カシオペアの丘で(上) (詳細)
重松 清(著)
「許し、成長そして浄化 澄んだ心を取り戻すために」「これは恋愛小説ですね。」「同世代の人達には特に薦めたい一冊」「自分を許せるか」「絶望の中の希望」
カシオペアの丘で(下) (詳細)
重松 清(著)
「最後まで、泣かせます。」「幼き日の輝き」「木馬と観音と星々の紡ぐ物語」「下巻は一日で読了」「北海道の雪」
流星ワゴン (講談社文庫) (詳細)
重松 清(著)
「久しぶりに小説を読んで泣けました」「☆5つじゃ足りない。」「親子って、なんで同い歳になれないんだろうね」「静かな強さ」「すれ違い・・・」
天国までの百マイル (朝日文庫) (詳細)
浅田 次郎(著)
「なめてました。」「涙なしには読めない名作」「大切なものとは?」「泣かされる」「ストレートに行動する」
「小学生に読ませたい作品」「「食」の重要さ・ありがたさを教えてくれる本」「すべてのものに「生」があり、それが大切につながっていくこと」「心温まる本です」「これからのヒント」
「シンプルな自己啓発書」「電車の中で噴出しました・・・でも考えさせられる本です」「役に立つ成功本です!」「書いてある内容以上に、そこに盛り込まれている工夫も深い。」「心があったか〜くなる本」
光の帝国―常野物語 (集英社文庫) (詳細)
恩田 陸(著)
「マイ ベスト 恩田陸」「不思議にリアルな物語」「常野に里帰り」「久々に泣きました。」「懐かしさを呼び覚ます本」
そうだ、葉っぱを売ろう! 過疎の町、どん底からの再生 (詳細)
横石 知二(著)
「人の絆 〜 ひたむきな現場主義」「仕組み作りの戦術と現場主義のバランス」「30年以上に渡って過疎の町を再生させることに奮闘した物語」「この著者、本当に凄い人だ」「「気」を送るということ」
ひまわりのかっちゃん (詳細)
西川 つかさ(著)
「ペルー帰りの先生が少年を変えた/特殊学級のかっちゃんの成長物語」「笑って泣いて勇気をもらった一冊」「奇跡の人。」「学ぶことの意味、久しぶりに泣けました。」「目からうろこ」
吾亦紅 あなたに謝りたくて (詳細)
すぎもと まさと(著), ちあき 哲也(著)
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻) (詳細)
J. K. ローリング(著), 松岡 佑子(翻訳)
「今後が少し寂しいかも・・・」「愛は最強の魔法をもしのぐということが、充分納得できました。」「スネイプ先生が好きな人は原書を読むべき」「読んでよかった。寝不足だけど。」「ローリング女史の仕掛けに参った」
● 読んだ本(1)
● 中学生はこれ読め!第3回本屋のオヤジのおせっかい - 1/20
● グルメな小説
● 今、読みたい本
● 好きな小説
● 気になってる本
● 読みたい本
● 心をえぐる小説
・「許し、成長そして浄化 澄んだ心を取り戻すために」
真綿で包まれるよな、やさしい空気を持った文章で淡々と語られる。ある事件が元で故郷を離れてしまった男性。東京で出会ってしまい、ともに人生の何分の1かを共有した女性家族のすべてを失ってしまった男性。自分の不注意で間接的に人の人生を奪ってしまった女性。
大きな十字架を背負ってしまった人々が丘に集まり、許しと癒し、再生と成熟の日々を共有する。
重松氏の作品を手に取るとき、私は無意識のうちに癒しを求めていると思う。死を真正面から取り組み、人生の負の部分ともいえる背負ってしまった十字架を題材にした決して軽い作品ではないにもかかわらず、私は癒されている。
一人の男の死に向かう心の変化、死への準備ともいえる行動が登場人物の十字架を取り払ってゆき、癒しと成長を周りの人々にもたらす。
読む人がどの登場人物に感情移入するかによって、いろいろな感想が生まれると思う。しかしながら、どんな人もなぜか読後は、なにかを背中からおろしたような開放感を感じると思う。
涙が心を浄化してくれる。そんな作品です
・「これは恋愛小説ですね。」
一年の約半分は雪のせいで予定が狂いっぱなし。隣の町までは何キロもあって、交流の機会はほとんどない。幼稚園から高校までまわりのメンバーは同じ。友達のお父さんが担任の先生だし、その奥さんは音楽の先生だったり。これがごく普通の北海道の田舎町です。
・「同世代の人達には特に薦めたい一冊」
子供の頃仲のよかった男の子と女の子がやがて大人になり故郷を離れて今はそれぞれの人生を生きている。そして何かのきっかけで何十年ぶりに出会い、物語は過去と現在を行き来しながら主人公たちの新たなドラマが動き始める…。確かにこのパターンで最初から最後まで淡々と綴られるのですが、この物語は冒頭でいきなり主人公の一人に死が宣告されます。読み進むうちに病状はどんどん進行していきます。登場人物のいろんな過去の贖罪が明るみにでてくるのですが、私は40歳のシュンが妻と小学生の子供と再会した友達とともに必死で生きながら人生を終えていく姿に胸をうたれました。これは間違いなく映像化されるでしょうね。オーソドックスな物語ですが、特に同世代の人達には読んでみる価値があると思います。
・「自分を許せるか」
余命わずかとなった父親が、子供と、妻と、かつての恋人と、兄と、祖父と、どう対峙していくか、読む者の涙を誘いながら、描いている。相手を許せるか、自分を許せるか、その過程の葛藤は、共感を呼ぶ。これは、スパイダーマンシリーズのテーマと共通するものがある。
・「絶望の中の希望」
短い序章では輝かしい希望が語られるが、その先は絶望の連続だ。悲劇に次ぐ悲劇と、絶望と、過去を引きずる、わだかまりの強い人間関係。長編故に、これらの事に、長時間さらされなければならないのは、殊の外辛い。場合により、内容が少しくどくなっている感も、わずかにある。
ところが、著者は、これらを簡明な筆で表現する。この様な状況でも、登場人物が暖かく見守られている、という事が特徴だ。読書も同様に、いつも暖かく見守られている。これは、著者の最大の持ち味だ。ここが、私が好きな点だ。
下巻には、予想しなかった展開があり、興味深い。それは、絶望の中の希望、とでも呼べるかも知れない。しかし、上巻のみでは、希望も、救いも、あまり見いだせない。上巻を読み続けるのは、心理的にきついが、下巻で、十分な見返りはある。
短編を中心に発表している著者の、この長編は、全体の骨格が強固だ。この悲劇、否、不運には、我々が何時さらされても不思議ではない。その点で、全くの他人事とは思いにくい。
深く感銘を受けた。
・「最後まで、泣かせます。」
あっという間に読んでしまいます。そして、いつの間にか自分も幼い頃カシオペアの丘で星を見つめていた幼馴染の一人になってしまいます。それぞれのもう帰れない場所とこれからの人生とそして一番きらめいていた時間を取り戻しながら、号泣します。
・「幼き日の輝き」
ずっと涙がとまらないまま読み終えました。単に病にかかった男の話だったら、こんなに泣けなかったと思う。主人公含め、幼なじみ4人が星空の下に約束を交わしてからその後の、それぞれの人生を丹念に描いているからこそ深みがあるんです。その中で倉田千太郎が関わった過去の炭鉱事件でのエピソードが最も重要な物語の核となり、運命はトシと母親の〈倉田〉との因縁、シュンとミッチョの秘められた過去、北都観音での過去への清算…とメリーゴーラウンドの如く回り続ける。私はそんな中で雄司の存在に一番癒された。おちゃらけているようで実は自分を道化にしながら周囲の暗くなりがちな雰囲気を和らげるユウちゃんの優しい思いやりが最高に胸に響いた。下巻の〈東京〉の章で“俺が語る。北都に帰ってきたアークトゥールスと、東京に帰ってきたスピカの物語を、俺が語る…”では、アポロ12号にまつわる話を含め彼特有のユーモラスな語り口に笑ったり泣かせられた。誰かを憎んだり、自らの罪を背負って過去と断絶してきた者たちの贖罪の物語を読んで、人の弱さや強さを愛おしく見つめる作者の優しい視点が伝わってくる。空から降る雪を、雪は星だよ、わたしたちの街に降りそそぐ白いものは星なんだよ、という言葉に心から涙が出ました。大人のための上質な夢物語ですね。絶対にハンカチをお忘れなく!
・「木馬と観音と星々の紡ぐ物語」
仲良し4人組がこっそり登る夜の丘からみた星空に始まる物語。
キーワードは「メリーゴーラウンド」ですが、700ページに及ぶ長編は読み始めるとジェットコースターのように一気に読めてしまいます、というか読まずにいられません。
特に下巻で様々なひとの思いが集約されていくに連れ、もう星が出ようが雪になろうが、目を離すことはできないでしょう。
そして読後……必ず身近にいる大切なひとのことを、もっともっと、いとおしく思うようになることでしょう。
章ごとに語り手がバトンタッチして進んでいく手法も見事です。まるで星の点つなぎをしながら、最後に一枚の絵ができあがるような…まあとにかく読んでみてください。悪いことはいわないから。
・「下巻は一日で読了」
久しぶりに、一日で読破できた本に巡りあえた。ハリーポッターの第1巻以来のことだ。55歳をまもなく迎える。この年になって音楽はHIP HOP系R&Bが好きになった。音楽が、今、一番の癒しだが、読書は、涙がたまって次の行に進むことができなくても、癒されるものなのかもしれない。作者は私よりも10歳も若い。なのに私よりも長く生きてきたひとにしか知りえないこの世界の癒しを知っているようだ。読んだほうがいい。どうにもならない、どうにもできない共感という癒しがある。
・「北海道の雪」
これまで発表された著者の作品では、許す許されるという関係が、度々テーマとされている。しかしながら、許す許されるという言葉自体は、ほとんど使われなかった様に思う。この作品では、言葉上も、ダイレクトにその事が、主要な骨格を形成している。
クライマックスは、第十六章「楽園」だ。許しを乞う数名は、北都観音のスロープを登る。この時に、本質的な意味で、皆が許されたのだろうか?
ここで垣間見える、雑多な宗教観には、宇宙的な広がりすら感じる。生命の輝きをもってして、宇宙までをも表現しようとしていると見ると、深読みし過ぎか?
北海道の雪は、東京のそれとは、随分異なるらしい。主人公一家が、それに触れる事が出来て、本当に良かった。
・「久しぶりに小説を読んで泣けました」
以前から気になっていた本なのですが、あまりにも評判が良いためあまのじゃくな所がある自分は、何となく買うのをスルーしていたのですが文庫版が発売されているのを見つけ今回購入してみました。
読後の感想は、「何でもっと早くこの本を読まなかったんだろう」っていう感じです(おせじぬきに)読み進めていくうちに登場人物にどんどん感情移入してしまい涙があふれだし、自分でもびっくりしてしまいした。
20代前半で、子供を持たない自分が読んでもこれだけ感動できるのだがら、主人公の年齢設定に近い年代の方がこの本を読まれたらたまらないものがあるのではないでしょうか。
読了したあと、久しぶりに酒でも飲みながら父親とゆっくり話をしたいなと思いました。そういう気分になれただけでも、この本を読んだ価値があったなと思います。後、細かい事ですが印刷されている文字が大きめでくっきりとしているので読みやすいのもとてもよかったです。おかげで気持ち良くサクサク読み進める事が出来ました。
この作品、できれば映画化してほしいですね。映像の中で動く、登場人物達をぜひみてみてたいです。ちなみに、自分の中で主人公のイメージ像はずつと香川のぶゆきさんでした(笑)いい作品です、気になっている方はぜひチェックしてみてください。
・「☆5つじゃ足りない。」
まず最初に感動。そして次に少しの恐怖の残る小説だった。
妻は不倫、息子は暴力。何もかも嫌になった事があなたにはありますか?どうなってでもやり直しの現実をへし曲げようと歯を食いしばった事がありますか?
すごく長い小説でしたが、読み始めると一気に読み切りました。今までで1番「家族」という物について考えた小説であり今までで1番読み終えた後に「さぁ、頑張ろう」と思えた小説でもあったそしてとても涙した小説だ何か考え方が変わるかも。読んで良かった、心からそう思えた1冊だった
・「親子って、なんで同い歳になれないんだろうね」
聞けば、見えてくる。というラジオのキャッチコピーがあったが、読めば、見えてくる。という言葉がこの物語には似合う。もちろん夜のシーンが多く、それは夢のように輪郭がぼやけていて、その景色は『銀河鉄道の夜』なんかに近いのかもしれない。それと対比するように、HONDAのオデッセイ、ユニクロのフリース、黒ヒゲ危機一発、といったポップなアイコンが効果的に映る。ミステリーの香りと共に、『バックトゥザフューチャー』のようなエンターテイメント性をものすごく感じました。樽にナイフを突き刺すあのゲームが、黒ヒゲを救出するためのゲームだったら、世界は反転するのだろう。後悔というガソリンで、ここから始めるしかない。
・「静かな強さ」
久しぶりに☆5つです。感動とか涙とかとは少し違う感覚。しばらく存在も忘れていた心の奥深い部分を揺り動かされたような感じ。家族,特に父親と息子の関係を中心に描いているので,世の父親たちが読めば読者の数だけ父親像や息子への想いとこの作品が重なり,読者の中で更に想いを拡げるからだろう。誰でも生まれた息子には,自分の命と引き替えてもいいくらいの愛情を注ぎ,大きな希望を抱き,無限の将来を夢見たはず。それなのに,いつからか視線を逸らし,反発し,無視し。なにが間違っていたのか。どこかで,些細な心の掛け違いや,言いたかったのに伝えられなかった言葉,想いと違う意味で相手に受け止められたこと。それらの全てが積み重ねられ大きな溝となってしまったのか。だったら,その時その場面にもう一度もどって,父親として本当に伝えたかったこと,息子として本当に聞きたかったことをやり直せたら・・・そんな想いを,交通事故で亡くなった親子が運転するオデッセイ(ここでは仲良し家族の象徴としての車)に乗って,過去のいくつかの大切な場面に遡り,やり直しの旅をさせている。単純に過去に戻るだけでなく,今は疎遠となり危篤状態の父親を自分と同い年で登場させ,親子の関係ではなく「朋輩」(仲間)という関係に置くことにより,父親の想い,自分の苦悩をひとつづつほどいていく旅でもあった。その父親との心のやりとりがこの作品の一番の色なのだと思う。父親の愛情を感じられたことにより,その愛情を,今はバラバラになってしまった息子や妻に向けようとする主人公。結局,人生をやり直すことは出来なかったけど,それぞれの想いを少しでも分かり合おうと努力したことにより,絶望しかなかった現実に戻って,もう一度,家族を守ろう,家族を愛そうと歩き出す主人公に静かだけど強い父親の姿を見た。
・「すれ違い・・・」
親の想いと、子の想いのちょっとしてすれ違いを、描写している作品。うちは、親子関係が凄くこの作品に似ている気がします(笑 なので、小説を読みながら、思わず今自分の年齢だった時に、親父は一体何を想い、何を考えてのかなぁって思います。それも、今自分に子供がいるからだとは思いますが・・・色んな意味で考えさせてくれた作品になりました。
・「なめてました。」
正直、浅田次郎はぽっぽやしか読んでなくて、ベストセラー作家だし~映画かなんかにもなってたし~金儲けだけなんじゃないの~?!なんてなめた気持ちで読み始めました。。。。。が!
術中にはまってしまったわけです。凄すぎます。本読んでて泣くことなんてそんなないんだけど、やられました。
眠れなくて、眠くなるために読み始めたはずなのに、明け方にはぼろぼろです。でも何か読後感はすっきりしていて、久しぶりに前向きでさわやかな気持ちのいい朝を迎えることが出来ました。
数日後2回目読んだのですが、今度は冷静に技術的なことに見が向きます。この作家凄いです。
めちゃくちゃに調べてあるだろうにかかわらず、そのことを一切感じさせません。例えば専門的な医者同志の会話が凄く自然に聞こえてくるんです。
ベストセラーはあえて避けるような、私のようなサブカル人間もだまされたと思って1回読んでみてください。
・「涙なしには読めない名作」
初めてこの本を読んだとき、主人公の母親に、病院で亡くなった自分の母の姿が重なり、何度も涙を拭いました。病床で母はこんなことを思っていたんだろうな、あのときああしてやればよかったなという思いがわき上がってきました。
浅田文学のテーマになっているのは、「落魄した人間の誇りの回復」「無償の愛の尊さ」というものだと思いますが、それが見事に絡み合っている作品です。
母を助けたい一心で百マイルの道を走る落ちぶれた息子、その息子が立ち直ることだけを願っている母、二人をいろいろな形で支える人たち、神懸かり的な天才ドクターの登場…。終盤の展開を思い出しただけでも目頭が熱くなる。
多くの人に読んでほしいと思う名作です。
・「大切なものとは?」
メイクが落ちるほど泣きました!ひとりで全部やろうと決めていたのに最後に彼は自分ひとりではできなかったと気付き復活を誓うなんとなく先は読めていた気がしますが涙が止まりませんでした彼の母を想う気持ちにも感動しましたが、彼を支えてきた様々な人たちがこの作品を盛り上げています。大切なものは何かを考えさせられました。
・「泣かされる」
浅田次郎さんは正直な作家だと思う。物語は、当然、虚構ではあるけれど、本音が散りばめられている。マリは、「椿山課長」の知子と同じく、彼の理想の女性だ。マリは、零落れた男に無償の愛を注ぎ、必ず一人前の男に立ち直らせる。愛を与えるだけで何物をも求めず、愛する相手が幸せになってくれることだけをひたすらに願う、母性本能そのもののような女だ。ストーリー自体は、人情話で、バブル崩壊でどん底の貧乏生活に転がり落ちた主人公安男と母親との母子愛に、安男に対するマリの溢れる愛と、多くの人の善意がからむ。マリは勿論、サン・マルコ病院、曽我医師、藤本内科医、長田歯科医、中西社長、刺青を背負った金貸しの片山までもが理想化されているが、それは、反面、現在の世の中にうようよしている、これと正反対の悪徳存在に対する作者の批判と抗議でもある。甘いかもしれないけれど、作中の人間の愛と善意に泣かされる。こんな世の中ならまだ救われる、人生まんざら捨てたものでもないと思わせる。浅田次郎さんは、エリートたちの生き様を風刺しつつ、落ちこぼれ逆境にある人たちに暖かい眼差しとエールを送っている。人生に失敗したり、逆境を経験したことのある人ほど身に沁みる物語である。
・「ストレートに行動する」
悔いを残さないために、何をするか、その勇気を与えてくれる作品です。主人公は、煮え切らない部分もある、平均的な、人物像ですが、心の奥底から、そうしたいと思ったことに、素直に従い、やりたい、やらねばと思ったのならば、やればいいではないか、という思考経路を経て、内なる声に従って行動します。そのストレートさに胸を打ちますし、悔恨をさまざま抱えている者としては、本書の中でその解消ができることに、感謝したいものです。
・「小学生に読ませたい作品」
おきまりのパターンが定着した小中学生の課題図書にこういう作品を進めたい。食べるという行為はまさに「命をいただく」ということなのだ。読んだ後、必ず食卓で「いただきます」を言いたくなる。食育が叫ばれる今だからこそ読んでほしい。
・「「食」の重要さ・ありがたさを教えてくれる本」
食べること = 生きること。食べること = 愛。
・「すべてのものに「生」があり、それが大切につながっていくこと」
恋人を失い、声を失い、失意だらけの中で、ぬか床一つで帰郷した主人公が、「もう自分を美しく見せる願望はない」と髪の毛までばっさりとバリカンでそって臨んだ「食堂かたつむり」。1日一組のメニューのないこの食堂で、彼女は相手の立場に立った料理に腕を振るうのだ。
料理を始める前に食材に触れ、祈る。「この食材達をがっかりさせたり傷つけたり無駄にすることなく、成就させてあげられますように。」
毎日当たり前のようにものを食べ、主婦である以上作ることにも携わっているが、こんな思いで食事を作ったことがあっただろうか?もちろん、料理の基礎知識もない、時間もない人間には無理な話だが、ささやかでも、きちんとした食事を大切な人のために作ることが大きな「愛」なんだと気づかされた。
母との確執が意外な形で溶けていくくだり、エルメスのくだり、ふくろう爺の真実、ラスト50ページくらいは涙、涙。読み終わった後も本に頬ずりしたくなるような素敵な作品だった。
・「心温まる本です」
この本は、著者の食にまつわる思いを、小説というよりは寓話のような形で書いたものである。よって、いくつかの指摘にあるように、真剣に小説として読み出すとストーリーが若干現実離れしてくるので、人によっては不満も残るかもしれませんが、私は結構楽しめました。食材に対する敬虔な気持ちや、供する料理にできるかぎりの愛情を注ぎ込む。そういった営みから人は相互に癒され、愛情や感謝心の良い循環ができてくる--- というのが著者の言いたかったことだと理解しました。 昔から日本人が持っていたおもてなしのこころや、食物を大切にするといった良い意識を思い出させてくれる一冊でした。
・「これからのヒント」
生きるということが遠くなった時代に、生きるということがなんなのかを綺麗な言葉で書き綴ったおはなし。食べるとは、なにか。生きるとは、なにか。いま、毒が当たり前に食卓に登ってしまうなかで、ちょっとそろそろ立ち止まって考えるには、いい一冊かもしれません。
・「シンプルな自己啓発書」
本書はいわゆる「自己啓発書」であり「成功本」と言われるジャンルです。
物語として書かれており、非常にシンプルです。
従ってそのシンプルさゆえに、多くの自己啓発書を読んだ人にとっては物足りなさを感じるのではないかと思いました。
しかし読み進めるに従い、その考えは一転しました。
話の中にも書かれていますが、この本の内容は他の自己啓発書と何ら変わりません。
しかしこの本では、それを実践していない人が多いことを指摘しています。
その事によって、痛いところを指摘され、「ドキッ」とする内容も多々あります。
そして、それらを実践するために勇気づけてくれるストーリーとなっています。
多くの自己啓発書を読んだ方でも、手にとってみて損は無いと思います。
シンプルであるため、読み終えてもきちんと頭に内容が残る構成です。
もちろん初心者にもお勧めです。
本当にシンプルなので、ページ数の割にはすぐに読み切れてしまうのも良い点です。
・「電車の中で噴出しました・・・でも考えさせられる本です」
ぐいぐい引き込まれ一気に読んでしまいましたが、なかなかに深い本です。
成功法則の本ですが、いわゆる成功法則本とは一線を画しているように感じました。
しょっぱなからトバしてます。電車の中で読んでいたのに、おもわず噴出してしまいました・・・
そして後半になって、今度は真剣に読み込んでしまいました。
エンターテイメントとしても秀逸な作品です。
なおかつ、何度も読みたいと感じる、読みやすいのに深い本だと思いました。
・「役に立つ成功本です!」
私は「成功本」の類は片っ端から読んでおりますが、役に立つ度数でいうと相当上位に入ると思います。関西弁を話す象の姿の神様・ガネーシャを登場させることにより、物語が読みやすく仕上がっております。本書のすばらしいところは、「これまで成功本を読んでいるのに、成功していない人」にメッセージを向けられているところです。私が一番響いたのは、「自分を変えたいのなら『意識』を変えるのではなく、『具体的な何か』を変えなければいけない。」というくだり。成功本を読みまくっているのに未だ成功していない自分にはショックでした。読了後、ガネーシャの教えを一つずつ、守っているのは言うまでもありません。
・「書いてある内容以上に、そこに盛り込まれている工夫も深い。」
主人公(標準語)とそのメンターたるガネーシャ(関西弁)のやり取りで織りなされる成功法則本。
あえてメンターに関西弁を話させている意図を、重苦しい話題の軽量化、堅苦しい話題に対する笑いの注入、と解釈しました。翻って、それは読者に対する、
1.読み進めさせるための工夫2.内容を真剣に考えさせない工夫3.内容を受け入れさせる工夫
に転化しています。
読者は、関西人の日常会話を垣間見るかのようなテンポで本書を読み進め、笑い話を聴いているかのように異論、反論を抑制し、場合によってはいわゆる「ツッコミ」に昇華させてしまう。そもそもが笑い話ならば、その内容は素直に受け入れられる。しかし、ただ受け入れられたとしても、黙ってスルーさせないために、各トピックの話題に対する理由を説明すると同時に、過去から現代の偉人、有名人にまつわるトピックを織り交ぜ、印象に残す工夫をしている。
さらに深読みすると、読者の好き嫌いが明確に分かれるであろう成功本というジャンルにおいて、少なくとも笑い話としては「面白かった」と言わせられる工夫は、あえて敵を作らない対策でもあるのかもしれません。
書いてある内容以上に、実はそこに盛り込まれている工夫も深い。そんな意味では、他人に勧めても失敗しにくい、万人受けする成功本だと感じました。
・「心があったか〜くなる本」
この本を読んでも、運命や人格は大きく変わらないし、成功者になれるとも思えない。しかし、ガネーシャの課題を、自分を含めた周囲の人間が実践したら…みんな少しずつ「何かが変わる」と思う。朝起きることが苦痛でなくなったり、職場の苦手な同僚とも普通に話せたり。些細なことかもしれないが、こういう積み重ねが人を変えていくんだと思う。
・「マイ ベスト 恩田陸」
恩田陸の感性が私にぴったりハマるのがわかってきた。好きな話の方向性というものが似ているのだ。
光の帝国というタイトルは未来を案じさせるが常野物語というサブタイトルは過去を感じさせる。「常野」から来たという彼らは何かしらの不思議な力を持っている。穏やかで知的で、権力への志向を持たず、ふつうの人々の中に埋もれてひっそりと暮す人々。
常野一族を巡る連作短編集。能力者でありながら、ひっそりと暮しているという部分に好感が持てる。SFのようなのに物静かなのだ。ファンタジーにも取れるのに現実にほど近い。読み終わった後の清清しいこと。
数年前にNHKでドラマ化されていましたが、そんな短時間ではこの小説のよさはわからないだろうと悲しくなりました。
・「不思議にリアルな物語」
子供のころ読んだ物語は、いつでも何かのきっかけでその世界に入り込んでいけそうな、そんな不思議なリアルさを持っていました。
この物語も、私たちの日常生活のどこかに つながる扉を持っているような、そんな世界を感じさせます。
常野という世界が本当にあってほしい。 そして、そこに集う人々に幸せになってほしい。
祈るような思いとともに、まだまだたくさん、 この物語の続きを読みたい、、、そう思わずにいられません。続編が出るのでしょうか???
・「常野に里帰り」
ふと読みたくなって何年ぶりかで読んでみた感想です。
・「久々に泣きました。」
ここしばらく小説を読んで泣く、ということが無かった。それは映画でも同じなのだが「ここで泣け」と言うような
場面が決められているようで天邪鬼的だけど涙は出なかった。「6番目の小夜子」を読んでから恩田陸は気になる作家のひとりでもあった。そんな時、友人から「いいよ」と薦められたのもあり文庫も出ていたのでこの本を手に取った。ファンタジー的な要素も含まれているけれど、それだけでなくどんな人間の心の中にもある優しさをふんわりと出してくれる、そんな気持ちになる温もりのある小説だったと思う。人目をはばからず泣いてしまった…通勤帰りの電車の中だったけれど(笑)出会えて嬉しい1冊。
・「懐かしさを呼び覚ます本」
現実にはありえない―ありえないと思いながらも、この世のどこかに心安らぐ懐かしい場所があるのではないか。これは短編集ながらも、全編通して人の中に眠るそんな感覚が、呼び覚まされてならない気がしました。又、この筆者による『空間』の描写方法はこの本に限らず秀逸で、一度引き寄せられたら、読み終わるまでその世界に迷い込むような錯覚さえ覚えるものです。ノスタルジィ漂う『光の帝国』、読んだ者だけが知る感覚に溢れた空間がこの本にはあると思います。
・「人の絆 〜 ひたむきな現場主義」
著者の無欲な一生懸命さ、おばあちゃん達の頑張りに心を打たれます。人のつながり「絆」というものの暖かさと強さを感じました。落込んで元気がない人、前向きになりたい人にオススメです。また、政治家、行政に携わっている人、企業家は必読でしょう。人への思いやりが人を元気にしてイキイキと暮らすことにつながり、イキイキと暮らすことが故郷を大切にして環境を守ることにつながって、山奥の村全体を元気にすると教えてくれます。
・「仕組み作りの戦術と現場主義のバランス」
料理に彩りを添える「つまもの」、つまり葉っぱの類。かつては料理人たちが自らの“目利き”でつまもの(葉っぱ)を収集していた。単に葉っぱといっても、そこには旬があり、伝統があり、薀蓄がある。一朝一夕では分かりえないノウハウが詰まっており、それを料理人たちは代々伝えてきた。この葉っぱを商品化し、一般市場に流通されるマーケットを開拓してきたのが、本書の著者だ。
著者は、良い商品を作るだけでは足りない、むしろ売ることのほうが大切だという。生産者は作ることばかりに気をとられがちで、得てして売ることに無頓着。そうならないために自ら全国的に営業をかけ、さまざまな方法で生産者であるおばあちゃんたちの意識や向上心を高めてきた。
巧みな仕組みを作りあげる戦術と人心を掌握する現場主義とのバランスこそが、成功の大前提であると学んだ。
・「30年以上に渡って過疎の町を再生させることに奮闘した物語」
著者横石さんが、30年以上に渡って過疎の町(上勝町)を再生させることに奮闘したノンフィクションです。
今でこそ、多くのメディアが上勝町をとりあげ、横石さんが商品化した「彩り」によって年収1000万も稼ぐおばあさんもいるが、開発当初は大変な苦労をさせていることが分かります。
大変感動的なのは、努力が実って市場で売れるようになり、役目を果たした横石さんが農協に辞表を出した際、彩りを作っている農家から辞めないで欲しいという懇願書が届いたという実話だ。写真で農家の方の想いが綴られる。いかに上勝町で横石さんが大切な存在なのかが感じられる。
農家の皆さんのことを考え尽力をつくし成功を収めるまでの物語は、農家をしている方だけではなく多くのビジネスマンにとってのヒントにもなると思います。
・「この著者、本当に凄い人だ」
この本の著者の生き様、半端ではない。
一読すると、フィクションのように突き抜けた、そしてぶっ飛んだ「実話」である。
ヒューマニズムとビジネス(実益)が両立する、これまでに読んだ本の中でも1・2位を争う至高の一冊と断言できる。
なにより心を打たれたのは、他人のため、地域のために、毎月の全給料、そして自分の命をも落としかねないほどに、まさに全身全霊を奉げてきた現在進行形の著者の生き様。
誰に自慢するともなく、何年もの間、他人に知られることなくある行動をしてきた事実。
言葉にすると安っぽくなりかねないが、この人、本当に凄い。凄すぎる。
本書の帯文にある通り、ニューズウィーク日本版で「世界を変える社会企業家100人」に選ばれるだけのことはある。
あえて重ねて言うけれども、この著者、本当に凄い人だ。
・「「気」を送るということ」
『「気」を送る』という言葉がとても印象的でした。
単に仕組みを構築したとしても、実際に動く人がその気にならなければ、せっかくの仕組みも形骸化してしまう。
たとえば、高いお金を払ってコンサルティング会社に素晴らしい改革案をもらったとしても、それを運用する人が動かなければ、お金も時間も労力も、すべて無駄。
結局、最後は「人」なのだ。
「人」こそ最も克服するのが難しいポイントであり、だからこそ「人」がうまく連携し、目標に向かって走り出して成果を出すようになれば、簡単には真似することのできない最大の競争力となる。
さらに、「人」が継続的に成果を出し続けるように、音頭取りすることが大切になる。
本書の著者は、『「気」を送る』ことが大切だと断言する。
言葉にするのは容易いが、彼は現場を知り尽くし、日々活動を実践し、それを愚直に続けてきたプレーイングマネジャーだ。
だからこそ、結果としてマスコミにも注目され、そのノウハウを学ぼうという研修者が絶えない存在になった。
彼こそが、葉っぱビジネスの創造者であり、構築者であり、旗振り役であり、町の救世主である。
一途なまでの献身ぶりは、想像を絶するところだが、それに加えて、家を顧みないであろう彼を支え続けている家族にも敬意を表する。
さまざまな要素が凝縮され、ひとつの読み物としても濃厚な良書であることは間違いない。
・「ペルー帰りの先生が少年を変えた/特殊学級のかっちゃんの成長物語」
■主人公は西川司(つかさ)という少年。「かっちゃん」と呼ばれている。元々頭は悪くないのに、彼は勉強がまるで出来なかった。自分で納得できないと、それ以上進む必要はないと勝手に結論付けてしまうのだ。例えば漢数字で、一、二、三の次が四になることが(形状の面で)納得できず、勉強をやめてしまう。それより特殊学級ひまわり組の素朴な心を持った生徒達と遊ぶことを選ぶ。彼は独特の頑固な信念を持っているのだ■5年になる時の春休み、父の転勤で彼は転校することになった。成績の悪いかっちゃんは、新しい学校で受け入れられない場合は養護学校に行かねばならない。とりあえず小学校で面接を受けるかっちゃん。そこで出会ったペルー帰りの森田勉先生が、奇跡の教師だった。かっちゃんの信念を見抜き、納得いく形で文字や算数を教えるのだ。春休みの間にかっちゃんはグングン伸びてゆく■そして、5年6年と、かっちゃんは森田先生から勉強の本質と大切さを学び、とうとう卒業時にはオール5の成績で、卒業生代表の答辞を読むことになるのだ。このシーンで読者は感涙必至。書評子も泣いた■著者は放送作家で、これは実話なのである(!)。「あとがき」に、既に他界された森田先生への謝辞が書かれ、これにも涙がこぼれた。
・「笑って泣いて勇気をもらった一冊」
この本の筆者(かっちゃん)は小学生時代、「特殊学級」にいたというから驚きだ。
親も教師たちもあきらめていた中、森田先生という「運命の人」と出会う。
思いやりと優しさに包まれたストーリーに、ラストは、読んだ人すべてが温かな涙を流せること間違いなし。
文章もすばらしい。読みやすく、かつ、映像が自然と目に浮かんでくる。
うまくいかないで苦しんでいる人、つらい思いをしている人、まずはこの本を開いて、勇気と元気をもらったらどうでしょう?
まさに、掘り出し物の名作です!!!
・「奇跡の人。」
最後の20ページくらい、マジでやばかったです。泣けてしょうがなかった。
よくある話なんです、プロットは(というか自伝ですから小説じゃないんですが)。読み書きも満足に出来ず特殊学級にいた主人公が、一人の「熱い」教師と出会って学ぶことの楽しさを知り、やればできる・諦めてはいけない、の一心で卒業式総代にまでなる。こう書くと確かに凄いけど・・・そこまで「響く」?と思われるかもしれません。
運命の師に出会う迄の惨めさと出会いの後の「開眼」のコントラスト。「教える」「師」という「上からの視点」を全く感じさせない運命の師。主人公かっちゃんにひらがなや足し算を教える下りから実は読んでるこちらも熱いものがこみ上げてきました・・・。「圧倒的な」生徒を思う愛情・情熱。劣勢の徒競走で体を張って頑張りぬくことの大切さを教える師。そういう強さを持つ反面、自らの悩む姿を生徒の前で隠さずさらけ出す師。醸成される師弟の一体感。後半を読み進めるうちに自分の中のシニカルな部分がジワジワと破壊されるのを感じ、そしてラストの卒業式。
答辞を読むかっちゃん。特殊学級に入る必要があると聞いて泣き崩れた母が今度は答辞を読むかっちゃんを見て泣いている。そして予め用意された原稿を捨てて「自分の言葉」で語りだすかっちゃん。あ〜、こうして書いてる間にまたジワーとキてしまいそう。現代に甦る「奇跡の人」。絶賛。絶対読みましょう。
・「学ぶことの意味、久しぶりに泣けました。」
人って、エンジンがかかるきっかけを持つと素晴らしい力を発揮するのです。
私にも「森田先生」的存在の師がいました。 それまでの私自信を振り返ってみても、一番上に生まれたが為に厳しく育てられ、女として生まれたが為に長男と不平等に扱われ、学校でもいじめられっ子で、勉強でも負もなく可もなくの生活が続いていました。 かっちゃんの気持ち、痛いほどわかりました。ですが、ある日私の恩師はこう言いました。「人にはそれぞれ社会での役割がある、自分は何が出来るのか、何がしたいのか、よく考えてごらん。」と、。。。それからの私は目標を据え、ずいぶん変わりました。 今の私があるのも、その一言があったからだと思います。
多感な時期に、受けた一言でその後の人生が変わってしまうことは多々あると思います。本の主人公、かっちゃんも幸運な一人。「不幸は比較から」とはまさにこの事。かっちゃんをかっちゃんとしてみてくれる師と共に自身の持つ力を伸ばしていくかっちゃん。人と比較して頑張るのではなく、自分がどうありたいか、どうなりたいか、と頑張り姿勢の大切さを教えてくれます。
又別の観点として、親としての子供への応対を考えさせられます。 子供の一番身近にいるお母さんにはぜひ読んでほしいと思いました。 たとえ、周りに森田先生なる方がいなくても、お母さんが子供たちの「森田先生」になれたら、それだけで、素敵な子供たちが増えると思います。
・「目からうろこ」
この本を読んで、自分がわが子に対してどのように接していたか。。。娘に「ママはかっちゃんのお母さんに似ている!」と言われ、私は娘から見てこう見えていたのかな?といろんな意味で反省させられながらも、母ってやはり子どもに対する思いは同じなんだって改めて思いました。確かにわからない子に手を挙げてしまう、なんとかしたい思いなんです。でもこれだけでは伝わらない?それを教えてもらったのがこの本です。森田先生のように娘に接することができればいいな!と思います。がんばらなくちゃ!
●「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
・「今後が少し寂しいかも・・・」
夢中で、でも最後だったから色々予想しながら以前よりもゆっくりと読みました、頭の中でこれまでを整理しつつ。色々な噂が飛び交っていたので暫くはネットなどからも距離を置き(?)、決して結果を急いで知ろうとせずに、かみしめる様にして読んでよかったと思います。最初本の厚さに改めてひるんだと同時に、わくわくする気持ちは今まで以上に抑えられませんでしたね。思っていたよりは頭に筋がすんなり入っていったと思います。これだけのストーリーを考え出せる作者に改めて脱帽しました。皆の成長を追うことができ、新しい仲間も古くからの仲間も今ではみんな懐かしく振り返られます。自分もホグワーツで学んだような錯覚すら覚えました。
そして、あの方の秘めた愛に感動。こういう愛の持ち方もあるんだなと。これから映画などを見ても見方が変わるなあ。でも、考えてみたらいくつか少し思い当たることがあったかなぁなんて。また、ダンブルドア先生も含めてハリーたち皆に教えられたことが色々あると思います。謎解きもすごく興味深いのですが、やはり家族、友達、仲間との愛や信頼関係などにいくつかの場面で感動させられました。ドビーとのことやルーピン先生とのやりとりも心に残りましたね。最終章はやや冗長かなとも思いましたが何回も読んでいるうちにこれはこれで良いのかもと思えてきましたね。子供の名前にはちょっと泣きそうになりました。最後まで読んで思ったのは、形が無くとも継がれていく大事なものがあることに気づく、そこがヴォルデモートとの違いなのだと。今度最終巻から逆に読んでみようかな・・・
・「愛は最強の魔法をもしのぐということが、充分納得できました。」
第一巻ではなぜ赤子のハリーが最強の闇の魔術をはねのかわかりませんでした。その後の巻で明かされた、自らを犠牲にした母の愛が彼を守ったというダンブルドアの説明も説得力にかけると思っていました。愛が何の役に立つのだろうと思ったハリーに同感しました。そういう読者は多数いたと思います。作者があえて意図したのでしょう。しかし、最終巻を読んで、愛が最強の魔法をしのぐのは当然だと心の底から思えました。( 原書で読んだとき感動でしばらく涙が止まりませんでした。)愛には当然友情も含まれます。新校長の生涯にわたり秘めた愛はもちろん、ハリー、ロン、ハーマイオニーの友情、細かいところではドラコの母のドラコに対する愛、ハグリッドの弟に対する愛などなど。様々な人が様々な人に向けた愛の総和が結局ヴォルデモートを打ち破る力と成ります。
死をも恐れぬ勇気が愛から発生するのだということも学びました。
皆さんが述べられているとおり、今までの記述が伏線になっていることが多数あり、この長いものがたりを破綻なく書いたローリングのストーリーテリングの才能はすばらしいです。最終巻では死の秘宝も絡んでちょっと話が複雑化しすぎて、子供が内容についていくのは難しいかもしれません。もし今の年齢で理解できなければ、年月を得てまた読み返す価値のある物語です。
ローリングに乾杯。
・「スネイプ先生が好きな人は原書を読むべき」
全体的に少年マンガを英語で読んでいる感じでした。仲間とともに宝物探し、悪の集団との戦いがこの巻は多いです。戦いで多くの人が死にますが、全巻を通してこの最終巻が一番愛の強さ、愛の重要さを感じました。
愛の存在すら信じないヴォルデモートは、愛することをやめない男スネイプのことが理解できず、致命的な過ちを犯し、息子マルフォイへの愛からヴォルデモートを憎んでいるナルシッサに、重大な場面で裏切られ、ハリーを取り逃がし、命がけの母の愛を盾ににしたハリーに勝つことができない。
特にスネイプの場面は感動的です。日本語版だと「我輩は〜」という変な話し方をさせられていますがスネイブは普通の英語を話しています。年も30代です。スネイプ先生が好きな人は、原書で本物の彼に会ってください。
・「読んでよかった。寝不足だけど。」
ダンブルドアの遺志を全うするために、Harry、Ron、Hermioneの三人はVoldemortの追手から身を隠し、Horcruxを追い求めます。17歳にしては重すぎる使命を追った三人が、ところどころに幼さを残しながらも、力を合わせて窮地を脱していきます。
一つ困難を乗り越えホッとさせたかと思うと、すぐ次の困難が!!、とページを繰る手をなかなか止められませんでした。いままで張られていた伏線や人物の過去が、解き明かされていく興奮もあり、また新たな謎の出現もあり、寝不足必至です。
第5巻、第6巻と続いてきた暗い展開から、はじめは読むのをためらっていたのですが、読み終わってみると、さわやかな、満ち足りた気持ちで本を閉じることができました。
登場人物が生きているような成長を感じさせるのも本作の魅力ですが、私はNevilleの男っぷりに一番心を動かされました。鈍くさくて、すこし気の弱かった男の子が、頼もしい青年に成長しています。
本作、読んでよかったです。
・「ローリング女史の仕掛けに参った」
読んだ人は、これから読む人のためにあまりストーリーをばらすのは、その人の楽しみを奪うことになるのでしてはいけないと思っています。さて、読むのを止めるのが難しいほど、この本は面白い。わくわく、どきどき、させてくれます。ある一章では、あまりに先を読むのが怖くて、1ページ読む毎に本を置いて、体を動かしたり、お茶を飲んだりして、次を読む元気を出さないと読み進めないほどでありました。とにかく、ローリング女史の仕掛けは、ここまで細かかったのかと感心するほどです。ここまで整合性をとらなくても、よかったのではとまで思わせます。読後感は、人によっては悲しみを強く感じるでしょうし、また人によっては平和な気分にさせてくれるでしょう。とにかく、大団円という言葉が、ぴったりとする終わり方です。ローリング女史には、何年も楽しませてくれて、ありがとうと言いたいですね。英語のことで、ひるんでいる方もいるかも知れませんが、敢えて言い切りますが、挑戦しがいは絶対あります。英語力だけでなく、小説を読む楽しみを知ることができるでしょう。一冊読んだ経験は、もっと高度な小説を読む力をきっと授けてくれるでしょう。私の場合、以前のポッターを読んだお陰で、カポーティ、チャンドラー、ハメットなどを、読むことができるようになりました。読むための参考書も後数ヶ月待てば、出てくるでしょうから、それを待って始めるのもよいでしょう。原書で読むのは、決して思っているより難しいことではないと思ってください。日本語の小説でも意外と内容を理解しないで読んでいることが多いのですから。
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