谷山浩子ベスト 白と黒 (詳細)
谷山浩子(アーティスト), 萩田光雄(その他), 石井AQ(その他), 小野崎孝輔(その他), 乾裕樹(その他), 倉田信雄(その他), クニ河内(その他), 斎藤ネコ(その他), 橋本一子(その他), 藤本敦夫(その他), 崎谷健次郎(その他)
「谷山浩子・入門盤」「あなたはどちらから聴きますか?」「心に染み入る歌声・・・。」「闇からのお誘い」「「白」と「黒」、「光」と「闇」の魔法飛行」
Memories (詳細)
谷山浩子(アーティスト), 大島弓子(その他), 安田義文(その他), 藤本敏夫(その他), 石井AQ(その他), 斉藤ネコ(その他)
「ライブ最高♪♪」「ライブ音源ならでは」「もっとライブを」「お買い得だと思います」「声がとにかく綺麗・・・」
宇宙の子供 (詳細)
谷山浩子(アーティスト), 石井AQ(その他)
「心が温かくなる素晴らしい作品だと思います」「前向きな気持ちが加わった」「聞けば聞くほどに」「もう泣いちゃう」「新たな魅力発見。」
文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫) (詳細)
京極 夏彦(著)
「読むべしッ(・∀・)ノ」「「読んだ」というより読まされてしまった。」「無題」「上手い」「「圧倒的」である事の凄味」
魍魎の匣―文庫版 (講談社文庫) (詳細)
京極 夏彦(著)
「第2弾にして、早くもシリーズ最高の出来。」「凄味」「背筋の凍る重苦しさ」「本作を超える作品は存在しない…とは言い過ぎだろうか。」「三重苦を乗り越えて、傑作!」
巷説百物語 (角川文庫) (詳細)
京極 夏彦(著)
「すげえ・・・!」「置いてけぼり」「非常に読みやすい作品です」「初心者向け短編集」「すいません、にわかファンですが・・・」
嗤う伊右衛門 (中公文庫) (詳細)
京極 夏彦(著)
「日本語って素晴らしい!!」「美しい魑魅魍魎の世界」「愛の成就に嗤う」「心に何かが残ります・・・。」「京極ワールドにはまってしまいました」
リヴィエラを撃て〈上〉 (新潮文庫) (詳細)
高村 薫(著)
「「国益」と「正義」に押しつぶされる人間の姿。」「緻密な構成のストーリーと、暗い情念を抱える男たちの物語」「読みごたえ十二分」「面白いですね。」「かっこいい」
神の火〈上〉 (新潮文庫) (詳細)
高村 薫(著)
「リアリズムと筆力のミックス」「島田、日野、良、江口ら登場人物が魅力。」「心の空洞」「次回男に生まれたならば」「一番好きな高村薫作品」
黄金を抱いて翔べ (新潮文庫) (詳細)
高村 薫(著)
「黄金、大好きさ!!」「高村薫、記念すべき初めの一歩」「高村薫、記念すべき初めの一歩」「高村のデビュー」「男達の野望、ラストは一気に」
桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫) (詳細)
坂口 安吾(著)
「透徹した視線と精緻なスタイル」「この本が私の坂口デビュー作」「満開の桜がすべてを飲み込む」「おかしくて笑ってしまうけど、哀しい」「「二流の人」」
谷川俊太郎詩選集 1 (集英社文庫) (詳細)
谷川 俊太郎(著)
「気持ちいい言葉のかたまり」「鋭い感覚」「若い頃の谷川俊太郎の言葉があふれています」
「目に見えない人生の法則」「失敗したときにぜひ!」「神様に内緒で出版した本(笑)」「心は固く閉ざされてませんか?」「everything is just only simple ones...」
白紙の散乱 (角川文庫) (詳細)
尾崎 豊(著)
「尾崎豊へのセレナーデ」「孤独のなかの優しさ」「”感じる”本」「白紙の散乱」「尾崎豊『白紙の散乱』(角川文庫)」
「ARTERY&VEIN」THE VERY BEST OF YUTAKA OZAKI (詳細)
尾崎豊(アーティスト), 町支寛二(その他), 西本明(その他), 星勝(その他), 井上鑑(演奏)
「むずかしいですね」「尾崎の“最後の声”を含めたレア・トラックも聴けるベスト盤」「オザキ!」「どれだけ時が経っても」「とてもいい」
大銀幕 (詳細)
中島みゆき(アーティスト), 瀬尾一三(その他), 吉野金次(その他), 福井崚(その他)
「大吟醸とあわせて聴いて欲しい」「聴き応えあり」「映像と見事にシンクロする」「ほんとにベスト」「ほら、愛されているでしょう?」
Best Selection 2000 to 2005 (詳細)
GARNET CROW(アーティスト), AZUKI 七(その他), 古井弘人(その他)
「様々な曲調の名曲」「何度聞いても飽きない」「GARNET CROWの素晴らしい世界!」「聞けば聞くほどハマるアーティストの最高のベストアルバム」「はじめてのGARNET CROW」
「心に満天の星空が」「久石譲さん作品の中でも特にお薦め」「久石作品の中でも」「宝石のような音楽。」「静かで深みのある曲」
銀河鉄道の夜 [DVD] (詳細)
田中真弓(俳優), 坂本千夏(俳優), 納谷悟朗(俳優), 一城みゆ希(俳優), 宮澤賢治(原著)
「原作を忠実に描いた大作」「年を経るほど引き付けられる」「本当に美しい作品です!」「子供も、むかし子供だった大人も」「ここより始まる。」
プリシラ [MGMライオン・キャンペーン] [DVD] (詳細)
ステファン・エリオット(監督), テレンス・スタンプ(俳優), ヒューゴ・ウィーヴィング(俳優), ガイ・ピアース(俳優)
「何が辛くて何が不幸か」「最高にカッコいいゲイ3人組」「ハッピーな気分になれるぞ!」「歴史に残したい作品の一つです。」
愛し君へ ディレクターズカット DVD-BOX (詳細)
菅野美穂(俳優), さだまさし(俳優), 藤木直人(俳優), 伊東美咲(俳優), 玉木宏(俳優), 泉谷しげる(俳優), 森山未來(俳優), 坂元裕ニ(俳優), 夏帆(俳優)
「キャスティングが完璧に感じます」「テレビよりも良かった!」「毎回泣けました!」「愛し初BOXへ」「いときみ、サイコー!!」
すいか DVD-BOX (4枚組) (詳細)
小林聡美(俳優), ともさかりえ(俳優), 市川実日子(俳優), 高橋克実(俳優), 金子貴俊(俳優), 小泉今日子(俳優), もたいまさこ(俳優), 浅丘ルリ子(俳優), 木皿泉(脚本)
「特典映像はBOXのみ収録です!!」「すいかフォーエバー!」「夏になると・・」「じんわり染みるドラマです。」「よし、料理をしよう!」
かもめ食堂 [DVD] (詳細)
荻上直子(監督), 小林聡美(俳優), 片桐はいり(俳優), もたいまさこ(俳優), 群ようこ(原著)
「構えない、作為のない、すばらしさ」「日常生活から逃避したいあなたへの究極癒しMovie」「お話は淡々としているが傑作!!」「ゆったりとした気分に包まれる、素敵な映画です」「かもめ同好会」
時をかける少女 通常版 [DVD] (詳細)
細田守(監督), 仲里依紗(俳優), 石田卓也(俳優), 板倉光隆(俳優), 原沙知絵(俳優), 谷村美月(俳優), 垣内彩未(俳優), 関戸優希(俳優), 筒井康隆(原著)
「「未来で待っている」の言葉に…」「TV放送で見ましたが・・・」「胸を張って「好き」といえる作品」「青春を体感」「素晴らしい作品」
愛という名のもとに DVD-BOX (詳細)
鈴木保奈美(俳優), 唐沢寿明(俳優), 江口洋介(俳優), 洞口依子(俳優), 石橋保(俳優), 中島宏海(俳優), 中野英雄(俳優), 野島伸司(脚本)
「年齢毎の視点相違」「青臭いというのは」「90年代を代表するドラマ・・・」
● 妖怪本。
● 好きな小説
● 中島みゆき名曲紹介1〜探せば探すほどいい曲が見つかる宝の山
● 笑顔の素★
● 玉木くんの魅力
● 私のドラマ名作選
● Anime♪
● 青春な作品
・「谷山浩子・入門盤」
デビュー30余年、谷山浩子さんのベストアルバムです。今まで何枚かベストアルバムを出している谷山さんですが、私はこのCDこそ入門に相応しいと思います。実際、私がこのCDからハマった初心者なのです。今回のベストアルバムの素敵なところは、「白」「黒」という分け方。『お早うございますの帽子屋さん』『ねこの森には帰れない』といった代表曲が白として、『てんぷら★さんらいず』『王国』などいわゆるダークファンタジーやブラックメルヘンという、「谷山浩子らしい」曲が黒として固められています。曲の数もさることながらレンジ自体が広いので、今回の2枚組は必然的と言えるかもしれません。「谷山浩子とはこんな人」という、まさに名刺のような2枚です。このCDでハマってしまった後は、どうぞオリジナルアルバムの方に手を伸ばしてみてください。
・「あなたはどちらから聴きますか?」
表題のコピーとともにファンクラブから案内が来ました。ベスト盤を組むにもあの手この手を繰り出して面白いですね。
白盤のほうはまんまベスト盤といえるものです。「おはようございますの帽子屋さん」から、オリジナル盤前々作「宇宙の子供」より「神様」まで、聞きやすいメジャータイトルが並んでいます。一方の黒盤のほうはごく初期のアルバムからの選曲はなく、7thアルバム「たんぽぽサラダ」以降となっています。(「てんぷら★さんらいず」はたぶんEPバージョンでしょう)こちらは、シュールな歌詞や奇妙なメロディ・リズムのものが収録されています。もうひとつの谷山さんの特徴である、暗い情念に満ちた曲は今回の企画からはもれてしまったようですね。
さて、お約束のようになりましたが、初回限定で「カレンダー付きトレーディングカード」が封入されます。「MezzoPiano」のときと同じく、3種類ありますので、コアなファンとしては店先で「当て物」のごとく開封確認しながら複数購入することになるのでしょうか・・
・「心に染み入る歌声・・・。」
谷山浩子、いう名前だけは20年以上前から、知っていましたが、本格的にアルバムを通して聴くのは今回が初めてです。きっかけは、声優の小森まなみ、(20数年前、ラジオアニメック??という番組に出てた!)がカントリ-ガ−ルをカバ-するということで、まずはこちらをラジオで聴いたら、すっかりお気に入りになりました。それからというものの、谷山さんの曲も聴きたくなり、今回このアルバムを手にとって聴いてみた訳です。今回はレンタルで聴いていますが、私は性格的には、レンタルで聴いても、気に入れば新規に購入してしまうタイプなので、いずれは購入するんでしょうけれど・・・。
話は逸れますが、大手レンタルショップに限って、谷山さんのアルバム他、名盤を置いてある店が少ない。また、発売日になっても新作CDとして、入荷していないのは何故か?この手のジャンルがわかる店員さんというのが皆無というのが、寂しい限りでなりません。
・「闇からのお誘い」
マニアックで個人的な意見を言えば、遊佐未森が光と自然の歌い手とすれば谷山さんは闇と都市の歌い手。それが判り易く出てるアルバムだと思います。「鏡の中のあなたに」や「夢半球」からの曲が黒面に無いのは残念でもありますが、逆に暗黒面が好きになるかも知れない方たちへのアプローチとしてはこの黒面くらいが最適だと思います。時代は変わり、世に流行る曲も変遷を遂げた気もしますが、実はなんら変わりなく、J-POPに刻み込まれた谷山浩子のメロディーは、マイナーが故に深く浸透してるんだなー、と勝手に実感します。私の周囲は「そっくり人形展覧会」にはまってます。気象予想士・木原氏の美声も聞ける逸品です。
・「「白」と「黒」、「光」と「闇」の魔法飛行」
今さらなんだけれど、谷山浩子の歌を初めて聴きました。いかしたセンスとウィットがキラリと光る、『白と黒』と名前がついてるこのCDで。 DISC1は、「白」の円盤。となりのDISC2は、「黒」い円盤。ファンタジーの物語にしばしば描かれる「光」と「闇」のイメージがあったような・・・。ピュアな心のさざ波を歌にしたみたいな「白」の魔法(DISC1)。不気味で、はじけてる歌がいっぱいあった「黒」の魔法(DISC2)。聴いていて面白かったのは、「黒」のCDのほう。夢の中にどぼんと飛び込んで、シュールなスペースをすいすい宇宙遊泳してるみたいな感じ。「ドッペル玄関」とか「悪魔の絵本の歌」とか、面白かったな。 片や、「白」のCDでは、「海の時間」「ひとりでお帰り」「会いたくて」がよかった。ひめやかな雪のように、心に降ってきた谷山浩子の歌声に魅せられました。歌詞もいいんですよね。「海の時間」の第三連、四行のところなど、なかでも素敵でした。音楽の中にすっと引き込まれました。
・「ライブ最高♪♪」
個々のアルバムから、看板となった『曲』がチョイスされております。それらが生演奏ゆえなのか…非常にシンプルなピアノの旋律と僅か(?)な伴奏に背中を押され、谷山さんの透き通った美声が心の底まで響きました。同じ方が歌っていても、伴奏を変えると別の歌に聞こえてくるんだな~と、感心させられた個人的に大のお気に入りの一枚です。
ライブなので、最初から最後まで、曲の雰囲気は変わりませんが、『森へおいで』の歌詞が童話チックに変更されていたり、CD未収録の歌が入ってたりと、うかうかしていたら聞き逃してしまう面白さがありました。谷山ファンには是非オススメです。
・「ライブ音源ならでは」
ライブ音源ならではのピアノ伴奏、浩子さんの歌声が心地よく響いて、聞いていて安心できるような曲集です。このボリュームでこのお値段はかなりお得なのではないでしょうか。歌詞カードのデザインもとても素敵でした。「この曲もこの曲もアルバムで持ってるからな…」と買うのをためらってしまっている方にもお勧めできると思います。
・「もっとライブを」
皆さんお書きのように、谷山ファン必携のタイトルと思います。‘見えない小鳥’がこんなに透明感のある名曲だとは、オリジナルアルバムだけ聴いてるときは、わかりませんでした。3,4年に1枚はライブCDを出して欲しいです。
・「お買い得だと思います」
谷山浩子の曲で好きなものが沢山入っているので,つい何冊も買い貯めてしまいました。プレゼントで贈られて,困った人もいるはずです。バリエーションが豊かなので,プレゼントの「含み」を考えると,何だか分から無くなるかもしれませんが,谷山浩子さんの世界を少し楽しむことが出来る作品です。
・「声がとにかく綺麗・・・」
ライブ音源ということで、どういうCDなのか最初は不安だったのですが、響きがすごくあるくらいで余計な音もさほどなく、普通のCDとして楽しめました。何よりライブということで、バックはアコースティックのみ。声の艶や響きがとにかく素晴らしいです。収録曲もたくさんあるし、初めて買う谷山さんアルバムにはとてもよいと思います。
・「心が温かくなる素晴らしい作品だと思います」
谷山浩子は昔、天才少女と呼ばれたけれど、たぶんその頃より今の方が彼女は若いと思う。昔はもっと肩に力が入っていて、人の心の奥の隠された扉を引きはがして、「さあ どうだ!」という感じが多少あった気がする。
でもこの「宇宙の子供」は全体ではサラッとした印象ですが、その背景に一貫して人に対する深い愛が素直なメッセージとして表されています。 異論のある方もあるでしょうが、個人的には彼女の作品の中で最も好きな一枚になりそうです。
彼女ほど、言葉とメロディーを不思議にうまく融合させるソングライターは他にいないでしょう。特徴のある澄んだ声と、相変わらずアレンジもぴったり決まっていて、この中のどの一曲でもワンフレーズ聞いただけで「あっ、谷山浩子」と分からせるのもやはり天才のなせるわざ。
何回か聞いているうちに、思わず涙が出そうになったりして、「やられた!」と苦笑いしたりもしました。(どの曲かは、ひみつです。)
・「前向きな気持ちが加わった」
谷山浩子を聞き始めてまだ3年ですが、一番好きなアルバムにありそうです。中でも「よその子」に感銘を受けました。現代の疎外感や隔絶感を歌ったものはこれまでにもありましたが、「よその子」はそれに加えて前向きな気持ちを歌っており、これまで谷山浩子作品にはあまりなかった強いメッセージ性を持っています。彼女のファンであることを誇りに思える1曲です。いつものように細かく気配りされた音作りに加え、内外の音楽を聞く中では録音も出色の出来だと思います。なるべく質のよい再生装置で聴くことをお薦めします。
・「聞けば聞くほどに」
聞けば聞くほど吸い込まれていくアルバムです。今回は世界観宇宙観などとても大きいテーマの谷山ワールドから更に新しい世界に入ったかんじがしました。かといって堅苦しくなくいつもの谷山ソングもあって楽しめます。秋の夜長にピッタリのCDです。私はさみしい水でできているは、名曲です。
・「もう泣いちゃう」
「よその子」がすごくよいです。さみしいけど、さいごはちゃんと救われてる。なんかいきいても、泣きそうになっちゃいます。。。「ここにいるよ」もすっごいやさしい曲で、はじめて聴いたとき(いろいろあっておちこんでたんですけど)に目はれるまでぼろぼろ泣きまくってしまった思い出が。
前の浩子さんの世界観とは、すこしちがうのだろうけど、わたしはぜーんぶつつみこんでくれる、やさしいこのアルバムが大好きなんです
・「新たな魅力発見。」
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・「読むべしッ(・∀・)ノ」
京極氏の処女作。ホントに初めてかって程の完成度の高い世界観!正直こんな分厚い本読んだことなかったもので、持っただけで萎えてしまっていたのですが、頁を開く内に、止まらなくなってしまいました(゚Д゚;))ただのミステリー小説ではありません。妖怪が出てくるからイコールで、ホラー小説って訳でもありません。事件が起き、解決する、推理小説でもありません。そんな単純に読むことを許してくれない一冊です。読んでいるとどんどんと悶悶として、憂鬱な気もしてきます。でも途中で放棄する訳にも行かず、ただひたすら読み進めてしまいます。結末を知り「落ちた」後も尚、何か「憑いた」感がする、そんな作品です。・・・なんでしょう。このもやっと感。本当に今までにない、不思議な作品です。見事にはまりました。しかも依存性もあるようです('Д`;)一緒に楽しく京極病を患いませんか。笑
・「「読んだ」というより読まされてしまった。」
推理小説といわれると「?」を付けざるを得ないし、それを期待すると肩透かしを喰らいますが、ミステリー・エンターテイメントとしては及第点以上、久々に裏切られなかった小説です。テンポも良く文章もしっかりしているのでページ数は苦になりません。皆が言うほど京極堂の薀蓄云々は饒舌では有るが嫌味も無く物語の進行を妨げる物でもありませんし逆に小説の奥行きを深め、物語を読み解いてく上でも不可欠なモノでした。近年のトリック重視・ゲーム小説化してしまったミステリーに辟易してしまった方々にお勧めです。
・「無題」
京極夏彦氏の作品には長編が多いです。この話は京極氏の作品としては短いうちに入るうえ、内容面を考慮してもこれから京極氏の本を読んでみようと考えている方には最適だと思います。京極氏の描くこの独自の世界観は、一度は触れておいて損は無いと思います。自分に合う合わないは別として、新しい単位の物差しを見つけた様な感覚が味わえます。あと、文章がとても綺麗だという印象を強く受けています。小説や文章の構成などに関しては全くの素人なので、ただの個人的な印象に過ぎないのですが、登場人物の心情描写のあたりの文章は特に、間や言葉が滑らかに感じられてとても好きです。
・「上手い」
本書は人が死に、いちおう探偵が登場し、犯人を捜す物語ではあるが、推理小説ではない。妖怪の話題は出てくるが、ホラー小説でもない。その手のカラーを期待してがっかりされると本書に失礼なので忠告しておく。
二段構えのレイアウトに、びっしりと説明台詞が書き込まれているので、読書に慣れていない人は序盤で力尽きると思う。主人公が鬱病を患っていた文士だということもあり、また特殊な心理や自己暗示などが関るので、かなり暗い心理描写が目につく。しかし、本書の一番の難所でもある小難しい京極堂の語りは、物語全体の「世界観」を演出する大事な要素だ。ここを読まずして物語への理解は不可能。
軽いノリで読める話ではないが、読み手を引き込む文章力はすばらしい。登場人物もかなり個性的だが、人物よりストーリーより、文章そのものに魅力がある。けっこう長く、独特の沈んだ雰囲気があり、しかも間を空けると展開についていけなくなるので、休日一日を読書に費やすつもりで読むべし。
読書に自信がある人にオススメ。絶対!損はしません。
・「「圧倒的」である事の凄味」
この作品は、推理小説と銘打っているがそれは「ズルイ」。謎解きの究明にいたっては「あまりにも非道い」。それでも、五つ星を付けざるを得ないほどに「圧倒的に上手い!」。
「アンフェアな謎解き」などと声を荒らげるほど私も純情ではないけれど、これを俗に言う本格推理小説と思って読んだ私は愕然とした。
これは「犯人当て」などという次元で済むお話ではないのだ。世の中に妖怪という物が存在する事の謎解きと、理論。そこには妖怪マニアの浪漫主義などを軽く越えた、圧倒的なロジック(言い換えれば「科学」)がある。
とっつきにくい衒学的な装いさえも、全てはそのロジックを支えるための見事な手段だ。もちろん、主役である京極堂のヒロイックな魅力も楽しめるエンターテイメントである!傑作!!
その後の著者の作品に溢れる「京極世界」の要素は、ほぼ本作品で堪能できるだろう。
・「第2弾にして、早くもシリーズ最高の出来。」
京極堂シリーズ第2弾。
シリーズ第1弾『姑獲鳥の夏』で表された登場人物それぞれのキャラクターが、この作品でより濃くなり、固まっていく感じなので、やはり本書を読む前には『姑獲鳥の夏』は読んでおきたい(もちろん、本書を独立して読んでも十分に楽しめる)。
このシリーズ(というか京極夏彦氏)は、本当に多様な分野を扱ったストーリーを描く。作者自身はどういう意図でこのシリーズを書いているのかわからないけれど、個人的にはこのシリーズは啓蒙の書だと思っている。つまらん常識を覆す、という意味で。
特に本書は、(メインテーマとは少しズレるけれど)一般的な「犯罪者に対するイメージ」を覆そうとする作者の意図がよく見て取れる。そういう意味で、できる限り多くの人が本書を読んで欲しいなあと思う。評者は、テレビのコメンテーターやなんかが犯罪者を異常者扱いするのを観て、さらにそれらを無批判に受け入れる人間をみて、毎度ムカついているタイプなので、同じような方は本書に共感できるところが多いはずであるし。
評者は推理小説が好き、というわけではないので、本書のトリックや推理が推理小説として成功しているかどうかはわからない(この点、他のレビューでは良い風に評価していないものもあるようだ)。ただ、ストーリーの奇抜さ、それに伴ってついてくる知識、ボリュームがあるのに一文の無駄も無い構成etc...秀作が多いこのシリーズの中でも、本書の「面白さレベル」は群を抜いていると思われる。個人的にはシリーズ最高の出来。
なぜ商品の評価を「星5つ」までにしかできないのだろう・・・残念。
・「凄味」
衝撃のデビュー作から僅か4ヶ月。2作目にして、京極夏彦の名を世に知らしめた記念碑的傑作です。日本推理作家協会賞も受賞しました。
デビュー作が、元々作家になるつもりなど毛頭ない中で趣味的に書き上げた作品だった(本人談)のに対して、こちらは初めから商業出版物にする目的をもって創出された作品です。で、前作以上の奥行きと構成力、エンタテイメントとしてのキャッチーさが加味された結果、恐るべき破壊力を備えた傑作が誕生しました。「マジでか!」な真相のインパクトは凄まじい。 僕にとって、結末に到ることなく、いつまでも読み続けていたい、と思わせてくれた久々の作品でした。
・「背筋の凍る重苦しさ」
人には開けてはならぬ箱がある。 あの超論理的かつ合理的弁舌を振るう京極堂があいまいな話をしてまで語るのを避ける箱。 善くない、後味が善くない
確かに。 全てを読み終えて事件が解決してもなお残るこの重苦しさ。 魍魎という断定しきれないあいまいな憑き物に惑わされた人々は彼岸の間を揺れ動く。いったん越えてしまえばいくところまで逝ってしまう背筋の凍る恐ろしさ。 核心が箱へ向かうのを避け、最後まで秘密を明かそうとしない京極堂。箱とは何か。 事件が解明されていく憑き物落としの中で、その箱の全貌のあまりの凄さによろめき、または嘔吐しかけ、震え出す者達。やっぱり健在の関口の狂気。そして箱の中身を知っていても魍魎の誘惑に惑わされる事のない陰陽師京極堂。 箱とは開けてはならぬものなのだ 連続して起こるバラバラ殺人事件や新興宗教、箱型の建物、全ての事件に不気味に符号する箱の正体とはいったい何なのか。 とらえどころのない魍魎を京極堂は落とせるのか。 珍しくあいまいにはぐらかし、箱から目を逸らせようとする芥川龍之介の幽霊こと古本屋陰陽師京極堂シリーズ第2弾。
・「本作を超える作品は存在しない…とは言い過ぎだろうか。」
他の方々のレビューを読むと、陰惨、猟奇的に過ぎる、などの意見も散見されるが、これはまるで京極氏の好みが高じた結果であるかのような発言と受け取れてしまう。 もしそうであるなら、そのような批評はまったく的外れであると言わざるを得ない。 何故ならこの物語こそまさに作中で語られる「開けてはならぬオカルトの匣」にほかならないからだ。 その匣の中を覗けばどうなるのかは、賢明な読者なら容易に想像がついたはずだ。 魍魎というつかみ所のない妖怪を、その概念を、曲解させず完璧な形で読者に提示するために、京極氏は敢えてこのような結末を用意する以外になかったのだと思う。 言わば物語のテーマが必然的に行き着く「彼岸」であろう。私はむしろこれ以外の結末は認められない。 個人的には本作と第四作「鉄鼠の檻」が双肩である。 「絡新婦の理」なども高評価だが、本作と比べると幾分構成に精彩を欠く部分がみられる。 この物語を読了した後、魍魎が通り過ぎるだろう。 そして、確実に何かが変わることを約束する。
・「三重苦を乗り越えて、傑作!」
京極夏彦の作品と言えば、「重い、暗い、長い」の三重苦。文庫のくせに携帯に適していないこの厚さ・・どうなってるの?
しかし、ご安心ください。この作品は一気に読めてしまうから。とにかくストーリーに勢いがあります。途中にお勉強になることがはさまれていません。(あんまり)
だから、宗教?戦後?妖怪??と??続きで、キーってなりそうな人および、京極作品は初めてなのって方にお勧め!レギュラー陣もほぼ出てくるし、ばっちりです。どうぞ、夜を徹してはまってくだされ。
・「すげえ・・・!」
「仕事が忙しくてなかなか文庫本も読めなくて・・・」などと本離れをしていた今日この頃、久しぶりに頭をぶん殴られたような衝撃を受けました。 巧みな語り口、計算されたストーリー、読み終えても再度読み直してしまうこの魅力・・!
業、欲、妬み、絶望・・・さまざまな人間の感情を百物語をモチーフにし又市(これがまたかっこいいんだな)という狂言回しから露にしていく小気味よさが理屈ではなく心に響きます。
とりあえず本を読みましょうよ。そう思えた作品のひとつでした。
「嗤う伊右衛門」もね!すごいんだな、これがまた。
・「置いてけぼり」
京極堂シリーズと同様に主人公は活躍しない、というより何時の間にかずるずると巻き込まれてしまう。はて、物語の中心になったかと錯覚するが終わってみれば結局自分は凡人でございましたと痛烈に再確認させられる。事件が終わった後の喪失感。
それは主人公だけではなく読む側にも訪れる感情である。読んでいるうちにあれよあれよと引き込まれ事件の中核にいるような錯覚に陥れられるが終わってみれば、主人公同様、「あんたはこの世界の人間じゃねえよ」とぽん、と突き放されている自分に気付く。
それでも、置いてけぼりにされてしまった寂しさよりもう一度、その世界に入り込みたい。と不思議に魅きつけられてしまう京極作品の「イジワルな魅力」に嵌れる一冊です。結局また、置いてけぼりにされちゃうのは分かってるんだけど、やめられないんだよな。
・「非常に読みやすい作品です」
一話完結型形式で続けられる物語。始めは「百物語」の題名の通り、妖怪たちが出てくるストーリーが展開されるかと思って読めば、一話目で見事に裏切られました。次から次へとテンポ良く続いていくストーリーに簡単に引き込まれ、最終的には予想も付かないオチで「あっ!」と言わされました。
物語の中核を成すのが人の中に宿る「心」
憎しみ、悲しみ、怒り、など人の不の感情を巧みにあやつり展開される物語に、読み終えた後も興奮と人の心について何か考えてしまうほど重厚にできています。私は最後の帷子辻が個人的に気に入りました。興味を持った人はぜひ読んでみてください!!
・「初心者向け短編集」
京極夏彦氏が妖怪機関誌「怪」にて連載していた短編集。京極作品は分厚くて入りにくい、という先入観がある方にこそおすすめしたい一作です。一作が70ページ前後とわりかし読みやすく、かつ内容はきっちりと書き込まれている。たたみかけられるような話の展開に、毎回にやりとしてしまいます。
・「すいません、にわかファンですが・・・」
直木賞受賞で彼を知ったにわかファン(名前は知ってたが読むのは初めて)の若造なので前からの読者には怒られそうですが・・・初めて読んだのがこの作品でした。単純に面白かった!!最初は時代物っぽい作品は読まず嫌いでしたがこの作品で払拭できた。
妖怪とかそうゆうファンタジーちっくなものは苦手だったけど読んでみると実は・・・まだ読んでない人もいると思うのであまり内容に触れるようなことは言わないほうがいいと思いますが(って言っても他のとこで大体の内容は知れると思うが)本当の問題は人間の情というか人の罪というか・・・
様々な悪人が妖怪になぞられて最後には予想外の結末とストーリーが明かされる。1話1話で完結しているので読みやすいと思う。その1話1話の中で様々な伏線が隠されており最後にはびっくり!!みたいな感じ。漢字に疎い自分にはなにやら難しい漢字が出てくるがそれも気にならずすらすらと読める。
まさに和製スティーヴンキングと思うのは自分だけ??(作風は異なるが)読書自体するようになったのは最近ですがこれからも彼の作品は読んでいきたいと思う。
・「日本語って素晴らしい!!」
色々出ていますが自分的にはこの中公文庫の外装が一番好きです。京極夏彦作品の中でも一際美しいのはこの「嗤う伊右衛門」だと思います。従来のお岩さんのイメージを打ち崩す儚い美しさがこの本のお岩さんにはあります。日本語は美しいです。世界に誇れる言葉である、という事を、この本で実感しました。これからまた夏ですし、美しいような物悲しいような、古きよき雅な、日本の魂を揺さぶる大人の夏の怪談に浸って見てはいかがでしょうか?
・「美しい魑魅魍魎の世界」
どうして、この人が描く魑魅魍魎の世界はこんなに美しいのでしょう。漆黒の闇を舞台に、血の赤や肌の白さや蚊帳の朧さなどが際立って、まるで色鮮やかな絵巻物をみているかのようです。日本古来の言葉を駆使した文体は、まるで香を焚き染めたかのように匂い立ち、独特の言い回しや体言止めの多用が、語り手の息遣いがつたわってくるかのごとく臨場感をかもし出しています。日本のお化けの物語をこんなに品よく格調高く描ける人は、この人以外にいないのではないでしょうか。大好きな本のひとつです。
・「愛の成就に嗤う」
最近の読書では京極夏彦にはまっている。映画にもなった「嗤う伊右衛門」。この作品は傑作だと思う。四谷怪談「お岩さん」を下敷きにした物語だけれど、怪異をすべて人の為した業で説明できるようにしている点で一種のミステリーとしても楽しめる。しかし。それ以前に岩と伊右衛門の切ないラブストーリーであり、登場人物それぞれの業が絡み合い織り成す様々な愛憎劇とそれらの背後に潜む悪の権化の謀略が、多くの人を死に至らしめる様はシェイクスピヤ悲劇を思わせる。もともと歌舞伎の題材ゆえ演劇的要素を感じるのかも。ご一読を。
・「心に何かが残ります・・・。」
最初、「京極夏彦の本だ」という事と、中身に多少惹かれ、好奇心で読み出しました。やっぱり読み出すと止まらなくて、読み終わってから何かが心に残ります。なんて美しい物語なんだろうと思いました。私は初めてお岩さんの話を読んだのですが、この本でよかったと思います。
・「京極ワールドにはまってしまいました」
四谷怪談って大嫌いだったんですけど、話の中身も登場人物も。でもっ!この本はすごすぎる。伊右衛門が、お岩が、こんなに魅力的だなんてっ!!実家に置いてあった本を暇つぶしに手に取ったら、一気読みしてしまいました。特に最後の修羅場の伊右衛門、カッコ良すぎます。主人公たちが良すぎる分、伊東喜兵衛その他が悪役を一手に引き受けてるのもある意味かわいそうですが。誰かが、この本読んだら恋愛できなくなると書いていましたが、事実です。こんなにもお互いのことを想っているのにすれ違ってしまう哀しさ。顔が崩れてもなお凛としている岩のキャラクター、最高です。でも私にはラストがイマイチ分かりませんでした。いつ、どうやって岩は死んだの?とか。伊右衛門はなぜこの結末を選んだの?とか。誰か教えて下さい。
・「「国益」と「正義」に押しつぶされる人間の姿。」
かつて高村薫のことを「女流作家と言う肩書きを消滅させた作家」と評した人物がいたというのを聞いたことがありますが、そのことを実感させられる作品です。非常にハードな内容を、これまたハードな文体で抉るように描き出していきます。これはスパイを題材としていますが、ミステリではありません。むしろ、「国家」というものに踊らされる人間が、いかに「人間」たり得るかを主題としているのです。
イギリス、アメリカ、中国、そして日本の諜報機関、警察機関などが入り乱れ、奪い合うある情報と、それに翻弄されるテロリスト、刑事、諜報部員。彼らは組織、国家の歯車として動くことだけを期待され、用無しとなるや抹殺されていく運命にあります。しかしそのような状況の中で、彼らがいかに自分㡊??意志というものを発露するか苦悩し続ける姿が描かれます。たとえ彼ら自身が、それを感傷に過ぎないと分かっていても。
各々の立場が課してくる「国益」と「正義」に、彼らがいかにして立ち向かうか。そしてそれに押しつぶされながらいかに生きるか。ここに描かれているのは実に現代的なテーマです。重いテーマでありながら、息もつかせぬスピード感と、重厚なストーリーで一気に最後まで読ませてしまう作者の力量はやはり並の作家ではありません。久々に時間を忘れさせられた小説でした。
・「緻密な構成のストーリーと、暗い情念を抱える男たちの物語」
暗い情念を抱える男たちというのは、高村薫の作品に共通的に登場する人物像だが、本作はそうした男たちが幾人も登場する。
イギリスと日本を舞台に「リヴィエラ」と呼ばれたエージェントを巡る国際謀略のストーリー。92年1月、雪が降る夜、雪を見ながら死に行く男の独白シーンに物語は始まる。都内それぞれの場所で謀殺された外国人の男女。事件に関わる警視庁外事課の刑事。だが、捜査は上から圧力で中止させられる・・・。84年、舞台はイギリス。IRAの若いテロリスト、ジャック・モーガンの物語が語られる。恋人リーアン、彼に関わるCIAのエージェント、暗躍するイギリスの情報機関<MI5>、<MI6>、スコットランドヤード、CIA、組織間の対立、情報の隠匿・・・。
それぞれに情念を抱える男たち。仕事に対する義務、気概、生き方、息詰まる人間関係、組織の論理と個人。暗く重苦しい雰囲気に懊悩しながらも、逃げない男たち・・・。女性の登場人物は少ないが、その分、キラリした印象を残す。
海外を主舞台に緻密で重厚なストーリーに圧倒される(これが日本人による作品か、という驚き)。運命に抗いながらも逍遥として受け入れる男たち・女たちの生き様が印象的。
・「読みごたえ十二分」
IRA、CIA、MI5、MI6、日本、中国が複雑に絡む諜報モノ。地域と年代を股に掛け、人と組織とが複雑に絡み合う。ちょっと油断すると分からなくなるので、覚悟の上で読み始めるのが良いと思います。私も女性が書いた諜報モノということで、偏見100%でかなりナメてかかって読み始めましたが、
少し読み進んでは確認のために戻ったりして、ページ数の割には読み終わるのに時間が掛かりました。よくよく見ると推理作家協会賞と冒険小説協会大賞をダブル受賞した大作だそう。そしてこの作品で私は、今更ながら高村薫にハマりました。
・「面白いですね。」
自分は組織のために生きているのか、それとも自分自身ために生きているのか、複雑な人間関係、時代背景と、それを通して描かれる各人物像の心の葛藤を描いたエンターテメント作品です。物語の背景と人物の絡みが非常に計算高く綴られており、読者を魅了します。
国際的なストーリーなので、カタカナの人物が出てきますが、会話の文体はいわゆる訳文ではなく、通常の日本語の会話として問題なく読めます。ただ、ストーリーが年代順になっていないので最初のうちはメモなどを用意した方が良いかもしれません。
・「かっこいい」
何回も読みました。ハードで、切なくて、とても大好きな作品です。IRA、CIA、MI5、MI6など、普段の生活では絶対に関わることができない話なので、すごくのめり込みました。現代と過去を交互に描くのも巧いと感じます。ただ、人によってかなり好き嫌いが別れる作品だと思います。
・「リアリズムと筆力のミックス」
筆者の特徴は、細部へのこだわりにある。 原子力発電所が大きなポイントになっているこの本では、徹底的に原発そのものにこだわった。読んだ電力会社の人間が「なぜここまで外部の人が知っているのか」と絶句したとか。 しかし、読ませるのは筆力だ。スパイの厳しく、哀しい世界を、リアリズムと重ねた時、この作品が生まれた。
きっと読み終えた時、登場人物の一人ひとりが、そばにいるかのように感じるだろう。
・「島田、日野、良、江口ら登場人物が魅力。」
「リヴィエラを撃て」が星5つ、「黄金を抱いて翔べ」が星4つ、「照柿」が星3つと、読んだ順に自分の中の評価が落ちていたが、この作品で再び星5つに返り咲いた。神の火=原子力 への問題提起がテーマの一つなんだろうけれど、やはり作者の描く人物により強く引き付けられる。
島田が主人公だったこの話もいいけれど、高塚良が主人公の物語もぜひ読みたいと思った。
・「心の空洞」
主人公の島田は島田海運の御曹司。最先端の原子力発電の研究者でもあった。原子力研究所を辞めた島田は、小さな科学関係専門図書輸入販売会社に勤めている。島田の出生は思い枷のように圧し掛かり、埋め難い心の空洞を生み出した。島田が原研を辞めた理由。空洞に吹く風が、上巻を駆け抜けていく。神の火とは… 人間が手を出してはいけない業火であろうか。人間を浄化する火であろうか。
建設中の原子力発電施設を軸に、原発の絶対神話の土台の危うさが明らかになって行く。そして、戦後日本の危うさも明らかになっていく。心の空洞を埋めるのは希望かもしれない。島田にとっては、些細な行動すら必然である。選択した行動である。島田の緑の目は何を見て、何を考え、どう行動するのか。高村氏の研ぎ澄まされた感覚と、莫大な資料を要したであろう傑作である。
・「次回男に生まれたならば」
このように熱く生きてみたい気がする。島田も良も己の幸せよりも信念を持った生き方を選ぶがそこが潔く男らしくてたまらん。とにかく高村薫作品の男達は力強く格好良い。平成生まれよ昭和の力を見よ!!って感じだ。
ちなみに過激派推進な訳ではなくマインドの話ですがね。
・「一番好きな高村薫作品」
高村薫の最高傑作は「レディ・ジョーカー」だと思っていますが、一番好きなのは、この作品「神の火」です。サスペンス、科学系犯罪小説のストーリーですが、人間の心のゆれ、不安と希望と絶望と愛とでもいったようなものが漂っている作品です。
・「黄金、大好きさ!!」
高村薫の本の中で、というか今までに読んだ本の中で一番好きです。ただよく言われている様に情景描写がかなりくどく、私も初めは読む気をそがれてしまいましたが、最後まで読むとこの作品に対する評価が180度変わりました。残り4~5分の1くらいから最後まで、何度読んでもずっと泣きっ放しです。悲しい話ですが、優しい気持ちになれる本だと思います。個人の好みとして、一般に秀作とされる《リヴィエラを撃て》よりも断然いいと思います。登場人物もそんなに多くなく、覚えるのは苦になりませんしね。あらすじを見てとっつきにくいと感じた女性の方は、いっそモモ&幸田さん&春樹の三つ巴をメインだと思って読みましょう(笑)。
実際こうなのかは分かりませんが、男性の登場人物の心情関係が丁寧に描写されているので男の方にもお薦めです。工具・機械好きの方もどうぞ。進むにつれてどんどんグチャグチャな展開になっていきますが、投げずにきちんと幸田さんの行く末を見て欲しいです。とにもかくにも読んでみない事には始まらないので、是非ご一読あれ!(そして周りの人に布教しまくりましょう!!)
・「高村薫、記念すべき初めの一歩」
後から出版された本が次々と高い評価を受ける度に、その評価が低くなっているような気がする、一寸気の毒な高村薫のデビュー作。氏の書籍はすべて読み、作品を重ねる毎に「凄み」を増すのを実感したが、やはり、原点はここにある、と思い至った。 また、理屈抜きに気に入った作品でもある。ストーリー展開のテンポの小気味良さ、「現代の金塊泥棒」という懐古趣味的で洒落っ気のあるテーマ、怪しげで魅力的な登場人物のキャラクターと目的達成の過程における彼らの人間模様の変化。これらに詳密なディテールと観察力豊かな描写が合わさっているから、何度でも読み耽りたくなる。 高村文学の原点を感じるのは、登場人物のキャラクターの傾向、ストーリーの構図が、その後の作品に受継がれているところ。デビュー当時より、評論家各氏に「ミステリーなのに動機が曖昧」と指摘されているが、それは、高村氏が書きたかったのは単なる「手品の種明かし」ではなかったからだろう。むしろ心理分析やプロファイリング等、現代科学の英知を束にして挑んでも割り切れない「人間」という不可思議な生物、そしてその人間が構成する「社会、組織」という魔物を、これもまた人間特有の「犯罪」という切り口から、読者の前にさらけ出そうとしている印象を受ける。だから、どの「ミステリー」も動機が不明確で、疑問は疑問のまま残り、明快で万人安堵な結末を迎えないのだろう。 後に「レディージョーカー」というスケールの大きな物語が生まれたのも、この作品という初めの一歩があればこそ、と思えてならない。
・「高村薫、記念すべき初めの一歩」
後から出版された本が次々と高い評価を受ける度に、その評価が低くなっているような気がする、一寸気の毒な高村薫のデビュー作。氏の書籍はすべて読み、作品を重ねる毎に「凄み」を増すのを実感したが、やはり、すべての原点はここにある、と思い至った。 また、理屈抜きに気に入った作品でもある。ストーリー展開のテンポの小気味良さ、「現代の金塊泥棒」という懐古趣味的で洒落っ気のあるテーマ、怪しげで魅力的な登場人物のキャラクターと目的達成の過程における彼らの人間模様の変化。これらに詳密なディテールと観察力豊かな描写が合わさっているから、何度でも読み耽りたくなる。 高村文学の原点を感じるのは、登場人物のキャラクターの傾向、ストーリーの構図が、その後の作品に受継がれているところ。デビュー当時より、評論家各氏に「ミステリーなのに動機が曖昧」と指摘されているが、それは、高村氏が書きたかったのは単なる「手品の種明かし」ではなかったからだろう。むしろ心理分析やプロファイリング等、現代科学の英知を束にして挑んでも割り切れない「人間」という不可思議な生物、そしてその人間が構成する「社会、組織」という魔物を、これもまた人間特有の「犯罪」という切り口から、読者の前にさらけ出そうとしている印象を受ける。だから、どの「ミステリー」も動機が不明確で、疑問は疑問のまま残り、明快で万人安堵な結末を迎えないのだろう。 後に「レディージョーカー」というスケールの大きな物語が生まれたのも、この作品という初めの一歩があればこそ、と思えてならない。
・「高村のデビュー」
高村薫のデビュー作。
・「男達の野望、ラストは一気に」
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・「透徹した視線と精緻なスタイル」
表題作には一つの恋愛の構造が描かれています。奇妙な印象を受けるのは抽象化された物語だからでしょう。桜の下に何があったのか読者の胸に委ねられるということです。
ほかに収録されている作品も皆粒揃いです。妥協なく人間を見つめるまなざしが美しい日本語で流れていきます。文庫にしては値段が高いですが作品のクオリティも高いですから。
おすすめです。
・「この本が私の坂口デビュー作」
表題作の不条理で夢幻的な、かつ真に迫る文章もさることながら、私が一番感銘を受けたのが「夜長姫と耳男」です。(「ミミオ」の表記、間違ってたらごめんなさい。)深い愛を抱くことがすなわち強く憎しむことに通じるということ、生きるということ全てに亘って生半可な感情で取り組んでは何も残りはしないし、何に対しても影響を与えられない、そしてそんな生き方は、感情の持ちようはオハナシにもならないという筆者の全作に通じるテーマがビシビシと感じられる。おそらく他の作家が上記のテーマを題材にしても、これほど切羽詰った、綱渡りな強い印象を与えることは不可能で、陳腐な文章に終わってしまうであろう。必読です。
・「満開の桜がすべてを飲み込む」
古事記の木花之佐久夜毘売に匹敵するくらい、桜に神秘的な雰囲気を与え、美しさ、不条理、そして死を連想させる作品。怖い女と、そんな女に惚れてどんどん壊れていく男。愛だって一筋縄ではいかないのが、安吾流。怖いけれど美しく、ついつい読み返してしまう。読めばきっと、桜がもっと好きになる。
・「おかしくて笑ってしまうけど、哀しい」
「堕落論」等、安吾作品はエッセイが読みやすくおもしろい、というのが定説の様ですが、かく言う私もそう思います。ですが、表題作を始めて読んだ時の胸を締め付けられる様な寂しさ、美しさは胸に残るものです。 作者自身、著作のエッセイにおいて、童話の”赤ずきんちゃん”が狼に喰われてしまう事の残虐性、しかしその中に含まれる文学の懐かしさ、読み手が一人突き放されて、ポツンと残されてしまう文章の解説をしていますが、正にその方法論において成功した作品だと思います。 また、「子供を食わせる経済的な余裕が無いために、その子を殺して埋めた」という話をある農夫から聞かされ、本当の話かどうか疑った芥川龍之介に対し、「本当だがね。俺がやったのだから」という農夫のなんでもないという様な態度に、芥川は大変やりきれなくなったという話も著者が別作品で述べていますが、その”懐かしさ”にこだわる所が坂口安吾。 善か悪かではない、善は善あるがゆえに、悪は悪であるがゆえに、鋭く純粋な響きを相手に与える。インド哲学にも凝った作者ならではの世界観。それはやはり、釈迦的であると同時に健康な肉体から生まれる文学であり、同じ無頼派文学といわれる太宰治や織田作之助らとは違う視点を持ちえていると思います。 しかしながら、その背景にブルジョアな家庭というバックボーンがある事も事実。つまり、その視点は自らの背景への反抗であり、反動であり、自己解剖でもある事でしょう。読み手も、そこから自己解剖を試みるという様な不思議な図が浮かぶのは、私だけではないと思います。
・「「二流の人」」
表題作より、収録作品のなかの「二流の人」が絶品。黒田如水を軸に、戦国末期を迅速、痛快、暴力の嵐の中で描き切る。登場人物、秀吉、信長、家康、謙信、小西行長、いずれの人物像も、ユニークで、本質に迫る。戦国期を髣髴とさせるかのような鉈でぶった切るような迫力と人を人とも思わぬ時代の凄まじさが存分に発揮されている。これを読めば、NHK好みの立身出世ものや、会社のやり手サラリーマンに模して、ああでもないこうでもない、だから、信長は偉かった、とやっている馬鹿げた人物談義は、歴史でもなんでもないことがはっきりする。倫理も人類愛も平和愛好も、戦国武者どもには無縁の世界だ。司馬遼太郎も、海音寺潮五郎も、退屈に思えてくるほどの逸品である。
・「気持ちいい言葉のかたまり」
全三巻。一度はどこかで目にしたことがあるであろう日本一有名な詩人、谷川俊太郎の詩を歴史順に編者が選りすぐって並べている。小説にするには長さが足りなくて、俳句にするには短すぎる日々のつれづれの気持ちを軽やかなリズムで描いている。
目で単純に書かれている字の連なりを追いかける、または眺める、といったそれだけの行為が、一枚の絵を見ているかのように楽しくすごせてしまう。ひとことに含まれる詩情ってこういうことを言うのだろうか。何か、恥ずかしいとか、からかうとかいう気持ちなしに、他人の心の優しさに触れることが出来たような、稀有な感覚になる。いいですよ。
・「鋭い感覚」
このVOL1に関しましては、他の物と比べて若いです。 若さ故の青さもかいまみえます。しかし、それが谷川俊太郎の鋭さと融合していて、なんともいえない、不思議な読後感を与えてくれます。 最近読んだ詩集に、宮本和樹「星月夜」と萩原朔太郎「月に吠える」があります。私が好きな詩人は中原中也ですが、彼等と比べると、谷川俊太郎は一般の人にも読みやすいと思います。
・「若い頃の谷川俊太郎の言葉があふれています」
谷川俊太郎の詩選集はいくつか出ていますが、これは2005年最新版であると同時に、デビューから順に収録されているという画期的なものだと思います。こうやってみると谷川俊太郎にも若い時があり、そんな時から言葉に対してこんなに敏感な人だったのだということがよくわかります。詩は、1つ1つの作品として楽しむという方法もあるでしょうが、このように何作品も集められて読むという楽しみもあります。そして、このように年代順に並べられると、そこに変化を見て取ることができます。今尚変化し続ける谷川俊太郎ですが、振り返ってみるのもまた楽しいものです。
・「目に見えない人生の法則」
何もかもがうまく行かない不幸な人生、又は順風満帆な人生とは本当は有り得ないのですね。良い事があればそれ相応の悪い事が起こり、その逆もある。この法則を知っていると高い所へ行かなくても今の普通の自分が十分幸せだと思える☆そして、この法則を知っている事により以前より楽に生きていける様な気がする。昔の女優さんや歴史上の人物のお話で分かりやすく話してくれてるのでぜひオススメです♪
・「失敗したときにぜひ!」
最初の通読では、わりとさらっと読んでしまった。「なるほど、そうかもしれない」といった感じ。けれどその後、本命の企業にエントリーシート(履歴書のようなもの)を書類選考で落とされるという不幸(個人的にはかなり悲しかった)に見舞われ、うちひしがれながら再びこの本を手に取った。
すると、書いてあることが胸にしみてくる。失敗すら、成功のための材料なんだと気持ちを切り替えることができた。失敗(負)なければ成功(正)なし。なら、大きな正のために負だってどんどん背負い込んでやろうじゃないか! と思えるようになった。
なんだか人生がうまくいってないなあ……と感じている人にこそ、響いてくる一冊かもしれない。
・「神様に内緒で出版した本(笑)」
この本は、美輪さんが神様に内緒で執筆した本のようです(笑)なので、内容についてはココで記載は控えますね。(本の題名に集約されていますけど)いつも、美輪さんの本の内容は、視点の広さに驚かされ、また勉強になります。また、明日から「またガンバロウ」という勇気がでる本です。最初の25ページまでを読んだだけで、感動しました(涙)「人生なんて、どうせ・・・」などと愚痴っている方、「辛い、辛い」と嘆いている方、読んでほしい1冊です!!
・「心は固く閉ざされてませんか?」
オーラの泉の最後の三輪さんの言葉が見たいがためにテレビのラストを心で読んで毎週涙する私です。 本を買って、もっと知りたいと思ったので買いました。さっそく広げて読みました。毎晩毎晩・・・読んでみると自分の心がとっても楽になり素直な気持ちになります。 家族のことや、職場のこと、世の中のこと、色んな経験をしていると勝手に思っていた46歳の私ですが・・・固くなっていた意固地な心人のせいにしたり、運命だとあきらめたり、ひがんだりと・・・ 決して「読むぞー」といきがらず、一晩で読もうなんて思わずひとつずつ、ひとつずつ、固まった心をほぐし前を向いて行こうと教えてくれる1冊です。
・「everything is just only simple ones...」
当たり前のことが書かれている。だけどその当たり前のことは、今を生きる誰もが忘れてしまっていること。だから、美輪さんの言葉ひとつひとつが、からだと精神とに何の違和感も無く浸透する。忘れているから、つらいのです。美輪さんの言葉を借りて、忘れてしまっているものをいち早く取り戻してください。
限られた人にしかできない何かじゃない。だれもができるもの。
ただ、忘れてしまっているだけです。おもいだせれば、簡単なこと。
・「尾崎豊へのセレナーデ」
自己の内面世界に傾倒してゆく、ひとりの若きシンガーソングライターの精神世界を捉えた文学的芸術性を醸し出した尾崎豊の芸術作品、天才の偉大さは晩年にこそ真価を評価される、その意味でも尾崎豊の内面世界を掘り下げ自己の精神世界と対峙し向き合った傑作です
・「孤独のなかの優しさ」
私の持っている多くの詩集のなかでも、特別な一冊です。もし「(ミュージシャンとしての)尾崎豊に興味がないから」という理由でこの本を手に取らない人がいるなら、実にもったいないです。また、芸能人が気まぐれで書いたような内容でも決してありません。
研ぎ澄まされたナイフのような感受性で、彼は人を、街を、そして自分自身を見つめ続けます。そのあまりに真摯な眼差しに、こんな風に生きるのは辛いだろうな、と読んでいてふと母親のような気持ちになることもあります。けれどきっと、彼が彼であるためにはそうあらなければならなかったのでしょう。
この詩集の核となっているのは、逃れようのない「孤独」です。読んでいて心臓を締め付けられるような詩が殆どです。けれど一方で、彼が作った歌と同じように、人間に対する無償ともいえる優しさもまた、にじみ出ている詩集です。誰にでも理解しやすい詩ではありません。けれど殺伐とした毎日に心がささくれだった時や、どうしようもない孤独感を感じる時にこの本を開くと、嘘のない彼の言葉に、私は不思議な安らぎをもらうことができるのです。
馬鹿馬鹿しきは 世間の夜の笑い声に似てすがすがしきは 孤独の笑顔だけ(本文より)
ファンの方はもちろんのこと、そうでない方にも、ぜひ。
・「”感じる”本」
胸がただただ締め付けられます。そして、写真から文章の隅々まで、美しい…「卒業」などのイメージを持った人々にぜひおすすめしたい。繊細で、感受性ビンビンで、言葉を巧みに操る尾崎がここにはいる。
・「白紙の散乱」
尾崎豊を、ただ学校にグレた不良だと単純に認識している人が多数であるように見受けられるので(世間的に)、僕は違うといいたい。尾崎豊を理解してない人は、彼の“本当の言葉”をキレイゴト、もしくは、単純に良い言葉ととりがちだ。バイクで夜にいわば逃亡するのはただグレて不良なのではなく、とにかく漆黒の闇に消え去りたかった。暗さが好きであり(あるいは嫌いかもしれないが)、“自然”の風が心地よかった。だから自然に溶け込みたいともいえる。と僕は思う。大げさにいえば、この欺瞞的な社会がイヤであり、その欺瞞に気付かない鈍感で安住する人たちも嫌いであり、しかもそれを嫌う自分も嫌いなのだ。(三島由紀夫が、民衆ののほほんとした日常性を嫌悪するに近く)そしてその疑問を投げ掛けると、“よく考えもしないで”邪険に扱う、自分は賢いと思い込んでいる高慢で冷ややかな態度の愚かな大人にはまさに嫌悪であって、そういう意味からの大人への反抗である。と思う。思索もしないで、大人はどうとかなんとか言う、安易な考えをするなんとなく流行に乗っちゃうような人がほとんどなのではあるまいか。この詩集は安易なものではない、ということです。また、この本にのせられている写真についてだが、作家の安部公房を思い出す。
・「尾崎豊『白紙の散乱』(角川文庫)」
神経がかたまってしまう本だ。尾崎豊が自分で撮った写真と、それらのひとつひとつに対応させた散文詩からなっている。私たちは、自分が集団の一部であるように錯覚したり自分を欺いたりしながら生きているのかもしれない。恋愛のときも、「君とぼくはひとつだ」なんて言うのかもしれない。だけども嘘っぱちだ。尾崎豊は、そうした希望と真実の混乱のなかから、偽善でも偽悪でもないアルファとオメガを追求して、結局そんなものもない、あるのは孤独だけだと言っているように思える。それでも酔うことはできたし、「踊る光」のような恋愛詩もあるが、最後は、つらくても醒めるしかなかった。
空の骨に似た寂しさよ 一人きりだ 言葉の分からぬが故に 自分すらも見つからない
そっと手を伸ばしてみるが 触れるものはみな過ぎ去ってゆく 己を捨てるが如く見つめる空のあちこちに 置き去りにされた 空の骨
●「ARTERY&VEIN」THE VERY BEST OF YUTAKA OZAKI
・「むずかしいですね」
尾崎豊のベストというのは、尾崎を好きな人によって色々な形があると思うので、このCDを聞いたら尾崎を網羅したということにはならないと思います。ただ、このCDは失くした1/2やCOOKIE、優しい日射しなど尾崎の優しい感じの歌が入っていますので、今まで卒業や15の夜やRock調の尾崎しか知らない方には新しい発見があるかもしれません。
個人的には太陽の破片のLIVEバージョンが気に入っています。
・「尾崎の“最後の声”を含めたレア・トラックも聴けるベスト盤」
トラック5、8、12など、シングル・カットはされていないものの、オリジナル・アルバムの最後を締め括ったナンバーは、尾崎でしかありえないメッセージ性の強いものなので、聴き応え十分です。そのほか、ブックレットには、録音日時・場所や未発表・既発表などの明確な表記がないので、わかりにくいのですが、このベスト盤の長所は、ほかのアルバムでは聴けないという意味での“レア・トラック”が入っていることです。トラック11は、シングル『15の夜(ライブ)』(現在廃盤)のカップリングの再収録。これは文字通り尾崎のラスト・ソング。最後には「どうもありがとう。また、次の、ツアーで、会いましょう」という、いまだ果たせずじまいの約束が入っています。
トラック7は、11と同じ1993年製作なので、ライヴ盤『約束の日(2)』からの音源。シングル『太陽の破片』(現在廃盤)収録、アルバム未収録のスタジオ・テイクのほうを収めたかったところですが、スタジオ・テイク発売元が別会社なので、ライヴ・ヴァージョン収録となったようです。
トラック6は、クレジットのとおり、このベスト盤発売年と同じ1999年製作というのが事実ならば、未発表ライヴということになります。ただし、完全な未発表ではなく、ビデオ『TOUR 1991 BIRTH』の音源のひとつ、横浜アリーナの音源をリミックスしたものらしいです。トラック1は、『TEENBEAT BOX』(尾崎が十代にリリースしたアルバム三枚+特典CD付き、現在廃盤)で特典として初CD化されたシングル・ヴァージョンを再収録したもの。
・「オザキ!」
私は尾崎世代では全くございません。が!小学校の頃、兄のカセットが父の車で流れてて自然に定番ですがシェリーやアイラブユーなど聴いてた。嫌じゃなかったし、当時のドラマ「この世の果て」主題歌のOH MY LITTLE GIRLでちゃんとこの人を聞こうと思った。ほとんどが兄弟の影響だったりするんだけどさ。だから友達には尾崎好きなんて当然いないし、どうしても上の世代になっちゃって悲しい・・・。定番の曲は勿論、存在、COOKIE、十七歳の地図、ロザーナは大好きです!是非オザキを知らない人は聞いて見てください。
・「どれだけ時が経っても」
尾崎の代表曲が上手くちりばめられていて、入門編としては十分だと思う。
だが、これ一枚あれば、、、、と言うものではない。尾崎は、ベストが沢山でているが、そもそもCD一枚に収録するということに無理があると思う。必ずしも代表曲とはいえない曲も入っているし。OH.MY.LITTLE.GIRL、卒業、スクランブリングロックンロール、ドライビングオールナイト、街路樹、が入らずにベストと言えるだろうか。彼のオリジナルアルバムを聴けば、10代の作品と、20代の作品とではまったく曲が違うということがわかる。だから、他のベストの曲から、曲を抜粋して、10代の作品を10曲以上、20代の作品を10曲以上の2枚組にして再発売するべきじゃないか。幾つか曲が重複しているベストアルバムが3作品もあるというのが、ベストをきっかけに、尾崎を知りたい、と思っているリスナーを、逆に迷わせているんじゃないかと心配で仕方がない。
まぁとにかく、どれだけの時が経っても、尾崎の曲じゃなければ救われない、心にヒットしない、、、、という人はなくならないんだろうなぁ。
・「とてもいい」
尾崎の歌は....元気を出ないとき...悲しいとき...そんな時聞くと自分をみなおせる感じの歌です。
●大銀幕
・「大吟醸とあわせて聴いて欲しい」
テレビドラマや映画などで使われた曲を集めた名作の集大成。どの曲も聴き応え十分。「命の別名」「私たちは春の中で」などは心に深く突き刺さってくる。みゆきさんの人間としての大きさが伝わってくるアルバム。
・「聴き応えあり」
中島みゆきのベストアルバム的存在の1枚です。どの曲もTV等に使用されたもので中島みゆきファンでなくとも十分聴き応えがあります。特に「世情」は学園ドラマの代表作である「3年B組金八先生」の中で使われたもので、曲名通りその時の世情である校内暴力や荒れた学園を思い浮かべます。是非一度聴いてみてください。
・「映像と見事にシンクロする」
この人の凄いところは、映像イメージと見事にくっつくとこだな。昔、“くさったみかん”で話題になった金八先生で、校長室占拠した加藤(役者名がわからん)が、機動隊に取り押さえられる時、スローモーションで「シュプレィヒコ〜ルの波 通り過ぎてゆく」(世情)ってバックに流れたあのシーンは、TVドラマの中でも傑作ではないかぃ?だまされたと思ってこのCD「大銀幕」を買って聞いてみたらいい。きっとわかる。
・「ほんとにベスト」
心が癒されて、温かくなります。存在を許された気分になれます。人に優しくしたくなります。深くて、優しくて、まさにベストです。
・「ほら、愛されているでしょう?」
ミュージシャンのレヴューを見るとどれだけファンに「愛されているか」が垣間見えるもの・・・愛されてるな・・・もはや僕などが書くのがいいとは思わないが、・・・「瞬きもせず」このアルバムのがいいね。カラオケや他のベストだとカットされたりアレンジされてる。「愛情物語」これがわかるとこの人の愛憎、この人の狂気、
思いやるために不幸に身を投じる運命を選んだ女・・・いや、もはや男や女ではない・・・人間として・・・人間として・・・、すまぬ、熱くなりすぎてレヴューの範疇を逸脱いたした。
・「様々な曲調の名曲」
ダークな曲や切ない曲、また暖かみのあるバラードや明るくはじけた曲もたくさん書いています。そして、たまに書く不思議な曲では天才的なメロディーセンスを発揮します。そのどれもが完成度が高いのがすごいです。ぜひ聴いてみて下さい。きっと一曲はお気に入りの曲が見つかるはずです。ただ、一つお願いがあります。GARNET CROWの曲は最初あまり好きでなかった曲も繰り返し聴くうちにだんだん好きになり、時には最初好きだった曲を超えてしまうこともあります。どうか気に入った曲だけではなく、あまり気に入らなかった曲も繰り返し聴いてみて下さい。
・「何度聞いても飽きない」
GARNET CROW は何度聞いても飽きません![BEST]前の4枚のアルバムは全部持ってますが、シングルは買ってなかったのでので、この7月から毎月1枚ずつ買い揃えていました。そんな折に[BEST]の発売を知って、ちょっと悔しい気もしましたが、結局すぐ予約しました。GARNET CROWは本当に何度聞いても飽きないのです。で、この[BEST]は最高です。そしてお買い得です。 ちなみに、私はオジサンと呼ばれる年齢で、青春時代を除くと今まで誰か一人のアーティストにはまることはなかったのですが、ルーマニアモンテビデオに久しぶりにはまりました。そして同じGIZAのGARNET CROWにも出会い、モンテビが活動しなくなるにしたがいGCにどんどんはまりこんでいきました。今ではピーク時のモンテビ熱よりもGC熱の方が確実に高い。 どこかのオジサンのブログで、GCを絶賛してるのを見たことがあります。GCって意外と“オジサマキラーアーティスト”なのでは?
・「GARNET CROWの素晴らしい世界!」
GARNET CROWというアーティストボーカルの声が好きでない。アニメ曲が多く子供っぽい などの理由で聞かず嫌いをしてる人って多いですよね。私もその1人でした。
以前にスパイラルという曲が少し気になっていたので、ベストということでこのCDを聞いてみましたが…鳥肌が立つくらいに良い曲ばかりで驚きました。
アルバムで1曲も嫌いな曲がないというのは、私の中では始めてです。
それ以来、出ているアルバムを全て聞いてみましたがベスト以上に素晴らしい曲が多い…今までリアルタイムで聞かないで、かなり後悔しています。
GARNET CROWに触れてみようかな?と思っている方は、このBESTから入ってみましょう!
・「聞けば聞くほどハマるアーティストの最高のベストアルバム」
ガーネットクロウは初めて聞いた時は大人しい楽曲とダークなイメージ、独特のボーカルにハマれないかもしれませんしかしこのアルバムを何度も聞いているとしだいに楽曲が心地よくなりゆりっぺのボーカルがどんどん好きになります例えるならば難しい経典の意味がわからない自分が何度も読むことで理解しスラスラ読めるようになるように(笑)ガーネットの曲は何度も聞いているとゆりっぺの創る楽曲の美しさ七さんの詩の奥深さが分かって思いっきりハマれますこれはガーネットの曲全般に言えることですがとにかくどの曲も創りが丁寧、そして楽曲がとにかく美しいまぁ毎日それとなく何度も聞いてみてくださいある時から心地よくなり好きになります(^^)そして、あぁこう言うことなんだこれが伝えたかったんだと理解できるようになります世のヒット曲のように初聴でハマれるノリの良い曲はすぐ飽きますがガーネットの曲は本当に飽きません!そして他に類を見ない独創性!!これには今まで色々な歌手の曲を聞いてきた私は本当に驚いていますこのベストアルバムは最高です(^^♪これにハマったらガーネットクロウの他の曲も聞いてみてくださいシングル以外にも素晴らしい曲が綺羅星の如くあります(^_-)-☆
・「はじめてのGARNET CROW」
GARNET CROWのデビュー5周年を記念して制作された、初のベストアルバム。17thまでの全シングル曲+人気曲+BonusTrackを含む盛り沢山の2枚組。初めてGARNET CROWの楽曲を聴く人にお薦めの逸品。
・「心に満天の星空が」
このアルバムとの出会いは、とあるCDショップのイージーリスニングのコーナーの試聴器に入っていたのを聴いたことである。初めの曲のイントロを聴いた瞬間、このアルバムを買おうと思った。美しい。メロディが美しい。そして買って中に入っている歌詞カード(って言うんだろうか?)のイラストの美しさにまた感動。夜、静かに仕事をしたい時、またくつろぎたい時に聴くと満天の星空が心に描かれるような気がする。偶然出逢えた音楽に感謝したいと思える一枚だ。
・「久石譲さん作品の中でも特にお薦め」
久石譲さんというと、宮崎駿さん監督作品やその他映画音楽のイメージが強いですが、映像作品とは関係ない分野の作曲も数多く、アルバムも多数リリースしています。その中でも特にお薦めなのが、この作品「銀河鉄道の夜」です。特に派手さはなく、サビだけが頭に残るという類の曲とは違い、アルバム全体を通して聴いていると、ゆったりリラックスした気持ちになります。
・「久石作品の中でも」
傑作の1つに入ると思う。ここに派手なアレンジや技巧はない。しかしシンプルながらしっかりとしたメロディの何にも負けない強さが心に響いてくる。近年の物より作曲者自身の良いところが表れていると感じる。
・「宝石のような音楽。」
私は宮沢賢治に関して詳しくないので、この場面とこのメロディーは合わない、とか言えませんし、言うつもりもありません。ただ、純粋に音楽としてきいたとき、このアルバムは「すばらしい」の一言に尽きます。
シンセの奏でる宇宙空間に、散りばめられているオルゴールの星たち。ゆっくりとしたピアノの列車に乗りながら、思いにはせる・・。鳥を捕る人、カンパネルラ、はなんとなく物悲しい。三人の漂流者、天気輪のワルツは、ワルツ調で心が弾む。どの曲も美しく、幻想的で、切ない。久石譲らしさのにじみ出た、珠玉ぞろいの10曲。久石譲が好きな人は絶対聞くべきです。そして、宮沢賢治を知らなくても満足できるアルバムだと思います。
・「静かで深みのある曲」
前々から久石さんの音楽は「いいなぁ・・」と思ってたんですが、このCDで完全にノックアウトされましたよ・・・。「銀河鉄道の夜」子供の頃から好きだったこの本を見事に音楽で表現できていて今更ながらすごいなぁ・・・と感じました。聞いて損はないですよ。
・「原作を忠実に描いた大作」
当初、賢治の遺族であった 実弟清六さんは この作品の制作に対し「主役が猫では困る」と反対していたそうだ。しかし、完成試写を観た氏は「賢治も喜ぶと思います」と一転して感動を伝えたと言われている。
上映当時、高校をサボって観に行った。映画館は私一人きりで貸切状態だった事も手伝って 独特な孤独感と包容感を抱いたまま帰宅したのを今でも強烈に憶えている。
幼い頃、枕元で父が朗読してくれたこの作品。“ジョバンニ” とか “カンパネルラ” “ザネリ”と言った登場人物の名前が異国風味でそれだけでワクワクし、汽車が銀河を走るという奇想天外な設定に、子供心に想像が膨らみ天を見上げては、汽車を探した日々を懐かしく想う。
この映画は、賢治の描きたかった(伝えたかった)心象スケッチを見事に成功させている。一場面ひとつずつを丁寧に丁寧に描き、手を抜いていない。さぞ難しい作業だったと思う。ワンカット・ワンカットの角度、構成、登場人物の眼の光具合。台詞も引きもせず 足しもせず、原作に忠実だ。声優陣のトーンも素晴らしい。文句なしの出来映えだ。また、大好きな脚本家〔別役実〕も参加してることに感動。このアニメ盤のみの“無線技師”も生きている。終章に「春と修羅より“序”」の朗読はエンディングテーマの音楽と一緒に共鳴しながら淡々と読まれ最高のスパイスになった。その点を見ても、子供の為だけの作品ではないことがよく解る。おそらく、この作品を超える同名作品は生まれないのでは?
最後に。〔細野晴臣〕の音楽が不思議ワールドを盛り上げている。
・「年を経るほど引き付けられる」
小さい頃見た限りでは、どちらかというと意味の分からないアニメーション程度の印象しかなかったが、原作を作った宮沢賢治氏の作品を一通り通してから、大人になってみるとこの作品が如何に彼の繊細且つ孤独な感性を見事に映像化している事に脱帽。一般に言う多くのアニメーション(ディズニー)とは全く異なるベクトルにある作品で、主人公のジョバンニとカンパネルラはほとんど表情を変えずストーリー自体も非常にストイックで淡々とした構成となっている。猫という動物が超自然的なものやミステリアスなメタファーに古来から使われることからも、この作品のテーマを浮き上がらせるのに役立っていると思う。下手にオーケストラアレンジであったり、シンセサイザーで加工されていたりすることなく雰囲気作りを最大限に考え、ストーリーを邪魔せず見事に融和している音楽も素晴らしい。一つの絵を鑑賞するようにして考えず作品の世界に浸るように見ても十分に味わい深い作品だ。
・「本当に美しい作品です!」
小学生の時に見て以来、何度となく繰り返し見ている作品ですが、何度見ても素晴らしいです。音楽もとても美しく、最後のエンディングは、詩の朗読とあわせて、ずっと心に残っています。何と言っても、登場人物が猫になっているところがよいです。これ以上銀河鉄道の夜の世界を表せるものはないと思います。
・「子供も、むかし子供だった大人も」
私がこの映画を初めて観たのは7歳の時でした。意味はほとんど理解できませんでしたが、ずっと不安な気持ちで観ていました。最後には、なんとも言えない透き通ったような悲しさが押し寄せてきてボロボロ泣きました。親に手を引かれ、映画館を出て太陽の光が見えた時、とてもホッとしたのを憶えています。それがきっかけとなったのか、小学生時代は賢治の本を読みふけりました。
20年以上たって、この映画がDVDで発売されていると知り、早速購入しました。だいぶ古い映画だったので正直不安でしたが、映像も音楽も素晴らしいと改めて感じました。あの時の不安な気持ちや、太陽を見てホッとした気持ちが何故だったのか?その意味が今になってわかりました。
確かに子供には難解かもしれません。でも子供は五感で感じ、大人になってその意味を知るという大変奥の深い映画です。
子供にも、そして昔は子供だった大人にもお勧めしたい映画です。
・「ここより始まる。」
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をここまで芸術的な映像作品に仕上げたという功績は本当に素晴らしいと思います。あまりに素晴らしい出来栄えで、気の利いた賞賛の言葉が思い付きません。ただ言えるのはアニメーション作品として、と言うよりむしろ映画作品・総合芸術作品として、屈指の最高傑作であるということです。
ずっと昔に偶然テレビで放送していたのを録画して以来、何回も何回も繰り返して観ています。そして見る度にどきどきしてしまいます。
他の方がレビューしていらっしゃるように音楽が本当に素晴らしく、現実と非現実の曖昧な境界線をひょいと飛び越えてしまうようなすごく幻惑的で危うく示唆的な楽曲群が作品に効果的に彩を添えています。
オープニング曲から一気に作品に引き込まれてしまう方も多いのではないでしょうか?僕はケンタウルスの祭りの曲も大好きです。間違いなく音楽がこの作品の価値を圧倒的な高みに昇らせています。
そして素敵な声優陣の芝居も本当に見事です。ジョバンニの健気さ、本当に田中真弓さんはよくぞここまでやってくれました。
観る方の多くもジョバンニを抱きしめてあげたい衝動に駆られる筈です。脇役のお芝居も非常に充実しており、隙が全くありません。
さらに映像のユニークさには各章ごとに目を奪われます。個人的には「プリオシン海岸」がものすごく印象に残っているのですが、宮沢賢治の原作をここまで上手に映像で表現してしまったことには脱帽です。
ラストの「春と修羅」の朗読には毎回鳥肌が立ちます。宮沢賢治の言葉の力にただただ圧倒されます。常田富士夫さんの朗読が本当に素晴らしい。
永遠の輝きを放つ至高の映画作品です。是非たくさんの方に観ていただきたいと思います。
・「何が辛くて何が不幸か」
ドラッグ・クイーンについての(あるいはメインテーマがそうではなくても登場人物がそうである場合の)映画を見ているといつも思うのですが、この人種は感情に対する接し方がとても純粋だなあと。それは抑制することに長けているとか、それとは逆にただ単に感情が激したりするのが抑えられないとかいうのとは違って、簡単に言うと、 『笑う時に笑う』 『泣く時に泣く』 『泣いた後は前よりももっと笑う』 ってことです。あんまり説明にはなってないんだけど。別にドラッグクイーンだからって何もかもから自由になったわけではないんですから。やっぱり普通に毎日を過ごしている人と同じように、いやむしろそれ以上に、いわれの無い侮辱をされたりして傷付いたり、ありのままの自己と世間の考え方とのギャップに悩む事だって多々あると思うんですよ。でも悩んだり泣いた後は前よりも更に強くなって生きていく。その中でもこの作品は、『ただ笑ってる』だけじゃなくて、『何が辛くて何が不幸か分かってて、それでも笑える』ってことが詰まってる映画なのでした。 テンションで悲しみを吹っ飛ばす事の出来る人間になりたいと思ったことがある人は観るといいと思います。本当の空はいつだって青い。
・「最高にカッコいいゲイ3人組」
生きてると辛くて過酷なことが山ほどあるけれど、それでも世界は決して彼らを拒んでばかりじゃない。道は自分で切り拓け。どんな生き方だろうと、人からどんな風に見られようと、他人に迷惑さえかけなければ、自分の人生を楽しんだ者勝ち!そんな風に思える映画です。
また特筆すべきは、映像の美しさと音楽の素晴らしさ。真っ暗な砂漠の真ん中で焚き火を前に躍り、そして夜が明けていくシーンは私が最も好きなシーンです。
ゲイか否かに関係なく、人として生きていくうえで大切なものを教えてくれます。沢山笑って、沢山泣いてください。
・「ハッピーな気分になれるぞ!」
ドラッグクイーンの3人がオーストラリアをバスで走り回るロードムービーの傑作です。その3人は、テレンス・スタンプ、ヒューゴ・ウィーヴィング、ガイ・ピアースと超?豪華絢爛。この3人がゲイの役を見事に演じきっている。オープニングからエンドタイトルまで、もう愉快になったり、ホロッときたりと大変。みんな何かしらの傷やストーリーを持っていて、終盤は見事にクリアにしていく。80年代のディスコミュージックが休み無く聞けて、気がついたら自分も口ずさんでいた。「マッド・マックス」で度肝を抜かれて、この作品で完全にオーストラリアの映画ファンになってしまいました。
・「歴史に残したい作品の一つです。」
度派手な銃撃戦等が勃発するアクション映画が好きな僕は『プリシラ』にまったくと興味がありませんでした。試しに観た瞬間、『プリシラ』が好きになりました。観ていて楽しいです。ゲイ三人組のやりとりがかなり笑えます。ちょって可愛そうな場面もありますが、逆境にも屈しない三人組には感動しました。また、この作品でいい味を出しているのは『コレクター』等でもお馴染みのテレンス・スタンプとガイ・ピアースですね。僕的に。凄く楽しい作品なので未だ観たことがない人は観てみてください。また、僕的に『プリシラ』は是非とも歴史に残しておきたい作品です。評価の☆はとうぜん☆☆☆☆☆です。
・「キャスティングが完璧に感じます」
キャスティングが完璧に感じます。八千草さんは大好きで雰囲気の憧れる女優さん。主役のお二人も他の人はもう今は考えられません。