夫婦になった瞬間なのだ。
何も監督は見る側にここまでの演出をしなくてもいいだろうと思うぐらい、過酷で重たい映像だ。しかし、ここまで見せないと考えないだろうが!と逆に思わせる「夫婦」というテーマ。これから結婚をする人にはヘビーかもしれないが、既婚者は是非見るべき映画だろう。本当に精神的な結びつきで結婚したのだろうか?既婚者の私は夫とこの映画を見て、二人して号泣した。結婚13年。身にしみる思いである。
・「死と性と信仰の狭間に」
映画を見て、感動したり、声を出して笑ったり、恐怖を体験したり、世界を救うスーパーマンになったり。そういうものだと思っていました。映画というもの。 他人の人生が、そのフィルムの向こうにあるとして、でも他人のそれ以外のなにものでもない、それが映画です。 この映画は、その「映画」としての定義から逸脱し、うねりのようなもので観客を呑み込んでしまいました。私がそれまで、どれほど愛を受けて温かく育てられてきたとしても、それは脆くも儚く、無抵抗に横たわるのみでした。 いい映画であるという評価ではなく、ただ、ものすごい力で人を叩きのめすという意味で、私の心につよく印象をのこしています。
・「唯神ろん」
いつでも現実は突然であって、至福も絶望も凶気も退屈も秩序良く同等に並んで人々が通り過ぎるのを待っている。その連続が日常であって悲劇も喜劇もなんのことはないただの時間の中の一コマにすぎない。ただすべての一コマは、それぞれ全てひとかたまりの網目の中の相互関係にあってはじめて、その配置を決定させられているものだ。
その網目を司る代表さんの様な存在がある(いる?)のだとしたら、それがこの映画の中でべスが自問自答の様に会話していた存在なのだろうし、本来の意味での神、と呼ばれるものなのだろうと思う。 この映画の作り手の目線には神は存在していない。ただ人間がいる。起こりうる全てはプラスチックな偶然で、男達は坦々と油田を掘り、女達は家を守りながら日々を過ごしていくだけ、のように見える。ただ本当に世界がひとかたまりの網目の中で回り続けているのならば、荒涼とした北欧の海の上、雲の切れ間に、荘厳なる鐘の音が響き渡ることだって、当然の様に有り得ることだ。 エピローグ、、デビットボウイの歌声はすべての生命への賛歌のよう
・「祝福の鐘」
丁度 ダンサーインザダークを見た後にこの映画を見たと思うのですがどちらの映画にも言えるのは確実に見る人を選ぶ映画だから全員が 自己破滅的に追い詰められていく彼女達の姿勢に共感するわけではない
最初に主人公の女性が結婚する時に教会には鐘が無く 結婚を終えるその後 夫が事故により性的不能になってしまい二人はとても幸福な状態で愛し合うことは事が出来ないという状態にまで堕とされていく
その時 医者が言った言葉に 主人公が言う言葉が私にとってはとても印象的で 「時に人は死ぬより辛い事になる時もある」その時 主人公は 「でも生きているわ」と言うどんなになっても 死ぬより辛い状態になっても それでも生きている そう言えるのは
そこで悲惨な状況に ただ絶望してしまうのでは無く間違い無く悲惨な状況でも それでも生きる事がただ辛い事で絶望だけでは無い事を 彼女はまだ信じているからだと思った
どうしようも無い 絶望を感じた時に 普通ならば壊されて忘れてしまう様な 希望を 思い出させてくれた気がした
それから先 性的不能に陥った 夫が
他の男と寝て欲しい それを想像してお前と寝ている事を感じられるという正常な精神状態にいる人から見ればそれは堕落でしかない様な願いを叶えようとして自分の身を滅ぼすように他の男と寝たり娼婦扱いされ 子供達にも蔑まれ 彼女は自分から追い詰められ堕落して行く
だけど彼女の行動は善によるものだと思う最後彼女の死体を海に埋葬した後
二人が結婚した 鐘の無い教会に 鐘ができるその時 彼女の善による愛情が例え 自分を追い詰めるものであっても世間から非難され続けるものだとしても その鐘の音は主人公の善によって起こった 小さな奇跡なのではないのかと思った結婚式の時にはならなかった祝福の鐘がそこで初めて鳴った気がした
・「…」
この人のカメラワーク大好き。リアリズム趣向は本当に好感が持てます。ラース・フォン・トリアー監督ほど好みがわかれる監督はいないと思うだろうけれど、いや、奇跡の海。 いつもの監督の作品ではあるが、ラストにはちょっと希望がある。起こることは不幸の連鎖であるし、見ている側からすれば不幸なことしか起こらないのだけれど、なんで祝福(神の)があるのかといえば、それは当人が幸せだったからだろう。歪んでいるけれど。 登場人物を不幸にする手法は相変わらずすごい。ベスが娼婦へと堕落していく中、教会(神)から追放され、それでも祈りを捧げ続ける。それは神への献身的なものではない。「善意」によって「地獄へ落とされる」というのは明らかに宗教的見解に照らし合わせれば倒錯であるにも関わらず、このラストの演出はなんだろう? 裏のテーマは神なのではないか? 神がいるかいないかではなくて、愛(これも倒錯)によって神を凌駕した話? って、なんか綺麗そうなまとめかたですけれど、そんな話じゃないですね。
・「オープニング、巧い!」
オープニングが巧みでしたねぇ〜♪モノクロの画面(映画の中の映画、劇中劇?)から、男がタバコに火を点けた瞬間にカラーに変わる演出だったのですが、思わず3回ほど巻き戻して見てしまいました。映画全体ではセリフがうまかったです。あと、音楽も自分好みでした。ルイ・プリマとか。オープニングに比べて、エンディングが弱かったのが残念ですが、細かいところで笑いを誘ってくれる映画で、見て良かったですよ♪
・「忘れられたビッグ・アーチストたち」
ライ・クーダーがみつけたキューバの忘れられていたビッグ・アーチストらがここに。キューバ音楽がこんなに素敵だなんて!このアルバムに出会えたことを感謝し、彼らを発見してくれたライも讃えたい。ルベーン・ゴンザレスのピアノや、イブライム・フェレールのすばらしいミュージック。熟老だからこそ、伝えられるその言葉の深み。
「人生は、歌と女とロマンス。」
・「老いることの素晴らしさ」
数十年の歳月を経て”再発見”された老ミュージシャン達。キューバ音楽の醍醐味は勿論のこと、生きること老いることの素晴らしさを伝えてくれる作品。アメリカによる経済封鎖にも挫けず、逞しく生きるキューバの人々の情感が伝わってくる。そして、忘れられた音楽家達を見つけ出したライ・クーダーに乾杯!
・「これはイイ!!」
先にサウンドトラックを聞いてはまって、これは映画も観なければと見たけどこんなに色のイイ映画は見たことがない!!キューバの国の色なのか、なんなのかただ全編とうして目に飛び込む色はキューバへの興味、キューバミュージシャンへの興味をかきたてます。キューバ音楽に興味があるならばこれほど豪華な一本はありません!!
・「すぐそこにある至福」
ダイキリ、モヒート、クーバ・リブレ。面倒ならば生のラム酒でいい。それとコイーバ・クラヨシ。望むらくはエスプレンディードスの甘い葉巻をくゆらせ、ただこの映像と音の享楽に酔ってほしい。全部まとめても安価な贅沢。至福なんて実に容易い。
・「奇跡的な映画。」
どうしてこんな映画ができたんだろう。ライ・クーダーとヴィム・ベンダースの交友。多くの老ミュージシャン達を奇跡的に呼び戻すことができたこと。小さな偶然と幸運が重なって、映像・音楽、またミュージシャン達とキューバの文化的背景までもが、郷愁をおびたメッセージを持って伝わってきます。ルベーン・ゴンサレスのピアノも、ライが「Cuban Nat King Cole」と呼んだイブライム・フェレールの歌声も紛れもなく本物。コンパイ・セグンドを見るライの視線にはこの上ない優しさを感じますが、音楽と老ミュージシャン達に対する敬愛がこの映画の根底に流れているように思われます。
・「呑んだくれの2人のお話。」
この映画は雰囲気あります。アル中の2人ミッキー・ロークとフェイ・ダナウェイがずーっと酒飲んで酔っ払ってるんですけどね・・・面白いんですよ。なかなか作れないんじゃないかな、こんな映画。
・「一生手放したくない一本」
とはいえ、ほんとに手放さないかどうかは別の話。
さて、主人公の役名が「ヘンリー・チナスキー」であることからも分かる通り、ブコウスキーの自伝的映画。彼の小説では触れられることのなかった、バーでの飲んだくれ時代のことがかなりユーモラスに描かれている。ファンなら必見の映画だといえるだろう。
他のレビューでは「笑えない」と書いてあったが、僕は終始爆笑でした。ミッキー・ロークが血をダラダラ流しながら笑ってる顔とか、とにかく最高。フェイ・ダナウェイの年増っぽさもすごくツボに入ってしまうし、隣の夫婦とのいさかいのシーンとかは、涙出るほど笑える。「よくぞまあここまで」と思ってしまうほど、小説と同じブコウスキー・ワールドに仕上がっているように思える。とはいえ、いつも爆笑しながら観ているのではなく、しんみり観るときもあれば、じっくりと感じ入ってしまうときもある。どういう見方をしても、優れた映画だと思えてしまうのは、決して僕がブコウスキー・ファンだからではないはず。
バーのシーンでこっそりブコウスキー本人が出演しているのもいいですね!
・「ミッキー・ロークのダメ男ぶりが良かった。」
ミッキー・ロークのダメ男ぶりが良かった。
小汚いし、臭そうだし、刹那的なんだけど、時折、とても心に引っ掛かる言葉を残す。
そのギャップが興味深く、飽きずに観れた。
酒に飲まれて、どうしようもないんだけど、それもまた幸せかと思わされてしまう。
あの二人、死ぬまで飲み続けるんだろうな。なにか起こる訳ではないけど、面白い映画でした。
・「M.ロークはブコウスキーに似ている?」
にやけた役が多いミッキー・ロークだが、この映画では絶えず酔っ払っているへべれけ親仁を好演している。何が起こるのだろう、と思っていると、何も起こらずに終わる、不思議な映画だ。「何も起こらない」と言うと、ほのかな抒情みたいなものを漂わせた作風を想像するかもしれないが、そんなものはない。だがダメな映画かというとそうでもない。ブコウスキーの小説は、そもそもプロットが面白い、という作風ではない。むしろ、とにかく「書く」ということを信じている作者の姿が、単語単語から伝わってくる、その感覚に酔うようなところがある、と思っているので、映像化した場合に印象が薄くなるのは仕方がない。しかし、映画の良いところは複数の視点から描けることであり、ブコウスキーの一人称ではなく、呑み助たちの内面がそれぞれに表現されている点が面白い。
・「失う物のない人生」
作家ブコウスキーの自伝的映画。まさに[I drink,I gamble, and I write.]の生活を送る主人公の日々が、小さな安っぽいバーを舞台に描かれる。「バーフライ」は「酒場の常連」の意。酒と喧嘩に明け暮れる主人公(M・ローク当時31歳)と、人生に幻滅した酒浸りの女(フェイ・ダナウェイ当時46歳)との恋が唯一の出来事となる、単調と言えば実に単調なストーリー。社会から孤立し傷つきながらも、失う物のない自由な生活を愛する主人公が、悲観とユーモアを交えて描かれる。12分のメイキングでのブコウスキー本人のコメントは非常に興味深いものだった。得ようとすれば持てた富を敢然と切り捨てた彼の生き方は、観る者たちの自らの生き方への問いかけとなる。
・「人にも自分にもトゲトゲしかった私を救ってくれた「人生の一作」 あれから私はベニーニの様に幸せになれはしなかったけれど、ジャック&ザックの様に明日へ踏み出すことは出来ました」
高校3年の終わり頃、100%受験生になっていたあの頃、私にとってのバイブルだったP.バラカンの「ポッパーズMTV」にJ.ジャームッシュが出演したことがありました。「自分の好きな映画を撮れなかったら電気工事でもやっていた方がましさ」と言い切るその自信。流れた『ダウン・バイ・ロー』の断片。素晴らしかった。自分は大学合格という当面のせち辛い目標に全生活を消費消耗していましたが、「でも本当はこういう世界を生きたいんだ」と届かぬ思いを抱いていた18歳でした。 そして運も悪く浪人生活を余儀なくされていた夏のある日、やっとミニシアターでこの映画を見ることが叶ったのです。やっぱり素晴らしかった。そして凄く救われた気がして、図らずも映画館の暗闇でぼろぼろ涙が出て止まらなくなったのです。尖ってこだわりに満ちて他人を傷つけて生きても何も残らない。でもベニーニのように、陽気に快活に、そして後ろを振り向かず人を愛して生きていればそれだけで良いではないか。後はひたすら流れに任せて流れていくだけ…。それは受験戦争でぼろぼろになった私の気持ちの「糧」となる、必要な「精神の滋養食」でした。 今でも忙しくて孤独で気持ちがすさんでいる時にふとこの映画を見てみます。変わらず素晴らしい。バラバラだった3人の気持ちが‘I Scream…’で一つになる爽快さ。モノクロで撮られた川下りの美しさ。愛情たっぷりにチークダンスをする二人…。男達が地に足をつけて人生の新たな展望に乗り込んでいくその力の抜け方・自在さ。もう最高です。語り尽くせぬ思いがありますが今回はここまで。〈追伸〉ある時ふと気付きました。「もしや最後に出てくる女性って…」そして調べるとやっぱり彼女はN.ブラスキ! 『ライフ・イズ・ビューティフル』でお母さん役をやり、実生活でもベニーニの妻である彼女はすでにこの作品でも競演していたのです。二人の後の映画と実人生を彷彿とさせて感慨深いです。
・「笑い死にさせる気だ」
個人的には何の関係も無かった、三人が刑務所で出会い、特に意気投合するわけでもなくなんかなりゆきで脱獄することになりそれとなく別れて行くというあらすじ。強いて言えば「出会い」そして「別れ」「友情」がテーマになるのだろうが、そのテーマを見事に避けている(というより押し付けを避けている)監督の意図が不思議と好きである。まるで初期のRPGゲームのような印象を持った。
「オイお前、DJなんだろ。じゃあ天気予報とか実況中継してみろよ。」というジョンルーリーに対して(多分半分挑発。ミュージックDJに天気予報って・・・)、半ば嬉しそうに実況してみせるトムウェイツが愛おし過ぎ!!
・「お洒落な映画」
映画のはじめ、トム・ウェイツの音楽に乗せられ、すぐに映画の世界に引き込まれます。トム・ウェイツは音楽だけでなく、役者としても魅力的なアーティストだなって思いました。
もちろん、ジョン・ルーリー、ロベルト・ベニーニも文句のつけようのない名演を見せてくれています。個人的に、ロベルト・ベニーニのしゃべる片言の英語が大好きです。
肩の力を抜いて、あまり構えず見て欲しいお洒落な映画だと思います。
・「行き当たりばったりの脱走ロード・ムービー」
冒頭のなにやら不穏な空気と音楽に思わず引きずり込まれる。でも、大したことは起こらない。間の悪い男たちが、つまらないことで警察に捕まり、刑務所で偶然同居することになる。そして脱走、さしたる緊張感も感じられないまま脱走はいつの間にかなんとなく成功、普通ならクライマックスとなる美味しいところを、ジャームッシュはあっさりと捨てている。その後の逃走もモタモタと展開する。仲間の一人が道すがら偶然出会った女性とチャッカリ結婚し、逃走から「一抜け」たりしながら行き当たりばったりで話は進む。そんな役柄をロベルト・ベニーニがとぼけた持ち味で好演、他の2人も要領の悪い生きざまを淡々と演じている。決して理屈っぽくない、むしろそんな要素を徹底的に排除した映画である。
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