Release the Stars (詳細)
Rufus Wainwright(アーティスト)
「はじめまして。」「精神的自由・ゆとりを求める詩学と音楽」「サウンドファンタジー」「新しくなったルーファス。」「こんなものじゃないでしょう?」
Smokey Rolls Down Thunder Canyon (詳細)
Devendra Banhart(アーティスト)
「深い森の中の様」
The Flying Club Cup (詳細)
Beirut(アーティスト)
「タイムレスでボーダーレスなブラス・バンド」「うう、やられた」
Illinoise (詳細)
Sufjan Stevens(アーティスト)
「アメリカの懐の深さを実感させられる大作&傑作」「素晴らしい」
I Am a Bird Now (詳細)
Antony and the Johnsons(アーティスト)
「ヴェルベッツを継ぐもの」「美の結晶」「I Am a Bird Now」「怪しい魅力」
「幻想的で、夢想的で。」「幻想的で夢想的で。」「イースの美しき世界。」「傑作です。」「はまりました。」
Feels (詳細)
Animal Collective(アーティスト)
「変身」「名前の通り、動物。」「これで知った」「感じる音のパノラマ」
Extraordinary Machine (詳細)
Fiona Apple(アーティスト)
「DVDサイドは、日本製のプレイヤーでもごらんになれます」「期待を裏切らない充実した一枚です。」「待った甲斐があった」「孤高の域に入ったフィオナ」「おかえり。」
Rain on Lens (詳細)
(Smog)(アーティスト)
Ron Sexsmith (詳細)
Ron Sexsmith(アーティスト)
「人生の宝」「傑作デビューアルバム」「聴くたびに好きになるアルバムです」「円熟のピュアネス」「しみじみ、良いアルバム。」
North Marine Drive (詳細)
Ben Watt(アーティスト)
「ジャケットから膨らむ物語」「ポスト・パンク?ネオアコ?」「不思議な魅力」「Profile Number107」「SSW」
My People Were Fair and Had Sky in Their Hair... But Now They're Content to Wear Stars (詳細)
Tyrannosaurus Rex(アーティスト)
「蜜月の頃」「グラム黎明期の隠れ名作」「伝説の始まり」
帽子が笑う不気味に (詳細)
シド・バレット(アーティスト)
「感動の一言!!!」「聞けば聞くほど・・・」「気持ちいい」「対岸の火事の魅力」
ラジオのように (詳細)
ブリジット・フォンテーヌ(アーティスト)
「原点」「すでに名盤ですね」「it's cool!」「誠に恐ろしいしかしすばらしい」「心地よいリズムとフランス語のコラボレーション」
トラウト・マスク・レプリカ (詳細)
キャプテン・ビーフハート&ザ・マジック・バンド(アーティスト), キャプテン・ビーフハート(アーティスト), マジック・バンド(演奏)
「正確にはフリージャズではないと思う」「正直、「何なの、これ!?」でイイと思う」「アホでマヌケで完璧で最強!」「ミュータントブルース」「牛心船長の鮭仮面複製品」
Five Leaves Left (詳細)
Nick Drake(アーティスト)
「美しいひとりごと」「芸術性の高い衝撃の1st」「高山植物と星空」「限りなく透明」
Comicopera (詳細)
Robert Wyatt(アーティスト)
「声が聴けるだけでイイと思ったけど、それ以上の満足感」「ひさしぶりに買う新譜です。」「RWが若返った?」
「naive & delicate masterpiece!」「完璧としかいいようのない一枚。」「死ぬまで聴くだろう」「“独り上手”のマストアイテム」「オーケストラル・ポップの歴史的名盤」
Just Another Diamond Day (詳細)
Vashti Bunyan(アーティスト)
「耳を澄ませば」「セピア調のフォーク」
窓に地球 初回限定盤DVD付き「スペシャルBOX仕様」(CCCD)(DVD付) (詳細)
キセル(アーティスト), 辻村豪文(その他), ユキ(その他)
「拡大する空間」
ワルツを踊れ Tanz Walzer (詳細)
くるり(アーティスト), 岸田繁(その他)
「帰り道」「非常に良作」「手段」「全て正しい」「だから音楽って素晴らしい。」
JAPANESE GIRL (詳細)
矢野顕子(アーティスト)
「天女」「世界最高のデビューアルバム」「デビュー作にしてたいへんな完成度の高さ」「21歳の矢野顕子の恐るべき才能と魅力を満載した歴史的名盤」「自由奔放」
日本少年‐ヂパング・ボーイ‐ (詳細)
あがた森魚(アーティスト)
「ムーンライダーズ系、ティンパン系の金字塔」「初期型あがた森魚の代表作」「圧倒される世界観!」「かきぴーroomより」「珠玉の名盤」
・「はじめまして。」
まず、このアルバムを教えてくれた吉井和哉氏に感謝!
ある日、森の中で全曲通して聴いてみた時に、自分が解き放たれていくのを感じました。それは幽体離脱的な感覚じゃなくて、木々や風や光や川のせせらぎの中に溶けてしまいそうな感覚。。
スピリチュアルで、文学的で、Insideなのに、Outside。 なんだか、初期のDavid Bowieを匂わす雰囲気です。
素敵な歌をありがとう。
・「精神的自由・ゆとりを求める詩学と音楽」
まず、ブックレットに歌詞が印刷されているのは、とてもありがたいですね。
さて、オペラ、クラシックなどのヨーロッパのかつての栄光に思いを馳せながら、現在のアメリカを批判的、諧謔的に眺め、自己自身を肯定する。ルーファスのオルタナティヴ・フォークの特徴は、その点にあります。この作品でも、その特徴は変わらず、『ウォント』二作に比べると、オペラ、クラシックなどのヨーロッパの高尚な音楽への傾倒は、やや抑えられたかたちでも、見られます。しかし、ぼくらは、そこに、懐古趣味、劣等感、大衆蔑視を否定的に見るよりもむしろ、現在の中身のないヒットものに安易に便乗しない精神的ゆとりを肯定的に見るべきでしょう。ヴォーカルに関しては、ルーファスの声質は、故ジェフ・バックリィ、レディオヘッドのトム・ヨーク、コールドプレイのクリス・マーティン、アントニー&ザ・ジョンソンズのアントニーの声質と同様に、くぐもっているけれど、高くて鋭いです。ここ十数年の男性シンガーを代表する声質なので、聴いていると、世代的な説得力、安定感があります。
・「サウンドファンタジー」
意外に評判がよくないのでちょっとびっくりしました。たしかに今回は今までで一番ポップで明るい印象ですが、僕はそれを彼のキラキラ感がサウンドファンタジーとして爆発したととって大変気に入ってます。セルフプロデュースですしね。歌声も鼻声なのにド派手なオーケストラに引けをとらない相変わらず素晴らしいものですしこれからも期待しています。ライブが楽しみだ!
・「新しくなったルーファス。」
何回も何回も聴いているんですが過去の 4 枚にあって今回のアルバムに無いものがあるんですよ。曲もアレンジもいいし、ルーファスの歌も完璧。ではそれが何かずーっと考えていたんですが、 「ウットリする様な恍惚感」 が今回まったく無くなっているんです。これがルーファス言うところの「新しいルーファス」なら仕方ないけど、結局ぼくがルーファスの音楽に求めていたものってそれだったんだと思いました。
・「こんなものじゃないでしょう?」
あまりルーファスらしくないアルバムですね。「Do I Disappoint You」と「Tulsa」は絶対に聴いて!!と言いたいけど他が地味すぎる。やっぱりルーファスにはゲイ的美学が全開になったキャンプなアルバムを期待してしまうので,今作は普通すぎるというかヘテロすぎるというか・・・ちょっと疲れた時に聴くには良さそうだけど,初めて彼の作品に触れる人にはもっと彼らしいアルバムから聴くことをオススメします。
●Smokey Rolls Down Thunder Canyon
・「深い森の中の様」
素晴らしいアルバム。歴史的名盤になるでしょう。
・「タイムレスでボーダーレスなブラス・バンド」
東欧を指向していた前作と比べると、今回は、同じくブラス・バンド編成の音作りですが、東欧ではなく、歌唱、フランスを指向しています。そのことを示す具体的な要素としては、「シェルブール」という曲名、フレンチホルンの使用、シャンソン風のメロディなど。ヴォーカルは、ルーファス・ウェインライト、故ジェフ・バックリィ、アントニーなどの崇高な雰囲気の漂うヴォーカルに似ています。いわゆる欧米のロック&ポップスの観念を打ち破るタイムレス、ボーダーレスな音楽。ニューヨークのなかにあるワールド・ミュージックと表現したほうがいいでしょう。日本盤には、アーティストの意向とやらで、歌詞・対訳がついていません。ショートストーリーとその対訳とがあるのみです。しかし、ボーナスとして、「ナント」「サンデイ・スマイル」、「シェルブール」のヴィデオ・クリップがついています。古いレンガ造りのアパートなどを舞台にヴォーカルとブラス・バンドとが共演しています。とても味があります。ヴィデオ・クリップ一般では、CD音源に合わせて、口パク、あてぶりをするのですが、ベイルートの場合、ライヴ演奏を録音・録画しているようです。
・「うう、やられた」
哀愁漂うメロディとブラスバンドが、すんごく良くて、切なさで胸が張り裂けそうになります。儚いけど力強くて、人力っぽいところが大好きです。東欧のブラスバンド風ですが、ダンスミュージックでもメディテーション系でも怒涛の超絶技巧とかでもありません。なんというか、深く強い感情、、、子守唄のような、民謡のような、「切なさ」があると思います。東欧の映画や音楽が好きな人には特にオススメです。
・「アメリカの懐の深さを実感させられる大作&傑作」
中国の十二宮をモチーフとした「Enjoy Your Rabbit」生まれ故郷ミシガン州を描いた「Greetings From Michigan The Great Lake State」とこれまでもSufjan Stevensは、1つの大きなテーマに即したアルバムを発表してきました。そして今作「Come On Feel The Illnoise」は、イリノイ州をテーマとしたアルバムとなっています。
この人の作品は本当に一枚たりともハズレがないのですが、今作ではまたまた違う次元へと飛び立っていったようです。
前作までよりゲスト・ミュージシャンの参加が増えましたが(彼は基本的には全て自作自演で制作するアーティストです)寧ろ唯一無二の世界観はますます確固たるものを築いています。
あくまで個人的な感想ですが、このアルバムを聴いた時、僕が思い浮かべた人物はTom Waitsでした。それも乱暴な言い方をすれば「The Heart Of Saturday Night」と「Rain Dogs」を一枚にまとめた様な、そんな印象を受けました。
このアルバムにある、様々な楽器を用いた(特にバンジョーが中心となった)サウンドのごった煮感と感傷的なメロディーの融合がそう感じさせたのかもしれません。
口を開けば賞賛の言葉しか出て来ないような、堂々たる最高傑作だと言えるでしょう。
追記 : 蛇足ですが、曲のタイトル長すぎ(笑) 2曲目とかタイトルだけで200文字近くあるんですけど。。。
・「素晴らしい」
なんの知識も無く、こぞって音楽誌が取り上げたこともあり彼の作品を聴くに至って最初の入り口となった。
しかしなんともローファイな雰囲気と美しさを兼ね備えた至高の音楽
イリノイ州をテーマにするというのも現代ミュージシャンでは相当珍しいのではTHE アメリカといった感じですね〜
・「ヴェルベッツを継ぐもの」
必要最小限のバンドアンサンブルとアントニーの歌声。
クラシカルな響きとグラマラスな美しさを湛え甘く耽美にうつろう旋律に鳥肌ものの戦慄を覚える。
ベッドに横たわる女性のモノトーンのジャケットが強烈な吸引力を放つ。
ジャケット写真は、エイズで亡くなったニューヨークの写真家、ピーター・ヒュ―ジャーの代表作のひとつとされる連作「Candy Darling On Her Deathbed」から遺族の承認を経て使用されている。
男性として生まれ、女性として生きたキャンディー・ダーリングを思うときベルベット・アンダーグラウンドの「キャンディ・セッズ」が想起されアンディ・ウォーホールの幻影を見る。
両性具有の苦悩、性の倒錯そして果てなき芸術の探求。
音楽をアートの領域にまで引き上げたヴェルベッツを継ぐニューヨークの光と影。
ルー・リードは「50年代の伝説のシンガー、ジミー・スコットの後継者」と評しルーファス・ウェインライト、ボーイ・ジョージ、デヴェンドラ・バンハートとともにゲスト参加して仕上げられたアントニー&ザ・ジョンソンズの2nd。
性を超越し崇高なスタンダードにまで昇華したアントニーの素晴らしいソングライティングは単なる歌モノとは一線を画す感動を呼び起こすだろう。
聴くたびにその深さと存在感に魅了される。
時代を超えた普遍性と崇高な美しさを宿した傑作だ。
・「美の結晶」
ビョークのヴォルタやルーファスウェインライトのアルバムにも参加して引っ張りだこなシンガーソングライターの二枚目のアルバム、とにかく痛いくらい胸に刺さる繊細な音楽です。両性具有ということでの苦しみとかももちろんあってそれが反映されてるとはあると思います。声はなんかブライアンフェリーに似てる。そんな恐ろしいくらい純粋な声で歌われる情感溢れるメロディ。悪いわけないです。冒頭Hope There's Someone を聞いただけでこの人がどれだけ才能溢れる人なのかわかるはず。心の奥底まで染み込みます。僕の大好きなルーファスが参加してるのも嬉しい。なんか両性具有ということで色物的に見る人もいるみたいですが、この人は本物のアーティストです。必聴。
・「I Am a Bird Now」
知られているキーワードは両性具有、倒錯、男性として生まれ女性として生きる人。イメージ先行で聴いたアルバム。恐らくそういう系譜で聴いてると多くの歴史を内包するアルバムという事になるんだろう。でも詳しいことは知らない。ただアルバムは圧倒的な作風が素晴らしい。
微かに震えるファルセットでとても丁寧に囁き歌う声とそれに寄り添う、或いは牽引するピアノ。Hope There's Someoneでは後半の連打されるピアノと重なり合うヴォーカルの高揚感が素晴らしい。聖歌のような響き。力強く歌われるFor Today I Am a BoyはSSW色も感じる冒頭から、オペラのクライマックスのような大きな波が訪れるまで2分強の短いトラックにここまで詰め込むのはスゴい。楽曲の構成力、繊細なメロディー、シンプルな編成でレンジを広げる演奏の表現力と歌。大した人だなぁ。。
・「怪しい魅力」
むむむ、これまた怪しげな方が出てきましたね。実像は掴みにくいですが、本質はまさにアーティスト。ルーリードのアルバムで見せていた顔とは少し違う気がしました。こちらの方がやはり本領発揮といったところでしょうか。今後の展開にも注目です。ルーファス・ウェインライト、マイケル・スタイプのような才能、共通項を持ったアーティストに惹かれてしまいます。
●Ys
・「幻想的で、夢想的で。」
ハープの弾き語りでデビューし一躍注目を浴びた女性アーティスト(写真で見る限りけっこうかわいい)の第2作は、壮大な物語を想起させてくれる、組曲形式のような大作。 まず、ハープの音がとてもきれい。 スティーヴ・アルビニが録音に参加した成果か、ハープの音色が粒のように際立っていて、心地よく耳を刺激する。 加えて、ヴァン・ダイク・パークスが担当したバックのオーケストラが、ファースト・アルバムのハープ一本での弾き語りのときのような危うげな不安定さを払拭し、彼女の音楽に控えめに彩りを添えている。 なによりも、前作よりも格段に成長した歌声が、彼女の音楽世界に説得力を与えている。時には力強く、時には幼児のように舌足らずで、時には何もかも包みこむような包容力を備えた歌声は、実に表現豊かで、ファンタジーな歌詞に息吹を吹きこんでいる。 いったん聴き始めたら最後まで離れられない、不思議な魔力をもった音楽。
・「幻想的で夢想的で。」
ハープの弾き語りでデビューし一躍注目を浴びた女性アーティスト(写真で見る限りけっこうかわいい)の第2作は、壮大な物語を想起させてくれる、組曲形式のような大作。 まず、ハープの音がとてもきれい。 スティーヴ・アルビニが録音に参加した成果か、ハープの音色が粒のように際立っていて、心地よく耳を刺激する。 加えて、ヴァン・ダイク・パークスが担当したバックのオーケストラが、ファースト・アルバムのハープ一本での弾き語りのときのような危うげな不安定さを払拭し、彼女の音楽に控えめに彩りを添えている。 なによりも、前作よりも格段に成長した歌声が、彼女の音楽世界に説得力を与えている。時には力強く、時には幼児のように舌足らずで、時には何もかも包みこむような包容力を備えた歌声は、実に表現豊かで、ファンタジーな歌詞に息吹を吹きこんでいる。 いったん聴き始めたら最後まで離れられない、不思議な魔力をもった音楽。
・「イースの美しき世界。」
ハープの弾き語りシンガーソングライター(この時点で結構すごいが)、ジョアンナ・ニューサムの2ndアルバムである。プロデュースが彼女とヴァン・ダイク・パークス、ハープと歌の録音がスティーヴ・アルビニ、ミックスがジム・オルークという無敵の布陣。
アルバムタイトルの「Ys」とはフランスに伝わる伝説の都市だそう。そんなファンタジックな世界感を抽出したような神秘めいている歌詞を、ハープをかき鳴らしながら感情をむき出しにして歌う(アルビニの録音が見事である)。1stではそれがビョークそっくりでちょっとマイナスだったのだが、このアルバムでは自分の歌い方を確立したといってもいい。その歌声とハープに、ヴァン・ダイク・パークスアレンジの不安定なようでいて過不足の無いストリングスが、時にスリリングに時に優しく絡む。
一曲は大体10分と長尺だが、長さを感じさせない起伏と展開で一気に聴ける。アートワークも音楽とマッチしていて見事。2006年ベストディスクの一つ。
・「傑作です。」
この人のことは何も知らなかったんですが、参加メンバーに惹かれて買ってしまいました。それがものすごく当たりで。なんか声がビョークっぽいんだけど作風はビョークミーツケイトブッシュみたいな感じで、この二人が好きな僕にはかなりツボでした。一曲10分以上のがほとんどだけど長さを感じさせない充実ぶり。しかしヴァンタイクパークス、頑張ってるなあ…ジョアンナニューサム、ヴァンタイク名義で出してもよかったんじゃってくらい頑張ってます。
・「はまりました。」
プロデュースが、敬愛するジム オルークだったので、なんの予備知識もなく買ったんですが、なんだかよくわからないな、ストリングスは変な感じで入るし、英語の歌詞も長いばっかりでさっぱりわけわかんないし、、。といってるうちに、日本語の訳詩を片手に連続3回聞いてしまいました。うーん、はまる。 歌の感じは、(ビョーク+ケイト ブッシュ)÷2みたいな感じなんですが、ハープの弾き語りは独特の曲回しで、最初違和感をもったストリングスアレンジも、ハープの演奏を引き立て、広がりをもたせています。歌の世界も独特で、神話のような童話のような物語が、イマジネーションの洪水のようにハープに乗って溢れでてきます。
声とハープの録音はスティーブ アルビニ。オーケストラルアレンジはヴァン ダイク パークス。そしてミックスは、ジム オルーク。オルタナの音楽職人2人と、70年代の西海岸のカルト音楽職人が、がっぷり四つに組んだこの作品は、聞くものをいやおうなしに異世界に引きずり込みます。
・「変身」
アコギとパーカッション、そして歌声のハーモニーが織りなすトライバルなビート。ちょっと神経質なエレクトロニカの感触。そしてそれらと交わるエクストリーム。と、前作までのアニマル・コレクティヴはちょっと土臭くて小難しいサイケデリアを奏でるバンドという印象でした。しかし今回劇的に変身!フワフワ&ポップなメロディーでファン層を拡げる傑作となりました。とくにアルバム後半の『Banshee Beat』や『Loch Raven』のあまりにも非現実的な浮遊感はペットサウンズを聴いたときの感触に似ていると思いました。ちょっと言いすぎかもしれませんが。
・「名前の通り、動物。」
未だ聴いたことが無いあなた、あなたには、賛否はどうあれ、凄まじい音楽体験が確実にひとつ残っている。この作品だ。音楽に向かう姿勢が、もうまるで動物であるかのような野生。フリーフォークという言葉は、この動物たちにはちょっと窮屈すぎる。下地にフォークはあるにはあるが、野性的な感性と実験精神の邂逅により、最早それは原型を留めることすら忘れてしまったようだ。水中で夢を見ている様な透き通った音響。野蛮でストレンジなのに、嘘みたいに優しい旋律。自在に跳ね回るリズム、万華鏡の様に目の前に色が広がり、戦慄。ハナからルールが無いが故のアクロバット。にもかかわらず、決して難解な作品にはなっていない。この作品で、間口は確実に広がった。未体験の人にこそ聴いてほしい。卒倒必至、そんな音楽はそうそう出会える物じゃない。
・「これで知った」
これで始めてアニマルコレクティブを知ったのですが、凄いって、一発で聞き惚れ、お金がなく、タワレコの視聴機で何回も聴いたのです んで、やっと買えた 爆発的。ピアノがけたたましいほどに急かす けど、キラキラと透明 前半はカタルシスがたくさん ポップで聞き易い曲が多い 問題があるとすれば、ちょっと飽きる
・「感じる音のパノラマ」
ニューヨークの鬼才ポストロックバンド、アニマル・コレクティブの7thアルバム。プロデュースはスコット・コールバーン。
大地の鼓動。大自然の歓喜。躍動する音の壮大なパノラマ。
彼らの新しいサウンドはまさに、細胞で感じる音だ。
アフリカン・リズム、リリカルなピアノ、はじけるギター、散りばめられた電子音…
どこまでもメロウでポジティブな広がりをみせるメロディ、多彩な音のカオスから沸き上がるヴォーカル・コーラス。
花畑を飛び跳ね岬を超えて 森を抜け 空に舞う大地をひっくり返したような楽園サイケデリック。
エイヴィ・テア、パンダ・ベア、ディーケン、ジオロジストの4人の才能が高次元で溶け合った素晴らしいポップ・ミュージック。
そのオーガニックな響き、豊かなインスピレーション、美しい音たちの競演はあまりに見事だ。
ムームのクリスティン、バイオリン奏者のアイビンカンがゲスト参加。不思議なポップ・アヴァンギャルドの創造に一役買っている。
・「DVDサイドは、日本製のプレイヤーでもごらんになれます」
まず、内容に関しては、ノラ・ジョーンズの大成功以降、レコード会社は女性シンガーを癒し系として売り出そうとしがちなのですが、フィオナは、人生の光と陰のうち、陰のほうを表現する女性シンガー/ソングライター/ピアニストなのだと言えます。〈魂の癒し〉というより〈魂の叫び〉。とても内省的。これでもかこれでもか、と痛みを訴えている観のあるこれまでの作品よりも、平穏、成熟。嘘か真か、椎名林檎がこのフィオナの“アップル”にあやかって“林檎”と自称しているというのは、有名な話です。でも、林檎とアップルとはかなり違いますね。『ミュージック・マガジン』2005年12月号のインタヴューで、エイミー・マンがフィオナを絶賛していましたので、エイミーのことが好きな人はフィオナのことも好きになるでしょう。そして、商品の仕様について。歌詞はついています。それから、DVDサイドのリージョナル・コードはフリー。再生方式については、日本国内に出回っているデュアルディスク盤のうち、UK盤はPALなのに対して、このUS盤はNTSC。ということで、日本製のプレーヤーでもごらんになれます。ただし、もちろん英語の字幕はなし。時間は約30分。DVDの内容は、まず、全曲のオーディオ。次に、ミュージック・ヴィデオが1本。そのあと、薄暗くこじんまりしたライヴ・ハウスの雰囲気のなかで撮影されたライヴが5曲分。簡素なアコースティック・アレンジなので、表現力豊かなフィオナの歌唱が味わえます。ライトはフィオナを照らすのみ。最後に、所変わって、ピアノ弾き語りライヴが1曲。あと、問題は、裏ジャケット、ステッカーが警告しているように、オーディオ面がCDの設計書に一致していないので、CDプレーヤー、DVDプレーヤーのなかには再生できないものもありうる、ということでしょう。
・「期待を裏切らない充実した一枚です。」
久々に聴いたFionaのピアノにまずにっこりしてしまいました。あの独特の低くうねるような、波打つような力強い旋律です。そして心の奥に浸み込んでくるあの声、健在です。冒頭のタイトル曲、ちょっとアンティークなアコースティックな作りにアレッ?と思いましたが、2曲目からはどっぷりと前作を踏襲した重いリズムと独特のFiona節。そうか前作からもう5年、次作を期待しながら時間がずいぶん流れました。といっても流行モノとは無関係の音作りと彼女の力強さには再び脱帽、期待を裏切ることの無い充実した作品と思います。これまた飽きずに当分聴き続けることになりそうです。本作ではDVDで彼女の映像も何曲かみることができます。アコースティックなバックで歌っているライブが中心ですが、個人的にはミディアムで重いリズムとうねりのある音をバックに歌われる作品により魅力を感じているため、あくまでオマケと思っています。
・「待った甲斐があった」
「dual disc」ということで、一枚のディスクの片面がCD、もう一方の面がDVDになっています。DVDの側には、CD面に入っている曲がまるごと収められているだけでなく、PV1曲とアコースティックライブ6曲、合計で30分弱の映像が収められています。
ライブ映像はカメラワークに凝っているというわけではないですが、親密な雰囲気のライブハウスで唄うフィオナ・アップルを観ることが出来ます。
本編の楽曲ももちろん素晴らしいです。 強い自我を持つ一人の女性の世界との葛藤や、恋愛の終わりを唄ったパーソナルな内容の歌詞を持つ唄がこれほど多くの人の心に響くのは小さな奇蹟のような気すらしてしまいます。
・「孤高の域に入ったフィオナ」
エピックの勝手な事情で3作目をお蔵にされてしまったフィオナの新作がようやく到着。自らのホームページで公開販売していた新曲への反響の大きさに、レーベルが動かされたってことらしいけど、まずはCD発売を喜びたい。 アイロニーをたっぷり含んだ自虐的な歌詞も良いが、その表現力の進化にうっとりさせられる。彼女の歌唱には、シャンソンやファドに通じるドラマを感じるし、表現される情熱と愛と絶望は多分に映像的だ。 12曲のうち11曲はホームページで公開済みだが、すべて新録となっている。また、裏面の映像7曲もうれしい贈り物だ。中でも、クラブ・ラーゴでの5曲が、まことに素朴で心温まるライヴの様子をよく伝えてくれる。
・「おかえり。」
ビョークに近いと言ってしまうと乱暴過ぎるだろうか?囲まれない。囲われないふたり。(ある意味それは囲わせないを意味する)”唯一無二な追随を許さない存在。”…と言ってしまったら言い過ぎだろうか???とにかく待ち望まれた音が届けられた。フィオナの6年振りのアルバム。
・「人生の宝」
この人こそ正にSSWと言えるでしょう。最初は声に好き嫌いがあるかも知れないが、アルバム全体を通しての楽曲のクウォリティーの高さはハンパじゃないです。個人的にM1,M2あたりいつ聴いても鳥肌たちまくりで泣きそうになってしまいます。音楽好きな人でこの人にめぐり会えた人は幸せだと思います。
・「傑作デビューアルバム」
まるい、穏やかで優しい歌声。曲はどれも3分程度で、コードも構成も単純。だから、一聴すると非常に地味です。でも、繰り返し聴くほどによくなります。
デビュー当時すでに結婚し10歳の子供がいて郵便配達をして生計をたてていた、と聞いて納得しましたが、彼の書く歌詞はどれもごくふつうの家庭人の視線から書かれています。だから、自分の世界と重なり合い、非常に親近感が沸きます。 個人的に好きなのは、ノスタルジックに子供時代とその頃の知人を歌った"Galbraith Street"と、自分の子供について歌った"Speaking With The Angel"です。 辛口のElvis Costelloが「この先20年聴けるアルバム」「友達たちのためにも買ってあげたら」とこのアルバムを絶賛し、自分のコンサートのオープニング・アクトにロンを選んだのも納得!の大名盤です。
・「聴くたびに好きになるアルバムです」
最初聞いた時は、そこまでいいと思えなかった。ただまろやかな優しい声だな。と思った。
ある日、思い出したように聴いてみたら最初の時とは比べられないくらい心に彼の声が染み渡ったので驚いた。音楽と風景が、ある時ぴたりとリンクする時がある。その夜もそうだった。ある夜、バスの車窓に映る丸い月を見ながら聴いた時、泣きそうなくらい心に入ってきたのだ。彼の音楽は晴れた夜の明るい月みたいだ。と思った。底抜けに明るい太陽ではなく、夜の暖かい月みたいに人を包み込む。
人それぞれ、感じ方は違うと思うけれど最初に聞いていいと思えなかったアルバムがある日を境に大切なものに変わることもあるんだ。彼の声に何かを感じた方。最初は地味な印象ですが、聴いているうちに他の誰とも違う彼の声が心に入ってくるかもしれません。
・「円熟のピュアネス」
デビュー盤にして、既に独自のソングライティングが完成されています。円熟のピュアネスとも言いたくなる無垢で等身大の飾らなさがありながら、深く心に響く歌がぎっしり詰まっています。ミッチェル・フルームの素朴でボトムのしっかりしたアレンジも歌の良さを引き立っています。この後のアルバムもずっと高い水準でグッドソングを量産してますので、これにハマッ人はすべて聴くことをお勧めします。
・「しみじみ、良いアルバム。」
'95年、あのElvis Costelloに「この先20年は聴き続けられるアルバムだね。」と大絶賛された、記念すべき1st。(日本盤は'96年。) 基本は、アコースティック・ギター中心にRonのモサッとしたVo.が淡々と歌う、といった感じで、曲も淡々とした叙情的な曲が多いです。 Rod Stewartにもカバーされた名曲①、悲しげな②、割とポップな⑥など、どの曲も心に潤いを与えてくれます。 プロデュースとミックスを手がけたMitchell Froom&Tchad Blakeの、彼ら独特の奥行きのある音作りも、Ronの音楽にフィット、更に魅力的に仕上げてます。(Mitchell&Tchadにしては、結構真面目な音ですが、それだけ彼らがRonの音楽を尊重している証拠だと思います。) 日々の忙しさを忘れ、このゆったりした、物悲しげな“良い曲”に身を委ねたいものです。
・「ジャケットから膨らむ物語」
僕は、いつもこのCDのジャケットの写真(CDの時代でもジャケットと呼ぶのかは不明ですが)を見ながらこれを聞いている。この写真を撮っている撮影現場の風景を想像してしまう。金髪というか写真では黄色の髪の毛の女子は特定出来る。他の子達は下の写真に入っていないけれどみんなずぶ濡れだったんだろう。撮り終わってみんなで談笑しながら着替えたのだろうか?それともずぶ濡れのまま帰ったんだろうか??寒そうな、なんせ「ノース・マリン」ですから。いろいろと空想にふけさせてくれる逸品です。でもみんな濡れてからどうしたんだろう。単純な写真なんですがね。いいです。
・「ポスト・パンク?ネオアコ?」
エコーのかかった静謐なギターと決して冷静さを失わない声。パンクの後に聴くとこちらの方が過激でメッセージが強く聞こえたものである。チェリーレッドレーベルのファン、ネオアコのファンはマストでしょう。今聴いても、古さはない。でもカフェ・ミュージックの範疇に入ってしまうのかな?それも良し。良い音楽は息が長い、しぶとい。そんでもって美しい。
・「不思議な魅力」
チェリーレッドレーベルがどんなレーベルかも無頓着な私はただ勧められるままに購入して聞いた。当時、イギリスの音楽シーンに強いと自信過剰な私めは、パンクムーブメントが勃発するまで相変わらずツエッペリンがどうのこうのという動向を追い求め、下部構造にまで目がいかなかった。それで、何にも知らない私はパンクかと思って聞いたら、ボサノバみたいでなんでこんな音楽が好まれるのかと首をひねったものである。ただジャケットの写真がなんとなく「いい感じ」でCDを聞きながら写真を見ていたら「いい気持ち」になるので、繰り返し聞くようになっていた。まあそれでいいのではと思う。いい音楽はそんなもんだろう。能書きは知らないし、このアーティストについてもあんまり知らない。僕にとっては「不思議な魅力」をもったいい音楽である。
・「Profile Number107」
エブリシングバットザガールの原点。ボサノバからの影響やフォークシンガーからの影響が聞ける。売らんかなの商魂はあまり感じられない。マイペースで自分の心から湧き出る音楽をスケッチした印象。なので、心にストレートに伝わる。10点中8点
・「SSW」
繊細な感性と飾らないサウンドデザインがすばらしい1枚。 10点中10点
●My People Were Fair and Had Sky in Their Hair... But Now They're Content to Wear Stars
・「蜜月の頃」
僕はT.REXになってからより断然、Tyrannosaurus Rex時代の方がすきです。このアルバムは二人の息がピッタリで、聴いていて非常に昂揚します。ハズレは一曲もありません。
・「グラム黎明期の隠れ名作」
1968年発表「ティラノザウルス・レックス登場!!」、これはギターのマーク・ボランとパーカッションのスティーブ・ペレグリン・トゥックのふたりによる変型デュオ、ティラノザウルス・レックスの1stアルバムである。原題を訳すると「我が人民は公明正大にして頭髪に空を戴く。だが、今彼らは額に星を飾ることに甘んじている」となる。
当時ヨーロッパでは神秘主義が流行し、ジミー・ペイジをはじめ黒魔術や錬金術に傾倒したミュージシャンは少なくなく、その傾向は作風にまで影響をおよぼした。マークも10代の頃にパリで魔術師に弟子入り、錬金術を学んだといわれている。全体に漂う幻想的な空気感はそのためだろうか。
ティラノザウルスレックスとしてはこの後、「神秘の覇者」「ユニコーン」をリリースしたところでスティーブが脱退する。そしてミッキー・フィンの加入により、T.REXとしてのキャリアがスタートする。
本作品ではまだグラム黎明期。フォーク色は強いが、マーク・ボランの美しいビブラートとサイケデリックなギターが、貴方を別世界へと誘います(笑)。早すぎた天才はティラノザウルス名義でのビッグヒットには恵まれなかったが、今なお色褪せないそのサウンドは時間を超越し、我々の耳に心地よく響く。T.REXファンならずとも、楽しめる一枚であろう。
・「伝説の始まり」
68年発表の彼らのデビュー作だが、製作に100ドル程度しかかからなかったらしい。ボンゴと生ギターのデュオだから金が掛からなかったのだろうが、それだけにこのクオリティは物凄いことだと思う。この作品は彼ら中では最もアングラっぽい雰囲気があるものの、既に後のポップな側面を持った楽曲もあり、シンプルな分だけ分かりやすい部分もある。各種のパーカッションが目の前で生々しく鳴っているのがこのアルバムの特徴であり、コーラスの付け方もやや宗教掛かった民族音楽っぽい雰囲気を持っていると思う。微妙な東洋的雰囲気が無国籍感を出してはいるものの、そのタッチはポップ。後に導入されるストリングスもまだなく、むき出しの彼らのサウンドが楽しめる作品としても貴重だと思う。霧の掛かった深い森が良く似合う作品。
・「感動の一言!!!」
インターネットのあるサイトでロックを視聴しまくっていたときにシドバレットの暗黒の世界が流れてきました。その瞬間衝撃を受けました。自分が欲していた音はこれだと。そしてCDを購入し家で改めて聞いてみると本当に感動の一言でした。うつろな目でギターを爪弾きながら不安定な感情を吐き出しているような、常人の目には見ることができない世界で歌っているような、限りなく不安定で美しい音楽でした。
・「聞けば聞くほど・・・」
何だろう、このクセになる音は・・・
プレイ1回目、失敗した。こんな退屈なCD! 3回目、・・ン?いい曲もあるじゃん。 7回目、この不安定なボーカル、落ち込んだ気分に合うかも・・ 10回目、・・・クセになりました。
最近シド・バレットの追悼記事をそこかしこで目にするので興味本位で買ってしまいました。結果ラッキー。
ピンク・フロイドのファーストの音を期待してたけど見ている世界が違います。
・「気持ちいい」
なんだか狂っちゃった人という印象が強いシドさん、たしかにこのアルバムでも相当壊れているのですが曲自体は非常に心地良い変な浮遊感がある弾き語りです。独特なボーカルがとてもサイケデリックです。このだらだらしたぐんにゃり感がいいですね。
・「対岸の火事の魅力」
ボケ老人達がまったく意味不明な行動でこちらを翻弄しながらも、たま〜にスイッチが正常状態になり、大層立派な言葉を吐き出したりする。ああ〜、この人って本当はまともなのかなとこちらが安心をするとまたぞろうんこでお饅頭を作り始めたりして、さらにこちらの不安をあおる、まぁそんなアルバムである。おそらく本人の計算や思惑みたいな部分も作品には随分あるはずだが、むしろ本人が気づいていないところの狂気がこのアルバムの最大の見せ場だろう。その点ではまだ細部に計算できていたピンク・フロイドの1stアルバムよりもあざとくないし、嘘が少ない。ところが現実社会ではその嘘の少なさが一番のネックなのも事実だが、ネックこそが魅力というロックの悲しいまでの現実に私は痺れてしまうのだ。ただしこの世界を喜べるのはシド・バレットが対岸の火事である者だけなのも事実。こんな奴が親戚だったりしちゃうと目も当てられない。ああシド・バレットが縁もゆかりもない正真正銘赤の他人で本当によかった。
・「原点」
アヴァンギャルドな役者である彼女が歌いはじめる原点の曲がはいったアルバム。
1.ラジオのように現代詩を歌うイベントなんてのが昨今はじまりましたが、この曲はずっとまえにそれをやっていました。シュルレアリスム風の自作の詩をせまってくるようなリスムで歌い上げるブリジットの代表作です。近年出されたアルバムにも新しいアレンジでこのころの雰囲気でうたっています。原点はここにあります。
3.霧アレスキー・ベルカセムという彼女のパートナーの霧のむこうにいるような声とブリジットの朗読調の歌が二重唱でかぶります。位置の対比を音で表現しようとした作品。
4.私は26才これもかなりフィリップ・スポー的な、もう無意識に突入しているかのようなシュルレアリスティックな作品。
5.夏,夏レテ・レテ・・・とかジリジリてりつける夏を充分に想起させる音で絵を書くような作品。
10.キャロル塔の駅長さんへの手紙実話というキャプションがたしかレコードについてたとおもいます。ショウもない日常的なことを描いているんですが別の歌手の「コム・ダビチュード」(いつものように)のようにそれをデペイズマンできるところがブリジットのすごいところ。
ジャケットは帯以外は昔のレコードのままです。
・「すでに名盤ですね」
すでに傑出してるものとして世評高いから、あえてコメントしなくてもいいのかもしれない。奇跡的なアルバムだと思う。アフロへのノスタルジーをからめるアート・アンサンブル・オブ・シカゴ、危険なデカダン漂うフォンティーヌ、マグレブ風味濃いアレスキーなど、あらゆる要素がこうまで組み合わさっての圧倒的な濃密なムード。後のワールド・ミュージック・ムーブメント前にすでに 完璧ともいえる融合がこれなんだろうか。底光りするような恐るべしアルバムだと思う。あまりにも個性的だから、人によっては拒絶反応を示すようだね。。。
・「it's cool!」
かっこいいです。popsというより、シャンソンっぽいような気もしますが、自分自身こうゆう感じの曲ははじめて聞きました。少し寂しいようで、力強く歌っています。意味も情もかなり深いです。決して優しくない音で、彼女の世界に引きずり込んで行きます。とにかくクールです。聞いてみてください。
・「誠に恐ろしいしかしすばらしい」
恐ろしいくらい美しいです。聞いた瞬間レコードのなかへ吸い込まれていく感じがあります。もう二度と同じ空気感は出せないでしょう。あの殺気立っているのにウィスパーヴォイスでそれを包み込むようにする感じまるで魔法、呪文を唱えているかのようにスリリングな空間。これを歌えるのは世界でたった一人ブリジットフォンテーヌだけです。
・「心地よいリズムとフランス語のコラボレーション」
テレビでやっていたドラマから、「ラジオのように」が流れてきました。 前衛のジャズの曲なのに、好きになった珍しいアルバム。 アート・アンサンブル・オブ・シカゴ(AEOC)という前衛の演奏グループ。このグループによる心地よいリズム。これも前衛のフランス人。ハスキーでかわいらしい声と詩。残念ながら詩の意味はわからないけど。
両者がピタリあって、すばらしい、そしてわかりやすいジャズが出来上がった。 ジャズがきらいな人も、前衛がきらいな人も、このCDなら安心して聞くことが出来ます。
・「正確にはフリージャズではないと思う」
何しろフリージャズはそれぞれのパートが好きに楽器鳴らすけどこれらの曲は全部作曲してミュージシャンにその通り弾かせた結果らしいし正確にはフリージャズというジャンルには入らないフリージャズ風に聞こえるロック・・・かなぁ
しかしほんとこれが弾けるミュージシャンはすごいはたから聴くと全部全てのパートが全く違う拍子で接点なく鳴ってるように聞こえる曲でみんなチューニングも何もかも間違ってやってんじゃないのーみたいなこんな間違った事を正確にさらに間違ってる人に合わせて弾けるなんてすごすぎるでも最終的にはなんか辻褄はあってたりして納得いく曲展開になるところが不思議でやっぱり緻密に計算されてる曲なんだなァと思わせる何かがあるとにかく、常人には絶対作れない曲音楽を追求したい人なら一度は聴く価値がある作品間違っても日常、常時流しておくような音楽ではないです
・「正直、「何なの、これ!?」でイイと思う」
一般的には評価の高い作品らしい。アバンギャルドでフリーで現代音楽でパンクらしい。多くのミュージシャンが影響を受けた作品らしい。
では買って聴いて見ましょう。
違ったでしょ?ビックリしたでしょ?買ったこと後悔したかも。
この作品はそれでいいと思います。誰も正しい評価はできません。既存のパラダイムでは解説し得ません。そもそも音楽かどうかですら怪しいです。影響を受けたと言っても、キチンと影響を消化して自作品に反映させることができたミュージシャンは数少ないと思います。やってもできないと思います。
この作品は聴く人を驚かします。他では誰もやってないしやれそうにないことを簡単そうに、聴き手を拒否するかのような音(声)で、しかも2枚組み(アナログ)という!ボリュームでやってのけているからです。本当にヘンなものは計算では創れないことに気づくからです。
確かに年に一度再生するかしないか、というCDです。しかも「いやな客を帰らせたいから」という理由だったりもします。もともと凡人の理解とジョーシキを超えているから、すんなりと耳に入ってくる訳がありませんが、それでも「聴きたい」と思って聴くと「他にはない何か」に揺さぶられるハズです。
評価の★は意味ナシ。
・「アホでマヌケで完璧で最強!」
数あるビーフハート作品の中でも最もアヴァンギャルドという評価が多く聞かれるが、聴けば聴くほどこりゃまあたまげた、このアルバムのなんたるさわやかなことか!トライバルなリズムなのにサーフロックのようにさわやかで、ダブのようにゆるくて、フリージャズのようにとがってて、芸術的でかつアホらしい!それでいてものすごくポップ!なんとも形容しがたい不思議サウンドにやられまくり間違いなし!複雑なようで実はものすごく単純明快でパカーーーッと突き抜けたなんていうか楽勝な感じがホントもうさいこーです必聴!!!
・「ミュータントブルース」
Safe as milk を聴いてからこっちを聴くと、いったいキャプテンの身に何があったのだろう・・・と、いらぬ憶測をめぐらせてしまう衝撃のアンサンブル。変拍子がめまぐるしく展開し、もはや拍子とすら呼べない妙な"間"が情緒を不安定にしてくれます。まぁジャケがすべてを物語ってる気もしますが、、最高です。
・「牛心船長の鮭仮面複製品」
う〜ん…。凄まじい。楽器触った方なら、(いや楽器触ってなくても)わかると思いますが、こんな風に合わせるのって、とてつもなくむつかしい。ていうか個人的にはムリです。でも、だからすごいという単純な話じゃなくて、なにもかもをあわせた全体の音が生み出す最高のスリルに、僕個人としては凄みを感じます。弛緩と緊張が同居している感覚。矛盾しますが、自分にはそんな表現が最もしっくりきます。フリージャズ、デルタブルース、現代音楽の息子で、ラーズやコーラルといったリヴァプール出身のサイケ野郎どもの母。みたいな。ラーズ(と言ってもThere She Goesの面ではない。この曲も、もちろん好きだけど。)にやられた僕としては、更に昔の音楽へ遡る最高の足掛かりになってくれました。僕程度のがレビュー書いていいものかと思いましたが、一人でも多くこの感覚に触れてくれたらと思い書いた次第です。
・「美しいひとりごと」
生前、わずか3枚しかアルバムを残さなかったニック・ドレイクの‘69年のデヴュー・アルバムです。たぶん、1番まっすぐなニック・ドレイクが聴ける作品なんじゃないかという気がします。シンプルという意味では、3枚めの「ピンク・ムーン」の、胸が痛くなるほどのシンプルさは際だっていますが、この「ファイヴ・リーヴス・レフト」の純粋さには、ある種の諦観や厭世観を持ちながら、それでも向こうのやさしい光を見ている人の、メランコリックでも、絶望とはちがう、よく耳を傾ければ、たしかに希望をみつめているまなざしのようなものが感じられます。
ニック・ドレイクの歌を聴いていると、どこか、なんとなくひとりごとのようだと思うことがあります。なんとなくささやかで、静かな心象風景をやさしいメロディにのせて歌っているような印象です。たとえばほかのアーティストなら、どんなに個人的なことを歌っていても、その歌のどこかしらに、とにかくだれかに歌いかけるような、聴く側を意識したところが少なからずあるものだと思いますが、ニック・ドレイクの場合は、ただただ静かなひとりごとという感じです。悲しくて、やさしくて、陶酔やあまやかさからは遠く、ひたすら純粋で、それだけ繊細で、とびきり美しいひとりごとという感じです。 とにかく、どの曲もすばらしいファーストですが、最後の「サタデイ・サン」なんて一生ものです。
・「芸術性の高い衝撃の1st」
死の直前のPink Moonが非常に多く語られるNick Drake、確かにあのアルバムの、心を打つ奥深き声と演奏には語らずにいられないものを含んでいますが、この1stの高い芸術性ももっと注目されてしかるべきだと思っています。
聴いた当初からですが、3. Three Hours, 6. Cello Song などにみとめられるオーガニックなビート、これらには時間や空間を超越したような不思議な響きがあり、なんとなく大陸的な要素の存在をいつも感じていました。調べてみるとNickはミャンマー(旧ビルマ)の生まれで、幼年期にはインドでも過ごしたことがあるとのこと。なるほど、いわゆるUKの暗さ・湿っぽさだけでは説明しきれない更に深く痛々しい悲哀、そして今日のBritish Folkの源流の一でありながら歴史に埋もれず今尚確固とした地位にあることなど、こうした疑問が一挙に解決できた思いです。「孤高の天才だからだ」という説明だけでは納得しきれないほどの独特な音楽性は、やはり突然ブリテンの地で生じたわけでなく、不思議な経路をたどって醸成されたものでもあったのですね。うんちくに走ることほどオサムイことはありませんが、こういった経緯を知ることにより、ますますNick Drakeという音楽が奇跡的で輝かしいものに思われてきます。
多くの人が心を奪われるNickのエモーショナルな面から考えますと、もしかしたらやや外れるのかもしれませんが、個人的には上述のThree Hoursが最もお勧めです。このギターの調べには戦慄するほどの鋭い芸術性が感じられます。これを、今日のように情報が飛び交わぬ当時に一人の人間が編み出したというのはまったく信じがたく、また一音一音の連なりに並々ならぬ追求の意志が感じられます。まさに孤高という形容を贈るにふさわしい曲です。もちろん他曲も含め、是非一聴を。
・「高山植物と星空」
秋の夜長に、床にごろんと横になって、ヘッドフォンを付けてでかい音で良く聴いてました。アクースティックギターがまるで女神か天使がつま弾くハープの様に鳴り響き、僕の体をほんの数センチ浮かせてくれます。
年に数日の、梅雨が終わる頃の、奇跡的に良く晴れた、夏山のほんの少し手前の、山のてっぺんの春の花と夏の花が入り乱れて咲き乱れる、そんなところでキャンプして、一人山頂に寝転んで、怖いくらいに大きな夜空と、眩いくらいに光る星と、ここは天国に一番近い場所か、人知れず咲き誇り、ただ爛々と光り輝く星達。岩と花と空と星と。何も無いかに見えて、完全に満たされてある!そこには!!そんな音楽。素晴らしい。
・「限りなく透明」
Time Has Told Meを聞いたとき、マジで心が震えた。活動年代とスタイルからジョニミッチェルの弟分みたいにとらえていいのかな?しかし、この人の音楽の純粋さ、曇りのなさ、ピュアさは尋常じゃないです。聴いたことない人は聞くべし。僕が生まれるはるか前に亡くなってたので悲しみとかはないのですが、生きていればいい作品をたくさんとどけていてくれたのかと思うとやりきれない。いや、夭折したからこそ線香花火みたいな美しさを持ちえたのかも。うーん
・「声が聴けるだけでイイと思ったけど、それ以上の満足感」
いやもう、ワイアットの新しい歌が聴けるだけで星5つなんだけど、これはそんなファン以外にも楽しめる高いクオリティーの作品。日本盤には、ちょっと面白いボーナス曲も一曲ついて、訳詞もちゃんとある。良心的な作りで、私は日本盤を選びました。ただし、ライナーのピーター・バラカンはいつものように偉そうなわりに基本データの誤りもあり、相変わらず日本人をバカにしている。こんなヤツのに仕事を与えるなよ。タイトルからしてなんか劇仕立てかなと不安もあったが、決してそんなことはなく、音楽として楽しめる新曲集です。
・「ひさしぶりに買う新譜です。」
Robert Wyattというミュージシャンのこれという評判を抜きにすばらしい。ジャズを聴く方はもちろんライクーダーを聴く方もいろいろな要素をもっているのでokです。
・「RWが若返った?」
RWの声に張りがある。曲調は最近の作品の延長線上から抜け出てはいないが、明るいVOCALが聴ける。世界一悲しい歌声は返上か?ENOやフィルマンの協力のもと、工夫を凝らしたサウンドと美しいメロディー、そしてちょっぴり楽しい楽曲がたっぷり聴ける。一時期の暗くも美しいサウンドは影を潜め、脳天気とまでは行かないが、RW流のやや屈折したラテン系サウンドである。最近の作品との変化はヴォーカルパートが非常に凝っている点である。コーラスが美しく複雑だったりする。イーノトロンという怪しい(?)楽器をフュチャーした「OutOfTheBlue」などはかなりユニークである。正直、年老いた声しか聴かれないと思っていたが、予想外のユニークで元気な作品に星4つ。個人的には渋くじっくり歌いこむ路線をもっと聴きたかった。
●一年間
・「naive & delicate masterpiece!」
他の作品はそこそこでも、何故か奇跡的に1枚ものすごい作品を残すというのがあるが、これもそうだと思う。
控えめな歌声、ストリングスやアコギの使い方、などサウンド全体が非常に脆いガラス細工のような美しさを放ち、なおかつポップであるという音楽。ありそうなコンセプトだが、実際にアルバムを通してその居心地が持続する作品は珍しい。これはその奇跡の1枚だ。70年代独特のノスタルジーもあるが今聞いてもやっぱりポップ。
遅い午後の光が差し込む窓辺で本でも読みながら聞くと最高。
・「完璧としかいいようのない一枚。」
いや本当に奇跡のような一枚。甘く、それ以上に切ない声。宝石のような曲たち、といってもカバー曲が多いのだけれども、オリジナル曲がそれに負けじ劣らず名曲なのには言葉を失います。アレンジが絶品。ストリングスの使い方が上手すぎる。それが全体のカラーにもなっていて、私は「秋」を感じます。流れも完璧(これについては日本版の小西康陽さんの解説も読んで欲しい)。
・「死ぬまで聴くだろう」
ゾンビーズの時も良い曲をたくさん書いてきましたが、その71年のソロ第一作は、本当に感動的です。深く深く自らの内面に潜って行ったような、ただ良い曲というだけでは片付けられない楽曲群、本当に心を打つ名曲でいっぱいです。アレンジの特徴としてはストリングスを多用し、かなりクラシックな味わいですが、決して大仰にはならずにあくまでソングライター然とした印象です。また内省的でありながらも、そこから解き放たれた開放感、至福感みたいなものが一気にこちらに向かって放射されているような気分になり、聴き終わった後、ヘビーな内容だったなと思うことがありません。こういうのを本当のエバーグリーン、永遠の名盤というのだと思います。若さと成熟のミックス具合、この瞬間にしか出来なかった音楽がここにあります。
・「“独り上手”のマストアイテム」
独身のうちに聴いておかないといけないアルバムが沢山ある。(と思う。)例えばNick Drakeの"Five leaves left"なんて、その代表的な一枚。あの内省的なアルバムを友人と皆で聴いたって楽しみを共有できないし、独りで聴いてこそ「潔く暮らしていこう」なんて背筋が伸びたりして。で、この“一年間”も独り好きにはたまらない、感傷的な一枚です。アルバムはZombies名義でも発表されている一曲から華々しく始まり、あとは私小説のように、あるいは日記のようにセンチな“一年間”がつづられていきます。ちょいと地味ながらも、青年期の一人暮らしには甘酸っぱいバックトラックとしていい演出をしてくれます。きっと"Caroline Goodbye"を聴いたら、あなたの心の中に切ない風がビュウビュウ吹き抜けることでしょう。
・「オーケストラル・ポップの歴史的名盤」
ゾンビーズのヴォーカリスト、コリン・ブランストーンの71年のデビュー・ソロ・アルバム。甘く切ないメロディーに、繊細で儚げなハイトーン・ヴォイス、そして見事なストリングス・アレンジ。何処をとっても美しいとしか言いようのないまさにオーケストラル・ポップの歴史的名盤。リマスタリングにより音質も格段に向上。必聴です。
・「耳を澄ませば」
正直、最初に聴いたときは少し、トラディショナルすぎるかなという感じで(オリジナルの作品より伝承歌みたいな印象が強かったので)、ほおって置いてしまったのですが、年末に聴きはじめたら、アラ不思議、もう夜寝る際には手放せなくなってしまっている1枚です。
Tara Jane O'Neilやファナ・モリーナなんかの最近の人たちと並べても全く違和感のない瑞々しいサウンドとさえずりのような優しい歌声にすっかり虜になっています。これが70年の発表、そして全く売れなかった(本人もコマーシャルな内容じゃないと断言してたみたいですけど)のも、時代のなせる業というものでしょうか。 例えばベル&セバスチャンの出自が語られたとき、ネオアコ云々というような物言いが多かったような気がしましたが、根元はここなのねという(そういう話もけっこうされてたのならゴメンなさい)。そんな、これからもどんどん宝物出しまっせ的にてぐすねをひいて待っているであろう、隠されたルーツ感たっぷりのブリティッシュ・フォークの作品群にさらに興味シンシンになっています。
・「セピア調のフォーク」
英国フォークの名作、ヴァスティ・ブニヤンのアルバム。1970作とにかくこの素敵なジャケ。いかにも田園的なほのぼのとした雰囲気が良い。音の方はしっとりとしたやわらかな女性Voがごくシンプルな音数の演奏に歌を乗せている。けっして盛り上がったり、情感がこもり過ぎない、とにかく耳に優しい音。アコギにマンドリン、リコーダー(縦笛)や控えめなピアノなどが、繊細に歌を包みます。ほんわかと癒されたい方には最適のアルバム。イメージはセピア色。
●窓に地球 初回限定盤DVD付き「スペシャルBOX仕様」(CCCD)(DVD付)
・「拡大する空間」
まず、紙製BOXの仕様は非常に個性的で可愛らしい。中に入ったブックレットも凝っています。ジャケ買いするもアリでしょう。
ジャケットからの期待を裏切らないCD内容です。ジャケットに描かれた世界が、拡大していくような不思議な感覚。1曲1曲の魅力は言うに及ばず、それらがあいまって独特な世界を構築しています。
CCCDというのは色々見解の分かれるシロモノではありますが、それで敬遠してしまうのは勿体無い一枚です。個人的見解ですが、地方線の人気のない電車などに揺られつつ聴くと、いい感じではないかと。
・「帰り道」
もう10年近く前になるだろうか。「東京」でメジャーデビューを果たしたくるりの岸田が、「虹」をリリースする直前のインタビューでドヴォルザークについて語っていた。音が耳に入ってきてワーッとなった、ということを言っていたように記憶している。今回、ライナーノーツを書いた山崎氏の文章にも、そのドヴォルザークの名前が出てくる。
ドヴォルザークというと、分からない人には分からないかもしれない。代表作は「新世界から」。全国の小学校で下校時に流れる、切なくもちょっと温かいメロディと言えば、ピンと来る方も多いだろう。私たちの年少時代において記憶を紐解く鍵となる、偉大な作曲家である。
くるりを聴いてどこか懐かしさと悲しみを覚えるのは、その夕暮れ時のイメージとピッタリ重なるからだろう、と私は思う。赤く照らされた帰り道。想うは、続く明日への楽しみであったり、終わる今日への悲しみであったり。ひとつ蹴った小石の行き先を、自分の道と重ねてみたり。消える友達の影を追ってみたり。甘酸っぱさを覚えたあの頃に流れてきたメロディが、ドヴォルザークであった。
くるりの音楽は、見事にそこに重なってくる。「ばらの花」しかり「JUBILEE」しかり。今作品はウィーンでレコーディングされているため、一見ストリングスの方に耳が行きがちだが、実はもっと根底の部分で音を奏でているように思う。それは、最終バスを乗り過ごしたあの人に向けて、あのバスに乗ればまだ間に合うと思っている人に向けて、岸田が歌っているからだ。ストリングスは夕暮れの赤に過ぎない。セピア色に染まった思い出を探り出し、あの帰り道をゆっくりトレースしながら、私たちはこのアルバムに耳を傾けるのである。
・「非常に良作」
くるり久々の名盤!! 僕はくるりのアルバムとしてはもしもし〜team rockまでが好きで、 最近では個々の曲では好きな曲も有るのですが、 アルバムとして好きなものは有りませんでした。 NIKKIは結構好きですが。
リードシングルのJUBILEEが最高だったので、 かなり期待をしていたのですが、 反面期待を裏切られる気もしていました。 ですが、結果完全に前者でした。 ほんとに最高。
ブレーメンは岸田さん曰く、 「国歌みたい」 らしいですが、たしかにそれくらいのスケールの曲です。 でも同時に普遍的ともいえる曲の良さがこの曲にはあります。 JUBILEEと同じくアルバムの核を成す曲。
そして、言葉はさんかく こころは四角 もう曲全体からグッドメロディが感じられます。 そして何か切ない。。
他にもコンチネンタルなど、 昔のくるりを彷彿とさせるような楽曲もあり、 本当に良いアルバムです。
ウイーンでのレコーディングで、 なおかつ岸田さんがクラシックに傾倒しているという情報があったので、 またワールズエンズみたいに好きな音楽を大胆に取り入れた感じになるのかと危惧(?)していたけど、 今回は普通にロックでしたね。 しかも相当にバランスのいい音を鳴らしている。
このアルバムを聴いてると今の岸田さんは、 とても優しい気持ちでいっぱいなんだと思う。 前作NIKKIでなんとなくそういうバイオリズムになりつつあるのかなと思ったりしていましたが。
最高のアルバムですが、 不満を一つ挙げるとしたらitunesの予約でしか手に入らない曲があったこと。 基本的にパッケージが欲しい自分は結局両方買ってしまいました。 出費が痛い。。。 ボーナストラックだし、仕方ないのかもしれないですが・・・。 まぁそれはさておき、非常に良いアルバムです。 いくら不満があっても、このアルバムの評価に星4をつける気にはなれないです。
・「手段」
オーケストラを取り入れた曲というのは、「オーケストラの演奏が後ろで鳴っている」ことに満足して、曲としてのバランスを欠いていることが往々にしてある。特に、邦楽に多い印象。しかしこのアルバム、非常に上手くオーケストラの演奏を取り入れている。必要な分だけ使い、必要の無いところは使わない。当たり前のことが当たり前に出来ている。
どこかのインタビューで岸田は、ギターは一つの手段であるという考えに立ち返って作曲したと語っていた。オーケストラという大きな集団を一つの手段として適切に運用して見せたのは、見事。
・「全て正しい」
「ロックとオーケストラとの融合」
そのお題目には大した意味はない。
ホーンと融合したロック、ストリングスと融合したロック、そしてオケと融合したロック。それらは気がつくか気がつかないかのうちに既に成されていること、散々耳に流し込まれてきた形式であり、真新しい要素も面白い要素も、コピー的な大々的な勢いも、改めて言うほどのものがそこにあるとは思えない。
では今回のくるりの面白さはどこにあるか?
それは『さよならストレンジャー』にあった、あの日本の緩さなのだろう。市電、むやみに四角い建物、そして裏路地がそこここにあるあの空気。一歩間違えると日本のあの街と融合してしまうような、その緩さと都市感。市電から降り立ったその瞬間のセピアを表現する、くるりはそういう存在だったことを再確認させてくれる、ごくごくありふれた作品になっている。
クラシックに用いられる楽器は、ありとあらゆる大陸を超えているというその事実を忘れずにいれば、このアルバムの愉快さをのんびりと楽しめるはず。ベランダでのんびりと缶ビールを空けながら。軽い日曜日の出来事のように。
・「だから音楽って素晴らしい。」
聴きました!聞いている間もそのあともしばらくのあいだ鳥肌が…。 演奏してる本人たちが楽しんでるっていうのが伝わってくるアルバム。CDの帯のとこに 「今、僕たちには喜びに溢れた音楽が必要だ。」とあったけれど、まさにそれを体全身に感じさせる音たちだったです。 音楽を聴いていて私は何が幸せって、人生を生きている素晴らしさ・喜びを噛みしめさせてくれる時間があるっていうことなのだけれど、くるりのこのアルバムにはその力をひしひしと感じました。(ライナーノーツにも「意味や正しさを超えた音楽の肯定の力」、「音楽を聴く時に感じるあの独特の楽観性」とあったように。)皆さんも是非聴いて下さい!!
・「天女」
このアルバムや、はっぴいえんど、ティンパン、キャラメルママ系列の人々が関わった音源はこの年代の録音で、どうしてこんなにも色褪せないのでしょうか。
この作品は A面 american side B面 japanese side (cdでかいましたが)と明記してあり、前半はリトルフィートがバックバンドとして。後半は細野晴臣、あがた森魚、鈴木慶一などそうそうたるメンツが参加しています。(エンジニアには吉野金治も、やっぱり良い仕事)そしてその中で縦横無尽に泳ぎまくる矢野顕子さんの歌声、ピアノ。本当に二十歳前後だったのでしょうか、すでに独自のスタイルは完成されているかの様だし、泉のようにあふれでる才能とエネルギーにただ圧倒されます。音楽の化身って感じです。「大いなる椎の木」ため息がでるくらいすばらしいと思います。
例えば今だったらクラムボンとか好きな人には間違いなくおすすめできるとおもうし、若い人にもどんどん聴かれるべき作品。
・「世界最高のデビューアルバム」
本当は「ザリバ」なのかもしれないが、これを読んでる人にはそんな説明は不要と思う。何の躊躇なく、これが「デビュー作」で良いと解釈してレビューする。
まず、リトル・フィートとの共演5曲に圧倒される。ここで展開されている彼等の演奏は、彼等にとってもおそらくベスト・プレイのひとつで「鬼気迫る」という表現がまさにピッタリだが、これは彼女の猛烈な歌とピアノ、そして入念な指示によるものである(「我々はあなたの意通りにプレイしていない、ギャラは受け取れない」とローウェル・ジョージが語ったとか)。この時、矢野顕子20歳。信じられない。でも興味深いのはかつての「B面(日本面)」である。実に朴訥とした演奏が収められているが、全てが簡潔で力強く、実は奇妙奇天烈だ。これこそ真の意味での「フュージョン」「クロスオーヴァー」だ。今から30年近く前の東京のスタジオの片隅でこんなものが作られていたなんて。
当時、矢野家は世界最強の母子家庭だったのだ(当時)。
・「デビュー作にしてたいへんな完成度の高さ」
これは星5つ以外つけようがありません。デビュー作から矢野顕子さんは矢野顕子を完成させていたということがわかります。日本の音楽の歴史においてたいへん意義深い作品といわれていますが、矢野さんが好きならあまり難しく考えなくても十分楽しめますよ。
・「21歳の矢野顕子の恐るべき才能と魅力を満載した歴史的名盤」
矢野顕子という天才ミュージシャンの出現は、驚きを持って迎えられました。
彼女の21歳の時のデビュー作『JAPANESE GIRL』は、1976年に発売されたものですから、もう30年以上前になるのですね。発売当初から話題になっていましたが、今聴いても音楽は全く色あせていません。斬新さは現在でも新しく、デビューアルバムとは信じられないほど高い完成度を保っています。
その類をみない歌声と、リズム感溢れる多彩なピアノ。そしてリトル・フィート,細野晴臣,あがた森魚,ムーンライダーズ等の豪華なバックバンドの奏でる華麗な饗宴。どれをとっても水準の高い曲の連続です。
1曲目のヘビーなリズム感に支えられた熱演の「気球にのって」では、国籍と音楽ジャンルを超えたミューズの神の化身を見る思いです。2曲目の東洋的な旋律に乗せられた変拍子の続く「クマ」は、難しいリズムにうまくノッテいる矢野顕子の天才ぶりが伺える1曲です。
3曲目の「電話線」のメロディーも好きですが、ロサンゼルスでの録音となった津軽民謡の「ホーハイ節」を元に作られた4曲目の「津軽ツアー」の印象深さは類を見ないものですね。また青森のねぶた祭りから題材が取られた「ふなまち唄 Part II」の原始的なエネルギーの爆発は、そのデビュー作にかける彼女の意気込みが感じられます。10曲目の「ふなまち唄 Part I」の内省的な歌唱と太鼓と笛という日本を意識したアレンジも斬新でした。
全ての曲の中で一番好きなのは、9曲目の「丘を越えて」です。あの古賀政男メロディをここまで独自の世界へと導いたアレンジに感銘を覚えます。リズムも強調され、なによりノリが違います。あがた森魚の歌声も光っていますか、彼女の名声を確立した1曲だと今でもそう確信しています。
・「自由奔放」
歌がとても上手です。後ろの演奏もとても上手です。とてもいいです。
って小学生の感想文か!
でも聴いていて本当に気持ちがいい。奔放とは彼女のような歌いっぷりを指すのだろう。歌うことが本当に好きなのだということがよく分かる。A面「アメリカン・サイド」でのリトル・フィートや、B面「日本面」での細野晴臣、鈴木慶一といったゲスト陣も豪華だが、それだけの人たちを引き寄せる魅力が、彼女にはあったのだろう。津軽民謡や古賀政男作品も、自由な解釈で彼女色に染め上げている。まさに時代によって風化されない音楽。
聴いていて楽しかったです。また何度も聴いてみたいです。
・「ムーンライダーズ系、ティンパン系の金字塔」
細野晴臣プロデュースによる、素晴らしきあがたワールド。 ムーンライダーズ系、ティンパン系のミュージシャンが勢揃い。まさに金字塔。かしぶち哲郎、鈴木博文、矢野顕子、鈴木慶一、大貫妙子、山下達郎、矢野誠、鈴木茂、南佳孝、西岡恭蔵、等々。
2枚のCDに日本のロックの「おいしい」ところが濃縮されており、まさに必聴。紙ジャケットによる限定復刻なので、お早めに。
・「初期型あがた森魚の代表作」
このアルバムは文句無く、初期型あがた森魚の最高傑作です。「乙女の儚夢」、「噫無情(レ・ミゼラブル)」、と展開してきた、塩化ビニル円盤上での音楽劇の構築事業が、この2枚組塩化ビニルで見事に完成されています。
おそらくは北海道あたりと思われる日本の小さな港から始まる少年の航海が、思いもかけぬ大冒険となり、七つの大洋から海底までもを駆け抜ける。目くるめく冒険の後、気がつくとまた静かな港へ戻っている。全ては夢か・・・
ヴァージンVS、バンドネオンのジャガー、といった改良型あがた森魚、改良2型あがた森魚へ至る、このアルバム後の「君のこと好きなんだ」や幻に終わった企画「弥勒」等、の沈黙(不遇)を考える上でも貴重なアルバム。
・「圧倒される世界観!」
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・「かきぴーroomより」
このCDはネットオークションで買ってみたんですけど、あがたさんにお会いしたのは、雷蔵とかそれぐらいの時で、その時はムーンライダーズのファンだったからいったんですけどやっぱり圧倒されました。それで、初めてこのアルバムを聞いてみて、一曲目は中耳炎になったりして暗かったんですけど、2曲目からスクールディで明るくて、自分の学校に行っていたときのことを思い出したりしました。今も作業所とデイケア通いなので、余り変わらないんですが。。曲全体が、あがたさんの航海日誌のようになっています。それで、語りなんかも入って聞いています。まだよく聞いてないんですけど、これから聞きます。あがたさんがボブディランのファンというところが、いいなあと思います。唯、自分の人生に求めていたものは何かスクールディみたいなもの。デイケアに通ったり、作業所でみんなで遊んでいるのも、其れの延長ではないかと思う今日この頃です。
・「珠玉の名盤」
かの細野晴臣先生に製作をご依頼なさったのは、あがた森魚氏御本人だそうです。
この作品を表現するのにふさわしい言葉は、「1970年代昭和の日本のロックの奇跡、珠玉の名盤」かと存じます。参加なされた方々といたしましては、先に紹介いたしました細野氏をはじめ、鈴木慶一率いるムーンライダース一同様、矢野誠氏、かしぶち哲郎様、さらにはコーラスには、当時シュガーベイブに所属なされていた、大貫妙子、山下達郎両氏、そしてまだ無名の矢野顕子様、というそうそうたる顔ぶれでございます。このような方々が集まり、たのしく演奏なさる様はまさに奇跡。作品としてすばらしくないわけがございません。
あがた氏はこの作品で、ロックオペラを画策なさっておりました。昭和の初期の少年画報誌をモチーフに、港町で暮らす少年の遠い外国への船旅への夢。異世界への憧れ、活気ある外国、特に南国の楽しげな情景の数々。そして当時盛んだった軍国主義を背景に、南国で挫折した男どもの夢ゆめの哀切。そのようなモチーフを、細野氏の完璧なる音楽造りが見事に仕上げ、類稀なる大傑作となっております。
私は、この作品をビニールレコード盤でも所有しており、針を落として聞くとまた、独特な音音の感じがすばらしく良いのです。どこか、ノスタルジックで、響く弦音、ヴィブラホーン、ピアノ、コーラス、そしてすばらしいリズムアレンジ。きっちりとした統一感で仕上がり、しかもなんともいえない広がりで響きます。
この作品制作の後、細野氏は名作「泰安洋行」の録音に向かいます。まるで、人攫いのように音の異世界へ運んでいく、細野氏の「人界魔境」的マジック。製作での参加ではありますが、ここにすでに完成されています。
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