ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112) (詳細)
堤 未果(著)
「大変良い」「医療、教育のあり方を問う衝撃作」「アングロサクソンの価値観ー投資利回り最大化」「憲法9条を変えたい?」「自分の経験と照らしても」
盛岡冷麺物語[繋新書] (詳細)
小西正人(著)
「冷麺大好き」「うちのそばにある焼肉屋さんも立派な店を構えるまでに苦労したんだろうなぁ」「エキサイティング!!!!!」「冷麺ダー!!」
いつまでもデブと思うなよ (新潮新書) (詳細)
岡田斗司夫(著)
「もっと早くに出合いたかったダイエット法」「論理に矛盾?評論家は少し黙らっしゃい。」「ダイエットを「楽しむ」ための本」「ホントだった!!」「オタクの面目躍如」
千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21) (詳細)
野村 進(著)
「日本の老舗の元気にあやかる」「タイトルは、「百年以上、働いてきました」にすべき」「老舗が長く続いた理由」「実取材によって裏打ちされた文明論」「想像以上!」
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書) (詳細)
福岡 伸一(著)
「蛇足を承知で、、、」「大量の土砂(新書)に、ごく僅しか含まれないダイヤの原石」「「思い」がなくてはかけないもの。」「科学者という生き方」「「生命とは何だろうか?」という究極の問いに迫る快作!読み出すと止まらない、壮大な叙事詩的作品!」
ドキュメント 屠場 (岩波新書) (詳細)
鎌田 慧(著)
「いまだに心無い偏見の残る世界」「長い間心に残る本」「屠場の文化」「職人制工場生産」「社会派ルポのずしりとした内容」
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (詳細)
山田 真哉(著)
「ものはいいよう」「分かりやすいし、面白い!!」「伝える立場の人に読んでほしい」「見出しが上手いな〜」「1時間くらいで読めます。」
ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書) (詳細)
岩田 靖夫(著)
「思想史の旅」「思想のエキス」「ヨーロッパ哲学全体の流れを見る最適の入門書」「ヨーロッパ思想の源流を知る最適ガイド」「思想の普遍性を学ぶためにも」
牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書 さ 5-1) (詳細)
坂口 孝則(著)
「仕入れが利益率を決める」「女性が読んでおきたい書」「娘に読ませます」「タイトルに惹かれました〜」「「価値観が変わる」というか「そこまで?と呆れる」」
「捨てる!」技術 (宝島社新書) (詳細)
辰巳 渚(著)
「一般人には十分に役立つ」「すぐ捨てたくなります」「「捨てる」ことの深い意味」「モノを持つということ」「不確実な未来に」
エビと日本人〈2〉暮らしのなかのグローバル化 (岩波新書) (詳細)
村井 吉敬(著)
「このに10年変化したこと」「ここまでしてエビを食べる?」「エビを巡る多面性がよく理解できました。」「エビから見えてくるもの」
新しい科学論―事実は理論をたおせるか (ブルーバックス 373) (詳細)
村上 陽一郎(著)
「事実は理論・知識に依存する」「「科学」だけではない「新しい見方・考え方」を示す本」「貴方の科学論は古い科学論」「とてもわかりやすい「パラダイム」論」「「科学哲学」「科学史」の入門書」
自由に生きるとはどういうことか―戦後日本社会編 (ちくま新書) (詳細)
橋本 努(著)
「幅広い世代の人が興味深く読める好著」「学生のうちに読んでおきたい」「これからの時代の先駆本!」「自分にある少年心を久しぶりに発見した感覚」
金融工学、こんなに面白い (文春新書) (詳細)
野口 悠紀雄(著)
「金融工学は「リスクとの戦いの歴史」であること、人類の知的財産形成でもある」「株をやるなら必ず読むべし」「書名に「 超 」がついていない数少ない著作。数式はあまり出てこないけど、それでも統計学への最低限の親近感は必要。」「もう少し本当の丁寧さが欲しかった」「5年ぶりに読みました」
「世界征服」は可能か? (ちくまプリマー新書 61) (詳細)
岡田 斗司夫(著)
「ヨミ様が不憫でならない(笑)」「ありそうでなかった本」「あの国の独裁者もばっさり切ってくれてます」「世界征服から「社会」や「悪」について考える」「奇抜な書。」
メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書) (詳細)
松永 和紀(著)
「読む価値の大いにある良本」「疑問だったことが・・」「報道を疑え」「メディア・リテラシーを身につけるために」「あらゆる方に是非読んで頂きたい」
民主主義という不思議な仕組み (ちくまプリマー新書) (詳細)
佐々木 毅(著)
「”解せなさ”を読み解きつつ、その魅力に近づく」「民主主義を知るためのベストな入門書」「民主主義、その進化の過程」「わかりやすい」「民主主義を維持してゆくのにはかなりの努力が必要だ」
すべては音楽から生まれる (PHP新書) (詳細)
茂木 健一郎(著)
「新しいクオリア」「音楽好きにおすすめ」「茂木さん流音楽論に酔う」「全編これ音楽、詩、哲学、そして・・・」「何気ない感覚」
お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書) (詳細)
勝間 和代(著)
「タイトルだけの本ではないし、ただの「しくみ本」を超えている」「投資に関する心構えを教える入門書としてはOK、但し、あと数冊読んでから実践しよう」「雑誌などで儲かったという人は「ジャンケンゲーム」の勝者にすぎない」「金融に対しての興味がわいてくる、資産運用に関しての入門書」「勉強しないで投資するなら「お金は銀行に預けておきなさい」」
新書365冊 (朝日新書) (詳細)
宮崎 哲弥(著)
「新書のミシュラン本ともいうべき傑作です。」「諸君のコピーの大半が無駄になってしまった(泣)」「空前絶後!新書の奥深さを汲み尽くした、正に新書評論の”真打ち”登場。」「新書の海の羅針盤」「現代の塩土老翁」
若者殺しの時代 (講談社現代新書) (詳細)
堀井 憲一郎(著)
「若いことが損であると思う方は是非!」「1997年の学生より」「若者が消費され尽くした先は・・・」「「下流社会」以上に適切な現代社会論!」「ホリイと同年代の人はハマる!」
3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708)) (詳細)
城 繁幸(著)
「混迷の時代に「働く」ということを真剣に考えた取材・考察の書」「どんどん書いて欲しい」「学歴はもはや通用しない、新しい生き方とは?」「痛快無比」「共感できます」
ことばと国家 (岩波新書) (詳細)
田中 克彦(著)
「私のことばに国家がどうかかわっているのかを考えさせられる」「面白いです。」「純粋なことばへの批判」「新しい視点」「「言語」は国家により作られるのでありその逆ではない」
知的生産の技術 (岩波新書) (詳細)
梅棹 忠夫(著)
「古典というより、バイブルでしょう」「技術そのものより、技術を確立することの重要性」「1970年以前とは思えない。」「本質的な論理的思考の教科書として良書。」「教科書読む前に本書を読むべき。」
● 冒険者たち
● 働かない働けない
● この混沌とした時代を生き抜くための知恵とスキル 30歳からの「もの」の見方
● へんな宗教にハマらないためにークリティカル・シンキング関連本
● 新書概説
・「大変良い」
本書は現在アメリカが抱える諸問題について多々言及しており、これらの殆どがアメリカが抱える自由の結果であり、その諸問題のいくつかをアメリカが日本に輸入したいと考えているが、著者がそれに対し明言はしていないが批判的な意見を述べている点で非常に面白いです。具体的には、サブプライムローン、医療に対する競争の導入、貧困地域の高校生に対する軍事的なリクルート等の問題が扱われています。お勧めの1冊です。
・「医療、教育のあり方を問う衝撃作」
一応、取材内容を真実として受け止めました。読んだ人に(賛否は分れるにしろ)、何かを考えさせる点で、最近のアメリカ関連の新書では出色の出来映えです。
ここで書かれている主な内容は、以下の公的なサービスです。「教育」「医療」「軍隊」「災害対策」
レーガン政権以降、新自由主義による、民営化推進が、破産を増やし、如何にワーキングプアを増大させ、中産階級を消滅させていったかが書かれています。
破産した人、没落した人などに取材を重ねていて、その内容は相当ショッキングです。私は医療についての記述が一番恐ろしかったです。こういう国に住むことは(文字通り)命がけだと感じました。
さて問題はアメリカではなくて、日本にどうこの内容を当てはめるかだと思います。マクロにみれば、市場原理に従うとしても、セーフティーネットなど、国民を救うシステムの充実は必要だと思います。その辺りを考える材料として、多くの人に読んでほしい一冊です。
・「アングロサクソンの価値観ー投資利回り最大化」
欧米と簡単にいう人が多いが、もともと英語圏とヨーロッパ大陸では価値観が異なっていた。英語圏では、企業は投資家(株主)の利益を最大化するために活動すると考えてきた。これを一言で表現すると、「投資利回り最大化」になる。投資利回りを最大化する方法は昔から決まっていて、それは発展途上国の中で一番優秀な国に投資することである。有能な人間を安い賃金で雇えて、効率よく物を生産できる国に投資することである。
ヨーロッパ大陸では、企業は地域社会に貢献するために活動すると考えてきた。雇用を維持し、地域の経済・文化に貢献することが使命であると考えてきた。これが後になって、国家に貢献するために発展していくのだが、ともかく日本の考え方はヨーロッパ大陸のほうに近かったといえよう。
19世紀のイギリス資本は根こそぎアメリカに移ってしまった。当時は、投資利回り最大化を実現できる国がアメリカだったからである。そして今、アメリカ企業は国内の工場を閉鎖して、中国・ブラジル等に移している。これは投資利回り最大化という価値観からは、正しい行動である。
しかしその結果、中流階級が就ける安定した仕事が激減し、安い時給のパートしか見つからなくなってしまった。それでも統計上は失業者には入らない。その一方で、投資に回すまとまった資産を持つ人はますます儲かるようになり、ガードマンに守られ美観が保たれた高級住宅地に住むようになる。こうして貧富の二極分化が加速度をつけて拡大していく。これがアングロサクソンの価値観の行き着く先である。
もうひとつの行き着く先は、地方文化の破壊である。詳しい説明は省くが、チェーン店というのは投資利回りを最大化するために、アメリカで考え出されたシステムである。これが広まれば、地域の個性ある店は廃業に追い込まれていく。そしてどこに行っても同じチェーン店が同じ商品を提供するようになるのである。アメリカはすでにそうなっているが、これが投資利回り最大化を達成した国の姿である。
・「憲法9条を変えたい?」
憲法9条を変えたいと思う人は多い。 しかし本書を読めば「本当にそんなこと言っていいのかね?」という気にきっとなる。 アメリカの富裕層、タカ派、軍産複合体、アメリカのマスコミは(他国を巻き込んで)戦争をしたがっている。 儲かるから・・・。 しかし、彼らは直接戦地では戦わない。 戦いに狩り出され、現地の罪もない「普通の人」を殺し、「普通の人」の目玉をくり抜くのは、これも普通のアメリカ人なのである。
普通のアメリカ人。一般人。つまり奨学金のほしい「普通の学生」、子供を育てている「普通の父親」。 彼らは、税金の高騰、学費の高騰、食費の高騰、石油の高騰によって簡単に操作され、貧困に追い詰められ、まともな仕事といえば軍関連しかなくなり(詐欺、嘘なのだが)、軍に狩り出される。結果、そうした作業に従事させられた「普通の人」は心のキズを負って帰国して、「普通の仕事」につけなくなって、路上生活をさせられ死んでゆく。国のために戦った愛国者は、帰国して路上で厳寒の中、精神を病み、誰にも見取られず、孤独に死んでゆくのである。
しかし、軍人にもなれない人も出る。 ここが重要である。
彼らは派遣社員になる。 普通のハケン会社に登録するだけである。 派遣社員、彼らはもちろん軍人ではない。 しかし、銃弾飛び交う戦地へ行かされるのである。 その扱いは現地軍人の「奴隷」である。靴も支給されない、砂漠で水も支給されない。 劣化ウラン弾に汚れた水を飲んでも、保障もない。 現地で死んでも、会社の事故で済まされてしまう。そんな派遣社員である。
今、日本で派遣社員。フリーター、非正規労働者が増えたのは、かなり作為的、意図的なのだが、結果どうなるか・・・本書からはリアルに分かる。 それはそれは恐ろしい「SF並の現実」である。
・「自分の経験と照らしても」
自由の国アメリカでは、貧困、犯罪の自由もあるのかもしれない。本書は、その一部をreportage(ルポ;報道)するものです。
問題は、そこに住んでいる人の目で見るのと、外の目で見るのとでは大違いかもしれないという可能性です。光りだけを照らす普段のマスメディアの報道だけに頼ってもいけないし、影を照らす本書のような内容に頼ってもいけないかもしれない。
自分がアメリカと仕事をしたり、行ったりする場合には、現実のアメリカに現地で現物を持って考えないといけないかもしれない。
ゼロックスの研究所のあるパロアルトへ行こうと思ったら、パロアルトは貧困区域と上流社会とが隣り合わせになっていて、貧困の差が激しいので気をつけるように言われたことがあります。しかし、貧困地区と呼ばれるところへは行かなかったので実態は分かりません。
貧困の実態は、勇気ある報道者の報告を出発点とするしかないかもしれません。
・「冷麺大好き」
たかが冷麺、されど冷麺。普段何気なく食べていた冷麺に、これほど深い民族意識が隠れていたとは。盛岡に馴染んだ冷麺のルーツを解き明かす様は推理小説のようで、なかなかスリリングでした。重くなりがちな民族問題も、冷麺という身近な素材で一気に読めました。
・「うちのそばにある焼肉屋さんも立派な店を構えるまでに苦労したんだろうなぁ」
なるほどなぁ・・・冷麺という新しい食べ物をまず最初に受け入れたのは当時モダンボーイ・モダンガールと呼ばれた人たちだったというのが興味深かったです。近所の焼肉屋さんも「韓国系の方がやってるようだな」とうすうす思っていたのだけど、そこはこの辺りでは高級店なのだけど、この本を読んで「こうなるまでには一代目の方が日本に来てから、さまざまな時代と苦労があったのだろうなぁ」と改めて思いました。文中に「自分の意志で日本に来た一世のことが今までは書かれて来なかった」とあって、私も「自分の意志で日本に来た一世」の方の下りは興味深く読みました。また、意志でなくいらした方々がどのように暮らしてこられたか、そして二世の方のことなど、今まで見聞きすることもなかったことを垣間見た思いで、読んで良かったと思います。こんな本が地域や学校の図書館に一冊ずつあっても良いんじゃないかな?と思うので、リクエストしたいと思っているところです。
・「エキサイティング!!!!!」
盛岡冷麺・・・・破天荒で衝撃的な食い物だとは思っていたが、その裏にこんなエキサイティングな誕生秘話が隠されていたとはね。ありきたりの郷土史の一つかと思いきや、時代と国境を越えたスリリングな展開と結末。創造者・青木輝人の無頼で誇り高い生き様と、残した物語は、混迷する今の時代こそ、必読。
・「冷麺ダー!!」
たかが冷麺、されど冷麺。普段何気なく食べていた冷麺に、これほど深い民族意識が隠れていたとは。盛岡に馴染んだ冷麺のルーツを解き明かす様は推理小説のようで、なかなかスリリングでした。重くなりがちな民族問題も、冷麺という身近な素材で一気に読めました。
・「もっと早くに出合いたかったダイエット法」
就職して以来,日頃の食生活は気ままなことこの上なく,十数年を経て見事に皮下脂肪,内臓脂肪が蓄積し,気づけば体重88kg...職場では定期健診ごとに要経過観察,要精検の項目が増え,交際した女性からは某デブタレントに似ていると言われる始末。これでは駄目だとビリーズキャンプに入隊してはみたものの,辛いわ,体重減らないわで早々に脱落...そんなとき,この本に出合いました。本当かよと半信半疑ながらも読み進め,物は試しと食べた物のレコーディング,更にカロリー制限を始めたところ,何と約1か月でマイナス8kg。その後も順調に体重が減り,約3か月半を経て遂に60kg台に突入しました。もちろん,今では定期健診もほぼ全て正常値です。一方で,この本を追体験するような出来事が次々と起きていた分,最も怖かったのが強烈な飢餓感に見舞われるという「75日目の変化」の前兆とホメオスタシスでしたが,その際に著者がとったという対策を実行した結果,それらを経験せずに済みました。何よりもここまで来て感じるのは,適量で確実に満腹感が来るといった体質変化と,自分の身体や食生活に対する意識の変化です。まさに一生ものの財産を得た感じがします。「もっと早くこのダイエット法に出合えていたらなあ。」というのが今の率直な感想です。が,これはあくまで成長や新陳代謝の活発な時期を過ぎた人向けのダイエット法だと思いますので,それらの活発な10代の方や20代前半くらいまでの方については,極端に太っている人を除けば,バランスよくしっかり食べた上で,運動等によるウェイトコントロールをしていった方が良いのではないかと思います。
・「論理に矛盾?評論家は少し黙らっしゃい。」
「キチンとこの通りやれば愉しく体重は必ず落ちます」これはハッキリと言いたい。2か月で14kg私は落とせました。ロジック野郎の岡田氏の書く文章はすべてうなずけるもの。読んで納得、実行して感動です。
ポイントは
1.必ず食べたものは全て億劫がらずにカロリーを書き出す。2.水を毎日2リットル飲む。3.基礎代謝のカロリーを下回ってはいけない。4.過剰にカロリーを摂ってしまった日は2、3日の合計で帳尻を合わせよ。
以上で、ホントにこれだけで効果が出る。書いておきたい重要な事として、この書は、その手法よりも、陥りやすい失敗や、思考法。取り組みのコツがきめ細かく示されている事。その為に勝手な自己解釈や、辛くなった時の考え方がケアされている点である。
何とかブートキャンプやハリウッドなんとかダイエットが極めて非効率かつ自己満足的であると今は感ずる。運動で減量するには2、3か月間毎日1時間程度の継続運動は必要になる。基礎代謝に絞っているのはその点一番明快で手軽である。
カロリーを意識すると今までいかにわざわざ高カロリー食品ばかりを摂って合計数千カロリーに達していたかが分かる。だからボリュームがそれ程変わらなくともカロリーで選べば無理する事にもならない。
LLからS寸を着用出来る時の感動をあなたにも知って欲しい一冊。
・「ダイエットを「楽しむ」ための本」
最初に帯の写真を見て驚き、中身を読んで即レジに持っていきました。目新しさがないという批判は、的はずれなものでしょう。なぜなら過去の本は、私の様なモノグサな人間が手に取るような工夫や敷居の低さに欠けていた様に思えるからです。本書の最大の功績は、ダイエットは目標を達するだけでなく、途中の試行錯誤やプロセスを楽しむことにも価値がある、としたとことでしょうか。私は表計算ソフトで食事のカロリーを記録し、わからないものは適当に考えて記入していますが、それだけでも毎日の体重,体脂肪率のグラフからは手応えを感じます。そうした記録を取ることを楽しめる人にはリバウンドの心配は無いでしょうし、逆に運動はちょっと、という人には最良の書でしょう。
・「ホントだった!!」
なんと、18日で4.5キロの減量成功!半信半疑で購入し、まさか!と思いつつ読み進め実行したら、全く苦痛なく体重が落ちています。デブになる原因が詳しくしかも分かりやすく書かれており、笑える楽しい文章で到着してすぐ読破しました。人生が価値観が劇的に変わった1冊です。大切に毎日持ち歩いています。とても充実した1冊でした。
・「オタクの面目躍如」
この本の内容は今更説明するまでもないでしょう。少し大げさな表現をすれば、ダイエット本の範疇を越えた内容となっています。たぶん、岡田氏自身のオリジナルな部分はそれほどたくさんはないでしょう。しかし、それらをうまく取捨選択して組み合わせて、細部にまで目が行き届いた緻密なノウハウ集に仕上げている。「オタク」であるからこそ書けた本であると思います。
特に、助走、離陸のプロセスが興味深い。とにかく食事の内容と体重を記録することで自分の現状をはっきりと「知る」助走プロセス。さらにカロリーも調査して記録して摂った食物が自分の体重や体脂肪にどのように影響するのか「知る」離陸プロセス。これらのプロセスでは、決してカロリーの制限をしない。自己の現実の姿がわからなくなるからです。要は自己の現実の姿を徹底的に「知る」ことからはじめるのです。このプロセスを経てはじめて、自分の食生活の状態や、どんな食物が自分の体重の増減に影響を与えるのか、ということがだんだんとわかってくる。そのうちに、逆にカロリーを減らすのが、これほど簡単なのか、ということが自然とわかり、ダイエットしたくてたまらなくなるという心理状態を醸成させる。その状態にまで至ったときに、一気にカロリー制限を伴う後のプロセス(上昇・・・)に突入するわけです。
いや、ホントうまくできています。私も1ヶ月で3kg体重が落ちました。
なお、この本の最終プロセス(軌道到達)では、“自分の体の声に耳をすますことにより、自分の体格にちょうどよい体型に徐々に近づく”ことになります。言い換えれば、このダイエット法は、この「体の声」に耳をすますことにより、ダイエットという意識から解放され、自由自在に生きることができるようになるための手段であるとも言えそうです。
そんなことが本当にできそうな気にさせてくれる本です。
【その後】開始時(9月中旬)、体重72.0kg/体脂肪率27.0%でしたが、約半年経過後(3月3日現在)、体重61.9kg/体脂肪率16.8%です。自分の記録が何よりの自信になります。カロリーについては、基礎代謝量よりも100〜200kcal程度多めに設定しています。体重の変動が止まる停滞期もありますが、記録を見ていると厳密には停滞しておらず、実際には体脂肪量、体のサイズなどに変化が見られていました。一日あたりの体重減少量は50g前後ですが、基本的にはつらいこともほとんどなく快適な日々を送っています。
自分自身の生活習慣自体が大きく変わりました。以前の状況にはもう戻れそうにありません。記録することによりはっきりと以前と今の違いが明確になりました。そんなわけでリバウンドの危険性はほとんど感じていません。岡田さんがリバウンドしなければ評価する、などというレビューがありますが、まずリバウンドすることはないと確信しています。
●千年、働いてきました―老舗企業大国ニッポン (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21) (角川oneテーマ21)
・「日本の老舗の元気にあやかる」
読みやすい本です。それもそのはず。「野性時代」平成十八年一月号〜六月号「千年、働いてきました〜日本の不倒企業」の題を改め、加筆修正したものだと巻末に断り書きがある。
始まりは、世界中で使われているケータイに日本の老舗の技術がたくさん使われているという印象深い話で始まる。読者は飽きることなく夢中で読んでしまうでしょう。
中国進出にまつわる話も、よい面も、問題のある面も両論併記。
また、創業以来の本業は大切にしつつ、培って来た技術を応用して新たな技術を開発する。企業としての「人格」が一貫しているという印象を受けた。
・「タイトルは、「百年以上、働いてきました」にすべき」
内容は面白い。着眼点がいい。一気に読んだ。日本にはそう大きくなくても、世界に誇れる独自の技術力を持っている会社がたくさんあるが、本書はその中から100年以上の歴史を持つ企業に焦点を当てて紹介している。
特に、「伝統は革新の連続」というキーワードは心に残った。実際、本書に出ている老舗企業の多くはコア・コンピテンスを大切にしながら時代に合わせてそれをうまく新たなイノベーションにつなげていることが良くわかる。米国にはイノベーションに関して考察した優れた著作がたくさんあるが、本書の事例はそのようなビジネススクール向けの研究対象としても興味深いケーススタディになるだろう。クリステンセンやポーターや故ドラッカーなら、これらの企業の強さの秘訣や背景をどのように分析するだろうか。少し知りたい気もする。
ただ、本書のタイトルの「千年、働いてきました」というのは本書の19社中でただ1社だけである。ある程度印税を稼ぐことを意識しなければならないことは理解するが、誇張し過ぎない適切なタイトルは他にもある筈だ。100年以上の会社を集めたのだから、どうして正直に「百年以上、働いてきました」にしないのか。本文にこのような誇張はないと信じたいが。この点については、本書の著者は取材した老舗企業の方々の誠実さを学ぶべきだ。
・「老舗が長く続いた理由」
日本のビジネス界は、少々おかしくなっていると思う。雪印しかり、不二家しかり、ミートホープなどは論外だ。本書は「千年……」と謳っているが、取り上げられているのは、大半は100年〜200年の老舗である。しかしだからといって、「看板に偽りあり」というわけではない。取り上げられている十数社の中には、キンチョールの「大日本除虫菊」、墨の「呉竹」(筆ペンが有名)などもあるし、たとえば携帯電話の中のバイブ機能に使われている部品をつくっている老舗もある。
ドキュメンタリーとして、一級品の本だと思う。惜しむらくは、それぞれの事例でもう少し掘り下げが欲しかった。
企業が長く続くには、本業以外に安易に手を出さないこと……などの「家訓」が、どの会社にもあるそうだ。ある意味で経営の真髄を問い直す力作だといえるだろう。
・「実取材によって裏打ちされた文明論」
世界一古い会社って、どの会社かご存知?この本によると、それは関西にある「金剛組」。日本書紀にある難波の四天王寺の建築に携わった会社(!)だそうである。
この会社に寄らず日本には老舗と言われる創業が古い会社が突出して多い。しかも製造業が。それは、職人を尊ぶ文化的な背景があるという。
老舗と呼ばれる企業を実際に取材した内容で構成されていて、何故その企業が生き残ったのか、今老舗といわれる企業は何を作っているのか、何故海外で(特にアジアで)老舗が少ないのか、などが述べられています。とにかく読んでいて新たな発見がある楽しい本。
ちなみに日本で職人が尊ばれる理由は、古事記の影響なのでは?日本古来の神様は、全て手に職を持って、みんな働いてますもの。
・「想像以上!」
世界最古の企業は1400年の歴史を持っている。
まったく実感のわかないスケールでの展開に、興味を抱いて手にとってしまいました。
そして1000年とまでは行かなくても、日本には創業数百年という企業がごろごろしている事に、また驚かされる。
世界の中でも特異的な現象だということも本書を読むことにより、教えられる。
なぜ日本でそのような企業が生まれて引き継がれているのか。"伝統を守る"という言葉だけでは成り立たない歴史。
時代に合わせて変わる部分と変わらない本業の部分が、老舗企業に対するインタビューの中で、ひしひしと伝わってくる。
・「蛇足を承知で、、、」
多くのレビューによって絶賛されている作品ですので、蛇足を承知で書かせていただきます。
・「大量の土砂(新書)に、ごく僅しか含まれないダイヤの原石」
ランキングで売れていたのであまり期待せずよんでみました。どなたかも書かれていましたが、非常に美しくかつわかりやすい名文です。科学者の心と、詩人の心がバランスした心に届く文章は、あのカーソンの『センスオブワンダー』を彷彿とさせます。
科学的知見の概説というと、ともすれば硬質になるか、舌足らずの中途半端なものになりがち。
「かすかな口づけ」「研究の質感」「街の通奏低音」「一回性の折り紙」・・・これらの言葉に表れる感受性が、本書に概説を超えた魅力を与えています。生命という現象への驚きと畏怖の念、それを文章で喚起する難しい仕事を本書は見事に達成しています。個人的には「あとがき」が特におすすめです。
・「「思い」がなくてはかけないもの。」
ウィルスやプリオンについて書かれていると思い何気なく読んだのだが、予想をはるかに超える「おもしろい本」だった。それは知的好奇心を満たした面白さでもあったのだが、この作者特有の情感漂う書き口にあった。一種のリリシズムといってもいいと思う。一流の自然科学者は、その発想の豊かさからか、すばらしい文学の担い手ともなりうる。湯川秀樹しかりアインシュタインもそうだった。本来、文を綴るということは、どの世界であれ「書かずにはいられない思い」を持った者にのみ許される行為なのだろう。作者の「思い」は、ここに蕩々とあふれ出している。『あとがき』はこの書の白眉だ。美しい世界を読ませてもらった。
・「科学者という生き方」
この本の賛否が分かれているのはわかる気がする。 帯に大書きされている「極上の科学ミステリー」という内容を期待すると、「そうかな」と思う読者が多いに違いない。私はこの本の科学的精度を論じる知識を持たないが、批判的な方々のレビューを読むと、なるほど、科学者にしては不用意な記述もあるのかなと思う。 しかし、結論から言えば、私はこの本を好ましく読んだ。 以前に読んだ立花隆・利根川進著『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』に印象が似ている。この本も「科学ミステリー」というより、「科学者という生き方」に興味をそそられたが、『生物と無生物の間』もそうだ。 分子生物学者の目に映る都市と自然、日常生活のすぐ隣にあるDNAの世界。また、野口英世やオズワルド・エイブリーといった「偉大なる先駆者」たちの功績と人柄も、この本からうかがい知ることができる。 科学者が書いたエッセイとして、読んで損はない本ではないだろうか。
・「「生命とは何だろうか?」という究極の問いに迫る快作!読み出すと止まらない、壮大な叙事詩的作品!」
これは物理屋が読んでも面白い分子生物学の本です。シュレディンガーの名著「生命とは何か」でクリック/ウィルキンズ(物理屋さん)が啓発されて生物学に転向してDNA構造解明に貢献した(※)のは有名な話ですが、本書も日本においてそういう役割を果たしそうな予感がします。本書は「生物と無生物を分けるものとは何か?」という本質的な問いに完全解を与えている訳ではありませんが、上記のシュレディンガーの本と同様、重要な指針を与えていると確信します。時間軸を強く意識した統計物理学(非平衡論、自己組織化)・複雑ネットワーク(縮退度)の観点で「生命」(動的平衡)を捉え直すとどうだろう、と思うとワクワクしました。(同時に『生物=機械』的な最先端技術に疑問を感じます。クローン人間なんて、あんなやり方では無理だろうな...) この本を読み終えると確実にモノの見方が変わります。本書には所々に科学史・人物伝が織り交ぜられており(裏話も豊富で、上記(※)の裏話もあり)、「科学研究の営みの生々しさ/人間臭さ」も伝わってきます。(生命科学における「縁の下の力持ち」達にもスポットライトがあてられます) 福岡先生御自身の体験談も読み応えアリ。知的興奮を覚えます。一冊読み通すと「研究者的態度・科学魂」(寺田寅彦)も身に付きそうです。『研究の質感』とは何か、も教えてくれた本書は★5つでも足りません!
・「いまだに心無い偏見の残る世界」
禁句とも言われる屠場、そして差別され卑しい目で見られる屠場でも、もし誇り高い彼らがいなければ私たちの食卓には「おいしい肉」は並ばないと言うこと…
私は以前に屠場を見学したことがあるのでそういった類の偏見は持ってはいません。しかし、いまだなお特に西のほうで卑しい偏見の目があることは恥ずべきことだと思います。
内容も食卓に並ぶ前の工程もきちんと記録されていますし、現場の人の声も取り入れているのでとてもよいです。
・「長い間心に残る本」
この本を読むまで食肉の屠場について考えたこともなかった。何気なく読んだこの本で私は屠場にとても興味を持ち出した何年も前に読んだ本なのに、今だこの本に書かれていることは、私の心に焼き付いている食肉を消費する人なら誰しも知らなければいけないことなのにと実感させられ、また屠場で誇りを持って働いている人たちに魅了された
・「屠場の文化」
「屠場」は、いわゆる放送禁止用語の類に入る言葉です。マスコミでは「食肉解体場」などとごまかした言葉に置き換わります。その理由は、屠場が被差別部落の歴史と深いつながりがあるからなのですが、世間一般の感覚では、そのこと自体になんの疑問を持たないのが普通でしょう。
それは、屠場を紹介した本は少なく、また食肉工場というものも、表世界には登場することが少ないからです。鎌田氏はその「裏」世界をルポの対象に取り上げました。
私は、きっと鎌田氏のことだから、被差別部落との関連を中心に置いた重苦しいルポなのだろう、と思って読み始めました。ところが、むしろルポの中心になっているのは差別問題よりも、食肉解体という「産業」、そしてその周辺に成り立っている食肉の「文化」、ここで働く職人たちの「労働問題」などでした。
意外な印象でしたが、実は差別問題のルポを期待した時点で、私自身の中に「差別の精神」が存在していることに気付かされました。
・「職人制工場生産」
本書はまず、偏見を持たずに読んでもらいたいと思います。職人芸が冴える食品工場で働く人々の、ルポルタージュです。今までほとんど題材として取り上げられることがなかったと思います。
これから先も、一つの産業として普通に取り上げられることがないとすれば残念です。現在、狂牛病問題で揺れている社会で、生産現場と販売現場、それに消費者の声ばかりが聞こえてきます。加工現場の声が聞けないのは、そのことを象徴しているような気がします。
職人たちの仕事へのプライド、道具へのこだわり、仲間意識と競争意識など、こんな「仕事」もあるのか、と興味を持って読めました。
・「社会派ルポのずしりとした内容」
屠場、いわゆる獣肉生産のための解体工場を著者がつぶさに取材した傑作ルポ。われわれにはまったくうかがい知ることのできない内情が詳らかにされている。屠場とそこに働く人々に対する社会的な偏見、抑圧は想像を絶するものがある。みごとな腕と技をもった職人が多数、過酷な労働条件のなかで働いているのにもかかわらず、である。われわれ消費者はこの現状を直視しなければいけない。 著者のルポは徹底的、かつ真摯で抑制が効いており、おもしろ半分の覗き見ルポとは一線を画し好感がもてる。
・「ものはいいよう」
この本を読んだ単純な感想はただひとつ。痛快!!この一言に尽きます。前回「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」でも結構痛快な内容でしたが、今回はそれ以上でした。それともうひとつ本書を読んで思ったことはあります。「物は言いよう」だなと。印刷所(待ち合わせもだな)の話、タウリンの話、会計分析の話、タイトルにある食い逃げの話……変な話のように見えますが、物は言いようで会計論で考えればそうだなと思いました。著者は株のことに関してはかなり批判的でした。特に「株の勉強は無意味」とも主張しています。私も同じ意見です。とある経済阪神評論家の某氏(これだけ言えば誰だかわかるでしょう)もこれはやるべきではないと主張しておりました。
・「分かりやすいし、面白い!!」
食い逃げされてもバイトは雇うな の意味とは??でも、この話に行く前にいくつかのクイズでウォームアップ。そして、そのクイズにもちゃんと会計学に関連しているので 興味深いです。
・「伝える立場の人に読んでほしい」
数字に苦手意識を持っている人のための内容です。
ただ数字や会計が得意な人にとっても、得られることがあります。それは、教え方です。
数字や会計を教えるには身近な具体例をたくさん出して馴染ませ、次に一本筋の通った思考や姿勢を伝える。
前著さおだけ屋よりも教え方については、洗練されたものになっています。他人に数字や会計を伝える立場にある人は、押さえておいてもいい本ではないでしょうか。
・「見出しが上手いな〜」
見出しがおもしろそうなので、ついつい興味を持ってしまう。単純コピペだけど、何が書いてあるのと思ってしまう。ちょっとしたトリビアになります。 ↓
・「1時間くらいで読めます。」
山田真哉さんの文章は、本当に読みやすい!
”薄くて本当に役立つビジネス本”を目指したとありますが、確かにその通りで、1時間くらいで読めます。
前作『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』と比べて、こちらの方が、より「数字の効用」に焦点が当てられていて、なるほど〜っと唸る所が何箇所もありました。
ちょっとしたことで、すぐ思いつきそうなことなんだけど、少し考えないとわからない、少しひねらないと出てこない。
そんな話が満載です。
・「思想史の旅」
2003年のベストの呼び名も高い、名著。著者はソクラテスやレヴィナス、ロールズを専門とする哲学者だが本書は平易に書かれているにも関わらず、欧州の思想を深く理解させてくれる。岩波ジュニア新書の中でもベスト。 ヘブライ、ギリシア、キリスト世界を巡って描かれる思想史は、初学者にも西洋思想の面白さと奥深さを伝えてくれるだろう。
・「思想のエキス」
本書は、「内容のつまり方」からして、どこから見ても大人向けの内容です。・ソクラテスとイエスの思想上の共通点は何か(そしてどうして彼らは殺されなければならなかったか)・ユダヤ教とキリスト教の決定的な違いは何か・神がいるなら、なぜこの世の悪を放置するのか・デカルトの「我思う、ゆえに我あり」とはつまりどういう意味なのか・ニーチェはなぜ神を殺さなければならなかったのか等々、知ってそうで知らない、ヨーロッパの思想の「根っこ」のところを極めて明快に書いてくれています。
何度も参照できる本です。
・「ヨーロッパ哲学全体の流れを見る最適の入門書」
この本で著者は、ヨーロッパ思想の本質を語ろうと意図したと述べています。2000年にわたって展開されたヨーロッパ哲学の流れを少年少女向けに解説した本書は、大人にとっても優れた入門書になっています。私は本書を読んで初めて、ヨーロッパ哲学の骨格をおぼろげながらにでも見せてもらったと思いました。
・「ヨーロッパ思想の源流を知る最適ガイド」
著者はギリシャ哲学を研究対象にしながら、問題意識は本書に代表されるように、現代に通底する問題系ヘレニズム思想、キリスト教思想という2大源流を機軸に現代のハイデガーとレヴィナスに架橋しながら、両源流の問題構成の現代性を描き出し、哲学的問題の普遍性を判りやすく説明している。本書の読者は高校生を想定していようが、決して高校生にのみ読まれるのは勿体ない。専門的な用語を極力排した文章で書かれた本書は、ヨーロッパ思想の源流を鮮やかに描き出しており、哲学史入門としても最適である。取り上げられなかった哲学者が不要というわけではないが、現代から見る限り、著者が詳細に扱った思想の流れは適切であろう。異論もあろうが、問題系を明確に描いた著者の力量に敬意を表したい。
・「思想の普遍性を学ぶためにも」
最近読み直したが、やはり他に類を求めがたい西欧思想への入門書であるという認識を新たにした。平板な通史ではなく、ギリシャとヘブライ(キリスト)思想の要の部分を立体的に取り出して論じているところが魅力的である。その結果、読み手はダイナミックに思想の流れをつかむことができる。
思想はいかに自分の日常性と結びつけて考えることができるかということが大切なのだが、その点でもこの本は条件を満たしている。中高生は昔のギリシャやヘブライの人々が生活の結晶として紡ぎだした思想の課題が、自分たちが日々直面する問題でもあることに気づくだろう。中途半端な哲学入門書よりも格段にすぐれている。
●牛丼一杯の儲けは9円―「利益」と「仕入れ」の仁義なき経済学 (幻冬舎新書 さ 5-1)
・「仕入れが利益率を決める」
著書「製造業の現場バイヤーが教える調達力・購買力の基礎を身につける本」等で知られる調達業務家の坂口孝則氏による著書第4段。
今回は、初の新書ということもあり今までの著書と違い、バイヤー業務にかかわらない人でも興味深く読める内容となっている。
前半は、タイトルにもなっている牛丼の他自動車や大型テレビの1台あたりの儲けを具体的な数字を示すと共に仕入れ価格が如何に重要であるかを述べています。
後半は、具体的な仕入れによる利益向上策がさまざまな実例、実体験を元に紹介されています。
タイトルを見て、興味を持った方はぜひ読んでみてください。さらっと読めますし、決して読んで損はしない本です。
・「女性が読んでおきたい書」
職種業種問わず、どなたにもおもしろく読める書だと思います。
牛丼をはじめいくつかの製品の「利益」に迫る章では、どの製品も身近なだけに、大変興味深いです。
また「仕入れ」によりいかにして「利益」を生み出すか様々な視点から論じられていますが、こちらも身近で具体的な例が満載なので、親しみながら読み進むことができます。
世の中の消費で最終購買決定権の大半を担うと言われる女性こそ、働く女性も主婦の方も、読んでみることをお勧めします。自分が普段している買い物の仕方で、きっと何か気づくことがあるでしょう。
・「娘に読ませます」
私は製造業で購買部に属しています。
中学生の娘から「お父さん、どういう仕事をやっているの?」と質問されて「物を買う仕事だよ」と答えていましたが娘はどうも納得がいかないようでした。
つまり「物を買う」=「仕事」っていう発想がつながらないんですよね。
今回この本を書店で見つけ読んでびっくりしました。私がやっている仕事の面白さ、難しさ、価値が本当に分かりやすく書かれているんです。
まだ娘には読ませていませんが早速読ませたいと思います。
・「タイトルに惹かれました〜」
最近、はまっている牛丼。その利益が9円というのが、なんとも目を引きました。たったそんだけで、どれくらいたくさん売ったらいいのかということに興味をもって、手に取りました。なかなか読みやすくて、面白かったです。経済学って、けっこう身近なとこでも学ぶことができるんだな〜と。
・「「価値観が変わる」というか「そこまで?と呆れる」」
外食産業の原価を知ってしまうと食べに行けないってのはもう世間の常識だがコストダウン競争が激化する昨今じゃ店側も必至だその必至さが悪いほうに動いてるなーと考えさせられる一冊読む人の立場によっては共感する人もいれば憤りを感じる人もいるでしょうが仕事してる人はみんな売り手か買い手のどちらかなわけでねー(笑)コストの安いものの更なるコストダウンはそれはもう細かなこと互いに知恵を絞りキリツメ・競合こんなセカイもあるのねと面白く読ませていただきました今夜はどこで何を食べましょうか?原価は?(笑)
・「一般人には十分に役立つ」
野口悠紀雄のような大御所が本書を批判していたのを先に知っていたので、ベストセラーになってからもしばらく買うのを躊躇していたのですが、読んでみると大いにためになりました。実は何を捨てるべきかというのはみんな薄々分かっているのですよね。で、それを罪悪感を感じずに捨ててしまってもいいんだ、と背中を押してくれる本です。よほどの作家や学者でない限り、この考え方は一般人には十分有効だと思います。ガンガン捨ててすっきりしたくなります。
・「すぐ捨てたくなります」
評者はどちらかというと「とっておく派」。どうしても、という書類や本はPDFにしている。ただ、PDFの機械が駄目になるくらい頻繁にデジタル化していて、時間もかかりもうイヤになったところでこの本に出会った。読んだ当日、自宅でかなりの本を束ねた。本書は、要するにモノが多いと探せない、というのが論点。地方にお住まいの方で、でかい蔵や納屋みたいなものがある人をうらやましいと思っていたが、探せなくなるので、結局都会の狭小住宅に住む私と次元が同じことなのだろう。そもそも仕事場を見回しても、仕事のできる人の机は皆きれいなものだ。著者はなんと女性。言い切り方も素晴らしい。テレ朝のアニメ「あたしンち」のお母さんに読ませたいです。すぐ捨てたくなると思います。
・「「捨てる」ことの深い意味」
捨てることを通して人間の欲望について考えさせられた。それまで捨てられなかった身の回りの多くのものを捨て去るということは、ある種悟りに近いものかもしれない。そういえば聖人たちはみな、「世間のしがらみを捨てよ!」と言っていたではないか。「人生を捨てる!」技術、といったことまで考えさせられる。この本の素晴らしい点の一つがユーモアであろう。この本をけなす人は、そこが理解できていないようだ。見ないで捨てる、その場で捨てるといった表現は過激だが、彼女は捨てるための考え方の第10条でちゃんと「完璧を目指さない」と言っているのである。
・「モノを持つということ」
使い切っていないモノを捨てることには、やはり罪悪感を感じます。ですが、その罪悪感があるからこそ、モノを手に入れるときに「これは本当に必要か?」を考えることができると思います。一度いらないモノを一掃して、自分に必要なモノ・必要な量を把握しましょう。そうすれば自ずとモノとの付き合い方がわかってくるはず。「モノの捨て方」の本ではなくて「モノの持ち方」の本ですね。
・「不確実な未来に」
→不確実な未来に、寄りかかっていた自分を 改めて見つめなおしました →人間死ねば、その人の持ち物は誰かに処分される.. その当たり前の現実に がく然としました
→「技術」というより「生き方」を教えてくれました
→この「捨てる生き方」を続けることは、 悟りを得ることと、同義なのかもしれません ..険しい道のりになりそうです..
●エビと日本人〈2〉暮らしのなかのグローバル化 (岩波新書)
・「このに10年変化したこと」
「エビと日本人」が岩波新書から出版されて約20年たった今年に「エビと日本人2」が出版されて以前と同じようにすぐに読み終えてしまいました。前回では日本人いかにエビ好きであるかや日本が世界中の多くのエビをいかに消費しているか、そして東南アジアの国々が森林やマングローブを伐採し養殖場を造りそのエビに大量の抗生物質を食べさせたものが日本人の食卓に上がっていること等が記載せれていましたが、今回は養殖エビの主流がブラックタイガーから別の種類に変わっている事や前回でのデーターを最新のものにすると共に東南アジアはもとより東南アジア以外の国でのエビの養殖、マングローブ林等自然破壊の拡大そして増加する薬づけのエビの生産現場、それに従事する現地の人の生活などエビを通じていろいろと改めて考えさせられました。また、以前と同じ様に日本人が1番エビを食べていると思っていましたが今回この本を読んで意外な国が大量にエビを消費している事に驚かせられました。ぜひ、みなさんに読んでいただきたいおすすめの新書です。
・「ここまでしてエビを食べる?」
20年前に出版された「エビと日本人」を読んだのは2年くらい前だったと思います(以後、様々な食事にエビが入っていることを意識するようになりました)。面白く読めましたが、やはりその後が気になっていて、本書をすぐに購入しました。前著では養殖技術の進歩と環境への危惧が主題でしたが、本書ではエビを中心に、世界の貿易量の拡大、南北格差、自然との関わり方などが理解できます。日本の食料自給率は39%といわれていますが、ここまでしてエビを食べる必要があるのかというという著者の主張には、なんとなく「資本主義には勝てないな」という諦観も含まれているように感じました。
・「エビを巡る多面性がよく理解できました。」
特に印象的だったのが136Pの『食べ方がプアな日本人』と180Pの『エビの上流と下流』という本文です。最近の中国餃子問題に通じるものがあると思います。物事の結果は、一側面ではなく「多面的な要因からくる」という良い証左だと思われます。現代日本における「現象」が世界に波及していく様相を「エビ」という食材を通じて非常にうまく表現されておられます。
・「エビから見えてくるもの」
「バナナと日本人」以来、村井氏と故鶴見氏のグループの著作を幾つか読んできた。ある商品に焦点を当て 今風で言うと当該商品のSupply chainを描き出すことで見えてくるものがあるという「視点」は 今なお 学ぶべき点が多い点は 再度本書を読むことで再確認出来た。但し 幾つかの違和感も読後に残った。
一点目として 焦点がぼやけている部分がある。 例えば 本書の冒頭にインドネシアのスラバヤでの熱泥噴出の話が描かれているが これはエビとは基本的には関係が無い。著者が訪問したエビの養殖の場所の近くであった話で それが当該エビ養殖地に今後何か影響を与える可能性はあるが それは個別特有の話だと思う。 大きな意味で「エビから見えてくる」ものではないと僕は思うし そう思ってしまうと この部分が集中力をはぐらかしてしまうと感じた。
二点目としては 今後の全世界的な「食糧難」をどう考えるかという「視点」に欠けていると感じた点だ。 著者は 「エビの自給」という土俵は用意してきている。但し そもそも「エビ」という高級な食材はどちらかというと贅沢品に近い。 「贅沢品がどのような土台に立っているのか」という点においては 「バナナと日本人」以来 著者のグループの仕事は非常に勉強になるし それで見えてくるものがある。 但し ここ数年にだんだん見えてきた「食料戦争」は このような高級食材ではなく 穀物であり、それを支える水資源という より大きな問題を孕んでいる。その中で「エビ」をどう考えるか、どういう位置づけなのか という視点は 一枚入っていても良いのではないかと感じた。
今の日本は食物に関しては安心安全が最大の問題となっている。これは口に入れるものとして当然だ。 但し 「食の確保」という より大きな問題に どれほどの人が真剣に考えているのか。これは正直おぼつかない気がする。しかも その問題が発生したら あっという間であることは1993年の米騒動を思い出すまでもない。 著者は本書を インド洋の津波で始めている。津波の速さには怖ろしいものがあったが 食料問題は その数段の早さがあるのではないか。そういう視点も含んだ上で 日本の食のあり方を考える必要があると思う。その水平線上で エビがどう見えてくるのか。長年の愛読者の一人として 是非 著者にチャレンジして頂きたい課題だと思う。
●新しい科学論―事実は理論をたおせるか (ブルーバックス 373)
・「事実は理論・知識に依存する」
本書は1979年が初版であるが現在読んでも新鮮に感じる。科学的というと事実をあつめて、そこから帰納的に法則を導き出した、客観的なものと思っている人も多いだろう。しかし、科学史を紐解いてみると、その時代の支配的な思想や理論に微妙に影響を受けて、結論を先験的に予想していること、客観的と思われる結論・法則も新しい事実が発見されると仮説の修正→理論の再構築→新しい法則、と変更されること、客観的な事実と思われることも近年ではある程度専門知識がないと理解できにくいことなどを紹介している。暗記中心の受験勉強をしてきた人には、まさに目からウロコの1冊だ。
・「「科学」だけではない「新しい見方・考え方」を示す本」
ありふれた表現であらわすならば「目から鱗が落ちた」本である。それまで「科学技術」に対して抱いていた自らの考えを、ものの見事に打ち砕いてくれた。本当にぐうの音も出なかった。
それほどまでに自分の考えを否定されたのに、読後の満足度は最高だった。なぜか?本書が、新しい「物事の見方・考え方」を提示してくれたからではないか。
タイトルには「科学論」とあるが、その言葉から受けるイメージよりも本書の対象範囲は広い。広くどんなことにも通用する「新しい物事の見方・考え方」を提示してくれる本なのだ。そしてもちろんそれは「新しい」だけではない。
私がこの本に出会ったのは確か大学4年のときなので、もう15年以上も前だ。何をきっかけにして読み始めたかは覚えていないが、おそらく偶然本屋で手にとったくらいだろう。今ではその偶然に本当に感謝している。
これまでにもたくさんの人にこの本を薦めてきたが、このAmazonのレビューを読んで、一人でも多くの人が本書を読んでくれると嬉しい。
最後に雑談。レビューの冒頭で「物事が突然良く見えて理解できたこと」をあらわす表現として「目から鱗が落ちた」と書いたが、この「目から鱗が落ちた」と言う表現は実は適切でない。なぜ適切でないかは、本書を読んでのお楽しみだ。
・「貴方の科学論は古い科学論」
少し古い本ですが1章の現在の科学論は今もかわらずみんなの頭にあるし2章の新しい科学論は今見ても全く新しい自分は少しは科学論、その哲学に深い考察を持っていると勝手に思い込んでいましたがそれは全部既存のものであり新しい論は全く未知の、実に新鮮なものでした私は文系の、数学や理科の苦手な学生ですがそれでも読みやすく、こういった本には珍しく先が気になって一気に読んでしまいました
現代文や世界史、英語の長文でも頻出テーマの科学論それらの背景知識として抜群の威力を発揮してくれますまた科学が引き起こした問題に対峙するときそしてこの資本主義社会、それに属す自分を見つめるときにバイブルとして役立つはずです
科学とか読んでおきたいけど難しそう、と敬遠している人も是非この一冊だけは絶対にオススメします
・「とてもわかりやすい「パラダイム」論」
おそらく中高生でもわかるようにかかれた「パラダイム」論。サブタイトルの「「事実」は「理論」をたおせるか」が内容をよく表しています。
トーマス・クーンの「科学革命の構造」の方は書き方がわかりにくいので、これを読んでからそっちを読んでみるといいと思います。
大学入試とかで「評論必須ワード100」とかやっている高校生には、とりあえず科学哲学については、そんなので覚えるよりも、これ1冊読んだほうが絶対にいいです。オススメします。
・「「科学哲学」「科学史」の入門書」
科学とは何かを考える本。科学のこれまでの歴史と、今のあり方について書かれている。著者は科学哲学・科学史の分野では著名な村上陽一郎氏。
前半では一般的に信じられている科学像を紹介し、後半でその科学像を打ち破る。「データは与えられるもの」「人が持っている偏見などがそのデータを歪める」「科学技術は時代が進むにつれ蓄積されていく」というような従来の科学の見方を否定し、新しい科学を論じる。
「専門的な書物を読んだことのない読者の方がた(例えば中学生諸君)にもわかっていただけるように、なるべく問題や術語をときほぐして説明することを心がけました」とはじめに書かれてある通り、難しい専門用語はいっさい使われておらず読みやすい。科学哲学について少し考える、そして科学史に触れる良い入門書であると思います。
●自由に生きるとはどういうことか―戦後日本社会編 (ちくま新書)
・「幅広い世代の人が興味深く読める好著」
私の世代は、「自由」といえば尾崎豊でした。だけど、あくまで尾崎の自由は幼いもので、大人になったら「卒業」すべきという了解もありました。少し上の世代だったらそれは学生運動なのかもしれません。やはり、若い頃に学生運動にのめり込むのは仕方がないが、大人になったらそんなものからは卒業しろ、という考えが一般的だったのでしょう。 けれども、卒業した後、新しい自由を見つけられたのでしょうか。そうは思いません。ただ「自由を考えるのは若気の至り」ということで思考停止しているような気がします。では、あの頃あれほど自由が魅力的に感じられたのはなぜだったのか。
各時代を象徴する「自由」について、ともすれば一方的な断罪でか、手放しのノスタルジーで語ることになりがちです。しかし、本書は時代背景と関連させながら、その自由の魅力について、読者が追体験できる形で積極的に示しつつ、どのようにして限界に突きあたり次の時代に引き継がれたのか、わかりやすく述べています。 また、扱われている題材は各時代を象徴するサブカルチャーですので、戦後に青春時代を過ごしたどの世代の人も、自分の時代経験と重ね合わせて読むことができるでしょう。議論のレベルと読みやすさをうまく両立できている点でも、「自由」を考えるための導入本として最適といえます。興味が湧いた人は「あとがき」のブックガイドから読み進めればよいでしょう。
・「学生のうちに読んでおきたい」
はまってます。なんといっても、目次のタイトルの勝利ではないでしょうか。「連合国軍に学べ」「ロビンソン・クルーソーに学べ」「真っ白な灰に燃え尽きろ」「この支配から卒業せよ」「ぼくはぼくを好きになれそうだ」「最高のトレッキング・シューズを買え」。戦後日本人は、それぞれの時代に、それぞれの自由を求めてきたわけで、時代論というか、精神史としてとても面白く読みました。とくにオウムやエヴァンゲリオンのシンジ君を自由主義的に分析するあたりが、埋もれた同時代史の発掘という感じで、共鳴しています。
・「これからの時代の先駆本!」
「自由に生きることは、どういうことか」をさまざまな時代ごとにはやった現象を具体的にあげながら説明している。大変分かりやすく、読みやすい。自由とは何か?などを問い続けているような生きづらさを感じている人は、すっきりすることが出来る本。これからの時代を自由に生き抜くためには?どういう自由人が台頭しているのか?自分が目指したい生き方をしている人がいることを知り、個人的に大変感動した。ユートピアの実現は、昔の人から今の時代まで受け継がれている。そして、少なくとも昔よりは今のほうが、より自由で、より幸せな時代になっているんだなぁと感じた。今はやりの現象の奥に潜む現代人の願望。作者の論理は、正しいかは分からないが、大変説得力があるし、自分も同感できるものであった。
・「自分にある少年心を久しぶりに発見した感覚」
どの世代にも自由になる願望を抱き、時代により自由の捉え方がずいぶんと違う。当たり前の話だけど矢吹丈に夢中になった時代学校や会社と言う枠組み「仕組まれた自由」や「この支配」からの卒業願望碇シンジのような現代的な「よい子型順応人間」の心の闇に持つ葛藤・・・。
自由は日本の経済成長に歩調を合わせるかの様に形が変わって行くようだ。何もない時代と息が詰まるほどに満たされた時代と世紀末の失われていく時代とでは変わってやはり当たり前なのかも知れない。かなりディープな内容ですが「ジョー」や「尾崎」「エヴァ」どれかにでも夢中になったことのある人には面白く読めると思うしオススメです。
・「金融工学は「リスクとの戦いの歴史」であること、人類の知的財産形成でもある」
・金融工学はお金を如何にして「増やし守るか」の人類の歴史である。そう考えれば、金融工学は数学ではなく「歴史」なのである。だから、この本は面白いのである。・著者の野口悠紀夫氏は「超・・・」シリーズで有名な学者である。この本が『金融工学は「超」面白い』とならなかったのは何故かは分からない。・数学嫌いだが、「金融工学のサワリ」は知っておきたい方には新書本でもあり、ピッタリの一冊である。
・「株をやるなら必ず読むべし」
日本では株がブームである。株に必勝法はない。ほんの数ページ読むだけでそれが理解できる。それとは別に「ダウという株をくれ」の余談は株の本質をついていると思われる。本書を読み、書店の株コーナーに置かれている本のほとんどがオカルト本であることがわかった。あらゆる株必勝本は「ロトくじ必勝本」「競馬必勝法解説本」などと同類であると認識できた。極めて有益であった。金融に関するオカルト必勝本は全て捨て、本書を読まれたい。
・「書名に「 超 」がついていない数少ない著作。数式はあまり出てこないけど、それでも統計学への最低限の親近感は必要。」
金融工学というものを、あまり数式を用いずに説明している。金融工学の初歩をざっと見るには非常に良書。やや新書のレベルを超えているかな〜とおも思う。著者の一連の著作で素晴らしいのは、非常に読みやすいこなれた文章で説明されていることだろう。著者の「説明力」は本当に他を圧倒していると思う。
立ち読みで済ますには濃い内容と多い量。
再読するかどうかは、統計学への予備知識の量に依存すると思う。
類書は多い。代替は他書でも可能だとは思う。
・「もう少し本当の丁寧さが欲しかった」
金融工学に登場してくる概念や基礎知識をやさしく解説と触れ込んでいます。が、大阪は先物取引の先駆だったなど雑学的知識や伝記的内容を記述して分かりやすくさせている努力は買いますが、本質的な説明に関しては決して易しく説明しているとは言いがたいのではないでしょうか。難しい言葉を使っても丁寧に説明してくれれば、もっと分かりやすいんじゃないかなと思う箇所が見受けられたので残念です。ただ、全体的な雰囲気を掴むにはいいと思います。
・「5年ぶりに読みました」
野口先生の超整理法は10年来のユーザーで、その流れで約5年前に一度読んだのですが、そのときにはほとんど理解できなかった(笑)。約3年前から、投資を始めて多少の金融の知識が高まった今読むと非常に面白い。むしろ、株式等の投資を行っている人が読むべき書物だと思われる。野口先生のことにて、すべてが理路整然と書かれていますが、所々のエッセイの部分がロスチャイルド伝説やマゼランの世界一周(も実は民間の投資によるものという話)など、非常に興味深い。いつもながらの野口ワールド。やや、古い著作ですが、現在でも楽しめます。特に、投資家、投機家の方にお奨めします。
・「ヨミ様が不憫でならない(笑)」
世界征服を目指す悪の組織の分類から始まって、世界征服を目指すにはどうしなければならないかを分析・検討する。前半はかなり笑える展開だが、現実世界の分析に入るとどんどん引き込まれていく。最終章で「そうくるか!」と膝を打つか「んなわきゃねえだろ」となるかはあなた次第。語り口がうまいのであっという間に読めますが、切り口は鋭い。読んで損はしません。
前半では色々な作品の悪の組織・首領の活躍ぶり?というか間抜けさ加減が引用されていて楽しいが、とくにバビル2世の「ヨミ様すごろく」は秀逸。
・「ありそうでなかった本」
「私の名はゴア。地球の征服者だ」という番組冒頭の決まり文句が印象的だった『マグマ大使』。40年前にはドキドキしながら聴いていたものだが、近頃は特撮ヒーロー物やアニメの世界でも「世界征服」なんて言葉はさっぱり使われなくなった。つまり、リアリティーがないってことだね。今時「世界征服」なんて言ってもギャグにしか聞こえないもんな。本書は「世界征服」という概念が何故リアルでなくなったのか、論理的かつユーモラスに弁じたてた誠に見事な作品だ。ありそうでなかった視点だよなあ。新書なので、数時間くらいで一気に読めるし、結構楽しめてタメにもなる良書。
・「あの国の独裁者もばっさり切ってくれてます」
レインボーマンやガンダム、ドラゴンボールが題材にとられていますので、当然ながら40歳前後以上の人でないと楽しめないかもしれません。飲み屋でこういう面白い話をしてくれるひとがいればもりあがるだろうなあという本です。えらいなと思うのは、原典(ドラゴンボールなど)の画像を許可を取ってきちんと引用していることです。鳥山明の世界征服に対する考え方は、きちんと考えられているかもしれないとほめています。ある意味で征服者であるキムジョンイルを例に挙げ、国が貧しく、特権階級だけが裕福でも外国の豊かさ(日本や米国製の娯楽)を享受することしか楽しみがないということについても批判しています。世界征服を企む悪のドンを企業経営者にたとえ、ショッカーの福利厚生費まで心配しているのには、著者の会社経営の経験が反映されているのでしょうね。
・「世界征服から「社会」や「悪」について考える」
マンガ、アニメ、特撮の悪の組織の「世界征服」に関するおそらく世界初の考察。ヤマト、ガンダム、仮面ライダーなどの悪役の世界征服のあり方について類型化し、具体的に世界征服の手順について見ていく。わりと誠実かつ緻密に書かれている。 そして最後には社会というものを成立せしめているルールや倫理基準、モラルについての考察に至る。現代資本主義社会の持つ矛盾や我々の生き方にもついても考えさせられる。
・「奇抜な書。」
この様な本はありそうでなかったのでは?世界征服について、事細かに具体的に書かれております。
最終章では、より現実的な感じで書かれていますが、第2章の「あなたはどんな支配者か?」というのも、日常の企業内でのコミュニケーションにも言えるのでは?と、面白く描写されております。
また、「世界征服の手順」と具体的に書かれており、漠然としたものではなく、理に適ってる点がなるほどとも思います。
この様な、「世界征服」という事を、リアルに考えてみると、様々な障壁が生じ、面白く読めました。
●メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)
・「読む価値の大いにある良本」
特に最近話題の、食品添加物であるとか、中国の農薬残留ほうれん草、あるある問題等、近年の食品業界などで何が起こっているのかを知りたい人、さらにはメディアや企業に人々がどれだけ踊らされているのかを実例に沿って知りたい人にも勧めたい一冊。
ある一種の視点として読む価値が十分にある一冊であろうと思う。分りやすく、そして話題にも富んだ内容なので、さっと読めて面白い。それでいてタイトルの通り、単なるニセ科学や食品添加物にまつわるいわゆる"暴露本"で終わりではなく、筆者のメディアへの批判/我々への忠告も含まれており、内容が非常に濃い。いささかありがちな話しであるが、我々がメディアの情報操作といっても過言ではないような報道の仕方にどれだけ踊らされているのか、実例をもって紹介されている。
また、レイチェルカーソンの沈黙の春を素晴らしいから読みなさいと言われて読んだ人、なんでも無農薬/オーガニック製品が好きな人にも是非目を通してもらいたい良著である。
・「疑問だったことが・・」
納豆ダイエットや白インゲンダイエット騒動の裏側や天然=安全、化学物質=危険ではないことがわかりやすく解説されています。旬のバイオエタノールに関する問題やトランス脂肪酸規制のお国事情がとても興味深かったです。
巷に氾濫するトンデモ&ニセ科学をなぜ科学者たちは反論、否定しないのか、いつも疑問に思っていました。この本を読んで謎が解けました。
・「報道を疑え」
〜が危険であると報道するメディア。その危険性ついて語る「専門家」。〜が体に良いと主張するテレビ番組。その裏づけを語る「専門家」。こういったことを頭から信用するのはやめなさいという趣旨の本。
具体例をあげ、その何処に問題点があるのかを指摘している。恥ずかしながら、環境ホルモンの件などは、この本を読むまで疑ってもいなかった。嘘の情報に操られて、そのの発信者に利益を与え、そうでない人に不利益を与える危険性について考えさせられる。
「無添加」、「有機栽培」などは印象の良い言葉で、「添加物」などは印象の悪い言葉だが、この本を読むとその印象が変わってくると思う。
・「メディア・リテラシーを身につけるために」
科学っぽさをまぶしつつ単純化し、「納豆でヤセる!」「農薬は悪い!」と一見分かりやすいキャッチフレーズが視聴者・読者の頭に残る…しかしちょっと詳しいプロから見れば"トンデモ本"と変わらないお粗末な報道が幅をきかせている日本のマスメディア。『あるある』や「マイナスイオン」など記憶にも新しい事例を挙げて、そんなニセ科学報道を見破り、メディア・リテラシーを身につけるための知恵を紹介してくれる、快著です
元新聞記者の著者は、そんな衝撃的だがレベルの低い報道が生み出されるモチベーションがあることも認めます。『あるある』バッシングが今度はその悪辣さを「ねつ造」していたり、「三菱車でないと燃えてもニュースにならない」ない偏重報道など、私たち視聴者自身が眉につばをつけて報道に接していくしか、防ぐ手だてはないようです。今もてはやされている「無添加」「スローライフ」「バイオ燃料」なども、客観的にはいいことづくめではなく、バランスを考えて選択していくべきとクールに教えてくれます。
多くの人がこのような素晴らしい本に触れて、一方的、そして誰かに都合のよいバイアスのかかった報道を疑う知恵を身につけたり、本当の複雑な科学の楽しさを発見するきっかけになればいいなあと思いました。こういう問題に興味のない方にこそオススメしたい傑作です!
多くのレビュアーの方と同じく、私も安井至氏の『市民のための環境ガイド』のサイトで紹介されて本書を読みました。このサイトもいろいろな問題に斬り込んで、とても参考になります。
・「あらゆる方に是非読んで頂きたい」
最近、国連大学の安井至先生が勧められていたのをみて読んでみました。
具体例をたくさんあげて、健康情報、似非化学に関するメディア報道の問題点が示されています。私自身、食品添加物や遺伝子組み換え大豆の問題など、誤解していた話題があり、科学者の端くれとして襟を正される思いです。報道内容も勿論ですが、それを伝えるメディアの姿勢や本質的な問題点が指摘されており、健康情報に限らず、報道一般への見方としても警鐘を鳴らした良書であると思います。
今後は、最終章の「科学報道を見破る十カ条」を胸に冷静に報道というものを受け止めたい。
・「”解せなさ”を読み解きつつ、その魅力に近づく」
本書は、「民主主義」という、”とある政治のしくみ”の解説書である。その歴史や、特徴を取り上げながら、まずは純粋に、”不思議さ”へと導いてくれる。そして、世間でもよく言われているような”問題点”が発生する原因についても。
それらの問題点を織り込んだ上で、なお、民主主義がなぜ生き残ったのか。この制度のもとで、よりよき社会が実現するためには、どうあればよいのか。読者に問いかけるような力を持っている。
若者向けのちくまプリマーとしては、ちょっと読みづらいかな、とも思うが、中高生に限らず、まともに投票権を行使ししようとしている人、政治のしくみに興味をもった人にはオススメだ。著者がこめた、ひとりひとりの政治参加への願いを受け取る気分で読了。
余談だが、川口澄子さんのイラストは、もっとたくさんつけて欲しかった!
・「民主主義を知るためのベストな入門書」
民主主義についての入門書としてはベストではないだろうか。これまでは福田歓一「近代民主主義とその展望」というこれまた良書の民主主義入門書があったが、本書はさらにわかりやすく書かれている。
プリマー新書はもともと中高生向けなので、かなり噛み砕いて書かれているが、要所は外していない。民主主義の歴史については、ポリスの民主制からアリストテレスの政治論、フランス革命、アメリカの政治制度とイギリスとの比較など、きちんと押さえられている。また、民主主義の擬制としての側面(本書では「みなし」という言葉を使っている)、代表の原理についても1章割いている。民主主義に潜む危険、「多数の専制」や「政治無関心」についても、きちんと正面から向き合っている。
引用・言及されている本を見るだけでも、アリストテレス「政治学」、ルソー「社会契約論」、ハミルトン「ザ・フェデラリスト」、バジョット「イギリス憲政論」、リップマン「世論」、福澤諭吉「学問のすすめ」、ソロー「市民的抵抗の思想」など、ポイントは網羅されていることがよくわかる。
民主主義というものについて考えてみる最初のステップとしては、非常にまとまった本だと思う。福田歓一「近代民主主義とその展望」とあわせてオススメの一冊である。
・「民主主義、その進化の過程」
民主主義というのはどんなものか?佐々木氏の基本的な問い掛けです。あるいは、集大成かも?冒頭で、民主主義とは”不思議で、荒っぽく、はなはだ心許ない仕組み”と言っています。さて、その成り立ちと変化の歴史は?プリマー新書は、中高生向けに書かれる本ですが、なになに、やはり大人が読むべきものでしょう。原点に戻ってみるには、好適な本だと思います。
・「わかりやすい」
かつて東京大学で政治学の教鞭をとっていた著者によるデモクラシーの本です。 政治システムとしてのデモクラシーが大変わかりやすいです。 平易な言葉で書かれていますし良書です。 著者には現代政治を分析した本やプラトン、マキャベリに関する本もあるので、 これを読み終えたらそちらも読まれるとさらに理解が深まると思います。
・「民主主義を維持してゆくのにはかなりの努力が必要だ」
民主主義のルーツ、ヨーロッパにおける民主政治の誕生、代表制や選挙の意味、世論や大衆との関わり、市民の政治参加、今後の政治の課題、などなど民主主義を論ずる上で不可欠な事柄がまとめられた一冊。
読んだ感想としは、本書が若年層向けであるせいか、筆者のメッセージ性が非常に強く押し出されているように思われた。それはいかなるものかというと、健全な民主主義を維持してゆくには私たち一般市民の主体的な政治参加が必要である、ということである。逆にいうと、筆者は選挙に行かないような、政治に無関心な人々に対して非常に批判的である。 そのようなスタンスは「おわりに」で述べられる理想的な社会像からも明らかである。以下の文を読んで欲しい。。 「定年になったら年金頼みの生活をするのではなく、協力し合いながら積極的に社会に対して貢献する事を当然と考える社会であり、いよいよ動けなくなるまで社会の中に自分の居場所を求め、またそれが与えられるような社会です。」
このような社会ではたしかに民主主義は健全に機能することであろう。しかし、一生涯に渡って社会に貢献しなくてはならない、というのは楽なことではない。むしろしんどい、というのが正直なところだろう。今、求められているのは、社会の一定の数の人が政治に参加しないでも健全に「民主主義」を機能させる方法ではないだろうか?
しかし、何はともあれ本書よりわかりやすく民主主義がきちんと解説された本を私は知らない。オススメの一冊です。
・「新しいクオリア」
茂木健一郎はしばしば、「クオリア」という言葉を使う。「クオリア」とは何かを見た、想像した時、脳が感じる「質感」のようなものだ。例えば、絹のハンカチを思い出してみる。レンガを思い出してみる。その時、脳が感じる手触りのようなものらしい。
茂木健一郎は、この本で音楽の「クオリア」を考えている。「音楽のクオリアは自由である。感情の「無限定性」を最も生かした芸術が音楽である」と言っている。音楽は、例えば、絵とは異なり、同時にいろいろな楽器が聞こえてくる。指揮者、演奏者の解釈で、違った音楽になる。「音楽のクオリアは<私>の脳内に予測不可能な大きな穴」を開ける。と言っている。
茂木健一郎は、新しい「クオリア」を発見したようだ。これは、この本を読む上で、とても重要なことだと思い、レビューを入れました。
・「音楽好きにおすすめ」
月に一度、シューベルトの歌を勉強しています。初めて間もないので、クラッシックに関する知識もなく恥ずかしいのですが…。そんな音楽初心者の私に、さらに音楽の楽しさを教えてくれた一冊です!好奇心のままにCDを聴いている日々ですが、全てが糧となり、日常を豊かにしてくれます。音楽の知識も増えました。科学者の方が書いていらっしゃるので、文章は少々硬めです。
・「茂木さん流音楽論に酔う」
この人の肩書きは脳科学者ではあるがそんなくくりはこの場所においといて次の時代に行かなければならないと思う。「脳とシューベルト」という副題はいらない。でなければ、様々な誤解が生まれてくるのではないか。
内容は、「脳と仮想」の系列に含まれる随筆のようなストーリーが音楽に向けられた情感たっぷりの言葉で織り出されている。それは人間の本質を衝いていると感じる。
きっとこの文章を書くときも自分という楽器の鳴りを確認しながらの作業だったのではと思ってしまう。特に第3章「音楽と創造力」の豊かな響きには心動かされるものがあった。
誤解されているところのある著者だがあくまでも一定の距離を持ち、真摯な姿勢で音楽を愛で、人間の日々の営みを愛でる姿勢に自分の楽器も鳴った気がした。
音楽はダイナミックな変化の織り成す奇跡的な共鳴であり、変化は生命の本質であるから、僕の人生に音楽は欠かせないことが確認できた。
どこかのキャッチコピーではないけれど。
・「全編これ音楽、詩、哲学、そして・・・」
この本自体が全編音楽であり、詩であり、哲学であり、生命原理であり、癒しであり、心の灯であり、脳科学であり、すなわち人間の営みの全体的提示である。
脳のシナプスは千億個あり、どの思い、どの意識、どの感情が一体どういうネットワークで生起するのかもちろん解明できていないが、その有り様はまさにシンフォニーであるという。すなわち脳は音楽と親しい。
その時々の感情にぴったりくる音楽に巡り会った時の至福。音楽というものがこの世にあってよかったと思う瞬間。音楽はまさに人間の営みとイコールであるから、音楽がこの世になかったということ自体ありえないのだろう。
僕が感動した一節(P.95)「インターネットの普及やグローバリズム化といった現代の進化は、地球全体を一つの共同体と見なし、止まらず明日へと突き進む。そんな『疾風怒濤』の中で、私たちは皆生き急がされている気がするが、人間の核となるものは、百年二百年単位では、いやそれどころか千年二千年単位でも決して変わらない。愛情や友情。怒りや哀しみ、そして喜び。こうした感情がなくなってしまうと人間生活自体が成立しなくなるにもかかわらず、私たちは疾風怒濤の中で、この不変の真理をつい忘れてしまう。ただし救いであることには、こうした感情はすべて、自分の頭の中にある『森』のリズムから生まれてくるのであり、さらには音楽から与えられる可能性もある、ということだ。」
茂木さんと僕とが共通して敬愛する先人、先輩である、小林秀雄、丸山真男、吉本隆明、大江健三郎、皆、音楽好きである。
音楽と本と沢山の佳き人がいれば楽しく人生を送れる・・・・そういう思いを強くした。
・「何気ない感覚」
脳というものはわかっているようで、わからない。いくら脳の働きを知ったとしても、なぜ自分が感動するのか。
その無意識ともいえる感覚を、この本書では追求している。なぜ感動しているのか。何に感動しているのか。
その感覚が伝わってくる。そして、その感覚を同じように味わうようかのように、認識される。
●お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
・「タイトルだけの本ではないし、ただの「しくみ本」を超えている」
タイトルの「脅かし」で、またかと思って読んだがかなりというか、そうとうにまともな本である。
金融リテラシーの基本と実践、と謳っているだけのことはあると思った。いわゆる「しくみがわかる」本から一歩踏み込んで、「どうすればソンかトクか」という視点が全体を貫いている。完全なハウツー書とは言えないかもしれないので「役立つ」という意味ではやや食い足りなさが残るものの、金融の全体的なしくみが把握でき、それぞれの金融商品がどういう特徴を持ち、メリット、デメリットは何か、結果的にどうすれば(読者にとって)メリットがあるかがほぼつかめる。お手軽な新書が多い中、なかなかの読み応えとわかりやすさだった。要するに、ほとんど金利のつかない銀行に預けるより、株にしても外貨にしても、それなりにリスクはあるにせよ、上手にやれば大損することはないですよ……ということだ。
文章も比較的わかりやすくこなれているので、普段ビジネス書などを読み慣れてない人にもすんなりはいっていけるのではないだろうか。
・「投資に関する心構えを教える入門書としてはOK、但し、あと数冊読んでから実践しよう」
一度も投資の本なんて読んだことないし、やったこともないという人には、特に心構えや考え方の面で良い入門書になるだろう。ただし、この本を読んで「よし!」と思った方は、「金持ち父さん」シリーズを読んで、その後に損した人がたくさんいたことも忘れてはいけない。何しろこの本にはPER、EPS、PBRというごく初歩的な用語すら出てこないのだ。本書で基本的な考えと心構えを身に着けたとしても、ゲームのルールを勉強せずにポーカを始めるべきではない。実践に移す前にせめてあと数冊、少しこれより専門的な本も読んでみるべきだ。
例えば、本書はインデックスファンドを薦めている。しかし、インデックスファンドは特定銘柄に依存せず平均化されているという点以外の基本的なリスク特性は個別株とそう変らない。所詮、株だからである。また平均であるデメリットとして、個別株はそれだけ下がることもあるが急騰することもあるのにくらべ、インデックスファンドは平均だから急騰ということは無いのに、ブラックマンデーのようなときには他と一緒に暴落する。上がるにせよ下がるにせよ平均であることが担保できるということだけである。
さらに加えるなら、毎月少しずつインデックスファンドを買うのはタイミングの分散という点ではまだ良いにせよ(ドルコスト平均法という)、「ステップ6 ボーナスが入ったらアクティブ型投信にチャレンジ」というのは安易に賛成できない。同じことをしてバブル期に大損した人はたくさんいる。あなたのボーナスが入るタイミングが買い時である保証はどこにも無いのだ。それに、1ドル=120円の時に「世界優良株ファンド」と「世界債券ファンド」を分散して買ったところで、翌月に1ドル=110円になればそれだけでどちらも赤になる可能性大だ。それでも手数料はかかる。投信をうまく買うコツのひとつで重要なのは、せめてタイミングを分けることだ。
あと、もう結構高いので別に投資を勧める訳ではないが、近年盛り上がっている商品相場についての言及が少ない。株や株式ファンドは生活必需品ではない。それに株は新株発行や増資で増やせるが、近年人気の石油や金は元々有限、バイオ燃料で人気の穀物は需要に比べて増産は簡単ではない。筆者が薦める株式インデックスを中心とした投資方法ではこの流れについていけない。商品