トータル カウリスマキ DVD-BOX (詳細)
アキ・カウリスマキ(監督)
「待ってました!」「これさえあれば、の宝物」
カール・ドライヤー傑作選 (詳細)
カール・テオドール・ドライヤー(監督), カール・ドライヤー(俳優)
「欲しいいい!!!」「欲しくてもレア過ぎて手が出ない」「俺も欲しい」
ミツバチのささやき / エル・スール ボーナス・ディスク付き スペシャルボックス (詳細)
ビクトル・エリセ(監督), アナ・トレント(俳優), イザベル・テリェリア(俳優), オメロ・アントヌッティ(俳優), ソンソレス・アラングレン(俳優)
「再販しろ!!!」「再販して下さい!!」「奇蹟のような映画」「お買い得セット」「吉報! 再販決定!」
都会のアリス (詳細)
ヴィム・ヴェンダース(監督), リューディガー・フォーグラー(俳優)
「おねがい!」「いいよ」「いい映画だから、再販してくれ!!!」「わたし的ヴェンダースの最高傑作」「素敵なロードムービー」
愛と哀しみのボレロ (詳細)
クロード・ルルーシュ(監督), ジェームズ・カーン(俳優), ロベール・オッセン(俳優)
「深い・・・」「音楽とダンスのサーガ」「戦後ヨーロッパの奇跡!」「ボレロは、人間愛の原点を示している!」「愛と哀しみのボレロ」
アレハンドロ・ホドロフスキー DVD デラックス BOX (詳細)
アレハンドロ・ホドロフスキー(監督), アクセル・ホドロフスキー(俳優)
「ファンドとリス、原点。カルトとなるでしょう。」「幼い頃の悪夢をもう1度」「マニア垂涎の......(?)」「なぜ2003年に?」「正直言いまして、」
モーリス restored version (詳細)
ジェームズ・アイボリー(監督), ヒュー・グラント(俳優), ジェームズ・ウィルビー(俳優)
「ぜひ、再販を」「繊細で美しい作品」「息をのむ映像美とベストマッチのBGM!」「純粋に生きるとはかくも難しい」「再販を強く希望します。」
クラッシュ (詳細)
デビッド・クローネンバーグ(監督), ジェームズ・スペイダー(俳優), ホリー・ハンター(俳優)
「本物」「クローネンバーグの中で一番に好きな作品」「主人公二人の愛を取り戻すための旅の物語」「見るものを消耗させる映画」「クローネンバーグしてます。」
蜘蛛女 (詳細)
ピーター・メダック(監督), レナ・オリン(俳優), ゲイリー・オールドマン(俳優), アナベラ・シオラ(俳優), ジュリエット・ルイス(俳優)
「ゲイリーの演技が秀逸!」「ネタバレ注意」「オールドマンばっかり触れられてるけど・・・」「ゲイリーファン必見」「なぜ名作にならなかったのか…不思議。」
ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ (詳細)
トム・ストッパード(監督), ゲイリー・オールドマン(俳優), ティム・ロス(俳優), リチャード・ドレイファス(俳優)
「着眼点が良い。」「脇役の良さ」「まずはハムレットを観なきゃ」
猫が行方不明 (詳細)
セドリック・クラピッシュ(監督), ギャランス・クラヴェル(俳優)
「サントラも絶対買いです!」「パリの日常・現実」「捜してみれば案外近くにいるかも」「待ってました、DVD☆」「監督を探せ!」
ハワーズ・エンド (詳細)
ジェームズ・アイヴォリー(監督), アンソニー・ホプキンス(俳優), ヴァネッサ・レッドグレーヴ(俳優), ヘレナ・ボナム・カーター(俳優), エマ・トンプソン(俳優)
「静かな美しさ、アイヴォリー・ワールド」「一瞬たりとも目が離せません」「イギリス人の家観と翻弄される運命」「文学を映像でみる楽しさを満喫させてくれる傑作」「感激の高画質です」
ロシュフォールの恋人たち (詳細)
ジャック・ドゥミ(監督), カトリーヌ・ドヌーブ(俳優), フランソワーズ・ドルレアック(俳優)
「最高,そして完璧の映画!」「ニュープリント版と英語版が見たい」「フランス製ミュージカルの魅力」「詩情あふれる美しい作品」「オープニングにまずはしびれろ!!」
アンナ (詳細)
ピエール・コラルニック(監督), アンナ・カリーナ(俳優), ジャン=クロード・ブリアリ(俳優), セルジュ・ゲンスブール(俳優), マリアンヌ・フェイスフル(俳優)
「マリアンヌ・フェイスフルがきれいすぎ!」「モチ最高!この感覚」「全然肩に力が入ってないミュージカル映画」
カミーユ・クローデル (詳細)
ブリュノ・ニュイッテン(監督), イザベル・アジャーニ(俳優), ジェラール・ドパルデュー(俳優), マドレーヌ・ロバンソン(俳優), アラン・キュニー(俳優)
「かなしい、物語」「素晴らしい映画」「求めても、求めても、」「泣きたい女性はどうぞ」「情熱」
ポゼッション (詳細)
アンジェイ・ズラウスキー(監督), イザベル・アジャーニ(俳優)
「悪魔」「観るの?やめた方がいいよ(ネタバレです)」「マイ.フェイバリット.ムービー」「女の狂気、乾燥した映像、ぬめぬめとした化け物」「セックスはとびきり素晴らしく、恐ろしい」
少女ムシェット (詳細)
ロベール・ブレッソン(監督), ナディヌ・ノルティエ(俳優)
「耳から離れない乾いた水音。ブレッソンの最高傑作。」「エンターテイナー・ブレッソン」
バルタザールどこへ行く (詳細)
ロベール・ブレッソン(監督), アンヌ・ビアゼムスキー(俳優)
「バラムのロバ」「嘆きの声」「サスペンス映画の傑作」「善悪を超える場所」
ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ (詳細)
セルジュ・ゲンズブール(監督), ジェーン・バーキン(俳優)
「やせっぽちジョニー」「いつまでも色あせないフランス映画の宝物」「お正月」「後味悪^^;」
ピクチャーブライド (詳細)
カヨ・マタノ・ハッタ(監督), 工藤夕貴(俳優), アキラ・タカヤマ(俳優), タムリン・トミタ(俳優)
「ハワイの日本人の歴史を知るきっかけに。」「美しい日本女性の物語」「カヨ・ハッタの渾身作」
インドシナ (詳細)
レジス・バルニエ(監督), カトリーヌ・ドヌーブ(俳優)
「「この世で最も素晴らしい芸術作品」」「凛としたフランス人母とベトナム人娘 どちらも素敵。」「愛娘ヴェトナムの不安な自立の物語」「たくましさの中に漂う気品」「見ごたえあり」
めぐり逢う朝 (詳細)
ジェラール・ドパルデュー(俳優), ミシェル・ブーケ(俳優), ギョーム・ドパルデュー(俳優), アラン・コルノー(俳優), ジャン・ルイ・リヴィ(俳優), パスカル・キャニール(俳優), イヴ・アンジェロ(俳優), ジョルディ・サヴァール(俳優), ジャン・ピエール・マリエル(俳優), アンヌ・プロシェ(俳優)
「矢張り古楽は素晴らしい」「映画芸術」
サム★サフィ (詳細)
クロード・シャブロル(俳優), ジャン・フランソワ・ロバン(俳優), ロジー・デ・パロマ(俳優), ミッシェル・プロペール(俳優), エドワード・マイヤースン(俳優), ラシェル・タボリ(俳優), ヴィルジニー・テヴネ(俳優), キザイア・ジョーンズ(俳優), オーレ・アッテカ(俳優), フィリップ・バートレット(俳優), ジャン・フランソワ・バルメール(俳優)
「おしゃれで前向き!」「大好きです!!」「超ポジティブ・ガールズムービー!」「かわいい」
アクエリアス (詳細)
ミケーレ・ソアビ(監督), デヴィッド・ブランドン(俳優), バーバラ・クピスティ(俳優), ドン・フィオレ(俳優)
「低予算映画の鏡。かなり怖いです。」「美しい・・・」「ただのホラーではありません」「映画自体は良いが」
司祭 (詳細)
アントニオ・バード(監督), ライナス・ローチ(俳優), トム・ウィルキンソン(俳優)
「神様は全てを愛してくれると思う。」「私はクリスチャンですが」「罪なき者は石を投げよ!!!」「切ない・・・」「なぜ?」
・「待ってました!」
存命の映画監督の中では、私はアキ・カウリスマキを最も愛している。しかしながら、そのあまりの地味さと知る人ぞ知るの知名度の低さから、ビデオやDVDが無く、とても寂しい思いをしていた。
こんなに愛しているというのに、「コントラクト・キラー」「浮き雲」「白い花びら」以外の作品については、それらを絶賛する映画評しか読んだことがなかった。アキ・カウリスマキを思うと、いつも泣けてきそうだった。だが、カンヌでグランプリを獲り、とうとうDVDも出た。今度は嬉しくて泣けてきそうである。
余談だが、カンヌでの授賞式の際、全くドレスアップせずにやってきて、舞台の上を熊のようにうろうろした挙げ句、マイクをトントンたたき、「フィンランドと自分にありがとう」とだけ言ったかと思うと、舞台進行の指示を完全に無視して、すたすた去ってしまった。
彼の作品は常に、貧乏だったりあまり幸福でなかったりする人間の方を向いている。カンヌ映画祭なんぞブルジョワのやることだ・・・と思ったかどうかは知らないけれど、私はそんなアキ・カウリスマキをますます愛している。
・「これさえあれば、の宝物」
一番好きなアキ・カウリスマキ監督の作品集。「マッチ工場の少女」や「真夜中の虹」や「愛しのタチアナ」などが、いつでも好きなときに見られるなんてまさに夢のよう。発売と同時に即購入しました。
私にとっては本当に一生ものの宝箱です。
本来これは是非いつでも欲しい人が手に入れられる状態にしておいて欲しいDVDです。「人生は捨てたもんじゃない。」監督の、時にブラックで、ほんのり暖かい世界感に触れられる至福の時間。フィンランドにも一度行ってみたいなぁ。
・「欲しいいい!!!」
高校生のときに教育テレビ(今はなき「世界名画劇場」)で観た「奇跡」!!!リヴァイバルのとき、映画館で2回観た「怒りの日」!!!(「奇跡」も、もちろんその時にまた観た)
とにかく欲しい!!しかし絶版!!
この会社は一刻も早く版権を手放して欲しい。「ジャンヌ」を出してる紀伊国屋からの再発売を心から願う!!
・「欲しくてもレア過ぎて手が出ない」
吸血鬼、裁かるゝジャンヌ見て、かなり衝撃受けました。映像作家としては素晴らしい。廃盤ならさっさと再販してほしいものだ。下らない作品の廉価版なんかいいからさ、こういう作品を出して欲しい。
・「俺も欲しい」
ドライヤー作品のほとんどが出ていないのは本当に恥ずべきことだ。
文化がここまで衰退してしまったのかと思う。 この空前絶後の映像作家を知らない多くの人々もきっと、これらの作品を観れば真の映画を感じることができるはずだ、これを知らずして死んでいくのはあまりにも悲しすぎる。
●ミツバチのささやき / エル・スール ボーナス・ディスク付き スペシャルボックス
・「再販しろ!!!」
どうか メーカー様!再販して頂けませんでしょうか?!
この作品を入手不可能のままでいるのは ある意味 名作映画ファンにとっては 犯罪ですよ
即刻 再販しなさい。
・「再販して下さい!!」
どちらも芸術作品。『ミツバチのささやき』の方が有名だとは思うが、その昔、『エル・スール』を偶然テレビで見て、死ぬほど飛行機が嫌いで海外旅行願望が全くない私が「スペインに行ってみたい…」としばらくうわ言を言っていた。どちらもレンタルで鑑賞出来る可能性はあるが、双方とも普通の映画ではないから、見て返す、というのをしたくないのだ。「所有」したい。とびきり美しい工芸品を自分のものにしたいという欲求と似ている。そう望んでいる映画好きは多いのではないか。という訳で、メーカー様、再販して下さい。かなり待ってたんですが、待ちくたびれました。
・「奇蹟のような映画」
みなさんがこれだけ書き込んでも、相変わらず出ていないのは、なにか版権等のよんどころなき理由があるのでしょうか?
もう20年以上前に大入り満員の映画館で立ち見で見たのが最初です。とくにあの少女の演技力にはあきれました。常に世の中のことを問い続けるかのような大きく見開かれた瞳がすばらしいです。何よりも観客をも自らの幼年時代の不可解な謎だらけの時に引き戻してくれる映画です。
フランケンシュタイン映画を見て、アナの生まれて初めての死に対する疑問が、いろいろな形で増幅されます。学校の人体模型の人形を組立るのはまさにフランケンシュタインの製造と通じるものなのでしょう。あるいは毒きのこを食べると死ぬという父の言葉。姉の死んだふり。みんなアナに死の意味を考えさせる出来事だったのでしょう。しかし彼女には死の意味はわからないままです。
夜、闇の中で目をつぶって、私はアナよと言えば、死んだ者も精霊になって彼女と友達になるのです。私たちにも死が「死」としての意味を持たない不思議なイメージで捕らえられた時期があったはずです。
アナ・トレントの演技といえない演技も含め、奇蹟のような映画です。
・「お買い得セット」
特典ディスクのインタビュー内容は通常版に収められているテキストと内容が被るものが多いし、映像的に工夫はなくてそれほど面白くないです。けどテキストにしたときにこぼれ落ちたニュアンスがたくさん汲み取れるので、エリセ監督に興味がある人にとってはたまらない特典でしょう。
外箱のデザインも最高にカッコ良くて、我が家ではしばらく人目のつくところに飾ってました(笑)ミツバチとエル・スールのDVDを持ってなかったらこのBOXでまとめて入手する方がいいでしょう。片一方買ったらどうせもう一方も欲しくなりますので。
・「吉報! 再販決定!」
11/29再販が決定したようです。紀伊国屋DVD販売サイトでは、すでに予約を受け付けています。オークションやマーケット・プレイスでの値段が急落するかと思われますが、くれぐれも焦って手をお出しになりませんよう。
・「おねがい!」
ほんとに、この映画、再販してくださいっっっ。
・「いいよ」
この映画はかなりよい。ほんといい映画。このままDVD再販されずに忘れ去られるのかな~。もったいない。くだらない映画のDVDを大量に生産するよりこーゆう映画のDVDこそ再販するのに尽力をつくしていただきたいそーゆう志のあるDVD販売会社の人はいないのかな?残念だな~
・「いい映画だから、再販してくれ!!!」
白黒で描かれる、物書きと見ず知らずの少女とのロードムービー。特別な展開はないが、なぜか最後の場面で胸がしめつけられた。とにかく、画面から雰囲気が出てる味のある映画です!
・「わたし的ヴェンダースの最高傑作」
わたしの見た映画の中で一番のお気に入りがこのヴィム・ヴェンダースの「都会のアリス」。アリス役を演じるのはイェラ・ロットレンダー、この映画では彼女がとにかくすばらしい。とにかくかわいすぎる。
ヴェンダースは様々な作品でひたすら“愛しき人間”を描く。
それは”ベルリン天使の詩”の天使であったり”ミリオンダラーホテル”のトムトムであったりするわけだが、とにかくヴェンダースの描く主人公達はは「こんなヤツおるか」くらい純粋極まりない。そして孤独である。
ここにもそれは健在、それはまさに映画のなせる業的な純粋さなのかもしれないが、映画を見るものにとっては確かに現実世界でも彼等に市民権を与えたいくらいにリアリティを感じさせてくれる。
NYからオランダそ㡊??てドイツ、ウ゛ェンダースお得意のロードムービー、そんな曖昧な展開の中でアリスとフィリップは確かに“なんとも言えない関係”を築いて行く。 お互いが不安で寂しい時、さっき知り合ったばかりのよく知らない人を信じたり頼ることは誰にでもあるだろう、恋人でもない、友達でもない、もしかしたらもう二度と会わないかもしれないけど、それでも大切な存在。曖昧なストーリーの中で自然に「人間て結構いいじゃないか」と、はっきり明確に思わせてくれる。
・「素敵なロードムービー」
冒頭の海辺のポラロイドとか・・・。
・「深い・・・」
意味深で、観る度に、深い。。 胸がいっぱいになった。
日本語の題名があまりにセンスない… フランス語の原題は les uns et les autres 「あっちもこっちも(の人たち)」 「それぞれの(人たち)」 「すべての 人たち」複数の意味を持つようです。これも深い。
緻密に張り巡らされた伏線、選曲の意味深さに、改めてクロード・ルルーシュの凄さを知る。
ときどき首をもたげる 戦争は必要悪?という思い。これを観てキレイに払拭された。実際のところ戦争の犠牲になるのは うちら庶民。そして戦う相手は愛すべき人間。
最後、チャリティコンサートでスーザンとパトリックのコーラスが 何語でもなく、「アー…」だけの理由が今になってわかった。
この映画がこんなに心に沁みるのは、生きとし生ける全ての人へのオマージュであるからだとわかった。
音楽は全ての人が享受でき、色んな想いを乗せて時空を超えて受け継がれていく。人間が発明したものの中で最も素晴らしいものじゃないかな…と思った。
・「音楽とダンスのサーガ」
フランス、アメリカ、ドイツ、ソビエト。音楽やダンスに関わる人々の親子3代にわたる一大サーガ。登場人物たちの幸せな結婚・夫婦生活を冒頭足早に紹介したあと、映画は哀しみの時代へと移行する。
第二次世界大戦の勃発によって、それぞれの夫婦は離ればなれになってしまう。収容所に送られる途中で子供を捨てる親子、楽団指揮者として戦地に派遣される者、そして当然のごとく戦争で夫を失う者。戦争によっていとも簡単に人と人の絆が引き裂かれていく間の音楽やダンスは、哀しみに沈む人々の<癒し>として描かれる。
しかし、この分断の歴史は皮肉なことに戦後も続くことになる。戦争というタガがはずれ自由を求め過ぎた人間は、精神的に分断を自ら深めていってしまうのだ。戦中はあんなにも帰りたがっていたマイ・ホームをまるで敬遠するように、登場人物たちは自殺未遂や離婚を繰り返す。何かを失った人間の<嘆き>が音楽やダンスとなって表現される。
この映画が優れているのは、同じ俳優が親と子を一人の俳優が演じており、登場人物が多いため人物相関がめちゃくちゃになるところを未然に防いでいる点だ。親と子、国と国の分断した人間の絆が、チャリティー・コンサートにおいて再び一つに結ばれていくシーンによって、観客の魂を揺さぶる感動的ラストに仕上がっている。それがたとえ一夜限りの幻想であったとしても。
・「戦後ヨーロッパの奇跡!」
エッフェル塔を背景に、ジョルジュ・ドンが『ボレロ』を踊るラストのシーン。
ゆったりとした三拍子で同じシークエンスを繰り返すこの音楽は、その直前の精神病院の庭のシーンからすでに始まっています。
同じ場所を行ったり来たりしている患者達が、まるで踊っているかのように見え、それは戦争と愛憎の悲喜劇を繰り返す人類の宿業の姿のようでもあります。映画は、その哀れな人間たちの魂を導く。観客と共に、あのラストシーンへと連れていく。
多数の登場人物たちの複雑な人生とジョルジュ・ドンの力強いバレエが、『ボレロ』の繰り返す旋律と相俟って、かつての敵味方の壁を越えて開催された赤十字・ユニセフのチャリティー・イベントの趣旨、その意味を極限にまで拡大してゆく。また、そのテレビ中継を見る人達のカットが素晴らしい!
「テレビを見ている人」をこんな風に撮った映画は他には無いと思う。
ボレロを踊っていた在りし日のソ連の少女は、老いた今も鉄のカーテンを越えられません。まだ冷戦時代でしたから・・。それでも、西側に亡命した息子の踊る姿を衛星生中継で観ることはできたんです!隣で優しい顔をしていたジェラルディン・チャップリンも忘れられない。
やっぱ、傑作は違うよ。
・「ボレロは、人間愛の原点を示している!」
あそこであれがなかったらこれはこうだった、とくよくよ悩むものだが、それらの人生の機微を大きなスケールで描ききった。第二次世界大戦を縦糸に、いくつかの家族の機微を横糸に、よく練られたストーリーだ。それぞれかなり有名な実在のモデルがあり、それを想像しながら見ていくのもまた面白い。
戦争の時代の閉塞感と、解放されたパリの華やかな自由さを対照的に描き、それらを超越した人間愛の原点を、バックに流れるボレロが示している。間違いなく傑作だ。
・「愛と哀しみのボレロ」
今までに見た映画の中でも本当にすばらしい作品です。戦前、戦中、戦後を通して繰り広げられる人間関係のつづれ織り、そして、最後にひとつになって、感動とクライマックスのうちに幕を閉じます。同じ役者さんが二世代を演じたりするのでちょっと、混乱するかもしれませんが、きれいな音楽とともに重みのある映画です。
・「ファンドとリス、原点。カルトとなるでしょう。」
とりあえずこのBOXにしかはいっていない「ファンドとリス」と「インタビュー」について書きます。
「ファンドとリス」は世紀末なんですが、唯一の楽園を求めて旅するという骨格を持った作品です。このような言い方をしなければならないのも、リスの純愛がかなりのウェイトを占めるからです。私見ですが唯一の楽園は、2人の間の愛情の中にあると思うのです。しかしファンド(男の方)がこのレベルへの到達を躊躇するんですね。なぜ?それがこの映画のさまざまな映像として、語られるのでここでは言及は避けます。二人の脳内に楽園は存在するのだと思うんですが。。。映画の舞台は原野で、世俗的なものを排除して作られてます。
旅の先々で出会う試練、人々は、この監督独自の聖書的な解釈ができないこ!ともないのですが、もしよろしければこのような観点で見ていただきたいと思います。映画自体は、若さ爆発の、ちょっとアバンギャルドですが、出演者の選考といい、シーンのエロさといい、決して有名なこの監督の作品に劣らないと思うのですが。。。マザコンも一つのトラウマになっているあたり、サンタサングレにつながるかな。
「インタビュー」は日本人のインタビューワー(各作品の特典と同じ人)が撮っているのである意味世界限定ですよ。くだらないことばかり言っているようでかなり重要なこといってます。さらに監督がある程度、作品としてまとまりがつくようにインタビューワーの言葉さえぎり、自分の意見を話すのは、どんな状況でも見ている人にある意味を伝えたいという、監督のやさしさと情熱だと思!います。特典としてついているのではなくBOX価格からすると特別に買うという状況なのでお勧めしにくいですが、タロットで人生も占えると思えば興味あるなら思い切って買うべし。「ファンドとリス」は以外と将来お宝になりそうですよ。
・「幼い頃の悪夢をもう1度」
中学生のとき、エル・トポ、ホーリーマウンテン、サンタ・サングレを見た。衝撃的なシーンがめじろおしで、2週間ほどはホドロフスキーワールドから抜けられず頭のなかで映画のシーンを始めから反すうしては、そのシーンの意味する所を考えていた。「シュールな詩を字面どおりに映像化するとこんな映画になるのかなあ」というのが当時無理に出した結論。
今回BOXで入手して映画を見返すと、各シーンに登場する動物や、タロットカードのような絵画にも暗喩がこめられていて、「象徴主義の絵画のようだ」と思った。映画の中に登場する宗教結社(?)や、企業のマークデザインも秀逸で、ホドロフスキーの芸術面での多才ぶりに感服。ホド世界がいやまします。
特典DVDのインタビューは、ホドロフスキーの多彩ぶりを見ることができ嬉しい反面、インタビュアーの詰めが弱いのが気になりますが、セットで購入することの支障にはなりません。
・「マニア垂涎の......(?)」
個人的には、”本当に長い間またされたけど、出てよかったな、見れてよかったな、あと、待っててよかったな”というのが素直な気持ちです。”ファンドとリス”とあのインタヴューでこの値段というのが高いか安いか、などということなど問題にならない、というのがファン気質というものなのではないかと。
あ、ただ、ファンドとリスは面白かったです。シーンごとの映像へのこだわり(グロく、そして美しい)や、シュールなタッチで書きなぐった私小説の様な展開、この監督が後に”エルートポ”、”ホーリーマウンテン”を作って行くことが自然な流れに感じられます。 あと、この映画をコッポラが所持していたというのも言われてみれば
面白いことで、そういえばかの”地獄の黙示録”で共産ゲリ!ラが体を白く塗りたくり、霧の中から出現したシーンなど、”ファンドとリス”を参考にしていたのかも、と思えてきます。 というわけで、ファンの方には黙っておすすめ!! というか、これで儲けて新作映画ををぜひ早く!とホドロフスキーにはお願いしたいところですね。
・「なぜ2003年に?」
なぜ2003年になって突然リリースされることになったのか?大いなる謎だが、長年待ちわびたファンは涙して歓喜するでしょうね。そしてこれからホドロフスキーに触れる人には最初の試練となるのでしょうね。なんか楽しいですね。ふふふ。。。でもね、ホドロフスキー映画には「見方」があるんですよ。
その見方を知っているのと知っていないのではかなり楽落差があると思うのですが、それもまあ「楽さ」(www。
・「正直言いまして、」
このDVDセットは見ていません。ただ、『エル・トポ』はビデオで、『ホーリー・マウンテン』は渋谷ユーロスペースで見ました。このDVDセットを購入するか迷ってるのですが、ヘア無修正版なのでしょうか?修正ありだと、わざわざ買う気にもなりません(汗)
・「ぜひ、再販を」
20年位前にテレビで見ました。眺めのいい部屋が大好きだったので、同じ原作者ということで見てみました。チャイコフスキーの切ない音楽。若き日のとても美しいヒュー・グラント(クライブ)。クライブからの告白、モーリスの戸惑い、そしてクライブからの突然の別れ、別れから立ち直れないモーリス。使用人との恋。イギリスの上流家庭と中流家庭の差。美しい衣装、調度品、屋敷、そしてイギリスの曇り空。何よりも、ヒュー・グラントの美しい顔立ちにほれ込んで今でも大好きです。私にとってはベストワンの作品です。特にヒューの現在のファンには見てほしい作品です。
だからぜひ再販してほしい作品です。
・「繊細で美しい作品」
10数年前、まだ高校生だった頃 友人のひとりがこちらのビデオを持っていたので拝見しました。同性愛というものに興味がなかったというか、どういうものかよく理解もできず軽い気持ちで見始めましたが、壮大で美しい風景や素敵な音楽に引き込まれてしまいました。とにかくすべてが美しく、とても繊細な世界でした。
ラストはちょっと切なく、なんともいえない気持ちになりましたが人を愛することの切なさや素晴らしさ、気持ちを貫き通すことの難しさは同性だろうと異性だろうと、いつの時代でも変わらないものなのだということを一番に感じました。現在は時代背景も変わっており、同性愛というものの捉え方もずいぶん変化している事を感じます。今はDVDでこの作品が楽しめるのでいいですね。観終わってしばらく余韻に浸ってしまう作品です。
・「息をのむ映像美とベストマッチのBGM!」
ジェイムズ・アイボリー監督ならではの、みずみずしさの際立つ美しい映像、切なさが残るストーリー。それを盛り上げる、ドラマチックなBGM。見終わって思わず至福のため息が。イギリス系のピリオド・ドラマ(「時代劇」)としては秀逸。正統派の英国俳優、ヒュー・グラントやルパート・グレイヴス、ジェイムズ・ウィルビィがケンブリッジ大学とイギリス郊外を舞台に繰り広げるドラマは、とかくホモセクシュアリティのトピックが注目されがち。しかし、真のテーマは、他者を、「生涯の友」を求めずにいられない人間の性や、愛を貫く勇気。必見です。ちなみに、ディープな鑑賞が好きな方には原作とサントラもおすすめ。美と感動の世界にひたれます。
・「純粋に生きるとはかくも難しい」
閉塞感の漂うシチュエーションでありながら、僅かな隙間を縫うように出現する自由な感情。抑圧された性はまさに人間社会そのものだと感じます。美しくもはかないとは、この映画の為にあるような言葉ではないでしょうか?プラトニックかセックスか。いずれにせよどちらも愛の表現です。ギリギリの線の上を許されざる愛へ傾きながら歩いていく青年の姿は、観ていて心乱されます。十年近く前に観た映画ですが最近観直し、更に心乱されました。
・「再販を強く希望します。」
きれいな映画でした。隅々まで、気を配られていて、視覚、聴覚すべてにおいて、美しい映画だと思いました。フォースターの原作をキャストも含めて、忠実に描いていると思いました。印象に強く残っているのは、ピクニックの場面と最後のクライブの回想のなかでモーリスが手を振って去っていく姿です。二つの場面とも、二度と戻ることのできない人生の一番幸せなその時が、幸せにふさわしいあふれる光の中に輝やいています。若さも、完全な幸せも、長く続くことがないからこそ、美しいのですね。その美しさを少しでも手元で眺めていたいので、再販を希望します。
・「本物」
クローネンバーグのねっちょりした空気観が見事に昇華された1本。出てくるのは誰がなんと言おうと見事な「変態さん」な訳だが「変態さん」は判り易く「変態さん」ではなく普通の顔をして周りを侵食していくからこそ「変態さん」なのである。
したり顔で語るなかれ。そう簡単に判られてたまるか。そんな変態さんの意地が情熱が爆発しているような作品。
いや、面白いですよ。「大人」にはね。
・「クローネンバーグの中で一番に好きな作品」
クローネンバーグの中で一番に好きな作品です。個人的には、この監督の資質が最も端的に現れている作品だと思っています。この作品の、映像、音楽、音、・・・ そこから醸しだされる、その独特のぬめり感(?)は、他の、誰の、作品にも無い、得難い魅力に満ち満ちています。大量のクルマの流れるハイウェイの光景、その光景をみつめるシーン、メタリックなギブスの質感、洗車場でのシーン、その機械の音と、ブラシの擦過音、都市部の夕闇の色、朝もやの空気感、・・・ それらに、囚われてしまった者と、逃げ出してしまった者、どちらが不幸で、どちらが幸福なのでしょうか。
・「主人公二人の愛を取り戻すための旅の物語」
まずこの映画を完成させたクローネンバーグのチャレンジ精神と、俳優陣に拍手です。
確かに賛否両論はあると思いますが、性的な描写や道徳観念からこういう映画は許せないと思う人は、最初からわざわざ見ない方が良いと思います。私はカークラッシュで性的興奮を覚えるとか、どうとかそんな事に一切興味はありませんが、全てのエモーショナルな部分を取り払ったストーリーに圧倒されました。
今年アカデミー賞を取った同タイトル(マット・ディロンやサンドラ・ブロックなどが出演している)の映画がありますが、比べ物にならないくらいこの映画は衝撃的だと思います。
クローネンバーグのコメントに「確かにこの作品は、万人向けとはいえないでしょう。しかし、観る人たちの精神にゆっくりと間接的に作用する筈です。観客の皆さんは、最後の最後で主人公の二人が実は愛を取り戻すための旅を続けていたことを知るのです。」とありました。
まさしくその通りだと思います。
・「見るものを消耗させる映画」
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・「クローネンバーグしてます。」
子供とは観る事は出来ませんが。本能と云うか?脳を突き刺す刺激がありました。
●蜘蛛女
・「ゲイリーの演技が秀逸!」
ゲイリーオールドマンが演じる主人公はマフィアに情報を売っている汚職刑事。結婚しているにもかかわらず愛人を持ち、金と色におぼれている主人公がある日、レナオリン演じる女マフィアを護送することから その女の“蜘蛛の糸”にからまっていく…
悪い事と知りながらズルズルと抜けられず、次第に良心の呵責が薄れていく人間の弱さ、
深みにハマった後、ようやくその事に気付き、必死になって逃れようともがく様子、ラストの主人公の切なすぎる結末をゲイリーオールドマンが秀逸なる演技力で魅せます!
・「ネタバレ注意」
ストーリーとしてはよくある「転落もの」で、先が読めるんだけど、それでも怖い作品です。全ての出演者の演技が素晴らしく、めちゃくちゃ迫力あります。10年前に観ただけだけど、今でも細かく思い出せるぐらいです。G.オールドマンの作品としても「レオン」と並んで双璧じゃないか?ジュリエット・ルイスやらトム・ウェイツまでばっちりはまってます。レナ・オリン半端じゃない悪女ぶりは夢に出てきそうなほど、すんげぇ怖い。
・「オールドマンばっかり触れられてるけど・・・」
オールドマンの喰われ演技が素晴らしい事は皆さんの言う通り言うまでもありませんが、にしたってレナオリンかっこ良すぎです!二人とも素晴らしい役者魂。でも最近のレナオリンは目立たない役(脇役でただのオバサンみたいな)ばっかりでかなりもったいない。多分今までの戦略ミスか離婚のせいか・・・。実力は絶対ぜ~ったいあるのに。こんな怖い役ばっかじゃなくても素敵なオリン様を見られる日を願っております。だから誰かキャスティングしてくれぇ~。
・「ゲイリーファン必見」
B級の傑作。冒頭の、身のこなし、表情、ヘアスタイルまで軽薄低俗な主人公が追いつめられて、同じ人物とは思えないほど変容していく。ジェットコースターのように変わっていくオールドマンの演技が見事。チープな音楽のかぶせ方もぞくぞくする。ラストのオールドマンの涙はストーリー展開とは無関係に人間の喪失感の表現としてあまりにもリアルで絶望感がこちらまで伝染するようで怖い。
・「なぜ名作にならなかったのか…不思議。」
女マフィアに翻弄され堕ちていく悪徳警官。ストーリーや設定に斬新さはないものの、主演二人の怪演といったら!演じるのはレナ・オリンとゲイリー・オールドマン。名優とはこうゆう人の事を言うのでしょう。そこらのアイドルやモデルあがりの“自称・俳優”が気軽にアクターなどと名乗ってはいけない大迫力の演技対決。見て損は絶対しません!
・「着眼点が良い。」
ハムレットに出てくる脇役二人にスポットを当てた、言うならそう番外編。
ハムレットを少なくても二回は観た人、ハムレットについてかなりの予備知識がある人意外は観ない事をお奨めします。
その着眼点と脚本と演出が素晴らしい。演技も良い。私はかなり好きです。この作品。
「ハムレットを知らん人、予備知識の無い人は楽しめない」という以外の欠点らしい欠点ないかな。
★五つ。
・「脇役の良さ」
この映画を観て、電話を発明したベルと言う人と、その発明をベルよりも早くしていたのに、証明するのが一歩遅かった人の話しを思い出しました。この題名にある、ローゼンクランツとギルデンスターンという物凄い名前にも、表舞台にたつ有名な人よりも、凝った名前にわざとしてあるのだと思います。この話しでは、裏側にいる人、みんな何かを常に発見しているけど、素どおりしているといった、もどかしい感じが、たんたんと画かれています。 観て良かったと思う一作でした。
・「まずはハムレットを観なきゃ」
ハムレットに関する知識なく鑑賞するのはまずいね。ゲイリー・オールドマン とティム・ロスが出てるから飽きないかなと思ったんだけど、思いっきり退屈でした。しょうがないと言えば、しょうがないんだけど。
結局、ハムレットを知らないので、何の話か全くわからず進み、早送り対応。分かってる方にはたまらない作品のようだけど、自分にはそもそも場違いのような気がします。今振り返っても、彼ら二人に何が起こっていたのかよくわからん。
・「サントラも絶対買いです!」
フランス(特にパリ)に対して、オシャレなイメージを抱きがちな私たちですが、この映画に出てくる人はみんな地味で濃いキャラクター。パリの町並みも、きらびやかな夜景やオシャレなカフェなどは一切なく、古さと新しさが入り混じった下町の風景が淡々と映し出されています。ヒロインの女の子、やせっぽちで顔色が悪くて、仕事も恋愛も行き詰って・・・なんだか自分に重ねてしまう人多そうです・・。行方不明になった猫を探す主人公が、いろいろな壁にぶつかりながら自分探しをして、最後はハッピーエンド。観終わったあとはすがすがしい気持ちにさせてくれるそんな映画です。
・「パリの日常・現実」
何回見ても飽きない映画。何気ない日常をコミカルに、魅力的に描くことでは右に出るもののいないクラピッシュ監督。今までのフランス映画に持っていた「アンニュイ→眠くなる」のイメージを見事に打ち破ってくれた作品。ユーモアの点では、どこの国の作品よりピカイチだと思う。
主人公って誰だっけ?と思うほど、出てくる登場人物全員が強烈な個性を持っている。監督はユーモアのツボをよく心得ている。何気ない会話なんだけど笑える・・というシーンが盛りだくさん!しかも音楽も雰囲気もクール。
主人公は猫を探す課程で、なかなかうまくいかない恋愛や仕事に直面していく。あまりにも身近なシチュエーションに、ぐっと感情移入してしまう。恋愛で傷つくことを恐れるあまり、ゲイと生活する主人公。しかしそのルームメイトにもしっかり恋人がいて、さらに孤独を感じざるをえない。何もかも思うようにいかない、そんな渦中にある時のもやもやとした気持ち・・・をラストシーンで爽やかに、そして胸が熱くなるような結末で締めくくってくれる。
パリでの生活を考えている人も、この映画はかなり参考になるのでは?ちなみに、サントラも最高!
・「捜してみれば案外近くにいるかも」
迷い猫(グリグリ)を探しているうちに、なぜ自分には恋人がいないんだろうと考え始めるメーク・アップ・アーティストのクロエが主人公。
クロエは慢性的冴えないオーラを放っているがあまり自覚がない。このことは映画を観る側にはすぐに感じ取れて、(もとはそう悪くはないんだから、もうちょっと)という感覚にとらわれる。そのマイナスオーラをゲイの同居人ミシェルが代弁してくれるが、不慣れなスカート、方向を失った感覚が、孤独なおばあちゃん達、ナンパ男、レズ、ちょっとカンベンしてキャラのジャメルなどを引き寄せてしまう。仕事場でもセンスのないコーディネーターに一方的に負けてしまうクロエ。
クロエが(身近なところで妥協すれば案外・・・)という発想をもったり、みっともないけれど恋人募集の広告を出して、今の恋人を見つけたんだと話す美人モデルに会ったりなど、この映画は幸せをつかんだ人(幸せそうに見える人)がどうやってそれを手に入れたかがすぐ隣に感じられて共感できます。
全体に可愛いので、特に若い女性にお勧めします。
・「待ってました、DVD☆」
パリ11区・バスティーユ界隈。下町の古い建物と、建設中の近代的なビルたちが混在する街。昔かたぎの個性あふれる住人たちと、「おしゃれ」に敏感な若者たち。そんな風景に合わせるかのように、クラシックからロック、サルサまで、様々な年代・ジャンルの音楽が流れてくる。
ヴァカンス後にいなくなった、
かわいい、かわいい愛猫を探す女の子を通して描かれる「素顔の」パリ。ひょっとしたら日本のどこかの街でもみられるような、日常の些細なやり取りにユーモアが感じられる。特に映画の中でもかなりの個性を放つマダム・ルネは最高!
個人的には、女の子が塔の上から愛猫の名前を叫ぶシーンが印象的。
・「監督を探せ!」
監督セドリック・クラピッシュは、全ての作品に本人がチョイ役で出演していて、それがまた静かな笑いを誘います。髪の毛がちょっと少なく不精髭の方を見つけたらそれが監督です。本当に全ての作品に、お見事と言わんばかりの小業が利いているので何度見ても飽きないですが、特にこの作品には心を奪われてしまいます。
・「静かな美しさ、アイヴォリー・ワールド」
オープニングの美しいピアノの調べ…ウィルコックス夫人のドレスの衣擦れの音…ここからすでに画面にひき付けられてしまう。美しい映画である。それにも増して上品。若い頃には静かな内容にこんなに感動しただろうか?人生を積み重ねてみれば、より心に響くように感じる登場人物の台詞の数々。私自身はこの映画でエマ・トンプソンのファンになった。彼女は原作のマーガレット役にぴったりだと思う。夫の過去の不貞を知り、マーガレットが激しく泣き崩れるシーン(このシーンは原作にはなかった様に思うが…?)や駅のシーン、クリの木の話など印象に残る。美しい映像はレナード・バストが迷い歩く森の中の紫色(青?)の「つりがね草」の群生の場面にも現われている。字幕には「つりがね草」とあり、ラベンダーかと思って図鑑でも調べたが違っていた。(どなたかも仰っているように、これはイギリスの森の中で良く見られるブルーベルの群生だった。)ここはいつ観ても美しいシーンである。何度も観たい映画はそうありはしないが、私にとって「ハワーズエンド」はそのナンバーワンに挙げられるかも知れない。
・「一瞬たりとも目が離せません」
一時期、イギリス映画ばかり見ていた。特に、ジェイムズ・アイヴォリー監督作品はどれもすばらしいものばかりである。ブルーベル(野生のヒヤシンスの仲間だと思うのだが)の群生する森を、レナードが彷徨うシーンをもう一度見たくてDVDを買うことにした。そのシーンはもちろん、古いハワーズ・エンド邸とその周りの風景、ウィルコックス家の家具、インテリア、壁一面の絵画、よく手入れされた緑の絨毯や大木に咲き乱れる花、イギリスらしい野の花が所々に織り込まれ、スローモーションで観たいくらい全てが美しく、格調高い映画である。ハワーズ・エンドの呪いとも思える殺人事件が起きてしまうのだが、それほど怖いシーンではなく、穏やかなハッピーエンドとも言えるので、何度でも観たい映画のひとつになった。 映像と同様に音楽もすばらしく、「モーリス」と同じ、リチャード・ロビンスが手がけている。作品中、象徴的にベートーベンの「運命」が流れるのだが、レンの「頭痛」と、汽車の「騒音」と、「運命」とを重ね合わせるテクニックは凄いと思った。こういう良質の作品を観てしまうと、同じテーマ曲を流すだけのTVドラマが安っぽく見えてしまうのが悲しい。
・「イギリス人の家観と翻弄される運命」
イギリス人は自分の家を持ちたがり、家をすごく大事にする、古ければ古いほど価値がある、ということを、イギリス留学中に聴いたことを思い出しました。そういう、イギリス人の家に対する執着というのは、お天気が悪い日が多いイギリスでは、家の中で過ごさねばならない日が多いからかもしれません。家は心地良いようにいろいろと工夫し、改装したり、調度品を置いたりと、手がかけられているのが一般的です。
・「文学を映像でみる楽しさを満喫させてくれる傑作」
複雑でありながらシンプル、崇高にして世俗的、夢みるようでいながら現実的、というイギリス文化の多彩な要素を、かなりコミカルに描いた傑作だと感じます。そして映像の気高いほどの美しさよ!ブルーベルのシーンには、まるで金脈を掘り当てた人のようにぞくぞくしました。 ところがこのお話はそう易々と見る人をほろ酔い加減のままにはしておかない。絶妙なペースでお話は進み、あっ、と思うような展開へと進んでいく。この意外性もまたこの作品の魅力であると思います。 俳優たちのアンサンブルが素晴らしい。ホプキンス、トンプソン、カーターはもちろんですが、早々と姿を消してしまうウイルコックス夫人を演じたヴァネッサ・レッドグレーブの存在感にはため息が出ます。音楽のようなその英語をもっと聞いていたかった。夫人はハワーズ・エンドを自分の分身と考えていたのでしょう。だからいちばん愛してくれる人に残したかった。彼女が書いた書き付けは燃やされてしまったけれど、結局はその思い通りになったのですね。亡くなってからも存在感を感じさせる役どころに、レッドグレーブはぴったりでした。 これは一回見るだけの映画ではないようです。DVDの棚の中でも、特等席において、何度も楽しむ作品だと思います。
・「感激の高画質です」
誰がなんと言おうとジェームズ・アイボリーの最高傑作はこれだと思っている。怠惰に見流していると感じられないかもしれないが、この映画には「映像の美しい息づかい」ともいうべき、繊細なリズムが横溢していて、それが見事にドラマと溶融し合っている。つまり文学作品の映画化なのに、極めて映画的に、映像でドラマを語らせることに成功している数少ない作品になっているのだ。だからもう何回も繰り返し見ているが、一向に飽きることがない不思議な映画だ。その命ともいうべき映像で、これまでに日本でソフト化されたもの(VHS、ワイドLD等)にはまとものな商品がなくて、実はこのDVDも恐る恐る購入したのだが、これは大正解の高画質ソフトになっている。とりわけ、この映画の白眉ともいうべき、主人公姉妹の妹と惹かれ合う青年が夜のラベンダー畑を彷徨うシーンで、暗闇に浮かぶ幻惑的なラベンダー色が復活していることは感激だった。
・「最高,そして完璧の映画!」
私が今まで見た中で一番好きな映画です。とにかくすべてにおいて完璧だと言えます。衣装,美術,演技,音楽,セット,ダンス,俳優どれをとっても必ず満足できると思います。フランス映画に期待できるのは,アメリカ映画などよりも,より日本映画に似ていて,感情の細かさがよくでているところです。
つまり,映画を観ている人中心なので,すべて思いを演技せず,観客に気持ちを考えさせてくれる部分をより与え,感情移入の仕方がうまいのです。だから,外国映画はちょっと…という人でもすんなり見やすいと思います。
かつて世界で一番美しい美人姉妹俳優といわれた二人が出演し,そうそうたるメンバーにより製作されている,すれ違いのちょっとせつなく,おしゃれでかわいらしい感じの映画です。音楽は今,車の宣伝でよく耳にするので知っている人は多いのではないでしょうか。この映画の存在も知らないような人たちもぜひ見てください。
お気に入りのひとつになるんじゃないかな?私は出来れば星10個にしたい!
・「ニュープリント版と英語版が見たい」
一番好きな映画はと聞かれれば,迷うことなくこの作品を選びます。テンポの良い音楽とパステルカラーの色彩、アメリカ映画にないフランスのエスプリが香る名品です。たわいのない物語の奥に潜むジャック・ドゥミ独特の運命的人生論は、一度見ただけでは分かりません。生きる歓びが画面一杯に広がりながら、観る者の心に不思議な哀愁を感じさせるのはなぜでしょうか?それは人間の幸福感というものが、いかにはかなく、とらえどころがない証であり、それを追い求めることこそが、人間の運命なのでしょう。この映画、公開当時、フランス語版の他に、歌もセリフもすべて英語で撮影された英語版があり、70年代にリバイバルされたのを見た人は、このバージョンを見ているはずで、これもなかなか捨てがたい。同じ演劇の芝居を何度も見たときのように、同じ映画でありながら、2度撮影している場面があり、フランス版と明らかに役者の演技が違う部分があるのです。すごく不思議だと思いませんか?この英語版を見たいです。
また今日本で発売されているソフトは、フィルムの状態が悪く、数年前に亡き夫のジャック・ドゥミのこの作品を、妻であるアニュエス・ヴァルダが、見事な修復バージョンで復活させました。フランスやアメリカのソフトでは、この修復版が発売されています。見比べるとその色彩は雲泥の差です。街の広場の噴水に青い絵の具を入れたというベルナール・エヴァンの美術が素晴らしい。ちなみに現在日本で売られている「シェルブールの雨傘」は、ヴァルダによる修復版が発売されています。この両方のバージョン、ぜひぜひ日本でも復活させてほしいものです。
・「フランス製ミュージカルの魅力」
ミュージカルといえばアメリカが一般的ですが、わたしにとってのナンバーワン・ミュージカルといえば、迷いなくこのフランス製ミュージカルを挙げます。 衣装・セット・音楽等におけるセンスの良さというのか洒落た感じというのは、アメリカ作品には無いものだと思います。
歌唱については、ダニエル・ダリュウ以外の俳優は別の歌手が吹替をしているのですが、歌手の声質が俳優のものと見事に一致していて違和感は全くないし、何よりどの歌手も歌唱技術が素晴らしいです。ミシェル・ルグランの楽曲の良さももちろんですが、歌手陣もきっと一流なのでしょう。わたしはサウンド・トラックも購入しましたが、よくそれを聴いています。ジャズが好きな方なら、音楽のみでも楽しめると思います。
・「詩情あふれる美しい作品」
「ロシュフォールの恋人たち」は、詩情あふれるとても美しい作品だと思いました。
恋・夢・自由(liberte)との出合いを、ミシェル・ルグランの美しい楽曲で綴り、ドラジェのお菓子のような色をした街並みの・ロシュフォール(この映画の撮影のために街の建造物をペイントしたのだとか)でめぐり逢うというもの・・・。また、ドヌーヴ・ドルレアックの姉妹は、ロシュフォールの街に舞い落ちた花びらのようで、絵画的な彩りを添えていたのも魅力のひとつといえますね。
個人的には、ロシュフォールの街の公園の中にあるガラス張りのモダンなカフェ(姉妹のママン=ダニエル・ダリューのお店)に、私も立ち寄ってみたくなりました。(笑)(現存しているのだそうです)
「ロシュフォールの恋人たち」は、“明日、出合うべき素敵なものや時間”を、ゆっくりと思い起こしてみたくなるような、そんなとても素敵な作品です。
・「オープニングにまずはしびれろ!!」
一時、車のCMで大量オンエアされていたので、このオープニング曲を知っている人はかなりいるかと思いますが、問題はCMで流れていた部分の後。その先を聴いてびっくりしたのを今でもよーく覚えています。とりあえずミュージカル映画なので、この曲に合わせた映像とのtoo muchさ。映画開始約5分で確実にノックアウトです。このオープニングを見るだけでも一見の価値ある映画です。
●アンナ
・「マリアンヌ・フェイスフルがきれいすぎ!」
1966年のフランス映画なのに、全く古さを感じさせない映画です。60年代を思わせるようなカラフルなファッションや、セルジュ・ゲンスブールによる音楽が頻繁に出てくるなど、ミュージカルに近いと思います。そのためストーリーを楽しむというより、音楽や映像を楽しむという感じですが、音楽が良いので何度も観てしまいます。特に、当時ミック・ジャガーと付き合っていたマリアンヌ・フェイスフルが一曲披露する場面があり、彼女の容姿や歌声はキレイすぎてため息が出るほどで、一見の価値ありです。
・「モチ最高!この感覚」
フランスって国はすごい。国営放送が初めてのカラー映像をサービスしたのがこの作品とはね。物語はシンプルだが、その流れる音楽がさすがはセルジュ・ゲンスブール様、敬服します。さらにファッションも奇抜で面白い。フランスの海はいいですねー、ラメール。
・「全然肩に力が入ってないミュージカル映画」
アンナ・カリーナファンはもちろんのこと、ゲンズブールファンも必見のフレンチミュージカル。あれ、この歌って・・・って思うこと間違いなしです。アンナを初め、登場人物のファッションもぜひ注目!
ちなみに、ミュージカル映画とは言え、そこはフランス人、結構だらだらって感じで妙に普通に歌ってるので、見ているほうも全然疲れなくていいかも。
・「かなしい、物語」
こんなに哀しいお話が、実話だというから泣けてくる。偶然このビデオを借りて見て、何年か前に、カミーユ・クローデル展に行ってきた。あんな想いをしながら、作品をつくっていたんだと思うと、とってもせつなくなった。
本当にかなしいお話ですが、大好きな話です。「考える人」なんて作っているけれど、ロダン、お前が考えろよ、そういう感じです。
・「素晴らしい映画」
素晴らしい、の一言に尽きます。イザベル・アジャーニ最高!カミーユがなぜあんな一生を送らなければならなかったのか。狂気がつのり、自分が作った作品を次々と壊す場面、最後、弟のポール・クローデルに「私はなぜこんなところにいるの」と切ない文章を送る場面など。当時の女性が置かれた状況、彼女自身はきっと最後まで「意識は明晰」だったんだろうな、と思うと、なにも言葉がありません。そういえば日本にも「智恵子」さんがいらっしゃいました。
・「求めても、求めても、」
先日幸運にもカミーユ・クローデルの作品を鑑賞する機会に恵まれ、古いVHSを引っぱり出してきて見直した。
作品から、そして映画から感じられたのは、何かを狂おしいほどに求めるカミーユの姿だった。カミーユがロダンに求めたもの(男女の愛だったり、彫刻の技術だったり、作品のためのインスピレーションだったり)を、ロダンは最初与え、また与えることに喜びを見出したが、次第に疲労していく。求める気持ちが強すぎると、結末は破綻しかないのだろうか。決して自分にはできないし、したくない生き方だけど、あんなにも何かを求めて何かに執着できるのは、ある意味うらやましい。
イザベル・アジャーニは、この手の愛に狂って破滅する役がまさにはまり役。この映画が好きだったら、トリュフォーの「アデルの恋の物語」もお勧め。
・「泣きたい女性はどうぞ」
ずいぶん前に、一人の部屋で泣きながら観ました。こんなに悲しくて悔しくて切なくて・・・・・・主人公に同情と共感を感じ、画面を食い入るようにみていました。彼女の才能は、あまりにロダンだった・・・・・・のでしょうか。愛する思いが強すぎたのでしょうか、ラストの実際のカミーユが悲しすぎます。
・「情熱」
7年ぶりのパリ行きが決まった。カミーユの作品は、ルーブルの彫刻群 ロダンの作品横に展示されているまだ足を運んだことがないロダン美術館に行って、ひっそりと2人の情熱の残り香などを楽しみたい私だが・・きっと友にフォーブルサントノレ引き回しの刑にあうんだろぅな(泣)ww
・「悪魔」
この作品の過激性から言って、再発されないかもしれません。今のうちに購入することをお勧めします。ホラーと言うより、人間崩壊ドラマの傑作です。悪魔が本当にいるのか、人間が悪魔を作り出しているのか、見る者が答えを出す映画かもしれません。ベルリンの街が不気味な荒野に見えるのが素晴らしい!
・「観るの?やめた方がいいよ(ネタバレです)」
いやぁ、あのバケモンは見終わって一月は忘れられなかったですね。映画史上最悪の怖さ、グロさ。正視に耐えないおぞましさ。エイリアンも怖かったけどもっと、何か無意識界に働きかけてくるような気持ち悪さでした。
清楚で悲しげな美人女優アジャーニの狂気の演技(演技か地のままか?)も怖かったが、なにしろあんなバケモンが出てくるなんて聞いてなかったから、前半は例によって女と男の愛の不毛でも表現しようとした、ひと昔前のテーマの映画だと思っていたのに、なんの予告もないままあんなのが出てくるんだもの。高尚なテーマなんてどこかへぶっとんでしまいましたね。なんのアレゴリーなんだろう?性欲?人間の心?なんか、そういった言葉にできる「のどかな」比喩なんかではないのかもしれません。
ベルリンの壁が頻繁に出てくることや、最後の戦争を暗示する終わり方などで、人と人の関係の不可能性を出しているのだとしても、なんだか釈然としない、まだまだ不可解な映画です。もう一度観るとまた違う発見があるのは間違いありません。しかし、なにしろもう一度見ようという気が起きません。映画は見たいが、あのバケモンをもう一度観て、また1ヶ月忘れられなくなるのはゴメンです。
ただ、これだけ忘れられない映画ですので、星は5つとさせていただきます。
・「マイ.フェイバリット.ムービー」
まず 主人公の男はジュラシックパークの主役のあのオヤジさんである。どんな役でも断らないこの男こそ本物のハリウッドスーパースターだと言える。一方逆に仕事を選ぶイザベルは僕のフェイバリット女優の10傑に間違いなく入る人ですが、CDを1枚出していて、それは余計だと思いました。 映像は白で統一されていて素晴らしい色彩感覚を持っています タルコフスキーのサクリファイスに通じる、カラーなのにモノトーンの様な色使いを好む監督なんですかね。 この映画は感覚で見るものなので考えてはいけません 考えると良さがわからず駄作になってしまうので十分気をつけてください。たぶんですけど、ラストの15分は監督も自分で何をやっているか解らなくなっている節があります。 登場人物全てが己の演技を武器に戦い合っている様にハイテンションです(エイリアンの腰つきも本物でした。)
・「女の狂気、乾燥した映像、ぬめぬめとした化け物」
イザベル・アジャーニという女優は、天が二物を与えた希有な女優だろう。美貌のみならず、演技の才能も兼ね備えている。普通、美人女優は大根役者だったり、演技が鼻につくものだが、彼女はそんな偏見を見事に裏切る。過去の作品「殺意の夏」の狂気の演技ですでに定評が有るが、本作などまさにその真骨頂だろう。目の色からして普通ではない迫真の演技は、いかにも西ドイツの舞台らしく、無機質で乾燥した様なトーンの映像もあいまって、この異様な世界にリアリティを裏打ちしている。「間男」の正体も無気味だが、それよりもアジャーニの存在感の方がよっぽど怖~い。彼女の狂気は、ステレオタイプのそれでは無く、なにか生理的な狂気をおもわせるからコワイ。ミルクを振りまく狂態、「おこり」を起こした様な演技など、何かが取り憑いた様にイッちゃってます。怪物やSFXではなく、演技で怖がらせるホラー映画は、本作くらいのものではないのだろうか。ありきたりのホラーに食傷したあなたには是非。
・「セックスはとびきり素晴らしく、恐ろしい」
性の問題は誰も避けては通れない。マスターベーションを経て、他者との性行為へとほぼすべての人が向かう。その快楽にはほとんどの人が逆らえないだろう。ただ、大部分の人間は社会的な立場や各々の安息な生活を壊してしまうほど、セックスに耽溺することはない。ほどほどに折り合いをつけ、家庭や友人との暖かだが平凡な日常を生きるものだ。しかし、すべてを失ってもよいほどの圧倒的な快楽を経験したら?それまでの人生のプライオリティが壊れるほどの衝動に突き動かされたりしたら?この映画にはそのすべてが描かれる。イザベル・アジャーニ演じる主人公を、そしてこの映画を観て、人には逃れられない魅惑が存在するのだと知るかもしれない。
ほとばしるエネルギーの奔流が全編を貫く大力作。これほど生々しく凄まじいフィクション映像の存在自体に驚愕する。
・「耳から離れない乾いた水音。ブレッソンの最高傑作。」
初めて観たときにラストに強い衝撃を受け、その後何度も名画座で観ました。個人的にはブレッソンの最高傑作だと思っています。この映画で一番印象に残ったのは、やはりラストなのですが、それは映像よりむしろ音でした。“水音(みずおと)”です。映画館はこの作品の上映の時はいつも空いていました。そのうちこの作品の日本での上映権が切れて、この乾いた“水音”だけが耳に残りました。多分10年以上の上映権切れの期間があったでしょう。まさか復活してDVDになるとは思ってもみませんでした。外国映画に携わる人々が商業的立場だけで動いているのではないということを感じます。名画座で併映されていた「白夜」の方はまだ復活していないみたいですが、これも良い作品でした。
・「エンターテイナー・ブレッソン」
ドタバタ喜劇、『公共問題』なんて作品からキャリアを初めていたブレッソン。ブレッソンのユーモアセンスにも注目したいです。俳優たちに笑わせるつもりはないのだろうけど、でもどこかおかしい。カウリスマキの映画に出てくる仏頂面の男女を観るときみたいに心躍ります。森の番人のマチューなんて、まさに。白黒映画最後の作品として、完全に脂がのりきった、本当に一秒も退屈させない傑作ですね。売り切れる前に買いましょう。
・「バラムのロバ」
監督ロベール・ブレッソンの言葉。「私のこの映画は、聖書のような調子を持っているかもしれない。 私はバラムの雌ロバのことを想起していた。 主人が鞭打とうとも、天使を見たがために立ち止まり、 決して動こうとしなかったあのロバのことを・・・。」 (DVDに収録されたメニューのスタッフ/キャストより引用)
バラムのロバのことは、旧約聖書「民数記」第22章に書かれています。興味のある方は御覧になってみて下さい。
・「嘆きの声」
ロバの姿ほどに滑稽な哀しみを誘うものはない。ひとのために重荷を背負うことを運命付けられた生き物。その無言の苦しみ。受難としての生。それにあの泣き声である。暴力、傲慢、偽善、強欲。人間の世はいつでも汚辱に塗れている。まるでそれらを嘆くかの如く響くその悲嘆の声。フィルムは荒ぶることもなく色めきたつこともなく在りのままを差し出す。それこそが映画の言葉なのだと静かに諭すように。少女によって祝福されて生まれてきたロバの運命は過酷であった。穢れなき魂も今はこのように傷つきいつしか力尽きてしまうのかもしれない。その傷ついた姿を悼むかのようにそっと集まってくるのは天使としての羊たちだ。神の子として聖なる魂は迎えられ、その恩寵のものに息絶えるのである。
・「サスペンス映画の傑作」
最初から最後まではらはらどきどきが続く最高にタイトなサスペンス映画。『抵抗』、『スリ』と並ぶ、至高のアクション映画。また、ロバのバルタザールがサーカスでピエロを演じる破天荒なパフォーマンスにも悶絶必至。しかし、黒ブルゾンの不良少年ジェラールなどの人物造形は全くもって現代的。ブレッソンは洋服から小道具に至るまで、もう全てがハイセンス。おフランス的な60年代映画のどれもがいまじゃキッチュになってしまってるのに対し、老人ブレッソンがこんなに洒落ていたのはどうしてだろう? 当時はアメリカ風のスポーツウェアに身を包んでいたそうだ。
・「善悪を超える場所」
ぼくにとっての「バルタザールどこへいく」は特に衝撃だった。一頭のロバが最初の飼い主から、人から人へ渡っていく過程で出逢う身勝手な人間や、また親切な人間、あるいは平凡な人間との日々の生活に関わり、淡々とドラマが進行するのだが。その善悪を言わないロバの目が見ていく人間世界と、そのロバの波乱万丈の生涯と運命を観ていると強く心が揺れた。そしてぼくは、この映画の主人公であるロバに、イエス・キリストを感じた。それは直観的なもので説明できないものだった。物語は映画の上では悲劇のように見える。しかし、これは単なる悲劇ではないのだ。イエスの生涯が単なる悲劇ではないのと同じように。
・「やせっぽちジョニー」
男として好きになった人からは、女として愛してもらえない。私は女なのに。女として好きになって欲しいのに。ジョニーがピンクのワンピースを着て嬉しそうに駆け寄るシーンは、そんな気持ちが伝わってきて、なんだか悲しくなってしまった。「これが女なのよ」「だから私を女として見て」と、伝えたかったんだと思う。好きなのに相手からは愛してもらえないというのは、この映画の中だけでなく現実にもいくらでも起こりうる事で、言葉で言うよりもなんて苦しいんだろう。やせっぽちの体で苦痛に耐えて、精一杯受け入れようとしている姿が本当に痛々しい。オープニングで流れていた音楽は、美しいメロディーなのにどこか悲しげで、映画を見終わった後もずっと心に引っかかるようだった。どこまでも続く草原と、どこまでも続く青空は光に満ちて眩しいくらいなのに、ちっとも明るくなかった。ジョニーはあの後どうなるんだろう?ずっと田舎のガススタンドで、ボリスにこき使われながら年をとっていくんだろうか?それを思うととても苦しくて、見た後に心にぽっかりと穴が開いたような気分になった。
・「いつまでも色あせないフランス映画の宝物」
映画というのは、多かれ少なかれ時が経つほどに古さを帯び、封切られた当時は感性にピンときても、数年後には古くさく感じる経験があります。衣装やヘアスタイル、また当時の先端の技術を駆使した内容のものは特にそう感じる傾向があります。しかし、映画史において古典・名作の類に位置づけられて長く愛されていくものもまた、存在します。
前置きが長くなりましたが、この映画はそのどちらにも属さないニュートラルな作品です。古くも新しくも感じさせない、いつ見てもまるでつい最近つくられた、という感があります。事実、私はこの映画が1974年に撮られたということに全く、気が付きませんでした。初めてこの作品を見たのは何年も前ですが、その時は、映画にはさっぱり詳しく無かったので、まさかこの女性が、「若かりし頃の」ジェーン・バーキンだとは思いも寄りませんでした。ジェーン・バーキンという名前は知っていましたが、この映画を見て普通に若い女優サンなのだと思い込んでしまいました。で・肝心のストーリーは退屈しないのか、というところですが話自体にもかなり引き込まれます。奇抜な設定のようですが、自分に
起こってもおかしくない、なさそうであり得そう…なのです。私個人では「ここで恋に落ちそうだ」というシーンがありまして、それは他のどの映画のシーンよりも強く、魅惑的なのです。
・「お正月」
私何故かこの映画を2001年1月1たちに見てしまいました。ただジェーン・バーキンが見たい!という欲求に駆られて。予想通りとってもかわいかったー。だけど1月1日じゃない方がいいと思います。(だってやっぱり新年のさわやかなスタートにはちょっと・・・・)。でも映画の雰囲気は抜群!!
・「後味悪^^;」
公開当時、単館上映作品ながら好評判を得た作品だったので、少し期待して望みましたが、そこはそれ。さすがはフランス映画。お洒落なアングルやカットが多用されながら、全編に渡って、ドロドロとした愛蔵劇もあり、ラストは誰も救われないというおまけ付き。げ〜〜〜んなりするコト請け合いなし。ただ、主役の女の子(ジェーン・バーキン)の登場シーンは、ちょっと『来る』モノがありました。後半につれて、その魅力も薄れっちゃうんですけどね。
・「ハワイの日本人の歴史を知るきっかけに。」
このDVDはハワイでノースショアー観光をしたときに、ツアーガイドさんに勧められた映画です。
今や、ハワイというと、ショッピング、サーフィンなどと楽しいイメージが多いですが、この映画のタイトルでもある「ピクチャーブライド」、写真のお見合いでハワイへ来られて、苦労した日本人の方々がいたからこそ、今のハワイの基盤があるんだな、と思うと
すごく感慨深くなりました。私自身、ハワイに住んで2年になりますが、政治や文化の面で、このハワイ州は他の州よりも、はるかに日系人が多く、そして日系人に住みやすい州であることを感じます。それには、90年ほど前に苦労してさとうきび畑で働いてきた日系1世の方たちの並々ならぬ苦労があったからで、
そして、その方たちが自分の子供たちの教育にお金をかけたからこそ今のハワイの日系社会の基礎ができたと思うのです。
映画の中では16歳のリヨの心情が手に取るようにわかって、すごく切なくなり、リヨのまわりの人たちとのふれあいや、白人(アメリカ人)とポルトガル人の間の確執などもわかり、またハワイの自然の風景もうまく撮影されていて、
本当にいい映画でした。
もっと違うハワイを見たい、という方には本当にお勧めです。私も、ノースショアーを見る目が変わりました。みていて、ほろり、ほろり、と涙が出る映画です。特に女性の方にお勧めです。ハワイへ行く前に見て欲しいです。
・「美しい日本女性の物語」
一度ビデオを借りてみましたが、とても気になってDVDを求めましたが、品薄で結構な投資となりました。それでも、決して損をした気にならず、私個人にとってはお気に入りの一つに加えたい作品です。20歳を少し超えたばかりの工藤夕貴は、宝石のように輝いていました。監督も女性で、映画全体が優しさに包まれていて、
見た後に不思議な余韻が残る佳作だと思います。
・「カヨ・ハッタの渾身作」
惜しくも水難事故で亡くなった、カヨ・ハッタの代表作。工藤夕貴が写真花嫁としてハワイに嫁ぐストーリー。夕貴は本作の好演が目に止まり、「ヒマラヤ杉に降る雪」のヒロインに抜擢され、ハリウッドでも知られる日本人女優になった。紙芝居の弁士役で三船敏郎が特別出演。このシーンはやはり画面が引き締まる。カヨ・ハッタが神のように尊敬していた三船は、本作が最後のハリウッド作品となってしまった。比較的描写も正確であり、「愛と哀しみの旅路」とともに、日系アメリカ人の苦闘を描いた傑作である。
・「「この世で最も素晴らしい芸術作品」」
僕はこの映画を観た後、なんとも言えない感銘を受けました。この映画が上映されたのは今から12年前だけど、内容といい、舞台といい全然古臭くなく、むしろ新鮮なぐらいでした。カトリーヌ・ド・ヌーブも衣装に負けないぐらいに美しくて大女優としての貫禄がありました。それから、この映画で初めてヴァンサン・ペレーズを知りましたが、彼の憂いのある美青年の演技も見事です。 今まで観た長編映画でこれほど退屈しなかった映画は初めてです。★マークを最低7個はつけたいです。
・「凛としたフランス人母とベトナム人娘 どちらも素敵。」
インドシナ(現ベトナム)を舞台に、フランス人母親と養女であるベトナム人の娘、及びその両方を愛したフランス海軍若い将校がベトナム独立前の歴史の大渦に巻き込まれていく話。凛としたカトリーヌ・ドヌーブとリン・ダン・ファンがとても魅力的。リン・ダン・ファンが初々しい娘から強い女性へと成長していく姿は、心を打つ。世の東洋を問わず、女性は、愛する男や子どものために、強くなれることを実感。この二人の愛や強さに付き添って最後は一級犯罪者として母国フランスの手に暗殺される将校役のヴァンサン・ペレーズも、やや弱々しいながらいい味を出している。挿入曲もすてき。特に、パーティーで母と娘がダンスをする場面は、魅入ってしまった。
・「愛娘ヴェトナムの不安な自立の物語」
宗主国フランスと植民地ベトナムの関係を、カトリーヌ・ドヌーヴ演ずる女農場主とベトナム人養女との親子関係にオーヴァーラップさせて、壮大な歴史物語を仕立てています。基本的にフランス映画なので、母なるフランスの「親心」が中心に語られており、そこを割り切らないと、フランス人は傲慢だなあ、みたいな結論に落ち着いてしまいかねませんが。三回見て脚本構成の巧妙さに感服している私としては、推奨しておかざるを得ない映画だと思います。政治その他の思想表現と恋愛や親離れなどの人間ドラマが、これほど美しく象徴的に一つの映画として結実しうるのは、悔しいけれども制作者のお国柄でしょうか。「オリエンタリズム」を批判するのは簡単だけど、やる気のある人が、これくらい骨太の芸術作品に代わる何物かを提示しない限り、無見識な洋物崇拝はなくならないでしょうね。
・「たくましさの中に漂う気品」
フランス統治時代のインドシナを舞台に、愛と時代に翻ろうされながらも、たくましく生きた人々を描く一大歴史物語です。それにしても、カトリーヌ・ドヌーブの演技は素晴らしいの一言です。フランス貴族の気品と高貴さを兼ね備えながら、強く生きる女性を鬼気迫る表現で好演しています。脇を固める、アンリ・マルトーら往年のフランス映画の名優達の味わい深い演技も、作品に安定感を与えます。当時のイケメン俳優ヴァンサン・ペレーズは、まだ髪の毛がフッサフサ。ドヌーブとの車の中での濡れ場は、見てはいけないものを見てしまった感がありますが・・・・。フランスのインドシナ統治、共産勢力と独立勢力の徒党など歴史的な背景がキーワードになってますので、ある程度予習をした方が、より楽しめると思います。
・「見ごたえあり」
フランスとベトナムのこういう関係があったのかと、カトリーヌ・ドヌーブはこんな演技もできるのかと、美しいベトナムのプランテーションの風景とともにとにかく圧倒される映画。見ごたえあり。
・「矢張り古楽は素晴らしい」
音楽劇のDVDはそう沢山は無いんじゃないかな。サント・コロンブとその弟子マラン・マレの純粋音楽に対する激しくも暖かい人間の心の機微に触れる思いである。人を愛すること、音楽を愛することの偉大さ、厳しさをしみじみと味逢う事が出来る。現在、恐らく世界第一人者ヴィオール奏者であるジョルディ・サバールの素晴らしい演奏に浸り乍ら、全生命を音楽に賭けた師コロンブと金と名誉に目がくらんだ弟子マレの対比が見ものである。矢張りこの手のものはフランス映画がピッタリかな。アメリカやドイツでは繊細さがちょっとね。また、サバールはフランス・アストレーから独立してアリア・ヴォックスというレーベルを立ち上げ、手兵エスペリオン××を筆頭にヨーロッパの第一級アーティストを起用して愛好家に名演奏を提供してくれている。
・「映画芸術」
この映画は、高いお金を出してまで買って見る価値があります。私はこの映画を見て人生が変わったと言えば、かなり大げさですが、少なくとも私の人生に影響を与えた事は間違えありません。言うなればこの映画そのものが、「芸術作品」つまり、「音楽映画芸術」といった、音楽映画という一つの芸術のジャンルを思わせる作品です。
・「おしゃれで前向き!」
主人公が、とってもおしゃれで前向き。一枚の布をガムテープで、ミニスカートにしちゃったり、金魚の水槽を人形の家のようにしちゃったりと、おちゃめなお洒落がたくさん出てきます!何があろうと自分に前向きな主人公や、ちょっと個性の強い、でも素敵な共演者たちに、元気をもらっちゃいましょう!!
・「大好きです!!」
大好きです!!日本語だけしか字幕を選択出来ないのが、ちと残念...散々探してるのですが、他国では流行らなかったのでしょうか?御存知でしたら、どなたか教えて下さいませm(_ _)m!!!
・「超ポジティブ・ガールズムービー!」
はっきり言って、出てくる人みんなブッ飛んでます(笑)それが最高!監督のヴィルジニ・テブネのお茶目で、才気溢れる感性がテンコ盛り。何でもアリのいまの世の中に、ふと「?」を感じちゃった方にオススメです。
・「かわいい」
主人公もそうだけど、映像もお洒落。ふわふわしたファーの作品がすてきだった。
・「低予算映画の鏡。かなり怖いです。」
ダリオ・アルジェントの下で助手を務めてきたミケーレ・ソアビ監督のデビュー作で、アボリアッツ国際ファンタスティック映画祭では最優秀恐怖映画賞を受賞しました。大雨が降りしきる中で稽古をしていた演劇団員たちがスタジオの中に閉じ込められてしまい殺人鬼との対決を余儀なくされるというシンプルなストーリーですが、スタジオから出るのに必要となる鍵など小道具の使い方が抜群に上手く類似作の中でも特出した出来です。サイモン・ボスウェルの音楽もサスペンスを大いに盛り上げています。
・「美しい・・・」
フクロウのマスクをかぶっているという所はかっこいいし、オープニングからぐーっとひきつけられました。どんなものかと観てみたら、とてもすてきでした。特に、殺人鬼(ウォレス)が死体をならべて椅子にすわりながら優越感(?)にひたっているシーンは必見です。そのシーンでかかる音楽もすばらしいと思う。
・「ただのホラーではありません」
この作品の監督はサスペリア等で有名なダリオ・アルジェントの弟子です。弟子であるのもうなずける作品ですね。青を強調した映像が美しいです。師匠の作品は赤や黒を強調した映像が多かったですから比べてみると撮り方が似てるのがよくわかります。普通のホラー感覚で観る方はどうかと。なぜならこの作品はホラーファン、ホラーマニアが観る上級者の作品ですから!
・「映画自体は良いが」
アクエリアスはミケーレ・ソアビ監督の才能を感じさせた作品。前半は人物描写が丹念に行われており、ホラー映画としては冗長な印象を与えるが、ここまで、繊細な演出をするホラー監督は数少ないと思う。後半、殺人鬼が暴れだしてからは、スピーディーな演出が光る。
ただ、肝心のDVDの画質に問題がある。このようなマスターを使ってDVD化するのであれば、製品化する価値はないだろう。中古のLDでも探して見たほうがよっぽどましである。映画自体は星4つだが、総合点では大幅減点はいたしかたあるまい。
●司祭
・「神様は全てを愛してくれると思う。」
僕は、キリスト教信者(プロテスタント)なのですが、未だに、ほとんどの国の、そしてほとんどのデノミネーションの教会で、「同性愛は罪、悔い改めよ」というのを声高に語っていて、「同性愛の性的嗜好性を変えるお祈り会」などを「あなたのことを思ってやってあげているのよ」と真顔で異性愛者の信者が水面下でやっているキリスト教会も、あるのが現実です。でも、僕は、「司祭」を見て、思ったのは「神様(イエス様)は同性愛者だけでなく、世界にいる全てな弱き者たちの苦しみを知ってくださっていて、救ってくださる。」「神様は、全ての人をいつでも、本当に赦し、愛してくださっている」と言うことでした。是非、クリスチャンでないひとも、クリスチャンで「この映画は最悪です。見るべきではありません」と他のクリスチャンから聞かされてきた人も、是非、一度見ていただきたいです。
・「私はクリスチャンですが」
クリスチャンの私は、この映画に描かれている宗教的な問題はよくわかり、とても興味深いものでした。キリスト教で同性愛を大罪とみなすわけは、旧約聖書に「女と寝るように男と寝てはいけない」という戒律が明記されているからです。旧約聖書の教えなので、キリスト教以前のユダヤ教の戒律なんですが、キリスト教もそれを受け継いでいっているわけですね。でも、私はまあ熱心な信者ではありますが、ひとつ疑問に思うのは、神様が同性愛を罪と定められたのなら、なぜ同性しか愛せない人間をも作られたのか?という点です。ゲイの方は、自分で選んでそうなったわけではなく、そういうふうに生まれついたわけで、何の恥じることもないのではないかと思います。殺人や盗みなどの罪は、、ある意味本人の責任ですが、同性愛は本人の責任でしょうか。そもそも、愛する相手が同性であることのどこが悪いのでしょう?
イエス様がこの世に来られた時、当時のユダヤの世界で、一般には罪人と蔑まれていた人々と親しくされ、彼らの友となられました。そんなイエス様が同性愛を罪に定めるとは、私には思えません。戒律を盾にして、人を裁く狭量な信者たちより、自己の愛と信条との板挟みになって苦悩する主人公の司祭や、彼を暖かく励ます先輩の司祭の方が、よほど人の痛みがわかる愛に満ちた人間に見えました。
・「罪なき者は石を投げよ!!!」
他の隣人が意義あるレヴューをしてくれていますが、まず僕もクリスチャンです。本当に大好きな映画で、何度観ても必ず泣きます。是非再販して多くの方に観て戴きたい。「人が人を愛する」。ただそれだけの事。これほど奇跡的な事はないと思うのです。それがどの様な形であっても。そこには「偽善」とゆうものが存在しません。僕がクリスチャンになった一つの大きな要因となった、大切な作品です。何故、バチカンが抗議声明を出すのか・・・全くの疑問です。それは「教会」にとって都合が悪いからに他なりません。イエスなら、きっと全てを受け入れ抱擁したと思いますよ。そこには「真の大きな愛が」描かれています。もしあなたがクリスチャンであるならば、必見です。これを観て「罪だ!」などと思うのであれば、あなたは真にイエス様の教えを理解していない証拠です。ラストに主任司祭が、グレッグ神父に共にミサをしようと言い、ミサをおこないます。でも聖体拝領の時、誰一人グレッグ神父の列に並ばない中、父親から性的暴力を受ける少女が立ち上がり、彼の列に並び、拝領を受けます。そしてグレッグ神父と少女は泣きながら抱き合うシーンには、涙が溢れます。途中とそのラストにミュージカル「回転木馬」からの「人生ひとりではない」(You'll Never Walk Alone)ゆう曲が流れます。非常に意味をなす曲です。♪嵐の中を 歩くとき 顔を上げて歩こう 闇の果ては 輝く空 ひばり達が歌う 雨風を突いて歩こう 夢は消えても 歩こう 歩こう 希望を抱いて ひとりじゃないよ ひとりでは ないよ
・「切ない・・・」
泣かせる映画ではないはずなのに、最後のシーンはなぜか涙が自然に・・・
最近よくある「死にオチ」(良く言えばヒューマニズム)で客を泣かせようという映画ばかりを見ていたので、見終わった後は、とても心がすぅーとするような、真っ白な気持ちになりました。そしてそれと同時に、いろいろなことを考えさせられた気がします。
久し振りにいい涙、流させていただきました。
・「なぜ?」
なぜ、同性愛者が罪人のように感じるのかな?
異性愛者なら正しいのかな?男が男を愛して悪いなんて誰が決めたのかな?自然界にはたくさんの人たちがいるし、決められないことがたくさんあるような気がする。
燃えるような熱情を同性に感じる人だって、この広い世の中ですから、いて当たり前だと思うのですが・・・
圧倒的に多いのが異性愛者だから、同性愛が悪いと決めたのは誰なんでしょう・・・・
私は、当たり前のように男を愛して結婚して子供も持ちました。でもそれだけが人間の道ではないし、人にはそれぞれの自分ではどうにもならない運命を背負って産まれるものです。
だから彼らが同性を愛することも川の流れと同じで自然なことのようです。彼らは好きでそうなったのではないと言うこと・・・決して汚らわしくなく、彼らには、生まれながらにして自然なことなのです。それで、世間から逃れるように生きているのはあまりにも、ひどすぎます。
だからこの映画は、少しだけこの世界が分るような気がする悲しいけど美しい映画です。