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▼オススメのスポーツ漫画:セレクト商品

GIANT KILLING 6 (6) (モーニングKC)GIANT KILLING 6 (6) (モーニングKC) (詳細)
綱本 将也(著), ツジトモ(イラスト)

「産みの苦しみ」


ラストイニング 18 (18) (ビッグコミックス)ラストイニング 18 (18) (ビッグコミックス) (詳細)
神尾 龍(著), 中原 裕(著)

「高校野球の監督は大変です」


H2 (17) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)H2 (17) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉) (詳細)
あだち 充(著)

「高校時代に戻って熱くなりたい」「賛否両論のエンディング。」「やっぱり最終巻。」「メインはやはりサブキャラの木根!」「「タッチ」とは全く別物。断じて二番煎じじゃない!」


バッテリー 6 (あすかコミックス)バッテリー 6 (あすかコミックス) (詳細)
あさの あつこ(著), 柚庭 千景(イラスト)

「ついに物語も中盤へ…」


スラムダンク 完全版 全24巻セットスラムダンク 完全版 全24巻セット (詳細)
井上 雄彦(著)

「一長一短」「とりわけ完全版について。」「最高です!!」「本当に出会えてよかった作品」「名作」


MOON 1―昴ソリチュードスタンディング (1) (ビッグコミックス)MOON 1―昴ソリチュードスタンディング (1) (ビッグコミックス) (詳細)
曽田 正人(著)

「袋小路からの脱出」「11巻のレビューを書いてから、もう4年・・・」「今後はライバルと切磋琢磨して欲しいです。」「帰ってきました」「更に進化してます♪」


▼クチコミ情報

GIANT KILLING 6 (6) (モーニングKC)

・「産みの苦しみ
名古屋戦に勝利し、更に勝利を重ねて自信を深めたと思ったら、今度は5試合連続の引き分け・・・。作中、達海監督のコメントにもあったように引き分けは引き分けでも、種類が違う。勝てる試合を勝ちきれなかったのか、負けてもおかしくない試合を凌ぎきったのか・・・。

その中で、弱小チームだったETUの選手達が何を想いそれぞれにプレーしているのかが明らかになってくる、まさに産みの苦しみであるのがこの6巻。この状態を乗り切らなければ真の強豪とは成り得ず、まさに産みの苦しみの真っ最中だと言える。

そして、昨年度のチーム得点王・濃厚キャラのFW夏木の覚醒があるのか否か。DF陣、MF陣に続いてFW陣の人物描写がこれから始まって行きそうです。

GIANT KILLING 6 (6) (モーニングKC) (詳細)

ラストイニング 18 (18) (ビッグコミックス)

・「高校野球の監督は大変です
一発勝負のトーナメントで怖いのはやはりちょっとした「ミス」でしょう。

準々決勝、エース日高を休ませるためにファーストに入れて控えのスティーブを先発させる。(スティーブ先発の根拠は、書くと長くなるので省略)ただでさえストレートにスピードがないのに、コントロールミスから外野にヒット性の当りを飛ばされること、多数。鳩ヶ谷は5点までなら与えていいとの指示を出していた。ところが3回、センター岩槻が打球の目測を誤り、ランニングホームランにしてしまい、5点どころか一時は6点差をつけられてしまう展開に。

野球に詳しい方は当然分かることでしょうが、地区予選の1回戦から甲子園まで、エースが一人で投げぬくということは現在ではまずありえません。プロ野球でさえ、先発のメドは100球前後、そして中継ぎ、抑えと完全に分業化されていますので、投手を負担を軽くしてなるべく休ませたいと考えることは、高校野球とて同じです。

先発投手が誤算だった、1点を防ごうとしたプレイが結果として2失点、3失点につながってしまうなど、トーナメント戦の怖さが実にうまく表現されている巻です。

高校野球の監督はプロ野球の監督より難しいと言われるのがなぜなのか、非常によく理解できると思います。

ラストイニング 18 (18) (ビッグコミックス) (詳細)

H2 (17) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)

・「高校時代に戻って熱くなりたい
やっとH2を全巻読みきる事ができた。連載中は見たり見なかったりでつまむ程度だった。連載が終わってからワイド版が出るのをずっと待っていた。なので決してドラマがはじまったからどうこうっていう訳ではないです...。(漫画が実写になったりするのは好きではない)あだち充が書く作品はかなり好きで、「タッチ」や「ラフ」は当然のように見てきました。ワンパターンと言われればワンパターンなのかもしれないけど、どの作品ももう少し見ていたい!!と思うからこそ、続きを求めるかの様に惹かれてしまう。H2も最後は何とも言えない余韻を残して終わった。僕は高校時代サッカー部だったけど、あの3年間に込められた思いというのはどの種目でも同じものだろう。だから、自分の過去とリンクさせながら見てしまう部分も多い。高校時代に戻って熱くなりたい。ドキドキ感のある恋愛をしたい。本当にそう思わせてくれる。あだち充氏にはこれからもこういった作品を書き続けていただきたい。

・「賛否両論のエンディング。
連載をリアルタイムで読んでいたときは高校生だったので終わり方に納得がいきませんでしたが、今読み返して「こういう恋愛もあるかな」と思います。設定だけを聞くとひかりがヒロインで春華は当て馬的存在に思えますが、彼女の素敵なキャラクターが最後までどっちとくっつくかわからないハラハラ感をひっぱってくれました。春華の"待つ女"の姿勢は尊敬に値します。となると惜しむらくは英雄のキャラの弱さでしょうか。ヒロインは2人なのにヒーローはどう考えても2人とは思えません。ここで英雄も比呂に負けないくらい魅力的であったら終わり方にももう少し納得できたんですけれど。

・「やっぱり最終巻。
最後の国見の葛藤がすばらしい。あれだけの心理描写を短いページでかけるのはすごい。

潔いストレートの対決正々堂々とした対決ではなく、どうしても幼馴染が欲しいと言う人間らしい欲望を最後に見せる。

その間の国見と橘の葛藤がすごい。「この状況で変化球を投げようとするなんて俺は最低だ、やはり俺にはふさわしくない・・・」「変化球!?いや、あいつはストーレートを投げるに決まってる。」と言う心理が絵と表情で読み取れる。(橘の心理は後日談だけど)すごいね、奥深いよ。

・「メインはやはりサブキャラの木根!
あだち充の天才的なこの人間模様の描き方はもはや神業。一度二度読んだだけでは、筆者の真意は理解できないのではないか?本作品の中で、一番感激させてくれた人物は、広田と木根の二人。二度目の栄京戦で、肘の壊れた広田がセンターから投げる懇親の一投。ライバル校にも関らず、思わず、届け!と思ってしまった。そしてお調子者の木根。英雄に潰され、ヒロに潰され、それでも負けずに二番投手として千川チームを支える。陰で続けていた練習がたたって入院することになり、しかしそれでもチームは快進撃を続けていく。自分は必要じゃないのか?との疑問に初めて涙する。しかしそんな木根を待っていた大事な場面。ヒロは熱で投げられず、リードはしているものの最終回、絶体絶命の満塁のピンチ。心の弱い木根は、もう負けだ、、と思ったに違いない。しかし、木根はそんな弱い自分との勝負にでる。懇親の一投、しかし打たれた!甲子園ともお別れか、、、と思いきや、センターフライに討ち取る。木根、初めての本当の意味での勝利に、涙が頬を伝っていた。ドラマ化もされているけど、はっきり言って、全然別物。四人のHのキャラクターも全然違うし。漫画版で読むことをお勧めします!

・「「タッチ」とは全く別物。断じて二番煎じじゃない!
まず最初に「ごめんなさい」です。

読む前は「タッチ」で一度野球を題材にしているのに、また同じ野球の漫画なんか描いて、作者は「自己模倣」でも始めたのか?・・・なんていう先入観が立ってしまいました。

で、読み始めたんだが・・・「タッチ」とは全然違うよ!何よりも野球が完全に話の中心となった。タッチでは恋愛がメインで野球はあくまでも小道具だったのに。こちらは野球と恋愛の比率は「6対4」もしくは「7対3」でタッチと完全に割合が逆転した。直球の一本やりで三振の山を築いていた「上杉達也」から幾星霜、比呂は変化球も使いこなすようになったし。タッチで「案山子扱い」だったチームメイトにも光が当てられ、連帯感を持たせる意味でも説得力が加わった。特に最初はスパイとして入部してきたはずの「島」と「大竹」の2人が次第に野球の面白さを知り、試合で活躍するたびにチームメイトや観客から認められる過程で「悪役としての任務」を放棄して、チームの主力となっていくという展開は悪い方向へと行きそうだった2人の運命が好転したという意味で読後感が心地よかった。

2人のヒロインと2人のヒーローを用意した「四角関係」が最後までカップリングの着地点を読ませず、野球の試合内容とは違う意味でも緊迫感が継続されて良かった。自分は・・・最後まで比呂がひかりとくっ付くかもという可能性も捨て切れなかった。でもよくよく考えると、ひかりにとっての比呂は「弟」の位置付けなんですよね。度々、比呂を男として意識しつつも、最後には「血の繋がらない家族の位置」へと還ってきたように思う。そして比呂のひかりへの初恋も・・もうずっと前に終わっていた。

ひかりの恋人にして比呂の最大のライヴァルの英雄は・・・ひかりと付き合いながらも常に「ひかりが本当に好きなのは自分ではなく比呂ではないのか?」という疑念に囚われていた。思えば、このお話は英雄にとっては自らの心の疑念を晴らすための戦いの軌跡でもあったわけだ。

最後の夏の甲子園を前にしての比呂とひかりのデートは映画だった。帰り道で、母親を亡くしたばかりのひかりは別れ際に比呂に言う。「比呂と幼なじみでよかった」「さよなら」と。このセリフでひかりが比呂ではなく英雄を選んだのだと思った。幼い頃から「弟」のように思い、そしていつの間にか比呂を「男」として意識するようになったとき、ひかりにはすでに英雄という恋人がいた。

先に「女」となったひかりに遅れて「男」になった比呂が、もしも、もう少しだけ早くひかりに男を感じさせていてくれたなら・・・・・?果たして2人の仲はどうなっていた・・・?・・・・・・・・・・・・おそらくひかりが英雄ではなく、比呂と恋人になった未来もあったことだろう。けれど、その未来は現実のものとはならなかった。

高校三年生の夏の甲子園の準決勝でついに対決する比呂と英雄。それを見守るひかりと春華。結果は比呂の勝利・・・も、勝った比呂とそれを見守ったひかりの目からは涙の雫がこぼれ落ちる。お互いが互いに対する恋心にピリオドを打ったことを悟った、ストーリー中でも屈指の名場面だ。

英雄は比呂との勝負に負けて悟った「ひかりが最も必要としているのは自分で、そんなひかりのことを誰よりも愛しているのも自身だ」と。ひかりも気付いていた。「最初から選択の余地(自分と比呂が結ばれる可能性)なんて無かったのよ」と。ひかりと比呂は恋人にはなれない。「そうなるチャンス」をとうの昔に過ぎ去ってしまっていた・・・・。そして失われた時間を取り戻すことは決して叶わない・・・・。かくて、十年近く英雄の心を曇らせた暗雲も晴れ、物語は終局する。

準決勝を勝ち抜いた千川ナインはいざ決勝戦へと進む!その比呂の傍らには、彼にとっての「恩人のひとり」といってよい春華の姿があった。描かれないままに終わった決勝戦だが、比呂の行く未来は広がる夏の青空そのものだった。

「結ばれる可能性も高かったのだが、ボタンの掛け違いで結ばれずに終わった2人。でも、決して不幸ではない」この作品の最大のセールスポイントは「ひかりと比呂が両想いなのに、結ばれることなく終わる」という点。だからこそ「出会いの難しさ」とか、「人生におけるタイミング」、「思春期における女子の男子に対する精神的な成長での優位性」等が感じられて、とてもせつないのです。でも決して不幸と思えないのは2人は恋人にはなれなくとも「家族」という立ち位置(直接的な血縁関係はないが、実質2人は「姉」と「弟」だった)が保証されているから。だから、「読後の後味が悪くならない」のですよ。安易に両想いが結ばれてメデタシメデタシ・・・が多い中、これは異色かつ特筆ですよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お見事!

H2 (17) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉) (詳細)

バッテリー 6 (あすかコミックス)

・「ついに物語も中盤へ…
柚庭先生の絵はまた一段と美しくなっていますね。回を、巻を重ねる毎に、絵柄の透明度も技術も上がっていらっしゃいます。

☆前巻にて行われた、上級生による巧への悪夢のリンチ事件が、ついに明るみに。発覚を恐れた展西らは、顧問戸村ともみ合った際、傷を負わせてしまう。☆その為新田東野球部は一時活動停止となり、野球が出来ない事に苛立ちを募らせる巧達。☆一方戸村は活動再開に向け校長に横手との試合を掛け合い…!(巻末の一言のみですが)いよいよ『横手』と言う重要ワード出現。☆書き下ろしの後書きも、また素敵です♪

眼鏡海音寺や学ラン吉貞など…吉貞初登場にしていきなりエンジン全開(笑)青波の初キャッチ等も描かれている見応え抜群の最新巻を、是非ご覧下さい☆

バッテリー 6 (あすかコミックス) (詳細)

スラムダンク 完全版 全24巻セット

・「一長一短
素晴しい素質を持った主人公桜木花道を中心に、濃すぎるほどの脇役と、ドラマティックな展開の試合を次々と魅せてくれるバスケ漫画の最高峰『SLAM DUNK』の完全版です。

完全版の長所はなんといってもカラーがそのまま収録されていること!花道の赤い髪、各高校の色とりどりの鮮やかなユニフォームなどが完全に再現されています。

あと、カバーを外すと面白いことになってますw

その代わり、単行本には収録されてる話と話の間の○は無くなってます。『あぁコラ、えぇコラ。にらみあい』や、『勝てる……かなぁ?』などは完全版では見ることが出来ませんwその人それぞれの好みで、この完全版を集めるか、集めまいか決めるべきですね。

・「とりわけ完全版について。
「SLAM DUNK」という漫画の素晴らしさは他の皆さんが十分におっしゃっている所なので、「SLAM DUNK (完全版)」についてちょっとご紹介をば。最近昔の良作の完全版、復刻版が次々に出され、賛否両論ある所ですが、ことスラムダンクに関しては「ありがとう!」と叫びたい気持ちでいっぱいです。(そもそも完全版の火付け役ってこの作品じゃないのだろうか・・?)

話ももちろんのこと、話が進むにつれてどんどん上がっていく作者の画力に圧倒される作品です。私は完全版と通常のコミックス版の両方を持っていますが、大判で見るとさらに迫力があり、一コマ一コマに感服します。ネームも毎週考えた上に、このレベルの作画を週間ペースで続けていってたなんて、当時は何も思わなかったけれど恐ろしい・・。

表紙は全て描き下ろし。ついでに個人的には、カバーをとったら出てくる落書き達がもの凄く好きです。

ファンなら買って損はしない。否、特別ファンじゃない人も十二分に楽しめるはず。そして泣きましょう。

小学校の頃から何度も読んでるのに、また読み返しても泣けてしょうがないのは何故だ・・。完全版でいうと、特に20巻前後は泣きすぎて水分なくなるんじゃないかと思います。

ちなみに、この作品に影響されすぎて、卒業文集に「全国制覇!」と書いたことのある一人です。

・「最高です!!
単行本も持っているのに、これも買ってしまいました。表紙は書き下ろしでそれぞれのキャラクターの個性が出ていてステキです。表紙をめくると落書きのようなキャラクターがたくさんいて笑わせてもらいます。完全版なので、絵も大きく見やすいので、何回読んでも飽きない作品です。バスケ漫画でこんなに泣いて笑ってできる漫画って他にないですよ。元々バスケに興味のない私でも好きになったので、少しでも興味のある方はぜひどうぞ!

・「本当に出会えてよかった作品
バスケットになんかひとつも興味がなく、ただなんとなくジャンプをめくっていたあの日から全てが変わった気がします。丁寧に書き込まれた絵に、それとなく感情移入できるストーリー。もっと早く読んでいればよかったと思い、最終的には全巻揃えてしまいました。今も変わらず何度も読み返しています、それくらい影響させられた作品なんです。学校で嫌な思いをしても、スラムダンクという作品があったから頑張れた。少し大げさかもしれませんが、この作品がなかったら今の私はなかった気がします。まだ読んだことのない方は、ぜひ読んでみてください。主人公の花道やほかのキャラクター達も本当にいろんなことを教えてくれます。個人的には海南の牧さんラブでした、今じゃ私の方が10歳ほど年上ですが…(涙)

・「名作
1巻ずつですが、買いました。もう、何回読んだかわからないくらいに読みました。見た後はバスケをしたくなります。できないけど。そして、「努力は実を結ぶ」ということも実感します。桜木、赤木、小暮、そして天才といわれる流川も誰よりも「練習」をしています。時に結果に結び付かない努力もあるとは思いますが、努力は決して無駄でないことは小暮の3ポイントに表れています。水と油だった桜木、流川が無意識のうちに互いを認め合うシーンは、おそらく完全版ならではの感動があります。僕は鳥肌が立ったのを覚えています。名作、というしか表現の仕様がありません。

スラムダンク 完全版 全24巻セット (詳細)

MOON 1―昴ソリチュードスタンディング (1) (ビッグコミックス)

・「袋小路からの脱出
「昴」はストーリをつくるのがものすごく大変な漫画だと思う。ふつうのバレエ漫画なら、ライバルとの対決やバレエカンパニー内での競争などを描いて主人公の成長を描くものだが、昴はそういう既定路線を踏まない。ただ己の中で如何に納得のいく踊りに近づいていくかが描写される。しかもあまり言葉による説明をつけずに。私はバレエのことは何も知らないが、この作品を読んでバレエの奥の深さやその表現の無限の可能性に触れることができた気がする。昴の11巻が出て五年。もう作者はバレエについて描ききったものと思っていた。11巻に登場したFBI捜査官はまさに作者の分身であった気がする。昴の心情を完璧に理解し、彼女がこれから使うお金の額まで完璧に予言できる人物。作者と昴が深い恋仲に陥ろうという異質な展開の一歩手前で作者は全てを停止させ「バレエとは何か」という哲学的な思索に終止符を打ったかに思えた。今回の新刊は五年前の行き詰った展開を打破し、再びバレエ哲学の新たな旅路に着いた意欲作である。・・・なんて意気込まなくても、誰が読んでも楽しい一冊だと思う。超おすすめ。

・「11巻のレビューを書いてから、もう4年・・・
スバル。どんどん迫り来る不幸に追い詰められて、打ちひしがれて、不幸と戦ったり、逃げ出したりしながら、それでも自分の居場所を探す。最初の白鳥の湖のスバルの解釈が全てを物語っているように思います。「ひとしきり抵抗したあと、運命を受け入れて生きていく。」

ただ、今は開き直りに近い状態。まだまだ全開じゃない。彼女の悪いところはスロースターターだということ。異質に妖しく光るスイッチが入るのは、本当に追い詰められて自分の何かを削りとって私にはバレエしかないと覚悟を決めたとき。

後半やっとスイッチが入り異質な空気が劇場に広がり始めた。バレエの本場に乗り込んだ異人が、才能で全てを凌駕する!やはりスバルは、望まれていない環境で苦しみながら自分を表現する様がよく似合う!

それにしても、あの終わり方は読者にとって惨い!あそこで次に持ち越すとなると、2巻は圧倒的な説得力で観客を侵食すると期待していいのよね!

スバルのゾーンに触れたニコは、いったい何を視たのか!!パ・ド・ドゥでスバルは何を表現するのか!!待ちきれない・・・

・「今後はライバルと切磋琢磨して欲しいです。
主人公昴はクラシックバレエの天才少女。バレエの才能はすごいがそれ以外はボーっとしていて、友人も少なく、かなり子供っぽく自己中心的な性格かも。ただバレエに関してはまっすぐで純粋なので理解者は多いし、彼女を好きな人もたくさんいます。

普通のバレエ漫画と違って、彼女はもうすでに完成された天才という感じなので、成長ものというスタンスでは描かれません。既存のスタイルにとらわれずに踊る彼女のポリシーと才能をどれだけ回りに理解させられるかがストーリーの肝になっています。そのぶん読者にとっては感情移入しづらい主人公ではあります。

ちょっと思ったのは、ダンスのパートナーに「踊っているとき以外は死んでいるのか?」などと言われるわりには、オシャレには興味があるらしく、服や靴を衝動買いしている姿がみられます。まあ年頃の女の子だし、実際には踊り以外にまったく何もない人生なんていうことはなく、恋愛や友情もそれなりに描かれているし、好き勝手に振る舞うわりにはたくさんの人に愛されているのだが本人にはそういう自覚はあまりないようです。

幼少のトラウマから家族に心を閉じているのと、天才の孤独というか、自分は誰にもわかってもらえない、とちょっとナルシスト気味に、他人に対して壁を作っている部分があるのでそのあたりが昇華されて、他人との絆を自然に受け入れられるようになれば、踊りにも本当の深みがでてきて、それが彼女にとって真の「成長」になるのかもしれません。

今後はできれば同じような実力のライバルと競い合って欲しい。主人公だけが天才で、周りが「おお!」とか言ってるだけじゃ面白くないですからね。前作からずっと読んでいるので今後の展開に期待しています。

・「帰ってきました
数多あるマンガの中でも、他を寄せ付けぬバレエの天賦の才を授かった「昴」の設定は異質だ。才能がたぐいまれなる時点で彼女は他を圧倒しているにもかかわらず、彼女の行く手は前途多難。才能があるが故に彼女は傲慢になり、傲慢であるが故にまわりの反感を買っていく。天才であるということ、天才の高見にいることがどれだけすごいことで、どれだけ辛いことなのか。それを曽田正人は昴という天才少女を通して教えてくれる。

昴は、その内面もまた複雑怪奇だ。ダンスでしか存在意義を見いだしてもらえない自分に強烈な嫌悪感を示しながらも、プロダンサーとしての強烈な自尊心をもあわせもっているのだから。女心は複雑なのよ。

そんな彼女がカンパニーで惹かれた唯一のダンサー、盲目のニコ。文字通りぶつかり合う二人はパ・ド・ドゥを解消させられてしまい、ニコは彼とそつなく踊ることができるローズと組むことになったのだが・・・。

「パ・ド・ドゥはどっちかが一方的に合わせるとかじゃない。お互いが100パーセントでぶつかり合って踊りを引き上げていくもんだろ・・・。」

ニコ兄さん、これって「恋愛」にも当てはまりますよね?

・「更に進化してます♪
力強い線で描かれる絵が読む者を圧倒する。「2部」の存在には不安もありましたが、読んで消し飛びました。画力の更なる進化には目を瞠りました。昴(や登場人物)の顔、表情が更に綺麗に魅力的になっている。それだけでも1部を読んだ人にはお勧めしたい位。め組の後半、キャラ絵の変化にがっくりした者には随分嬉しい復活になりました。(少女漫画系のバレエ作品が好きな方には、こちらも是非とも読んでみてほしいです。)

昴の生命エネルギーに匹敵する存在は今後登場(浮上)するのでしょうか、今後の展開に期待です。

MOON 1―昴ソリチュードスタンディング (1) (ビッグコミックス) (詳細)
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