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▼2008夏読書(抜粋):セレクト商品

生きるということ―読書による道案内 (岩波ジュニア新書)生きるということ―読書による道案内 (岩波ジュニア新書) (詳細)
宮田 光雄(著)

「なんだか。」


日本語練習帳 (岩波新書)日本語練習帳 (岩波新書) (詳細)
大野 晋(著)

「深い考察なのにめちゃ謙虚」「全ての日本人に読んでもらいたい!!」「日本語の理解と表現のために」「日本語上達への道」「役立つ一冊☆」


英語の疑問こう考えてみよう (岩波ジュニア新書)英語の疑問こう考えてみよう (岩波ジュニア新書) (詳細)
大津 幸一(著)

「英語好きな人も嫌いな人も!」「中学生〜高校1年生、または英語の教員に」


近代日本の戦争―20世紀の歴史を知るために (岩波ジュニア新書)近代日本の戦争―20世紀の歴史を知るために (岩波ジュニア新書) (詳細)
色川 大吉(著)


恋の歌、恋の物語―日本古典を読む楽しみ (岩波ジュニア新書)恋の歌、恋の物語―日本古典を読む楽しみ (岩波ジュニア新書) (詳細)
林 望(著)

「日本古典を読む楽しみ」「「日本古典」の艶めかしい裸身」


漱石を読みなおす (ちくま新書)漱石を読みなおす (ちくま新書) (詳細)
小森 陽一(著)

「むしろ伝記」「打倒(?)野口英世」「歴史的観点から」


法とは何か (岩波新書)法とは何か (岩波新書) (詳細)
渡辺 洋三(著)

「別にかたよってなどいない」「アクが強いけれども面白おかしく読める法律入門」「入門書としては最適」「根拠もなしに私見を述べてはいけない」「入門書としては不適当」


環境とつきあう50話 (岩波ジュニア新書)環境とつきあう50話 (岩波ジュニア新書) (詳細)
森住 明弘(著)


経済の考え方がわかる本 (岩波ジュニア新書)経済の考え方がわかる本 (岩波ジュニア新書) (詳細)
新井 明(著), 新井 紀子(著), 柳川 範之(著), e‐教室(著)

「大人もここから入門」「大学の授業よりわかり易かった」「あなどるなかれ」「タイトル通り」「ミクロからマクロへ」


地域再生の条件 (岩波新書)地域再生の条件 (岩波新書) (詳細)
本間 義人(著)

「地方居住者必読!!」「国土計画を逆照射」「地域再生のネタが満載」「見聞事例をもっと出した方がよかった。」「自分には「これは!」という箇所はなかった」


多文化世界 (岩波新書)多文化世界 (岩波新書) (詳細)
青木 保(著)

「文化対立を乗り越える難しさ」「ユートピアのありか」「入門書としては合格だが・・・」「ううん・・・という本」「文化とは?」


国際関係がわかる本 (岩波ジュニア新書)国際関係がわかる本 (岩波ジュニア新書) (詳細)
原 康(著)

「読みやすい!」


中国激流―13億のゆくえ (岩波新書 新赤版 (959))中国激流―13億のゆくえ (岩波新書 新赤版 (959)) (詳細)
興梠 一郎(著)

「興梠さんは現代中国の大家だと思います」「呻き、軋む巨大国家・中国を活写」「現代中国の実情と課題」「待ってました」「中国の真実」


学力があぶない (岩波新書)学力があぶない (岩波新書) (詳細)
大野 晋(著), 上野 健爾(著)

「教育現場からの具体的提言」「対談中心の本」「「ゆとりの教育」は「学力低下」の元凶か?」「脳天気な大学の先生たちには困ったものだ」


心の病理を考える (岩波新書)心の病理を考える (岩波新書) (詳細)
木村 敏(著)

「分かったようで分からない不思議な本」「「まとめ」の本」「読者を上から見ている印象」


がん告知以後 (岩波新書)がん告知以後 (岩波新書) (詳細)
季羽 倭文子(著)

「癌告知後の医療、看護についての優れた一書--アメリカの癌医療に関する記述には疑問も」


新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線 (ブルーバックス)新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線 (ブルーバックス) (詳細)
京都大学大学院薬学研究科(編集)

「少なくとも化学構造式にアレルギーのない方が読む本」「期待しています、、、」「創薬の面白さが伝わってくる、「薬学部、創薬研究部門の大紹介」」「目的と対象者」「薬学部発の新薬に期待」


ルート2の森とアンドリュー少年 (シュプリンガー数学リーディングス 第 13巻) (シュプリンガー数学リーディングス 第 13巻) (シュプリンガー数学リーディングス 第 13巻)ルート2の森とアンドリュー少年 (シュプリンガー数学リーディングス 第 13巻) (シュプリンガー数学リーディングス 第 13巻) (シュプリンガー数学リーディングス 第 13巻) (詳細)
D・フラナリー(著), 佐藤 宏樹 監訳(翻訳), 佐藤 かおり 訳(翻訳)


なるほど高校数学 三角関数の物語なるほど高校数学 三角関数の物語 (詳細)
原岡 喜重(著)

「教科書の配列にとらわれず、三角比・三角関数の基本事項を解説した読み物」「初級者にわかりやすいが,いきなり断絶が・・・」「読み物としてはもう一歩」「ブルーバックスらしくない」


理数オンチも科学にめざめる!高校物理“検定外”教科書 (宝島社新書 242)理数オンチも科学にめざめる!高校物理“検定外”教科書 (宝島社新書 242) (詳細)
山下 芳樹(著)

「読みやすい!」


『沈黙の春』の40年―レイチェル・カーソンが問いかけたもの『沈黙の春』の40年―レイチェル・カーソンが問いかけたもの (詳細)
原 強(著)

「読んでてこそばゆい」


地球は火山がつくった―地球科学入門 (岩波ジュニア新書 (467))地球は火山がつくった―地球科学入門 (岩波ジュニア新書 (467)) (詳細)
鎌田 浩毅(著)

「『地球は火山がつくった』 わくわくしながら読みました!」「『地球は火山がつくった』 わくわくしながら読みました!」「ジュニアより大人が楽しめる!」「「地球は火山がつくった」を読みました。」「やさしくて難しい本」


生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) (詳細)
福岡 伸一(著)

「蛇足を承知で、、、」「科学者という生き方」「「生命とは何だろうか?」という究極の問いに迫る快作!読み出すと止まらない、壮大な叙事詩的作品!」「大量の土砂(新書)に、ごく僅しか含まれないダイヤの原石」「「思い」がなくてはかけないもの。」


爆笑問題のニッポンの教養  教授が造ったスーパーカー 環境工学 (爆笑問題のニッポンの教養 6)爆笑問題のニッポンの教養 教授が造ったスーパーカー 環境工学 (爆笑問題のニッポンの教養 6) (詳細)
太田 光(著), 田中 裕二(著), 清水 浩(著)


職人技を見て歩く―人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔… (光文社新書)職人技を見て歩く―人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔… (光文社新書) (詳細)
林 光(著)

「日本人ってやっぱりすごいです」「こんなところに職人が」「匠の技」「人選のセンスはいい」


▼クチコミ情報

生きるということ―読書による道案内 (岩波ジュニア新書)

・「なんだか。
ドイツの文学「黄金の鳥」や、「はてしない物語」について、解説している前半と、物語を通して「偏見」の恐ろしさについて語る後編があります。「黄金の鳥」は、本編がまるまる載っていて、自分でもしっかり読めるようになっています。このように、不思議な話を解説されると、「へぇ~!」と感心しますね。なんだか百人一首の解説をされたときのような感覚です。ちょっと面白いですよ。

生きるということ―読書による道案内 (岩波ジュニア新書) (詳細)

日本語練習帳 (岩波新書)

・「深い考察なのにめちゃ謙虚
研究者としてこれだけまとめ上げながらも押し付けがましくない。これはあとがきを読めばどういう意図で作成されたかがよく分かります。単なるハウトゥではない日本語の捉え方の根っこの部分をわかりやすくとても論理的に説明している指南書?薄っぺらじゃないのです。時代とともに変わっていく日本語を俯瞰してどれが正しいではなくこの時期はこういう言い方もしたけど元々はこうで・・・と起源も解説。「が」と「は」の違いをこれだけ論理的に語れる人なんて稀でしょう。

答えよりも考え方を示唆してくれている部分が多いので日本語そのものをどうやって分解・再構築していくか気になってる人にはもってこい。単純に正誤だけで判断する人には正直向かないでしょう。

やはり、どれだけ伝わるか。伝わらなければ伝え方が悪い。というあとがきで語られた思いがこの方の原動力なのでしょう。

・「全ての日本人に読んでもらいたい!!
どうすれば、よりよく読めて書けるようになるか。小説家や文章家を書くプロ以外の方でもこのような願望があるに違いない。そして、そうなりたいと...何を隠そう、小生もそうであった。読んでみて絶句。

『誰にもよく分かる。面白くて役に立つ。』まさに、このキャッチフレーズがピッタリであった。日常何気なく使っている「思う」と「考える」。これらをどう使い分けるか?使い分けできない人は、ぜひ本書を読んで確認してほしい。

このような単語の使い方から敬語の基本まで幅広い。日本語とは幅広く、奥が深い言語であることを再認識させられた。どのような日本語の文章を書く上でも本書は役に立つだろう。本書をぜひ読めれることをお勧めしたい。

・「日本語の理解と表現のために
本書には、私のように語彙が不足している者が誤認しがちな「そこまで深く考えなくてもいいのでは」とか「言葉というのは日々変化を遂げる」などという言い訳を一掃してくれるほどの理論的な説得力があります。

例えば「意味」と「意義」は一見同義のようにみえますが、「悪い意味にとられる」と言えても「悪い意義にとられる」とは言えません。それは「意義」が良い意味しか持っていないからです。日本人なら誰でも「悪い意義にとられる」と聞いた時には違和感を覚えると思います。その違和感が大事なのです。同様に、「彼は大丈夫だ」と「彼はしっかりしている」は類似の意味を持っていますが、「まかせておけば大丈夫だ」とは言えても「まかせておけばしっかりしている」とは言えません。理由は本書に示されていますが、「言葉というのは日々変化を遂げる」という言い訳の失認性は、「まかせておけばしっかりしている」と言ってしまう日本人が将来現れても容認できるかという例を取り上げなくても明らかです。「は」と「が」の違いに関する解説も白眉です。

生活をするという目的のためなら三千語の日本語で間に合うといいます。昭和30年代の高校生は三万語の語彙を持っていたのに対して、現在の大学生の語彙数は一万五千語だと書かれてあります。本書は、英単語の習得に費やす情熱の一部を日本語に向ける必要性を私に認識させてくれました。本書は、ひととおり読むだけでも日本語の理解と表現のために役立つと思います。

・「日本語上達への道
国語嫌いな人、文章を今よりも上手に書いてみたいと思っている人、文法をもう一度勉強してみたいと思っているがなかなか時間がない人におすすめの本です。45問の練習問題があり、一問一問に点数がついており、仕事の合間や電車の中で気軽に読みながら楽しく勉強できます。参考書の単行本版としての「この本」、全部読み終えた後にはきっと日本語の能力がついているはずです。

・「役立つ一冊☆
この著者はいつも謙虚な姿勢で文章をまとめているらしくとても読みやすいです。

日常的な単語、文法、敬語についてまとめていますが本質をつかれるとうっとたじろいでしまうところがたくさん指摘されていて退屈しません。一気に読めます。

高校生の時に読んだのですが、本当に役立ちました。「が」を使うなとか「である」「のだ」を消せという指摘は本当に的を得ていると思います。これは大学生になった今でもこの本を読んでいてよかったなあと思うので日本語を使うすべての方におすすめの一冊です。

日本語練習帳 (岩波新書) (詳細)

英語の疑問こう考えてみよう (岩波ジュニア新書)

・「英語好きな人も嫌いな人も!
bigとlargeの違いや、highとtallの違い・・・なんとなくイメージでは分かるけどしっかりと言葉では説明できないですよね。そんな疑問を、ちゃんと言葉で説明してあって、ナルホド、と思わせてくれます。

他に、句と節という言葉や、関係代名詞、接続詞という語句の説明も分かりやすく一章ずつ書いてあります。

英語が得意な人にはちょっと物足りないかもしれないけど(それで☆4つです)、英語好きな私でも、改めて納得することができて楽しめましたよ。英語が嫌いな人にはゼヒ!!

図解も少し入っていますし、英語の勉強法についても触れています。

・「中学生〜高校1年生、または英語の教員に
ジュニア新書ということもあり、基本的には中学英語でよく質問が出そうなsay, speak, talk, tellの違い、hear, watchの違い、関係代名詞と接続詞のthatの見分け方、〜ing形の種類とその見分け方など、主に文法項目について触れられている。

本の形式としては、Q&A方式で書かれているため読みやすい。中学生〜高校生低学年および、その教員に向けられた本である。高校英語まで習得した人にとっては、物足りないないようである。

英語の疑問こう考えてみよう (岩波ジュニア新書) (詳細)

恋の歌、恋の物語―日本古典を読む楽しみ (岩波ジュニア新書)

・「日本古典を読む楽しみ
 日本の最古の歌集『万葉集』恋の歌「あかねさす」は額田王と大海人皇子との相聞歌。この歌の「袖振る」は恋を確実なものにする呪術であったと指摘する。和歌は本来、声に出して朗々と歌う『古今和歌集』の情緒纏綿。『新古今和歌集』の藤原定家の絶唱に象徴されるエロス。それら祖先たちの感性が現代の歌謡曲やポップスの歌にまで引き続いてくる豊かな「歌の鉱脈」であったとみる。また、恋の教科書だった『伊勢物語』、恋の文学の最高峰『源氏物語』、歴史的悲運に弄ばれた女性の「あはれ」を語る『平家物語』の著名なところなどが紹介されていて、興味深く読める一書である(雅)

・「「日本古典」の艶めかしい裸身
 和歌は「恋を歌う装置」であった。今ならさしずめeメール。マンボウならぬリンボウ先生の道案内で「日本古典」がその艶めかしい裸身を露わにする。──柏木の夢に現れた唐猫は「獣の夢を見るのは懐妊の予兆」という民間伝承を踏まえてのことだという。この柏木と女三の宮の罪深い恋の一部始終を語り終えて林望のいわく。

《ともかく『源氏物語』は、どこをとってもこういうふうに、委曲を尽して恋の心を描き出している。古今これほどに人心の機微をうがった作品はまたとない。この物語が、日本文学の歴史の上で、いやもっと広く世界の文学史のなかでの奇跡だ、と私が思うのは、まさにこの理由による。》

恋の歌、恋の物語―日本古典を読む楽しみ (岩波ジュニア新書) (詳細)

漱石を読みなおす (ちくま新書)

・「むしろ伝記
「漱石を読みなおす」というタイトルからは、漱石論なのかなと思いましたが、読後の印象は「伝記」です。それもとても良心的な。読んでいて変に知識のプレッシャーをかけて来られることもありません。偏りのない、オーソドックス感があります。

九つの章は「子規と漱石」「ロンドンと漱石」「文学と科学」といったふうに、くっきりと「AとB」の形になっており、そのひとつひとつが個々のテーマに沿って拡散せずに語られています。焦点がぼやけるところがありません。とてもわかりやすい。

エジソンやキュリー夫人の伝記を読むように漱石についての伝記を読みたいな、と思う方にはストライクゾーンど真ん中の本だと思います。

・「打倒(?)野口英世
 今となってはもう「大御所」と呼んでいいかもしれない、小森陽一氏が書いた漱石論です。石原千秋氏と一緒に「漱石研究」という雑誌を編集したりしてます。これからはかつての江藤淳氏にかわって小森氏が漱石論のスタンダードになるんでしょうかね。 とりあえず一読の価値ありです。  

・「歴史的観点から
 シンプルな漱石についての本です。新書ということもあってか特に目新しい発見はないです。 歴史学的観点から考察しているのが特徴です。その点もあってよくわからない所も多いです。 テクスト論に興味のある人にはおすすめできますがあまり初心者にはおすすめできません。 イギリスでの体験を重視し過ぎたあまりそちらに考察が偏ってしまったのかもしれません。 

漱石を読みなおす (ちくま新書) (詳細)

法とは何か (岩波新書)

・「別にかたよってなどいない
しばしば本書は内容に偏りがあるなどという批判がありますが、それは筆者が法というものを、「人権保障のための社会的装置」という視点から論じているからそう述べているのに他なりません。このことは、筆者が「法を学ぶ」においても述べていることですが、果たしてそれは本当に偏りなのでしょうか。近代的憲法とはそもそも、「個人の尊厳」の基調として、国家権力による人権侵害を防ぐための最高法ですが、その他の公法、私法もこの憲法の精神を実現するものとして作られています。したがって法とは本質的に、「人権保障のための社会的装置」と言えるのです。そうした当然の視点に立つ筆者の論理をかたよりなどと批判する者は、法学上の基本的原則さえも踏まえられておらず、自己の無知を露呈してしまっていると言えるでしょう。

・「アクが強いけれども面白おかしく読める法律入門
 岩波æ-°æ›¸ã§æ•°å¤šãã®æ³•律é-¢ä¿‚の書物ã‚'è'-ã-ているã"とで有名なè'-è€...が、「法とは何か」のæ-§ç‰ˆã‚'大å¹...にæ"¹å®šã-た形でè'-ã-たのがã"のæ-°æ›¸ã§ã™ã€‚

 ã"の本では、法律にé-¢ã™ã‚‹èº«è¿'な問題から、「法とé"徳の区別」にé-¢ã™ã‚‹è¤‡é›'な議è«-や、驀進するバイオテクノロジーの問題、家æ-å•é¡Œã€æ°'事裁判の問題等、といった現在に起ã"っている複é›'な法律問題についてå...·ä½"的に分かりやすくè«-じている点がé­...力となっています。そã-てã"のæ-°ç‰ˆã§ã¯ã€å¾"軍æ...°å®‰å©¦å•é¡Œãªã©ã®æˆ¦äº‰è²¬ä»»ã‚„、国際問題にé-¢ã™ã‚‹æ³•律問題ã‚'æ-°ãŸã«æ›¸ãåŠ ãˆã¦ã„ã¾ã™ã€‚

 ã"の本で、彼は「現在、グローバルに展é-‹ã-ている資本主義が市æ°'社会もたらす種ã€...の弊害に対ã-て、ローマ法以来の『市æ°'法』ã‚'以ってã-てそれã‚'除去ã-ていかないといã'ない」と言うã"ã!¨ã‚'æ--幟鮮明にã-ています。

 彼のようなアクが強いã'れども高尚な理想と骨太の意見ã‚'持って一般社会に対ã-てè«-陣ã‚'張る法律家は、現在å°'なくなっているのが現状です。そういう意å'³ã§ã‚‚、彼のような意見ã‚'æ--幟鮮明に主張する存在は、とってもè²'重となっていると言えるでã-ょう。

・「入門書としては最適
今から法を学ぶものにとっては最適な入門書だと思います。現在社会で法が関連して問題となっている事柄について幅広く話題を提供しており、法学部系小論文対策等にはもってこいだと思います。実際私も法科大学院を未修者で受ける際に大変重宝しました。ただ、4つ星にした理由は、筆者の意見が反権力・西洋一辺主義に若干傾いていたからです。これらの入門書ではもう少し中立な立場、もしくは相反する意見も掲載したほうがいいのでは、と感じました。

・「根拠もなしに私見を述べてはいけない
西欧諸国との法制度の違いを、違いすなわち日本の後進性と直訳してしまっているあたりに、救いようのない独断癖を感じる。社会に違いがあっても、それでうまくいっているなら、何らかの合理性はあるはずだと考えるのが社会科学の立場であるが、著者はそんなことは考えもしない。高校生あたりがこの本を読むと、著者の単なる独断論にひきずられて、バランスを逸した社会観を持ってしまうのではないかと思う。法学の入門書としては不適当である。

・「入門書としては不適当
「〜とは何か」という題名に初学者はとかく飛び付きがちです(自分も飛び付いた一人ですが・・・)。しかしこの本では個々具体例に関しての法的考察がメインで、これを入門書として法とは何かを理解するのはなかなか難しいと思います。法という抽象的なものを理解するには具体例だけでは足りず、体系化された知識も必要だと思うからです。ただ、話題が広範にわたっているので自分の知識を深めることには役に立つはずです。

『法とは何か』という疑問には法学が答えてくれます。法学の入門書としては現代法学入門 (有斐閣双書)をお勧めします。体力がある方は法学の基礎 第2版をどうぞ。

法とは何か (岩波新書) (詳細)

経済の考え方がわかる本 (岩波ジュニア新書)

・「大人もここから入門
 あとがきに,「もっともやさしい経済の入門書になった」と書いてあるように,少なくとも今までに読んだ経済の入門書のなかでは破格の読みやすさと言える。しかも,各章の末尾には,「今回学んだ概念」が列記してあり,本書の説明とその概念の教科書や経済学事典などの説明とを比較すればさらによく理解できると思われる。 「復習問題」とその解答もよく考えられており,あとがきで2つめのユニークな特色としている,「やさしいけれど,経済の考え方をしっかり書き込んだ本」の要素のひとつとなっている。 また,最終章の「経済を学ぶと仕合わせになれるか?」は,青少年向けなればこその章でもあろうが,大人にとっても十分に考えを深めるきっかけになる章である。 少々読みにくかった点は,文中の登場者名がちょっと奇抜であること。この点は最後まで違和感が消えなかったが,ジュニア層にはこの方が親しみをもって読めるということかも知れない。 最近の岩波ジュニア新書は,大人が読んでも良書といえる本を連発しているとの評価が高まっているように見受けられ,本家の岩波新書に勝るともとも劣らぬ叢書として注目している。

・「大学の授業よりわかり易かった
 大学の一般教養でとった経済の授業はこういうことだったのかなと思った。平易な言葉でわかりやすく説明してある。なぜ、大学の講義はあえて抽象的な言葉を羅列していたのかいまさらながら疑問。 電車の中でも読める「経済」書として私は皆さんにお奨めしたいです

・「あなどるなかれ
よく読むと、高度の内容まで踏み込んでいる。大人が、読んでもおもしろい。

・「タイトル通り
中高生向きに書いてあるのでどれも簡単な内容でわかりやすいと思います。経済の基本的な考え方が身につくのではないかと思います。前半部分の効用などの話はとても参考になりました。しかし、一部、説明がたりないのでは?という言葉がいくつかありましたが、それでもわかりやすくはあると思います。

・「ミクロからマクロへ
 新聞の経済欄を読むきっかけを与えてくれる新書だと思いました。現代経済で何が起きていて、何が問題なのかと考える方向に向かわせてくれるでしょう。要望を一つ述べるとすれば、「経済成長」は良いことばかりでないということも指摘してもらいたかったです。つまり経済は環境を無視できなくなったということも言及すればなお良かったと思います。

経済の考え方がわかる本 (岩波ジュニア新書) (詳細)

地域再生の条件 (岩波新書)

・「地方居住者必読!!
一気に読み上げました。既に長年このテーマについての見識が深い方々には新しい発見や新鮮な提言はないかもしれませんが、未だこの分野についての知識が不足していて地方政治への偏見が強い人は読んでおくべきでしょう。構造的な問題がいわゆる「構造改革」では改善されるどころか、さらに追い詰められていく過程が分かりやすく理解できます。都市部の方々はどうせ自分たちの幸福しか頭に無いから読まないだろうし読んでほしいとも思いません。地方に住む方々はなぜ今自分たちの生活がこのような現状なのか理解できます。マスメディアを利用した機関の「ウソ」に騙されないでください。特に官僚・地方役人の皆さん。現在の我が国に何が起こっているのか今一度再検証してください。

・「国土計画を逆照射
著者は国土計画を長年研究してきた。あとがきでは、「国土計画・地域政策を逆照射してみたらどうなのかと、まとめたのが本書です」と記述している。

そう記されている通り、現場の空気をふんだんに織り込みながら、近年国が進めている「地域再生」について鋭い分析・批判を加えている。「地域は再生できるのか?」という問いに対して著者は、「希望と絶望、楽観と悲観の間を部妙に揺れ動きながら、市町村自治体と議会、住民の意識改革に期待して、希望と楽観に傾きたいと思います」と記述している。この記述は、長年、豊富な取材と研究を重ねてきた著者ならではの冷静な見方といえよう。

「地域再生」に関して批判的視点も入れて冷静に分析している文献はあまりないだけに貴重である。

・「地域再生のネタが満載
経済活性化、福祉の再生等、様々な地域再生の取組事例が雑多に満載され、地域再生の各地の取組を網羅的に知っておきたい人には最適な本。ただし、「国が政策を間違えなければ地域は再生できる」という楽観主義に貫かれており、目の前にある危機に対して地方がどうとりくんだら良いのかというビジョンは「地方が自主的に取り組むしかない」という方向性以外は何も示されておらず、著者にストラテジーはない。徳島県上勝町の一戸当たり農業所得を一桁多く間違えるという、とんでもない誤りもあるので注意。

・「見聞事例をもっと出した方がよかった。
個人的な旅行を導入に本論に入るが、各論の事例のみで仕上げた方がより実践的だったと思うがいかがでしょう。たとえば『新しい観光振興』(同文館出版)のように。セールスの帯を仕上げた編集者の責任かもしれませんね。

・「自分には「これは!」という箇所はなかった
いろんな事例を元に、自治体の再生策を模索する。ただ、時代にそぐわないのでは?と感じるものや、有効性に疑問がつくものがあり、「これは!」とはっとさせられる内容は特になかった。

地域再生の条件 (岩波新書) (詳細)

多文化世界 (岩波新書)

・「文化対立を乗り越える難しさ
筆者は先日まで文化外交の懇談会の座長を務めていたが、この本の主張は、ジョセフ・ナイの「ソフト・パワー」の概念を用いつつ、世界の文化が切磋琢磨して鍛え合うことによって、多様な文化が共存していく前向きな道を探ろうというもの。近隣諸国との政治的対立が激化する中で、文化レベルでの共存の重要性はますます高まっており、そうしたテーマに1つの方向性を示すものである。筆者は十数年前に、民族対立の激化や日本の自文化中心主義の高まりを目の当たりにして、自文化の一時的な忘却が必要だとする「文化の否定性」という本を書いているが、本書ではむしろ文化の積極的な発信を訴えている。同じ筆者が全く違ったやり方で文化の対立を乗り越えようと提案しているところに、文化相対主義の立場に立脚しながら文化対立を乗り越える難しさがあるのかもしれないが、今日のアメリカの普遍主義の行き過ぎを目の当たりにすると、筆者のように多様な文化を生かしつつ共存を図る道を模索することは必要不可欠のように感じる。

・「ユートピアのありか
 本書の読後感は以下二点である。

 一点目。本書の前半部分に説明されている 世界の多文化 に関しては大変解りやすく勉強になった。家にある哲学辞書や ネットで 出てくる内容を調べながら読み進めたものだ。特に宗教に関しては 不勉強であったので 今回本書を読みながら キリスト教の「多文化」を若干にせよ 知ることが出来て 大変幸せであった。 その意味で 本書はみんなに推薦できる一冊かと思う。

 二点目。本書の後半部分に説明されている「ソフトパワー」に関しては 勉強になると共に著者が志向する「方向性」には 違和感を持った。

 ハードパワーに対し ソフトパワーの存在と力を紹介している部分は引き続き大変参考になった。 但し 著者がソフトパワー論者の代表者とするナイに関し「アメリカの世界戦略を考える国際政治学者」という表現で 要はソフトパワーを 「特定国の世界戦略に使うパワー」とすべきではないという方向性を出している点には疑問が残った。

 有史以来 現在に至るまで人間の歴史はパワーゲームの歴史であったと思う。それは国家から始まり 家庭に至るまで 人間が住む至る所で起こっている現実だ。 ナイの主張は その現実を踏まえて 国益を増すためのソフトパワーという路線を出しているわけだが 著者はそれを否定している。 読んでいる限り「パワーゲームと訣別した人間」という一種のユートピアを志向する中で著者なりの ソフトパワー=文化の力 を語っている。

 問題は その著者の前提がいささか楽観的に過ぎないかという点だ。僕は 今までの歴史とそれ以上に「今この瞬間の自分自身」を考えてみると 正直 楽観論には与しない。それゆえ後半部分が「甘美すぎる」ような気もするのだ。 勿論将来 人間がパワーゲームを卒業するという可能性は否定しない。但し それが明日なのかと言われると否定する。 それは現在の地球のサステイナビリティーまで視野に入れた人間の「思想・哲学」のコペルニクス的転向が必要な話だと思うのだ。

 

・「入門書としては合格だが・・・
極めて平易に書かれた、この分野への入門書といえる。

著者はアイザイア・バーリンの『理想の追求』に注目する。著者は、バーリンの説く文化相対主義あるいは文化多元主義に大きな影響を受けたという。人間と社会にはいろいろな選択肢があって、それを調整することに意味はあっても、一つの解決だけをある個人が他人に押し付けることは非常に大きな弊害を招く。よって「理想の追求」が複数でありうることをもっと認識せよ。著者はそう我々に主張するのだ。

次に、ジョセフ・ナイのソフトパワー論について語られる。ソフトパワーについて一通り紹介した後で、これはアメリカの世界政治における戦略論の一つであるからそれをそのまま受け止めるべきでないと主張する。ソフトパワー論を文化の魅力の問題として置き換えるところに本書の魅力がある。

本書の結論は、世界の相互依存と緊密化が進む現代のような時代においては、一国の覇権的な拡張は世界秩序を形成するどころか、大いにそれを乱す結果を生み出さずにはいられない。そうではなく、異文化間で起きる接触や交流、そして混成化によって、それぞれの文化の力を高め、その魅力を発揮し合う中で、人々が充実した生活ができるようにせよ、というものである。

この凡庸な結論は、それまでの議論が大変興味深いものであっただけに一層不満に感じた。この結論がどのようにして達せられるか、そこまで踏み込んで論を展開していないため、肩透かしを食らった気分になった。残念である。

だが、それでも、本書は入門書としては十分合格であると言える。その興味深さ、平易さは私に本書を推挙させることを躊躇わせない。

・「ううん・・・という本
æ-‡åŒ-の相対主義の孕む袋小路ã‚'ä¹-りè¶...えて、積極的なæ-‡åŒ-の多様性の容認へと認識ã‚'導き、ä¸-界人類がå...±ç"Ÿã-てくé"筋ã‚'、è'-è€...は本書で示ã-ます。

アメリカ主導の戦争が絶えない現在、ã"の手の本はå¿...要とされるでã-ょう。è'-è€...の主張、わかりますよ。わかるã‚"ですã'ど。でもね…。

古いのです。主張が。æ˜"から言われていたã"とと異なる点が見られない。ã"の本で主張されているã"とができてたら、誰も今悩ã‚"でないって、と言いたくなります。それは、è'-è€...も本書の数箇所でå°'ã-もらã-ているように、現実的な権力è«-ã‚'国際é-¢ä¿‚è«-に絡ませて考えていないからかもã-れませã‚"。その意å'³ã§ã€ç¾å®Ÿçš„な主張ではないのです。è'-è€...の言う通りに。

でも、現実的って何だろう、と私は読後に考えてã-まいまã-た。現実çš!„なè«-とは、アメリカ的な力のè«-理の中で構築されるものなのではないか・・・。

そのように考えると、ã"の本は再び意å'³ã‚'もち始めるのかもã-れませã‚"。

・「文化とは?
ã"の本は、大学の授業の課題で出されて読ã‚"だのですが、私自身、あまり筆è€...の言っているå†...容に賛同できませã‚"でã-た。

「æ-‡åŒ-」とはä»-の国から見たときに印象に残るようなç' æ•µãªã€Œæ-‡åŒ-」でなã'ればならないのでã-ょうか?それならば、ä¸-界中の「æ-‡åŒ-」が同じになればいいã"とになりますよね?もã-、ä¸-界中の国がä¸-界中の国の「æ-‡åŒ-」にé­...力ã‚'感じ、

å-ã'å...¥ã‚Œã¦ã„れば、戦争は起きないかもã-れないã-、現在のイラク問題も起きなかったかもã-れませã‚"。それができないから、現在ã"ういうä¸-の中になっているわã'で、今後私たちがどう考えどうæ'»å‹•ã-ていくかというã"とが、ã"の本には書かれていませã‚"。

「æ-‡åŒ-」という言è'‰ã¯ã€ã¤ã‹ã¿ã©ã"ろのない無限で架空のもの

であると思いã!¾ã™ã€‚そã"ã‚'もうちょっと突っ込ã‚"だ話ã‚'読みたかったなあと思います。

多文化世界 (岩波新書) (詳細)

国際関係がわかる本 (岩波ジュニア新書)

・「読みやすい!
国際的なつながりを知りたいなーと少しでも思い始めた人でも大変読みやすいものです。基本的なことから知識をつけられる本です。しかし入門書なので専門的なことを学びたいという人には不向きな本です。読む価値ありです。大変楽しく読ませていただきました。

国際関係がわかる本 (岩波ジュニア新書) (詳細)

中国激流―13億のゆくえ (岩波新書 新赤版 (959))

・「興梠さんは現代中国の大家だと思います
この本はとても良い本だ。空前のスケールで経済成長を続ける中国の内側には、以前大きな混沌があることが良く判った。興梠さんの本は初めてだが、中国ものでは今後欠かせない著者となった。

興梠さんの魅力は、丹念に事実を並べられる中国への精通度、多数の現象から大きな動きを描き出せる中国への深い理解力だ。読者から見ると、本当に頼もしい中国の専門家だ。その眼差しには、恐怖心もなく、軽蔑心もない。淡々としているがどこか優しげでもある。今後の中国の課題も押さえられているので、今後についても提示してくれている。そしてなにより新鮮だったのは、生活者のレベルでの語り口であることだ。この為、共産圏という異質さ由来の難解さはなく、非常に読みやすい。

興梠さんのような中国通が日本にいることはとても喜ばしいことだと思う。この本は多くの人に広く読まれるべきだと思う。

・「呻き、軋む巨大国家・中国を活写
気鋭の中国研究者が、激動する中国社会を多面的に活写。とても具体的でリアルな話が満載で面白いです。いま中国では「ラテンアメリカ化のリスク」というイシューが話題を呼んでいるという。「(経済は)一定のレベルまで発展すると臨界点に達する。その臨界点を克服すれば、欧米のように全体的に豊かになれる。だが、失敗すれば、ラテンアメリカのように貧富の差が拡大し不安定になる」いわば、国として「のるかそるか」というところに来ているのが今の中国。「反日暴動」など表面的な事象の下で、中国という巨大な国が、呻きながら、軋みながら、強烈な社会変動を起こしていることを本書は実によく伝えている。

・「現代中国の実情と課題
 よく中国を訪問しますが、実情を率直に取材されています。 中国の現代の問題は、都市と地方の格差などさまざまな面で矛盾と軋轢が深まっています。これを克服するために政治権力をもちいている訳ですが、かえって官僚の汚職などが多発し、悪循環を起こしているのが現状です。 資本主義的な政治システムを作っていくことは必要なことですが、経済格差の是正などを考えると、問題は簡単には解決するものではありません。  内容が多少難しくて敬遠されがちですが、隣の国の実情を知っておくことは必要です。

・「待ってました
中国で大規模な反日デモが起きて以来、「現代中国 グローバル化のなかで」の続編を切望しておりましたが、ついに出ました。ゴードン・チャンの「やがて中国の崩壊が始まる」や何清漣の「中国現代化の落とし穴」などと合わせて読むと、日本で新聞やテレビだけを見ていては見えてこない現代中国のリアルな苦しみが立体的に浮かび上がって来ると思います。日本人はもちろん、日本語を読める中国人にも是非読んで欲しい一冊。

・「中国の真実
 日本は官僚国家で社会主義的で経済格差が広がっている、汚職など不正がまかり通っているとよく言われます。そして中国の沿海部は資本主義企業体制の様だと一部で評されています。 しかしこの本を読むと中国は社会主義で官僚国家で農村社会で発展途上国で経済格差が広がり、汚職は日常茶飯事で日本の現実は中国と比較するとささやかなものだと感じます。 中国の否定的な側面を様々な実例で描き、中国に対する過度の楽観視は危険だと主張しています。 中国経済はバブルと言われて久しいですが、中国に関する報道もまたバブルではなかったか?と感じてしまいます。 

中国激流―13億のゆくえ (岩波新書 新赤版 (959)) (詳細)

学力があぶない (岩波新書)

・「教育現場からの具体的提言
 1919年生まれの国語学者と1945年生まれの数学者が、具体例を挙げながら日本の教育の現状とあるべき姿について論じた2001年刊行の新書本。第一章では上野のチェロの師の教授法を論じ、教師のあるべき姿として、忍耐強く個性(判断力)を引き出す教育、そのための教材研究の重視、テクニックより人間性重視、そのための「見極め」の重視、継続性・やり遂げることの重視、異質な諸個人の協働の重視等が挙げられる(学校では困難だが、という条件付で)。第二章では「学力(学んだ成果・学ぶ力)低下」の内容として、判断力(応用力)の欠如と意欲の低下、意味や基礎のない技術の自己目的化が挙げられ、その背景として「ゆとり教育」が実際にはゆとりや学力を奪った事実(学校の授業が駆け足になり、しかも減らされた分の元授業時間は塾通いやテレビ視聴に使われた)が指摘される。第三章では、教育基本法をなし崩しにし、学習指導要領により教育内容を画一的に統制した文部省が、「ゆとり教育」(1977〜)や「新しい学力観」(1989〜)といったスローガンのもと、人的にも資金的にも充分な援助がないままに、恣意的な政策を現場に押し付けたことの問題性が指摘される。第四章では、教え込みの部分と個の重視の部分との区分の必要、教師は子どもと同じ目線に立つことも時には必要だが、全体の把握のためにすっくと立つといい意味で権威がなければならないこと、その上での20人学級の実現、「個性」の次元を低く考えないこと、教師は子どもと同じ目標に向かう先行者と考えること、小中高大の教師による一貫した教育のための役割分担の必要、教師の能力向上のためのサポートや図書館整備の必要等が強調される。第五章では更に中高一貫教育の活用、地域(PTA、退職教師等)によるサポートの必要、グローバル化を視野に入れた基礎教育の重視等が主張される。学校という「場」の公的性格についての指摘も重要。

・「対談中心の本
全五章から成り、そのうち1,4,5章は対談、2,3章は上野氏の単著になっている。対談も著者の二人の間の対談は5章だけであり、1章は上野氏と東海千浪氏との対談、4章は大野氏と川嶋優氏との対談になっている。

昨今の「ゆとり教育」や「学力低下」に対する意見を、率直に言い合っている形であるので、日本を代表する学者たちの考えを知るにはいい本だと思う。但し、論理的な論旨ではなく、対談の相手も章ごとに変わってしまうので、内容が深まらず、やや軽い感じがしてしまうかもしれない。

・「「ゆとりの教育」は「学力低下」の元凶か?
最近はやたらと「学力低下」問題がマスコミなどで大きくクローズアップされてきているが、これもその一冊。筆者らによれば、近年、学生・生徒の基礎学力が低下し、読み書き計算も満足にできない者が増えているが、それは、授業時間や教える内容を削減する文部省の「ゆとりの教育」政策が原因であるということらしい。

私自身、確かに子どもたちの学力が低下していることを認めるものであるが、それを安直に「ゆとりの教育」のせいにする筆者らの主張は他の「学力低下」論者と同様、少々強引過ぎると思われる。

筆者らは、若年人口にともなう受験競争圧力の緩和や若者意識の時代的変化などにはまったく言及していないし、「ゆとりの教育」への批判も一面的過ぎる。また、筆者らはともに大学の研究者である!が、文部省や現場の教師への批判ばかりに始終して、受験競争にただ乗りしてきたこれまでの大学教育のあり方に対する内省的批判を欠いている点で、かなり疑問。

私は「ゆとりの教育」が「学力低下」の本質的要因だとはまったく思っていないので、彼らの議論が、景気低迷、学級崩壊や少年犯罪の増加といった近年の社会不安に乗じた凡庸な教育論にしか聞こえない。もっともこれは他の「学力低下」論者に共通することではあるが。

「学力低下」論をおさえるにはよい一冊かも。

・「脳天気な大学の先生たちには困ったものだ
 「緊急出版」という大げさなふれ込みと、タイトルにひかれて読んでみたのだが、なんというお手軽な本であろうか、というのが読後の印象である。

 学力低下に関する検証はごくごく少なく、著者たちの表面をなでただけの印象論を並べているだけで、あとは対談でお茶を濁す──その対談も非常に散漫で中身の薄いものである──というのではまともな本になりようがない。学力が低下するといったときに、学力の内容の検討とともに、その低下を統計的に実証するという作業が不可欠だろう。著者たちの危機感は感じられるものの、実に説得力のない本であった。大学の先生たちはかくも脳天気な議論を展開していられるのだから、困ったものだ。

学力があぶない (岩波新書) (詳細)

心の病理を考える (岩波新書)

・「分かったようで分からない不思議な本
二項対立は単なる二項対立ではないとし、その構造を説き明かす、そして変奏する。しかし変奏の果てにあるのは何か?

個別化の原理は、個人の代替不可能性、交換不可能性にあるとするのは分かるが、その根拠として個人の死を持ち出す必要性があるのだろうか。それならば個人の生を持ち出しても同じであろう。実際、著者は個人の死のほかに個人の歴史とも言っているが。「現象学的他我認知の問題など、もともと存在しない」と断言してすっきりさせているように、個別化の原理は、個人の代替不可能性、交換不可能性にあると言い切るだけでいいと思う。

基本的には、自と他の関係性の問題、あるいは社会性の問題である。それは、著者のように「あいだ」の問題と言ってもいいが。どこからか自らに命令してくる、それは客観的にはありもしないのに主観的には生々しく聞こえてくる。加えて重要なのは、聞こえてくるのは言葉であるいうこと、ではなかろうか。

・「「まとめ」の本
この本はどうやら著者のこれまでの数々の業績の「まとめ」であるようだ。そのため、一つ一つの問題に対する主張がざっと述べられており、理解に苦しむことが多かった。とは言え、心身二元論がなぜ生まれたのか、を解明する部分には目が開かされた。この議論も、木村著「人と人との間」の延長であるらしいが、これまで心と体を分けて捉えていた自分を反省できた。著者の本をもっと読んだ後で、また振り返ってみようと思う。

・「読者を上から見ている印象
この本を手に取ったのは、そのタイトルに惹かれたから。実際に中を読んでみると、自分が想像していた内容とは全く異なり、統合失調症(旧精神分裂病)のこととかが書いてある。しかも、大半が著者の過去を振り返って書かれた思想録のようなものであり、読んでいるうちに退屈になってしまった。

しかし、そんな本は他にもたくさん巷に出回っているので、あまり気にしないが、この著者の読者に対する姿勢が気になって仕方がなかった。それは「はじめに」の部分から始まるのだが、どうもこの著者は自分が医師であるということからか、自分の精神医学における貢献度をひけらかしているのかは知らないが、上から読者に対して話しているような印象を受ける。

それはちょうど、「一般読者であるあなたたちは無知なんだから、私の本でも読んで賢くなってくれたまえ」とでも言っているような雰囲気である。それがこの本の冒頭から始まり、結局その感じは最後まで抜けてなかった。

精神医学においての教養書としてはいいのかもしれないが、いかにも頭でっかちの人物が書いた印象がある。したがって、辛口かもしれないが☆1つ。

心の病理を考える (岩波新書) (詳細)

がん告知以後 (岩波新書)

・「癌告知後の医療、看護についての優れた一書--アメリカの癌医療に関する記述には疑問も
この本の著者、季羽倭文子さんは、ホスピスケアに精通した看護師である。本書は、著者のそうした経験と学識を反映して、癌告知を巡る様々な問題を、詳細かつ具体的に述べた、内容豊富な一書と成って居る。医学用語を、誰にでも分かる様な平易な言葉で説明して居る事や、癌患者の食生活について、著者が良いと思ふ調理法を詳しく書いて居る点などからは、看護師であり、女性である著者の人柄と経験が伺える。非常に優れた本であるが、アメリカの癌医療を紹介する部分では、アメリカの医療の問題点に十分触れず、アメリカで行なはれて居る事を、少々美化し過ぎて居ないか?と言ふ疑問を持った。具体的には、例えば、本書で紹介されて居る様なアメリカでの癌患者への医療と看護が、患者とその家族にどれ位の経済的負担を強いて居るかを、語って欲しかった。そして、本書が、その題名から伺える通り、癌告知が為される事を半ば前提に書かれた事は理解出来るが、その癌告知が、患者と患者の家族の人生にとって、必ずしも肯定的な側面ばかりを持つ訳ではない事にもっと触れて欲しいかった。即ち、本書は、癌告知の持つ負の側面について十分触れておらず、その点が、医師である私には疑問であり、不満であった。医師として、私は、日本の看護師たちが、しばしば、アメリカの医療、看護の在り方を、余りにも美化して居ると感じる事が有る。経験豊富な、患者思ひの看護師である著者の記述にも、そう言ふ点が少々感じられた事は、本書が、優れた本であるが故に、残念であった。(内科医)

がん告知以後 (岩波新書) (詳細)

新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線 (ブルーバックス)

・「少なくとも化学構造式にアレルギーのない方が読む本
薬学を志す若者を増やしたいという本書の目論みはまず達せられることはないでしょう。というのも、本書にも記載があるように薬学とは「雑学」でもあり、生理学、化学、生物学、物理学、医学などさまざまな分野の知識の総合であり、専門用語の多い本書を読み通すことができる高校生は少ないと感じるからです。しかし本書は薬に関する先端的な話を紹介しています。従って薬学部の3年生以上、あるいは薬剤師だが知識をリニューアルあるいは整理したいといった方々には最適な本だと思います。少なくとも化学構造式にアレルギーのない方というのが、お薦めの条件となります。私自身は資格を活用していない薬剤師ですが、面白く読めました。

・「期待しています、、、
が、医者通いの日々なんとか自分にあう薬はないものかといつも待っている。アメリカ帰りのわたしの担当医はむこうならもっといい薬があるのになー なんてちょくちょく言う。新しく平均的に効果をだす、すると認可される。アメリカ流いいかげんさ(しつれい)でてきぱき速いのかも、危険だが。日本は遅すぎる。どうやらそのあたりに問題があるようにおもう。

薬学研究科は大向こうに評価されにくいのではないか。日本の土壌というのはあまりかわらない。それらと対決しつつ新薬にチャレンジしてほしい。

どう創るより私心がはいってしまった。

良い薬とはなんなのか。効く薬とはなんなのか?

 一読推薦します!!

・「創薬の面白さが伝わってくる、「薬学部、創薬研究部門の大紹介」
 新薬開発の方法論、具体例を、大学の教授陣が最新の情報を交えて分かりやすくまとめた一冊。それぞれの研究からの最新の創薬の話は大変面白い。難しい理論も平易簡潔に、との気配りが感じられ、流石、大学で教えることのプロが書いていると思わせる。 著者が「京都大学大学院薬学研究科」となっていて、あとがきには「薬学部に研究に来て欲しい」というような執筆動機が書かれている。薬学部によい人材が来るように、との「薬学部大宣伝」本のようである。高校程度の知識で読むには少し難しいか、という感じもするが、執筆者たちの「意気」は伝わるだろう。

 最近の「創薬」の考え方、現状など、良く書かれて各論は面白い。しかし読み進むにつれ、成功した話が多いのが少し気になった。魅力的な話でひきつけることも大事だけれど、「こういう危険性が明らかになったので規制ができた」などの研究で明らかになったマイナスの知識などもやはりきちんと紹介した方が信頼度も上がると思う。 薬を「創り出す」過程では医学の観点も必要だろうし、「製品化」の部分では企業が分担している部分もあるだろう。「創薬」という分野全体のなかでの薬学部としての観点、分担はどうなのか。薬学部だからこそできることはこれだ、ということはなんだろうか。このあたりがもう少しはっきり書かれていれば、「薬学部で創薬を」との本書執筆意図ももっと達成されただろうと思ったのだがどうだろうか。

 ともあれ、「創薬」の面白さ、考え方はそれぞれの執筆者の文章から充分伝わってくる。この本で「薬を創ってみたい」と魅力を感じる人はたくさんいるに違いない。工学部に行くか、理学部の化学に行くか、医学部を選択するか、それはどうとも言えない気がするけれども。

・「目的と対象者
 この書は、高校生に創薬研究の面白さを知ってもらい薬学部を志望してもらおうという目的である。しかし実際には、とても高校生がまともに読めるとは思えないような内容である。もちろん参考書、問題集ではなく、学問の入門書であるため、高校生の段階で理解する必要はないのだが、最低限のバックグラウンドがないとこの書の面白さ、すばらしさを理解することはできないだろう。 私は薬学部の学生ではないが、最も適した読者とは、2年生以上の大学生ではないだろうか。大学の授業では個々の科目が独立しているため、なかなかその統一を理解することが難しい。創薬という目的に対してどのようにアプローチしていくかわかるだろう。また私のような他学部の学生であっても、読む価値は非常にあるだろう。 

・「薬学部発の新薬に期待
アステラス会長がある雑誌の冒頭で言っていますが、臨床を知らない薬剤師がいい医薬品を開発できるわけないと。この本を読むと薬学部への夢が広がります。でも夢だけです。基礎創薬分野で日本の大学は弱すぎます。かといって製剤開発という臨床に近い部分でも教育が不足しています。産官学の中、最も学が弱いです。美談より実績に期待します。本自体は社会人1年生にも読ませる価値はあります。

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なるほど高校数学 三角関数の物語

・「教科書の配列にとらわれず、三角比・三角関数の基本事項を解説した読み物
いわゆる学参ではないが、三角比・三角関数の基本事項を解説した読み物。何とか大学に合格したはいいが、数学を使う学部にもかかわらず高校数学の基本事項をおろそかにしたまま来てしまって不安だという人がメインターゲットだろうが、一部検定教科書における配列と異なる部分に目をつぶれば高校生にも十分理解できる内容なので、ここで紹介させてもらうことにする。

筆者自身が最も目をひかれたのが、ケプラーが惑星の軌道をどうやって楕円だとつきとめたのかを解説した部分。実は「正弦定理」のような数学の考え方を使っていたのだが、その具体的な方法に触れたのは(恥ずかしながら)筆者もはじめてで、ひさびさに感動してしまった。どうしても、高校生のあいだは「なっとくして、ほんとうに理解できる」ことよりも入試に出題される問題を解く(というより、処理する)ほうにどうしても重点がいってしまうので、基本事項をしっかり理解したり、過去の天才がどうやって世紀の発見にたどりついたかを追体験したりする余裕が少ない。筆者自身も指導者として授業ノルマ消化のためについついそういう授業をしてしまうことが多いので、反省しきりであった。

少し前に「高校数学+α 基礎と論理の物語」というタイトルの本が出ていて、それと混同しそうなタイトルでもあるのだが、多くの著者がこの手の本に需要を見出しはじめたあらわれではないかと筆者は勝手に推測している(学参と銘打つより、大学生から社会人まで幅広い層をターゲットにした方が売り上げが見込めるという理由もあるのかも知れないが)。「オイラーの贈物」(海鳴社)を超える名著は果たして現れるか??

・「初級者にわかりやすいが,いきなり断絶が・・・
 高校時代,丁度三角関数のところで数学を挫折したため,未だに苦手感を克服できずにいる私ですが,4章までの部分は,とてもわかりやすくて,高校レベル程度までは理解できたような気がします(章末に何問か練習問題を配してくれるとよかったと思うのですが)。また,ケプラーの法則が三角関数を用いて導き出される過程は,三角関数の具体的な利点がイメージできて,よかったです。

 ただ,5章「微分積分と三角関数」は,内容がいきなり高度になり過ぎて,まったく付いていけませんでした。 より高度な応用例を垣間見させる狙い・・・というのはわかりますが,狙いが空振りに終わっているようです。

・「読み物としてはもう一歩
 「なるほど高校数学」シリーズの第1冊目。副題は「なっとくして、ほんとうに理解できる」。

・「ブルーバックスらしくない
これでは普通の教科書を簡約しただけで,本質的にわかりやすいとは思いません。「基礎数学のI II III」(共立出版)の第5章に三角関数の章があります。こちらの方がよほどダイナミックでブルーバックスのようです。ブルーバックスであるならば,数式の直感的な意味や数式の新しい解釈などがほしいところです。

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理数オンチも科学にめざめる!高校物理“検定外”教科書 (宝島社新書 242)

・「読みやすい!
高校時代に物理を習いましたが、あの時このような教科書だったら、もっと興味の抱き方がちがったかも。人間くさい物理学者達の一面を知れるのも、おもしろい。20年以上経った今でも、面白く読みやすかったです。一気に読んでしまいました。理学部を目指す高校生にも、一読してほしい本です。

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『沈黙の春』の40年―レイチェル・カーソンが問いかけたもの

・「読んでてこそばゆい
「沈黙の春」については今さら多言を要しません。人類史上に残る本であることも確かだと思います。しかし、現代の化学物質による環境汚染を「あれもこれも」取り上げて、すべてレイチェル・カーソン氏が指摘していた、とするのはどうも抵抗があります。だって、それはあくまで結果論ですもの。「レイチェル・カーソンを語り継ぐ」なんて、まるで「レイチェル・カーソン原理主義」です。本人としてはそれほどのつもりもなかったけど、後になって「実はこうなることを見通していたんですよね?」と評価されてしまうことはよくあります。それって、こそばゆいもんじゃないんでしょうか。

『沈黙の春』の40年―レイチェル・カーソンが問いかけたもの (詳細)

地球は火山がつくった―地球科学入門 (岩波ジュニア新書 (467))

・「『地球は火山がつくった』 わくわくしながら読みました!
 地球科学の本なのに、表現がとても面白くて、ダイナミックな火山の話から地球の内側へどんどん引き込まれて行く。火山の目ぬき通りなんて言われたらどこ?って思う。プレートが畳で動いていたら可笑しいけれど、火山の噴火は畳と畳の間で起こる。また、畳の真ん中で起こる噴火の秘密もわかる。 そして図がピカイチだ。美しい火山の写真と共に図も断トツに素晴しい。他に比類なき、あかぬけした分かりやすさがある。本書の目的の手助けをするだけでなく、読者に想像力も与えてくれる。 私は「火山はすごい」を読んで本書を知りましたが、是非多くの若い方に読んでいただきたいと思った。勿論全ての方々にも。どうか地球のメカニズムを知って、大自然の驚異に魅せられ、極める者へと成長して欲しいです。 みんなで感動しょうではありませんか!

・「『地球は火山がつくった』 わくわくしながら読みました!
 地球科学の本なのに、表現がとても面白くて、ダイナミックな火山の話から地球の内側へどんどん引き込まれて行く。火山の目ぬき通りなんて言われたらどこ?って思う。プレートが畳で動いていたら可笑しいけれど、火山の噴火は畳と畳の間で起こる。また、畳の真ん中で起こる噴火の秘密もわかる。 そして図がピカイチだ。美しい火山の写真と共に図も断トツに素晴しい。他に比類なきあかぬけした分かりやすさがある。本書の目的の手助けをするだけでなく、読者に想像力も与えてくれる。 私は「火山はすごい」を読んで本書を知りましたが、是非多くの若い方に読んでいただきたいと思った。勿論全ての方々にも。どうか地球のメカニズムを知って、大自然の驚異に魅せられ、極める者へと成長して欲しいです。 みんなで感動しょうではありませんか!

・「ジュニアより大人が楽しめる!
『地球は火山が作った』は鎌田氏の2作目の著書である。前著『火山はすごい』に比べて肩の力が抜けて、その分いい意味での遊びと文章の構成ができた本である。

「火山弾に追いかけられる!」からスタートする。火山弾の降る中を自動車で逃げる話である。実際に命懸けで逃げているからリアルである。 プレートが動いて地震が起こる。マグマによって火山が噴火する。これらのことはニュースなどでなんとなく知っている。知っているが「なんとなく」なのである。 プレートはどこから来るのか? 沈み込んだプレートはどこへ行くのか? マグマはなぜ上がってくるのか?これらの疑問のこたえがこの本にはある。読み終えるとスッキリする。「なんとなく」ではなく、「わかった」となってスッキリする。

とても読みやすい文章と写真、あそび心のある図で構成されている。しかし、1枚だけグラフがある。これがなかなか難しい。チャレンジしてみてください。

・「「地球は火山がつくった」を読みました。
「地球は火山がつくった」を読みました。 全くの素人ですが、大変解り易く、書かれて勉強になりました。再度読んで、人前で、これらについて、お話できるようになりたいと思います。 特に、今市火砕流(大分県)、アズキ火山灰(広域火山灰)、Ku6C火山灰(千葉県房総半島)の対比と、マグマだまりとの関係、ハカマというプリニー式降下軽石などの解説は大変興味深かったです。

・「やさしくて難しい本
高校生レベルに向けた本なのでしょうが、内容は濃い!一気に地球の謎に迫っています。研究を楽しんでいる鎌田さんだから、書けた本だと思います。

地球は火山がつくった―地球科学入門 (岩波ジュニア新書 (467)) (詳細)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)

・「蛇足を承知で、、、
多くのレビューによって絶賛されている作品ですので、蛇足を承知で書かせていただきます。

・「科学者という生き方
 この本の賛否が分かれているのはわかる気がする。 帯に大書きされている「極上の科学ミステリー」という内容を期待すると、「そうかな」と思う読者が多いに違いない。私はこの本の科学的精度を論じる知識を持たないが、批判的な方々のレビューを読むと、なるほど、科学者にしては不用意な記述もあるのかなと思う。 しかし、結論から言えば、私はこの本を好ましく読んだ。 以前に読んだ立花隆・利根川進著『精神と物質 分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか』に印象が似ている。この本も「科学ミステリー」というより、「科学者という生き方」に興味をそそられたが、『生物と無生物の間』もそうだ。 分子生物学者の目に映る都市と自然、日常生活のすぐ隣にあるDNAの世界。また、野口英世やオズワルド・エイブリーといった「偉大なる先駆者」たちの功績と人柄も、この本からうかがい知ることができる。 科学者が書いたエッセイとして、読んで損はない本ではないだろうか。

・「「生命とは何だろうか?」という究極の問いに迫る快作!読み出すと止まらない、壮大な叙事詩的作品!
これは物理屋が読んでも面白い分子生物学の本です。シュレディンガーの名著「生命とは何か」でクリック/ウィルキンズ(物理屋さん)が啓発されて生物学に転向してDNA構造解明に貢献した(※)のは有名な話ですが、本書も日本においてそういう役割を果たしそうな予感がします。本書は「生物と無生物を分けるものとは何か?」という本質的な問いに完全解を与えている訳ではありませんが、上記のシュレディンガーの本と同様、重要な指針を与えていると確信します。時間軸を強く意識した統計物理学(非平衡論、自己組織化)・複雑ネットワーク(縮退度)の観点で「生命」(動的平衡)を捉え直すとどうだろう、と思うとワクワクしました。(同時に『生物=機械』的な最先端技術に疑問を感じます。クローン人間なんて、あんなやり方では無理だろうな...) この本を読み終えると確実にモノの見方が変わります。本書には所々に科学史・人物伝が織り交ぜられており(裏話も豊富で、上記(※)の裏話もあり)、「科学研究の営みの生々しさ/人間臭さ」も伝わってきます。(生命科学における「縁の下の力持ち」達にもスポットライトがあてられます) 福岡先生御自身の体験談も読み応えアリ。知的興奮を覚えます。一冊読み通すと「研究者的態度・科学魂」(寺田寅彦)も身に付きそうです。『研究の質感』とは何か、も教えてくれた本書は★5つでも足りません!

・「大量の土砂(新書)に、ごく僅しか含まれないダイヤの原石
ランキングで売れていたのであまり期待せずよんでみました。どなたかも書かれていましたが、非常に美しくかつわかりやすい名文です。科学者の心と、詩人の心がバランスした心に届く文章は、あのカーソンの『センスオブワンダー』を彷彿とさせます。

科学的知見の概説というと、ともすれば硬質になるか、舌足らずの中途半端なものになりがち。

「かすかな口づけ」「研究の質感」「街の通奏低音」「一回性の折り紙」・・・これらの言葉に表れる感受性が、本書に概説を超えた魅力を与えています。生命という現象への驚きと畏怖の念、それを文章で喚起する難しい仕事を本書は見事に達成しています。個人的には「あとがき」が特におすすめです。

・「「思い」がなくてはかけないもの。
ウィルスやプリオンについて書かれていると思い何気なく読んだのだが、予想をはるかに超える「おもしろい本」だった。それは知的好奇心を満たした面白さでもあったのだが、この作者特有の情感漂う書き口にあった。一種のリリシズムといってもいいと思う。一流の自然科学者は、その発想の豊かさからか、すばらしい文学の担い手ともなりうる。湯川秀樹しかりアインシュタインもそうだった。本来、文を綴るということは、どの世界であれ「書かずにはいられない思い」を持った者にのみ許される行為なのだろう。作者の「思い」は、ここに蕩々とあふれ出している。『あとがき』はこの書の白眉だ。美しい世界を読ませてもらった。

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891) (詳細)

職人技を見て歩く―人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔… (光文社新書)

・「日本人ってやっぱりすごいです
職人技という言葉から、伝統工芸・技術だけかと思ったら違いました。超ハイテクまで含んだ「技」でした。思えば先端技術も今まで日本人が培ってきた「技」の積み重ねです。万年筆は自分には今はそう身近なものではありませんが、一本持ちたいなあと感じてしまいました(そのためにはまずはうまく使えるようにならねば、と思うのですが)。送電鉄塔は子供の頃によく連れられて行った親の田舎を思い出しました。太い電線がたるみがちに、等間隔に田圃の真ん中に立てられた”大鉄塔”(子供の頃はこう呼んでました)を伝って自分の知らない遙かかなたの村へと続いているのを飽きもせずに見上げていたものです。今ではその田圃も全て住宅地になってしまいました。読んでいて郷愁にかられる「技」ばかりです。あえて「職人」とプロフェッショナルの古語を使った意味が読み終えてからわかりました。

・「こんなところに職人が
人工心臓、トイレ、万年筆などサブタイトルにひきつけられる様に本書を開きました。なるほど我々が想像もしなかったところに大変な労力が費やされているんだなあという発見がありました。

雑誌に連載されてたものをベースにしてあるだけあって、癖もなく読みやすい本ですが、たんたんと説明してあるといった感じです。もうちょっと技術的なものを具体的に、あるいはものづくりの葛藤といった熱いものを期待している人には物足りないかもしれません。

とはいえ、メーカーにはこんなことを研究したり、取り組んでいる組織があっていろんな職場や人がいるんだなあということが分かって面白かったです。

・「匠の技
個人的な感想だけども、少し文章が読み辛かった。おそらく()で括った但し書きが文中に多すぎる為だろう。インタビューは当り障りのない浅い部分なので、ちょっとした興味を満足させるという点でとっつき安いと感じるのではないだろうか。反面、前知識がちょっとあると物足りなくも感じる。

・「人選のセンスはいい
人工心臓をデザインする川崎和男さんを始めとして、東陶でトイレをデザインする白鳥昌巳さん、パイロットで万年筆の伝道師たる広沢諄一さん等々、話を聞いてみたいと思う人たちぞろい。なのに、聞き方浅すぎ、甘すぎ、自分が出すぎ。ちゃんとしたライターに、ちゃんと取材をしてもらって、ちゃんとした文章で書いてもらったら、どんなに興味深い一冊になるだろうと思うともったいなくて涙が出そう。

職人技を見て歩く―人工心臓、トイレ、万年筆、五重塔… (光文社新書) (詳細)
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