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▼レコード棚:セレクト商品

Golden greenGolden green (詳細)
UA(アーティスト)

「待ちに待った」「「うたた寝するぐらい気持ちがいい」」「いつでもどこでも」「一生聴く」「温かい一枚」


空中キャンプ空中キャンプ (詳細)
フィッシュマンズ(アーティスト), 佐藤伸治(その他)

「“ライフ=ミュージック”」「いい声聞こえそうさ」「音楽の力」「音楽的な変化を、素直に受け入れられた一枚」「人は孤独だけど・・・」


イタリアン・グラフィティイタリアン・グラフィティ (詳細)
ニック・デカロ(アーティスト)

「欲しかったこのアルバムがCDとして発売されて」「だまされたと思って」「当代随一の名アレンジャーが自らの解釈を用いて描いたポップ・ワールドの歴史的名盤」「デリケートなシティミュージック」「色褪せない名曲の数々」


風街ろまん風街ろまん (詳細)
はっぴいえんど(アーティスト)

「聴きどころが満載」「日本語、そして日本の日常の美しさ」「今も流れる風街ろまん」「聴きどころが満載」「骨太日本」


サニーデイ・サービスサニーデイ・サービス (詳細)
サニーデイ・サービス(アーティスト), 曽我部恵一(その他)

「浸りたいとき、どうぞ。」「彼等なりの勢い」「彼らの最高傑作」「嗚呼切なくて素晴らし過ぎる」「感動しました」


8月の現状8月の現状 (詳細)
フィッシュマンズ(アーティスト), 佐藤伸治(その他)

「“野音”の記憶」「あなどられがちなアルバム。実はかなりいい。」「混沌の現状」


LANTERN PARADELANTERN PARADE (詳細)
LANTERN PARADE(アーティスト), 清水民尋(その他)


LovelessLoveless (詳細)
My Bloody Valentine(アーティスト)

「参考までに。」「愛無き世界…」「少しマニアックな比較」「崇拝してしまう。」「'91リリース...」


ペイパー・ドライヴァーズ・ミュージックペイパー・ドライヴァーズ・ミュージック (詳細)
キリンジ(アーティスト), 堀込泰行(その他), 堀込高樹(その他)

「It's fine !」「反省文」「必聴」「初期なのに完成されているアルバム。」「心地の良い曲ばかりです。」


Chocolat&AkitoChocolat&Akito (詳細)
Chocolat & Akito(アーティスト)

「休日の為の良質なポップス集」「I do perceive」「なんてことのない喜び、かけがえのない喜び♪」「沙漠のスコール」「センス最高です」


RomanceRomance (詳細)
GREAT3(アーティスト), 片寄明人(その他), Mike Fennelly(その他), 高桑圭(その他), Lee Mallory(その他), 白根賢一(その他), Curt Boettcher(その他), 會田茂一(その他), 長田進(その他), 山本拓夫(その他)

「到達点。」「ヘビーローテーションにはならないが、再重要作品」「脱・男気・希望・・・?」「ナイーブ」「こころの名盤」


4(紙ジャケット仕様)4(紙ジャケット仕様) (詳細)
ハーパース・ビザール(アーティスト)


初恋に捧ぐ初恋に捧ぐ (詳細)
初恋の嵐(アーティスト), 西山達郎(その他)

「永遠に輝き続けるだろう」「日本語で歌われるバラードの傑作アルバム」「真空パック」「切なくて、勇気出る」「言い訳がましくて意地っ張りな天才」


そよ風アパートメント201そよ風アパートメント201 (詳細)
Lamp(アーティスト)

「優しい気持ちになれます」「そよ風のようなサウンド」


Roger Nichols & the Small Circle of FriendsRoger Nichols & the Small Circle of Friends (詳細)
Roger Nichols & the Small Circle of Friends(アーティスト)

「リマスター&ボーナス8曲」「選曲の良さ。センスの良さ。」「極上のポップ・ソング」「人生で、一度は聴いておきたい一枚です。」「買いです。」


ビギンビギン (詳細)
ミレニウム(アーティスト)

「奇跡的な7人のクリエーターたち!!」「ソフトプログレ」「ふんわり、幸せ」「ロック、ポップスのたどり着いた一つの頂点」「奇跡的な名盤」


Odessey and OracleOdessey and Oracle (詳細)
The Zombies(アーティスト)

「数ある復刻CD、選ぶなら今作で決まり!!」「まったく」「」「「ふたりのシーズン」を含むサイケ・ポップな名盤」「岡本信人の驚異の盆栽」


Friends/20/20Friends/20/20 (詳細)
The Beach Boys(アーティスト)

「カリフォルニアのWhite Album」「○」「20/20」「静かで落ち着いた新たなビーチボーイズサウンド」「ここまでさわやかなアルバムはなかなか無いです。」


LIFELIFE (詳細)
小沢健二(アーティスト), スチャダラパー(アーティスト), 服部隆之(その他)

「続く、ということ」「いつまでも、かわらないもの」「素敵な歌詞&MELODY」「90年代における一つの奇跡」「90年代J-POPの最重要アルバムの一つ」


LITTLE SWALLOWLITTLE SWALLOW (詳細)
さかな(アーティスト)


DebutDebut (詳細)
土岐麻子(アーティスト), いしわたり淳治(その他), リン・ホブデイ(その他), クリヤ・マコト(その他), 大石学(その他)

「神様に与えられた声の持ち主」「気持ちいいアルバムです」「はまってます」「粋!」「伝統的なシティポップ」


Q&A 65000Q&A 65000 (詳細)
yes、mama ok?(アーティスト)

「エアじゃないですよ」「問題作」「フレーバーいろいろ」


HEY MISTER GIRL!HEY MISTER GIRL! (詳細)
Akito(アーティスト), ジョン・マッケンタイア(アーティスト), ショコラ(アーティスト)

「一人だけど、たまにはいいよね。」「転換点となった偶発的アルバム」


Yoshimi Battles the Pink RobotsYoshimi Battles the Pink Robots (詳細)
Flaming Lips(アーティスト)

「コアなファンには今ひとつらしい」「47分間の夢の世界」「Pink Floydの後継者現る。」「今は亡き父へ。」「もはや、唯一無二。」


The Art of TeaThe Art of Tea (詳細)
Michael Franks(アーティスト)

「This is Mellow Sounds!」「ふと思い出した時に聞いています」


▼クチコミ情報

Golden green

・「待ちに待った
UAの待望のニューアルバムです。HPにもあるように前作”泥棒”や”SUN”よりもPOPsよりの曲調が印象的でした。演奏は相変わらずクオリティー高いです。詞は”BREATHE”のようなファンタジー性は残しつつ、すごくリアリティーに富む・・・人間の引き起こしてきた、温暖化や森林破壊などの環境問題、イラク戦争といった不穏な社会情勢などが人間という種の限界や欠陥を鮮明に浮かび上がらせている現在にあってこのアルバムから流れてくる彼女の詞はどれも、美しくかつ鋭いものです。

・「「うたた寝するぐらい気持ちがいい」
1曲目の「黄金の緑」イントロのホーンを聴いただけでアルバムを買うことに決めた。

陰と陽を併せ持つUAの陽の部分を久々に感じさせる、春の日差しのような歌声が聞けた。デビュー時の夏のような歌声とまた違った、冬を越えた暖かく優しい風のような歌。

「Love scene」から「San Andreas Fault」への流れは特に、うたた寝するぐらい気持ちがいい。

・「いつでもどこでも
近頃コアな作品が多かったので、少し離れ気味でした。

好みだと思いますが、UAは表現力が高いため、想いがぐっと伝わりすぎて私にはちょっと重く感じることが多くなっていました。

ですがこのアルバムはとても聞きよいです! 繰り返し聞いています。

メッセージ性はそのままに、メロディに合わせ心地よく、入ってきます。沈みこむのではなく、循環する力を感じます。彼女の表現力ってほんとうにすごいですね。

・「一生聴く
毎晩お香を焚いてお酒を飲みながらまったり聴いています。デビュー時を思わせるポップな曲や綺麗で儚い、とろけるようにメロディアスな曲を現在のUAが優しく包み込むように、楽しげに歌います。今回はファンが聴きたい歌を歌った、みたいな事をUA本人も言ってましたがまさしくこれこそ聴きたかった、待っていた「歌」。個人的に今年のベスト(まだ七月ですが)そしてUAの最高傑作だと思います。

・「温かい一枚
最近のコアなUA(フリージャズだったりエレクトロニカだったり)が好きだったので最初聞いたときはちょっと物足りないかなと思ったけど聞き返してるうちにやっぱいいわとなりました。聴きやすいメロディだけどサウンドは妥協がありません。ポップで温かくリラックスして聴くことができる好盤です。しかしこの人のシンガーとしての力量はやっぱすごいな。使い捨ての女性シンガーが多い日本でやはりこの人の作る音楽は別格。

Golden green (詳細)

空中キャンプ

・「“ライフ=ミュージック”
普通に生活していて思ったり感じたりする様な物事。例えば何気ない「退屈だなあ」とか「幸せだなあ」という気分や感情、景色や風景を見て「綺麗だなあ」とか「なんか懐かしいなあ」思う感慨とかは言葉にすると非常に陳腐に感じられて、実際に感じた「想い」の質量には到底適わない。誰でもが分かっているだけに、今さら言葉にする必要など無いし、ましてやそれを歌や音楽にするなんて。

誰でも簡単に出来そうなのに出来なかった事が、音楽的にも高度な形で表されている事。この作品が発表されて5年が経過した今でもそれがこのアルバムの最大のマジックだと思う。僕の稚拙な表現で説明するよりも、まずは聴いてもらいたい。その深みのある音像と音響には聴くほどに魅了されるし、言葉とビートが寄り添って耳の奥に入り込み頭の中で色々な景色を写し出す様な感覚は他に無い音楽的な体験だと思う。星は取りあえず5つだけど、星の数で推し量れるような作品ではない。

・「いい声聞こえそうさ
アルバム単位で見れば、個人的にはこの作品が彼らの最高傑作だと感じます。今までの躍動感、そしてどこか隙のある構えのままで向かえた音楽的成熟の成果。ロック・ポップスだけでなく、ダブ・レゲエ・ヒップホップ等黒人音楽に精通していた彼らだったからこそ成しえた浮遊感と芯のある音。およそ流行に消費されるだけの曲たちから遙か彼方に在る音作り、それでいてそういった流行歌よりポップで心に焼きつく素晴らしいメロディ。「ずっと前」の最初のギターが鳴り響いた瞬間に、心の中の張り詰めた線がたゆんでゆく感覚をおぼえます。中でも特筆すべきは「ナイトクルージング」。異常なほどに音が濃密で、完全な別世界を構築してます。ベースのグルーヴ感も他の曲より際立っている。どこまでも続く夜の散歩・・・情感の塊のような曲です(「SEASON」同様ロングバージョンを出してほしかったと僕は思いました)。どこまでも優しく、悲しみも分け合うことができる音楽。変な言い方ですが、僕はフィッシュマンズを聴くと「こんな素敵な友達がいればなあ」とよく思います。

・「音楽の力
非常にちっぽけで、退屈な日常と、それに伴う小さな変化を深淵なダブサウンドでパッケージングした歴史的名作。ゆれる音、響く音、はじける音、全ての音ひとつひとつが、まるで魂を持っているかのようなきらめき。普段の何気ない日常を繰り返し、時折ちっぽけな変化を繰り返しながら進んでいく僕らのようなアルバム。

音楽の力とはかくも偉大なものなのです。

・「音楽的な変化を、素直に受け入れられた一枚
平成教育委員会で使われていた「MY LIFE」でフィッシュマンズを聞き始めました。まだその頃は「ポップなメロディ」とう印象が強いフィッシュマンズでした。ライブアルバム、メンバー脱退を経て届けられた「ナイトクルージング」をラジオで聴いたとき、完全に世界も時間も自分も止まって、ただフィッシュマンズの音楽だけが動いているような錯覚でした。

変わってしまったフィッシュマンズ。でもそのことを「ああ、こうなったんだ」と聴いた瞬間すぐ当たり前に受け入れていた自分がいました。それくらいすばらしかった。心を掴んだ。クオリティが高いとか低いとかいう比較論ではなく、まったくなかったもの、ありえなかったものにフィッシュマンズがなった。

そのはじまりがこのアルバムなんだと個人的には思っています。シンプルな編曲は底の深い純粋な音を響かせます。あまりに空間的な音の隙間。そこに感じる、孤独・寂しさ・純粋・むなしさ・喜び・悲しみ...。それは、そこにフィッシュマンズが歌ったものでもあり、あるいは私達がそこに読みとった、あるいは想像した「何か」なのではないでしょうか。

・「人は孤独だけど・・・
誰かã‚'好きになると、その人と自分が重なって見えるã-、そうありたいと願ってã-まう。そう思うã"とはç' æ•µãªã"とだã'ど、結局は自分は自分でã-かないã"と、いくら愛ã-ていてもその人とはやはり別の人é-"であるã"と、にæ°-づいてã-まう瞬é-"がある。そã-て多くの人は、根源的な孤独ã‚'うっすら感じながらも、それã‚'ç›'è¦-ã-ないようにã-ながらç"Ÿãã¦ã„る。

「空中キャンãƒ-」のどã"か悲ã-く美ã-いメロディは、その「孤独」にæ°-づいてã-まったè€...たちの心ã‚'とらえてはなさない。家æ-ãŒã„ても、恋人がいても、人は突き詰めればみã‚"なひとりだ。悲ã-いã'れど、だからã"そ感じるä»-人へのいとおã-さ。ひとりひとりが精一杯「自分ã‚'」ç"Ÿãã¦ã„る。

”みã‚"なが夢中になって暮らã-ていれば 別になã‚"でもいいのさ

 彼!å¥!³ã®ã"とだã'ã‚'よく知ってる そã-て音楽が胸の中でいつでもé³'ってる そã‚"な感じでいい ”

ひとりにならないと見えてã"ないものがある。淡ã€...と、フワフワと、孤独にå'き合う静かな強さ。空中キャンãƒ-ã‚'聞いていると、ä¸-界がå°'ã-輝いてみえる。

空中キャンプ (詳細)

イタリアン・グラフィティ

・「欲しかったこのアルバムがCDとして発売されて
1970年代後半、マイケル フランクスのセカンド-スリーピング ジプシーを購入した頃、FMでニックデカロの曲もかけてくれてエアチェックしました。その後、このアルバムのことは忘れていましたが、3年くらい前にCDショップで検索してもらうと、あったんです、イタリアングラフィティが。

即、予約して、届いたという連絡が来て購入して、家で聞くと懐かしいけれど、今でも良い。マイケルフランクスのArt Of Teaにも参加していたとか。Doobie Brothersのスタピードのストリングスが壮大だったのは、ニックデカロがストリングスを担当していたんですね。

ある人のサイトでニックデカロのことを書いたら、地方のFM曲が夜中に

イタリアングラフィティを流してくれました。  

・「だまされたと思って
ジャケットにだまされないで下さい。中身はAORと言うよりもソフトロックに近いと思います。しっとり、じっくり聞いてください。名作です。

・「当代随一の名アレンジャーが自らの解釈を用いて描いたポップ・ワールドの歴史的名盤
60年代から70年代にかけてレニー・ワロンカーやトミー・リピューマなどの大物プロデューサーとのコラボレイトで数々のヒットを世に送り出した編曲家/アコーディオニスト、ニック・デカロ。そんな彼が既存のポップソングを用い、自らが消化してきたジャズ、ソウル、ボッサなどのエッセンスを巧く散りばめ、自身のコーラス多重録音という手段で制作されたのが本作。後のAORの源流としてマイルストーン的作品とされているが、それ以上に彼の時代感や編曲法に驚嘆。この作品が無かったら後のポップスシーンに影響があったのではと思わせる程の出来映え。まさにワン&オンリー、不世出である。また、ディヴィッド・Tやバド・シャンクらの好演も聴きどころ。

・「デリケートなシティミュージック
ジャケットに写るこの風貌である。まさに裏方さんの佇まい。そんな裏方の仕事としては、ロジャーニコルスやハーパービザールのアルバムで素晴らしいアレンジを聴かせてくれた名アレンジャーである。しかし本作では見た目からは想像出来ない甘い歌声にまず驚かされる。歌う楽曲もスティービーワンダー、ジョニミッチェル、トッドラングレン、ランディニューマンなどの隠れた名曲を儚くもはつらつと歌っている。ところどころチェットベイカーのような雰囲気もあり、あのボーカルとトランペットの関係のように、ボーカルとバックにおける対等な関係は、その意味においてAORの先駆的名盤と言われる所以であろうか? 加えてリピューマ、シュミットの三巨頭揃い踏み。まさに70年代A&Mなソフティケイトロック。このシティミュージックに酔いしれて下さい。ところどころ日本のキリンジなんかに似ているところも。彼らが似てるんだけどね。

・「色褪せない名曲の数々
渋谷系やA&Mにやられていた10数年前、彼の名前は単にアレンジャーとしてしか見ていませんでした。しかし彼の過去のソロアルバムがCD化されると聞き(共同プロデューサーがTOMMY LIPUMAというのも追い風になり)、渋谷系サウンドを期待して(笑)買いに行きました。急いで家に帰って聴いてみると・・・はっきり言って期待を裏切られました。「何かおかしい」と思い、もう一度アルバムを全曲聴いてみると・・・そこには大人のムーディー漂う音楽が散りばめられていました。とってもメロウ。そして耳元でささやくような、優しいデカロの歌声。虜になるのにそう時間はかかりませんでした。

カバー選曲、アレンジとも文句なしです。

彼は生前、数枚のアルバムと山下達郎氏のカバー集を出していますが、どれも素晴らしい出来です。

ニック・デカロで、大人になる事が出来ました(笑)

イタリアン・グラフィティ (詳細)

風街ろまん

・「聴きどころが満載
 はっぴいえんどのオリジナル、3作中の第2作。大瀧7曲/細野4曲/鈴木1曲という構成だが、特に大瀧色が強いわけでもなく、三人三様の持ち味が次第に見えてきた作品。

 まず、細野氏の2大傑作「風をあつめて」「夏なんです」。本作の空気感は、この2曲による所が大きいのかもしれない。音楽の引き出しが多い人だが、この和風な味わいは独特。録音技術の過渡期ながらギターの音質も良好で、不思議と耳に残る響きである。

 鈴木茂氏は、本作で初めて作曲と歌を担当。「花いちもんめ」1曲だけだが、これが完成度の高い佳曲で存在感が十分出ている。代表作の1つと言ってもよく、構成がしっかりしていて聴き応えあり。その後の彼の個性が、既に垣間見えるようでもある。

 さらに大瀧作品も好調。演奏もコーラスもまさにグループ総力戦の「はいからはくち」が圧巻。だが、それ以上に特筆したいのが「颱風」。「颱」の字自体がただならぬ雰囲気を醸し出しているが、内容もそれに劣らず異様なテンションを見せている。台風が来る前の、不安と共に何故かワクワクするあの感じが見事に表現された異色作。

 最後になったが、全体の色合いを左右しているのが松本氏の詩の世界である。「オリンピック以前の東京の原風景」とよく言われるが、地方在住で彼らより後の世代の私が見ても、そういった匂いを感じるのが不思議である。

・「日本語、そして日本の日常の美しさ
風街ろまん、71年の作らしい。こういうバンドのこういうアルバムを聴いていると、やっぱり今の日本の音楽シーンっていうのは消費されて、忘れられていく一方の音楽なんだろうなぁ、と思ってしまうのです。もちろんそうでない音楽もありますが。

今巷に溢れている音楽に比べれば、やはり地味な印象は拭えない。

けれど、何度も聴いてしまうし、何より詩が語りかけてくる。

声高に、直球路線で愛を叫ぶ歌なんてない。語られるは、淡々とした、日々感じたことだったり、自分が見える範囲の私的な世界観である。その詩がとても美しく、かつ、彼らが生きた60年~70年代の光景が目に浮かぶようで、あぁ、日本って、そして日本語って、こんなに綺麗な物だったんだな、と感じる。

曲調的には、フォーク調のが多い。他にカントリー風、ブルース風、ロック風と様々だが、全体的に、春の晴れた日、田舎の家で窓全開で聴きたい、そんな感じです。とても落ち着く。歌詞も曲も、聞き手に押し付ける所が無い。

尚、この紙ジャケ仕様はアマゾンに書いてないですが、ボートラ7曲収録で、

はいからはくち関連が4曲、あしたてんきになあれのリズムトラック、あいうえお、そして、夏なんですのリハーサルテイクが入ってます。全然原曲と違う、夏なんです のリハテイクが原曲より好き。音源は、はっぴいえんどBOX用の最新リマスターされたものです。

全ての日本人に聴いてもらいたい。そんな一枚。

・「今も流れる風街ろまん
はっぴいえんどのセカンドアルバムだがここで全てが完成している。もう一枚出しているのだがそれは契約上のものかと思ってしまう。3枚のアルバムを発表したあとロックへのオマージュを完成させ解散。その中でも傑作の呼び声高いのがこの風街ろまん。ネプチューンの原田泰三そっくりな松本隆、日本の名ギタリスト鈴木茂、顔はともかく才能は止まらない大滝詠一、おじいさんがタイタニックの生き残りの細野晴臣。この四人の中で一番このアルバムに影響を与えているのが細野であると思う。風をあつめて。この歌が輝きを強く放っている。もともと手紙というタイトルであった曲の完成系のものだが、まさしく名曲である。細野自身はもっと高い声で歌いたかったらしいが、ジェイムステイラーを聞いて歌い方を変えたらしい。ちなみに大滝は遠藤賢司という人の歌い方にヒントを得ています。そうとにかく風をあつめて一曲だけでも十二分に聞く価値のあるかなりいいアルバムなのである。

・「聴きどころが満載
 はっぴいえんどのオリジナル、3作中の第2作。大瀧7曲/細野4曲/鈴木1曲という構成だが、特に大瀧色が強いわけでもなく、三人三様の持ち味が次第に見えてきた作品。

 まず、細野氏の2大傑作「風をあつめて」「夏なんです」。本作の空気感は、この2曲による所が大きいのかもしれない。音楽の引き出しが多い人だが、この和風な味わいは独特。録音技術の過渡期ながらギターの音質も良好で、不思議と耳に残る響きである。

 鈴木茂氏は、本作で初めて作曲と歌を担当。「花いちもんめ」1曲だけだが、これが完成度の高い佳曲で存在感が十分出ている。代表作の1つと言ってもよく、構成がしっかりしていて聴き応えあり。その後の彼の個性が、既に垣間見えるようでもある。

 さらに大瀧作品も好調。演奏もコーラスもまさにグループ総力戦の「はいからはくち」が圧巻。だが、それ以上に特筆したいのが「颱風」。「颱」の字自体がただならぬ雰囲気を醸し出しているが、内容もそれに劣らず異様なテンションを見せている。台風が来る前の、不安と共に何故かワクワクするあの感じが見事に表現された異色作。

 最後になったが、全体の色合いを左右しているのが松本氏の詩の世界である。「オリンピック以前の東京の原風景」とよく言われるが、地方在住で彼らより後の世代の私が見ても、そういった匂いを感じるのが不思議である。

・「骨太日本
 今から4・5年前、大学入りたての頃に喫茶店で時間を潰しながらよく聴いてたアルバム。などと言うと、「風をあつめて」の歌詞の様ですが、実際、音楽好きな学生達が楽しんで創っている情景が感じられて、大好きでした。 日本のビートルズと言っても過言ではない彼等ですが、サニーデイサービスやキリンジ、ハナレグミ等、現代の注目ミュージシャンへの影響もはかり知れません。日本的な情緒を匂わせながらも、音は極めて60年代の英米ロックよりであり、明らかにクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングや、ザ・バンド等の影響がかい間見えます。「夏なんです」のギターリフはどう考えても、モビーグレイプと言われる方々も結局は好きなんです。元ネタどうあれ、はっぴえんど唯一無二のサウンドです。 大瀧詠一の1STアルバムが極めてビートルズ以前のポップス、フィルスペクターを匂わせるものであるのに対し、こちらの大瀧氏の歌唱はどう聞いてもバッファロースプリングフィールド。器用な方なんですね。「ロング・バケーション」等の洗練されたAORよりのサウンドとは違った骨太さ、イナタさが濃縮されています。そんな部分にもスティーリー・ダン的な要素を感じてしまいます。 また、カントリーやフォークを独自に煮詰めた細野氏の「hosono house」、現代的な視点からフリーソウルやボッサとも言える鈴木氏の「band wagon」どちらも合わせて大好きです。 はっぴいえんどの1STの出だしのギターサウンドを始めて聴いた時から、洋楽コンプレックスの様なものが氷解された方も多いと思います。

風街ろまん (詳細)

サニーデイ・サービス

・「浸りたいとき、どうぞ。
全体的にとても完成度は高い。しかし、難点が・・・

これきくと、鬱っぽくなるのよね・・・私だけでなく友人もそうらしい。全員が全員ってわけではないが暗くなるのは、確かだ。いいアルバムだ。しかし、むちゃくちゃ暗く、切なくなる。

でも、アルバムの最後はちゃんと救いがあるのでご心配なく。とくにその鬱屈を吹き飛ばすようなラスト3曲群、いいです。旅の手帖なんて、一押しです。 

「日のあたる丘の木陰には 今日も ぼんやりと夢を見る だれかが」「誰かはずっと上機嫌で 誰かはもっと悲しそうな顔」

どひゃ~!!人生に疲れたら、ちょっと寄り道でもしてそりゃ完璧な人生もないわなとひとり自嘲ぎみな笑いでもしながらまぁ、どうにか続いていくんだわな~などと、哲学的な気分にもなれるアルバムです。

バランスのとり具合がものすごーく秀逸です。音にせよ、詩にせよ。

・「彼等なりの勢い
またもや傑作。ただ今回は聴きこみを必要とするだろう。前作ほどのポップさはないが、楽曲的に洗練された感じがする。アルバムとして聴いた時に一番コンパクトにまとまっていると思う。感銘を呼ぶ強い曲より、シンプルで前向きな曲を並べてきた。彼ららしさが徐々に現れだして来たのだろうか。「東京」の頃の音はもうないし、「愛と笑いの夜」にも似つかない。この3作を2年以内で発表してきたわけだから、曽我部の作風の急速な変化がうかがえる。サニーデイ・サービスというバンドにとって特に重要な変遷と言える。「NOW」「旅の手帖」「bye bye blackbird」などは当時の集大成的楽曲。彼等なりの「勢い」を誇示したアルバムとなったわけだ。

・「彼らの最高傑作
 ほかのレビューにもあるように、「愛と笑いの夜」と同年に発表された、彼らの全盛期を飾るアルバム。続く「24時」が今ひとつだった(これとくらべて、ね)のもあり、このアルバムがバンドの最高傑作と評されることが多い。(個人的には”LOVE ALBUM”と並んで1位)  個々の曲をについていうと、生々しいボーカルと暗い曲調が、暗然たる印象と強烈なインパクトを残しつつも、感動的であるT01・T12・T06、文句なしの名曲であるT11、切ないメロディが正に”サニーデイ節”なT05・T09など、いずれも素晴らしい出来栄えだ。美しい旋律と、曽我部の声の力はどのトラックにおいても発揮されている。  しかし、このアルバムが彼らの最高傑作とされる所以は、アルバム全体の纏まりだろう。  楽曲一つ一つをみると、確かに名曲ぞろいだが、どちらかというと地味なものが多い。それらがアルバムとして構成されることで全体として暗く悲しいイメージを喚起し、そのイメージがアルバムの主調音をなすことで、各楽曲の力が止揚され、より力強く・感動的なものになっている。 一言で言えば、非常に完成度の高いアルバムである。  十数曲でひとまとまり、という枠組みの存在意義が疑問視されがちな昨今、「アルバム」という音楽の発表形態の魅力を再認識させられる作品だ。サニーデイ聴いたことの無い人も、これを買っておけば間違いないでしょう。 

  

・「嗚呼切なくて素晴らし過ぎる
リリースされてしばらく経ちますが、聴くたびに心が揺さぶられます。ベイビー・ブルーの必殺ピアノから、バイ・バイ・ブラックバードの切ない歌声にたどり着くまで本当にあっという間です。これこそが最高傑作なんです。購入して確かめてみてください、泣けますから。

・「感動しました
久々に音楽を聴いて涙が出ました。特に最後の曲で。前々から聴いてみたいと思っていたけど買うチャンスがなかった方、聴いた方がいいですよ!

サニーデイ・サービス (詳細)

8月の現状

・「“野音”の記憶
とにかく付けるも付けたりのこのタイトルが白眉。このアルバムのムードをこれ程的確に言い表したタイトルも無いんじゃないか、と思えてくる。このアルバムの1曲目を再生するとどうしても思い出されてしまうのは日比谷野外音楽堂(このアルバムのアナログ盤のジャケットにもなっていた)でのライヴの事。まだ少し暑さの残る晩夏とも初秋とも呼べる様な、そんな季節の狭間で行われたフィッシュマンズの“野音”での空気感が一瞬にして甦る。あの音や波動が周りの風景を飲み込むような、あの感じ。この感覚は他のアルバムには無い独特なものだ。またライヴ音源を元にRemixした作品、というコンセプトでは「Oh! Mountain」が過去にあったけれど、両作に共通するのはあくまで「その時点での」フィッシュマンズのドキュメンタリーの様な、現状報告的な1枚という意味合いが感じられるという事。特にこの『8月の現状』前後のライヴにおいては過去のレパートリーもアレンジが刷新されて全く新しい世界観を作り出していた事もあり、それを「記録」として鑑賞に耐え得るクオリティ(実はこれ重要なポイント)で残した、そんな意匠を強く感じる。特にこのアルバムでの“SUNNY BLUE”、“ずっと前”、“JUST THING”にその傾向は顕著。どれもアレンジが変わると別のアングルからその詞世界に光を照らしている様な新味があるが、“JUST THING”は元々詞が際立っていた楽曲で、ようやくここで本来のあるべき姿を現したかの様な思いがしたものだ。ライヴでは歌い出すまでどの曲だか分からない、なんて事は結構多かったのだが、その瞬間のハッとする様な感覚も思い出される、そんな1枚だったりもする。

・「あなどられがちなアルバム。実はかなりいい。
特にジャストシング。ネオヤンキーズホリデイのものとは全然違う。かなりの浮遊感がある。かなりの浮遊感。浮遊感。新しい人は初めて聴いたとき衝撃を受けると思います。これも空中キャンプ時とまったく異なる。このアルバムは絶対に聴くべき。聴いてないのはかなりの損ですよ。

・「混沌の現状
「フィッシュマンズのライブは凄かった!」というのはもはやファンの間では自慢話を超えて都市伝説の域に達している気がしないでもないが、実際に「空中〜」以降のライブツアーを全て見た身としては、フィッシュマンズ全肯定!とも思える昨今の言説には違和感を感じる。特に後期の混沌としたというか閉じすぎてしまった部分に対してほとんど批判が無いのは「君はフィッシュマンズの何を聴いてきたんだい?」と皮肉の一つも言いたくなる。このアルバムはそんな後期の混迷さを伝える貴重な一枚。

「オー!マウンテン」の頃にあったそっと元気づけるような佐藤伸治はここにはいない。音に対する絶対的な自信がせっかくの素晴らしい音楽を遠い場所にもっていったように思える。

様々な場所で引用された「新しい人」の歌詞はもはや聴き取れないほどのかすれ声になり、ダニエル・ジョンストンのようである。悲しいアルバムである。

8月の現状 (詳細)

Loveless

・「参考までに。
日本版にも歌詞はついてませんから輸入版でいいと思いますよ。

・「愛無き世界…
Creationが、インディーレーベルとしては会社が傾くほどの大金(約5千万円!…破産寸前)を費やして完成「させた」、この大名盤にして超問題作。その裏には、レコード発売を迫るCreation総帥アラン・マッギーと、超(スロー)マイペースで制作に没頭するマイブラの頭脳・ケヴィン・シールズとの、こんな激しい戦いがあったという。

外界からの一切を断絶し、スタジオに篭もりっきりのマイブラ。会社が傾くほどの大金を費やしながらも、音源のひとつも届かない…。文字通り「音沙汰無し」の状況に、業を煮やしたアラン・マッギー。

「おい、いつ出来るんだ!?」と聞くと、

先行シングルには「soon(すぐ)」という曲名が。・・それから更に10ヵ月後。「アルバムはいつ出来るんだ!?」と聞くと、

次のシングルには「to here knows when(いつなのかと聞く)」という曲が。・・そして、さらに9ヵ月後。もうノイローゼ寸前のアラン。だが、全ての曲が終わり、ようやくアルバムは完成。

そこには『loveless(愛が無い)』ときたもんだ・・・。(アラン・マッギーとケヴィンの関係はボロボロだったらしい)

事実は小説よりも奇なり。嘘のようなほんとの話。

★詳しくは、「クリエイション・レコーズ物語(原題~This Ecstasy Romance Cannot Last)」を読みましょう!!(^-^)

・「少しマニアックな比較
このアルバムが、音楽が、如何に素晴らしいかの説明は他の方に譲るとして、少しマニアックかつちょっと気になる事について書こうと思います。

このアルバム「loveless」は曲間がほとんどなく、曲の終わりと始まりが重なり合っている曲もあります。Sire盤は曲の頭がきっちりタイミングが合っていますが、現行のsony邦盤はややタイミングがずれています(旧コロンビア邦盤はほとんどタイミングが合っていて、大元のcreation盤が一番ずれています…)アルバムを最初から最後まで通して聴くのではなく曲単位で聴くとなると、これが案外気になります。

それと、Sire盤はジャケットが鮮明できれいです。裏ジャケットでは他の盤には見られない補色である青を重ねてあります。それに比べ現行のsony邦盤はカラーコピーしたようなぼやけた感じになっています。レコードではなくCDですがジャケットも重要だと考える人はちょっと注意です。

・「崇拝してしまう。
躊躇したけど、やっぱこの作品については語りたいので書きます。

ラブレスの魅力が何かということについて考えると、まずそのエポックメイキングなサウンドメイクに論点が行くわけですが、それについてはもう何百何千の先人が薀蓄を述べているので私はここでは書きません。あまり触れられていないのが不思議なのですが、この作品、まずメロディーがいいとおもいませんか?私はこれこそこの作品を名盤たらしめる一番の理由であると捉えています。

ケヴィンシールズの書く曲は独特です。ISN'T ANYTHING収録のFeed Me With Your Kissやアルバム未収録のYou Made Me Realiseあたりが特に顕著で、これらの曲で彼はアグレッシブな曲調に乗せてコードをかき鳴らしていますのですが、そのコードの進行の仕方が実にスリリングでカッコいいのです。あんな曲調今まで聞いたこと無かった。初めて聴いた時はとてつもないショックを受けたものです。今作に於いてそれらの要素は、さらに甘美な世界観をもってしてマイブラのイメージを完全に確立しました。soonあたりははいうに及ばずですが、その一つ前のwhat you wantあたりをよくきいてみてください。面白いコード進行だと思いませんか?心はどうしようもなく高揚しているのに、なんでこんな寂しくて居心地がいいんだろうか。この曲調はケヴィンが例の衝撃的な音響の世界観を補完するためだけに編み出したものであると私は考えています。マイブラのフォロワーと呼ばれる人たちがこの一枚に追いつけないのは、勿論音作りの才能もあるでしょうが、その音響の奥行きに呼応するメロディを持っていないからだと思います。

完璧と呼ばれるにはやはりワケがある。表面だけなぞっただけでは永遠にこのクオリティには追いつけないでしょう。スタンダードにして孤高の逸品。

・「'91リリース...
このアルバムのせいでマイブラの新譜をどれだけ待っているか。ケヴィンがスタジオに入ったとか、誰々と共作しているとか、真偽がわからない薄ーい希望にどれだけすがったか。あまりにも出ないもんだから、フォロワーに代わりを期待してどれだけ裏切られてきたか。10年位それの繰り返し。

フィードバックギターのオーバーダブでなんでこんな浮遊感が感じられるんだろう。

Loveless (詳細)

ペイパー・ドライヴァーズ・ミュージック

・「It's fine !
パンクやヘビーメタルがお好きな方には勧めませんが、ポップス好きな方なら必聴のユニット、それがキリンジ。彼らのメジャーデビューアルバムです。

時を経て聴いてみると、メロディーも音色も泰行さんのボーカルも、何もかも初々しくスウィートで朗らかな、なんて愛しい愛しい曲たち。

よく晴れた休日の朝、風に揺れる洗濯物を眺めながら。あるいは昼下がり、青空に浮かぶ雲を追いかけてドライブしながら。

この音楽はわたしをとても幸せにする。

・「反省文
文学的なんて評されることの多い彼らの(特に兄)の歌詞ですが、最初は、漢字満載の硬質な歌詞に、んっふっふ青いなあ「にやり」なんてしてました。聴いてみて..........馬鹿でした。大負けに負けました。泣きました。誰にでも共感できそうで、しかしぎりぎりでリスナーを突き放すような絶妙な”独白”感。リアルで胸がつまります。「文語は歌に合わない」何て考えを持っていたのですが、この一枚で見事に覆されました。今まで自分がそれに見合ったメロディーに出会っていなかっただけなのかなあ。(なんか偉そうですが....)そんな流暢で圧倒的なメロディーラインに星7つ。歌詞に同じく星7つ。個人的にはキリンジ中級者になってから聴いていただきたいです。ちょっと聴きでは大人しいので、ああさわやかだな、で流されたら余りにも勿体無い......傑作!ついでに脊髄 駆け抜けてく悲しみを たやすく追い抜いてく君は誰だ に星7つ☆

・「必聴
ファーストアルバムとは思えない程完成された一枚。ジャズ、フォーク、ソウルなどの様々な要素や複雑なコード進行を取り入れながらも、聞きやすいポップミュージックに仕上がっています。後の2枚のアルバムにも共通するキリンジらしい独特な歌詞も魅力です。

・「初期なのに完成されているアルバム。
麒麟児兄弟、キリンジの1stアルバムです。初めて聴いた時、聴き終わる迄、歌詞カードから目が離せませんでした。酸いも甘いも噛み分けた深い歌詞に脱帽。以降、キリンジのCDだけは買わないとなぁ、何があっても。と、思わされた、思い出深い作品です。

・「心地の良い曲ばかりです。
アルバムの全曲に渡って心地良い感じの統一感があって、お気に入りの一枚です。よく晴れた日曜の午後、このアルバムをBGMに掃除したり、洗濯したりするのもいいですよ。

ペイパー・ドライヴァーズ・ミュージック (詳細)

Chocolat&Akito

・「休日の為の良質なポップス集
ショコラと片寄明人(GREAT3)夫妻による良質ポップスな集です。極上のアコースティックサウンドにショコラの透明感のある歌声と片寄明人の穏やかで甘い歌声が、最高のハーモニーを奏でます。

カフェ・アプレミディのシリーズが好きな方には絶対にお勧めです。日本語で歌われているので、歌詞にもリラックスさせられます。

派手さや刺激はありませんが、この音楽を求めている方もかならずおられると思います。

レコーディングには清水裕貴(ex BRIDGE)、柚木隆一郎(エルマロ)、鈴木正人・栗原努(Little Creatures)、J・マッケンタイヤ(トータス)等、こだわりのミュージシャンが多数参加しています。

・「I do perceive
心地よくって切なくって何度も何度もリピートしたくなるアルバムです。ジャケみてラブリーな二人の愛の日記ではとか思ってしまうかも知れませんが、そんな単純なものではないです。ブラックコーヒーの苦味のように深い作品です。片寄氏の抜群のメロディーセンスが爆発しています。言葉の繋がりが絶妙です。片寄氏の甘くてエロテックな声にと胸をかきたてられてしまう歌詞(憂鬱と幸せ、愛、死…まるで映画のようで)に涙腺がゆるみます。ショコラの声も可愛くって(女の子目線の幻想的な言葉が素晴らしいです)ぴったりです。大傑作です。

・「なんてことのない喜び、かけがえのない喜び♪
片寄サウンドに触れたことのない人にも聴いて欲しい、とても柔らかいアコースティック。ご本人曰く“男女版サイモン&ガーファンクル”とのこと。ショコラと片寄さんの声の調和が心地よい。このふたりが織り成す呼吸を感じとってください。

・「沙漠のスコール
ジョージ・オーウェルの『1984』というSF小説があります。そこに描かれる何もかも当局に管理された社会では、音楽までも、機械がランダムに言葉を組み替えて製造してしまいます。

どうも最近、はからずもそんな音楽が巷にあふれているように感じていました。あるいは自分の耳が以前ほど、音楽に対する感受性を持たなくなってしまったのかな、と・・・。

でも、このアルバムを聞いて、やっぱり音楽業界の方が沙漠になりつつあるんだな、と確信しました。本作は、渇いた耳に文字通りしみわたる、極上のポップスです。

ショコラのヴィブラートのない、まっすぐな声が、片寄明人の抑揚のある艶っぽい声で包まれて、一つの完全に調和した世界を創っています(ジャケットが象徴的かも)。ほかの方が書かれているように、バックも何をすべきかわかってらっしゃる仕事人がずらりと揃いぶみですよ。

丁寧に作りこんだ良質の音楽も、ちゃんと評価されるんだ、ということを示す意味で、ぜひともこのアルバムは、もっとたくさんの人に聴いてほしいです。少々売れたくらいで、音楽的に妥協するようなお二人ではないでしょうし。

あと、ショコラのHPから、このアルバムの曲に関するお二人のコメントを見ることができます。深く分かりあっていたり、まるで別のことを考えていたり。でもアウトプットはこんなにも、すばらしい。夫婦って不思議です。

・「センス最高です
曲はGREAT3よりですので、あの独特の空気感が好きな人はお勧めです。さらにより、ポップな感じに仕上がっており、ショコラのヴォーカルも入っているのでより幅広い人に好まれるのでは?全体的にフランスな雰囲気で、おしゃれです。バンドメンバーには、鈴木正人やトータスのメンバーが入っているので音も良く練ってとられていて、飽きずに長く聞いていられます。

Chocolat&Akito (詳細)

Romance

・「到達点。
多分このアルバムが一番の傑作だと考えられているのだろう。実際グレート3を好きな人ならば間違いなく名曲に挙げる「影」を含め、今までの感情を極限までに高めたアルバムである。だがこのアルバムは最初に聴くには適していない。今までの彼らの歌詞を読み取り、理解していなければ何故このようなことを歌うのか正しく理解してもらえないと思うのだ。グランジという音楽表現が彼らの感情をむき出しにする作用を引き起こしたのだろう。グランジを吸収して一番深いところへ潜った彼らは、次作から他の方法で音楽と歌詞(感情)の融合を目指した。

・「ヘビーローテーションにはならないが、再重要作品
~ Great3の3rdアルバム。片寄とショコラの結婚を最後に大人のバンドになってしまうが、「片寄の絶望との対峙+高桑白根のポップ感覚」が絶妙にからみあった初期3部作の1枚。 全体的には地味な印象だが、一曲一曲がとても重たく、切実な思いが伝わってくる。歌詞は極限までダイレクトになり、絶望の縁までいってしまっている。M8(loveman)の「だれかと比べてほ~~しい」なんて、狂気寸前である。サウンド面では、明るい曲調は少なく、高桑白根のインストが曲間を埋めてゆく。重い曲調の中で、M7(マイウェイ)・M12(there is nothing more to say)で救われる。 皮肉にも、最終曲M12(there is nothing more to~~ say)の題名通り、この曲を最後に片寄は、自らのもがき苦しむ姿を歌詞にしなくなってしまった。 ポップアルバムとしてどうかは別として、表現者の作品として一級品。~

・「脱・男気・希望・・・?
泣けます。インストのオープニングのタイトル曲「romance」で、一気にGREAT3の世界へ転げ落ちる。二曲目の「R.I.P」で早くもどん底に。片寄明人のドロッとした感情がにじみ出てくる・・・・・。そして、名曲「影」では、「男らしさ」という「呪い」に気付く。片寄にとっては、「男らしさ」を表現するのも「ロマンス」だというのだろうか。

そんな歌詞が乾いた音に乗っかって、切なさが加速。名盤です。そして、この「ロマンス」は、次のアルバム『without onion』でも引き継がれている。最高の一枚。

・「ナイーブ
当時高校生だった僕は「聞いてはいけない音楽」を聞いてしまったとRomanceを聞いたときに思った記憶がある。「ベットで/ベランダで/床で/台所/車の中/川岸で抱いて/誰かと比べて欲しい/耐えきれず/耐えきれず/あぁ/分かっているのに」(Lovemen)。そのエロさの意味が全く分からずに、それでもまるでバロウズを初めて読んだときのように僕は知らない世界の景色と形式を探るように何度も何度も聞いた。よく、歌詞が心情系ドロドロなバンドと言われているし、特にこのRomanceがそうした表現のピークと言われているけれども歌詞は基本的にビートニク直径のナイーブで自意識過剰な青年の苛立ちといった感じ。楽曲は言うこと無しだし、歌詞の世界にどっぷり漬かれるならば、はまること間違い無しの一枚。中学生、高校生、大学生に聞いて欲しいです。

・「こころの名盤
この作品を最高傑作と呼ぶG3ファンは意外に多いのでは?制作前、片寄はbloodthirsty butchersの名盤「kocorono」に心酔していたという。「kocorono」での吉村は底深くもがき苦しみそれでも前に倒れ込んでいるが、この作品での片寄はただ荒涼とした心象風景がラストまで続く。ただ言えるのは、どちらも感動的に生身のRock'n Rollである。

Romance (詳細)

初恋に捧ぐ

・「永遠に輝き続けるだろう
初恋の嵐を知ったのは、つい最近です。実は、ボーカルの西山さんが亡くなった事を知ったのがキッカケで、インディーズ時代の『初恋の嵐 バラードコレクション』を買いました。一曲目の「星空のバラード」は名曲です。イントロが耳に入ってきたら、一瞬でバンドの作り出す空気感に引き込まれていくようで、ステレオの前で動けなくなってしまった…。

無駄な曲が一つもなくて、胸が締め付けられるような切なさを纏っている。『初恋に捧ぐ』には、「星空のバラード」はライブバージョンで入っていますがこちらも素晴らしいです。

初恋の嵐の楽曲は、ステレオの前で動けなくなるくらい、空気が張りつめている。とても珍しい種類のバンドだと思う。西山さんの死が残念でならないです。

初恋の嵐の、最初にして最後のフルアルバム。是非聴いてもらいたい。

・「日本語で歌われるバラードの傑作アルバム
こころにグサっととくる西山達郎の声、歌は、どこまでもどこまでも、しみ込んでくる。これが最後のアルバムになるってことがそれをさらに辛辣に感じさせる。「これは想像のストーリーなどではない...」、そして「恐れを知らない者は、ただ美しく、きらきら光っているのだから...」と、歌い手の気持ちが歌に伸びやかに強く込められ、聴き手はのっぴきならぬところへと連れて行かれる。彼らの歌が聴けてほんとによかったなあって思う。

・「真空パック
無鉄砲な純粋さ、漠然とした苛立ち、「自分は輝いているのだ」という根拠はないけど確固とした自信。

若い頃なら誰もが抱いているようなそういった感情が、このアルバムには鮮やかなままギュッと詰まっている。

・「切なくて、勇気出る
天気雨があがったら、虹を見つけた夏の終わりの公園。真夏の夜のことがあまりにすばらしかったため、この最初で最後のアルバムを迷うことなく手にした。巨大な優しさがアルバム全体を包み、そこに安心した途端いつも涙が出てしまった。残酷な運命は初恋を忘れられなくする。1曲目の小さくて強そうな意志を、笑顔でばら撒くようなポップさが素敵。

・「言い訳がましくて意地っ張りな天才
~初恋の嵐をサラッと聞くと、「爽やかでピュアなバンド」と思うだろう。でも、ちゃんと聞いてみると、超カッコつけで意地っ張りで、しかもそんな自分にいつも言い訳をつけてなくちゃやっていけないような、なんとも人間臭い歌がたくさん詰まっていることに気づく。それに気づいてしまったら、もう、初恋の嵐、そして西山くんを~~愛さずにはいられないのではないだろうか。発売から2年近く経つのに、気づくと定期的に聴いている。「次」がないのはわかっている。その分、初恋の嵐のあったはずの未来の分も含め、このアルバムを大切に聴き続けたいと思う。~

初恋に捧ぐ (詳細)

そよ風アパートメント201

・「優しい気持ちになれます
LampさんのCDは、ライブで曲を初めて聴いてから、絶対欲しいと思っていたのでかなり大満足でした。私もオススメは一曲目の「風の午後に」です。優しい気持ちになって、ゆったりできます。

・「そよ風のようなサウンド
とにかく曲がすばらしい。70年代的なシティーポップスやソウル、またはボサノバを程よくちりばめられたサンンドが心地よく、オレンジペコ好きにはとにかくお勧めです。

そよ風アパートメント201 (詳細)

Roger Nichols & the Small Circle of Friends

・「リマスター&ボーナス8曲
国内盤「コンプリート」に彼らのデビュー・シングル(20.)を追加した形のものですが、最新リマスターにより、とても音が良くなっています。

13.~20.がボーナス・トラックです。13.は国内盤にあったスクラッチ・ノイズが取り除かれています。15.と16.は国内盤と同じくモノラル・ミックスのシングル・ヴァージョンです。しかし、今回もアレンジ違いの「Snow Queen」のシングル・ヴァージョンが収録されていないのが残念です。

メンバー3名を含む、8名の関係者達へのインタビューによる詳細なライナー・ノーツが大変興味深く、読みごたえがあります。その日本語完全対訳が付いたものは"ULTRA-VYBE/Solid"レーベルより発売されています。但し、歌詞とその対訳はありません。

・「選曲の良さ。センスの良さ。
♪ソフトロック、ポップスの名曲は、せつなく、メランコリックで、哀愁を漂わせ、聴く人を時の流れへと深く沈めていきます。

ロジャー・ニコルス『スモール・サークル・オブ・フレンズ』は、60年代をあまり知らない私でも「お、いいねぇ」と感じることができます。

ビートルズ、バート・バカラック、キャロル・キング、ラヴィン・スプーンフルなど、名曲の数々を拾い集めて磨きをかけた作品集です。もちろん、4曲目、6曲目、そしてボーナストラックの18曲目など、数曲のオリジナルも素晴らしい。キャッチーでつい口ずさみたくなるポップナンバーです。

ほとんどの曲のアレンジを務めたニック・デカロの手腕もさることながら、選曲の良さという点で、おススメします。

当時の音楽界を知らない私なので、詳細は他の人におまかせしますが、音楽を「作る側」「関係者」も、どれだけ良質の歌を聴いているか、がポイントでしょう。 日本では陽の目を見なかったアルバムです。

日本の商業主義的、音楽業界の実態からはほど遠いところに、良質の音楽が存在することは少し残念に思います。なぜならば、一般の人たちにその歌が届かない。

ロジャー・ニコルスの作品は、もしかすると、商業主義的音楽業界へのアンチテーゼになっているのかもしれません。「こんなにいい音楽がたくさんあるのに・・・」。そんな風に感じます。

そして、その課題は私たち音楽ファンへと向けられるのです。「いい音楽、美しい歌を聴いていますか」と。

・「極上のポップ・ソング
70年代にハイドパイパーハウスのリスナーを中心に再評価されたオリジナル・アルバムに、未発表曲を追加して国内盤で発売されていた「コンプリート〜」ですが、更に加えてクリスマスソング「St. Bernie the Sno-Dog」を追加、UKのチェリーレッド系レーベルから発売された「新コンプリート」とも言える20曲収録の名盤中の名盤です。音も従来のものよりも格段にクリアーになって、左右の音の分離も向上し、国内盤「コンプリート〜」に比べて、相当音質が良くなっています。このアルバムのファンなら、買い直したほうが絶対に良いでしょう。

全体的に高度な音楽性と洗練された都市感覚に支えられた知性が、緊張感を伴って絶妙のバランスを構成しており、極めて良質のポップソング・アルバムに仕上がっています。レノン&マッカートニー作品が3曲取り上げられていますが、完全に彼ら自身のサウンドに昇華しており、オリジナルヒットの余熱が覚めない時期だっただけに自信が伺われます。キャロル・キングの名曲「Snow Queen」や、バカラック、ジョン・セバスチャンなどの曲も収録。カヴァー曲がアルバムの約半分を占めているのですが、どの曲もオリジナルを完全に解体した末に再構築・発展させており、その完成度は見事としか言いようがありません。計算され尽くされた感のあるアレンジには、ニコルズ以外にニック・デカロやマーティ・ペイチが担当、これらのサウンドが1964年〜69年に製作されたことは驚嘆に値します。プロデュースは全曲トミー・リピューマが担当。

一生のうちで出逢うことができる優れたポップアルバムの中の一枚であることは間違いなく、聴けば聴くほどにその良さが分かる仕掛けが随所にちりばめられています。本物のポップ・ソングを聴きたい人には文句なくお勧めします。

・「人生で、一度は聴いておきたい一枚です。
 最初にこのジャケットのアルバムを買ったのは、もう10年以上前のやたらとCDを聞きあさっていた時なのですが、今になってもこれを聞いたことが本当にすばらしい事の一つとして頭の中に残り続けています。 素人な言葉でしか表現できませんが、まさにポップロックの金字塔ではないでしょうか? 是非、人生で一度は聞いておきたい一枚だと思います。

・「買いです。
カーペンターズやポール・ウィリアムスらとの仕事で名高いロジャー・ニコルズの、いわゆるソフト・ロックの代名詞と言われるアルバムです。音楽的にはこの説明で十分言い尽くされるような気もしますが、ところで、ジャケットのサングラスに映っているのはいったいどういう光景なのでしょう。キャンプ・ファイアを囲んでいる若者たちというような感じがするんですが、的外れな見方でしょうか。このアルバムが、 Roger Nichols & the Small Circle of Friends名義唯一(日本の80年代末のバブル・マネーが強引に作らせたセカンドはあまり認めたくないので)のアルバムということや、はかない音作りがそう感じさせるのかもしれませんが、今から聞く人もきっと、初めて聞くはずなのになぜか「あの頃」を感じさせられる不思議な求心力がこのアルバムにはあります。

Roger Nichols & the Small Circle of Friends (詳細)

ビギン

・「奇跡的な7人のクリエーターたち!!
このアルバムの画期的なのはポピュラー・ミュージック史上初の16チャンネル導入レコーディングの一つである。是非2つのスピーカーの前で聴いていただきたい。66年から録音が始まり、68年にリリースされるが同時期のアルバムと聞き比べて欲しい。例えばビートルズで云えば『ホワイト・アルバム』の時期にあたる。8トラック導入でそれまでに比べグッと音の厚みが増したが、こちらのとでは音像のあまりの違いに眼を見張ることだろう。計算つくされたコーラス・ワーク、見事なコラージュ。カートがそれまで裏方の仕事で培ってきた方法論がここきて一気に爆発!見事なまでに反映されている。内容については今更いうまでもないがデビュー・シングとなった「イッツ・ユー」を始め「イット・ウォント・オールウェイズ・ビー・ザ・セイムー」など全編において美しいメロディー、細部にわたる編曲に絡み合う楽曲がトータル性を醸しだしてる。またカートと共に共同プロデューサーである、キース・オルセンの手腕も見逃せない。オリジナル・アナログでは1~8がA面、9~14がB面、15、16がプロモ・シングルの未発表曲。

なお、『ミレニウム』の前身だった『ボール・ルーム』の存在もファンなら見逃せない。

・「ソフトプログレ
カート・ベッチャー/ゲイリー・アッシャーによる時代を超えたソフトロック名盤中の名盤(68年作)。

ソフトロックというジャンルをどのように見るかは結構難しい。カーペンターズやセルジオ・メンデスとブラジル66などが、ソフトロックとするなら、それはソフィティスケイトされたメロディの美しさや柔らかさが基準となっているように思うが、このミレニウムは、その要素も含みつつ、根っこにはビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」から始まった実験音楽としての側面が強い。それは単に美しい音楽を目指したわけではなく、ちょっどブライアン・ウィルソンが「ペットサウンズ」でスタジオ録音での執拗なまでの緻密さを追求した行為とほぼ近い。そのためミレニウムは、正式バンドメンバーを決めずに、一流ミュージシャンを適材適所に配置するという、かなり特殊な形態を持っていた。つまりポップなオブラートに身を包みつつ、やっていることは、怖ろしいまでのプログレである。ソフトロックというより、ソフトプログレと呼びたいくらいにだ。

それでいて、いわゆるプログレから感じる難解さやとっつきにくさというのが、皆無であるのは、やはりそもそもがアソシエィションなどハーモーニーポップを手掛けてきた才人、カート・ベッチャーの恐るべき手腕にあるのだろう。これだけ実験的なことを試していても、人懐こさというのが、全く忘れらていない。むしろ奇抜なアレンジにより、その魅力を増しているくらいだ。全く当時最先端だった16トラック録音で、いきなりこれを作ってしまったというのは、本当に驚愕すべきことだ。ジャンルという壁をあっさりと飛び越えられる本当の意味での名盤だと思う。

・「ふんわり、幸せ
こったアレンジ、マルチ・トラック・レコーディングなど、いろいろトピックのあるアルバムですが、何より聞いている人に幸せな気分を分けてくれる、そんな音楽。

・「ロック、ポップスのたどり着いた一つの頂点
60年代に起きた、スタジオ録音での様々な工夫の集大成がまさにこのアルバム。発売から40年近くが経っているがこのような凄まじい音を出すアルバムは他にはない。まるでオーパーツのような一枚。デビューアルバムにして当時のコロムビアレコードで最高額の制作費をかけて作られ、全く売れなかったアルバムなのだが。70年代に入り商業主義化が進む音楽業界に向けて放たれた60年代ロックの最後の悲鳴だったのか。その悲しい声は21世紀になった今でも美しく響く。

・「奇跡的な名盤
 ミレニウムの唯一のアルバム(1968年)。美しいメロディとハーモニーをベースに、奇抜なアイディアに溢れ、しかもそれが奇異な感じにならずにまとめられ、不思議な音世界をたのしめます。 「革新的すぎた」ために会社から「ゴミ」扱いされ全く商業的成功をみなかった、なんて言うと、まるでヴェルヴェッツの「バナナ」やビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」のようです。 ソフト・ロックなんてジャンル分けをするから、このアルバムの知名度が低いんだと思いますが、これは「ペット・サウンズ」と並び称されるべき傑作と思います。

ビギン (詳細)

Odessey and Oracle

・「数ある復刻CD、選ぶなら今作で決まり!!
60年代ROCKを代表する名盤『オデッセイ&オラクル』も、国内、輸入を問わず、各社から数種類もの復刻CDが発売されています。紙ジャケやデジパック仕様盤、ボーナストラック入り等。しかし、選ぶならこの30周年記念盤です。他の復刻CDでは未収録の「ふたりのシーズン」の別テイクが素晴らしい。終始クールな演奏のドラミングが、サビの部分ではタイトなリズムを刻んでいて、私はこちらのヴァージョンの方が好きなほどです。オリジナル・アルバム全曲もステレオ&モノ・ミックスで収録とヴォリューム十分。今作をリリースしたBIG BEATは、97年のBOX『ZOMBIE HEAVEN』でも実証済みのとおり、ゾンビーズに対する愛情が伝わってくるレーベル。

・「まったく
まったく知識のないまま、なんとなく買ってみたのですが。すごいですね。こんなセンスの塊のようなCDは初めて聴きました。何十回リピートしたかわからないくらいです。

・「
ぶっちぎりで大名盤。ビート、サイケ、ソフトロック… あらゆるカテゴリーを超越したポップ・ロックの決定的一枚。あまりにも美しいメロディと優れた演奏力、そしてジャケットのアートワーク、「あぁ」とため息が漏れてしまう。全てのポップ・アルバムはこの作品の前にひれ伏すしかない。同時代のビートルズやローリングストーンズの影に隠れてしまい陽の目を見る事は無かったが、ここ数年ロック愛好家の間で急激に再評価が進んだ。日産の車のCMでお茶の間でも聴かれるようになったが、ロック・ファンのみならず、全ての音楽ファンが手にすべき1枚。マスターピース!!!!!

・「「ふたりのシーズン」を含むサイケ・ポップな名盤
68年発表。当初はビート・ポップ的な要素の強いグループだったが、ラスト・アルバムとなった本作ではサイケ・ポップ色の強いメロディアスな作風を押し進め、「ふたりのシーズン」の大ヒット(全米3位) も生み出した。良く知られているようにこのヒットはグループが解散状態になってからのものであり多少のゴタゴタを生み出したものの、その後の彼らの新たな活動の自信に繋がったことは間違いないだろう。メロトロン、パープシコード、オルガンなどの各種キーボードを駆使したサウンドとメロディアスな楽曲はどれもが一級品だが、この作品はレコード会社の要望によってロッド・アージェントとクリス・ホワイトが既に録音されていたマテリアルの中から選んだ寄せ集め的なものである。にも関わらずここまで統一感があって優れた楽曲が揃っているのは彼らの音楽が既に一つの到達点に辿り着いていたことの証。紛れもない名盤だと思う。1.はサイケなアレンジにビーチボーイズ風のコーラスを加えたフラワーな佳曲。8.はポール・ベヴォア風・・・というよりもマッカートニー風の佳曲。全部佳曲が付いてしまいそう。

・「岡本信人の驚異の盆栽
地味な奴等が凄い作品を作っても、案外無視されがちなのである。仮に異常な奴等がまぁまぁのものでも作れば、ええっ! ってな意外性で周囲の関心事になるものだ。例えばアホの坂田が割りに上手に盆栽を育てていれば、「おおっ、凄い!」ってなもんで、テレビなんかでもワイワイ騒がれるだろうが、岡本信人が玄人はだしな素晴らしい盆栽を育てても、なんだかワイワイ騒ぐのも面倒だし、馬鹿馬鹿しい。このゾンビーズの名作はそんな岡本信人の玄人はだしの盆栽のような儚さがある。『ペット・サウンズ』や『サージェント…』と並ぶとはいえなくとも、ストーンズの『アフターマス』と十分にタメを張れる60年代の重要なアルバムなのだ。しかし当時も今もどうにも存在が薄いのはゾンビーズの持つ岡本信人性だろう。このアルバムを聴き、その素晴らしさを十分に理解できたら、今後は岡本信人も暖かく見守られる目を持つことができるようになるだろう。つまり人に優しくなることができる作品なのだ。

Odessey and Oracle (詳細)

Friends/20/20

・「カリフォルニアのWhite Album
『とっても明るいカリフォルニアのWhite Album』僕はそう呼んでいます。このアルバム、とても統一感があり、夏に聴くととろけてしまいそうです。ジャケットもとても可愛いし。ヒット曲には恵まれませんでしたが、このアルバムは正にリラックスした美しさを堪能できます。冒頭のほんの数秒のハーモニーがあなたを魅惑の休日へ誘い、Friendsであなたは海辺へ出かけます。軽やかなワルツ、一体どうやって作ったのでしょうか?このころすでにデニスの才能は爆発しています。デニスの作った曲が光っています。BrianのBusy Doin' Nothingもファンの間では隠れた名曲ですが、サバーバンな魅力あふれる、歌詞のとぼけぶりが素敵な名曲です。ラストの小曲、Diamond Seaもモンド感溢れる名曲です。エスキヴィルやマーティンデニーに通じるエキゾチックな世界が展開されています。1年前のビーチボーイズから、一体誰がこんな世界を想像できたでしょうか?発売当時は泣かず飛ばずだったそうですが、今聴くと、一体どうして?と疑いたくなるほど美しいアルバムです。恋人と一緒に聴いて、まどろむも良し、夏に1人で聴いて(夕方が良いです)センチメンタルに浸るも良し、最高の一枚です。是非聴いてください。ジャケットの絵にポールマッカートニーに見える雲が見えるのは気のせい?いえいえ、70年代の彼らの親交を考えると、これは、、、、、。

・「
最初に聴いたときは静かなアルバムだという印象を持ちました。派手さがない分、何度聴いても飽きません。[little bird] [be here in morning] [friends]この三つがお気に入りです。pet soundsと比較すると、おとなしい感じでおそらく最初のインパクトは薄いと思います。でもずっと聴いていこうと思うアルバムが欲しいのならば、これはそれに適任です。

・「20/20
フレンズは言うまでもなく傑作。皆さんの言うとおりです。問題は20/20!!これがあまり評価されていないんです。 たしかにブライアンが関わったのは数曲ですが、まさにビートルズでいうホワイトアルバム状態。ワイルドハニーにもサンフラワーにもない愛すべきビーチボーイズがいます。それにジャケットもブライアンはいないですがメンバー勢ぞろい。この頃はライブ活動がさかんでみんな一致団結していたんでしょう。この雰囲気大好きです。

是非この愛おしいアルバムを聞いてみてください。



大庭葉蔵

・「静かで落ち着いた新たなビーチボーイズサウンド
ペットサウンド以降のアルバムでは、「Sunflower」と並び評価の高いアルバムがこの「Friends」です。 アルバム全体のイメージはとても静かな印象を受けます。それまでの明るく陽気なサウンドは影を潜め、静かで落ち着いたサウンドに仕上がっています。一見すると地味で静かなアルバムという感じがしますが、聴けば聴くほど味わいがでてくるアルバムですね。

そして、同じCDに収録されているもう一つのアルバム「20/20」。 こちらは、キャピタルとの契約のために作られた寄せ集めのアルバムであるため、「Friends」に比べると統一感は薄いですが、意外と名曲の宝庫です。「Friends」が全体のクオリティーが高いぶん、それぞれの曲自体は小粒な感じがしますが、「20/20」は全体の統一感が薄いぶん、それぞれの曲が個性がでていてバラエティー豊かな感じがしますね。とくにI Can Hear Musicはカバー曲ながらも素晴らしい出来。また、デニス作によるビーチボーイズらしからぬハードロック作品All I Want to Doや、ブライアン作の美しいバラード作品Time to Get Aloneといった隠れた名作も忘れちゃいけません。

ただ、名盤と呼ばれるこの2作品も発売当時はまったくの鳴かず飛ばず。とくに「Friends」はビルボードチャート100位圏外とそれまでのビーチボーイズ作品の中で最悪の成績でした。 今でこそ名盤といわれながらも当時はまったく売れなかった「Sunflower」といいこの「Friends」といい、力作のアルバムがまったく売れないという状況はアーティストにとってはつらい状況だったでしょう。

・「ここまでさわやかなアルバムはなかなか無いです。
Pet sounds以降も以外に傑作が多い事が最近になってようやく認知された中でこのフレンズは最も顕著なアルバムです。マイク・ラブの1曲目からいきなり引き込まれる感じで、2曲目のタイトル曲は心地良い傑作です。(この曲はバークレー音楽院で4分の3拍子の模範曲として使われたほど完成度は高い)トータルで聞いてもこれほど心地良い音楽で統一されたアルバムはなかなかありません。デニス作の曲も初めて登場し、それ以降名曲をどんどん提供するようになります。

Friends/20/20 (詳細)

LIFE

・「続く、ということ
アルバムタイトルの「ライフ」について小沢健二はこんなことを話していた。

『法律用語でライフ契約というのがあって。(中略)ライフっていうのを生命や人生とかじゃなくて、存続=あり続けるっていうのがかっこよくて、おお!って思って。在り続ける期間がライフだっていうのが凄くかっこよくて。やっぱライフって言葉凄いなあ、存続と訳しちゃうとさらにカッコイイ、なんて思って。』

このアルバムには何度も「続く」という言葉が出てくる。

『続いてくのさデイズ』(ラブリー)

『たぶんこのまま素敵な日々がずっと続くんだよ』(ドアをノックするのは誰だ?)

『そして毎日はつづいてく』(ぼくらが旅に出る理由)

etc...

また、「続く」と「過ぎる」というのは言葉こめられた感情はずいぶん違っていても現象としては同じことのように思う。

『過ぎていく日々を、踏みしめて僕らは行く』(いちょう並木のセレナーデ)

キャラバンが熱力学的に進んでいくように、毎日は、日々は美しく、無慈悲に、進んでいく。あっけからんとした無敵の幸福感と老人のような達観した視線。

『とてもとてもきれいな世界』(おやすみなさい、子猫ちゃん!)

続くことの歓びと、過ぎることの悲しみ、そして何より、それら自体が驚異的に美しいことであると謳う、最高の作品。

・「いつまでも、かわらないもの
私はこのアルバム、10年以上聞き続けています。楽しいとき、寂しいとき、いろんな場面で私の傍にあった言葉と音楽。初めて聞いた印象と今まで変わらない自然で無理のない言葉と音楽。すごく不思議なアルバムです。オザケンさんは今はお話などを作っているようですが自分の好きなことだけを好きなようにやっている今のスタイルの原点にもなっているんじゃないかと私は勝手におもいます。

・「素敵な歌詞&MELODY
小沢健二さん、最近あまりみかけなくて残念。CUTEな笑顔に正直な人柄...。生意気とも言われますが 素直な方だと思います。

この作品は 明るく元気な曲調のものが多く聴きやすいながら、歌詞が深くて考えさせられます。恋する気持ちや 忘れたくない一瞬を表した詩e.t.c...こういう表現が思いつくということがやっぱり天才、と思ってしまいます。そう感じても言葉でうまく表現するのは 難しい!何度も共感しながら聞いた思い出の名アルバムです。  

・「90年代における一つの奇跡
 もはや、説明不要の名作。今では考えられない事だけれど、当時はテレビをつければ必ずと言ってよいほど彼に会うことができたし、その独特なキャラクターによって、あっという間に文字通りの王子様となり、紅白出場歌手にまでなってしまったのだから・・・。にしてもこのアルバムの持つ圧倒的なまでの包容力、高揚感は何時聞いても本当に凄まじいものがある。それは当時だって、今だってずっと変わらない。⑤での永遠なる多幸症状態から、一気にクールダウンして⑥が始まるところなんて何時聞いても本当にゾクゾクさせられるし、名曲中の名曲である②でのあまりにも眩い世界観といい、まるで、自らのその後を暗示するかのような⑦など、一種の儚さを含んだ上での幸福感がまたこのアルバムを特別なものにしているように思う。1回聞こうが50回聞こうが変わらずに圧倒し続けてくれる数少ないアルバムである。 この頃の彼が「刹那」だったのかなんてことはどうでもいい。ただ一言、小沢健二及びこのアルバムが90年代における一つの奇跡だったことは間違いない。

・「90年代J-POPの最重要アルバムの一つ
今更オザケン・・・?だなんて思わずに、まずは聴いてください。自分もそう思っていた一人ですが、今や何物にも換えがたい愛聴盤になってしまいました。

1曲目の「愛し愛されて生きるのさ」から、もう得体の知れないプラスのオーラが出まくり(否、躁)。「ラブリー」は7分19秒もある大曲ですが、反復しながら広がっていくメロディー、嬉しそうに弾んだ音、詞の世界にすぐに引き込まれるので、無問題。リズムに乗って踊りましょう。

そしてずっと飛んで(その間も名曲揃いですが)、「ぼくらが旅に出る理由」。秋晴れの日の正午にぴったりな、本当に切ない一曲です。この曲を聴いている間だけは、世界が無条件に輝いて見えます。歌詞も素晴らしい。

“そして毎日は続いてく 丘を越え僕たちは歩く 美しい星に訪れた夕暮れ時の瞬間 切なくて切なくて胸が痛むほど”

メロディーとともに口ずさむとその真価が分かるでしょう。まさに「歌詞」。自分が最も愛する曲の一つです。

言い足りない事がまだまだたくさんありますが、個人的には「ライフ」はマイラバ「evergreen」、ミスチル「深海」と並んで、90年代J−POP最重要アルバムの一つだと考えています。

LIFE (詳細)

Debut

・「神様に与えられた声の持ち主
ピアノを主体としたコンパクトかつグルービーなバックバンドの演奏。直球・変化球を織り混ぜたセンスの良過ぎる歌詞。

だが、何より素晴らしいのは、それをサラリと唄ってのけるボーカル力。単に心地よいだけでなく、ポシティブな波動を持つ優しさ、温かさの中にキッチュなイタズラっぽさが同居する。

善悪を超越した存在、それは神様。土岐さんの声はそういう神性すら感じさせる。

1.2.3.が突出して素晴らしいが、他も佳作揃い。

ボンヤリしてる皆さん。これほどいい作品、なかなかないですよ?

・「気持ちいいアルバムです
赤坂見附の某CD店で,「当店でいま最も気持ちいいアルバム」と書いてあったし,ジャケットもさわやかでしたので,つい買ってしまいました。確かに気持ちのいいアルバムでした。コピーを書いた方に感謝。でも,CD店やアマゾンではジャズコーナーに分類しないほうがいいかも。土岐英史さんのジャズアルバムも,もの凄く気持ちのいいサウンドですが(The Good Lifeなど,録音も実にクリア),それとはだいぶ「気持ちのいい」の意味が違います。バックのサウンドは,かなり薄味であっさりとしています。それに初期のユーミンや矢野顕子さんを思わせるトーンのヴォーカルがホントに気持ちいいです。曲も軽快な良い感じの出来で,快適な演奏には文句がありません。ヒットに結びつけるにはインパクトが弱いと思われますが,逆にそれが繰り返し聴いたり,カーステレオ等で流したりするのには良い面もあり,演奏面で凝ったりするのは別のアルバムでやってもらえばよいので,それは次回作などに期待し,これはこれで良いのかなと。ジャズやニューミュージックを含め,幅広く音楽を聴いてきた方には特にお薦めできます。

・「はまってます
「ロマンチック」が予想 外に(?)メチャメチャ良かったので速攻で予約して買い ました。第一印象。「ロマンチック」は名曲です。 キリンジの掘込さんが曲書いてるわけですが、こんな にもキリンジメロディーと土岐さんの声が合うとは思 いませんでした。「えー!?」という軽い驚き。1曲だけ なのが残念です。せめてあと2~3曲は・・欲しか ったなぁ。詩が良いです。大変失礼ながら(!)土岐さ んがこんな優れた詩人だったとは気がつきませんでし た。「ロマンチック」の歌詞はひっじょーに卓抜した レベルのラブソングだと思います。私生活での変化が 土岐さんの才能を開花させたのでしょうか?。個人的に はこの10年くらいでもっとも良いラブソングのひとつで ではないかと思ってます。他の曲の詩もなかな か良いです(聴きながらなぜか鈴木博文さんをを思い出 してしまいました)。声もなんか変わられたような・・ 。透明感のあるかわいい声だったのが、とても甘くか わいい(眠たげな)声になったような。Cymbalsも土岐さ んのソロもすべてCD持ってますが、土岐さんがこういう アルバムを出すというのは正直意外でした。Cymbalsは天 才:沖井礼二さんのワンマンバンドで、土岐さん はアイドルボーカルだと(ずっと)思っていたのですが思 いっきり間違っていました。家庭菜園で愛情を込め て育てた野菜のように、栄養たっぷりの音楽ではない かと思います。気が早いのですが、次のアルバムで はぜひ掘込さんと宮川さんの曲を増やして欲しいです 。

・「粋!
昔働いていたお店でこのアルバムを知ってファンになりました。というか、当時は全く邦楽を買う気がしなかったのにこのアルバムをきっかけに再び邦楽にも目覚めました。

これだけクオリティーが高いアルバムってそうそう無い気がします。懐かしいような、優しい気持ちになれるような、暖かいような、涼しいような・・・・。聴いている間、色々な気持ちが交差します。

「夕暮れよ」この曲を最初聴いた時、「ユーミンみたいだな」と思って作曲の方を見たら、土岐さんの元旦那さまなんですね。そして結びついたのが、以前安藤優子さんがユーミンをイメージ(オマージュ?(笑))して唄った曲も、元旦那さまが作った曲でした。元旦那さま、ユーミン世代なのかしら??とかなんとか、そんなことを思ったり・・・。

話は逸れましたが、「私のお気に入り」。これはヤバいです。素敵すぎます。聞き込んでる皆さんはお気づきでしょうが、歌詞にある仕掛けがあります。仕事しながら聞いている時は「可愛い曲だなー、好きだなー」って感じでしたが、あるその言葉遊びに気づくと「あっ!なるほど」って・・・。てか、すぐに気づくかな?私はちゃんと歌詞を見ながら聴くまで気づきませんでした(笑)。

・「伝統的なシティポップ
かつての「シティポップ」と括られた女性シンガーであるユーミン、大貫妙子、竹内まりや、EPOは、多かれ少なかれはっぴいえんど人脈に連なっていました。

はっぴいえんどと同じく、「洋楽を日本人として表現すること」で渋谷系を定義するのなら、「最後の渋谷系バンド」Cymbalsの歌姫であった土岐麻子さんが、ソロでシティポップに近いことをやっている、というのはとても自然なことにも思えます。

そんなわけで、土岐さんはじめてのオリジナルアルバム「Debut」は、現代に蘇ったシティポップとも呼べる作品に仕上がっています。STANDARDSシリーズでやってきたジャズ風ポップスの影響の残るアレンジとまろやかな歌声は、聴く人を優しい気持ちにさせてくれます。疾走感のある「ロマンティック」が人気ですが、他の曲も時間のあるときにゆったりと聴くと最高ですので、パソコンや携帯プレイヤーでなく、スピーカーで部屋全体に薄く流してみてください。

Debut (詳細)

Q&A 65000

・「エアじゃないですよ
いまやエアギターの日本の第一人者(世界第四位)、またはインターネットニュース番組イグサンプラーでの壊れたキャスター、最近はTVでも謎のコメディアンで出没。などと本来彼がミュージシャンとは誰も知らない状況で、無茶苦茶頑張っている金剛地武志には、感動すら覚えるが、やはりYes,mama OK?は簡単には忘れられない。

しかし、このアルバムはなんだろう(2枚目のフルアルバムなんですが)? ポスト・フリッパーズみたいな観方をされるのも頷ける、洗練された楽曲は、文句なしに素晴らしいし、これほどエバーグリーンな青春を詰め込んだ楽曲を書ける人は、そんなにはいない。しかし、そんな曲はアルバム中、3曲くらいしかない。冒頭は、いきなりぶっ壊れたパンクな矢野顕子のカバー"春咲小紅"から始まり、疾走間溢れるビートナンバー"Q&A 65000"へと続く。しかし、そんなものでは済まされるわけはない。ライヴでのざっくばらんというより思い切り失敗しているテイクを挟んだり、妙にフラメンコ調の音楽に、ただ最後に「俺」と駄洒落を決めてみたり、挙句は、金剛地が、母親に電話しているところをそのままトラックにしていたり(結構長くひっぱってるし)と、とにかく何が飛び出すか分からない不可解さ。

そんなだったからなのか、Yes, mama OK?が、渋谷系の一角みたいな形で、ブレイクしていくことはなかった。紡ぎ出す音楽は本当に美しく感動できる。しかしそんなシリアスな面だけで、アルバムを固めることを、できるのにやらないというか、ひどく恥ずかしがっているかのようなシャイさが浮かび上がっている。だけど、冗談でやっているわけではなくて、シリアスなことを伝えようとしているときに、くだらないジョークを飛ばしてしまう。そんなパーソナリティも含めて、とても素晴らしいアルバムだと思う。

・「問題作
まさに幕の内弁当のようなアルバム。 いろんな要素が何でも入ってる。 パンク、前衛音楽(?)、ドラム叩き語り、ポップソングにフラメンコまで。グダグダなライヴテイクが胸に刺さる。 途中に登場する電話での会話はスネークマンショーへのオマージュか?特筆すべきは金剛地武志のソングライティングの素晴らしさとアコースティックギターの巧さ、そしてキラーの壊れっぷり。

何はともあれ金剛地武志が好きなら必聴。そうでない人もぜひ。

・「フレーバーいろいろ
カラフルなキャンディ・ドロップス缶のようなアルバム。ビジュアル系ばりに耽美なフレーバー、初期の米米CLUBを彷彿とさせるような不思議なフレーバー、コーラスの声がかわいらしいフレーバー、いろいろなドロップがパッケージされている。「jamboree-hahahaha」あたりは「遊び過ぎだろ!」といいたくなるものの、私はこのカンジは嫌いではない。結局、笑いながら聴いてしまうから。アレンジとか音の構成全体の質感が好きだ。ハマる。Yes, Mama OK? ぽいスタイリッシュさがあって良い。音だけではない。金剛地武志さんの詞にハマる。「最終定理-post modern living-」の詞に描かれた情景を思うと、金剛地さんは詩人だなあと思う。大事な誰かを失うということを知っている人がこの曲を聴いたなら、記憶のどこかが痛むだろう。そして心の中で涙目になりながら、その記憶を美しく思い出にできるだろう。「Q&A 65000」みたいに、笑ったり泣いたりいろいろあったり・・・人生ってこんなカンジかもね。

Q&A 65000 (詳細)

HEY MISTER GIRL!

・「一人だけど、たまにはいいよね。
最近、グレイト3にはまってしまいました。3人のバランスが絶妙だから、ソロってどうなんだろうと思ったのですが、そんな心配は無用でした。ちゃんとグレイト3のAKITOなんだよって感じのアルバムです。ショコラとのデュエット『veranda』は、ほのぼのしていて暖かな曲です。

・「転換点となった偶発的アルバム
トータスのジョン・マッケンタイアとがっちり組んだ初のソロ作品。(2000年作)

このアルバムは、ベーシスト高桑が病気休養のためGREAT3としてのバンド活動を一時中断していた間に、かねてよりシカゴ音響派のサウンドに惹かれていたボーカル・ソングライターである片寄が、単身シカゴに渡り、作り上げた作品である。これはつまり偶発的な産物ともいえる作品である。

そのせいか曲数は7トラックと少なく、内1曲マッケンタイアによる小品のため実質6トラックの短いアルバムになっている。そのことは、このアルバムを成功させた要因の一つかもしれない。というのは片寄のソロでしか実現できなかったと思う部分が多分にあるからだ。ここではメロウで切ない曲だけで全編が覆い尽くされており、本来の片寄の歌の資質はここにあると思っていたので、特にパーソナルな香りの強い作品に仕上がっている。シカゴ特有のコンテンポラリーな中にも独特の浮遊感のあるサウンドは、あくまでも、そのパーソナルな世界感を際立たせるため、縁の下からしっかりと歌とメロディを支えている感じだ。全て、日本語詞で挑んだところも潔く、それを最も自然な形でバックアップしてくれる存在として選択したのが、シカゴサウンドだったという観方もできる。

だが予想を超えて、このメロウで哀愁のある歌とシカゴの乾いた浮遊感のあるサウンドが素敵な化学反応を起こし、それまでバンドでは出せなかった極度のセンチメンタルな音が、完璧に近い形で鳴っている。全曲、雨が日の都会が似合う。曲のクオリティや統一感も素晴らしく、これ以降のバンド活動再開後も、常にシカゴ派と関わっていくことになったのも頷ける。それくらいここには、片寄がずっと描きたかっただろう世界観が、奇跡的にパッケージングされている気がする。

HEY MISTER GIRL! (詳細)

Yoshimi Battles the Pink Robots

・「コアなファンには今ひとつらしい
しかし私にとっては私的ベストテンに入ってしまう作品。前作は曲自体よりも理系チックで風変わりな歌詞と曲名のセンスの良さで目に留まったのですが、このアルバムでは曲と歌詞を分離して考えることがもはやアホらしい。

曲郡は前作よりも洗練されてよりポップになって聴きやすくなりましたが(それが嫌な人が多いらしい)、決してそれが底の浅さにはなっていないところが凄い。

効果音の使い方や曲のつなぎも憎らしいまでに凝っていて、お気に入りの一曲をあげるのが心苦しいけど、二曲目!こんなにクールなDance tune滅多にありません。

最初から通して聴いて、最後のインスト(さりげなくこれでグラミーを取っていたりする)が終わった後は、人生に対する態度がちょっぴり変わった気分になります。これを味わうために是非おまけのない輸入版をお勧めします。

・「47分間の夢の世界
「FIGHT TEST」と「DO YOU REALIZE??」の2曲だけで充分に買いです。この優しくソフトなメロディの中で歌われる「EVERYONE YOU KNOW SOMEDAY WILL DIE」の一節はすごい響く。ライヴではたくさんの着ぐるみ人形たちをバックに演奏するそうです。日常の生活に疲れてしまったらこのアルバムに耳と傾けてみては?すごい心地よい空間に浸れるはずです。

・「Pink Floydの後継者現る。
 Experimental Rock またはDream Pop というカテゴリの音楽。音楽界に三つの流れがあるとしたら、一番目はメインストリーム、二番目はAlternative 最後にアンダーグランドという流れになる。その最後のアンダーグランドの中で頂上にいるのがそのカテゴリになるだろう。 Flaming Lipsはこのカテゴリ内での先駆者的存在のバンド。Zwanと同じカテゴリ分けになるだろうと思われる。Pink Floydの流れを次ぐ音楽としても知られる。 その彼らの最新版。タイトルからしてすでに実験的であることを伺わせる。「Yoshimi Battle the Pink Robots」。このタイトルがこのアルバムのテーマである。なにやら、わかるようでわからないが、Yoshimiという柔道着らしきモノをきた少女が、円柱の化け物のようなピンクのロボットと対峙するジャケットデザインと、歌詞の内容を吟味すればわかります。個人的に大好きなテーマアルバム。アルバム全体を曲順に聴かなければ、意味をなしません。全体的にアコギ、シンセなベースで独特な雰囲気を醸し出し、超実験的であることがすぐに伺える。 四曲目Yoshimi Battle the Pink Robots, Pt. 1 あたりで雰囲気を掴めます

Originally Reviewed: 2004.04.18Edited: 2004.12.20

・「今は亡き父へ。
今年の桜はいつもより20日も早く咲いてはあっという間に散っていった。俺はね、草臥れていく桃色に囲まれながらこう思ったんだ「この事は親父と同じように一つの文として残しておかなきゃ」って。「閃く」って意味ならもう分かる。だけど、俺にはこのアルバムを聴きながら閃くことなんて何も無かった。親父みたいには書けないよ。だけど、ただ、ただね、親父が死んでからもうすぐ25年にもなるけど、あの時でさえ、母さんでさえ、教えてくれなかった「涙」の意味をこのアルバムは、初めて俺に教えてくれたんだ。今まで一度も泣いたことのない俺にだよ。このバンドの音楽は「生」自体を突き放すほど「生」を肯定してると思う。なぁ親父、俺がここを見つけるまですげぇ時間掛かったんだから。母さんは悪影響だって、たじろいで一切教えてくれなかったし、親父のレコードコレクションは膨大だったしさ。うーん、それくらい。もう他に俺にこのアルバムについて書けることはないよ。どうやら、俺に親父の感性や文才は遺伝しなかったみたいだね。2026年5月6日。息子より。Ps:母さんは今でも誰よりも可輝いてる。24年前に出たこのレコードと変わらず、同じようにね。

・「もはや、唯一無二。
 100円で買ってきたドライパスタに永谷園のお茶漬けの素を合わせてみたら、中途半端に本格的なアーリォオーリォよりもよっぽど美味