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▼My List #0 Jazz:セレクト商品

カインド・オブ・ブルー+1カインド・オブ・ブルー+1 (詳細)
マイルス・デイヴィス(アーティスト), ポール・チェンバース(演奏), ビル・エバンス(演奏), ウィントン・ケリー(演奏), ジョン・コルトレーン(演奏), キャノンボール・アダレイ(演奏), ジミー・コブ(演奏)

「自分ごときがレビューを書くのは恐れ多い名盤」「歴史的な意義と作品の素晴らしさ」「最高傑作だと思います。」「死ぬまで何夜、繰り返し聴くのだろうか」「すみからすみまでムダのない、超大傑作!!」


1958マイルス+21958マイルス+2 (詳細)
マイルス・デイヴィス(アーティスト), ジョン・コルトレーン(アーティスト), キャノンボール・アダレイ(アーティスト), ビル・エヴァンス(アーティスト), ポール・チェンバース(アーティスト), ジミー・コブ(アーティスト), フィリー・ジョー・ジョーンズ(アーティスト)

「池田満寿夫のジャケットもいい、マイルスの洗練されたサウンドを満喫できる一作」「マイルスを聞き始めようとする人にとって本作は最適」「便利な定番アルバム」「カインド・オブ・ブルー前哨戦!」「セクステット時代の貴重な音源」


Workin' With the Miles Davis QuintetWorkin' With the Miles Davis Quintet (詳細)
Miles Davis Quintet(アーティスト)

「有名な1956年10月の有名なマラソン・セッション」「4作中アルバムの構成は一番まとまっている」「バラードとブルース」「ジャケットデザイン最低ですが珠玉のバラード2曲に感涙」「大好きなIt never entered my mindについて」


リラクシンリラクシン (詳細)
マイルス・デイビス(アーティスト), ジョン・コルトレーン(演奏), レッド・ガーランド(演奏), ポール・チェンバース(演奏), フィリー・ジョー・ジョーンズ(演奏)

「これからジャズを聴いてみようかな、という人に。」


UndercurrentUndercurrent (詳細)
Bill Evans / Jim Hall(アーティスト)

「インタープレイの原質を鋭く記録した名演」「説明不要の大名盤」「これ曲が少ないよ、注意」「インタープレイの原質を鋭く記録した名演」「息を呑む美しさ」


ストーリー・オン・ダイアル Vol.1ストーリー・オン・ダイアル Vol.1 (詳細)
チャーリー・パーカー(アーティスト), ディジー・ガレスピー(演奏), マイルス・デイヴィス(演奏), ワーデル・グレイ(演奏)

「星5つを超越。恐がらずに聴いてください。」「落とし穴にはまる前に聴こう」「ゾクゾクきます」「教科書」


コレクターズ・アイテムズコレクターズ・アイテムズ (詳細)
マイルス・デイビス(アーティスト), マイルス・デイヴィス(演奏), パーシー・ヒース(演奏), ソニー・ロリンズ(演奏), ウォルター・ビショップ(演奏), ポール・チェンバース(演奏), トミー・フラナガン(演奏), チャーリー・パーカー(演奏), フィリー・ジョー・ジョーンズ(演奏), アート・テイラー(演奏)

「ハードバッパーマイルスの凄みを知らされる一枚」


ベッドタイム・ストーリーベッドタイム・ストーリー (詳細)
ビリー・チャイルズ・トリオ(アーティスト)

「ジャズピアノの新星」「ハンコックの名曲集として、いいかも。」


スターダストスターダスト (詳細)
ライオネル・ハンプトン(アーティスト), ウィリー・スミス(演奏), チャーリー・シェイヴァース(演奏), スラム・スチュワート(演奏), バーニー・ケッセル(演奏), トミー・トッド(演奏), リー・ヤング(演奏), ジャッキー・ミルズ(演奏), コーキー・コーコラン(演奏)

「ジャズって何の答えがここにある。」


InterplayInterplay (詳細)
Bill Evans(アーティスト)

「やっぱり良い!と思わせてくれます。」「5人の見事な「相互作用」に降参」「まるでライブ」「interplay」「夜に聴きたい一枚」


ナイト・ライツナイト・ライツ (詳細)
ジェリー・マリガン(アーティスト), アート・ファーマー(演奏), ボブ・ブルックマイヤー(演奏), ジム・ホール(演奏), ビル・クロウ(演奏), デイブ・ベイリー(演奏)

「アーバンミュージックの先駆け」「俯瞰してみた夜の都市」「都会の夜の心」「夜の摩天楼」「マリガン・ミュージックの格調と不思議さ」


ブルー・トレインブルー・トレイン (詳細)
ジョン・コルトレーン(アーティスト), リー・モーガン(演奏), カーティス・フラー(演奏), ケニー・ドリュー(演奏), ポール・チェンバース(演奏), フィリー・ジョー・ジョーンズ(演奏)

「星6つ」「コルトレーン飛躍の記念碑」「コルトレーーンは・・・いい!」「実は…」「アルフレッド・ライオンの意地の一枚」


サムシン・エルスサムシン・エルス (詳細)
キャノンボール・アダレイ(アーティスト), マイルス・デイヴィス(演奏), ハンク・ジョーンズ(演奏), サム・ジョーンズ(演奏), アート・ブレイキー(演奏)

「恋。」「入門には最適な1枚です」「まず、買って後悔は無いアルバム。」「マイルスのターニングポイント」「判官贔屓?」


フレンチ・バラッドフレンチ・バラッド (詳細)
アーチー・シェップ・カルテット(アーティスト)

「よい枯れ方したね」「よい枯れ方したね」「よい枯れ方したね」「シェップの真骨頂」


Beyond the Missouri Sky (Short Stories)Beyond the Missouri Sky (Short Stories) (詳細)
Charlie Haden & Pat Metheny(アーティスト)

「夜更けに小さな音で聴くと感動します」「心地良い」「ヒーリングの遥か彼方」「同郷の二人、アコースティックなアコースティックなアルバム」「現代のデュオの名盤」


極東組曲極東組曲 (詳細)
デューク・エリントン(アーティスト), クーティ・ウィリアムス(演奏), ハービー・ジョーンズ(演奏), マーサー・エリントン(演奏), キャット・アンダーソン(演奏), ローレンス・ブラウン(演奏), バスター・クーパー(演奏), チャック・コナーズ(演奏), ジョニー・ホッジス(演奏), ポール・ゴンザルヴェス(演奏)


ア・ブローイング・セッションア・ブローイング・セッション (詳細)
ジョニー・グリフィン(アーティスト), ポール・チェンバース(演奏), ウィントン・ケリー(演奏), リー・モーガン(演奏), ジョン・コルトレーン(演奏), ハンク・モブレー(演奏), アート・ブレイキー(演奏)

「ゴリゴリ・グリフィンの熱いブロー」「3大テナーの共演による大ブローイングセッション」「まさにブローイング!湯気が…」「二度と出来ないセッション」


Speak No EvilSpeak No Evil (詳細)
Wayne Shorter(アーティスト)

「ショーターの世界が凝縮された逸品 ブルーノートの代表作」「ジャズとしてのショーター」「ショーターの代表作」「マスト.アイテム」「ショーターだからできたこの世界。」


JuJuJuJu (詳細)
Wayne Shorter(アーティスト)

「「Yes or No」でトリコじかけに」「ブルーノート2作目の人気アルバムです」「色々ご意見はあるのは覚悟で…。」「自己の感覚を最も鋭敏にしてくれる一枚」「仮想コルトレーンにして完璧なショーターサウンド」


Night DreamerNight Dreamer (詳細)
Wayne Shorter(アーティスト)

「コンセプトアルバムの元祖かも。」「もう夢見心地にさせられる」「ブラックナイルすばらしい。」「BN初リーダー作品に懸ける意気込みは怒気迫るほどです」


Swiss Movement:  Montreux 30th Anniversary EditionSwiss Movement: Montreux 30th Anniversary Edition (詳細)
Les McCann(アーティスト), Eddie Harris(アーティスト)

「先ずは冒頭の2曲から(^^;」


▼クチコミ情報

カインド・オブ・ブルー+1

・「自分ごときがレビューを書くのは恐れ多い名盤
モダン・ジャズの入門として何か1枚と問われれば、ためらいなくこれを挙げる(という人がほとんどだろう)。ピアノのビル・エバンスは、ここに納められた音楽の神髄を「一筆書の墨絵」に例えているそうだが、正にそのとおりで、とりわけ「ソー・ホワット」で楽器の出す音譜の一つ一つがだんだんに絡み合って最後に全体像が完成されていく様は至福の数分間だ。この1曲だけは、昔、故・油井正一さんが司会をされていたFM番組で初めて聞いて衝撃を受けて以来、もう30年近く聴き続けているが、いまだに聞くたびに興奮を覚える。自分なんぞがレビューを書くこと自体恐れ多いと思わせる、名演奏中の名演奏が納められた名盤である。

・「歴史的な意義と作品の素晴らしさ
その作品の評価について言えば、単に素晴らしいクオリティを持っているという事と、それが歴史的にどのような意義を持っているのかという事は本来別物であろう。例えば、現在コルトレーンのように吹くサックス奏者はかなりいる(この事はその奏者が即コルトレーンの実力と同等であることを意味しない)が、それはコルトレーンらが敷いたレールの上を走っていく事が出来るから可能なだけで、イノベーターとしてのコルトレーンの存在に遠く及ばない。たとえ1950年代にその奏者がいたら、空恐ろしいと感じたとても、所詮そのような事はありえないからだ。カインド・オブ・ブルーの音楽的素晴らしさは、現在においても色あせることなく、何度聞いてもそのよさが伝わってくる。しかも59年という年号のなかで飛びぬけた歴史的な意味合いをはらみ、その後の影響などを考えると、これほどの指標となる作品はほとんどないといてよい。両方を兼ね備えた大傑作だが、さらにフラメンコスケッチのボーナストラックを追加したうれしいCDだ。マイルスを聴けばジャズの偉大さ、奥深さ、悲しさ、美しさがわかるだろう。

・「最高傑作だと思います。
マイルスにはいろんなアルバムがありますが、これを超えるアルバムはないでしょう。もの凄い緊張感を感じますが限りなく美しいです。何度でも聴けます。私はロック世代の人間でロックやフュージョンも大好きですが、マイルスのフュージョン路線は嫌いです。(楽しめないから)やはりこの時代が最高でしょうね。よく言われるモードとかはど~でもいいので(聴く側には関係ない話です。ちなみに私は楽器もたしなみますが。)とにかく聴いてみて下さい。絶対お勧めです。

・「死ぬまで何夜、繰り返し聴くのだろうか
マイルスのアルバムは100枚はあるが、聴き飽きないのは10枚ほど。特に初期のものに傑作が多い。その中でも1枚だけ選ぶとすれば、1959年録音のこれだ。コルトレーンのテナー・サックス、キャノンボール・アダレイのアルト・サックス、ビル・エバンスのピアノ、ポール・チェンバースのベース。豪華という表現を通り越したスーパー・メンバー。どの曲もタメ息が出るが、1曲目の「ソー・ホワット」。3曲目のビル・エバンスのイントロが息をのむ美しさの「ブルー・イン・グリーン」がとりわけいい。マイルスの音楽は夜更けが似合う。死ぬまでの何夜、繰り返し聴くことになるのだろうか。音源が磨り減らないCDでよかった。(松本敏之)

・「すみからすみまでムダのない、超大傑作!!
1959年作品ということだが、これ以来音楽業界は一体何をしていたのだろうと思うほど、新鮮で、今日のどのアルバムより新しい。So whatは、ピアノのイントロ、ベースのあと、これまで聴いたこともなかったような新鮮な和音が弾かれる。終始ピアノがリードする。トランペットに次いで入ってくるコルトレーンはどう猛さを隠して、急に洗練されて聴こえる。アルトサックスの澄んだ高音は純粋に生理的に気持ちがいい。Freddie freeloaderはエバンスが入っておらず、おまけ。Blue in greenは、ピアノの和音から入る。マイルスのソロもしびれる。意外にも、コルトレーンにまで寂寥感がひしひしと伝わる。asは抜いてシンプルにし、ピアノの和音v.s.マイルスのバラードという対比を明確にしている。All bluesは作品中唯一リズムが強調された曲。やはりマイルスとエバンスの掛け合いが焦点になっている。コルトレーンは壮大な表現。そして総括するかのようなエバンスのソロ。これを聴くと、多々聴かれるライブでのこの曲は少々雑である。 Flamenco sketchesは静かなピアノの主題とベースで始まる。静寂なトランぺットの主題。後のソロの世界につながるかのようなコルトレーンのゆったり気を大きくもったバラード。asのソロを経て、まさに曲の主題である、水表面をゆらゆら漂うようなエバンスが出てきて、最後マイルスが短くまとめる。以上、素晴らしいの一言

カインド・オブ・ブルー+1 (詳細)

1958マイルス+2

・「池田満寿夫のジャケットもいい、マイルスの洗練されたサウンドを満喫できる一作
片面CBS吹き込みの”マイルス・セクステット”で残る片面がフィリップスの”死刑台のエレベータ”であった「ジャズトラック」から、日本の企画でセクステットだけをまとめたのが本アルバム、ということで70年代に唐突に出てきた感があった。

池田満寿夫のイラストが素敵なジャケット(これは女性は100%「ステキ〜!」という)にも惹かれて買った記憶がある。

パーソネルの中で触れておかなければいけないのは、3人。このアルバム収録の二ヶ月前に名盤"Something Else"を、Milesを招いて作ったキャノンボール・アダレイ(実のところ、これはMilesがリーダーのアルバムになっている)。Milesの師匠、チャーリー・パーカーを彷彿とさせるアルト・サックスである。それから、ビル(ギルではない)・エアバンスのピアノ。彼の”Explorations”を聞いてもらえばわかるが、独特のたる〜いサウンドを展開する。そして、テナー・サックスをブロウするジョン・コルトレーン。

・・・それにしても、なんて洗練されたお洒落なサウンドなんだろう。約半世紀前の作品とは思えない。聞いていてうっとりするMilesのベストプレイの1つである。

・「マイルスを聞き始めようとする人にとって本作は最適
これから50年代、60年代のジャズを聴いてみようと考えている人にとって、ビル・エバンス・トリオの諸作品やコルトレーンのBalladsから聞き始めるのもいいでしょう。しかし、私が1958年生まれなので本作を薦める訳ではありませんが、マイルスを中心にこれからジャズを聞き始めようという人にとっては、本作が入口として最適なのではないでしょうか。とにかくこの時期にマイルスの下に集った面子が超豪華。ビル・エバンス、コルトレーン、キャノンボール・アダレイ,,,彼らが順にソロをとるオン・グリーン・ドルフィン・ストリートなど圧倒的な素晴しさです。この曲に関しては本作のものがベスト・ヴァージョンと言えるのではないでしょうか。それを含めて初心者にとって聞きにくい曲は1曲もありません。かといって、それは本作のレベルが低いなどという意味では決してありません。本作はジャズを聴き込んだ人にとっても何度でも聞き直したくなるジャズ史上に残る名演揃い。本作はマイルス愛好者にとっても常に自分のポジションを確認する規範となることは間違いないでしょう。本作でマイルスを気に入った人はKind of Blueに進むことを薦めます。

・「便利な定番アルバム
 日本が世界に誇る名編集盤です。マイルス隠遁中の1979年に、散逸していた1958年の音源をまとめたアルバム。ジャケのデザインは池田満寿夫で、1958年頃のマイルスのアルバムのジャケと全く異なる雰囲気の洒落たもので、これは賛否の分かれるところでしょう。「'58 Miles Featuring Stella by Starlight」なる同趣旨の別編集盤もありますが、本作品には"Fran Dance"の別テイク(マイルスなので当然テーマの処理が全く異なる)が入っていること、また2つの"Little Melonae"(ややこしいですが、オリジナル「1958 Miles」収録のものは56年10月のマラソン・セッションでの録音で、今回のボーナスが1958年録音です)が入っているので、断然こちらを推します。 あ、勿論内容は最高ですよ!!特にマラソン・セッションあたりを好きな人には欠かせないアルバムです。

・「カインド・オブ・ブルー前哨戦!
マイルスは1958年、キャノンボール・アダレイを迎え入れセクステットにバンドを拡大。やがてビル・エバンスが加入、ドラマーもジミー・コブに交替、いよいよ役者がそろっての初顔合わせ的録音が本作である。(5曲目のみ旧クインテットでの録音。)この録音ではまだまだガチンコモードではなく試運転のような段階なためわりと肩肘はらずにスタンダードなジャズをやっている。そのため実に親しみやすくマイルスを初めて聴く人にお薦めしたい。特に素晴らしいのは当然マイルスとビル・エバンス。このアルバムを聴くとやはりビル・エバンスなくしてカインド・オブ・ブルーはありえなかったと思ってしまう。すぐにそれとわかる彼のプレイ、優雅で美しく力強い。もちろんコルトレーンはじめ皆素晴らしいのだが。この録音の後、この6人はジャズ史上最も偉大な仕事をする。それが「カインド・オブ・ブルー」なわけだが、その歴史的名盤誕生前夜、グレイト・セクステットの出会いを記録した本作も実に味わい深いものがあると思う。

・「セクステット時代の貴重な音源
マイルスの前半生における最高傑作「カインド・オブ・ブルー」を生み出したフォーマットによる演奏は今日ますます貴重なものとなっている。とりわけマイルスの方向性に大きな変換の機動力ともなったビル・エバンスの参加したアルバムは本作を入れて4枚ほどであり、セクステットの豪華さも含め大きな金字塔としてそびえているといえよう。何よりもセンチメンタルなムードがエバンスとマイルスのコラボレーションによって生み出されていることを強く感じるが、池田満寿夫の版画をあしらったジャケットのしゃれた印象とあわせて手元に置いていたいCDである。オン・グリーン・ドルフィン・ストリート、フラン・ダンス、星影のステラ、ラヴ・フォー・セールといったバラードがマイルスのミュートプレイで聴かれるのが何よりもうれしい。プラザホテルでのライブ、ジャズ・アット・ザ・プラザと聴き比べても、スタジオ録音のバランスのよさも手伝い、よりクオリティの高い音源であり、完成度のたかい当時のセクステットを気軽に楽しむことができる。

1958マイルス+2 (詳細)

Workin' With the Miles Davis Quintet

・「有名な1956年10月の有名なマラソン・セッション
1956年10月26日の有名なプレスティッジであのマラソン・セッションで録音された4部作の一つ。マイルスは不遇時代にめんどうを見てくれたプレスティッジにこの頃金銭的な不満を持っていて、それが原因でコロンビアと契約することになる。それが1956年のことでこの段階でマイルスはプレスティッジとの間にこの年のおしまいまでにLPにして4枚分作品を創ることを約束していた。これをわずか2日間で25曲、しかもほとんどがワン・テイクでOKという脅威のレコーデイングを行う。これが有名なプレスティッジでのマラソン・セッションである。これが世に言うプレスティッジ最後の4部作(クッキン・ワーキン・スティーミン・リラキシン)だ。マイルスはプレスティッジに16枚のアルバムを残しているが、この時の充実度は他に例を見ない驚異的なものだったと言えるだろう。面白いのはプレスティッジのその後の対応だ。これから益々マイルスの人気が上がることを予想したプレスティッジは、その録音を年に1枚という超スローペースで徐々に世に送り出したのだ。まず、『クツキン』を1957年に、次の『リラクシン』を1958年3月に、次の『ワーキン』を1960年2月に、最後の『スティーミン』を1961年9月に出したのだ。この戦略はハード・バップからモードへと移り変わるマイルスの傑作がコロンビアから出される中大成功をおさめたのだ。マイルスだけでなくジョン・コルトレーンを語る場合においてもこの4部作は一つとして外せない大傑作なことは言うまでも無い。マイルスはこの時のレギュラー・クインテットを結成して約1年。特にジョン・コルトレーンの成長がこの4部作を不動のものとしている。これを聴かずして何を聴くのか、と言える作品だ。

・「4作中アルバムの構成は一番まとまっている
マイルス・デイビスの最初のクィンテットによる不滅の4部作の3作目。2つのThemeはA面B面それぞれを締めくくる。マイルスはそれまでのジャズミュージシャンにはないスタイルをいくつも確立していったことで有名だが、そのひとつに態度の悪さがある。愛想が悪いどころかステージで背中を向けたり途中でステージを降りてしまったこともあった。この作品中Ahmad's Bluesはピアノトリオのフォーマットになっているが、この演出もマイルスならではの選択だったのだろうか。ライナーノーツによると、カフェボヘミアのセッションでマイルスがいまいちノリが悪いことがあったらしく、やはり途中でステージから引っ込んでしまった。そのときにレッド・ガーランドにAhmad's Bluesをトリオで演奏させ、戻ってきたときには全快になって演奏を再開したというエピソードがあるが、この24曲のセッションでも同じようなことがあったのだろうか。自伝でもこのセッションについては多く語っていないので真相は不明である。ThemeやFourなどオリジナル曲を盛り込みながら、In Your Own Sweet Way、It Never Entered My Mindなどの名曲も演奏している。特にIn Your Own Sweet Wayはデイブ・ブルーベックの奏でる切ないメロディで、マイルスのミュートサウンドが怖いくらいに曲を彩るのにソロだコルトレーンだけというのがちょっと残念だ。しかし名作である。

・「バラードとブルース
有名なプレスティッジのマラソン・セッションの一つ。ブルーのモノクローム写真のマイルスと後ろにあるロード・ローラーが時代を感じさせてくれる。It Never Entered My Mindのようなバラードの名曲をアレンジして、リリカルな出だしがあるかと思うと、Fourのアタックとジャズらしいスリルな曲も聴ける。バラードとブルースをふんだんに取り入れた曲の構成。ワーキンは4部作の中で派手さはないが、ジャズの魅力を十二分に伝えるアルバムだ。とりわけIt Never Entered My Mindでは静のマイルスに対してコルトレーンのうねるような動的ソロが印象的である。

・「ジャケットデザイン最低ですが珠玉のバラード2曲に感涙
マイルス・デイビスは存在そのものがカッコイイので、ただポーズを決めたり、ライブの演奏姿をジャケットにするだけでカッコイイはずなのですが、コレは道路工事現場でオッサンが一服しているという、あんまりにあんまりなジャケット。テキトーの極地です。

でも演奏は極上です。「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」と「イン・ユア・オウン・スイートウェイ」という極上のバラードが2曲入っているからです。この2曲はリラクシンに入れたらムードぶちこわしですし、クッキンに入れたら、マイ・ファニー・ヴァレンタインの前に玉砕するので、このアルバムに入っているのが正しいのです。ガーランドのピアノとマイルスの繊細なミュートは癒しのジャズと言ってもよいでしょう。

ただ、ダサいジャケットからは想像も付かない美しさということで、意外性もあったりします。

・「大好きなIt never entered my mindについて
トータルアルバムですが、大好きなIt never entered my mindについて書かせてください。リリカルな表現でありながら、甘さに流れず、マイルスのトランペットは厳しさを失っていない、ホントの息の洩れるようないい演奏です。マイルスはブルーノートにも同曲を演奏していますが、ここではより甘さを排した、リリシズムに酔えます。

Workin' With the Miles Davis Quintet (詳細)

リラクシン

・「これからジャズを聴いてみようかな、という人に。
ジャズでは、とりあえずマイルス聴いとけ!みたいなところがあって、入門編としては最適です。僕も最初に買ったジャズのCDはこのリラクシンでした。マラソンセッション4部作の内の1枚です。(ちなみに、ワーキン・クッキン・スティーミンがあとの3枚)なんといっても特筆すべきはこのジャケットのセンスの良さ!!もはやアート、秀逸です。最大の聴き所は2曲目のユーア・マイ・エヴリシングの冒頭に。ピアノのガーランドが単音でイントロを弾き始めるんだけど、マイルスが口笛を吹いてそれを制し一言「ブロックコード!!」…(静寂)。つまりブロックコードで弾け、という訳です。迫力の帝王マイルス。気を取り直したガーランドがブロックコードでイントロ弾きなおすんだけど、リラクシンとか言っときながらぜんぜんリラックスして無いじゃん、とツッコミたくなっちゃいますよ。とは言え、名盤中の名盤。文句なく5つ星のお奨め盤でしょう。

リラクシン (詳細)

Undercurrent

・「インタープレイの原質を鋭く記録した名演
ビル・エヴァンスといえば1959年末に結成したスコット・ラファロ、ポール・モチアンとのピアノ・トリオによるインタープレイによって不滅の地位を築いたことで知られる。しかしわずか1年半後、1961年6月のラファロの交通事故死が、ゆるぎないインタープレイの世界に終止符を打つことになったのである。その後エヴァンスは、チャック・イスラエル、ゲーリー・ピーコック、エディ・ゴメスといったラファロに肉薄する優れたベーシストとの共演をとおして1980年の死を迎えるまで数々の名演によってモダンジャズに輝かしい足跡を残すことになったが、このラファロを含むトリオでの神がかったプレイには一歩及ばなかったといえよう。ラファロを失ったエヴァンスがピアノトリオというフォーマットでなく、名手ジム・ホールとのギター、ピアノによるデュオでのインタープレイを望んだのはラファロという盟友を失った心の痛手を癒し、異なったフォーマットの中で自らのインタープレイの可能性を探る意味で、どうしても実現したい試みだったのだろう。トリオの複雑な絡み合いと異なり、デュオという相互の対話を通して真剣勝負のインタープレイが可能になる。マイ・ファニー・バレンタインという甘く切ないバラードでさえ、鋭く切り込む二つの個性がぶつかり合い、リズム、メロディ、ハーモニーが有機的に絡み一つの音楽世界を構築している。インタープレイとは何かという本質的な姿を示したデュオの大傑作であり、エヴァンス、ホールそれぞれの最良の部分を記録した名演として語り継がれるであろう。また、ジャケットの女性が湖の水面下に漂うセンセーショナルな写真は美の底流の静謐なイメージを伝える秀逸なデザインであり、音楽の内容と見事に一致している。

・「説明不要の大名盤
 63年に発表されたもはや説明不要の大名盤。芸術的とも言うべき美しい旋律を奏でるピアノと思わずゾクッとさせられる色っぽいフレーズを生み出すギターがまるで会話をしているかの様なまさに至福の30分間。聴く度に、心底からリラックス出来ます。間違いなくこれは必携盤!!!

・「これ曲が少ないよ、注意
1962年4月24日と5月14日録音。水に浮かぶ女性のジャケット。アルバム・タイトルは『Undercurrent(底流)』。ビル・エヴァンスの付けるタイトルはいつも暗示的だ。

ジャケット裏には神経質そうな2人の姿がコカ・コーラの空瓶とともに写っている。トリオのビル・エヴァンスがインター・プレイならこの演奏は静かな静かな一騎打ちだ。どちらもひかない一騎打ち。ムーディにBGMを演奏する気なんて毛頭無い。1961年7月6日に25歳の若さでラファロを交通事故で失なってからビル・エヴァンスは模索の中にいたのだろう。その模索の中の演奏が素晴らしい。

この演奏は言ってみれば聴く者を映す鏡のような演奏だと思う。人によってはリラックスして聴こえる。僕には底流に流されながら揺れる水を通して世界を観ているビル・エヴァンスの苦悩を感じるのだがいかがだろう。

なおこのアルバムはオリジナル仕様なので曲目が少ない。むしろ外盤の10曲入りを薦めたい。

・「インタープレイの原質を鋭く記録した名演
ビル・エヴァンスといえば1959年末に結成したスコット・ラファロ、ポール・モチアンとのピアノ・トリオによるインタープレイによって不滅の地位を築いたことで知られる。しかしわずか1年半後、1961年6月のラファロの交通事故死が、ゆるぎないインタープレイの世界に終止符を打つことになったのである。その後エヴァンスは、チャック・イスラエル、ゲーリー・ピーコック、エディ・ゴメスといったラファロに肉薄する優れたベーシストとの共演をとおして1980年の死を迎えるまで数々の名演によってモダンジャズに輝かしい足跡を残すことになったが、このラファロを含むトリオでの神がかったプレイには一歩及ばなかったといえよう。ラファロを失ったエヴァンスがピアノトリオというフォーマットでなく、名手ジム・ホールとのギター、ピアノによるデュオでのインタープレイを望んだのはラファロという盟友を失った心の痛手を癒し、異なったフォーマットの中で自らのインタープレイの可能性を探る意味で、どうしても実現したい試みだったのだろう。トリオの複雑な絡み合いと異なり、デュオという相互の対話を通して真剣勝負のインタープレイが可能になる。マイ・ファニー・バレンタインという甘く切ないバラードでさえ、鋭く切り込む二つの個性がぶつかり合い、リズム、メロディ、ハーモニーが有機的に絡み一つの音楽世界を構築している。インタープレイとは何かという本質的な姿を示したデュオの大傑作であり、エヴァンス、ホールそれぞれの最良の部分を記録した名演として語り継がれるであろう。また、ジャケットの女性が湖の水面下に漂うセンセーショナルな写真は美の底流の静謐なイメージを伝える秀逸なデザインであり、音楽の内容と見事に一致している。

・「息を呑む美しさ
1963年に、ユナイテッド・アーティスツから発売された、ギターのジム・ホールとのデュオ。一曲目のビル・エヴァンスとジム・ホールのスパイラル状に絡みつく、掛け合いを聴いて欲しい。これこそ、ジャズの醍醐味、素晴らしさ。別テークのCDだけのボーナス・トラックを聴くと、ジャズはやっぱり「アドリブ」だ。と感じる。同日同時に演奏された別テークより、はるかに1曲目の出来がいい。透明感あふれるジム・ホールの音色とエヴァンスのピアノの息を呑む美しさ。ジャズはスイングする時もあれば、聴く者に美しさを感じさせることもある。ビル・エヴァンス、ジム・ホールともにそれぞれのベストの一枚。(松本敏之)

Undercurrent (詳細)

ストーリー・オン・ダイアル Vol.1

・「星5つを超越。恐がらずに聴いてください。
ノイズ交じりの劣悪な録音、古色蒼然たる音の響き、今では考えられない演奏フォーマットなど、Parkerのどこが凄いのかまったく理解できなかったのが最初の印象。その後、懐古趣味も手伝って数十回聴いているうちに、あんたの気のせいと言われそうだが、ある日突然「目からウロコ」状態。私にとってParkerは特別な存在になった。あらゆる角度から解釈され尽くした感のあるParkerだが、個人的な体験から彼の特異性を表明するなら、「Charlie Parkerはリアルだ」ということ。そもそも音楽を聴くという行為は、LPやCD、最近ではデータに定着された「過去」をトレースし直すという作業と言い換えることができる。しかしそれはあくまでも追体験であって、演奏するプレイヤーやライブ盤なら観客などその場にいる当事者ほどの臨場感を獲得することはどうしても不可能だ。

これは音楽に限ったことではなく、メディアに収録され得るすべての芸術に共通する宿命である。では、Parkerは? いつでも、私たちの目の前に「イマ」を現出する世界を展開してくれる。こう思う時がある、Charlie Parkerとは次元の高いJazzの演奏家ではなく位相の異なる文化の創造者ではないか、と。1940年代後半のDialとSavoyは彼の絶頂期を収めた2大レーベル。国内外のレコード会社からさまざまな形とボリュームで発売され続けている。決して押し売りはしないけれど、Parkerを聴くならBGMとしてでもいいから何度もできるだけ繰り返し聴いて欲しい。

・「落とし穴にはまる前に聴こう
基本ジャズっていう音楽は単純なので(悪い意味ではなく)、完璧な調和、調律を求めるクラシック音楽を追い求めて泥沼にはまるようなことは中々ないんですが、40〜60年代、この時代は、とかくややこしく、ビバップ、クールorホット・ジャズ、ウエストコースト・ジャズ、ファンキー・ジャズ、ソウル・ジャズ、フリー・ジャズ、ハード・バップ、そしてモードと、このモダン・ジャズ期ってのは、まさに創生の嵐だった訳で、色々聞いてけば聞いてくほど、何をもって定義付けしてるのが甚だ曖昧になってくるんだよなあ。そして本当の意味で何が純粋なジャズであるかがむしょうに気になる訳だが、そういう意味でこの一枚は、バードは、純粋なジャズなんだ。

目玉は2曲目から6曲目、チャーリー・パーカー・セプテットの演奏だ。当時、若干19歳のマイルス・デイヴィスをはじめ、も〜とにかく、いかにもジャズが好きな若者達って感じで、小難しい理論じゃなく、ありあまるアイデア。小才を利かした技術なんかじゃなくて、好奇心に満ちた創意工夫。まさにこの純然たる思いで作られたから、飽きがこないんだよな。作り物とは違う。「チュニジアの夜」のマイルスとパーカーときたら、快心の吹きっぷりだよ、録音悪いのなんてどっかに吹っ飛んじまうほどの。

そして、これは絶対に外せない名曲、8番の「Lover man」。ジミー・バンのピアノイントロで、すでに目頭が熱くなるが、ここでのパーカーは本当に歌ってる。サブ・トーンなんて技術じゃなくて、本当に情が滲み出る様に嗄れた音色が胸を熱くするし、泣けます。

そして10「Bebop」はハワード・マギーのトランペットが、これでもかってぐらい火を噴くごとくの吹き回しでノリノリです。

あとはラストCharlie Parker's New Starsでの4曲。これは録音も演奏の質もGOOD。そしてただ、おとなしくなってないのは若き日のバーニー・ケッセルが暴れてるから。特に「カーヴィン・ザ・バード」・・・凄いね。ソリッドなギターイントロで、所々暴れ回るバッキング、ソロパートのカッコいい事カッコいい事たまらんね。

とにかく挙げればキリがないな。僕、個人的には純粋なジャズはこの一枚だな。オールドジャズより先に、フュージョンやスムースより先に、モダン・ジャズの中でトップに聴いて欲しいのがこれ。そしたら何かね明確に基準ができると思うんだ。Jazzっていいと心から思える一枚。

・「ゾクゾクきます
 チャーリーパーカーのアドリブはゾクゾクきます。僕が特にすきなのはチュニジアの夜のパーカーが一気に吹きまくる瞬間です。まさにその瞬間全身にすさまじい快楽が突き抜けてしばらく放心状態になってしまいます。曲数も多くディジーガレスピーやマイルスデイヴィスといったジャズジャイアンツも協演しているのでそこらへんも注目な一枚です。チュニジアの夜はほかにアートブレイキーやソニーロリンズなどが演奏しているのもあるので曲で聞き比べてもおもしろいかもしれません。

・「教科書
 わずかこれだけの人数しかレビューを書いておられないとは、ジャズ人気も墜ちたものだ。 端的にすべてのジャズ・アルバムの中の最高傑作。決してパーカーのファンではないわたくしですらそう思う。理由はきわめて簡単だ。ふつう、ジャズに興味がある、あるいはジャズが好き、と称する方は、「ジャズ風にアレンジされたメロディ」がイイナ、と感じられているだけなのである。つまりアドリブ=インプロヴィゼイションは却って原曲のイメージを損なう、邪魔なものとなる。マイルス・デイビスの、ジャズからアドリブを追放した「ネフェルティティ」がこの思想の延長上にあるアルバムである(そして当然彼はフュージョンに走ってゆく)。 ここでのパーカーは、まさにアドリブ一発に賭けている。パーカーと凡百のジャズメンとのアドリブの違いは、前者が「曲のイメージ」を全く念頭に置かず、コード進行のみを使って新しい音楽を想像してゆく、つまり原曲を「換骨奪胎」しているのに対し(その結果、しばしば原メロディの小節を飛び越えて吹くことが特徴だ)、後者は「原曲のイメージ」から脱し切れていない(だからフレーズが原曲の小節数から外れることが少ない)ことにある。 このパーカーの演奏に何ものも感じない方にはジャズは向いていないと思われます。逆に、ジャズを好きになりたい方はこの演奏から始めるのが近道と思われます。何といっても「教科書」ですから。

ストーリー・オン・ダイアル Vol.1 (詳細)

コレクターズ・アイテムズ

・「ハードバッパーマイルスの凄みを知らされる一枚
プレステージ時代のマイルスのアルバムジャケットはしょぼいのが多いが、本作もご多分に漏れずいい加減。しかし、中身はタイトルのとおりコレクトせざるを得ない程の充実ぶり。マイルスのトランペットはビバップ時代を彷彿とさせるほどに鳴り響き、フロントを分け合うソニー・ロリンズの重いテナーは黒光りする。ピアノはチャーリー・パーカーコンボ時代の同僚のウオルター・デイヴィスJr.。控えめながら中々渋いプレイぶりだ。ベースはあの名手パーシー・ピース。この頃マイルスのセッションに良く参加していたので抜かりはない。やたら元気の良いケニークラークだなと思ったらドラマーはPhilly Joe Jones。もう既にマイルスとは息ぴったり。ところどころにパーカーが"Charlie Chan"の変名でテナーを吹いているらしいが、ロリンズとの違いが分からない程の元気の良さだ。トゥーヴァージョンある"Serpent's Tooth"での鋭いトランペットは聞き物だ。1から4曲までが以上のメンツ、5から7では、ピアノがトミー・フラナガン、ベースがポール・チェンバース、ドラムスがアート・テイラーにチェンジしているらしい。その旨のクレジットはないが、確かにそう言われればそう聞こえる。引き続き参加したロリンズのブローも相変わらず熱い。録音状態もアップしていて文句なし。ハードバップの夜明けを告げる"Dig"も良かったが、この"Colletors' Items'はそれを凌ぐ勢いだ。"Bagg's Groove","Walkin'"に負けず劣らずの素晴らしいさ。最初の曲から最後まで聞きあきることがない。これだからマイルスは止められない。マイルスもきっとこのアルバムを気にいっていたのだろうここから2曲"Vierd Blues"("Trane's Blues"と改名)と"In Your Own Way"をマラソンセッション(Workin')で取り上げている。ここでの出来はもちろんマラソンセッションに劣らない立派なものだ。ジャンキー時代のマイルスも馬鹿に出来ない。

コレクターズ・アイテムズ (詳細)

ベッドタイム・ストーリー

・「ジャズピアノの新星
ビリー・チャイルズは黒人っぽくない。今時、黒人のジャズ、白人のジャズなんて区別の仕方は陳腐だけれど、60年代、70年代初めあたりは、一聴して、黒人、白人とわかったものだが、2000年にもなると、ほとんど区別がつかない。ビリー・チャイルズはハービー・ハンコックに触発されてジャズピアノを始めたそうだが、そのスタイルは白人、黒人などという区別を乗り越えて、独自のものを持っている。ソフトではあるが、独特の美意識が発露されているのがスティングの名曲「フラジャイル」。何人かのジャズ・ミュージシャンが演奏しているが、極め付きはこのチャイルズのものだろう。チャイルズが敬愛するハンコックの「処女航海」も独自の解釈を見せているが、曲想の美しさ、完成度では、「フラジャイル」が愁眉だろう。この一曲を聴くために、このアルバムを買っても惜しくはない。2000年の作品だが、その後、アルバムの発売がないのが惜しまれる。(松本敏之)

・「ハンコックの名曲集として、いいかも。
ビリー・チャイルズのことはあまり知りませんでしたが、収録されている曲に惹かれて買っちゃいました。ハンコックの曲に対する愛情を感じさせます。「処女航海」や「スピーク・ライク・ア・チャイルド」等のブルー・ノート時代の名曲だけならまだしも、ワーナー時代の『ファット・アルバート・ロウトンダ』から2曲も選曲されているのは、只者ではありません。しかも「テル・ミー・ア・ベッドタイム・ストーリー」と「ジェシカ」です。この2曲はブルー・ノート時代の名曲に匹敵すると個人的には思っています。ハンコック自身による再演も少ない(ないかもしれない)ので、貴重です。特にアルバム・タイトルのネタにもなっている「テル・ミー・ア・ベッドタイム・ストーリー」はハンコックの曲の中でも一番好きかもしれない。黒人なのに黒人っぽくない(ジャズっぽくない)軽めのフレージンングがジョージ・ウィンストンに似ているなと思ったら、ウィンダムヒルからリーダー・アルバムを出していたんですね。p.s.私だったら、タイトルは”Speak like CHILDS"にしますね。

ベッドタイム・ストーリー (詳細)

スターダスト

・「ジャズって何の答えがここにある。
ライオネル・ハンプトン全盛期の1947年、カリフォルニアのシビック・オーディトリウムで開かれたオールスター・バンドをバックにしたコンサートのライブ盤です。ハンプトンが演奏に参加しているのは「スターダスト」一曲。

ところがこの一曲の演奏が凄い。各人がユーモラスで芸達者なソロを終えたどん尻に登場するハンプトンのソロは、圧巻!

ジャズは崩し字の音楽。どうやってスターダストのメロディーを崩していくかをお楽しみ下さい。この演奏を聞いても、面白く感じない方は、以降、ジャズを聞かなくても良いでしょう。スリリングでユーモラスで立板に水のソロ、これがジャズの楽しさなんです。

スターダスト (詳細)

Interplay

・「やっぱり良い!と思わせてくれます。
やっぱりビル・エヴァンズは良い!と思わせてくれる納得の一枚です。スタジオ録音なので、聴いているお客さんはいないのですが、にも関わらず、すごくライブ感溢れる音だと思います。プレーヤーが見事にのっているので、聴いていて気持ちがいいですよ。これぞジャズ!って感じの一枚なので、初心者でも楽しめると思います。特に好きなのは「When You Wish upon a Star」、名曲が更に素敵な名曲になっています。ぜひ聴いてみてください。オススメです!

・「5人の見事な「相互作用」に降参
1曲目の「あなたと夜と音楽と」は30代以上の音楽ファンの方なら一度は耳にしたことのあるメロディーではないでしょうか?昔やっていたあるTVのインタビュー番組のテーマ曲でもありました。エヴァンスの短いリズミックなイントロに続いて、ドラムスのフィリー・ジョー・ジョーンズのメリハリの効いたスゥインギーなドラムスが走り、後乗りのパーシー・ヒースのベースが追いかけ、そこに絡むジム・ホールのギター。フレディ・ハバートの躍動感溢れるトランペットがリリカルにメロディを歌い上げる。5人のミュージシャンの絶妙な「相互作用」が聴かれるジャズスタンダーズの名演だ。エヴァンスは既に3年前の59年に(本作のリリースは62年)、フィリージョーとベースにはポールチェンバースの3人で、本曲を録音していた(そのトリオバージョーンは70年代にリリース)が、本盤の発止とした演奏には敵わない。2曲目はディズニー映画で有名な「Wish Upon A Star」。ハバートのブリリアントなハイトーンが眩しいバラードだ。ここでの彼のプレイをなんと形容すればいいのだろうか。「トランペットから金粉が落ちてくる」とか「天使のようなプレイ」とか...エヴァンスの緩やかなピアノ、ホールの柔らかなギターソロと相俟って、もうこの世のものとは思えない程の美しさに魅了される。3曲目は1曲目を変形したようなリズムナンバーで、リードをとるフレディ、しばき捲るフィリージョー、ブルージーなトーンを横溢させるジムのリラックスした演奏が心地良い。4曲目のタイトル曲はエヴァンス作のゆっくりめのブルースで先の2曲程には印象に残らない。4曲目、5曲目もメディアムの佳曲で、フィリー・ジョー、ハバード、ホールのプレイに聴き惚れてしまう。特に驚いたのは若き日のフレディ・ハバードのハイトーンのトランペットの美しさ。全編に渡って手を換え品を換えボトムで映えるフィリー・ジョーのドラムスのスゥインギーさ。エヴァンスはこのクインテットの触媒として働いているように感じられる。

・「まるでライブ
タイトル通り、すばらしいインタープレイのお手本。5人がライブをやっているかのような錯覚を受けます。ほんとうに気持ちのよい有名曲集という感じ。45年経っても聴く者に高揚感を与えてくれる演奏というのは偉大という他ない。

・「interplay
エヴァンズのリーダーアルバムには珍しい5人編成。トリオ編成に比べて緊張感は落ちるものの、その分できた余裕が聴きやすい印象を与える。ギターのジム・ホールの名演はアンダーカレントでのデュオに勝るとも劣らない。ペットのフレディの若さ溢れる音にも好感が持てる。「あなたと夜と音楽と」は必聴。

・「夜に聴きたい一枚
1962年の録音なので、もう40年以上前のアルバムだ。独特の美しいピアノでブレークした直後のビル・エヴァンスに、相性のいいギターのジム・ホール、パーシー・ヒース(ベース)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラム)、若きフレディー・ハバード(トランペット)と最高のメンバーのクインテット。一曲目の「あなたと夜と音楽と」と「インタープレイ」の美しさに息を呑む。若々しいが、突出しないハバードのトランペットがいい。ジム・ホールの透明感あふれるギター・プレーもエヴァンスのピアノにピッタリ。ピアノトリオでないエヴァンスの別の面を楽しめる。夜に聴きたい一枚。(松本敏之)

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ナイト・ライツ

・「アーバンミュージックの先駆け
もう40年も前のアルバムですが今聞いても十分アーバンミュージックとして通用するのは驚きです。全曲オススメですが特に3曲目の「IN THE WE SMALL WORLD]が一番です。深夜の高速道路を走らせる時はぜひセットしておきたい一枚です。ジェリーマリガンのバリトンサックスが流れた瞬間、その場の空気が変わります、至福と時が訪れます。

・「俯瞰してみた夜の都市
CDよりもLPで持っていたくなるほど、ジャケットのデザインが美しい。遠くから見た夜の都会は、その喧騒や騒音を忘れさせるほどにロマンチックに揺らめいている。

1曲目の表題曲では、マリガン自身のピアノが聴ける。非常にスローなこの曲は、まさに都会の夜の美しさをバックに流れているのがジャストな感じで、とても大人な雰囲気に満ちている。CDでは、ボーナストラックとして、ラストにもこの曲の65年バージョンが聴けるのだが、こちらでは、マリガンはバリトン・サックスで主旋律を吹いている。全体を「ナイトライツ」という曲で挟むというこの試みは、なかなか粋な計らいで、とてもしっくりきている。また間に挟まれた5曲には、マリガン自身の曲が2曲や、「黒いオルフェ」の主題歌「カーニバルの朝」やショパンなど、かなりポピュラーな楽曲にも取り組んでいる。そうありながらも、全体のムードはあくまでシックでアダルトな雰囲気だ。スピーディな曲が1曲もないというのも、俯瞰してみた夜の都市のけだるい美しさを感じさせてくれ、アルバムに強い統一感を生み出している。

・「都会の夜の心
そう、まさにこのCDに収録されてる曲達は一言で夜の心・・・・この曲達を聞いていると不思議と闇に光る都市その中で交錯する人々の心が見えてくる派手さは見えないでも、曲からは繊細な華やかさと静の優しさが滲み出ている全ての仕事を終え帰路につく時夜を静かにすごしたい時にこのJAZZは優しく聞き手を包んでくれるだろう

・「夜の摩天楼
ジャズを聞くのは初心者で、ネットで名盤として紹介されていたので購入しました。大人の世界に浸りきれました。名前が「ナイトライツ」なので夜にばかり聞いています。夜に、このCDをかけると、ジャケット通りの摩天楼のイメージが開けて広がり、包み込まれます。とても気にいってしまいました。旋律もいいし、個々の音も魅力的です。大事にしたい盤です。

・「マリガン・ミュージックの格調と不思議さ
ベッパー・アダムスやハリー・カーネーと異なり、あくまでも紳士的で優しくインテリジェントと感じるジェリー・マリガンのバリトン・サックスはある種の格調に支えられているように思う。それほどポピュラーではない楽器を一つの完成されたイメージに仕立て上げた彼の功績は、トロンボーンのJ.J.ジョンソンに匹敵するであろう。このアルバムはマリガンの中でも最も人気の高い作品で、ボサノバやクラシックの要素が色濃く、イージーリスニングなジャズに仕上がり、それでいてジャズのレイジーなムードをも漂わせる不思議さを持ち合わせている。「カーニヴァルの朝」や標題曲の「ナイト・ライツ」、さらに魅力的なテーマをもつ「プレリュード:ホ短調」など愛着の沸くトラックが多い。特に「プレリュード」はかつて、油井正一氏が「アスペクト・イン・ジャズ」というFMの番組のオープニング・テーマに使っていたので、ミドル・エイジのファンには懐かしい曲だろう。個人的にはアート・ファーマーをフィーチャーした「フェスティヴァル・マイナー」が好きだ。枯葉と似た雰囲気で繰り広げられ、乾いたトーンのマリガンと対比的にファーマーのメロウなサウンドを楽しむことが出来る。バリトンとトランペットは結構相性がいいのだろう。マリガン自身も、チェット・ベーカーとのユニットで数々の名演を残している。とにかく聴き易いので、ジャズの入門編としても価値あるアルバムだ。

ナイト・ライツ (詳細)

ブルー・トレイン

・「星6つ
このアルバムの一般レビュー(感想?)を私が最初に書くとは思わなかった。エディターレビューにあるように、何一つ文句のつけようの無い作品で、私の中ではベスト10に入る1枚だ。ハードバップの中では最高のアルバムのひとつと言っていいだろう。特に、1曲目のブルートレインは凄い。コルトレーンのソロは重厚感があるし、リーモーガンのソロは聞いていると昇天しそうになる。ボントロもカーティスフラーだし、リズムも超有名な3人で、これ以上何を望むことがあるだろう。

・「コルトレーン飛躍の記念碑
マイルス・デイビスのオリジナル・クインテットが一時解散し、セロニアス・モンクのコンボに参加後の、成長著しいコルトレーンの姿を記録した貴重なアルバムである。ブルーノート唯一のリーダー作でもある本作は、サイドメンが充実し、3管編成の典型的なハード・バップに仕上がっている。曖昧なフレーズもなくなりバリバリと吹きまくるトレーンは、すでに東海岸の代表的なテナー・サックス奏者に成長し、自信に満ちたプレイを見せている。ブルー・トレインの単純なテーマからソロに入って一転、うねるようなアドリブで自在にブルースを音の織物にしていくコルトレーンの楽想は素晴らしく、58年のソウル・トレインと並ぶ50年代の金字塔であり、コルトレーン飛躍の記念碑アルバムとして絶対に欠かす事が出来ない。弱冠二十歳に満たない天才トランペッター、リー・モーガンも溌剌としたバイタルなプレイを聴かせ、カーティス・フラーが加わったフロント・ラインは重厚でアンサンブル的にも優れている。ジャケット・デザインがブルーノートらしく、かっこよく決まっている点も魅力だ。この後、再びマイルスのコンボに加入し、比類なきセクステットにおいてモード・ジャズの極点を目指し「マイルストーンズ」「カインド・オブ・ブルー」の吹込みへと続くのである。

・「コルトレーーンは・・・いい!
このメンバーの中にあって、コルトレーンの「シーツオブサウンド」はやや異質で、一人浮き上がっているのかもしれない。でも、異質だろうがなんだろうが、その「シーツ」にくるまれるときの心地よさ。やっぱ、コルトレーンは・・・いい!しかし、奔流のような「シーツオブサウンド」だけがコルトレーンじゃない。4曲目の「アイム・オールドファッションド」で聞かせてくれるスローバラード、その歌心。これもまた、彼の良さなのだ。心地よいのだ。頭の後ろに腕を回し、深く思索しているような若きコルトレーンをブルーの諧調でとらえたジャケット。彼を現し切っている秀逸なジャケットであると思う。

・「実は…
確かにこのアルバムのジャケットはカッコイイですよね。でも、コルトレーンは深い思索に耽っているのではなく、棒付のアメちゃんをしゃぶっているのでした。指の間から棒が見えています…。

・「アルフレッド・ライオンの意地の一枚
1957年9月15日録音。1957年コルトレーンはプレスティッジと2年間の正式契約を結ぶ。ブルー・ノートのアルフレッド・ライオンはあきらめ切れず、その頃セロニアス・モンク・カルテットにいたコルトレーンをファイブ・スポットに尋ね、リーダー・アルバムをブルー・ノートで出して欲しい旨伝える。コルトレーンはプレスティッジと話し合い、1作だけのリーダー・アルバムを出すことになる。それが本作『ブルー・トレイン』である。5曲中、4の『アイム・オールド・ファッションド』以外全てコルトレーンのオリジナル。アイラ・ギドラーが評した有名な『シーツ・オブ・サウンド』はまさにこのアルバムで完成形となっている。時に32分音符まで飛び出す隙間の無いサウンドは希有なものである。特に表題曲は12小節のブルースになっていて顕著だ。

閑話休題。おっちょこちょいな僕は時々『ブルー・トレイン』と『ソウル・トレイン』の混同が起こってしまうのだが、ブルー・ノートの『ブルー・トレイン』と覚えればいいのだろう(●^o^●)。アルフレッド・ライオンの意地の一枚である。

ブルー・トレイン (詳細)

サムシン・エルス

・「恋。
キャノンボールの、雄雄しい豊かな懐に逃げ込んで抱きしめて欲しいと感じながら、ただただクールでストイックなマイルスに魅かれる。ジャズに恋をするには、この一枚で十分です。「枯れ葉」。。。。衝撃でした。

・「入門には最適な1枚です
ちょっとつっぱて、JAZZを齧ろうかなと考えていた時期に初めて、耳にした音がこの一枚です。金管でならす枯葉は、ピアノで聞くときよりも、物悲しく、マイルスのすすり泣くような、ビブラートの枯れた音がまさしく、枯葉でした。随分前となって今では、いろんな音が何でも聞けるのですが・・・。当時は、お気に入りの一枚でした。

・「まず、買って後悔は無いアルバム。
JAZZとしての音楽的な良さは、非の打所が無いと言っても過言では無いと思います。

ジャケットなんかも、何となくどこかで見掛けた気がすると言う方も多いと思いますが、ロックバンドがパロッていたり、フライヤーなんかでもよくこれを意識した感じのモノも見かけます。縁は様々あっても、このアルバムが目に付いてしまった時は、是非手に取ってもらいたいです。jazzに興味があるが、何から買っていいかわからない。マイルスやアートブレイキーは名前は知ってるけど、どのアルバムがいいのか迷う。なんて時は、是非これを選んでみて下さい。かなりの確率でjazzの虜になるでしょう。ロックやクラブミュージックから、違和感なく本格jazzヘの一歩をふみだす一枚としても、お薦めです。

・「マイルスのターニングポイント
レーベルの関係でキャノンボール・アダレイがリーダーになっているが、事実上はもちろんマイルスがリーダー。この二人はこの後コルトレーンを加えた最強のマイルスのセクステットで行動を共にする。その意味でも、歴史的な邂逅といっていい。しかし、ここではこのアルバムの内容にこそ注目すべきだろう。というのもシャンソンの名曲「枯葉」の決定的名演を残した事だ。スタンダードや歌ものが得意なマイルスだが、シンプルで抑制の効いたこの曲を100㌫JAZZに仕立てた力量は彼の美学のエッセンスが凝縮された姿でもある。さらに音楽的な成果でいうならば50年代の総決算ともいえるモード・ジャズに突入する直前のマイルスのターニングポイントとして位置づけられる作品である。ギル・エバンスのオーケストラとの共演のなかでモードジャズを追及していたマイルスだが、コンボでのモード奏法への転換期の貴重な記録でもある。もう一人の主役、キャノンボールはマイルスの静と正反対のオーバーアクションな動的アドリブを展開し、見事な対比が描き出されている。チャーリー・パーカーの再来と騒がれた彼は、独立後ファンキー・ジャズの代名詞にもなったが、マイルスとの共演時代こそ、天性のリズム感やイマジネーションが真に発揮されていたのではないだろうか。他にラブ・フォー・セールなどのスタンダードがお勧めだ。

・「判官贔屓?
キャノンボール・アダレイの「枯葉」のソロ、とてもいいですよ。勢いがあって構成がしっかり考えられていて。キャノンボールのソロが軽業っぽく聴こえるのは、マイルスの無駄のない音使いと並んでいるからですが、得意のスケールの早吹きだけではない、音楽性とドラマ性があります。

サムシン・エルス (詳細)

フレンチ・バラッド

・「よい枯れ方したね
かつての前衛ジャズテナーサックスの大家アーチー・シェップ。最近は録音に恵まれないと思っていたが、ここ2,3年、日本の誇るジャズ・レーベル「ヴィーナス」から立て続けに3枚リリースされた。枯れたといっても、かつての「前衛の王者」。シャンソンを演っても変なイージーリスニング・ジャズにはならない。アーチー・シェップ風解釈の「パリの空の下」を聴いて欲しい。前衛の王者の復活だ。しかし、聴きににくくはない。ジャズの王道を行きながら前衛ジャズファンでなくとも楽しめる仕上がりは、プロデューサーの原哲夫氏のセンスと力だ。買ってそんはないどころではない。前衛ジャズ嫌いにこそ薦める。加えて録音もものすごくいい。(松本敏之)

・「よい枯れ方したね
かつての前衛ジャズテナーサックスの大家アーチー・シェップ。最近は録音に恵まれないと思っていたが、ここ2,3年、日本の誇るジャズ・レーベル「ヴィーナス」から立て続けに3枚リリースされた。枯れたといっても、かつての「前衛の王者」。シャンソンを演っても変なイージーリスニング・ジャズにはならない。アーチー・シェップ風解釈の「パリの空の下」を聴いて欲しい。前衛の王者の復活だ。しかし、聴きににくくはない。ジャズの王道を行きながら前衛ジャズファンでなくとも楽しめる仕上がりは、プロデューサーの原哲夫氏のセンスと力だ。買ってそんはないどころではない。前衛ジャズ嫌いにこそ薦める。加えて録音もものすごくいい。(松本敏之)

・「よい枯れ方したね
かつての前衛ジャズテナーサックスの大家アーチー・シェップ。最近は録音に恵まれないと思っていたが、ここ2,3年、日本の誇るジャズ・レーベル「ヴィーナス」から立て続けに3枚リリースされた。枯れたといっても、かつての「前衛の王者」。シャンソンを演っても変なイージーリスニング・ジャズにはならない。アーチー・シェップ風解釈の「パリの空の下」を聴いて欲しい。前衛の王者の復活だ。しかし、聴きににくくはない。ジャズの王道を行きながら前衛ジャズファンでなくとも楽しめる仕上がりは、プロデューサーの原哲夫氏のセンスと力だ。買ってそんはないどころではない。前衛ジャズ嫌いにこそ薦める。加えて録音もものすごくいい。(松本敏之)

・「シェップの真骨頂
オールフレンチもののCDはめずらしい。シェップはいつもの自然な息遣いで淡々とこなしていく。ショップ節でどこまでも綴られて行く音が気持ちいい。聞きなれた「枯葉」も新鮮に響く。呼吸するかのように自在にこなしていくシェップのフレンチが好きでたまらないという雰囲気が伝わってくる。

いい演奏だ。CDが終わったとき、もう一回聞きたいという気持ちが沸いてくる。

フレンチ・バラッド (詳細)

Beyond the Missouri Sky (Short Stories)

・「夜更けに小さな音で聴くと感動します
これ聴きながら、リンダ・マンザーの本"森の中からジャズが聞こえるーパットメセニーのギターを作る"を読むと感動しますよ。やっぱり彼女のギターって音に特徴ありますね。パットのセンスとマッチしている。森林浴のあの生き生きとして爽やかな感じ。でも、"The Moon Song"でのギターはこれってアイバニーズですね。これもいいですねえ。チャーリーヘイデンのベースも深くて良い音してますね。どの曲も素晴らしいですが、個人的にはヘンリーマンシーニが大好きなので、"Two for the Road"に、一番感銘を受けました。パットのソロがメロディからうまくソロを紡いでいて感動します。夜更けに小さな音で聴くととってもいいですね。それでも、しっかりベース音が聴こえるんですよ。

・「心地良い
静寂な音、ギターとベースの旋律が心地良いです。

・「ヒーリングの遥か彼方
ミズリーには行ったことはないが、このアルバムがそれを教えてくれる。何もない大地、乾いた空気、所々に置き忘れられた人々の思い出。二本のギターだけで、静かに奏でる遠い記憶の世界。それは、ミズリーという素材を超え、誰の中にもある生まれる前の記憶。

アメリカ人が演奏しているとは思えないほどの繊細な作業。

ジャズやヒーリング、クラシックを超えた時間。

・「同郷の二人、アコースティックなアコースティックなアルバム
1996年ニューヨーク、ライトトラック・スタジオで録音。

二人はミズーリ州出身の同郷である。メセニーはリーズサミット、ヘイデンはそこから真南に100マイル下ってハイウェイ71号線を外れたところにあるフォーサイス、ともに小さな町だ。年齢は18才差、ヘイデンがメセニーに最初に出会ったのは1973年ヘイデンがオーネット・コールマンのバンドでプレイしていた頃で、当時18才であったメセニーがゲイリー・バートンのバンドにいると自己紹介した。以来『80/81』等素晴らしいセッションを二人は繰り広げていて、ヘイデンが1989年にルース・キャメロンと結婚した時の介添え役もメセニーは務めている。

という二人であるからして、ヘイデンの誘いで作り上げたこのアコースティックなアコースティックなアルバムが素晴らしくないわけがない。心と心が通い合い、ミズーリの風景が目に浮かぶようなアルバムである。特に『The Moon Is A Harsh Misstress』のアコースティックなギターは『80/81』の頃の音色とそっくりで、おそらくギルドのアコースティック・ギターD30の音である。泣けてくる素晴らしさだ。

静かに通して聴きたい1枚。

・「現代のデュオの名盤
デュオの名盤と言えば、ビル・エヴァンスとジム・ホール(ピアノとギター)、スタン・ゲッツとケニー・バロン(サックスとピアノ)がすぐに思い出されるが、ベースとギターという弦楽器同士のデュオは珍しい。70年代初頭にロン・カーターとジム・ホール(ベースとギター)の「アローン・トゥゲザー」が思い出される。「アローン・トゥゲザー」がいわゆるジャズならばこのアルバムはジャズというジャンルを超えたヒーリング音楽かも知れない。だから、いわゆるゴリゴリのジャズを求める人には向かない。ジャズ喫茶の親父にしてジャズ評論家の寺島靖国さんに言わせれば「パット・メセニーはフュージョンというか、あちら側(ジャズ以外)の人。それが時々、こちら側(ジャズの側)に出張してくるから、ややこしくなる。そっち側(ジャズ以外の側)に居てくれ。と言いたくなる」。名手チャーリー・ヘイデンは重々しいのだが、メセニーは良くも悪くも、軽い。哀愁、情感といったジャズの要素があまりない。しかし、その「軽み」が心地よいと感じる人もいるだろう。さて、曲はメセニー、ヘイデンのオリジナルに加えて、マンシーニやモリコーネの軽快なポピュラ-な曲まで。加えて、スタン・ゲッツが死の3カ月前にケニー・バロンとのデュオ(ピープル・タイム)に吹き込んだヘイデンの名曲「ファースト・ソング」も入っている。この美しい曲をヘイデンのベースで聴くだけでも買ってよかった。と思える。(松本敏之)

Beyond the Missouri Sky (Short Stories) (詳細)

ア・ブローイング・セッション

・「ゴリゴリ・グリフィンの熱いブロー
コルトレーン、モブレーなどの超有名テナー奏者と共演した、タイトル通りのブロー合戦。かと言ってただただ熱いだけでない。よくあるジャム・セッションのようなマンネリズムに陥らないところは、さすが総帥アルフレッド率いるブルー・ノート盤だ。とにかく黙って聴くべし、大音量がいいね!(許せる範囲で)

・「3大テナーの共演による大ブローイングセッション
リトルジャイアンツの異名を持つジョニー・グリフィンがマイルスのテナーマンとして活躍したジョン・コルトレーンとハンク・モブレーという名手と競演した迫力盤。リズムセクションもウイントン・ケリー、ポール・チェンバースというこれまたマイルスバンドに欠かせない面々。さらにアート・ブレイキーがドラムスとくればこれはオールスターメンバーである。しかも新人として飛ぶ鳥を落とす勢いのリー・モーガンのトランペットが絡む。57年の演奏だが、この時期としてはコルトレーンが化けかかった頃で、同じくモンクとの共演によってコルトレーン同様進化を遂げたグリインが競り合っている。フィンガーワークと自在なアドリブに勝るグリフィンがやや優勢勝ちというところか。モブレーは中量級なので音量でやや劣る印象。いずれにしても異なったタイプのテナーを聴く事が出来る点で貴重なセッションである。今宵の君は、ボール・ベアリングと激しいブロー合戦が続くが、オール・ザ・シングス・ユー・アーではグリフィンの歌心が十分聞かれる。コルトレーンはシーツ・オブ・サウンズで応戦しているが、まだ完成途上で、カインド・オブ・ブルーやジャイアントステップスの演奏には及ばない。ベルベット・トーンのモブレーもかなり善戦している。 

・「まさにブローイング!湯気が…
とにかく熱いセッションです!スピーカーの向こうに立ち昇る湯気が見えてきそうそうなくらい。機関車の如く力強くブリブリと吹きまくるグリフィンリー・モーガンも鋭いナイフみたいなシャープなフレーズを連発しブレイキーのドラミングも煽る煽る。まさにブローイング・セッション!!火傷しそうです。モブレーと進化途上のコルトレーンはやや迫力不足ながらそれを補って余りある、チンチンに沸騰したスタジオの雰囲気が伝わってきて興奮せずにはいられません。(P)ウィントン・ケリー、(B)ポール・チェンバースとパーソネルも超豪華な強力盤で5つ星。ジャケットの鳥が怖いけど、お奨め盤であることに間違いありません。

・「二度と出来ないセッション
いわゆる名盤です。ジャズ評論家も高く評価します。でも、そんなことはどうでもいいのです。ジョニー・グリフィン、もちろん黒人です。そしてかなり、「濃い」プレイです。では、メンバーを見て見ましょう。リー・モーガン(トランペット)、ハンク・モブレー、ジョン・コルトレーン、そしてジョニー・グリフィン(テナー・サックス)、ウイントン・ケリー(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、アート・ブレイキー(ドラム)こんなメンバー、もう二度と集められないでしょう。3曲目の「オール・ザ・シングス・ユー・アー」聴いてください。生きていてよかった。ジャズを聴いてよかった。

ア・ブローイング・セッション (詳細)

Speak No Evil

・「ショーターの世界が凝縮された逸品 ブルーノートの代表作
ビー・ジェイ・レコードでデビューを果たしたウェイン・ショーターが自己の世界を確立していく姿をたどるならば、一連のブルーノートの録音を聞くのが定番だろう。ブレイキー、マイルスといった名伯楽に見出され、コルトレーンという巨星を目指しつつも、独自の路線を模索するスリリングな成長の過程を見ることができるからである。またマイルス、コルトレーンらモード開拓者世代から受け継ぎ、さらに洗練されたモードジャズを追求したショーターだが、同様に新主流派と目されたハンコックとのコラボレーションも大きな魅力である。後にVSOPなどで70~80年代のジャズ・シーンをリードした二人の協調がすでにはっきりとした形で凝縮されている。ショーターのダークでやや硬質なテナーのトーンは、コルトレーンの影響を受けてはいるものの、一味違った新しさを持っている。ロリンズにも、ゴードンにも、ましてや凡百の50年代バッパー達にはもち得ないモダニズムがこめられているのだ。このアルバムのもう一つの魅力はジャケットのデザインである。ブルーのモノクロ写真とツートンになった上部の白にくっきりと刻印されたルージュのキスマーク。なんとも衝撃的でしゃれている。音楽の内容もビジュアルもハードボイルド・ロマンチシズムというジャズの本質を伝えているように感じる。この時期のショーターの音楽を聴くのに一番しっくりとくる時間帯は深夜、あるいは夜明け前だと思うのだが、これは人それぞれかな。

・「ジャズとしてのショーター
ショーターの作品では一番好きです。力が抜け、ゆっくり考えるときに流すと、いろんなことが整理できます。傑作ぞろいの1960年代の中でも、名作コルトレーン・カルテット群と肩を並べるこのアルバムによって、ジャズとしてのショーターの魅力に目覚めました。

・「ショーターの代表作
ショーター・カルテット来日しましたね(2004年2月)。70を超えても相変わらず元気そうで、ファンとしては有難いことです。しかしショーターについて語られる時、何で日本では『JuJu』や『Night Dreamer』の方が、このアルバムより先にくるのかは、私には分かりません。2つとも無論5っ星ですが、ショーターの決定打はやはりこの『Speak no Evil』れでしょう。同時期のマイルス・コンボの一連の作品はもちろん凄いですが、あれは天才プレーヤーばかりが集まった、レアル・マドリーのサッカーみたいな作品群です。その背後にある方法論・アプローチがより明確に打ち出されているのは、ショーターのこのアルバムだと思います。サッカーで言うと、アーセナルとかデポルティーボのコンパクトで機能美にあふれたサッカーの楽しさ・美しさです(って自分で書いていても、良く分からない説明)。ジャズに非日常的なカタルシスを求める人は、マイルス・コンボやコルトレーンの方を好むのかもしれません。しかし個人的に日常的に聞くのは、このアルバムや『Adam's Apple』、『Schizophrenia』、それにハービー・ハンコックの『Maiden Voyage』、『Empyrean Isles』といった作品の方です。

・「マスト.アイテム
ウェインのこの時期のBNのアルバム群はどれも捨てがたい魅力を持つものである。その中でも本作はもっとも素晴らしいものではないかと思う。アルバム全体に通底する魅惑的な黒さ、何時聴いても飽きることがない。というか、聴く度に何故か違って聞こえるような気がするのだ。70年代に向かってウェインの音楽はどんどんアブストラクトになっていくのだが、そういう気配を見せつつ、そうした資質と彼のメロディメーカーとしての本領が実にいいバランスになっていること、そうした彼の音楽を良く理解している最良のミュージシャンを揃えたことが、このアルバムを素晴らしいものにしていると思う。エルヴィン.ジョーンズの仕事が素晴らしい。もしこのアルバムのドラムが他の彼のアルバムのようにジョ-.チェンバースだったらこの雰囲気は出ない。隙のない名盤だと思います。60年代のいわゆる新主流派といわれていたタイプの音楽が好きな方ならば、これは絶対持っているのではないか、と思われます。ていうか持っていないのが信じられない。そういうアルバムです。

・「ショーターだからできたこの世界。
ショーターで一番好きなのは、ナイトドリーマーなのですが、一番好きだとかえってなかなか聞かなかったりします。wild flowerをエンリコピエラヌンツイがカバーしていてこの盤を聞くようになったらこの盤のよさもジワジワとしみてきました。やはりショーターだからこのゾクゾクとする世界が出せているのではないでしょうか。

Speak No Evil (詳細)

JuJu

・「「Yes or No」でトリコじかけに
 まだジャズに詳しくなかった頃に出会った一枚。当時はマイルスを聴いていて、その中でショーター作った曲が気に入り、ショーターアルバムを揃え始めた。とにかく「Yes or No」がカッコいいなぁ~なんて聴いていた。今思うと、この曲はコルトレーンのアトランティック時代の曲作りを踏襲したものだと思うが、コルトレーンとショーターでは音色もタイム感も違うため、しっかりとショーターの個性が出ている。「Yes or No」に限って言えば、フレーズ自体はかなりの部分が最初から決められていたのかもしれない。それは、普段のショーターのアプローチはもう少し抽象的だから。コルトレーンの「ジャイアント・ステップス」のオルタネイトテイクを聴くと、大体フレーズの流れが決まっているのが分かるから、ショーターもここではかなりの部分のフレーズを事前に用意していたのではないかと推測できる。(この曲のオルタネイトテイクあればなぁ)この曲は本来呪術的な曲作りをするショーターにしては異質である。

 他の曲でもコルトレーンカルテットのメンバーに煽られて水準の高い演奏が堪能できる。エルヴィンのドラムとマッコイのヴォイシングが聴こえるだけでコルトレーンカルテットそのものなのだが、曲もサックスのフレーズもウェインの個性が強く、コルトレーンの二番煎じには陥っていない。さすが現在まで第一線で活躍するワン・アンド・オンリーなプレーヤーである。

・「ブルーノート2作目の人気アルバムです
64年発表の、ウェインショーターにとってブルーノート2作目のアルバムでバックでは当時のジョンコルトレーンカルテットに在籍したpのマッコイタイナー、drのエルビンジョーンズがプレイしています。ショーターを始め、タイナー、ジョーンズのプレイももちろん素晴らしいのですが、やはり聴き所はショーターの作曲能力ではないでしょうか。当時のショーターが影響を受けていた黒魔術を題材にしたミステリアスな1曲目やジャズロックぽい5曲目を始め、ショーターの人気曲が収録されています。ショーターの作る楽曲を、腕利きたちの素晴らしいプレイで聴けるアルバムです。

・「色々ご意見はあるのは覚悟で…。
ポストコルトレーンだの、マイルスバンド在籍時に二日酔いでレコーディングに来てT.ウィリアムスに殴られただの逸話に尽きない御仁、“NATIVE DANCER”での音楽的な意味での飛躍、その後のウェザー以降での活躍も十分に知られるところですが、御仁名義でのアルバムでは、最も自分がまわした回数が多い作品です。1曲目のイントロから、当時としては、いや、現在でもやはりインパクトはあり、何といってもB.マルサリスもちょっとだけタイトルを変えて(ORとANDの違い、日本人には理解できないニュアンスのような気も…)カヴァーした曲も入っており、E.ジョーンズのポリリズムもTOO MUCHにならずに聴き入ることができるので、私自身は4に漬かっていた時期としては最高の出来だと考えています。“SPEAK NO EVIL”もいいですが、当時の御仁が凝っていたある意味での難解さが溶けているように感じます。参加作品も極めて多数に亘り、何から聴こうか迷っている方には是非お薦めしたい作品。

・「自己の感覚を最も鋭敏にしてくれる一枚
~この所気になるウェイン・ショーターのカルテット。タイトル曲が好きで買いました。アナザーテイクも入っていて更に気分が盛り上がります。マッコイ・タイナーのピアノも過激+過剰で良いです。'House Of Jade' のイントロは違う曲も持ってこられそう(何かを思い出したけど忘れた)。

アルバムは、一枚を通しての「作品」であるべきだと思います。~~このアルバムをいつ聴きたいと感じ、いつ聴くかは、それは手にした人の自由であるべきだと思います。そう考える中、私にとっては真夜中のベストでした。テンションの高い曲も、バラッドも、~~ふいにハイになったりロウになったりする、自己の感覚が最も鋭敏になれる、ド深夜に聴きたいと思ったのです(まぁ私の買う大半の音源がド深夜向きに感じるんですが‥)。つまりは、自己の感覚を最も鋭敏にしてくれる一枚なのだと感じたのです。

自分が買った盤には、外ジャケ?紙カバーが付いていました。お得。~~紙ジャケ写裏は、プラジャケやライナーノートには無いフォトなので、更にお得。~

・「仮想コルトレーンにして完璧なショーターサウンド
マッコイ・タイナーとエルビン・ジョーンズを擁しながらコルトレーへのオマージュやエピゴーネンに終わらないショーターの個性が強く打ち出された傑作。標題曲JujuやYes or Noが有名だが、高校二年の時に偶然FMで聴いたMahjongが印象的で忘れられない。曲名からして、マージャンなんておよそ題材にもなりそうにないし、いったいなんのことやらといぶかしく思ったものだ。ところが、なかなか渋く盛り上がりのある曲想に感心した。当時まだ知らなかったモードという手法であることも後から知ったのだが、ジャズの不思議さを刷り込まれモーメントであったといえそうだ。まもなく、本格的にジャズを聴き始め、例に漏れず帝王マイルスに興味をもった。そしてショーターがマイルスのコンボにマイルス・イン・ベルリンから参加していることもわかり、ますます興味を持ったのだった。ジャズとの出会いの時期に聴いた1曲がこれほど新鮮な感動を与えたのは、やはりショーターの個性と並外れた才能のなせる業なのだろう。

JuJu (詳細)

Night Dreamer

・「コンセプトアルバムの元祖かも。
ショーターのブールーノートの第1作目にしてこの完成度…。「…生きとし生ける者すべてにやってくる審判~」といったコンセプトを持った、ジャケを含めプログレを先取りしたような内容の名盤!!素晴らしい曲の中ショーターはもちろんですが、特にモーガンのプレイも光っています。この金属的できらびやかなトランペットのサウンドが雰囲気にぴったりで、暖かいハバードの音よりここではモーガンが適役で良かったと思います。個人的には次の『Juju』よりもこちらがより好きで、ブルーノート時代を代表するアルバムと思います。『Speak No Evil』も素晴らしいですが、こっちがいくらか解りやすくショーター1枚目には人に薦めやすいです。…それにつけてもやっぱRVGエディションは音が良い!!1500シリーズは音がフラットでもどかしい。ピアノトリオとかなら良いかもね。

・「もう夢見心地にさせられる
アタマのタイトル曲のイントロのピアノソロからいきなり持って行かれてしまった。知的で叙情的的なマッコイがリスナーのイマジネーションをいたく刺激する。つづいて登場するエルヴィンのドラムスが変拍子のワルツでボトムを支える。そこに加わる主役ショーターのテナーと準主役モーガンのトランペットがユニゾンでメロディを歌い上げる。背筋がぞくぞくするほどに美しくスリリングな瞬間だ。テナーソロに移ると、身悶えするようにショーターがリリカルかつ激しくブローする。どこか性的な昂揚を刺激される程にセクシーでもある。モーガンのパワフルで刹那的なトランペットも曲を盛り上げる。もうどこか別世界にトリップしたこのようだ。2曲目からのOriental Folk Song, Virgo, Black Nileも同様にリリカルで力強いバラッドだ。甘い料理を引き立てるには少量の塩が必要だという。そんなしまった甘さがある。ウェイン・ショーターはブルーノートに多くの傑作を残した。Speak No Evil, Juju, Adam's Apple, Schizopherenia, etc... ショーターワールドが満開になる前の、微妙なバランスの上に成立するまだ少し青い?テナーのリリカルな世界にただただウットリするだけだ。

・「ブラックナイルすばらしい。
すばらしい。ショーターでは一番好きです。エルビンがすばらしい。マッコイがすばらしい。そしてリーモーガンまでいる。ブラックナイルのリーモーガン最高です。この盤がもっともっとたくさんの人に聞かれて、ショーターのファンが増えてほしいです。

・「BN初リーダー作品に懸ける意気込みは怒気迫るほどです
アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ在籍時の1964年、「ウェイニング・モーメンツ」以来2年間のインターバルを空けて満を持して発表したのがこのソロアルバムである。

ジャズメッセンジャーズでの気心の知れた同僚リー・モーガンに、ジョン・コルトレーンバンドのリズム隊を加えた完全無欠のゴールデンメンバーで臨んだこのアルバムは、全てオリジナル曲で構成されている。

リー・モーガンとのハーモニゼーション、怒気迫るウェイン・ショーターのソロ、そして熱く走るマッコイ・タイナーのフィンガーテクニック。

息をするのを忘れる緊張の連続に「Charcoal Blues」といった箸休めのような曲も用意されている。

一曲一曲素晴らしくまた個性の強い曲でありながら、アルバム全体としてのバランスも良い文字通りの名盤である。

trumpet : Lee Morgan  tenor sax : Wayne Shorterpiano : McCoy Tyner  bass : Reginald Workman  drums : Elvin Jones

Night Dreamer (詳細)

Swiss Movement: Montreux 30th Anniversary Edition

・「先ずは冒頭の2曲から(^^;
後にR.フラックの育ての親としても名を成すL.マッキャン(p、vo)と、元祖エレキサックス?を駆使して、しっかりとエレクトリック・ジャズへ目を向けていたE.ハリス(ts)のコリーダー作として名高い'69年モントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ。何と言っても冒頭の2曲で聴けるソウル・ジャズの華やかさ、これに尽きると言われる方も多いと思います。が、更に個人的にはより強力な[4]を大プッシュします。#会場の盛り上がりはこっちの方が上でしょう?(^^;かすかに演奏の向こうから聞こえるL.マッキャンの鼻歌(?)が、如何に”ノッているか”を物語るのではと思います。アルバム自体もヒットしたと聞きますが、当のL.マッキャン本人はコンサート直後は”こんな演奏は全然ダメだ”と言ったとか。後になってL.マッキャンがその良さに気付かされたのは、”あの時の演奏は今まで聴いた中で最高だった”とA.ジャマルに言われたからなのだとか。うーん、、深いです(^^;また、E.ハリスの活躍も然る事ながら、そこかしこで力の入ったプレーを聴かせるB.ベイリー(tp)がなかなかにして良いと思います。

Swiss Movement: Montreux 30th Anniversary Edition (詳細)
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