ロード・オブ・ザ・リング ― スペシャル・エクステンデッド・エディション (詳細)
ピーター・ジャクソン(監督), イライジャ・ウッド(俳優), イアン・マッケラン(俳優), リヴ・タイラー(俳優), ヴィゴ・モーテンセン(俳優), ショーン・アスティン(俳優), ケイト・ブランシェット(俳優), ジョン・リス=ディヴィス(俳優), ビリー・ボイド(俳優), J.R.Rトールキン(原著)
「王の帰還を観るまえに!」「映画史上に燦然と輝くであろう名作を、圧倒的なボリュームで!」「大満足!納得のボリューム!」「完全にマニア向けですが(笑)」「隠し映像!」
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 スペシャル・エクステンデッド・エディション (詳細)
ピーター・ジャクソン(監督), イライジャ・ウッド(俳優), イアン・マッケラン(俳優), リヴ・タイラー(俳優), ヴィゴ・モーテンセン(俳優), ショーン・アスティン(俳優), J.R.Rトールキン(原著), フラン・ウォルシュ(脚本), フィリッパ・ボウエン(脚本), ケイト・ブランシェット(俳優), ジョン・リス=ディヴィス(俳優), ビリー・ボイド(俳優), ハワード・ショア(俳優)
「マイ プレシャス」「星5つでは足りません!!」「隠し映像」「もう!本当にPJ監督、ありがとう!!!!」「追加映像の効果は大きいですね」
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション (詳細)
ピーター・ジャクソン(監督), イライジャ・ウッド(俳優), イアン・マッケラン(俳優), リヴ・タイラー(俳優), ヴィゴ・モーテンセン(俳優), ショーン・アスティン(俳優), J.R.Rトールキン(原著), フラン・ウォルシュ(脚本), フィリッパ・ボウエン(脚本)
「S.E.E.三部作を手にする価値は大きい」「隠し映像について」「長く歴史に残るであろう作品」「seeこそ、歴史に残る作品」「確かに未公開シーンが含まれているのは良いことだが」
シービスケット プレミアム・エディション (詳細)
ゲイリー・ロス(監督), トビー・マグワイア(俳優), ジェフ・ブリッジス(俳優), クリス・クーパー(俳優), エリザベス・バンクス(俳優), ウィリアム・H・メイシー(俳優), ローラ・ヒレンブランド(原著)
「力強いメッセージ。」「この疾走感は出色」「とにかく胸が熱くなる!」「実話だからこその説得力!」「馬と人間の織り成すドラマ」
トロイ ディレクターズ・カット (詳細)
ウォルフガング・ペーターゼン(監督), ブラッド・ピット(俳優), エリック・バナ(俳優), オーランド・ブルーム(俳優), ダイアン・クルーガー(俳優), ブライアン・コックス(俳優), ピーター・オトゥール(俳優), ローズ・バーン(俳優), デイヴィッド・ベニオフ(脚本)
「Begin anew, it's all right」「オデッセウスの場面が!」「見ごたえあり。セイント星矢ファンに。」「神話からヒューマンドラマへ」
ミリオンダラー・ベイビー (詳細)
クリント・イーストウッド(監督), ヒラリー・スワンク(俳優), モーガン・フリーマン(俳優), F・X・トゥール(原著), ポール・ハギス(脚本)
「なにか書かずにはいられません」「アカデミー賞、主要4部門受賞は伊達じゃない!!」「モ・クシュラ」「生き方と死に方と」「極上のコラボレーション!」
アイランド (詳細)
マイケル・ベイ(監督), ユアン・マクレガー(俳優), スカーレット・ヨハンソン(俳優), ジャイモン・フンスー(俳優), ショーン・ビーン(俳優), スティーブ・ブシェミ(俳優), マイケル・クラーク・ダンカン(俳優), カスピアン・トレッドウェル=オーウェン(原著)
「マイケル・ベイの近未来アクション大作です!!」「期待以上」「ネタバレ注意」「演技に見とれつつ考える。」「主演の2人がいい、近未来アクション。」
アンダーワールド DTSエクステンデッド・エディション (詳細)
レン・ワイズマン(監督), ケイト・ベッキンセール(俳優), スコット・スピードマン(俳優), マイケル・シーン(俳優), ビル・ナイ(俳優), シェーン・ブローリー(俳優), ケビン・グレヴィオー(俳優), ダニー・マクブライド(脚本)
「ゴシックテイストのサイエンスなアクションのヴァンパイア映画」「より美しくなっています」「美しき世界観に酔う」「ケイトに惚れた」「美しいセリーン」
アンダーワールド2 エボリューション コレクターズ・エディション (詳細)
レン・ワイズマン(監督), ケイト・ベッキンセール(俳優), スコット・スピードマン(俳優), トニー・カラン(俳優), デレク・ジャコビ(俳優), ビル・ナイ(俳優), ダニー・マクブライド(脚本)
「種族のルーツ」「2作目をヒットさせる王道。」「爽快アクションです。」「またやってくれたな」「ひたすらカッコイイ!!」
ナイロビの蜂 (詳細)
フェルナンド・メイレレス(監督), レイフ・ファインズ(俳優), レイチェル・ワイズ(俳優), ダニー・ヒューストン(俳優), ピート・ポスルスウェイト(俳優), ジョン・ル・カレ(原著), ジェフリー・ケイン(脚本)
「傑作!!」「ラストシーンに涙がとまりません・・・」「記憶に残る、上質なミステリ」「先進国の悪知恵」「レイチェル・ワイズ大好き」
X-MEN トリロジーBOX (詳細)
ブライアン・シンガー(監督), ヒュー・ジャックマン(俳優), パトリック・スチュワート(俳優), イアン・マッケラン(俳優), ハル・ベリー(俳優), ファムケ・ヤンセン(俳優), アンナ・パキン(俳優)
「安い!」
ディパーテッド 特別版 (初回限定版) (詳細)
マーティン・スコセッシ(監督), レオナルド・ディカプリオ(俳優), マット・デイモン(俳優), ジャック・ニコルソン(俳優), マーク・ウォールバーグ(俳優), マーティン・シーン(俳優), レイ・ウィンストン(俳優), ウィリアム・モナハン(脚本)
「…とはいえ素晴らしい作品」「恐怖感」「最高の娯楽映画」「スコセッシのギャング映画」「予想以上に楽しめる」
ブラッド・ダイヤモンド 特別版(2枚組) (詳細)
エドワード・ズウィック(監督), レオナルド・ディカプリオ. ジャイモン・フンスー. ジェニファー・コネリー. カギソ・クイパーズ. アーノルド・ボスロー(俳優)
「アフリカを舞台にした映画の決定版!」「自由と家族と真実。」「一度見てください」「見るべき映画であると同時に、娯楽としても楽しめる。」「ワイルドなデカプリオ」
ショート・カッツ (詳細)
ロバート・アルトマン(監督), ジュリアン・ムーア.ティム・ロビンス.ジャック・レモン.ロバート・ダウニー・Jr..アンディ・マクダウェル.マシュー・モディーン.マデリーン・ストー.フランシス・マクドーマンド(俳優)
「待ちわびたDVD化、うれしい」「アルトマンに脱帽です」「祝!発売決定」「アルトマンの、大技、小技、荒技連発」「ロバート・アルトマン最高傑作」
ノーカントリー スペシャル・コレクターズ・エディション (詳細)
ジョエル・コーエン;イーサン・コーエン(監督), トミー・リー・ジョーンズ(俳優), ハビエル・バルデム(俳優), ジョシュ・ブローリン(俳優), ウディ・ハレルソン(俳優), ケリー・マクドナルド(俳優), ギャレット・ディラハント(俳優), テス・ハーパー(俳優)
「トミー・リー・ジョーンズの目線で観なければダメ」「原題は」「時代は変わる」「理由を考えるな」「恐ろしくて不愉快な映画だが……」
つぐない (詳細)
ジョー・ライト(監督), キーラ・ナイトレイ(俳優), ジェームズ・マカヴォイ(俳優), シーアシャ・ローナン(俳優), ロモーラ・ガライ(俳優), ヴァネッサ・レッドグレイヴ(俳優), ブレンダ・ブレッシン(俳優)
「珠玉の英国映画。ゴールデングローブ作品賞は当然とおもいます。」「「映画」を堪能できます。」「贖罪と和解」「言葉の重みを感じる」「衝撃と感動の大河ロマンス」
イースタン・プロミス (詳細)
デヴィッド・クローネンバーグ(監督), ヴィゴ・モーテンセン(俳優), ナオミ・ワッツ(俳優), ヴァンサン・カッセル(俳優)
「切ない、イタい、哀しい、大人の物語」「研ぎ澄まされた感性と知性の結晶と呼べる作品」「現代社会の光と影」「家族の物語」「更に進化しつつある監督!」
JUNO/ジュノ <特別編> (詳細)
ジェイソン・ライトマン(監督), エレン・ペイジ(俳優), マイケル・セラ(俳優), ジェニファー・ガーナー(俳優), ジェイソン・ベイトマン(俳優)
「生意気だけど最後ほのぼのする」「自分で考えて行動する大人なジュノ」「実にセンス良い。」「16歳の妊娠・・のわりに暗くならず軽妙なトークがかなり小粋」「幸福論。」
インディ・ジョーンズ/ クリスタル・スカルの王国 スペシャルコレクターズ・エディション 【2枚組】 (詳細)
スティーブン・スピルバーグ(監督), ハリソン・フォード(俳優), ケイト・ブランシェット(俳優), カレン・アレン(俳優), レイ・ウィンストン(俳優), ジョン・ハート(俳優), ジム・ブロードベント(俳優), シャイア・ラブーフ(俳優), ジョージ・ルーカス(その他), キャスリーン・ケネディ(その他)
「素直にインディに乾杯!」「年を取ってもインディ大活躍!!」「最高!!!の一言!!(ネタバレ少々、マニア向けレビュー少々)」「やっぱり我慢できなかったのね」「伝説のヒーローが帰ってきた!」
ダークナイト 特別版 (詳細)
クリストファー・ノーラン(監督), クリスチャン・ベール(俳優), マイケル・ケイン(俳優), ヒース・レジャー(俳優), ゲーリー・オールドマン(俳優), アーロン・エッカート(俳優)
「最狂」「悪があるから正義が存在するのか、正義があるから悪が存在するのか」「ヒース・レジャー」「既に多くの方が傑作ぶりを伝えていますので簡単に。」「この映画に生きている間に出会えてよかった。」
インクレディブル・ハルク デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) (詳細)
ルイ・レテリエ(監督), エドワード・ノートン(俳優), ティム・ロス(俳優), リヴ・タイラー(俳優)
「この「激しさ」こそ、ハルク!!」「ティムロス最高。本格的怪獣映画。」「う〜ん」「一年後・・・」
● 好きな映画その2
● 2005年 年間 (01‾12月)興行収入ランキング 26‾50
● メモ用【映画】
● 美しき女性たち
● 好きな映画
● 2007年 年間 (01‾12月)興行収入ランキング 21‾40
● 最近見た映画
● 2008年 新春期 (01‾02月)興行収入ランキング +α
● 評価基準 S‾F
●ロード・オブ・ザ・リング ― スペシャル・エクステンデッド・エディション
・「王の帰還を観るまえに!」
これから王の帰還を観ようと思っている方、ぜひ、こちらのスペシャル・エクステッド・エディションを観てください!!劇場版ではカットされている、二つの塔・王の帰還へと続く大事なシーンが収録されています。
そして、一度、吹き替えでも観てみてください。字幕では文字数制限があり、細かいセリフがカットされています。
声のイメージの違い等、気になる点もあるかもしれませんが、日本語吹き替え翻訳はオリジナルのセリフを忠実に表現できています。字幕だけでは分かりづらい言葉も、分かりやすく語ってくれます。ぜひ一度、吹き替えをお勧めします。
・「映画史上に燦然と輝くであろう名作を、圧倒的なボリュームで!」
分かりやすい言い方をすると、「ロードオブザリング」の一作目の長いバージョンです。劇場公開版よりも約30分長いです。
2年前、「指輪物語」が実写映画化した際には、永年潜伏し続けてた原作ファンは、数十年来頭の中で想像するしかなかった「中つ国」の物語が想像通りに、あるいはそれ以上の姿でスクリーンいっぱいに繰り広げられて、もうお祭り騒ぎだったわけです。
ただ、劇場公開ということもあり、どうしてもはしょらざるを得なかったエピソードも多くあったようで(あれだけ長大な作品を3時間に納めたのですから)、若干の寂しさもあったのでした。まあ、これ以上長くしても、劇場公開って形ではムツカシイことは事実でしょう。
そう思っていた矢先に発売されたこのDVD。
原作ファンの中で小さなしこりとなっていた「3時間でも短過ぎる」という思いを補完してあまりある内容だったのでした。とにかく、映画を見てまだまだ「物足りない」という人には、是非是非見て欲しいと思います。
また、この機会に初めて「指輪」に触れるという方には、劇場公開版(コレクターズ・エディションの方)のテンポの良さも捨てがたいのですが、こちらの方が各キャラクターの心理についてより深く表現されていますし、自宅でのんびりと見るにはこちらの方が良いんじゃないでしょうか?
あと、「王の帰還」を見る前の予習という意味合いで購入される方にも、こちらをお勧めします。「王の帰還」へ繋がる伏線などで、劇場公開版には収められていないシーン、台詞等がありますので。
具体的にどんなストーリーなのかとか、どういうシーンが追加になったとかは、ここで書くのも不粋かとも思うので、実際に手に取って確かめて下さい。
映画史上に残って永遠に語り継がれる名作を、圧倒的なボリュームでお楽しみ頂けたら幸いに思います。
・「大満足!納得のボリューム!」
劇場公開版では入らなかった名場面がいっぱいです。このDVDのために音楽も追加されてます。
特にキャラクターのファン的な見所としては、・ボロミア(裂け谷以降全編に渡って出番いっぱい追加されてます)・レゴラス(ロリアンのレンバスのシーンが無邪気)・ギムリ(奥方とのやり取りが可愛い!)
・ガラドリエル(あの笑顔!劇場版で入らなかったのが惜しまれる)・ハルディア(アップ増えてます。第2部でファンになった方は必見)など。本当にカットされたのが惜しいシーンばかりです。
3時間半は確かに長いですが、自家用DVDなんだから無理して一気に見る必要は無いわけですし、自分の見たい所だけor時間のある時におやつでも食べながら
ゆっくり鑑賞するのも良いんじゃないかと。
オーディ!オ・コメンタリーのキャスト編は時間を忘れるほど面白いですよ。イライジャのファンは必聴かも。ホビット役の4人が本当に仲良さそうなのも嬉しい。
特典ディスクなんかは完全にマニア向けですが、この作品に惚れ込んでる人なら全部見て損はしないはず。特にアート部門やCG技術は素晴らしいです。
撮影風景もキャストとスタッフの仲の良さが伺えて楽しくなります。これだけ盛りだくさんの内容なら安いと思います。
・「完全にマニア向けですが(笑)」
劇場公開版では入らなかった名場面がいっぱいです。このDVDのために音楽も追加されてます。
特にキャラクターのファン的な見所としては、・ボロミア(裂け谷以降全編に渡って出番いっぱい追加されてます)・レゴラス(ロリアンのレンバスのシーンが無邪気)・ギムリ(奥方とのやり取りが可愛い!)
・ガラドリエル(あの笑顔!劇場版で入らなかったのが惜しまれる)・ハルディア(アップ増えてます。第2部でファンになった方どうぞ)など。本当にカットされたのが惜しいシーンばかりです。
3時間半は確かに長いですが、自家用DVDなんだから無理して一気に見る必要は無いわけですし、自分の見たい所だけor時間のある時におやつでも食べながら
ゆっくり鑑賞するのも良いんじゃないかと。
オーディオ・コメンタリーのキャスト編は時間を忘れるほど面白いですよ。イライジャのファンは必聴かも。ホビット役の4人が本当に仲良さそうなのも嬉しい。
特典ディスクなんかは完全にマニア向けですが、この作品に惚れ込んでる人なら全部見て損はしないはず。特にアート部門やCG技術は素晴らしいです。
撮影風景もキャストとスタッフの仲の良さが伺えて楽しくなります。これだけ盛りだくさんの内容なら安いと思います。
・「隠し映像!」
この映画の素晴しさは多くの方が語ってくれていますので、隠し映像について書こうと思います。
友人に聞いて初めて知ったのですが、このDVDには3部作全てに隠し映像がついています。(コレクターズ・エディションにもついているかどうかは知りません。)内容はそれぞれ違いますが、出し方は同じです。ディスク1のチャプター集の、一番最後の章にカーソルを合わせ、さらに下に1つ移動させます。すると画面の一番下に指輪マークが現れます。そして決定ボタンを押すと隠し映像が始まります。内容は、エルロンドの館での会議のパロディーです。下ネタ満載でお下品な内容になっています。ばかばかしくて面白いです。かなりばかばかしい状況なのに本編と同じように真剣に演技しているキャストがまたおかしいです。原作のイメージを壊したくない方は見ない方が良いかも知れません。
私は原作のファンですが、中つ国や登場人物達のイメージがぴったりで驚きました。この映画に関わった全ての人が誠心誠意自分の仕事に取り組んで、100%以上の力を発揮出来たという感じがします。3人寄れば・・・、矢は3本なら・・・といった感じ。単純な冒険もの、空想物語ではなく、1つの世界の1つの歴史のようです。だからぜひ、劇場での上映時間の制限のせいでやむなくカットした場面がちゃんと入ったこのエクステンデッド版を観てみて下さい。こんなにすてきな映画をリアルタイムで観ることが出来て本当に幸せです。結局レビューも書いてしまいました・・
●ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 スペシャル・エクステンデッド・エディション
・「マイ プレシャス」
とにかく見たかったシーンがちゃんとある。エルフの綯った縄の威力(きつく結ばれてびくともしないが役割を終えるとするする解ける)、エントの水を飲んだホビットの伸長、ホビット庄長窪印のパイプ草の発見、ロードショー本編が若干説教くさくなったいたのを補う中つ国の不思議魅力満載。エオウィンがアラゴルンの歳を聞いて驚くスープのシーンには舌を巻いた。シルマリリオンの時代に遡る中つ国の歴史的背景を実感させる貴重なシーンだ。
ファラミアとデネソールの確執のシーンでは、父の愛を切望するあまり兄ボロミアのなし遂げられなかったことに挑むファラミアの気持ちに感情移入しやすくなる。高潔なファラミアの人間的なコンプレックスにフォーカスしたことには賛否両論あるが、指輪の力の前では醜い面を曝してしまうことを強調するのによかった。
ディレクターズカットに散々な評判が多いが、これこそ完全版。「旅の仲間」のExtended Editionに引き続きマイプレシャスになった。
今回もまた、キャストの解説がいい。「ちっ。このシーン撮り直してぇ。」「ここ好きなシーン!」とか聞いているだけで楽しい。特にミランダはエオウィンなりきり。ピーターに乗馬を止められたことを恨みがましく語っている。ハードな撮影の裏話もさりげなく公開される。ワーグのシーンではヴィゴの両足のつま先を骨折しながら走り回っていたとか。オーランドも肋骨を折っていたとか。
キャストの解説では、「登場人物の善も悪も一人の人間の中にある」というショーン・アスティンの言葉に納得。そして、愛する人の死後も一人で生きていくアルウェンの寂しさを思いやるイライジャは、なんていい奴なんだろう。全体が素晴らしいチームだったことを実感させられる。
・「星5つでは足りません!!」
旅の仲間、二つの塔とも、両バージョン買ってしまいました!!始めは、コレクターズ(劇場版)の方しか持っていなかったのですが、先日王の帰還を先行上映で観てきて、やはりSEEも欲しくなってしまい、購入しました。これから王の帰還を観る方、ぜひ旅の仲間と二つの塔をSEEで観てから王の帰還を観ることをお勧めします!!!
王の帰還へ続く、大事なシーンが収録されています。特に、ボロミアとファラミア、そしてデネソール(二人の父。劇場版では王の帰還で初めて登場します)のからみは必見です。どうしてこのシーンをカットしたのか?このシーンを観たのと観ないのとでは、切なさが全然違います。
そして、ゴラムが好む食べ物のお話や、サムがもらったエルフのロープの話、メリー&ピピンとエントの楽しいエピソード、エオウィンの告白、そして!なんとアラゴルンって○○歳だった!などなど・・・大事なシーンがいっぱいです!原作を読んでいない方はぜひ、こちらを見てください!
私は、SEEを観たうえで、再度王の帰還を見にいくつもりです。きっと前回よりも感動の深さが違うでしょう。
・「隠し映像」
この映画、この4枚組のDVDの素晴らしさは多くの方が語ってくれていますので、隠し映像について書こうと思います。
3部作全てに(コレクターズエディションについているかどうかは分かりません)隠し映像が付いているのをご存じでしたか?私はDVDを購入してからずいぶん経つのに知りませんでした。友人に教わらなかったらずっと気付かないところでした。出し方は、ディスク1のチャプター集の一番最後の章を指します。それからさらに下に1つ移動すると画面の下の方に指輪マークが現れます。そうしたら決定を押すと隠し映像が始まります。3部作全て違う感じの映像になっていて、この第2部二つの塔は映画の授賞式の様子です。CGキャラクターの部門(?)でゴラムが受賞したそうで、ゴラム役のアンディ・サ-キスがトロフィーを受け取るのですがゴラムが乱入し・・・と面白い映像になっています。ぜひ見てみて下さいね(^^)!
・「もう!本当にPJ監督、ありがとう!!!!」
絶対に出ると信じてました!しかも未公開シーンが40分も追加され214分もの長さ!私としては、もっと長くても良かったと思いますが・・・原作を読んだ私にとって劇場版では、あまりにも大事なシーンがカットされてたけど、しょうがないかな~なんて思ったけど(ただでさえ上映時間が長かったから)、前回の「旅の仲間」でもSEEが出たので今回も絶対に出るだろうと心から信じてました。前にPJ監督のインタビューで「二つの塔/SEE」には、もう少しフロドとサムとスメアゴルの状況を追加する、ピピン&メリーと木の髭(エント人)とのやりとりを追加するなんて事が載ってました。私は、特にピピン&メリーと木の髭とのやりとりが好きで(原作の方で)木の髭から心も身体も体力が蘇る水を御馳走になって二人の身長が少し伸びて大変喜ぶシーンがあるのですが 今回の「二つの塔/SEE」でも未公開追加シーンに入れるかもしれないとインタビューでコメントした時、私は嬉しくて「二つの塔/SEE」の発売が何時なのか本当に楽しみにしてました。
前回の「旅の仲間/SEE」も重要な未公開映像が入って劇場版より更に解り易い内容だったので今回の「二つの塔/SEE」も絶対に期待を裏切らない出来になっている事は間違いなし!!
その他の特典ディスク2枚も前回に引き続きビックリするような裏話やスタッフ&キャストの苦労話等がギッシリと詰まっているだろう。
・「追加映像の効果は大きいですね」
この”スペシャル・エクステンデッド・エディション”の最大の特徴と言えば「未公開シーン43分追加」ですね。
劇場公開バージョンは語りの部分より戦闘シーンが多いイメージで、スピード感や迫力はあるもののもう少し細かな会話シーン、心理描写があってもいいのではないか?と思う点がありました。
原作を知っている者であれば、少々細かな事が省かれていても自分の原作に基づく知識で補う事はできますが、原作を全く知らない人には物語の展開についていくのが大変な部分もあったと思います。
その点、今回43分の追加シーンによって人物の心情描写や次回に向けての伏線、一つ一つのシーン同士を繋ぐ細かなエピソードなどが多く盛り込まれた結果、よりすんなりと物語に入り込める作品に仕上がりました。
特典ディスクが2枚付いており、製作の舞台裏を知ることができるお楽しみも充実しています。ただ、7時間を越える映像のため「全部見るのはちょっと……」という方のために幾つか候補を挙げたいと思います。
特典ディスク1 J・R・R・トールキン~中つ国の起源 (著者の物語を書いた経緯や背景など) 原作から脚本へ~物語の発見
(ストーリーの取捨選択&追加、登場人物の性格の変更の理由など) ゴラム-スメアゴル (CGと実写の合成、アンディー・サーキス版ゴラム&スメアゴルの創造など)
特典ディスク2 視覚効果-Wetaデジタルの仕事 (戦闘シーンの創造、エージェントへの人工知能搭載など) 編集作業:物語を洗練する
(シーンの選別、追加撮影など)
大体、この5つのコンテンツでしょうか。それでもおよそ2時間20分ありますね。(第3部”王の帰還”のシーンも幾つか見ることができます)
劇場公開バージョンより更にパワーアップしたこの”スペシャル・エクステンデッド・エディション”。内容、質ともに充実しており第3部がますます楽しみになりました。
●ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション
・「S.E.E.三部作を手にする価値は大きい」
遂にロード・オブ・ザ・リング・トリロジーが完結してしまった。(敢えて「しまった」と書きたい…)私同様にある種の虚脱感と寂寥感を感じているファンも多いのではなかろうか?前二作は一度ずつ劇場で観たのみだったが、流石にこの第三作は名残惜しく二度足を運んでしまった…。こうしてS.E.E.が三本とも棚に並んだのを眺めるのも実に感慨深い。
元々原作のファンだった自分からすれば「何故あのシーンが無い!」と声高に叫びたい部分も数多いのだが、先ずは映画化不可能と云われたこの三部作を見事に完成させたP.J.他多くのスタッフに対して心から労を労いたい。何かと比較されるS.W.シリーズが所謂「原作」を持たないのに対し、トールキンが書き上げ数多に知られる長大な原著を、制約の多い映画と云う枠の中に押し込む事の大変さは計り知れない。確かに削除や改変させたストーリーに対して粗を探し始めれば枚挙に暇無かろうが、オリジナル通りに映画化する事を試みればそれこそ完成させる事自体が不可能だったに違いない。
それでもこのS.E.E.の登場により劇場公開時に時間的制約からカットされた多くの重要なシーンが追加・変更され、我々ファンのフラストレーションが少しでも解放されたのは有り難い。DVD化に際し製作者達の作品に対する愛情溢れる様子や執念の一端を垣間見る事の出来る特典映像の数々も一見の価値がある。勿論お約束のイースター・エッグ(隠し映像)も楽しく大笑いさせて頂いた。そんな意味でもこのS.E.E.の存在価値は大きい。
最後に一言。ストーリー上のとても重要な部分であるため、せめてファラミア&エオウィンの療養所での絡みと、もう一つの「王の帰還」=セオデンの埋葬だけは収録して欲しかったと思う。それでもこの素晴らしいS.E.E.三部作を手にする価値は十二分にあるだろう。掛け値無しにお奨めです。
・「隠し映像について」
素晴らしいの一言です。徹底的なこだわりと様々な才能と血と汗と涙がなせる技だなあと思います。製作に関わった方々が口をそろえて“今までで一番素晴らしい仕事だった”というのも納得です。ただ楽しかったというのではなく一致団結して全力を出し切った充実感を言っているのだと思います。そんな製作の様子がおさめられている特典映像disc3,4を見れば良く分かります。あんな仕事ができたら、役者として美術スタッフとしてスタントマンとして・・・本望でしょうね。
レビューはこのくらいにして隠し映像を紹介したいと思います。ロードオブザリング3部作それぞれのDVD(コレクターズエディションについているかどうかは確認していません)に隠し映像がついているのをご存じでしたか?気付かないと一生そのままなので紹介したいと思います。出し方は3部作全部同じで、ディスク1のシーンセレクションの中にあります。シーンに番号がふってあると思いますが、一番最後の番号にカーソルを合わせ、さらに下に1つ移動させます。そうすると画面の一番下に指輪のマークが出ます。そうしたら決定ボタンです。どの隠し映像もお笑い系で、1のエルロンド会議のパロディーが一番手が混んでいる感じがしました。3はドッキリで、ドイツ人記者になりすましたドミニク・モナハン(メリー役)が衛生中継でイライジャ・ウッド(フロド役)にインタビューするというものです。ちょっとおかしな記者に愛想笑いをしたり戸惑ったり爆笑したり、ちょっとしたみのもです。まだ見てない方はぜひ見てみて下さいね♪
・「長く歴史に残るであろう作品」
個人的に特に気持ちが高揚したシーンは・・・・ローハンに救援を求める灯台が次々と灯ってゆく・セオデンが絶望的な戦いを前に戦士たちを鼓舞する・滅びの山でサムがフロドを励まし背負う・仲間を振り返り「フロドのために」と言って黒門へと駆けるアラゴルンなどです。感情に強く訴えかける凄い映画を作った人々に感謝します。原作も大好きですが、映画も大好きです。総合芸術としての映画を限界まで追求した名作として後々まで語り継がれることでしょう。
追伸原作を読んだ人も多いし、映画を見て感じることは人それぞれだから褒めようが貶そうが自由ですが、映画を見た他者を貶めることで批評をしようとする態度には疑問を感じます。
・「seeこそ、歴史に残る作品」
SEEこそ、映画史上に残っていく作品だと思います。登場人物の細かな描写が描かれ、劇場版では見られなかった様々なエピソードが盛り込まれるであろうSEE版こそ三部作の終着点にふさわしいと言えるでしょう。劇場版に入れたくても、時間の関係でカットされてしまったシーンを復活できるロング・バージョンは、何より、P・J監督や、スタッフ・キャストの思いのたけがこもっていると思います。
噂ではSEEは49分も追加されるそうです。となると追加されるのは、あのシーン・このシーンと想像が駆け巡りますが、私はエオウィンとファラミアのシーンはもちろんですが、指輪の仲間たちが故国に帰って行く別れのシーンが見たいです。エオウィンとメリーの別れ、そしてアラゴルンとホビット達の別れ。
沈む夕日の中、去って行くホビット達を見送るアラゴルン。ぜひ追加して欲しいです。原作を読まれた方はお分かりですよね。
・「確かに未公開シーンが含まれているのは良いことだが」
「分からない部分が分かった」というだけの場面も、無きにしもあらず、とも思いました。
しかし、完璧はありえません。重箱の隅を突付いて出てくるマイナス点はその程度で、それによって5つ星から格下げようとはまったく思いません。まさに映画史上に燦然と輝く映画、これぞ映画の中の映画です。
ところで、スピルバーグやルーカスは、さぞかし心の底では悔しがり、「嫉妬」に近い感情を持ったのではないかと思います。人間ですから、同じ映画監督として、そうであっても当然の感情として理解できます。ファンタジー大好き監督にとっては、「やりたい事を全部やられてしまった、残念!」といったところでしょう。
・「力強いメッセージ。」
この映画の登場人物はみんな「挫折と失敗」を味わっています。でも人生は「やりなおせる」。調教師のスミスが、射殺寸前の馬を救って言います。「命あるものをちょっとやそっとの怪我で殺すことはない」。この映画は単なるサクセスストーリーではなく、再生の物語です。
誰にも弱点があります。それをいかに克服するか、いかに諦めないか。この映画からは力強いメッセージが伝わってきます。良作です。
一つ残念なのは、映画中では華やかな騎手ウルフが、実際は糖尿病を患っていたことが触れられなかったこと。彼もまた弱点を隠して、人生と戦っていた人間です。だからこそポラードと固い友情を結んでいたのでしょう。アメリカでは本作のDVD販売が好調だそうですが、ぜひ手元に置きたい作品です。
・「この疾走感は出色」
伝説の競走馬の物語、『シービスケット』を見た。シービスケットが出てくるまでの展開の速さと人物描写の浅さで、途中集中できずうっかり寝てしまうところだった。もっとも、主たる登場人物である男3人の性格と背負っている歴史、そして時代背景を解説するにはあれぐらいの描写は最低でも必要だっただろうし、逆にあれ以上詳しく説明していた
ら、それだけで2時間ぐらい使ってしまったかもしれない。
確かに前半部の退屈さはこの映画の欠点かもしれないが、後半部分のシービスケットの活躍で大いに盛り上がることを思えば、ご馳走前の労働という程度のものだ。シービスケットとジョッキーであるレッドの活躍と挫折そして復活は、ありきたりではあるけれども感動的なものだっ
た。マッチレースのゴールの瞬間は歓声を上げたくなった。陽気な外国人なら拍手喝さいしていたことだろう。 馬はしゃべらない、嘆かない、愚痴らない、誇らない。あたりまえだ。しかし、意志に基づいた行動がある。ここに健気さを見るのである。馬にしてみれば本当は人間を背中に乗せて走るのなんかごめんこう
むりたいのかもしれない。のんびりと草を食べて、家族と一緒に暮らすのが最高だと思っているかもしれない。しかし、競走馬として育てられた彼らは、愚痴らずひたすらレース場を疾走する。その姿は人間の欲望と快楽のために育てられた奴隷的存在ではすでになく、「人格」をもった動物として圧倒的な存在感を見せるのだ。その姿を見たとき私たち
は、マイケルジョーダンやタイガーウッズの活躍に敬意をもって接するのと同じような視点に立つのだ。決して一段低い動物ではない。 誰にでも一度や二度の失敗はある、といったこの映画の陳腐なテーマは措いておき、まず馬の疾走感を大いに体感できるという点、そして最後にじわじわっと湧き上がってくる静かな感動を味わうことができると
いう点で、この映画は見る価値があると思う。
・「とにかく胸が熱くなる!」
馬の映画というのは色々見たけどこれほど胸が熱くなった作品にはなかなかお目にかかれない。大抵馬の出てくる映画というとやはり馬はあくまで脇役だけどシービスケットはやっぱりこの映画の中のレッドと並ぶ主役でした。私自身も競走馬(の卵)に乗っていた事がありレースの映像の時には思わず拳を握り締め足に力が入ってしまうぐらいジョッキーの
目線のレースというのが楽しいものにしてくれました。激しい競り合いをしてゴールを駆け抜けたときは思わず拍手してしまった人もいたぐらいです。ぜひぜひお勧めします。
・「実話だからこその説得力!」
レースのシーンの馬のきれいなこと、そして馬と騎手との一体となってレースに挑む姿には身震いさえするほどです。 前半のゆったりと流れる展開も後半への布石になってると思います。 トビーはすごい俳優ですね。スパイダーマンのときとはまったくの別人になってました。
この映画は感動映画ではなくて、スポーツ観戦で好きなチームが勝った時の喜び感動を味あわせてくれる映画のように思いました。 面白いです!そして、一つ一つの言葉がとても素敵です。 夢は叶うもの、かなえるもの…。世の中はつまらない…。いろいろなことを思っている人全ての人にオススメです。ぜひ観てください!
・「馬と人間の織り成すドラマ」
競馬というのは、馬だけでも、人間だけでも成り立たないドラマを持っていると思う。
挫折し、大きな悲しみを背負い、喪失感を抱えながら、それでも生きなければならなかった3人の男と1頭の馬のこの物語は、実話を題材にしているだけあって骨太でドラマティックだ。
それぞれがなくてはならない存在となっていく過程、3人の男たちによって才能を引き出されたシービスケットが、今度はアメリカ中の人々の心の支えとなっていく様は感動的だ。
個人的には、主人公の旗手のライバルであり友人であるウルフの言葉、様に涙した。
競馬の魅力も充分、映画の中で見ることができる。
馬好きな人には、たまらない映画だと思う。
・「Begin anew, it's all right」
音楽と編集が変わり、セリフと場面が増えて、劇場公開版とはかなり違う印象の映画になっています。戦に大義も正義も作法もない、勝っても負けても人は死ぬ、生き残った者が勝ち。とでも言いたげな演出と展開は、さすが1941年生まれのドイツ人ヴォルフガング・ペーターゼン「監督編集版」といったところでしょうか。
それにしても、あの取り留めもなく膨大なトロイア戦争神話と『イリアス』を、よくぞここまで換骨奪胎してまとめ上げた脚本には感心します。最近は小説や映画プロデューサー業にも進出、成功をおさめているデヴィッド・ベニオフの出世作と言っていいでしょう。他の作品からもキャラクター設定の上手い作家であることが窺えますが、本編で秀逸なのはブラッド・ピット演じるアキレス。原典の血気盛んな若造王子が人生に疲れた感さえ漂わせる若くない傭兵に姿を変えての登場には、初めて見た時はのけぞるほど驚きましたが。悪くないですね、こういうアキレスも。『イリアス』第9歌のあのボヤキもこの人が言うと説得力ありそう。それらしき場面もありましたね。こちらもそれなりに年齢を重ねているせいか、最後のセリフなど特に身につまされます。
世に知られた古典名作にこういった改変を加えることに賛否両論あるのは当然ですが、「これはこれ」と思って観れば、けっこうイイ線いってると思いますよ。ちょっと長いけど。
・「オデッセウスの場面が!」
以前のバージョン(と言うのでしょうか)では色々なサイトで見られたカットにあったオデ様のシーンがあまり入ってなかったのでがっかりでしたが、今回はもう少し増えるのでそれだけが楽しみでございますv
・「見ごたえあり。セイント星矢ファンに。」
史劇というよりも美形ブラピのリアルセイント星矢という感じでかっこよかったです。グラデイエーターとかとは違う見方する作品でしょう。
・「神話からヒューマンドラマへ」
ホメロスの叙事詩「イリアス(トロイの旧名)」「オデュッセイア」は神話ですが、ウォルフガング・ペーターゼン監督は、この神話を人間だけが出てくる悲恋ドラマとして描きました。「トリスタンとイゾルデ」風に言えば、題名は「アキレウスとブリュセイス」となるでしょう。19世紀末、シューリーマンがトロイ遺跡の発掘に成功し、叙事詩は神話ではなく、紀元前1,200年くらいに実際にあった話だと主張しました。ロマンある論争です。しかし、映画のストーリーは、この叙事詩やアイスキュロス著「アガメムノン」等とも異なっており、映画的創作であるため、歴史の好きな人から見れば「これはイカン」となるでしょう。
・「なにか書かずにはいられません」
まだ日本で公開されてからそれほど時間が経っていませんが、もうすでに歴史的な名画のひとつになっていますね。脚本、台詞、演技、演出、音楽、全てに無駄がなく、シンプルにストレートに見るものの心を捉えます。これを見ないで人生を終わるのは、非常に損をしていると思わせる傑作です。数千円と2時間をこの映画にささげて向き合ってください。見た人によって、いろいろな感想があるとは思いますが、僕は、イーストウッドが言うようにラブストーリーだと思いました。社会的、宗教的、倫理的面からもこの作品を語ることは出来ますが、ここまで心を動揺させ、一番心の奥底に届き、感情を混乱させるのは、ラブストーリーとしての力強さの部分です。なんでこんなフィクションのお話に、我々はうろたえるのでしょう。まったく、なんてものを作ってくれたんだろう、イーストウッド。主演のヒラリースワンクの可愛らしさもすばらしい。見た人全員が彼女に恋をするんじゃないですかね。
・「アカデミー賞、主要4部門受賞は伊達じゃない!!」
スクラップが時おり見せる静かなユーモア。そして、純粋なデンジャー君の存在もポジティブで、サイドストーリーのようなアクセントになっている。もちろん、映画の中心になるのは、女性ボクシングチャンプをめざすマギーのファイトシーンとフランキーとマギーの擬似父娘関係です。娘と音信不通のフランキーは、マギーという娘を得、父親を亡くし、身勝手な家族を持つマギーも、フランキーの中に自分の父の姿を重ね合わせる。そこに流れる愛情は、本物の家族よりも強い。フランクはマギーに、ゲール語(アイルランド語)の「モ・クシュラ」というリングネーム(?)を贈ります。その意味は映画の最後に明かされますが、この言葉の意味が分かった時、フランキーのマギーに対する気持ちが理解でき、ラストが意味深いものになります。
モーガン・フリーマンがアカデミー助演男優賞を獲っていますが、彼の演じるスクラップの存在は大きい。フランキーに影のように寄り添い、片時も離れようとしない。スクラップは、フランキーにとって自分の分身のような存在だ。人づきあいのあまりよくないフランキーに代わって、周囲との緩衝材になっている。互いに直接何かを言い合うわけではない。でも、あえて言葉にせずとも、互いに気心は通じている。意地っ張りのフランキーがいずれ受け入れることを先回りして受け入れ、準備を整えるのがスクラップの役目。フランキーの「心の声」の代弁者になっている。これが映画の最後に生きてくる。
・「モ・クシュラ」
クリント・イーストウッドの問いかけはいつも重い。そして不愉快だ。なぜなら、その問いに答えがないからだ。人生にIF,もしもがないように、これが答えだ、という選択肢も存在しない。マギーに対してフランキーが行ったことが正しかったのか、それで、マギーが幸せなのか、それはわからない。ふたりの気持ちがわかるから、とても重く、不愉快で、切ない。
‘モ・クシュラ’の意味をフランキーがマギーに告げる場面の直後、画面がにじんで見えなくなった。
・「生き方と死に方と」
半分スポ根的な作品を想像していたけど、とんでもない。死生観というと大袈裟だけど、「一生懸命生きること」は「一生懸命死ぬこと」でもあることを考えさせられた。(自殺って言う意味じゃなくね!) とにかく今おかれている状況は人それぞれ違うだろうけど、何かしら感じさせてくれる作品だと思います。久々に「ん~~。良い!!!」と思える作品でした。心が静かにだけど大きく揺り動かされました。
・「極上のコラボレーション!」
女性ボクサー、マギー、老トレーナー、フランキー、そして、雑役夫、スクラップの3人が織りなす極上の作品です。マギーがボクサーとして才能を開花させ、やがてタイトルマッチを迎えるまでは、いたってシンプルなストーリーですが、作品の世界に引き込まれました。 まず、モーガン・フリーマン演じるスクラップのナレーションが実に効果的ですね。このナレーションでアカデミー賞を受賞したのでしょうか。ヒラリー・スワンクは、役に成り切っていました。ボクサーと紹介されても違和感ないですね。 そして、イーストウッドは、随分、年を取ったものです。彼の若い頃を思い出すと、少し寂しい気もしますが、こんな素晴らしい作品を生み出すのですから、やはりタフですね。 タイトルマッチの結果は、実に悲しいものです。ここから、マギーとフランキーの求めていた、家族愛に収束し、ゲール語の「モ・クシュラ」という言葉に行き着きます。(意味は、作品の中でフランキーから直接聞いてください。) エンターテイメントとしても傑作ですが、多くのことを考えさせられる見事な作品だと思います。
・「マイケル・ベイの近未来アクション大作です!!」
いやー、公開当時は大した作品でなさそうだったのでパスしてました。が、今回発売のDVDでチェックしてみると、何て素晴らしい作品なのかと感動しました!!おそらくユアン・マクレガーとしては、某SWの役柄よりもはまっているように思います。マイケル・ベイの妥協しないアクションの凄さ、凄まじさはもう超人的です。観ないと損ですヨ!!また、登場人物に全く無駄がありません。それぞれがとても個性的に描かれています。特にヒロイン”スカーレット・ヨハンソン”の魅力に釘付けになりました。ストーリーも似たような作品の中では最高ではないでしょうか。現代のクローン技術への警告であり、まさかと思われる人間のクローン再生が近未来にはモラルを越えて実現してしまう恐怖が描かれています。クローン研究者はこの作品を観て、肝に据えるべきでしょうね。作品のカラーもひとつのトーンで統一され、映像の美しさは芸術的でもありました。オープニングは、何だか名作ブレード・ランナーのエンディングとリンクしているような雰囲気でよかったと思います。そして何よりこの手の作品が暗く終わるのに対して、本作はハッピーエンドです。明るい未来の希望も感じることができ、後味もよい作品でした。ボクの中では、SW3を越える05年度最高傑作に選出します!!
・「期待以上」
始めはユアン目的で買いましたが、面白い!!!飽きずに何回も見ています。クロ-ンという内容からしてよくある感じかなと思っていたら、意外に良かったです。まあ、「ありえない」事や矛盾・疑問点は確かにあるが、それはこの映画に限った事ではないはず。そんなの気にしてたら今時のアクション映画は見ていられないと思う。クロ-ンの存在が世間に明らかになった後の混乱と行き先を見てみたいが、最後のクロ-ン達の様子と音楽がなんだかとてもすがすがしくて気持ちよかったから、あれでいいのかも・・・。それにしても、ユアンファンにはたまらないです。だって同時に二人のユアンが見られるから。主役の二人に対していろいろな声があるが、果たしてほかの人で、あの雰囲気を作れただろうか?
・「ネタバレ注意」
最初はSFぽい感じで始まります。ただ、展開が早すぎるというのか、種明かしが早すぎます。あとはただのアクション映画ですが、これもやや前半を意識してか、中途半端です。結局SF+アクションなんだけど、いいとこ取りというよりやや中途半端です。それでもおもしろいのはSF部分の設定というか、セット、画像のすばらしさですね。あとマクレガーの俳優としての魅力も大きいと思います。個人的には、ささっとネタバレをしないで、もっと引っ張って欲しかったし、施設からの脱出シーンももっと凝って欲しかったです。不自然なくらいセキュリティがあまく、はっきり言って、脱出過程で警備がいなさすぎ、おかしいです。あれじゃ、外部からの侵入者はどうやって防ぐの、治安の悪いアメリカで、おかしすぎです。じゃあみる価値はないかというとそんなことはありません。最初はぐっと引きつけられるし、最後の方も、手に汗を握る展開です。
・「演技に見とれつつ考える。」
「もし、自分の知らない所で、もう一人の自分が存在し、自分と同じように呼吸し、生活をし、感情をもっていたら...(多分、一覧双生児の双子よりもリアルだと思う。)」
物語は、ある(疑問を持たない筈の)クローンの「なぜ?」から始まる。自分の好みに関する、たわいもない「なぜ?」から彼は驚愕の事実=自分の存在意義、そして、自分は何者か?を知ってしまう。純粋に「生きたい」と思う願いが、彼らにとっては難しい環境。ここから彼らの逃避行が始まる。彼らを待っている「アイランド」とは?
こういった内容のストーリーは昔からありがちなので、盗作疑惑をもたれているが、大作だけあって大掛かりなアクションは楽しめたし、演技派の俳優さんたちの表情の動きも楽しめました。
ユアン・マクレガーの、施設で暮らしている時や、人に接している時の無邪気さを含んだ眼差しが印象的でした。ユアン演じるもう一人の経歴(スコットランド出身、若い頃結構はじけていた事)が本人と重なっているかな?というところもあり、こういった設定にも共感しました。
医師であり経営者を演じるショーン・ビーンの、優しくて刺す様な雰囲気と、ストイックさがにじみ出る、黒のすらりとした服も見所の一つ!です。
・「主演の2人がいい、近未来アクション。」
アメリカでも日本でもいまいちヒットしなかった今作。しかし、自分は映画館で観ておいて良かったと思いました。マイケル・ベイの作品はあまり好きではなかったのですが主演の2人がいいので、期待もせず観たのですが意外と楽しめました。最初の方は少しテンポが遅いなと感じたのですが、2人が逃げ出す所から、スリリングな展開になっていって楽しいです。空を飛ぶバイクがかっこよくこのアクションシーンは凄く迫力がありマイケル・ベイらしいなと思いました。
ユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンの演技も良く、脇役陣もいいです。最後は少し感動してしまいました。これはおすすめのアクション大作です。
・「ゴシックテイストのサイエンスなアクションのヴァンパイア映画」
ケイトのハマリ役ぶりは言う事無しなので、置いておくとして…
ヴァンパイア映画、私は嫌いです。だって、余りに宗教色強かったり、意味不明の強さだったり、倒す方法が古典的な方法ばかりだったりと、(私の見た範囲でですが)面白かった試しが無いです。
この映画、難点は他の方のご指摘通りなので、しつこくは書きません。
私が声を大にして言いたいこの映画の長所は雰囲気が何にも増して良いという点です。夜の眷属(ヴァンパイア・狼男)の戦いの話なので、夜のシーンばかりです。必然的に黒が基調となるので全体にダーク。しかし、そのお陰で随所の白い物が際立って、「美しい」。例えば、主人公の顔、街灯、白いシャツ、白い壁等々。何よりも空に浮かぶ満月の美しさは絶品です。
そして、注目すべきなのは、純粋に吸血鬼映画となっている部分です。余計な解釈を加えて雰囲気を損なう事をしていません。吸血鬼と狼男が現代まで生き続けたら、きっとこうなっただろうと感じさせる見せ方です。現代文化と彼らの戦い方を違和感無く融合している点でも評価大です。
駄作なんだろうなぁとばかり思ってずっと観ずにいました。ですが、観てびっくり。傑作と呼べるだけの美しき構成を持っています。
幾つもの難点をも覆すだけの魅力が全編を通して、感じられます。そこで計算してみたところ、長所−難点=充分に☆5つ分となりました。
・「より美しくなっています」
~映像と音響が違う!というふれこみのリマスター版。確かにそれぞれ一皮むけた印象です。劇場公開時にカットされていたシーンも追加され、話の流れがさらに滑らかになっています。しかし、スタンダード版と併せてこっちも買わされてしまうというファン泣かせの企画には違いありません。おもしろかったのはおまけのTVスペシャルとして製作された狼男と吸血鬼~~伝説で、時々挿入される本編がかえって嘘くさく感じられる(あまりに美しすぎて)程で、こういうのって本当にあったのかなと思わせるテクニックは立派です。ケイトのファンなら買いです。~
・「美しき世界観に酔う」
DTS−ESの最高仕様の音質,追加シーン,特典ディスクあり。迷わずこのバージョンを購入した。映像美・世界観は予想以上。 特典として収録されるドキュメンタリーも楽しめた。世界各国のヴァンパイアの歴史や言い伝えについても真面目に解説してくれる。「エボリューション」を観る前に観ておくと,アンダーワールドの世界観により浸れると思う。 より深くより長く酔いしれていたい人へ,迷わずこのバージョンを。
・「ケイトに惚れた」
パールハーバーの時はきれいな女優さんだなぁ位しか思わなかったけど、この映画を見て完全に惚れました!(かなり古いけど)CROWとか好きな人はきっとこの映画も好きだと思います。オープニングやアパートのシーンなんかカッコ良過ぎて鳥肌もんでした。彩度を抑えた映像や世界観も抜群!低予算で作ったとはいえ十二分に楽しめた映画です。映画は好きで良く見るけど、これだけ繰り返し見てしまう映画はこれがはじめてです。
・「美しいセリーン」
ヴァンパイア(吸血鬼)とライカン(狼男)の千年に渡る対立を描いた映画です。といっても舞台は現代、ひとりの男をめぐって互いの種族がぶつかり合う様がおさめられています。主人公セリーンはヴァンパイアですが、とにかくむちゃくちゃ美しい!命令をまったくきかないし単独行動ばかりとる無表情な戦士ですが、その強さと少し儚げな表情が独特の暗い映像の中で際立っています。ちなみにメイキングでのセリーンも本編と変わらぬ美しさ!人によって映画の見方は違うでしょうがボクはセリーンをみているだけでも十分な映画でした。
●アンダーワールド2 エボリューション コレクターズ・エディション
・「種族のルーツ」
続編は駄作というジンクスを打ち破った。種族のルーツを解き明かすストーリー。説明的になりがちな内容だが,フラッシュバックを織り交ぜつつうまく観せてくれる。 血が混じってパワーアップという単純さが分かり易い。吸血鬼も狼男も元は双子の突然変異で,その親が実は・・・というのも良かった。 第一作と同じ監督なだけあって,ダークで美しい世界観もそのまま。dtsではないが,音声も遜色ない。 セリーンの存在意義も明らかになる本作。光に耐えうるヴァンパイアは今後どう進化するだろう。
・「2作目をヒットさせる王道。」
この2作目は、ターミネータシリーズの逃避行と愛、そしてエイリアン2のアーミー軍団をうまく真似て、2作目をヒットさせる王道を踏んでいる。いつも2作目、3作目になると女優さんの年の衰えが目立つのだけれど、ケイト・ベッキンゼールがより綺麗さを増していたのがよかった。33歳、いまの女優さんだと、いちばん光るときだろう。空飛ぶ吸血鬼と、もはや怪獣と化した狼男にどう立ち向かうかが一番の見もの。最近は妖怪のみなさまもマシンガンが相手だから、鬼太郎や怪物くん世代の僕としては、かわいそうだとすこし哀れんでしまう。
・「爽快アクションです。」
1作目より更に迫力と爽快さで楽しませてくれる作品です。ブレイドシリーズの男性主役に対抗する女性版と思って下さい。きっと、次回作が出て欲しい気になってきます。
・「またやってくれたな」
前作アンダーワールドを劇場に足を運んで観た。そして待ちに待った続編の登場。期待を裏切らない出来だ。
前作より格段にパワーアップしている。吸血鬼VS狼男という古典的な名作を現代風にアレンジしA級ホラー・アクションまで昇華させた監督の手腕は見事と言うしかない。
この監督、目の肥えたホラーフリークを満足させるツボを知っている。監督自らがクリーチャー好きを公言しているだけあって、このCG全盛時代にCGだけでなく狼男の着ぐるみを使用するなどファンをニヤリとさせるこだわりを見せる。クリーチャーの質感にこだわっている証拠が伺える。
今作のストーリー自体は前作に比べ、やや難解なものになっている。説明不足と詰め込みすぎが原因か。それでも次作を期待させるテンションの高さはキープしていると思う。
一刻も早く次回作を観たい映画の一つである。
・「ひたすらカッコイイ!!」
前作の人物関係とか、ほとんど忘れていても、フラッシュバックの多用で段々と思い出せるようになってるし、20分も観てれば話が簡単になって、アクションのみになるのでOKです。前作未見でも大丈夫だと思います。
とにかく、前作から引き継ぐ世界観として、狼男と吸血鬼の戦いという古典的なモチーフに、斬新な新解釈を加えた点がこの映画の面白いところ。古代から続くこの戦いは、現代では重火器まで使用する、ハイテクなものになっている。これを、ピッチピチのラバースーツを着たヒロインをはじめ、スタイリッシュこの上ない演出でみせる。太陽を苦手とする不死の種族を倒すため、「紫外線弾」なんていうアイテムなんかもアイデアとして面白い。
アクションシーンの迫力は前作を遥かにしのぎ、墜落したヘリの前で戦う縦の構図を生かしたラストシークエンスなど、アイデアも素晴らしい。ただ、ふたりの間にある精神的な結びつきはあまり掘り下げられておらず、セリーンと恋人マイケルの関係に、あまり必然性や説得力が感じられない。マイケルは物語の中で自由に動ける便利な「お助けマン」になってしまったように思う。ラストも???なところまあるけど、まぁいいでしょ。(笑)
・「傑作!!」
レイチェル・ワイズ演じるテッサは、身重の体でアフリカの貧しき人々の間に分け入り、自分の情熱を全開させる。女性の柔らかみと強さを内包した、現代のジャンヌ・ダルクという感じの闘うヒロイン。全身で演じて、オスカー助演賞受賞は納得です。特に、自分の子が死産だったのにも悲観に暮れずに、他人の子へ愛情を注ぐシーンには感動。
いつも一途なレイフ・ファインズも哀しげな表情がよかった。真相を探るにつれて、その事の大きさに自分だけでは手に負えない現実がのしかかってくる。それでも最後まで妻の足跡を辿り、非力ながら自分にできるだけのことをしようとする。
アフリカの雄大な自然と悲惨な現実を、ときに歪み、ときにブレるザラリとした質感の映像で不安な現状を切り取る。バックに流れる音楽もアフリカのリズムだったり、静かなメロディだったり、巧みに映像の情感を盛り上げる。前半のゆっくりとしたテンポから一転、後半のたたみ掛けるような展開も見事でした。ドキュメンタリーのようでもあり、精神的な高みを目指す気高い映像詩のようでもある。サスペンス映画であり、社会派映画の側面もある。そしてもちろんラブ・ストーリーでもあります。陰謀を暴くために闘った男と女との愛の絆を切々を感じさせるものになっています。「僕の家は君だ」という主人公の想いも胸に響く...。
ところで、本作の原題は、「The Constant Gardener」です。constantには、「一定の、絶え間ない」という意味のほかに「不変の」「誠実な」「不屈の」といった意味があり、意味深なタイトルなんですが、邦題もテッサの『蜂の一刺し』と、本作で登場する製薬会社のスリー・ビーズを連想させる、いい邦題だと思います。
・「ラストシーンに涙がとまりません・・・」
活動家の妻テッサにとって、外交官でありながら政治的な駆け引きなんかとは無縁の夫ジャスティンは心休まるシェルターのような存在だったのでしょう。園芸が趣味の穏やかな人柄の夫を愛し、守られていた。そして最愛の夫を守るために全てを秘密にしたまま、死んでしまう。残された夫は、そんな妻のことを何も知らなかったことに悔悟の念を抱き、死の真相を知ろうとする。全てを知ったとき、彼女の意志を継いで、彼女のもとに辿り着く。このラストシーンには涙が止まらなかった。この映画、政治謀略ものとしても面白いが、何より愛の映画であるところが優れている。こんなにも深く人を愛し、理解できるのかという思いが残り、感動しました。娯楽作品に、ドキュメンタリーのような映像、詩的な映像を織り込んでいく監督の手腕も見事ですが、主人公2人を演じるレイチェル・ワイズ、レイフ・ファインズの魅力がこの映画の一番の見所だと思います。
・「記憶に残る、上質なミステリ」
上映時のテレビなどのCMを見ると、まるで恋愛ドラマのように宣伝していた。しかし間違い。 原作はジョン・ル・カレ。冒険・ミステリの作家である。
講演会で知り合った二人。庭いじりが趣味の外交官と、女性活動家のあいだに恋が芽生え、結婚した。2人は赴任先のナイロビに渡るが、妻が襲撃され、惨殺される。 愛した妻の謎の死から、夫は妻の行動を辿っていく。なぜ妻は死ななければならなかったのか。男性の影がある。浮気をしていたのか。陰謀があるのか。 真実を知らなければならないという強烈な思いで夫は行動する。そして、妻の死の背景にある壮大な陰謀を調査していくうちに、自分がいかに妻を愛し、妻が自分をどれほど愛していたかを知る。
ナイロビという生活に厳しい土地が露わになる。本物のスラムで撮影されたシーンの手持ちカメラが、アフリカの土埃や風まで運んでくるようだ。 妻の真実を追う夫の目線で、観る者をぐいぐいと引っぱってゆく。 妻・テッサ役のレイチェル・ワイズがとても魅力的。アカデミー賞助演女優賞とゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞したのも納得。妊婦姿の入浴シーンがあるけれど、ワイズは当時本当に妊娠していたので、あのお腹のふくらみは本物。 物語の核となるミステリと、夫婦の愛、それに加えてアフリカの厳しい現状なども訴えてくる。 骨太で考えさせられる、少し不思議なインプレッションが残る映画だった。 音楽も印象的。永く忘れないだろう。 久しぶりに上質なミステリを観た。
・「先進国の悪知恵」
ここでテッサが突き止めた犯罪行為、これが「不正治験」という行為です。動物実験でいくら良い結果を出しても「薬」として世に出せません。クスリの安全性を確認するために最後に必ず「人体」で試さなければなりません。動物実験では見つけられなかった「人」特有の副作用が出るかもしれないからです。新薬開発の最終段階で「有意の差を持って、安全に人に効いたと言い切れる」データが必須なのです。先進国でなら、必ず患者の同意を得て行われます。そんな危険行為、不法行為を、先進国がエイズの蔓延するアフリカの地で、全く知識を持たない人々を相手に行った。命を軽んじる悲劇が、この作品で描かれています。
テッサにとってはジャスティンはまさに理想の男性だったでしょう。彼女の全てを信じ、許してくれる信頼できるパートナー。またジャスティンにとっても・・・。最初も最後も、「具体的映像」なしで、「間接的映像と音」だけで、大きな悲劇が起きたことが伝えられた。言葉を失う。
いまだに見下される大陸、アフリカの哀しみが伝わってきます。この哀しみがテッサを突き動かしたのだと思います。
・「レイチェル・ワイズ大好き」
「ハムナプトラ」のレイチェル・ワイズ。魅力的です。「ナイロビの蜂」でアカデミー助演女優賞です!今回はせっかく出て来たのにすぐ殺されます。映画はアフリカを食い物にする企業と国家を告発する硬派です。硬派なので、ドキュメンタリー・タッチの画面は目が疲れます。でも、本当に描かれているのは、深い夫婦の愛です。感動の嵐が押し寄せ、レイチェル・ワイズがさらに好きになり、映画が終わっても席を立てません。
・「安い!」
最新作の「ファイナル・ディシジョン」と旧作2作品の3枚組。1枚あたり千円だし、これはお買い得!単品で全部買うよりも千円以上安いんじゃないかな??
「X-MEN」はアメコミ好きはもちろん、アクション好き、SF好き、さらに子どもも楽しめる映画だと思う。
特殊能力を持ったヒーローってなんか憧れるんだよなー。
・「…とはいえ素晴らしい作品」
まずは俺がアジア映画大好きで原作の“インファナルアフェア”大好きって事を最初に言っとく。
“第一級クライムサスペンス”と謳われるだけあって、俳優さん達の芝居、直感的に盛り上げる音楽、香港の社会実情をアメリカにアレンジした時の違和感の無さとスコセッシ監督始め、製作陣の業が冴えている。若干ラストに強引さを感じるけど、原作を知らない人なら充分に楽しめるサスペンス映画。そして是非とも原作のインファナルアフェアも見て欲しい。こちらはディパーデッドが★五ならインファナルアフェアは★十になるぐらい良い映画。原作を知っていると色々と不満点もあるけど、元々“三部作映画”を単発映画にする事自体、無茶な事だ。それをここまでおもしろい映画に仕上げる事ができたのは、やはりスコセッシ監督が“名監督”だからだ、そう言う意味で★五つの価値は充分にある!
・「恐怖感」
私は楽しめましたよ。確かにインファナルアフェアと比べると人間関係やスタイリッシュさにはかなわないです。インファナルアフェアは傑作です。あの屋上のシーンなんて最高です。でもインファナルアフェアとディパーテッドを比較せずに単体の映画として観るならディパーテッドは最高に良かった。何せ潜入捜査官の苦しみや精神崩壊が良く描かれている。恐怖感を感じたし痛々しかった。背景もボストンでアイルランド人の歴史が垣間見れたしセリフの言い回しも良かった。ディカプリオは大根役者と思ってたけど鬼気迫る秀逸な芝居でした。主人公が死んでしまう場面や人間関係が淡白すぎる感じも有りますが実際はこんな感じでしょうね。ジャックニコルソンはやりすぎなとこはありましたが。リアルさが良かったです。スコセッシ監督自身は半分マフィア的ですしね。だからリアルだったかも。私は面白い作品でした。でも知り合いに薦めるならインファナルアフェアかな。
・「最高の娯楽映画」
目のくらむ豪華キャストで、逆にあまり期待もせず見たが、これはヤラれた。ブラッド・ピットも「オーシャンズ」でなくてこんな映画に出ればいいのにと思っていたら最後のスーパーを見てびっくり、プロデューサーの一人だった!ディカプリオもマットも誰の演技も素晴らしい。このレヴュー書くのに他のレヴューを見てびっくり、この人達は一体何を期待して映画を見ているんだろう。オリジナルがどうあれ一本の娯楽映画として最高ではないか。映画らしい映画。脚本も音楽も素晴らしい。
・「スコセッシのギャング映画」
日本では「インファナル・アフェア」が大ヒットし、今作はリメイクリメイクとボロクソに言われ放題ですが、スコセッシ本人が「香港ノワールのような素晴らしい作品は到底私には作れない。ならばせめてオリジナルに敬意を表して同じ土台で“ギャング映画”を作ってみたかった。」と言っている通りにリメイクとして見ると断然「インファナル」の方が面白いに決まってます。そんなんだったらリメイクと思わず、[スコセッシのギャング映画]として見た方が十二分にこの『ディパーテッド』の良さが分かるでしょう。レオナルド・ディカプリオも若かかりし頃のなよっちい雰囲気に比べてかなり骨太な男前に成長してるし、デイモンも巧く潜入マフィアを演じてました、ニコルソンはちょっとやりすぎな気がしますが…(^_^;)とにかくカメラワーク、脚色、俳優陣、音楽と超一級のギャング映画だと思います。
・「予想以上に楽しめる」
香港映画Infernal Affairsのリメイクということで、低めの評価を下す向きもあるようだが、それはあまりフェアではないと思われる。
女医とのロマンスなど、原作ではやや粗い(というか唐突)な部分も巧く改変しているし、主役や脇を固める役者のいずれも出色の演技。
一見軽く触れられている程度だが、アイルランド系とイタリア系の抗争の皮肉(ともにカトリックであり、WASPがマジョリティの米国社会では白人であってもマイノリティ意識をもっている)など、米国的エッセンスを十分に取り込んだリメイクである。セリフに散りばめられた地域ネタなど、米国事情にある程度精通していないと細かいニュアンスが掴めないきらいもあるが、その辺りがスコセッシ風の演出なのだろう。
原作におけるアジア的な仁義をそのまま持ってきたのではハリウッド映画として成立しないわけで、かなりうまく料理しているといえる。(スコセッシ本人の企画でないが故に、彼の作品にありがちな過剰な思い入れが排されているのも良い結果に繋がったと思われる。)
予想以上に楽しめたので☆5つ。
・「アフリカを舞台にした映画の決定版!」
「ロード・オブ・ウォー」「ナイロビの蜂」「ホテル・ルワンダ」…。ここ数年アフリカを舞台にした映画が、世界各国で数多く製作されている。そのいずれもがエンターテイメントの形を借りながら、社会的メッセージを伝えるという手法で成功している。本作もその中の代表作と言っていい。 主人公はディカプリオというより、ジャイモン・フンスー演じるソロモンだろう。反政府軍の襲撃により家族をバラバラにされ、自らはダイヤモンドの採掘場に連れて行かれるが、そこで大きなピンクダイヤを見つけ運命が変わる。小さな村の平凡な漁師が、白人の力を借りながら、少年兵にされた息子を救い出すために、あえて危険地帯に潜り込む。その構図は、これまでの白人と黒人のパターンのまさしく逆である。 ディカプリオはというと、「誰がために鐘は鳴る」を彷彿させる古典的なヒーロー像を踏襲していて、南アフリカ出身の傭兵役を楽しそうに演じている。 何より特筆すべきは、物語を支える舞台のリサーチがよくできていることだ。平均寿命が30歳代というシオラレオネを選んだというのもそうだが、紛争ダイヤモンドというテーマ自体まさに映画的であるし、「腕きり」や麻薬漬けの少年兵等の残虐場面もリアルで効果的に使われている。他のアフリカ映画と同様、内戦や紛争は決して彼らの愚かさが生んだものではないという製作者のメッセージもうまく盛り込んでいる。 ハリウッドのスターたちが、競ってこの種の映画の製作に携わるようになってほしい。次は中東ブームを期待している。
・「自由と家族と真実。」
劇場で観てからずいぶん経つけど、未だに頭から離れないほどの衝撃を受けました。シエラレオネ共和国という国の名前すら知らなかった。同じ地球上で、こんなにも悲惨な出来事があったなんて。日本はホントに平和だなと思いました。
ディカプリオとジャイモン・フンスーの演技が素晴らしかったです。凄く感動しました。二人で命懸けの旅に出る後半部分が凄まじいです。とにかくこの終盤からは感動の嵐で、泣けます。
この作品がアカデミー賞の作品賞候補にならなかったなんて。是非、観てほしい映画。きっと心動かされるはずです。
・「一度見てください」
映画館で見ましたが、残虐なシーンも多く、目をそらす場面も多かった作品です。しかし、この作品が伝える事実は、平和な日本で、何気なく毎日を過ごしている私たちに、今ある現実がどれほど恵まれているのかを痛感させられる作品だと思います。広い世界ではこのような現実があるという事を知るという意味で、一度は見るべき作品だと思います。観た後では、少なからず人生観に影響を与える作品だと思いますよ。
・「見るべき映画であると同時に、娯楽としても楽しめる。」
「ラストサムライ」の監督作品。レオナルド・ディカプリオがやってくれた!さすがの熱演。アイランドにも出ていたジャイモン・フンスーもシブい。この映画で描かれたこと同様またはそれ以上の惨劇がアフリカで起こったのは間違いないし、今だ子どもの兵士は多くいるという。彼らが銃を持つ姿は目を覆う。「元々の善人も悪人もない。行動がそれを決める。」の言葉は納得してしまう。この実状を知っておく必要はある。我々日本人にできることはダイヤモンドを買わないことくらいか。見るべき映画であると同時に、娯楽としても楽しめる。いい映画。特にラストに近づくにつれて。
・「ワイルドなデカプリオ」
ワイルドなディカプリオを堪能したいのならこの映画でしょう。私はディカプリオにはヤサ男っぽいイメージがあったのですが、この映画を観てガラッと見方が変わりました。おぅ、ワイルドなディカプリオ最高だぜ! と。
2時間半近くもあるにも関わらず、それを感じさせない内容で、ピンクダイヤを巡る争いが展開されていきます。面白い、といっては語弊があるかも知れません。ダイヤモンド密輸の実態を描き出している作品として、大変勉強になりました。
また、ディカプリオ以外の登場人物にも注目です。ディカプリオの相棒(?)になる漁師にジャイモン・フンスー。この人どっかで見たことあるなぁと思っていたら、「グラディエーター」で奴隷の戦士として主人公と共に戦っていた人ですね。また、コッツィー大佐にアーノルド・ボスルー。あ、マルワン!(24のシーズン4に出てた敵)とか思ったり。知った人ばかりが登場するのは、別の意味では面白く観られます。
・「待ちわびたDVD化、うれしい」
アルトマンの作品の中では一番好きな映画。
プレタポルテやプレイヤーも捨てがたいですが、やっぱり一番はコレ。なぜこれがDVD化されないのか不思議で仕方がなかったです。BS放送を録画したVHSを何度も観て、レンタル落ちのVHSを買って何度も見ました。
グランドホテル形式をスタイリッシュに仕上げる手腕もさることながら、個性派俳優陣をこれほど見事にまとめきるのは見事の一言。最後のオチのサプライズには唖然としました。(ちなみに、グランドホテル形式を踏襲したという意味では、プレタポルテの始まりに注目です。ホテルの名前が「グラントホテル」でした!!「ひまわり」を知っている人ならマストロヤンニとローレンの絡みは映像以上に笑えるのは必定です。個人的には、驚きのオチもふくめて「マグノリア」に同じ匂いを感じます。)
公開当時、低迷期を乗り切って、群像劇の名手として復活したアルトマンに大拍手でした。アメリカきってのインディペンデント監督アルトマンの死は大変悲しかったです。
長い作品ですが、最後までダレずに観ることのできる傑作。ジャズやブルースに造詣の深いアルトマンらしく(そういう意味では「カンザスシティ」は必見。ジャズバトルのシーンはすごい。有名ジャズメンも多数参加していました。)、OSTもなかなかな良くできています。同時に聞いて欲しいです。
ちなみに、この映画は生涯短編しか書かなかったアメリカの小説家レイモンド・カーヴァーの複数の作品をひとつにまとめあげたもの。村上春樹氏が翻訳した全集が出ています。これもまた味わい深い作品集です。映画を観てからでも是非読んでほしいと思います。
・「アルトマンに脱帽です」
アルトマンがすごいと思うのはザ・プレイヤー同様これだけの数を出演させながらも、みんなそれぞれの個性が出ていて3時間ちょっとを全く飽きさせないんですよね。細かいところを観てるといろんな味付けが隠されていて、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と観るたびにはまる映画です。夫婦っていう日常的な関係の中に隠されてる非日常は、きっと男女ともにいろいろと参考になるはずですよ。
・「祝!発売決定」
「ザ・プレイヤー」で復活したロバート・アルトマン監督の次の作品は得意の群像劇で、前作のカメオ出演とは異なり本当のオールスターキャスト(ベテランのジャック・レモン、前作出演組みのティム・ロビンス、ピーター・ギャラガー、フレッド・ウォード、実力派のジュリアン・ムーア、ロバート・ダウニー・Jr、フランシス・マクドーマンド、ミュージシャンのトム・ウエイツ、ヒューイ・ルイスそしてアンディ・マクダウェル、マデリーン・ストー、ジェニファー・ジャエイソン・リーらの人気女優たち)だった。この後の「プレタポルテ」と合わせて復活アルトマンの傑作オールスター3部作といってもいいぐらい3作とも出来が良かった。やはりこれだけの登場人物を描ききれるのはアルトマン以外にはいません。ヴェネツィア映画祭グランプリのこの作品が今までDVDで発売されなかったのが不思議なくらい。どうせなら特典映像も付けてくれると嬉しかった。
・「アルトマンの、大技、小技、荒技連発」
生前はあまり評価されないまま50歳の生涯を閉じたレイモンド・カーヴァーの何編かの短編小説に相関関係をもたせて同時進行させ、一つの物語(群像劇)として再構築した映画。決して難解な作品ではないが、いくつかのエピソードが複雑に絡み合った状態で語られるため、なかなか頭の中で整理できなかった。 カーヴァーの短編小説は何点か読んでいたが、それが理解の助けになったかどうか疑問だ。各作品の大筋は原作に沿っているものの、一つに括るという制約上若干のアレンジがあったからだ。原作と読み比べてその作品世界がこの映画にどれだけ反映されているかを確かめる行為を楽しめれば、こんなに豊潤で素晴らしい作品はない。それだけの価値は十分にある厚みを持った映画だと思う。 ミニマリストとして知られた作家であるため、その作品世界をスクリーン上に再現するのは至難の業だったことだろう。映画化にあたりいくつもの困難に挑戦し、やってのけたアルトマン監督の手腕たるやとても常人の域ではない。こんな映画をつくってしまってエンディングをどうするのだろうと思っていたら、随分と荒っぽくあっさりとまとめてしまった。これもカーヴァー作品への彼なりのオマージュか。 というわけでとても内容にまで踏み込むことはできないが、私の好きな「ささやかだけど、役にたつこと(レンモンド・カーヴァ傑作集:村上春樹氏訳、中公文庫)」は大小のアレンジを加えられたものの原作のテイストを損わずに再現されていたのが好感できた。ブルース・デービソン、アンディ・マクドゥエルに、原作にはない役どころでジャック・レモンが絶妙な絡みを見せた。もっともエンディングはアルトマンの荒技で台無しにされたが、、、。 おそらくアルトマンにしか創り得ない、他の人には発想することさえ出来ない程の途方もない作品であることは間違いない。一度ならず二度、三度と繰り返し見たい作品だ。
・「ロバート・アルトマン最高傑作」
冒頭、ロサンゼルスの真夜中の住宅地で、ヘリコプターで害虫駆除薬が散布され、そこは異様な時空と化した。普通の人々の愛と憎と葛藤と和解と生と死。このことを一組の家族の日常だけに焦点をあて描いていたなら、きびしい日常の作品となっていた。しかし、複数の家族たちの空間がすれ違い、時間が重なり合うことで、この作品では躍動感が巻き起こり、群像劇の最高傑作となった。そして末尾、ロサンゼルスを大地震が襲い、再び普段通りの住宅地に振り戻された。
・「トミー・リー・ジョーンズの目線で観なければダメ」
この作品普通に観ていると麻薬取引の銃撃戦跡地から大金を奪ったモス(ジョシュ・ブローリン)といかれた殺し屋(バビエル・バルデム)の対決に感情移入してしまう。これだと何も生まれず期待したカタルシスも何もない結果になるだろう。実はこの作品は、敏腕老保安官(トミー・リー・ジョーンズ)の体験を映像化したもの。モスと異常な殺し屋との対決は犯罪現場に見た老保安官の嗅覚により彼の脳裏で再現された映像を観ていると理解した方がいいのかもしれない。なので、終盤いきなり老保安官の視線になる展開になっているのと、冒頭の「魂をかける時はOKという」というセリフがドア越しに殺し屋と老保安官の緊迫した対面(?)として表されているのはこのためと思う。この事件によって、「昔の保安官は銃を携帯していなかった」という過去が、彼が体験する異常な殺し屋の殺しの足跡で否定され、理解を超えた現象として老保安官のストレスとなる(現に映画の初めは老保安官も銃を所持していないが、殺し屋とのと対面時には銃を所持している)。これが、最後に老人にとって住みにくい国(原題の「NO COUNTRY FOR OLD MEN」)というテーマを表すことになる。なので、こころして前半はあまり出てこないが、トミー・リー・ジョーンズ演じる老保安官を中心に観てみることをお薦めする。そう観ていくとなるほどと納得できる作品だろう。
・「原題は」
「No Country For Old Men」ノーカントリーじゃ全く意味がわからないです。
・「時代は変わる」
毎年、100本位の映画(殆どはDVDで)を観ているのですが、今のところ、ダントツの本年度ナンバーワンです。1980年代の話を2008年に観ている私達の感覚。それがこの映画の提示したテーマの一つです。やはり殺し屋のシガーは怖い。今の時代も、何を考えているのか分からない殺人者が多くいて、そういう人間の典型というか、デフォルメされた存在がシガー。シガーのような存在が跋扈する世の中(いつの時代も)、そんな時代に、死に安息を求めるしかない年老いた者達。それでもその時代を生きていかなければならない若者達。それは殺人者のシガーも同じ事。自分の肉体と頭脳を駆使して、ありのままの現実を淡々と生き、理不尽な事故にも文句一つ言わないシガー。自分は傍観者でありながらも、あまりにもやり切れない現実からフェイドアウトしたいと考えているベル。映画を観ていると、シガーにこそ、人間の生命力や、悟りに近いものを感じた人間は、私だけではないはずです。現実は理不尽な事ばかりだし、それを受け入れなければ生きてはいけない。”どんな時代でも現実から目を背けるな!そうしてしまったら、「死」こそが安息の地となり、そうなった時点で人は「生」を感じる事が出来なくなる”絶対的な暴力の恐怖に立ち向かったモス。自ら決めたルールの中で生き、理不尽な世の中を受け入れ、自らも理不尽を生み出し、人々に「生」の課題を突きつけるシガー。現実に絶望し、人生の終わりばかりを考えているベル。37歳の私の考えはモスに近い考えです。なるべく現実にもがき苦しみながらもそれに立ち向かっていきたい。20歳の私はどうだっただろう。シガーのように、世の中のルールを自分の考えに近付けていたのかもしれない。70歳の私は間違いなく、ベルに近い考えになっているだろう。人は皆、年を取り、人生の幕引きを考えなければならない時が来る。それでも人は「生」を全うしたいと願うが、死の時がいつ来るのかは、誰にも分からない。いつの時代も、どんな場所でも、老人には住み難い世の中。それは変える事の出来ない、普遍的な事だと思う。この映画からそれを感じた。
・「理由を考えるな」
原題"No Country for Old Men"。怖い。七三分けマッシュルームカットの殺し屋は選択と決断を基にした不思議なルールに従って出会う人々を殺す(もしくは殺さない)。彼の顔を見たら人生の全てをコイントスに賭け、表か裏を選択しなければならない。自分の選択を信じられない依頼人も仲間も殺す。"What's the most you ever lost on a coin toss?""Call it, freiend-O"。殺し屋のルールを見極めようとするうちに登場人物の多くは死に映画も終るが、殺し屋のどこかに一貫したルールやモラルがあると悩むこと自体が、本作でトミー・リー・ジョーンズが体現している、犯罪にはそれなりの理解できる理由があるとする"Old Men"のパラダイムでしかない。この殺し屋はマクガフィンであり中身がない記号だ。舞台となった80年以降の純化され自己目的化した暴力そのものの表象である。原因や理由は必要とされない。最後は金を奪い返すための殺しでもない。音楽はなく映像がソリッドで120分一気に過ぎる。とにかく怖い。
・「恐ろしくて不愉快な映画だが……」
これまで映画はさまざまな暴力と殺戮を描いてきたし、私たちはさまざまなタイプの殺し屋をスクリーンの上に見てきたが、この映画のシガーという殺し屋(ハビエル・バルデム)の怖さはただごとではない。
怖いといえば、とにかく無茶苦茶に殺しまくる殺人機械のような人殺しは確かに怖いが、シガーは違う。彼は物静かな男だ。私たちの目の前に不意に現れると、コイントスで私たちの運命を冷酷に決定する。凶器は家畜屠殺用の圧搾空気のボンベである。生きること、死ぬこと、殺すこと、殺されること、これらの現実にもっともらしい意味づけを行なおうとする哲学や思想や政治がことごとく、シガーの前では色あせてしまう。「聖戦」も「正義のための戦争」も空っぽなお題目になってしまう。
シガーが私たちの目の前に突きつけるのは「人間というものはもともと死ぬようにできているものだから、何の理由もなくったって死んだり殺されたりするものだ」という、建て前抜きのむき出しの現実だからである。いくら恐ろしくても、私たちはこの現実を受け入れざるをえない。その時、荒涼たるテキサスの原野も索漠とした都市の街並みも、娯楽映画の約束事をまったく無視した一見意味不明の結末すらもが、不思議な光を放ちはじめる。
見終った時には言いしれない不愉快だけしか感じないかもしれないが、時間が経つにつれて不愉快の印象は薄れ、その不思議な光が記憶のなかにいつまでも残って消えない。そんな映画である。
●つぐない
・「珠玉の英国映画。ゴールデングローブ作品賞は当然とおもいます。」
多感な少女ブライオニーは家の使用人の息子ロビーに慕情を抱いているが、その想いが実ることはない。ロビーは、彼女の美しい姉セシーリアと深く愛し合っているのだから。ある夜、淡い嫉妬心を抱くブライオニーの取り返しのつかない偽証言で、ロビーは投獄され、やがて彼は凄惨な戦場に発たされることとなる。
・「「映画」を堪能できます。」
原作はかの「贖罪」ということで、これを2時間に仕上げた監督の手腕は素直に評価できると思います。これでまだ監督二作目って言うからこりゃまたすごい。脚本、構成の評価はマキューアンをみごとにまとめあげたってことで十分でしょう。
効果的かつ印象的なタイプライターの音楽はオスカーも納得ってもん。そしてヴァネッサ・レッドグレイヴ。ほんとにほんとのラストにしか登場しないけどこの重厚なドラマを見事にまとめてくれてた。個人的にはシアーシャに負けず劣らずな印象です。すごく作品全体のアベレージが高いせいか賞はノミネートどまりがほとんどなのが残念ですが前半ブライオニーとセシーリアの対比、ダンケルク、そして美しくも切ないラストシーン。まさに映画みたいな映画です。
・「贖罪と和解」
タイプライターの音が終始鳴るのは単なる効果音ではない。イシグロと並んで現代イギリスの「信頼できない語り手」の小説家と呼べるマキューアンの『贖罪』を映画化するには相応の覚悟が必要だろうが、後半にかけて描写に少しずつ非現実的なシーンが挿入されていくことで、見る者は徐々に「語り手」の存在に気付き始める。特にフランス北部に派兵された主人公の退却途中の描写は夢の中をさまようようでおよそリアリティがない。そこが事実から物語へ語り手の記憶が変容していくで岐路の表現であり、文芸作品の映画化にありがちな映像の貧困さとは違う。少女のあどけない夢想とちょっとした嫉妬で一人の男の人生を狂わせた罪を償うべく、主人公は大学進学を諦め看護師となる。看護した死期に近いフランス兵が、目の前の看護師と記憶とを行き来し、その区分が混濁しながら一つの物語に全人生が溶け込んでいくように死に逝く。その兵士を看取ったことが、記憶と物語への贖罪に向けて彼女を後押しする。誰もが失われた人生を負債のように背負って生きている。だが弁済はできない。失われた人生には贖罪と和解(Atonement)が必要であり、ありえたかもしれない人生との比較は賠償と謝罪しか生まない。
・「言葉の重みを感じる」
言葉の重みを感じる映画でした。
ストーリーは、第二次世界大戦前のイギリスで、政府官僚の長女 セシーリアと使用人の息子ロビーが愛し合うも、同じくロビーに 魅かれていた妹ブライオニーの誤解により引き裂かれてしまう。 その後、ブライオニーは成長し、罪の大きさを自覚するとともに、 罪をつぐなう方法を探す、というもの。
キーラ・ナイトレイとジェームズ・マカヴォイともに、台詞でなく、 表情や視線・仕草で感情を伝えていて、流暢な英語についていけ なかった僕にはとても助かった。また、重苦しい雰囲気になりそう な内容を、少女時代のブライオニーの明るい振舞いが解いていた。
共感したのは、話の中心に居るブライオニーですかね。観る前は 身分差を超えることがどれだけ大変かを考えてロビーに共感するか と思っていましたが、映画の作りがそうはさせてくれなかったな。 見たことを正直に話していたと思ったら、見たいように解釈して 話していたことに気付き、その誤解という罪の意識をどう償うか。 言葉を操り生活を送る僕らにとって、大なり小なりブライオニーの 立場に立つこともあるので、じっくり拝見しておりました。
最後に、役者としては、キーラ・ナイトレイよりもブライオニーの 少女時代を演じたシーアシャ・ローナンが好きですね。 キーラ・ナイトレイより水