ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD] (詳細)
オリヴァー・ヒルシュビーゲル(監督), ブルーノ・ガンツ(俳優), アレクサンドラ・マリア・ララ(俳優), トーマス・クレッチマン(俳優), ベルント・アイヒンガー(脚本)
「奥行きのある作品でした」「魅力的に見えるヒトラーがかえって恐ろしい」「ドイツではナチス時代は禁忌とされる中」「感動です」「ベルリンでの事実を知って欲しい」
戦場のピアニスト [DVD] (詳細)
ロマン・ポランスキー(監督), エイドリアン・ブロディ(俳優), トーマス・クレッチマン(俳優), フランク・フィンレイ(俳優), ウワディスワフ・シュピルマン(原著), ロナルド・ハーウッド(脚本)
「素晴らしいけれど・・・」「実話だからこそ」「もう一人のシンドラー、ホセンフェルド大尉について」「戦争に感動はない」「テーマは「人間」」
海の上のピアニスト [DVD] (詳細)
ジュゼッペ・トルナトーレ(監督), ティム・ロス(俳優), ブルート・テイラー・ヴィンス(俳優), メラニー・ティエリー(俳優)
「イタリアの完全版について」「叙情的過ぎるほど美しい映像と音楽に酔う・・・」「完全オリジナル版の発売を期待します。」「自分の人生どう生きる?」「ティム!!素晴らしい!」
シャイン [DVD] (詳細)
スコット・ヒックス(監督), ジェフリー・ラッシュ(俳優), ノア・テイラー(俳優), アーミン・ミューラー=スタール(俳優)
「音楽にはいかなる人をも癒す力がある」「アマデウスに比肩する最高の音楽映画」「十年に一度の傑作」「Are You Lucky?」「素晴らしいできの音楽映画です」
リトル・ダンサー [DVD] (詳細)
スティーヴン・ダルドリー(監督), ジェイミー・ベル(俳優), ジュリー・ウォルターズ(俳優), ゲアリー・ルイス(俳優), ジェイミー・トラヴェン(俳優)
「まだ、買わぬ廉価版DVDを待ち望んでいます。」「辛い人生に灯る明かり」「夢に向かって進む少年とその父親がすばらしい」「リトル・ダンサー」「涙が出ました。」
ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD] (詳細)
ティム・バートン(監督), ユアン・マクレガー(俳優), アルバート・フィニー(俳優), ビリー・クラダップ(俳優), ジェシカ・ラング(俳優), ヘレナ・ボナム=カーター(俳優), スティーブ・ブシェミ(俳優), ダニー・デビート(俳優), アリソン・ローマン(俳優), ダニエル・ウォレス(原著)
「……!(声にならない嬉しい悲鳴)」「ティム・バートンの新境地」「大きな魚」「男泣きの映画」「ティム・バートンの集大成的傑作」
ショーシャンクの空に [DVD] (詳細)
フランク・ダラボン(監督), ティム・ロビンス(俳優), モーガン・フリーマン(俳優), ウィリアム・サドラー(俳優), ボブ・ガントン(俳優), ジェームズ・ホイットモア(俳優), スティーヴン・キング(原著)
「LIFE IS GOOD」「後味の良い映画」「100点満点の映画」「いわゆる映画らしい映画の佳作」「何回観たのかわからない。」
ショコラ DTS特別版 [DVD] (詳細)
ラッセ・ハルストレム(監督), ジュリエット・ビノシュ(俳優), ジョニー・デップ(俳優), ジュディ・デンチ(俳優), キャリー=アン・モス(俳優), ジョアン・ハリス(原著)
「お気に入り★★★★★」「ジョニー・デップがチョイ役。。。」「バレンタインデーに・・・」「派手さはないけど、秀作です。でもなんでジャケットにジョニーデップ?」「人間性ってなんだろう?」
ネバーランド [DVD] (詳細)
マーク・フォースター(監督), ジョニー・デップ(俳優), ケイト・ウィンスレット(俳優), ダスティン・ホフマン(俳優), フレディ・ハイモア(俳優), デイヴィッド・マギー(脚本)
「バリやピーターパンが好きな人にお勧め!」「すべてのピーターパンのファンへ」「自然に感動できる作品」「ジョニー・デップ万歳!」「こんなに美しい映画に出会えたなんて!」
ドンファン [DVD] (詳細)
ジェレミー・レヴィン(監督), ジョニー・デップ(俳優), マーロン・ブランド(俳優), フェイ・ダナウェイ(俳優), フランシス・フォード・コッポラ(プロデュース)
「待ってました。」「これを観たら、愛の虜になる。」「愛の貴公子に出会った。」「やさしい物語り」「何度も。」
ラスベガスをやっつけろ [DVD] (詳細)
テリー・ギリアム(監督), ジョニー・デップ(俳優), ハンター・S・トンプソン(原著)
「ワニさん」「爆笑トリップ」「こんなに笑える映画はない!!!」「キターーーー! テリー・ギリアムらしさ満載!!」「こんな役者(達)日本にいるか?」
デス・プルーフ プレミアム・エディション [DVD] (詳細)
クエンティン・タランティーノ(監督), ヴァネッサ・フェルリト(俳優), ローズ・マッゴーワン(俳優), ゾーイ・ベル(俳優), ジョーダン・ラッド(俳優), トレイシー・トムズ(俳優), メアリー・エリザベス・ウィンステッド(俳優), カート・ラッセル(俳優), シドニー・タミーア・ポワチエ(俳優), ロザリオ・ドーソン(俳優)
「先の読めないくだらなさ。タランティーノやりたい放題!!」「マニアじゃなくても楽しめる!」「グラインドハウス=東京12チャンネル」「特典映像」「売店で、タランティーノ生誕」
グラインドハウス コンプリートBOX 【初回限定生産】 [DVD] (詳細)
クエンティン・タランティーノ(監督), ゾーイ・ベル(俳優), ブルース・ウィリス(俳優), ロザリオ・ドーソン(俳優), カート・ラッセル(俳優)
「祝!! 幻のUS公開版収録」「面白かったです」「何も言うな!とにかく買うんだっ!!」「値段もグラインドハウス!」「このBOXが出てよかった!」
パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD] (詳細)
ギレルモ・デル・トロ(監督), イバナ・バケロ セルジ・ロペス マリベル・ベルドゥ ダグ・ジョーンズ(俳優)
「もう一つの「マッチ売りの少女。あるいは「子供に夢を与えよ」」「地底の王女が夢見た地上の世界」「渾身の一作」「見た人と話したくなる映画」「傑作です。」
プラネット・テラー プレミアム・エディション [DVD] (詳細)
ロバート・ロドリゲス(監督), ジェフ・フェイヒー(俳優), ステイシー・ファーガソン(俳優), ジョシュ・ブローリン(俳優), マーリー・シェルトン(俳優), フレディ・ロドリゲス(俳優), クエンティン・タランティーノ(俳優), マイケル・ビーン(俳優), ローズ・マッゴーワン(俳優), ブルース・ウィリス(俳優)
「永久保存版」「こんなキャラクター考え出すロバート・ロドリゲスって、天才!? 」「B級のエッセンスを濃厚につめこんだ快作。映画館そのものを映画にしてしまった試みも新鮮」「とにかくオモロイ。」「「デス・プルーフ」よりこっちの方が面白いかも」
ボーン・アルティメイタム [DVD] (詳細)
ポール・グリーングラス(監督), マット・デイモン(俳優), デヴィッド・ストラザーン(俳優), ジョーン・アレン(俳優), ジュリア・スタイルズ(俳優)
「まさに最高水準、超極上品質!究極的にスリリングです」「限りなく★ボシを捧げたい。掛け値なしの大傑作!!」「おすすめスパイアクションです。」「アクション映画史に残る傑作」「シリーズ最終章。そしてシリーズ集大成。」
ブレイブ ワン 特別版 [DVD] (詳細)
ニール・ジョーダン(監督), ニッキー・カット(俳優), メアリー・スティーンバージェン(俳優), ジョディ・フォスター(俳優), ナビーン・アンドリュース(俳優), テレンス・ハワード(俳優)
「本当の気持が伝わってくる」「映画だからできる結末」「個人的には『ツボ』でした!!」「心にポッカリと穴をあけられた…」「本当の正義って? 人が人を裁くことの難しさ ☆」
俺たちフィギュアスケーター スペシャル・エディション [DVD] (詳細)
ウィル・スペック;ジョシュ・ゴードン(監督), ウィル・フェレル(俳優), ジョン・ヘダー(俳優), ウィル・アーネット(俳優), エイミー・ポーラー(俳優), ジェナ・フィッシャー(俳優)
「ひさびさに本気で笑いました」「魅せられます!」「特典で知るシビアな出演者のまなざし(笑)」「何度見ても笑える」「オリンピックイヤーにこの作品が見れて、幸せ。」
俺たちニュースキャスター [DVD] (詳細)
アダム・マッケイ(監督), ウィル・フェレル(俳優), クリスティーナ・アップルゲイト(俳優), ポール・ラッド(俳優), スティーブ・カレル(俳優), ウィル・ファレル(脚本)
「私も機内で観ました」「みたみた」「余りにも馬鹿らしいギャグが素晴らしい傑作だぁ!」「最初から最後までバカで潔い」「アンカーマン」
明日、君がいない [DVD] (詳細)
ムラーリ・K・タルリ(監督), テレサ・パルマー(俳優), ジョエル・マッケンジー(俳優), クレメンティーヌ・メラー(俳優)
「人間社会☆」「考えさせられる」「良かったです!」「<ネタばれ>人は誰でも悩みや秘密を持って生きている」「多感な時期のそれぞれの悩み」
エレファント デラックス版 [DVD] (詳細)
ガス・ヴァン・サント(監督), ジョン・ロビンソン(俳優), アレックス・フロスト(俳優), エリック・デューレン(俳優)
「リアルでとても深い余韻を残す作品です。」「時代を背負ってすっくりと立つ映画」「物悲しい」「高校生に見て欲しい」「傑作」
トラフィック [DVD] (詳細)
スティーブン・ソダーバーグ(監督), マイケル・ダグラス(俳優), ドン・チードル(俳優), ベニチオ・デル・トロ(俳優), デニス・クエイド(俳優)
「文句無しの傑作」「必見、ベニチオ・デル・トロ」「ダーウィンの進化論。」「斬新」「麻薬はひとつの流通となるアメリカ」
アイ・アム・デビッド [DVD] (詳細)
ポール・フェイグ(監督), ベン・ティバー(俳優), ジョーン・プロウライト(俳優), ジム・カヴィーゼル(俳優), アン・ホルム(原著)
「感動の冒険ドラマ」「子どもの世界の光と影」「いい!」「I just can't explain So I won't even try to」「I just can't explain So I won't even try to」
コーラス メモリアル・エディション [DVD] (詳細)
クリストフ・バラティエ(監督), ジェラール・ジュニョ(俳優), フランソワ・ベルレアン(俳優), ジャン=バティスト・モニエ(俳優), ジャック・ペラン(プロデュース)
「ハッピーエンドではないかもしれない物語」「子供に見せたいメイキング」「天使の歌声」「心に響く歌声」「待望のDVD化!」
●ヒトラー ~最期の12日間~ スペシャル・エディション [DVD]
・「奥行きのある作品でした」
いわゆるヒトラーを狂人扱いにする単純なものでなく、もっと人間臭く、「ひょっとしたらヒトラーってええ人とちゃうん?」って見るものを迷わせる危険性を秘めた奥の深い作品に仕上がっています。もともとユダヤ人を生まれつき毛嫌いしていたわけでもないようですし、政治的に明確な政策を持っていたわけでもなさそうな人物が、演説がカリスマ的であるがゆえに偶然が偶然を呼び、こうなってしまったという見方が正解なのかなと思って見てしまいました。ヒトラー役のブルーノ・ガンツが来日した時のインタビューが特典としてついていますが、「日本のことはあんまり良く知らないけれど、戦後の処理はドイツの方が上だと思う」というグサッとくる指摘が印象的でしたね。それとドイツ国内の若者はヒトラーのことを真面目に触れたがらないというコメントも記憶に残っております。第2次世界大戦を分析するに当たってヒトラーのようなカリスマ人物がいない日本の方がより性質が悪いのかもしれないなとも思って見ておりました。色々と考えさせてくれる奥の深い映画でした。
・「魅力的に見えるヒトラーがかえって恐ろしい」
第二次世界大戦の、ドイツ「第三帝国」と連合軍との戦いは、1945年5月7日に最後の時を迎えた。この映画では、首都ベルリンにソ連軍が侵入し、陥落目前となった最後の12日間を、ヒトラーの秘書だった女性の目を通して描いている。
暗い映画なのだが、見ているときは怖さを感じなかった。むしろ、「あれ?ヒトラーって結構魅力的かも?」と思ったりする。実はそれがこの映画の怖いところだ。ヒトラーはこれまで映画の中では狂信的な異常者として描かれてきたが、必ずしもそれは真実ではない。ヒトラーの本当に恐ろしいところは、彼もまた人間であって、あんなしょぼくれた容貌でありながら多くの人を惹き付けるだけの魅力を持っていたということだ。最期の12日間ではすでにその神通力が通じなくなって、まわりの将軍たちとの齟齬が生まれている。ヒトラーが築いた体制が、ヒトラーの身近では崩れていき、地下要塞の外の少年兵や憲兵たちの間では、首都がボロボロになってもいまだに幻想がつづいている。そんな奇妙な有様が、とても興味深かった。
ヒトラーを演じたのはブルーノ・ガンツ。写真で見るヒトラーに驚くほどよく似ている。実際にヒトラーがどんな人だったかは分からないが、穏やかに話しているかと思うととつぜん激怒してどなりまくるキレっぷりが見事。その他大勢の人が登場するので一回見ただけでは誰が誰だか混乱するが、それぞれにキャラが立っているので実に見応えがある。情緒に流されず、冷静に淡々と歴史を描ききった秀作。
・「ドイツではナチス時代は禁忌とされる中」
よくできていると思います。他のドイツ映画では、役者のセリフで第三帝国の体制を批判するような内容も多く、戦後の後付けの知識を、戦争当時の人間がペラペラ喋るというのは、すごく白々しいことだと違和感を感じていました。日本の戦争映画も、勝っているときは「帝国万歳」負けた後は「本当は嫌だったけど戦争をやらされていた」などというモノを作っている時代ではありません。当時のドイツ人はヒトラーとナチスを信じて最後まで戦い続けたわけで、そのことから逃げずに作っただけでも、この映画の価値はあると思います。
・「感動です」
一言だけ書かせていただくならば、映画を見終わって映画館を出た時にこれほどまでに映画館の外の平和な光景に感謝した記憶はありませんでした。
『この作品を絶対見ろ!!』とは強要できませんが銃後の飯を食べている我々はやはりこの作品を見て、考えて、今の平和をありがたく思うべきではないかと思いました。
・「ベルリンでの事実を知って欲しい」
ユダヤ人虐殺問題とこの映画の趣旨は別だと思います。ただドイツ映画として述べざるを得なかったのでしょうがない、という感じです。よってここではソ連軍による市民への残虐行為も言及されておりません。こういったことは、この映画の視点を他へズラしてしまうからでしょう。これと似たような映画としては、ソ連映画のベルリン陥落があり、ここでも地下壕の状況をなるべく忠実に再現してました。この映画を多くの人々に見て欲しいです。日本は沖縄戦がありましたが、ドイツでは首都ベルリンでこのような現実があったのです。涙なしには見れない、むちゃくちゃな状態を再現した映画です。内容は事実を忠実に再現を試みております。ドイツ軍、ソ連軍の装備品、ハーフトラック、88mm砲、キューベルワーゲンなど実物のようです。このような現実の後にドイツという国が再建され、未だに重くのしかかる現実がここにあります。
・「素晴らしいけれど・・・」
個人的には、「シンドラーのリスト」より好きかもしれません。シュピルマン役のE・ブロディが、シュピルマン本人には似ていないけれど、良いですね。音楽も素晴らしい。ただ、シュピルマンの書いた原作を読んでから観た私には、ホーゼンフェルト大尉との会話の時の字幕と脚本に不満があります。脚本はともかく、字幕に関しては多分、原作を読んだ方は同じように感じていると思います。
シュピルマンの「ドイツ人ですか?」の問いに「そうだ。恥ずかしい事だ。こうなってしまっては!」と答える場面が映画ではなかったのが、凄く残念。その一言で彼の人間性がわかる筈なのに。また、映画では大尉がシュピルマンに「おい、ユダヤ人。いるか?」と呼びかけるシーンがあったけれど、本では「君、いるか?」と呼びかけています。細かいけれど、印象は随分違ってしまう。あの字幕の翻訳のために、大尉が誤解されそうで、悲しいです。元々は教師で、人道主義者のとても心の優しい人で、助けたユダヤ人もシュピルマンだけではない事も、原作本についている日記等や、シュピルマンのご子息の書かれた本を読むとわかります。
あの字幕は非常に頭にきます。おかげで感動が半減してしまいました。本当に残念です。しかし、それでも、シュピルマンと監督の思いは十分に伝わってくる、見ごたえのある作品であると思います。観る価値は十分にあります。
・「実話だからこそ」
観終わって何が一番怖かったって、これが実話だと言うことでした。単なる映画用の脚本ではないのです。私はシュピルマン氏の回想録も読みましたが、ほぼ忠実に再現されていました。大きく違っていたのは、主人公が収容所行きの列車に乗るのを免れた時、原作では「走って逃げた」とあるのを本作品では「歩いて逃げた」のです。これは同じくゲットーでの生活を経験したポランスキー監督の体験(逃げるときに「走るな」と言われた)から変更したものです。そしてもう一点は、ドイツ人将校に見つかって弾く曲が、映画の中ではより感動的な曲になっています。シュピルマン自身が有名なピアニストであったからこそ列車から一人降ろされ、かくまってくれる同志がいて、ドイツ将校にも助けられたのです。作り話な!らばあまりにも都合のいい作品だと評されても当然ですが、この数奇な運命を生き延びた実在のピアニストの回想録であり、また監督自身のすさまじい実体験を真正面からとらえた作品です。
・「もう一人のシンドラー、ホセンフェルド大尉について」
映画だけを見ると、ホセンフェルド大尉がまるでピアノ演奏に感動してシュピルマンを助けたような印象を受けますが、実は彼はもう一人のシンドラーとも言うべき人物で、戦争中ずっとナチのユダヤ人政策に密かに反感を抱き、多数のユダヤ人を間接的に助けた人物なのです。彼の日記には、ナチの残虐な行為に対する非難が吐露されています。この映画でこういう人が人々の記憶に残ることは、すばらしいことです。
・「戦争に感動はない」
視ている最中は,主人公シュピルマンの情けなさを少々腹立たしく思っていた。しかし,この映画がノンフィクションであることを知ったとき,この映画で表現されていたを一気に理解できたような気がした。作者は,言い訳がましいことを一切抜きにして,同胞レジスタンスの戦いを覗き見しつつ惨めに生き抜いた自身の姿をありのままに描いていたわけである。私は,戦争の無意味さ,虚しさを,今一度,直視できたような気がした。涙を誘うような戦争映画に毒されていた私は,戦争をどこかで誤解していたかもしれない。
・「テーマは「人間」」
音楽の事は実はあまり重要なテーマでは無いような気がします。ロマン監督は「愛する家族を失った後、音楽に対する情熱が主人公の生きる原動力となったんだ」と話していましたが、、、私が主人公に感じたのはもっとギトギトした人間の生への理由無き欲望です。ピアニストという小奇麗な職業をしていた彼だからこそ極限状態の時とのギャップが浮き彫りになっていて、そのリアリティに心打たれます。缶詰を大切に抱えながら命乞いのためにピアノを弾くシーンはとても美しく、また残酷です。
また、主人公を助けたナチス将校は彼以外にも戦争中何人かのユダヤ人を非合法に助けることをしていたようです。ナチス将校の中にも良心を持っていた人間がいた事、或いはレジスタンスの中にもカンパで私腹を肥していた人間がいたことなど、非常に「人間」にスポットが当たっている映画だと思います。戦争映画において国家でもなく組織でもなく「人間」をきちんと描こうとした作品は案外少ないのではないでしょうか。その点からもこの映画は本当に素晴らしいと思います。
・「イタリアの完全版について」
イタリアの完全版を入手しましたところ、国際公開版にないエピソードのほか、最後の場面(船底でのマックスとの別れの場面)で重要な1900のセリフがありましたので、ご報告します。国際公開版では「これまでどうしていたんだ?」というマックスの問いに対して、1900は「ずっとピアノを弾いていたよ。戦争中も、爆弾が落ちている最中も。」と答えるだけでしたが、イタリア公開版には「負傷兵のために弾いていたんだ。(戦時中、ヴァージニアン号は病院船として使われていた。)あの世に行くとき、音楽があれば、少なくとも楽になるだろうからね。最後まで楽しませてあげたんだ。死んでいく兵士たちにとって、ぼくの顔は、彼らがこの世で目にする最後の顔だったんだよ。」というセリフがあります。これは、戦時中も1900が実際にピアニストとして船内で生活していたことを示すとともに、1900がこの世とあの世とをつなぐ天使のような役割を担っていたことを象徴しているように思います。ティム・ロスもインタビューのなかで(日本版DVDのインタビューとは違う、もっと長いもの)「1900はヴァージン・ソウルをもった天使のような存在だったと思う」と述べています。最後のシーンに納得のいかなかった方もいらっしゃると思うので、以上、お知らせまで。失礼しました。
・「叙情的過ぎるほど美しい映像と音楽に酔う・・・」
船を舞台とする映画の中でも僕が特に偏愛する作品です。アレッサンドロ・バリッコの原作(一人芝居の戯曲)も面白かったですが、映画はそれに基づきつつも、全く別のテイストに仕上がっています。 19世紀から20世紀にかけては多くの客船がヨーロッパとアメリカの間を結び、人々と文化を運びましたが、西暦1900年に「バージニア」という船の上で拾われた赤ん坊はナインティーン・ハンドレッド(1900)と名付けられ、そこから一歩も外に出ることのないまま育ちます。 彼にとっての世界とは彼が生まれ育った船であり、彼が他者との間で感情を通わすことが出来るのは、天才的な技量によるピアノ演奏を通してのみでした。 彼がその生涯において巡り会った、たった一人の友人であるトランペッター(物語の語り部)との友情と、一度きりの片思いの恋を除いては、彼は他者との関係を築くことができず、やがて老朽化した「バージニア」が爆破されることになっても、そこから外に出ようとはしません。 人と世界の関係を考える上で強烈なメタファーを孕んだ作品なのですが、これほど叙情的に美しく描かれてしまともう何も言えず、ただ映像と音楽の美に酔いしれるのみです・・・。
・「完全オリジナル版の発売を期待します。」
たいへん素晴らしい映画ですが、オリジナル版は公開されたものより40分近く長いと聞きました。公開版では、原作にあるエピソード(1900の演奏を聴きたくて米国の上院議員が異臭をがまんして3等船室にあえて乗ったことや、1900とコーンとの別れの場面など)が省略されているようです。オリジナル版がぜひ観たいです。発売してくださることを心から期待します。
・「自分の人生どう生きる?」
船の中で生まれ、その船で人生を終える。。。それが1900が選んだ生き方なんでしょうね。。彼が船を降りれないのは臆病だからでは無く、本能的に陸には自分の居場所が無いと理解したのかもしれません。
老朽化した船の中で1900を探すマックス。そこからず〜っと泣いてました。天国の名簿にはきっと彼の名前は書いてあるはず!そうでしょ?神様!
・「ティム!!素晴らしい!」
何の予備知識もないまま観て、泣きました。ラスト近くからもう切なさで胸がいっぱいになっていました。1900役のティム・ロス、私は彼が嫌いでした。でもこの映画を観て大好きになってしまいました。もう今では完全に虜です。彼に恋してしまいました。繊細で優しい瞳、だけどどこか寂しげで・・・そんな物静かな抑えた演技を見事に演じていたと思います。それと圧巻なのがピアノを弾く演技!!これに尽きるでしょう!ティムの細い指はまさにピアニストにうってつけ!そしてピアノが全く弾けないなんてウソのような滑らかな指の動き!猛特訓をしたと言われていますが、一体どれだけの特訓をしたのでしょうか。本当に凄い!弾いていると錯覚を起こしそうでした。窓越しに少女を見つめるティムの優しく純粋な瞳に、こっちがメロメロです。終わり方に賛否両論あるようですが気づいたら涙が頬を伝っていました。ちょっとおどけたようなお話が、かえって彼なりの寂しさに聞こえてきて・・。
・「音楽にはいかなる人をも癒す力がある」
ヘルフゴットはユダヤ系ポーランド移民の両親を持ち、幼い頃から父の手ほどきでピアノを始めた。神童と呼ばれるも、父親は幼い頃からデイヴィッドの精神に何らかの障害があることを感じ取っていたらしい。映画では行き過ぎた家族愛、もしくは自らの音楽への固執にとらわれてデイヴィッドの米国留学を止めたように描かれているが、真偽は定かではない。
「認識機能障害」(不安神経症の説もある)が本格的に発症して精神病院に入院したのは、パースに戻り最初の結婚生活が破綻した20代中頃のこと。それから10年以上の精神療法を受けることになる。その後、パースのワインバーで演奏し、占星術師のジリアンと再婚することで再び彼は表舞台に登場したことは、映画のとおり。
90年代に入り国際的な活動を本格化した彼に対して、技巧面での弱さを指摘する声は多いらしい。しかし、これだけの人生を歩んでなおピアノを通じて、人々に音楽の素晴らしさ、楽しさを伝えようとするデイヴィッドの前には、そんな批評は無意味だ。
僕が最も好きなシーンは、ワインバーに古びた譜面を持ってやって来た彼が、譜面を落としてそのまま「熊蜂の飛行」をいきなり演奏する場面。”人生のすべては音楽であり、それ以外は何もない”彼の演奏に、時間すら止まったような、涙が出るほどの感動を受けた。この映画の素晴らしさは、デイヴィッドの人生を見つめる製作者の冷静なまなざしがもたらしたものと思う。
最後になってしまったが、忘れてならないのは、ジェフリー・ラッシュ。「エリザベス」を見て以来ファンになったが、役柄が要求する難しいセリフ回しをほとばしるように繰り出し、身体中から情熱を発散し続ける、”演技を超えた演技”には改めて敬服の意を表したい。
・「アマデウスに比肩する最高の音楽映画」
シャインは最高の音楽映画の一つである。しかし、この映画の良さはその音楽性だけではない、これはヒューマンドラマとしても優れている。スパルタ教育で息子を一流のピアニストに育てようとする父親とそれに従順にしたがってきた少年デイヴィッドとの親子の関係が徐々に変わっていく様は見ごたえがある。さらに、この映画の凄いところは映像も実にきれいなことだ。監督であるスコット・ヒックスの映像に対するこだわりが伝わってくる。その中でもやはり、ジャケットにもなっているデイビッドが空に向かってトランポリンで舞いあがるシーンは印象的である。このシーンで流れるヴィヴァルディのアリアもとても魅力的だ。
・「十年に一度の傑作」
初めて観た十年前、ノア・テイラー(主人公の青年時代を演じる)しか目に入らなかった。美男ではないが、色っぽい。表現は限りなく繊細なのに、激しい情熱がほとばしる。強烈なインパクトがあった。彼の退場と共に、舞台は急に寂しくなる。ジェフリー・ラッシュの受賞を、ずっと疑問に感じていた。今回は、年の功か、彼もまた素晴らしいのに気づく。ノアが演じた、青年時代の輝かしさ、生命の躍動が失われた後の人物。神経症患者を、愛すべき人として、上手く表現している。 それから、父親役 アーミン・スタール・ミューラーの名演も忘れがたい。主人公の、父を憎みきれない気持ちに説得力をもたらした。他の役者達の演技も、奇跡のよう。語り始めると切りがない。
作中を流れる音楽に圧倒される。映像も美しい。そして、細やかな演出。ガラスに入ったヒビの一つが、台詞のように雄弁だ。
とても心揺さぶられるストーリー。それには二つ理由がある。 一つは天才ピアニストの物語である事。彼の豊かな感情に触れるので、こちらも冷静ではいられなくなる。
もう一つは、普遍的な家族の問題をテーマにしている事。程度の差はあれ、主人公の苦悩は誰もが持つものだ。親は自慢の子供を欲しがるし、子供は期待に逆らえない。 神経を病みつつも、父親の不当な呪縛から解放され、真実の愛と人生を手にする。その姿に多くの人が共感すると思う。
シリアスなドラマだが、ユーモラスで温かい。まさに、十年に一度の傑作。
・「Are You Lucky?」
「お前は運がいい。」 父親は、繰り返し少年に語る。まるで、まじないをかけるように。
この言葉を聞くたび、こんな親父のもとに生まれて、どこが幸運なのだと思ったものだった。ひどい皮肉に響いた。けれど、何年かぶりに観て、これが真実であることに気づく。
家族の他に何も持たない、哀れな父親。音楽への愛と才能を持ちながら、その道を自分の父から奪われる。この怒りと悲しみに、一生を喰い尽くされてしまう。
子供達は彼を救うために生まれてきたようなものだ。しかしながら、その愛も男の絶望には届かない。
彼は少年の中に自分を見ている。そして、「なりたかった自分」として愛している。だから、子供が意のままにならぬのを悟ると、愛した分だけ憎むのだ。
この狂気に晒されながら、なおも父の思いに背けない。子の親に対する気持ちは、無条件である。
結局、自らの父親によって、夢の実現を阻まれるという「一族の伝統」が引き継がれる。けれども、彼には音楽があった。それはどんな時も救いとなる。そして愛する人々との出会い。
少年にあって、父親になかったもの。やはり、それは“運”なのだ。
高価で上質な品々を詰め込んだ、ギフトセットみたいに、見所が盛り沢山。そのうちのどれを取っても、普通の映画一本分の価値を上回る。
・「素晴らしいできの音楽映画です」
ヘルフゴットは度々来日してコンサートをしてくれますが、何れもすぐに完売でなかなかコンサートには行けないですね。彼の父の異常な愛情の裏側にあったものはなんでしょうか?ユダヤ人であるが故にあった迫害、第二次大戦中の離れ離れになった家族、このことを考えると彼の父を責めることができないのです。
ラフマニノフの3番は何なんだろう、この映画を見た後、何度か聞きなおしてみました。この難曲を演奏するのはプロでも辛いでしょう、ラフマニノフの3番にこだわった訳は何でしょうか?精神病になった彼を救ったのは何でしょうか、やはり家族愛でしょう、
・「まだ、買わぬ廉価版DVDを待ち望んでいます。」
「フル・モンテイ」あたり以降、この種、つまり英国ワーキング・クラスを描いた作品が多く登場。地味ながら、それなりのフアンを獲得しているようです。ケン・ローチ、マイク・リー監督をはじめ、地味だけどいい映画ばかりです。なかでも、この「リトル・ダンサー」には惚れましたね。主演のジェーミー・ベルは数千人というオーディションで選ばれたそうです。大人も、子供も一緒に見て楽しめる素晴らしい映画です。この種の映画の多くはその時代背景が80年代のことが多いようです。80年代といえば、鉄の女と言われたサッチャー首相の時代です。大金持ちではない大抵の英国人は、彼女のことを良く言わない。英国の製造業を潰してしまった首相という評価です。その象徴は映画にも良く現れる炭坑閉鎖でしょう。時代の流れかもしれませんが、貧乏人の切り捨てと捉えられているのかもしれません。階級社会、英国の厳しさでしょうか。この映画を見てもわかるように、貧乏な人たちは徹底して金がない。基本的には上流、中流、ワーキングクラスにわかれるのでしょうが。ワーキング・クラスの生活はそうとう酷いものです。そんな社会背景のもと、ビリーは踊ることへの興味を抑えがたく、バレーへの道を歩む。猛烈に反対していた父親が折れ、自らスト破りをするシーンは忘れられないシーンのひとつです。そして、先生との体育館でのブギ・ダンス、母親の手紙、隣に住むホモの少年との友情。若いとき、自分もダンサーを目指したというおばあちゃんとの別れ、ロイヤル・アカデミーでの試験シーン、みんな感動的でした。こんな映画はすなおに感動したいものです。
・「辛い人生に灯る明かり」
見終わったあと、ほとんどの人がハッピーになれると思う。でもそれは、この映画が始終ハッピーハッピーだからではなく、辛くて、苦しくて、悲しくて、社会にも自分自身にも憤っていて、そんな欲求不満を持ちながら暮らしているビリーの家族や町の人たちの中に、優しさや思いやり、月並みだけれど自己犠牲があるからだと思う。
特に、息子の体にあふれるバレエへの才能を目の当たりにし、自分の誇りを投げ捨ててまで、ロンドンへの旅費を作ろうとする父親と、そんな父さんを抱きしめてプライドを守らせ、弟の夢の実現へと手を取り協力しようという兄の姿に涙が止まらなかった。すぐにビリーの才能を見抜くチェーンスモーカーの先生や、
自分がゲイであることに目覚めつつある親友など、周りの人たちも丁寧に書き込まれている。人生は辛い、でもビリーはそんな町の中で、みんなに灯る明かりとなったのだ。
・「夢に向かって進む少年とその父親がすばらしい」
映画を見て、しばらくたってまたあの感動を感じたいと思いDVDを買った。
炭鉱夫の父親は息子にボクシングをやらせているが、息子はバレーに興味を覚えてしまう。ロイヤルバレー団のオーディションを受けに行くときになって父親は自分の炭坑夫としての主義を変え、仲間からさげすまれ軽蔑されながらも息子の夢をかなえるためにお金を作る。息子は父親の愛情に応えようとがんばる。
シンプルなストーリーだが、実際一般的に現実には父と息子はなかなか合い入れない部分がある。しかし、それを監督はうまく表現し、その葛藤と最後には子供の夢をかなえてやるためには自分の主義をすべて捨ててまでも子供につくし投げ出すという潔い生き方を見て共感し、胸が熱くなった。
炭坑夫の家庭からバレーダンサーの世界というのはあまりにも世界が違い理解するのも難しいと思う。現実の世界と芸術の世界とのギャップだ。
しかし、それを必死で理解しようとする不器用な父親と才能に目覚めた息子との愛情のやりとりがひしひしと伝わってくる。感動し、涙し、自分もこういう生き方ができればいいというエネルギーをももらえる映画である。
・「リトル・ダンサー」
リトルダンサーをもう一度、見たくてDVDプレイヤーを買った。 この映画については、自分自身全く予備知識が無く、映画館に貼ってあったポスターを見て、ただのコメディーだろうと勝手に思っていたが、違った。 この映画を見ている間、将来に夢を描いていた頃の少年時代に戻れる。 この作品に出会えて良かった。
・「涙が出ました。」
久々感動しました。無骨物の父親と父親と同じ将来しかない兄、その中で夢を持って踊る事が好きな純真な少年。父が少年の踊りを見て、最大の援助をしようとする様子は感動しました。
●ビッグ・フィッシュ コレクターズ・エディション [DVD]
・「……!(声にならない嬉しい悲鳴)」
ネット・サーフをしているとき、多くの方々が『とても素晴しい作品です』と書いていらっしゃったので、(もちろん、ここのアマゾンのレビューにも) DVDを借りてみました。 人それぞれ、考え方、物の見方が違いますから、百パーセント確実とはいえないのですが、 見てよかったです!!!
これほど、ウィットに富んで、程よくメリハリがあって、示唆に富んでいるのに説教臭くなく、 分かるようでいて先が読めなくて(すぐ回答を示してくれるので、分かるのですけれどね)、 イマジネーションが豊かで、物事の見方が多彩な作品があるなんて! ホラと分かっていても、「もっと騙して、騙して」と思ってしまいます。『もう騙されないぞ』と思っても、いつの間にかストーリーに惹き込まれて、笑ったり、じんとしたり(涙が滲んだり)、ドキドキしたり、ほっとします。 ああ、自分のボギャブラリーのなさがもどかしい! 本当に巡り合うことが出来て幸せです。 レビュー、ご感想を書いてくださった皆様に感謝しています。
フィッシュ・ストーリー(fish story)= ホラ話。 ですから、 ビッグ・フィッシュ(big fish)=大ボラ話、なのかな? 父と息子の葛藤、和解(?)も、大きなテーマになっています。 ホラと現実がごっちゃになっているようでも、きっと混乱しません。 素晴しい虚構、現実をテーマにした作品です。
騙されたと思って、借りて(買って)見てくださると嬉しいです。
・「ティム・バートンの新境地」
この物語の背骨とも言うべき、父の作り話として登場する「寓話」や「神話」の数々は、ティム・バートンにしか再現できないものなのではないかと思わせるほどの美しさです。また、物語の内容も非常にすばらしく、原作者と脚本家との息のあった仕事が見事に結集し、感動的なラストへと見るものを導いてくれます。こういった、家族をテーマにした映画は、ティム・バートンの今までの映画にはなかったものではないかと思いますが、まさに彼はこの映画により、新境地を切り開いたと言っても過言ではありません。物語のすばらしさとティムの得意分野の寓話の映像での美しい再現が互いに共鳴し、結果として全体を通してすばらしい映画に仕上がっていると思います。こういったテーマの映画には珍しく、極力CGを使わないというこだわりも、功を奏したのではないでしょうか。 父の作り話をどうしても受け入れられなかった息子と、最期を迎える父親との関係が徐々に変化をしていくラストシーンはとても感動的で、久々に映画を観てすがすがしい気分になりました。
・「大きな魚」
いつもおとぎ話のような経験を話す父親にうんざりした息子は、喧嘩の末もう三年も会話を交わしていない。父の病気で故郷に帰った息子は父の話の真実を暴こうとするが…
とってもいい映画でした。事前に色々情報を仕入れていたんですが、予想通り、それ以上に良かった。ティム・バートン監督らしく、ファンタジーな場面はとても良かったです。整然とした街にユーモラスな人々。この世界観が好きな人にはたまらない。キャラクターも大好き。ラストがとても良かったです。ほんわか泣ける映画。
・「男泣きの映画」
映画館で見た時、周囲の男性陣がみな泣いていたのが印象的でした。
大法螺にも取れる夢物語のような父の過去の話を、ティム・バートンは美しくも怪しい(笑)映像で我々に見せてくれます。
どうみても嘘くさいその話のすべてが実は真実であること、もしかしたら真実よりもはるかに物事の真理をついていたかもしれないことがわかる、ラスト。
そのひとつひとつの映像は感動的です。
人間というのはいかに素晴らしい存在となりうるのかということ、ほんの少しの時間をすごしただけでもそれが人生を賭けるほどの出会いになりうること、人の心がいかにものごとを動かしていくのかということ。
この映画はそういうものを、美しく描いていると思います。
人の死を、これほどまでに美しく素晴らしく描いた映画はないと思います。
必見の映画です。
・「ティム・バートンの集大成的傑作」
不気味な魔女、恐ろしい巨人、緑豊かな幻の街、サーカス、そして、恋に落ちた瞬間本当に時間が止まったり、一夜にして1万本の水仙の花畑、大木の枝に引っかかる車、等々。これぞ、ティム・バートン監督の真骨頂!!
彼のこれまでの作品は、ダークなイメージが多かった。「シザーハンズ」で、町並みをわざとパステル色にして、山のお城(研究所)と対比させたことはあったが、このポップな色使いは、これまでで最も明るい作品と言えるかもしれない。そして、ほんのりと暗さが感じられる微妙な画面作り。そして演出も、老夫婦がバスタブで抱き合うシーンの美しさなどは、これまでのバートン作品にはない感触だよね。でも、異形のものに対する愛情はこれまでどおり健在。彼らに対する愛情が彼らを愛すべき変人に変身させる。そうして出来上がったキャラクターが最高に魅力的な人物ばかり。
冒頭から父親は「自分の死に方を知っている」と何度も言うし、この「ホラ話」をどうやって収拾するのかと思ってると、ラスト、これがまた素晴らしい。ホラ話を拒絶し続けた息子を巻き込んで...。ネタバレになるので、これ以上はやめておきますが、父の死は、奇跡のように美しく、幸福に満ち溢れる。この最高のエンディングには、ただただ涙。ナレーションにもやられた。
これぞ映画、このDVDは絶対の買いです!!
・「LIFE IS GOOD」
刑務所という重苦しい舞台であるのに、モーガン・フリーマンの語りがとても穏やかで、ストーリーをさらに感動的なものにしている。塀の中でも外でも、人はどこにいても苦悩はつきまとうもの・・・しかしアンディ(主人公)のように生きる事への希望を失わずに、誰に対しても誠実であり続ける事は、我々にだって出来る。この作品は、自分たちの生き方をポジティヴな方向へ向かわせてくれる静かなパワーがある。誰もが世の中という囲いの中で生きている・・・理不尽な事にも直面しなければならない・・・そして誰もがアンディになる事はできる。「心から音楽を奪うことはできない」というアンディの台詞が印象的でした。
・「後味の良い映画」
映画が原作を超えた作品の一つだと思う。 無実の罪を着せられ投獄されたのにも関らず、 希望を持ちつづけ、 周りの者に与える主人公の姿が感動的である。。 極めつけはラストシーン、 非常に後味の良い、さわやかな気分にさせる映画である。
・「100点満点の映画」
ストーリー、演出、演技、すべてにおいて完璧な映画。これを見ておもしろくないと感じる人がいるのだろうか?理不尽にも刑務所に入れられた主人公は焦ることなく、そして着々と刑務所内で存在感を増していき、あざやかに・・・・・。これから見る人のためにあまりストーリーについて触れないが、最後は非常にすがすがしく感じる映画である。
この映画を見終わった時、だれもが充実した時間だったと感じることでしょう。そしてあなたの採点でも必ず100点満点となること請け合いです。
・「いわゆる映画らしい映画の佳作」
起承転結がはっきりしていて、全体の作りがしっかりした映画だ。こういう映画らしい映画に出会うとホッとする感じ。派手なハリウッドスターが出ているわけでもなく、空中浮遊の特撮が連発するのでもない。すぐれた脚本と確かな演出、演技力のある俳優さえいれば、いい映画は出来るという見本のような作品である。キング原作で映画化された作品は数多いが意外と成功作が少ない。その中で5本の指には入るのではないかと思う。最近の半年経つと見たのも忘れてしまうような騒々しい映画に飽き飽きしている方におすすめしたい本物の一本。
・「何回観たのかわからない。」
この映画より良い映画あるのか!?ってくらい素晴らしいです。
しかしこの作品がアカデミー賞ノミネートだけって、、、ほんとあてにならない賞ですね。。。
・「お気に入り★★★★★」
大人のおとぎばなしのよう。色使いがとても効果的で、主人公ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)の衣装も素敵でした。ビアンヌのチョコレートが価値観も生き方も違う人達の心に触れ、暖かく溶かしてゆく愛と友情と人生の物語です。キャスティングもそれぞれの役どころにピッタリで最高です。ジョニ-・デップ独特の魅力も充分に味わえます。。。
いろんなジャンルのDVDをたくさん持っていますがお気に入りの1本です。どちらかと言うと女性向けだと思います。
・「ジョニー・デップがチョイ役。。。」
なところがミソですね。。。出張りすぎない、自分は脇役に徹する、ストーリー構成の全体を考え演じる彼の映画に対する思慮深さが際立つ作品でした。 結局、それが彼の存在感を際立たせているのですが。。。
全体的にほのぼのした、人に優しくなれる作品と言えばいいんでしょうか、「ニュー・シネマ・パラダイス」のように心穏やかに見ることができました。
前半に時代背景と主役の立場をハッキリさせることによって観る者の感情移入を容易にし、スタートして間もないうちに惹きつけられます。ジョニー・デップの使い方をあえて後半にチョイ役として持ってくる意外な演出が実に見事でした! いよいよ大御所としての道を歩み始めたデップを認識させられました。。。
・「バレンタインデーに・・・」
妻がバレンタインデーにチョコレートと一緒にプレゼントしてくれたんですが、小粋な映画で好きな一本です。(舞台はフランスなのに皆、英語を喋っているのは、まあ置いといて・・・)
ストーリーも面白いですが、でてくるチョコレートが皆どれもおいしそうなのと、暗い役が多かった(と勝手に思ってる)ジュリエット・ビノシュがとても可愛く描かれているのが個人的にGoodでした。ただ、大好きなジョニー・デップの出番が割と少ないのがちょっと残念。でも、ジプシー役ははまっています。
・「派手さはないけど、秀作です。でもなんでジャケットにジョニーデップ?」
ストーリー全体に大きな起伏はなく淡々と描かれている。そんな作品が僕は好きですね。J・デップは必ずしも主役でも、準主役でもありません。それどころか、J・ビノシュシュさえ主役ではないようです。主役はチョコレート!!それとそのチョコによって変わっていく保守的な村の人々がメインだと思います。最近日本でも人気のJ・デップですが、これは彼の作品というよりは、あくまでも彼も出演している作品ということです。もちろん存在感はあるのですが。
ゆっくりと時間の流れる静かな村での物語、ゆったりとした作品です。
・「人間性ってなんだろう?」
不思議な映画です。「ショコラ」という美味しそうなタイトルと、「小さな村に開かれたチョコ―レト屋さんのお話」という設定に以前から観たいと思っていましたが、昨日偶然BSで観る事が出来、素晴らしく見事に期待を裏切られました。どっしりと見応えのある、また色々な事を考えさせられる作品でした。封建的な村の人々の排他性、キリスト教の教えを盾にヒロイン・ヴィアンヌ母娘を悪魔の手先のように排除しようとする村長の伯爵、伯爵に押さえつけられ、また互いに見張るように「正義」という名で人間性を失って暮らしている村の人々の中に、オルゴール箱のような魅力的なチョコ―レート屋さんを開いたヴィアンヌ。心に響かぬ説教をする若い祭司より、温かくチャーミングな微笑みを絶やさずに人の心を甘いチョコレートとともにときほぐしていくヴィアンヌ。彼女は教会には行かないけれども、そこに集う村人たちの誰よりも愛をもって分け隔てなく人々に接しています。クリスチャンの私はこの映画を観て「本当の愛ってなんだろう」「人間が生きていくってどういうことだろう」と深く考えさせられました。また海賊?のルーとの大人の恋も観ていて心温まりました。ルーの前では本当に可愛い恋する女性になるヴィアンヌがとても素敵だった・・・。
この映画の素敵なところは、登場人物全てが一人残らず人間味たっぷりなところです。あちこちの場所で同じような村八分を受け、この村で努力しようとしても挫折しかけ、涙ながらに去っていこうとするヴィアンヌも、最後にがちがちによろいで固めていた心が壊れ、ヴィアンヌの店に入り込み、チョコレートを食べ尽くして眠りこけてしまう伯爵・・・誰一人憎めないのです。「ああ、自分にもそういうところ、あるよなあ」と共感させられてしまう。また、その姿を見た、今まで伯爵の言いなりだった気弱な若い祭司の説教のシーンがラストにあるのですが、そのシーンは圧巻でした。テロップにあるように決して雄弁でもなんでもない彼の説教が心に染みるのです。理由は彼が自分の言葉で語り始めたからでしょう。そう、村の人々は本当の自分を生き始めたのです。ラストシーンの復活祭のカーニバルで村人みんながヴィアンヌと微笑みを交わしながらチョコレートを楽しむ姿はほろ苦く甘くタイトル「ショコラ」にぴったりでした。ヨーロッパの大人の映画って、こういうのかなあと思わされました。前のレビュアーの方々も書いておられましたが、この映画は本当に小さな映画館か、ご家庭でご覧になるとしみじみ良いと思います。まだ生きていない人生の深みを教えてくれる映画です。
・「バリやピーターパンが好きな人にお勧め!」
「ピーターパン写真集(新書館)」という本でバリとピーターパンのモデルとなった子供達、そのご両親について読んだ事があり、この映画をとても楽しみにしていました。この映画は実話に忠実なものではなく実話に基づいて少し脚色されたり、人間関係を少し変えてある、フィクションです。しかし、実話に遜色なく、実話の持つ魅力を損ねる事のない、素敵な映画でした。実話をご存じの方にもお勧めです。上記の本には、ピーターパン誕生秘話、バリと子供達、そのご両親との間のどこか不思議で、悲しく、優しい交友関係と深い絆が書かれています。この映画でご興味を持たれた方には是非読んで頂きたいです。読む事でまた映画の感動も深まります。
・「すべてのピーターパンのファンへ」
この作品は、劇作家バリが、未亡人シルヴィアと4人の息子たちに出会い、その交流の中から、「ピーターパン」という類まれなファンタジーを誕生させる過程が描かれているのですが、本当に心温まるストーリーとなっています。ジョニー・デップは、バリが、シルヴィアたちと過ごすことで心が安らぐ一方、妻とはますます疎遠になってしまう葛藤をうまく表現していました。ジョニー・デップの困ったような悲しそうな表情は、本当に独特な味がありますね。また、バリが、三男ピーターの閉ざされた心を開いていくのも印象的です。シルヴィア役のケイト・ウィンスレットも、気丈で美しい母親を優しい眼差しで演じていました。そして、ピーター役のフレディ・ハイモアは、本当に自然な演技で見事でした。ティム・バートン監督の次回作でジョニー・デップと再び競演するそうですが、楽しみですね。クライマックスのネバーランドのシーンは、素晴らしいの一言です。多くの方に観ていただければと思います。
・「自然に感動できる作品」
バリが子供に語りかける、ひとつひとつの言葉が心に響き鳥肌が立つんです。決して子供の夢を潰さない温かい言葉、子供に好かれるユーモア、家庭は冷えきってるけど、子供たちと触れ合う事で、すばらしい作品を書き上げます。
演劇のシーンでは観客と一緒に笑ってしまいます。自然に笑いがこみ上げてくるんです。演劇終了後に囲まれるピーター、そこでバリに対して言う気の利いたセリフが心を打ちます。
病気のシルヴィアの為に演劇を披露するシーン、前出の方も言ってますが、「手を叩いて」のシーンでは思わず、笑顔になって手を叩いてしまうんです。
僕の場合、感動しようと思って映画を見ると、妙に冷めた目で見てしまい不完全燃焼が多いんです。でもこの映画は、笑いや、喜び、悲しみなどを、自然に感じさせてくれます。
・「ジョニー・デップ万歳!」
ジョニー・デップがまたもやってくれた!彼は本当に演技が上手い!彼だからこそ、このジェームズ・バリという役をこなせたのだと思う。兄の死から、心が子供のままのジョニー・デップ扮するジェームズ・バリと、彼に「ピーター・パン」のアイディアを与えることになるデイビス家の子供たちとの交流が見事に描かれている。本当におとぎ話のようで、自分もその世界にいる気分になってくる映画だ。 この映画を見ると、やっぱり「ピーター・パン」に対する見方も変わってくると思う。是非、見てほしい作品!! アカデミー賞にノミネートされたのにも納得できるだろう。
・「こんなに美しい映画に出会えたなんて!」
去年から今年にかけてのジョニー作品で一番注目していたのがこの作品です。「ピーター・パン」という物語が完成するまでのバリと妻、デイヴィス一家の心あたたまるストーリーです。先が読めてしまう作品、という点ではちょっと残念なのですが、そんなことも気にならないくらい美しく感動的です!決して恋愛に発達しないバリとシルヴィア。「私たちはあなたが必要なの。」というシルヴィアの言葉どおり、「お互いを必要とする」という意味の深さを感じさせます。透き通るような映画なので、ぜひ観て頂きたいと思います。 「One day I'll take you Never land.」あなたもジョニーに、いえJ.M.バリに「ネバーランド」に連れて行って貰いましょう!
・「待ってました。」
どうして、DVDが出ないんだろうとずっと待っていた作品でした。ジョニーが自ら「僕がやらなきゃいけなかった。」というだけあってはまりまくっています。ずいぶんと以前の作品で何度も観ているにもかかわらずドキドキしながら観てました。ストーリーに大きな起伏はないのですが、ゆったりと心が優しくなり、セクシーなジョニーが堪能できる一石二鳥の作品です。マーロンブランドやフェイダナウェイもいい味出してます。
・「これを観たら、愛の虜になる。」
現実、あんな歯の浮く台詞を言える男性はいない・・というか、いたら寒い。だけどその反面、いてほしいと願ってしまう(笑)ドンファンと出会った人は皆、男女問わず彼に惹かれてしまう。惹かれるだけでなく、マーロン・ブランド演じる精神科医師は、ドンファンの愛の遍歴に触れていくうちに影響されていく。ジョニー・デップのフェロモンが、イヤらしくなくとてもセクシー♪甘~い二枚目俳優ではなく、危険な魅力のジョニーならではのドンファン。身近にこんな人がいたら、人生が違っていたかもね!そんな、ファンタジックな気持ちになりました。きっと観たら、愛の貴公子ドンファンの虜になりますよ!
・「愛の貴公子に出会った。」
ジョニー・デップでなければいけないとさえ思える素敵な作品でした。 ジョニーらしさが…なんて偉そうな事は言えないけれど、物語の美しさはうっとりとせずにはいられなかった。 全ての男性がドン・ファンの様であればと願わずには、いられない。 間違いさえ起きなければ、ドンファンの様でありたいと世の男性の誰もが思うことだろう。
遠い目をしながら、愛についてもう一度考え直したい。 いや、治したい。現実と言う夢から覚めるように…
・「やさしい物語り」
派手な作品ではありませんが、私には涙した場面がいくつかありました。それは、私が美しくもスタイル良くもうまれなかったせいかもしれませんが...彼(ジョニー:ドンファン)の言葉に心うたれたのです。そして、老夫婦であってもステキに男と女でいられるところにも...。今の、奪うばかりの世にあって、特に男性に観てほしい作品です。
・「何度も。」
一回見ると、もう一回見たくなる映画です。ジョニーデップは台詞の少ない作品も多いですが、『ドンファン』は彼の語りがメインのお話なので、スペイン訛りバージョンのジョニーを堪能できます。ドンファンの言葉に、ドンファンの愛に心を打たれます。そしてこの物語を見終わったとき、思わずにっこりしてしまいました。音楽もすごくいいです。愛があふれています。
・「ワニさん」
あんなにバカらしい映画を見たのは久しぶり。ホテルの場面でジョニーデップがワニのしっぽをつけて水浸しの部屋の中を歩いてるとこなんか最高。とにかくこの映画は見なきゃ始まらない。
・「爆笑トリップ」
かなり昔に一回みたんですが、最近気になってまた見てみました。
もう最高ですね!二人の癖のある演技といい、背景にはベトナム戦争という非常に悲しい出来事を体験した二人が必死に忘れようとしているところとか、ちゃんと描かれていて、隙がありません。
しょっぱなからジャンキーぶりをみせてくれますこの二人!とくにサーカスに入ったときの様子とか、ホテルの一室でのトリップは笑えます。特にデル・トロの演技にはただただ圧巻、(パーマかけてる方)めちゃめちゃすごいです、演じてる性格がものすごいです。ジョニー・デップもかなーりおかしいのですが(笑
あとクリスティーナリッチが出演してるのがうれしかったですね、大好きなので(笑
こんな豪華キャストなのに、単館上映だったらしいですね、理由はわかるような気がしますが・・・(笑
笑いたい人は是非みてください!
・「こんなに笑える映画はない!!!」
ストーリーはありません。ただひたすらキマってるだけ。最初から最後までキマってるだけ。そのメチャクチャぶりが最高に笑える。バッドトリップして錯乱したり街中でタバコでも吸うかのよーにフツーにエーテルやメスカリンを吸ってたり。特にエーテルをアメリカ国旗に染み込ませて吸ってからサーカスに入るときの歩き方には5分くらい笑いが止まりませんでした。
基本的にドラッグに理解や興味がある人じゃないとこの映画は受け付けないと思います。実際ボクがDVDを貸した人のほとんどが「途中で観るのやめた」と言ってたし。
ちょっと残念ですがボクにとっては何度観ても笑える最高の1本です。この映画に意味なんてありません。ただバカっぷりを笑えばそれでいいのです。
随所に過ぎ去った時代への追憶を語る場面もあり結論としては「ドラッグ推奨映画」ではないんだけど、そんなコト考えてたらこの作品の醍醐味は味わえません。笑うだけです。
・「キターーーー! テリー・ギリアムらしさ満載!!」
最近のギリアム作品に不満をもっていた私はこの一作で安心しました。
彼の狂気はいまだ健在。いっちゃってる映画です。
あと、J.デップの歩き方。誰かに似ていると思ったら・・・
あっ。
横山やすしだ。
・「こんな役者(達)日本にいるか?」
簡潔にいうと映像・ストーリーとも面白いよ。もちろんこの手の話が好きか興味があるのが条件だけど。それよりベニチオ・デル・トロがすげえ!もちろんジョニー・デップも最高。まるで演じてる人物がちゃんと0才児から存在してるかのような、内臓から登場人物になりきってるようで、観てる間は俳優がジョニデやベニチオだって
事はすっかり忘れてしまうんだな。こういう映画を見ると人気タレント・大御所俳優に合せた役柄で話をすすめる日本の映画やドラマが馬鹿らしいよ。なんてネガティブな話は置いといて、僕と友人は最初から爆笑しながら2回続けて観ちゃいました。
・「先の読めないくだらなさ。タランティーノやりたい放題!!」
タランティーノ、グラインドハウス・オマージュ作品2本立てのひとつデス・プルーフ。まったく、やりたい放題って感じです。ストーリーなどあってない、ないに等しい作品です。お姉ちゃんがいっぱい出て、ぐだぐだ話に花が咲き、ぐだぐだまったりうとうとしているとド迫力のカーアクションで目が覚めます。前半と後半でカート・ラッセル以外は役者が変わり、別のお話になりますが、前半はカート・ラッセルの勝利。逆に後半は…。先が読めない展開でした。Hなぐだぐだ話をしている割には、期待するHなシーンはまったくありません。という実にくだらない感じなのですが、これがなぜかB級におもしろいのです。ハリウッド大作では、決して出せない味わい深さがありますね。B級映画の王様カート・ラッセルは、見事に役にはまっていました。お姉ちゃんたちも個性豊かな方々で、飽きさせません。B級な雰囲気の彼女たちの中にも、かわい子ちゃんをキャスティングしているところは、もろ、タランティーノらしいです。プラネット・テラーのローズ・マッゴーワン。ダイ・ハード4.0のメアリー・エリザベス・ウィンスレット。紅一点?って、救われる感じがしますね。その他おもしろいのは、キル・ビル、ユア・サーマンのスタントを担当したゾーイ・ベルの派手な演技。プラネット・テラーのぶっ飛んだ女医マーリー・シェルトンが、そのままの役で出演。同じく、保安官?も出ています。小ネタの見どころ満載でした。70年代っぽい作風なのに、携帯メールをやり取りしていて愉快です。エンディングの歌も何だかいい感じで作品にはまっています。まいど好き嫌いが別れるタランティーノ・ワールドですが、ボクは気に入りましたよ!!
・「マニアじゃなくても楽しめる!」
オシャレ、ハイセンス、スタイリッシュ、パワフル!若者にウケる要素で出来上がっています。また往年のB級映画(私はこの言葉は定義も曖昧で好きではありませんが)の要素が散りばめられ、若者以外も楽しめる作品となっています。でもマニアックな映画の知識は必要ありません、知ってればもっと楽しめますが。映画って面白いものなんだなぁ〜と再認識させてくれるパワフルな作品!必見です!
・「グラインドハウス=東京12チャンネル」
グラインドハウス映画なんて日本人にはピンとこないけど、解説などを読むと70〜80年代にかけて東京12チャンネルをはじめとする、TVで放送されていたようなB級映画群のことなんですね。思えばガキのころ、夏休みや冬休みに外に遊びにも行かないで、家でゴロゴロとTVばっかり見ていた俺は、12チャンで毎日午前10:30からやってた映画番組を欠かさず見ていた。そして、そこで放送されていた映画は、いかにも安そうで、CMばっかりの1時間半枠のサイズにズタズタにカットされた、内容がイマイチよくわからないなような未公開のアクション映画やカンフー映画ばっかりだった。だから自分の世代のグラインドハウス体験は東京12チャンネルってことになる。劇中の会話でも出てくる「バニシングポイント」や「ダーティメリー・クレイジーラリー」なんかも何回もTVでよく放送してたよね。この映画の前半のグダグダ感と後半のアナログなアクションもなんだか懐かしかったような感じを覚えたし、字幕よりも吹き替えで見たほうがしっくりきました。自分と同世代=タラと同世代の人は結構ハマると思いますよ。
・「特典映像」
タランティーノ監督のカーアクションムービー、「デス・プルーフ」です。本来は「プラネットテラー」と共に「グラインドハウス」と言う名での二本立て同時上映の映画でしたが、諸般の事情から日本ではそれぞれ単独で公開する事となりました。
グラインドハウス版と異なるのは会話シーンの多さでしょう。「グラインドハウス」では現代的で派手な作品だった「プラネット・テラー」からZ級映画のフェイク予告三本と観客の気分を高揚させ、デスプルーフ突入の流れでしたが、
B級作品を髣髴とさせる今作での冒頭の展開はタランティーノお馴染みの冗長な会話シーンがあり、以前の流れをクールダウンさせるような感じでした。単独公開版はこれら追加シーンが増え、好みの分かれる所だと思います。
さて特典映像に関してです。タランティーノ監督が出ずっぱりで、スタントシーン、スタントマン、俳優の話が殆どでした。
ゾーイ・ベールをはじめ、一流のスタントマンが集うこの作品ですが、一名だけ年の若い女性黒人スタントマンがいます。監督いわく、ハリウッドで黒人の女性スタントの活躍する機会は少なく、タランティーノはそれを見越して、経験の浅い彼女を起用したそうです。「この作品で経験を積んで欲しい。」「未熟と言ったらそれまでだ。」「次回カーアクションを撮る監督は、彼女を起用すべきだ。」
後進の人材を育成しようとする監督の心意気に胸を打たれました。
編集前のフィルムに編集者サリー・メンケに対して挨拶をする俳優人の顔も良い。「ハーイ♪サリー♪」とカート・ラッセルもにこやかにご挨拶。
俳優や、スタッフ、監督一丸となり、映画を作ろうとする姿勢を感じれて良かったです。個人的にはシナリオや音楽についても知りたかったのでそれをピックアップする映像特典が無いのは残念でした。
・「売店で、タランティーノ生誕」
最近のタランティーノのにはうんざりしていたんだけど、これは違う。 この人初めて「映画」をマジで撮ってる。カーチェイス、女の子、ここいらの撮り方一つで、観客は気付くべき。というか、こんなあからさまにやられて気付かないやつは、ちょっとやばいと思う。物語が〜、とかさ、繋げ方が〜、とか、言ってる人はもっといっぱい映画観た方がいいよ。画面の隅々からタランティーノの意気込み、迫力が伝わってきて、分厚く、しなやかで、これは映画自体が生きているような、肉から血が溢れ出てくるような映画なんだ。かたくるしい様式から外れることで、生きてしまっている映画を作ることに成功した。しかも、誰も期待していない時期に、誰も期待していない映画で。こっからのタランティーノには期待せざるをえないでしょ。特にこれからの映画界のことを考えると。
●グラインドハウス コンプリートBOX 【初回限定生産】 [DVD]
・「祝!! 幻のUS公開版収録」
世界初のソフト化となる「グラインドハウス U.S.A.バージョン」。本国でも発売されていないこのバージョンを拝めるのはこのBOXだけだそうで…
僕は日本公開版もUS公開版も見ましたけど、より「グラインドハウス」の雰囲気を味わえるのは断然US公開版の方です。「プラネット・テラー」と「デス・プルーフ」の間に挟まれた3本のフェイク予告、これらもフェイクで済ませるなど勿体ないような素晴らしい出来のものばかりで、これらを見られるだけでも価値は十分にあると思います。
単品を買うくらいなら、ぜひこちらのBOXを買って下さい。単品は正直言って損としか言いようがありませんから(笑)
・「面白かったです」
勿論U.S.A公開版を拝見しました。「プラネット・テラー」の方は、金がかかっている(ように見える)B級な映画といった面持ちでした。色々と弾けてましたね…物理的な意味でも。まんべんなく笑いとグロが散りばめられてます。B級好きには堪りません。「デス・プルーフ」の方は、女性グループの日常(?)会話でキャラを積み上げていき、中盤で…という展開に、いい意味で唖然。最後のカースタントも迫力満点です。ラストは爽快かつ面白い…あの人のファンは怒るかな?架空の映画の予告編も言うまでも無くイイです。下らなさが素晴らしいですね。当時の「グラインドハウス」は知りませんが、それを伝えようとする両者の心意気を存分に感じました。
・「何も言うな!とにかく買うんだっ!!」
単品とコンプリートBOX、迷っている場合じゃない!もうBOXしかない!このデザイン見ましたか!?「あの」ジェネオンが作ったとは思えない素晴らしさ!もう、これだけでも買う価値あり!と言ったら言い過ぎかなwwwUSAバージョンを観ずに、グラインドハウスを語るなかれ。
・「値段もグラインドハウス!」
DVD化になるかどうかもわからなかったUSA公開版も収録とはすごい!やはりフェイク予告編も加えて一つの作品だからディレクターズカット版(デスプルーフは無駄に長く、プラネットテラーは特に気になる追加シーンはなかったので)よりも断然面白い。
さらに日本特別の特典ディスクも収録し、完全版2作品の2枚組みでの計6枚組みでこの値段はまさにグラインドハウス!シンシティの時と違い、同時期に発売、サントラCDもなしという超良心的なジェネオンさんに感謝!某メーカーの某SF作品のDVD-BOXも見習って欲しいです。
・「このBOXが出てよかった!」
配給会社が何故か(金のため?)全部で一作品だった二本の映画を解体し、フェイク予告編を消去二本の映画をバラバラで公開しほんの一部の劇場以外でしか完成形のホンモノが見られないというとんでもない公開をしたため僕は劇場に見に行くのをやめましたそしてこのような仕様のDVD-BOXが必ず出ると信じていましたジェネオンさんありがとうございます
「装丁」紙製のためやや耐久性はないかもしれませんが、かなりかっちょいいですただ、日本語で仕様を書いた帯紙がビニールを剥がしてからどこに保管すればいいのか困ります中に詳しい解説などは入っていないので、けっこうこの帯紙は重要だと思うのですが・・・箱にしっかり引っ掛かる作りにするとか、開封後に中にしまえるようにするとか、ひと工夫ほしいところです
「US公開版」フィルムの傷、たるみ、ノイズ、消失までネタだらけフェイク予告編も過去の名作?を踏襲していて、かなり面白いです単品の「デスプルーフ」「プラネットテラー」も面白いですけどやっぱりまず、これありきですね映画館でこのバージョンが見れなかったのがほんとうに残念です日本語吹替がないのは残念ですけど本編の長さを考えると容量的に仕方がない気もします
やはりグラインドハウス「デスプルーフ」「プラネットテラー」はこのBOXで見ないとダメです単品で見ると面白さはかなり減ると思われます全ての人にこのBOXの購入をオススメします
・「もう一つの「マッチ売りの少女。あるいは「子供に夢を与えよ」」
1950年代前後のスペイン内紛の「現実」を基にしたファンタジーとしてはカルロス・ルイス・サフォンの稀代の傑作小説「風の影」があり、同じ背景の傑作映画として本作品が末永く忌まわしき歴史を語り継ぐようにと祈る
「風の影」は素晴らしい小説で史実を見事に折り込んであるが、「パンズ・ラビリンス」は史実はそこそこに、しかし結末として「現実」とはこうしたものであると明示している。多数のレビューに「あまりにも救いがない」と書かれているが、戦争に救いなんぞあった試しがないのだ
ここで描かれる大きな、もう一つの「いまだ解決されていない問題」。それは登場する大人たちがたったの1人もオフィリアを救おうとしないことである。互いの身勝手な大儀の下、オフィリアは完膚無きままに打ちのめされた。彼女が童話にのみ救いを求めたのは「子供なら誰でもそうする」という大人への戒めに他ならない。それはアンデルセン童話の「マッチ売りの少女」になぞらえてもいいだろう。あの小さな物語でも、やはり大人は誰も少女を救おうとはしなかった。。。。
公開時にR-12となったことは誠に残念であった。残念ではあったが、もし僕に子供がいたらこの映画を見せたいと思うだろうか?
子供に夢を与えよ。それこそが、この映画の最も大きなメッセージだ大人は「これは60年前のスペインの話の寓話だ」と思わず、「子供に夢を与えることができていない自分たちを悔い、子供に夢を与えるべきだ」ということを知るための映画なのである
・「地底の王女が夢見た地上の世界」
地底の王女は、風や太陽の光を感じることができる地上の世界に憧れ、ある日、地上へと出て行きました。これは、その地上世界で繰り広げられたお話です。
現実の地上の世界は、少女が幸せに暮らせるようなところではなく、むしろ逃げ出したくなるような世界でした。地底の王女の魂が宿り、地上の世界で産まれ育った少女は、最期に幸せな地底世界を目の当たりにして微笑みながら、息絶えました。そして、魂は地底世界に戻り、幸せな暮らしを送ることになるのです。一見、不気味に見えた地底の住人や迷宮。でも、少女はその地底世界に幸せを見出したのです。一方、光や風に満ち溢れ、魅力的に思えた地上の世界は、大人の私達でさえも顔を背けたくなるような残酷な世界でした。
この映画では、地底世界に戻った後の少女については、ほんの少ししか触れていません。もし、地底世界に戻った少女について、もっと長く描かれていたならば、この映画を観終わったときの余韻は違ったものになっているはずですが、その短さのために、果たしてこの地底世界は現実なのか幻なのか、視聴者が困惑することになります。それ故に、この映画の終わりは、ハッピーエンドとも、悲劇とも取れるものになっているのです。
ハッピーエンドか悲劇か。どちらに取るかは、観た人それぞれで良いと思います。それこそが、敢えて地底世界の少女をほとんど描かなかった監督の狙いだと思うからです。確実に言えることは、「地上の世界は、子供達が笑って生きていけるような世界ではなかった。大人達は、この少女を幸せにしてやることができなかった。」ということ。この事実が、地上世界の住人の一人である視聴者に、一種の罪悪感として重くのしかかってくるのです。そういう意味で、少女が最後に見せた微笑は「ああ、やっと醜い地上世界から逃れられる。」という、私達、地上世界の大人達への皮肉と取れなくもないわけで、単に「地底世界で幸せに暮らせて良かったね。」というハッピーエンドでは終われない余韻が、私達の心に残るのです。これは、あの現実か幻か迷うような地底世界の描かれ方だからこそ残る余韻であり、もしも、地底世界に戻った後の少女の幸せな暮らしを、ある程度描いてからエンディングを迎えていたならば、残らなかったものだと思います。
本作品は、決して、派手な魔法が飛び交ったり、多彩なモンスターが登場する映画ではありません。ハリー・ポッターのようなファンタジーを期待していると肩透かしを食らうかも知れませんが、その方は、次のように考えてみたらいかがでしょう。地底世界から来た少女にとっては、人間こそがモンスターなのだと。この映画は、正に、大人向けダーク・ファンタジーの傑作だと思います。
・「渾身の一作」
06年発表。十年ほど前、異色のクリーチャーホラー映画「ミミック」でその名を知らしめた、ギレルモ・デル・トーロ監督渾身の一作。
第二次大戦前後、恐怖政権下のスペイン。父を亡くし、反政府ゲリラ撲滅の任務を与えられた大尉と再婚した母と共に、深い森の砦にやって来たオフェリア…。残酷過ぎる現実の下、物語が大好きな彼女の前に一羽の妖精が現れて…。
こう書くと月並みなファンタジー作品に思われるかも知れませんが、監督のはあのデル・トーロ…独自の色彩と造形のディティールによる映像美の確立され、安易なエンターテイメント性は排除された作品に仕上がっています。
映画の冒頭、映画通の方や勘の良い方は、この映画がハッピーエンドで終わらないことを悟られたかと思います。かなり強烈な残酷描写もありますし、観る人により様々な感想を抱く作品だと思います。
私の場合、例えばオフェリアが過酷な現実で精神を病んでいて、妖精や地下の王国が全てそのための幻想だったとしてもこの映画は成り立つと思いました。
劇中の異形の怪物よりも、冷酷かつ残虐で、まるで人間としての心を持たない大尉の方がよっぽど恐ろしいですし、最後に彼女が見た王国もタダの幸せな夢かも知れません…。
またオフェリア自身も、完全に純粋無垢な存在としては描かれておらず、欲望に負けてしまう場面もあります(しかしそれがリアルでもある)奇妙でグロテスクなモンスターを駆使して、“人間”を描く…デル・トーロ監督の真骨頂が発揮された作品だと思います。
・「見た人と話したくなる映画」
音楽がとても物悲しいけど美しいです。全体にも美しいです。グロテスクな怖い場面が時々あるのでかなり画面から目をそらすハラハラが多かったです。だから力が入って見終わったあと疲れましたが好きな映画です。人がこわいです。美しく、幻想的なだけの映画を期待して行った私はかなりびっくりしましたが本来のファンタジーはこうなのかもしれないなと思いました。子供が何歳になったら見ていいか少し考えるかもしれません。
・「傑作です。」
この世界観はものすごい。切ない映画です。グロテスクな部分だけが強調されますが、本来のファンタジーとはこういうものだと思います。
・「永久保存版」
半端じゃないぶっ飛び方です。ロバート・ロドリゲスはシンシティも無茶苦茶良かったのに、本作なんてもっともっと良かったです。デス・プルーフと同じくノスタルジックな雰囲気をてんこ盛りで、何でもありのストーリー。ゾンビものなんて大好物のわたしも、ジャケットの片足キャラを見たときは疑問を抱いていたのですが、その判断は間違いだとすぐに気付きました。ゾンビにスプラッターにクエンティン・タランティーノに・・・最初から最後まで目を離せないし、すぐに永久保存版になる名作だと自覚しました。日本語吹き替えにまったく違和感がなかったところも最高です。
・「こんなキャラクター考え出すロバート・ロドリゲスって、天才!? 」
片足がマシンガンの女戦士なんてキャラクターなんて、どうやって考え出すんでしょう?さすがロドリゲス、何考えているか分らない人です。このキャラクターをフロイト的に分析すると面白いかもしれません。とんでもないキャラクターです。アクション・シーンも荒唐無稽で、才能を感じさせます。エル・マリアッチの頃からそうでしたね。グラインド・ハウスというフォーマットの中では、脚本がどうしたとか、細かいこと言うのは野暮ですね。デス・プルーフと二本立てでも楽しめますし、これ一本でも充分楽しめます。どちらが好きかというのは難しい問題です。タランティーの奴はアクション・シーンやダイアローグに60年代、70年代のアメリカ映画からの引用がちりばめられており、60年代、70年代のアメリカ映画が好きな人にはたまらないと思います。タランティーノは秀才的で、ロドリゲスは天才的な感じがします。もっとも秀才は着実に点数を稼いでいますが、天才は未だ未完の大器止まりですね。もしかすると、ずっとこのままなのかも・・・当時のアメリカのリアルなグラインド・ハウスやドライブイン・シアターの事を思い出せるアメリカ人は幸せですね。世代は限られそうですけど・・・
・「B級のエッセンスを濃厚につめこんだ快作。映画館そのものを映画にしてしまった試みも新鮮」
グラインドハウス映画というのは初めて聞いたけれど、この作品を見ればどういうものだったかというのがよくわかる。なにせ、映画の中に予告編が入っているし、デジタルで撮影してCGをやってるくせに、わざわざフィルムのキズを再現したり、芸が細かい。こういう芸の細かさはタランティーノ仕込かと思っていたら、途中で、「フィルムのリールが一本焼失しました。申し訳ありません。支配人より」って出てきたのには驚いた。お色気シーンを終わらせるただのギャグかと思ったら、ストーリーもジャンプして、登場人物がいつのまにか終結して全員闘っている。余計なやりとりをカットして、観客が本能的に見たいと思っているところだけを見せようという考えに笑った。この辺は、ロドリゲスがやっちゃいそうなところ。 片足ゴーゴーガールのチェリーはかなりヤバイ。日本映画でこれやったら非難ごうごうだったろう。「役立たずの技」とか言っていたのが、最後の戦闘で生かされる。まるでサイボーグ状態。彼女ローズ・マックゴワンという女優さんで、ものすごいセクシーだ。
・「とにかくオモロイ。」
オモロイです。全部。
全然意味わかんないストーリーだけどね。ドーデもいー状況での、ドーでもいーキャラの死に様とか。そうそう。キャラ描写なんてテキトーすぎて、唖然としますよ。この映画は観客をナメてる気さえしますね。だけど、そんなナメられてる感じが心地よいとゆーかね。ロドリゲスさんがどれだけテキトーに台本書いて、テキトーに撮影してたかが容易に想像できる作品となっております。これを見て「実に下らん!幼稚である!」なんて真顔で怒るヤツは、たぶん死ぬほどヒマなヤツだろうね。
ロドリゲスさんの映画だから相変わらずアホな内容だけど、オモロいんだから仕方がない。ロドリゲスに死角なし!!
・「「デス・プルーフ」よりこっちの方が面白いかも」
マンガチックな話なのだけど、ゾンビとの凄惨な戦いの中、スペアリブの秘伝レシピを守るレストラン主人の兄と保安官の弟(マイケル・ビーン、懐かしい!)との確執なんて、いかにもB級ぽくって泣かせる。(笑) ほかにも奇妙なキャラがぞろぞろ。レズの女医妻とサド系の医者夫(ダイアン・レインの夫でもあるジョシュ・ブローリン)との夫婦コンビ、などが結集し、ゾンビたちと闘う展開は非常に楽しめます。 かなりスプラッターでかなり笑えますが、ゾンビになら何やってもいいのか? と言いたくなるくらいゾンビを殺しまります。生身の俳優がワンカットでバラバラにとか、CGの使い方も凄いです。
タランティーノの「デス・プルーフ」であっさり殺されたローズ・マッゴーワンが本作ではスーパーヒロインとして再度登場します。冒頭、場末のバーでポールダンスをみせる彼女の、いかにもB級テイストのエロいヒロインぶりがスバラシイ!!彼女もゾンビに右脚を噛まれ、切断。片足のハンディキャップヒロインとなる異形ぶり。彼女の元カレが戦闘に長けたタフガイで、彼女に手をさしのべる。切断された脚の代わりに机の脚をつける図もすごいけど、チラシやポスターにあるように、脚に機関銃をつける図。回しげりをすると銃弾が飛び出す。理屈はどうであれ、彼女が銃弾を地面に発射すると、その反発力(?)で空を滑空できるというアクションもおかしくもクールでセクシー。いや、カッコイイぞ!!
結局、これは究極のヒロイン映画でありますな。ちゃんと手順を踏んで最後の最後まで片脚マシンガン美女をとっておく心憎さ!! ラストにはガトリング銃になっちゃう!!
・「まさに最高水準、超極上品質!究極的にスリリングです」
傑作です。ムダなシーンが全くない!せつないストーリイ展開。リアリテイがあって、映像も美しく、作品としての品格がある。こういうのをホンモノ、超一流のアクション映画っていうんでしょう。
はじめから超ハイスピードの展開で、見せ場が流れるように連続し、まばたきする余裕がないほど。とくに複雑なカメラワークが素晴らしく、魅了されます。ちょっと画面が”ゆれすぎ”なんですが。
ともかくボーンは強く、不死身のようだ。カーチェイスで大破してもなんのその。この超人的タフさが観るものに一定の安心感を与えてくれている。そしてボーンがその類まれな能力を駆使し、先手を打ち続け、たったひとりでCIAを翻弄してゆくところが痛快で、大きな魅力。もうひとつ、ヨーロッパの街並みなどの景観映像の美しさも魅力です。映画全体に知的センスが漂い、どこか華麗な感覚があるのです。アクションものに本来関心の薄かった私は前2作をみずいきなり観たのですが、そういう状況の私でも、満足感が超高く、感服でした。 画面に引きつけられたまま、あっという間の2時間。興奮の連続、究極的にスリリングそのもの、こりゃあアクションの最高水準作、ストレス発散効果も極上です。まだごらんになっていないかたで”面白い映画”をお探しのかた。。。絶対のオススメです!!
・「限りなく★ボシを捧げたい。掛け値なしの大傑作!!」
面白すぎて、どっと疲れてしまう。映画を観終わった後こんな気持ちにさせられるのは滅多にお目にかかれないのだが、ポール・グリーングラス&マット・デイモンがやってくれました!!115分、全編に充満する緊迫感、劇中3度に渡ってジェイソン・ボーンとCIAの間で怒涛の如く繰り広げられる追う者と追われる者とのアクション・シークエンスの素晴らしさ、縦横無尽に動き回るカメラ・アイに膨大なカット数、このジャンルの古典的名作「フレンチコネクション」のチェイス・シーンも軽く凌駕してしまうようなシャープでテンポ良く畳み掛ける編集の妙、アクションの流れと正に一体化し、疾走感と緊張感を醸し出す音楽、そしてシリーズお馴染みの生身のスタント・アクションの神技的凄まじさ。本当に息つく間もなく手に汗握る快作、ハリウッド映画では定石のラヴ・シーンもコミカルなパートもないひたすらハードでクールな研ぎ澄まされた感覚。デビッド・ストラザーン、アルバート・フィニー、スコット・グレンの悪の枢軸トリオも重厚感があって映画の格を上げている。エンド・ロールで紹介されるスタントマンの数が延べ180人にも及ぶことに感動しながら、個人的にはジョン・フランケンハイマーの「ブラック・サンデー」級のアクション映画史に残る大傑作と言い切りたい。小西康陽のかっての名言を借りるなら、“まだ観てない人は幸せだ、生きる歓びが待っている”。必見!!
・「おすすめスパイアクションです。」
だれる間一切無し。緊迫感を130分近くも持続していることにまず脱帽。ストーリーも複雑に練りこまれているのですが、しっかり見ていると凄くわかりやすく、難度、難解さも程よいレベル。しっかりと3部前作に通じるストーリー仕立てで、穴はあるものの「映画」レベルとしては完全に合格点。 そして本作は一歩抜きん出ています。序盤から中盤にかけてのヨーロッパをまたに駆けた目まぐるしいまでの舞台移動。そして迫力ある追跡劇。肉弾戦。 東京都と並ぶ監視カメラ都市ロンドンでのCIAがカメラを使っての追尾、とそれを潜り抜けるボーンとのやり取りはピカイチの緊迫感でした。 このシリーズに通していえるのがボーンに敵対する現地の工作員のレベルの高さ。適当なスパイアクションの映画なら、ドジなやられ役ばかりで主人公を目立たせるだけの存在なのですが、このシリーズの工作員はレベルが高く、まさにボーンと息詰まる攻防戦を見せます。それかまたボーンの凄さも際立たせています。確かにド派手とはいかないどちらかというと地味なアクションが多いですが、そのおかげで、リアリティと緊迫感を維持しているのではと思います。 程よい頭脳戦、アクションと、娯楽スパイ映画としては屈指の出来でしょう。ただし他のレビューでも書かれていましたが、これを楽しむには1部から見ることが必須。でないと面白さは半減以下だと思いますので。 一作ごとにド派手になり、レベルを下げているどこぞの不可能ミッション映画(○ム・○ルーズ主演!!)とは訳が違います。見応えのあるアクション映画なら間違いなく本シリーズをお勧めします。!!!
・「アクション映画史に残る傑作」
近年稀に見る、完成度の高いアクション映画です。勿論、3部作の締め括りとしても納得のいく仕上がりになってます。CGに頼らないアクションは迫力満点で、その全ての出来栄えは非常に高いです。全編にみなぎる緊張感は並のサスペンス映画を遥かに越えてますし、編集の上手さも光ります。アクションばかりに目がいきがちですが、音楽も良い出来ですので、サントラも聞く価値有りです。前作、ボーンスプレマシーで少し気になっていた近付き過ぎのカメラワークも、今作では僅かに引いた感じでアクションシーンも分かりやすくなっています。ただ『常に動いているカメラ』と『編集による非常に細かいカット割り』は、人によってはやや見にくさを覚えるかもしれません。しかしその部分を差し引いても、必見の傑作に間違いありませんし、勿論前2作も要復習です。もし未見の方は、この機会に3部作揃える事をお勧めします。
・「シリーズ最終章。そしてシリーズ集大成。」
1作目の「ボーン・アイデンティティー」公開からはや5年。これでボーンシリーズも終わるかと思うと、なんとも言えない寂しさと、3作目への大きな期待がわきあがってきます。この「ボーン・アルティメイタム」は、そんな期待を裏切らない作品になっていると思います。2作目からの監督となるポール・グリーングラスのキレのよすぎる描写とリアルな格闘シーン、そして超高度な編集技術に、安心して観られる脇役の演技。特におススメのシーンはモロッコでの逃亡劇です!!そしてなにより、マット・デイモンが・・・カッコよす