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▼An Introduction to Instrumental Hiphop:セレクト商品

DonutsDonuts (詳細)
J Dilla(アーティスト)

「Rest In Peace…」「普段はテクノしか聞きませんが」「意外にソウルフル」「迷いがない」「泣ける・・」


Theme for a Broken SoulTheme for a Broken Soul (詳細)
DJ Rels(アーティスト), Madlib(アーティスト)

「ビート狂、ここに極まれり。」「!!!!!!!!」「傑作。」


Angles Without EdgesAngles Without Edges (詳細)
Yesterdays New Quintet(アーティスト)

「これは聴くべき!」「傑作」「古いレコードジャケットの匂い。」「くうぅぅーっ!!」「JAZZ & HIP HOP」


Yesterdays UniverseYesterdays Universe (詳細)
Yesterdays New Quintet(アーティスト)

「YNQの集大成にして最高傑作!」「YNQによる新たな"侵略"の序章」「アブストラクト・ヒップホップの行く先は」


The Funky Side of LifeThe Funky Side of Life (詳細)
Sound Directions(アーティスト), Yesterdays New Quintet(アーティスト), Madlib(アーティスト)

「DeepなFunk」「精練された”SHADES OF BLUE”」「うーん。hip hop!」


StevieStevie (詳細)
Yesterdays New Quintet ( Madlib )(アーティスト)

「切磋琢磨」「煙漂う、気だるい雰囲気」「Stevieの美しい楽曲を、心地良いグルーヴに乗せて」「どっちつかずの人でも聴ける」「スカスカダラダラメロメロ」


A Tribute to Brother WeldonA Tribute to Brother Weldon (詳細)
Monk Hughes & The Outer Realm(アーティスト), Madlib(アーティスト)

「恐るべき才能」「確かに天才」「深遠」


ステップ・イット・アップステップ・イット・アップ (詳細)
ザ・バンブース(アーティスト), アリス・ラッセル(アーティスト)

「近年稀にみる1枚」


NotherNother (詳細)
Cosiner(アーティスト)

「シンプルで激シブな1枚」


ブルジュン&エルバリオ2016ブルジュン&エルバリオ2016 (詳細)
BULLJUN(アーティスト)

「純粋なインストゥルメンタル・ヒップホップ」


PetestrumentalsPetestrumentals (詳細)
Pete Rock(アーティスト)

「play this only at night」「The Number One Soul Brother!」「god」


オーダー・オヴ・オペレーションズオーダー・オヴ・オペレーションズ (詳細)
ラッシュライフ&ジ・エイジ・オブ・イマジネーション・カルテット(アーティスト)

「有無を言わせぬ心地よさ」


▼クチコミ情報

Donuts

・「Rest In Peace…
まさかの訃報。Jay Deeが2月10日にロスの病院にて息を引き取りました。

享年31歳。

現時点では死因は詳しくは分からないのですが、腎臓の病気だったそうです。去年から体調を悪くしていると情報は入ってきてはいましたが、まさに青天の霹靂。このアルバムの発売を待っていたかのようにも思えます。

こんなノスタルジックな気持ちでこのアルバムを聴くことになるとは夢にも思いませんでした。でも本当に素晴らしいアルバムです。だからこそ悔しい。こんな素晴らしいアーティストを失ってしまったのだから。

このアルバムの曲数は年齢とシンクロさせたのでしょうか?だとしたら、余計に悲しくなってきます。

このアルバムはしばらくまともにレビュー出来そうにありませんが、本当に良い作品です。インストだけにより多くのことを感じてしまいます。

彼への敬意を払って、このアルバムを始め、自身名義、Slum Village、Common、Q-Tip、ATCQ、Pharcydeなどなど数多くの彼の作品をよりたくさんの人々に聴いてもらえればと思います。僕もこれからもずっと聴いていきたいと思います。

ホント、ショックが大きすぎて立ち直れないよ…

・「普段はテクノしか聞きませんが
このアルバムはなんだか、ついつい何度も聞かせてしまう何かがあります。私自身Hip Hopはあまり知らず、J DillaについてもNHK見てて知ったくらいの素人なのですが、こんな作品を病床で作っていたのか、と思うと泣けてきます。USの方をレビューを見ていると、”曲が細切れ”等、賛否色々ですが、これはこれでアルバムひとつとして完成している作品です。あまりHip Hopに関してコメントできるほど詳しくはないのですが、10曲目の温かさはすばらしいです。あとアルバム終盤へ向けても、なんというか音楽への愛が溢れてます。あまり技術的なことをコメントできず申し訳ありませんが、これは本当に皆さんにきいて欲しい作品です。

・「意外にソウルフル
stones throw ということで敬遠することはありません。いわゆる難解なstones throwの音楽ではありません。彼の多彩な引き出しからかき集められた音楽集で、すべてのブラックミュージックファンの心を打つことでしょう。意外に(?)70年ソウルのサンプリングも多く、ソウルオヤジも聴けば耳から鱗必死です。

・「迷いがない
J.Dilla(J.Dee)のインストゥルメンタル・ヒップホップ・アルバム。

彼と言えばファーサイド、ATCQ、コモン、等のプロデュースワークで周知の通りだが、本作はこれまでにない位「迷いがない」といった印象である。1曲あたり1〜2分の31曲という構成で目まぐるしく展開していくが、全体的に非常にまとまっており聴きやすい。鍵盤やホーン、ギターフレーズを多用しつつソウルの声ネタを敷き詰めたりと暖かいサンプリング・ネタも然ることながら、サイレンのようなウェーヴ音で緊張感を煽ったりと、意表をついたトラックメイクが印象的である。全体を通して硬い質感のキックとスネアが気持ちいいビートを鳴らしていて自然と最後まで通して聴ける。#10の"Time: The Donut of the Heart"なんか聴いていてほんと気持ち良過ぎる。

病床で本作を制作していたことを考えると彼のヒップホップに対する情熱や愛を感じずにはいられないし、急逝が惜しまれる人であった。

・「泣ける・・
 Dillaの死は、アルバムを買ってから知ったのですが、 死を知る前から、楽曲の深さに吸い込まれるような気持でした。  2003年から肝臓を痛め、活動に支障をきたしていたようですが、そんな中、いくつもの作品を制作してくれたことにも感銘を受けます。2005年の11月にヨーロッパのツアー非常にやせ細った体に車椅子という痛々しい格好でステージに立っていたということも彼の音楽への情熱を感じさせ、死を惜しむ気持ちでいっぱいです。  多くの人に感銘を与えてくれてありがとうと言いたいです。 Rest in peace from Japan, Japan love Jay 2!!!! thank u so much.

Donuts (詳細)

Theme for a Broken Soul

・「ビート狂、ここに極まれり。
MADLIBの変名DJ RELSによる作品。今回はトランス・ブレイクビーツのスタイルを取り入れています。合間にフリージャズのサンプリング(確かアルバート・アイラーのはず)を交えつつノンストップで展開される全12トラック。これは圧巻です。上モノは最小限に抑えられ、ひたすらに広がるビートとリズムの渦。テクノやハウスの要素がありながらも決定的に違うのがビート一つ一つの質。非常に生々しく歯切れが良い。こういった音楽ではリズムばかりが重視されがちですが、ヒップホップ、ジャズを基盤とするMADLIBがこういったスタイルでトラックを作ると全体の流れとしても、一つ一つの粒の連なりとしても楽しめるものになっています。特にファンキーな面が強く出た5、7、11あたりはとにかくひたすらに気持ち良い!MADLIB初心者の方には”SHADES OF BLUE”辺りを勧めますが、彼の真髄を味わいたいならこれ。純粋なヒップホップではないですが、逆に彼のルーツが最も表れている作品かも。

・「!!!!!!!!
MADLIBによるブロークンビーツ・プロジェクト、DJ RELSのアルバム(全12曲)。ネバネバした宇宙エレクトロ・ファンクなビートに美しいシンセが乗る3(2部構成になっていて、後半のビートダウン部分はヒップホップ好きは確実に死にます)、ヨレヨレの四つ打ちにYNQ的ローズピアノが乗る10、

もたつくビートとブリブリベースにピョコピョコした電子音と男声が絡み合う7は宇宙空間で泣いてる感じです。とにかく、全編通して体に絡みつくようなベース、一筋縄ではいかないが相当乗れるドラム、アブストラクトな上モノが鳴っていて中毒性が半端ないアルバムになっています。

マッドリブにしては、音数が多く、異常に細かいことをやってるんですが、超グルーヴィー。西ロンドンサウンドはもちろんのこと、デトロイトっぽい雰囲気もあるし、ジャズ、ファンク、アフロ、ヒップホップ・・・・ブラックミュージックの一大絵巻です。大傑作だと思います。

・「傑作。
最近のMadlibには食傷気味とか言う輩もこれを聞けばグウの音も出ないだろう。しっかしドラムが鈍臭いなあ。しかしこのドラムのお陰でHiphopのリスナーも抵抗少ないはず。YNQのようにね。

Theme for a Broken Soul (詳細)

Angles Without Edges

・「これは聴くべき!
今注目を浴びまくっているもはや変態というべきヒップホップアーティストmadlibの別名義プロジェクトyesterdays new quintet。いったいこの人にはいくつの名義があるんだ・・・という感じですが、個人的には今のところこのアルバムがmadlibの中で一番好きです。子供のころからジャズを聴いてきたヒップホップアーティストmadlibが自分なりにジャズを表現した形でしょう。

madlibはビートに非常に特徴がありますが、それはyesterdays new quintetでも健在です。ビートだけでもかっこいい上に、ギターやキーボードの乗せ方がまたやばいんです。もうセンスありすぎですよ。

ジャズやヒップホップなど、ブラックミュージックが好きなら間違いなく聴くべきです。文句なしの星5つ!!

・「傑作
今をときめくトラックメイカー、マッドリブの出世作。マッドリブが謎の狂ったジャズ・ミュージシャン達(全員マッドリブなんですが)を黒い煙が立ち込める地下に集め、そこで行われた実験の成果をまとめたアルバムです。YNQ関連の作品を初めて聴く人はここから入るのが良いと思います。「?!」→「・・・・」→「!!!」な感じになるでしょう。最初は、ローズなどの上モノと前につんのめるドラムのチグハグ感に脳の裏側あたりが軽く痺れるような感覚を覚えると思います。また、どこまでが生楽器で、どこまでがサンプリングなのかも分かりにくいですし、とにかく何が起こってるのかも分からなくなるでしょう。しかし、聴き込む内に、どこが良いのかちゃんと説明は出来ないまでも、とにかく間違いなく良いということになってしまいます。興味があるなら、必聴です。ただ、これを聴いた後では今まで良いと思っていた音も物足りなくなるかもしれませんが・・・。

・「古いレコードジャケットの匂い。
体育館の用具室の匂い。少しホコリまみれの空気を吸ってみませんか?

・「くうぅぅーっ!!
マッドリブさいこー

・「JAZZ & HIP HOP
進化し続けるレーベル、stones throw から、また新たに良質の音楽が発表されました。DJ マッドリブは、本当に偉大な音楽家だと思います。これからも彼に注目し続けたい、と思わせてくれるCD。このグルーブ感は唯一無二。

Angles Without Edges (詳細)

Yesterdays Universe

・「YNQの集大成にして最高傑作!
YNQの2007年現在の最新作。タイトルにも書いた通り、ここにきて過去最高の文句なしの出来。様々なスタイルで演奏するバンドが一同に介したというコンピレーションスタイルのアルバムとなっており、MADLIBの引き出しの多さ、一つ一つの引き出しの深さを体感できます。1stのスモーキーな感覚、SOUND DIRECTIONSのジャズファンク、Weldon Irvineのトリビュート作品でのサン・ラー的(宇宙的)混沌。ビートの質感も今までで最も黒く、ざらつき加減もなかなか。それら全ての要素が交錯し、奇跡的な高レベルで融合しています。前述した様にそれぞれのバンドで役割を分担している感じなので、盛り沢山の内容であっても疲れずに通して楽しめます。音作りのどこまでも深い感覚とは対照的に、メロディは今までで最も親しみやすいもので、MADLIB初心者の方にも自信を持って薦められます。・・・とベタ褒めですが本当にそれだけの価値のある作品で、少なくとも2000年以降のHIPHOPではベスト1の作品に選んでいいかもしれません。僅かでも興味のある方は、まずは聴いてみてほしいです。

14曲目は参加者が終結したという設定の10数分に及ぶファンクで、一つのフィナーレのようでもあります。アルバムにも「新しい試みへの準備」という様な事が書かれていて、次作からはYNQの方向性も大きく変わるのか?と勝手に予測しています。

・「YNQによる新たな"侵略"の序章
これは聴くべきだ。インストゥルメンタル・ヒップホップに興味があるなら聴いた方がいい。多くの名義を使い分ける中でこれまで度々猛威を振るってきたMadlibによる多重人格ジャズ・プロジェクト、Yesterdays New Quintet。オリジナルアルバムとしては"Angels Without Edges"(2001年)以来の2ndアルバムとなる。

計12組にも及ぶ架空プロジェクト(Otis Jackson Jr Trio、The Jahari Massamba Unit、Young Jazz Rebels、The Last Electro-Acoustic Space Jazz & Percussion Ensemble、Kamala Walker and The Soul Tribe、The Jazzistics、Suntouch、Sound Directions、Jackson Conti、Ahmad Miller、The Eddie Prince Fusion Band、Yesterday's Universe All Stars)の楽曲をそれぞれ1〜2曲ずつ収録するというコンピレーション的な形でアルバムが構成されている。

ドラミングが鬼過ぎるフリージャズの2."Umoja(Unity)"、疾走するダンスビートとファンキーなギターフレーズが交錯する5."Street Talkin'"、お馴染みSound Directionsによるメロウトラック8."She's gonna stay"、ブラジリアンなラテンナンバー11."Barumba"……等、Madlibの多才ぶりが遺憾なく発揮された内容となっている。まさに"Universe"な出来。軽く小宇宙を感じさせる。

今回収録されたいくつかのプロジェクトではアルバムも控えているらしく、今後のYNQによる新たな"侵略"に備えておくためにも予習編として持っておきたい1枚。

・「アブストラクト・ヒップホップの行く先は
アブストラクト・ヒップホップなるものを探してこれはというお勧めで購入した。milesの曲から始まりmatthew shippのようなヒップホップ・エレクトリカ・ハードコア・ジャズを組み合わせたものやwayne shorterやpat methenyのソロが聴こえるような曲もある。コーディネイトを十分に練ってはいるが、オリジナリティが今ひとつか。今後の発展は十分期待できるのでまたチェックしたい。

Yesterdays Universe (詳細)

The Funky Side of Life

・「DeepなFunk
相変わらずなmadlibの作品です。つまりお洒落なんだけど狂ってるって意味です。とくに3曲目の情緒豊かな(多分、フェンダーローズの)音色は一聴の価値は十分にあります。その他のトラックも素晴らく,STONES THROW傘下の再発レーベルNOW-AGAINの曲をmadlibが再解釈しなおしたかんじです。そういったファンクものが好きなひとも、そうでない人も十分に楽しめる作品です。

・「精練された”SHADES OF BLUE”
YNQのシリーズは作品を重ねるごとに完成度が高まっており、今年発売予定の新作にも期待しています。この作品はブルーノートから出された”SHADES OF BLUE”が更に進化したとも言える素晴らしい出来。ジャズと70年代のファンクを元にしつつ、完璧に独自のヒップホップに昇華されてます。一曲一曲コンパクトにまとまっており、フリージャズの要素を追求したYNQの中でも起承転結がはっきりしていて特に聴きやすい。FUNKYと銘打っているだけあり、テンポの速い曲中心。ドラムの分厚いベースラインの格好良さは特筆もの。ただ激しいだけでなく、程よくメロディが練りこまれているのも良い。ハイペースな作品のリリースの最中であっても、マンネリを一切感じさせません。MADLIBは「意図的に作り出したラフな感じ」が批判される事があるけれど、ここまで徹底的にされるともはや清々しい感じさえあります。

・「うーん。hip hop!
Yesterdays New Quintet の2ndアルバム。madlibは間違いないと言われてはやうん年。今回も間違いない仕上がりになっております。Sound Directionsって言う別名がついてるけど、Yesterdays New Quintetですな、これは。Funky Side of っていうだけあって、1stにあったメローな感じなトラックはないけれど、ジャズを基調にファンク、ヒップホップなどの要素が入っていて、1stの流れでの2ndとして聞けました。これも、hip hopなんだよなー。

The Funky Side of Life (詳細)

Stevie

・「切磋琢磨
スティービーというアーティストを神格化せず、果敢に対話をいどんでいく姿勢に共感。

カバーというよりもインスピレーションを受けたものを、素直に形にしたんじゃないかと思う。

スティービーの世界を自分なりに再現しようとする、ヤラシーカバー集も多い中、とても好感が持てる。

格好良いし。

・「煙漂う、気だるい雰囲気
僕は、このなんとも言えない洒落た雰囲気を言葉で表現できるだけの知性を生憎持ち合わせいないのだが、ジャケットが伝えたいことの大部分を表していると言っても過言ではない。フェティッシュ、スタイリッシュ、エロティック、そして単純な線による描写は、画家エゴンシーレの絵画を思わせる。虚ろな目、半開きの厚い唇、深い緑が醸し出すスモーキーな空気感、女の吸う煙草の煙が空気と混じり合う曖昧な瞬間。音と絵が見事に対応している。そういう訳で、音に関してはあまり言及しないでおく。ただし、僕はスティービーワンダーを聴いたことがないが、原曲を聴く勇気が削がれるくらい素晴らしい作品が完成してしまったという事実は、認めなければならない。煙草、或いはウイスキーを片手に堪能したい粋な作品だ。

・「Stevieの美しい楽曲を、心地良いグルーヴに乗せて
Madlibのジャズ・インストユニットYesterday's New Quintet(YNQ)によるStevie Wonderのカバーアルバム。

YNQ名義の作品は、基本的にシンプルなバンド編成で、どれも肩の力の抜けた作品が多く、この"Stevie"も同じ様に、様々なアーティストによるカバー作品とは一風違ったテイストを持っている。割とStevie Wonderのカバー作品は、アーティストが己の力を誇示するものであったり、カッチリとハマった綺麗系・癒し系なものが多いのだが、こうして、ラフなセッション感覚で演奏される事により、Stevieの書いた楽曲が本来持っている、自然なメロディーの美しさとディープなグルーヴが再認識出来る。そういった意味でも、Stevieファンにもお薦め出来る一枚。

それにしても、Madlibのフェンダーローズによるぬるい演奏は、毎度ながらぐらぐらと音が揺れる。こうした浮遊感漂う、心地よい音の揺れは、癖になると抜け出せない。そして、このようなダウナーなノリの中に、Stevieの美しい楽曲が乗る事で、なんだか神々しいものでも見ているかのような気分にもさせられる。

選曲がまた、非常にお洒落でStevie好きには堪らないツボを押さえている。"Too High"〜"I Am Singing"〜"Golden Lady"の流れが個人的にお気に入りの場所だ。部屋のBGM用にソフトに聴くにも、じっくりと音を聴き込むにも、両方楽しめる好作品であると思う。

・「どっちつかずの人でも聴ける
マッドリブによるYNQ名義のスティーヴィー・ワンダーのカバー・アルバム。

マッドリブにもスティーヴィーにもそこまで興味のない人でも聴けるような心地良い、オーガニックで温かいサウンド。スカスカなトラックにスティーヴィーのメロディーをフェンダー・ローズの音色でなぞっていくインスト作品。いや作品というより、トータルのタイムが短いしカバー・アルバムということなので、小品集といった趣か。

両者のファンであれば是非聴いた方がよいだろうし、両者にそこまで興味がなくとも心地よく聴き流せれる良質な1枚。

・「スカスカダラダラメロメロ
マッドリブの変名ユニットであるYNQのスティービワンダーのカバーアルバムが遂に正規で発売。カバーとはいっても、曲は最小限の楽器で構成されており、抜きの美学とでも言える様なスカスカな感じがあまり聴いたことのない妙なグルーブ感を出しています。ヘタウマでかなりぎこちない揺れのあるフェンダーローズの音を

追っていくだけで、夢見心地になれますし、笑えます。BGMとしてもいけそうな音なのですが、ついつい引き込まれる曲者な盤です。

Stevie (詳細)

A Tribute to Brother Weldon

・「恐るべき才能
ATCQなどにサンプリングされていることで有名なジャズキーボードプレイヤーWeldon Irvine をYNQのベーシストMonk Hughes(=MADLIB)がカバーしたアルバムです。MADLIBに少し飽きてる人もいるかもしれませんが、これは前作のスティービーよりずっと凄いと思います。いつにも増して浮遊感、透明感のあるエレピ、ドラムの混沌さ具合、スモーキーなベース・・・・SUN RAを思わせるような宇宙フリージャズです。ホントぶっ飛びました、無重力空間に。この人は天才ですね。

・「確かに天才
この音の前に、言うべきものはない。マッドリブという鬼才が、これからもすばらしい音を作ってくれるのを、ただ待つのみだ。圧倒的な音に、平伏して。

・「深遠
いつもマッドリブの創造性と行動力には驚かされるばかりですが、これは範疇を越えていました。アーヴィンへのトリヴュートとのことで、よっぽどソウルジャズ的なモノをを想像していましが、全然違いました。音を形容するならコズミックなディープフュージョン+フリージャズといった感じ。アーヴィンのダークな側面と思想を感じられる素晴らしい作品です。現在の所のmadlibの最高傑作か…

A Tribute to Brother Weldon (詳細)

ステップ・イット・アップ

・「近年稀にみる1枚
ギタリスト Lance Fergusonを筆頭に、Ben Grayson(ハモンドオルガン) Danny Farrugia(ドラム)、Yuri Pavlinov(ベース)、Anton Delecca(サックス/フルート)そしてRoss Irwin(トランペット)から成るオーストラリア発のインストゥルメンタルJazzFunkバンド、The Bamboosのデビューアルバム。

インストゥルメンタル・ヒップホップが好きでそっち方面のルートから本作を手にした自分だったが、もう腰が抜けるところだった。全曲を通してドラムとベースが全体を引っ張っていく展開はタイトかつグルーヴィ。このリズム隊を軸に鍵盤とホーンが絶妙なタイミングで絡む構成は見事というしかない。フロア対応でありながら、決して音が派手になることはなく夜に一人で聴いても耳障りにならない。これは削るべき音をしっかり分かってるからこそできる業で、"引き算"の美学とでも言おうか。

現在、音楽業界全体が混沌した状況を抜け出せないでいるのは、商業的に潤うことを優先させてきた結果、音を重ねて派手にする"足し算"方式の音で溢れかえってしまったからだ。本作ではその全てを本質に戻している。ドラムとベース…鍵盤とホーン…、シンプルな楽器構成で凄くいい音楽を作り出せる。Mr Screff、Snowboy、Jazzanova、Keb Darge、Russ Dewburyといった世界中のアーティスト達から絶賛されるのも頷けるし、世界中見渡しても他に類を見ないバンドである。

ステップ・イット・アップ (詳細)

Nother

・「シンプルで激シブな1枚
インストヒップホップが好きで、それ系のブツを漁っていたときにたまたま手にしたアルバムだったが意外に良かった。このCosinerというプロデューサーに関しては全く無知な自分だったが、どうやら米サンフランシスコ在住のビート職人らしい。米本土ではCMや映画のサントラを担当したりとヒップホップフィールド以外でも活躍しているみたいだ。

さて、内容の方はというと基本的にはピアノサンプリング主体のメロートラックだが、所謂ジャジーなものを期待していると肩透かしを食らう。ローなヒップホップビートに太めのジャズベースが織り成すボトムや緩急をつけた緻密なループ構成には実に驚かされた。巷に溢れるジャジー系ヒップホップ以上の音楽性を充分に感じることができる。

そして何より、一番評価すべきところはゲストMCを敢えて呼ばずにあくまで純粋なインストで勝負するあたりの心意気でしょう。最近では何でもかんでも人気MCを呼んで金儲けする輩が多い中、本作には非常に好感が持てた。

Nother (詳細)

ブルジュン&エルバリオ2016

・「純粋なインストゥルメンタル・ヒップホップ
謎のブレイクビーツ・マエストロ集団A.Y.B.フォースの中心メンバーの1人で、NY在住のブルジュンがリリースしたソロデビューアルバムにしてインスト・ブレイクビーツ集。A.Y.B.フォースの『ロスト・ブレイクス』が好きな人は間違いなく気に入る。あるいは、最近のラップ主体のヒップホップにうんざりしている人にお勧めしたい1枚。

内容的にはソウル、ディスコ、ジャズ、ファンク、ラテン、ボッサ等の膨大な音源の中から掘り起こされたレアネタを解体/再構成し、ファットなビートに乗せるといった具合。どうやら"サンプリング"にこだわりがあるらしく、アルバム通して純粋なインストゥルメンタルで勝負している。では、ラップ抜きだからヒップホップではないのか?と思った人もいるだろう。いや、大丈夫。ヒップホップ。というか、そもそもこれが本来のヒップホップのスタイルである。

巷ではとにかく人気MCをフィーチャーして商業的に儲けようとする傾向があるが、聴けたものではないものもちらほら。実際に本作を聞くとインストのみでも充分通用することが分かるので、必ずしもラップをかます必要のないことに気づく。いずれにせよ、この状況の中であくまでインストで勝負しようとするブルジュンは存在価値が大きく、もっと評価されて然るべきアーティストの1人だと思う。

ブルジュン&エルバリオ2016 (詳細)

Petestrumentals

・「play this only at night
BBEより出されたPete Rockのトラック集。いつになく内省的なトーンが打ち出されており、夜中に聴きながらしんみりしてしまう様な音です。「Soul Survivor」の流れとは違った、どちらかと言えば「Lost and Found」1枚目の流れにある作品です。器材の向上により、クリアな音になりました。全体的に輪郭がよりはっきりした印象を受けます。芯を削り鋭くなったドラムは、その切り込み方も含めてもはや神業と言っていい出来。この心地よさ、クールさはキャリアを積み重ねた達人にしか成せぬものでしょう。上ネタには電子音が使われていますが、これが全く違和感なく溶け込んでおり、今までの「ピートらしさ」は損なわれていません。音数は少なく、代わりに低音のノイズなどが効果的に使われており、「空間」を重要視して作られたのがわかります。盟友C.L.Smoothとの共演を含んだ数曲のボーカル入りトラックも完璧です。個人的には「Soul Survivor」の路線よりこちらの方が好きなので、またこういうのを作ってほしいですね。そして今回は1曲だけでしたが、やはりC.Lともう一度がっぷりタッグを組んでほしいです。

・「The Number One Soul Brother!
良質レーベルBBEの『Beat Generation』シリーズが Pete Rock をフックアップした作品。インストを中心に数曲のヴォーカル入りトラックという構成。あくまでリラックスしながらも、適度な緊張感を保ちながら流れていくサウンド。Pete氏の絶妙なバランス感覚には脱帽である。淡々と刻むハイハットに硬質なキックとスネアが織り成す引き締まったビート。その上を図太いベース音がドライブする。必要最小限かつ効果的にサンプルされたホーンやエレピ音がボトムとのコントラストによって、極めてハイセンスな空間を演出している。確かに音数は少ないが、決して少な過ぎることはない。全く無駄のない作りである。4組のラッパーを迎えてのセッションも素晴らしい。中でも CL Smooth のフローは秀逸。要所要素で緩急をつけつつ"タメ"を利かせたラップがたまらない。

本作を聴く限り Pete氏はヒップホップシーンにおいて一歩抜きん出ている感がある。

・「god
Peteの音にハズレはない。完璧な腕と洗練されたサンプリング。文句なしです。てか、Gファンクなわけないだろ。西のくされと一緒にするな。ジャズハウス?ジャズやファンクをヒップホップと融合させるのは、Peteの十八番ですけど。ジャズハウスなんて捕らえ方するなんて、Peteの何を聞いてんだか・・・。 

Petestrumentals (詳細)

オーダー・オヴ・オペレーションズ

・「有無を言わせぬ心地よさ
ニュージャージーのMC/プロデューサー/DJ、Lushlifeのデビューアルバム『Order Of Operations』のトラックをベースに正真正銘のジャズカルテットThe Age of Imagination Quartetをを迎えて製作されたインスト盤。Lushlifeは日本ではあまり知られていないが、問題作『West Sounds』によって一躍脚光を浴び、Gilles Petersonを初めとするトップDJたちがこぞってプレイするなど中々のキャリアの持ち主だ。

本作は極上のインストゥルメンタル・ヒップホップであると同時にジャズの新しい形を見事に提示している。"グッド・ヴァイブを残しつつも、先鋭的なサウンド"が見事に表現されている。サンプリングによる心地よさと生演奏の織り成す程よい緊張感が生む絶妙な音空間は聴いていてとにかく気持ちいい。この分野で活躍するトラックメーカーは五万といるが、音に対する認識の深さではこのLushlifeというアーティストは突出していると思われる。

オーダー・オヴ・オペレーションズ (詳細)
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