シューベルトとウィーン (詳細)
チャールズ オズボーン(著), Charles Osborne(原著), 岡 美知子(翻訳)
アマチュア・オーケストラ入門 (オン・ブックス) (詳細)
近藤 滋郎(著)
アントン・ブルックナー―魂の山嶺 (詳細)
田代 櫂(著)
「最良のブルックナー評伝」「確かに…」
リー群と表現論 (詳細)
小林 俊行(著), 大島 利雄(著)
「リー群とリー環の表現論の素晴らしい入門書」「日本語の本ではトップタイ:リー群の表現論」
マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵 (コバルト文庫) (詳細)
今野 緒雪(著)
「乃梨子!乃梨子!乃梨子!乃梨子!」「やっと、、、」「MYマリ見てベスト3入り」「優れた人物描写」「やっぱり気になる」
白い花の舞い散る時間 (コバルト文庫) (詳細)
友桐 夏(著), 水上 カオリ(イラスト)
「もっとこの作者の作品が読みたい!!」「ドキドキしました。」「途中までは良かったけど・・・。」
春待ちの姫君たち―リリカル・ミステリー (コバルト文庫) (詳細)
友桐 夏(著)
「2回目はより楽しんで読めます」
あかねちゃん OVER DRIVE (マーガレットコミックス) (詳細)
桃栗 みかん(著)
「主人公が入ったあかねちゃんがキュート!」「河下水希のもう一つの顔」「これは傑作ですな。」「非常に良いです」
さくらがんばる!―完全版 (詳細)
中平 正彦(著)
「桜花、咲く」「夢中でした。」「待ってたよ!」「でかい…」「未収録あり。全作読みたいなら、こちらでなくコンビニの廉価版を」
スケッチブック 1 (1) (BLADE COMICS) (詳細)
小箱 とたん(著)
「ほんわかした笑い」「あの名作以上に…(^^;」「期待の新人(?)小箱とたん」「新しい「ぼのぼの」」「はつれびゅー」
スケッチブック 2 (2) (BLADE COMICS) (詳細)
小箱 とたん(著)
「一言で言えばマイペース、、、それが好きです。」「三巻にはもっともっと期待できそうです」「脱力系4コマ再び」「栗原センパイ、生き物雑学全開の2巻」「ほんわか、まったりの癒し系4コマ」
スケッチブック 3 (3) (BLADE COMICS) (詳細)
小箱 とたん(著)
「生活密着型4コマ?」「知ってますか?ナマズのヒゲって何本?」
スケッチブック 出張版 (BLADE COMICS) (詳細)
小箱 とたん(著)
「気持ちの良い作品」「注意!出張版ははれときどきネコ」「こんな部活実際あったら…」
刹那―そのとき彼女が願ったこと days of Broken Blood (ファミ通文庫) (詳細)
山下 卓(著)
「シリーズ読んでなくても大丈夫です。」「「ふたり」に続くBLOOD LINKシリーズの外伝」
灰羽連盟 サウンドトラック ハネノネ (詳細)
TVサントラ(アーティスト), Heart of Air(アーティスト), DONNA BURKE(その他), Julianne(その他), 畑亜貴(その他), 大谷幸(その他), 伊藤真澄(その他)
「アニメのサントラとしてだけでなく」「ええ曲ですなぁ」「なんか懐かしいです。」「灰羽連盟オリジナルサウンドトラック」「美しい曲」
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音) (詳細)
グールド(グレン)(アーティスト), バッハ(作曲)
「この曲のアクシスを変えた」「バッハの楽譜と対話しているピアノが安らぎを与えるアルバムです」「グールドがこのテンポで弾いた訳」「天才グールド究極の名演奏!」「グールドのバッハ」
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音) (詳細)
グールド(グレン)(アーティスト), バッハ(作曲)
「旋律は流れる風のように」「まさにグールドベルク!」「ジャケット買いもアリ!」「ゴールドベルクの原点」「いつ聴いても新鮮な演奏」
● 加藤 和也
● 人一倍冷めが早い俺の家でもかろうじて段ボール行きを間逃れているギャグ漫画
● スケッチブック
● 買った音楽
● 群
● 気になる本リスト
● おすすめ漫画③
・「最良のブルックナー評伝」
ブルックナー音楽の愛好家必読の書。同種のブルックナー評伝の中で最も感銘を受けました。豊富な図を駆使しているのも有り難く、大変読みやすくなっています。同時代・周辺の芸術家への言及も巧妙。内容・装丁共に最良のレベル。多くの人に読まれることを望みます。
・「確かに…」
歯切れのいい文章でブルックナーとその時代を活写し、評伝として素晴らしい出来栄え。また、カトリック文化やゲルマンの民族性に作品の特徴を求める考察も説得力を持っている。
ただ、私がいつも思う素朴な疑問、「カトリックでもゲルマンでもない我々日本人が、なぜこれほどまでにブルックナーの作品に惹かれるのか?」は本書を読んでも分からない。理論なのか、生理なのか、それとも集合的無意識とでもいうべきものなのか。誰か教えてほしいものだ。
・「リー群とリー環の表現論の素晴らしい入門書」
岩波講座『現代数学の基礎』の「Lie群とLie環1、2」を合本し単行本としたもので、Lie群とLie環の表現論に関し非常に良く書けた入門書である。
本書のハイライトは3つある。 即ち、①[4章]コンパクト群G上の関数空間L2(G)へのユニタリ表現(正則表現)の既約分解を与えるPeter-Weylの定理の解説、②[8,9章]古典型コンパクトLie群の有限次元既約表現の分類を与えるCartan-Weylの最高ウェイト理論の解説、最後に③として、上の②のCartan-Weyl理論で述べられた既約表現の幾何学的構成を与えるBorel-Weil理論の解説である。 特に、コンパクト古典群の有限次元既約表現の表現空間を、旗多様体上の等質直線束上の正則切断の空間で実現するというBorel-Weilの理論はまさしく本書の頂点に位置し、等質ファイバー束の幾何(及び、同変ファイバー束としての特徴付け)とその切断の解釈、並びにそれによる誘導表現の構成などが巧みに用いられており、棹尾を飾るに相応しい美しい理論で締めくくられている。
因みに、等質空間上の解析にリー群の表現論が本質的な役割を果たすのであるが、本書の10章では更に詳しく等質主束G→G/Hに同伴するファイバー束(いわゆる、等質ファイバー束)G×HF→G/HのファイバーFがベクトル空間の場合、HのFへの表現がGの等質束の切断の空間Γ(G×HF)への表現(誘導表現)に拡大できることが非常に明確に示されており、リー群の表現論とファイバー束の理論との関わりがより高い見地から展望出来て感心させられる。
本書の魅力は、リー群(やリー環)の表現論と等質空間の幾何との間にある美しい相互関連を教えてくれる点にあると思う。更にレベルの高いリー群の表現論を勉強してみたい、という気にさせてくれる素晴らしい本である。
・「日本語の本ではトップタイ:リー群の表現論」
まあ、リー群の表現論の本なわけですが、リー群そのものがでてくるのは、本書の真ん中辺りからで、それまでは、コンパクト位相群が主な主題です。最終的には、かなり詳しいところまで乗っているので、おそらく普通に手に入るリー群の表現論の本の中では一番詳しい本のひとつだと思います。
私としては、Shur duality関係の話を載せて欲しかったのですが、まあその辺りは洋書に譲って、とりあえず日本語の連続群の表現論の本はこれで十分ではないでしょうか。
もちろん、内容が充実している分、あまり初心者向けじゃありませんが、数学科なら3年くらいから、物理学科でも修士の院生から普通に読める位の親切設計なのでご心配なく。
ちなみに、この本を読了した人には洋書ですが、「Roe Goodman」と「Nolan R. Wallach」の「Representations and Invariants of the Classical Groups」がお勧めです。Shur's durlity他この本で扱えなかった話題についても詳しく乗っています。
・「乃梨子!乃梨子!乃梨子!乃梨子!」
帯のコピーは「瞳子の秘密が明かされる?」。そう、この巻では、以前に優が思わせぶりにほのめかしていた瞳子の秘密が、不完全ながら本人の口から明かされる。そして、発売当初は駄作という印象を受けた『子羊たちの休暇』が、実は未回収の大きな伏線だったことが明らかになる。さらに、いままで「さん」づけで呼んでいた乃梨子を瞳子が呼び捨てにしているのも大きな進展だ。
しかし瞳子は、物語の終盤で大きな絶望の淵に立たされる。そして、今野先生をして「わー、わー、やってしまった!」と言わしめた一筋の光明が見えたところで、物語は幕を閉じる。つまるところ祐巳×瞳子問題の解決までのステップ数は増えたことになるのだが、そこに到るまでのプロセス、つまり、今まで意図的に周囲との人間関係を切ってきた瞳子がひとつひとつ人間関係を修復していく過程が俄然楽しみになってきた。祥子と祐巳の偶然の出会いに代表されるように、「人間関係の構築」こそが『マリア様がみてる』の根底に流れるテーマだからだ。瞳子の周りの志ある人たちは、誰も瞳子を見捨ててはいない。
作中のスケジュール的にはこのあと、バレンタインデーのイベント、そして3年生の卒業にまつわるもろもろの行事が待っている。それまでの短い(が、何冊もかけて入念に描かれるであろう)期間にどれだけの進展があるのか、楽しみにさせる1冊である。
・「やっと、、、」
このシリーズが人間として一番大切な人との繋がりや絆の話なのだと理解できた巻でした。それまでは色々な偏見が横行していて、自分も気付かずにそう思いながら読んでいましたが、主人公以外の視点で書かれたこの巻で、皆が相手を思い動いていることに好感を抱きました。自分自身が楽しめなかった青春を謳歌している主人公たちをこれからも応援したいと思える一冊でした。人それぞれ色々な捉え方がある作品だとは思いますが、他人の意見に耳を傾ける前に、まっさらな気持ちで読んでみるのもいいのではないでしょうか。。。
・「MYマリ見てベスト3入り」
あらすじを述べるならば、生徒会選挙直後からバレンタイン準備期間迄の話。クリスマス事件後日談、というか、瞳子の家出の原因や、スール拒絶、優の行動の謎が結構明らかになります。祐巳の腹が決まった。それがその周りの者達の目線、心情から語られます。(乃梨子、祥子、由乃、瞳子視線)
他人の視線からだと、祐巳が今回揺るぎない感じがあって良かった。快感でした。個人的には、こんな風に誤解が人を傷つけあう話が好きです。しかし瞳子の罵り言葉はもっと激しいものでも良かった。その方が誤解が解けたときの瞳子の衝撃がより強く共感できたかも。
去年のバレンタイン騒ぎの話がかなり好きな私としては、今回の話はより堪能できました。瞳子の心をもっと読みたい方は必読。
・「優れた人物描写」
シリーズ全体を通して言える事だが、この作品の人物描写には目を瞠るものがある。この人はこういう性格と決めて説明調に語るのではなく、登場人物の主観で、またはその人の言動・挙動で少しずつ人となりが見えてくるのだ。そこに居るのはアイコン的キャラクターではなく、簡単に言葉では表現できない複雑で繊細な少女たちの心である。 作中人物の心情に沿って進む物語に、読者も一緒に喜んだり悩んだりできるのではないだろうか。そして思春期の痛みと輝きがここにはある。色眼鏡がかけられがちな作品だが、本質と醍醐味はここにあると私は見ている。
・「やっぱり気になる」
瞳子騒動に決着はつかないものの。
長編小説だからこそできる登場人物の心の成長、その変化がやっぱりおもしろいです。今回は瞳子視点で語られる場面があり、そこが一番の見所と感じました。
・「もっとこの作者の作品が読みたい!!」
冒頭のネットでも匿名なのに更にオフ会でも匿名でいましょうという二重の、ゲームのようなルールがあまりに面白くって誰が誰なのかという人物捜し的なあてものにグッと引き込まれただけに、終盤しょぼくなったらどうしようと思っていたのですが、まったくの杞憂でした。途中で「は?」というような設定が突如提示されてとまどったのですが、それからの話の広がり具合、伏線の絡み合い具合や断片化した情報の収束っぷりときたら! ある程度次の展開を予想しつつ読んでいたのですが、一歩先をぐいっと進まれてしまったというか、いやはや、これは。後味が良いとは言い難いラストですが、気に入りました。ストーリー展開、キャラクター関係、設定、文章、謎、そのいずれもで満足。もっとこの作者の作品が読みたいです。
・「ドキドキしました。」
可愛らしい絵に違わない繊細な文体が素敵。 完璧にミステリー小説として読むには宗教と超常能力が邪魔しますが、私は特にミステリーファンという訳ではないので、このぐらいがちょうど良かったです。 人物の個性がちょっと弱いかな、とは思いましたが、この複雑なストーリーを邪魔しないためには仕方ないんでしょうね。主人公のミズキちゃんが好きです。最後いきなり性格変わったと思ったら、やはりもって生まれた運命なのか、話中一番の腹黒ではないでしょうか?冷静な策士って大好きです。まあこの話全員策士っぽいですけど。 で、一番普通にいい子なのがたぶん亜梨栖ちゃん。格好は一番怪しいのに、人は見た目によらないんですね…。 続巻も合わせて読めばさらに面白いかと。
・「途中までは良かったけど・・・。」
ネットで交流していた5人が四泊五日のオフ会で会うことになった。彼女たちの共通点は、同じ塾に通っている女子高生というだけで、他のことは何も知らない。そしてオフ会でも、匿名のまま過ごすことに・・・。しかし、5人の筈のメンバーは4人しか来なくて、山の中の建物の周辺には怪しい人の気配が・・・。誰が誰だか分からない。来なかった一人や、誰かがついているかもしれない嘘。不安や好奇心の入り交じった感じ。主人公であるミズキすらも過去については謎にしたまま少しずつちりばめられる情報。
途中まではいい、ライトミステリーって感じで、本当に良かったと思いました。文章や構成はデビュー作だけあってうまいとは言えないけど、設定やキャラの魅力的なものが良くて、ずっと『面白くなりそう』という期待を抱かせる描き方でした。
でも、最後がひどい。ネタばれになるから詳細は言えないけど、期待だけふくらみ、蓋を開けてがっかりといった感じ。途中で宗教が出てきた時にちょっとと思ったんですが、途中までいい意味でゆるやかなミステリーの雰囲気を持っていたのに、ラスト付近では現実味がなくなり、あまりに突然全てのことが合致する答え合わせ。終盤に表したミズキの本性にもがっかりしました。キャラが豹変しすぎ!!
そして、超能力的な謎の力。これが出てくると、ミステリーというものは台無し。
恩田陸を目指したようなストーリーだったのですが、キャラづくりと設定の軽さが出てしまった様で、大きく膨らましたのに中身が伴わなかったといった感じ。全ての謎解きをしないでも、少しくらい謎を残した方が魅力的な終わり方だったと思う。
・「2回目はより楽しんで読めます」
今回も色々な面で満足できました。が、初回読んでいるときは「これはミスリードを仕掛けてるんだろうなー…」ということだけは分かる叙述上の仕掛けが非常に物語の姿そのものを分かりにくくしていてちょっと苛々しました。2読目は結構楽しめましたから、最初のときもこれぐらいサクッと読めればいいかなあ。
相変わらず緊張感のある人間関係が心地良かったのですが、実際話しが終わってみると、こういう状況そのものが有り得ないというかリアリティからかけ離れていて、緊張感やら語り口のシリアスさなどがかもし出すリアリティと微妙な不協和音を感じました。この乖離が作者の味かもしれません。
一読したあとの印象はそれほど良くなかったのですが再読すると色々な仕掛けに感心します。というか、一読して分かった人間関係を念頭において読むとよりキャラクタが立ってくるというか、一読したあととは違う印象で読めるので、ものすごくいいサービスを貰ったと思いました。
●あかねちゃん OVER DRIVE (マーガレットコミックス)
・「主人公が入ったあかねちゃんがキュート!」
きっとこれが河下先生…もとい桃栗先生の本当の作風なんだなぁ、と考えさせられる漫画です。いい男てんこもり、可愛い女の子のエッチな展開てんこもり。見ていて「本当に楽しんで女体描いてるんだなぁ」と実感できます。ノリは女体化BL?といった感じです。ラストが中途半端ですが、それは未収録の話があるからと聞いてます。今乗りに乗ってる河下先生の作品なので、是非完全版を出版して欲しいです。
・「河下水希のもう一つの顔」
少年ジャンプで人気の美少女系漫画「いちご100%」の河下水希さん。実はマーガレットで桃栗みかんという名前で少女漫画を書いていました。純粋で切ないストーリーの中にエッチな魅力とユーモアがたっぷり。読んでいるとかわいいキャラクターをどんどん好きになってしまう。そんな桃栗みかん(河下水希)さんの作品の中でも、この「あかねちゃんOVER DRIVE」は、傑作だと思います。転んで頭を打って死んだ男の子の魂が、逆に魂だけが抜けて体だけ残ってしまった美少女あかねに乗り移ってしまうという設定。いきなり女の子の体を手に入れた少年は、鏡の前で服を脱いだり、自分を好きだという男にパンツを見せてあげたりと、男子読者にとってはたまらない行動に出る。時間が経つにつれ、少しずつ内面も女の子になっていく描写は、いじらしく、切なく、そしてエロい。ジャンプで連載されている「プリティフェイス」の原作とも噂されているが・・・個人的には、「あかねちゃんOVER DRIVE」の方がおもしろいと思う。男子であるが故、恥ずかしくて本屋で買えなかった君!ここで購入すれば、恥ずかしくないぞ!
・「これは傑作ですな。」
これは少女マンガではないのでは?という感じですね。少年誌、青年誌並のエッチなマンガです。
幽体離脱という、よくある話ですが、主人公あかねちゃん(って言っても本人は死んでますけど)はむちゃくちゃかわいい。それだけでもいいくらいですけど、その死体に乗り移ってる男(雨宮)の行動や感情もとてもおもしろい。男が女の子の体を手に入れたわけだから、やりたい放題のところもあるが、あかねちゃんの体を傷つけまいと必死で頑張ろうとする雨宮の葛藤。見ていて切ないね。それにしても、露出多過ぎです。河下作品(桃栗みかん作品)の中では一番エッチな作品ではないでしょうか。
いちご100%よりはこっちの方が確かにおもしろい。画風は同じなんで河下さんの作品が好きな人は読んだ方がいいです。
・「非常に良いです」
本編もサイドストーリーも楽しめる最高の作品です。内容はすでに他のレビュアーの方が述べている通りで、かなりおもしろいです。十分に購入に値する本だと思います。【注意】このコミックは「ぶ〜け」(集英社刊)で読切掲載・短期連載されていたものですが、この雑誌は2000年3月号限りで事実上廃刊されているため、このコミックの3巻目が出る可能性はかなり低いです。その点も考慮に入れた上でお買い求め下さい。
・「桜花、咲く」
現在では廃刊となってしまったゲーメスト、その姉妹誌に連載されていた漫画の復刻版です。ストリートファイターZERO2にて初登場となる、いつか見た名前も知らない「あのひと」に憧れストリートファイトにのめり込んで行く主人公、春日野さくら。さくらが「あのひと」と出会うまでのストーリーが濃密に描かれています。作画はアクション漫画として非常に高いレベルに位置し、闘う度に心身共に成長していくオリジナルストーリーの完成度は流石の一言。闘う毎に心身共に成長していくさくら、拳を合わせた相手もその一途な闘いに各々の思いを抱く。それは作者自身が「本当に好きな事をするってのはこういうものなのでは?」と問いかけているようにも思えます。私自身落ち込んだ時に何度もこの漫画に元気付けられました。
そんな一直線な思いの積もった完全版、是非ともご検討ください。
・「夢中でした。」
格闘ゲームというジャンルの金字塔とも言える「ストリートファイター」シリーズ。その中の「STREET FIGHTER ZERO 2」に登場する「春日野さくら」を主人公としたストーリー漫画です。
ゲームを原作とした漫画は沢山存在しますが、"イメージが違う…"とか"ストーリーがちょっと…"と云う作品が多い中でカプコン側から"むしろ中平先生の漫画がオフィシャルストーリーに思える"と言わしめる程のクオリティ。ストーリーも、作画レベルも、トップレベルだと思います。
例に漏れず私自身がゲームにハマっていた時期で、ゲーメスト関連誌も購読していたのでリアルタイムで読んでました。普通に刊行された単行本も持っているのに、完全版も購入してみました(笑)B5版で単行本2冊分+番外編も含まれているので、硬いし重いし高い…けれども、コレクションとして保存するにはお勧め!
・「待ってたよ!」
ゲームのコミカライズというと、どうしても公式設定に制限されて、ゲーム上の展開をなぞるだけ、に終わってしまいがちですが、これは違います!
ダンとさくらの師弟(?)関係、ライバルキャラの神月かんなの登場など、オリジナルの設定を大胆に打ち出し、さらにそれを大成功させた伝説の名作です。何しろカプコンのスタッフさえ魅了し、かんなをはじめこのコミックからゲーム本体(ストZERO3)に「逆輸入」された設定も数多いほど。今は亡き「コミック・ゲーメスト」誌の、全盛期の息吹と熱気を感じさせる一作です。「ゲームコミックの最高傑作」とまで謳われながら、不幸にして版元が倒産。「幻」となっていた作品ですが、ストリートファイター・シリーズ15周年記念に当たって満を持しての復刊!待ってましたの一言です。
残念なのは表紙のさくらが、(作者の画風が変わってしまったのか)なんかロリっぽくなってしまったのと、やっぱりその価格。こんな高いコミックスは久しぶり(^^;)。んでもって、デカイ。上下巻に分かれていたのを1冊にまとめたんだから無理ありませんが。(ということで1点減点。)
しかし、「ゲーメスト」掲載当時を再現したと思えば、これはこれで良し!ページをめくれば、中平氏の骨太なペンとストーリー、あの時の感動が待っています。
「ウルトラジャンプ・メガミックス」に掲載された、KOFシリーズの「あの人」との番外編(番外戦?)も収録されているので、旧版を大事に持ってる人も、是非「カートに入れる」ボタンをクリック!高いけど(^^;)
・「でかい…」
でかいです。普通の漫画と一緒に本棚に並べるのは憚られます。なにせB5ですから。表紙も桜の模様をあしらった透明なカバーはなかなかに芸術的ではありますが、材質がプラスティックの為、折り返しのズレが紙のそれよりも気になります。しかしながら中身は納得の一品。結果サイズがでかくなってしまいましたが、1冊で最後まで読み終える事が可能なのは心地よいです。各キャラの特徴を生かしつつ原作ゲームのイメージを損なわないキャラ設定は安易にキャラ萌えに走る昨今のダメ漫画とは一味違います。ポンポンと進むストーリー展開も魅力です。最後に収録されている番外編で京と真吾が登場するのも格ゲーファンには嬉しい所。値段とサイズがもう少し手頃なら文句無しにお勧めです。
・「未収録あり。全作読みたいなら、こちらでなくコンビニの廉価版を」
完全版と銘打っていますが、旧版、コンビニ版には収録されている外伝の かりん編全3話が1話しか入っていません。旧版には、KOFの草薙とのエピソードが収録されていません。
オフィシャルで出ている『さくらがんばる!』シリーズをすべて収録しているのは、コンビニ版だけです。本書はサイズが大きく見やすいのですが、位置づけとしては、豪華版であって、完全版ではありません。
・「ほんわかした笑い」
~ほんわかした雰囲気の4コマ漫画。高校の美術部を舞台にしてるので、当然美術に関連した話もありますが、どっちかというとそれにかぎらず子供の頃にやった遊びや、誰もが高校時代に部活をしてればやってたようなものを題材にしてて、懐かしかったり、思わずくすっと笑ってしまうようなネタがいっぱいです。~~でも逆に今の子供だと分からないものもいっぱいあるのかも…。なんでもない日常のなかにある楽しさや笑いを思い出させてくれるような漫画です。~
・「あの名作以上に…(^^;」
表紙に引かれて衝動買いしたら、以外にも(?)4コマでした。美術部の高校生たちの何気ない日常を描いていて、なんだか妙に微笑ってしまう作品です。…というか、脱力具合がすごいです(^^;間の伸び具合と、脱力度は同系統のあずまんが大王すらはるかに凌駕してます!ぼ~~~っとしたいときにはゼヒお勧めしたい作品。
・「期待の新人(?)小箱とたん」
四コマ漫画が好きでよく読むのだが、これは最近読んだ中では一番面白い。気になって作者の事を調べてみたら、意外にもあまり情報が得られなかった。新人だろうか?だとしたら今後が大いに楽しみだ。
内容は学園を舞台にしたコメディー物で、あの「あずまんが大王」に似た、ちょっと変わった雰囲気の作品。
・「新しい「ぼのぼの」」
終始のんびりした雰囲気が続くなんの変哲もない4コマなのに、色んな所で吹きだしてしまいました。なんの説明もなく日常を送るキャラクター達に、気付けば不思議な愛着が。雰囲気は人間版「ぼのぼの」(いがらしみきお)ってな感じで、あの作品が感性にあう人はまず読んで損はしないでしょう。あと、こっそり猫好きの方にもオススメ。
・「はつれびゅー」
なんとなくほのぼのした感じの話が読みたくて買ってみたんですが、正直に正解だと思いました。内容がゆったりしていて、なおかつ面白い。よくありそうな学園生活のひとコマを見ているような感じがしてきます。どのページから読み始めても違和感もなく、楽しめます。いつ読んでもほのぼの+楽しい、そういうのが好きな方におススメな一冊です。
・「一言で言えばマイペース、、、それが好きです。」
一見何の変哲もない、美術部の高校生の平和(?)な日常が描かれた4コマ漫画ですが、1巻と同様、相変わらずほのぼのとしています。
1巻で登場したキャラクターに加え、新たに個性的なキャラクターを迎えて面白みが増しています。猫好きな方にもオススメ。
・「三巻にはもっともっと期待できそうです」
一巻を読んで「雰囲気のいい漫画だけど、惜しいなぁ」と思っていました。二巻は一巻よりもキャラクターもはっきりし、流れもよくなっていて読みやすいですね。素直に面白いと思いました。一巻を面白いと感じた人は勿論、「イマイチ」だと思った人にも是非読んで頂きたいですね。
・「脱力系4コマ再び」
流行の日常生活4コマの中でも、もっとも現実の学生に近いと思われるキャラクターが前作に続いて『まったり』過ごす様子をつづってます。 トリコロやあずまんがのようでありながら注目は『脱力』。テンション高い部分がなく、ぼーっと和むにはもってこい。 新キャラがいるわけでもなく、新展開があるわけでもなく、それでも『ああこんなヤツいたなぁ』とか思いながらページをめくってました。 『脱力』ですので爆笑ではなくクスクス笑える作品です。
・「栗原センパイ、生き物雑学全開の2巻」
新入部員、幽霊部員も加わり(?)、さらにへんてこで楽しい美術部の生活模様。いそいで生きていたら、見落としてしまうような発想や疑問。小さなできごと。たわいもないこと。そういうものが大切に感じられます。日常の一コマ一コマを、彼女達のように過ごせたら、世界がグンッと明るくなると思います。今回は栗原センパイの昆虫雑学がたくさん載っています。生き物好きにはたまらない内容の2巻目です!
・「ほんわか、まったりの癒し系4コマ」
萌え4コマでなく、よりストレートなギャグ4コマ。日常の小さな出来事にスポットライトを当てています。個性豊かな美術部部員の活躍も楽しい。九州が舞台ということで西日本の方に特にお勧め。
・「生活密着型4コマ?」
入学して半ば強引に入れられた(?)空と美術部の面々が起こす日常の話です。舞台がかなり田舎のほうなだけあって時間の流れがゆったりした印象を受けます。日常の些細な疑問や発見が共感できるレベルで話が流れているので、読んでいて疲れないですね。同じコミックブレイドの「ARIA」と同じくリラックスするときに読んでみてはどうかなと思いました。
個人的にはカナダの留学生のケイトのキャラクターがなかなか映えていて面白いですね。ケイトのネタは日ごろ私たちが使っても面白くないようなネタが結構ありますが、ケイトはある程度日本を知っていてそれが日本人の観点から見たある程度なので、「お約束」を無視したネタも通用し、しかも得意のオーバーアクションで盛り上げるために、テンションを高くしないと通用しないギャグも使えるいいキャラクターだと思います。
・「知ってますか?ナマズのヒゲって何本?」
部員達それぞれの「役割」みたいなものがはっきりしてきましたね。3巻目です。栗原雑学や涼風コンビの漫才、どんどんエスカレート中。ですが・・・一年生、先輩方に比べるといまいちインパクトにかけます。先輩方が変態すぎるのか、一年がまったり過ぎるのか・・・今後の成長(?)を見守りましょう。ナマズのヒゲって何本でしょう?4本?6本?気になる人は、本屋に急げ☆
・「気持ちの良い作品」
出張版は普段とは違うスケッチブックが見られたのが良かった。 話自体はいつもと同じ感じなので十分楽しめる内容になっていると思う。 個人的に好きだった話は涼風コンビの話。
スケッチブック好きなら勝手損はしないだろう。
・「注意!出張版ははれときどきネコ」
「スケッチブック」が普通の漫画になっています。さすが出張版!しかし、半分くらいがすべて猫達のお話。恐るべし!出張版。電車の中で読んでたら、吹き出しちゃったじゃないか!出張版、というよりもクマさん、恐るべし・・・前半部の美術部達も面白いのですが、やっぱり彼女達は4コマの方が輝いています(ギャグが)オススメは猫達です。ドアップでりんかくさえ入りきらない(笑)猫達のアクロバットな生活をお楽しみください☆
・「こんな部活実際あったら…」
主人公、空の所属する美術部には先生から先輩、同級生。みんな個性的で見ていて飽きないのが特徴です。
ほのぼのと田舎のマッタリとした気分が味わえたり、ギャグとしてのネタもかなりレベルが高くてバランスが良いです。
登場人物の出方で読み方を変えると、いっそう楽しめるはずです。
出張版はコミックブレイドMASAMUNEで連載されてたもので、1話あたりの登場人物(?)が猫だけの回が数回あり、統一感は少々かけるものの、この作者らしくて結構楽しめます。
●刹那―そのとき彼女が願ったこと days of Broken Blood (ファミ通文庫)
・「シリーズ読んでなくても大丈夫です。」
ずっと読みたかったけれど、手に入りませんでした。ようやく、手に入れる事が出来て、ドキドキしながら読みました。
二人の女の子「由香里」と「雪乃」お話は由香里視点で紡がれていきます。由香里は、初めて出来た親友、雪乃に淡い恋心を持っています。雪乃は美人で頭脳明晰。男女からも人気な女の子。そんな、雪乃と親友でいられる関係を壊したくなくて、自分の本当の気持ちを隠して、友情を育んでいます。
由香里の雪乃の対する切ない気持ちが、ずっと綴られていきますが、自分の心と必死に戦いながら、表面上は普通に振舞っていて、それが健気です。でも、雪乃が時折見せる、由香里への優しい気持ちも見落とさないでください。
そして、二人の関係を優しく見守りながら読みすすめていくと、気づくと涙している自分に気づきました。特に、第六章は、読んでて辛くて、文字が涙で何度もゆがみました・・・。
私は本編のシリーズは読んでいませんが、この作品だけでも十分満足出来ました。ハンカチのご用意忘れずに。
・「「ふたり」に続くBLOOD LINKシリーズの外伝」
「ふたり」に続くBLOOD LINKシリーズの外伝です。相変わらず、この人の作品は切ない気持ちにさせられます。前回の外伝「ふたり」は友情がテーマでしたが、今回は恋愛がテーマになっています。この物語の中で、主人公が純粋に好きな人を想う気持ちが暖かく、そして悲しく胸を打ちます。但しテーマも目新しいものではなく、完成度でも「ふたり」には及ばないため、今回は星3つとしました。辛めの評価をしてしまいましたが、シリーズのファンには間違いなくオススメの1冊です。
・「アニメのサントラとしてだけでなく」
クオリティの高いサウンドと秀逸なメロディの応酬は圧巻。全体的に落ち着いた曲調で、時に暖かで、時に哀しくて…聴く者全ての感情を揺さぶるかのような作品です。本編を観ていた者にとっては、それらの曲一つ一つに思い入れがあるはず。アニメを見て心に残る物がある人は必聴の1枚です。
この作品はアニメとしての質も非常に高いと思っていましたが、映像面や物語の秀逸さだけでなく、それらをより際立たせる事に貢献したこの音楽があった事も一つの大きな要因だったのだと、改めて実感させられるアルバムです。
・「ええ曲ですなぁ」
もう「良い」この一言に尽きますね。灰羽見た方なら即買い、見てない方も即買い、と言いたいくらいに良いです。自分としては「feel2」の様な感じですね。ピアノやバイオリン等を主体とし、アコギやパーカッション等を盛り込み、膨らませる曲が多いですね。
灰羽によく出てくる雨、空気、空、風、壁、孤独感といったものを非常に上手く表現していますので、そういう雰囲気が好きという方は購入をお勧めします。
とりあえず、落ち着くのに最適です。日常から精神をずらして日常を見つめる(幽体離脱みたい)なリラックス感を求める方も、是非!
・「なんか懐かしいです。」
テレビ版が終わってから随分経ちますが最近安部吉俊さんの画集を見て久々に音楽が聴きたくなりました。
そして久しぶりに聞いてみると...やっぱりいいです!!音楽を聴いてシーンが思い出されるということはよくありますが、音楽を聴くことによって世界観が思い出されてなんとなく懐かしくなる。そういった感じを受けました。 というわけで本作を観たことがある方にはかなりお勧めです。そうでない方も一度音楽を聴いてみてどんな作品かを想像してから映像のほうを観てみるというのもかなりお勧めです。
要するに個人的にはかなりお勧めの作品です。
・「灰羽連盟オリジナルサウンドトラック」
あのアニメの難しい世界観を、見事に音楽で表現していると思います。これを聴いて、もう一度「灰羽」の世界に浸ってみませんか?
もちろんアニメを観たことがない人にも十分に満足してもらえると思います。ただ、これを聴くと、アニメも観たくなりますよ、きっと。
・「美しい曲」
劇伴の魔術師と呼ばれる「大谷幸」による作曲。作品にぴったりな美しいサウンドが目玉です。このサウンドトラックを聞いて作品を思い起こしてはどうでしょうか?書下ろしのイメージソングとエンディング曲のエディットバージョンも収録。
・「この曲のアクシスを変えた」
販売当初(20年以上昔)のインパクトは凄かった。当時バロック音楽は古楽演奏がメジャーになりだした頃で、世話になっておいて悪いが、イ・ムジチやミュンヒンガーやパイヤールなんかは、全部詰らなく思えてきた頃で、まして、「ピアノで弾くバッハなんか」っていう感じだった。石丸電気の2号館でクラシックの階へ足を運んだ時、耳にしたのがこの演奏。当時何処の誰かも知らないままにすかさず買った。で、やがてCDになってからも買い揃えた。繰り返し部分は省略されているが長大な全曲を、一気呵成に弾き込んで、聴き手に時間を忘れさせ、外に出て歩いても、かすかに頭の中で鳴り出す、という小林秀雄まがいの怪しい体験までしてしまった。幾種類ものチェンバロの演奏を聞いていた筈なのに、それらは、当分聞くことはなくなってしまった。本当の「古楽演奏」とは、グールドの演奏かもしれない。ところで、グールドは何度かこの曲を演奏しているが、55年の最初の録音より、この盤のインパクトは凄かった。というより、この盤が話題になってから、逆に「思い出された」感じ。この盤は55年盤よりポリフォニックな面がかなり強く出ている。凄まじいスピード感と音符の一音一音が浮かび上がるかのような両手の力は神業で、同曲のみならず、ほかの多くのピアノ演奏を、過去のものへと追いやった感じさえした。ほかにザルツブルク音楽祭のライブ盤があるが、それはこの演奏と、55年盤の中間のような気がする。
・「バッハの楽譜と対話しているピアノが安らぎを与えるアルバムです」
81年録音の、グールド2回目の「ゴールドベルク変奏曲」です。1回目の55年録音のアルバムでデビューし、当アルバム録音の翌年、50歳の若さで急死してしまったことは、何かの因縁でしょうか。当アルバムですが、まるで生き急ぐかのような急テンポの55年盤に比べると、バッハの楽譜を慈しみ、対話するようなテンポになっています。ただ、その1音1音がはっきりと聞こえる滑らかなピアノは、得もいわれぬ安らぎを感じさせてくれます。55年盤と比べ、どちらが良いと云々するよりは、両方を揃え、その時の気分で、盤を変えたい、「バッハ弾きグールド」による名演奏です。
・「グールドがこのテンポで弾いた訳」
グレンのゴールドベルク変奏曲は新録音(1981年)が旧録音(1955年)に比べてテンポが遅く、それに文句をつけている人もいるようですが、グレン自身旧録音を気に入ってはいなかったようです。その訳は、グレンの興味は対位法(作曲法の一つ)にあり、それをシッカリ聴かせたいので新録音のテンポを遅くしたと、彼自身が語っています。自分が聴き比べると、やはり新録音の方が落ち着いて聴けるし、バッハの書いた音符の一つ一つをジックリ聴いている気持ちもします。新録音と旧録音の共通点として、グレンのピアノタッチがまったく同じ事が挙げられます。テクニックが衰えたわけではないのです。やはり、ゴールドベルク変奏曲のどちらをまず買えばいいかというと、新録音の方が断然お勧めです。グレンが辿り着いた新境地を堪能できます。
・「天才グールド究極の名演奏!」
私はクラシック音楽を10年以上聞き続けてきたがグールドのゴルトベルク変奏曲ほど衝撃的で心を揺さぶるピアノ演奏はいまだかつて聞いた事がない。とにかく聞き手はひたすらグールドの指先から奏でられる魔法の音ひとつ、ひとつに圧倒されるのだ。そこには難しい音楽的知識など一切不要だ。ただ純粋に音を楽しむ。そう気付かせてくれる究極のアルバムである。
・「グールドのバッハ」
グールドのバッハは何か違う。バッハの譜面にのって演奏しているというよりも、グールドのオリジナルに聞こえてくる。神がかり的名演と思います。小生が自分の世界に入り込んで集中したい時に聞く名盤です。
・「旋律は流れる風のように」
1981年のゴールドベルグ変奏曲が心に染み渡る水であればこの1955年のモノラル録音の方は吹き抜けていく風のようです、1981年は音の一つ一つに重みがあり「一言一言ちゃんと伝えたい」という感じ、それに対し1955年は「たくさん伝えたいことがあって自分の想いを一気に告げる」ような感じです。1981年は聞き終わった後に深い感動がありましたがこちらはある種の爽快感があるように思えました。どちらが好きかといわれたら1981年の方ですが単純に比較すべきではないのかもしれないです、それくらい同じ人が同じ曲を演奏しているのに雰囲気が、音が、伝わってくる感じが違います。
・「まさにグールドベルク!」
私はグールドのゴルトベルク変奏曲(新録音)をはじめて耳にしたときかってない衝撃を受けた。そしてこの旧録はさらに上をいっていた。彼の強烈なキャラクターもさることながら、音楽もまた彼独自のスタイルがそのままピアノに反映され聴き手の心を引きつけてやまない魅力を醸し出している。「この旧録に出会った事は幸運だった。」そう言えるのは私だけではないと思っている。
・「ジャケット買いもアリ!」
このデビュー盤は、内容は言うまでもないが、そのジャケットが味わい深い。スタジオでの録音の際にDon Hunsteinによって撮影された30枚のグールドの写真。この曲に収められている変奏曲の数も30であるところが象徴的である。プロデューサーのHoward Scottと議論している写真。歌いながら演奏する写真。23歳の若者がこれほどまでに輝いている様子を羨望の眼差しで眺めないではいられない。
・「ゴールドベルクの原点」
バッハは、誰が弾いてもバッハに聴こえ、何で弾いてもバッハに聴こえる。音楽自体が演ずる者、聴く者の概念を包摂する。だからこそ、無限の表現の可能性を秘めた音楽であり、またその表現を受け入れる音楽である。バッハの音楽は宇宙であるのだ。グールドはその可能性へ挑戦した最初の人である。そしてこの演奏はその証であった。
文化勲章を授かられた吉田秀和氏は大昔、国内で不評であったこのレコードを絶賛され、自らライナーノートを執筆された。(ご本人が初めてレコードのジャケットにものを書いた仕事だったらしい。)
吉田氏の言葉を借りて、「胸のすくような精緻なリズムとフレーズの区切り方、テンポの良さ。そういった全体がまるで苔の庭のような一分の隙もない緻密で濃密な音の敷物を作り上げるのだが、しかもその表面の艶々した瑞々しさと、その下を絶えず生きて流れている叙情の味わいの気韻の高さ」
ということか。
・「いつ聴いても新鮮な演奏」
グールドのバッハ演奏については多くの方が書き記している。ゆえに何を今更という感がするではないが、コメントせずにはいられない不思議な魅力を持っている。早すぎた死を悼むばかりである。1981年盤と比べられる演奏であるが甲乙つけがたいと言うのが私個人の意見である。1981年盤のゆったりとした遅いテンポの演奏、哲学者と対話をするかのような間の取り方…。1955年盤では若さゆえの潔さ、古い慣習にとらわれることなく果敢に取り組む姿勢などが伝わるかのようなスピード感溢れる演奏。結局どちらも聴いてしまうのであるが…。いつ聴いても新鮮な演奏である。
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