フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR) (詳細)
M. チクセントミハイ(著), Mihaly Csikszentmihalyi(原著), 今村 浩明(翻訳)
「楽しみ・幸福に関する研究成果」「人を扱った数多く書籍の頂点!」「偶然の出会い」「「楽しみ」を実証研究として提出」「理論書ではない」
楽しみの社会学 (詳細)
M. チクセントミハイ(著), Mihaly Csikszentmihalyi(原著), 今村 浩明(翻訳)
「楽しさの本質」「楽しさの本質」「楽しみの原点」
フロー理論の展開 (Sekaishiso seminar) (詳細)
今村 浩明, 浅川 希洋志
パワー・オブ・フロー (詳細)
チャーリーン ベリッツ(著), メグ ランドストロム(著), Charlene Belitz(原著), Meg Lundstrom(原著), 菅 靖彦(翻訳)
「フローに始まり、フローに終わる!」「すごい!!」「「クリントン大統領も注目!」と本のオビに書いてあった・・・ププ」「日常の中のちょっとした気付き」「フローを信じられるひとには良書」
組織化の社会心理学 (詳細)
カール・E. ワイク(著), Karl E. Weick(原著), 遠田 雄志(翻訳)
「現代組織論研究の中心をなすエポックメーキングな一冊」「「異端」と呼ばれながら・・・」「読みやすくなって再登場」「「異端」と呼ばれながら・・・」「人間と その集団の『認識方法』を明らかにする一冊」
センスメーキング・イン・オーガニゼーションズ (詳細)
カール・E. ワイク(著), Karl E. Weick(原著), 遠田 雄志(翻訳), 西本 直人(翻訳)
「「宝物」です」
不確実性のマネジメント―危機を事前に防ぐマインドとシステムを構築する (ミシガン大学ビジネス・スクール) (詳細)
カール・E. ワイク(著), キャスリーン・M. サトクリフ(著), Karl E. Weick(原著), Kathleen M. Sutcliffe(原著), 西村 行功(翻訳)
「不確実な時代での自信を回復させる癒し本」「ワイクの世界」
世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生 (詳細)
マーティン セリグマン(著), Martin E.P. Seligman(原著), 小林 裕子(翻訳)
「さすがフロイドを超えた天才・セリグマン博士。ポジティブ心理学がもたらす「本物の幸せ」」「「幸せ」を体感するためのヒントがちりばめられている本」「フロー現象を理解したあとに…」「■「幸せな人生とは?」著者の大胆な仮説と結論がずばっと切り込んできます。」「ポジティブ心理学について知りたい人は一読を」
完全なる経営 (詳細)
アブラハム・マズロー(著), 金井 寿宏(監訳), 大川 修二(翻訳)
「目から鱗が…」「完全なる経営書!」「本気で実務に活かしたいなら」「名著中の名著」「自己実現とは何か?」
人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ (詳細)
A.H. マズロー(著), 小口 忠彦(翻訳)
「誰でも知ってるけど、本当はちゃんと読んでない本」「脱戦略的人生」「最も興味深い本」「人間性肯定の説」「人とは?」
心の仕組み~人間関係にどう関わるか〈上〉 (NHKブックス) (詳細)
スティーブン・ピンカー(著), 椋田 直子(翻訳)
「待望の翻訳,最高の啓蒙書」「下巻は人間関係と芸術の進化的な説明.」「情動は進化で合理的に説明できる!」「頭ごなしに偏見を持たずに読んで欲しい一冊」「進化心理学と人間の認知」
人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス) (詳細)
スティーブン・ピンカー(著), 山下 篤子(翻訳)
「真実と「幻想」と」「面白すぎる(笑)」「読み出したら止まらない。」「面白かったが…」「もっと「へーっ」を!」
認知革命―知の科学の誕生と展開 (詳細)
ハワード ガードナー(著), Howard Gardner(監訳), 佐伯 胖(著), 海保 博之(著)
「知の有機的つながりを知る」
MI:個性を生かす多重知能の理論 (詳細)
ハワード ガードナー(著), Howard Gardner(原著), 松村 暢隆(翻訳)
「貴重な「多重知能理論」の訳書」「ガードナー氏の考えに触れることができる貴重な一冊」「子供の個性を生かしたい先生にお勧めです」
思考スタイル―能力を生かすもの (詳細)
ロバート・J. スターンバーグ(著), Robert J. Sternberg(原著), 松村 暢隆(翻訳), 比留間 太白(翻訳)
「あなたの思考は何型ですか?」
知脳革命―ストレスを超え実りある人生へ (詳細)
ロバート・J. スタンバーグ(著), Robert J. Sternberg(原著), 小此木 啓吾(翻訳), 遠藤 公美恵(翻訳)
「天才の本質がわかる」
痛快!心理学―Global standard★psychology (詳細)
和田 秀樹(著)
「楽しい心理学の入門」「目からウロコが・・・」「親父が若者を知る手段としての参考書?」
出現する未来 (講談社BIZ) (詳細)
P. センゲ(著), O. シャーマー(著), J. ジャウォースキー(著), 野中 郁次郎(著), 高遠 裕子(著)
「「未来から学ぶ」ということの枠組みを理解できる」「壮大な知の冒険。」「新た学習プロセスの教本と出会えたことに感謝」「未来を感じたような気がしました」「日本人には共感を得やすい内容かも」
つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー) (詳細)
R. アクセルロッド(著), Robert Axelrod(原著), 松田 裕之(翻訳)
「第4章をまず読むと良い。面白いゲーム理論の中級書。」「相手との「協調」こそが最善の道ですネ☆」「恋愛論?いいえ、ゲーム理論です」「よく読んで考える」
誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか (詳細)
ジョージ・エインズリー(著), 山形 浩生(翻訳)
「わかりやすい」「双曲割引一本槍の怪書」「ある程度どんな人が読んでも面白く読める科学の本」「実証実験に基づいた痛快な思考実験」「著者の言うとおりならば、俺は「正常な人間」じゃなく「『超』正常」なのかもしれない。」
● ポジティブ心理学
● book5
● 「ヒューマンファクタと事故防止」の参考文献および引用文献
● Recommended Read (Business & Investment)
● 企業教育研修
● 進化と心
● 心の哲学〜その2
● 多重知能理論
●フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)
・「楽しみ・幸福に関する研究成果」
◆本書は著者M・チクセントミハイの研究成果を一般向きに要約したものである。その研究とは「人は最も楽しいときにどのように感じ、そしてそれはなぜなのか」。「フロー」とは楽しさを体感している被験者の共通した主観的説明、「流れているような感覚」に由来し、命名したものであり、その内容は「ひとつの活動に深く没入しているので他の何者も問題とならなくなる状態、その経験それ自体が非常に楽しいため、純粋にそれをすることのために時間や労力を費やすような状態」を指し、本書でフローの原理が解明されている。◆フロー理論に関してはその主要な8つの構成要素、フローに至るまでの3つの変遷過程の基本的段階、また幼児期の家庭状況もフローを達成しやすい自己(自己目的的パーソナリティ)の心理形成に影響を与え、この自己目的的家庭状況の5つの特徴も示されているこれらを活用することで、フロー体験しやすいよう、生活を整えることができると思う。
☆さらにこの理論はまだまだ発展するだろうと思われる。本書を読めばわかるが、ここで示されているフロー実現の方向性は意識を無秩序な状態から秩序ある状態に移行させるものである。したがって内的に無秩序な状態を作る諸要因への対処法についてはがら空きである。個人的に昨今の目覚しい心理療法の発展を垣間見た自分には、フロー実現には自我意識の除去という方向でのアプローチもかなり現実的な方法として考えていいと思う。☆ついでに個人の具体的経験のなかでこれらを実践し、試行錯誤を重ね、作成過程で削り取られたデータを補完し、独自にこの理論を再構築していく創造性も大切であるように思う。
・「人を扱った数多く書籍の頂点!」
私はコンサルタントとして、人がどのように自ら幸せをつかむことができるか、という観点で、様々な企業・人材に接し、また様々な分野の書籍・論文を読んできました。本書は、これらの経験を統合してくれるだけの力をもっています。
まず、自己啓発の書として最高のものです。スティーブン・コビーの「7つの習慣」を上回ります。
次に、経営書としても最高のものです。人のモチベーションを如何に高めるか、ということについて、外発的誘引、内発的誘引を様々な角度で解説した良書が沢山ありますが、本書は最も深く、かつ実現可能な方法でモチベーションを説明しています。
更に、人間科学書としても最高のものです。初版が1990年と古いにもかかわらず、現在の最新の自然科学と整合しています。進化理論を前提として捉え(リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」など)、人が進化の過程で如何なる能力を獲得してきたかを踏まえ(スティーブン・ピンカー「人間の本性を考える」など)、人の脳が如何なる働きをするかを適切に理解し(アントニオ・ダマシオ「感じる脳」など)、人がよりよく生きるためにどう考えるのかを整理し(ダニエル・デネット「自由は進化する」など)、歴史・文化・社会・組織と個人との関係のありかたを模索し(ジェイムス・C・デイヴィス「人間ものがたり」など)、宇宙と個人との関係まで統合しようとしています(N・D・タイソン「宇宙 起源をめぐる140億年の旅」など)。
人という視点で、自然科学・社会科学の知見を見事に統合したものは本書以外に知りません。
更に、西洋と東洋の表面的な文化の違いの奥に隠された共通事項まであぶりだしています(フロー理論=荘子)。
本書を読んでおかないと人生損します。
私のなかでは、本書は知識の中核的な位置付けになりました。
・「偶然の出会い」
どういうわけで本書を読むことになったのかはわからないけれど、とにかく感動の1冊になった。
最適経験から得られるフロー現象の説明から、フローの条件、身体のフロー、思考のフローまで細かな分析。
心理学素人のワタシには最初難解な部分もあったが、その分、集中して読めばまさにフロー状態。目からウロコの書でありました。
特にフローとしての仕事、カオスへの対応など、読めば必ずや、人生に対する考えが変化すると思います。
・「「楽しみ」を実証研究として提出」
チクセントミハイは、本書が論じる「フロー体験」という概念を提出/研究したことで世界的に有名な社会学者(心理学者?)。
ある種の条件化で、人間が喜び・楽しみを感じるということを発見し、その条件化で発生する体験のことを「フロー体験」と名づけた。 提出されている概念、およびその条件は興味深く、「楽しみ」という扱いにくい概念を独自の概念をもとに実証研究的な形で仕上げた、ということだけでも価値ある研究と言えると思います。 統計的な調査の確かさとかは、私にはいまひとつきちんと判断することができませんが世界的にも評価されているようなので、多分それなりのなのでしょう。
ただ、宣伝のつもりなのか、本気なのかわかりませんが、フロー体験という現象を解明できれば、功利主義の効用測定の問題だろうがなんだろうが、快感とかに関わる問題が万事解決! というような素朴さはいただけません。
・「理論書ではない」
原書は、一般人向けに書かれたようだ。Flowとは何か?まずはきちんとした定義がこの本にはない。文脈から判断するには、楽しく時間を忘れるような没頭する体験というところか。幸福を追い求めても、不幸になるだけ。Flowを理解した方が、幸福感が得られるというもの。しかし、この本では事例がいっぱい載っているが、その核となるものは一体何なのか、分からない。理論を説明するための具体事例ではなく、事例の中から読み取らなければならないのが難点である。訳者あとがきでようやく分かったが、マズローの5段階欲求仮説の自己実現的なことを言いたかったのだろうか。訳の題名も、本来はFlowであるにもかかわらず、現象学とまでつけてしまったのは、勇み足としか言いようがないだろう。
・「楽しさの本質」
楽しさの本質に迫っていく内容、そしてフローモデルによって、「楽しさ」が生じる構造について平易にかつ、明瞭に示した点は、非常に意義深い。 また、従来の仕事と遊びの二分法を超える新しいパラダイムを、本書は提示している。決定的に重要なのは、仕事が遊びかではなく、楽しいか楽しくないかであると、、。
現代社会において忘れられた「大事なもの」をよびおこさせてくる傑作。
・「楽しさの本質」
楽しさの本質に迫っていく内容、そしてフローモデルによって、「楽しさ」が生じる構造について平易にかつ、明瞭に示した点は、非常に意義深い。 また、従来の仕事と遊びの二分法を超える新しいパラダイムを、本書は提示している。決定的に重要なのは、仕事が遊びかではなく、楽しいか楽しくないかであると、、。
現代社会において忘れられた「大事なもの」をよびおこさせてくる傑作。
・「楽しみの原点」
楽しみを限界に達するとフローという経験を生むことになる。
フローとは、内発的報酬を目指す。 そして、フローの普及が社会を発展させる主要因になり得るという。
仕事に、対して「外発的報酬」だけ求めていては、いずれ「資源」は枯渇してしまう。 仕事に対しても、「内発的報酬」を求め、フローを起こすことが出来れば、よりよく世界は変わる。
フローの現象そのものと言えるのが「子ども」だ。 学童での経験を振り返ると、こう思ったことがある。
「生きているだけで楽しそうだ」
と。そのポイントは、無限の「好奇心」ではないだろうか。 「子ども」から生まれる哲学的疑問も良質だ。
難しいが、価値ある理論を教わった。
・「フローに始まり、フローに終わる!」
フロー(流れ)を引き寄せるにはどうすれば良いか?いや、正確にはフローが起こりやすい精神状態は?と言い換えた方が良いかもしれない。サブタイトルには「幸運の流れをつかむ新しい哲学」とあるが、実際にこのフローをマスターすると全世界が味方してくれているー。そんな実感が持てるだろう。この本との出逢いはフローの扉を開く第一歩になるかもしれない。
・「すごい!!」
フローを通じた結果、シンクロニシティが起こる。この結果をコントロールして、自分の理想の環境を日々手に入れられたらすごいことです。
私自身、フローに関して、読んだのは本書がはじめてでしたが、十分に内容を理解できながら読めました。
「行動には必ず理由がある」ことを前提に考えるならば、フローのチカラの効果はものすごいものに感じます。
そんなフローのパワーを使えるようになるためのレッスンも本書の中に収められており、ひとつづつマスターしたら次に進むようになっています。
タイトルどおりの一冊だと思いました。
・「「クリントン大統領も注目!」と本のオビに書いてあった・・・ププ」
脳みそから精神安定剤が出る方法を書いてある?または、幸せになる準備のしかた。ってとこかな。不幸だからいじけるんでなくて、いじけてるから不幸なわけよ。それを直せば・・・うっふっふ。なんだろうね~
・「日常の中のちょっとした気付き」
シンクロニシティというユングの流れをひいた考えの実用書。意味のある偶然の連続を「フロー」と認識した時、これは自分の生活の中でも普通に経験してきたことだと知り、深く共感できた。この考えに初めて触れるには素晴らしい入門書です。私自身も、実はこの本をアメリカ行きの飛行機に忘れてしまったのに、アメリカの本屋で一番先に目に入ったのがこの本の原本でした! フローを感じることができると、とても楽に人生を生きることができるような気がします。
・「フローを信じられるひとには良書」
仕事や人生がうまくいっていないひとは,自分で自分のちからを殺してしまっていることがおおいとおもわれる.本書はそのような状況からぬけだして,ちからが発揮できるようにするための方法を順序を追って説明している.私自身が実践していることや私にも納得できる点がおおいが,気になるのは説明が論理的でないことである.本書のサブタイトルは「幸運の流れをつかむ新しい哲学」とあるが,哲学は論理的でなければならない.その意味で本書はむしろ宗教である.本書には占いのすすめなども書かれていて,そういう点では私はついていけない.信じられるひとがこの本にそって実践すればきっと成功するだろう.だから,そういうひとにとっては良書だといえるだろう.
・「現代組織論研究の中心をなすエポックメーキングな一冊」
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・「「異端」と呼ばれながら・・・」
K.E.ワイクは、現在の組織(化)論の代表的な一人として著名な論客である。その主著である同書『組織化の社会心理学』は、組織organizationというスタティックな名詞から、組織化organizingというダイナミックな動名詞に置き換えるという、きわめて野心的な著作である。
このように、彼は確信犯的に「異端」であり続けている。しかし、組織の合理性というという概念を相対化する試みは、従来の組織論に大きなインパクトをあたえつづけているのも事実だ。ウィルダフスキーやミンツバーグの著作とも関連する同書は、公刊後、20年以上が過ぎても未だにインパクトを与え続けている。本書は、少なくとも1度は手に取る価値が存分にある。
・「読みやすくなって再登場」
以前は、別の人の翻訳で出ていたが、小難しくて理解しにくくかった。新しい翻訳は、読みやすくポップな感じで仕上がっている。
著者のWeickは、当初組織を認めず意思決定をおこなう個人の集合体と考えていた。それが、どうも論理的に破綻をきたしたと自覚したことから、この研究が始まっている。組織論を勉強するものにとっては、是非とも読まなければならない本である。
・「「異端」と呼ばれながら・・・」
K.E.ワイクは、現在の組織(化)論の代表的な一人として著名な論客である。その主著である同書『組織化の社会心理学』は、組織organizationというスタティックな名詞から、組織化organizingというダイナミックな動名詞に置き換えるという、きわめて野心的な著作である。
このように、彼は確信犯的に「異端」であり続けている。しかし、組織の合理性というという概念を相対化する試みは、従来の組織論に大きなインパクトをあたえつづけているのも事実だ。ウィルダフスキーやミンツバーグの著作とも関連する同書は、公刊後、20年以上が過ぎても未だにインパクトを与え続けている。本書は、少なくとも1度は手に取る価値が存分にある。
・「人間と その集団の『認識方法』を明らかにする一冊」
私は、心理学とも経営とも無関係な学部生ですが、この本と出合って、本当によかったと思います。社会は人が動かしている。それは経営者のキレイ事などではなく、現実社会そのものでしょう。だったら、人の行動を決定する根拠となる『その認識方法』を知ることは、万人にとって役立つと思います。私自身、まだまだ完全には理解していませんが、この本の内容を完全に理解すれば、さまざまな【流れ】を知覚し、あなた自身の近未来を予測できるのではないでしょうか。この本は、事実として難解です。(若輩者という理由もありますが)私自身5ページを読み進めるのに約1時間をかけ、1ヶ月経って、読み終わりました。難解ですが、それでも読む価値はあると思います。可能なら、ウェブ上にある要約などには頼らず、身近な具体的事象をイメージしながら、自身で読み進めてください。あなたの血肉になる一冊になると思います。
・「「宝物」です」
まさに"gem"、珠玉の一冊です。典型的な日本的組織に勤めているサラリーマン仲間に、是非お勧めしたい。HBR系の一見合理的なビジネス論を百冊読むよりも、この一冊の方が遥かに価値があります。前出のレビュー者の方が書かれている通りで、現象学などに馴染んでいる方には、比較的入りやすい内容です。一応同じWeick氏の"The Social Psychology of Organizing"を先に読んでおくと、より入りやすいでしょう。例えばかつて戸部良一氏の「失敗の本質」に深い感銘を受けた方、あるいは教科書的な戦略論やマーケティング論の不毛さに飽きてきた方、組織という現象をより豊かに理解するための強力なリソースとして推薦させていただきます。(もしこれが気に入ったら、Henry Mintzberg氏の"The Rise and Fall of Strategic Planning"あたりも、補完的な議論として楽しめると思います。)
●不確実性のマネジメント―危機を事前に防ぐマインドとシステムを構築する (ミシガン大学ビジネス・スクール)
・「不確実な時代での自信を回復させる癒し本」
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・「ワイクの世界」
著者のワイクは、極めてユニークな視点で組織を論ずる学者として知られている。彼の言うルース・カプリングという概念は、まさにこんにちの企業、行政、地域社会などの人びとの集団行動を言い得て妙であろう。本作も、また、予期せぬ変化、不確実性といった、昨今話題のコンセプトを基にかかれており、非常に興味深い。まさに、独特の世界観が、そこにはある。
●世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生
・「さすがフロイドを超えた天才・セリグマン博士。ポジティブ心理学がもたらす「本物の幸せ」」
『これまで順調に伸展してきたかに思える心理学も、一方では高い代償を払っている。それは、患者に生きがいを与えることを重視してこなかったため、症状こそ和らいでも、患者はみじめな人生を送っているという現実である』
冒頭のこの文章を読んだとき、そうだ、そのとおり!!!、と心の中で叫んだ。
『ただ苦悩を和らげるだけでは、苦しみ、自暴自棄になっている人を、本当の意味で救うことはできない。人はどん底にあっても、美徳や誠実さ、さらには生きる目的や価値を必死になって求めている。本当に必要なのは、苦しみを理解して和らげることではなく、幸せを理解し築き上げることである』
『人間の心はいつでも変えられる。今までの説をくつがえすもの、つまり、人々の願いをかなえるもの、それが私の提唱する「ポジティブ心理学」である』
セリグマン博士のこの本は本当にすごい。フロイドの理論は、簡単に言えば「過去によって未来はすべて決定される」ということであるが、後世の心理学者・精神科医のデータ収集・解析によって根拠のないことであることが判明している。フロイトの理論では治せないということをベテランの精神科医も悟っており、おまけに「幸福などというものに実態はないのだ」と、人間の幸福というものを一刀両断に切り捨てたフロイドの理論は、過去においては画期的であり、人類にメリットをもたらしてきたのは事実です。しかし、長年、医者あるいは患者として携わってきた人には、はっきりと限界を示すようになっていました。医学は進歩は他のサイエンスに比べても速い。フロイド理論の陰の部分や、ときには逃れられないと思われた言葉の呪縛に悩まされ打ちのめされるのも、もう、おわりです!
この本の最初と最後の部分にある、幸せ度テストでは、最初が40%だったのに対し最後は90%になっていました。この本を読んでいくなかで、否定的考えがさらに否定的考えを促す、下降スパイラルではなく、ポジティブな感情による上昇スパイラルが可能だということを実感できました。
この本のチェックシートで自分の「強み」がわかり、その強みを生かすことで人生の充足感が得られる、ということも理解できます。また、「ABCDEノート」が記載されており、これをやるとかなり重度のうつが止まりました!初めてうつを止めるテクニックを身につけることができました。
精神科医やカウンセリングにいっても癒しを得ることもできず、薬物療法と心理療法でも、症状さえなかなか好転せず、苦しみ、惨めな生活を強いられているすべての人、是非この本を読んで欲しいです。ああ、生きてて良かった!
・「「幸せ」を体感するためのヒントがちりばめられている本」
あなたは自分の性格を「ポジティブ」「ネガティブ」どちらだと思っていますか。わたしはネガティブなものの考え方をしてしまうほうなんです・・・。
一般的には「ネガティブ」はだめで「ポジティブ」なものの考え方を促す本が大多数だはないだろうか。
アメリカの心理学者マーティン・セリグマン教授が提唱する「ポジティブ心理学」はネガティブ志向のひとが、自らの短所や悩みを解消するのではなく、それぞれにもともと備わっている「強み」をさらに伸ばすことで、今よりもっと幸せになるための心理学。
本書では、心理テスト的なものが多くあり、自分自身の心持が数値でわかるようになっていて、それに対して適切なあり方を示してくれる。「幸せ」を体感するためのヒントがちりばめられている本。
いろんな自己啓発書があふれているが、単純に「ポジティブになれ」という方向性ではなく、いまある自分の特質を理解して、その特質を成長させて、その上で物事に対応していく方法をこの本は示してくれている。
・「フロー現象を理解したあとに…」
直前にチクセントミハイの「フロー喜びの現象学」を読んだので、この書でさらに「幸せ」というあいまいなものがよく理解できた。
・「■「幸せな人生とは?」著者の大胆な仮説と結論がずばっと切り込んできます。」
・著者は50年間、不機嫌な人間だったがそこから変われたようだ。著者の鋭い仮説とシャープな結論が気持ちよかったです。・1.お金持ちは幸せか? 著者は、「アメリカ、日本、フランスなど先進国はこの50年で購買力が倍以上になったが全般的な生活に対する満足感は少しも変化していない」と。必要な生活できる収入と購買力が得られた後は富が増えても幸福は増えない。幸福感を決めるのは、お金をどのくらい大切なものと考えるか、という価値観であると。・2.強みを生かせば幸せになれる よく言われることですが、「弱みを克服することに人生を費やすのは間違いだ。むしろ、人生最大の成功と真の満足感(本当の幸せ)は強みを伸ばした時に現れる」と。・3.過去が未来の幸福を決めるのか? もう、この仮説設定の文言で、目から鱗が落ちました。「そんなもんで決まるわけ無いよね!」という激励を感じました。 でも、これまでの心理学(ex.フロイト派)のマジョリティーは「そう、過去が決めるのさ」でしたよね。私もこれにはずっと懐疑的だったんです。日常語にもなってしまった”トラウマ”ってやつですね。 ところが、実際の調査結果を見ると別の見方ができると。11歳になる前に母親と死別した子どもは、鬱病になる確率が若干高いのだが、女児に限るとそのリスクはごく稀だと。むしろ、「幼児期の経験が現在の不幸の原因だと思いこんだり、そのために未来に対して臆病になったりすれば人生をむだにすることになる。」と。 全くその通りだと思います! フロイトの流れを汲む古くさい心理学者はある種の偏った価値観をまき散らさないように気をつけて欲しい、とも思いました。・4.幸福は本当に増やせるのか? 様々な調査の結果、結論はNoだと。遺伝によって”幸福感の維持され度合い”は決定されているようだと。 などなど。
・「ポジティブ心理学について知りたい人は一読を」
其れ相応の心理学者が書いたものとしてしっかり読むことができます。これからポジティブ心理学について知りたいと思うのなら手にとられることをお勧めします。ただし、『オプティミストはなぜ成功するか』で記されていたネガティブ心理がもつ現実に対する冷静さや公平性については明確に述べられていないように思い、その点は不満でした。できれば『オプティミスト…』も併せて読まれるのがよいかも。題名はまったくとは言いませんがポップ・フィロソフィーっぽくていただけません。原題にある”authentic”が日本語に訳しにくいのであればそのままカタカナ書きでもよかったのではないでしょうか。
・「目から鱗が…」
落ちまくりです。自己実現が真に意味するところが余すことなく伝わってきます。お題は,経営論ですが,明らかに人生論です。なぜ我々は働くのか?そんな根源的な事に疑問を感じたときにこの本は,各個人なりの解答を与えてくれるはずです。あのドラッカーが自分の過ちから覚醒することができたという
本書は古典でありながら,まったく新しい自分を発見することが可能となる一冊になるでしょう。
・「完全なる経営書!」
今のところ、わたしが読んだ経営書の中で、間違いなくナンバーワンです。
・仕事とは、利己と利他を融合させる、素晴らしい活動形態である。・いい人間、いい管理者、いい会社が、世界をよりよいものにする。・ひとは単純な解決策を求めがちだが、複雑であってもより正しい道を模索すべきである。・構造化されたものの見方は、真実を見誤る可能性がある。非構造的なものの見方が重要である。
、、等々、(ちょっと経営書っぽくないですけど)素晴らしいエッセンスがぎっしり詰まっています。
物事に対して(この本では人間と経営に対して)、これほどまでに深い考察を述べた人を、わたしは知りません。もしあなたが経営者を志されるなら、経営者になる前にこの本を読んでおくことを強くお勧めします。全体論的な、そして長期的で深遠なビジョンを、あなたは手にすることができるでしょう。
マズローを、あのピラミッドだけで語るには非常にもったいない。
p.s.訳も最高。
・「本気で実務に活かしたいなら」
元々は相当ボリュームのある、難解で根気の要る書物だったと思われます。しかし本書では、読みやすく豊富な注釈が読み手の理解をかなり助けてくれます。マズローの名と『自己実現』という言葉は、高校の教科書で目にするばかりか、診断士や社労士など人的資源管理に関わる国家資格でも不可避となっています。しかし多くの実務家は教科書の図をマニュアル用にコピーするか、“心が学者の理屈どおりになるわけない”と関心を持たないかです。“怪しいセミナー講師の常套句”と思う人さえいるでしょう。彼の本職が神経症の研究だという事も、知名度と比べれば知られていません。そのマズローの手になる、数少ない経営理論書です。
『自己実現』という言葉の安易な美化を、言葉を広めた本人は怒りを込め激しく非難します。擬似科学扱いされていた当時の心理学にあって、臨床や実地調査から、企業社会の現実を見据え論じています。自説の統計学的検証が不十分であると認め過信を戒めて、より精密で詳細な研究が必要だと唱えています。
気が遠くなるほど壮大な理想を追っていますが、一部で誤解されてきたような怪しい自己啓発論の元祖ではありません。斬新なるがゆえ限界があったのでしょう。人的資源論を本気で実務に活かしたいと考える方には、巷に出回る粗悪な模造品ではなく、ぜひ本書に触れる事をお勧めします。少なくとも、安易な引用で恥をかく事はなくなります(笑。
・「名著中の名著」
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・「自己実現とは何か?」
「自己実現」という言葉をよく聞くようになっていると思いますが、その意味するところをしっかりと理解した上で議論を進めている場面は少ないように感じます。誤解を恐れずにいうなら、この本は、個人に「自己実現」してもらうために経営することが、企業にとっても良いことだということを主張しています。30年も前に書かれたこの本の内容が、ほとんど古くなっていないことに驚くとともに翻訳の労をとられた金井先生に感謝したくなる素晴らしい本です。「自己実現」と企業経営の関係について議論するときの基礎となると思います。
・「誰でも知ってるけど、本当はちゃんと読んでない本」
マズローの欲求5段階説って、誰でも知ってますよね。ピラミッドの図なんか書いてあるやつ。でもちゃんと原著を読んでみようと思いました。大著ですが、メモを取りながら自分の言葉で理解していくと、欲求5段階説は巷のピラミッド図よりも深く面白いものでした(そもそもマズローはピラミッドであらわしていません)。5つの欲求って1段、1段あがっていくだけじゃなく、時にジャンプすることもあるとか。下位の優先欲求が脅かされると急に逆戻りするとか。リアルですね。一番上の自己実現型の人間にはどんな特徴があるのか、ということも彼の興味本位で研究されていました。全くこのとおりの段階式人間なんかいませんが、こうして欲求構造を分析したマズローの功績はやはり偉大だと再確認しました。今でもまだまだ新鮮ですよ。自分の頭で考え直したい人に、良い本だと思います。(ただし、自己啓発を求めて涙を流したり感動したりする本じゃないと思いますが‥)
・「脱戦略的人生」
この本の購入を考えられている方の大半は「自己実現」についての興味でしょうか?それならば買いでしょう。「完全なる経営」を読んだだけでは全く自己実現は理解出来ません。戦略としてではなく、純粋に自分が成長したいと思う人には、とてもいい本です。具体的な生きるヒントも満載です。
どんな職業についていようと、このプレヴューに出会ったあなたなら、読む価値のある本になるのではないでしょうか。少しお高いですが…
・「最も興味深い本」
読むにつれて今まで自分の頭のなかで整理できていないものが一元的に整理できていくような思いにかられた。五段階の欲求が人間の本能だとしたら世の中の多くのなぞや人生の悩みに明快な答えを与えることになる。幼児はどう育てたらいいのか。青少年はどう教育すればよいのか。部下はどのように接すればよいのか。地域社会活動やボランティアはどう捉え参加すればよいのか。企業経営はどう行えばよいのか。そして、自分はどう生きればよいのか。これほど示唆に富む本はない。90年代から2000年代にかけて疲弊し、崩壊の危機にある日本の企業文化を再構築するときのバイブルとなろう。ドラッカーなどを読んでもマズローを理解していないと根底にある思想がわからないのではないでしょうか。
・「人間性肯定の説」
マズローの5段階欲求説が教えてくれた二つの意義は1、いかなる他愛ない、小さな欲求も「あるべき」欲求として肯定している。否定しない点。2、いかなる人も環境さえ整えば偉大で献身的な貢献をしたくなる欲求をもキチンと内在している、という点。これは世の中でかなり一般的な悲観的人間観(人間は環境しだいで完全な悪人にもなりえる、人は生まれながらに個人の価値相場が決まっている、的なもの)を根こそぎ覆すものと思う。考えうる最も崇高な欲求が万人の中に「種」のような形でしっかり内在している。見えはしないが万人がその可能性の種を持っている。この欲求説は、自分に可能性を見出そうとする沢山の人に希望と慰め、新たな努力へのきっかけを与えるのではないか、と思う。
・「人とは?」
冒頭に現代における聖書であるということが書かれている。
世において完全なものなど存在しないであろうがもっとも完全たる本質に近づいたものが本書であるかもしれない。
心理学の観点からだけではなく、全体を包括した視点(客観性の追及)により「人」の全体的客観性を統計的に示している。欲求ピラミッドの段階はあまりにも有名で端的に捉えられがちであるが偏見を含む解釈は非常に流されやすく、非常に危険である。やはり、他からの影響を受けない真相により近い確固たる軸がなければならない。本書は、時と場を越えすべての人に通ずるものであり、確かなものを与えてくれる。まさに現代における聖書であると言えるだろう。
また、成長志向の強いものにとってこれ以上とない本である。
●心の仕組み~人間関係にどう関わるか〈上〉 (NHKブックス)
・「待望の翻訳,最高の啓蒙書」
原作出版から6年,ようやく翻訳されました.著者はMITの言語学者でかつ進化心理学創設期から深くかかわってきた人物.前著”Language Instinct”で一躍有名になり,この本も欧米のアカデミズムで大変に話題になった本である.
上巻ではまずヒトの心が非常に精妙に作られていること,そしてそれは計算機械として考えられるべきでそのデザインは進化的に考えるべきだという大まかな話を提示する.この1章の最後の部分は進化心理学へのよくある誤解への回答の要を得たまとめになっている.興味のある方には彼の最近著「Blank Slate」を推薦したい.
2章は認知科学の立場から心がニューラルネットワークによる計算機械であり,さらに単純な並列モデルではなく構造を持つものであることを説明する.ここは少し専門的でやや読み進めにくいが是非がんばって読み進めて欲しい.3章でその構造が進化によるデザインで説明すべきであるとする.(ここがこの上巻の白眉)いずれも非常に説得的にかつユーモアとウィットにあふれる叙述である.6年前の感動ふたたびである.
訳はベテランの訳者で平易な日本語になっており,また内容も正確(若手進化心理学者平石先生が協力されているらしい).しかし(原作が広い学問分野にわたるため)やはり一部専門用語がこなれていない.また一番残念なのは原作における吹き出さずにいられないユーモアが硬く!訳されて活きがないこと(第3章のタイトルは原作では”Revenge of the Nerds”(オタクの逆襲)なのになんで「脳の進化」なの?それを言うなら本のサブタイトル「人間関係にどうかかわるか」自体ミスリーディング)まあ訳されただけでもよしとすべきで,ないものねだりということでしょうか.
・「下巻は人間関係と芸術の進化的な説明.」
原作出版から6年,ようやく翻訳されました.
下巻は人間関係と芸術宗教その他について.人間関係に触れる第7章はオーソドックスな進化心理学の案内書.1990年代から急速に興隆した進化心理学の要を得た解説になっており,ピンカー流にユーモアたっぷりに裁いていきます.フェミニズムからの進化心理学への批判が的外れであることを解説しているところはすっきりしていて是非フェミニズム学派のヒトにも読んで欲しい.最終章は芸術,宗教について.ピンカーは十分熟慮の上でのby-product説を主張しています.私としてはMillerのMating Mindの性淘汰説の方にひかれます.そして最後に自由意思と責任,意識の問題が謎なのはヒトの心は進化適応の産物なのでそのような謎をとくための認知機構がないためだとする逆転の説明.最近著でデネットに批判されているところですが今読んでみるとこれはこれで結構説得的です.
・「情動は進化で合理的に説明できる!」
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・「頭ごなしに偏見を持たずに読んで欲しい一冊」
本書は上中下巻通して、現在のヒトに見られる様々な心的活動が、進化的にどのような「利点」から保持され、洗練されてきたのかという、進化心理学の立場から心を探る内容となっている。その下巻である。 第7章「家族の価値」は、タイトルこそ平和だが、内容はかなり示唆に富み、人によっては激しく意見が出るジャンル、つまり性差についての内容となっている。とはいえ、最近とみに多い、男脳・女脳の違いという単純な内容ではなく、なぜ血縁者同士の争いと他人の間での争いではその度合いや引き起こす感情に違いが伴うのか、男女が配偶者として選ぶ「観点」が異なるのはどうしてか、さらに「嫉妬」という感情がなぜ存在するのかなど、一見すると社会心理学とも取れる内容となっているが、そこは博学なピンカーである。うやむやな仮説や憶測、トートロジーに基づくことなく、読者に納得させるだけの理由をもって積極的な考察を添加している。単なる男女差異の考察とは違って、なかなかお目にかかれない話が多い。 最終章「人生の意味」では芸術(音楽・絵画…)という生きていくうえでは一見役に立たないと思えるものがなぜ進化の段階で淘汰されなかったのか、ユーモアの意味は、などといった、引き続き社会心理学的な考察が続く。そして最後にヒトの意識・心についてのまとめとなっているが、認知モジュールの進化的な発達、という点に強く主眼を置いているピンカーは、我々ヒトが意識問題にうまくアプローチできないのは、そういったことを考える認知モジュールが存在していないということにある、と結論付けているようだ。この考察は著作の流れから言うとやや突飛な感じがするが、それでも十分示唆にとんだ内容になっている。身近な問題だけに、純粋に読んで楽しい内容になっている。
・「進化心理学と人間の認知」
第4章では、見るという何気ない活動も、複雑な「認知」機能の一つであり、ヒトとして進化の段階で発展してきた、という一貫した考察を読み取ることができる。見るということがあまりにも当たり前すぎる現象であるため、どのように研究者はアプローチしていくのか、という話があるが、その突破口が錯視による「異常な見え方」や、コンピュータを用いた逆問題の解答作成など、様々な角度から切り込んでいくのだ、という話が興味深かった。 第5章は推論という壮大な認知科学のテーマであるが、推論するということが、進化的にどのように役立ってきたのかという進化心理学の立場を元に、ピンカー独自の視点で考察されており面白い。「必要だから淘汰の段階で残ってきた」という単純なダーウィニズムに終わらず、その必要性が必ずしも子孫を残すこと、自分が生きながらえるのに必須ではなく、別の面からそれらをサポートするからこそヒトにおいて発達したのだという考察は面白いし、わかりやすく書かれているため納得しやすかった。 第6章の情動では、「食」に関する考察が非常に面白い。(文化・地方によるが)西欧などの発展国で虫を食べないのは何故か。たとえ完全滅菌してあるゴキブリをちょっと浸しただけのスープに抵抗を感じるのはなぜか。世界中探しても、「食糞」文化がないのは何故か。虫を食べることは栄養的にも優れているのに避ける、こうした生存する上ではハンデとなりそうな情動が進化の段階で淘汰されずに残ってきた理由を考察しているのだが、非常に納得できなるほどとうなずいてしまう内容だった。 詳しいことを述べると読む方の楽しみが減ってしまうのでさわりだけのレビューにしたが、上巻の難解さに比べてテーマが身近なせいもあり、理解しやすく共感できる面が多いと思う。お勧め。
●人間の本性を考える ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)
・「真実と「幻想」と」
「言語を生み出す本能」でたちまち注目を浴びたスティーブンピンカーの新刊。翻訳も読みやすいので、たちまち本書の魅力に飲み込まれるだろうと思う。上巻は、「空白の石版」派との論争を振り返りながら、その欺瞞とトリックを解き明かしていく。中巻下巻と徐々に本質を付いて行くが、やはりまずは上巻からはいるべきであろう。
・「面白すぎる(笑)」
心理言語学者のスティーブン・ピンカーといえば、「言語生得説」の主張を論争的かつユーモラスな文体で軽快につづった、『言語を生みだす本能』がNHKブックスから出版されていて有名だ。
人間が「文法」の規則をあやつる能力をいかにして獲得するのかについて、「後天的」に獲得する──つまり赤ちゃんが、たとえば両親の会話を聞いているうちに帰納的に規則を発見する──と考える立場と、「先天的」にその能力を持っている──つまり遺伝子によって規定される脳の構造のなかに、すでに文法の基本原理は組み込まれている──と考える立場がある。 後者は、言語学界の革命児ノーム・チョムスキーが創始した「生成文法理論」が採っている言語研究のアプローチで、ピンカーの研究も基本的には同じ流れに属している──「進化論」の扱い等をめぐってチョムスキーと鋭く対立してもいるようだが──。 ちなみに、『言語を生み出す本能』もこの『人間の本性を考える』もともに、アメリカではベストセラー入りしている。
さて、本書『人間の本性を考える』のテーマは、言語にかぎらず、人間の性格や能力がいかに広範囲にわたって遺伝的に、つまり先天的に決定されているかである。要するに本書におけるピンカーの戦いの舞台は、「『心』をつくるのは生まれか? 育ちか?」の論争だ。もちろんピンカー自身は、少なくとも論争上は、「生まれ」の重要性を強調する立場にいると言っていい。
この上巻では、「生まれか? 育ちか?」論争の科学的な内容にも触れられているが、より強い力点が置かれているのは、その論争がしばしば「政治的」な動機によって、非科学的で不公正なものへと歪められてきたという事実の指摘である。
人間の性格は、「遺伝(生まれ)」と「環境(育ち)」の両者の相互作用によって形作られる。常識的にはそう考えるべきであり、ピンカー自身もそう主張する。したがって論点は、「生まれ」と「育ち」の双方がどの程度の割合で作用してくるのか、またどのような作用の仕方をするのか、に絞られてくるはずだ。 ところがアメリカの知識界では、「平等主義」的なイデオロギーが幅を利かせているせいで、この常識的見解が否定され続けてきたのである。「生まれながらの不平等」を認めたくないわけだ。
「遺伝」によって決まる人間の性質を、ピンカーは「人間本性」と呼ぶ。そして「人間本性」の存在を認めない立場の代表例が、「ブランク・スレート(空白の石版)」仮説、つまり人間の心はがんらい「空白」で、生まれた時点では個体間に何の差異もないという考え方である。(そのほか、「人間本性」を否定する立場には、「高貴な野蛮人」、「機械の中の幽霊」といったバリエーションがあるらしい。) 遺伝子の研究や、認知科学、脳神経科学の発達によって、人間の心が「ブランク・スレート」の状態で生まれてくるのではないということは、すでに当たり前の認識となってきた。何らかのかたちで「人間本性」が存在することは認めざるを得ないのだ。 しかしながらアメリカでは、つい最近まで、科学者が「人間本性」の存在を少しでも認める主張をすると、たとえば「人種差別主義者」といったレッテルを貼られて、社会的に断罪されるという事態が頻発していたのである。 ピンカーは膨大な量の文献を引用して、「人間本性」説を攻撃する「ブランク・スレート」論者たちが、いかにアンフェアなやり方で、心ある科学者たちに不当な攻撃を仕掛けてきたかを明らかにしている。
本書(上巻)から我々が学ぶべきなのは、アメリカのアカデミズムやジャーナリズムが、少なくとも特定の分野では、「自由」でも「公正」でもないのだという事実であろう。アカデミックな実証研究が社会的・政治的なイデオロギーによって歪曲されるという事態は、「自由の国」アメリカにおいてすら日常茶飯事なのである。 もちろん「自由」であればいいというわけではないし、科学哲学者のT.クーンが「パラダイム」という言葉で説明したように、自然科学の研究とて、その基本的な前提や枠組みは、ある種の「社会心理」によって規定されているのが普通ではある。 しかし本書のなかでピンカーが告発しているのは、そんな生易しい社会心理の支配などではなく、ほとんど暴力的というべき卑劣な研究妨害活動だ。 興味がある人は、この上巻の6・7章を読んでみるといい。
……さて、中・下巻も買わなきゃ。
・「読み出したら止まらない。」
上中下3巻本なので、読み進めるのと同時進行で、1冊ずつレビューしていきます。 上巻では脳科学・心理学・言語学など、最先端の諸科学の成果をマシンガンのように浴びせかけて、タブラ・ラサ論を完膚なきまでに叩きのめします。個人的に特に興味深かったのは、脳の可塑性を示す諸結果が脳の遺伝的構成の主張を覆すものではないことを示す議論でした。腑に落ちました。 さらに第Ⅱ部では、生得性を視野に入れて人間を論じた人々がいかに不当な批判を浴びたか、タブラ・ラサ説に固執する知識人たちがどのような欺瞞に陥ったかが論じられます。 ここまでの議論は、ジェットコースターに乗っているような息もつかせぬ展開。圧倒的にオモシローイ。実は深夜に上巻を読み終えたとき手元に中巻がなく、それでもすぐ続きが気になって書庫に積ん読してあった原書を引っ張り出して読み始めたくらいです。 ただし、「タブラ・ラサ論は誤り」、「遺伝的に規定される人間本性がある」という主張には深く納得したのですが、ではその本性の具体的な内容、生得性の程度がいかほどかについては、試論的な水準に留まっていると思います。続きをちょっと覗いた限りでは、議論はそちらではなく、生得性を肯定することの社会的意味を検討する方向に向かう様子。 最後にもう一言。このような内容の本がかつてのような社会的憤激を浴びず、むしろ多くの人の関心を惹き、ベストセラーになり、肯定的な評価を受ける状況と、冷戦終結・ソヴィエト崩壊という時代状況との関連性は、あると思います。そして中下巻の議論には、冷戦終結後の世界の思想的混迷を打破できるかどうかが賭けられているはずです。
・「面白かったが…」
私も上中下巻を個別にレビューします。まず上巻は「人間の本性論争史」といったところ。タビュラ・ラサ説の論理的誤り、社会生物学論争の問題点などは分かりやすく説明されている。が、なぜタビュラ・ラサ説が誤っており「生まれは育ちを通して説」が正しいと言えるのか、その根拠をもっと詳細に提示した方が説得力がでるのではないか。リドレーの『やわらかな遺伝子』より読みやすさでは上だがパンチ力は足りないと感じた。中巻以降どう展開して行くのか気になる。
・「もっと「へーっ」を!」
確かに読み出したら止まらない部分もあった。70年代の「社会生物学」を巡る論争は面白かった。「人間の行動が遺伝する」と発言しただけで、「反動」「ナチス」と決め付けられて糾弾される様子は、いかに政治の時代のできごとであったとはいえ、アメリカで起きたことだとは信じがたい。ピンカーの洒脱で辛らつな文章とあいまって、良質の科学史研究として読めた。
でも私が本書に期待していたのは、客観的で、しかも驚くべき事実の積み重ねによって「空白の石版」派を論破すること。人間と進化に関する最新の科学的発見をたくさん盛り込んで、「へーっ」と言わせてほしかった。でもこれでは「人間って空白の状態で生まれてきていなければならない」とする道徳派に対して、「科学的にはこうなっていなければならない」と諭しあっている感じ。
『言語を生み出す本能』は、脳と言語の関係ってこうだったのか!という感動を、ほんとに笑えるアメリカンジョーク連発で伝えてくれた。本書にその妙が少なかったのは残念。そして誤解を避けるためだとは分かっているけれど、「私は遺伝だったら何をしてもいいと言っているわけではない」という繰り返しにちょっとうんざりした。
ピンカーの未訳の本が何冊かあるみたいなので、その出版に期待したい。
・「知の有機的つながりを知る」
うーむ、素晴らしい。何が素晴らしいというと、認知科学の成り立ちが素晴らしい。「現代」の認知科学は少し齧ったが、歴史はあまり知らなかった。しかし、これを読んで、そのバックボーンを知り、驚いた。私が今まで個別に学んできた「複雑系」「心理学」「電脳」「量子力学」「哲学」「人類学」などが、全てハイパーリンクしていたのだ。有機的に。美しいほどに。カントや、フォン=ノイマン、デカルト、フーコー、レヴィストロースなどが、なぜ偉大か、というのを改めて痛感する。ミクロ「個別」で学ぶより、こういった歴史の流れ、体系的なマクロな知のダイナミズムの中でこそ、彼らは一層存在感を増す。特に、身体二元論、不確定性原理、構造主義、プログラム内臓型コンピューター、フレーミングなどは、こんなところにも影響しているのだ、という知の力の驚き。
・「貴重な「多重知能理論」の訳書」
ハワード・ガードナーの「多重知能理論」を紹介した2001年の初の邦訳書。『Frames of mind』(1983年)で提唱された「MI理論」はその後約20年のあいだにアメリカはもとより世界中に広まったが、本書には、その間のさまざまな質問、誤解、教育現場で実践される場合の混乱への回答などが含まれている。また、最初に提唱された7つの知能に加える候補としての「博物的知能」、「霊的知能」、「実存的知能」を提案し、検討を加えている点も重要である。関連する問題として、価値判断を含まない「知能」と、価値判断を含む「道徳性」や「感情」など、ゴールマンの「EI」との比較で錯綜した問題に答えている。ガードナーの研究範囲は、脳損傷の研究、美術教育の認知心理学的研究、リーダーの研究、創造性の研究など多岐にわたるが、それらの仕事の総まとめとしての「MI理論」は、人間の知的な活動の全体を人類の全歴史を通して通覧し、さらに未来の展望までを含む壮大なものである。再三行われるホロコーストへの言及を通して、人間の能力の暗い側面への目配りも欠かさない。さらにクローン技術など、自然科学が人類にもたらした深刻な問題を取り上げ、芸術や人文科学の重要さも主張する。能力間の不当な順位付けを廃し、知能の評価への徹底した慎重な態度など、ガードナーの透徹したヒューマニズムが感じられる。
・「ガードナー氏の考えに触れることができる貴重な一冊」
今から20年ほど前、ハーバード大学のハワードガードナー氏が唱えた「マルチプル・インテリジェンス(MI)」という理論。この理論は世界ではすでに多数に認知されている理論である。唱えている内容もすばらしく、個を大切にする今の日本の時代の教育にもマッチしている。しかし、その割には日本での認知度は低い。それは、ガードナー氏の翻訳本が少ないことにも一因がある。この本はガードナー氏が提唱するMI理論について詳しく書かれたものである。この本を読むことで、外国に認知されている教育理論に少しでも触れることができる。今の教育に物足りなさを感じている人は是非読んでほしい一冊である。
・「子供の個性を生かしたい先生にお勧めです」
オーストラリアで日本語教師をしている私はガードーナー博士のこの考えを取り入れて教えています。人にはそれぞれの知能(インテリジェンス)が備わっていてそれらは同じように評価されるというものです。今までの言語、論理、音楽、美術、体育、対外、内省といった知能に加えて、自然、精神、存在という新しい知能の存在についても触れています。かなり分厚い本なので、読みこなすには時間がかかりますが、日本の教育現場で子供の個性をどう伸ばすかに悩んで折られる先生たちにぜひ読んでいただきたい一冊です。How smart is this students (どれだけこの生徒は頭がいいか)ではなく、How is this student smart (この生徒はどのように頭がよいか)自分の知能に自信をもった生徒は他のことにも自信を持つようになります。その他のシリーズも含めて翻訳本が出れば必ずベストセラーになる本だと思います。
・「あなたの思考は何型ですか?」
あの人は評価されるのに、私は評価されない。でもそれはあの人の方が私よりも優れているって事なのでしょうか。違う場所では私も評価されるはずなのにと感じたことはありませんか。この本はそのような違和感を、「思考スタイル」の差異による、得意・不得意という見方で説明しています。自分の「思考スタイル」を自己診断することもできます。詳しい論証を省いて、平明で分かりやすく書かれています。
・「天才の本質がわかる」
スタンバーグの名前はよく聞くので読んでみたのだが、知能、IQとは何かということが読んでみてわかった。天才がどのような処理を行っているのかは参考になる。
大学時代の友人や会社の友人にも何人か天才がいるのだが、時として彼らが脳味噌の中でどのような処理プロセスを行った後に結果を出しているのかがわからなかったが、この本を読んで少しわかった気がした。
●痛快!心理学―Global standard★psychology
・「楽しい心理学の入門」
★著者は、心理学の観点から、大学受験ノウハウやビジネスノウハウなど様々な分野の書籍を発行し、ヒットさせている精神科医。
和田秀樹のプロフィール
精神科医。東京大学医学部卒、アメリカ・カールメニンガー精神医学校国際フェロー。老年精神医学、精神分析学(特に自己心理学)、集団精神療法学を専門とする。日本初の心理学ビジネスのシンクタンク、ヒデキ・ワダ・インスティテュートを設立し、代表に就任。一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。
さて、当書籍は?
和田心理学の集大成として、和田が書き下ろした「誰でもわかるハイレベル」の心理学書。ベストセラーを続ける「痛快!」シリーズの最新作として、これまでのシリーズの本に負けないわかりやすくて、実用的な本に仕上がっている。これ1冊で、心理学の基本から応用までOKというよくばりな心理学勉強本!。
自分の気持ちを整理したいときは心理学の本でもひも解いてみましょう。 あのときのあの気持ち、そういうことだったのか! と自分を知るきっかけになります。 写真多数&脚注も豊富で、心理学の「し」の字もわからなくてもスラスラと読めます。
つまり、難解と思われがちである心理学の基礎を楽しくスイスイと吸収できてしまう書籍です。
書籍のサイズを見てもらうと分かりますが、大きくカラフルな図なども満載です。
「心理学って分かりたいけど、難しそうだな」と思っている方から心理学の中堅者?までには他の何よりも推薦できるオススメ書籍です。
・「目からウロコが・・・」
和田先生の書かれた心理学関係の本の中でも、分かりやすさはピカイチです。作品数の多い著者のこと、やはり内容的に他の本とだぶる内容が多い感は否めませんが、逆に言うとこの本さえ抑えておけば心理学の初歩的な基本がかなり分かるのでは・・・と思います。なぜ、アメリカではセラピストや精神科医が生活に密着しているのか、近年の日本人がどう変わってきているのか、などを分かりやすく解説してあり、本当に目から鱗が落ちる思いで読みました。読み物として面白いだけでなく、楽に生きるヒントが見え隠れしていて、のちに何度も読み返したくなる名著であると思います。星4つなのは、ちょっと挿し絵が内容に合ってないかな、という点で・・・
・「親父が若者を知る手段としての参考書?」
心理学と言う、難しそうな殻を取り去り『なるほどそうなんだ!』と事象を意外な面からしかし判りやすく教えてくれました。
・「「未来から学ぶ」ということの枠組みを理解できる」
不確実性が高まり、過去から学ぶことが難しくなった現在、我々の持つポテンシャルを解放させ、未来を生成していく方法である「未来から学ぶ」ということがどういうことなのかを、対話を通して理解させてくれる書籍です。オットー・シャーマーとピーター・センゲらは、このUプロセスのコンセプトを10年近く前から探求しており、モデルの前進となるものを海外のカンファレンスで6年ほど前にシャーマーから聞く機会があったが、それからのモデルの進化は素晴らしく、注意深くこの本を読めば、新しい世界観をだれもが獲得できるものと思われます。企業や組織のマネジメントボードメンバー、戦略や企画スタッフ、R&D、マーケティング、そして人材開発や組織開発に携わる人は必ずお読みになり、これまでの自分の認知枠とのずれを再確認してはいかがでしょうか。
・「壮大な知の冒険。」
驚愕の一冊、と言っていいはず。センゲ氏が提唱したLearning Organization(学習する組織)の要諦はシステム・シンキングにありますが、本書では、仏教や大自然での神秘体験など宇宙的な広がりのなかで、知と精神、科学と意識の融合を思索していきます。
発端となる問題意識は「レクイエム・シナリオ」、すなわち自然環境や生態系の破壊等とも密接に絡んだ全人類的な危機をいかに脱却するかにあります。そのシナリオに向かう現在の状況をいかにして変化させるか。「結局のところ、変化のために重要な点はただひとつ。人の心を変えることだ」。――ここから壮大な知の冒険が始まります。
必要なのは、木だけでなく森を見ること、システム全体を見ること、そうして捉えた全体性を部分が体現すること。では、全体性への気づきはいかにして得られるか。センゲ氏らは、これまで近現代の世界で常識とされてきた合理主義や主体と客体の二元論を超えて、道教や禅の思想にも通じる人間と自然の合一、全体性の追究へ向かいます。今後のさらなる広がりを予感させる、知的刺激に満ちた瞠目の一冊です。
・「新た学習プロセスの教本と出会えたことに感謝」
今までの物理主義、実証主義、評価プロセスとは根本的に異なる新しいパラダイムだと思います。 未来から学び、未来実現のために出来ることを流れに乗って自然に行動する。そこにはエゴを越えた大きな目的、使命、そしてシンクロニシティーの出現があるのです。 教育プロセスを刷新した「学習する組織」を提言しているピーター・センゲさんが、危機的状態の現代社会に贈る大切な教本だと感じました。 東洋に生まれた私たちが、率先して「U理論」を実証していくことに使命のようなものを感じます。
・「未来を感じたような気がしました」
この頃、自分の周りにいろいろな周波数の営みが行われているように感じるようになってきた。職場では、お客様の周波数、上司の周波数、部下の周波数、家では家族の周波数、その他出合う人それぞれ異なる周波数で生活しているよう。静かに周波数を合わせてみると相手のことが理解でき、相手に合った話しもできるし、何をやると将来のためになるか見えてくる。この本を読みながら、静かに思いをめぐらせると未来を感じたような気がしました。
・「日本人には共感を得やすい内容かも」
ちょっと変わった本ですね。まるで外国人落語家が日本人より日本のことを知っているかの如く、精神!?心理!?世界の描写が東洋人っぽい。西洋と東洋思想の融合が感じられ、未来人の匂いを感じさせる。
ピーター・センゲらは、何を感じ、どのような思いで、現社会における最強の組織の作り方を説いたのか、何となくこの本と以下の本を読んで解かった気がしました。
実践 アクションラーニング入門―問題解決と組織学習がリーダーを育てる
最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か
●つきあい方の科学―バクテリアから国際関係まで (Minerva21世紀ライブラリー)
・「第4章をまず読むと良い。面白いゲーム理論の中級書。」
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・「相手との「協調」こそが最善の道ですネ☆」
数学を基にしたゲーム理論の本ですが、人間社会の複雑な関係に、わかりやすい「勝利の公式」を提示してくれているようで、とても楽しく読めました。実生活にあてはめて、なるほど、と理解できる箇所が多かったデス。
・「恋愛論?いいえ、ゲーム理論です」
メイン・タイトルだけを見ると安っぽい恋愛論のようにも思えるが,実際は著者自身によるコンピュータ上のシミュレーション結果を一般読者向けに解説した読み物であり,ゲーム理論やマルチエージェントモデルに関心を持つ者には(肩の凝らない)必読の書といえる. 著者は今や世界的に有名になった2種類のシミュレーションの結果に基づき,反復囚人のジレンマゲームにおいて,平均的によいパフォーマンスをあげる戦略は毅然と寛容のバランスのとれた,相手に態度が分かり易い戦略であること,およびある条件の下,ひとたび上品な戦略が集団を占めたならば,いかなる戦略が一丸となってもその集団に侵入することはできないことを強調する.そして,このことからしばしば囚人のジレンマ状況に陥る現実社会に対して重要な示唆を与えている.翻訳のすばらしさもあって,本書は大変に興味深い内容のものとなっている. なお,本書の付録にある定理の証明はどちらかといえば,証明のラフ・スケッチに過ぎず,厳密な証明に関心のある者は訳注を参考にしつつ,本書の元となった著者自身の論文を読むことを勧める.
・「よく読んで考える」
「協調か裏切りか」のジレンマが続く状況下での全体最適に近づく戦略をテーマにしている。導かれた戦略は『しっぺ返し』である。最適は存在せず、この戦略はタフである。「互恵主義」とも呼ばれる。私の言い方だと、意思表示をすぐ伝える「対等関係」が合っているように理解した。上下関係では、全体最適には近づかない。学校や会社の上下関係、友達や家庭の対等関係など、自分の例を考えた。
・「わかりやすい」
人がなぜ矛盾をはらんだ行動をしてしまうかを双曲割引の理論でもって説明している。理論は完璧のような気がするが、その著者の言っている双曲割引の信憑性を裏付けるデータがほしかった。というのも、矛盾した存在である人間の愚行は特にこれだけのページを読むまでもなく一般人にも周知の事実すぎて、あまりにもあたりまえのこと読まされすぎた感があったからだ。しかし、この理論から、さまざまな可能性を予見させる考え方は大変おもしろく、一般的な読み物として結構おもしろいと思う。それから、訳者の山形氏は訳者としてすごいのかでネットの自由は進化するを読んでも感じたが、文章が大変ポップな感じがして、こういう分野の本を読むのに肩がこらずによめる感じもとてもいい。本論を読む前に、訳者の解説を読んでから読むこともお勧めする。
・「双曲割引一本槍の怪書」
ヒトのもつ限定的合理性に関し、友野典男は「行動経済学」の中で、網羅的、横断的に様々な議論を紹介している。その中で双曲割引は少々批判的な紹介に留まる。しかしエインズリーはまったく逆に、双曲割引ひとつでどこまで行けるか、やってみようじゃないのというアプローチをとっている。その辺は、学問の領域に目配せしなきゃいけない経済学者と臨床的に使えるものは使っちまえという精神科医との差なのかもしれない。
エインズリーは驚くべきことに、意志の発生すら双曲割引との関連から説明してしまうのだ。さらに意志の持つデメリット(満足度を減らす場合等)まで検討している。
しかし、本書はプロットも一本槍で筋が通って読みやすいのかといえば、さにあらず。訳者も述べるように、枝葉が伸びすぎ(枝葉も面白い話が多いのだが)、いったい自分は何を読んでいるのか、著者に置いてけぼりにされるような箇所が少なくない。
また最初に訳者解説を読むべきかどうか判断に迷う(私は最初に読んでしまった)。なぜなら第10章にあるように、それは報酬消費のピークにはやく到達しようとする「いけてない」拙速な行為だからである。(逆にいえば、本書の読みにくさは、読者の満足を最大化するために最適化されたプロットなんだろうか。なんて考えたが、多分それは考え過ぎ。)しかし普通の読者であれば問題は無さそうである。双曲割引という概念に初めて触れる場合や、本書の押さえるべき主脈は何かについて水先案内を受けたい場合は、むしろ先に読んでおいた方が、適当だろう。
・「ある程度どんな人が読んでも面白く読める科学の本」
訳者の解説が長く本論をかみ砕いて解説しているために、意志という掴みづらい事柄にもかかわらず、どんな人でも面白く読めるのではないでしょうか。癖や痛みにまで言及しないほうがわかりやすくてよかったと思いますが、人文科学を研究している人にはぜひ読んでいただくといいかと思われる一冊です。
・「実証実験に基づいた痛快な思考実験」
心理学は人間を機械とみなす傾向がある。コンピューターのアナロジーで脳や心を語るのはその典型だろう。本書で言うところの効用理論と認知理論はどちらもこの代表打者だ。しかし、人間という機械は情報処理装置を備えているだけではない。エンジンなのかモーターなのか知らないが、動力源だって備えている。一般には「欲求」や「意志」と呼ばれていながら、何故か心理学からはほとんど注意を払われてこなかったその動力源をつぶさに解き明かしている。しかし、その解き明かし方がすごい。「ある動物の行動がより低次のプロセスや心的能力で説明できる場合は、高次のプロセスや心的能力を持ち出すべきではない」というモーガンの公準を体現しているからだ。
説明に使う「低次のプロセス」は、ハトやマウスやサルの行動実験から導き出した「双曲割引関数」という原理だけ。あとは、それを補強するための枠組みとしてゲーム理論とカオス理論を少々。これだけの道具で、文学や哲学が長い年月をかけて洗い出してきた「意志」の性質と、それが個人の中で形成されていくプロセスを描き出し、「意志」にまつわる「それってあるある!」というエピソードの多くを説明してしまう。しかも精神科医らしく、フロイトの概念まで説明してみせるというおまけつきだ。そして話は、「意志」の功罪とあしらい方、「意志」と社会環境との相互作用にまで広がっていく。
もちろん、著者も指摘しているように、ここで描かれたストーリーが全て正しいと言い切れるわけではない。この本の一番の意義は、「双曲割引関数」という世間一般にとって目新しい知見を広めたことでも、結論として提示された「意志」にまつわるストーリー自体の面白さでもなく、その間をつなぐ論考そのものにあるのではないかと思う。つまり、一般的な概念や合理論的な推論だけでは演繹できないミッシング・リンクを、行動実験から実証的に得られた帰納的原理を用いることで補ってみせるという痛快さだ。
決して読みやすい本ではないが、興味深い小ネタも満載である。(個人的には、現在の自分と将来の自分との間の異時点間交渉という反復囚人ゲームが面白かった。)巻末にある長めの訳者解説がくどいくらいに親切丁寧なので、まず先にこれを読み、折に触れてそこに立ち戻りながら本文を読み進めるのがいいと思う。
・「著者の言うとおりならば、俺は「正常な人間」じゃなく「『超』正常」なのかもしれない。」
宮本武蔵を気取る訳では無いが、私は此処10年以上に亘って「後悔」をした事が無い。「燃え尽き」以前の30代半ばより若かった頃は、後悔した事もあった様な気もするが、もう良く覚えていない。他人はどうかは知らないが、少なくとも現時点までの私にとって「後悔」と言うのは、左程重要な感情では無いらしい。・・但し、「過去の失敗から学ぶ」為に、定期的に「フィードバック」は行う。だが、この時「後悔」と言う感情は殆ど全くと言っていい程、発生しない。・・
双曲割引については、グラフをイメージした方が判り易いだろう。双曲線グラフの平面座標第一象限のみを考える。X軸は時間軸であり、Y軸が割引率である。「儲かる・得する」と言う経済的な「利得」の考え方で言えば、自分が金貸しか不動産経営の大家と考えれば良い。賃貸マンションの大家だと仮定して、話を続けると今すぐ、マンションの借り手が現れた時は、高い家賃で設定して年利回り12%以上を取りたいと思っているが、一年間に亘って空室状態が続いた場合は、もっと家賃を安くして、年利回り9%でも構わないか、と思ってしまうし、更に3年間に亘って空室が続いたら余程立地その他の条件が悪いのだろうから、もっと家賃を安くして年利回り6%でも仕様が無いか、と考えてしまう「フツーの人間」の「気持ち」を表したものと考えて良いだろう。勿論、この場合は「素人の感覚」であり、「不動産投資のプロ」だったら、例え資産デフレで売るに売れない状況でも、他に「打つ手」は幾らでもあるだろうに、と考えるだろう。実は、相場も同じである。「金融危機」云々が言われる昨今であっても、「儲け方」自体はそれこそ、山ほど沢山あるのだ。
どうも、双曲割引理論の提示する「フツーの人間の不合理性」と言うのは、「投資に失敗する素人」を「正常な人間」と考えたがる節がある様だ。
・・・此処で敢えて、極論めいた事を言わせて貰うが、少数であれ、ダイエットや禁煙に成功した者、トレーディングや不動産投資に成功した者、更に消費者金融のビジネスモデルとしての成功と言った事を考えると、資本主義ゲームの勝ち組プレイヤーは「『超』正常」であり、負け組プレイヤーは「正常な人間」となり、「異常者」=「病人」が存在しない。精神医学的に「治療の対象」が存在しないとなると、一気に「精神科医不要論」にまで、帰結してしまうのでは無かろうか。勿論、トンデモ理論なのは充々承知でこんな事を言ってるのだが。
行動経済からアプローチして「格差社会」の文脈で考えると、成功者を「『超』正常人間」として、設定せざるを得ないだろう。だって、現実に存在するのだから。精神医学的問題を抱えた「病人」と言うのは、この考え方では「後悔」と言う「感情的問題」に極端に悩んだ挙句、鬱病になった人間くらいしかいないだろうし、それが唯一の「治療対象者」なのかも知れない。
「医学的問題」中心と言うより「経済的問題」中心で考えると「医療のプロ」である精神科医自身の出番が無くなってしまい、著者は自分で自分の「存在意義」自体を危うくしている様にも見える。単なる「老婆心」かもしれないが。
・・・このレヴューも「線形的モデルの限界」の文脈の中で書いている。
続きはまた書く。
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