ピアノと平均律の謎―調律師が見た音の世界 (詳細)
アニタ・T. サリヴァン(著), 岡田 作彦(翻訳)
「原書への興味を引き立てる訳書」「見えない世界」
パリ左岸のピアノ工房 (新潮クレスト・ブックス) (詳細)
T.E. カーハート(著), Thad E. Carhart(原著), 村松 潔(翻訳)
「フランス人気質」「素敵なファンタジー」「ピアノを習ったことのある人なら…また弾きたくなる本です。」「音楽を奏でる喜びを再発見する」「めくるめくピアノの世界」
新訂 標準音楽辞典 第二版 上巻(ア~テ) (詳細)
音楽之友社
「長年の課題が達成」
新訂 標準音楽辞典 第二版 下巻(ト~ワ・索引) (詳細)
音楽之友社
「次回はぜひ参加したい」
絶対音感 (新潮文庫) (詳細)
最相 葉月(著)
「音楽の「本質」に肉薄」「絶対音感は絶対ではない」「西洋音楽帝国主義の尖兵を斬る」「絶対音感を越えて」
音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス 1567) (詳細)
小方 厚(著)
「独学で楽器を弾く人におすすめ」「音楽と数学の神、ミューズ」「こんな本を待っていた」「音楽は物理学を基礎にしている」「音楽の楽しみ方が増えるかも」
「補助資料として」
音の不思議をさぐる―音楽と楽器の科学 (詳細)
チャールズ テイラー(著), Charles Taylor(原著), 佐竹 淳(翻訳), 林 大(翻訳)
「役に立ちました」
楽器の物理学 (詳細)
N,H. フレッチャー(著), T.D. ロッシング(著), Neville H. Fletcher(原著), Thomas D. Rossing(原著), 岸 憲史(翻訳), 吉川 茂(翻訳), 久保田 秀美(翻訳)
「本物の、楽器の本」「★専門家やマニアに必須な楽器の本★」
流体音工学入門―ゆたかな音環境を求めて (詳細)
望月 修(著), 丸田 芳幸(著)
「入門書から初級の参考本としておすすめです!」「わかりやすい入門書です」「これから音を学ぶ人」「良い本です!」
基礎音響・オーディオ学 (詳細)
小泉 宣夫(著)
「貴重な音響学の入門書」
楽器の科学 (詳細)
早坂 寿雄(著), 電子情報通信学会(編集)
西洋音楽史―「クラシック」の黄昏 (中公新書) (詳細)
岡田 暁生(著)
「音楽の楽しみが広がる」「新書だからといって侮れない。」「社会、時代、文化の流れから見た西洋音楽史」「小さいのに骨太な名著」「謎解きとしての西洋音楽史」
音楽と言語 (講談社学術文庫 (1108)) (詳細)
T.G.ゲオルギアーデス(著)
「音楽史の「舞台裏」」
音楽の基礎 (岩波新書) (詳細)
芥川 也寸志(著)
「ほんとうの音楽書とはこうあるべき」「後世に残すべき一冊」「基礎条件について」「秀逸な専門書」「まさに基礎ですが」
ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫) (詳細)
ロマン・ロラン(著)
「ベートーヴェンの姿に涙」「苦悩を経て大いなる歓喜へ!」「ベートーヴェンへの賛歌」「精神性高く立派なベートーヴェン」「何度でも何度でも立ち上がる」
ショパン (新潮文庫―カラー版 作曲家の生涯) (詳細)
遠山 一行(著)
「この値段で!」「写真が多い」
モーツァルト (新潮文庫―カラー版作曲家の生涯) (詳細)
田辺 秀樹(著)
「モーツァルト カラー版作曲家の生涯」「図版が多くて結構楽しめます」「モーツァルトの苦悩」「写真でたどるモーツァルトの一生」
ブラームス (新潮文庫―カラー版作曲家の生涯) (詳細)
三宅 幸夫(著)
「このシリーズ。。。」「文庫サイズの図鑑と言って良い」「ブラームスを取り巻く社会なり、音楽界の状況が分かる。自然の写真がエエ」
バッハ (新潮文庫―カラー版作曲家の生涯) (詳細)
樋口 隆一(著)
「手ごろなバッハ入門書」「小川(バッハ)ではなく大海(メール)」「静かなバッハ」「写真がきれい!手頃な見るバッハ」
音楽と音楽家 (岩波文庫 青 502-1) (詳細)
シューマン(著), 吉田 秀和(翻訳)
「音楽批評家のシューマン」「気前のいい大天才!」
ドビュッシー音楽論集―反好事家八分音符氏 (岩波文庫) (詳細)
ドビュッシー(著)
「おもしろい訳文に楽しすぎる注」
はじめての初音ミク ボーカロイド2 オフィシャルガイドブック(DVD-ROM付) (キャラクター・ボーカロイドシリーズ) (キャラクター・ボーカロイドシリーズ) (詳細)
エム制作委員会(著)
「シングルベル」「初音ミク初心者向け」
小説 のだめカンタービレ (詳細)
高里 椎奈(著), 二ノ宮 知子(著), 衛藤 凛(著)
「これはこれで一つののだめ作品」「もったいない。」「対象者を選ぶ作品」「当たり前なんですけれど」「つい買ってしまったが・・・」
小説 ピアノの森 (KCノベルス) (詳細)
蓬莱 竜太(著)
「映画とは違うもうひとつのストーリー」「構成がおもしろい」
● 辞書、辞典
● 音律
● J.S Bach
● パリ熱
● Books I've read ...Crest Books
● 名言集,私的な
● 今読みたい本
● 読みたい本
・「原書への興味を引き立てる訳書」
調律という観点から、平均律の意味について、興味深い内容になっている。これから、調律師になろうとしている人だけでなく、ピアノを弾き、ピアノを聴くすべての人に知っていて欲しいことが書かれている。音楽が何故、数学と仲良くできていないかの根源的な問題を浮き彫りにしようとしている。平均律は、倍(2)音を、オクターブ(8)、12音でどうやって区分するかという、一面では非常に数学的な問題に取り組んでいる。それは、波という物理的な現象に関係し、共鳴、共振という現象と、うなりという現象に着目している。原書は、The Seventh Dragonというタイトルで、7番目の龍が音を好むことから命名されていると推測できる。原著者が、これを日本の「南総里見八犬伝」から取ったとされている。これについては、訳者は、著者から詳細な情報収集をしている。訳者は音楽、中国文学の専門家でないためか、用語、解説がやや物足りなく、原書を読んで、もう少し、詳しく知りたいと思った。龍の話は、もとは中国の民話であり、龍生九子という話である。興味深いのは、数と音楽についての本で、2、3、5、8、12という数字がでてきて、その本のタイトルが7であり、それは8にまつわる日本の文学で引用している中国の9にまつわる伝説によるものであることである。整数と音楽の幅広いかかわりが、アメリカ、日本、中国から新たに始まることを期待する。
ps.この本に興味を持った人には、T.E. カーハート著「パリ左岸のピアノ工房」という小説が、いろいろなピアノについて知ることができるのでお勧めしたい。
・「見えない世界」
ピアノの音世界を詩的な言葉と構成でつづっている。その世界は独特で、その謎こそがピアノの世界を豊かにしてくれるのだと分かる。
純正律や平均律についてある程度数学的知識をもっているほうが読みやすい。初心者には少し唐突すぎるかもしれない。
・「フランス人気質」
アメリカ人は前庭の広い家、フランス人は中庭のある家、こんな風に例えた人がいます。アメリカ人は取っつきやすく、前庭という部分では幾らでも人と付き合えるが、ドアから中すなわち本当の自分はなかなか見せてくれない。一方フランス人は取っつきは悪いが、いったんドアから中に入ると素晴らしい中庭がある。
著者はアメリカ人らしくないアメリカ人。彼が極めてフランス人的なピアノ修理の店を訪れるところから話は始まる。この朝の情景は実に良く描けていて、歩道脇を流れる水の音が聞こえてくるほどだ。
ここに登場するフランス人は皆一様に静かな雰囲気を湛えている。そこから外れそうな人でもなぜか雰囲気は静かなままだ。このあたりの描写をとらえられれば、この本はあなたのものになります。
・「素敵なファンタジー」
著者とリュックの出会いもファンタスティックですが、製造された時代や種類の異なる古ピアノを集め、その再生と販売を行っているというピアノ工房の存在もファンタスティックと思います。この本を読んでいると、ピアノはそれぞれ個性に応じた独自の魔法を持っていのだと素直に信じたくなります。ピアノが人々に喜びを与える妖精ならば、そのピアノを再させるリュックは魔術師と言ったところでしょうか。文章に魔法の輝きを与えているものは著者の「音楽を愛するものは、皆、ミュージシャンである」という考えかもしれませんが、音楽、とりわけピアノ音楽の素晴らしさを再認識したくなる良質のエッセイだと思います。者が、リュックの言う「あんたにぴったりのピアノ」を見つけるまでの過程は、とても楽しくワクワクしながら読みました。また、ピアノを入手してから、著者の胸に再燃する音楽にする深い愛情にも共感できました。
作品の性質上、ピアノの歴史、モーツァルトやベートーヴェン、ショパン、リストに関す逸話や、パリのピアノ教育事情なども紹介されていますが、堅苦しいお話は一切ありません。あくまでも、自分や親しい人のための私的な演奏を好む人々や、彼らを支える職人たちと穏かで心温まる交流が主となっています。出来れば終らないで欲しいと思いながら読みました大変に、心地良い、読後感の爽やかな作品です。
・「ピアノを習ったことのある人なら…また弾きたくなる本です。」
いい本です。
パリで暮らしているアメリカ人の著者が、自宅の近くで見つけたピアノ再生工房に出入りしているうちに、ピアノや、ピアノ職人、調律士、ピアノ教師等々、ピアノに関わる人たちと親しくなって…粗筋だけ書くとこんな感じですが、ピアノと、音楽を愛する人たちの、心温まるショート・ドラマが連なっていき、それが全体としては、大河ドラマになってる感じのノンフィクション。タイトルに惹かれて読み出したんだけど、とてもいい本でした。翻訳も丁寧です。たぶん、ピアノを習ったことのある人なら「うんうん、わかる!」って感じのエピソードがあったりして、懐かしい感じもします。
ピアノや音楽のことについて、ある程度知識があった方が楽しめますが(フランスとアメリカでの音名の違い…ドレミファソラシドとCDEFGABC…の違いとか)、なくても大丈夫。著者は丁寧に取材しているんでしょうね、ピアノの歴史とか、過去のピアニストの逸話なんかも出てきて楽しめました。
ピアノの歴史、ピアニストの歴史についてもっと詳しく知りたくなったら、「19世紀のピアニストたち」って本が別にありますが、併せて読むと楽しいと思います。あと、著者がセロニアス・モンクの自伝のことに触れていましたが、自分は読みながら「キース・ジャレット自伝」を思い出しました。本棚から引っ張り出して、読み返しました(笑)
読み終わってから、ピアノが弾きたくなる本…実際、弾きました(爆笑)いい本です。
・「音楽を奏でる喜びを再発見する」
ある作家の人に薦められて読みました。
ピアノという不思議な魔力を持つ精密で美しい楽器。それを再生する古い工房とイギリス人の作者がカルティエ・ラタンで出遭う。そこから物語りは小説のようにミステリアスに展開していく。ピアノはたくさんあるはずなのになぜ売ってくれないのか。古い建物の奥にある光あふれる工房では何が行われてるのか。
そして作者はある日、職人のリュックと知り合いになる。その日から作者はピアノを通じて、忘れていた豊かで繊細な音楽の世界を自分の中に再発見していく。その不思議な人生の変化が美しい文章で綴られていて、読者の私たちまで同時に音楽を奏でる喜びを思い出す。ピアノの話だけではない。外国人の作者が、難しいパリの裏町文化に少しずつ溶け込んで行く日々も描かれている。そして職人という、ものづくりに執念を燃やす人々のその個性と情熱に、そしてパリの街が持つ不思議な磁力にも感銘を受けずにはいられない。
・「めくるめくピアノの世界」
とても文字の小さい本なので驚きました。しかし、飛び込んでくる文字の嵐をも感じさせない文章の優しさに安堵…。 ピアノに少しでも興味のある方、ピアノの事をもっと知りたい方、きっとめくるめくピアノの世界に誘われる事でしょう。あなたも一緒にピアノの世界に浸りませんか?
・「長年の課題が達成」
長年改訂が望まれていた音楽辞典が改訂された。デジタル楽器を肇として、音楽に対する技術的な進歩との関係を明確にしていくことが、これから先10年の課題かもしれない。次の改訂にはぜひ参加したい。
・「次回はぜひ参加したい」
長年改訂が望まれていた音楽辞典が改訂された。デジタル楽器を肇として、音楽に対する技術的な進歩との関係を明確にしていくことが、これから先10年の課題かもしれない。次の改訂にはぜひ参加したい。
・「音楽の「本質」に肉薄」
ノンフィクション著作で、聞いた音の音程が正しく分かるという「絶対音感」というテーマだけで、これだけのボリュームの本が書けるものなのかと、見たときには正直ちょっと驚きでした。
が、読んでみて納得できました。
著者がこの本を書くきっかけは、たしかに「『絶対音感』について調べてみたい」ということだったわけですが、それの調べ方が半端ではなく、音楽と音の科学の両方の側面から、きわめて多数の専門家に直接アプローチして様々な知見を引き出し、総合的にまとめようとした結果、最終的には、単に「絶対音感とは何か」というテーマを超え、「音楽とは何か。人はなぜ音楽に感動するのか」にまで踏み込んだ論述がなされるまでになっていました。
しかも、専門家へのアプローチの仕方も、単に断片的に聞きかじるのではなく、作者自身で科学的な内容を咀嚼し、また、音楽家の人生を細部まで調べ、共感を持って接し、そうした上で言葉を紡ぎ出しています。これなら、これだけのボリュームになるのは当然でしょう。
そして、作者のその労苦に釣り合うだけ、ものすごく濃い内容の音楽論であり、しかも同時に実に感動的なドキュメンタリー小説になったのがこの本だと思いました。
不覚にも、僕は文庫になるまでこの本のことは知らなかったのですが、1998年の初刊時にも非常に話題になった本だそうで、それも宜成るかな、です。
絶対音感を巡る、音楽家の様々なエピソードや、科学的な知見の数々も読み応えがありますが、僕にとってとりわけ感動的だったのが、第8章「心の扉」で小説タッチに描かれた、世界的バイオリニスト五嶋みどり一家の人生模様でした。これを読んで、あまりのすさまじさに、打ちのめされた思いでした。
これを読んでしまうと、今まで何気なく聞いていたクラシックも、これからは相当違った聞こえ方になってしまうでしょう。それだけのインパクトのあるエピソードでした。中身は、読んでみてのお楽しみと言うことで、ここには書きません。
文庫で400ページ以上もあり、最近のライトなビジネス書に慣れた身には、やや重い本でしたが、十二分にそれだけの価値のある本でした。音楽好きの人にはもちろん、そうでない人にも、一読を強くおすすめします。
・「絶対音感は絶対ではない」
絶対音感は、ものの振動数が絶対的な値であることを考えれば不思議ではない。音叉という音合わせに使う道具は、コンピュータでも実現できる。
・「西洋音楽帝国主義の尖兵を斬る」
1998年初出。絶対音感を「本来は連続変数である周波数を細かい階層に分け、他との比較なしに個々を弁別できる能力」として定義できるなら、その習得は言語の母音習得と類似の機序によると考えられる(但し脳の担当領野はおそらく異なる)。つまり原理上、臨界期以前であれば誰でも手に入れられる能力であるはずである。本書では、絶対音感についての社会における幻想を解き、その功罪を論じ、絶対音感だけでは音楽が成立しないことを詳細に解説している。各章に総括めいたことは書かれていないから自分で考えざるを得ないが、結論を出さない著者の姿勢は、ここでは評価されるべきだろう。半可通の無責任な主張が長年の教育の混乱を生んだことを、本書はかなりの頁を割いて論じているからである。なお文章は非常に読みやすく、理解に困ることはまずないだろう。多数の参考文献から、著者の苦労が思い遣られる。
ところで、第8章「心の扉」は五嶋みどり・五嶋龍を生んだ五嶋家の教育についての取材報告である。絶対音感の議論との直接の関係は希薄であり、一種の「おまけ」と思われる。しかし、私にはここが辛かった。本章は本来、もっとも肩の凝らない読み物であるのだろうが、私にはある種の類似した体験があるために「怒り」「悲しみ」「嫌悪」の感情が、本章を楽しむことを妨げたのである。この類い稀な姉弟を生み出したからといって、また、子ども達が許しているからといって、私は彼女・彼の母を人の親としても教育者としても許すことができない。賞賛の対象となったのは結果論に過ぎず、母の苦労話のように仕立て上げられたのは構成上やむを得ないにしても、「調教」は人間に対する接し方ではないからである。
・「絶対音感を越えて」
クラシックと武満徹の音楽を愛聴しているので、絶対音感について書いてあるこの本を読んでみました。クラシック音楽家には絶対音感を持っている人もそうでない人もいます。その違いを確かめたかったのです。読んでみると絶対音感とは非常にやっかいなもので、それがあるために、まともに音楽を聴くことが出来なくなってしまう人もいるそうです。演奏家も絶対音感のせいで苦しむ場合もある。まさに絶対音感は諸刃の剣だと思いました。演奏家にも絶対音感がある人も無い人もいますが、それを越えたところに音楽の本質があるという著者の意見に賛同しました。すばらしい音楽を作るには、絶対音感よりも重要な要素がある。早期教育で絶対音感を子供に身に付けさせたい親御さんもいると思いますが、そうであるなら子供を音楽家にする責任と覚悟を持つべきです。それほどの事をこの本は提示しています。なかなかに興味深い本でした。登場する音楽家や作曲家のことを知っていないと読みづらいので、星四つとします。
●音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか (ブルーバックス 1567)
・「独学で楽器を弾く人におすすめ」
タイトルの通り「ドレミ…」の生い立ちについて書かれた本です。
小学校の音楽の時間に「1オクターブが12音なのはなぜ?」「ドミソの和音がきれいに響くのはなぜ?」「ド♯とレ♭って同じなの?」といった点を疑問に思った人も多いと思います。この本では、これらの疑問が「ドレミ…」の生い立ちと密接にかかわっていることがわかりやすく示されています。
音大や吹奏楽部出身の人には物足りないと思います。しかし、独学で楽器を弾く人はとっては、あまり機会のない、基礎を学べる本ではないかと思います。
・「音楽と数学の神、ミューズ」
音楽と数学の神が同一であったことを知っていれば、音楽と数学が同じ原理の上に成り立っていることがわかる。1オクターブが、周波数で倍になっていること。倍の周波数の音は、元の音と相性がいいこと。実用的な数学は、周波数分解して計算すること。などなど、音楽の理論は、ほとんど数学で説明できることを知っている。ただし、味気ない説明にしてしまうと、音楽の複雑さ、美しさが表現できない。そういう難問に挑戦したのが本書。
・「こんな本を待っていた」
ドレミは分かってもコードが分からない。ピタゴラス音律、純正律、平均律などドレミの歴史とコードの謎が数式とグラフで解き明かされる。理系向け音楽の教科書です。
・「音楽は物理学を基礎にしている」
和声法の教科書を読むと面倒くさい規則がずらずらと書いてあってイライラするが、そもそも音階や和音の根拠は楽器の振動現象にあるわけで、これを物理的に解説したのが本書。たとえば、なぜ協和音と不協和音があるのかということについて一般的な説明では振動の整数比で説明している。それに対して本書では物理学での重力ポテンシャルに似た発想で説明しており、こちらのほうが説得力がある。全体的に普通の音楽書には書かれていないことが多く、かなり参考になる。ただしあくまでも物理的な解説であって、音楽面では細かい間違いや勘違いはある。本職の音楽家よりも、趣味で音楽をやっている人向け。
・「音楽の楽しみ方が増えるかも」
幼少期の頃、ピアノやバイオリンなどのお稽古事を経験した人、学生時代にブラスバンドで活躍した人、あるいは、バンド活動でギター、ベースやサックスを経験したことのある人は、音律や音階になんとなく規則性があることに気づいた人は多いのではないかと思う。譜面を読むのが苦手で、耳から覚える人だってそのような体験をしたかもしれない。本書は、音大などで専門的な教育を受ける機会のない人にとって、音律や音階のもつ規則性を、物理学や数学を交えて論理的に説明している。経験を通して規則性を感じ、興味を覚えた経験を持ったことのある人には、目から鱗が落ちるような発見をするかもしれない。また平均律以前の音律に興味を持つかもしれない。いずれにしても、音楽の楽しみ方が増えそうだ。
・「補助資料として」
「楽譜の数学」というタイトルだが、内容は主要な音律の数学的な分析をまとめたもの。入門的な説明は少ないので、楽典で周波数と楽音の関係や調性などの基本的な知識を先に得ておいた方が良い。さて、その前提で音律研究をするためであれば、ベルクマイスターや純正律といった種々の音律の特徴がうまく纏められているので、資料としてはなかなか便利だと思う。自分で作ろうと思っていた音名と周波数の表なんかがあって、知識の整理に役立った。(ただし理論を体系的に学ぶのであれば別の本が良いだろう。本書はそうした理論書の傍用に適している。)ただしレイアウトが良くない。本文のカタカナがすべて半角だし、図表が巻末にまとめられていて、本文と巻末を行ったり来たりするのが煩わしかった。もっともリファレンス・ブックとして使うならその方が便利かも。
・「役に立ちました」
受験に。総合音楽系の大学を受験する際、小論文対策に、と軽く読みました。割と読み易く、且つ小論文に使える知識が多いです。面接でも、この本を読んだ、と言ったら面接官との話が進みました。多少値段がはるので、図書館などで借りて読んでみるといいでしょう。
・「本物の、楽器の本」
楽器がどのように機能しているか? それに本当に興味があるのなら、ぜひこの本を読むべきです。
決して簡単ではない、研究者向けの本です。楽器の物理的な現象を説明した数ある本の中で、この本は特に高い評価を得ています。現時点で認められている学説、仮説がほぼ完全に網羅されており、ごく詳細な点にいたるまで物理的な説明が試みられています。記述されている楽器の種類も非常に多彩で、あらゆる地域の様々な楽器が取り上げられています。
楽器の物理学において、最も信頼がおける一冊としてこの本をお勧めします。
・「★専門家やマニアに必須な楽器の本★」
●各種物体の振動や楽器の等価回路、音響インピーダンス、振動モード、波動方程式などの研究結果がまとめられており、研究者等にとっては必携とも感じられる。●また、高度な知識を必要としていない人にとっても、ギタースチール弦の老化、バイオリンにおける松脂の役割、ピアノハンマーの調音など、興味深い事項が記載されている。【振動系】・簡単な指導系の自由振動と強制振動・1次元の連続な系:弦と棒・2次元の振動系:膜、板および殻(シェル)・結合振動系・非線形系【音波】・空気中の音波・音の放射・パイプとホーン【弦楽器】・ギターとリュート・擦弦楽器・ハープ、ハープシコード、クラビコードとダルシマー・ピアノ【管楽器】・リードおよび唇の振動による音の発生・金管楽器・リード木管楽器・フルートとフルー・オルガンパイプ・パイプオルガン【打楽器】・ドラム・マレット系打楽器・シンバル、ゴング、プレートおよびスチールドラム・ベル【材料】・楽器の材質●音響エンジニア、楽器製作者、楽器演奏者や楽器に興味がある方にも、難しい言葉や数式を恐れず理解できる部分を拾い読みすることをお勧めしたい。
・「入門書から初級の参考本としておすすめです!」
身近な風切音からひも解き,なぜ空気の流れから音が発生するのか?音源はどこに生まれるのか?どうしたらその音を減らせるのか?・・・・・空力音のいろはをわかりやすく解説してくれます.前半はなるべく数式を使わず説明していますが,後半にはライトヒルの式,そして各種音源の式も説明されるため,空力音に関し広範な内容を学べます.
風切音・空力音に携わる人間にも!そして,読み物としても面白い!空力音技術者必携の本です!
・「わかりやすい入門書です」
流体や音について、細かい計算式をほとんど使わずに、平易な表現で詳しく解説されています。一般の教科書では理解しにくかった部分も、考え方をじっくりと学ぶことができます。わかりやすく、お勧めの一冊です。
・「これから音を学ぶ人」
音についての入門としては,大変良い本だと思います.自然現象を例に挙げるなどして,音についてこれから学ぶ人には読み物としていいと思います.しかし,専門的につっこんでいる訳ではないので,その辺は少し物足りない感じもします.
・「良い本です!」
この本は私の仕事に関連していますので、本を買いたいです。
・「貴重な音響学の入門書」
また一つ、音響学という、なかなか入りづらい分野の解説書が誕生しました。最低限の数理事項は残しながらも、あまり数学の素養のない人でも、ある程度は理解できるように配慮されています。音響学の中でも、オーディオ分野に興味のある人向けでしょう。ただ、少ないページ数の中に、あまりにも多くのことを詰め込んであるので、それぞれの内容をじっくりと味わうことができないのが残念です。
・「音楽の楽しみが広がる」
いわゆる「クラシック音楽」を聴くのは好きで、専らポピュラーなものを中心にCDなどで楽しんでいる。音楽史については今まで特別の関心がなかったが、偶々、行きつけの書店で「流れを一望」のフレーズを見て本書を読むことになった。
・「新書だからといって侮れない。」
今まで読んだクラシック音楽史の中で、一番熱中して読めた。個人的には、久しぶりに「買ってよかった」と思える本だ。
本書は“社会(民衆)による音楽受容の歴史”といった側面が強い。各時代には、それぞれに人々の意識の変化があり、そのことが音楽家を、そして音楽を変えていく。バロック・古典派・ロマン派など各ジャンルの必然性を、初めて理解できた。
「クラシック音楽」という広範かつ把握しにくいジャンルを、“物語”として感じることができる。おすすめである。
・「社会、時代、文化の流れから見た西洋音楽史」
西洋の社会、時代、文化の流れの中からクラシック音楽を捉えている。従来の音楽史では、作曲家列伝のみが強調されていて、それぞれの作曲家の土壌となった社会背景が見過ごされてきた。この本では、その点を正確に詳細に述べていて、クラシック音楽の大きな流れをつかむことができる。そういった時代の流れの中からクラシック音楽を理解することがぜひ必要であると思う。そして、現代音楽と呼ばれるものが、今や、サブカルチャーとなっていることも良く理解できた。
・「小さいのに骨太な名著」
どの章も示唆に富んでいる。例えば、バロック音楽をバッハに「代表」させることは間違いで、イタリアやフランスの宮廷音楽であった大量のオペラなど、時代の「主流」からバッハは大きく逸脱していた(第3章)。19世紀のロマン派の時代に、今日の我々が理解する「クラシック音楽」の骨格が確立し、(1)個性的な創造、(2)過去の音楽の発見と演奏、(3)市民に「感動」を与える、という三つの独立した要素が揃った(第5章)。そして、20世紀の西洋音楽は、例えば第二次大戦後まで、この三つの要素の変奏である。すなわち、(1)は、前衛的な現代音楽として、(2)は、巨匠による名演奏というクラシック文化として、(3)は、ポピュラー音楽として、現代にまで受け継がれている(第6、7章)。
本書がこのような「目から鱗」の洞察に満ちているのは、各時代に、音楽を、誰が、どのように必要としたのかを、しっかり押さえているからだ。例えば、教会がミサに、絶対主義時代の王が自己顕示に、貴族が宴会に、19世紀の市民が「癒し」を求めて、あるいはスノッブのステイタス・シンボルとして、音楽は欲求された。どの時代の音楽も、決して「一枚板」ではない。生々しい複数の要素を「対立・包含」するからこそ、音楽は、そこから次の時代へ「動いてゆく」。こうした流れの中で、21世紀の「今」の我々が立つ地点が実によく見える。
・「謎解きとしての西洋音楽史」
グレゴリオ聖歌、ドビュッシー、シェーンベルク・・・・・。
今までバラバラに頭の中に散らばっていたパズルのピースが、ぴたりと収まる快感。西洋音楽の大きな潮流が、ミステリーのように最高にスリリングに「読めて」きます。
・「ドミソ」はかつて不協和音だった。・ソナタ形式は、啓蒙(=対話と和解)の形式である。・同じ曲を演奏家ごとに比べる聞きかたは1950年以降に一般化した。
などなど、驚きの指摘も満載ですが、それが「ムダ知識」に終わらず、大きなストーリーにつながっていきます。
最後に解き明かされる最大の謎は、「クラシックというジャンルが誕生した秘密」。
クラシックをよく知らない人にもお勧めです。
・「音楽史の「舞台裏」」
かつて,音楽の友社から出版された名著の改訂復刻版ですが,一貫して言葉と音楽の関連から,西洋音楽の発展を解き明かす名著です.たとえば,単旋律聖歌からオルガヌムが生まれる過程や,オルガヌムの音組織の考え方を言葉との関連から解き明かしており,大変啓示に富んだ書物です.音楽史の参考書では解かれていない,なぜ音楽の様式がそのように変化していったかが,言葉との関連から解かれており,大変参考になります.音楽史の参考書と併せて読むことで,豊かな理解が得られることでしょう.
・「ほんとうの音楽書とはこうあるべき」
音楽教育も、楽器を正式に習ったこともない(独学でかじった程度)のクラシック初心者(つまり私)でも理解できる、優れた音楽理論書です。現代音楽まで視野に入れていて、内容はかなり高度なのだと思います。ですが、いたずらに難解な用語をもてあそぶこともなく、また抽象的、感覚的な語彙で空疎なレトリックを並べ立てることもなく、具体的な例をあげながらわかりやすく書かれています。個人的にとくに調べたかった和声の項を読んで、感動するほどよく理解できました。
たしかにまるっきり音楽の素養がない人では難しいかもしれませんが、それでも立ち止まりながらゆっくりと、咀嚼するように読んでいけば、必ず理解できます。その意味で、読書を通じた論理的思考の育成にも役立ちます。もっと早くこの本と出会っていれば、と悔やまれるほどです。
・「後世に残すべき一冊」
日本を代表する作曲家、教育者、文化人として活躍した芥川也寸志氏の名著。
題名こそ「音楽の基礎」だが、単なる入門書ではなく、専門家の鑑賞にも十二分に堪えうる。
一般に楽典といえば音符や表現記号が並べられ、それについての説明が長々と続くものだ。しかし、本書はそのような音楽的知識を厳密な理論に沿いながら提示するだけにとどまらず、さまざまな逸話を取り混ぜることで、読み物としての体裁も整えている。そして、何より優れているのは、筆者の達意の文章だ。
芥川龍之介の三男、というだけでは片付けられないその明晰な文体は、とかく難解と思われがちな音楽理論を平易に、しかし誤ることなく伝えることに成功している。
本書は、音楽理論書の最高峰であるとともに、間違いなく後世に残すべき教養書の一冊だろう。
・「基礎条件について」
本書の目次構成を見て、最初に言及しているのが「静寂」というのを知ったとき、根本からしっかり考え抜かれており、信頼できるものであることを確信しました。本書の3ページに書かれている「現代の演奏会が多分にショー化されたからとはいえ、・・・」というくだりは、かねてからコンサートに行く度不満に思っていたことだけに、やっぱり大事なことなのだということを確認させられました。基本姿勢がハッキリしており、記述内容も吟味を重ねられたものなので、音楽を芸術として楽しもうとする人たちには必読書といっても差し支えないと思います。
・「秀逸な専門書」
音楽の専門書を抜粋した内容であるが、一般の楽典等理論書にも引けを取らない。楽典等を参照したのであれば、それらの内容を本書に書き込むならばこの上ない自分だけの「音楽専門書」が完成する。文中、「現代の視点から見ると限られた手段しかない過去の作曲者とあらゆる手段を使うことのできる現代の作曲者では、どちらが音楽を知り尽くしているは疑問」という旨のくだりがある。音楽の表現の困難さに関して記述されているものだが、非常に含蓄に溢れていると愚生は考える。言いかえれば、「足るを知る」ということであろうが、音楽に限らず物事を冷静にとらえられている著者の視点には頭が下がる。文句なく名著である。是非お読みください。
・「まさに基礎ですが」
音楽教育を受ければ、中学卒業の時点で楽譜・音符が読めるはずですが、実際はそうでないですね。そういう意味では本書はその学習の復習のようなものです。したがって、基礎といいながら(本当は基礎かもしれませんが)、結構骨が折れます。しかし楽譜が読めるようになれば、音楽を聴く楽しみも倍増します。ぜひとも最後まで読み通して欲しいものです。
・「ベートーヴェンの姿に涙」
ロマン・ロランの「ベートーヴェンの生涯」、「ベートーヴェンへの感謝」を中心に、「ハイリゲンシュタットの遺書」、「ベートーヴェンの手紙」などベートーヴェンの生涯を紐解いていく名著。自分の為にではなく、不幸を味わっている人々のために作曲をしようとするベートーヴェンの精神力に思わず涙してしまいます。運命を受け入れ、悩みを突き抜けて歓喜にいたろうとしていたベートーヴェンを思うと「交響曲第5番」「交響曲第9番」もまた一層素晴らしく思えます。壁にぶつかった時に、この本を読むと自分の悩みはなんて小さなものなのだろうと勇気付けられます。ぜひ一度読んでいただきたい名著です。
・「苦悩を経て大いなる歓喜へ!」
熱いです。聴力を失った音楽家が悩み、悩み、そして生の喜びへと突き抜けていく。書くとチープなんでごめんなさいですが、読んでて泣きそうになるほどいいです。圧倒的に感動してしまいます。できれば家でオーディオで第九を流しながら、曲の流れと同じ感じで読みたいです。
・「ベートーヴェンへの賛歌」
決して読みやすい本ではありません。分量は多くありません。無駄がないのです。 しかしながら、こんなに人々に大きな励まし、勇気を与える本を私は知りません。 それだけ迫力があり、メッセージ性の強い本です。 もはや単なる伝記の域を超えたところにある名著です。
・「精神性高く立派なベートーヴェン」
感動的だった。ただ、ロランのベートーヴェン像は実際のベートーヴェンとどれだけ一致するのか、という疑問も持った。ロランのベートーヴェン像は神格化されていると言ってもいいくらいに立派な人間だ。しかし、ベートーヴェンは自尊心が高くわがままだった、という話も聞く。この本ではそうしたことは全く描かれていない。感動的だったが、この本に描かれるベートーヴェンはロランによって神格化されてはいまいか。正しいベートーヴェン像に近づくためには、他の本も参照しなければ、と思った。
・「何度でも何度でも立ち上がる」
ここに書いてある事に限って言うならばベートーヴェンの人生は、子供の頃は親父に金儲けの道具に使われ、甥っ子に目を掛けるものの、裏切られ、その甥が借金で首が回らなくなったり、自殺未遂されたり、うっす〜いラブ体験をもとに『交響曲第4番(「のだめカンタービレ」の音大編で使われていたアレ)』を作曲するも、その直後に婚約破棄となったり、貴族からウィーン居住のみを条件にスポンサーの申し出を受けるもいつの間にかその約束も反故にされたり、一躍時の人になったかと思いきや、ブームが去ると相手にもされなくなったり、『交響曲第9番』で復活を印象付けるも公演の利益殆ど無かったり、挙句の果てには慢性の難聴と下痢に苛まれていたと、見事なまでに『特急列車には乗れるんだけど接続が悪くて目的地までの時間が異様に掛かる』程の運の悪さは昼メロ並みの不幸街道まっしぐらなストーリーを彷彿とさせ、まさに音楽以外では不器用そのものだったことが伺える。
それでも、音楽に対するモチベーションを失わず、前に進む力はどこから湧き上がって来たのだろう?先述の『交響曲第4番』は付き合っている女性の存在があってこそだろうが、他の殆どの作品は生活の為か、負のパワーのいずれかで見事に作品に変換しているのだ。それを考えれば、今の自分の立場でも、何が出来るか考え、それが直ぐにでも実行出来るような気がするのだ。
・「この値段で!」
内容を確認せずに注文したのですが、開いてびっくり!ほば全てのページに掲載されている写真は興味深い物が多く、めくっていくだけでわくわくします。彼の自筆譜や肖像画はもちろん、たとえばショパン家のサロンやそこで使っていたピアノ、学生時代に描いた漫画、、、、などショパンが好きな人には、ぜひとも手元に置いてほしい一冊です。また音楽評論家遠山一行氏の文章は読みやすく、ショパンの芸術の本質と人間像を読者に伝えることに成功しています。
・「写真が多い」
題名のとおり、ショパンの生涯について書かれた本です。ショパンの両親の話から、ショパンが生まれ、育っていく過程が年をおって書かれています。驚くのは、この本の写真の多さ。全体の半分近くのページを写真に割いています。文章だけでは分からない、ショパンが過ごした場所の景色や様子を感じることができます。ショパンと関わった多くの人の肖像画もあります。
ショパンの生涯について、簡潔にまとめられているので、興味のある人はぜひ読んで下さい。
・「モーツァルト カラー版作曲家の生涯」
この本は、カラーなので、写真や絵などがとても見やすいのが一番の特徴かなとおもいます。それと、章のくぎりなど、所々で色々な著名な方々のコメントや考えなどが2ページに渡って載っていて、とても参考になりました。私が思っていたモーツァルトは、神童と呼ばれ、演奏旅行をする華々しいイメージが強かったのですが、この本を読むと、実はお金に困ったり、いじめにあったりということを知り、なぜかとても悲しくなりました。最後の方に年表や曲目などが書いてあったので、とても参考になりました。
・「図版が多くて結構楽しめます」
モーツァルトの伝記を読もうとして、はたして何が適当なのかよくわかりませんでした。今更子ども向けでもあるまいし、あまり長いのも読みきれるかどうかわからないし。そんな中でこの本は、文庫であることや図版が多いことなどから手頃でした。途中に挟まれている各界の人のエッセイは、この本が刊行された当時にしか通用しない内容もありますが、それはそれとして、1日で知ることが出来るモーツァルトの生涯という感じで良かったと思います。
・「モーツァルトの苦悩」
「音楽の神童」といわれたモーツァルトの生涯を綴る。カラー写真が豊富で視覚的に理解できるところがよい。しかも廉価である。こういったシリーズ物がもっとあったらいいと思う。 父であり彼の音楽的才能の最大の理解者であったレオポルドとの旅の軌跡,故郷・ザルツブルグに対する複雑な思い,妻・コンスタンツェへの愛情・・・人懐っこい性格と言われているモーツァルトにも人知れぬ悩みが多かったことが知らされる。特に,晩年の貧困には並々ならぬ苦労があったようであり,同情を禁じえない。偉大なる音楽家の実像がつぶさにわかる。
・「写真でたどるモーツァルトの一生」
新潮文庫「カラー版作曲家の生涯」の一冊。著者は音楽史の専門家。モーツァルト関連の本も何冊か著している。 豊富なカラー写真・絵画を使いながらモーツァルトの生涯を概観したもの。手際よく、客観的にまとめられており、手頃な伝記といえるだろう。詳しい人には物足りない。 モーツァルトの住んだ家、自筆の楽譜、モーツァルトの肖像画などを見られるのが面白い。この部分だけでも価値があると思う。 巻末には年譜と作品一覧が収録されている。 また、海老沢敏、林光、徳永二男など音楽関係者12人がモーツァルトについて述べたエッセイも収められている。
・「このシリーズ。。。」
この新潮文庫の作曲家シリーズ。文庫本だからと、侮ってはいけません。
そこらへんの平凡な作曲家の伝記本とは異なり、内容はなかなか充実しています。
カラー写真も豊富。しかし破格に安い(初版当時のまま???)
・「文庫サイズの図鑑と言って良い」
表紙が古くさいので、どんな本が届くのかと思ったら、薄めですが真っ白で厚手の紙が使用されていて、豊富な写真がきれいにカラー印刷されていました。これはまるでブラームス百科事典ですね。
・「ブラームスを取り巻く社会なり、音楽界の状況が分かる。自然の写真がエエ」
ブラームスは一番好きな作曲家ではないですけども、ジュリーニやギレリスにかかると最高に輝く作曲家。クララ・シューマンやその他ブラームスの時代の演奏家、声楽家との関わりが評伝として書かれて居り、CDのライナーノートからだけでは知らなかったブラームスを取り巻く社会なり、音楽界の状況が分かる本。ブラームスの写真を見たいとは思わんかったですが、ブラームスが夏の作曲のときに訪れたスイスやオーストリアの豊かな自然風景の写真が納められて居り、第二交響曲やハイドンの主題による変奏曲からの爽やかな主題が頭によぎる本ですわな
・「手ごろなバッハ入門書」
バッハの生涯と主要作品が簡潔で的を得た文章で紹介されている。カラー写真も多くて見やすい。文庫本なので安いし持ち運びにも便利。手ごろなバッハ入門書。おすすめです。
・「小川(バッハ)ではなく大海(メール)」
バッハは小川(バッハ)ではなく大海(メール)であると言ったのはベートーヴェンだった。後世の音楽家たちに多大なる影響を与えたバッハの生涯を簡潔に綴る。その人生は必ずしも幸福であったとは言えないものの,彼の遺産は偉大であり,かつ永遠であることを知らされる。
・「静かなバッハ」
バッハファンを自認していながら よく考えると バッハ自身に関しては何もしらないことに気がついた。本屋で探すと 文庫で本書を見つけて 早速読んでみた。
バッハという音楽は比類が無い。一方 バッハの人生は 案外平凡だ。耳が聞こえなくなったベートーベンや 夭折したモーツアルトに比べると 劇的なものは何も無い。仕事に苦労しながら 音楽に沈潜したバッハの人生は静かなものだった。
それが解っただけでも 本書を読んだ甲斐はあった。
・「写真がきれい!手頃な見るバッハ」
最初買ったときはバッハの生涯を簡単に叙述するだけで簡単過ぎて物足りなかったのですが、他のより厚い本を読んでもう一度読み返すと、きれいなカラー写真と相まって魅力的にみえました。これはある程度バッハを理解した人がひも解くにふさわしい本だと思います。初心者が最初に読む本としては、薄過ぎてよく分からないのではないかと思います。
・「音楽批評家のシューマン」
2006年、ローベルト・シューマン没後150年を機に岩波書店が重版再開した文庫です。
プラトンの『対話篇』を想起させるフロレスタンとオイゼビウスの対話やショパン、メンデルスゾーン、ベルリオーズらの作品の批評そしてブラームスへの期待を綴った文が収録されています。またシューベルトとベートーヴェンに対する惜しみない賛辞にも触れることができます。
読者の中には多少古風であると感じるかもしれませんが、吉田氏の翻訳にはシューマン自身に語らせようとするような配慮があると思いました。
・「気前のいい大天才!」
シューマン(もちろんクララも)が大好きで大好きで大好きなんですが、この本を読んだとき、ああこの人を好きで良かったと心底思いました。
自分も天才作曲家でありながら、同時代に生きる天才たちが何ゆえ天才なのか、何ゆえ素晴らしいのか。天才でも秀才でもまあそこまでいかない方でも全くそうでない方でも瞬時に理解できるよう(ご本人曰く)書いてあります。批評はかくあるべきですね。(カタカナ語をのべつまくなし並べ立てる現代の知識人は参考にしてください!!)ついでに次世代を担うであろうブラームスまで紹介してくれるんですから、若い芽は早いうちに叩いておけ!なんてケチな事は一切いたしません!!!
ショパンの演奏会に聴衆として同席していた時に、ショパンがシューマンが来ている事に気づいて急遽曲目をシューマンの曲(確か謝肉祭!)に変更したエピソード(しかもメンデルスゾーンも同席!!)なんて想像するだけでワクワクする話なんかも出てきます。
気前のいい大天才は美人で才能豊かなお嫁さんと共に素晴らしい曲を後世の我々に残してくれただけでなく、こういう面白い話もたくさん残してくれていて、いやはや感激至極です!!
・「おもしろい訳文に楽しすぎる注」
この本は、文庫でしか入手できない。しかも文庫でもどうやら絶版中のようである。元々は「季刊芸術」という気合いの入りまくった雑誌に1972年から1974年にかけて連載されたもので、私は大学の集積書庫でそれが揃っているのを見つけて大喜びしたものであった。その創刊号には著者も寄稿しており、「音楽のエクリプス」というその文章は、驚くべきことに旧仮名遣いで書かれているのである。ちなみに創刊号刊行は1967年の春である。さすがにこのドビュッシー音楽論集では旧仮名遣いではないけれども、著者のフランス語の人名表記には普通の書き方と随分違うところがあり、実をいうとそれは、より正しい表記であるのだが、著者の訳書や文章を特徴づける目印となっている。翻訳は、やはりいささか癖のある訳文なのだが、悪いものではない。慣れると楽しくなってくる類の名訳ではないかと思う。それ以上に、注が面白い。私はそういう本が好きなので、ここに一文を奏すことにした次第である。ドビュッシーの音楽論としては、ここで訳者が底本としているのは1921年の刊本であるが、同じ音楽論集で、より新しく増補された杉本秀太郎氏の翻訳(白水社)がある。功利的に考えれば、じゃあ平島氏の翻訳なんぞ読む必要はないではないか、と言われる意見も出ようというものだが、とにかく文庫でこれだけ面白いのは、読まないのは勿体ない。だから、できうるならば、両方とも読んで欲しいと思う。この本の訳は、おそらく日本では大田黒元雄氏の翻訳が最初であるかとは思うが、これはいささか訳文が堅く、平明ではない。本を入手するのも困難だと思う。ただ、もし大田黒訳を古書肆で見つけることができたなら、読んでいただきたい。ちなみに、原書を読もうという元気のある人はフランス語でペーパーバックがガリマールから出ている。が、不思議なことに、ドビュッシーのオリジナルの妙な文体よりも、訳文の方がドビュッシーらしく、面白い。そのあたりは私の感慨だが、皆さんも試してみていただきたく思う。
●はじめての初音ミク ボーカロイド2 オフィシャルガイドブック(DVD-ROM付) (キャラクター・ボーカロイドシリーズ) (キャラクター・ボーカロイドシリーズ)
・「シングルベル」
初音ミクといえば、 シングルベル、シングルべル、ひとりきり という歌が耳に焼き付いてしまった。
それから、どういうものか調べはじめ、雑誌の評価版に辿り着いた。 雑誌の評価版でいろいろ遊んでみて、奥の深さと、改良の余地を感じた。
本書は公式ガイドなので、いろいろ参考になる点がある。シングルベルもそうだが、初音ミクの得意な発音を集めて、そこから歌を作るのも手だと思った。
・「初音ミク初心者向け」
パソコンで歌を歌わせることができるヤマハの音声合成ソフトウェア、ボーカロイド2のオフィシャルガイドブック。
本の名前の通り、初心者向けです。操作説明と楽譜ページの比率が高く、
上記ソフトの「初音ミク」のインストール↓楽譜の説明と音符の入力作業↓ヤマハ系のDAWソフト、[Cubase Studio 4] を使って、「初音ミク」の歌声と付属DVDにあるカラオケを合成(イコライザー・コンプレッサー等の音質調整なども)↓オリジナル曲を作るには…?前述の [Cubase Studio 4] でMIDIトラック(伴奏)を作成する手順の説明↓ボーカロイド関連の投稿サイト「ピアプロ」の利用方法↓ウィンドウズムービーメーカーを使った動画の作り方投稿に向く、flv形式への変換ソフトの説明も若干あり↓現在発売されている歴代ボーカロイドの説明(3ページ)↓イラストレーターKEIさんの書き下ろしイラスト(2ページ)↓ソフト開発者 剣持さんのインタビュー(1ページ)↓以下、アニメソングやクラシック曲の歌詞カードと楽譜 数曲分
といった感じになっています。
他社の「できる初音ミク」や「DTMマガジン増刊 CV01 初音ミク」などの書籍と比べると、
楽譜記号の説明や、楽譜の追い方は最も詳しく載っています。楽譜の進んだり戻ったりする記号(コーダとか1番カッコ等)の記述は楽典よりも具体的で分かりやすく、参考になりました。
また、付録DVDは制作解説ムービーまで付属しています。(簡易的で、どちらかというと応用的内容)
歌わせ方の調整も、初心者には十分な範囲で解説があります。楽譜やカラオケまで数曲付属しているので、ソフトさえ揃えられれば1冊で大体のことはできます。
一方、すべて本の通りに進めたい場合は、前述のDAWソフト、[Cubase〜]を購入しておく必要があります。
他社の本では、無料版・体験版のDAWソフトを使っていることを考えると、5〜6万円の[Cubase〜]を準備するのはやや敷居が高く感じます。楽譜や操作説明ページが多く、ファンブックの要素は薄いです。ニコニコ動画への投稿については特に取り上げていません。
他社の同等の書籍をお持ちの方は、あえて買い増す必要はないかもしれません。
初めの1冊なら、この本でも間違いないと思いますが、比較して好みに合ったものを選ぶのがベターかと思います。(仮にDAWソフトが準備できなくても、この本も参考になることは多数あります。)
・「これはこれで一つののだめ作品」
2006年冬期月9ドラマ「のだめカンタービレ」のノベライズ本である。普通のドラマのノベライズと変わらないといってしまえばそれまでだが、のだめ文化は奥深いので、このノベライズ本ものだめファンには大いに楽しめます。(1)ドラマが原作とかなり違ったため、やはり、ドラマのストーリー本が欲しいよね。(2)実は、ノベライズ版はドラマの脚本そのままではなく、うまく圧縮してある。(3)ドラマと違う場面が出てくるので面白い。特にエンディングはこのノベライズの 「エピローグ」のように「パリ」にして欲しかった。文体は、読みやすいので、すいすい読めてしまいます。もう一度、のだめのドラマを小説で味わいたい方にお勧めです。テレビと違った面白さがあります。
・「もったいない。」
高里さんのファンであるのとのだめカンタービレのドラマが面白くて買ったけれど、もう少し上手くまとめて、小説でしか表せない書き方をしてほしかったと思う。ところどころ面白かったけれど、全体的には無理やりマンガの表現とかをしていてそこらへんは面白くなかった。それでもたまに見える高里さんらしい文面がとても好きだから星4つ。個人的に「高里さんらしい」と思えたのは千秋の飛行機事故の話。ほんの少ししかなかったけれど、あのもどかしい感じで辛い事実をより現実的に思わせてくれるのは高里さんならでは、かと思う。それでもテレビドラマを小説化するわけなのであまり期待して買うのはやめておいた方が良い。
・「対象者を選ぶ作品」
うーむ・・・評価が難しいところではあります。購入を検討している方は非常に迷うことでしょう。原作の内容をそのまま小説化しても無意味ですから、これはドラマ版のノベライズと言えます、が。ドラマを隅々まで完全網羅しているとは言えず、所々原作を織り交ぜたり、つなぎ変えたりと、正直つぎはぎ感は否めません。
特記すべきは、全体に説明的な描写を省いている印象がある、ということ。確かにドラマを観た人(しかも話の流れをある程度分っている必要がある)でなければ、この小説を読んだだけではのだめを理解することは難しいでしょう。上記理由から、原作もドラマも見たことがないのだめ初心者の方にはオススメできません。とはいえ、映像では見逃してしまいそうな細かい部分の表現や、キャラの心情描写など小説でなければ得られないものもあるのは確か。ですので特にドラマを観た、という方は補足的に読んでみるのも良いでしょう。まったく無駄になることもないとは思います。あとは値段との相談ですか?決して安いものでもありませんし・・・。
そういう意味ではせっかくの企画、もったいなかったなあというのが率直な感想でしょうか。もう少し紙を薄くしてもいいからページ数を増やし、もっと時間をかけて話を練り丁寧に作りこんで欲しかったです。文字と言う媒体の底力はこんなものではない、はず?
・「当たり前なんですけれど」
びっくりしてしまいました。高里さんは脚本家のピンチヒッターとのこと。何を期待してしまったのかという話なのですが薬屋さんもフェンベルクも出て来ません、高里さんの小説ではありません。ドラマのノベライズなんて誰が買うんだと常日頃思っているのですがこんなことがあるとは…今回ばかりはドラマや漫画ファンとしてでなく小説家の記念品のような気持ちで購入。勿論漫画の面白さには滅多なことでは追いつけないしそもそも日本編を一冊に収めるのはしんどい話ですが所々漫画で説明が薄い部分が補足されていたりもします。サクッと読みでは構成入れ替えて目線を一本化すれば読み応えがでたのかなという勝手な感想。例えば完全のだめ目線バージョンだと漫画もドラマも千秋が主人公だしちょっと興味あり。あとは谷岡先生を狂言回しに持ってきたりだとか…いっそ外伝ふうなんて…勝手なこといっていますが今回はそういう書き手のアプローチなど必要なくあくまでドラマのノベライズなのでした。せめておまけしおりとかつけてあれば漫画ファンには喜ばれたかも。
・「つい買ってしまったが・・・」
「のだめカンタービレ」の文字につられて思わず購入してしまったが,要するに昨年のテレビドラマの小説化であり,原作漫画の面白さを知っていればあえて買う必要はないように思う。文章化したことでかえってのだめの面白さを殺してしまっているようで何でこのようなものを出版したのかよくわからない。おすすめはできません。
・「映画とは違うもうひとつのストーリー」
映画と同じく、コンクール予選までの話ですが、カイや阿字野、修平の視点で描かれていたり、設定が若干違っていたりと、またひと味違った味わいがあります。映画、コミックにないシーンもあり、泣けるストーリーになっています。ファンならぜひ読んでおきたい一冊です。
・「構成がおもしろい」
マンガのノベライズ版はたくさんありますけれど、この作品は他とはひと味違います。序章と終章は作者の視点で、第1、3、5章は修平の視点、第2章は阿字野の視点、第4章は海の視点で描かれていることです。それらは独白の形式で書いてあり、キャラクターの性格がよく現れています。優等生で一生懸命な修平、ヤンチャでパワフルな海、冷静な阿字野ら3人が問わず語りで語ります。字体も工夫がされていて、修平は明朝体、阿字野は行書体、海はゴシック体の文字で書かれています。 この構成はおもしろいと思いました。
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