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▼読んでみようかな?:セレクト商品

BAROQUE~バロック 1 (1) (シリウスコミックス) (シリウスコミックス)BAROQUE~バロック 1 (1) (シリウスコミックス) (シリウスコミックス) (詳細)
小川 彌生(著)

「小川先生の新境地ッ!!」「バロック」「ものすごくおもしろい。。」


ヘタリア Axis Powersヘタリア Axis Powers (詳細)
日丸屋 秀和(著)

「視点の広さ、柔軟さ、優しさが反映された作品」「国に萌えろ!」「読んでみて!」「書き下ろしの多さに大満足♪」「純粋におもしろい!」


聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC) (詳細)
中村 光(著)

「聖人男性2名の立川ライフ」「質の良いギャグマンガ」「思わぬ恩恵が?!」「倫理を勉強してて良かった!」「おもしろい…」


花よりも花の如く (1) (花とゆめCOMICS)花よりも花の如く (1) (花とゆめCOMICS) (詳細)
成田 美名子(著)

「さわやか能漫画」「お能初心者はまずこれを読め!」「榊原兄弟の本音に迫ってほしい」「能のススメ★」「舞台に対する実感がこもったマンガ」


海街diary 1 蝉時雨のやむ頃海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (詳細)
吉田 秋生(著)

「オムニバスの名手」「やはり吉田作品」「家族の絆〜海街の四姉妹〜」「その町の空気がある」「久しぶり」


生きるススメ生きるススメ (詳細)
戸田 誠二(著)

「他の作品も本にして欲しいです」「表現者の描いたまんがです」「「生きる」の味覚」「表現者の描いたまんがです」「現代人」


ビューティフル・ワールド (フィールコミックスゴールド み)ビューティフル・ワールド (フィールコミックスゴールド み) (詳細)
やまだ ないと(著)

「つめたい綿菓子のような世界」「おすすめします。」「スバラシキこの世界」「「コーデュロイ」のほうがイイので4点、でもイイだろ?」


青い車 (CUE COMICS)青い車 (CUE COMICS) (詳細)
よしもと よしとも(著)

「完全な物語」「ええわ」「かっこわるくて、かっこいい」「ダサいものなの 青春は」「恋と痛みと日常と」


さくらの唄 (上) (講談社漫画文庫)さくらの唄 (上) (講談社漫画文庫) (詳細)
安達 哲(著)

「苦しくなるけど読みたいの。」「すばらしい作品です」「名作!!!」「自己嫌悪嫌悪嫌悪…されど自己陶酔、それが青春だ」「それは青い春」


ジンバルロックジンバルロック (詳細)
古泉 智浩(著)

「そうそう、このかんじ!」「たまに熱いのだけどほとんどダルイ青春を描いててリアル」「青春ですね」


東京命日東京命日 (詳細)
島田 虎之介(著)

「本年度ベストワン、かな?」「圧倒的で衝撃的な第二作」「チュンソフトの「街」が好きなら絶対読むべし!」「2005年のベストでしょう」「島田虎之介」


赤い雪―勝又進作品集赤い雪―勝又進作品集 (詳細)
勝又 進(著)

「珠玉の世界」


まだ旅立ってもいないのにまだ旅立ってもいないのに (詳細)
福満 しげゆき(著)

「なんでオレのこと描いてやがる!(笑)」「カバー通りの内容」「フカンゼン少年たちへ」「。」


マニマニ (Feelコミックス)マニマニ (Feelコミックス) (詳細)
宇仁田 ゆみ(著)

「ゆる~い優しさ。」「長編ならうさぎドロップ。短編ならこれ。」「男も女も共感できる等身大の物語」「妙齢の女性なら泣けます♪」「MOREで知りました」


町でうわさの天狗の子 1 (1) (フラワーコミックス)町でうわさの天狗の子 1 (1) (フラワーコミックス) (詳細)
岩本 ナオ(著)

「天狗の娘のススメ★」「ひとりじめしたい作品です」「鼻が高くても天狗はいやん」


恋愛アナグラム (Feelコミックス) (Feelコミックス) (Feelコミックス)恋愛アナグラム (Feelコミックス) (Feelコミックス) (Feelコミックス) (詳細)
天堂 きりん(著)

「きっと誰かを大切にしたくなります」


センネン画報センネン画報 (詳細)
今日マチ子(著)

「どきどきする、ハッとする、、、オモシロイ」「感触の画家」「世界でいちばん美しいマンガ」「用法用量をお守りください」「叙情と残酷さと。」


夜、海へ還るバス (アクションコミックス) (アクションコミックス)夜、海へ還るバス (アクションコミックス) (アクションコミックス) (詳細)
森下 裕美(著)

「「お母さん さよなら」」「これだけ傑作、各マンガ賞受賞作が一冊の雑誌、漫画アクションから続いて出ていることがすごい。」「下手の小説の100倍も」「終わりのない夢 漫画で良かった」「結婚」


みおにっき (まんがタイムきららコミックス)みおにっき (まんがタイムきららコミックス) (詳細)
荒井 チェリー(著)

「帯どおり!」「荒井チェリーわーるど。」「妹編です」「かなり楽しく読めました」「純粋なしっかり者が髑髏アイテム収集。」


死がふたりを分かつまで(1) (ヤングガンガンコミックス)死がふたりを分かつまで(1) (ヤングガンガンコミックス) (詳細)
たかしげ 宙(著), DOUBLE-S(著)

「、、、やられました」「座頭一+デアデビル」


致死量ドーリス (フィールコミックスGOLD)致死量ドーリス (フィールコミックスGOLD) (詳細)
楠本 まき(著)

「私にとって完璧」「刹那」「世界観がすばらしい。」「破滅的で幻想的で耽美で繊細な世界」「幻覚?」


トモネントモネン (詳細)
大庭 賢哉(著)

「他人との距離が縮まります」「この絶妙かつ新鮮な感覚がたまらなく好きです。」「一コマ一コマの奥行き」「だってあたしはもうそれだけじゃないもの。」


はなしっぱなし 上 (九龍COMICS)はなしっぱなし 上 (九龍COMICS) (詳細)
五十嵐 大介(著)

「話が始まる話」「見てはいけないものを見た様な」


3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)3月のライオン (1) (ジェッツコミックス) (詳細)
羽海野 チカ(著)

「青年の成長の物語」「何かを取り戻していく優しい物語」「すごくよかった…」「生きる道」「カッコウのヒナの哀しみ」


この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス)この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス) (詳細)
こうの 史代(著)

「戦中の日常が淡々と……あたたかいタッチがどこか切ない」「淡々とすばらしい」「大ごとじゃ思えた頃がなつかしいわ」「どんな時代だって輝いている」「戦中を生きる人々 未来への希望」


▼クチコミ情報

BAROQUE~バロック 1 (1) (シリウスコミックス) (シリウスコミックス)

・「小川先生の新境地ッ!!
時は現代。。かつては神童と言われた((温))も今はフツーの高校生。。。今の自分に不満を抱きながらも毎日をフツーに過ごしてる…そんなある日隣にすっごい美少女((翼))が引っ越してきた――そして彼女は言ったのだった「温…Hしよ……。」―どうやら温と翼がHすることでこの世界が救われるらしいのだ美少年((トランス))も加わってさらに話は進んでいく

今までの小川先生の作品にはない魅力と、また謎が謎を呼ぶ展開…これからが気になる作品!!「きみはペット」のアイツもでてきますよ☆彡

・「バロック
ベイビーポップで作者を知りました。生き生きとした描き方をされているなと思っていたのですが、それがアクションシーンを際立たせています。笑い所もしっかり押さえてあり、センスを感じます。ピラネージ卿のぬいぐるみ姿、最高です(笑)

・「ものすごくおもしろい。。
連載中のキス&ネバークライも読んでますが、そのシリアスラブストーリーとは別の

コメディタッチのSFラブストーリーです。

ぬいぐるみに憑依した「しゃべるクマぬい」がツボ!!予想以上に面白い!!!

BAROQUE~バロック 1 (1) (シリウスコミックス) (シリウスコミックス) (詳細)

ヘタリア Axis Powers

・「視点の広さ、柔軟さ、優しさが反映された作品
絵がかわいいし、どのキャラクターもちゃんと愛情をもって創作されているのだな、ということが伝わってきます。世界史ネタが多用されていますが、少しかじったことのある単語が出て来ると、「あ、あれはこういうことだったんだ」という感じでより深く理解でき、知らなかったことが出て来れば、知識の範囲が広がり、そういう意味でもたのしめます。BLっぽいとか言われてますが、そんなことはないと思う。あくまでネタとして、男同士がそれっぽい雰囲気になってしまったのを笑い飛ばす、というところではないかなあ。(本気にして怒ってたり、逆にそっち方面にだけ着目して暴走してる読者には私は辟易。)

人種のるつぼといわれるNYで活動する美術学生ならではの、視点の広さ、柔軟さ、優しさが反映された作品ですよ。インターネットで作品が公表できる時代になって、こういう作品が日本でもできるようになったことはよかったと思う。戦争の悲惨さや国民性への敬意は、それはそれできちんと認識した上で、このように笑い飛ばすこともできる闊達な精神を持った、成熟した読者が増えればいいと感じます。

・「国に萌えろ!
著者の初単行本とは云え、既に大人気のウェブ漫画が書籍化です。アマチュアのウェブ公開作品ながら、破格のヒット数を叩き出している「ヘタリア」ですが、日本人なら好きに違いない「擬人化」漫画です。可愛い女の子キャラに置き換えてしまえば良いと云う、安易な擬人化漫画を斜めに外れ、「土地萌え」属性な著者が、どんどん深みにハマって描き続けてきた作品です。てっきり、ウェブ公開作品の焼き直しに、ちょっぴり描き下ろしを加えて… くらいの内容と思いきや(それでも大喜びで買うのですが…)、まったくの新作です。どんな作風・作品なのかは、膨大なコミックが無料で公開されている著者のサイト「キタユメ。」で、じっくり読めます。試してからでも遅くありません。イタリア人って、こんなイメージだよね。ドイツ人って、イギリス人って… なんて国民性ギャグは、世界中で楽しまれているものですが、そうした「国家」そのものをキャラクタに置き換えてしまったのが、この「ヘタリア」です。生まれが良くて、能力も全般に高い筈なのに、あらゆる行動は「ヘタレ」なドジっ子青年・イタリアと、何故か彼だけは甘やかしてしまいがちな周辺国家(大半は二十歳前後の男性ですが)。今回の書籍化は、著者によれば「初期のイメージ」とのことで、戦時にあっても歌って食べて昼寝して、いざとなればドイツが助けてくれるよ! と信じる気楽なイタリアが中心になるのでしょうか?一次大戦って、どことどこが戦ったんだっけ? とか、バルト三国なんて国あった?とか、そんな歴史・地理音痴でも、気がつくとヨーロッパ諸国の国旗がキャラクタに見え、各国の珍ニュースをサイトで目にする度に「ヘタリア」キャラの行動として絵が思い浮かぶようになりますよ。

・「読んでみて!
最初は…読みにくそうな漫画だなぁ、と思いましたね。絵はほとんど鉛筆の下書きみたいな感じだし、女子高生が描くようなカワイイ…と言うか、BL漫画の様な雰囲気さえ感じました。女子高生がノートに描いてる漫画、それがこの本の第一印象でした。しかし、読んでみて私はひっくり返りました。なんと面白い!私は小さい頃、新聞の風刺画が大好きでした。意味は何となくしかわからないけど、皮肉が込められたジョークや可愛くデフォルメされた各国の要人達が大好きだったのです。風刺画に近いですね。この漫画は。読み込んでいくと、各国のキャラが、本当に愛らしい。どいつもこいつも憎めない。そしてこの、鉛筆絵、このデッサンの様な絵だから、かわいらしさが増す気さえさします。つまり、読めば読むほど面白い。ただ一つ惜しむべき事は、私が世界の歴史にあんまり詳しくなかったという事ですね…歴史の勉強、やり直したいと本気で思っています。そしてもう一度、読み直したいですね。そしたらもっと笑える漫画になるでしょう。私はなんだかんだで面倒見のいい、ドイツが一番好きですね。

・「書き下ろしの多さに大満足♪
ヘタリアは作者であるひまさんのサイトに通って読んでいたので、改めてコミックを買う必要はないかなぁ・・・なんて思いつつ、裏表紙のイタリアの可愛さに負けて購入してしまいました。

読んでみたら書き下ろしマンガの多さにびっくりしました!

もし再録だと思って購入していない方が居たら、これは是非買うべきです。各国の紹介もサイトとは異なっていて面白いですよ。ちなみに、カナダとシーランドもちゃんと出てきます。(笑)

・「純粋におもしろい!
友達がすすめられて買った私ですが、さくさく読めてすごくおもしろい! ヘタリアの予備知識もなく、国の歴史もすこしくらいしかわからなかった私ですが、純粋に楽しめました。海外や世界史に対する興味を持たせてくれた本だともいえます。 ぜひ一読をおすすめします!

ヘタリア Axis Powers (詳細)

聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC)

・「聖人男性2名の立川ライフ
2008年・上半期 うちの蔵書の中で読み返された回数が最も多いギャグ漫画

世紀末のお勤めを無事に終えた神の子2人 ブッダとイエスは 下界に光臨 東京・立川のアパートをシェアをして この現代で休暇を楽しんでいる

お金を使うことに慎重で 主婦気質のブッダ日本の文化に はしゃぎまくるイエス (神とはいえ 観光中の外国人だからね)

一見 下町の暮らしに馴染んでいる様でも 隠しようのない神能力で「奇跡」を起こしてしまう2人は ありふれた日常に ありえない展開を生みだしていく

mixiで日記を公開するイエスと 手塚治虫の「ブッダ」で感涙にむせぶ御本人が見られるのは 「聖☆おにいさん」だけ!(笑

7月下旬に2巻が出ますぜ

・「質の良いギャグマンガ
私はクリスチャンですが、本当に面白かったです。こっち側のネタが細かいところまで凄いので、多分仏教の方も「こんなとこまで!」と思う筈。知識があるとないとでちょっと面白さが変わるかもしれないけど、知らなくても十分楽しめると思います。

・「思わぬ恩恵が?!
友人から「絶対おもしろいから買ってみなよ」と薦められ購入しました。 友人のアドバイスに従ってよかったです!!大感謝!一気に読み爆笑!!イエスと仏陀のコラボはこんなにも「笑い(明るさ)」を放つものなんですね〜!!ただ勤務先で読んで爆笑してしまい「ヘンナヤツ」扱いされました。読む場所は選びましょう。

ちなみに小4の子が読んでも大爆笑でした。しかも今まで世界の偉人なんて全く興味もなかったのになんと翌日、図書館からイエスや仏陀の偉人伝を借りてきたのです。「なんかイエスや仏陀のこと知りたくなった」そうで、思わぬ恩恵を授かりました☆

・「倫理を勉強してて良かった!
立川のアパートにて、イエスとブッダがルームシェアする設定。そして繰り出されるほのぼのした笑い。

笑えます。

昔学校で倫理の勉強しながら「これから先、絶対使わないだろう」と思っていた知識が、ネタとして山程出て来ます。あの時の知識は、この作品に出会えて無駄ではなくなりました。

現在勉強中の方のモチベーションアップのアイテムとしてもお勧めします。

・「おもしろい…
キリスト教を信仰していますが、私は楽しく読むことができました。これは本当におすすめです。作者はよくこんなに仏教とキリスト教について調べたなあと感心します。ブッダについて無知な私は、Tシャツの文字について、伝説について、ついつい調べたくなってしまう。宗教的意味合いは無い漫画なのに…!ギャグマンガとしてのレベルも高いと思います。

聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC) (詳細)

花よりも花の如く (1) (花とゆめCOMICS)

・「さわやか能漫画
前作「Natural」の外伝的な物語で、Naturalの主人公、ミゲールの弓道の先輩、西門さんのお兄さんである憲人さんが主人公です。(ややこしいですね)が、べつにNaturalはご存知がない方でも十分に楽しめる、ほぼ純粋なお能の漫画になっています。

お能の内弟子である憲人さんは折り目正しく純粋にお能が好きな23歳の青年で、彼の視線を通してちょっとした事件やいろんな人や物を見ていくうちにこちらもなぜかすがすがしい気持ちになってくるのです。お能を知らなくても憲人さんのお能好きぶりに同調してくると、知らずお能の知識も増えてきます。

成田美名子さんの昔からのファンの人には新しい発見といったところでしょうか。

憲人さんが主役のこの物語は「Natural」の11巻にも2話含まれて居ます。その2話!を読んで気になった方は今回の単行本化は一押しですし、この漫画を読んで気になられた方は「Natural」の2話も絶対お勧めです。

ためになるだけでなく、登場人物がみんな魅力的で楽しいところもジーンとするところもあります。良いところ盛りだくさんの贅沢な作品です。

・「お能初心者はまずこれを読め!
大体、能というとサスペンスや恋愛モノのアクセントに使われている印象が強く、能そのものを主体にした作品はかなり珍しいです。それも、こんなに爽やかに読めるなんて。。。昔、テレビで内田康夫の小説を映画化した「天河伝説殺人事件」を見て以来、お能が気になっていた私にとって、「花よりも花の如く」は待ってました!!的な作品です。

かく言う私は能に関する知識は殆どゼロに等しいのですが、何の問題なく楽しんで読むことが出来ました。ストーリーの進行に伴って作品の見所や味わうポイントが出てきているので登場人物に感情移入しながら演目の世界に入っていけます。能に興味があるものの、どの本を手にとっていいのかわからない場合は、この作品から入ってみるのもいいのでは?

演じる側の視点で描かれている点がユニークで、入門書だけでは見えてこない演じる側の苦労や考え方が伝わってきて面白かったです。

・「榊原兄弟の本音に迫ってほしい
 私はほかのレビュアーの方々と少々意見を異にする。いや、もちろんこれでお能にはまり、幸い国立能楽堂に行きやすいこともあって、世界はかなり広がった。そういう読み方が正しいと思う。 ただ、私が気になって仕方がないのは、何となくあいまいなままになっている憲人と西門の確執だ。これはやっぱり「ナチュラル11巻」から読んでわかることだが、西門は榊原家の次男として生まれ、子どものころに青森の叔父さんの家の養子になっている。東京の大学に入り、紆余曲折を経て今現在は実家で暮らしているわけだが、ところどころに、思い出したように、それぞれの微妙な心理が書き込まれている。 これはこのままサラッと流すのだろうかと思っていたが、5巻の終わり方が、あ、やっぱりきちんと描くかなと思わせてくれて、ちょっと期待している。「サイファ」ほど深刻でなくてもいいのだが、その辺を巧みに描いてこそ、成田美名子ではないか。

・「能のススメ★
恥かしながら成田さん初心者です☆

「お能」の世界ってたぶん普通に過ごしてたら接点もないし、知ることはなかったと思いますなのでこのマンガと出会ったことで自分の視野が広がった気がして嬉しいです(照)芸能の世界は実に奥が深い〜何にも知らないと見てもまったくわからないと敬遠しがちでもそういう世界の人たちはどんな日常をおくっているのかけっこう興味あったりで(謎)色々知る良いきっかけになってくれたと思います「私の知らない世界」を自分にも身近なこととして楽しめる作品です憲人さんみたいに、なんか楽しんじゃえ★ってタイプ大好きです〜

4話分収録されています成田さんの他の作品も今さらながら読んでみたいな〜と思えました(遅!?)

・「舞台に対する実感がこもったマンガ
 主人公の榊原憲人さん(なんとなく敬称付けたい)は、母方の祖父であるシテ方能楽師・相葉左右十郎の元で修行中の書生23歳。彼の生活を淡々と描いているマンガがこの『花よりも花の如く』です。本来は成田美名子さんが前に描いていた『NATURAL』というマンガの外伝のようですが、そちらのシリーズを私は(最初の『花よりも~』が収録されている最終11巻を除いて)読んでないので何ともコメントができません。

 憲人さんの生活を、彼の心のセリフとともに淡々と描いていっているだけなんですが、その感想が、私が能のお稽古を受けていて、特に去年、能のシテを勤めさせていただいた際にいろいろ思ったことに通じるものがあったり、こんな考え方もあるのだと感心させられたり。作者の成田美名子さんは銕仙会の能楽師の方にマンガの原稿をチェックしてもらっているみたいなんですが、とても舞台に対する実感がこもったマンガになっています。 何よりも能の絵がたくさんあって眺められるのが、能マニア化してしまった私にはもうたまりません(笑)

 …こんなマンガ読んでいると、また能のシテをさせていただきたくなりますね。書生になりたい、とか思ってしまいます(汗) 現実の書生さんの生活も見ているので、負の部分もかなり見ているのですけど、それでも惹かれてます。

 第一話「鬼の栖」の最後、憲人さんのセリフ「だって今日もあそこへ通える。天人や幽霊 鬼や神様が闊歩する三間四方の大宇宙へ」を読んだとき、純粋に羨ましいと思いましたもの。能は見ても面白いけど、やる魅力もまたたまらないのです。 ああ、私ってやはり能に魅せられてるんだな、と再確認してしまったマンガでした。ヤバいよ、本当。

花よりも花の如く (1) (花とゆめCOMICS) (詳細)

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

・「オムニバスの名手
前作の『YASHA』と『イブの眠り』は個人的に微妙だったのですが、これはとても良い作品だと思います。舞台は鎌倉、祖母の残した大きな家に住む三姉妹。姉妹の父親は15年前に家付き娘だった母親と離婚し、母親は13年前に男と出奔し、以降は没交渉。そんなある日、遠く山形から父親の訃報が届く。実感も湧かないままに父親の葬儀に出かけた姉妹は、腹違いの妹・すずと出会い、父との思い出を鮮やかに甦らせてゆく。

葬儀の混乱や父親の新しい妻の情けなさ、しっかり者の長女・さちとすずの描き方が秀逸で、葬儀の場面なのに笑ってしまいました。この場面の後、葬儀を離れた三姉妹がすずと共に父親を偲んで涙を流す場面が描かれ、見事なコントラストになっています。吉田秋生さんといえば『櫻の園』『ラヴァーズ・キス』というオムニバス集を描いたオムニバスの名手であり、この作品も、その手腕が発揮された素晴らしい作品だと思います。続編が楽しみです。

・「やはり吉田作品
稀代のストーリーテラーだと思います。あの BANANA FISH のあと、これを超える作品は難しいのではないかと、そしてその後続いた YASHA (科学的にみてストーリーに無理があったので私としては☆3つ)などで「クールな容貌でかっこいい男の子が主人公の作品がウリ」になってしまってはさみしいと思っていましたがこの新作品では見事マイナスの予感を裏切ってくれました。BANNA FISH もそうでしたが、絆というものを上手に描く作家なのだと思い知らされました。

久々に読んでいて胸が高鳴りました。次巻が楽しみです。そして、ある程度年齢を重ねた方にこそ読んでみてほしいお勧めの作品です。

・「家族の絆〜海街の四姉妹〜
舞台は古都・鎌倉。家庭は複雑だが明るい香田家の三姉妹。母と離婚後、再々婚相手と余所で暮らしていた父が亡くなり、姉妹は葬儀に参列する事に。そこで異母妹のすずと初めて対面するのだが―。

『家族』をテーマにした優しく暖かい物語です。絵も作風に合わせてか可愛くポップな感じ。姉妹の揺れ動く心情や人間関係も嫌味なくシンプルに描かれています。プロローグの葬儀の話では、(ダメダメな義母の代わりに)子供なのに大人でいる事を強いられているすずの孤独と、それを目の当たりにした異母姉達のさり気ない優しさがジーンときます。幸姉がカッコいい。慈愛と厳しさを合わせ持った大人の女性ですね。2話目からは、すずが鎌倉に来て四姉妹の生活がスタート。次女・佳乃の恋愛話やすずの学校生活が中心に描かれてます。姉妹のやりとりが軽妙で楽しい。賑やかな姉達に囲まれて、すずが子供らしさを取り戻している様に見えます。内容はちょっとシュールですが読後感は爽やか。まだ序盤ですが続きが楽しみです。吉田秋生さんはハードボイルドも秀逸ですが、恋愛や家族モノを描かせても上手だなぁと思う。『ラヴァーズ・キス』と合わせて読むと面白いです。こちらもお薦めです。

・「その町の空気がある
個人的にこの手の話をかかせると、もうホントに吉田秋生って「上手い」な――!!! って思います。なんといっても「そこの空気」の書き方が絶妙に上手い。この話も、鎌倉の町の海の湿気、山の影、小さくて細い路地、海沿いを走る電車、そんな生活の空気感が絶妙。そしてその中での「生活」の書き方がまたものすごくいい。毎日起きて仕事してご飯たべて買い物して――の、そういう生活の中にこそある普通であること、人を許すこと、忘れられないこと、好きになること、痛いこと、悲しいこと―――そんなことがもう、あまりにも的確にぐいっと入ってくるカンジがして、弱ってるときに読んだら涙止まらないかもしれません。

すでに成人した三姉妹の住んでいる古い鎌倉の家に、腹違いの中学生の妹がやってくる……というのも、「生活」への変化なのかもしれません。学生が話に絡んでくるのは、やっぱり若い子が話に絡んでくると、「動く」からかなー、と思います。最後の話の静けさは、なんだか懐かしくて痛ましい。

・「久しぶり
なんか20年前の秋生さんに戻ったような?

彼女のバナナフィシュシリーズも好きですが、

この手の情緒系は、とにかくすばらしい。

読み終えたあとは、

汚れちゃった自分が少しだけ洗い流されたような気分です。

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃 (詳細)

生きるススメ

・「他の作品も本にして欲しいです
そもそもの媒体がウェブコミックだったこともあり、見開きを使ったような派手な演出はないのですが、一コマ一コマ丁寧に積み重ねられていく構成には「まんが」というよりも「白黒映画」を観ているような心地よさがあります。傷ついたり悩んだり、悲しいことや辛いことは多いけど、ほんのちょっとした事で救われる。

そんな小さな幸せを少しずつ集めたような作品です。

・「表現者の描いたまんがです
このまんがには、他の人には描けない何かがあると思います。この何かっていうものを一言で言うのは難しいです。命とか、心とか、それでも生きる、というか…

生きるって何なのだろう?本当の心の満足は何処にある?そういうことを考えされられました。

あと、娯楽としても楽しめるし、ちゃんとまんがとして完成しているのがいいです。

精神的なことを伝えているのに、イヤミがない。お金を出して読む価値がある一冊だと思います。

・「「生きる」の味覚
最初、私は友達の勧めで読みました。一度読むと、戸田さんの個性的なイラストの世界が頭から離れなくなる。二度読むと、心のどこかで登場人物に不思議と共感を覚えてくる。三度読むと、作者が伝えようとしている事の輪郭がぼんやり見えてる。四度読むと、些細な感動が生まれる…。

生きるということは、深い意味がありそうで実際蓋を開ければからっぽなのかもしれない…。愛するとは、相手を幸せにする事なのか、それとも自分が幸せになる事なのか…。独自の切り口で描かれる「生きる」ということ。この本を読んで自分の「生きる道」を探してみると面白いかもしれない。五度目読む時は絶対に自分で買って読もうと思います!

・「表現者の描いたまんがです
このまんがには、他の人には描けない何かがあると思います。この何かっていうものを一言で言うのは難しいです。命とか、心とか、それでも生きる、というか…生きるって何なのだろう?本当の心の満足は何処にある?そういうことを考えされられました。娯楽としても楽しめるし、ちゃんとまんがとして完成しているのがいいです。精神的なことを伝えているのに、イヤミがない。お金を出して読む価値がある一冊だと思います。

・「現代人
引きこもりなど現代の人間模様を切り取った内容。作者の性格、感性が伝わってくる。精神的に辛い日々を送っている方におすすめします。きっと感動するはずです。

生きるススメ (詳細)

ビューティフル・ワールド (フィールコミックスゴールド み)

・「つめたい綿菓子のような世界
マンガのレビューを書くのは初めてです。

たとえば、雲ひとつない空を見上げていたら、まるで底のない湖を覗き込んでいるような気分になって、空恐ろしくなったとします。

しかし、それを一緒に歩いている人に告げても、まったく解ってもらえません。いくら説明しても解ってもらえない。

そういう感覚の微妙な捉え方は、他人と共有することはむずかしく、ましてや説明しようとしても、うまい言葉すらでてこないことが大半です。

ところが、やまだないとのマンガを開くと、同じような捉え方が、何でもないことのように描かれていたりします。

私にとってやまだないとというマンガ家は、そういう作家です。

⊿余談ですが、江國香織という小説家にも近いものを感じます。

この『ビューティフル・ワールド』という作品には、何人かの若い男女の日常が描かれています。彼らは皆、すこし「フツウ」とは違った生活を送っています。

しかし、自由なようでどこか窮屈な日常に時おり目を見張り、

孤独だけれども、そばにいてくれる「誰か」はきっといる、ということに少し安心し、膨大すぎる長さの「未来」を思って戸惑う彼らは、とても健全なように思えるのです。

淡々とページがすぎてゆくなかで、彼らは彼ら自身の「明日」を、ごく自然に自らの手でたぐり寄せていることがわかります。

そして、わたしたちもきっとそうなのだろうなと、ふと思わされるのです。

あからさまにあたたかい言葉を並べた作品ではありませんが、彼らのゆるゆるとした日常にそまってゆくと、まるで綿菓子のようにあたたかな自らの日常に気付かされる、そんな作品です。

脳みそだけが無重力を感じるくらい孤独に疲れてしまったとき、

この作品を手にとってほしいと思います。

・「おすすめします。
こんな漫画を探している人は多いはず。クールでドライで、でもあったかい。素敵です。描かれている世界は冷たくて厳しいんだけど、でもその上には優しさとか思いやりとかで溢れている感じ。アレックスもモモも素敵だし。派手な展開もなくて、みんなただやってくる日々を暮らしてるだけなのに。この漫画凄く魅力的です。寂しい時に読んだら感じるものは大きいかも。凄くおすすめです。

・「スバラシキこの世界
 ないとさんの作品はどれも好きだけど、愛があれば、君がいれば、世界はそれでいい。と思えるやさしいお話。引力にさえ見放されたような寂しさを感じたことのある皆様にお薦めします。世界はあったかいです。

・「「コーデュロイ」のほうがイイので4点、でもイイだろ?
長くファンでいるが、客観的な目線で読んでいるので、なんでもかんでも満点はやらない。

パリの街で、ほとんど浮浪者めいた生活を送る美少年カップル(「ホモ」とも言う)のアレックスとモモのベタつく愛の行為の反復、それと些末な日々の出来事、やかましく彼らを取り巻く青年男女などを描いている。長所は、ボーイッシュな少女ナナ(オカン的キャラ)と、アレックスの2人の美しい姉たち(双子)が、最後まで、男と寝ない(ベッドシーンがない)点だろう。つまり、ホモカップルと対照的な、爽やかな余白になっている。

簡単に言ってしまえば、ちょっと(相当?)愚かしい青春のはかなさと、どれだけ汚れても結構キレイでいられる人生の一時期を、例の太めの線でザクっと切り取った作品で、「コーデュロイ」の1〜2年後に描かれたこともあり、続編的な印象を与える。ということで、「コーデュロイ」のほうに5点。

いずれにしても、「決してやって来ない世紀末を(1996〜98年)やり過ごそうとする気分」が、そこかしこに滲んでいる、なんてことをコメントしておきたくなる。10年経ったついでだから。

ビューティフル・ワールド (フィールコミックスゴールド み) (詳細)

青い車 (CUE COMICS)

・「完全な物語
青春マンガである。 痛々しいわけではない。 悲しすぎるわけでもない。 でも、ここに流れる感情には、 決して冷酷ではないが、 どこか冷めた、諦めにも似た視点がある。 これが作者の視点なのか、それとも我々の視点なのかは分からない。 二十世紀の、そして二十一世紀に残る名作。

・「ええわ
なんかCD聞く感じにすごく似ています。これは。劇中に歌の歌詞(オザケン)とかが出てくるから、とか理由にあるかもしれないけど、短編一つ一つが、音楽を聴く時のようにサラリと体内に浸入してきます。そして完璧には消化されないものの、読み終わった後は軽い充実感が溢れてきます。内容に関してはネタばれなので言えませんが、

外は晴れてるけど、なんだか出かける気は起きない…っていう休日に本棚にあると嬉しい1冊。

・「かっこわるくて、かっこいい
青春って、いろいろとめんどくさい時期だ。些細なことでイライラしたり、将来のことで悩んだり。だから、もう一回繰り返したいとはとても思えない。けれど、そのころの思い出は、やたらと鮮やかで、生々しくて、ふとした時に心に浮かんで、僕らをうろたえさせる。

この漫画に収められている作品は、そんな思い出と同じように、心を刺激してくれるものばかりだ。ぱっとしない日々の中の、ごく個人的なドラマ。それなのに、やたらとこっちの心をひりひりとさせる。表紙の絵が嫌いじゃなかったら、ぜひ読んで欲しい作品。

・「ダサいものなの 青春は
このマンガは説明が最小限にしかされてないから「さめてる」という書評を寄せてる人が多いですがわたしにはとても熱いマンガに感じられました

いたくて、ださくて、よわよわしくて‥‥だけどクール

文句なしの青春まんがですあとがき解説も素敵

・「恋と痛みと日常と
よしもとよしともさんの作品には独特の雰囲気がある。

何気ない日常の中に潜む小さな出来事その中に潜む大きな悲しみ。

この本は短編集であるが今回は同名タイトル「青い車」について。

恋人のアケミを事故で亡くしたスナツカリチオアケミの妹でありながらリチオの浮気相手だったこのみ

姉を亡くした悲しみと、恋人を亡くした悲しみ

そして、アケミを裏切ったという想いが交差する。この二人の織り成すストーリーは痛みだ。

青い車 (CUE COMICS) (詳細)

さくらの唄 (上) (講談社漫画文庫)

・「苦しくなるけど読みたいの。
良い本は、それを読んだ後に必ず眠れなくなる。台風の夜のように、心がザワザワして苦しくてせつなくてどうしようもできないこの気持ちをどうしてくれよう。って。そんな気持ちを呼び起こす「さくらの唄」。とにかく読め。読まずには死ねない。これはそんな本。

・「すばらしい作品です
単行本だった頃は全3巻で、第3巻だけが成人指定でした。もちろん読みましたとも。10年前の学生時代、友人にすごい本だと薦められて、事実そのとおりでした。「主人公は俺か?俺なのか!?」と自問つつ何度も読み直したものです。上巻での爽やかな高校生活は、下巻では侵入者がもたらした大人の現実によって蹂躙されてしまう。逃れられない現実に、金と欲にまみれた現実に流され、自らもどっぷり溺れる主人公。それでも美術の道への現実逃避に、自意識の最後の砦を築く主人公。苦悶の果て、密かに練り上げられた、ささやかな殺人計画。戦友は、いや共犯者はただひとりだけ。そして彼らは勝利した。読後感は驚くほど爽やかでした。

・「名作!!!
「青春漫画」みたいな作品は数多くあれど、後半に進むにつれ、描写の過激さ、暗さ、非現実さなどが災いし、埋もれてしまった名作です。主人公はありがちな、思春期特有の悶々とした想いを持った男の子という設定ですが、その台詞や場面のひとつひとつは、他の売れてる「青春漫画」とは一線を画するものがあります。「青春」を題材にした作品が好きな方に、是非一度見てもらいたい作品です。ただし、青春のさわやかさ、愛の素晴らしさ(笑)を見たいという方にはあまりおすすめできません。人を選ぶ作品ではあると思いますが、私は文句無く☆5つです。

・「自己嫌悪嫌悪嫌悪…されど自己陶酔、それが青春だ
自分に自信が無くて、周りが羨ましくて、好きな人が眩しすぎて、親とか権力とかが大嫌いで。そんな誰もが通る青春の唄。…なのだが、下巻では「流されて生きることの危機感」がかなりハードに描かれる。これはこれで最高に面白いのだけど、上巻・下巻で得られる面白さは別種のものと思います。

・「それは青い春
これぞ青春マンガ。「青春」という語に含まれる何とも言えない若さ、初々しさ、気恥ずかしさ、せつなさ、エロさ。それら全てがこのマンガには込められている。日々をもんもんと過ごす日本中の男子中学生、高校生にこのマンガを捧げたい。逆に言うと、オトナが読んでもあんまりおもしろいものではないかも。「クサイなあ」で終わってしまうかも。

さくらの唄 (上) (講談社漫画文庫) (詳細)

ジンバルロック

・「そうそう、このかんじ!
情けなさすぎです。だめすぎ。やる気なし。…でも青春んなんてそういうもんなんだよね、ってしみじみ思ってしまう高校漫画です。『稲中卓球部』のアグレッシブさをとってひたすら情けない笑いで満たしたような…(それじゃあまったく違う漫画か)。

適当につきあった女の子のことで彼女の友だちから「どういうことよ!」ってせめられて、「俺だってちょっとはかわいそうなんだ!」と叫ぶ主人公の気持ち、男子ならば共感できるんでは。

部活を続けてるのは「なんとなくだ!」。そうそう、そのかんじ!止まった絵がまたいいです。

・「たまに熱いのだけどほとんどダルイ青春を描いててリアル
激しい青春ばかりでないことは知っていても、漫画の中ではついつい熱い青春に感激したりするが、実は、そうでもないことを思い出させてくれます。とはいえ、そんな何事もなかったかのようなダルイ青春を淡々と描き出しながらもいつのまにか笑わせてくれる。そして甘酸っぱい感じもある。いろんな物事に向き合う度合いが強すぎて、ついつい力を抜いてしまう現実の青春をついていて新鮮。

・「青春ですね
とりあえず、主人公の赤金という男 只者じゃないです!思春期真っ只中のバカ高校生たち、みんな最高です。そういえば、みんなエッチなことやくだらないことばかり考えていたなぁと思わせてくれるほのぼの(笑)ストーリーです。

近くに赤金みたいなやつがいたら楽しいだろうなぁ

ジンバルロック (詳細)

東京命日

・「本年度ベストワン、かな?
 おそるべきデビュー作『ラスト・ワルツ』から二年余り。待たせてくれたよ、島田虎之介。でも待ったかいがあった! 複数の登場人物の人生が交錯しながら、ひとつの長編物語が形作られられていくのは『ラスト…』と同じ手法なんだが、その手際はより巧妙で、さらに鮮やかになっている。 CF会社の新人ディレクター、ピアノ調律師、人気ストリッパー、広告代理店のカリスマ・クリエイターといった多彩で魅力的な登場人物たちの人生が、複雑かつ大胆な構成で描かれ、ラストに至って「あっ、そうか!」と膝を打ちたくなるような結びつきを見せる。 こんなマンガ描くのは島田虎之介しかいないんじゃないの? 島田を他人に説明する時「『マグノリア』のポール・トーマス・アンダーソンみたいな漫画家」と言えばわかりやすい、と思うし、事実そう説明してるんだが、それだけじゃ足りない、それ以上の可能性を秘めたマンガ家だとも思う。 この時期に本年度ベストワンを宣言するのは早急すぎるので、『東京命日』はベストワン選定に必ずひっかかる作品になるだろう、と言っておこう。

・「圧倒的で衝撃的な第二作
『ラスト・ワルツ』でデビューし、その類いまれなる才能を見せ付けた島田虎之介さんのデビュー第二作となる単行本です。前作とは違い、「日常」をテーマとしているので派手さはないですが、島田さんが前作でやろうとしていたことをさらに先鋭化し、研ぎ澄まされた世界が構築されていると思います。

映画『マグノリア』や『運命じゃない人』のように関係がないと思われていた人々がそれぞれの「日常」と「生活」のワンシーンにリンクし、繋がり、顔を出し、爽快としか言いようがない読後感をもたらしてくれます。

圧倒的で衝撃的。いったい島田虎之介というマンガ家はどこまで行くのか?早く、いっこくも早く新作が読みたい!

・「チュンソフトの「街」が好きなら絶対読むべし!
10人近くいる登場人物のそれぞれの物語が巧妙に交錯しています。一回読んだ限りでは発見できなかったことが、二回三回と読むうちに見つかるのがウォーリーに似た楽しみを与えています。

また、カットが秀逸すぎます。鍵となる人物・故ヤスジロー監督を意識してか、地面ギリギリから見た視点が多く画かれているように思いました。それを考えてみると、視点に注目しながら読むという楽しみ方もありですね。

一言でまとめるとするならば、まるで映画を見ているかのような錯覚にとらわれる漫画です。

・「2005年のベストでしょう
一度読んで「あー、おもしろかった!」というマンガと繰り返し呼んで「うん、面白い!」というマンガがあると思いますが(マンガに限ったことではありませんが)、この作品は明らかに後者。一回読んで、すぐに再読しました。面白いです。

「マンガでこれをやるか!」といった印象です。タランティーノの「パルプ・フィクション」やポール・トーマス・アンダーソンの「マグノリア」に似たような印象を受けます。

個人的には、寺山が出てきたところが嬉しいです。作者は青森の人なんでしょうか?

・「島田虎之介
僕は他にも島田虎之介の漫画を読んだことがあるが、どの作品も読み終えてからそのまま2回目の読みに突入させられてしまう。物語が巧妙に練り上げられていて、その情報量は1回読んだだけでは処理仕切れない。しかし、それらは作者の自己満足の為に詰め込まれたような鬱陶しいものではない。作品の中を生きる登場人物達の人生を、俯瞰的な視点と語りすぎない自然な台詞を通して描く描写は、街に設置された幾つもの定点カメラの視点で見ている様で(僕はこれをcomic2.0と呼ぶことにした!)、多少の読み取りの困難を感じさせはするが、それ以上に、登場人物達の日常、つまりは彼らの人生の深淵を圧倒的に読み手の眼前に登場させるのだ。味わったことのない読後感は著者が漫画界に於ける希有な才能であることを物語っている。

東京命日 (詳細)

赤い雪―勝又進作品集

・「珠玉の世界
勝又進の描く世界には匂いがあります。草いきれ、畑の肥料、家畜、おしろい、よっぱらいの息、汗と土ぼこりの混ざった衣、匂いがページをめくるたびに風と共に流れ出て鼻をくすぐります。よい香りではないけれど、くさいけれど、くんくん、と鼻をくすぐる匂い、なんだかなあ懐かしいなあ、といつまでもくんくん、ほんとうに飽きない世界です。私がはじめて勝又進の作品に魅せられてから20数年、やっと手に入れる事ができました。珠玉、という言葉を送ります。文句なしの星5つ。

赤い雪―勝又進作品集 (詳細)

まだ旅立ってもいないのに

・「なんでオレのこと描いてやがる!(笑)
現代を生きる人々が抱えている倦怠感、「どうしようもなさ」、滑稽さ、そして少しの光(幸福とか希望とか)を独特のタッチで描いた、福満しげゆきの初単行本。

とにかく、「これはオレか!?」と思うくらいに共感できる、身近に感じられる、理解できる。別に生まれが不幸とか顔が悪いとかじゃない。だけど女の子の前だと上手くしゃべれなくて、部屋でひとりため息をつく。「はぁ~あ、彼女欲しいなあ」。

最近、オタクやダメ人間を描いたマンガには「ダメならダメで前向きにいこう!」と開き直った作品が多いが、この作品の登場人物たちは違う。決して「楽観主義」という言葉の利便性に頼ったりしない(頼ることを知らない?)。それがまた「なんだかな~」と笑える。

読む人が読めば「こういうヤツらが社会をダメにするんだ!」と怒り出すかもしれない。怒らせておけばいい。私に言わせれば、青年期特有の、あの鬱屈とした毎日を否定する人間の方がよほど信用ならない。

今後に期待できる若手マンガ家の一人。あとがきも味わい深い。

・「カバー通りの内容
表紙を見てこの本に惹かれたあなた!間違いなくこの本はあたりです。表紙通りの内容です。躊躇することなく買うべきです! 私の好きな話は「僕たちは残尿感を感じる為だけに生まれてきたんじゃない」。私はこの青年にシンパシーを感じます。

・「フカンゼン少年たちへ
21世紀のつげ義春という声も聞こえる、福満しげゆきの傑作短編集。

『まだ旅立ってもいないのに』・・・。もうこのタイトルからして素晴らしすぎるではないか。このタイトルが自分を表現するのに最適な言葉だと自認する人々にとっては、内容も哀しいくらいに最適であると断言してしまおう。

もてなかったり、友達が居なかったり、それ故に毎日毎日沈んだ気持ちで過ごしていたり、そのようなことをテーマにした漫画は今までにも沢山あったが、意外にもキャッチーさを持つ絵と、奇妙でいながらたまらなくやるせない、でもやっぱりおかしいキャラクターたちの描写は、超一級であるとすら思える。

個人的白眉は、『僕たちは残尿感を感じる為だけに生まれてきたんじゃない』かな。

つげ義春2世? いやいや福満しげゆき1世だ。

最後にこの漫画を愛する全ての人々に捧げる意味と、ぬけがけを兼ねて一言。

これは僕のために書かれた本だ。

・「
作者がこの作品を描いている精神状態を想像しながら読む、というのがこの本の正しい読み方の作法かと思います。ガロ的でいよう、非メジャーでいよう、他人とは違う自分でいよう。そんな気持ちがそこかしこから溢れる漫画たちです。読み取れるという事はつまり未熟だという事で、漫画だけで読ませるにはこの人は若すぎたし普通すぎた。ただ、「僕の小規模な失敗」と合わせれば、後の生活エッセイへ続く作者の道程の指標となります。

まだ旅立ってもいないのに (詳細)

マニマニ (Feelコミックス)

・「ゆる~い優しさ。
短編集かと思いきや、主人公が次ぎの話では脇役になったりと、登場人物がビックリするところでみんなどこかで関係してる作りになっています。基本的には恋愛ベースの話なのだけど、作者の視線がいつも優しいと言うか、それは登場人物にも言えることだけど、肩肘はらない素敵な話ばかりです。生きることには不器用だけど、自分には正直でいる登場人物達に好感が持てます。疲れている時とかに読むと、和むこと請け合いです。等身大って感じがします。

・「長編ならうさぎドロップ。短編ならこれ。
宇仁田ゆみの、ゆったりと流れる時間の中で、短編の数だけ幸せを考えたくなる短編集。

世の中のほんの一部でも切り取れば、そこには語りつくせないほどのドラマがその人間たちの視点一つ一つに存在する。そしてそれぞれの生き方、幸せの掴み方もある。

宇仁田氏のリアルでまったりな日常描写は多くの共感を呼ぶ。山あり谷あり笑いあり。小さな世界が織り成すハートフルドラマ。男女ともにおススメできる一冊。男があんまりかっこよくないのが面白い。

・「男も女も共感できる等身大の物語
「マニマニ」には、おしゃれさや可愛さなど、物語に関係ない一切の無駄な虚飾が省かれているように思う。絵はのびのびと、そしてとても自由に、素直に書かれていて、作者の人自身が、飾り気のない素敵な人であろうことを想像させる。物語の主人公は失業者やヤンキーあがりのおねえさん、婚期を逃した女性教師、ちょっと不登校気味の中学生など、誰にもある弱さを備えた、不完全な人たちばかり。それぞれが老いや、学歴や、失恋や、人間関係で悩んでいる。しかし彼らは、幸福のキーをひそかに手にしている。そして、人生のなんでもないふとした瞬間に、小さな幸福のとびらをあける。彼女たちの人生はまだまだこれから前途多難だけど、その人生は、きっと、悪くない。そう思える結末で締めくくられる。そしてその小さな、どこにでもある幸福が、読者である私には逆にとてもリアルで、とてつも無く羨ましく感じられた。特に北守くんの包容力には感服した!よくある少女漫画の、できすぎた主人公の話より、こんなふうに等身大の彼らの物語のほうが、大人の心には、ずっとずっと、心地よく響く。それを実感させてくれたすばらしい作品でした。

・「妙齢の女性なら泣けます♪
恋心がそこかしこに溢れて、共感するところがいっぱいありました。今恋してない人も、今から恋する人にも気持ちがウルウルするフレーズがたくさん♪私的には【北守くん】がツボでした。

・「MOREで知りました
おもしろい。読み始めは不登校の子は出てくるし,中卒で子供産んだ人が出てくるしで「結構重い話かなあ」と思って「暗い話はいやだなあ」と思いましたが,だんだん分かってくるにしたがってどんどん面白く楽しくなりました。これはおすすめです。

マニマニ (Feelコミックス) (詳細)

町でうわさの天狗の子 1 (1) (フラワーコミックス)

・「天狗の娘のススメ★
岩本ナオさん3冊目にして初の巻数付きコミックです☆天狗の子の秋姫は人並みはずれたパワーの持ち主、地元でちょっとした噂の的岩本さんらしい自然で柔らかな空気間が心地よくてハマります(良)神様の世界が普通に存在してて町の皆にもそれが当たり前で素敵だなあ、こんな町に住んでみたい!!実際神社に続く階段って別の世界に行くみたいでちょっとドキドキしちゃうんですよね〜(照)秋姫ちゃんはタケルくんに恋してますが自分は次郎坊が大好き!3人の今後が楽しみです♪

第1〜7話+読切「手をとって、そのままで」が収録されています神社の三郎坊・四郎坊・五郎坊がキツネとタヌキとウサギなんですけど、カワイイな〜(癒)

・「ひとりじめしたい作品です
待ちにまった三冊目の単行本は、いっぷう変わった設定がまた愛らしい、現在もフラワーズに連載中の第1話〜7話掲載巻です。

・「鼻が高くても天狗はいやん
最近待ち遠しい少女漫画。

主人公は天狗の娘である。女子高生である。町の人々にもそれは周知の事実で「天狗さんによろしく」とか言われる。しかしその町以外では天狗の存在は知られていない。

そんな主人公が同じ中学出身の男子高校生に恋をして今おつきあいをはじめているところ。

しかし父親が天狗なのでいつか自分も突然天狗になるのではないかという不安を持っている。天狗だよ? 鼻が長くて赤くてごわごわで、女子のなりたくないものNO2くらいじゃないのか。

絵がかわいいしなにより天狗という存在がユニーク。これは「魔女」とか「天神様」とかでもよかったのかもしれないけど、「魔女になっちゃうかも」というより「天狗になっちゃうかも」の方がビジュアル的にいやんな気持ちに同調できる。それに「天狗」という存在自体がマンガ日本昔話みたいにほのぼのしている。地元に密着している感じも天狗ならでは。

1巻では天狗の存在を信じないほかの町出身のクラスメートとなじむ話が中心で、2巻では自分とカレシを守るため、海でデートするために(天狗なので海が苦手)修行をしなければならない。しかし修行をすると天狗になっちゃうかも〜ああ〜アンビバレンツ! な青春に悩む話。

主人公とカレシを見守るカラス天狗志願の男の子の心境がいまだ表立たないのがちょっぴりはがゆいが、個人的には2巻目のキツネの変化したイケメンが気にかかる。

町でうわさの天狗の子 1 (1) (フラワーコミックス) (詳細)

恋愛アナグラム (Feelコミックス) (Feelコミックス) (Feelコミックス)

・「きっと誰かを大切にしたくなります
大判を買うのには勇気が入りますが、ジャケ&いくえみ綾さんの帯の言葉に魅かれて店頭で購入。あたたかみのある絵柄で内容もよかったです。虎太郎との遊園地のシーンは切なくなって泣いてしまいました。はじめて知った作家さんですが他の作品も読んでみたいと思いました。

恋愛アナグラム (Feelコミックス) (Feelコミックス) (Feelコミックス) (詳細)

センネン画報

・「どきどきする、ハッとする、、、オモシロイ
文化庁メディア芸術祭にて展示されており、はじめてその存在を知った。

ブログに毎日綴られ、現在も続いている漫画というか俳句に近い絵物語。漫画誌で連載していない無名の新人ながら淡々と描き続ける力、言葉にならない絶妙な瞬間をすくいとる表現力は類をみない。たまにシュールでわかりにくいものもあるが、読者への問いかけであり成長中の証なのだろう。コマ運び、言葉遣いなどはすでに独特のリズムを習得しているようだ。ライブ感のあるオンラインと比べ、書籍化された本作では、より丁寧に作品世界を楽しむことができた。帯に言葉を寄せた森見登美彦氏は、自らの日記で

『どきどきするところもあれば、ハッとするところもあり、可愛いところもあれば、美しいところもあり、ヘンテコなところもあり、分かるようで分からないところもある。オモシロイのである。』

と紹介。すでにネット上ではファンが散見されるが、しっかりとプロの目から評価されることを願う。

ブレイク後には全編フルカラーの続編に期待。

・「感触の画家
マンガ評論の藤本由香里は「感触の画家」と評している。

『「センネン画報」には、フランスのマンガスタイルであるB.D.(ベーデー)に通じる魅力があると思っている。B.D.(ベーデー)もまた微妙な色のニュアンスをみせるオールカラーを基本とするマンガスタイルであり、その表現で最も大事なのは、画面に「空気が通る」「風が通っている」ことだという。「センネン画報」がまさにそうした作品であることは、どの1ページを見ても納得してもらえることだろう。そのときに大事なのが、その色遣いなのだ。とくにその「青」の色。  そこには常に風が通っている。そして、今日マチ子は物語ではなくて感覚を、もっと言うなら日常の「感触」を表現する作家である。』(藤本由香里・AOLダイアリーより)

はっきりとしたストーリーはなく、感覚だけを尖らせていったような、文字のない「マンガ」作品。まだまだ新人といった感じだし、万人受けはしない。ただ、感覚が共鳴したときの衝撃がすごい。(個人的にはボトル糊・チューブ糊の比較にひっくり返った)旧来のマンガファンを蹴散らす、新しい感覚を持った作家の登場を素直に喜びたい。マンガや絵画、イラストといったジャンル分けがここではまったく無意味。

(先述の藤本由香里氏によれば、かのモンキー・パンチもこの作家を評価したとか。なので、あながち「マンガ」という分類も間違っているわけではない…?)

惜しむらくは後半がモノクロページであることだ。同名のブログでは日々新しい作品がアップされており、とんでもなく美しい色を楽しめる。webと書籍の共存、といったテーマも考えさせられる問題作。

・「世界でいちばん美しいマンガ
その美しさと感性は、webマンガでも他の追随を許さない「センネン画報」がついに書籍化!!!セリフはほとんどなく、1ページで完結する独特のスタイル。ブログでみていたときは書籍化されたときの想像がつかなかったのですが本になるとハードカバー装丁の美しさというモノとしての良さもあるし、なんども繰り返し読んで味わう醍醐味があります。マンガでもあるし、詩でもあるし、絵でもある・・不思議な本ですが一度読むとその世界に引き込まれます。

新時代のマンガ好きのための、世界で一番美しいマンガ。

・「用法用量をお守りください
毎日楽しみにマチ子さんのブログを覗いてます本になってからは枕元において、毎晩寝る前に眺めています♪

甘いだけじゃなくて、せつなかったり、ふくれてみたり、もどかしかったり、愛おしくなったり。たまに意味不明でふしぎなのも大好き。十代の頃の純粋な気持ちをこんなにぴったり1ページにおさめられるなんて!

たいせつなひとにそっと教えたくなる、水色と白のかわいい本。部屋にかざって、ずっと一緒にいたい本です

あ、でもかなり中毒性があるかもです (笑)オンリーワンすぎてふつうのまんがが読みたくなくなります〜ご注意を!

・「叙情と残酷さと。
記憶や風景、ちょっとした感触を、風が吹き抜けるようなタッチで描いています。マンガというより、俳句や、絵画のようにじんわりと味わいたい一冊。(1Pマンガというスタイルは、ブログ発の漫画だからなんですねー)日常のなかで、どうにも心にひっかかってはなれないささいなことを、延々とリフレインしていくような感覚です。

かわいい絵柄でとっつきやすいと思います。恋のトキメキや喜びなど、美しいものばかりで構成されています。しかしながら、何度か読み込んでいくうちに、死や性の暗喩が現れてきます。普通のマンガの読み方は通用しない本。

純粋さと残酷さ、生と死の境目にただよう、キラキラした粒子のような世界。思春期、悶々ともがいていた人におすすめです。

センネン画報 (詳細)

夜、海へ還るバス (アクションコミックス) (アクションコミックス)

・「「お母さん さよなら」
帯や店頭POPを見る限りでは、女性の同性愛が テーマの基軸になっているような雰囲気でしたが 内容は決してそれだけではないと感じました。 もっと深い、男女という性、もっと言うならば 現代に生きる人という生き物がこころに抱える、昏い「孤独」 そういった哀しみを、森下さんは『大阪ハムレット』 と同じ飄々とした語り口で表現しています。

魂に深い孤独を巣食わせる女性、美波と こころを通わせてゆく主人公、夏子。

月明りの下、夏子と美波が互いの孤独を慰め合うシーン。 そして、母なる胎内(それは女性である彼女自身でもある) へ還ってゆくラストシーンは何度読んでも涙が出ました。

夏子は最後「さよなら」と呟いて母に掛けられてしまった呪縛から自らを解き放ちます。 過去を棄て去ることはできない。 恨みや憎しみからはなにも生まれない。 しかしたとえその傷を抱えたままでも いたみに拘らず、囚われずに生きて行くことは できるのだ、と いままで自分が迷い苦しんできたことへの確かな答えを もらった気がしました。

すべてひとの、すべての苦しみに対する答えではないと思います。 でも 生きることに、こころに、いたみを覚えるすべての人へ 何らかの慰めになればいい そう願ってこの作品をおすすめします。

・「これだけ傑作、各マンガ賞受賞作が一冊の雑誌、漫画アクションから続いて出ていることがすごい。
ガクガクブルブルで読み終え、そういえば作者はごまちゃんブレイク以前、ガロとジャンプ両方で描いてた恐ろしいひとだったことを思い出す血も凍るマンガ読み体験。普通にゴマちゃんとかかわいい四コマ描いた方が雑誌も作者も割が良いんじゃないかと、知らんのに思いますが、でもこんなにもスゴいの描いちゃうんですね。作品に星5つどころではないほど楽しませていただきましたが、それよりもまず安楽な道をとらずにこれだけの作品をものした作り手側のその姿勢に感動します。

・「下手の小説の100倍も
偶然、「白い薔薇の淵まで」という、女性同士の同性愛の小説を読んだばかりだったんですが、今ひとつ、感動しなかったのですよ。なんていうか、女性同士であるなんの必然性もないなという感じで。たんに、男と女の恋愛を、女女に置き換えただけだろって。

・「終わりのない夢 漫画で良かった
マリッジブルーの女性が、肉親や新たな人間関係の中で傷つけ合い、慰め合い、許し合う物語。

こんな視点で読むことができた。しかしページを繰る毎に、重たい気分に満たされていった。それでも途中で放り出す気は起きず、最後までぐいぐいと読まされた。森下氏の軽妙洒脱な漫画だから何とか受け流せたわけで、これが小説だったら想像力が逞しくなって、非常に憂鬱な気持ちになりそうだ。あるいは読むタイミングによっては落ち込みそうだ、なんて感じた。

同性との恋愛がメインになっているにせよ、母親との関係性のあり方が根底にあるにせよ、表面的には一件落着したように見える。ところが主人公の夏子の夢――多分彼女にとって喜ばしくない夢――は、終わらない。彼女にとって気がかりなことが明らかになり、納得して新たな人生を始めても、夏子は相変わらず救われていないように見える。むしろ結婚式を機に母親と訣別した気になったことで、彼女にとって痛いところが己の内面にあると気づき、苦しみは続くのではないか。どうあがいても、心の奥深い所は癒されないことに気づいたのではないか。

それでも彼女はその現実に向き合って、前を見て生きている。

まぁ、ある程度成長すれば誰だって、滅多に他人に言えない重たい荷物を一つくらいは心の中に持っているのじゃないかな。それが当たり前の現実ってもので、わざわざ多くの人に披露しないのが常識的な人ってもので。その辺の理解と感受性があれば、下手に冗長で複雑な文芸作品を読むよりも遥かに刺激的で分かり易いから成長促進剤として働く良本だと思う。

漫画という手法で、生きることのしんどさと、だからこそ生きることの素晴らしさみたいな観念を押しつけがましくなく説教臭くなく説いている、深くて怖い本。だからこそ、思春期くらいのお子さまたちにも触れて欲しい本だと思う。

・「結婚
結婚している主婦とこれから結婚しようという女性。一瞬、磁石がひっつきあうかのようにくっつくけど、また、磁石がはじきあうかのように離れていく。どう理解したらいいのかと悩む作品ではあるけど、読み終わったときにもう一度、読み返したくなる漫画です。

夜、海へ還るバス (アクションコミックス) (アクションコミックス) (詳細)

みおにっき (まんがタイムきららコミックス)

・「帯どおり!
まさに帯どおりのチェリー節炸裂の作品!みおにっきは実音に焦点が当てられ、小学生のほのぼの?生活を面白おかしく描いている。話の進め方は作者の作品に共通のパターン(キャラクターの暴走で話が展開)だが、キャラクターの性格の描き方がやはり上手い。特に実音のけなげさには共感さえ覚えてしまう。チェリーファンにももちろん、これからチェリーファンになろうとしている方もお勧めである。

・「荒井チェリーわーるど。
「ゆかにっし」に出てくる次女「みお」の4コママンガ。

「ゆかにっし」が長女「ゆか」をメインにしているのに対して こちらはタイトル通り、「みお」がメインになっています。

小学校でのクラスメイトは「三者三葉」にも出てきますし ファンーショップと兄は「ハッピーとれいるず!」に出てきます。

「ゆかにっし」「みおにっき」 「ハッピーとれいるず!」「三者三葉」を まとめて読むと、世界がリンクしてるのがわかります。

・「妹編です
しっかり者の妹である「みお」の4コマです。ダメな姉の「ゆか」と違い、妹の視点から見た4コマです。登場人物は姉の「ゆかにっし」と同じです。姉妹両方読めば面白さも倍増です。これも作家と出版社の陰謀かも知れませんが、それにまんまと引っかかってしまった1人です。けど、面白いです。

・「かなり楽しく読めました
姉妹タイトル「ゆかにっし」と同時発売の本書ですが、何も考えずに面白く読めました。是非、2冊合わせて買って欲しい漫画です。

著者の単行本は、ここのところ油が乗ってて非常に面白く、出るのが待ち遠しいです。本書は購入を迷ったタイトルでしたが、買って正解でした。あっという間に2冊とも読み切ってしまい、ちょっと寂しく思ったりもしました。

どちらも十分面白かったですが、個人的には、どちらかと言えば本書のほうが美味しいキャラが多いと思いました。

・「純粋なしっかり者が髑髏アイテム収集。
前田家は一家の大黒柱で頑張り屋さんな長女・結花と料理上手で喧嘩が強すぎる?長男・克樹そしてしっかり者で家計のやりくりをしている次女・実音の3人家族。全然違うタイプの3人がほのぼの(?)と繰り広げる、実音中心の4コマ漫画です。

見た目と立場がシャッフルされたようなキャラクター設定で、面白いです長男・克樹中心の連載があったら、個人的にはもっと嬉しかったかも知れません(笑)

そんな訳で、長女・結花中心の4コマ漫画「ゆかにっし」も併せてドウゾ(笑)

みおにっき (まんがタイムきららコミックス) (詳細)

死がふたりを分かつまで(1) (ヤングガンガンコミックス)

・「、、、やられました
戦う「盲目の凄腕剣士・土方護」。ハイテク・デジタル機器を駆使し「護」をサポ−トする「井川」。その「護」に護衛を依頼する「予知能力少女・遠山遥」。もう、この設定だけで喰いつきますね。謎だらけですが、それを知りたいが為に読んでしまいます。

・「座頭一+デアデビル
『スプリガン』原作のたかしげ宙氏が原作を担当しているだけあって、話がしっかりとしていながら、分かりやすく『スプリガン』より取っつき易いと思います。主人公は座頭一+デアデビルといった感じの盲目の日本刀使い。テンポのいいアクションとハードボイルド・テイストな展開が魅力です。

死がふたりを分かつまで(1) (ヤングガンガンコミックス) (詳細)

致死量ドーリス (フィールコミックスGOLD)

・「私にとって完璧
他の方が、血の飛び方やリスカについて指摘されていますが、全然気になりませんでした。(そういう知識がないからってのもありますが)

読んだ後は、あまりに救いようのない結末に呆然としてしまいました。この作品より面白い!っていう作品は多々あると思いますが、凄い!って思える作品は、私にはありません。

作家には二種類いると私は思っています。作品を創れる人と、自分自身を表現するしかない人。私は後者の作品の方が好みなのですが、楠本まきは、前者の作家なのだと思っていました。でもこの作品は、後者的な物だと思います。ご自身を吐き出されているのを、とても感じました。(耽美生活百科の中で、本人もそう言っていますが)

あと「愛と憎しみは対極ではなく同じ所にあるものであり、愛と対極にあるのは無関心だ」っていうのはよく言われることだと思いますが、この作品程、それを効果的に言っているのを見たことがありません。きっと気にしない人は、そのまま読み流せてしまう、でも気づく人は気づくでしょ、っていうスタンスでさらっと、でも衝撃的に描かれていると思います。

ストーリー的には、よくある話かもしれませんが、その中で描かれている破滅的な感情や、ひっそりと言っている作者の考え方等に、とても惹きこまれました。

以前掲示板で目にしたのですが、この作品が描かれた時、主人公の名前の「蜜」は使ってはいけない漢字の一つだったらしいです。その辺りからも存在を許されないというか、人の作った理想を体現することでしか、生きられないっていう蜜を表している気がします。

私にとっては、完璧な作品です。

・「刹那
テンポよく時にはたたみかけるように話は進み 少しずつ、でも確実に破滅に向かう蜜と僕。 二人だけの世界の終わりはどんなに残虐なものかと 蜜のエキセントリックさはどこまでエスカレートするのかとドキドキする。 意外にあっさりなラストも文章でうまくおさめてあるので読後に消化不良は起こらない。

こういう全身全霊の恋ってもうできないんだろうなぁとちょっとうらやましく思ったりもするお話。

・「世界観がすばらしい。
只、この世界観(この小説)は読者によっては読んでも「ワケがわからない」という人もいると思います。しかし、それを乗り越えた人々にとっては将にバイブルとなりえる。それくらい素晴らしい本。だけど、容易に人に紹介することはやめておいたほうがいいと思います。だって、きっとわからない。

・「破滅的で幻想的で耽美で繊細な世界
 絵と文が有機的に結びついているのではなく、それぞれ絵・文が独立していると思います。マンガというより、イラストに文が載っていたり、文章に絵が載っているという感じです。 岡崎京子にゴスを足したようなセリフ・モノローグ。 幻想的で耽美で繊細な絵。 起承転結が明確ではなく、イメージを凝縮したようなストーリー。 破滅的で幻想的で耽美で繊細な世界をお楽しみ下さい。

・「幻覚?
上の方のレビューを見て、確かに嘘っぽい部分はあるなと思いました。いえ、リアルではないです。でもそんなことは問題じゃない。幻覚的で浮遊するような感覚の本。あんなに浅い傷で血は垂れ流れない、フォークを刺しただけでは血は飛ばない。リスカの傷は、斜めに切るのは難しいのであまりないです。でもそんなことどうでもいい世界が出来ている。

本当にこの二人は存在したの?と漫画という世界を超えた幻惑の世界に誘ってくれる本だと思いました。

致死量ドーリス (フィールコミックスGOLD) (詳細)

トモネン

・「他人との距離が縮まります
新聞の書評で見かけたので買ってみたのですが、とても心に残る作品でした。

多分タイトルや表紙の絵柄だけでは、中身を判断出来かねる方もいらっしゃるかと思いましたので、少し紹介させてください。

短編集ですが、表題の「トモネン」には多くのページが割かれていて、帯に紹介ある通り不思議な世界観を持った魔女っ子の日常が描かれており、思わず口元がゆるんでしまうこと間違い無しです。

後半は、それぞれ違った女の子が主人公の様々な短編が詰まっているのですが、先程紹介の「トモネン」とは、がらりと趣が異なって、凄く胸を打たれる場面がいくつも登場してきました。誰もが経験したことがあるであろう他人と分かり合えない距離感について、自分をさらけ出せないがゆえの孤独感。思わず自分の姿が映し出されているようで胸が痛くなりました。

それでいてこの本をお薦め出来るのは、作者の大庭さんが、作品の中で、そのような孤独から一歩踏み出す「勇気」を少女を通して見せてくれているからです。だから、この本を読み終えたあとの爽快感といったら本当に例えようがありません。

コミカルなお話と思って手にとる方も、もちろん満足出来ると思いますが、じっくりと小説を読むような気分を味わうこともできる素晴らしい本だと思います。

・「この絶妙かつ新鮮な感覚がたまらなく好きです。
素朴なかわいさを持つ凝った表紙に、一瞬「ジブリ系?」などと思った私は読後に赤面しております。駿系の「ロリ・オタ・厭世観・マザコン・赤旗・懐古調」とは全く違う世界観を持っています。

すべて同人誌ベースで発表されていたものを収載。描線のやわらかさと的確なデッサンとの融合にうっとり。でも、他のレビュアーが指摘しているようにビターも利いています。その昔教科書で「桜色の染料は、茶色い桜の樹皮を煮詰めてつくる」云々という話があったのですが、後半に収録されている読み切り群の「やわらかな日常にある、一瞬の痛みと気づき」というものが、「全く傷つかずに良い人生を送ることなどできない」=「美しい色は、美しい材料からできるわけではない」という部分と重なって、自分を貫く一瞬の苦みと、だからこそ味わうことのできる甘さを喚起させます。本当に後半の読み切り群は久しぶりに味わう作品でした。

ちなみに最初の「かわいさ全開!」の作品も大好きです。前書き&後書きは間違いなく「ぬいさん好き」系のハートを一撃でしょう。

・・・最近はこうの史代/五十嵐大介と連続で「当たり」を引いているのですが、大庭さんもアフタヌーン四季賞出身なのですね。

本当に今後も期待します。

・「一コマ一コマの奥行き
かみ合っていないようでかみ合っているセリフ、ほのぼの系に見えてどこかひっかかるストーリー、すっきりしているけれど表情豊かな線……どこまで著者が意識しているのかはわからないけれど、不思議なほど奥行きを感じる一冊。

カバーにマドが開いていて、そこから表紙のイラストがのぞく、という装丁はなかなか素敵だが、案の定読んでいる最中に指を引っ掛けて折ってしまった。コレクターは注意??

・「だってあたしはもうそれだけじゃないもの。
大庭さん(krbkさん)が原画を担当した知る人ぞ知る名作ゲーム『空の浮動産』から4年。2002年の『リーザの左手』による講談社アフタヌーン誌の四季賞入賞から3年弱。ついにというかようやくというか発売された単行本は、『リーザの左手』を含め全て同人誌にて発表された短編を収録した短編集。「ジブリっぽい」絵柄が目を引くほかは知名度の高いマンガ家さんではない(失礼! なお、児童文学の挿絵画家としての知名度は存じ上げません)し、果たして売れるのかしらと危ぶんでいたが書店での扱いを見る限り予想外に受け入れられている模様.>収録されているのは、おおむらゆりこさんや宮崎駿さんの絵のような、柔らかな光を感じさせる温かい絵と、そこから想像される通りの「牧歌的」なファンタジー...が確かに主体だがそれだけでなく、少しビターなテイストを混ぜたシリアスな(あえて言えば青臭さの漂う)短編も含まれていて考えさせられる。マンガとしてはちょっと未熟な部分もあり(コマ割りとか、好みもあるけど説明不足なところとか)万人にお薦め出来るわけではないけれど、メッセージ性は確かだし、絵に雰囲気がある分個々のシーンに深みがあり非常に印象的。表紙の絵が気になった方は迷うことなく買い。

トモネン (詳細)

はなしっぱなし 上 (九龍COMICS)

・「話が始まる話
作者は、マンガという表現の形式のない時代に生まれていたならば、詩人になっていたでしょう。マンガで描かれた詩集。昔の日本人のだれもが持っていた、自然への怖れと畏れ。風も稲妻も、竹林も海も、それが原初に持っていた荒々しい生命力をあらわにして、そこにあります。生と死の境界線が、薄い人なのでしょう。ときおり、死が、ぞっとする顔をのぞかせています。小さくて弱い人間は、他の人間のぬくもりを求めて生きています。その思いが、瑞々しく抒情的に語られています。親友と「どの話が好き?」と、お話をするのも楽しいでしょう。

・「見てはいけないものを見た様な
歪む世界に想像&創造の果てを見た様な作者の表現力に、類い稀なる才能を感じます。短編集なので、映画のショートフィルム等が好きなひとには絶対おすすめです。読後感としては、見てはいけないものを見てしまい興奮する感じに似ていました。新進気鋭のクリエーターにアニメや映像にしてもらいたい作品が沢山読めます。

はなしっぱなし 上 (九龍COMICS) (詳細)

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス)

・「青年の成長の物語
前作「はちみつとクロバー」では 「生きていく上で生じる孤独、悩み」「青年の自立」「身近な人間の死を乗り越えていく」といったテーマを前作では主役格の7人に負わせていた。しかしこの作品では「桐山零」という主人公一人に全て背負わせている。

かなり重いテーマに挑んでいるのだが、喜怒哀楽をバランスよく書く作者の腕で、まったく読む側に重さを感じさせないものとなっている。

物語はまだ序盤であり、これから面白くなっていくところです。未読の方、是非一緒に応援しましょう!

「ハチクロ」ファンだった方、キャラクターの性格が前作に出てきた人たちと(良い意味で)ダブる部分があるので、とても楽しめると思います。

・「何かを取り戻していく優しい物語
『ハチミツとクローバー』で大ヒットをとばした羽海野チカの新作です。『ハチワンダイバー』『しおんの王』が現在進行形で注目されている「将棋マンガ」というジャンルへの作者の参入は正直やや意外でした。

主人公は幼いときに家族をなくした17歳のプロ棋士、桐山零。1巻では彼の棋士としての生活と、あかり・ひなた・モモの三姉妹との交流をメインにストーリーは進みます。

『ハチクロ』が青春の喜びと痛みをともに見せる作品であったのに対して、本作はコメディ部分で緩急をつけながらも、どちらかというと哀しい印象の作品です。零は多くのものを失ったキャラクターとして描かれており、彼を受けいれ居場所をつくってくれる三姉妹もまた家族をなくしています。

また本作は「才能」をめぐる物語でもあります。零が家族の事故死の後、養父である棋士に引き取られ、現在の一人ぐらしに至るまでを語るエピソードが本書のラストにおさめられています。このエピソードは「才能」がときに持つ者にも、持たない者にも等しく残酷なものになりうることを示しており、本巻の白眉だと思います。

『ハチクロ』ではあまり見られなかった、写実性の高い書きこまれた絵がときおりあらわれるのも興味深いです。前作とはちがった種類のリアルを見せようという作者の意志が感じられます。少女誌から青年誌に発表の場を移した点も象徴的です。

裏表紙には「様々な人間が、何かを取り戻していく優しい物語」と作品紹介がなされています。次巻以降、零たちが何かを取り戻していく姿を見守りたいと思わせる作品です。

・「すごくよかった…
ほんとにただただ良かったです。

ハチクロが好きで羽海野先生の作品なので買ったんですが

正直ハチクロの存在が私の中でとても大きくてこわかったんですけど、そんなこと全然なくてほんとに素晴らしかったです。

せつなくて、悲しくて

でも温かくて、かわいくて、笑えて…

羽海野先生大好き☆

ハチクロが好きな方はぜひ読んでみてほしいです

あと猫好きな私としてはP41のねこが寝てる時の効果音が「プスープス…」と「クスークスー」だったのが猫を飼ったことがないとたぶん解らない音だと思うのでそんな細かいところがツボ★あと所々にジ〇゙リのネタを持ってくるところもツボでした*

・「生きる道
羽海野 チカさんの作品は、人を切なくさせる力にあふれていると思う。

前作の「ハチクロ」の時も、そうだったけど、今作も随所に笑いを入れながら、各登場人物が抱く目の前の大きな問題から目を逸らさせない。前作と違う部分は多くの方が書かれている通りだと思う。でも、ハチクロのときから一貫して貫かれている人と人のつながりの大切さ、優しさ、そして残酷さというのを描いていると思う。

まだ一巻目なので、これからだと思うけれど、大いに期待できる作品だと思う。間違いなく2巻も買う。

・「カッコウのヒナの哀しみ
やられました。じわじわとやられました。主人公の零くんは、家族を失う孤独と、才能ゆえの孤独の両方に苦しむわけですが、それゆえの陶酔もヒロイックにかっこよく描く意図もこの作品には感じられません。一人の人間が自分の境遇や自分自身をを受け入れ、苦しみながらどう成長していくのか。それをきっと羽海野さんは描ききってくれると期待しています。才能がものをいう世界で、それを持つものと持たざるものの違いは残酷。内省的で心優しい零は、自分を、育ての親の本当の子供を殺し、巣を奪い、親をだまして生き延びるカッコウのヒナと捉え、激しく心を痛める。誰が悪いわけでもないのに、勝負の世界に身を置くがゆえに非情な運命をたどる一家。私は零ももちろんですが、まだチラとしか姿を見せぬ「香子」の孤独にも胸が痛みます。「アナタの居場所なんて何処にも無いじゃない?」と冒頭で零に吐き捨てた彼女こそが実は本当に居場所が無いのではないか。この二人の過去の関係も、これからの関係も気になります。

3月のライオン (1) (ジェッツコミックス) (詳細)

この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス)

・「戦中の日常が淡々と……あたたかいタッチがどこか切ない
舞台は戦中の広島。昭和19年2月、昭和19年3月――というふうにほぼ月単位で、こうの史代さんのあたたかなタッチで淡々と日常が描かれる。スクリーントーンを使わず、ペンだけで描いていくこうのさんの絵柄はどこまでもあたたかい。

絵が好きな「すず」は軍都・呉に嫁いでいき、そして少しずつ状況は重苦しくなっていく……。

とくに反戦を強調するでもない。説教臭くも押しつけがましくもない。極端な政治的バイアスがかかっているわけでもない。ヒステリックに反戦平和を叫ぶでもない。登場人物はおおむねみんな大らかで明るい。しかし、今から60数年前にこういう時代があったことを私たちはきちんと認識しなければならないと思う。明るく健気に生きる主人公たちだが、おそらくこれから下巻にはいると空襲や原爆なども描かれるのだろうと思う。

「夕凪の街 桜の国」で高く評価されたこうのさんのタッチがいま平和に生きる私たちに「戦争」というものの意味を語りかける。著者はそこまで意識してないかもしれないが、やはり戦争は避けるべきものだし、起こってはならないものだと私は思う。もちろん、戦争論はそういう情緒的なひと言で片づけられるものではないとわかっている。だがしかし、果たして戦争の是非を論じることに意味はあるのだろうか。

戦争は、この本で描かれているような、貧しくとも平和な日常を破壊するものなのだ。

世界では各地で戦争が起こっている。虐げられて立ち上がった戦争もあるが、大国がバックについている戦争もある。それらをここで論じようとは思わない。ただ、世界の片隅で起こっていることでも、その痛みを私たちは自分のものとして感じる努力をしなければならない――と、この本を読んで改めて思う。

・「淡々とすばらしい
わたしはこうの史代さんを「夕凪の街 桜の国」で知りました。こうのさんの漫画はトーンをつかわず淡々と話が進みます。まるで日本昔話のような感じ、と言えばいいのか。説明しにくい独特ですばらしい空気感を醸し出しています。ゆったりと時間をかけて読むのが合う漫画でしょう。

・「大ごとじゃ思えた頃がなつかしいわ
戦前戦中、広島から呉に嫁いだ主人公の日常の物語。

1話につき半月ないし1ヶ月程度の時間経過で物語は静かに進んで行き(その出来事があった月が「19年2月」「19年3月」とサブタイトルになっている)、幸せも苦労もある普通の暮らしの中に戦争がゆっくりと溶け込んで来てしまう様を丁寧に描く。

けして明るいものでないだろう結末の想像を常に頭の片隅に置きながら、世界のあちこちのわたしたちは物語を楽しむ。

第9話「19年5月」の話の中で嫁ぎ先の義母が昭和6年に義父が失業したときのことを「大ごとじゃったよ  大ごとじゃ思うとったあの頃は  大ごとじゃ思えたころがなつかしいわ」と振り返るシーンがある。

その19年5月もすぐに過去になるのだろう。「20年8月」がゆっくりと近づいてきている。

今に続く悲劇と警告。「夕凪の街 桜の国」から「さんさん録」をへて新たに挑む新境地。

・「どんな時代だって輝いている
こうの史代さんの作品を最近読み出したのですが、ジワジワ来ます。派手さはないけれど時間が空いたとき、ペラペラとめくってしまいます。この作品は戦時下の広島県呉市にお嫁に行った、すずさんが主人公です。のんびりした彼女とやさしい夫、そのほか優しい人たちに囲まれている生活漫画です。…でも直接的な描写はありませんが、やはり戦時下という空気を描いています。

説教くささなど微塵もない作品です。そのぶん読み終えた後に、楽しさに満足した気持ちと寂しさが混じる良い作品です。

・「戦中を生きる人々 未来への希望
「夕凪の街 桜の国」の作者による 戦時中の廣島が舞台のコミック …と書いたら 皆さんは 暗い漫画を想像されるかも知れない

今のところ 作品の主題は すず という女性が送る日常 「戦中の暮らし日記」だろうか

この上巻には 昭和9年1月から 19年7月までを収録

幼少時の不可思議な体験 少女の胸の内に芽生えた ほのかな恋 十年後 晴着に身を包み 呉へ嫁いで そっと愛が育まれていく日々…

では 明るいだけの漫画なのか、と問われると 答えは否である

「海軍」「物々交換」「配給」 「千人針」「挺身隊」「建物疎開」ほか 軍縮条約による海軍工廠での人員削減 呉では初の「空襲警報」などの言葉から 物語の背景も見えてくる

登場人物たちは 日本が敗戦国になる事を呉の町が焼き尽くされてしまう事をまだ誰も知らない

暗さだけでなく 明るさもあって当然なのだ誰しも 未来への希望が胸にあるのだろう

おっちょこちょいだが笑顔を絶やさず 健気に生きている主人公も 続刊では戦禍に巻かれてしまうのだろうか?

歴史に基づいて考えても尚 私は彼女に 笑顔でいて欲しいと願う

この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス) (詳細)
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