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▼お薦め・最新CD・DVD 5〜8月号:セレクト商品

Mahler: Symphony No. 3Mahler: Symphony No. 3 (詳細)
Gustav Mahler(作曲), Bernard Haitink(指揮), Michelle DeYoung(Mezzo Soprano), Chicago Symphony Orchestra(オーケストラ)

「シカゴ響ファン、オーディオファン待望のレーベル誕生」「フリードマンのソロに期待したが・・・」「ハイティンクってダメだよ」


.jp.jp (詳細)
jaz’presso(アーティスト)


Scenes of SpiritsScenes of Spirits (詳細)
Graham Ashton(作曲), Suzanne Farrin(作曲), Carlos Franzetti(作曲), Kadar / Pugh, Jim Khan(作曲), Tono Tamami(作曲)


Concertos & Chamber MusicConcertos & Chamber Music (詳細)
Andras Schiff(アーティスト)


Shostakovich: Symphony No. 15 in A major Op. 141; Chaykovsky: Variations for OrchestraShostakovich: Symphony No. 15 in A major Op. 141; Chaykovsky: Variations for Orchestra (詳細)
Dmitry Shostakovich(作曲), Boris Tchaikovsky(作曲), Kiril Kondrashin(指揮), Dresden Staatskapelle(オーケストラ)


北のショーケース北のショーケース (詳細)
ニールセン(作曲), スヴェンセン(作曲), ヴェッストレム(作曲), ヨウン・レイフス(作曲), ブー・リンデ(作曲), シベリウス(作曲), クリスチャン・リンドベルイ(指揮), ノルディック室内O(オーケストラ), リチャード・トニェッティ(Vn)(演奏)


Bone-A-Fide BrassBone-A-Fide Brass (詳細)
John Barry(作曲), George Bassman(作曲), Bruce Broughton(作曲), Hoagy Carmichael(作曲), Tommy Dorsey(作曲), Peter Graham(作曲), Daniel E. Kelley(作曲), Joseph Kosma(作曲), John Larsson(作曲), Erik Leidzen(作曲), Tommy Newsome(作曲), Arthur Pryor(作曲), David Rose(作曲), Bramwell Tovey(作曲), James ("Jimmy") Van Heusen(作曲), Derek Smith(指揮), Glen Daum(指揮), Warren Vache(Cornet), Arnold Van Wyk [also Wijk](Trombone), Henry Hanniger(Trombone)


Sabine Meyer Plays Devienne, Poulenc, Saint-Saëns, MilhaudSabine Meyer Plays Devienne, Poulenc, Saint-Saëns, Milhaud (詳細)
Sabine Meyer(Clarinet), Francois Devienne(作曲), Darius Milhaud(作曲), Francis Poulenc(作曲), Camille Saint-Saens(作曲), Oleg Maisenberg(Piano)


トリオ・フォー・ブラストリオ・フォー・ブラス (詳細)
東京メトロポリタン・ブラス・トリオ(アーティスト), ネリベル(作曲), M.ファイユノ(作曲), ベートーヴェン(作曲), プーランク(作曲)


ベルリン・フィル・ヒストリーベルリン・フィル・ヒストリー (詳細)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(アーティスト), ゲオルギュー(アンジェラ)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲), チャイコフスキー(作曲), ブラームス(作曲), ニキシュ(アルトゥール)(指揮), フルトヴェングラー(ウィルヘルム)(指揮), カラヤン(ヘルベルト・フォン)(指揮), アバド(クラウディオ)(指揮), ラトル(サイモン)(指揮), マイヤー(ザビーネ)(演奏)


X Over TromboneX Over Trombone (詳細)
James (Jim) Pugh(作曲), Nathaniel Shilkret(作曲), Jeff Tyzik(作曲), Jeff Tyzik(指揮), Colorado Symphony Orchestra(オーケストラ), James (Jim) Pugh(Trombone)


ブリンギング・イット・ホームブリンギング・イット・ホーム (詳細)
ボノラマ(アーティスト)


マーラー:交響曲第3番マーラー:交響曲第3番 (詳細)
ジンマン(デイヴィッド)(アーティスト), レンメルト(ブリギット)(アーティスト), スイス室内合唱団(アーティスト), マーラー(作曲), ネーフ(フリッツ)(指揮), チューリヒ・トーンハレ管弦楽団(演奏)


ブルックナー:交響曲第7番ブルックナー:交響曲第7番 (詳細)
ブロムシュテット/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管(アーティスト), ブルックナー(作曲), ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)

「無駄な贅肉を削ぎ落とした辛口のブルックナー」


日本の吹奏楽の祭典「吹楽IV」日本の吹奏楽の祭典「吹楽IV」 (詳細)
東京佼成ウィンドオーケストラ(アーティスト), 兼田敏(作曲), 鈴木英史(作曲), 三善晃(作曲), 間宮芳生(作曲), 保科洋(作曲), 森田一浩(作曲), 矢部政男(作曲), 八木澤教司(作曲), 天野正道(作曲), 小山清茂(作曲)


Niels Viggo Bentzon: Chamber Music for Brass InstrumentsNiels Viggo Bentzon: Chamber Music for Brass Instruments (詳細)
Niels Viggo Bentzon(作曲), Jakob Keiding(Horn), Erik Kaltoft(Piano), Niels-Ole Bo Johansen(Trombone), Martin Schuster(Trumpet), Finn Schumacker(Tuba)


Per Nørgård: Works for BrassPer Nørgård: Works for Brass (詳細)
Claus Olesen(Alto Sax), Per Norgard(作曲), Elgar Howarth(指揮), Soren K. Hansen(指揮), Royal Academy of Music Baroque Orchestra(合奏), Århus Sinfonietta(合奏), Andres Kontus(Euphonium), Jens Vind(Euphonium), Jesper Busk Sørensen(Euphonium), Niels-Ole Bo Johansen(Euphonium), Ejnar Nielsen(Percussion), Bettina Jensen(Trombone), Ellen Wemmelund(Trombone), Henrik Resen(Trombone), Ida Hovde(Trombone), Jacob Ringsmose(Trombone), Louise Lau Grunnet(Trombone)


Bernstein: Chichester Psalms; Rutter: Gloria; Pärt: Magnificat Antiphon; Missa SillabicaBernstein: Chichester Psalms; Rutter: Gloria; Pärt: Magnificat Antiphon; Missa Sillabica (詳細)
Leonard Bernstein(作曲), Arvo Part(作曲), John Rutter(作曲), Daan Manneke(指揮), Timothy J. Brown(指揮), Ensemble Calefax(合奏), Wallace Collection(合奏), Rachel Masters(Harp)


侍BRASS『二天一流』侍BRASS『二天一流』 (詳細)
侍BRASS(アーティスト), 中川英二郎(作曲)


2時間でわかる 世界最高のオーケストラ ベルリン・フィル2時間でわかる 世界最高のオーケストラ ベルリン・フィル (詳細)
クライネルト(著)

「十分楽しめるが初心者向けの限界も」


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(初回生産限定盤)(DVD付)ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(初回生産限定盤)(DVD付) (詳細)
グリモー(エレーヌ)(アーティスト), ベートーヴェン(作曲), ユロフスキ(ヴラディーミル)(指揮), ドレスデン国立管弦楽団(演奏)

「偏見ぬきで聴きましょう」「感銘と困惑」「素晴らしい録音、素晴らしいピアノ、ですが・・・・・」「乱暴」「オケとピアノがバラバラ」


マーラー:交響曲第8番 千人の交響曲マーラー:交響曲第8番 千人の交響曲 (詳細)
ブーレーズ(ピエール)(アーティスト), ベルリン国立歌劇場合唱団(アーティスト), ベルリン放送合唱団(アーティスト), カルヴ・アウレリウス少年合唱団(アーティスト), ロビンソン(トワイラ)(アーティスト), ウォール(エリン)(アーティスト), ケイロス(アドリアーネ)(アーティスト), デヤング(ミシェル)(アーティスト), マーラー(作曲), ベルリン国立歌劇場管弦楽団(演奏)

「優秀な録音が引き出した名演奏」「現在最高の「第8」」「ブーレーズのマーラー・チクルス完成」「色彩を感じさせる演奏」「ブーレーズの主張が強く出ている演奏」


ニーベルングの指環 リング・リザウンディングニーベルングの指環 リング・リザウンディング (詳細)
ジョン・カルショー(著), 山崎 浩太郎(翻訳)

「ステレオ黎明期の貴重な記録」「偉業の裏舞台を彩るエピソードの数々は詳細で多様で読み応え十分」「プロデューサーが語った内幕」


Das Reichsorchester. Die Berliner Philharmoniker und der NationalsozialismusDas Reichsorchester. Die Berliner Philharmoniker und der Nationalsozialismus (詳細)
Misha Aster(著)


▼クチコミ情報

Mahler: Symphony No. 3

・「シカゴ響ファン、オーディオファン待望のレーベル誕生
1980年代頃、シカゴ響は、間違いなく、世界最高峰のオーケストラであった。当時のエピソードには事欠かない。例えば、当時の全米オーケストラ・ランキングでは、小澤/ボストン響、ムーティ/フィラデルフィア管、メータ/ニューヨークフィル等の強力な名門を抑えて、ショルティ/シカゴ響が堂々の1位にランクされていた。レコード芸術誌でのアバド/ロンドン響のディスクに対する論評では、指揮は最高なのだけれども、惜しむらくはオケで、もし、これがシカゴ響だったらもっとすばらしかっただろうに、のような表現もされていた。また、1980年代初頭は、ちょうど、アナログ録音からデジタル録音への移行時期でもあったが、当時、カラヤン老いてしまったか?説も出た。デジタル初期ということもあってか、ディスクから聴き取れる音の傾向にかなりの変化があったことも大きな要因の一つであった。その後、ベルリンフィル楽員がグラモフォンによる録音の特に低音不足への不満を抱き、念願のフィリップス録音がかなったことが話題となる等、総じてヨーロッパの名門楽団は苦戦をしていたと言える。そんな時代にもかかわらず、シカゴ響が演奏するディスクは、指揮者や録音レーベルによらず、優秀録音連発、必ずや、レコード芸術なら最高点の95点〜96点、STEREO誌なら9.0〜10.0点満点をマークし、一楽団だけ気を吐いているような状況であった。優秀録音かどうかというのは、ホールの響き、マイクや録音機の機材とその調整等が総合的に作用するわけではあるが、最終的には、音の密度、解像度、透明感等が比較されるわけであって、シカゴ響の場合であれば、もともとの楽団の発する音としての力強さ、分離の良さ、音の純粋さ、重心の低さ等が他と比べて際立っていたからこそ、どのような条件で収録しようとも、常に圧倒的な結果を残すことができたと言えよう。ところが、世紀が変わり、時の流れとともに、シカゴ響の圧倒的な存在感が、いつしか、薄れてしまっていた。これが、録音技術の進歩によってどこの楽団でもさほど変わらなくなってしまった均一化が原因なのか?、不況等によるセールス上の時代背景の問題なのか?、あるいは、もしかしてシカゴ響自体が技量的に衰えてしまったのか?いろいろ憶測はしてみるものの、主因は不明確な状況にあった。このような状況下で、自主制作のシカゴ響Resoundレーベルが発足!!!なんと喜ばしいことか、表現のしようもない。「Re-sound」というのは、まさに、シカゴ響の超絶サウンドの復活を祈念しているかのような名称である。シカゴ響ファン、オーディオファン待望のレーベルと言えるであろう。それも、次々と巨匠が逝ってしまう中、最後の巨匠とも言えるハイティンクを迎えての演奏ということで、意気込みも半端ではなさそう。また、マーラーの3番というのは、ショルティ/シカゴ響盤が、かつて、STEREO誌で年間最優秀録音盤に輝き、オーディオマニアのリファレンスディスクとして確たる地位を築いてきた楽曲でもある。まさに、絵に書いたような企画ということで、とにかく驚かされるばかりである。さて、当盤の演奏/録音だが、ショルティ時代のような剛直で強靭な音は陰をひそめ、特に低域の集中力に関しては後退しているものの、伝統的とも言える透明感、華麗さは引き継がれており、また、逆に音のエッジが柔らかで丁寧、緻密でもあり、ハイティンクのテンポ的に全く無理のない表現も手伝って、やはり、総合的にかなりの完成度と感じられる。日本での売れ行きも好調らしく、このレーベルやディスクへの期待度も高いようで、喜ばしい限りである。

・「フリードマンのソロに期待したが・・・
初めにハイティンクがシカゴ?と聞いて、驚いたのが記憶に新しいが、相性がどうかというとまだ未知数な所もある。出だしのホルンからシカゴパワー全開だがトロンボーンのソロ、ジェイ・フリードマンに衰えを少し感じた(歳のせいもあると思うが…)。それからバス・トロンボーンのチャールズ・ヴァーノンにも頑張って欲しかった。僕ならやはりバーンスタインの新盤ニューヨーク・フィル、特にトロンボーンのソロではジョゼフ・アレッシを支持する。しかしこのハイティンクの演奏は木管、打楽器が良く録れている所は評価できる。

・「ハイティンクってダメだよ
マーラーの交響曲3番、私は昔買ったLDでハイティンク指揮アムステルダム・コンセルトヘボウのライヴ映像を買い、マーラーの先駆者であると確信していたハイテンク氏に失望しました。肝心の6楽章のトランペットがハモる場所でユニゾンが乱れ、聴くに堪えない演奏。こんな不良品を世に出すハイテインク、永遠にダメ指揮者の烙印を押します。ライヴでのミスがよくありますが、それをマーラーブームに乗って出すレコード会社も狂ってます。私はピアノ調律師なので、音程の狂いは一般人の10倍は分かります。したがって、聴くまでも無くダメです。根性が狂っています。

Mahler: Symphony No. 3 (詳細)

ブルックナー:交響曲第7番

・「無駄な贅肉を削ぎ落とした辛口のブルックナー
かつてのヨッフムやベームの淡々としているが味わい深いあの名演が現代によみがえったようだ。モーツァルトやブルックナーの曲はほんとうにムズカシイ、、ほんと精神的にしんどいのだ。

たとえば、白雪姫の鏡みたいに、、、本当に精神が清らかで美しくないとまさに演奏者の恣意的な態度、曲に対する愛情や精神状態を映し出す鏡のように演奏する側にとっては非常に厄介な代物なのである。

あの、ベルリン・フィルの常任指揮者もこういった演奏が出来れば、、、あんなに酷評される事もなかっただろうに、、、ラトルってきっとブルックナー好きじゃないんだろうなあ。やれやれ!!

ブルックナー:交響曲第7番 (詳細)

2時間でわかる 世界最高のオーケストラ ベルリン・フィル

・「十分楽しめるが初心者向けの限界も
原書は2005年出版。今年(2007年)はベルリン・フィル創立125周年だそうである。日本ではこれに合わせて出版されたことになる。表題も装丁も、いかにもお手軽本といった趣で、マニア層へのアピールという点では恐らくずいぶん損をしているだろう。しかし、原注もいっしょに読むと結構読み応えがあり、確かに5時間くらいはかかる。また、37枚の写真は少なくとも大半が初出と思われ、大変貴重である。

但し、一種のお祝い本であることには違いない。批判的な記述はまず出てこず、話題はNHKの早朝番組のように、平和・微温的に終始する。花形指揮者の話題が主体であることも、本書の口当たりのよさに貢献しているが、より深い事情を他書で知っている事柄については記述の浅さが気になり、初心者向け作品の限界と思われた。

2時間でわかる 世界最高のオーケストラ ベルリン・フィル (詳細)

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(初回生産限定盤)(DVD付)

・「偏見ぬきで聴きましょう
Grimaud自身がその美貌ゆえからの偏見といかに闘ってきたか、タイプキャストされるのをいかに嫌い、果敢に難曲に挑戦していったか、そのディスコグラフィーを見れば、容易にわかるはずです。(それでも美人ゆえにこのジャケットですが、それでも正面を見据えた、彼女の顔の「決意」にうたれます。)この「皇帝」も、あまりに「決定盤」ぞろいの曲ゆえに、殿堂入りは難しいでしょうが、スポンティニアスでダイナミックなすばらしい演奏です。下記の評者はどうやら「ビジュアル」と言い立てて逆に妙な偏見に陥り、自分のコンプレックスをさらけ出しているようです。過去の名演ばかりをほめたてることは前向きな評とは到底思えません。

・「感銘と困惑
オーケストラ伴奏つきのピアノ独演。現在流布している名盤の一つとして、多くの試聴に供されるべき盤。演奏志向の特質、差異が容易に聞き取れる。

・「素晴らしい録音、素晴らしいピアノ、ですが・・・・・
私はクラシックに詳しいわけでもないですし、グリモーさんに偏見も、逆に好意もありません。このCDは販売店店頭の試聴機で結構長い時間聞きました。「聴きました」ではありませんが。これは「協奏」、「とも」に「奏でる」CDではないように感じました。ミキシングという行為があるのか知りませんが、世界に名だたるドレスデンとソリストのグリモーが、という世界はなく、グリモーがいて、カラオケの如きバックバンドがピアノの音符の書いていない部分を埋める。なんでこんな感想なのか分からないですが、そう思いました。多分、演奏者の責任ではないと想像、会社の「売り方」と思いますが、グリモーも世界のドレスデンも不幸なことと思いました。超優秀録音、これは間違いないです。店頭試聴機でも分かります。

・「乱暴
両曲とも乱暴極まりない。はぁ〜あ、なんでこうなっちゃったのかねぇ。

・「オケとピアノがバラバラ
最近、日本の女性クラシックアーティストもビジュアルで売ろうとする傾向があり、クラシックアイドル全盛です。この人もその系かなと思い試聴してみましたがずばりその通り。オケとピアノの呼吸がぜんぜん合っていません。素人のクラシックファン拡大を狙ったこういった売り方は間違っていると思います。聴く耳の無い人に聴かせる必要はありません。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」(初回生産限定盤)(DVD付) (詳細)

マーラー:交響曲第8番 千人の交響曲

・「優秀な録音が引き出した名演奏
レコードアカデミー賞をとったので、たまたま目について購入してみたが、演奏、録音とも本当に素晴らしい。このシリーズでも3番に勝るとも劣らない最高の録音だと思う。(たぶん3番以降の録音である2番も優秀録音だと思うがまだ聞いていない。)最近のDGのオーケストラ録音は、目の覚めるようなものが多いが、巨大な管弦楽と合唱を伴ったこの交響曲では、セッション録音でなければここまでは無理だったと思う。その優秀な録音が、ブーレーズの緻密な隅々まで神経の行き届いた演奏を、見事に浮かび上がらせている。こんな演奏を聴いてしまうと、からだの芯から湧き上がってくる感動を味わえるというもの。それはコンサートホールで演奏家や観客と一体となった感動に身を委ねるものとは別個の、音楽そのものが持つ文学的?感動かもしれない。CDは、演奏さえよければそれでいいのでは、製品としての価値は半減してしまう。録音が良くなければ演奏の細かなニュアンスは伝わらない。ゲルギエフの白鳥の湖がレコードアカデミーの録音部門をとったようだが、個人的にはブーレーズのマーラーの方が素晴らしい録音だと思う。ゲルギエフのCDは、胡桃割り人形や春の祭典が優秀録音のピークで、私にはその後の演奏は、色褪せて聞こえてしまう。その点、このCDは近年のマーラーの音楽録音最高の作品の一つだ。

・「現在最高の「第8」
ついに来たという演奏。今まで約25年間この曲を聴き続けてきたが、これほど鮮明でバランスのとれた演奏は初めてである。確かに最近はいくつかの素晴らしい演奏もあり、アバド、デイヴィス、シャイー盤など優れたものもたくさんあるが、テンポや音質、音量のバランスなど、どこか今ひとつ完璧ではない。この録音に先立ちフェスティバルでの演奏を聴いたが、セッション録音では第一部のテンポも落ち着き、熱気も消え失せた分、絶妙のバランスと透明感が表れた。「千人の交響曲」の決定版であると同時に、完成版としても強く推薦する。

・「ブーレーズのマーラー・チクルス完成
2007年4月ベルリンで録音。ブーレーズのマーラー・チクルス完成となるアルバムである。ブーレーズのマーラー・チクルスは第6番でスタートしていて1994年5月ウィーンで録音。これはブーレーズとVPOの初録音でもありもの凄く気合いが入っていたが、最後になった本作も気合いが入った素晴らしい演奏だ。

僕は第8番『千人の交響曲』をシュターツカペレ・ベルリンと録音したのは凄く意外だったが、聴いてみてなるほどブーレーズの頭の中には全曲のきちんとした設計図があったのだな、と感心した。大規模な管弦楽に加えて8人の独唱者および複数の合唱団を要するこの曲は交響曲の従来の概念を打ち破ってまるで巨大なオラトリオのような錯覚に陥る。実際、交響曲でなくオラトリオだ。だからこの曲に一番惹かれるのかもしれない。

荘厳なオルガンが常に足下を響かせる中、8人の独唱者と大オーケストラが作り上げるこの曲はマーラーの最高傑作だと僕は思う。

・「色彩を感じさせる演奏
マーラーの交響曲第8番は曲の構造も歌詞も難解で、これまで聴いてきた演奏はいずれも鉛色のイメージしかなかった。2部構成で書かれているため、大きな二つの鉛の玉にのしかかられた様で、聴き終わった後は、大層疲れを覚えたものだ。しかしこのブーレーズの演奏を聴いて初めて、この曲に鮮やかな色を感じることができた。これは大きな驚きであり、喜びでもある。曲の構成をコントロールし、オーケストラ、合唱団、独唱者もみな自分の役割をしっかりと認識して演奏しているからであろう。ブーレーズの楽曲解釈には定評がある。他のマーラーシリーズも聴きたくなってきた。

・「ブーレーズの主張が強く出ている演奏
マーラーの交響曲9番が調整音楽の限界と言われるように、8番もいわゆる既存のオペラ等の台詞付き音楽の限界(これ以上のものを作りようがない)として多くの人が考えていると思う。しかし、マーラーと新ウイーン学派との繋がりを強く意識しているブーレーズは、あくまでも一つの通過点として考えているようだ。他の指揮者とは違った極端な表現をしているが、その多くはきちんと楽譜にそのように指示されている。もしかすると、この乾いた新ウイーン学派と聞き間違えてしまうような演奏がマーラーの意図したものかもしれない。劇的な表現は抑えられており、テキストと音楽の関連を無くしているとも感じる。それゆえに20世紀に作曲されたオペラを聞いている気持ちにもさせられる。録音は細部の音まで良く聞き分けられる優れたもの。ブーレーズの意図も良く聞き分けられる。

なお、細かくトラックが分けられていてCD付属の対訳と対照できるようになっている。楽譜を持っていなくてもどこを歌っているのか分かる。ただし、2部(ゲーテ作 ファウストの最終場面)のテキストは難解なので、訳注が載っている本を買って読まないと普通の日本人では理解できない。テキストの理解を望まないのならば、マーラーのオーケストレーションの巧みさがよく分かるこのCDを強くお奨めできる。

マーラー:交響曲第8番 千人の交響曲 (詳細)

ニーベルングの指環 リング・リザウンディング

・「ステレオ黎明期の貴重な記録
「レコードはまっすぐに」を読んで、Ring Resoundingの新訳を心待ちにしていましたが、出版決定を知った時は非常に嬉しかったです。内容も前掲書に劣らず素晴らしく、あっという間に読了しました。歯に衣着せぬカルショーの秀逸な文章力は、ドキュメンタリーの域を超え、指環録音のレコード史における意義にまで及びます。また、人気歌手を世界中からウィーンに集め録音するため、分刻みのスケジュールを組み、トラブル発生のたびのリスケジュールの繰り返し・・・。これらのスケジュールとの闘いは私達の仕事でもあることです。録音を巡る音楽ビジネスの舞台裏の記述ですが、そこには確実にロマンがあります。ショルティも問題解決の局面で非常に重要な役回りを演じ、これがもしワンマン指揮者だったらこのプロジェクトは成功していなかったと思います。また、著者自身がプロモーション用の講演を通じて聴衆の反応を確かめ、作品のリリースが進むごとに聴衆の反応が進化していることに著者が知る場面は心を動かされました。

「指環」について前知識があること、できればショルティの「指環」を聞いている人ならば、興味深い一冊になることでしょう。今では当然のようなオペラ録音も、黎明期の職人達の丁寧な仕事の成果があったからこそ、ということを改めて思いました。

・「偉業の裏舞台を彩るエピソードの数々は詳細で多様で読み応え十分
クラシック録音史上の金字塔、「指環」初のスタジオ全曲録音誕生の記録をプロデューサーである著者自らが語った書。若かりし頃の黒田恭一氏による日本語訳は長らく絶版になっており待望の新訳での再版。

いうまでもなく「指環」四部作は、上演に四夜を要する超大作。この録音の演奏時間は、14時間半にもおよぶ膨大なもの。録音が開始された1958年当時、カルショーは41歳、指揮者のショルティは45歳、指揮者としての経歴はわずか11年に過ぎない。音楽産業が若かったゆえの冒険とはいえ商業的にも大きなリスクだ。録音に要した年月は8年。ドレスリハーサルともいうべき1957年の名ワグナー歌手フラグスタートとの「ワルキューレ」第3幕の録音から数えれば9年となる。それを成し遂げた偉業の裏舞台が包み隠さず描かれている。

読み手の興味や知識によって様々な切り口で読むことが可能。LPステレオ黎明期の職人達の録音現場。戦後間もないころのレコード業の経営やオペラ界の裏話。わがままな歌手たちや誇り高いウィーンフィルの楽士たち。若きショルティの実像。「指環」の聴きどころ…などなど。偉業の裏舞台を彩るエピソードの数々は詳細で多様で読み応え十分。クラシック音楽ファンとしては是非座右に置いておきたい。

・「プロデューサーが語った内幕
クラシック録音記録の金字塔「ニーベルングの指輪」はこうして創られた、というのがプロデューサーの面から描かれた一冊。「レコード芸術」には、指揮者と演奏者だけでなく、プロデューサーが必要であり、どのように関わったかを端的に当事者が語った本。レコード(CD)とDVDと本書を「聞き」、「見て」、「読む」といっそう興味深い。

ニーベルングの指環 リング・リザウンディング (詳細)
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