OK Computer (詳細)
Radiohead(アーティスト)
「このアルバムが出て、はや10年」「KID A以前の話」「超名盤だけど...」「ノイズの騎士」「崩壊」
The Stone Roses (詳細)
The Stone Roses(アーティスト)
「伝説!」「石と薔薇 ☆パンクとダンスへのロマンティシズム的解釈☆」「炭鉱の中のダイヤモンド」「ギターポップの名盤」
Die Mensch Maschine (詳細)
Kraftwerk(アーティスト)
「ロボット・ポップ!」「テクノファン必携!」
Ashes Are Burning (詳細)
Renaissance(アーティスト)
「大仰さが加わる前の純粋な美しさ」「Art-Rock,Prog-Rock」「彼女ららしい音楽性を確立した初期の代表作」「彼らの最高傑作といわれることも多いアルバムです」
Innervisions (詳細)
Stevie Wonder(アーティスト)
「ソウルミュージックの金字塔」「神懸かりな作品」「レコードアルバムの最初に購入したものです!」「超えるものを聴いたことがない」「最高」
What's Going on (詳細)
Marvin Gaye(アーティスト)
「ソウル史上最高傑作」「愛の贈り物」「長々と書くつもりはない単純に」「確かなLOVE&PEACE」「至上の名作」
The Dark Side of the Moon (詳細)
Pink Floyd(アーティスト)
「決して難解などではない。」「音楽史上の名盤中の名盤」「するめ」「大傑作!」「もっともピンクフロイドらしいアルバム」
Music from Big Pink (詳細)
The Band(アーティスト)
「リチャード・マニュエルに捧げるレビュー」「若者よ、騙されたと思って聴いてみろ!」「ロックの最高峰」「音楽の本質を求め続けた5人の賢者たち」「最強無敵のアルバムタイトル」
English Settlement (詳細)
XTC(アーティスト)
「ブリティッシュ・ロックの最高傑作」「誰かを救う音(おそらく)」「イギリスの80年代ロックポップ最高作。」「エクスタシ」「ALTERNATIVE ROCK,NEW WAVE」
Presence (詳細)
Led Zeppelin(アーティスト)
「問答無用のハード・ロック・アルバム!」「問答無用の傑作」「金字塔」「ZEP・孤高の最高傑作!」「ハードロック」
Rubber Soul (詳細)
The Beatles(アーティスト)
「曲がすばらしい。」「エバーグリーンな輝きを放つ格調高いマスターピース」「ラバー・ソウル」「アイドル・ビートルズの禁断のアルバム」「分岐点」
フーズ・ネクスト+7 (詳細)
ザ・フー(アーティスト)
「70年代の幕開けを告げる名盤」「文句なしのプラス7!」「100点+α」「70年代幕開けの作品」「キャリアの頂点」
Ziggy Stardust (詳細)
David Bowie(アーティスト)
「and he was alright the band was altogether!」「5年間」「屈折する星屑」「かっこいいです」「今までいったい何回「ジギー・スターダスト」が出ているだろう?」
「いいじゃない!!」「後期の傑作」「Hot Space, Let's Go!!」「やっぱり、いい!」「凄くいい!!!裏QUEEN?」
Automatic for the People (詳細)
R.E.M.(アーティスト)
「ベスト」「人生捨てたもんじゃない。」「世界の最重要バンドへ!」「彼らの傑作アルバムの1枚」「壮大で名盤」
Hot Rats (詳細)
Frank Zappa(アーティスト)
「妖しく気持ちいい」「No1.Guitar Zappa Album◎」「メロディアスでジャズテイストの傑作」「なんじゃあこりゃ・・!!」「ザッパ入門」
Tattoo You (詳細)
The Rolling Stones(アーティスト)
「案外捨て曲なし」「刺青の男はA面とB面。」「アルバム後半のバラード攻勢に感動」「コンプリート!」「START ME UP」
「Steely Dan渾身の代表作」「素晴らしいアルバムジャケットに感謝を込めて」「もし無人島に1枚だけCDを持っていって良いなら」「匂い立つダンディズム」「完璧と言う言葉に相応しい」
「ルーツと最先端。」「ごちゃまぜサウンド」
ディシプリン(紙ジャケット仕様) (詳細)
キング・クリムゾン(アーティスト)
「旧弊なファンを痛快に裏切り続けた問題作」「ニュークリムゾン、スタート!」
・「このアルバムが出て、はや10年」
当時の世界情勢、イギリスの社会状況を反映し、音楽によって現実世界のヘドロのような状況を表現した作品。90年代後半から00年代前半にかけてのエレクトロニカ、ポストロックの活況の原点にもなったポリフェリックなロック・アルバム。シューゲイザー、ギターロック、エレクトロニカなどを分解、脱構築し、ブリットポップ以降のUKロックの指標。
・「KID A以前の話」
20世紀が終わりに差し掛かった頃、多くの人がこのアルバムを90年代のベストに挙げた。とにかく当時は、猫も杓子もOKコンピューターだった。ファンに限っても、このアルバムが圧倒的であるという認識が通低音であったと思う。ただ、現在ではベンズの評価が前よりも上がった感がある。だからこそ、このアルバムをフラットな感覚で楽しめる気がする。時代と共に変化してくレディへのようなバンドは、時代によってベストと思えるアルバムが変わっていくのではないだろうか(例えばビートルズのように)。まずはベンズから買うべきだけど、とにかく時代を作ったアルバムなので、この値段なら買って損は無いでしょう。
・「超名盤だけど...」
~いわずとしれた超名盤ですけれども、私にはこのアルバムが何故一般受けしたかわかりません。すごく地味だし、爽快感など皆無です。誰もが口ずさんでしまうような必殺メロディーもありません。下手すれば一部の音楽ファンがひっそりと聴いているだけの、もっと言えばファンからも支持を得られないような、~~マイナーなアルバムにもなりえたんじゃないかと思うほどです。誤解されないように書きますが私は、トムヨークのディープで孤独な精神世界を美しく表現したこのアルバムが大好きです。UKの最高傑作とも思います。ただ、非常にマニアックで、前作のthe bendsの方がよっぽど一般受けがいいと思うのですが。~~世紀末の暗い世界観がRADIOHEADを選んだのでしょうか?~
・「ノイズの騎士」
1997年発売、Radioheadの3rdアルバム。ジョニー・グリーンウッドのロバート・フィリップばりのリードで始まる『Airbag』。トム・ヨークのアコースティック・ギターで蠢き出す『Paranoid Android』。アコースティク・ピアノで始まり、トム・ヨークのファルセット最高潮の『Karma Police』と名曲がめじろ押しだ。コンピューター音声やノイズを随所に織り込み、既存のロックの概念を覆す実験性の高いサウンドは、ブライアン・イーノが作り出した一連のノイズ系・効果音系音楽をはるかに進化させている。それはまるでノイズやコンピューターを子飼いにし、対話しながらサウンドを構築しているノイズの騎士だ。『Fitter Happier』などはまるでビートルズの『レボリューションNo.9』をすら思い出させる。
1990年代を代表する大傑作。
・「崩壊」
RADIOHEADのRADIOHEADたる地位を確立した(してしまった)3rd。当時の彼らにとってはお荷物になってしまいましたが、作品のクオリティはまさにモンスターと呼ぶに相応しい、尋常ではない高純度の音楽の結晶です。"THE BENDS"の方法論からの決別、そして"KID A"という新たな地平へ向かうまさにターニングポイントでした。
#1"Airbag"のイントロのギターは、まるで今まで保たれていた均衡を一気に崩壊させるかのようでした。何かが崩れゆくその瞬間を捉えたような切迫感と浮遊感、そして不安感。僕にとってこの曲はあまりに偉大過ぎました。おかげで僕にとってのRAIOHEADはいまだに"Airbag"です。チェロと共にジョニーの歪んだギターが印象的なメロディを低音弦で奏で始めるあの瞬間は、まさにカタストロフィです。そしてサンプラーでめちゃくちゃに作り込んだドラムと、バラバラにちぎれたベースラインは他のどこにもないようなグルーヴを生み出しました。歌詞もあまりに完璧で、非の打ち所がありません。エンディングはイントロを上回る高揚感で行き場のないエネルギーが飛び交います。この素晴らしいアルバムのリードトラックとしては充分過ぎるインパクトとクオリティでした。
#2"Paranoid Android"の組曲形式に則った執拗なアレンジ、劇的な展開はこの作品をモンスターアルバムにするのにどの曲よりも貢献した(してしまった)と言えるでしょう。ジョニーのギターが縦横無尽に楽曲を切り裂きます。#4"Exit Music"の息が詰まるようなトムの歌声。静かなアコースティックギターの弾き語りで始まるこの曲は、徐々に熱を帯びながらフィナーレへ向けて異形の情愛、いびつな感情を吐露すると共に天へ昇り詰めていきます。ファズベースの重苦しいサウンドが凄まじい。#5"Let Down"では左右から語りかけるトムの歌声、シンセの紡ぐ無機的な表情、その全てが「移動」していって、同じ場所に留まることを許してくれない。おそらくはアルバム中でも最も美しい楽曲だと思います。#6"Karma Police"のブレイクはThe Beatlesの"Sexy Sadie"と全く同じコード進行で、フォークソングとしてアルバム中でも妙な存在感を放っています。最後のリフレインは本当に素晴らしい。#8"Electioneering"はまさにジョニーの独壇場で、始終キレっぱなしの彼のギターがこの曲を生かしている。強烈な焦燥感に駆られたロック・チューン。#10"No Surprises"は皮肉の極みとも言える歌詞とあまりにも美しい子守歌のようなメロディがやりきれない思いを伝えてきます。鉄琴の使い方が印象的。#12"The Tourist"がこの作品の幕引きを静かに執り行います。トムの咆哮と、ジョニーの余力を全て絞りきったかのようなギターソロが楽曲を思い切りかきまわし、静寂の中この作品は終わりを告げます。
アルバム全体を覆う異常な緊張感といい、終始しっかりと貫かれたサウンドの統一感といい、この種のギターロックの作品としては間違いなく頂点を極めたものだと思います。死ぬまで聴き続けます。
・「伝説!」
89年にリリースされたデビューアルバム。これに対するイギリスでの反応はとても早く、マンチェスター・ブームを引き起こし、更にはその年のベスト新人賞に選ばれたくらいなんです。今聴き返しても古いと感じさせないそのメロディーには感心を通り越してしまうほどのものがある。彼らには『光』とか『透明』と言ったような言葉がしっくり来る。
ブリティッシュの流れは充分に組んでいると思う。60年代、ビートルズやゾンビーズを彷彿させるようなメロディーを持ち、なおかつ80年代のダンス・ミュージックの要素を上手く取り入れている。彼らはそれ以上に、彼ら独特のグルーヴ感があった。ホント1度聴くと、このサウンドは病み付きになります(笑)
押し寄せてくる音の洪水。大音量で聴くと、ほんとに気持ち良いんですよー!興味のある人は是非聴いてみて欲しい。Waterfall・ELEPHANT STONE・MADE OF STONE・FOOLS GOLDなどは、特に好きな曲です!!でも、ローゼスの曲、どれも大好き!!!
・「石と薔薇 ☆パンクとダンスへのロマンティシズム的解釈☆」
1曲目“憧れられたい” こんなに短い4分52秒があるのなら、人生に対する意味なんていらない。無駄を排除し、効果的な華やかさのみを添えるギター。波のように自由にうねるベース。覚醒のボーカル。そして、ストイックなまでに核心をついたドラムとバックボーカル。この1曲目は、アルバムの全編を物語る。このアルバムは、90年代のみならず2000年代以降をも予感させる。手にし、耳にしたいだけでなく、失いたくない音楽。
・「炭鉱の中のダイヤモンド」
北イギリスの炭鉱の中から、こんなダイヤモンドが生まれ出るとは。このアルバムはまさにダイヤモンドである。グループ自体が後に、このアルバムで描いた軌道から道を外れてしまっただけに、よりいっそうそう思える。曲の一節一節が生き生きとしており、ギターはたくましく奏でられ、詞は率直に語りかけてくる。
マンチェスターのような腐りかけの産業都市に生まれた事についての憤怒と絶望や、そこからの脱出の欲望を。
I wanna be adored を聞くと未だにどこかに飛んでいきそうになる。
・「ギターポップの名盤」
本作、やたら「ロックとダンスの融合」「アシッドロック」「マンチェスタームーブメントを生んだ奇跡の名盤」などとガイド本なんかで書かれているもんだから、期待して聴いてみたら、普通のギターポップじゃないか。どこにもダンス色などない。シングルはダンスビートが強調されているが、本アルバムではジョンレッキーがまとめているため、ダンス色なしの地味バージョンでシングル曲も収録されている。本作はマンチェスタームーブメントの名盤とされているが、そのサウンドは意外にもマンチェスタームーブメントを殆ど体現していない。当時のマンチェの雰囲気を味わいたいなら、ハッピーマンディスやインスパイラルカーペッツやシャーラタンズの初期作を聴くほうが、イメージがつかみ易いでしょう。まあ典型的マンチェサウンドでないからこそ、ここまで生き残っていると言えるかもしれないが。ロックの歴史を変えた奇跡の一枚・・・とそこまでベタ褒めするほどの作品ではないと思うけど。同時期の作品ならハッピーマンディズのアルバムのほうがグルーヴを感じるけどなあ。
・「ロボット・ポップ!」
ボーカルのエフェクターのかかり具合がイングリッシュバージョンと違うのが‘売り’。ロボット・ポップ炸裂状態で、プログレ脱皮を目指した意欲作(ちなみに日本盤のライナーノーツは、なんと伊藤政則氏!)。ベースラインがアイデアだな~と思わせます。
・「テクノファン必携!」
YMOのデビュー当時の赤い人民服というのはこのアルバムに影響を受けているというのが有力説のようですね。YMOの初期のアルバムにはこう書いてありました。「あのクラフトワークが驚いた!黄色魔術楽団!」
このドイツ語バージョンのWer sind die roboter.(ビアー ジントゥ ディー ロボテル)というのは何となく字余りです。多分英語版が先で、メロディーラインは英語版に合わせたんでしょうね。でもドイツ語独特の強い語尾の発音はカッコいいです!
シンセサーザー音楽と言えば、ワルターカーロスなどの先人があるわけで、スイッチドオンバッハなど今聞いても名作です。映画トロンの音楽もすばらしかった。でも彼?というか彼女はどちらかと言うとスタジオミュージシャンで、ライブもこなすバンドと言えば、このクラフトワークが先駆者です。 しかもアナログ楽器を一切使わず、音声もボコーダーで完全機械化された人類発のアルバムが、このDie Mensch-Maschineなわけで、1970年代の半導体による集積回路の実現があって初めて実現されたものと言っていいでしょう。
・「大仰さが加わる前の純粋な美しさ」
後にオーケストラが加わり、大仰な作風へとシフトしていきますが、この時点ではオーケストレーションは殆ど目立たず、シンプルな作りです。その分、アコースティックギターの音色とアニーの歌声に純粋に酔える作品ともいえます。 音の仕掛けは少なくとも、楽曲の質は歴代最高かもしれません。イングランドの深い森を思わせる芸術性に満ち溢れた名曲が6曲並びます。ラストを飾る“Ashes Are Burning”は、びゅうびゅうと冷たい風が吹き荒れるような景色の中、ひしひしと感じるのは、透き通った空気の美しさ、もしくは焚き火のささやかな温かさ、といった雰囲気を持った、歴代最高傑作です。
・「Art-Rock,Prog-Rock」
英国プログレは70~75年に最盛期を迎えている。このアルバムもやはりそう。ロックがまだまだアートしていた時期。たしかにこのバンド、いろんなエレメントを消化して楽曲を組み上げている。ニューエイジでいまさかんなワールドミュージックを引き込むことである。そんな隠し味を持ちつつアルバムの完成度+楽曲の充実がここに提示された。これを聞くとのどかな田園風景を思い描いてしまう。ラナレーンだってやはりこれから影響されているはずだ。キーワードは『エレガンス+田園風景+プチノーブルな雰囲気』。10点中9点
・「彼女ららしい音楽性を確立した初期の代表作」
73年発表の4作目。前作は名曲揃いだったが、オリジナル・ルネッサンスをなぞったかのような習作だった。本作では彼女ららしいポップな側面が開花しており、タイトル曲のようなグループの代表曲も生まれている。このアルバムでのメンバーはアニー・ハズラム(vo)、ジョン・タウト(k)、ジョン・キャンプ(b)、テレンス・サリヴァン(Dr)の4人となっており、大半の曲を作曲して、ギターで参加しているマイケル・ダンフォードは正式には加入していない。前作までは関与していたジム・マッカートニーも本作からは関わっていないようだ。従来通りのフォーク/クラシックを消化した素晴しい楽曲が並んでいるが、アニーの高音を活かした一際メロディアスな2.が光る。ちなみにタイトル曲のエンディングで素晴しいギターを聞かせるのはウィッシュボーン・アッシュのアンディ・パウエルである。全体的にはややあか抜けない雰囲気はあるものの、名盤としての貫禄は十分。初期の代表作としてお薦めしたい。
・「彼らの最高傑作といわれることも多いアルバムです」
代表曲tr6を含み、彼らの最高傑作といわれることも多いアルバムです。それだけに、サウンド面は非常に充実しており、ジェネシスらにも通じる美しく、叙情的な曲調に乗せて、泣きのg、シンフォニックなkeyにタイトなリズムセクションが絡み、聴き応えがあります。ただ、このバンドの評価・好き嫌いが分かれるのは、このバンドの顔と言うべきアニーハズラムのvo。彼女のあまりにも澄んだvoを、このアルバムの美しさを増していると見るか、緊張感を減じていると見るかで評価が分かれると思います。個人的には、彼女のvoで、緊張感あるプログレが、美しいフォークミュージックになった感があるので、星4つ。ドラマチックで緊張感あるプログレサウンドをお好みの方にはあまりお奨めできないアルバムです。
・「ソウルミュージックの金字塔」
リトル・ステイーヴィーと呼ばれていた少年が、前作「迷信」で一気に”ビッグ”となり、今度は”神”に近いところまで行ってしまった、時代やジャンルを超えた傑作。⑤はマイケル・マクドナルドが、⑦はバーブラ・ストライザンドがカバー。(他のアルバムからは「迷信」のBBA、「AS」のジョージ・マイケル&メアリー・J・ブライジ、等々あげればキリがない)彼は弦楽器意外は何でもこなしますが、曲によっての適材適所な人選はさすが。②のDean Praks、David"T"WakerのE・ギター&A・ギターのコンビネーション、⑨ではWillie WeeksのBでのナチュラルなグルーブ。でも、なんといっても名機Arpでの絶妙な上モノ、moogの超有名ベースラインは必聴モノ(1音ずつしか出なかった当時のシンセは、なにせ音が太く、存在感がある)。アメリカのヒットチャートはラップ全盛。でも、ここに歌われている普通の黒人の生活の厳しさは、貧富の差が年々大きくなるこの国では、かえって悪くなっているのではないだろうか。聞く度にそう考えさせられる。
・「神懸かりな作品」
Stevie Wonderの最高傑作とも言われる作品。前作"Talking Book"にて成功を得た彼が相当ストイックな環境と覚悟で制作に臨んだ事が音源を通しても伝わってくる。実際この時のStevieは自分自身を世間から隔離した環境の中で、眠るのも惜しいと言うほど音楽漬けの生活を送っていたという。"Talking Book"というアルバムは全ての曲自身が輝きを放ち、尚且つポップセンスに溢れた作品であった。それに代わって今作の"Innervisions"は勿論1曲1曲のクオリティも素晴らしいが、アルバムトータルで見てコンセプチュアルで一貫した輝きに満ちている。曲やアルバムの完成度の高さ、そしてStevieのスピリチュアルなメッセージ。ジャンルの枠に捕われない沢山の音楽の要素が1枚に凝縮した密度の濃い作品だ。
作品全体にピンと張り詰めたような空気が漂い、フィジカルな強さから生み出されるタイトなリズムと破壊力のあるサウンドが洪水の様に押し寄せてくる。そのサウンドは中毒性のある快感に満ちたサウンド。そして極めつけはセンチメンタル溢れる世にも美しい楽曲が上手くその間に落ち着き、アルバムにスピリチュアルで神聖な空気を醸し出している。オープニングから強烈な緊張感の溢れる"Too High"。静謐で神秘的なバラード"Visions"。ファンキーだけれど何処か危険な香りが漂う"Living For The City"。心の琴線に触れるような優しいサウンドが溢れる"Golden Lady"。全てのリスナーをハイにしてしまう"Higher Ground"。この流れは正直度肝を抜かれてしまう。
僕はStevie Wonderの数多くの曲の中で、このアルバム収録の"Golden Lady"が一番のお気に入り。何故かこの曲を聴くと自分の淡い思い出とリンクして切なくなってしまう。気だるいシンセサイザーの音が心の柔らかい部分を突いてくる。
・「レコードアルバムの最初に購入したものです!」
名前は、知っていたのですが、このアルバムが発売され、ラジオの特集を聞いて、レコード店にすぐに行き、購入したのがこれです。どの曲も良く、特に、彼が吹くハーモニカはなんとも言えずカッコ良く!自分で曲を書き、演奏もする、限りない才能と可能性を感じました。個人的に好きなのは、TOO HIGH、GOLDEN LADY、DON'T YOU WORRY 'BOUT A THING、HE'S MISSTRA KNOW-IT-ALLが大好きです。前作(TALKING BOOK)からの3作が私にとって、スティービーの最も好きな時期の作品達であり、その中でも本作は最高傑作だと思います。購入して20年以上経つ、今もその思いは普遍です。彼のアルバムを一枚と言われると間違いなく、これです。お勧めします。賞味期限は永久です!!
・「超えるものを聴いたことがない」
70年代の彼にはおそらく現世の音楽ファンのために過去の偉人が摂り付いているに違いない。先日のライブではいきなりToo HighからスタートしHigher Groundまでメドレーで生演奏を聴かせてくれた。20年以上何千回このアルバムを聴いてきたものとしては言葉にならぬ感動であった。当時スティービーはほとんど寝ることもなく数ヶ月このアルバム製作に没頭したという。しかも完成直後味覚を失う大事故に遭う。暗示的スピリチュアルな曲がメドレーで歌われている。前作および後の2作もすばらしいが他のアーティストの作品も含めアルバムとしてこれを超えるものを聴いたことがない。POP,POCK,R&Bに興味のあるあらゆる人に聴いてほしい20世紀の遺産である。
・「最高」
「Too High」でいきなりこのアルバム世界に引きづりこまれて、以降「Visions」から「Living for the city」、「Golden lady」に流れるあたりに感動し、録音はとても30年以上前のものとは思えません。これからも永久に聴き続けられていく作品であることに間違いありません。
・「ソウル史上最高傑作」
マーヴィン・ゲイの最高傑作はベストセラーとして長く売れ続けているが、今回はとうとうでジタリ・リマスタリングされて破格の価格で再登場。21世紀以降の様々なアルバムと聴き比べても目劣りしない他、アイデアが非常にエヴァーグリーンで全く色あせていないので、古い作品を聴くつもりで聴かなくても充分に楽しめる。長いことモータウンレコードのお抱え作家陣のプロデュースでヒットを連発していた彼だが、今回はセルフプロデュース。ここから魂のマーヴィン・ゲイの快進撃がスタートする。アルバムとしては最後まで一続きになっており、まるで絵巻のようなアルバム。ラストでは再び最初のWHAT'S GOING ONのコーラスが流れ、ループするようになっている。途中もまるでメドレーかMIX CDのような曲の繋がり方が、今でこそ誰もが行っているインタールードを交えた曲の繋がり方の原型とも言える手法だ。70年過ぎにこれをやっていたマーヴィン・ゲイはさすがだ。アレンジはかなり豪華で、沢山のコーラス隊がいるのでゴスペル的で、楽器のバリエーションも非常に多い。自らの多重コーラスも聞き所。やはりこの時代に多重コーラスを取り入れていた点も特筆すべき点だ。今活躍しているシンガー達では手も足も出ないほどのずば抜けた傑作をどうぞ。
・「愛の贈り物」
今年で亡くなって20年、余りにも悲劇的な死を遂げた。マ-ヴィンステ-ジ中にデュエット相手のタミ-テレルの死、身内がベトナムから帰還兵としてベトナムの戦乱の話を聞かされて、其れまで、愛とセックスをテ-マに歌ってたマ-ヴィンが反戦的なメッセ-ジ、環境問題、1曲目のWHAT`S GOING ON 歌詞に 母さん こんなに多くのものが、貴方に涙の雨を降らせるんだね、同胞よ仲間が次々と死んでゆく、だから 今 ここで 愛を降り注ぐ方法を考えよう、6曲目のMERCY MERCY ME トヨタ ラウムCMで流れている名曲--歌詞は、なんて事だろう大地も空も熱で覆われてしまっているんだ、この地に生息する動物達や鳥達は瀕死の状態 何て事だろう 何もかもが昔と変わってしまった。この作品は社会問題に対するマ-ヴィンからの提言全人類的な愛をテ-マにした。音楽史に残る名作です。マ-ヴィンを知らない
人はこの作品から聴く事をお薦めします。
・「長々と書くつもりはない単純に」
慈愛に溢れている。勿論歌詞もそうだがこのアルバムを聴いてると、音からも滲み出てくる様にさえ感じる。言葉では説明できない感覚を是非味わってほしいと思う。
・「確かなLOVE&PEACE」
R&Bの最高峰で、20世紀のポピュラー音楽すら代表するような名盤。発売から35年以上たった今でも古臭さを感じず聴ける。難解な音楽にはあることだが、聴きやすい音楽においては奇跡的な事だと言える。
最近LOVE&PEACEという言葉が大分安っぽくなってしまった気がする。だがこのアルバムはその高尚なメッセージを見事に、かつ真摯に具現化している。ベトナムから帰還した兵士の視点(を想像して)で描かれたという詞は一貫して反戦・人種差別撤廃といった社会問題を扱い、深い愛をもって語りかける。全世界を俯瞰しているかのような印象を受ける。徹底して「強者」の立場から語られていたロックの土壌には熟さないテーマであった。
それだけではない。技術が進んだ現在でも音楽的に古臭くならないのは、当時最先端の録音技術を利用したことと、その完成度の高さに起因する。LPのAB面それぞれでメドレー形式をとっていて、まさに一枚のアルバムとして聴ける。曲はもちろん名曲揃い。特筆すべきは所々で繰り返される1曲目「What's Going On」の一節。本作がコンセプトアルバムであることを示す。最後1分半Repriceのように収録されている一節は、その発想とともに非常に印象的だ。
20世紀の音楽的遺産。そのメッセージとともに深くかみしめたい一枚だ。
・「至上の名作」
この作品は、不滅の傑作です。繊細な感覚が精巧な音作りの中に昇華されている魂の一枚です。これを聞かねば、ブラックミュージックは語れません。いやいや、ブラックミュージックという範疇に留まらない音楽史上の金字塔たる作品といえます。
・「決して難解などではない。」
プログレのみならず、ロック史上に残る名盤。プログレ=難解とよく言われるが、決してそうではなく、このアルバムを聴いてみてほしい。意外と聴きやすいのだ。心臓の鼓動から始まり、一気にフロイドらしい幻想的なサウンドの一曲目、騒々しいチャイムの音で始まる3曲目、幻想的な世界へと連れて行かれる4曲目、ギルモアのギターが炸裂する5曲目、サビの盛り上がりがすごい6曲目、印象的な歌詞で終わるラストと全ての曲がつながっていながら一曲一曲自体の完成度も完璧で、あっという間に聴きとおせてしまう。このアルバムを当時のアメリカ人達はレコードが擦り切れるまで聴き、また買いなおすということを繰り返していたらしい。そんなこんなでこのアルバムは全世界で3000万枚を超すまさに「狂気」ともいえる売上を記録し、ピンク・フロイドは世界で最もレコードを売るグループになった。しかし、このアルバム以降メンバー間の亀裂も深まり、またこの驚異的な売上によっていろいろ悩むことになってしまう。皮肉にも彼らは聴き手ほどの幸せを得られなかったということだ。
・「音楽史上の名盤中の名盤」
このピンクフロイドのアルバムが名盤中の名盤である ことに異議を唱える人はまずいないでしょう。アルバム全体でひとつの曲とも言えるし、独立した曲の集合体でもあります。CD時代になってLPのCD化が行われましたが、その時に真っ先にCD化されたのが本作品だったのです。当然と言えば当然なのですが、名盤の証と言えるでしょう。また、ピンクフロイドは、プログレッシヴロックの頂点にたつバンドのうちのひとつですが、決して難解なことはやっていません。むしろ取っ付きやすいほうではないかと思います。それゆえあのプログレ不毛の地アメリカでも絶大なる人気を誇っていたのです。このアルバムは、気に入った曲のみ聴くのもいいのですが、できれば通しで聴くのがベストな聴き方だと思います。ピンクフロイドの音世界にどっぷりつかって、時の経つのも忘れてしまうはずですよ!
・「するめ」
聞けば聞くほど味がでるのがこのアルバム。BGMとしてではなく、大きめのヘッドフォンやオーディオルームを使い、大音量でまっすぐ前を向いて聞いてください。1度2度3度4度と聞くたびに心にしみてきます。アルバムとして聞いてほしい。月の裏側が見えるかもしれない!
・「大傑作!」
本作は、録音に九ヶ月もの長き時間を費やしたが為に、その完成度はハンパなものではなくなってしまい、結果フロイドの代表作と言うよりはロックの名盤としてのステイタスを与えられることとなりました。それはリリース後、1988年にチャート圏外になるまでに連続724週に亘ってビルボードのチャートトップ200に居座り続けるというモンスターセールを記録した点でも立証されていることでしょう。光の屈折を表現した神秘的なジャケットの中に広がるのはリスナーの想像力をあらゆる面において喚起する一大ロックスペクタクル。アルバム全体の完成度という点では、このアルバムを凌駕するものはこの世には出ていないと言えます。間違いなくロックの名盤です。
・「もっともピンクフロイドらしいアルバム」
好みの問題を言えば、アニマル、あなたがここにいて欲しい、のどちらかをベストとするが、やはりアルバムとしての完成度、ほかに何も聴いたことの無い人にとってのインパクトを考慮すると、一番に来るピンクフロイド作品である。肩肘を張らず、なんとなく聞いていれば、突如涙がこぼれるときが来るだろう。これは、人間にやさしい作品である。これは、あなたの痛みを、隠された痛みを暴き出し、洗い出し、清め、癒す。あなたが英語がわからない人であるなら、彼らの音楽を聴くには幸せかもしれない。基本的に「音」に全てをこめる彼らの作品は歌詞を不必要とする部分が大きいからである。特に何かを意識する必要は無い。それこそ台所仕事や、休日の午前中のぼんやり時間のBGMに最適な、無意識に聞くための音楽である。そして、無意識に入り込み、無意識を解析し、無意識を洗う「フロイド」的なアルバムである。
・「リチャード・マニュエルに捧げるレビュー」
こいつは、とても重たいアルバム。レコードをターンテーブルに載せるのさえ重く感じられた。それにもかかわらず、毎日のように聴いてしまう。
・「若者よ、騙されたと思って聴いてみろ!」
最初にこのアルバムを聴いたのは、24歳頃だったと思います。普段聴いていたアルバムとは明らかに違う、淡々とした曲ばかりが並ぶアルバムだなあ・・・と思ったのですが、妙にはまってしまって・・・いまだに、このアルバムのどこがそんなに好きなのか、きちんと分析できないのですが、朝に晩に、このアルバムばかりかけて、暮らしていた時期がありました。「疲れた生活の果てに・・・」みたいな印象もあるけど、決して、ワビサビだけのアルバムってわけじゃないし、淡々とした中にも何かが詰まっているというのでしょうか、単純に、「こういうものです」と言い切れる中身じゃないのです。20年弱、聴き続けて、いまだに新しい発見がある、奥の深いアルバムです。おそらく、最近のロックばっかり聴いている人が聴いても、心惹かれるものがあるんじゃないかと思います。別にこのバンドが誕生した歴史的背景など、なんにも知らなくていいから、「騙されたと思って聴いてみな!」と若いリスナーに聴かせてやりたい一枚です!
・「ロックの最高峰」
ジャニスもビ-トルズもスト-ンズもディランも好きだった. だけど,このアルバムを聴いた時の衝撃は物凄かった. 無骨なまでにシンプルで不器用な音作り,でも心にズンズン沁みてくる. 幾つかのバンドのアルバムの中で最もバンドらしく,そして精神性が高い. おそらくロック史上最高の名盤.
・「音楽の本質を求め続けた5人の賢者たち」
結論から言えば、派手さはないがゆえの実に味わい深い名盤である。痛々しいほど切なさが伝わってくる①…ロマンティックな曲調とソウルフルな歌いっぷりが見事にブレンドされた③…多くのアーティストにカバーされ語り継がれし名曲⑤…ゆったりとしたメロディーが心地よい⑦…無国籍なキーボードで幕を開ける⑧…子守歌的な趣きの⑨…天上の響きを思わせる煌めきを放つ⑪…簡単に各曲の印象を述べてみたが、正直筆舌し難いほどの魅力…強いては聴き手の意識も問われる一枚だと思う。ただ一つだけ断言出来るのは、大衆音楽が産業化・商業化しつつあった時代に、本質を見据え、求め続けて旅をする5人の賢者たちが存在した…という記録が、この一枚に提示されているという真実である。尚、ボーナストラックについては原盤に敬意を表し、コメントは控える事にする。心して聴いてくれる事を願う…You shall be released…。
・「最強無敵のアルバムタイトル」
BANDの伝説のデビューアルバム。ディランとのビッグピンクでのセッションとの共通項も多くロック黎明期の貴重な財産です。ここでの楽曲はどれもこれも力強くかつ一生懸命さの大切さを教えてくれる気持ちになります。これもこのアルバムが永遠に語り継がれる大きな要素だと思います。最近のリマスター版を聞くとシンプルでありながら実はその裏で凄い凝った音作りがされているのに気づきました。まだまだ僕はこのアルバムから抜け出せそうもありません。それにしてもこのアルバムタイトルは凄い!翌年にビートルズがアビーロードを出したけどヒントは絶対これですよ。
・「ブリティッシュ・ロックの最高傑作」
ビートルズのサージェント・・・を彷彿させるアルバムであり、それを超えた作品である(私的に)。当時は今ほど評価されずマニアックな人だけが支持していた。どうしてこんなにファンが増えたのだろうと不思議に思うが、やっと本物が理解される世になったのだろう。昔はブリティッシュ・ロックと言えばポリスが1番という人が多く、XTC派としては悔しい思いをしていたのに、その時の人は今いずこに。このバンドのすばらしいところはビートルズの影響を受けながらも物まねに走らず、常にオリジナリティーを追及しているところにある。これは現在のバンドではブラーに引き継がれている(XTCなしではバンドスタイルも多少変わったのではないかと考える今日この頃)、ただオアシスはビートルズの影響を受けすぎていまいちオリジナリティーにかける部分があるのでXTCを見習って欲しい(大きなお世話)。いずれにしろこのアルバム聞かずしてブリティッシュ・ロック語るべからず。
・「誰かを救う音(おそらく)」
世界の底を打ち抜くようなリズム、手が切れそうなくらいパンパンに弦を張ったギター、おそらくこわれてるシンセサイザー、そしてどんより曇った空から降ってくるキャンディーみたいな歌。プログレに捨てられて街をウロついていた僕を拾ってくれたアルバムの一つです。爾来20年余り、よく聴いたり全然聴かなかったりちょっと嫌いになったりまた好きになったり、常に身近にいる家族のような存在です。ほとんど全曲口ずさめるような気がします。
・「イギリスの80年代ロックポップ最高作。」
XTCの最高傑作と呼び名の高いアルバム。多少の異論があってもさほどブーイングは出ないはずだ。なぜならここでXTCの音楽がどこの音楽にも属さないオリジナルなモノになり、アルバム全体の完成度も完璧だからだ。それまで色々な実験をしてきた集大成的な作品でもあり、同時に歴史に残る作品でもある。
ライブ活動を一切止め、スタジオで凝りに凝りまくり、ライブでは演奏が困難なほど緻密な計算の元作られたような印象を受ける。ここまでは時代を引っ張ってきたと言っても過言ではないだろう。パンクにキーボードを早くから取り入れ、他から異端に見られるなか登場。
それからパンクに鋭いナイフのようなダブ処理をしメタリックな感触溢れる新しいダブ・パンク音楽を作り出す。そしてここでXT!C独特のメロディとリズムによる完成をみる。しかし、ここから彼らは自分達独自の道を歩み進める。あれだけ革新性があったのに、いきなり時代を遡り、サイケ道を極めてみたり。
と、時代とは無関係な位置に定着。それでも相変わらず素晴らしい曲を書き続けている。しかし、ロックとは時代と常にリンクし、スリリングな音楽を求めている。そういったものを踏まえるとやはりこのアルバムが歴史的に最高傑作と言えるのではなかろうか。
・「エクスタシ」
XTC(というかパートリッジ先生)は実験大好きな科学者みたいなバンド。常に時代との間合いを図るような部分があって、苦悩して、本作のような傑作を作るのですが、産みの苦しみが外から見えるバンドです。とにかく推敲に推敲を重ねたであろう本作も、その偏屈なリズム感、メロディー感覚は、ちょっと「あれっぽい音」と比喩しづらいものでありXTCのオリジナリティーここに極まれり、という感じでしょうか。実験大好きながらも、マッドサイエンティストたり得ぬポップセンスは、まさに「English Settlement(英国的解決)」に基づくものであり、ビートルズに比類するとも言われる本作はまさに彼らのベストワークかと。まだXTCを知らないって人も、この作品からがいいと思います。
・「ALTERNATIVE ROCK,NEW WAVE」
やっぱし、いま聴いてもいいわね。時間の経過を感じさせないね。リズム重視のヘビーリズムな部分はまだ残っておりやや過渡期的なアルバム。でもよおおおおく、聴くと新たな発見がある。裏技、かくし技、ひねり、独特のユーモア感覚がしみこませてあるから、わかりにくいわね。それに極上のメロディーだもんね。世界中にかなりコアなファンが存在するのがこのバンドの強み。『SENSES WORKING OVERTIME』は名曲。本格派なんだから好きなひとだけ聴けばいいじゃんね。コミカルな味を持つ美メロバンド。 10点中9点
・「問答無用のハード・ロック・アルバム!」
前作からストレートなハード・サウンドが戻ってきたが、今作。まがうことなき「ハードロック・アルバム」。プラントの事故が完治せぬまま、僅か3週間でスタジオに籠りレコーディングされ生まれた、圧倒的なへヴィネス、みなぎる緊張感は、まさしくツェペリンの中でも奇跡と呼べるほどだ。圧巻のオープニング“アキレス最後の戦い”、これまたハードな“フォー・ユア・ライフ”、メチャカッコイイ“俺の罪”は言うまでもないが、手堅くアルバムを締めくくる、と思われる典型的なゼップ・ブルース・ナンバー“一人でお茶を”までもが、異様に殺気じみている。何なのだろうか。これはやはり、化学反応を起こし続けてきた4人の「勢い」の集大成ではないか、とみる。でも、「勢い」が今作で最後だと思うと、淋しくもなってくる。
・「問答無用の傑作」
極論を言ってしまえば、どのアーティストにおいても、メロディーやアレンジは多少の誤魔化しは可能です。ただ、リズムだけは、一切言い訳できない部分だと思います。
このアルバムにおけるペイジのリフ、ボンゾのドラミングは有無を言わせぬ説得力があります。ザフーにおけるピート&キースムーンが、「乱射」であるなら、この二人は「集中砲火」と言えるかもしれません。(個人的には両方とも甲乙つけがたいです。)
・「金字塔」
音楽ファンをやっていて、ツェッペリンを知らぬまま通り過ぎてしまうのは損である。 ツェッペリンファンをやっていて、このアルバムを知らぬまま通り過ぎてしまうのは一生の損である。
「プレゼンス」はロックの素晴らしさ・美しさ・残酷さ・崇高さを全て併せ持つ正に頂点に位置するアルバムである。全てのエッセンスはここにある。これ以上何も足せないし、削れない。マイルス・デイヴィスの「カインド・オブ・ブルー」が「楷書のJAZZ」ならば、この作品こそ「楷書のロック」である。
正しく聴くには、可能な限りボリュームを上げて聴く以外にない。
・「ZEP・孤高の最高傑作!」
‘76年発表のZEP7枚目のアルバム。「聖なる館」も「フィジカル・グラフィティ」ももちろん傑作だったけれど、ZEPらしいパワーが再び全開となったのが、この「プレゼンス」だ。①の構成やボンゾの凄まじいドラミング、②でのリフでグイグイ押す横綱相撲。また、④ではかつてのZEPと同等のアグレッシブさが甦り、⑤での軽快さも心地よい。⑥で心を少し和ませ、ラストのへヴィーブルースでのペイジ節!、と捨て曲は全く皆無。ZEPの他の作品と一線を画す神懸かり的なアルバムだ。緊張感が少しも途切れないため聴き通すには覚悟が必要だが、現代のメタルにも多大なる影響を与えたまさにエポック的作品。
・「ハードロック」
「ハード・ロックとは、こうあるべきだ!」という見本のような作品です。何はともあれ聴いてみるべきですね。紙ジャケの出来も95点です。素晴らしい。
・「曲がすばらしい。」
粒揃いの良曲ばかりです。一般的には、本作までと本作以降と比較し所謂、分岐点の作品だと言われています。しかし、この作品のクオリティは分岐点と呼ぶには相応しくない程の高いクオリティです。もしこれがビートルズ以外のミュージシャンが作ったならば、本作だけで未来永劫、名前が残ります。それほどのクオリティのものがビートルズにとっては分岐点であり、通過点なのです。そのことは非常に驚くべきことだと思うし、畏怖の念を禁じえません。
・「エバーグリーンな輝きを放つ格調高いマスターピース」
どれも魅力あるビートル作品の中にあって、最も聴き込んだ(惚れ込んだ)アルバムです。フォークロックを基調としたサウンドはとても心地よく、とびきり上等な写真集や絵本を眺めているような気分になります。S&Gのパセリ・セージローズマリー&タイム、ドアーズのストレンズデイズ、ビーチボーイズのペットサウンズなどと共に、一生聴き続けられる作品です。
・「ラバー・ソウル」
1965年に発売されたビートルズの6枚目のアルバムです。ビートルズの音楽性の高さを世に知らしめた傑作だ。2「ノルウェーの森」ではインドの代名詞的な弦楽器のシタールをジョージが演奏しています。ジョンの繊細なアコースティック・ギターとシタールの独特のミュートのかかった音色があいまって美しいハーモニーを聴かせてくれます。そしてシャンソンを感じさせる7「ミッシェル」やジョージ・マーティンのピアノソロやチェンバロの音色が美しい11「イン・マイ・ライフ」などバラエティーに富んだ音楽性を感じさせる楽曲が多く、なおかつそれを複雑すぎずシンプルに包んでくるあたりは、さすがビートルズ。
・「アイドル・ビートルズの禁断のアルバム」
当時アイドルだったビートルズがリリースしたグローバルスタンダードなアルバムの始まり。ガールもミシェルもノウジェアンウッドもノウエアーマンもシングルカットされていない、『アルバム』を意識した作品。タイトルはグループ名でも無し、収録曲名でも無し。ジャッケット写真のアイドルは笑ってもいないし、溌剌ともしていない。でも、当時、誰もそんなことは思いも考えもしなかった。世界は未だに彼らに追いついていないのだ。サージェントなんぞ語るに及ばず、ジョンは締め切りが迫って3日で3曲作ったんだってこの中の曲、周りが言うほど彼らは考えていないのだ、その才能とセンスを講釈の前に感じよう。とんでもないアイドルが作った作品である。
・「分岐点」
「時代の最先端を行っていたという意味では、『ラバー・ソウル』あたりが最初じゃないかな。』-ジョン・レノン-
ビートルズの6枚目のレコードです。このレコードから彼らはいろんなことを試みています。使用楽器の変化、『ノルウェーの森』でのシタールの使用、そしてこのレコードからはシングルが切られなかったのです(於イギリス)。こんなにいい曲ぞろいなのに・・・。
『イン・マイ・ライフ』この曲には逸話があります。最初ジョンは、後のポールの『ペニーレイン』のように地名を羅列させた歌詞を書いていたそうなのですが(もしかしてポールはこれをヒントにしたのかも)、煮詰まってしまい、最初から書き直して、あの歌詞になったそうです。まるで哲学者のようにさえ感じる歌詞はこうして生まれたのだそうです。
・「70年代の幕開けを告げる名盤」
71年発表、フーの最高傑作『フーズ・ネクスト』。フーの代表的な作品として真っ先に挙げられるのは69年発表の『トミー』ですが、アルバムとしての完成度、楽曲の充実度、演奏技術、どれを取っても本作こそ最高傑作と呼ぶに相応しい作品です。ジャケット写真もキマッてます。
ループするシンセサイザーと “10代は不毛の時代だ” というフレーズが印象的な「ババ・オライリィ」。一転してハードなサウンドが強烈な「バーゲン」。キース・ムーンのドラムが冴え渡る「マイ・ワイフ」。哀愁漂うメロディと切ない歌詞が心に響く感動的なナンバー「ソング・イズ・オーバー」。静と動の両面を併せ持ち、静かにB面の始まりを告げる「ゲッティン・イン・チューン」。全てに見放された男の、心の叫びをしっとりと歌い上げる「ビハインド・ブルー・アイズ」。そして、最後を飾るのは彼らの代表曲でもある、シンセサイザーとギター・リフが強烈な名曲「無法の世界」。
圧倒的な手数を誇るキース・ムーンのドラム、ジョン・エントウィスルの速弾きベース、感情豊かで魂溢れるロジャー・ダルトリーのボーカル、そして、作曲も担当するフーの司令塔ピート・タウンゼントのエッジの利いたギター。ライヴで見せるハード・ロック的な破壊力を残しつつ、トミーで聴かせた耳に馴染みやすいポップさも持ち、プログレッシブな構成を誇る楽曲の数々。また、緻密かつ繊細なアレンジは聴いていて心地よくもあります。ジャンル的にはどれにも当てはまるようで、どれにも収まりきらない、圧倒的な完成度を誇る名盤です。
ボーナス・トラックも「ソング・イズ・オーバー」の原曲とも思える「ピュア・アンド・イージー」やライヴ並みの疾走感と攻撃力を見せる「ベイビー・ドント・ユー・ドゥ・イット」、「ビハインド・ブルー・アイズ」の別バージョン等、充実した内容です。
・「文句なしのプラス7!」
ザ・フーの最高傑作の呼び声高い『フーズ・ネクスト』作曲者としてのピートの作る曲はどれも一曲一曲にストーリーがありドラマティックな展開があり、またヴォーカリストとしてもロジャーの力強さとは対照的に穏やかに話しかけるような歌声で、そっと悟されているような感じにさえなります。ロジャーは『ソング・イズ・オーヴァー』で聴かせるようにヴォーカリストとして存在感があって、ピートとの掛け合いでより輝いてる感じがします。ジョンも『ゲッティング・チューン』のようにあくまでヴォーカルと曲の雰囲気を支えるという役回りに徹してます。それも『マイ・ワイフ』では我慢できなかったようですが・・・(マシンガン片方の柔道黒帯野郎とはさすが!)キースも合い変わらずの超人ぷりです。『ビハインド・ブルー・アイズ』では待ってましたと言わんばかりのプレイ!その他にも数曲で参加のニッキー・ホプキンスのピアノもきいてます。このアルバムはまさにバンドとして、ザ・フーとして、誰か一人が前に出る事なく、これしかないというバランスをとれたからこそ作り得たんだと思います。プラス7はライブでおなじみの曲と未発表テイクです。中でも『Pure & Easy』は『オッズ&ソッズ』収録のヴァージョンより曲の展開もロジャーの歌も充実してます。学生時代にこのアルバムを基本に雑誌からの情報や理想も込めて勝手に『ライフハウス』のテープを作っていたのもいい思い出です。
・「100点+α」
1971年発表のザ・フーの傑作に7曲のボーナストラックがついたこの商品は、正直、聞くまで少し不安だった。CDになった昔の作品にボーナストラックが入っていることはよくあるが、そのCDのほとんどが、一曲目から最後の曲までの勢いを奪ってしまっているからだ。しかしこの作品に追加された曲達はすばらしい。無法の世界までの勢いを決して殺さず、上手に引き継ぎ、もともと100点満点であるこの作品を120にも130にもしている。
昔の作品にボーナストラックなんていらないと思うが、このフーズ・ネクスト+7は本当にすばらしいと思う。
・「70年代幕開けの作品」
まさに究極といっていいほどのアルバムで「ババ・オライリィ」 「ビハインド・ブルー・アイズ」「無法の世界」とフーの代表曲がそろいにそろっています。そしてメンバーのすごさもよくわかる作品です。いつもはっちゃけていますが、本当にこの人たちはすごいんだなーと思ってしまいます。70年代でこんだけうまくシンセサイザーを使えるアーティストはそうはいないと思います。その後のアーティストに大きな影響を及ぼした作品だと思います。まさに名盤です
・「キャリアの頂点」
ロック界の大御所でありながら、日本での知名度はなぜか今一つだった「ザ・フー」だが、数年前の初来日(!)でようやく認知が広がってきたのだろうか? それにしても、この「フーズ・ネクスト」の充実したできばえはどうだろう。バンドとしての代表曲である<9>はもちろん、大胆にシンセサイザーを導入した<1>、エントウィッスルの最高傑作<4>、後半にかけての盛り上がりがすばらしい劇的な名曲<5>など、どれをとっても文句なしだ。また、ボーナストラックは名作の雰囲気を壊すのではないかと少し不安だったが、まったく杞憂だった。 彼らのサウンドは、攻撃的でありつつ、美しい。そして、<1>などは、シンセの音にもまったく機械的、無機質な感じは受けない。むしろ人間的ですらある。 「トミー」からこの作品を挟んで次の「四重人格」あたりまでが、バンドとしての勢い、創造力がピークに達していた時期だったのだろう。いずれも劣らぬ傑作だが、中でも「フーズ・ネクスト」は、その頂点に来る内容になっている。
・「and he was alright the band was altogether!」
RCAからは4枚目(72年発売)になるDavid Bowie代表作のSACD(Hybrid)盤。02年30周年記念盤用にリマスターしたものを2chSTEREOミックスに採用。本作の目玉とも言える5.1サラウンドミックスは、03年、オリジナルプロデューサーでもあったKen ScottによってAbbey Road Studio@Londonで行われたものを収録している。
残念ながら本格的な5.1chでの再生をまだ聴けないでいるのだが、STEREO再生に限っていえば、演奏全体に温かみが増す反面、Bowieの甲高い声がよりエキセントリックに響き、本作の魅力が一層引き出されている。意外に注目を浴びることが少ないが、Bowieの好むベースシトはかなりテクニシャンで太くうねる音をだす人が多い。低域が増したことによって、各曲しっかりした骨格を聴けるのは嬉しいことだ。但し、音質面での向上感はStonesのHybrid盤などの較べ、著しいものではないと思う。故に、サラウンドで聴きたい人にはお薦めというのが個人的な感想だ。30周年盤と較べれば豪華とは言えないが、歌詞、写真が載ったカラー16Pのブックレットが付いている。
04年9月現在、70sの作品でSACD化されているのはなぜか本作だけ。DAVID LIVEやSTAGESがDVD-Aとしてリニューアル発売されるというニュースも流れる中、ファンの一人として70s作品のSACD化を希望する。
・「5年間」
英国、NME誌での投票でベストアルバムの第1位に選ばれた、ボウイー傑作群のひとつ。宇宙人のロックスターが地球の滅亡を救う、という子供じみた童話のようなストーリーのコンセプトアルバムであるが、何より収録曲が素晴らしく、同時代のグラムロック・ブームというカテゴリーだけでは括れないブリティッシュ・ロックの歴史に刻まれる傑作である。またこのジギーというキャラクター創出は後の半身半獣のミュータント、ネオナチの伯爵、気狂いピエロといったキャラクター変貌、ボウイー変容史の始まりである。
・「屈折する星屑」
ボウイの名盤の中でも名盤中の名盤、「~Ziggy Stardust~」のSACD/CDハイブリッド盤でのリイシューです(普通のCDプレイヤーでも再生可能です)。歌詞、写真の載ったフルカラーブックレット付。ボーナストラック無し。なので、SACDプレイヤーの無い方は改めて買う必要は無いかもしれません(マニア、コレクター除く)。
・「かっこいいです」
何となく、最初、聴きにくかったのは、その音楽的なルーツやら意味やらが(70年代のロンドン、あるいはその辺りの音楽、ロック、デビッド・ボウイの人柄等、このアルバムの中ではジギー・スターダストがロックをしているとかいう設定なんだと思います)そういう事情飲み込まないで聴いても、lady stardust、ziggy stardust、オープニングのfive yearsとかのバラード、ロックしている曲の数々、けばけばしいポップ、様々な音楽をやっていますけども、クオリティー、音楽性、聴けばその奥深さがどんどん広がっていって、最終的には、デビット・ボウイというポップスター・ミュージシャン・ロックンローラー・エンターテイナーの才能の広さ深さと共に、その魅力、音楽そのもののクオリティーの高さが耳に馴染んで、単なるポップヒーローではなく、(ボウイ自身が意図したであろう)本物のスターのボウイを聴ける、ロックアルバムです。終わり。
・「今までいったい何回「ジギー・スターダスト」が出ているだろう?」
「~Ziggy Stardust~」はリマスタリングや30周年記念盤などで、何度発売されているだろう。私はそのつど購入してきてしまった。そしてこの「SACD」も・・・。スーパー・オーディオは持っていないというのに。私はライヴ・アルバム「ステージ」の時の来日コンサートに行きましたが、やっぱり私の世代の人にとってはボウイは知的なカルト・スターですね。「~Ziggy Stardust~」は文句なしにその頂点に存在するアルバムでしょう。
・「いいじゃない!!」
僕たちはこのアルバムに対する評価を改めるべきだ。このアルバムが出た当時、「クイーンらしくない音」として認められなかったけれど、それはもう昔の話だ。現に①などのサウンドは今聴いても古くさくないし、大衆に受け入れられると思う。 「クイーンⅡ」も「世界に捧ぐ」も「ホットスペース」も含めそれらは クイーンという一つのジャンルじゃなかろうか・・・。
・「後期の傑作」
実は印象的な楽曲と捨て曲の落差が激しい(特に「NEWS OF THE WORLD」以降)このバンドのアルバムの中では、最も楽曲のクオリティが安定している作品の一つ。ギターの活躍度が低い、ファンク色が濃く優雅さに欠ける等々、リリース当時は散々な評判でしたが個々の楽曲の完成度は非常に高いアルバムです。この後クイーンはそれまでの活動の集大成的な作品を出していきますが、「時代と競った」のは本作が最後でしょう。この路線の発展型を聴けなかったのは非常に残念です。
他の方も書かれていますが本作収録曲のライブバージョンはとてもハードでかっこいいです。
・「Hot Space, Let's Go!!」
マーキュリー氏がある曲の中で曰く、「色んな仕掛けで君たちをわくわくさせちゃうぞ!」と。このアルバムに入っている曲もそんな"any device"のほんの1例です。だからこういうアルバムがあっても全然おかしくないと思うし、ディスコアルバムとしてはかなりの名盤だと思います。こんなにノリノリなアルバムを「クイーンらしさ」ってヤツが無いだけで
聞かないなんて絶対に損ですよ!"Dancer"の如く踊るべし!ちなみに「クイーンで好きなアルバムを5枚選べ」と言われたら、私は絶対にこのアルバムを選びます。"Staying Power"がイチ押し!
・「やっぱり、いい!」
このころはすでにリアルタイムではクイーンを聞いてなかった。大ヒットしたという「ザ・ゲーム」がレコードを買った最後。でも、今この「ホット・スペース」を聞いてみると、絶対また好きになってたな、と思う。それくらい、新しくって生き生きしたクイーンが詰まっている。今聞いても新鮮です。フレディーがいないなんて信じられなくなってくる。これを聞いて「クイーン・オン・ファイヤー」のDVDを見よう。すごいよ!
・「凄くいい!!!裏QUEEN?」
この作品でアメリカでの人気を失い、解散寸前までになりそれ以降思いきった冒険もしなくなったイワクつきらしいのですが、聴いてみてください!いいですよ〜。QUEEN=ROCKというカテゴリーを置いといてただ聴くベシ。女性に薦めたいです。COOL CATが凄く好きだ。ボウイもこんなにいいとは思いませんでした。
・「ベスト」
R.E.M.の通産8作目になる作品。NIRVANAのカート・コバーンが自殺をしたときに聞いていたアルバムとしても有名だが、日本では洋楽ファンでも意外とそのことを知る人は少ないのではないだろうか。カート・コバーンがかつてインタビューの中でR.E.M.のメロディーセンスについて「あれだけ美しいメロディーをデビュー以来書き続けているなんてまるで神のようだ」という種の発言をしていたが、このアルバムはまさにカートのそんな言葉通りの珠玉のメロディーであふれている。それでいて少しも媚びたところを感じさせずに、ロックとしての完全な立ち居地をも体現している様はまさに最強のロックバンドと呼ぶにふさわしい。
アルバム全体として重い空気が漂っているのだが、その重さは決してリスナーを拒否しているのではなくむしろ、その重みが絶対的な安心感を聴く側に与える。単なるナルシシズムとしての重みでも、誰かに強制するような類の重みでもないし、自虐的なそれでもない。かといって心地よい布団のような暖かみのある重みでもない。R.E.M.はいつもそうしてきたようにこのアルバムでもリスナーに問いかけているのである。そしてその問いかけは決してわかりやすいものではない。8曲目のIgnoreland のようなアメリカの政治に対する直接的なメッセージよりも、むしろその問いかけは個別の曲を越えてアルバムを聴き終えたときに漠然とリスナーに届く。本当にいい絵を見たとき、本当にいい本を読んだときにだけ心を叩く、静かだが時計の針のように確実な鼓動が頭のどこかで聞こえてくる。その感触が他のどのR.E.M.のアルバムよりも確かに僕には感じられる。ベストである。これはR.E.M.のベストであると同時にロックの一つのベストを提示している。
アルバムのハイライトは90年代オルタナが生んだ珠玉の名曲Man on the Moon、夏の終わりにこれ以上ふさわしい曲はないであろうNightswimming、そしてアルバムの抱えていたすべてを解き放つFind the Riverのラスト3曲。おそらくこのラスト3曲の流れはロック史全体を見渡しても最も美しい流れの一つではないだろうか。余談になるが05年のR.E.Mの10年振りの日本ツアーの大阪公演では観客のリクエストに答える形でNightswimming、Find the Riverの流れを彼らは披露している。
・「人生捨てたもんじゃない。」
1992年にリリースされた8枚目となるアルバムであり、彼らの史上最もポジティヴで生気溢れる素晴らしい作品であり、個人的には疑いようもないほど彼らの最高傑作であると声を大にして言いたい名作アルバムです。「死」という人間にとって最も重い、しかし切り離す事の出来ない普遍のテーマを題材にしたアルバムであるため、サウンドはどらかというと暗めな作りになっていますが、そんなテーマを受け入れた上で語られる歌詞に現れたポシティヴィティ、優しさ、思いやりが素晴らしくて、思わず涙してしまいます。アコースティックな作りのシンプルなサウンドでありますが、聴けば聴く程良さがでるという正にスルメ・アルバムで、何回も何回も繰り返し聞き続けた作品であります。『Out Of Time』に続いて、この作品をリリースした後にもライブツアーを行わなかったわけですが、それだけ集中して、また自身を消費してまで作り上げられた魂の結晶とさえ呼べる素晴らしいクオリティを持ったアルバム。誰だって泣くことがある、誰だって傷ついている、でも、前を向いて進むしかないんだという彼らのメッセージに励まされ、勇気づけられるアルバムです。傑作中の傑作といえるでしょう! 聴かずには通れません!
・「世界の最重要バンドへ!」
死をテーマにしてつくったという彼らの8枚目のアルバムです。そのテーマどおり聴こえてくる音は決して明るいものではありません。しかし不思議と魂が浄化されるようなそんな優しさを感じるアルバムです。しかもそれは、どうしようもできないイヤなこと、つらいことを受け止めた上での優しさだと思います。彼らにとっても、一つの到達点になったアルバムだと思います。REMのアルバムに駄作と呼ばれるようなアルバムはありませんが、その中でも最高傑作として挙げられることが多いアルバムです。ファンの間では、写真の歌と呼ばれている叙情的な11は、個人的に生涯の名曲、ここまで美しいアルバムはなかなかありません!
・「彼らの傑作アルバムの1枚」
R.E.Mの凄さは曲作りのセンスの良さ、独特のサウンド、マイケル スタイプスのユニ-クなボ-カルにある。そういう意味で彼らには何枚かの傑作アルバムがあるが、これはその1枚に入る。彼らがデビュ-した'80年代はある意味でロックミュ-ジック(正確にはハ-ドロックの、と言うべきか)の停滞期であったが、そこに彼らのような、斬新でアコ-スティックでいかにもアメリカらしいサウンドが現れ、あっというまに全米の、いや世界中の若者の心を掴んだのである。このアルバムに収められている全ての曲が素晴らしい。リ-ダ-格のマイケルはまさに天才に近いミュ-ジシャンである。マストバイアイテムの作品である。
・「壮大で名盤」
壮大というと何でもかんでもストリングスを使って安っぽいというイメージが僕にはある。しかしこのアルバムは違う。表情豊かに少しの狂いも無く最もその場面に合ったアレンジをされている。ストリングスが大嫌いな僕でもこれは絶賛せざるを得ない。そしてとても地味。うん、壮大であって地味。だから何度も聞き込むことでまた味が出てくる。ラストのfind the riverに向かって少しずつ流れるような曲順も素晴らしい。ロック好きもそうでない人も、このアルバムはずっと聞いていられる名盤だと思う。
・「妖しく気持ちいい」
今はジャズばかり聴いていますが、それ以前はロックを聴いていました。今から思うに、ジャズを聴き始めるキッカケとなったのが、フランク・ザッパの作品だったと思います。ロックなのに緻密なインストゥルメンタル、という事自体が、それまでのロックに対するイメージと大きく異なっていました。個々の高度な技術によるアンサンブル、イアン・アンダーウッドのサキソフォンや、その他マリンバなど、ジャズとクロスしている部分が多いです。初期のザッパ作品に、西海岸のジャズ・ミュージシャンが大挙参加したこととも無縁ではないでしょう。60年代末はジャズとロックが接近した時期でした。ともかく、「Peaches En Regalia」を聴いた時、何て濃密でカラフルな曲なんだろう、とショックを受けました。もちろん、ザッパらしい怪しさも。ジャズを聴いている今も、この妖しく魅惑的なフュージョン・サウンドは新鮮な感動を与えてくれます。
・「No1.Guitar Zappa Album◎」
一番目のPeaches En Regaliaはzappaの最強の曲だ。ありきたりな表現だけど、とにかくカッコいい。派手、煌びやかとかいう言葉が似合うけど、さりげなくzappaという人間の暖かさが伝わってくる。みんなからこの曲が愛される秘密はそこにあるのかもしれない。Willie The Pimpはポン引きのウィリーのことを歌ったもの。キャプテンビーフハートが吠え、バイオリンとギターが暴れまくる。出だしの綺麗でいて踊るようなバイオリンの音色は一度聴いたら頭から離れなくなるかもしれない。Little Umbrellasはスローテンポなジャズで、この曲に聴けば聴くほど味が出る曲だ。サックスが中心のシンプルな演奏だが、Zappaの人間像がここに現れていると思う。最近zappaのことを特集している英国の有名音楽雑誌があって、その中でZappaのギターを聴くならこのアルバムが一番だと評価してた。僕もこの評価に強く共感する。
・「メロディアスでジャズテイストの傑作」
このアルバムはザッパの巧みなメロディセンスがいかされた作品です。あいかわずの陽気なメロディと素晴らしいギターがあらゆる楽曲でいかされ、旧友のビーフハートのボーカルも雰囲気にあっています。一筋縄ではいかない構成に圧倒される、これぞザッパのジャズロックと言っていい傑作。
・「なんじゃあこりゃ・・!!」
世にも恐ろしいアルバムが音楽があったものか!一体どうやってジャンル分けすればいいんだろうか・・・。ジャズのようでも現代音楽のようでも民謡のような、それでいてロックな、ブルージーな、何なのだかもうよくわかりません。お手上げです。ザッパさん、あなたの勝ちです。六十年代にこの音楽は・・何よ!なんなのよ!今の技術でもこんなのつくれっこないし。すさまじい。一見組み合わせの悪そうな楽器をじゃんじゃん組み合わせて独特の音楽空間展開中。ヴァイオリンやらサックスやら鉄琴?ピアノ、エレピやらその他謎な音をだすなんだかわからん楽器もあるし・・。とにかくごちゃごちゃ言っても始まらない。聴いてください。はまったら二度と戻ってこられないかもしれませんが。
・「ザッパ入門」
■その快挙の割に,意外と知られていない話。1970年2月,全英チャート首位だったBEATLESの実質的ラスト・アルバム「ABBEEY ROAD」を抜き,首位となったのがKING CRIMSON「クリムゾン・キングの宮殿」。そしてこの怪物的作品を抜き去って首位となったのが本作「HOT RATS」でした。更に言うと,2位がLED ZEPPELINの「LED ZEPPELIN II」で,3位がSIMON & GARFUNKELの「BRIDGE OVER TROUBLED WATER」。■ロック,ブルーズ,ジャズ等を基調とし,ザッパ特有の徹底して練りこまれた楽曲がてんこ盛り。感覚的にも無駄を感じさせないその楽曲は,ある種理路整然とした展開を見せるが,M5「THE GUMBO VARIATIONS」等での徐々に溜めつつ一気に爆裂するグルーヴは圧巻。近年では日本の「ROVO」が持つそれに近いかと。「緻密な曲構成」と「圧倒的な技術力」が存分に味わえる1枚。
・「案外捨て曲なし」
このアルバムはツアーにでるために前作からほとんど間をあけずに大急ぎで製作されたものです。ボツテイクを掘り起こしたものとなったのもそのため。Start me upがレゲエだったというのは有名ですが、以前ミックはインタビューで否定してました。キースみたいに適当にある事ない事を言う人ではないので本当かも。ボツテイク集といっても昔の音源をそのまま収録したわけではなく、ボブ・クリアマウンテンによって80年代初頭最新の音に生まれ変わっています。ネイバースでは、ドラムビートを強調するあまりハイハット(八分音符をきざむ)の音が消されており、妙に沈黙した間のある曲になっています。Start me upは言うまでも無い名曲ですが、スクールメイツが踊りそうな明るいポップなノリの2曲目や、珍しくロニーがクレジットされたブルージーな5曲目、さらに4曲目のキースは最高です。最近のライブでもこれをやってくれないかと期待しているのですがやってくれません。後半のバラードも「友を待つ」を筆頭に名曲ぞろいです。ライブ・リックスにWorried About You のライブテイクがありますが、還暦のミックがファルセットで「ベイベェー!」とシャウトするのを聴くとあらためて楽曲のすばらしさを感じます。ちなみに、黎明期MTV用に製作されたStart me upのビデオ冒頭で炸裂するミックの踊りのダサさは、ストーンズ史に残る素晴らしさなので一見の価値があります。
・「刺青の男はA面とB面。」
ストーンズをリアルタイムで聴いた最初の作品という事もあり、思い入れがあるアルバムです。「スタート・ミー・アップ」がビルボードのチャートを駆け上がって、これはカッコイイ!買わなきゃと思い即買いしたんだけど、当時16歳の自分にはなかなか泥臭い(バタ臭い)感じがして最初は、あまり聴き込めなかった思い出があります。
聴き所としてはA面1曲目「スタートミーアップ」はもちろんですが、B面1曲目「ウォリットアバウトユー」から始まり「友を待つ」で終るB面の、ミデアムテンポのブルージーな流れがとても心地よい。A面のロック調の流れもいいんですが・・・・・。
アナログレコードで聴いていた頃は、A面、B面別物として割り切って聞いていましたが、CD時代になってA面、B面と関係なく全曲通しで聴いてみると、違和感があり何かまとまりがないような気がするのが残念。
・「アルバム後半のバラード攻勢に感動」
彼らの長い活動の中でも代表曲①、 得意技のアップテンポ・ナンバー②、 ホーンの心地よい③、 最近のライヴでも定番です渇いたギター・リフ炸裂キース・ナンバー④(ミックのコーラスはやけっぱち?)、 軽妙なブルース⑤、 ミックのヴォーカルならでは⑥、 ここからスローにファルセットにギターが絡む⑦、 静かに上り詰める⑧、 天国へ⑨、 泣かないで!?⑩、 そして代表的バラード⑪。 アルバムを通して、時には踊って又ある時には恋人と寄り添って聴いてみて下さい。ストーンズ入門にも、ぜひどうぞ。
・「コンプリート!」
全曲素晴らしい出来映えです。ストーンズの中でもっとも洗練されたアルバムではないでしょうか。このアルバムからストーンズを聴き始めると、他が荒っぽく感じてしまうかも知れませんが、その荒っぽさ、ルーズさもストーンズの大きな魅力に感じていただけるのでは。個人的にはこのTATTOO YOUとBLACK AND BLUEが全盛期のストーンズの中で対極をなす優れたアルバムだと思っています。
・「START ME UP」
非常にコンパクトにストーンズのワイルドさを納めたアルバム。「女たち」までの近寄り難い雰囲気から脱して、初めて大衆へ開かれた(?)レコードだ。「寄せ集め」のアルバムだがそう感じさせないMIXで、まさしくREMIXの妙、どんな音源でも「どうにでもなる」見本でもある。
「START ME UP」の原曲は、おそらくこういう曲ではないハズで、もっとダラダラとしたものであったに違いない(何箇所も編集されている)。それをここまでの曲にしたミックの圧倒的ボーカルも凄いが、キースの分厚いカッティングがクリアに飛び出して来る。皆があの黒いテレキャスを買いに走ったはずだ。
「HANG FIRE」「WAITING ON A FRIENDS」が秀晩。これだけ音質の統一に成功したボブ・クリアマウンテンは、やはり只者ではない。それにしてもこのアルバムの素材になったようなセッション・テープ、海賊盤を見るまでもないがた~くさんあるんだろうなぁ。
●Aja
・「Steely Dan渾身の代表作」
1977年発表。Steely Danの6枚目のアルバムにして最高傑作。
このアルバムからメンバーはドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの2人となる、が、結果的にそれが良かった。残りのメンバーを各曲毎に超一流ミュージシャンで固め、プロデューサーに頭脳派ゲイリー・カッツ、そして特筆したいレコーディング・エンジニアにロジャー・ニコルズを迎えて彼らの最高傑作が完成したのだ。
複雑なコード進行とそれに絡む腕利き達のプリミティブなフレーズ、そしてそれを記録するレコーディング・エンジニアの驚異的な技術で本作は77年とは思えないくらい音質が秀逸だ。特に表題作とDeacon Bluesは大傑作。聞き逃せない名盤だ。
余談だが彼らのオフィシャル・サイトでは各アルバム毎のレリックを見ることができてなかなかいい。音楽だけでなく『詞』も見てくれよと言われている気がしてならない。知的なアメリカン・ミュージックの代表的傑作。
・「素晴らしいアルバムジャケットに感謝を込めて」
LPからCDに音楽メディアが変わり、最も大きく変わったものの一つがアルバムジャケットだ。LP時代、本作のジャケットはつやつやして硬い感触の上質な素材を使っていた。そして黒の背景の中でわずかに見せる横顔だけで見るものに大きなインパクトを与えたのが、国際的モデルの山口小夜子さんだった。その彼女が今月14日に57歳の若さで亡くなったことを今日の新聞で知った。
僕は昔からジャケットを眺めながら音楽を聴くのが好きだ。だから、僕にとって山口さんは「Aja」音楽の中で重要な“パート”を演じている。約30年に亘り感動を与えてくれたことに感謝するとともに、心から哀悼の意を表したい。
フェイガンが歌う“Aja”は、明らかに“Asia”に聞こえる。アルバム名・曲のタイトルと日本人女性モデル起用の関連性が明らかにコンセプト的であること、そしてこの曲がS.ガッドの永遠の名Drソロとともに本作中ベストであることは、日本人として誇りに思っていいとずっと思っている。
・「もし無人島に1枚だけCDを持っていって良いなら」
昨年、ケーブルテレビのMusic AirでSteely Danの"Aja"のMaking ofを放送していました。それまでイージーリスニングなみの気持ちで聴いていたのが、まるで罪であるかのような後悔が走りました。とにかく信じられないほどの深みを持った作品群です。表題曲の"Aja"は、1度さっと聴き、2度目はドラムセクションだけ聴き、3度目はギターセクションだけ、4度目は、、、という具合に続けて何度聴いても全く飽きがきません。もし無人島に1枚だけCDを持っていって良いなら、ためらわず、ボクはこの"Aja"を選ぶでしょう。おっとその前にその島には電源はあるのか?
・「匂い立つダンディズム」
いったい今まで何回聴いたのか、カウント不能な位これまで何回も聴いた(これからも聴く)アルバム。特に「ブラック・カウ」「ペグ」「ディーコン・ブルース」がむちゃくちゃ好きである。やっぱり夜聴きたいですね小生は。「ブラック・カウ」・・歌詞の内容は一応都市に暮らす男女を描いているようですが、この曲でのフェイゲンのヴォーカルが私は無性に好きです。めちゃくちゃクールでドライで何かこう鋭利な刃物で「スパッ」と一刀両断に斬るかの如き爽快さを感じます。「ペグ」・・軽快かつ流麗なサウンドはもちろんのこと、リリクスがいいです。某UKアーティストの「RIO」みたいに、容易には手の届かない美しい女性に憧れる心の、リリクスでの表現がサウンドに負けず劣らずクールで最高です。「ディーコン・ブルース」・・この曲もサウンドと互角かそれ以上に歌詞が良い。シブすぎます!「サキソフォンの吹き方を習って/思うままに吹いてみたい/夜通しスコッチ・ウイスキーをあおって、車輪の下で死んでやろうか/人は成功した時世に名を馳せるが、オレはむしろ挫折した時名を得たい/陽が落ちる頃に目覚めては/ヘビのように街を徘徊し/行きずりの女たちとその場限りの甘く苦いゲームに身を任す/こんな、俺だけの世界/これこそを俺のスイート・ホームと呼ぼう」衝動的で退廃的な歌詞ですよね。しかしわたしゃ、この歌詞にどうしようもなく惹かれてしまうんだな。トゥルバドールな生き方ていうのかな。HIPですよね。最高です。
・「完璧と言う言葉に相応しい」
メンバーの脱退等によって、Donald FagenとWalter Beckerの2人となったSteely Danではあるが、実際Steely Danの歴史上、この2人のコンビによる時期こそ、黄金時代と呼んでも過言ではないだろう。そして、この"Aja"というアルバムこそ、彼らを代表する名盤として知られている。この70年代後半という時期は、白人の音楽と黒人の音楽がクロスオーヴァーという形で融合される事が風潮としてあり、このSteely Danも例に漏れず、ホワイトによるユニットでありながら、ソウルフルなグルーヴが前面に押し出された洗練された音楽が特徴だ。
彼等を指し示すのに相応しい言葉は正に「完璧主義」なのだろうと思う。様々なゲストプレイヤーとスタジオで緻密な音を積み上げるその姿勢は、正に職人と言えるべきもので、常に音源の完成度と評価は高い事で知られている。この"Aja"もLarry Carlton、Joe Sample、Chuck Rainey、Steve Gaddと言った誰もが知る名プレイヤーが制作に参加している。ここに収録されている楽曲を聴いていて思うのだが、1音たりとも無駄というものが感じられない。必要最小限の音だけを使用し、まるで空間さえもアンサンブルの一つとして捉え、そして名プレイヤー達の楽器がせめぎ合うように交錯していく。そうして生み出された音源の心地良さは、感嘆を洩らしてしまうほどだ。
最後に、このアルバムの印象的なジャケットも注目せざるを得ない部分だと思う。日本の生んだ国際派モデル、山口小夜子の艶やかなその存在感は、正に"Aja(彩)"という言葉を示すのに相応しいものだと思う。このジャケットがより一層"Aja"というアルバムのコンセプトを、誰の目にも明確なビジュアルとして表現し、この素晴らしい音源の数々を引き締める役割を担っていたように思う。これだけの表現を1枚の写真のみで表現出来る彼女自身もまた、「完璧主義者」なのだと思う。名盤と呼ばれる作品は、更なる完成度を求め、必然的に多くの芸術を引き寄せる力があるように思う。これだけの贅沢な気分にさせられる作品はあまり無い。
・「ルーツと最先端。」
Beckの1枚目はあきらかにオルタナの匂いが濃厚だが、メジャーな存在となった彼の2枚目はアメリカのカントリー、ブルーズへの身についた感覚とやはり世代的に自然な感覚としてのテクノがミックスした「ポップな」作品。 この辺の懐が深いのが彼の強みで、地に足がついたサウンドかつオルタナ、というジャンルを形成している。
3枚目のちょっと行き詰まる感じもなく、可能性無限大の感じが良い。
・「ごちゃまぜサウンド」
ファンクもソウルもヒップホップもみんな飲み込んでBECK流ロックにしてしまってます。なんというか「気持ちいい音」って感じかな。個人的にはデビューアルバムが大好きなんだけど、ちょっと閉鎖的っていうか聞く人が限定される感じだったけど、これは万人に受け入れられると思います。
・「旧弊なファンを痛快に裏切り続けた問題作」
すでに伝説と化していますが、この1981年の再結成アルバムがリリースされたときに、「これはクリムゾンじゃない」と落胆と悲憤の声が巻き起こりましたね。
あれから既に四半世紀、ファンの間でも「ディシプリンこそ最高傑作」という評価があるくらいです。
音楽面では、ニューウェーブの下地の上で、ポリリズムやリズムのディレイがもたらすマジックを聴かせるバンドになったので、純音楽的に素晴らしいアルバムです。
蛇足ながら、フリッパートロニクスも基本的にはディレイ&フィードバックシステムです。フリップがクリムゾンとフリッパートロニクスを平行して活動していたのも、頷けます。
・「ニュークリムゾン、スタート!」
1981年に発表された新生クリムゾンの第1作です。トーキング・ヘッズでのプレイが冴え渡っていた奇才エイドリアン・ブリューをやはり「強奪」してメインギタリストに迎え、ベースにはスキンヘッドのベース(スティック・ベース)の魔術師トニー・レイヴンを据えて、今までに聴かれなかった大変キッチュな音の世界を作り上げています。
まずは1「Elephant Talk」ではいきなりエイドリアン・ブリューによる象の咆哮が炸裂します。こんなのは以前のクリムゾンでは考えられなかったこと。続く「Frame By Frame」では何とグループ禁断の“ハーモニー”まで出てくる始末です。それにしてもエイドリアン・ブリューの曲がりくねったギターソロは完全に「変態の域」に達していますが、対する御大フリップのプレイは相変わらず冷徹、冷静で機械的ですらあります。この2人のまったくキャラが異なるギタリストが織りなす摩訶不思議な世界は、聴いているうちに妙なトランス状態へと導いていく静かなパワーを感じます。トニー・レイヴンが作り出すスティックによるフレーズも、当時としては斬新で、2人のギタリストが作り出す変態世界に確かな彩りを加えています。
Discipline=鍛錬、訓練と名づけられたこのアルバムがリリースされた当時、御大フリップは「自ら鍛錬を続けることによって、より完成された音楽を作り出すことができる。私のこれまでのプレイは非常に雑で粗野だった。だから、今までの自分のプレイのすべてを捨て去ったうえで新たに鍛錬、訓練を続けながら自分の音楽を志向していくことになるであろう。だからアルバムのタイトルもDisciplineにした」という意味合いの発言をしていました。この発言がどこまで本気でどこまで冗談なのかは、発売後20年以上経ったいまでも分かりませんが、従来のクリムゾンのイメージを完全に打ち破ったのは事実です。また、以前のクリムゾンのイメージを求めてこのアルバムに接した人は、強烈な拒否感を示したことも事実でしょう。そう感じさせた時点で、御大フリップはきっとニヒルな笑みを浮かべたに違いません。個人的には永遠と続く無機質なアルペジオを弾くには、やはり日常の鍛錬、訓練が必要だなと感じましたが。
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